Comments
Description
Transcript
子どもの生活習慣づくりに関する家庭や企業の認識度 及び
文部科学省委託調査 子どもの生活習慣づくりに関する家庭や企業の認識度 及び課題分析調査 報告書(概要) 平成22年度 株式会社三菱総合研究所 概要 1.調査の構成と仮説 (1)調査の構成 本調査は、保護者アンケート調査、企業アンケート調査、企業インタビュー調査の 3 つの調査 から構成されている。本資料はそのうちの、保護者向けアンケート調査と企業向けアンケート調 査の結果から、主要な部分を取り出して紹介するものである。 図表概 1-1 調査の全体構成 (2)調査仮説 調査を実施するに際して、「子どもの生活習慣」は大まかに、「睡眠習慣」、「食習慣」、「保護者 とのコミュニケーション」の 3 つの要素による影響から形成されると考えた。 図表概 1-2 子どもの生活習慣整理イメージ 子どもの生活習慣 睡眠 習慣 睡眠 早寝早 安心して 睡眠 家族で 起き朝 ごはん 早寝早起き 朝ごはん コミュニケ ーション 食習慣 体力・健康度の低下 悪化すると ・・・ 集中力の低下 コミュ ニケー ション 学力の低下 食事 家族間信頼関係の低下 家族への信頼の欠如 不安感 精神的ストレスの蓄積・・・ 概-1 欠食 偏食 孤食・・・ ・ ・ ・ ・ 家族で ごはん 睡眠不足 睡眠の不規則化 起床時間の遅延 疲労感の蓄積・・・ さらに、子どもの生活習慣の形成には、家庭環境と社会・経済的環境(企業活動)が直接的に は作用すると考えた。また、家庭環境は保護者の職場環境(雇用形態、勤務先企業の業種や業務 形態等、企業が実施する施策や雰囲気等)の影響を受けると考えた。 図表概 1-3 生活習慣形成への環境影響仮説 子どもの生活習慣 家庭環境 保護者の行動/行為/生活習慣 睡眠習慣 ・在宅時間(帰宅時間/出勤時間)/夜間外出 ・食習慣(外食・弁当の利用) ・教育/しつけ ・家庭の雰囲気 家庭環境(保護者の生活習慣×世 帯構成/子育て資源)による子ども の生活習慣の各局面への影響 × 世帯構成/子育て資源 コミュニケー ション 食習慣 保護者の生活習慣 による影響を増大も しくは緩和する要素 職場環境 子どもの生活習慣に影響を 及ぼす企業活動 事業展開/社会的責任の履行 ・子ども向け商品開発への配慮の有無 ・商業施設での販売時間・方法等への配慮の有無 ・TVCM等メディア媒体の活用方法への配慮の有無 企業行動 子どもの生活習慣の形成 にマイナスの家庭環境の 要因となりうる影響 ・世帯構成 ・地域資源 ・行政等支援 保護者の就労状況 /ワークスタイル ・労働時間 ・勤務形態 ・裁量性 ・マネジメント ・職場の雰囲気 子どもの生活習慣の形成に プラスの家庭環境づくりに 資する影響 職場におけるワーク・ラ イフ・バランス/ファミ リーフレンドリー施策 × ・ワーク・ライフ・バランス施策 ・ファミリーフレンドリー施策 ・ワーク・ライフ・バランスに 向けた雰囲気づくり 企業活動が子どもの生活習慣に及ぼす経路は①「保護者の職場環境を通じて家庭環境経由で影 響を与える場合」と②「企業の行動(社会・経済活動)そのものが直接子どもの生活習慣に影響 を与える場合」の 2 通りが考えられる。この 2 つの経路は、子どもの年齢によって影響度が異な ると考えられる。 以下では、こうした仮説に基づいて実施した「保護者アンケート調査」および「企業アンケー ト調査」の主要な結果について報告する。 概-2