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WFunの特徴 活用方法 調査票開発過程

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WFunの特徴 活用方法 調査票開発過程
調査票開発 過程
WFunの特徴
7 つの質問項目。
調査票は、簡易な 7つの質問のみです。
心理学の測定理論にもとづき、項目を作成し、
構成概念の構造的妥当性を統計的に検証後、
数学理論 Rasch model により7項目に厳選しました。
例):ていねいに仕事をすることが
できなかった
社交性
回答は、対象者の「労働障害」の
程度によってのみ決定されている。
耐 性
対象者の回答パターンは、対象者の
労 働
機 能
業 務
遂行性
「労働障害」の程度によってのみ
規定され、他の要因からの影響を
意 欲
受けません。
疾患非特異的。
活用方法
どのような疾患や症状であれ、
労働機能の障害を経験している
状態を測定します。
集 団 や 個 人の 特 性 に依 存 せ ず 、
性 別、年齢、業種に影 響されない
WFunは、既に様々な分野で活用されています。
治験における、労働生産性効果の指標として。
腰痛予防の人間工学的介入の効果指標として。
総得点のみの評価。
個人間、集団間の比較をも可能とする
測定ツールです。
運動指導プログラムの評価指標として。
ストレスチェック制度における活用。
回答パターンを分析する必要はなく、
客観的な労働障害の程度を定量化し、
http://www.uoeh-u.ac.jp/kouza/kosyueis/wfun/
「心身のストレス反応」29項目の代替として、
WFunを採用した企業もあります。
総得点が全ての情報を反映しています。
コラボヘルスにおけるベンチマーク指標として。
得点は客観的である。
総得点から換算される「労働障害」の
程度は、集団の属性に関わらず不偏です。
この特性があることから、異なる
集団間の比較が可能となります。
(%)
100
80
60
14社、
約34000人を対象とした調査における
ベンチマークの結果
労働機能障害
低
中
高
50
40
20
産 業 医 科大 学 公 衆 衛 生学 教 室
0
Copyright © 2015 産業医科大学公衆衛生学教室 All Rights Reserved
労働機能障害の測定が
必要な3つの理由。
WFunの測定結果は、様々な角度からの検証に妥当性を示しています。
労働障害を反映しているかの検証
保健師面談による健康障害の判断との一致性
製造業従事者292名を対象に保健師面談と WFunを独立して実施(盲検法)。
保健師が 5 つの判定項目について主観的に評価しました。
健康状態や労働に関連する指標との関連性。
病気の重症度、症状、検査値は、
1 病
労働機能の程度と同じでない。
労
症状や検査の多くは疾病に特異的であり、また、
労働機能の程度と必ずしも一致しません。
WFun総得点
40
WFun総得点
40
30
30
20
20
10
10
Stanford Presenteeism Scale
0
労働障害の程度を知ることは、産業保健現場に
おける介入や優先順位の判断に有用です。
一般的なQOL(quality of life)と
2 一
例えば移動に困難がある労働者が、
日常生活の中で
感じる機能障害と、オフィスワークの中で感じる
機能障害の程度は同じではありません。
労働機能障害の程度と、
3 労
20-29
30-39
40-50
0.75
8-14 15-19 20-24 25-29 30-41
0.50
WFun総得点
40
WFun総得点
40
30
30
20
20
10
10
Work Ability Index
0
0.00
Moderate Good Excellent
0
1-2
3-4
5-6
7-8
9-10
仕事上の困難な出来事との関連。
WFun総得点
40
業務内容を変更した
20
20
10
10
3
4
例えばライン生産方式では、労働機能障害による
労働生産性への影響を最小限にすることが可能です。
生産性を保っている人の中にも、
労働機能障害を経験している人がいます。
WFun総得点
40
5
1
WFun総得点
40
業務量を変更した
30
30
20
20
10
10
0
0
1
2
3
4
オッズ比
p値
体調や健康上の問題があるか
11
<0.01
仕事への影響(効率、生産性、
やる気)
13
<0.01
治療が必要か
6
<0.01
保健指導が必要か
9
<0.01
10
<0.01
長期休暇との関連
0
2
1.00
面倒な仕事を後回しにした
30
1
0.50
0.75
1-Specificity
業務調整や配慮が必要か
WFun総得点
40
30
0
0.25
保健師による判定項目
0
Poor
2
3
4
5
生産性は同じではない。
生
生産性とは「労働者の労働する能力」と職場環境
などの入力によって規定された出力です。
AUC=0.82
0.25
痛み(Visual Analogue Scale)
0.00
労
労働機能障害の程度は同じではない。
労働生活は一般的なQOLを構成する一部分であり、
同じものではありません。
Sensitivity
1.00
0
10-19
例えば CRP の値が 2 という検査値から、
労働機能障害の程度をイメージすることは困難です。
低得点群に対して高得点群が各項目に該当すると判定されるオッズ比を
算出しました。
SF-8
5
業務時間を変更した
WFun高得点者は、低得点者に
比べて、
将来、
病気による休職や
離職となるリスクが高いことが
示されました。
2.5倍
約1300人の事業所、
18か月間の追跡調査
( )
うつ症状との関連
7-14
15-20
21-35
WFunの得点
WFun総得点
精 神 科 外 来にうつ 病 で
受 診してい る労 働 者を
対象に調査を行った結果、
40
2
1
3
4
5
30
20
1
全くない
2
月に1回程度
4
週に2日以上
5
ほぼ毎日
3
週に1日程度
10
0-5
6-10 11-15 16-20 21-27
QIDS
うつ症状の程度
(QIDS)と
関 連 することが 示 され
ました。
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