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名古屋大学組込みソフトウェア技術者 人材養成プログラム 平成 18 年度

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名古屋大学組込みソフトウェア技術者 人材養成プログラム 平成 18 年度
1
名古屋大学組込みソフトウェア技術者
人材養成プログラム
平成 18 年度成果報告書
Ver. 1.1
平成 19 年 10 月
2
本報告書は、文部科学省の科学技術総合研究委託費による委託業務として、名古屋大学が
実施した平成18年度「新興分野人材育成
組み込みソフトウェア技術者の人材育成」の
成果を取りまとめたものです。
従って、本報告書の著作権は、文部科学省に帰属しており、本報告書の全部又は一部の無
断複製等の行為は、法律で認められたときを除き、著作権の侵害にあたるので、これらの
利用行為を行うときは、文部科学省の承認手続きが必要です。
3
目次
1.
はじめに.............................................................................................................................. 4
教材 ............................................................................................................................................ 5
1.1 教材一覧 .............................................................................................................................. 5
1.2 ELEARNING コンテンツ ....................................................................................................... 5
1.3 スキル標準への対応付け..................................................................................................... 8
2.
教育コース開催実績.......................................................................................................... 20
2.1 コース一覧 ........................................................................................................................ 20
2.2 初級コース 01A 実績 ......................................................................................................... 21
2.3 初級コース 01B 実績 ......................................................................................................... 23
2.4 初級コース 01 第1回実績 ................................................................................................ 25
2.5 初級コース 01 第 2 回実績 ................................................................................................ 28
2.6 初級コース 02 実績 ........................................................................................................... 31
2.7 中級コース 01 実績 ........................................................................................................... 33
2.8 中級コース 02 実績 ........................................................................................................... 35
2.9 中級コース 03 実績 ........................................................................................................... 37
2.10 上級コース 01 実績 ......................................................................................................... 39
2.11 上級コース 02 実績 ......................................................................................................... 42
2.12 上級コース 03 実績 ......................................................................................................... 44
2.13 上級コース 04 実績 ......................................................................................................... 47
2.14 上級コース 05 実績 ......................................................................................................... 49
2.15 指導者養成コース実績 .................................................................................................... 52
3.
アドバイザリ委員会.......................................................................................................... 55
3.1 第 1 回アドバイザリ委員会議事録.................................................................................... 56
3.2 第 2 回アドバイザリ委員会議事録.................................................................................... 58
4.
シンポジウム..................................................................................................................... 61
5.
中間評価............................................................................................................................ 63
4
1. はじめに
本報告書は、文部科学省科学技術振興調整費により H16 年度より H20 年度までの予定
で実施している「組込みソフトウェア技術者人材養成プログラム」に関する H18 年度の
成果報告書である。
H18 年度は、以下の活動を計画しており、各活動に対する実績値を順に報告する。
・ 教材開発
・ eLerning 教材開発・評価
・ 教育コース開催
・ アドバイザリ委員会開催
・ シンポジウム開催
また,最後に,中間評価結果を示す.
5
教材
1.1
教材一覧
各教育コースの開催のため、それぞれ、以下の教材を開発した。
表 1
教材一覧
スライド
補助資料
初級コース 01a
610 枚
80 ページ
初級コース 01b
610 枚
9 ページ
初級コース 01 第1回目
761 枚
25 ページ
初級コース 01 第2回目
776 枚
13 ページ
初級コース 02
222 枚
21 ページ
中級コース 01
681 枚
36 ページ
中級コース 02
432 枚
33 ページ
中級コース 03
471 枚
0 ページ
上級コース 01
305 枚
0 ページ
上級コース 02
372 枚
38 ページ
上級コース 03
324 枚
0 ページ
上級コース 04
320 枚
14 ページ
上級コース 05
206 枚
10 ページ
指導者養成コース
181 枚
34 ページ
スライドは、パワーポイントファイルで開発するとともに、2 枚/1 ページに割付け、印刷製
本して、受講者,講師,アドバイザリ委員へ配布した。
1.2 eLearning コンテンツ
初級、中級、上級および指導者養成クラスの講義を撮影し、業務計画書で記載したコンテ
ンツに対応した教材を開発した。電子教材を、電子コンテンツを配信する WebCT システム
を用いて配信し、受講者が自習復習できるようにした。
さらに、中級 02「組込みリアルタイム OS とネットワークの基礎~μITRON と TCP/IP~」に
おいて、より完成度の高い電子教材の試作を行った。
成果物
(1) 中級 02「組込みリアルタイム OS とネットワークの基礎~μITRON と TCP/IP~」
e-Learning コンテンツ
(2) レビューコメントを Web で共有可能なソースブラウザ
以下に、各成果物について詳細に述べる。
6
(1)中級 02 e-Learning コンテンツ
本コンテンツは,以下の機能を有する.
表 2
機能一覧
機能
ポイント
(a)授業映像・音声の再生
(復習用 e-Learning コンテンツと同等機能)
(b)授業スライドの再生
(復習用 e-Learning コンテンツと同等機能)
(c)事前に用意したスライドコメントの閲覧
わからない時に、詳細を自分で確認できる
(d)講師による PC 操作の再生
直観的な理解の助けになる
(e)教師コメントの表示
研修中に講師がコメントしきれなかった点を、
あとで追加可能
(f)受講状況の視覚的な表示
学習進捗状況が視覚的にわかる
次に,機能の一例を示す.
機能(c) 事前に用意したスライドコメントの閲覧
<スライド表示(通常)>
<コメント表示(選択時)>
スライド
表示
コメント
表示
Sub Window をクリックすると、随時コメントを閲覧できる
図 1 eLearning 事例1
(2)レビューコメントを Web で共有可能なソースブラウザ
NEXCESS 中級 02 コースでは、演習を通じて、実際に組込みソフトウェア開発を体験させて
いる。しかし、e-Learning による演習科目の実施には、「的確な質疑応答が困難である」、
「受講者の質疑応答を共有できない」などの課題がある。本年度は、これらの課題を解決
し、演習を支援するための e-Learning ソフトウェアとして、「レビューコメントを Web 共
7
有可能なソースブラウザ」を開発した。
以下に機能の一例を示す.
レビューコメントを受
講生間で共有
図 2
eLearning 事例2
本機能を試用し,以下の評価を得た.
・便利である.eclipse,パワーポイント,pdf などでも使用できると,更に良い
・複数ユーザーで同時に付箋を編集できると,より一層便利である
8
1.3
スキル標準への対応付け
独立行政法人情報処理推進機構ソフトウェア・エンジニアリング・センター(IPA/SEC)
では、組込みシステム産業の発展や人材育成などを目的とし、ETSS(Embedded Technology
Skill Standards)を作成している。
NEXCESS では、NEXCESS の各コースに関して、各コースの受講前に必要なスキルと、
受講後に期待されるスキルを、それぞれ ETSS のスキル標準に準じて定義し、公開するシ
ラバスに掲載した。受講者は、各コースの受講検討において、これらの情報を参考とする
ことができ、自分に適合したコースを選択できる。
以下に、各コースのスキル標準への対応付けを示す。
9
(1)初級コース01
表 3
初級コース 01 スキル標準
●受講前に必要なスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
プラットフォーム
第2階層
支援機能
初級 中級 上級
第3階層
統合開発環境 ○
開発技術
第1階層
第2階層
第3階層
プログラムの作成とプログラ C言語プログ
ソフトウェアコード作成とテスト
ムテスト項目の抽出
ラミング
初級 中級 上級
○
管理技術
第1階層
第2階層
第3階層
初級 中級 上級
●受講後に獲得されるスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層
情報入力
情報処理
データ処理
情報出力
ユーザインタフェース
人間系入力
プラットフォーム
人間系出力
プロセッサ
基本ソフトウェア
支援機能
初級 中級 上級
第3階層
ポートからの
○
SW入力
タイマ時間計
○
測
ポートへの出
○
力
SW操作の読み
○
込み
○
LEDの点滅
○
M30262F8GP
○
μITRON
○
TM
開発技術
第1階層
ソフトウェア要求分析
ソフトウェア方式設計
ソフトウェア詳細設計
初級 中級 上級
第2階層
第3階層
○
ソフトウェア要求事項の定義 構造化分析
○
ソフトウェア構造の決定
タスク分割
○
ソフトウェアの詳細設計
構造化設計
C言語プログ
○
プログラムの作成とプログラ ラミング
境界値テスト ○
ムテスト項目の抽出
C0,C1カバ
○
レッジ
ソフトウェアコード作成とテスト
コードレビューとプログラム C言語プログ
○
項目のデザインレビュー
ラミング
○
テスト
プログラムテストの実施
○
ROM書き込み
タスクモニタ ○
ソフトウェア結合テスト仕様 テスト仕様書
○
ソフトウェア結合
の設計
作成
○
ソフトウェア結合テストの実 テスト
管理技術
第1階層
開発プロセスマネジメント
第2階層
開発プロセスマネージメント
第3階層
開発プロセス
初級 中級 上級
○
10
(2)初級コース 02
表 4
初級コース 02 スキル標準
●受講前に必要なスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層
情報入力
情報処理
データ処理
情報出力
ユーザインタフェース
プラットフォーム
人間系入力
人間系出力
プロセッサ
基本ソフトウェア
支援機能
初級 中級 上級
第3階層
ポートからの
○
SW入力
タイマ時間計
○
測
ポートへの出
○
力
SW操作の読み
○
込み
○
LEDの点滅
○
M30262F8GP
○
μITRON
○
TM
開発技術
第1階層
ソフトウェア要求分析
ソフトウェア方式設計
ソフトウェア詳細設計
初級 中級 上級
第2階層
第3階層
○
ソフトウェア要求事項の定義 構造化分析
○
ソフトウェア構造の決定
タスク分割
○
ソフトウェアの詳細設計
構造化設計
C言語プログ
○
プログラムの作成とプログラ ラミング
境界値テスト ○
ムテスト項目の抽出
C0,C1カバ
○
レッジ
ソフトウェアコード作成とテスト
コードレビューとプログラム C言語プログ
○
項目のデザインレビュー
ラミング
○
テスト
プログラムテストの実施
○
ROM書き込み
タスクモニタ ○
ソフトウェア結合テスト仕様 テスト仕様書
○
ソフトウェア結合
の設計
作成
○
ソフトウェア結合テストの実 テスト
管理技術
第1階層
第2階層
第3階層
初級 中級 上級
●受講後に獲得されるスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
プラットフォーム
第2階層
基本ソフトウェア
第3階層
μITRON
初級 中級 上級
○
第1階層
ソフトウェア方式設計
ソフトウェア結合
第2階層
第3階層
ソフトウェア構造の決定
タスク分割
ソフトウェア結合テストの実 テスト
初級 中級 上級
○
○
開発技術
管理技術
第1階層
第2階層
第3階層
初級 中級 上級
11
(3)中級コース 01
表 5
中級コース 01 スキル標準
●受講前に必要なスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層
開発技術
第1階層
第2階層
要求の獲得と調整
システム分析と要求定義
システム要求分析
システム分析と要求定義のレビュー
第3階層 初級 中級 上級
第3階層
KJ法
UML
チェック
リスト
初級 中級 上級
○
○
○
システム方式設計
ソフトウェア要求分析
ソフトウェア方式設計
ソフトウェア詳細設計
構造化分
析
ソフトウェア構造の決定
構造図
レビュー
ソフトウェア構造のデザインレビュー インスペ
クション
モジュー
ソフトウェアの詳細設計
ル分割
レビュー
ソフトウェアの詳細設計のレビュー
インスペ
クション
ソフトウェア要求事項の定義
○
○
○
○
○
○
○
管理技術
第1階層
プロジェクトマネジメント
第2階層
統合マネジメント
スコープマネジメント
品質マネジメント
組織マネジメント
開発プロセスマネジメント
開発プロセス設計
第3階層 初級 中級 上級
○
○
WBS
品質管理 ○
プロジェ
○
クト管理
○
SLCP
●受講後に獲得されるスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
開発技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
○
要求の獲得と調整
KJ法
○
システム分析と要求定義
UML
システム要求分析
チェック
システム分析と要求定義のレビュー
○
リスト
構造化分
ソフトウェア要求分析
ソフトウェア要求事項の定義
○
析
○
構造図
ソフトウェア構造の決定
知的財産
○
権
ソフトウェア方式設計
○
レビュー
ソフトウェア構造のデザインレビュー インスペ
○
クション
モジュー
ソフトウェアの詳細設計
○
ル分割
ソフトウェア詳細設計
○
レビュー
ソフトウェアの詳細設計のレビュー
インスペ
○
クション
モデル
プログラムの作成とプログラムテスト
○
ソフトウェアコード作成とテスト
ベーステ
項目の抽出
スト
管理技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
○
統合マネジメント
CMM
○
スコープマネジメント
WBS
プロジェ
タイムマネジメント
○
クト計画
○
コストマネジメント
KKD
プロジェクトマネジメント
○
品質マネジメント
品質管理
プロジェ
組織マネジメント
○
クト管理
リスク分
リスクマネジメント
○
析
○
開発プロセス設計
SLCP
開発プロセスマネジメント
○
知財マネジメント
知的財産
○
構成管理・変更管理
構成管理
12
(4)中級コース 02
表 6 中級コース 02 スキル標準
●受講前に必要なスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
通信
○
有線
LAN
ポートか
情報入力 らのSW入 ○
情報処理
力
ポートへ
情報出力
○
の出力
SW読み込
ユーザインタフェース
人間系入力
○
み
基本ソフト
プラットフォーム
μITRON ○
ウェア
開発技術
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
プログラム C言語プ
ソフトウェアコード作成とテスト の作成とプ ログラミ
○
ログラムテ ング
管理技術
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
●受講後に獲得されるスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
○
有線
LAN
通信
インター
TCP/IP
○
ネット
基本ソフト
プラットフォーム
μITRON
○
ウェア
開発技術
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
ソフトウェ
タスク設
○
ソフトウェア方式設計
ア構造の決
計
定
C言語プ
プログラム ログラミ
の作成とプ ング,割
○
○
ソフトウェアコード作成とテスト ログラムテ 込み処
スト項目の 理,μ
抽出
ITRONア
プリ
ソフトウェ
○
○
ソフトウェア結合
ア結合テス テスト
トの実施
管理技術
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
13
(5)中級コース 03
表 7
中級コース 03 スキル標準
●受講前に必要なスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
通信
○
有線
LAN
ポートか
情報入力
らのSW入 ○
情報処理
力
ポートへ
情報出力
○
の出力
SW読み込
ユーザインタフェース
人間系入力
○
み
何らかの
プラットフォーム
基本ソフトウェア
○
RTOS
開発技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
プログラムの作成 C言語プ
○
ソフトウェアコード作成とテスト とプログラムテス ログラミ
ング
ト項目の抽出
管理技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
●受講後に獲得されるスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
○
有線
LAN
通信
○
インターネット CAN
プラットフォーム
○
基本ソフトウェア OSEK
開発技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
管理技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
14
(6)上級コース 01
表 8
上級コース 01 スキル標準
●受講前に必要なスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
○
プロセッサ
SH3
プラットフォーム
μITRON
○
基本ソフトウェア
内部構造
開発技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
μITRON
プログラムの作成
使用プロ
○
ソフトウェアコード作成とテスト とプログラムテス
グラミン
ト項目の抽出
グ
ソフトウェア結合 分岐ト
○
テスト仕様の設計 レース
ソフトウェア結合
ソフトウェア結合
JTAG-ICE
○
テストの実施
管理技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
●受講後に獲得されるスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
○
プロセッサ
SH3
プラットフォーム
μITRON
基本ソフトウェア
○
内部構造
開発技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
μITRON
プログラムの作成
使用プロ
ソフトウェアコード作成とテスト とプログラムテス
○
グラミン
ト項目の抽出
グ
ソフトウェア結合 分岐ト
○
テスト仕様の設計 レース
ソフトウェア結合
ソフトウェア結合
JTAG-ICE
○
テストの実施
管理技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
15
(7)上級コース 02
表 9
上級コース 02 スキル標準
●受講前に必要なスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
Verilog
○
-HDL
プラットフォーム
プロセッサ eXCite
○
Active○
HDL
開発技術
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
ハードウェ
アとソフト
ウェア間の HW/SW機
○
システム方式設計
機能および 能分割
性能分担の
決定
管理技術
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
●受講後に獲得されるスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
Verilog
○
-HDL
プラットフォーム
プロセッサ eXCite
○
Active○
HDL
開発技術
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
ハードウェ
アとソフト
ウェア間の HW/SW機
システム方式設計
○
機能および 能分割
性能分担の
決定
管理技術
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
16
(8)上級コース 03
表 10
上級コース 03 スキル標準
●受講前に必要なスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
○
有線
LAN
通信
○
インターネット TCP/IP
電灯線制
計測・制御
理化学系出力
○
御
○
java
○
intent
プラットフォーム
基本ソフトウェア cogma,
○
VPcogma
○
T-Engine
開発技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
管理技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
●受講後に獲得されるスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
○
有線
LAN
通信
○
インターネット TCP/IP
電灯線制
計測・制御
理化学系出力
○
御
○
java
○
intent
プラットフォーム
基本ソフトウェア cogma,
○
VPcogma
○
T-Engine
開発技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
管理技術
第1階層
第2階層
第3階層 初級 中級 上級
17
(9)上級コース 04
表 11
上級コース 04 スキル標準
18
(10)上級コース 05
表 12
上級コース 05 スキル標準
●受講前に必要なスキル----------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
マルチメディア
○
静止画 画像処理
理化学 カメラ入
計測・制御
○
系入力 力
開発技術
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
管理技術
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
●受講後に獲得されるスキル--------------------------------------------技術要素
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
マルチメディア
○
静止画 画像処理
理化学 カメラ入
計測・制御
○
系入力 力
開発技術
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
管理技術
第1階層
第2階層 第3階層 初級 中級 上級
19
(11)指導者養成コース
表 13
指導者養成コース
スキル標準
20
2. 教育コース開催実績
2.1
コース一覧
下記の表のように、計 14 回のコースを開催した。開催場所は、全て、名古屋大学 IB
電子情報館である。
表 14
回数
コース
日数
1
初級 01a
4
2
初級 01b
2
3
4
初級 01
1 回目
初級 01
2 回目
5月
29,30
6月
7月
コース開催日程
8月
1月
2月
11,12
30
4
2
6
中級 01
4
7
中級 02
4
8
中級 03
2
9
上級 01
3
10
上級 02
2
11
上級 03
2
12
上級 04
2
1,2
13
上級 05
2
28,29
養成
12 月
4,5,
4
5
11 月
3,4
初級 02
指導者
10 月
5,6
5
14
9月
1,7,8
9,10
1,2,8,
9
14,15
21,22
22,23
24,25,
26
5,6
26,27
22,23
4,5,
11,12
30
1,7,8
12
21
2.2
初級コース 01a 実績
(1)シラバス
コース名
初級コース 01 組込みソフトウェア開発技術の基礎
対象
組込みプログラム開発において、主に、製作・テスト工程の業務を担当され
る、経験5年以内の組込みソフトウェア開発技術者の方。
ただし、04、05 年に開催されたNEXCESS初級コースを既に受講された
方は除きます。
履修条件
C 言語のプログラミングの経験が 1 年以上あること。
開催日
2006 年 5 月 29 日(月)30 日(火)、6 月 5 日(月)、6 日(火)
研修方法
講義、実機演習
教室
IB 電子情報館南棟 285 演習質
講師
高田
広章(名古屋大学)、山本
雅基(名古屋大学)、本田
晋也(名古屋
大学)
概要
このコースは、 『初級コース:「組込みソフトウェア開発技術の基礎」完
全編』から、 組込みの基礎部分を抽出し、じっくり学ぶコースです。 完全
編では RTOS を学びますが、このコースでは学びません。その代わり、 時
間をかけて、C 言語を用いた組込みプログラミングの基礎を実機演習を通し
て学びます。
実機演習は、組込みシステムでよく用いられる M16C を搭載した演習用
ボード を用います。ボードを用いた演習により、組込みプログラミングを体
験的に 学習でき、プログラミングに対する理解が深まります。 例えば、ポ
ートのビット操作を行いボード上の LED を点灯させる演習では、 C 言語の
論理演算子や volatile 修飾子を用いるコーディングを学びます。
なお、製作工程前後に位置する設計およびテスト工程の基礎技術も学びま
す。 設計技術としては、組込みソフトウェアで広く使用される構造化技法の
概要を 学びます。テストでは、テスト仕様書の作成演習を通じ、初級技術者
としての 必要なスキルを育成します。
このコースは、これから組込みソフトウェア開発を始める方に最適です。
到達目標
・組込みプログラミングの基本を理解
・組込み向け構造化分析と設計の基礎を理解
・テストと品質の基礎を理解
教科書および
教科書:NEXCESS 編著「初級コース
教材
教材:
組込みソフトウェア開発技術の基礎」
・開発用ホスト PC(WindowsPC、 開発環境をセットアップ済)
・演習用マイコンボード
22
OAKS16MINI(http://www.oaks-ele.com/oaks16_mini/oaksmini.htm
授業計画
第 1 日目
組込みシステムとは、ソフトウェア開発プロセス、構造化入門、演習環境
の確認
第 2 日目
組込みソフトウェア開発のためのハードウェア知識、組込みプログラミン
グ講義・実習
第 3 日目
組込みプログラミング講義・実習、ソフトウェアテスト講義・実習
第 4 日目
ソフトウェアテスト実習、カップラーメンタイマー実装演習
費用
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
演習用ボード実費(11、000 円)のみ徴収。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2006 年 4 月 17 日~5 月 7 日
申込者数:41 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、30 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:30 名
修了者数:27 名
(5)受講者年齢平均
29 歳
(6)アンケート評価
総合評価点:4.2
23
2.3
初級コース 01b 実績
(1)シラバス
コース名
対象
初級コース 01 「組込みソフトウェア開発技術の基礎」
RTOS 編
組込みプログラム開発において、主に、製作・テスト工程の業務を担当さ
れる経験 5 年以内の組込みソフトウェア開発技術者の方。
ただし、04、05 年に開催された NEXCESS 初級コースを既に受講された方
は受講申込をできません。
なお、06 年 5 月 29 日から開催される『初級コース:
「組込みソフトウェア開
発技術の基礎」基本編』を受講される方は、本コースの受講申込が可能です。
履修条件
・C 言語のプログラミングの経験が 1 年以上あること。
・組込みプログラミングの経験が 1 年以上あること
(ポートの入出力、volatile 修飾子などを知っていること)。
開催日
2006 年 6 月 19 日(月)、20 日(火)
研修方法
講義、実機演習
教室
IB 電子情報館南棟 285 演習質
講師
高田広章(名古屋大学)、山本雅基(名古屋大学)、本田晋也(名古屋大学)
概要
このコースは、
『初級コース:「組込みソフトウェア開発技術の基礎」完全編』から、
RTOS に関する講義のみを抽出し、じっくり学ぶコースです。
RTOS の基礎を理解し、μITRON を用いた簡単なアプリケーション開発がで
きるようになることを目指します。
RTOS の基礎を講義で学んだ後、我が国で最も使用されている μITRON を
用いた実機演習を行います。実機演習は、16 ビット CPU である M16C を用
いた OAKS16MINI を使用します。このボードは、スイッチおよび LED が
用意されており、初歩の組込みプログラミング演習用として十分です。
演習で用いる OS は、μITRON の実装の一つである TOPPERS/JSP です。
演習では、周期ハンドラを用いて一定時間の割り込みを起こし、LED を一定
時間間隔で点滅させるプログラミングなどを行います。 最終的には、カップ
ラーメンタイマアプリケーションを、タスクを用いたアプリケーションとし
て作成します。
このコースは、組込みプログラミングに関する知識と経験はあるが、
RTOS に関しては初心者である方に最適です。
到達目標
・リアルタイム OS の特徴を理解する
・μITRON の基本的なシステムコールを理解する
・μITRON を用いた簡単なプログラム開発ができるようになる
24
教科書および
教科書:NEXCESS 編著「初級コース
教材
教材:
組込みソフトウェア開発技術の基礎」
・開発用ホスト PC(WindowsPC、 開発環境をセットアップ済)
・演習用マイコンボード
OAKS16MINI(http://www.oaks-ele.com/oaks16_mini/oaksmini.htm
授業計画
第 1 日目
開発環境の確認、リアルタイム OS の基礎、ITRON 基本プログラミング
実習
第 2 日目
リアルタイム OS の同期・通信機能、ITRON 同期・通信機能プログラミン
グ実習、カップラーメンタイマーの実装
費用
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
演習用ボード実費(11、000 円)のみ徴収。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2006 年 5 月 12 日~5 月 26 日
申込者数:42 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、30 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:30 名
修了者数:26 名
(5)受講者年齢平均
30 歳
(6)アンケート評価
総合評価点:4.4
25
2.4
初級コース 01 第1回実績
(1)シラバス
コース名
対象
初級コース 01 「組込みソフトウェア開発技術の基礎」
完全編
第1回
組込みプログラム開発において、主に、製作・テスト工程の業務を担当
される経験 5 年以内の組込みソフトウェア開発技術者の方。
ただし、04、05、06 年に開催された NEXCESS 初級コースを既に受講さ
れた方は受講申込をできません。(基本編、RTOS 編の片方受講も含む)
履修条件
C 言語のプログラミングの経験が2年以上あること。
開催日
2006 年 9 月 4 日(月)
、5 日(火)、11 日(月)
、12 日(火)
研修方法
講義、実機演習
教室
IB 電子情報館南棟 282 演習質
講師
高田広章(名古屋大学)、山本雅基(名古屋大学)、本田晋也(名古屋大学)
概要
このコースは、初級コース:「組込みソフトウェア開発技術の基礎」の
『基礎編』と『RTOS 編』を統合した内容を 4 日間で学ぶコースです。短期
間で、充実した内容を学ぶコースとなっています。
V 字開発プロセスモデルにおける製作工程を中心に据え、特に組込みソフ
トウェア開発で必要となる組込みプログラミングを実機演習を通して学びま
す。
実機演習は、本演習用に開発した専用ボードを使用します。
CPU は M16C であり、今後、新規開発する中級コースにおいても使用しま
す。
このボードには、スイッチおよび LED が用意されています。また、USB 給
電であり、かつ、USB で PC との通信をしますので、取り扱いが容易になり、
初歩の組込みプログラミング演習用として十分です。
このボードを用いて、C 言語で組込みプログラミング演習をします。
例えば、ポートに対するビット操作を行い LED を点灯させる演習を通じて、
C 言語の論理演算子や volatile 修飾子を用いるコーディングを学びます。
また、製作工程前後に位置する、設計およびテスト工程における基礎的な
技術も学びます。設計の技術としては、組込みソフトウェアで広く使用され
る構造化技法の概要を学びます。また、組込みソフトウェアとして欠かすこ
とができないテストでは、テスト仕様書の作成演習を通じ、初級技術者とし
ての必要なスキルを育成します。
加えて、RTOS の基礎を講義で学んだ後、我が国で最も使用されている
μITRON を用いた実機演習を行います。演習で用いる OS は、μITRON の実
装の一つである TOPPERS/JSP です。演習では、周期ハンドラを用いて一定
26
時間の割り込みを起こし、LED を一定時間間隔で点滅させるプログラミング
などを行います。
このコースは、組込みプログラミングから RTOS まで、初級技術を幅広く
カバーしています。これから組込みソフトウェア開発を始める方に最適です。
また、経験者の方も、知らず知らずに我流に陥っている知識を見直すことが
できます。
到達目標
・組込みシステムの基礎を理解する
・開発プロセスの基礎を理解する
・組込み向け構造化設計の基礎を理解し実践できるようになる
・組込みプログラミングの基本を理解し実践できるようになる
・リアルタイム OS の特徴を理解する
・μITRON の基本的なシステムコールを理解する
・μITRON を用いた簡単なプログラム開発ができるようになる
教科書および
教科書:NEXCESS 編著「初級コース
教材
教材:
組込みソフトウェア開発技術の基礎」
・開発用ホスト PC(WindowsPC、 開発環境をセットアップ済)
・演習用マイコンボード
M16C を搭載したオリジナルボード
授業計画
第 1 日目
組込みシステムとは、ソフトウェア開発プロセス、
構造化入門、構造化詳細設計演習、 開発環境の確認
第 2 日目
組込みソフトウェア開発のためのハードウェア知識、
組込みソフトウェア開発の基礎知識、
演習用ボードの概要 、 組込みプログラミング実習
第 3 日目
リアルタイム OS の基礎、ITRON 基本プログラミング実習
第 4 日目
カップラーメンタイマー実装演習、 テスト工程、テスト工程実習
費用
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
演習用ボード実費(19、000 円)のみ徴収。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2006 年 7 月 21 日~8 月 4 日
27
申込者数:53 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、30 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:30 名
修了者数:28 名
(5)受講者年齢平均
27 歳
(6)アンケート評価
総合評価点:4.2
28
2.5
初級コース 01 第 2 回実績
(1)シラバス
コース名
対象
初級コース 01 「組込みソフトウェア開発技術の基礎」
完全編
第2回
組込みプログラム開発において、主に、製作・テスト工程の業務を担当
される経験 5 年以内の組込みソフトウェア開発技術者の方。
ただし、04、05、06 年に開催された NEXCESS 初級コースを既に受講さ
れた方は受講申込をできません。(基本編、RTOS 編の片方受講も含む)
履修条件
C 言語のプログラミングの経験が2年以上あること。
開催日
2006 年 11 月 30 日(木)、12 月 1 日(金)、7 日(木)、8 日(金)
研修方法
講義、実機演習
教室
IB 電子情報館南棟 282 演習質
講師
高田広章(名古屋大学)、山本雅基(名古屋大学)、本田晋也(名古屋大学)
概要
このコースは、初級コース:「組込みソフトウェア開発技術の基礎」の
『基礎編』と『RTOS 編』を統合した内容を 4 日間で学ぶコースです。短期
間で、充実した内容を学ぶコースとなっています。
V 字開発プロセスモデルにおける製作工程を中心に据え、特に組込みソフ
トウェア開発で必要となる組込みプログラミングを実機演習を通して学びま
す。
実機演習は、本演習用に開発した専用ボードを使用します。
CPU は M16C であり、今後、新規開発する中級コースにおいても使用しま
す。
このボードには、スイッチおよび LED が用意されています。また、USB 給
電であり、かつ、USB で PC との通信をしますので、取り扱いが容易になり、
初歩の組込みプログラミング演習用として十分です。
このボードを用いて、C 言語で組込みプログラミング演習をします。
例えば、ポートに対するビット操作を行い LED を点灯させる演習を通じて、
C 言語の論理演算子や volatile 修飾子を用いるコーディングを学びます。
また、製作工程前後に位置する、設計およびテスト工程における基礎的な
技術も学びます。設計の技術としては、組込みソフトウェアで広く使用され
る構造化技法の概要を学びます。また、組込みソフトウェアとして欠かすこ
とができないテストでは、テスト仕様書の作成演習を通じ、初級技術者とし
ての必要なスキルを育成します。
加えて、RTOS の基礎を講義で学んだ後、我が国で最も使用されている
μITRON を用いた実機演習を行います。演習で用いる OS は、μITRON の実
装の一つである TOPPERS/JSP です。演習では、周期ハンドラを用いて一定
29
時間の割り込みを起こし、LED を一定時間間隔で点滅させるプログラミング
などを行います。
このコースは、組込みプログラミングから RTOS まで、初級技術を幅広く
カバーしています。これから組込みソフトウェア開発を始める方に最適です。
また、経験者の方も、知らず知らずに我流に陥っている知識を見直すことが
できます。
到達目標
・組込みシステムの基礎を理解する
・開発プロセスの基礎を理解する
・組込み向け構造化設計の基礎を理解し実践できるようになる
・組込みプログラミングの基本を理解し実践できるようになる
・リアルタイム OS の特徴を理解する
・μITRON の基本的なシステムコールを理解する
・μITRON を用いた簡単なプログラム開発ができるようになる
教科書および
教科書:NEXCESS 編著「初級コース
教材
教材:
組込みソフトウェア開発技術の基礎」
・開発用ホスト PC(WindowsPC、 開発環境をセットアップ済)
・演習用マイコンボード
M16C を搭載したオリジナルボード
授業計画
第 1 日目
組込みシステムとは、ソフトウェア開発プロセス、
構造化入門、構造化詳細設計演習、 開発環境の確認
第 2 日目
組込みソフトウェア開発のためのハードウェア知識、
組込みソフトウェア開発の基礎知識、
演習用ボードの概要 、 組込みプログラミング実習
第 3 日目
リアルタイム OS の基礎、ITRON 基本プログラミング実習
第 4 日目
カップラーメンタイマー実装演習、 テスト工程、テスト工程実習
費用
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
演習用ボード実費(19、000 円)のみ徴収。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2006 年 10 月 20 日~11 月 8 日
30
申込者数:54 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、30 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:30 名
修了者数:28 名
(5)受講者年齢平均
27 歳
(6)アンケート評価
総合評価点:4.4
31
2.6
初級コース 02 実績
(1)シラバス
コース名
初級コース 02「リアルタイム OS 導入コース~タスク設計からテストまで~」
対象
・NEXCESS 初級コース「組込みソフトウェア開発技術の基礎」の修了者。
H16、17 年度の修了者。または H18 年度の初級コースにおいて RTOS 編
(6/19、20)、完全編(9/4、5、11、12)のいずれか一つでも修了した者。
(注)H18 年度の基本編(5/29、30、6/5、6)のみを修了された
方は受講できません。
履修条件
・NEXCESS 初級コース「組込みソフトウェア開発技術の基礎」の修了者。
H16、17 年度の修了者。または H18 年度の初級コースにおいて RTOS 編
(6/19、20)、完全編(9/4、5、11、12)のいずれか一つでも修了した者。
(注)H18 年度の基本編(5/29、30、6/5、6)のみを修了された
方は受講できません。
開催日
2006 年 11 月 9 日(木)
、10 日(金)
研修方法
講義、実機演習
教室
IB 電子情報館南棟 285 演習質
講師
本田晋也(名古屋大学)、山本雅基(名古屋大学)
概要
このコースでは、μITRON 上にマルチタスクのアプリケーションを設計・
製作する手法を学びます。
座学の講義により、リアルタイム OS を用いたマルチタスクアプリケーシ
ョン設計を学びます。
演習では、リアルタイム性が必要とされる倒立 2 輪車の制御を取り上げま
す。
まず、ハードウエアを理解したのち、OS を使わずに作られた制御プログラ
ムを読み解きます。演習では、そのプログラムを、マルチタスクプログラム
へ改訂していただきます。設計をした後に、μITRON 上に実装し、実際に倒
立 2 輪車を制御して頂きます。リアルタイム性を考慮しなければ、2 輪車は
転倒します。
このコースは、アプリケーション開発にリアルタイム OS を導入しようと
計画されている方にとって、適したコースです。
到達目標
・リアルタイム OS を用いたシステム設計を理解できる
・μITRON を用いたマルチタスクアプリケーション開発ができるようになる
教科書および
教科書:NEXCESS 編著「初級コース 02 リアルタイム OS 導入コース~タ
教材
スク設計からテストまで~」
教材:
32
・開発用ホスト PC(WindowsPC、 開発環境をセットアップ済
・倒立 2 輪車 PUPPY(http://www.hokutodenshi.co.jp/7/PUPPY.htm)
・M16C/29 CPU ボード(H18 年 9 月以降の初級コース 01 で使用している
ボード)
授業計画
第 1 日目
開発環境の理解、演習機材のハードウエア解説
OS 無しの倒立 2 輪車制御プログラム解説
リアルタイム OS を用いたシステム設計
第 2 日目
μITRON 上での倒立 2 輪車制御プログラムの設計・開発
費用
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
演習用ボード実費(円)のみ徴収。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2006 年 9 月 29 日~10 月 18 日
申込者数:26 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、20 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:20 名
修了者数:19 名
(5)受講者年齢平均
29 歳
(6)アンケート評価
総合評価点:3.8
33
2.7
中級コース 01 実績
(1)シラバス
コース名
中級コース 01「組込みソフトウェアの技術リーダー」
対象
・要求分析を行う立場の中級技術者
・現場でプロジェクトを推進しているリーダクラスの技術者
・今後、管理者としての活躍が期待される技術者
ただし、NEXCESS中級コース 01 を既に受講された方は除きます。
履修条件
組込みソフトウェア開発に従事して4年以上または開発プロジェクトへの従
事経験が 3 回以上
NEXCESS 中級コース 01 および 02 を共に受講される方は、情報処理技術者
試験「エンベデッドシステム」の受験を必須とします。
開催日
2007 年 2 月 1 日(木)、2 日(金)、8 日(木)、9 日(金)
研修方法
講義、実機演習
教室
IB 電子情報館南棟 285 演習質
講師
金子伸幸(名古屋大学)
、山本雅基(名古屋大学)
山田大介(SESSAME)、横田一樹(SESSAME)、酒井由夫(SESSAME)、
古賀惠子(SESSAME)、杉浦英樹(SESSAME)、三浦元(SESSAME)、大
西建児(SESSAME)、石井勇一(SESSAME)、平野誠太郎(SESSAME)
概要
中級技術者には、上流工程における開発技術と技術リーダーとしての幅広い
知識と管理能力が求められます。
組込みソフトウェア開発の上流工程では、正い要求分析が必要です。分析
の技術を高めることで、上流での品質の作りこみが可能となります。
加えて、中級技術者には、技術リーダーとして幅広い知識が要求されます。
知的財産権を正しく理解し法的品質管理を実践したり、レビュー技術を向上
しチームとしての品質向上を指導したり、より良い構成管理を指導すること
が求められます。また、リーダーとしての指導力を磨く必要があります。
このコースでは、中級技術者要求される、分析・レビュー・品質管理・知
的財産権・構成管理・管理の基礎技術を、一部演習を交えながら、学びます。
到達目標
・要求分析の基礎を理解
・構造化分析、設計の基礎を理解
・知的財産権の基礎を理解
・構成管理の基礎を理解
・品質管理の基礎技術を理解
・レビュー(ウォークスルー&インスペクション)の基礎技術を理解
・技術リーダとしての心得を理解
34
教科書および
NEXCESS 編著「中級コース 01 組込みソフトウェアの技術リーダー」
教材
SESSAME 編著「話題沸騰ポット(GOMA-1015 型)要求仕様書、
「構成管理表」
「レビュー演習資料」「話題沸騰ポットからの変更点」
授業計画
第 1 日目
要求分析
および
演習/構造化分析・構造化設計
第 2 日目
組込みシステム開発における知的財産権、構成管理
組込みソフトウェアの品質管理
第 3 日目
技術リーダー・マネージャ入門
および
演習
プロジェクト計画・立案・運用とリスク管理
第 4 日目
テスト・レビュー/ レビュー演習
費用
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2006 年 12 月 15 日~2007 年 1 月 10 日
申込者数:41 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、30 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:30 名
修了者数:25 名
(5)受講者年齢平均
34 歳
(6)アンケート評価
総合評価点:4.7
35
2.8
中級コース 02 実績
(1)シラバス
コース名
中級コース 02「リアルタイム OS を用いたソフトウェア設計技術」
対象
・ネットワークへの接続が必要な組込みシステムの開発者
・リアルタイム性を要求される組込みシステムの開発者
履修条件
・組込みシステムの開発経験があること
・C言語プログラミング経験が1年以上あること
・TCP/IPに関する基礎知識を有すること
開催日
2006 年 12 月 14 日(木)、15 日(金)、21 日(木)、22 日(金)
研修方法
講義、実機演習
教室
IB 電子情報館南棟 285 演習質
講師
高田広章(名古屋大学)
、本田晋也(名古屋大学)、山本雅基(名古屋大学)、
竹内良輔(TOPPERS)、森本亮太(TOPPERS)、中嶋哲(TOPPERS)
概要
近年、インターネットに接続される組込みシステムが増加しています。
インターネットに組込みシステムを接続するためには、インターネットの
標準プロトコルであるTCP/IPプロトコルを用いたネットワークプログラミ
ングの知識が必要となります。また、組込みシステムの機能が豊富になるに
従って、CPUへの負荷が高まっています。このため、リアルタイム性を確保
する設計や実装での工夫が必要になっています。
このコースでは、ITRON TCP/IP API 仕様のプロトコルスタックである
TINETを題材に、組込み環境におけるTCP/IPプロトコルを用いたネットワ
ークプログラミングを実習します。参加者にはマイコンボード
(AKI-H8/3069F)を購入して頂きこのボードをターゲットにプログラミング
を行います。また、ネットワークプログラミングに先立ってμITRON仕様の
リアルタイムカーネルを用いたプログラミングについても学びます。
また、リアルタイムスケジューリング理論に基づく組込みソフトウェア
設計により、リアルタイム性を保つシステム構築を実習します。
このコースは、中級のソフトウェア技術者に最適です。
到達目標
・リアルタイムOSの特徴を理解
・μITRONを用いたプログラミングの習得
・ITRON TCP/IP API 仕様を用いたプログラミングの習得
・リアルタイムスケジューリング理論を理解
・リアルタイム性を確保するマルチタスクプログラミングの習得
教科書および
教科書:NEXCESS編著「中級コース02
教材
ェア設計技術」
リアルタイムOSを用いたソフトウ
36
教材:
・開発用ホストPC(WindowsPC、開発環境PizzaFactory2 Educational
Edition、をセットアップ済)http://www.pizzafactory.jp/
・演習用マイコンボード : AKI-H8/3069F
http://akizukidenshi.com/
授業計画
第1日目
ITRON仕様の概要・ITRON
API解説
開発環境の確認・基本プログラミング演習
第2日目
TCP/IPの概要・TINETの概要
サーバーおよびクライアントとプログラミング演習
第3日目
RTOSを用いたリアルタイムシステム構築実習
第4日目
レビュー・
費用
RTOSを用いた割り込み処理の実習
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
演習用ボード実費(円)のみ徴収。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2006 年 11 月 1 日~11 月 21 日
申込者数:30 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、30 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:30 名
修了者数:22 名
(5)受講者年齢平均
31 歳
(6)アンケート評価
総合評価点:4.3
37
2.9
中級コース 03 実績
(1)シラバス
コース名
中級コース 03「車載用リアルタイム OS とネットワークの基礎(OSEK OS +
CAN)」
対象
・OSEK OS および CAN を用いたアプリケーション開発者
・リアルタイム性を要求される組込みシステムの開発者
・組込みネットワークを用いたアプリケーション開発者
履修条件
・組込みシステムの開発経験があること
・C言語プログラミング経験が2年以上あること
・μITRONなど何らかのRTOSに関する基礎知識を有すること
・TCP/IPなど何らかのネットワークに関する基礎知識を有すること
開催日
2007 年 2 月 22 日(木)、23 日(金)
研修方法
講義、実機演習
教室
IB 電子情報館南棟 285 演習質
講師
本田晋也(名古屋大学)
概要
自動車には、様々な新しい組込みシステム技術が用いられています.
他の産業に従事されている方にとっても、自動車で用いられている組込み
システム技術を学ぶことにより、技術の幅を広げることができます.
このコースは、自動車で広く用いられているリアルタイムOSであるOSEK
OSと組込みネットワークであるCANを学びます.
コースでは、講義に加え、マイコンボードを用いた実習を行います.
実習では、OSEK OSおよびCANの使い方と、簡単なアプリケーションの作
成を
行い、それぞれの技術を体得します.
このコースを受講することにより、OSEK OSおよびCANに関して、今後ア
プリ
ケーション開発を行われる方にとって、基礎知識を獲得できます.
また、既に、他のRTOSやネットワークに関して経験のある方にとっては、
知識の幅を広げることができます.
このコースは、リアルタイム性が高い組込みシステムの開発を行う技術者
に最適です。
到達目標
・OSEK OSの特徴を理解
・OSEK OSを用いたプログラミングの習得
・CANの特徴を理解
・CANを用いたプログラミングの習得
38
教科書および
教科書:NEXCESS編著「中級コース03
教材
ークの基礎(OSEK OS + CAN)」
車載用リアルタイムOSとネットワ
教材:
・開発用ホストPC(WindowsPC)
・演習用マイコンボード
北斗電子製倒立制御学習キットPUPPY、 CAN
http://www.hokutodenshi.co.jp/7/HSB16C29.htm
授業計画
第1日目
OSEK OS仕様
OSEK OS プログラミング演習
第2日目
CANの基礎
CANコントローラ
CAN演習環境
CAN基本プログラミング演習
費用
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2007 年 1 月 9 日~1 月 25 日
申込者数:58 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、20 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:20 名
修了者数:17 名
(5)受講者年齢平均
32 歳
(6)アンケート評価
総合評価点:4.4
39
2.10
上級コース 01 実績
(1)シラバス
コース名
上級コース 01「リアルタイム OS の内部構造」
対象
・リアルタイム OS を用いた組込みソフトウェア開発に従事されている方、
従事される予定の方
・リアルタイム OS の研究・開発に従事される予定の方
ただし、NEXCESS上級コース 01 を既に受講された方は除きます。
履修条件
・リアルタイム OS を用いた組込みソフトウェア開発に従事されている方、
従事される予定の方
・リアルタイム OS の研究・開発に従事される予定の方
ただし、NEXCESS上級コース 01 を既に受講された方は除きます。
開催日
2006 年 7 月 24 日(月)、25 日(火)、26 日(水)
研修方法
講義、実機演習
教室
IB 電子情報館南棟 285 演習質
講師
高田広章(名古屋大学)
、本田晋也(名古屋大学)
概要
最近の組込みソフトウェア開発では、リアルタイム OS が使われることが
多くなっていますが、リアルタイム OS を使いこなすためには、その内部構
造について知っていることが大きな助けになります。
こ の コ ー ス で は 、 μITRON 仕 様 の リ ア ル タ イ ム カ ー ネ ル で あ る
TOPPERS/JSP カ ー ネ ル を 題 材 に 、 そ の 内 部 構 造 に つ い て 学 び ま す 。
TOPPERS/JSP カーネルの開発者 2 名が、なぜそのような設計にしたかに踏
み込んで解説します。また、リアルタイムシステムの性能評価方法と、JTAG
ICE を用いたソフトウェア開発環境のセットアップ方法と使用方法について
も学びます。
アプリケーション開発者がリアルタイム OS の内部構造を知ることで、OS
の能力を活かしたアプリケーションの設計が可能になります。また、性能評
価方法を学ぶことで、アプリケーションの正しい性能評価が可能になり、品
質向上につながることが期待できます。
リアルタイム OS を使った組込みソフトウェア開発に従事しているが、そ
の内部について全く知らないという技術者の方に最適なコースです。
到達目標
・リアルタイムカーネルの内部構造が理解できる
・リアルタイムシステムの性能評価手法が理解できる
・JTAG ICE を用いたソフトウェア開発環境について理解できる
教科書および
教科書:NEXCESS 編著「上級コース 01 リアルタイム OS の内部構造」
教材
教材:
40
・開発用ホスト PC(WindowsPC、 GCC 開発ツール(Cygwin 環境)開発
環境をセットアップ済)
・演習用マイコンボード
日立超 LSI システムズ製
MS7727CP01(http://www.hitachi-ul.co.jp/SH-SE/TENGINE/index.html)
・JTAG ICE
ソフィアシステム製 JTAG ICE
UniSTACII/J(http://www.sophia-systems.co.jp/ice/products/UniSTAC_J/)
授業計画
第 1 日目
μITRON 仕様の概要、SH3 のアーキテクチャ、実習環境 JTAG ICE のセ
ットアップ
第 2 日目
リアルタイムカーネルの構造、カーネルの典型的な動作例、ディスパッチ
ャ、割込み出入口処理、
TCB とレディキューの構造、サービスコールのコード解説
第 3 日目
待ち状態を表現するデータ構造、セマフォコントロールブロックの構造、
カーネルの性能評価
費用
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2006 年 6 月 16 日~6 月 30 日
申込者数:34 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、20 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:20 名
修了者数:18 名
(5)受講者年齢平均
33 歳
41
(6)アンケート評価
総合評価点:4.5
42
2.11
上級コース 02 実績
(1)シラバス
コース名
上級コース 02「C 言語ベースの組込みハードウェア設計」
対象
・これからハードウェア設計を始めたいと考えている組込みソフトウェア技
術者
ただし、NEXCESS上級コース 02 を既に受講された方は除きます。
履修条件
・C 言語のプログラミング経験があること
・講義日までに Verilog-HDL の文法について予習する方が好ましい
開催日
2006 年 10 月 5 日(木)
、6 日(金)
研修方法
講義、実機演習
教室
IB 電子情報館南棟 285 演習質
講師
冨山宏之(名古屋大学)
、本田晋也(名古屋大学)、
木下智雄(ソリトンシステムズ)
概要
組込みシステム開発においてはソフトウェア開発とハードウェア(LSI)設
計 が密接に関連しています。このためソフトウェア技術者もハードウェア設
計に関する基礎的な知識と技術を身に付けておく必要があります。
今まで、ソフトウェア設計者にとってハードウエア設計は難関でした。 しか
し、近年、FPGA などの書換え可能なハードウェアデバイスが普及し、更に、
C 言語を入力とするハードウェア自動合成ツールが実用化されてきました。
ソフトウェア設計者にとって、ハードウェア設計の敷居が低くなってきまし
た。
本コースでは、組込みソフトウェア技術者がハードウェア設計に取り組むこ
とを想定し、ハードウェア設計について講義と演習を行います。
まず、ハードウェア設計の基礎を説明した後、現在のハードウェア設計に広
く使用されている Verilog-HDL 言語を使った演習を行います。
次に、C 言語を用いたハードウェア設計の講義と演習を行います。C 言語の
記述方法や、合成ツールに与えるオプションをチューニングすることにより、
高品質なハードウェアを設計できることを体験します。
最後に、今後ますます重要になるハードウェアとソフトウェアの協調設計 に
ついても講義と演習を行います。
到達目標
・ハードウェア設計の基礎を理解する
・C 言語によるハードウェア設計技術を習得する
教科書および
教科書:NEXCESS 編著「上級コース 02
教材
ア設計」
教材:
C 言語ベースの組込みハードウェ
43
・開発用ホスト PC(WindowsPC、 開発環境をセットアップ済)
・C 言語入力動作合成ツール
eXCite(Y Exploration 社)
・HDL シミュレータ
Active-HDL(ALDEC 社)
授業計画
第 1 日目
ハードウェア設計概論、Verilog-HDL によるハードウェア設計(演習)
、
C 言語によるハードウェア設計講義および演習
第 2 日目
設計最適化技術講義および演習、ハードウエア/ソフトウェア・コデザイン
講義および演習
費用
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2006 年 8 月 25 日~9 月 13 日
申込者数:21 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、21 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:21 名
修了者数:17 名
(5)受講者年齢平均
33 歳
(6)アンケート評価
総合評価点:4.3
44
2.12
上級コース 03 実績
(1)シラバス
コース名
上級コース 03「ユビキタス環境を実現するネットワークミドルウェアとその
応用」
対象
・ユビキタス環境に対応したソフトウェア開発を求められている方、従事す
る予定の方
・ネットワーク対応の情報家電・組み込み機器の開発に従事される方
・ユビキタス環境に対応した機器を開発する部門の開発マネージャ
・cogma アーキテクチャに興味がある方
ただし、NEXCESS上級コース 03 を既に受講された方は除きます。
履修条件
・Java 言語もしくは C 言語のプログラミング経験があること
(高度なプログラミング能力は不要です)
・ネットワークについての基礎知識を持っていること
開催日
2006 年 9 月 26 日(火)、27 日(水)
研修方法
講義、実機演習
教室
IB 電子情報館南棟 285 演習質
講師
河口信夫(名古屋大学)外部講師(富士通ソフトウェアテクノロジーズ)
概要
様々な機器がネットワークに対応するユビキタス環境では、機器構成の変
更や、ネットワークの変更などの動的な環境変化への対応が求められます。
これらに対応可能な組み込み機器を開発するためには、ソフトウェア開発に
おいても新しい考え方が必要です。
このコースでは、ユビキタス環境におけるネットワークを通じた組み込み
機器の利用と応用について学びます。開発効率を向上させるために、ネット
ワークを通じた動的なシステム制御を容易に実現するミドルウェアを用い、
実習を通じて機器間の連携や、センシング、制御の実現手法を習得します。
最新の開発環境の解説に加え、先進的な内容として、名古屋大学で開発され
た、ソフトウェアの動的移送/利用/連携を容易に実現する cogma アーキ
テクチャについて、その概念を理解します。
さらに、VPcogma と呼ばれる組込み機器に特化した環境を利用すること
により、システム制御アプリケーションが容易に開発できることを体験しま
す。実際に T-Engine 等の実際の機器上での動作を体験し、アプリケーショ
ン開発手法を学びます。今年度は新たに「Teaboard(ARM920T-MX1)」を利
用した演習が用意されています。
本コースでは、あくまでコンセプトを理解するための演習を行いますので、
高度なプログラミング能力は必要ありませんが、Java プログラミング統合環
45
境 Eclipse を使っての本格的なユビキタスネットワーク応用システムの開発
体験ができます。cogma の利用により、簡単にネットワークアプリケーショ
ンが実現できることが体験できます。
今後、ユビキタス環境・ネットワーク環境に対応したいソフトウェア開発
に従事する可能性のある部門の技術者、およびマネージャの方に最適なコー
スです。
到達目標
・ユビキタス環境に対応したソフトウェア開発について理解できる
・ネットワーク対応組み込み機器の開発手法を理解できる
・ユビキタス環境の基盤ソフトウェア cogma アーキテクチャを理解できる
・VPcogma を用いたネットワーク対応組み込みソフトウェアの開発が理解で
きる
教科書および
教科書:NEXCESS 編著「上級コース 03 ユビキタス環境を実現するネット
教材
ワークミドルウェアとその応用」
教材:
・開発用ホスト PC(WindowsPC、 Java2、 Eclipse3.1、 Intent 1.5
開発環境をセットアップ済)
・演習用マイコンボード
パーソナルメディア Teaboard/ARM920-MX1(T-Engine)
http://www.t-engine4u.com/products/tbarm920mx1.html
T-Engine 上では Intent1.5 が動作
業計画
第 1 日目 9 月 26 日(火)
1 限 ユビキタス環境とは:その特徴
・ ユビキタス社会の特徴/求められる技術
・ ユビキタス関連技術の現状
2 限 ユビキタスシステムの利用体験(演習)
・ ユビキタスシステムの利用、機器間連携の体験
・ 実習環境の立ち上げ(Java / Eclipse)
3 限 システム制御ミドルウェア cogma の基礎
・ cogma アーキテクチャの基礎
・ ミドルウェアを用いたソフトウェア開発
4 限 ユビキタスアプリケーションの開発演習(演習)
・ 移動ソフトウェアを用いた動的更新
・ 機器間連携ソフトウェアの開発
まとめ
第 2 日目
9 月 27 日(水)
1 限 組み込み機器向け基盤ソフトウェア Intent と Teaboard
46
・ Virtual Processor の動作原理
・ Intent 利用手法
2 限 Intent 上で動作する VPcogma
・ Java codget -> VPcodget への自動変換(トランスレータ)手法
・ 簡単な VPcodget 開発演習
3 限 ミドルウェアを用いた応用アプリケーションについて
・ ネットワーク上の機器の発見手法について
・ cogma/ VPcogma を用いた動的リモコンの構築
4 限 cogma/VPcogma トランスレータを用いた開発実習(演習)
・ 応用ネットワーク連携アプリケーションの開発
・ まとめ
費用
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
演習用ボード実費(円)のみ徴収。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2006 年 8 月 11 日~9 月 1 日
申込者数:21 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、20 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:19 名
修了者数:12 名
(5)受講者年齢平均
37 歳
(6)アンケート評価
総合評価点:4.3
47
2.13
上級コース 04 実績
(1)シラバス
コース名
上級コース 04「組込みシステムのためのソフトウェア工学」
対象
・中規模以上のソフトウェア開発のリーダを目指す方
・ソフトウェア工学の業務への適用を考えているマネージャ
ただし、NEXCESS上級コース 04 を既に受講された方は除きます。
履修条件
中規模以上のソフトウェア開発経験をいくつか経験した技術者
*ETSS スキル基準に相当する「教育対象(受講前に獲得されるスキル)
」を、
Web に掲載しています.
開催日
2006 年 8 月 1 日(火)2 日(水)
研修方法
講義
教室
IB 電子情報館南棟 285 演習質
講師
野呂 昌満(南山大学)、吉田 敦(和歌山大学)、 大西 淳(立命館大学)
、沢
田 篤史(京都大学)
概要
組込みソフトウェア開発の開発規模の拡大および納期の短縮などに伴い、ソ
フトウェア工学の適用が求められています。
本コースでは、第一線で活躍しているソフトウェア工学の研究者からソフ
トウェア工学の最近の話題を取り上げ、組み込みシステム開発に応用する観
点からの話を交えて解説を行います。 取り上げる技術は、ソフトウェア工学
の技術動向、要求工学、アスペクト指向、MDA です。
ソフトウェア工学を用いて業務改善を行う意欲を持ち、最新のソフトウェ
ア工学の話題に関して勉強したいと考えている上級技術者の方に最適なコー
スです。本コースで紹介する研究内容を、全てそのままの形で業務へ適用す
ることは困難かもしれませんが、上級技術者を志す人々は、獲得した知識の
一部でも現場の諸問題解決へ応用されることを期待します。
到達目標
ソフトウェア工学の研究動向から、ソフトウェア開発の本質的難しさを理解
します。これにより、組み込みシステムの複雑化、高度化、大規模化に伴っ
て発生する開発上の諸問題への対応力を獲得します。
*ETSS スキル基準に相当する「教育目標(受講後に獲得されるスキル)
」を、
Web に掲載しています.
教科書および
NEXCESS 編著「上級コース 04
教材
学」
授業計画
第 1 日目
組込みシステムのためのソフトウェア工
要求工学の現状(大西 淳)
ソフトウェア工学の技術動向(吉田 敦)
48
第 2 日目
組込みシステムのための MDA(沢田 篤史)
組込みシステムのためのアスペクト指向(野呂 昌満)
費用
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2006 年 6 月 23 日~7 月 7 日
申込者数:22 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、22 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:22 名
修了者数:17 名
(5)受講者年齢平均
36 歳
(6)アンケート評価
総合評価点:3.9
49
2.14
上級コース 05 実績
(1)シラバス
コース名
上級コース 05「ユビキタスインタフェースと画像処理組込みプログラミン
グ」
対象
・ユビキタス情報環境に対応したヒューマンインタフェースの開発に従事さ
れる方
・特に画像処理機機能を持つ組込み機器の開発に従事する予定の方
履修条件
・画像処理についての基礎知識を持っていること
・マイクロプロセッサを用いた C 言語プログラミングの経験があること
開催日
2006 年 8 月 28 日(月)、29 日(火)
研修方法
講義、実機演習
教室
IB 電子情報館南棟 285 演習質
講師
間瀬健二(名古屋大学)
、伊藤禎宣(東京農工大学)
概要
近年、組込みシステムにおいて、画像処理が必要になる場面が多くなってき
ました。自動車のレーン認識やナンバープレート認識、セキュリティ装置に
おける 顔画像認識や動体検出など、既にいくつかは実用化されています。今
後、この傾 向は顕著になることが予測されます。
本コースでは、ユビキタスシステムや組込みシステムにおけるインタフェ
ース技術動向を画像処理技術の利用場面を中心に整理し解説します。また、
組込みシステムにおいても高速に画像処理を行う手法の一つとして、赤外線
ID を認識追跡する高速イメージセンサを使ったトラッカインタフェースを
とりあげます。そして、組込み画像処理プログラミングの技術をプログラミ
ング演習を通じて習得し ます。
今後高度化する組込みシステムにおいて、画像処理技術の採用を検討され
る方 や、現在画像処理を行っている方に最適なコースです。
到達目標
・ユビキタス情報環境におけるヒューマンインタフェース技術について理解
する
・画像処理の基本技術について理解する
・組込み画像処理プログラミングについて理解する
教科書および
教科書:NEXCESS 編著「上級コース 05 ユビキタスインタフェースと画像
教材
処理組込みプログラミング」
教材:
・開発用ホスト PC(WindowsPC、 開発環境をセットアップ済)
・演習用マイコンボード
IR-LED ID トラッキング用画像処理ボード(SH2、CPLD、 イメージセ
50
ンサ(400fps)で構成)
授業計画
第 1 日目
1限目
ユビキタス情報環境の動向
・イントロダクション
背景、本セミナーのねらい、プログラム、講師紹介
・ユビキタス情報環境の動向
ユーザインタフェース技術の歴史
・基本となる技術(1)ID、センサー、アクチュエータなど
・基本となる技術(2)
認証とディレクトリ管理
・アプリケーションストーリ
2限目
画像処理によるユビキタスインタフェース、
・画像処理の応用分野
・パターン認識基礎
・特徴抽出
二値化、雑音除去、サイズ計測
・物体抽出と追跡アルゴリズムと高速化
追跡処理ウインドウ
3限目
ユビキタス情報環境の構築例
・ユビキタス情報環境のネットワーク構成
画像処理システムの構成
・ATR におけるユビキタス情報環境
トラッキングシステムとは
4限目
演習環境の解説
・トラッキングデバイスの概要
・搭載デバイスの開発環境概説
SH2-7145 開発環境
XC95(CPLD)開発環境
・サンプルプログラムの利用
第 2 日目
1限目
トラッキングデバイスの解説
・イメージセンサの制御
トラッキングデバイスの動作フロー
コードと画像処理
2限目
イメージセンサの基礎情報
・組み込み系でイメージセンサを選ぶための知識
3~4限目
組込み画像処理システム構築演習
51
・イメージセンサの制御
・画像処理機能の実装
露出制御、二値化
費用
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2006 年 7 月 14 日~7 月 28 日
申込者数:20 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、20 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:20 名
修了者数:15 名
(5)受講者年齢平均
32 歳
(6)アンケート評価
総合評価点:3.4
52
2.15
指導者養成コース実績
(1)シラバス
コース名
指導者養成コース「組込みソフトウェア初級技術者の指導技術」
対象
・教育に関する業務(企画、開発、講師)を行っている方
・部下の指導育成を行っている方、行う予定の方
・管理者の方、管理者になる予定の方
履修条件
NEXCESS 初級コースの講師として、
2006 年度『初級コース:
「組込みソフトウェア開発技術の基礎」完全編 第 2
回目』の講義を一部行っていただきます。開催日は、11 月 30 日(木)、12
月 1 日(金)、7 日(木)
、8 日(金)です。いずれか 1 日、出席が必要です。
上記講義の予習として、
『初級コース:
「組込みソフトウェア開発技術の基礎」
完全編 第 1 回目』を聴講していただきます。開催日は、9 月 4 日(月)5 日
(火)、11 日(月)、12 日(火)です。いずれか 1 日、出席が必要です。
開催日
・2006 年 5 月 22 日(月)、23 日(火)
:
指導技術全般に関する教育
・2006 年 9 月 4 日(月)
、5 日(火)
、11 日(月)、12 日(火) : NEXCESS
初級教育の授業参観
・2006 年 11 月 30 日(木)、12 月 1 日(金)、7 日(木)
、8 日(金) : NEXCESS
初級教育の教育実習
・2007 年 1 月 12 日(金) :
指導技術全般に関する教育
研修方法
講義、実機演習
教室
IB 電子情報館南棟 285 演習質
講師
高田広章(名古屋大学)
、山本雅基(名古屋大学)、本田晋也(名古屋大学)
概要
このコースでは、初級技術者を指導育成する技術を、教育の実践を通じて学
びます。
近年、組込みソフトウェア産業の急速な拡大に伴い、人材養成の必要が高く
認識されており、中でも初級技術者層への教育が大変必要になっています。
このコースでは、人材養成において必要な講義技術を学びます。その上で
NEXCESS 初 級 コ ー ス の 講 義 を 授 業 参 観 し て い た だ き ま す 。 そ し て 、
NEXCESS 初級コースにおいて教育実習として講義をしていただき実践的
に講義能力を 身につけていただきます。 単に講義能力を身につけるだけで
はなく、より質の高い教育を実施するため には、受講者に対する理解を深め
る必要があります。そこで、本コースでは、 コーチング力の育成も目指し、
魅力ある講師を目指します。コーチング力は、 現場管理者としても必須の能
力であるため、管理者として現場で活躍される 方にとっても、有効なコース
となっています。
53
また、教育の責任者として、会社の教育コースを構築する能力に関しても、 育
成を目指します。
本コースは、企業において人材育成を主たる業務にされる方にとって最適な
コースです。また、管理者として、特に若手の指導育成に携わっている方に
も 受講をお勧めします。
本コースを受講することで、NEXCESS 初級コース教材を用いた社内教育の
講師 を行う能力を獲得できます。
到達目標
・組込みソフトウェア教育の企画から実施までの進め方を理解し実践できる
ようになる
・講義技術(ティーチング、コーチング)に関して理解し実践できるように
なる
・NEXCESS 初級コースの講義ができる
・部下の育成方法に関して幅広く理解し実践できるようになる
教科書および
NEXCESS 編著「指導者養成コース
教材
技
術」「初級コース
授業計画
組込みソフトウェア初級技術者の指導
組込みソフトウェア開発技術の基礎」
第 1 日目
組込みソフトウェア技術者教育のおかれている環境
教育方法学
教育の企画から実施までの手順
講義技術
第 2 日目
NEXCESS 初級教材オーバービュー
社内研修コース開発演習
講義技術(ティーチング、コーチング)演習
講義実習日の決定
第 3 日目~第 6 日目
初級コースの講義を聴講し、自らの講義準備を行う。1 日は出席必須。
第 7 日目~第 10 日目
初級コースの講義を実施する。1 日は出席必須。
第 11 日目
教育技術のフィードバック
費用
講義費用は文部科学省/科学技術振興調整費で支払われる。
演習用ボード実費(19、000 円)のみ徴収。
評価
修了レポート、受講者アンケート及び受講者上司へのアンケートを実施。全
日出席者かつ修了レポート提出者に対して、本コースを修了した証として修
54
了証を発行。
(2)受講申込
申込期間:2006 年 4 月 10 日~4 月 21 日
申込者数:15 名
(3)選考
申込時に申込者が記入した業務経歴などをもとに、30 名を以下の基準で選考した。
・履修の前提条件を満たすこと
・対象者の条件を満たすこと
・到達目標の活用度
・特定の会社への偏りをなくす
(4)受講者
受講者数:13 名
修了者数:10 名
(5)受講者年齢平均
33 歳
(6)アンケート評価
総合評価点:4.5
55
3. アドバイザリ委員会
社会人教育を使命とする NEXCESS では、企業の有識者にアドバイザリ委員となってい
ただき、2 回/年の予定でアドバイザリ委員会を開催し、NEXCESS の活動を評価して頂
く仕組みを用意する。
以下に、アドバイザリ委員の名簿を掲載する。
(五十音順)
氏名
石山康介
所属・役職
日本電気通信システム株式会社 ソフトウェア技術本部
ソフトウェアエンジニアリングセンタ
稲葉道夫
ブラザー工業(株)NID開発部
木村正裕
三菱重工 名古屋航空宇宙システム製作所
清尾克彦
三菱電機株式会社
曽根卓朗
ヤマハ株式会社 サウンドネット開発部長
長崎孝紀
人材開発センター
主席チーム統括
㈱富士通ソフトウェアテクノロジーズ
主席研究員
特定技術グループ
長
林和彦
トヨタ自動車
第1電子技術部
部長
三浦久博
株式会社デンソー技研センター
水谷多嘉士
東海ソフト会長
水野勇介
松下電器情報システム名古屋研究所開発第2グループ
山崎高文
名古屋ソフトウェアセンター
研修部
部長
(社)組込みシステム技術協会
取締役企画部長
副会長
プロジェクト統括部
56
3.1
第 1 回アドバイザリ委員会議事録
会議名称:
平成 18 年度
第 1 回 NEXCESS アドバイザリ委員会
開催日時:
2006 年 9 月 22 日(金)
開催場所:
名古屋大学
出席者:
石山委員、稲葉委員、木村委員、清尾委員、曽根委員、長崎委員、
10:00-12:00
シンポジオン
林委員、三浦委員、水野委員、山崎委員(以上アドバイザリ委員)
阿草、間瀬、高田、冨山、山本、本田、金子(NEXCESS)
山下 PO(JST)
配布資料:
(敬称略)
1.議事次第
2.アドバイザリ委員名簿
3.NEXCESS 平成 18 年度実績報告
4.名大・九大先端技術者養成シンポジウム
補助資料:
講演予稿集
NEXCESS 教材回覧
議事内容:
1.開会
・ 開会挨拶(阿草)
2.報告
・ 資料 3 を用いた報告(山本).
¾
計画を上回る数の人材養成を行っている
¾
著作権を有する教材の配布を年内に実施する
¾
教育すべき項目を、短期間で教え込むことの困難さ
3.討議
(1) 教育効果
指摘:教育効果の計測が必要である.
議論:初級コースにおいて、事前事後のテストを試行しているが、客観的な計測方
法とは言いがたい.ETSS 準拠のテストが開始されれば、それを用いた効果
計測を行うことが考えられる.
業務への取り組みの姿勢が向上したことを、より積極的に捉え、教育効果と
して評価する必要がある.
(2) 教育方法
指摘:LED 点灯などの基礎が演習時間内でできない事実への対応が必要である.
議論:複数の対策案が提案された.
¾
事前に eLearning 教材を配布し、予習によるレベル合わせを行う
57
¾
教育を複数日に分割して行い(午後コースなど)
、自宅での復習の時間を取れ
るようにする
¾
上司への報告を NEXCESS から行うこととし真剣に取り組むように仕向け
る
¾
教育効果の定着を狙い、メーリングリストなどで継続したフォローをする
(3) 管理教育
指摘:クラス分類で、管理の軸が適切か.管理者教育は必要か.
議論:技術教育の延長として、リーダー育成教育は NEXCESS で行うことに価値が
ある.
一方、管理教育は、PMBOK の分類を学習するだけでは不十分であり、管理
方法は会社ごとに異なるため、NEXCESS で取り扱うことに距離がある.
しかし、組込みソフトの規模拡大に伴い、開発現場では管理力が必要である
ことも、事実である.
メンタル面での指導方法の教育は、必要と思われる.
現在、指導者育成コースでは、指導技術の専門家としての教育が行われてい
るようなので、それはそれで良い.
(4) 組込み技術者として追加が必要な教育
・指摘:新しい技術への取り組みを促すためのアーキテクチャ
議論:いわゆるデザインパターンに加え、より抽象度の高い事柄の教育を行うべ
き.
・指摘:オブジェクト指向教育
議論:実装言語は C であり、本質的には構造化と変わらないとしても、UML を切
り口にオブジェクト指向設計の考え方の教育が必要である.
ただし、現場のほとんど技術者が実践するためには、言語レベルでの技術提
供が必要と考える.
(5) その他
指摘:CAN に関する講義では、CAN という名称はサブタイトルの中で出した方が
良い.
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3.2
第 2 回アドバイザリ委員会議事録
会議名称: 平成 18 年度 第2回 NEXCESS アドバイザリ委員会
開催日時: 2007 年 2 月 16 日(金) 10:00-12:00
開催場所:名古屋大学 IB 電子情報館 南棟 379 会議室
出席者:石山委員、稲葉委員、木村委員、曽根委員、長崎委員、林委員、
三浦委員、水谷委員、水野委員、山崎委員(以上アドバイザリ委員)
阿草、高田、河口、冨山、山本、本田、金子(NEXCESS) (敬称略)
配布資料: [資料 1] 議事次第
[資料 2] アドバイザリ委員名簿
[資料 3] NEXCESS 活動報告
[資料 4] 文部科学省中間評価発表資料
[資料 5] 中間評価結果
[資料 6] PBL(Project Based Learning)教材の開発計画
議事内容:
1.開会
・ 開会挨拶(阿草)
文科省の中間評価として、”A” 評価を得た旨の報告
2.報告
・ 資料 3、4、5、6を用いた報告(山本).
¾
文科省の中間評価公開資料に関する説明
¾
今年度受講者数が、計画を上回ることの報告
¾
06/12 から配布を開始した初級教材の配布状況の報告
¾
NEXCESS Web 分析により、”NEXCESS” キーワード検索が多いことの
¾
H19 年度活動計画の報告
¾
PBL 教材開発計画の報告
3.討議
(1) NEXCESS 終了後の検討
・ 検討中案の説明
¾
大学外に組織(NPO あるいは会社)を作成し、活動を継続する.(名大)
—
学内で継続が困難な理由
•
研究大学としての名古屋大学の位置づけの中での社会人教育
•
非常勤職員の雇用上の制約(長期雇用は困難)
・ コメント
¾
NEXCESS 講師が、3 年程度企業で業務を実施し、その後 NEXCESS で教材
59
開発などを行う仕組みはどうか.実用的な教材開発、雇用期間の制約回避、
人件費負担軽減が可能となる.(委員)
¾
“NEXCESS” という呼称が、組込みソフトウェアの社会人教育として、ブ
ランディングされているようなので、 同一呼称での継続的な活動を望む.
(委員)
(2) PBL に関する検討
・価値
¾
ソフトウェアの開発プロセスを一通り経験できるため、教育に有効.
(委員)
¾
大学外に組織(NPO あるいは会社)を作成し、活動を継続する.(名大)
・実施方法
¾
新人に対しては、全プロセスを体験させたい(委員)
¾
中堅に対しては、プロセスの管理を体験させたい.その場合は、被管理者の
手当てが必要(委員)
¾
開発をチームで行った場合サボる人が出たことがあるため一人でやらせてい
る.という意見がある一方で、以下の意見もある.チームとしての作業経験
が必要であるため、チームを組ませる.(委員)
・ 教育期間
¾
新入社員教育以外では、PBL に必要なまとめた時間が取りにくい.(委員)
¾
教育用の管理されたプロジェクトではなく、教育の場として実プロジェクト
を
持ち込むことができれば受講生を出しやすい.
(委員)
・ 実プロジェクトを通しての教育
¾
IT スペシャリスト教育(別プロジェクト)は OJL を行う.OJL は実プロジ
ェクトを用いた教育である.一方、NEXCESS では、管理された教材を用い
た PBL を行い、住み分ける.(名大)
¾
OJL 実施時の知財権に関しては、企業の参加ができる形へ向けて検討中(名
大)
(3) 組込みソフト技術者の交流
・ NEXCESS 修了後の受講者交流を行われたい
¾
指導者養成コースの修了者に関しては、継続したメーリングリストを提供し
ており、教材の査読を行っていただいている(名大)
¾
来年度の初級コース修了者に関して、教育内容の業務適用に関して交流を検
討している(名大)
・ 組込みソフト技術者の交流を行いたい
¾
SESSAME としての活動を検討中(委員)
60
¾
年月が経つとメンバが固定化し、若返らないという問題がある(名大)
¾
NEXCESS としては交流目的を教育目的として明確化したい(名大)
(4) 修了レポート提出率に関する検討
・ 提出率が 8 割程度と悪い
4.今後の対応
ご討議いただいた内容を踏まえ、来年度の活動にフィードバックする.特に、NEXCESS
の出口プランとしては、継続的して検討を進める.
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4. シンポジウム
以下のシンポジウムを九州大学と共同開催し,科学技術振興調整費による組込みソフト
ウェアおよび組込みハードウエアに関する人材養成の活動を広く公開した.
参加者数は,120 名であった.以下に開催の概要を示す.
タイトル:九大・名大
先端技術者養成シンポジウム
1.日
時
2006 年 9 月 22 日(金)13:00-
2.会
場
名古屋大学シンポジオン1F ホール
3.プログラム
[座長:高田広章(名古屋大学大学院情報科学研究科
教授)]
・13:00-13:10 開会挨拶
阿草 清滋(名古屋大学大学院情報科学研究科
・13:10-13:20 来賓挨拶
堀内 義規(文部科学省
研究科長)
科学技術・学術政策局
調査調整課 調整企画室長)
来賓挨拶
竹村 初美(経済産業省 中部経済産業局 情報政策課長)
・13:20-14:00 招待講演 自動車における組込みソフトウェア技術の動向
林
和彦 (トヨタ自動車株式会社 第1電子技術部 部長)
・14:00-14:40 招待講演
清尾
ETSS 教育カリキュラムについて
克彦 (IPA/SEC 教育部会 主査、
三菱電機株式会社
人材開発センター
主席研究員)
<20 分休憩>
[座長:安浦 寛人(九州大学システム LSI 研究センター 教授)]
・15:00-15:30
QUBE 活動紹介
久住 憲嗣(九州大学)
・15:30-16:00
NEXCESS 活動紹介
山本 雅基(名古屋大学)
・16:00-16:30 社会情報基盤アーキテクト人材育成計画
福田
晃 (九州大学
大学院システム情報科学研究院
教授)
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・16:30-17:00 組込みシステム研究センター活動紹介
高田 広章(名古屋大学
大学院情報科学研究科
附属組込みシステム研究センター長)
<10 分休憩:会場移動>
・17:10-18:30 交流会(於 シンポジオン 2F レストラン)
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5. 中間評価
NEXCESS は,プログラム開始後 3 年目である H18 年度に,文部科学省科学技術・学
術審議会研究計画・評価分科会研究評価部会にて中間評価を受けた.
その結果,優れた成果が期待できる取り組みであり,計画を継続すべきであるとの評価
を得た.評価結果一覧を以下に示す.
実施計画・実施
今後の進め方
進捗状況(目標
人材養成手法の
人材養成の有効
体制及び継続
達成度)
妥当性
性
性・発展性の見
通し
A
a
a
b
b
以上
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