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資料1
我が国物流の海外展開について
物流審議官部門
平成27年9月
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
我が国物流システムの海外展開に向けた取組み
国際物流をめぐる状況
○ 我が国産業のアジア諸国への事業拡大
○ 経済成長を背景としたアジアにおける貨物
量の増大
我が国物流事業者による海外展開
目指すべき方向
○ 海外進出している我が国産業(製造業、流通業等)の国際競争力の強化
○ アジアにおいて増大する物流需要の取込みによる日系物流事業者の成長を通じた
我が国経済成長への貢献
○ アジア物流圏の効率化を通じたアジアの経済成長への貢献
施策の方向性
○ 我が国物流事業者による海外展開の促進に向けた環境整備
(ハード・ソフト両面からのアプローチ)
具体的取組み
制度改善に
向けた働きかけ
先駆的な取組み
の支援
・各種経済連携協定に
おける協議
・物流政策対話の実施
・鉄道コンテナ輸送への
モーダルシフト
・国際RORO船の活用
・クロスボーダー宅配
現地人材
育成事業
物流関連
インフラの整備
物流機材の
標準化等
・物流マネジメント、物流 ・コールドチェーン(低温 ・パレットの標準化
技術に関する人材育成 流通システム)
・NEAL-NET(北東アジア
物流情報ネットワークシス
・ロジスティックパーク
テム)
(大規模物流拠点)
等
1
日ASEAN物流政策対話・ワークショップ
【機密性2】
物流政策対話・ワークショップについて
 物流部門では、物流の課題に対する相互理解を目的とした日ASEAN各国との二国
間による政府間対話、及び対象国の物流業者の技能向上を目的としたワークショッ
プを毎年開催。
 26年度は、12月にベトナム、1月にミャンマーとの間で開催。
 今年度はラオス、カンボジア(10月下旬)、マレーシア(1月)で調整中。
日ベトナム物流政策対話概要
(1)日時: 2014年(平成26年)12月17日(水)
(2)場所: ベトナム・ハノイ
(3)出席者:【日本側代表】 小瀬 国土交通省国際物流課長
【ベトナム側代表】グェン・バン・コン 運輸省副大臣
(4)議論の内容
①両国の物流事情、施策の現況及び課題についての情報交換
②今年度実施予定のアセアン物流パイロットプロジェクトについて
1)東西経済回廊におけるトラックとベトナム鉄道を活用した
タイ-ベトナム間の複合輸送促進に向けた実証事業
2)メコン地域におけるクロスボーダー宅配実証事業
③今年度実施予定の物流人材育成事業について
日ミャンマー物流政策対話・ワークショップ概要
(1)日時: 2015年(平成27年)1月15日(木) 【物流政策対話】
1月16日(金) 【ワークショップ】
(2)場所: ミャンマー・ヤンゴン
(3)出席者:【日本側代表】 羽尾 国土交通省物流審議官
【ミャンマー側代表】 ウィン・カン 運輸省交通局長
(4)議論の内容
①両国の物流施策の現況及び課題についての情報交換
②昨年9、10月にミャンマーにおいて実施したアセアン物流パイ
ロットプロジェクト(ミャンマー(ヤンゴン-マンダレー間)における
鉄道コンテナ貨物輸送の導入に向けた実証事業)の
結果概要報告
③日本の物流業の法体系(貨物利用運送事業、倉庫業)の紹介
2
物流パイロット事業の推進
○ 我が国は、これまでも主にハード面を中心に、アジアにおける国際物流システムの中核とな
る物流インフラの整備に貢献してきた。
○ 今後は、ハードの管理・運用等のソフト面で、質の高い我が国物流事業者のビジネスモデル
を官民が一体となって、戦略的に展開することが必要。
〈平成26年度物流パイロット事業案件概要〉
ミヤンマーにおける
貨物鉄道へのモーダルシフト
【背景】
ミャンマーにおけるトラック輸送は、脆
弱な道路インフラ、過積載の常態化等が
課題があり、鉄道貨物輸送への期待の高
まっている一方、有蓋貨車へ手作業で荷
役が行われているなどにより、時間のロ
スや頻繁な荷痛みなどの課題
【調査概要】
ミャンマーで初の鉄道コンテナ輸送の導
入に向け、鉄道輸送量が最も多いヤンゴ
ンーマンダレー間のミャンマー国鉄にお
いて海上コンテナのトライアル輸送を実
施。
東西経済回廊におけるトラック輸送とベ
トナム鉄道を活用した複合一貫輸送
【背景】
タイ南部からベトナム北部への輸送につ
いては、海上輸送の他に、東西経済回廊
を経由したトラック輸送が活用されてい
るが、経済成長に伴う貨物量の増加によ
り、都市部を中心とした交通渋滞や道路
負荷の増大が課題になるなど、持続的な
経済成長や環境に対する影響が懸念
【調査概要】
第3の物流ルートの構築に向け、トラッ
ク輸送と鉄道輸送を組み合わせた複合一
貫輸送、及びリーファーコンテナ輸送に
よるクロスボーダー冷温輸送(コールド
チェーン)サービスの実現に向けたトラ
イアル輸送を実施。
パイロット事業の実施を通じて、我が国の質の高い物流システムの
アピール及び展開にあたって支障となる課題の調整のため、相手国
との政策対話等による政府レベルでの働きかけ
ASEAN域内
クロスボーダー国際宅配輸送
【背景】
ASEAN地域は、経済成長に伴う生活
水準の向上等を背景に、従来のアジアに
おける生産拠点としての位置付けに加え、
消費市場としても拡大してきており、物
流分野においても、通販事業、eコマー
ス事業が開始される等、宅配貨物輸送
サービスに対するニーズの高まりが期待
【調査概要】
メーカー調達から消費者宅配の国際間の
ドア・ツー・ドア輸送までを網羅したク
ロスボーダー国際宅配輸送サービスの導
入に向けたトライアル輸送を実施。
<2015年1月ミャンマー物流政策対話>
ミャンマーにおける貨物鉄道へのモーダルシフト促進調
査について、理解を求めるとともに、抽出された課題に
ついて議論
3
ASEANにおける物流人材育成支援事業
○ ASEANにおいて、経済成長に伴い域内外のモノの流れが活発化する中、日系物流企業は、幹部候補や質の高い物流サービ
スを担える優秀な現地人材の確保・育成の問題に直面。
○ これまで、国土交通省は、日ASEAN交通連携のもと、物流分野で様々な人材育成支援事業を実施。
平成26年度 アセアン地域における物流人材育成支援事業
日アセアン交通連携の枠組みのもと、ベトナム・ハノイ交通技術大学において「物流技術系研修」を、ベトナム・ホーチ
ミン交通大学おいて「物流マネジメント研修」を実施
物流技術系研修
ハノイ交通技術大学において、安全管理、車両整備等の物流
専門職に関心のある学生のうち選抜された10名を対象に実
施
実施時期:平成27年3月9日(月)から12日(木)の4日間
実施内容:
【講義】
[車両安全管理] 講師:佐川急便㈱
[車両整備・運行管理] 講師:SGモータース㈱
[車両技術] 講師:いすゞ自動車㈱
【実習】
車両を使った点検・診断の仕方 講師:いすゞ自動車㈱
【スタディーツアー】
王子テックス、佐川急便ベトナム
物流マネジメント研修
ホーチミン交通大学において、将来的な物流事業管理職候補
の育成を念頭に、物流学を専攻する学生のうち選抜された20
名程度を対象に実施
実施時期:平成27年3月16日(月)から20日(金)の5日間
実施内容:
【講義】
[物流概論・国際物流の基礎知識]
講師:関西学院大学商学部 伊藤教授
[拠点管理・生産管理・物流効率化と情報システム]
講師:佐川グローバルロジスティクス㈱
【実習】
物流管理に関する実習
講師:佐川グローバルロジスティクス㈱
【スタディーツアー】
いすゞベトナム、佐川急便ベトナム
5
日中韓物流大臣会合について
第5回日中韓物流大臣会合を、平成26年8月25日に横浜市にて開催。
(日本:太田国土交通大臣 中国:周交通運輸部総工程師 韓国:李海洋水産部長官)
日中韓物流大臣会合について
日中韓三国の経済依存関係が緊密化し、日中韓三国間の物流が重要な役割を担うようになる中、
日中韓三国間の円滑な物流の実現等に向け、日中韓が課題を解決し、協力を推進する枠組み。
以下のような取組を日中韓三国で実施し、物流のシームレス化等を推進
これまでの取組の拡大
新たな取組
1.日韓で、シャーシの相互通行を拡大
1.北極海航路開拓に係る協調の枠組みの構築
2.標準化された物流機材(パレット)の普及促進
2.海上輸送の安全確保に関する協力
3.日中韓で港湾におけるコンテナの位置情報を可視化するため
の体制(NEAL-NET(ニール・ネット))の対象港湾の拡大
3.大気汚染物質の削減に向けた協力
開催実績
第1回開催:平成18年9月
第2回開催:平成20年5月
第3回開催:平成22年5月
第4回開催:平成24年7月
第5回開催:平成26年8月
場所:韓国(ソウル)
場所:日本(岡山)
場所:中国(成都)
場所:韓国(釜山)
場所:日本(横浜)
(予定)第6回開催:平成28年度中
場所:中国
6
日中韓三国間の円滑な物流の実現に向けた連携強化
日中韓三国の経済依存関係が緊密化し、三国間の物流が重要な役割を担うようになる中、円滑な物流の実現等に向けて、日
中韓物流大臣会合(※)等を通じ、物流分野における連携強化を図っている。
(※)直近では、平成26年8月横浜において、第5回物流大臣会合を開催
日中韓の主な取組
○シャーシ相互通行によるシームレス物流の実現
<今までの取組>
・日韓両国で相互通行のパイロット事業を実施
現在、2航路(釜山→下関・釜山→博多)で実現
これまで
の輸送
韓国
積替え作業
港湾
日本
製造拠点
ウィングシャーシ
ウィングシャーシ
ウィングシャーシ
港湾
港湾
シャーシの積替えなしで一貫輸送が可能
<今までの取組>
・日中韓でパレットのサイズ、品質等を標準化することで、効率的かつ
環境にやさしい物流を推進
寸法の標準化
シームレス化
パレットの積み替え回避
現在:寸法が異なれば開梱・積替えが発生
品質(強度)の標準化
グリーン化
パレットのリターナブルユースの促進
現在:使い捨てが一般的
○コンテナ・船舶情報の共有
<今後の取組>
・日中韓三国における対象港湾の拡大
・ASEAN諸国等への対象港湾の拡大
日本シャーシ+コンテナ
製造拠点
○ 標準化された物流機材の普及促進
<今までの取組>
・日中韓で港湾におけるコンテナの位置情報等を可視化するための体制
(NEAL-NET)を整備
港湾
船舶専用シャーシ+コンテナ
韓国
シャーシの
相互通行
日本
製造拠点
【日中】・相互通行の実施に向けた共同研究
<今後の取組>
・パレットの品質(強度)等の国家規格化
・パレットの繰り返し利用に向けた実証事業の実施
積替え作業
製造拠点
韓国シャーシ+コンテナ
<今後の取組>
【日韓】・韓国側の特例期限の延長
別のシャーシへの積替えが発生
NEAL-NETのしくみ
相互に連携
港湾物流情報
システム
港湾物流情報
システム
港湾物流情報
システム
【荷主・物流事業者】
コンテナの物流情報を一元的・タイムリー
に把握可能
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