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Windows 8.1 へのアップデート
Windows 8 の発売から2年経過して Windows 8.1 が登場した。 Windows 8 から Windows 8.1 へは 「ストア」 からアップデ
ートできるようになっており、従来なら Sp1 としたのだろうが、使い方の改善、ストアアプリの機能充実、Internet
Explorer 11 の組み込みなど、大幅な改良だったためか、新しい OS 名となった。 アップデートするに当たっての注意
事項、アップデートの手順などを以下に説明する。
● 注意事項
1.
アップデートできないエディッションもある
企業向けの Windows 8 Enterprise、ボリューム ライセンスを利用している組織によってインストールされた
Windows 8 Pro、マルチ ライセンス認証キーを使ってライセンス認証している Windows 8 Pro などはアップデー
トできない。
2.
Windows Update を使って更新プログラム (KB2871389) を入手する必要がある
更新プログラム (KB2871389) が適用されていないと、「ストア」 からアップデートすることができない。
3.
時間に余裕をもって作業する
アップデートには、長時間かかる。 インターネット環境、パソコンの性能などにもよるが、3時間位はかかる
と思っておいたほうがよい。
● 事前準備
1.
動作確認情報を調べておく
各パソコンメーカーは、Windows 8.1 の動作確認情報を公開している。 メーカーのサイトにアクセスして、自
分のパソコンに関する情報を調べておくことを勧める。
2.
Microsoft アカウントを作成しておく
Windows 8.1 は Microsoft アカウントで使用されるように設計されている。 SkyDrive は Windows 8.1 に最初から
組み込まれており、Windows 8.1 を起動するときに Microsoft アカウントでサインインしていないと SkyDrive を
利用できないなど、ストアアプリを有効に活用するには Microsoft アカウントでのサインインが必要になる。
3.
アップデートに失敗したときに備えてリカバリーできるようにしておく
・ データを USB-HDD などにバックアップしておくこと。
・ システムのバックアップについては、購入時に戻すためのリカバリーディスクを作っておくようにする。
・ アップデートすると後述するようにパーティションの構成が変化する場合もあるので、できればハードディ
スク全体を丸ごとバックアップしておく。
● アップデートの手順
Windows 8 がインストールされているパソコンの場合、「ストア」 を開くと次のような 「無料で Windows 8.1 に更新」
が現れる。
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この画像をクリックするとダウンロードの画面に変わり、「ダウンロード」 ボタンを押すと、インストール ファイルの
ダウンロードが始まり、ダウンロードが完了すると自動的にインストールに移行する。
インターネット環境、パソコンの能力にもよるが、インストール ファイルの大きさは約 4GB もあるため、ダウンロー
ドに 30 分~1時間を要し、その後のインストールに 30~40 分を要する。 この間、デスクトップ画面などで別の仕
事を続けることができる。 パソコンの再起動を促す画面が表示されたら、「今すぐ再起動」 ボタンを押して再起動
させる (放置しておいても、しばらくすると自動的に再起動する)。
パソコンを再起動すると、自動的にいろいろな設定や再起動が行われ、40 分~1時間経過すると、ライセンス条
項画面が表示されるので、「同意します」 をクリックして進める。 次に 「設定」 画面が出るが、通常は 「簡単設定
を使う」 を選んで次に進める。
ここまでで、アップデートの作業はほゞ終了しており、次に 「Microsoft アカウントへのサインイン」 という画面が表
示される。
Windows 8 を 「Microsoft アカウント」 にサインインして立ち上げていた場合は、その 「Microsoft アカウント」 が表示
されるから、「パスワード」 の入力だけで次に進めばよい。 Windows 8 を 「ローカル アカウント」 で立ち上げていた
ときには、「Microsoft アカウント」 と 「パスワード」 の入力を求められる。 既に 「Microsoft アカウント」 を作成済みで
あれば、それを入力して次に進めばよい。 尚、これらの入力に際して正しく入力できない文字がある場合には、
「キーボードの変更」 ボタンで 「日本語」 に設定する必要がある。
「Microsoft アカウント」 と 「パスワード」 の入力を行って次に進むと、「情報の保護にご協力ください」 という画面が
表示され、「Microsoft アカウント」 に登録されているメールアドレスに 「コード」 を送信するから間違いないかどう
かを確認して呉れ、という趣旨の表示が行われる。 インストールの途中でこのような確認は行えないので、画面
左下の 「今は行わない」 をクリックして次に進むと、次に 「SkyDrive はクラウドストレージです」 という表題の画面
が表示される。 「SkyDrive の設定を無効にする」 こともできるようになっているが、通常はこのまま次に進めばよ
い。 尚、Windows 8.1 には SkyDrive が最初から組み込まれており、「Microsoft アカウント」 で Windows 8.1 を立ちあ
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げた場合に限って SkyDrive を利用できるようになった。 SkyDrive の画面で 「次へ」 ボタンを押すと、あとは PC の
設定やアプリケーションのインストールが始まるから、そのまま暫く待つと完了となる。
Windows 8 を 「ローカル アカウント」 で立ち上げていたので、Windows 8.1 も 「ローカル アカウント」 で立ち上げたい
ということもあるだろう。 この場合は、「Microsoft アカウントへのサインイン」 という画面で、画面左下の 「新しいア
カウントの作成」 をクリックする。 すると、「Microsoft アカウントの作成」 画面が表示されるが、画面の一番下にあ
る 「既に持っているアカウントを使い続ける」 をクリックすればよい。 これですべての設定は終わり、あとは PC
の設定やアプリケーションのインストールが始まるから、そのまま暫く待つと完了となる。
● アップデートした後のパーティション構成について
パソコンに搭載されているハードディスクは、いくつかに分割されて使われており、分割された各区分をパーティ
ションと言う。 購入時に Windows 8 が搭載されていたパソコンは、殆どの場合、「GPT ディスク」 として初期化され
ている。 その場合のハードディスクの使われ方を 「ディスクの管理」 画面で見たときの一例を示す。
#1
#2
#3 (C:)
#4 (D:)
この例では、#1 は購入時の状態に戻すための 「回復パーティション」、#2 は起動用の 「EFI システム パーティシ
ョン」 で共に隠しドライブとなっており、#3 と #4 が 「コンピューター」 で見ることができる C ドライブ、D ドライブとな
っている。
これを Windows 8.1 にアップデートすると、次のようになる。
#1
#2
#3 (C:)
#4
#5 (D:)
即ち、Windows 8 がインストールされていた C ドライブが #3 と #4 に分割され、#3 が Windows 8.1 のインストールさ
れたドライブ、#4 が 363MB の小さな 隠し 「回復パーティション」 となる。
上図の #4 の 「回復パーティション」 は、Windows が起動不能に陥ったときなどに、ここから起動してシステムを修
復したりするためのもので、Windows 7 以降で導入された システムバックアップ の際の 「システム修復ディスク」
の働きをする。
尚、Windows 8 が 「MBR ディスク」 にインストールされていた場合は、このような小さな 隠し 「回復パーティション」
は作られることなく、Windows 8 がインストールされていたパーティションに素直に Windows 8.1 がインストールされ、
パーティションの構成は変化しない。
2013/11/24
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