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取扱説明書/5.8MB - Kikusui Electronics Corp.

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取扱説明書/5.8MB - Kikusui Electronics Corp.
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
6820Aシリーズ & 6840Aシリーズ
RF & マイクロウェーブ・システム・アナライザ
取扱説明書
Part No. Z1-004-780, IB020531
Dec. 2009
本書は次の 2 つの取扱説明書から構成されています。
6820A シリーズ & 6840A シリーズ
RF & マイクロウェーブ・システム・アナライザ
・取扱説明書 (Operating Manual)
・操作の手引き (Getting Started Manual)
取扱説明書について
ご使用の前に本書をよくお読みの上、正しくお使いください。お読みになったあとは、いつでも見られるよ
うに必ず保存してください。また製品を移動する際は、必ず本書を添付してください。
本書に乱丁、落丁などの不備がありましたら、お取り替えいたします。また、本書を紛失または汚損した場
合は、新しい取扱説明書を有償でご提供いたします。どちらの場合もお買い上げ元または当社営業所にご依
頼ください。その際は、表紙に記載されている「Part No.」をお知らせください。
特定の役務または貨物の輸出は、外国為替法および外国貿易管理法の政令/省令で規制されており、当社製
品もこの規制が適用されます。
政令に非該当の場合でもその旨の書類を税関に提出する必要があり、該当の場合は経済産業省で輸出許可を
取得し、その許可書を税関に提出する必要があります。
当社製品を輸出する場合は、事前に購入先または当社営業所にご確認ください。
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
輸出について
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
本書の内容に関しては万全を期して作成いたしましたが、万一不審な点や誤り、記載漏れなどありましたら、
当社営業所にご連絡ください。
RF & マイクロウェーブ・スカラー・アナライザ
6820A シリーズ
および
取扱説明書
©Aeroflex International Ltd. 2008
© 菊水電子工業株式会社 2009
第一版
この取扱説明書は Aeroflex International Ltd. 社の Operating Manual 6820A&6840A
(46892/920 Issue 1) をもとに参考用日本語版として作成しました。詳細は前記の最新
マニュアルを参照ください。
本書では以下の内容が原文と異なります。
・ 「Chapter 3 LOCAL OPERATION」の 3-51 ~ 3-281 ページ間は特定の図のみ記載
しています。
・ 「AEROFLEX INTERNATIONAL LTD. SOFTWARE LICENCE AND WARRANTY」
の日本語版はありません。
本製品および取扱説明書の一部または全部の無断転載、無断複写を禁止します。
製品の仕様ならびに取扱説明書の内容は予告なく変更することがあります。あらか
じめご了承ください
i
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
6840A シリーズ
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
RF & マイクロウェーブ・システム・アナライザ
この説明書について
6820A シリーズ・スカラー・アナライザおよび 6840A シリーズ・システム・アナライザをど
のようにして使用するかを説明します。
対象読者
RF およびマイクロ波関連のシステムやモジュールの設計および開発、あるいはこれらのシス
テムの設置および保守業務に従事している方々です。
読まれている方は RF およびマイクロ波の測定に使われる技術用語に慣れるものと仮定して
います。
構成
第1章
電源への接続、受け入れ検査および日常点検を含めて、設置について詳しく説明してい
ます。
第3章
機器の特徴を図示し、前面パネルからの操作を説明します。
第4章
簡単な技術説明と機器のブロック構成図です。
第5章
機器が正常に動作することを確認する性能確認の手順を説明しています。
文書の記号
この説明書では便宜上、次の記号を使っています。
CAPS
英字の大文字は操作部分の名称やパネルの表示の区別に使っています。
[CAPS]
[ ] の中の英字の大文字は「機能が変化しないキー」の名称 ( キーの上に印
刷してあります ) です。
[Italics]
[ ] の中の斜体の英字は「機能が変化するキー」( 画面の右に隣接している
キー ) の機能の名称で、操作画面の右端に現れます。
[Averaging ● ]
[Averaging ○ ]
「機能の変化するキー」の名称の後の「●」はそのキーを押すたびに動作
状態と動作しない状態が切換わるキーで、動作状態であることを示してい
ます。
「機能の変化するキー」の名称の後の「○」はそのキーを押すたびに動作
状態と動作しない状態が切換わるキーで、動作しない状態であることを示
しています。
関連文書
その他に別の側面を説明している説明書があります。
•
Operating Manual (46892/920)。この取扱説明書の原文です。
•
Getting Started (46892/922)。操作の手引きの原文です。
•
操作の手引き。RF およびマイクロ波の一般的な測定手順を実例で説明しています。
Getting Started の日本語版です。
•
Remote Operating Manual (46892/921)。GPIB またはRS-232インターフェースを使って外
部から操作する方法について説明しています。
Service Manual (46880/122)。別売りの保守、調整、校正および修理に関する説明書です。
•
ii
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
第2章
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
6800A シリーズの機器の概要を説明します。すべての仕様も含まれています。形式、別
注文の付属品および添付している付属品も列挙しています。
目次
この説明書について
一般情報
第2章
設置
第3章
パネルからの操作
第4章
簡単な技術説明
第5章
性能確認試験
付記 A
機器の初期設定
付記 B
エラー表示
付記 C
フォルトロケーション測定原理
索引
iii
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
第1章
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
使用前の注意
使用前の注意
警告
注意
注記
怪我をしないための注意
注意
機器を壊さないための注意
注記
重要な一般的な説明
危険表示記号
機器および文書に現れる危険表示記号には次のような意味があります。
危険表示記号
説明
この記号が機器に付いている場合には取扱説明書をご覧ください。危険の
性質と取らなければならない行動に慣れてください。
危険な電圧
有毒
静電気に敏感な素子
一般使用条件
この製品は IEC/EN61010-1 Class 1 ポータブル機器で、測定、制御、研究に使用する機器の安
全要件に準じ、pollution degree 2 の環境で使用するために設計し、試験しています。設置
category Ⅱの電源から動作するように設計しています。
雨や雪などの水分が入らないようにしてください。寒いところから暑いところへ移動する時
には結露しないために機器の温度が落ち着くまで放置してから電源を入れてください。この
説明書の第1章仕様に規定している周囲条件内で使ってください。そうしない場合には備え
てある保護機能が損なわれる場合があります。
この製品は危険な雰囲気中や医療現場での使用を保証していません。アビオニクスなど安全
に係わる使い方をする場合には、充分に状況を理解した方だけが取り扱ってください。
警告
電気的危険(AC 電源電圧)
接地線で接地して使う IEC Safety Class 1 に適合します。プラグの接地端子で接地してくださ
い。
電源フィルタにコンデンサがあり、電源を切っても充電している場合がありますので注意し
てください。充電しているエネルギーは安全要件に規定している量以下ですが、プラグをコ
ンセントから抜いて直ぐに手を触れますとわずかに電撃を受ける場合があります。
怪我等の可能性がありますので、機器の外装を外さないでください。使用者が触れなければ
ならない部分は内側にはありません。
資格の与えられた人だけが扱えます。
iv
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
警告
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
下記の用語には特別な意味があります。
ヒューズ
電源コードの 2 芯の両方にヒューズが入っているので、注意してください。片方のヒューズ
が断線したときに、機器の一部に電源電圧の電位が残っている可能性があります。
警告
火災の危険
ヒューズは正しい定格と形状のものを使って交換してください。電源コードにヒューズの
入っているものを使う場合は同じ電流定格のものを使ってください。第1章仕様の電源を参
照してください。
警告
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
有毒
警告
ベリリウム銅
一部の機械部品にベリリウム銅を使用しています
す。通常の使用では危険はありません。
ベリリウムを約 5%含有している合金で
機械加工、溶接、その他の加熱をしないでください。
廃棄には特別な扱いが必要です。
絶対に焼却しないでください。
警告
リチウム
リチウム電池 ( または IC の中にあるリチウム電池 ) を使っています。
リチウムは毒性がありますので、壊したり、燃やしたり、通常の廃棄はしないでください。
この電池は充電しないでください。短絡したり放電したりすると穴が開いたり、過熱したり、
破裂したりすることがあります。
警告
重量機器
6800A シリーズの重量は 1 人が手で取り扱える重量の目安である 18 kg を超えています。取り
扱う前に、European Directive 90/269/EEC および関連する国の規則に従って、負担、作業場所
の環境および個人の能力を考慮して、判断し、怪我をする危険をおかさないようにします。
警告
傾斜
傾けて使う場合には、危険ですので他の機器を上に積まないでください。
v
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
この機器に使われている一部の素子に燃した時に有毒物質を発生する樹脂類などがありま
す。廃棄する際には充分注意してください。
注意
静電気に敏感な素子
この機器には取り扱うと損傷する可能性のある静電気に敏感な素子が入っています。取り扱
う前には、英文の Service Manual の Maintenance の部分をご参照ください。
注意
精密級コネクタ
注意
適切な使用
この機器は RF およびマイクロ波で使われる素子およびシステムを測定できるように Aeroflex
が設計し、製造しています。この機器を Aeroflex で規定している方法で使用しないと、機器
に備わっている保護が弱まる可能性があります。Aeroflex は機器の使用を管理していません
し、意図した目的以外に使用したことから発生する出来事に責任をもてません。
vi
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
この機器に付いている精密級マイクロ波コネクタは精密級でないコネクタと接続すると損傷
する可能性があります。コネクタの接触部分が仕様に合っていない場合にも、コネクタを損
傷する可能性があります。コネクタは適切な計測道具を使って、確認すべきです。
第1章
一般情報
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
機器の目的と特徴 ..............................................................................................................................1-1
概要 .............................................................................................................................................1-1
主な特徴 .....................................................................................................................................1-2
合成信号源 ..................................................................................................................1-2
スカラー・アナライザ ..............................................................................................1-2
フォルトロケーション ..............................................................................................1-3
スペクトラム・アナライザ ......................................................................................1-3
その他の特徴 ..............................................................................................................1-3
操作 .............................................................................................................................................1-4
表示 .............................................................................................................................................1-4
リモート操作 .............................................................................................................................1-4
結果の記録と出力 .....................................................................................................................1-4
アプリケーション .....................................................................................................................1-5
使用者による校正 .....................................................................................................................1-5
仕様 - 6820A シリーズ .......................................................................................................................1-6
形式、別注文の付属品および添付付属品 - 6820A シリーズ ....................................................1-15
仕様 - 6840A シリーズ .....................................................................................................................1-19
形式、別注文の附属品および添付附属品 - 6840A シリーズ ....................................................1-30
機器の目的と特徴
概要
6840A シリーズは RF およびマイクロ波の測定器で、合成 ( シンセサイズド ) 周波数信号源、3
入力スカラー・アナライザおよびスペクトラム・アナライザを 1 個の筐体に統合して、小型
で持ち運べるようになっています。6820A シリーズはスカラー・アナライザのみで、スペク
トラム・アナライザは入っていません。
6821A
6822A
6823A
6824A
6825A
6825AR
RF Scalar Analyzer
Microwave Scalar Analyzer
Microwave Scalar Analyzer
Microwave Scalar Analyzer
Microwave Scalar Analyzer
Microwave Scalar Analyzer
1 MHz ~ 3 GHz スカラー・アナライザ
10 MHz ~ 8.4 GHz スカラー・アナライザ
10 MHz ~ 20 GHz スカラー・アナライザ
10 MHz ~ 24 GHz スカラー・アナライザ
10 MHz ~ 46 GHz スカラー・アナライザ
10 MHz ~ 40 GHz スカラー・アナライザ
6841A
RF System Analyzer
6842A
Microwave System Analyzer
6843A
Microwave System Analyzer
6844A
Microwave System Analyzer
6845A
Microwave System Analyzer
1 MHz ~ 3 GHz スカラー・アナライザに 4.2 GHz スペ
クトラム・アナライザを搭載
10 MHz ~ 8.4 GHz スカラー・アナライザに 20 GHz ス
ペクトラム・アナライザを搭載
10 MHz ~ 20 GHz スカラー・アナライザに 20 GHz ス
ペクトラム・アナライザを搭載
10 MHz ~ 24 GHz スカラー・アナライザに 24 GHz ス
ペクトラム・アナライザを搭載
10 MHz ~ 46 GHz スカラー・アナライザに 46 GHz ス
ペクトラム・アナライザを搭載
10 MHz ~ 40 GHz スカラー・アナライザに 40 GHz ス
ペクトラム・アナライザを搭載
10 MHz ~ 8.4 GHz スカラー・アナライザに 24 GHz ス
ペクトラム・アナライザを搭載
6845AR Microwave System Analyzer
6846A
Microwave System Analyzer
1-1
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
目次
一般情報
6847A
Microwave System Analyzer
6848A
RF System Analyzer
10 MHz ~ 20 GHz スカラー・アナライザに 26.5 GHz
スペクトラム・アナライザを搭載
1 MHz ~ 3 GHz スカラー・アナライザに 20 GHz スペ
クトラム・アナライザを搭載
受動素子の挿入損失および反射損失の測定
•
利得、利得圧縮、能動素子の周波数特性および反射損失
•
ミキサ、発振器、アップコンバータおよびダウンコンバータの測定
•
スペクトラム・アナライザは高調波と寄生信号、および相互変調による産物などの信号
を測定し、詳細に解析できます。表示している FM 復調された信号に利用できる機能も
あります。
•
導波管と同軸伝送線路の障害のある位置は、障害点の位置をすぐに調べられる機能を
使って求められます。これは、測定の不確実さを減らす先進の技術を利用して、距離と
程度の確度を改善しています。
•
通信伝送路および信号処理ディバイス (Group Delay option を取り付けている 6840A シ
リーズの機器 ) で群遅延を測定します。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
•
主な特徴
合成信号源
6800A は高い分解能と周波数安定度で精密な掃引ができ、位相雑音の小さい完全合成による
周波数信号源を使います。信号源は正確な CW 出力も備え、スペクトラム・アナライザ測定
中にはトラッキング・ジェネレータとして使えます。利得圧縮試験用に電力掃引を備えてい
ます。電力レベルは最大保証レベル制御電力 +5 dBm(3 GHz 未満の周波数では +10 dBm) で、15
dB(3 GHz 未満の周波数では 20 dB) の範囲にわたって設定できます。
信号源は適当な外部の変調信号を使って、CW モードで周波数変調できます。内部の変調信号
も群遅延 (Group Delay option、
6840A シリーズのみ ) または内部 FM 発生器 (Internal FM generator
option) を取り付けていれば、利用できます。パルス変調器 (Pulse Modulator option、6820A シ
リーズのみ ) を取り付けていれば、外部パルス変調が可能です。内部 FM 発生器とパルス変調
器を両方取り付けていれば、内部および外部 FM とパルス変調が可能です。
小信号を利用する場合には、別注文の段階的に切り換えるアッテネータを利用して低い出力
電力に設定できます。
スカラー・アナライザ
3 入力のスカラー・アナライザは素子やシステムのネットワーク特性を求めるのに使えます。
代表値 75 dB のダイナミックレンジがあります。2 個の表示チャンネルを備えて、それぞれ固
有の目盛で、それぞれ 2 個以下の掃引測定 ( 例えば、挿入損失と反射損失 ) ができます。チャ
ンネルは結合して、4 個以下の測定トレースを同時に更新できます。結合を外すと、通過帯域
と遮断帯域の同時表示などのように、各チャンネル別々の周波数範囲を表示できます。
広い範囲のスカラー・ディテクタ (6230A および 6230L シリーズ ) を利用できます。各ディテ
クタ は EEPROM ディバイスを搭載して、個々のディテクタの直線性と平坦度 ( 周波数特性 )
の補正データの格納に使っています。これにより、広いダイナミックレンジで正確な電力測
定ができるようになっています。高い方向性のオートテスタを反射損失の測定に利用できま
す。
広帯域ダイオード・ディテクタによるスカラー測定に加えて、同調入力すなわちスペクトラ
ム・アナライザの受信機を使って、周波数選択スカラー測定もできます (6840A シリーズで )。
同調入力はダイナミックレンジを改善して、80 dB を超える挿入損失の測定をできるようにし
1-2
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
数個の機能を 1 台に統合したことで、操作が便利になり、マイクロ波サブシステムやモジュー
ルの設計や製造中などに、特殊化した多くの測定を簡単にできるようになっています。6800A
は小型で使いやすいために、マイクロ波システムの設置や保守作業などの現場作業に理想的
な機器です。6800A の主な利用法は次の通りです。
一般情報
ています。この機能は、例えばフィルタの挿入損失の測定に使えます。信号源は周波数をオ
フセットして設定したり、受信機の同調入力の逓倍に設定できます。これにより、ミキサ、
アップコンバータおよびダウンコンバータなどの周波数変換ディバイスの測定を簡単にして
います。
多くのデバイスの位相の直線性は群 ( あるいはエンベロープ ) 遅延として規定します。これは、
位相歪のきびしい通信素子とシステムでは重要な測定です。
測定システムを校正し、校正データを他の測定で使えるように格納する機能も備えています。
フォルトロケーション
スペクトラム・アナライザ
6840A はスペクトラム・アナライザを搭載し、通常のスペクトラム・アナライザ ( 周波数ごと
に振幅を打点 ) あるいは復調モード (FM 偏移を時間に対して打点して、復調波形を表示 ) で動
作できます。復調した信号は内部のスピーカで監視できます。本器に欠かせない周波数計で
正確な周波数測定ができます。
分解能帯域幅フィルタ、ビデオフィルタ、掃引速度および入力減衰に影響するパラメータを
結合して、掃引速度とダイナミックレンジを自動的に最適値に設定します。特定の応用に対
しては、1 個以上のパラメータの結合を外し、手操作で設定できます。自動同調機能で自動的
にスパン全体を掃引して、最大の信号を適当なスパンで表示画面の中央に表示して、信号を
高速で捕捉できます。
信号源は、スペクトラム・アナライザ測定の間にトラッキング・ジェネレータとして使われ、
掃引された信号の周波数がスペクトラム・アナライザの同調に正確に追従する追従信号発生
器になります。トラッキング・ジェネレータはディバイスの周波数特性を測定するときに、掃
引信号として使えます。周波数変換のある素子またはサブシステムを測定するために、周波
数をオフセットしたり、その測定に合わせた目盛り付けも適用できます。
スペクトラム・アナライザの受信機をスカラー・ディテクタの位置に使って、周波数選択ス
カラー・アナライザ測定もできます。
その他の特徴
広範囲で応用度の大きいマーカ機能で、スカラー、フォルトロケーションおよびスペクトラ
ム・アナライザ測定結果を詳しく試験でき、様々な形態の測定ができます。各測定でもっと
も使いやすい道具となるように構築されている操作画面で、能力の高いマーカを最大 8 個利
用できます。
スカラー・モードで、マーカを使うと、自動的にリップルのピーク・ピーク間、n dB 帯域幅
が計算され、規定された特性値が探され、信号レベルの最高と最小が見つけられます。これ
により、ディバイスの特性が簡単に取得され、試験時間が短縮されます。
フォルトロケーション測定では、左右方向の次のピークを求める機能を使って、伝送線路に
沿って各不連続点の位置と大きさを識別します。最大点を見つける機能を使って、測定トレー
スの最大点の位置、すなわち線の不連続が最大になる位置をすばやく求められます。
スペクトラム・モードで、マーカを使うと、最大の信号が識別され、表示にその他のピーク
が配置され、規定された特性値が探され、信号が搬送波に対して測定されます。ピーク識別
機能は 8 個の最大の信号に直ちにマーカを置くので、寄生信号の識別には理想的です。測定
トレースの下方に表示したマーカ表で、8 個すべてのマーカの値を動的に示します。200 MHz
未満の周波数に対しては、動作状態のマーカを望みの周波数に動かすと、表示しているスペ
クトル線の周波数を周波数計を利用して測定できます。
上限下限の複合線を指定して、測定トレースをその限界線と比較して、測定トレースが仕様
内に入っていることを確かめられます。
1-3
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
伝送線路の障害のある位置は、6800Aの高速フォルトロケーションの能力を6240シリーズフォ
ルトロケータと一緒に使って求められます。ケーブルまたは導波管の損失によって左右され
ますが、距離確度 3 mm または範囲の 0.1% で 25 km までの線路を測定できます。伝送線路の
パラメータを直接あるいは、リムーバブルストレージで供給される伝送線路データベース・
レコードから設定できます。
一般情報
測定、校正データ、機器の設定、限界仕様、伝送線路データベース・レコードおよびアプリ
ケーションの保管に不揮発性の格納場所を備えています。
操作
6800A のファームウェアが合成信号源、スカラー・アナライザおよびスペクトラム・アナラ
イザの機能を制御します。システムと操作者の通信は液晶表示器 (LCD) と前面パネルの操作
部分を使って行います。操作画面、指示、エラー表示およびヘルプテキストが LCD に表示さ
れ、操作の選択は表示部分の右に隣接している8個の表示によって機能の変化するソフトキー
で行います。
実行する測定は簡単な操作画面システムを使って指定します。機器の動作を簡単に学べるよ
うに、共通に使える機能はすべて操作画面ツリー構造の 1 段階下より下にはなっていません。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
機器の設定と測定トレースを不揮発性メモリに保管して、以後の使用に備えています。経路
校正データ、リミットチェック仕様、アプリケーション・プログラムおよび伝送線路データ
ベース・レコードの保管も備えています。
表示
表示は TFT カラー LCD で、分解能 640 × 480 画素 ( ピクセル ) です。2 チャンネルに 4 測定ま
で同時に表示できます。両方のチャンネルは完全に独立しているので、スカラーとスペクト
ラム測定を同時に行い、表示することが可能です。代わりに、2 個のスペクトラム・チャンネ
ルを広い範囲と狭い範囲の周波数掃引に構成できます。これを使って、例えば、既知の求め
る搬送波を表示している間に、干渉している信号の周波数スペクトラムを走査して同時に表
示できます。
後面パネルのコネクタに外部の標準 VGA カラーモニタを接続して利用できます。
リモート操作
GPIB インターフェースを介して、システムのすべての制御ができるリモート制御コマンドを
備えています。GPIB は IEEE 488.2 に適合し、SCPI 表記 (Standard Commands for Programmable
Instrumentation) に従っています。このコマンドは本器を RS-232 ( シリアル ) インターフェース
を介して制御することもできます。機器の操作のこの面については英文の Remote Operating
Manual で扱っています。
結果の記録と出力
測定結果を様々な方法で保存できます。6800A は測定トレース、機器の設定および校正の格
納に使える不揮発性メモリを内部に備えています。機器とは別の場所に結果を格納するため
に、2 つの USB ポートを備えています。測定トレースはリムーバブルストレージに保存し、観
測するためにスプレッドシートにインポートできます。代わりに、別注文の MIPlot ソフトウェ
アパッケージを使って、測定データを取り込むには、GPIB を経由するか、リムーバブルスト
レージに保存されている測定トレースから行えます。このデータは色を変えたり、限界線、
マーカ、テキストを追加したりするなどの再処理ができます。それを文書に埋め込んだり、
スライドプレゼンテーションに使えます。
現在の測定結果あるいは格納されている測定結果は、USB ポートまたはパラレル ( セ
ントロニクス ) インターフェースを経由して適当なプリンタに出力します。名称やその
他の注釈を発生する機能のあるコピー拡張制御もあります。プリンタを使って、以前
に保存した印刷ファイルから印刷することもできます。コピー出力はバッファーされ、
印刷が進行している間でも測定を続けることができます。コピーは機器を構築した状
態、限界仕様および機器の設定の格納に対しても作れます。
1-4
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
6800A の機能を前面パネルを使って操作する代わりに、標準キーボード・インターフェース
を介して接続した外部の IBM 互換キーボードを使って操作できます。キーボードに対する国
際的なサポートも用意しています。
一般情報
アプリケーション
6800A は自分独自の測定手順を書いて機器の上で実行できます。これらのアプリケーション・
プログラムを使って、測定の手順を自動化したり、測定の際に 1 回の操作ごとに指示を出す
ことができます。アプリケーション・プログラムは作業等の合図や図で操作する人を案内す
るので、測定の理論あるいは機器の操作や操作画面の構造に慣れている必要がなくなります。
使用者による校正
+20 ℃~ +30 ℃の範囲外の温度では、自分で校正すると機器の性能を最適にできます。この
機能は [UTILITY] を押して、続いて [Service] [Instrument Calibrations] を選んで行けば利用でき
ます。操作画面では RF 信号源とスペクトラム・アナライザの校正の両方を扱えます。両方の
操作画面で、周波数を校正できる機能がありますが、表示画面の上端に「Unloc」を表示して
いるときに利用します。
1-5
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
周波数の校正を完了しても、「Unloc」が消えなければ、弊社にお問い合わせください。
一般情報
仕様 - 6820A シリーズ
信号源
機能
合成 CW 信号
スカラー・アナライザと使用する合成掃引信号発生器
CW 電力掃引
外部周波数変調
別注文-内部変調、FM+ バルスドライバ (Option 023)
別注文-内部パルス変調器 (Option 025)
周波数範囲
6821A
6823A
10 MHz ~ 20 GHz
6824A
10 MHz ~ 24 GHz
6825A
10 MHz ~ 46 GHz
6825AR
10 MHz ~ 40 GHz
分解能 ( 設定可能 )
~ 46 GHz
1 Hz
( 周波数標準誤差 x 周波数 ) ± 10 Hz
CW 確度
掃引確度 ( 代表値 )
1 段当たりの時間 300 μs
1 MHz ~ 3 GHz
<20 kHz
3 GHz ~ 46 GHz
<200 kHz
1 段当たりの時間 1 ms
1 MHz ~ 3 GHz
<1 kHz
3 GHz ~ 46 GHz
<10 kHz
1 段当たりの時間 10 ms
1 MHz ~ 3 GHz
<100 Hz
3 GHz ~ 46 GHz
<1 kHz
レベル制御電力範囲
6821/2/3/4A 標準
1 MHz ~ 3 GHz
-10 dBm ~ +10 dBm
3 GHz ~ 24 GHz
-10 dBm ~ +5 dBm
6825A & 6825AR
10 MHz ~ 8 GHz
-10 dBm ~ +8 dBm +10 dBm ( 代表値 )
8 GHz ~ 20 GHz
-10 dBm ~ +5 dBm +7 dBm ( 代表値 )
20 GHz ~ 24 GHz
-10 dBm ~ +4 dBm +6 dBm ( 代表値 )
24 GHz ~ 40 GHz
-10 dBm ~ +0 dBm +3 dBm ( 代表値 )
40 GHz ~ 46 GHz
-10 dBm ~ +0 dBm ( 代表値 )*
* コネクタの形態の影響を除く
6822/3/4A + Option 030 ( 高電力 )
1 MHz ~ 24 GHz
-10 dBm ~ +10 dBm
6821A + Option 010 (110 dB 段階切換
アッテネータ )
1 MHz ~ 3 GHz
-120 dBm ~ +8 dBm
6822/3A + Option 011 (70 dB 段階切換
アッテネータ )
10 MHz ~ 3 GHz
-80 dBm ~ +8 dBm
3 GHz ~ 20 GHz
-80 dBm ~ +2 dBm
+ Option 030 ( 高電力 )
3 GHz ~ 20 GHz
-80 dBm ~ +7 dBm
1-6
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
10 MHz ~ 8.4 GHz
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
1 MHz ~ 3 GHz
6822A
一般情報
6822/3/4A + Option 012 (90 dB 段階切換
アッテネータ )
10 MHz ~ 3 GHz
-100 dBm ~ +8 dBm
3 GHz ~ 24 GHz
-100 dBm ~ +2 dBm
+ Option 030 ( 高電力 )
3 GHz ~ 24 GHz
-100 dBm ~ +7 dBm
6825A & 6825AR + Option 013 (70 dB 段階切換
アッテネータ )
10 MHz ~ 8 GHz
-80 dBm ~ +6 dBm、+8 dBm ( 代表値 )
8 GHz ~ 20 GHz
-80 dBm ~ +2 dBm、+4 dBm ( 代表値 )
20 GHz ~ 24 GHz
-80 dBm ~ +1 dBm、+3 dBm ( 代表値 )
24 GHz ~ 40 GHz
-80 dBm ~ -3 dBm、0 dBm ( 代表値 )
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
注記 :
1)Option 002 ( 現場で交換可能なコネクタ ) に対する保証レベル制御出力は 0.5 dB まで低下
設定可能な電力分解能
0.01 dB
電力掃引範囲 ( 最大レベル制御電力から )、
>20 dB (Option 25 内部パルス変調器が装着されている時を
アッテネータ無しで
除く )
内部レベル制御確度 (0 dBm にて )
(Option 無し、Option 030)
1 MHz ~ 3 GHz
± 0.7 dB
3 GHz ~ 24 GHz
± 1.0 dB
24 GHz ~ 40 GHz
± 1.5 dB
レベル制御電力確度
(Option 010、011、012、013 付き )
1 MHz ~ 3 GHz
< ± 1 dB ( ± 0.3 dB または dB で設定したアッテネータの
2%、どちらか大きい方 )
3 GHz ~ 24 GHz
< ± 1 dB (± 1 dB または dB で設定したアッテネータの 4%、
どちらか大きい方 )
24 GHz ~ 40 GHz
< ± 1.5 dB ( ± 1 dB または dB で設定したアッテネータの
4%、どちらか大きい方 )
1-7
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
2)Option 025 ( 内部パルス変調器 ) に対する保証レベル制御出力はオプションの仕様として低下
一般情報
直線性 (Option 無し、Option 030)
レベル制御電力範囲にて、0 dBm に対して
1 MHz ~ 40 GHz
< ± 0.5 dB
温度による電力安定度 ( 代表値 )
1 MHz ~ 40 GHz
< 0.1 dB/ ℃
レベル制御電力範囲に対する高調波および低調波
高調波
<70 MHz
< -25 dBc
70 MHz ~ 3 GHz
< -55 dBc
3 MHz ~ 24 GHz
< -50 dBc
24 GHz ~ 40 GHz
< -20 dBc
寄生信号 ( スプリアス、代表値 )
< -50 dBc
> 150 kHz オフセット
< -55 dBc
搬送波周波数 >375 MHz
30 kHz ~ 150 kHz オフセット
< -50 dBc
> 150 kHz オフセット
< -60 dBc
CW モードの dBc/Hz による位相雑音
CW 周波数
オフセット周波数
1 kHz 10 kHz 100 kHz
0.25 GHz
-86
-95
-108
0.5 GHz
-98
-112
-134
1 GHz
-92
-106
-128
2 GHz
-86
-100
-122
4 GHz
-80
-92
-100
10 GHz
-72
-84
-90
20 GHz
-66
-78
-82
24 GHz
-64
-76
-80
40 GHz
-63
-75
-79
信号源整合 ( 代表値 )
1 MHz ~ 3 GHz
15 dB
3 GHz ~ 20 GHz
10 dB
20 GHz ~ 40 GHz
8 dB
出力コネクタ
6821/2/3
精密級 N 形、メス
6824
精密級 3.5 mm、メス
6825
精密級 2.92 mm メス
または別注文の現場交換可能なコネクタ
1-8
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30 kHz ~ 150 kHz オフセット
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
搬送波周波数 <375 MHz
一般情報
外部周波数変調
ピーク偏移 (1 Vpeak 出力 )
10 MHz ~ 375 MHz
1 kHz ~ 5 MHz
375 MHz ~ 750 MHz
250 Hz ~ 1.25 MHz
750 MHz ~ 1.5 GHz
500 Hz ~ 2.5 MHz
1.5 GHz ~ 3 GHz
1 kHz ~ 5 MHz
3 GHz ~ 46 GHz
20 kHz ~ 1 MHz
確度 ( 変調周波数 1 kHz)
20 ~ 400 kHz 偏移
指示値の± 3% ± 1 Hz( 残留 FM を除く )
-3 dB 帯域幅、AC 結合
10 MHz ~ 3 GHz
< 100 Hz ~ > 1 MHz ( 代表値 )
3 GHz ~ 46 GHz
< 100 Hz ~ > 500 kHz ( 代表値 )
< DC ~ > 1 MHz ( 代表値 )
3 GHz ~ 46 GHz
< DC ~ > 500 kHz ( 代表値 )
周波数変調 Option 023
変調信号
正弦波、0.1 Hz ~ 500 kHz
分解能 0.1 Hz
外部周波数変調に対するその他の仕様
確度 ( 変調周波数 1 kHz)
20 ~ 400 kHz 偏移
指示値の± 5% ± 1 Hz( 残留 FM を除く )
パルス発生源
モード
単一パルス、パルスパターン
パルスパターン
256 までのパルス幅と PRI の組み合わせからなるパルスパ
ターンの設定、保存、呼び出し
トリガモード
外部、内部連続
パルス幅 (PW)
120 ns ~ > 1 s
分解能
120 ns
パルス周期 (PRI)
240 ns ~ 7 s (PRF <1 Hz ~ 4.16 MHz)
分解能
120 ns
パルス遅延
ゼロ~ 100 ms、ゼロは <120 ns ( トリガまたは同期パルス
分解能
120 ns
同期出力
120 ns パルス ( トリガを基準として )、トリガソケットが利
の立ち下がりエッジを基準として )
用可能
入力 / 出力
トリガ in/out
後面パネル BNC コネクタでトリガ入力またはトリガモード
に依存する同期出力のどちらかを供給、TTL レベル
Option 025a、025b 内部パルス変調器
Option 025a (6822A、6823A)
周波数範囲
50 MHz ~ 18 GHz (6822 は 8.4 GHz)、20 GHz まで使用可能
RF 出力範囲
パルス変調が選択されたときのレベル制御電力範囲
<3 dB ~ 6 GHz
<4 dB ~ 14 GHz
<4.5 dB ~ 18 GHz
RF レベル確度
レベル制御電力範囲の仕様に± 0.3 dB を追加 ( パルス変調
が有効なときおよび <-1 dBm の電力のとき )
1-9
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10 MHz ~ 3 GHz
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
-3 dB 帯域幅、DC 結合
一般情報
信号源高調波 ( パルス変調有効時 )
50 MHz ~ 2 GHz
<-35 dBc
2 GHz ~ 20 GHz
<-50 dBc
On/Off 比
50 MHz ~ 1 GHz
>55 dB
1 GHz ~ 9 GHz
>60 dB
9 GHz ~ 17 GHz
>70 dB
17 GHz ~ 18 GHz
>80 dB
18 GHz ~ 20 GHz
>80 dB ( 代表値 )
立ち上がり / 立ち下がり時間
( エッジの 10 % ~ 90 % で測定 )
立ち上がり時間
<8 ns (<5 ns 代表値 )
立ち下がり時間
<12 ns (<9 ns 代表値 )
50 MHz ~ 40 GHz (6824A は 24 GHz)
パルス変調が選択されたときのレベル制御電力範囲
<4 dB ~ 12 GHz
<5 dB ~ 20 GHz
<6 dB ~ 30 GHz
<8 dB ~ 40 GHz
RF レベル確度
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
周波数範囲
RF 出力範囲
レベル制御電力範囲の仕様に± 0.3 dB を追加 ( パルス変調
が有効なときおよび <-3 dBm の電力のとき )
信号源高調波 ( パルス変調有効時 )
50 MHz ~ 375 MHz
<-40 dBc
375 MHz ~ 24 GHz
<-50 dBc
24 GHz ~ 40 GHz
<-20 dBc
On/Off 比
50 MHz ~ 1 GHz
>60 dB
10 GHz ~ 26.5 GHz
>60 dB (>70 dB 代表値 )
26.5 GHz ~ 40 GHz
>60 dB (>80 dB 代表値 )
立ち上がり / 立ち下がり時間
( エッジの 10 % ~ 90 % で測定 )
立ち上がり時間
<7 ns (<6 ns 代表値 )
立ち下がり時間
<11 ns (<10 ns 代表値 )
パルス変調制御
モード
パルス、パルス CW
外部 ( 後面パネル BNC コネクタを介して )
内部 (OPtion 023 が装着されている場合 )
制御
パルス変調の制御は、
内部 ( 変調発生器オプション (Option 023) 装着時にソフト
キーメニューを介して )、または
外部 ( 後面パネル BNC Mod In/Out ソケットを介して )
TTL レベル、H= オン、L= オフ
バルス変調オフ時、出力は選択された CW 出力レベルとなる
パルス CW
内部または外部モードとも、基準または校正用にオン状態
での出力レベルの設定が可能
1-10
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Option 025b (6824A、6825A および 6825AR)
一般情報
スカラー・アナライザ
システム形態
周波数範囲
信号の周波数範囲による
入力数
3 ディテクタ入力
測定点数
2 ~ 1601 に設定可能
応用
反射損失対周波数
挿入損失対周波数
フォルトロケーション
電圧対周波数
検出の状態
AC および DC
雑音低減
平均処理、1 ~ 1000
平滑処理、0.01 ~ 20%
電力測定
スカラー・ディテクタ使用
挿入損失測定
測定ダイナミックレンジ、623XA
最大信号源出力 -60 dBm
ディテクタにて AC スカラー検出
最大信号源出力 -65 dBm ( 平均処理適用 )
代表値 :
>65 dB (10 MHz ~ 40 GHz)
>75 dB (1 MHz ~ 3 GHz) 6232A のみ
測定更新速度
DC 検出にて 270 ms で 401 点
校正
通過経路校正または短絡、および単一端挿入損失に対する
短絡校正と開放校正
入力
単一入力または比
確度
直線性 + 不整合
直線性 ( 電力レベル >-50 dBm にて )
± 0.2 dB / 10 dB、総計 >0.5 dB 未満
反射損失測定
測定更新速度
DC 検出にて 270 ms にて 401 点
校正
短絡、開放および、短絡と開放
入力
単一入力または比
確度
直線性 + 指向性 + 試験ポートの不整合
直線性 ( 電力レベル >-45 dBm にて )
± 0.2 dB / 10 dB、総計 0.5 dB 未満
フォルトロケーション測定
測定範囲
25 km 以下、ケーブルまたは導波管の損失による
単位
フィートまたはメートル
測定点数
50 ~ 1601 を選択可能
最小分解能
最大掃引幅を使って、2 個の同じ大きさの
不連続に対して
6821A
12.18 x Vr cm
6822A
4.32 x Vr cm
6823A
1.82 x Vr cm
6824A
1.51 x Vr cm
6825A
0.91 x Vr cm
Vr は伝送線路の相対速度
測定更新速度
DC 検出にて 250 ms で 512 点
1-11
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
6230A/L シリーズおよびフォルトロケータの EEPROM か
ら読み取った周波数応答および直線性。
6230 およびオートテスタに対してサポート
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
ディテクタ補正
一般情報
ダイナミックレンジ
DC 検出
70 dB
AC 検出
80 dB
距離確度
3 mm または単一の欠陥に対して範囲の 0.1%
伝送線路のデータベース
標準として添付されるデータ
必要な付属品
624X シリーズフォルトロケータまたは 658X シリーズ伝送
線路テストヘッドまたは電力分配器 (Divider)
周波数標準
± 5 × 10-8(0 ~ 55 ℃ )
エージング
± 2 × 10-7/ 年 (OCXO)
1 MHz または 10 MHz、BNC コネクタ経由
外部周波数標準
後面パネルのコネクタ
9 ピン、D 形コネクタ、オス
RS-232
ボーレート 300 ~ 9600
GPIB インターフェース
GPIB は IEEE 488.1 および 488.2 互換。インターフェース
は、全 Talk/Listen 機能で機器の操作を可能
周波数標準 In/Out BNC
1 または 10 MHz 入力、
または前面パネルから選べる 10 MHz
出力
Mod In/Out BNC
周波数変調入力または出力
後面 BNC コネクタ、TTL レベル、インピーダンス約 100 Ω
プリンタ出力
USB/ パラレル・インターフェース
プリンタは打点中に測定を続けられるようにバッファ
外部モニタ
標準 VGA、640 × 480 カラー出力
15 ピン高密度 D 形メス・コネクタ
電圧出力
補助 9 ピン・コネクタ
0 ~ 10 V ランプ電圧、固定電圧またはチャートレコーダ駆
動を選択可能
外部レベル制御入力
入力電圧範囲
0 ~ +1 V
コネクタ
BNC
一般測定形態
表示チャンネル数
2
測定数
4 ( 表示チャンネル当たり 2)
測定点数
1 個のトレースに対して 2 ~ 1601、スカラー
表示
カラー・アクティブ・マトリックス TFT 液晶表示、
可視範囲 16.5 cm( 対角線 )
データ保管
外部リムーバブルストレージ。DOS 形式でトレースを保管
限界
各 12 切片 (Segment) の 4 格納。各切片 (Segment) は上限、
上限と下限、または点を指定。
任意の格納を任意のトレースへ適用可能
1-12
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
温度特性
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
内部の 10 MHz OCXO
一般情報
マーカ
1 個 の ト レ ー ス に 対 し て 8 個 と 別 の 差 分 マ ー カ (Delta
Marker)
マーカ機能
マーカ、差分マーカ (Delta Marker)、最小、最大、探索左方
向、探索右方向、N-dB 帯域幅 ( 中心周波数で )、マーカ追従
スカラー・アナライザ
動作状態のマーカ 最大 / 最小
最大 / 最小追従
ピーク-ピーク検索
ピーク-ピーク追従
探索 右 / 左
帯域幅 / 選択 CF/DF (Q)
dB/Octave、dB/Decade 読み取り
差分マーカ (Delta Marker) の適用 (On)/ 停止 (Off)
-1 dB 利得圧縮
検索 最大 / 追従 最大
次のピーク 右 / 左
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
フォルトロケーション
ピーク・レベルを設定
差分マーカ (Delta Marker) の適用 (On)/ 停止 (Off)
マーカ表
動作状態のマーカの割当 / 動作状態のマーカの位置決め
マーカ設定 ( すなわち適用 (On) と停止 (Off)、位置 )
大きな読み取り
全部を解除
マーカ分解能
周波数
6 digit または 1 Hz、選択可能
電力
0.01 dB
電圧
1 nV
測定の取扱い
測定中を表示
トレース・メモリを表示
トレース・メモリに対する測定中の測定を表示
測定の固定を各トレースに適用可能
任意の入力または入力比を 1 個以上のトレースに対して割
当可能。
トレースは絶対電力、経路校正に対する電力または電力と
トレースメモリの差で表示可能
入力オフセット
各ディテクタ入力に対して -99.99 dB ~+99.99 dBの範囲を
0.01 dB 単位でオフセット
全般
質量 - 形名と付属品による
16 kg max
寸法 ( 前面の取っ手を含まず )
230 mm H x 430 mm W x 570 mm D
電源
100 ~ 240V( 限界 90 V ~ 264 V)、50 ~ 60 Hz( 限界 45 Hz ~
66 Hz)
108 ~ 118V( 限界 98 V ~ 132 V)、50 ~ 400 Hz( 限界 45 Hz
~ 440 Hz)
消費電力最大 200 W
使用範囲
温度
0 ~ +50 ℃
6825 および 6825R のみ +5 ~ +45 ℃
湿度
93 % RH 以下、+40 ℃にて
保管および輸送条件
温度
-40 ~ +71 ℃
湿度
93 % RH 以下、+40 ℃にて
高度
4570 m 以下
1-13
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
全般
一般情報
電磁適合性
EC Council directive 2004/108/EC の保護要求に適合
次の標準に規定された限界に適合
IEC/EN61326-1 : 2006
RF Emission Class A,Immunity table 3
この機器からの放射される RF emission は、Class A を下回
ります(基準 CISPR 11)
。Class A 機器は工業用途です。放
射妨害のために他の環境では電磁適合性が保たれない可能
性があります。
本器は Immunity Table 3 に適合し、制御された電磁環境下で
使用されるように設計されています。たとえば、携帯電話
のような RF 送信機は、至近距離では使用できないことがあ
ります。
6230L ディテクタを使用するとき、もし伝導 RF 妨害レベル
が 1.5 V を超えると、ノイズフロアは増加するかもしれませ
ん。
EC Council Directive 2006/95/EC ( 修正されたように ) の要
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
安全
求および製品の安全標準 IEC/EN 61010-1 : 2001 + C1 :
2002 + C2 : 2003 for Class 1 portable equipment, for use in
a Pollution Degree 2 environment に適合
されています。
注記 : 引用されている仕様は校正温度 ± 3 ℃での動作に対してです。
18 GHz を超える N 形コネクタを含む仕様は、英国の国家標準が存在しないので、国家標準に対するトレース
はありません。
40 GHz を超える 2.92 mm コネクタを含む仕様は、英国の国家標準が存在しないので、国家標準に対するトレー
スはありません。
代表値の仕様は保証されていません。
1-14
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
本器は Installation Category 2 supply で動作するように設計
一般情報
形式、別注文の付属品および添付付属品 - 6820A シリーズ
形式 - RF およびマイクロ波スカラー・アナライザ
6821A
1 MHz ~ 3 GHz Scalar Analyzer
6822A
10 MHz ~ 8.4 GHz Scalar Analyzer
6823A
10 MHz ~ 20 GHz Scalar Analyzer
6824A
10 MHz ~ 24 GHz Scalar Analyzer
6825A
10 MHz ~ 46 GHz Scalar Analyzer
6825AR
10 MHz ~ 40 GHz Scalar Analyzer
和文取扱説明書 ( 本説明書 )
CD-ROM 内容 :
6820A/6840A Series Operating Manual
6810A and 6820A/6840A Series Getting Started Guide
6820A/6840A Series Remote Operating Manual
6810A Series Operating/Remote Programming Manual
43123/076
電源コード
37591/755
前面パネルのカバー
別注文の選択 (Option)
002
信号源出力用の現場で交換可能な精密級 N ( メス ) および 3.5 mm ( メス )RF コネ
クタ (6821 では利用不可 ) または 6825 と 6825R 用 2.92 mm ( メス )RF コネクタ
010
3 GHz 110 dB 段階切換アッテネータ (6821 では利用不可 )
011
20 GHz 70 dB 段階切換アッテネータ (6822/6823 では利用不可 )
012
26.5 GHz 90 dB 段階切換アッテネータ (6821/6825/6825R では利用不可 )
013
40 GHz 70 dB 段階切換アッテネータ (6825 と 6825R では利用不可 )
023
内部 FM 変調器 ( および Option 25 装着時パルス発生器 )
025
内部パルス発生器 (Option 25a 6822/6823)、(Option 25b 6824/6825/6825R)
030
高出力電力 (6821/6825 /6825R では適用不可 )
補足的な製品
6146
500 MHz ~ 18 GHz パルス変調器
54441/019
AC 電源 (6146 に対して )
6147
70 MHz ~ 40 GHz パルス変調器
別注文の付属品
6230A/L スカラー・ディテクタ
6230A シリーズ 標準ディテクタ (-65 dBm ~ +20 dBm 代表値 )
6230A
10 MHz ~ 20 GHz、N 形 ( オス )
6232A
1 MHz ~ 3 GHz、N 形 ( オス )
6233A
10 MHz ~ 26.5 GHz、3.5 mm ( オス )
6234A
10 MHz ~ 46 GHz、2.92 mm ( オス )
6230L シリーズ 6230L
低 VSWR ディテクタ (-59 dBm ~ +26 dBm 代表値 )
10 MHz ~ 20 GHz、N 形 ( オス )
6233L
10 MHz ~ 26.5 GHz、3.5 mm ( オス )
6234L
10 MHz ~ 46 GHz、2.92 mm ( オス )
1-15
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Z1-004-780
46886/067
46892/920
46892/922
46892/921
46892/931
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
添付付属品
一般情報
オートテスタ
59999/158
10 MHz ~ 18 GHz N ( オス )
59999/159
10 MHz ~ 18 GHz N ( メス )
59999/168
10 MHz ~ 40 GHz 2.92 mm ( オス )
59999/169
10 MHz ~ 40 GHz 2.92 mm ( メス )
59999/170
5 MHz ~ 2 GHz N ( メス )
RF ブリッジ
10 MHz ~ 3 GHz、N ( メス )
6242M
10 MHz ~ 3 GHz、N ( オス )
6240F
10 MHz ~ 20 GHz、N ( メス )
6240M
10 MHz ~ 20 GHz、N ( オス )
6243F
10 MHz ~ 26.5 GHz、3.5 mm ( メス )
6243M
10 MHz ~ 26.5 GHz、3.5 mm ( オス )
6241
10 MHz ~ 20 GHz、7 mm
フォルトロケータ用の頑丈なマイクロ波ケーブル
54311/197
1.5 m、18 GHz、N ( オス ) 直角 N ( オス )
54311/198
3.0 m、18 GHz、N ( オス ) 直角 N ( オス )
54311/201
1.5 m、26.5 GHz、3.5 mm ( オス ) 直角 3.5 mm ( オス )
54311/202
3.0 m、26.5 GHz、3.5 mm ( オス ) 直角 3.5 mm ( オス )
フォルトロケータ用の頑丈な RF ケーブル
54311/199
1.5 m、3 GHz、N ( オス ) 直角 N ( オス )
54311/200
3.0 m、3 GHz、N ( オス ) 直角 N ( オス )
頑丈なマイクロ波ケーブル
54311/116
1.5 m、20 GHz、N ( オス ) - N ( オス )
54311/109
3.0 m、20 GHz、N ( オス ) - N ( オス )
54311/117
1.5 m、26.5 GHz、3.5 mm ( オス ) - 3.5 mm ( オス )
54311/110
3.0 m、26.5 GHz、3.5 mm ( オス ) - 3.5 mm ( オス )
フォルトロケータおよびスカラー・ディテクタ DC ケーブル
43139/099
1.5 m、DC ケーブル
43139/100
3.0 m、DC ケーブル
43139/101
10 m、DC ケーブル
43139/102
25 m、DC ケーブル
43139/103
50 m、DC ケーブル
Power Splitter/Divider ( 電力分割器 / 分配器 )
54311/123
Power Splitter( 電力分割器 ) DC ~ 18 GHz、N 形
54311/124
Power Splitter ( 電力分割器 ) DC ~ 26.5 GHz、3.5 mm
54311/161
Power Splitter ( 電力分割器 ) DC ~ 40 GHz、2.92 mm
54311/187
Power Divider( 電力分配器 ) DC ~ 18 GHz
54311/188
Power Divider ( 電力分配器 ) DC ~ 26.5 GHz
1-16
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6242F
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
フォルトロケーション
一般情報
ブリッジおよび分配器用の頑丈な RF ケーブル
54311/195
1.5 m、3 GHz、N ( オス ) - N ( オス )
54311/196
3.0 m、3 GHz、N ( オス ) - N ( オス )
54421/020
7 mm 固定負荷
固定負荷
54421/021
3.5 mm ( メス ) 固定負荷
54421/022
3.5 mm ( オス ) 固定負荷
54421/023
N ( オス ) 固定負荷
54421/024
N ( メス ) 固定負荷
N ( オス ) - N ( オス )
54311/167
N ( オス ) - N ( メス )
54311/174
N ( メス ) - N ( メス )
54311/176
N ( メス ) - 3.5 mm ( メス )
54311/177
N ( オス ) - 3.5 mm ( メス )
54311/178
N ( オス ) - 3.5 mm ( オス )
54311/185
N ( メス ) - 3.5 mm ( オス )
54311/137
N ( オス ) - TNC ( メス )
54311/138
N ( オス ) - TNC ( オス )
54311/139
N ( メス ) - TNC ( メス )
54311/186
N ( メス ) - TNC ( オス )
54311/203
7 mm - N ( メス )
54311/204
7 mm - TNC ( オス )
54311/205
7 mm - TNC ( メス )
54311/136
TNC ( オス ) - TNC ( オス )
54311/107
3.5 mm ( メス ) - 3.5 mm ( メス )
54311/165
3.5 mm ( オス ) - 3.5 mm ( メス )
54311/164
3.5 mm ( オス ) - 3.5 mm ( オス )
54311/162
2.92 mm ( オス ) - 2.92 mm ( オス )
54311/206
2.92 mm ( オス ) - 2.92 mm ( メス )
54311/207
2.92 mm ( メス ) - 2.92 mm ( メス )
54311/133
N ( メス ) - SMA ( メス )
54311/134
N ( オス ) - SMA ( メス )
54311/135
TNC ( オス ) - SMA ( オス )
標準アダプタ
様々な電気用ケーブル
54311/170
正電圧測定ケーブル
54311/112
負電圧測定ケーブル
43129/189
GPIB ケーブル
43139/042
BNC ( オス ) - BNC ( オス ) 1.5 m
46884/560
パラレルプリンタ・インターフェース・ケーブル
43137/604
オートテスタアダプタ・ケーブル 0.5 m
43137/104
オートテスタアダプタ・ケーブル 1.5 m
1-17
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54311/175
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
精密級アダプタ
一般情報
標準マイクロ波ケーブル
54351/022
0.5 m、18 GHz、N ( オス ) - N ( オス )
54351/025
0.5 m、26.5 GHz、3.5 mm ( オス ) - 3.5 mm ( オス )
54351/027
0.5 m、40 GHz、2.92 mm ( オス ) - 2.92 mm ( オス )
56534/901
精密級固定同軸アッテネータ 3 dB DC ~ 18 GHz 5 W、N( オス ) - N( メス )
56534/902
精密級固定同軸アッテネータ 6 dB DC ~ 18 GHz 5 W、N( オス ) - N( メス )
56534/903
精密級固定同軸アッテネータ 10 dB DC ~ 18 GHz 5 W、N( オス ) - N( メス )
56534/904
精密級固定同軸アッテネータ 20 dB DC ~ 18 GHz 5 W、N( オス ) - N( メス )
アッテネータ
MIPlot ソフトウエア・パック
59000/371
スカラー測定ガイド
46885/038
6800A 用ラックマウントキット
その他
46880/122
Service Manual ( 英文メンテナンスマニュアル ( 印刷物 ) + 英文取扱説明書 (CDROM) の構成 )
46882/920
6820A/6840A Series Operating Manual ( 印刷物 )
46882/922
6810A and 6820A/6840A Series Getting Started Guide ( 印刷物 )
46882/921
6820A/6840A Series Remote Operating Manual ( 印刷物 )
84501
ソフト運搬ケース
46662/695
フライトケース
54152/001
3.5 mm トルクレンチ
54211/008
小型キーボード
1-18
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59000/327
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
ソフトウエア
一般情報
仕様 - 6840A シリーズ
信号源
機能
合成 CW 信号
スカラー・アナライザと使用する合成掃引発生器
スペクトラム・アナライザと使用するトラッキング・ジェネレータ
スペクトラム・アナライザと使用するオフセット・トラッキング・
ジェネレータ ( 目盛によるオフセットまたは倍率 )
CW 電力掃引
外部周波数変調
スペクトラム、スカラーおよび信号源単独モードの別注文の内部
周波数変調
周波数範囲
6841A/6848A
10 MHz ~ 20 GHz
6844A
10 MHz ~ 24 GHz
6845A
10 MHz ~ 46 GHz
6845AR
10 MHz ~ 40 GHz
分解能 ( 設定可能 )
~ 46 GHz
1 HZ
CW 確度
( 周波数標準誤差 x 周波数 ) ± 10 Hz
掃引確度 ( 代表値 )
1 段当たりの時間 300 μs
1 MHz ~ 3 GHz
<20 kHz
3 GHz ~ 46 GHz
<200 kHz
1 段当たりの時間 1m s
1 MHz ~ 3 GHz
<1 kHz
3 GHz ~ 46 GHz
<10 kHz
1 段当たりの時間 10 ms
1 MHz ~ 3 GHz
<100 Hz
3 GHz ~ 46 GHz
<1 kHz
レベル制御電力範囲
6841/2/3/4/6/7/8A 標準
1 MHz ~ 3 GHz
-10 dBm ~ +10 dBm
3 GHz ~ 24 GHz
-10 dBm ~ +5 dBm
6842/3/4/6/7/8A + Option 030 ( 高電力 )
1 MHz ~ 24 GHz
-10 dBm ~ +10 dBm
6841A/48A + option 010 (110 dB 段 階
切換アッテネータ )
1 MHz ~ 3 GHz
-120 dBm ~ +8 dBm
6842/3/6/7A + option 011 (70 dB 段階切
換アッテネータ )
10 MHz ~ 3 GHz
-80 dBm ~ +8 dBm
3 GHz ~ 20 GHz
-80 dBm ~ +2 dBm
+ option 030 ( 高電力 )
3 GHz ~ 20 GHz
-80 dBm ~ +7 dBm
6842/3/4/6/7A + option 012 (90 dB 段階
切換アッテネータ )
10 MHz ~ 3 GHz
-100 dBm ~ +8 dBm
3 GHz ~ 24 GHz
-100 dBm ~ +2 dBm
+ option 030 ( 高電力 )
3 GHz ~ 24 GHz
-100 dBm ~ +7 dBm
1-19
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10 MHz ~ 8.4 GHz
6843A/6847A
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
1 MHz ~ 3 GHz
6842A/6846A
一般情報
6845A、6845AR
10 MHz ~ 8 GHz
-10 dBm ~ +8 dBm、+10 dBm ( 代表値 )
8 GHz ~ 20 GHz
-10 dBm ~ +5 dBm、+7 dBm ( 代表値 )
20 GHz ~ 24 GHz
-10 dBm ~ +4 dBm、+6 dBm ( 代表値 )
24 GHz ~ 40 GHz
-10 dBm ~ 0 dBm、+3 dBm ( 代表値 )
40 GHz ~ 46 GHz
-10 dBm ~ 0 dBm ( 代表値 )
( コネクタの形態の影響を除く )
6845A & 6845AR + option 013 (70 dB
-80 dBm ~ +6 dBm、+8 dBm ( 代表値 )
8 GHz ~ 20 GHz
-80 dBm ~ +2 dBm、+4 dBm ( 代表値 )
20 GHz ~ 24 GHz
-80 dBm ~ +1 dBm、+3 dBm ( 代表値 )
24 GHz ~ 40 GHz
-80 dBm ~ -3 dBm、0 dBm ( 代表値 )
注記 : Option 002 ( 現場で交換可能なコネクタ ) に対する保証レベル制御出力は 0.5 dB まで低下
設定可能な電力分解能
0.01 dB
電力掃引範囲 ( 最大レベル制御電力から )、>20 dB
アッテネータ無しで
外部周波数変調
ピーク偏移 (1 Vpeak 出力 )
10 MHz ~ 375 MHz
1 kHz ~ 5 MHz
375 MHz ~ 750 MHz
250 Hz ~ 1.25 MHz
750 MHz ~ 1.5 GHz
500 Hz ~ 2.5 MHz
1.5 GHz ~ 3 GHz
1 kHz ~ 5 MHz
3 GHz ~ 46 GHz
20 kHz ~ 1 MHz
確度 ( 変調周波数 1 kHz)
20 ~ 400 kHz 偏移
指示の± 3% ± 1 Hz、残留 FM を除く
-3 dB 帯域幅、AC 結合
10 MHz ~ 3 GHz
< 100 Hz ~ > 1 MHz( 代表値 )
3 GHz ~ 46 GHz
< 100 Hz ~ > 500 kHz( 代表値 )
-3 dB 帯域幅、DC 結合
10 MHz ~ 3 GHz
DC ~ > 1 MHz( 代表値 )
3 GHz ~ 46 GHz
DC ~ > 500 kHz( 代表値 )
内部変調器 Option 022、023 ( 群遅延 )
FM 信号源
変調信号正弦波、0.1 Hz ~ 500 kHz、分解能 0.1 Hz
外部周波数変調に対するその他の仕様を除く
確度 (1 kHz 変調周波数 )
20 ~ 400 kHz 偏移、指示の± 5% ± 1 Hz、残留 FM を除く
パルス発生源
モード
単一パルス
トリガモード
外部、内部連続
パルス幅 (PW)
120 ns ~ > 1 s
分解能
120 ns
パルス周期 (PRI)
240 ns ~ 7 s (PRF <1 Hz ~ 4.16 MHz)
分解能
120 ns
パルス遅延
ゼロ~ 100 ms、ゼロは <120 ns ( トリガまたは同期パルスの立ち下
がりエッジを基準として )
分解能
120 ns
同期出力
120 ns パルス ( トリガを基準として )、トリガソケットが利用可能
1-20
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10 MHz ~ 8 GHz
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
段階切換アッテネータ )
一般情報
入力 / 出力
トリガ in/out
後面パネル BNC コネクタでトリガ入力またはトリガモードに依存
する同期出力のどちらかを供給、TTL レベル
内部レベル制御確度 (0 dBm にて )
(Option 無し )
1 MHz ~ 3 GHz
± 0.7 dB
3 GHz ~ 24 GHz
± 1.0 dB
24 GHz ~ 40 GHz
± 1.5 dB
レベル制御電力確度
(Option 010、011、012、013 付き )
1 MHz ~ 3 GHz
< ± 1 dB ( ± 0.3 dB または dB で設定したアッテネータの± 2%、
どちらか大きい方 )
3 GHz ~ 24 GHz
< ± 1 dB ( ± 1 dB または dB で設定したアッテネータの± 4%、ど
< ± 1.5 dB ( ± 1 dB または dB で設定したアッテネータの± 4%、
どちらか大きい方 )
1-21
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24 GHz ~ 40 GHz
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
ちらか大きい方 )
一般情報
直線性 (Option 無し、Option 030)
レベル制御電力範囲で 0 dBm に対して
1 MHz ~ 40 GHz
< ± 0.5 dB
温度による電力安定度 ( 代表値 )
1 MHz ~ 40 GHz
< 0.1 dB/ ℃
レベル制御電力範囲に対する高調波
および低調波
高調波
<70 MHz
< -25 dBc
70 MHz ~ 3 GHz
< -55 dBc
3 GHz ~ 24 GHz
< -50 dBc
24 GHz ~ 40 GHz
< -20 dBc
低調波
無し
24 GHz ~ 40 GHz
< -40 dBc
寄生信号 ( スプリアス、代表値 )
搬送波周波数 <375 MHz にて
30 kHz ~ 150 kHz オフセット
< -50 dBc
150 kHz ~ 1 MHz オフセット
< -55 dBc
>1 MHz オフセット
< -55 dBc
搬送波周波数 >375 MHz にて
30 kHz ~ 150 kHz オフセット
< -50 dBc
150 kHz ~ 1 MHz オフセット
< -60 dBc
> 1 MHz オフセット
< -60 dBc
CW の位相雑音、dBc/Hz
CW 周波数
オフセット周波数
1 kHz 10 kHz 100 kHz
0.25 GHz
-86
-95
-108
0.5 GHz
-98
-112
-134
1 GHz
-92
-106
-128
2 GHz
-86
-100
-122
4 GHz
-80
-92
-100
10 GHz
-72
-84
-90
20 GHz
-66
-78
-82
24 GHz
-64
-76
-80
40 GHz
-63
-75
-79
信号源整合 ( 代表値 )
1 MHz ~ 3 GHz
15 dB
3 GHz ~ 20 GHz
10 dB
20 GHz ~ 40 GHz
8 dB
出力コネクタ
6841/2/3/6/7/8A
精密級 N 形、メス
6844A
精密級 3.5 mm
6845A
精密級 2.92 mm
メスまたは別注文の現場交換コネクタ
1-22
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< -60 dBc
3 GHz ~ 24 GHz
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
1 MHz ~ 3 GHz
一般情報
スペクトラム・アナライザ
周波数
周波数範囲
6841A
1 MHz ~ 3 GHz (4.2 GHz まで使用可能 )
6842A、6843A、6848A
10 MHz ~ 20 GHz
6844A、6846A
6845A
10 MHz ~ 46 GHz
6845AR
10 MHz ~ 40 GHz
6847A
10 MHz ~ 26.5 GHz (30 GHz まで使用可能 )
10 MHz ~ 24 GHz (30 GHz まで使用可能 )
外部導波管ミキサを併して、導波管で全ユニットを 110 GHz まで
拡張可能。6840A シリーズは Option 020 付きでなければならない。
周波数スパン範囲
全スパンからゼロ・スパンまで、プラス任意の中間値
( 開始周波数 x 周波数標準誤差 ) ±周波数
開始周波数確度
20 MHz 以下のスパンに対して完全に合成信号確度、
20 MHz を超えるスパンに対して± 3%
測定点数
固定 512
周波数読み取り分解能
スパン /512
マーカ読み取り確度
開始周波数確度による
自動結合または使用者による設定
10 ms/div ~ 50 s/div
掃引速度
dBc/Hz による位相雑音
アナライザ周波数
10 MHz
4.2 GHz ( 高調波ミキサで N=1)
20 kHz 周波数オフセット
-90
-90
100 kHz 周波数オフセット
-100
-100
8.6 GHz ( 高調波ミキサで N=2)
-84
-94
18.5 GHz ( 高調波ミキサで N=3)
-77
-87
38 GHz ( 高調波ミキサで N=6)
-73 ( 代表値 )
-83 ( 代表値 )
システムに関係する側波帯
< -65 dBc、搬送波から 30 kHz を超えるオフセットで
最大入力振幅
損傷レベル
+27 dBm、>10 dB 減衰で
振幅
+20 dBm
+20 dBm、0 dB 減衰で
入力反射損失 ( 代表値 )、≧ 10 dB 入力
減衰で
10 MHz ~ 3 GHz
20 dB
3 GHz ~ 12 GHz
12 dB
12 GHz ~ 40 GHz*
10 dB
入力コネクタ
6841/2/3/8A
6844/6/7A
6845A
入力アッテネータ
精密級 N 形、メス
精密級 3.5 mm、メス
精密級 2.92 mm、メス
または別注文の現場で交換可能なコネクタ
範囲 : 0 ~ 60 dB、10 dB 単位
基準レベル
範囲 : +30 dBm ~ -99 dBm
振幅目盛
範囲 : 10 dB/div ~ 0.1 dB/div
1-23
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スパン確度
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
読み取り分解能:スパンの± 3% ± 20% ( 設定している分解能帯域
幅)
一般情報
入力 0 dBm、基準レベル 0 dBm での振
幅確度 ( 選んだ帯域幅で )
10 MHz ~ 3 GHz
± 1 dB
~ 4.2 GHz*
± 1.5 dB
~ 20 GHz
± 4.0 dB
~ 24 GHz**
± 4.5 dB
~ 40 GHz
± 5 dB
* 6841A には適用しない
** 6847A は 26.5 GHz まで
± 0.5 dB
対数増加確度 ( 代表値 )
± 3.0 dB
0.2 dB / 10 dB
表示直線性
± 1.5 dB、8 div にわたって (10 dB/div)
利得圧縮 (0 dB 減衰 )
入力コネクタでの -10 dB にて < 0.5 dB
分解能帯域幅範囲
1 kHz ~ 3 MHz を 1、3、10 の順に
分解能帯域幅確度
± 20 %
分解能帯域幅選択度 (60 dB / 3 dB 比 )
1 kHz ~ 3 MHz
15:1
分解能帯域幅切換誤差
< 0.25 dB
ビデオ帯域幅
1、3、10、30、100、300 Hz
1、3、10、30、100 kHz
3 次相互変調特性 (0 dBm 減衰 )
< -70 dBc ( 入力コネクタに入射する > 50 kHz 離れた 2 トーン、
3 次インターセプトポイント
各 -30 dBm にて )
> +5 dBm
2 次単一トーン・インターセプト
> +45 dBm
ポイント
第 2 高調波歪 >40 MHz、-40 dBm にて < -70 dBc( 入力コネクタでの -40 dBm に対して )
< -90 dBm
残留特性 ( 入力を 50Ω で終端 )
その他の入力に関係する規制信号
< -60 dBc( 入力コネクタ上の -10 dBm にて )
表示される平均雑音レベル
(1 kHz 分解能帯域幅にて )
30 Hz ビデオ帯域幅、0 dBm 減衰
( 入力を 50Ω で終端 )
1 GHz にて
< -105 dBm
6 GHz にて
< -100 dBm
12 GHz にて
< -100 dBm
18 GHz にて
< -95 dBm
38 GHz にて
< -80 dBm ( 代表値 )
外部ミキサ・インターフェース (Option 020)
復調
局部発振器出力
4.5 ~ 9.2 GHz、+17 dBm ( 代表値 )
IF 入力
479.3 MHz、最大レベル -15 dBm ( 代表値 )、コネクタ SMA( メス )
狭帯域 FM、<20 kHz
表示、kHz 対時間
スピーカによるオーディオ出力
1-24
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増加基準レベル確度
平坦度特性 ( 代表値 )
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
+20 dBm から -40 dBm( 代表値 ) への
一般情報
周波数計
使用者の指定するチャンネル占有マスクを表示する能力
正確なマーカ周波数読み取り
多重マーカ
2 個の独立したチャンネル
測定形態
中心周波数、スパンおよび分解能帯域幅を自由に移動
1 Hz 帯域幅での雑音測定
CW 信号に対して設定される自動同調表示
オーディオ出力付き NBFM( 狭帯域 FM) 復調器
画面に表示される復調された出力
速度 1 ms/div ~ 1 s/div
ターフェースが必要
周波数範囲
導波管名称
18-26.5 GHz
WR42、WG20、R220
26.5-40 GHz
WR28、WG22、R320
33-50 GHz
WR22、WG23、R400
40-60 GHz
WR19、WG24、R500
50-75 GHz
WR15、WG25、R620
60-90 GHz
WR12、WG26、R740
75-110 GHz
WR10、WG27、R900
モデル番号
M42HW
M28HW
M22HW
M19HW
M15HW
M12HW
M10HW
フランジ形式
UG-597/U
UG-599/U
UG-383/U
UG-383/U
UG-385/U
UG-387/U
UG-387/U
上記のミキサとの使用では分波器 (DPL.313A) が必要。スペクトラム・アナライザ Option 020 コネク
タへの IF および局部発振器相互接続用の 2 個の SMA( オス ) バレル・アダプタおよびミキサと分波器
の間の接続用の長さ 1 m の高品質相互接続ケーブルとともに供給されます。
スカラー・アナライザ
システム形態
周波数範囲
入力数
信号源周波数範囲による
3 ディテクタ入力に、同調入力
測定点数
2 ~ 1601 に設定可能
応用
反射損失対周波数
挿入損失対周波数
フォルトロケーション
電圧対周波数
群遅延対周波数 ( オプション )
検出状態
AC および DC
雑音低減
平均処理、1 ~ 1000
電力測定
ディテクタ補正
スカラー・ディテクタ使用
6230A/L シリーズおよびフォルトロケータの EEPROM から読み
平滑処理、0.01 ~ 20%
取った周波数特性および直線性。
6230 およびオートテスタに対してサポート
挿入損失測定
測定ダイナミックレンジ、AC
最大信号源出力 -60 dBm
スカラー検出、623xA ディテクタにて 最大信号源出力 -65 dBm( 平均処理して )
代表値:
>65 dB (10 MHz ~ 40 GHz)
>75 dB (1 MHz ~ 3 GHz)、6232A のみ
測定ダイナミックレンジ、同調入力
最大信号源出力 -75 dBm
代表値 ly >80 dB (10 MHz ~ 17 GHz)
測定更新速度
DC 検出にて 270 ms で 401 点
校正
通過経路校正または短絡、および単一端挿入損失に対する短絡校
正と開放校正
入力
単一入力または比
確度 ( ディテクタ入力および同調入力 ) 直線性 + 不整合
直線性 ( 正規化後に適用 )
1-25
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すべての 684X ユニットで利用可能、Option 020 外部ミキサ・イン
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
ミリ波導波管、単一ダイオード・
高調波ミキサ
一般情報
直線性 ( 電力レベル > -45 dBm にて )
± 0.2 dB / 10 dB、総計 0.5 dB 以下
スカラー・ディテクタ入力
直線性 ( 同調入力 )
対数増加確度 ( 代表値 )
0.2 dB/10 dB
表示直線性
± 1.5 dB、8 div にわたって (10 dB/div)
反射損失測定
測定更新速度
DC 検出にて 270 ms で 401 点
校正
入力
確度
短絡、開放および、短絡と開放
単一入力または比
直線性 + 指向性 + 試験ポートの不整合
直線性 ( 電力レベル >-45 dBm にて )
± 0.2 dB / 10 dB、総計 > 0.5 dB 以下
フォルトロケーション測定
測定範囲
最小分解能
最大掃引幅を使って、2 個の同じ大
きさの不連続に対して
6841/8A
6842/6A
6843/7A
6844A
6845A
12.18 x Vr cm
4.32 x Vr cm
1.82 x Vr cm
1.51 x Vr cm
0.91 x Vr cm
Vr は伝送線路の相対速度
測定更新速度
DC 検出にて 250 ms にて 512 点
ダイナミックレンジ
DC 検出
70 dB
AC 検出
80 dB
距離確度
3 mm または単一の欠陥に対して範囲の 0.1%
伝送線路のデータベース
必要な付属品
標準として添付されるデータ
624X シリーズフォルトロケータ
または 658X シリーズ伝送線路テストヘッド
または RF 分配器 (Divider)
群遅延
測定範囲
± 1 μs ~± 10 μs
分解能 * (3 MHz アパーチャ )
0.1 ns、~ 15 GHz
0.2 ns、15 ~ 30 GHz
0.3 ns、30 ~ 40 GHz
絶対確度 * (3 MHz アパーチャ )
± 0.5 ns、10 MHz ~ 24 GHz
± 2.5 ns、24 MHz ~ 40 GHz
* 不整合の効果を除く
相対確度
( ピーク-ピーク測定に対して )
分解能と同じ ( 代表値 )
目盛
0.1 ns/div~5 μs/div、
増減キーで1、
2、5の順にキー操作で目盛設定
基準遅延
基準位置
遅延オフセット
トレ-ス表示
初期値ゼロ、設定可能
設定可能、初期値は表示の中心
使用者による設定
振幅および群遅延対周波数を同時表示
絶対遅延および拡大表示対周波数
デュアルチャンネル表示
同じ中心周波数で同じ周波数範囲にわたって比較
異なる中心周波数にわたって比較
1-26
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
フィートまたはメートル
50 ~ 1601 を選択可能
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
25 km 以下、ケーブルまたは導波管の損失による
単位
測定点数
一般情報
周波数標準
内部 10 MHz OCXO
温度特性
± 5 × 10-8 (0 ~ 55 ℃ )
エージング
± 2 × 10-7/ 年 (OCXO)
外部周波数標準
1 MHz または 10 MHz
後面パネルのコネクタ
RS-232
9 ピン、D 形コネクタ、オス
ボーレート 300 ~ 9600
GPIB インターフェース
GPIB は IEEE 488.1 および 488.2 互換。インターフェースは、全
スペクトラム・アナライザからの IF 出力、BNC コネクタ
1 または 10 MHz 入力、または 10 MHz 出力、前面パネルから設定
可能。BNC コネクタ
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
10.7 MHz IF 出力
周波数標準
Mod In/Out
周波数変調入力または出力
後面 BNC コネクタ、TTL レベル、インピーダンス約 100 Ω
プリンタ出力
USB/ パラレル・インターフェース
外部モニタ
プリンタは打点中に測定を続けられるようにバッファ
標準 VGA、640 by 480 カラー出力
15 ピン高密度 D 形メス・コネクタ
電圧出力 ( 補助 9 ピン・コネクタ )
0 ~ 10 V ランプ電圧、固定電圧またはチャートレコーダ駆動を選
ビデオ出力 ( 補助 9 ピン・コネクタ )
択可能
スペクトラム・アナライザ・ディテクタからの出力
帯域 : 分解能帯域幅による
外部レベル制御入力
入力電圧範囲
コネクタ
0 ~ +1 V
BNC
一般測定形態
表示チャンネル数
測定数
4 ( 表示チャンネル当たり 2)
測定点数
1 トレース当たり 2 ~ 1601、スカラー
2
512 固定、スペクトラム
表示
カラーアクティブマトリックス TFT 液晶表示、可視範囲 16.5 cm(
対角線 )
データ保管
外部リムーバブルストレージ。DOS 形式でトレースを保管
限界
各 12 切片 (Segment) の 4 格納。各切片 (Segment) は上限、上限と
下限、または点を指定。
どの格納もどのトレースへも適用可能
1-27
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Talk/Listen 機能で機器の操作を可能
一般情報
マーカ
1 個のトレースに対して 8 個と別の差分マーカ (Delta Marker)
マーカ機能
マーカ、差分マーカ (Delta Marker)、最小、最大、探索左方向、探
索右方向、N-dB 帯域幅 ( 中心周波数で )、マーカ追従
スペクトラム・アナライザ
ピーク検索 / 次のピーク ( 次に最も低い振幅または次の左 / 右 ) / 同
値ピーク
CF に対するマーカ
基準レベルに対するマーカ
周波数計 / 設定分解能
搬送波に対する測定 (dBc)
検索左 / 右
差分 (Delta) マーカ / 設定スパン / 固定差分 (Delta)
スカラー・アナライザ
動作状態のマーカ 最大と最小
帯域幅 / 選択 CF/DF (Q)
dB/Octave、dB/Decade 読み取り
差分マーカ (Delta Marker) 適用 (On) と停止 (Off)
-1 dB 利得圧縮
2 個のマーカ間のピーク-ピーク遅延
使用者の指定する帯域幅の最大ピーク-ピーク遅延
2 個のマーカの間の直線からの偏移
2 個のマーカの間の放物線からの偏移
フォルトロケーション
検索最大 / 追従最大
次のピーク左 / 右
ピーク・レベルの設定
差分マーカ (Delta Marker) 適用 (On) と停止 (Off)
全般
マーカ表
動作状態のマーカの割当 / 動作状態のマーカの位置決め
マーカ設定 ( すなわち On/Off、位置 )
大きな読み取り
全部を解除
マーカ分解能
周波数
電力
6 digit または 1 Hz、選択可能
0.01 dB
電圧
1 nV
測定の取扱い
入力オフセット
測定中を表示
トレース・メモリを表示
トレース・メモリに対する測定中の測定を表示
測定の固定を各トレースに適用可能
任意の入力または入力比を 1 個以上のトレースに対して割当可能。
トレースは絶対電力、経路校正に対する電力または電力とトレー
スメモリの差を表示可能
各ディテクタ入力に対して -99.99 dB ~ +99.99 dB の範囲を 0.01
dB 単位でずらせる
全般
質量は形式および搭載している
付属品によって異なる
寸法 ( 前面の取っ手を含まず )
24 kg max
電源
100 ~ 240V( 限界 90 V ~ 264 V)108 ~ 118V( 限界 98 V ~ 132 V)
230 mm H x 430 mm W x 570 mm D
50~60 Hz(限界 45 Hz~66 Hz)50~400 Hz(限界 45 Hz~440 Hz)
消費電力 最大 300 W
1-28
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
ピーク-ピーク検索
ピーク-ピーク追従
探索 右 / 左
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
最大 / 最小追従
一般情報
使用範囲
温度
0 ~ +50 ℃
6825A および 6845A のみ +5 ~ +45 ℃
湿度
保管および輸送条件
温度
湿度
高度
電磁適合性
93 % RH 以下、+40 ℃にて
-40 ~ +71 ℃
93 % RH 以下、+40 ℃にて
4570 m 以下
EC Council directive 2004/108/EC の保護要求に適合
次の標準に規定された限界に適合
IEC/EN61326-1 : 2006
RF Emission Class A, Immunity table 3
安全
EC Council Directive 2006/95/EC ( 修正されたように ) の要求およ
environment に適合
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
び製品の安全標準 IEC/EN 61010-1 : 2001 + C1 : 2002 + C2 : 2003
for Class 1 portable equipment, for use in a Pollution Degree 2
います。
注記 : 引用されている仕様は校正温度 ± 3 ℃での動作に対してです。
18 GHz を超える N 形コネクタを含む仕様は、英国の国家標準が存在しないので、国家標準に対するトレース
はありません。
40 GHz を超える 2.92 mm コネクタを含む仕様は、英国の国家標準が存在しないので、国家標準に対するトレー
スはありません。
代表値の仕様は保証されていません。
1-29
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
本器は Installation Category 2 supply で動作するように設計されて
一般情報
形式、別注文の附属品および添付附属品 - 6840A シリーズ
形式 - RF およびマイクロ波システム・アナライザ
6841A
1 MHz ~ 3 GHz スカラー・アナライザに 4.2 GHz スペクトラム・アナライザを
搭載
6842A
10 MHz ~ 8.4 GHz スカラー・アナライザに 20 GHz スペクトラム・アナライザ
を搭載
6843A
10 MHz ~ 20 GHz スカラー・アナライザに 20 GHz スペクトラム・アナライザ
を搭載
6844A
10 MHz ~ 24 GHz スカラー・アナライザに 24 GHz スペクトラム・アナライザ
を搭載
6845A
10 MHz ~ 46 GHz スカラー・アナライザに 46 GHz スペクトラム・アナライザ
を搭載
10 MHz ~ 40 GHz スカラー・アナライザに 40 GHz スペクトラム・アナライザ
を搭載
10 MHz ~ 8.4 GHz スカラー・アナライザに 24 GHz スペクトラム・アナライザ
を搭載
6847A
10 MHz ~ 20 GHz スカラー・アナライザに 26.5 GHz スペクトラム・アナライザ
を搭載
6848A
1 MHz~3 GHz スカラー・アナライザに20 GHz スペクトラム・アナライザを搭載
添付付属品
Z1-004-780
和文取扱説明書 ( 本説明書 )
46886/067
46892/920
46892/922
46892/921
46892/931
CD-ROM 内容 :
6820A/6840A Series Operating Manual
6810A and 6820A/6840A Series Getting Started Guide
6820A/6840A Series Remote Operating Manual
6810A Series Operating/Remote Programming Manual
43123/076
電源コード
37591/755
前面パネルのカバー
別注文の附属品 (Option)
002
6842/6843/6844/6846/6847 用の信号源出力およびスペクトラム・アナライザに
使用する現場で交換可能な精密級 N ( メス ) および 3.5 mm ( メス )RF コネクタ。
6845 および 6845R 用の信号源出力およびスペクトラム・アナライザに使用する
現場で交換可能な精密級 N ( メス ) または 2.92 mm ( メス ) コネクタ
010
3 GHz 110 dB 段階切換アッテネータ (6841A と 6848A のみ利用可 )
011
20 GHz 70 dB 段階切換アッテネータ (6841A/6844A/6848A では利用不可 )
012
26.5 GHz 90 dB 段階切換アッテネータ (6842A/6843A/6846R/6847A では利用不
可)
013
40 GHz 70 dB 段階切換アッテネータ (6845A と 6845AR では利用可 )
020
外部ミキサ・インターフェース
022
群遅延
023
内部変調 ( 群遅延 Option 022 に含まれる )
030
高出力電力 (6841A/6848A/6845A/6845AR では適用不可 )
補足的な製品
6146
500 MHz ~ 18 GHz パルス変調器
54441/019
AC 電源 (6146 に対して )
6147
70 MHz ~ 40 GHz パルス変調器
1-30
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
6846A
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
6845AR
一般情報
別注文の付属品
6230A/L スカラー・ディテクタ
標準ディテクタ (-65 dBm ~ +20 dBm 代表値 )
6230A
10 MHz ~ 20 GHz、N 形 ( オス )
6232A
1 MHz ~ 3 GHz、N 形 ( オス )
6233A
10 MHz ~ 26.5 GHz、3.5 mm ( オス )
6234A
10 MHz ~ 46 GHz、2.92 mm ( オス )
低 VSWR ディテクタ (-59 dBm ~ +26 dBm 代表値 )
6230L
10 MHz ~ 20 GHz、N 形 ( オス )
6233L
10 MHz ~ 26.5 GHz、3.5 mm ( オス )
6234L
10 MHz ~ 46 GHz、2.92 mm ( オス )
オートテスタ
59999/151
10 MHz ~ 18 GHz 7 mm
59999/158
10 MHz ~ 18 GHz N ( オス )
59999/159
10 MHz ~ 18 GHz N ( メス )
59999/152
10 MHz ~ 26.5 GHz 3.5 mm WSMA ( オス )
59999/166
10 MHz ~ 26.5 GHz 3.5 mm WSMA ( メス )
59999/168
10 MHz ~ 40 GHz 2.92 mm ( オス )
59999/169
10 MHz ~ 40 GHz 2.92 mm ( メス )
59999/170
5 MHz ~ 2 GHz N ( メス )
RF ブリッジ
フォルトロケータ
6242F
10 MHz ~ 3 GHz、N ( メス )
6242M
10 MHz ~ 3 GHz、N ( オス )
6240F
10 MHz ~ 20 GHz、N ( メス )
6240M
10 MHz ~ 20 GHz、N ( オス )
6243F
10 MHz ~ 26.5 GHz、3.5 mm ( メス )
6243M
10 MHz ~ 26.5 GHz、3.5 mm ( オス )
6241
10 MHz ~ 20 GHz、7 mm
フォルトロケータ用の頑丈なマイクロ波ケーブル
54311/197
1.5 m、18 GHz、N ( オス ) -直角 N ( オス )
54311/198
3.0 m、18 GHz、N ( オス ) -直角 N ( オス )
54311/201
1.5 m、26.5 GHz、3.5 mm ( オス ) -直角 3.5 mm ( オス )
54311/202
3.0 m、26.5 GHz、3.5 mm ( オス ) -直角 3.5 mm ( オス )
フォルトロケータ用の頑丈な RF ケーブル
54311/199
1.5 m、3 GHz、N ( オス ) -直角 N ( オス )
54311/200
3.0 m、3 GHz、N ( オス ) -直角 N ( オス )
伝送線路テストヘッド
56581/001
10 MHz ~ 20 GHz 伝送線路テストヘッド、6581
56583/001
10 MHz ~ 26.5 GHz 伝送線路テストヘッド、6583
1-31
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
6230L シリーズ
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
6230A シリーズ
一般情報
テストヘッド用の頑丈なマイクロ波ケーブル
54311/116
1.5 m、20 GHz、N ( オス ) - N ( オス )
54311/109
3.0 m、20 GHz、N ( オス ) - N ( オス )
54311/117
1.5 m、26.5 GHz、3.5 mm ( オス ) - 3.5 mm ( オス )
54311/110
3.0 m、26.5 GHz、3.5 mm ( オス ) - 3.5 mm ( オス )
1.5 m、DC ケーブル
3.0 m、DC ケーブル
43139/101
10 m、DC ケーブル
43139/102
25 m、DC ケーブル
43139/103
50 m、DC ケーブル
ミリ波導波管、単一ダイオード・高調波ミキサ
モデル番号
M42HW
周波数範囲
18-26.5 GHz
WR42、WG20、R220
導波管名称
フランジ形式
UG-597/U
M28HW
26.5-40 GHz
WR28、WG22、R320
UG-599/U
M22HW
33-50 GHz
WR22、WG23、R400
UG-383/U
M19HW
40-60 GHz
WR19、WG24、R500
UG-383/U
M15HW
50-75 GHz
WR15、WG25、R620
UG-385/U
M12HW
60-90 GHz
WR12、WG26、R740
UG-387/U
M10HW
75-110 GHz
WR10、WG27、R900
UG-387/U
これ以外の周波数および寸法については、弊社にご連絡ください。
上記のミキサとの使用では分波器 (DPL.313A) が必要。スペクトラム・アナライザ Option 020 コネクタへ
の IF および局部発振器相互接続用の 2 個の SMA( オス ) バレル・アダプタおよびミキサと分波器の間の接
続用の長さ 1 m の高品質相互接続ケーブルとともに供給されます。
Power Splitters/Dividers( 電力分割器 / 分配器 )
54311/123
Power Splitter DC ~ 18 GHz、N 形
54311/124
Power Splitter DC ~ 26.5 GHz、3.5 mm
54311/161
Power Splitter DC ~ 40 GHz、2.92 mm
54311/187
Power Divider DC ~ 18 GHz
54311/188
Power Divider DC ~ 26.5 GHz
ブリッジおよび分配器用の頑丈な RF ケーブル
54311/195
1.5 m、3 GHz、N ( オス ) - N ( オス )
54311/196
3.0 m、3 GHz、N ( オス ) - N ( オス )
54421/020
7 mm 固定負荷
54421/021
3.5 mm ( メス ) 固定負荷
54421/022
3.5 mm ( オス ) 固定負荷
54421/023
N ( オス ) 固定負荷
54421/024
N ( メス ) 固定負荷
固定負荷
1-32
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
43139/099
43139/100
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
スカラー・ディテクタおよびフォルトロケータ用の DC ケーブル ( 青色 )
一般情報
N ( オス ) - N ( オス )
54311/167
N ( オス ) - N ( メス )
54311/174
N ( メス ) - N ( メス )
54311/176
N ( メス ) - 3.5 mm ( メス )
54311/177
N ( オス ) - 3.5 mm ( メス )
54311/178
N ( オス ) - 3.5 mm ( オス )
54311/185
N ( メス ) - 3.5 mm ( オス )
54311/137
N ( オス ) - TNC ( メス )
54311/138
N ( オス ) - TNC ( オス )
54311/139
N ( メス ) - TNC ( メス )
54311/186
N ( メス ) - TNC ( オス )
54311/203
7 mm - N ( メス )
54311/204
7 mm - TNC ( オス )
54311/205
7 mm - TNC ( メス )
54311/136
TNC ( オス ) - TNC ( オス )
54311/107
3.5 mm ( メス ) - 3.5 mm ( メス )
54311/165
3.5 mm ( オス ) - 3.5 mm ( メス )
54311/164
3.5 mm ( オス ) - 3.5 mm ( オス )
54311/162
2.92 mm ( オス ) - 2.92 mm ( オス )
54311/206
2.92 mm ( オス ) - 2.92 mm ( メス )
54311/207
2.92 mm ( メス ) - 2.92 mm ( メス )
標準アダプタ
54311/133
N ( メス ) - SMA ( メス )
54311/134
N ( オス ) - SMA ( メス )
54311/135
TNC ( オス ) - SMA ( オス )
その他のケーブル
54311/170
正電圧測定ケーブル
54311/112
負電圧測定ケーブル
43129/189
GPIB ケーブル
43139/042
BNC ( オス ) - BNC ( オス ) 1.5 m
46884/560
パラレルプリンタ・インターフェース・ケーブル
43137/604
オートテスタアダプタ・ケーブル 0.5 m
43139/107
オートテスタアダプタ・ケーブル 1.5 m
標準マイクロ波ケーブル
54351/022
0.5 m、18 GHz、N ( オス ) - N ( オス )
54351/025
0.5 m、26.5 GHz、3.5 mm ( オス ) - 3.5 mm ( オス )
54351/027
0.5 m、40 GHz、2.92 mm ( オス ) - 2.92 mm ( オス )
1-33
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
54311/175
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
精密級アダプタ
一般情報
アッテネータ
56534/901
精密級固定同軸アッテネータ 3 dB DC ~ 18 GHz 5 W、N( オス ) - N( メス )
56534/902
精密級固定同軸アッテネータ 6 dB DC ~ 18 GHz 5 W、N( オス ) - N( メス )
56534/903
精密級固定同軸アッテネータ 10 dB DC ~ 18 GHz 5 W、N( オス ) - N( メス )
56534/904
精密級固定同軸アッテネータ 20 dB DC ~ 18 GHz 5 W、N( オス ) - N( メス )
ソフトウエア
59000/327
MIPlot ソフトウエア・パック
59000/371
スカラー測定ガイド
46885/038
6840A 用ラックマウントキット
Service Manual ( 英文メンテナンスマニュアル ( 印刷物 ) + 英文取扱説明書 (CDROM) の構成 )
46882/920
6820A/6840A Series Operating Manual ( 印刷物 )
46882/922
6810A and 6820A/6840A Series Getting Started Guide ( 印刷物 )
46882/921
6820A/6840A Series Remote Operating Manual ( 印刷物 )
84501
ソフト運搬ケース
46662/695
フライトケース
54152/001
3.5 mm トルクレンチ
54211/008
小型キーボード
522388
アクティブ・プローブ用電源
1-34
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
46880/122
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
その他
第2章
設置
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
設置条件 ..............................................................................................................................................2-1
換気 .............................................................................................................................................2-1
電源コード .................................................................................................................................2-2
電源を遮断する機器等 .............................................................................................................2-2
所要電源 ..............................................................................................................................................2-2
受け入れ検査 ......................................................................................................................................2-2
RS232 の接続 ......................................................................................................................................2-2
GPIB の接続 ........................................................................................................................................2-3
AUX( 補助端子 ) 接続 .......................................................................................................................2-3
モニタの接続 ......................................................................................................................................2-4
パラレル・ポートの接続 ..................................................................................................................2-4
ラックへの取り付け ..........................................................................................................................2-4
電池の交換 ..........................................................................................................................................2-5
日常点検 ..............................................................................................................................................2-5
清掃 .............................................................................................................................................2-5
マイクロ波コネクタ .................................................................................................................2-5
定期安全試験と検査 ..........................................................................................................................2-6
保管 ......................................................................................................................................................2-7
図のリスト
第 2-1 図
第 2-2 図
第 2-3 図
第 2-4 図
第 2-5 図
RS232 コネクタ接点割当 .................................................................................................2-2
GPIB コネクタ接点割当 ..................................................................................................2-3
AUX コネクタ接点割当 ...................................................................................................2-3
モニタ・コネクタ接点割当 ............................................................................................2-4
パラレルポートコネクタ接点割当 ................................................................................2-4
警告
最初の目視検査
機器の梱包を外したら、外箱や緩衝材に強く押されたり、傷が付いているところがないか、
調べます。傷が見つかったら、苦情になる出来事かどうかを運送業者が確かめられるように
梱包材を保管します。機器に損傷がないか調べます。損傷が見つかったら、機器を電源に接
続しないでください。機器に電源が入った場合に、内部の電気的な損傷によって電撃を受け
る可能性があります。
注意
設置条件
換気
この機器は後面パネルに取り付けてある換気扇で強制空冷しています。空気は機器の側面と
底面にある換気口から自由に循環できなければなりません。電源を入れる前に、後面の空気
取り入れ口が塞がれていない ( 後面 75 mm 以上、両側共 25 mm 以上、底面 15 mm 以上の空間
を取ります ) か、換気扇が吸い込めるほどの、ばらばらの素材で塞がれていないかを確かめま
す。適当な余裕を取っていないと、内部の温度が上昇し、性能が仕様に合わなくなり、信頼
性が低下するかもしれません。
2-1
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目次
設置
電源コード
機器を 2 端子の Class II 電源コンセント(接地端子のない)に差し込まなければならないとき
には、3 ピンの Class I プラグに接地線付きアダプタを併用するか、接地線付きの Class II プラ
グを使うべきです。接地線は堅固に大地にアースを取らなければなりません。2 端子のコンセ
ントの 1 個の端子を接地するのは適切な保護にはなりません。
プラグが電線から外れたら、直ちに廃棄しなければなりません。むきだしのコードの付いて
いるプラグを通電しているコンセントに差し込むと危険です。
本器は Safety Class I 機器であり、接地が必要です。添付された電源コードまたは適切なコー
ドを使用してください。本器が設置工事が施されたコンセントに差し込まれていることを必
ず確認してください。
本器に添付された電源コードを、ほかの機器の電源コードとして使用しないでください。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
電源を遮断する機器等
所要電源
本器には 100 ~ 240 V、周波数 (50 ~ 60 Hz) または 108 ~ 118 V(400 Hz) が必要です。消費電力
は 682XA の機器で 200 W、684XA の機器で 300 W です。電源は自動的に感知しますので、電
圧の切換はいりません。電源を入れる前に、正しいヒューズ、682XA シリーズでは T2AL250V、
684XA シリーズでは T4AL250V が付いていることを確かめます。ヒューズは後面パネルの AC
電源コネクタの上にあります。ヒューズを交換する際には、電源コードを抜き、ドライバを
梃子にしてヒューズホルダを外します。
受け入れ検査
受け入れ検査は正常に動作していることを確かめますが、列挙している仕様に合うことは確
かめません。第 1 章の仕様に合っていることを確かめるには、第 5 章の「性能確認試験」を参
照します。
RS232 の接続
RS-232 シリアル・インターフェースへは後面パネルの 9 ピン D 形コネクタで接続します。
5
1
9
6
C0450
ピン
1
データ・キャリア検出 - DCD
ピン
6
データ・セット・レディ - DSR
2
データ受信 - RX
7
送信要求 - RTS
3
データ送信 - TX
8
送信可 - CTS
4
データ端末レディ - DTR
9
呼び出し着信指示 - RI
5
信号グランド
第 2-1 図 RS232 コネクタ接点割当
2-2
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分離できる電源コードは本器の電源を切れる素子ですが、本器がラックやシステムに組み込
まれていれば、外部に電源スイッチまたは回路遮断器が必要になります。電源を遮断するど
の機器にも、確実にいつでも容易に近づいて、取り扱える状態にしてください。
設置
外部からシリアル・インターフェースで本器を操作するにはパソコンと NULL MODEM ケー
ブル一式が必要です。
GPIB の接続
GPIB インターフェースへは後面パネルの 24 ピン IEEE-488 標準コネクタで接続します。別注
文の付属品 ( 部品番号 43129/189) として適当な GPIB ケーブル一式が用意してあります。
12
1
24
13
Data I/O 1
ピン
13
DIO 5
2
Data I/O 2
14
DIO 6
3
Data I/O 3
15
DIO 7
4
Data I/O 4
16
DIO 8
5
EOI
17
REN
6
DAV
18
6 とツイストペアを形成
7
NRFD
19
7 とツイストペアを形成
8
NDAC
20
8 とツイストペアを形成
9
IFC
21
9 とツイストペアを形成
10
SRQ
22
10 とツイストペアを形成
11
ATN
23
11 とツイストペアを形成
12
グランド・シールド
24
ロジック・グランド
第 2-2 図 GPIB コネクタ接点割当
AUX( 補助端子 ) 接続
後面パネルの 9 ピン D 形コネクタで外部へ接続できます。
注記
5
1
9
6
C0450
ピン
1
電圧出力
ピン
6
データ・セット・レディ - DSR
2
データの受信 - RX
7
アナログ出力
3
データの送信 - TX
8
送信可 - CTS
4
データ端末レディ - DTR
9
信号グランド
5
信号グランド
電圧出力は掃引周波数または掃引電力に比例する 0 ~ 10 V のランプ電圧、または固定、設定可能
な DC 電圧、または動作状態のマーカの特性に比例する DC 電圧です。アナログ出力はスペクトラ
ム・アナライザの対数増幅器からの出力 ( ただしビデオ・フィルタの前です。
第 2-3 図 AUX コネクタ接点割当
2-3
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ピン
1
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
C0683
設置
モニタの接続
赤
緑
青
接続無し
グランド ( 赤 )
ピン
9
10
11
12
13
グランド
グランド
接続無し
接続無し
水平同期
6
グランド ( 緑 )
14
垂直同期
7
グランド ( 青 )
15
接続無し
8
グランド
第 2-4 図 モニタ・コネクタ接点割当
パラレル・ポートの接続
プリンタを接続する 25 ピン D 形コネクタです。
ピン
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
ピン
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
STB
D0
D1
D2
D3
D4
D5
D6
D7
ACK
BUSY
PE
SLCT
AFD
ERR
INIT
SLIN
グランド
グランド
グランド
グランド
グランド
グランド
グランド
グランド
第 2-5 図 パラレルポートコネクタ接点割当
ラックへの取り付け
6800A は別注文のラック取り付けキット 46885/038 を使って 19 インチ標準ラックに取り付け
られます。
2-4
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ピン
1
2
3
4
5
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
外部モニタ用に標準 VGA 640 x 480 カラー出力を出す 15 ピン D 形コネクタです。
設置
電池の交換
6800Aには電源を切ったときにリチウム電池で電力を供給する不揮発性メモリが入っています。
電池の寿命は 5 年間ありますが、使用状態に左右され、温度が高くなると寿命が短くなりま
す。データを紛失しないように、電池を 2 年ごとに交換することを推奨します。電池は次の
ようにして交換します。
(1)
確実に電源を入れて、電池を交換する間、不揮発性メモリに電力を供給します。
(2)
硬貨または適当な道具を使って、本器の後面の電池収納部の溝を回してカバーを外します。
(3)
電池を外して、交換する電池を挿入して、電池収納部のカバーを取り付けます。
日常点検
清掃
清掃する前に、機器の電源を切り、電源コンセントから外します。ケースの外面を水で湿ら
せたやわらかい布で拭きます。エアロゾルあるいは溶媒になる液状洗剤を使わないようにし
ます。
LCD
LCD 表示器を傷つけないために、使用中および清掃中のどちらの場合にも表面を引っ掻かな
いように注意しなければなりません。LCD 表示器はわずかに湿らせた、柔らかい、糸くずの
ない布で優しく表面を拭わなければなりません。グリースや油汚れ落しには清潔な綿布をヘ
プタンで湿らせて使います。それ以外の清浄剤を使ってはなりません。LCD 表示器は上下左
右に動かして清掃します。絶対に円を描いて清掃しないでください。
マイクロ波コネクタ
6800A および併用するケーブル、アダプタ、アッテネータなどの機器や道具等の両方にマイ
クロ波コネクタを使う場合には注意しなければなりません。操作前に次の注意に従いますと、
マイクロ波機器を構成している部分の寿命は確実に長くなり、コネクタやマイクロ波機器を
構成している部分の故障によって機器が使えない時間は短くなります。このような注意に従
うことはマイクロ波機器を構成している部分が仕様内で動作し、同じ結果を再現することを
確実にする一手段になります。
•
6800A に取付けてある精密級コネクタとその附属品は、精密級でないコネクタに接続す
ると破損する場合があります。コネクタの嵌合面の性能が仕様内に入っていなければ、
両方のコネクタは傷つく場合があります。これは適切な計測器具を使って調べるべきで
す。どのコネクタも初めて使う前にゲージで測定し、その後も接続回数 20 回毎に定期的
に行うことを強く推奨します。
•
コネクタの正確な寸法は汚れやコネクタの嵌合面に付着するその他の汚染で簡単に劣
化します。洗浄剤としてアルコールを、清掃具として清潔な、湿らせた綿布を推奨しま
す。使わないときには添付されている保護キャップをコネクタに被せておきます。
•
いつも正しい方法で接続します。特に接続される 2 個のコネクタはナットが締め付けら
れる前に、ピンがコレット ( 支持台 ) を貫通しないように一緒に押さなければなりませ
ん。コネクタ本体をその他に対して回転しないようにします。嵌合面を摩耗し、コネク
タの寿命が短くなります。
•
接続している間に、コネクタに過大なトルクを加えないようにします。コネクタの中心
ピンを損傷したり、コネクタ本体がその外装に入り込んだりする場合があります。
•
マイクロ波機器を構成している部分を落として機械的衝撃を加えたり、乱暴に取り扱わ
ないようにします。
2-5
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KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
交換する電池は SAFT LS6 または同等品でなければなりません。これは 3.5 V 形リチウムで、
定格 1.8 AH、寸法 AA です。適当な交換用電池は部品番号 23711/106 で用意してあります。
設置
注意
定期安全試験と検査
下記の電気試験と検査は目安ですが、電圧と電流は怪我をすることもある強さです。電気に
ついて充分分かっている人だけが試験を行ってください。
電源と外部信号の接続を外してから検査と試験をしてください。どの試験でも本器の電源
コードを使い、カバーを全部かけて、電源スイッチを ON の位置にします。
3つの分野の検査と試験を次の順に行うことを推奨します。
1. 目視検査
2. 接地接続性試験
3. 絶縁抵抗試験
次の電気試験および検査の情報は目安として用意したもので、そこでは人体に危険を及ぼす
恐れのある電圧と電流を使用しています。これらの試験は資格のある方のみが行うことが大
切です。
検査および試験に先立って、機器を供給電源から切り離し、外部の信号との接続をすべて取
り除きます。試験のときには本器専用の電源コードを含め、すべてのカバーを取り付け、電
源スイッチを「ON」の位置にしなければなりません。
推奨する点検および試験は 3 種に分けられ、次の順に行わなければなりません。
1. 目視検査
2. 接地接続性試験
3. 絶縁抵抗試験
1. 目視検査
目視検査は定期的に行わなければなりません。間隔は使っている環境、保守および使用の状
況にもよりますが、比較的清浄な環境の屋内で使用するときには、この機器は危険の少ない
機器に分類されるので、1 年を目安に安全試験を行います。このような条件でなければ、安全
試験の間隔を条件によって考慮します。
目安として、目視検査には次のようなことが含まれています。
機器が添付の説明書に従って設置 ( 例えば、通風が適切で、遮断器が操作可能で、電源の接
続が適切で、適切に引き回されている ) されていることを確かめます。
•
電源コードの状態と電源コネクタ
•
ヒューズの定格と形式が正しいこと
•
カバーと取っ手の安全性と状態
•
すべての警告ラベルとマークおよび添付の安全情報の存在と状態を確認します。
•
換気扇フィルタの清浄度と状態を確認します。
•
主スイッチで機器を電源から切り離せることを確認します。
•
電源指示器の動作 ( 付いていれば ) を確認します。
異常に気が付いたら、次の電気試験に進む前に、修正すべきです。
2-6
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英国では、
「Electricity at Work Regulations」(1989) section 4(2) が機器を安全な状態に保つため
に機器の使用者に対する要求を定めています。その説明書では日常の検査と試験の記録を取
ることを要求しています。
設置
2. 接地接続性試験
接地接続性試験は DC 25 A( 開放電圧最大 12 V) の直流電流を使います。試験時間は最大 5 秒間
で、電源コードの抵抗を除いて 0.1 Ω 以下でなければなりません。この試験時間以上電流を
流すと、機器に損傷を起こす可能性があります。試験は電源のアースとケースの裸の金属部
分の間で行います。機能上のアース(信号の流れるコネクタの外被や画面の接続など ) に接続
しますと壊すことがありますので接続しないでください。
3. 絶縁抵抗試験
電源スイッチを「ON」の位置にして、保護用アースの接続と電源の 2 線を一緒に結んだもの
の間に 500 V DC を加えて試験します。2線を一緒にしたものは試験器またはそのコネクタの
上に置くことを推奨します。2線を一緒にしたものを持ちますと、自分に電圧を加えること
にもなりかねません。5 秒間電圧を加えてから測定します。
直流電源アダプタを使う場合にはアダプタの最小許容絶縁抵抗は 7 MΩ です。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Aeroflex はこの製品に強化絶縁を施しています。最小許容絶縁抵抗は 7 MΩ です。
4. 是正
それぞれの試験結果を記録して、確認してください。前の測定値と明確な差異がありました
ら調べてください。
目視検査や試験中に異常に気が付いたら、使うのを止めて、安全に作業の出来る技術者に修
理してもらってください。
安全に係わる部品に関しては等価な部品を推奨している技術と手順で交換してください。
以上は目安でしかありません。国際安全標準に従って設計し、製造していますので通常の使
用では危険はありません。Aeroflex は製造上の安全保証を継続する上で、上記の情報を改善す
る権利を留保します。
保管
保管する際には、次の条件に確実に維持します。
温度範囲
-40 ~ +71 ℃
湿度
93% 未満 (40 ℃にて )
2-7
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安全試験中に耐電圧試験を行うことは勧められません。耐電圧試験器には大抵交流を使って
いますので電源入力に入っているフィルタのコンデンサを壊すことがあります。
このページは白紙です。
2-8
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KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
設置
第3章
パネルからの操作
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
記述内容 ..............................................................................................................................................3-1
Conventions 記号 .................................................................................................................................3-1
前面パネルの状態 ..............................................................................................................................3-2
後面パネルの状態 ..............................................................................................................................3-4
前面パネルのキーと機能が変化するソフトキー操作画面 ..........................................................3-5
キー機能の要約 .........................................................................................................................3-6
表示グループ ..............................................................................................................3-6
チャンネル・モード・グループ ..............................................................................3-6
設定および解析グループ ..........................................................................................3-7
システム・グループ ..................................................................................................3-8
数値入力 ...................................................................................................................................3-10
格納場所とファイルの選択のために数字キーの使用 ........................................ 3-11
テキスト入力 ...........................................................................................................................3-11
チャンネルの結合 ...................................................................................................................3-12
表示 ....................................................................................................................................................3-12
チャンネルおよび測定 ...........................................................................................................3-12
表示形態 ...................................................................................................................................3-13
X 領域の情報 ............................................................................................................3-16
スペクトラム・アナライザ受信機のパラメータ ................................................3-18
一般情報表示区画 ....................................................................................................3-18
エラー表示 ........................................................................................................................................3-19
マーカの使用 ....................................................................................................................................3-19
マーカ機能 ...............................................................................................................................3-20
リミットチェック ............................................................................................................................3-21
紙へのコピー ....................................................................................................................................3-22
プリンタの使用 .......................................................................................................................3-22
MIPlot の使用 ..........................................................................................................................3-22
データの保管 ....................................................................................................................................3-23
測定トレースのリムーバブルストレージへの保存 ...........................................................3-23
内部の格納場所とリムーバブルストレージの間でのデータのコピー ...........................3-24
6800A 単独での信号源としての使用 ............................................................................................3-24
外部キーボードの使用 ....................................................................................................................3-25
国際設定 ............................................................................................................................................3-25
アプリケーションの使用 ................................................................................................................3-26
パスワード保護 ................................................................................................................................3-26
1 次パスワード ........................................................................................................................3-26
使用者の指定するパスワード ...............................................................................................3-27
権限のない使用者からの保護 ...............................................................................................3-27
格納の上書き保護 ...................................................................................................................3-27
パスワードの入力 ...................................................................................................................3-27
プリンタのインストール ................................................................................................................3-28
初期設定 ...................................................................................................................................3-28
概要 ...........................................................................................................................................3-29
バックエンドの選択 ...............................................................................................................3-30
ローカルポートの選択 ...........................................................................................................3-30
USB プリンタ ...........................................................................................................3-30
パラレルプリンタ ....................................................................................................3-30
プリンタモードの選択 ...........................................................................................................3-30
ドライバの選択 .......................................................................................................................3-31
3-1
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目次
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
プリンタテスト .......................................................................................................................3-31
バナーの選択 ...........................................................................................................................3-32
プリンタ割り当て設定 ...........................................................................................................3-32
ユーザアクセス設定 ...............................................................................................................3-32
一般情報 ...................................................................................................................................3-32
確認 ...........................................................................................................................................3-33
同じモデルの別のプリンタで代用する ........................................................................................3-34
プリンタの解除 ................................................................................................................................3-34
LCD 表示器の設定 ...........................................................................................................................3-36
時計の設定 ........................................................................................................................................3-36
リモ-ト操作 ....................................................................................................................................3-36
測定の実施 ........................................................................................................................................3-36
操作前の注意 ...........................................................................................................................3-36
電源投入 ...................................................................................................................................3-37
スカラー測定 ...........................................................................................................................3-37
信号源の操作 ............................................................................................................3-38
測定の指定 ................................................................................................................3-39
スカラー入力 ............................................................................................................3-39
スペクトラム・アナライザ入力の使用 ................................................................3-39
変換測定 ....................................................................................................................3-40
群遅延測定 ................................................................................................................3-40
校正 ............................................................................................................................3-40
フォルトロケーション測定 ....................................................................................3-41
伝送線路データベース ............................................................................................3-42
フォルトロケーションの校正 ................................................................................3-42
フォルトロケーションの特徴 ................................................................................3-42
スペクトラム・アナライザ測定 ...........................................................................................3-43
スペクトラム・アナライザの操作 ........................................................................3-43
パラメータの結合 ....................................................................................................3-44
その他の役に立つ特徴 ............................................................................................3-44
正規化 ........................................................................................................................3-44
一般測定手順 ...........................................................................................................................3-45
3-2
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パネルからの操作
パネルからの操作
6800A の前面パネル ....................................................................................................3- 6
6800A の後面パネル ....................................................................................................3- 7
6800A の表示の状態 ..................................................................................................3- 15
測定トレース情報表示区画 ( スカラーおよびフォルトロケーション ) ............3- 16
測定トレース情報表示区画 ( スペクトラム・アナライザ ).................................3- 18
X 領域情報 ..................................................................................................................3- 19
スペクトラム・アナライザ受信機情報 ..................................................................3- 20
一般情報表示区画 ......................................................................................................3- 21
バンドパスフィルタの試験に対する限界線 ..........................................................3- 23
DISPLAY 操作画面 ....................................................................................................3- 49
SCALAR 操作画面 (1/3).............................................................................................3- 50
SCALAR 操作画面 (2/3).............................................................................................3- 51
SCALAR 操作画面 (3/3).............................................................................................3- 52
FAULT LOCATION 操作画面 (1/3) ..........................................................................3- 53
FAULT LOCATION 操作画面 (2/3) ..........................................................................3- 54
FAULT LOCATION 操作画面 (3/3) ..........................................................................3- 55
SPECTRUM 操作画面 ................................................................................................3- 56
SOURCE 操作画面、スカラー・チャンネル .........................................................3- 57
CAL 操作画面 、スカラー・チャンネル ................................................................3- 58
SCALE / FORMAT 操作画面、スカラー・チャンネル.........................................3- 59
MARKER 操作画面、スカラ-・チャンネル ........................................................3- 60
SOURCE 操作画面、フォルトロケーションチャンネル .....................................3- 61
CAL 操作画面、フォルトロケーションチャンネル .............................................3- 62
SCALE / FORMAT 操作画面、フォルトロケーションチャンネル.....................3- 63
MARKER 操作画面、フォルトロケーションチャンネル ....................................3- 64
SOURCE 操作画面、スペクトラム・アナライザ・チャンネル .........................3- 65
CAL 操作画面、スペクトラム・アナライザ・チャンネル .................................3- 66
SCALE/FORMAT 操作画面、スペクトラム・アナライザ・チャンネル...........3- 67
MARKER 操作画面、スペクトラム・アナライザ・チャンネル ........................3- 68
PRINT 操作画面..........................................................................................................3- 69
SAVE/RECALL 操作画面 (1/2) .................................................................................3- 70
SAVE/RECALL 操作画面 (2/2) .................................................................................3- 71
RUN APPS 操作画面 ..................................................................................................3- 72
UTILITY 操作画面 (1/5).............................................................................................3- 73
UTILITY 操作画面 (2/5).............................................................................................3- 74
UTILITY 操作画面 (3/5).............................................................................................3- 75
UTILITY 操作画面 (4/5).............................................................................................3- 76
UTILITY 操作画面 (5/5).............................................................................................3- 77
PRESET 操作画面.......................................................................................................3- 78
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
第 3-1 図
第 3-2 図
第 3-3 図
第 3-4 図
第 3-5 図
第 3-6 図
第 3-7 図
第 3-8 図
第 3-9 図
第 3-10 図
第 3-14 図
第 3-15 図
第 3-16 図
第 3-20 図
第 3-21 図
第 3-22 図
第 3-23 図
第 3-25 図
第 3-26 図
第 3-27 図
第 3-29 図
第 3-30 図
第 3-31 図
第 3-32 図
第 3-33 図
第 3-34 図
第 3-35 図
第 3-36 図
第 3-37 図
第 3-38 図
第 3-39 図
第 3-40 図
第 3-41 図
第 3-42 図
第 3-43 図
第 3-44 図
第 3-45 図
第 3-46 図
第 3-47 図
3-3
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図のリスト
パネルからの操作
記述内容
この章では 6800A シリーズの機器を前面パネルの操作部分とキーの機能が表示されている操
作画面を使ってどのように操作するかを説明しています。この章の初めで前面パネルの特徴、
後面パネルの特徴、コネクタ、および表示を図と記述で説明します。次に 6800A で行える測
定方式の一般的な説明と操作と動作の主な特徴を説明します。この章の残りで操作画面を詳
しく説明します。広い範囲にわたる測定方法については、添付されている「操作の手引き」
で例をあげて説明していますので、ご覧ください。
記述、機能の変化するソフトキーおよび図はすべての形式と付属品を取り上げています。特
定の機器に適用できない説明は無視できます。
Conventions 記号
CAPS
太字の大文字は操作部分とパネル上の印刷等の名称あるいは、関連する
キーを直接参照しないシステム機能を区別するのに使っています。
[CAPS]
[ ][ ] 内の大文字は機能の変化しないキー、ハードキーの名称で、キー
の上面に印刷されている文字や記号を表わします。
[Italics]
機能が操作画面に表示しているように変化するソフトキーを表わし、[ ]
の文字がその機能を表わしています。
[Averaging ● ]
前記のソフトキーの後の「●」は機能を動作状態と動作しない状態を交互
に繰り返すキーで、その機能が動作状態になっていることを指示してし
ます。
[Averaging ○ ]
前記のソフトキーの後の「○」は機能を動作状態と動作しない状態を交
互に繰り返すキーで、その機能が動作しない状態になっていることを指
示してします。
3-4
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KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
この章では次の記号を使っています。
パネルからの操作
前面パネルの状態
① SUPPLY スイッチ
待機状態にあるときには、このキーで本器が作動します。再度押
すと待機状態に戻ります。( 本器の電源の開閉は後面パネルのス
イッチで操作します。)
② システム・グループ・
[RUN APPS]、[UTILITY]、[LOCAL]、[PRESET] および [SOURCE
ON/OFF] があります。6800A アプリケーション・プログラムの実
行、機器のプリセット、RF 出力の操作に使います。様々なシス
テム操作機能を備えています。
キー
[DISPLAY]、[SELECT MEAS] および [SWITCH CHANNEL] があ
ります。表示するチャンネルおよび測定の番号を決め、動作状態
であるチャンネルまたは測定を決めます。
④ 液晶表示器
測定トレースと注釈、機能が変化するソフトキーの機能の表示お
よびその他の情報を表示する液晶表示器 (LCD) です。この章の後
方で詳述する特定の情報区画に分かれています。
⑤ 機能が表示で変化する
前面パネルの専用のキーを操作して到達するさまざまな操作画
面に出される操作や機能から必要なものを選ぶ 8 個のキーです。
ソフト・キー
⑥ チャンネル・モード・
グループ・キー
⑦ 設定および解析グルー
プ・キー
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
③ 表示グループ・キー
[SPECTRUM]、[SCALAR] および [FAULT LOCATION] がありま
す。チャンネルの形態を決定し、測定を設定できるようにします
([SPECTRUM] は 6840A シリーズにのみ適用します )。
[SOURCE]、[CAL]、[SCALE / FORMAT]、[MARKER]、[SAVE /
RECALL] および [PRINT] があります。
合成信号源の操作、測定システムの校正、表示の目盛り付けと形
式の設定、マーカの設定、コピーの作成、測定と機器の設定の保
存と呼び出しに使います。
⑧ 数値入力および完了
数値パラメータの入力およびその他の数字の入力に使います。
キー
⑨ USB ポート
リムーバブルストレージやプリンタ用です。
⑩ SIGNAL SOURCE
合成信号源で発生する RF 出力信号用の精密級マイクロ波コネク
タです。
OUTPUT コネクタ
⑪ 連続可変つまみ
マーカの位置とパラメータの値を調整します。
⑫ スペクトラム・アナラ
スペクトラム・アナライザ受信機入力用 (6840A シリーズのみ ) の
精密級マイクロ波コネクタです。
イザ入力コネクタ
⑬ 段階操作キー
パラメータの現在の値を 1 段ずつ増減するキー[ ↑ ] と [ ↓ ] です。
⑭ EXT MIXER コネクタ
外部のミキサを本器内のミキサ(6840Aシリーズのみ)の代わりに
スペクトラム・アナライザ測定に使うためのコネクタです。
⑮ VOLUME つまみ
復調機能を使っているときに(6840Aシリーズのみ)スピーカの音
量を調整します。
⑯ 入力コネクタ
ディテクタのケーブルアセンブリを受ける 12 ピンのコネクタ
INPUT A、INPUT B および INPUT C です。
3-5
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
第 3-1 図をご覧ください
パネルからの操作
20/20GHz microwave system analyzer 6843
DISPLAY
SPECTRUM
SOURCE
7
8
9
SELECT
MEAS
SCALAR
CAL
4
5
6
SWITCH
CHANNEL
FAULT
LOCATION
SCALE /
FORMAT
1
2
3
ENTRY
OFF
0
G
n
M
m
k
m
ENTER/
=MKR
RUN
APPS
BACK
SPACE
USB1
UTILITY
MARKER
LOCAL
SAVE /
RECALL
PRESET
PRINT
SOURCE
ON/OFF
INPUT B
INPUT C
VOLUME
EXT MIXER
LO
IF
!
MAX DC INPUT
42V FOR ALL
RF CONNECTORS
MAX ± 20dBm DAMAGE +27dBm
6840A シリーズ
20GHz scalar analyzer 6823
DISPLAY
SCALAR
SOURCE
7
8
9
SELECT
MEAS
FAULT
LOCATION
CAL
4
5
6
SCALE /
FORMAT
1
2
3
ENTRY
OFF
0
SWITCH
CHANNEL
G
n
M
m
k
m
ENTER/
=MKR
RUN
APPS
BACK
SPACE
USB1
UTILITY
MARKER
LOCAL
SAVE /
RECALL
PRESET
PRINT
SOURCE
ON/OFF
USB2
INPUT A
INPUT B
INPUT C
SIGNAL SOURCE
OUTPUT
SUPPLY
C6236
6820A シリーズ
第 3-1 図 6800A の前面パネル
3-6
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
INPUT A
SUPPLY
SIGNAL SOURCE
OUTPUT
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
USB2
SPECTRUM ANALYZER
INPUT
パネルからの操作
① 電池収納部のカバー
このカバーを外すと、本器の不揮発性メモリに電力を供給してい
るリチウム電池に触れられます。
② FREQ STANDARD
コネクタ
内部の周波数標準からの 10 MHz を出力するか、外部の標準から
の 10 MHz を入力する (Freq Standard 操作画面で選びます。)BNC
コネクタです。
EXT LEVEL INPUT
コネクタ
信号源のレベル制御を行うために外部のディテクタまたは電力
計を接続できる BNC コネクタです。
OUTPUT 10.7MHz IF
コネクタ
スペクトラム・アナライザからの 10.7 MHz IF 出力 (6840A シリー
ズのみ ) を供給する BNC コネクタです。
MOD IN/OUT コネクタ
信号源を変調する信号を受けるか、内部で発生している変調信号
を出力する (Group Delay またはInternal FM option が付いていれば
)BNC コネクタ です。
AUX コネクタ
SYNC OUT 信号(Option 23)を外部のパルス変調器へ供給する、
または内部のパルス変調器(Option 25)をドライブする TRIG IN
信号を受信する BNC コネクタです。
③ AC 電源スイッチ
機器へ AC 電力を入れる電源スイッチです ( 前面パネル SUPPLY
スイッチを使って、待機状態と動作状態の間で切り換えます )。
④ ヒューズ収納部カバー
AC 電源ヒューズ (6820A シリーズは T2AL250V で、6840A シリー
ズは T4AL250V です。) に触れられます
⑤ AC 電源コネクタ
添付の電源コードを差し込む 3 芯コネクタです。
3-7
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
第 3-2 図 6800A の後面パネル
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後面パネルの状態
本器を外部から操作するためのコントローラやモデムあるいは
シリアルプリンタやプロッタを接続できる9ピンD形コネクタで
す。RS-232 の動作については、英文の Remote Operating Manual
をご覧ください。
⑦ AUX コネクタ
2 通りの信号を出力する 9 ピン D 形コネクタです。(1) 掃引してい
る周波数または電力に比例する 0 ~ 10 V ランプ電圧、固定、設
定可能な DC 電圧または動作状態のマーカの特性に比例する DC
電圧のいずれかの電圧出力。(2) スペクトラム・アナライザ対数
増幅器からの出力 ( しかし、ビデオ・フィルタの手前 )。
⑧ MONITOR コネクタ
15 ピン高密度 D 形コネクタで標準 VGA カラーモニタを接続でき
ます。
⑨ GPIB コネクタ
24 ピン GPIB コネクタで、GPIB を介して操作するときに、機器
を外部のコントローラに接続します。GPIB の動作については英
文の Remote Operating Manual をご覧ください。
⑩ PARALLEL PORT
25 ピン D 形コネクタで、セントロニクス・インターフェースを
介して適当なプリンタに接続します。
コネクタ
⑪ KEYBOARD コネクタ
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⑥ RS232 コネクタ
標準 6 ピン mini-DIN コネクタで、IBM 互換キーボードを接続で
きます。
前面パネルのキーと機能が変化するソフトキー操作画面
6800A の機能は特定の機能のキー ( ハードキー )、操作画面の指示に従って操作する 8 個のソ
フトキー、数字入力キー群、連続可変つまみと段階的増減キーを使って、手操作で前面パネ
ルから動作状態にできます。
注記
この説明書では、前面パネルのキーはすべて [ ] の中の文字で区別します ( 例えば
[SOURCE])。操作画面の表示で機能が変化するキー [ ] 内の小文字を含む斜体の文字で
区別します ( 例えば [Source Mode])。
機器の操作に関する重要度の高い用語は下記のようにしています。
入力 (Input) スカラー・ディテクタが接続される前面パネルのコネクタ (INPUT A、B または
C) です。
チャンネル (Channel) 測定が表示される表示画面上の領域。6800A は 1 個または 2 個のチャ
ンネルを表示できます。
測定 (Measurement) チャンネル内の測定トレース。6800A は 1 チャンネルに 1 個または 2 個
の測定を表示できます。
チャンネル・モード (Channel mode) チャンネルが表示する測定の形態、すなわちスカラー
(Scalar)、フォルトロケーションまたはスペクトラム・アナライザ (Spectrum Analyzer) を決定
します。
チャンネルの結合 (Channel Coupling) 結合されたチャンネルは同じ信号源の設定を分け合
います。結合を外すと、個別に信号源の設定ができます。チャンネルは同じ形式の場合のみ
結合できます。
動作状態のチャンネル (Active Channel) 現在動作状態の測定を含むチャンネル。
動作状態の測定 (Active Measurement) 測定の属性はそれが動作状態のときに変えられます。
機能の変化しないハードキーは関連する機能によって群分けできます。機能の簡単な概要は
下記の通りです。
3-8
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
パネルからの操作
パネルからの操作
キー機能の要約
表示グループ
[DISPLAY]
単一のチャンネルまたは 2 個のチャンネルの表示を選べます。チャン
ネル内の測定が表示されます。
[SELECT MEAS]
表示されている測定をすべて順繰りに、動作状態にします。
[SWITCH CHANNEL]
他のチャンネルに切換え、それを動作状態にします。
チャンネル・モード・グループ
入力を絶対電力または電力比を測定するように構成します。あるい
は、スペクトラム・アナライザ受信機を周波数選択電力測定用にディ
テクタの代わりに使えば、同調入力が使えます。
変換測定機能を使って、周波数変換機器の測定をします。この測定
のために信号源周波数に対して目盛り付けしたり、ずらして X 軸上
に周波数を表示できる機能を備えています。増幅器のような電力変
換機器は同様に信号源の電力の範囲からずらした (Offset) 電力掃引範
囲を表示して測定できます。
位相の直線性と周波数特性が重要であるシステムでは群遅延測定も
行えます。
入力をずらす機能 (Input offset) が適用でき、AC 検出または DC 検出
モードが選べます。
補正 (Correction) を適用して、ディテクタの理想的ではない特性を補
正 ( ディテクタの EEPROM のデータを使って ) できます。
リミットチェック (Limit checking) を適用して、使用者の指定する上
限、下限複合限界線と比較できます。
平均処理 (Averaging) および平滑処理 (Smoothing) を適用して、測定
トレースの雑音とリップルを減らします。
[FAULT LOCATION]
6800A をフォルトロケーション測定に構成します。チャンネルが以前
にフォルトロケーションになっていなければ、このキーを押して、測
定 1 を含むフォルトロケーションチャンネルとして指定します ( 初期
値に設定されたチャンネルに規定されたパラメータで )。
伝送線路パラメータを直接入力するか、伝送線路データベース・レ
コードから自動的に設定できます。データベースに含まれていない
伝送線路のデータに対して、探索し、レコードを 6800A の格納場所
にコピーし、データを格納する機能があります。
スカラー・チャンネルもほとんどの上記の機能 ( 入力のずらし (Input
Offset)、検出方法 (Detection Mode)、ディテクタの補正 (Detector
Correction)、平均処理 (Averaging) およびリミットチェック (Limit
Checking) ) を備えていますが、次のような機能が追加されています。
Windowing(窓関数処理) - 表示している主ピークに関連して脇へ広が
るサイドローブ (Side Lobes) を減らします。
Masking Correction ( マスキング補正 ) - 増幅器の誤差を補正します。
Zoom Mode( 拡大機能 ) - 表示している範囲の一部を拡大できます。
3-9
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
6800A をスカラー測定に構成します。チャンネルがスカラーになって
いなければ、このキーを押して、そのチャンネルを測定 1 を含むスカ
ラー・チャンネルとして指定します ( 初期状態に設定されたチャンネ
ルに規定されているパラメータで )。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[SCALAR]
パネルからの操作
[SPECTRUM]
6800A をスペクトラム・アナライザ測定に構成します (6840A シリー
ズのみに適用 )。チャンネルが以前にスペクトラム・アナライザに
なっていなければ、このキーを押して、測定 1 を含むスペクトラム・
アナライザとして指定します ( 初期値に設定されたチャンネルに規
定されたパラメータで )。
スペクトラム・アナライザ受信機パラメータ ( 例えば、周波数範囲、
分解能帯域幅、ビデオ帯域幅 ) を設定します。
信号追従機能で狭帯域掃引中に信号が掃引範囲外へ出ないようにで
きます。
復調機能で FM 復調された信号を表示できます。
[SOURCE]
合成掃引発生器の操作をします。
スカラー・チャンネル
信号源の状態 (CW または掃引 ) を選んで、掃引に関するパラメー
タを設定します。
レベル制御を選んで、出力電力を操作します。
合成信号源に使う周波数標準を選びます。
プログラム可能な電圧出力 (AUX コネクタ ) を操作します。
フォルトロケーションチャンネル
スカラー・チャンネルと同様の機能を備えていますが、信号源の
状態は指定できず、信号源周波数範囲は [FAULT LOCATION] を押
してから設定します。
スペクトラム・アナライザ・チャンネル
信号源を CW に設定するか、スペクトラム・アナライザ受信機の周
波数範囲 ( 周波数をずらしたり、目盛り付けすることも選べます ) に
設定されるトラッキング・ジェネレータとして使えます。
[CAL]
測定に先立ってシステムの誤差を除き、ディテクタのゼロ点を定め
ます。
[SCALE / FORMAT]
グラフ上の測定トレースの大きさと位置を調整し、測定が表示され
る単位を選べます。
[MARKER]
様々なマーカを操作できる機能を備えていて、測定結果をより詳し
く試験できます ( 例えば、最大と最小、ピーク-ピーク間、探索、帯
域幅 )。マーカ表も出したり、消したりできます。
[SAVE / RECALL]
測定トレースおよび機器の設定を内部の格納場所またはリムーバブ
ルストレージに保存したり、呼び出したりできます。格納されてい
る測定トレースに対して測定する機能を備えています。
[PRINT]
6800A の紙に印刷する機能を操作します。すべての測定のコピーを適
当なプリンタを使って作れます。プリンタを使って限界仕様および
格納されている機器の設定などのテキストデータを印刷できます。
3-10
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
設定および解析グループ
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
リミットチェック機能を適用して、X 軸に付ける注釈を規定できま
す。
パネルからの操作
システム・グループ
[RUN APPS]
以前にリムーバブルストレージからインストールされているアプリ
ケーション・プログラムを選んで、それを実行するのに使います。
[UTILITY]
機器の設定および機器の状態を操作します。
主画面および測定名称を入力します。
使用者のパスワードを設定します。
段階的に増減するキーで動かす一段あたりの大きさを指定します。
機器を特定の国用に構成します。
アプリケーション・プログラムをインストールします。
外部からの操作 (GPIB または RS-232) に設定します。
表示およびキーボードの試験
電源投入時の試験結果の調査
機器の校正
[LOCAL]
外部からの操作になっている機器を手操作 ( 前面パネルからの操作 )
に戻します。
[PRESET]
機器を初期設定状態またはお使いになる方の指定した設定に戻ります。
SOURCE ON / OFF
信号源の動作と停止を行います。
現在動作状態になっている機能は動作状態の機能 (Active) と称します。機能が動作状態であれ
ば、数値入力操作 ( 後の方で説明します ) で修正できます。機能は別の機能を選ぶか、[ENTRY
OFF] を押すか、この目的のために用意されている適切な「機能の変化するキー」を押すまで、
動作状態になります。
前面パネルのキーを使って機器の機能を直接変更したり、機能が変化するキーの操作画面で
利用できる別の機能へ行きます。これらの操作画面は関係する機能の一覧表を表示し、LCD
の右側にある8個の機能で変化するソフトキーの1個に相当する特定の機能を選べるようにし
ます。これらのキーの 1 個を押すと、キーとして表示されている機能が実行され、それを動
作状態の機能にするか、機能の現在の状態を変更するか、操作画面の別の組を現わします。
動作の形態はキーに表示している機能を囲む四角の形状で指示します。
機能が変化するソフトキーを選ぶと、それ以上操作しないでもすぐに割り当
てられている機能が働くことを指示します。
この機能が変化するソフトキーを選んだ後、パラメータを変えられることを
指示しています。変えられるパラメータを指示する名称および、新しい値を
入力する入力フィールドを含んでいるダイログボックスを表示画面に表示
します。
この機能が変化するソフトキーを選ぶと、中に表示されている機能を交互に
動作させたり、止めたりします。このキーを表わす四角の中には表示されて
いる機能が動作状態にあることを示す表示灯が付いています。
上下端が強調されて太くなっていれば、2 個以上選べる項目の中から選ばれ
ていることを指示しています。これを押しても効果はありませんが、同じグ
ループの別のキーを選ぶと選んでいるのが解除されます。同じグループに属
する機能の変化するキーを表わす四角は垂直な線で結ばれています。
3-11
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
機器の格納の管理
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
LCD および時計を設定します。
パネルからの操作
この機能が変化するソフトキーを選ぶと、新しい操作画面あるいはダイログ
ボックスに移ることを指示しています。ダイアログボックスは表示画面に表
示された窓 (Window) で、使用者はそのフォームで入力する 1 個以上のパラ
メータを変えられます。機能が変化するソフトキーを使って、パラメータお
よび含まれている機能によっては様々なその他の動作を選んで、変更し、追
加し、削除します。
これは常に操作画面の最下端にある機能が変化するソフトキーで、操作画面
の構造の前の段階に戻るキーです。
四角が点線のキーは表示されている機能が選べないことを指示しています。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
機能の変化しないハードキーが押されたときに表示される最上位操作画面は、枠で操作画面
の名称を囲んで指示します。
6800A の操作画面はすべてこの章の後方で詳しく説明します。
いくつかのキーに関連する動作状態のチャンネルの形態に左右されます。たとえば、
[SOURCE] の操作画面は動作状態のチャンネルがスカラー、フォルトロケーションまたはス
ペクトラム・アナライザのどれであるかに左右されます。
各操作画面の記述の初めに操作画面の経路、すなわち作業者がその画面に至るまでにしなけ
ればならないキー押しを示します。操作画面の名称と機能が変化するソフトキーの機能の表
示はそのページの左側に、表示されているように正確に列記してあります。右側の列はその
説明です。
数値入力
数字キー、連続可変つまみおよび段階的に切り換えるキーはそれ以外の前面パネルのキーお
よび機能が変化するソフトキーと連携して使います。動作状態の入力を修正し、数値データ
を入力あるいは変更し、動作状態のマーカの測定領域値 (X 軸の位置 ) を変更します。多くの
場合、キー、連続可変つまみおよび段階的に切り換えるキーはどちらに変更しても使えます。
一部の場合、パラメータは動作状態の測定に表示されている動作状態のマーカと差分マーカ
(Delta Marker) から設定できます。
前面パネルのキーまたは機能が変化するソフトキーを押して、機能を動作状態にしてからで
ないと修正できません。後述のようにして、続可変つまみおよび段階的に切り換えるキーで
直接修正するか、あるいは新しい値を数字キーで入力して、完了キーで完了できます。
数字キー 数値を入力するために 10 進数、小数点および負の記号 ( - ) を入れ、単位キー ( 完
了キー ) を押します。
単位完了キー 数字キーの右側にある 4 個のキーです。キーで入力する数値入力の単位を規定
し、同時に入力を完了します。完了キーを押すまで、数値入力は不完全です。一部の機能、
たとえば、1 桁の入力だけが必要な場合、完了キーを要求しません。単位は完了キーの上に次
のように短縮して表示されています。
Gn
ギガ / ナノ ( 10 9 / 10-9 )
Mμ
メガ / マイクロ ( 10 6 / 10-6 )
km
キロ / ミリ ( 10 3 / 10-3 )
ENTER / =MKR
Hz、V などの基本単位。平均処理回数 (Averaging Number) などの単
位無しの入力
3-12
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
たいていの操作画面は適切な機能の変わらないハードキーを押せば、簡単に最上位の操作画
面に移れます。現在の画面の最上位に戻る必要はありません。編集機能で行う操作画面は例
外で、該当箇所へ戻るキーを押して最上位に戻らなければなりません。
パネルからの操作
機能は上記の完了キーのどれを押しても完了できます。最初の 3 つのキーは正と負の 10 の乗
数を表わしますが、ある時間に特定の完了キーで表わされる乗数はその時の状況に左右され
ます。変更されるパラメータが正または負の 10 の乗数のどちらを適用 ( 例えば、正の乗数は
周波数に対して適用され、負の乗数は電圧に対して適用されます ) するかを決めることです。
特に広い範囲の一部のパラメータは初期状態で正または負のどちらかの10の乗数になっていま
すが、完了キーを押す前に [ - ] を押して変えられます。例えば、W( ワット ) による電力は初
期状態で 10 の負の乗数 (n,、μ、m) になっていますが、正の乗数は (G、M、k) は最初に [ - ] を
押しておいて、数字入力を終えれば実現できます。
操作画面の記述で数値入力の必要な各機能は次の記号で有効な完了キーを指示します。
10+ は [ENTER / =MKR] を含む正の 10 の乗数を指示します。
10- は [ENTER / =MKR] を含む負の 10 の乗数を指示します。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Any は任意の完了キーが使えることを指示します。
Rotary Control
Step Keys
=Marker
Numeric Pad
Terminator
10
連続可変つまみ さまざまな機能に対する現在の値を連続して調整します。パラメータの変化
する割合は操作されるパラメータに左右されます。マーカが動作状態で、その他の機能が動作
状態でなければ、つまみはマーカ領域値 (x 軸の位置 ) を調整するのに使えます。連続可変つ
まみで数値を変えるとすぐに有効になり、単位キー ( 完了キー ) はいりません。つまみはある
操作画面で表示されているフォームの入力フィールド間を水平に移動するのにも使えます。
段階的に切り換えるキー ([ ↑ ] と [ ↓ ]) 動作状態の機能の現在の値を 1 段ずつ増減するのに
使います。1 段当たりの大きさは [UTILITY] を押して入る「Inc/Dec Steps」操作画面で操作す
る周波数、電力および電圧などの様々なパラメータに対して個別に設定できます。
押し続けると繰り返し動作します。段階的に切り換えるキーはある操作画面の入力フィール
ド間を垂直に移動するのにも使えます。
[ENTRY OFF] 数値入力を単位キーの 1 つで完了すると、表示の数値は新しい数値に変わり
ます。ところが、数値入力フォームの方は、必要であればパラメータをさらに修正できるよ
うに残っています。[ENTRY OFF] を押すとそのフォームと表示されている催促、エラーの表
示あるいは警告がなくなります。
[BACK SPACE] 数字キーで入力した最後の桁を削除します。
マーカを経由するパラメータの入力 一部のパラメータは動作状態の測定で表示されている
動作状態のマーカまたは差分マーカ (Delta Maker) の位置および特性から設定できます。これ
は、マーカの位置を定め、そのパラメータのための機能が変化するソフトキーを押して、次
に [ENTER / =MKR] を押して行います。この方法で設定できるパラメータには一覧表の項目
にチェック印をつける「=Marker」があります。
格納場所とファイルの選択のために数字キーの使用
格納場所 ( またはファイル ) を選ばなければならないときには、適切な格納場所の一覧表が各
入力の脇に索引番号を伴って現れます。段階的に切り換えるキー ([ ↑ ] と [ ↓ ]) を使って格納
場所を選ぶほかに、数字キーと完了キーENTER / =MKR] を使って、索引番号を入れられます。
3-13
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
英文の Operating Manual には「checklist box」で数字入力に適用する完了キー、さらに使用で
きる段階的に切り換えるキー、連続可変つまみまたは「=marker」も指示していますが、この
説明書では取り上げていません。次は「Checklist Box」の例です。
パネルからの操作
テキスト入力
6800A の機能の多くには文字入力、例えば、格納場所とファイルの名前、画面と測定の名称
および格納に対する説明などが必要です。テキストの入力が必要なときには、次のように入
力フィールドおよび並んでいる 4 行の文字が表示されます。
Set Screen Title
Microwave System Analyzer_____
abcdefghIjklmnopqrstuvwxyz
àáâãäåæçèéêëìíîïðñòóôõöøùúûüýÿþ
:;<=>?[\]^_{|}~£
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
0123456789!”#$%&’()*+,-./
格納場所とファイルの名前、画面と測定の名称の入力には次の機能が変化するソフトキーを
表示します。
[Cursor Left]
選んだ文字をカーソルの位置で入力フィールドに追加します。
空白をカーソルの位置でテキスト入力に追加します。
大文字への固定と解除を繰り返します。
カーソルを左に 1 文字分動かします。
[Cursor Right]
カーソルを右に 1 文字分動かします。
[Delete Character]
[Erase Text]
カーソルの位置の文字を削除します。
入力フィールドからすべての文字を除きます。
文字入力を完了します。
[Select Character]
[Space]
[Caps Lock]
[Done]
一部の機能では格納に対する説明の記述のように、さらに長い文字列を入力あるいは編集で
きます。このような場合には、[Cursor Left] および [Cursor Right] が副画面に現れます。
さらに、入力フィールド間で迅速にカーソルが動かせるようにするキー [Word Left]、[Word
Right]、[Start of Text] および [End of Text] が一緒に現れます。
テキスト入力は本器の後面の KEYBOARD コネクタに接続した外部の IBM PC キーボードを
使ってもできます。外部のキーボードを前面パネルのキーの代わりに使って、本器の機能を
すべて (「外部キーボードの使用」をご覧ください ) 操作できます。
チャンネルの結合
多くの応用で RF 信号の設定 ( および AUX コネクタで利用できる電圧出力 ) が両方のチャンネ
ルで同じであることが必要な場合があります。これは表示操作画面からチャンネルの結合を
結合状態 (ON) に設定して行えます。チャンネルを結合すると、機器は RF 信号源および電圧
出力が両方のチャンネルに対して同一に設定されているか確かめます。
チャンネルが初めて結合に切り換えられるときに、動作状態のチャンネルに対して指定され
る RF 信号源および電圧の設定は他のチャンネルに複写されます。その後に動作状態のチャン
ネルの信号源または電圧出力を変更すると、他のチャンネルに反映します。
各チャンネルで別々の信号源の設定をする必要があれば、チャンネルの結合を切り離せます。
チャンネルはそれが同じ形態である場合にのみ結合できます。[PRESET] を押した後で、チャ
ンネルの結合は 6820A シリーズでは結合 (ON) で、6840A シリーズでは結合していない (OFF)
です。
3-14
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
選んでいる文字は四角で囲まれ、四角は連続可変つまみで横方向に動かせます。段階的に切
り換えるキーを使って上下方向に動かして必要な行を選びます。前面パネルのキー「0 ~ 9」
、
「.」および「-」は直接使えます。
パネルからの操作
表示
チャンネルおよび測定
6800A には別個の測定とデータの表示に対して 2 個のチャンネルがあります。2 個の異なる測
定例えば、機器等の挿入損失および反射損失を同じチャンネルに同時に表示できます。1 個の
チャンネルは、[SCALAR]、[FAULT LOCATION] または [SPECTRUM] を使って、それぞれス
カラー・チャンネル、フォルトロケーションチャンネルまたはスペクトラム・アナライザ・
チャンネルに指定できます。一旦チャンネルをこの測定の形態の 1 つに指定すると、測定を
設定するのに適当な操作画面、[SOURCE]、[CAL]、[SCALE/FORMAT] および [MARKER] が
使えます。
第 3-3 図は単一のチャンネルを表示しているときに表示画面上に現れる情報を図示していま
す。1 個のチャンネルのみを表示すると、そのチャンネルが、機能が変化するソフトキー ( 測
定区画 ) の左側の画面全体を占めます。2 個のチャンネルを表示すると、チャンネル 1 を測定区
画の上半分に表示し、チャンネル 2 を同様に下半分に表示します。スペクトラム・アナライ
ザ・チャンネルをここに表示しています。スカラーおよびフォルトロケーションチャンネルも
同様ですが、受信情報を表示している「Rx」がなく、グラフの領域がその分大きくなります。
測定トレース
情報表示区画
基準位置
指示器
動作状態の測定
を指示する枠
Microwave System Analyzer
1:RX
0.00 dBm
1 -16.12 dBm
10.00 dB/
一般情報
区画
チャンネル
番号
1
dBm
Harmonic Measurement
1
操作画面
の名称
Display
XMX
Channel 1
Meas 1
Channel 1
Meas 2
測定名称
Channel 2
Meas 1
動作状態
Channel 2
Meas 2
マーカ
Dual Channel
Display
リミットチェック
合否指示
X 領域
情報
機能が変化
するソフト
キーの機能
2
Channel
Coupling
Pass
RX
Centre 500.0000 MHz
CW 0.00 dBm
Att 0 dB
1 500.001 MHz -16.12 dB
1 500.001370 MHz
150ms
Res 3kHz
2 499.930 MHz
Span 200.000 kHz
Video 300Hz
Uncal
-68.73 dB
Hold
C4117
受信 (RX) 情報
マーカ表
第 3-3 図 6800A の表示の状態
「測定名称」は [UTILITY] を経由して操作できる名称 (Titles) 操作画面を使って入力する英数字
の名称です。2 個の測定トレースを表示すると、測定 1 の名称が左側に現れ、測定 2 が右側に
現れます。
「操作画面の名称」は現在表示している操作画面の名称です。機器を GPIB( 外部 ) 操作に設定
していれば、名称は消え、適当な指示器 (「一般情報表示区画」をご覧ください ) が出ます。
3-15
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
表示形態
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
チャンネルおよび測定の表示は表示画面の左側にある表示グループキーを使って操作できます。
パネルからの操作
「機能が変化するソフトキーの機能」は表示画面に表示される操作画面の機能で、押すことに
よって、そのソフトキーの機能をすぐに表示画面の右側に再び指定します。操作画面の名称
は操作画面の区画の最上部に表示され、操作画面の構造のどこにあるかを指示します。操作
画面の操作の詳しい説明は「前面パネルのキーと機能が変化するソフトキー操作画面」をご
覧ください。
「リミットチェック合否指示」はリミットチェック (Limit Checking) 操作画面を使って規定され
た限界と比較した測定の合否の状態を表示します。各合否表示窓 (Window) はリミットチェッ
ク (Limit Checking) を測定トレースに対して動作状態にしているときだけ表示されます。
「チャンネル番号」はこの区画に表示されているチャンネルを指示します。
マーカ。[MARKER] を使って、マーカを測定トレース上に置いて、マーカで表示の領域軸
( 水平軸 ) の重要な特定の点を区別し、いろいろな測定の機能を実現します。最大 8 個の領域
値を一度に区別でき、1 個の測定トレースに 8 個以下のマーカを設定できます。マーカは測定
トレース上に表示される小さい番号で、測定トレースの色に相当する色で示します。どのマー
カも動作状態のマーカ ( マーカ番号を四角で囲んで指示されます ) にできます。さらに差分
マーカ (Delta Marker、Δ で表わされます ) が設定できます。
マーカ表。マーカ表は現在表示しているすべてのマーカに対する領域値および特性 ( 差分マー
カ (Delta Marker) を除いて ) を示します。1 個のチャンネルに 2 個の測定があれば、2 個の特性
値を各マーカに対して、そのマーカに相当する測定トレースの色で表示します。特性は差分
マーカ (Delta Marker) が表示されているか否かによらず絶対値です。マーカ表の高さはマーカ
がいくつ動作状態であるかによります。マーカ表は出したり、消したりできます。消されて
いれば、より広い部分をグラフの領域に利用できます。
スカラー測定およびフォルトロケーション測定
測定トレース情報表示区画は表示している測定トレースの情報を表示する区画で、2 行のテキ
ストでできています。測定トレースを表示しない (OFF) と、この情報は現れません。現在動
作状態である測定に対する測定トレース情報表示区画は四角で囲んでいます。スカラー測定
に対する測定トレース情報表示区画の代表例を次に示します。
測定の
指定
測定トレース
番号
経路校正
指示
1:A/C-M PC
1 -12.34 dB
基準レベル
0.00 dB
10.00 dB/
データに対する
処理指示
SAOH
dB
C4118
動作状態の
マーカ
特性
目盛
形式
第 3-4 図 測定トレース情報表示区画 ( スカラーおよびフォルトロケーション )
3-16
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「基準位置指示器」は目盛り付けしたときに置いた垂直目盛の基準位置を指します。測定ト
レース 1 に対する指示器はグラフの左に測定トレース 1 と同じ色で示し、測定トレース 2 の指
示器は右に示します。指示器の位置に相当する基準値を適切な測定トレース情報表示区画 ( 下
記をご覧ください ) に表示します。基準位置指示器の位置と値は [SCALE / FORMAT] を使って
設定します。
パネルからの操作
測定トレース番号は情報を表示している測定トレースの番号 (1 または 2)
測定の指定は次のような記号で表示されている測定形式を次のような記号で指示します。
A、B または C
単一入力測定
A/C または B/C
比測定
RX
スペクトラム・アナライザ受信機を使う同調入力測定
RX/C
比同調入力測定
GD
群遅延測定
-M
入力の割当に「-M」が付いていれば、メモリに格納している測定
トレースに対して測定していることを指示します。
MEM
メモリに格納している測定トレースを表示しています。
基準レベルは関係する基準位置指示器の位置に相当する垂直目盛上の値です。グラフの脇に
表示され、
基準指示器の記号が前に付きます。
基準レベル (Reference Level) 設定機能は [SCALE
/ FORMAT] を押してから操作します。
データに対する処理指示は次の状況を知らせます。
S
これは測定データに平滑処理(Smoothing)を適用していることを指示します。
A
これは平均処理 (Averaging) が適用され、使用者に設定された目標値に到達し
ていなければ小文字になります。
これは測定の 1 入力以上にずらし処理 (Offset) が適用されていることを指示
します。
これは測定を中断していることを指示します。( すなわち表示は更新されま
せん )。
O
H
動作状態のマーカは動作状態のマーカの形式を指示します。
これは動作状態のマーカを表わします。
これは差分マーカ (Delta Marker) の動作状態のマーカを表わします。
四角の中の数字は動作状態のマーカに割り当てられているマーカを表わします。
特性は測定された特性の動作状態のマーカの位置の値で、測定された特性の値を現在の測定
に適切な単位で表わします。差分マーカ (Delta Marker) では、差分マーカ (Delta Marker) の位置
で測定された特性です。測定値には次の記号が続く場合があります。
/D
これは、測定が動作状態のマーカの位置の測定トレースの傾斜、dB/decade
であることを指示します。
/O
測定が動作状態のマーカの位置の測定トレースの傾斜、dB/octave であること
を指示します。
(1Hz)
これは特性が 1 Hz 雑音電力帯域幅に補正され、正規化された雑音振幅である
ことを指示しています。
「目盛り付け」は現在の測定に適した単位による垂直目盛で、[SCALE / FORMAT] を経由して
選びます。
「形式」は [SCALE / FORMAT] を経由した操作画面で設定した測定の単位、例えば dB、VSWR
または W を示します。
3-17
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経路校正は格納されている経路校正に対する測定であることを指示します。データに対する
処理を指示している「PC」の後に「?」があれば、校正が無効であることを表わします。ある
測定のパラメータが校正に伴って変化すればこのようなことが起こります([CAL]の説明をご
覧ください )。
パネルからの操作
スペクトラム・アナライザ測定
スペクトラム・アナライザ測定に対する測定トレース情報表示区画の表示はスカラー測定に
対するそれと同様です。代表例を下記に示します。
測定の
指定
動作状態の
マーカ
測定
トレース番号
特性
測定の
指定
1:RX
1 34.56 kHz
動作状態の
マーカ
-10.00 dBm
10.00 dB/
目盛
基準レベル
0 Hz
2 kHz/
特性
目盛
データに対する
処理指示
PH
dBm
周波数モード
形式
データに対する
処理指示
H
FM(N)
復調モード
復調の状態
C4119
第 3-5 図 測定トレース情報表示区画 ( スペクトラム・アナライザ )
「測定トレース番号」は情報の対象を示す測定トレース番号 (1 または 2) です。
「測定の指定」は表示している測定が、RX を表示していれば現在行っている測定、MEM を
表示していればメモリから呼び出された測定であることを示します。
「正規化適用表示」は正規化機能を測定に適用していることを指示します (試験設備およびケー
ブルによる周波数特性誤差を補償します )。測定が正規化されるときに Nrm が表示されます。
「復調の状態」は使用する復調の方式を指示します。現在狭帯域 FM 信号だけが復調され、
FM(N) の文字で指示されています。
「基準レベル」は垂直目盛上の基準位置指示器の位置に相当する値です。グラフの脇に基準指
示器の記号で示されます。基準レベル (Reference Level) 設定機能へは [SCALE / FORMAT] を経
由して行けます。
「データに対する処理指示」には次のような情報があります。
P
ピークホールドが動作していることを指示します。
H
測定が固定されていることを指示します ( すなわち更新されません )。
「Active Marker」は動作状態のマーカの形態を指示します。
動作状態のマーカを表わします。
差分マーカ (Delta Marker) である動作状態のマーカを表わします。
差分マーカ (Delta Marker) である動作状態のマーカを表わします。
四角の中の番号は動作状態に割り当てられているマーカを示します。
「特性」は動作状態のマーカの位置で測定された特性の値で、現在の測定に見合った単位で表
示します。差分マーカでは、差分マーカ (Delta Marker) の位置の特性に対して、測定される差
分特性です。
「目盛り付け」は垂直の目盛を現在の測定に見合った単位で表示します。[SCALE / FORMAT]
を経由して、選びます。
3-18
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1:RX
Nrm
1 -34.56 dBm
基準レベル
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
正規化
適用表示
測定
トレース番号
パネルからの操作
「形式」は測定の単位、例えば dBm、V、% または kHz/MHz を示します。[SCALE / FORMAT]
を経由した操作画面で設定します。
X 領域の情報
動作状態の
マーカの値
1 8.000000 GHz
Src Start 10.0000 MHz
範囲の
開始値
Start 3.00000 m
X 軸の注釈
RX
受信機の
開始周波数
周波数計
指示
Start 10.0000 MHz
Count
Stop 20.0000 GHz
スカラー・チャンネル
範囲の
停止値
拡大指示
Zoom
信号源の
停止値
1 3.57600 m
Stop 5.00000 m
フォルトロケーションチャン
ネル
受信機の
停止周波数
1 8.000000 GHz
Stop 20.0000 GHz
スペクトラム・アナライザ・
チャンネル
C4120
第 3-6 図 X 領域情報
スカラー・アナライザ測定
信号源の開始値は測定の領域に適した単位による掃引の開始値、例えば周波数掃引では開始
周波数、電力掃引では開始電力になります。この値は表示しているグラフの左端に相当しま
す。信号源が中心 / スパン周波数掃引の状態にあるときには、中心周波数がこの位置に示さ
れ、それはグラフの中心周波数の線に相当します。
信号源の停止値は表示しているグラフの右端に相当します。信号源が中心 / スパン周波数掃引
の状態にあるときには、周波数スパンはこの位置になります。
X軸の注釈はグラフの下に表示されているX軸情報で、
信号源の状態を次のように指示します。
Src
信号源の範囲 ( 周波数または電力 ) が X 軸に示されています。
User
作業者が設定した範囲 ( 周波数または電力 ) が X 軸に示されています。範囲
は X-axis Annot 操作画面を使って設定します。
OSrc
表示している周波数範囲は信号源の周波数範囲で、ずれ (Offset) や目盛り付
け (Scaling) を適用していることを指示しています。電力掃引測定をしている
ときには、信号源と表示されている電力の間のずれ (Offset) も指示します。
Scaling/Offset 機能は Advanced Set-up 操作画面から操作します。
フォルトロケーション測定
範囲の開始値は伝送線路の距離の範囲の開始値です。これは通常の表示状態では 0 m で、副
範囲を表示しているときには開始距離です。
範囲の停止値は伝送線路の範囲の停止値で、通常の表示状態では入力された範囲で、副範囲
を表示しているときには停止距離です。
拡大指示。この表示は距離の範囲の選んだ部分が拡大されていることを指示します。
3-19
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
信号源の
開始値
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X 軸の注釈
パネルからの操作
スペクトラム・アナライザ測定
受信機の開始周波数はスペクトラム・アナライザ受信機の開始周波数です。受信機が中心 / ス
パンモードになっている場合には中心周波数はこの位置にあり、グラフの中心周波数の線に
相当します。
受信機の停止周波数はスペクトラム・アナライザ受信機の停止周波数です。受信機が中心 / ス
パンモードになっている場合には周波数スパンはこの位置にあります。
X 軸の注釈はグラフの下方に表示している X 軸情報で、X 軸に表示する信号源を次のように
指示します。
RX
スペクトラム・アナライザ受信機周波数範囲が X 軸に示されています。
User
作業者が設定した周波数範囲が X 軸に示されています。
Src
トラッキング・ジェネレータの周波数範囲が X 軸に示されています。
スペクトラム・アナライザ受信機のパラメータ
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Count 動作状態のマーカの読み取り値が周波数計で測定されていることを指示しています。
掃引時間
CW 0.00 dBm
信号源の状態
Att 0 dB
150ms
入力減衰
ビデオ帯域幅
Res 3kHz
Video 300Hz
分解能帯域幅
Uncal
校正無効表示
C 4136
第 3-7 図 スペクトラム・アナライザ受信機情報
「信号源の状態」は次のようにスペクトラム・アナライザ測定中の信号源の動作状態を指示し
ます。
CW は信号源が連続波の信号を規定された電力レベル ( 電力および周波数は設定でき
ます ) で出していることを指示します。
TG は、信号源が規定した電力レベルでトラッキング・ジェネレータとして使われてい
ることを指示します。
OTG は、信号源がトラッキング・ジェネレータとして使われますが、その周波数がス
ペクトラム・アナライザ受信機周波数範囲に対してずらしたり (Offset)、目盛り付け
(Scaled) したりしていることを指示します。
OTG? は、求められているトラッキング・ジェネレータの周波数範囲が信号源の範囲
になるように抑えられていることを指示しています。これは、受信機の周波数に適用
したずれ (Offset) が大き過ぎると発生します。
「入力減衰」は内部の RF 段階切換アッテネータの設定です。
「掃引時間」は信号源の掃引時間 / div です。
「分解能帯域幅」は受信機の IF フィルタの帯域幅です。
「ビデオ帯域幅」は受信機の低域通過フィルタの高域遮断周波数です。
Uncal はパラメータ間の通常の結合が無効になったことを指示します。機器が校正された測
定を表示していないかもしれないからです。
3-20
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
スペクトラム・アナライザ・チャンネルでは受信機のパラメータが X 領域情報の下方に表示
されます。
パネルからの操作
一般情報表示区画
この区画は画面の最上部に置かれ、進行中の測定の一般情報を表示します。第 3-8 図のような
形式で表示します。
画面の名称
固定外れ
指示器
Microwave System Analyzer
自動ゼロレベル
校正指示器
UNLOC UNLEV AZ
無レベル制御
指示器
外部ミキサ
指示器
XMX
リモート操作
指示器
REMOTE
印刷中
第 3-8 図 一般情報表示区画
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
C4137
固定外れ指示器 (UNLOC) および外部標準状態指示器 (XSTD?)
UNLOC は信号源が必要な周波数に固定されていないことを指示します。XSTD? はこの位置
に表示されますが、機器が外部標準を使うように設定されていれば、標準が検出されないか、
周波数が違います。
無レベル制御指示器 (UNLEV) は信号源電力のレベルが制御されていないことを指示してい
ます。
ディテクタ自動ゼロレベル校正指示器(AZ)はディテクタの自動ゼロレベル設定が動作してい
ることを指示します。
は印刷が進行中であることを指示しています。
XMX は外部のミキサがスペクトラム・アナライザ測定に使われていることを指示します。
リモート指示器 (REMOTE) は機器が外部から操作する状態になっていること (RS-232 または
GPIB) を指示します。REMLOC はパネル面から操作できない状態に指定されていることを指
示します。
エラー表示
6800A の動作中には、いろいろな形態のエラー表示が画面に出ます。発生している問題と作
業者が解決するために取れる行動を適切なところで記述しています。付記 B に作業者が出会
う可能性のあるエラーの一覧があります。
マーカの使用
マーカは測定トレースのデータの値を読み取るのに使います。マーカはあるパラメータを変更
し、測定トレースの特定の値を探し、様々な形式の測定機能を実行するのにも使えます。マー
カ操作画面についてはこの説明書の後方で説明しますが、本質的な特徴を次に説明します。
6800A は 1 個の測定トレースに最大 8 個のマーカを、各マーカを番号で区別して表示できま
す。任意の 1 個を動作状態のマーカにすると、番号が四角で囲まれ、他のマーカから区別さ
れます。動作状態のマーカは X 軸方向に段階的に動かすキー、連続可変つまみまたは、数値
キー入力で動かせます。段階的に動かすキーによる入力および数値キー入力はマーカ操作画
面 (Markers) の [Position Active Mkr] 機能と差分マーカ (Delta Marker) 操作画面の [Position Delta
Mkr] 機能でのみ利用できます。表示されていればいつでも、数値入力で他のマーカが動作状
3-21
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
画面の名称は [UTILITY] を押してから操作する、名称操作画面 (Title) を使って入力する画面
の名称です。
パネルからの操作
態になっていなければ、連続可変つまみを使って動作状態のマーカを動かせます。動作状態
のマーカの領域値 (X 軸の位置 ) はグラフの下方に表示され、その位置で測定された特性が関
係する測定トレース情報表示区画に表示されます。
差分マーカ (Delta Marker) は表示上に Δ で表わされる追加のマーカです。動作状態になると表
示されているその点の読み取り値は差分マーカ (Delta Marker) に対する値になります。すなわ
ち次のようになります。
領域読み取り値 = 動作状態のマーカの領域の位置 - 差分マーカ (Delta Marker) 領域の位置
特性の読み取り値 = 動作状態のマーカの特性 - 差分マーカ (Delta Marker) の特性
マーカの動作と停止の状態、および位置は 1 個のチャンネルの両方の測定では同一 ( すなわち
マーカが結合されている ) ですが、両方のチャンネルでは別々です。
マーカ機能
Find Max/Min *
動作状態のマーカを測定トレース上の最大(または最小)点に置きます。
Search Left/Right
現在の動作状態のマーカの位置から左あるいは右に探して、動作状
態のマーカを規定された特性値に相当する測定トレース上の点に置
きます。
Find Pk-Pk *
測定トレースのピーク-ピーク値を見つけます。
Bandwidth *
動作状態のマーカを中心として n dB 帯域幅を求めます。n は使用者
が設定します。
dB / Octave, dB / Decade 動作状態のマーカ特性はマーカの位置の測定トレースの傾斜を指示
します。
-1 dB Gain Compression
増幅器の利得圧縮測定に使います。
Pk-Pk Delay
様々なピーク-ピーク機能が群遅延 (Group Delay) 測定用に用意して
あります。
フォルトロケーションチャンネル
Find Maximum *
動作状態のマーカを測定トレース上の最大点に置きます。
Next Peak Left/Right *
動作状態のマーカを現在の位置の次の左側のピーク ( または右側 ) に
置きます。
Identify Peaks
マーカで 8 個の最大のピークを区別します。
スペクトラム・アナライザ・チャンネル
Find Peak Signal *
動作状態のマーカを測定トレースの最大点に置きます。マーカは現在
のマーカ特性値より次の大きさのピーク(左または右)にも置けます。
Identify Peaks
マーカで 8 個の最大のピークを区別します。
Search Left/Right
現在の動作状態のマーカの位置から左あるいは右に探して、動作状
態のマーカを規定された特性値に相当する測定トレース上の点に置
きます。
3-22
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
スカラー・チャンネル
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
マーカ機能は表示されているトレースで様々な形式の測定を行えるようにしています。利用
できる機能はチャンネルの形態によって違いますので、以下に列挙します。追従機能はいく
つかの機能に利用でき、機能は自動的に各測定の更新に適用されます ( すなわち各掃引の終わ
りに )。これらは「*」で指示されます。
パネルからの操作
Frequency Counter
動作状態のマーカを測定したい周波数へ動かして、そこに表示され
ているスペクトル線の周波数 (200 MHz 以下 ) を測定できます。
Measure Relative to
Carrier
スペクトラム・アナライザ測定を単一の読み取り ( 例えば、変調され
た信号の搬送波 ) に対して行います。
Noise in 1 Hz Bandwidth 1 Hz 雑音電力帯域幅に補正し、正規化した雑音の振幅を表示します。
もっと簡単により遠い距離で読み取れるように、大きな数字を使って動作状態の測定に対す
る動作状態のマーカの特性を表示する機能を備えています。
リミットチェック
開始領域値に相当する上限と下限を表わす線
停止領域値に相当する上限と下限を表わす線
2 形式の切片 (Segment)、平坦な線と傾斜している線が利用できます。平坦線切片 (Segment) は
周波数または他の領域値に対して一定な限界値です。線の両端を入れる必要はありません。
傾斜している線による切片 (Segment) は領域値によって線形に変化する限界値で、中間の値は
直線補間します。
領域値は絶対値または中心値に対するずれとして規定できます。
後者の場合は、その結果として限界線は中心値に対称になります。
仕様内の切片 (Segment) が重複すれば、限界線は最も狭い限界を表わす切片 (Segment) の限界
値になります。
第 3-9 図はバンドパスフィルタに対して指定された限界線を図示しています。
1:A
PC1
1 -68.12 dB
+10.00 dB
10.00 dB/
1
dB
1
Pass
Src
Start 8.0000 GHz
1
8.000000 GHz
Stop 10.0000 GHz
C4295
第 3-9 図 バンドパスフィルタの試験に対する限界線
3-23
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
開始領域値および停止領域値
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
限界線は画面に引かれた上限と下限を表わす線、すなわち試験される機器等 (DUT) を比較す
る機器の仕様を表わします。限界は切片 (Segment) で指定し、各切片 (Segment) は X 領域の一
部分です。各限界切片 (Segment) は次のパラメータで指定できます。
パネルからの操作
リミットチェックは測定されたデータを指定された限界と比較します。測定トレースのデー
タ点がすべて限界内にあれば、1:Pass ( 測定トレース 1 に対して ) または 2:Pass ( 測定トレース
2 に対して ) を表示画面に見合うように表示します。試験条件の限界外になった場合は、
1:FAIL (2:FAIL) を表示します。限界は実際に測定点のデータだけで調べられます。測定した
点の密度が小さければ、限界試験で不合格表示 FAIL が出なくても、仕様外になる可能性があ
ります。従って信号源を設定するときには確実に充分多くの数の測定点を規定しなければな
りません。合否の指示も外部にコピーできます。
リミットチェックが動作状態で、相当する測定トレースが動作しているときに、限界仕様線
がグラフに重ねられます。限界線は対象の測定トレースの色に相当する色で表示されます。
限界線の指定は限界仕様 (limit Specification) として定義します。異なる限界仕様を表示されて
いる測定トレースのそれぞれに割り当てられます。割り当てられる切片 (Segment) は各仕様に
対して最大 12 個で、切片 (Segment) の形状は組み合わせられます。
一旦測定され、測定された点が画面に再生されると、測定のコピーが必要な場合があります。
[PRINT] を押すと、出力をプリンタに送れるようになる操作画面へ行けます。コピーする機
械をその機械に合うインターフェース USB ポートまたはパラレル (Centronics) に接続します。
プリンタを使って、限界仕様、機器の設定の格納、電源投入時の試験結果などのテキスト情
報を印刷できます。
プリンタの使用
測定を印刷するには、プリンタを USB ポートまたは PARALLEL コネクタの適切な方に接続し
ます。
[PRINT]
[Select Printer]
使用するプリンタの形式を規定します。
印刷はグラフの属性 ( 例えば、目盛あるいはマーカ情報 ) を選んで、好みに変えられます。
[Return to Select Printer] 印刷が可能な画面の要素を示している一覧表を表示します。これ
[Return to Print]
らは矢印のソフトキー ( 画面脇のキー ) を使って強調し、[On/Off]
[Print Options]
を使って選べます ( 選べば「ON」、選ばなければ「OFF」)。[Save
Options] を使って、現在の印刷に関する選択を内部の格納場所また
はリムーバブルストレージのファイルに保存して、今後の使用に
備えられます。[Recall Options] を使って後で呼び出せます。
[Return to Print]
[Print]
印刷動作を始めます。これは隠れた仕事として進みます。
MIPlot の使用
MIPlot は Aeroflex で用意しているソフトウエアパッケージで、これを使って、測定トレース
を 6800A( およびその他の機器 ) から直接パソコンで実行するワードプロセッサの文書または
プレゼンテーションのパッケージへ転送できます。MIPlot では、GPIB を使ってトレースデー
タを機器からパソコンに転送し、そのデータを多くの方法で処理できます。例えば、グラフ
の形式、様式および目盛り付けを指定しなおし、マーカと限界線を追加できます。さらに、
3-24
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
紙へのコピー
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
6800A は多くの異なる限界仕様を指定できます。仕様は本機内の不揮発性メモリに格納でき
ます。利用できる最大値は格納できる場所の大きさで決まります。それ以上の仕様はリムー
バブルストレージに格納できます。どの限界仕様も 1 個以上の測定トレースに割り当てられ
ます。
パネルからの操作
グラフに様々な方法で注釈を付け、いろいろな測定トレースがあれば、それを異なった種類
のペンと色で描けます。その結果できた測定は電気的に宛先のワードプロセッサまたはプレ
ゼンテーションの文書に貼り付けられます。
データの保管
次のような様々な形式のデータを機器の内部あるいはリムーバブルストレージに保存できま
す。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
測定の結果
機器の設定
限界仕様
伝送線路データベースレコード
印刷に関する設定
信号源電力の校正
国特有の機器の設定の新しい組み合わせ ( 例えば、言語、キーボードの配列、デー
タおよび時間の形式 ) をリムーバブルストレージからインストールできます。
アプリケーション・プログラムは機器へのインストールのためにリムーバブルスト
レージで供給できます。
リムーバブルストレージにアクセスできる機能に関係する操作画面に [USB Memory] キーが
あります。これを押すと、現在のディレクトリ内のディレクトリとファイルの一覧表が出ま
す。
[ ↑ ] と [ ↓ ] を使って、ファイル ( およびリムーバブルストレージのディレクトリも ) を強調し
て、選びます。[Set Store Information] で説明を格納データと一緒に保存し、格納にアクセス
するパスワードを規定できます。格納部分が強調されると、テキストとパスワードの状態 ( 動
作と動作の停止 ) がディレクトリおよびファイルの一覧表の下に表示されます。下記は測定ト
レースをリムーバブルストレージに保存する代表的な場合です。
下記はデータ保管の 2 通りの代表的な応用、測定トレースの保存と測定トレースのコピーです。
測定トレースのリムーバブルストレージへの保存
一旦測定を行うと、画面に測定トレースが生成され、リムーバブルストレージにファイルと
して保存できるようになります。必要であれば、特定の作業に関係する多くのトレースを特
定のディレクトリの下に保存できます。
[SAVE/RECALL]
[Save Trace]
[USB Memory ● ]
リムーバブルストレージ機能を選ぶと、表示されている測定ト
レースの格納の一覧表が、USB ポートに挿入されたリムーバブル
ストレージの現在のディレクトリの下に見つけられます。現在の
ディレクトリ内のどのディレクトリも示されます。
[↑]と[↓]を使って、
必要な格納場所を選びます。[ENTER/=MKR]
を使ってディレクトリを変更します。[Save] を押すと、測定トレー
ス・データが MS-DOS ファイルとして規定した格納場所に保存さ
れます。既存の格納に上書きするか、[New Store Name] を使って新
規に格納場所を作ることができます。
リムーバブルストレージへのアクセスは機器全体にわたっていて、状態は USB ポートをアク
セスできるすべての画面に入ることに対して保持されます。
6800A を使って、リムーバブルストレージに新しいディレクトリを作成することはできませ
ん。作成はパソコンを使わなければできません。
3-25
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
上記のデータは内部に格納されるときに、機器内のフラッシュカード ( みかけ上のハードディ
スクとして動作します ) に MS-DOS ファイルとして保存されます。
データは前面パネルの USB
ポートを介してリムーバブルストレージに保存できます。リムーバブルストレージの他のア
プリケーションは次の通りです。
パネルからの操作
ファイル名の入力は外部キーボードを使えば、簡単にすばやくできます。これは本器の後面
のキーボードインターフェースに接続します。
表示全体の画面のダンプも可能です。これはリムーバブルストレージにビットマップファイ
ルを作成します。
[PRINT]
[Screen Dump]
ファイル名を促され、宛先 ( 内部の格納場所またはリムーバブルス
トレージ ) を規定できます。[OK] を押すと、画面ダンプ操作画面
から出ます。表示は必要に応じて設定できます。次に [PRINT] を
押して、ダンプが完了します。
内部の格納場所とリムーバブルストレージの間でのデータのコピー
[UTILITY]
[Store Management]
[Trace Memory]
副操作画面を動作状態にします。その画面で [ ↑ ] と [ ↓ ] を使って
内部のディレクトリとトレースメモリの格納を選べます。[USB
Memory] を使って、内部とリムーバブルストレージの格納の間で
切換えます。必要なところを強調して、[Change Directory] を押し
て、ディレクトリを入力します。格納場所を強調すると、このキー
は [Delete] になり、これを使ってその格納場所を削除します。
格納をコピーするには、上記のように選びます。その格納場所が
リムーバブルストレージ上にあれば、行き先は内部の格納場所で、
その逆はそれぞれが逆になります。[Copy] を押すと、コピー動作
を行います。
格納のその他の形式を同じ方法でコピーしたり、削除できます。
6800A 単独での信号源としての使用
信号源単独動作はデータ捕捉システムが動作を停止している状態で利用でき、6800A は単独
の信号源として動作します。この状態で、色々な信号源の設定が表示され、数字キー、単位
完了キーおよび [PRESET] 以外の前面パネルのキーはすべて操作できなくなります。
信号源単独動作の状態にするには、信号源操作画面 (Source) で [Enter Source Only Mode] を押
します。次の信号源の設定が表示されます。
信号源の状態 (CW、周波数掃引等 )
レベル制御の状態
開始値および停止値
周波数標準の状態
点の番号 ( 適用できれば )
電圧出力の状態
掃引時間 ( 適用できれば )
定電圧値 ( 適用できれば )
出力電力 (CW および掃引周波数の状態 )
ループ帯域幅に状態
出力周波数 ( 電力掃引の状態 )
通常の動作へは信号源 (Source) 操作画面で [Exit Source Only Mode] を押すか、[PRESET] を使っ
て戻ります。
3-26
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
例えば、次のようにします。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
測定トレース、機器の設定およびその他のデータをリムーバブルストレージと内部の 6800A
の格納場所の間でコピーできます。
パネルからの操作
外部キーボードの使用
6800A の機能をパネル面から操作する代わりに、後面パネルの KEYBOARD コネクタに接続
した外部キーボードから操作できます。キーは次のように 6800A キーに割り当てられていま
す。
6800A のキー
キーボード
[PRESET]
<Alt> PR
<Alt> RF
[SPECTRUM]
<Alt> SP
[SOURCE ON/OFF]
[SCALAR]
<Alt> SC
[G n]
<Ctrl> G
[FAULT LOCATION]
<Alt> FL
[M μ]
<Ctrl> M
[RUN APPLICATION]
<Alt> RA
[k m]
<Ctrl> K
[SELECT MEAS]
<Alt> SE
[ENTER / =MKR]
<ENTER>
[SWITCH CHANNEL]
<Alt> SW
[BACK SPACE]
<BACKSPACE>
[DISPLAY]
<Alt> DI
[ENTRY OFF]
<ESC>
[SCALE / FORMAT]
<Alt> SF
[↑]
上向きの矢印キー
[MARKER]
<Alt> MR
[↓]
下向きの矢印キー
[SOURCE]
<Alt> SO
[ 0 ]~[ 9 ]
0~9
[CAL]
<Alt> CA
[-]
-
[PRINT]
<Alt> PT
[.]
.
[SAVE / RECALL]
<Alt> SR
連続可変つまみ
左向きと右向きの矢印キー
[UTILITY]
<Alt> UT
国際設定
6800A は機器を使用する国によって、様々な機器の設定を規定できます。これらの国々の規
定の設定は次のとおりです。
言語
外部キーボードの配列
データ形式
時間形式
小数点
スプレッドシートのセパレータ
設定は、[UTILITY] を押してから入る国際操作画面 (International) を使って変えられます。
[UTILITY]
[International]
現在の設定を表示し、それらを変更する操作画面を備えています。
[ ↑ ] と [ ↓ ] を使って、変更するパラメータを選びます。パラメー
タに対して利用できる値の一覧表がパラメータ区画の下方に現れ
ます。[Change] が一覧表の中で強調している部分を動かします。
[Select] を押すと、新しい値のパラメータが選べます。[Go to Param
Selection] は強調している部分を逆に動かします。
上記のパラメータは国「Country」パラメータを望みの国に設定す
れば、あらかじめ定めてある組み合わせにすばやく設定できます。
国々の追加はリムーバブルストレージで利用でき、次のように押してインストールできます。
[UTILITY]
[International]
[Install New Locale]
2 カ国以上あれば、[ ↑ ] と [ ↓ ] を使って、必要な国を選びます。
[Add] を押すと、設定を本器にインストールします。
3-27
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
キーボード
F1 ~ F8
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6800A のキー
ソフトキー 1 ~ 8
パネルからの操作
アプリケーションの使用
アプリケーションは特定の形式の測定をする操作者に対して、指示と図で 1 歩 1 歩誘導しま
す。測定の理論に詳しいことも、機器の動作と操作画面構造に慣れていることも必要ではあ
りません。
6800A には、アプリケーションをリムーバブルストレージから内部の不揮発性格納場所にイ
ンストールする能力があり、アプリケーションを本器と一緒に持ち運ぶ必要はありません。
[UTILITY]
[Applications]
[Install Application]
リムーバブルストレージ上のアプリケーションの一覧表を表示し
ます。[ ↑ ] と [ ↓ ] を使って、必要なアプリケーションを選びます。
[Install] を押すと、選んだアプリケーションを本器のメモリにコ
ピーします。
一旦インストールすれば、アプリケーションは [RUN APPS] を使うと実行されます。
インストールされたアプリケーションは、機器の電源を入れたときに自動的に実行すること
を意味する自動実行 (Auto Run) として割り当てることができます。これは次のように押して、
実行できます。
[UTILITY]
[Applications]
[Mark as Auto Run]
[Select] を押すと、選んでいるアプリケーションを電源を入れた時
に実行するように指定します。アプリケーションを「Auto Run」で
なくするには [Clear Auto Run] を押します。
この自動実行「Auto Run」機能は [UTILITY] [Applications] [Auto Run] を使って交互に動作と
動作しない状態を切り換えられます。以前に自動実行が動作できる状態になっているときに
本器の電源を入れると、割り当てられていたアプリケーションが自動実行として自動的に実
行されます。
パスワード保護
操作画面を経由して操作できるいくつかの機能はパスワードで保護されています。パスワー
ドで保護されている機能は機能を動かす前に、数字の認可コードを入れるように促します。3
段階のパスワードで保護されています。
1次
使用者指定 Level 1
使用者指定 Level 2
1 つの機能のためにパスワードの入力が求められるときには、パスワード保護の形式を指示す
るフォームが画面に表示されます。パスワードを入力しても数字は画面に表示されません。
入力は任意の単位キーを押して完了します。
1 次パスワード
1 次パスワード (Primary Password) は 100000 ~ 999999 の固有の 6 桁の認可コードです。機器の
工場での校正に影響する校正機能および使用者が自分の指定したパスワードの変更ができる
機能を含めたその他の機能の保護に使われています。各機器は「password」と呼ぶ機器の設
定の格納と関連する表示画面の名称に入れた初期パスワード付きで出荷されています。これ
は [SAVE/RECALL] [Recall Settings] を使って、設定格納場所を選ぶと見えます。一旦 1 次パ
スワードを見つけると、設定の格納は [UTILITY] [Store Management] [Settings] を使って、格
納を選んで、[Delete] を押して、削除できます。
3-28
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
本器のメモリに格納されている利用可能なアプリケーションを列
挙します。[ ↑ ] と [ ↓ ] を使って、実行するアプリケーションを選
んで、[Run] を押して、選んだアプリケーションを実行します。
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[RUN APPS]
パネルからの操作
使用者の指定するパスワード
使用者の指定するパスワードは 2 段階あります。
Level 1 パスワードは 1000 ~ 9999 の 4 桁の数字で、出荷時には初期状態の 9999 に設定されて
います。機器の工場での校正を左右できないこれらの校正機能を保護します。
Level 2 パスワードは 100000 ~ 999999 の 6 桁の数字です。出荷時には初期状態の 999999 に設
定されています。
権限のない使用者からの保護
使用者が操作手段によって格納を保存するときには、固有の 6 桁のパスワードで書き換えか
ら保護するようにできます。保護しようとすると、機器はパスワードを促し、格納の前に確
認を求めます。保護されている格納を書き換えようとするときには、固有のパスワードまた
は 1 次パスワードのいずれかを受けます。1 次パスワードで保護される機能はすべての測定と
設定の格納の消去です。
パスワードの入力
いくつかの機器の機能はLevel 1またはLevel 2のパスワードを入れて使えるようにする必要が
あります。新しいパスワードは次の順に操作して規定できます。
[UTILITY] [Security] [Set Passwords]
さらに先へ続けるには、6 桁の初期パスワードをまず入れなければなりません。各機器は
「password」と呼ぶ機器の設定の格納と関連する表示画面の名称に入れた初期パスワード付き
で出荷されています。これは次のキーを使って、適切な設定格納場所を選ぶと見えます。
[SAVE/RECALL][Recall Settings]
( この格納場所に第 1 パスワードが書かれていることに気づかれる前に、それが上書きされて
いれば弊社にご連絡ください )。
そこで副操作画面が現れ、[Set Level 1 Password] および [Set Level 2 Password] を押して、それ
ぞれ Level 1 および Level 2 のパスワードを設定できるようになり、新しいパスワードを入れら
れるようになります。
Level 1 パスワードは 1000 ~ 9999 の 4 桁の数字で、出荷時には 9999 に設定されています。Level
2 パスワードは 100000 ~ 999999 の 6 桁の数字です。出荷時には 999999 に設定されています。
3-29
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
格納の上書き保護
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
権限のない使用者が操作できないようにする機能を備えています。この機能を動作状態にす
ると、通常の測定情報は表示されないで、解除のためのパスワードが要求されます。このパ
スワードは 9 桁で、この機能が使われているときには、使用者によって設定され、検証され
ます。この機能は電源の投入と遮断を繰り返しても解除されません。
パネルからの操作
プリンタのインストール
初期設定
(1)
前面パネルのUSBポートへPCコンパチブルのキーボードとマウスを接続してください。
もし USB ハブがあるなら、それを使ってキーボードと同じポートを分岐してマウスを接
続できます。
もし USB プリンタを追加するなら、USB ハブを使用しているのでポートに空きがない限
り、まだ 6800A にプリンタを接続しないでください。( 手順 1 参照 ) もしパラレルプリン
タを追加するなら、後面パネルのパラレルポートにプリンタを接続してスイッチをオン
にしてください。
(3)
6800A の電源をオンにして測定画面が表示されるまで待ちます。
(4)
ALT+F4 を押します。6800 測定表示が終了します。デスクトップがクリアされるのが分かり
ます。
(5)
画面左下の「K」アイコンをクリックします。ポップアップメニューから System Settings
をクリックします。
(6)
コンピュータの管理者権限で Printer をクリックします。
(7)
Printers – System Settings ウインドウが現れます。
3-30
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
(2)
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
注記:マウスを使えば設定は早いですが、ハブがない場合はキーボード単独でも使用でき
ます。[ALT+F12] を押して、マウスカーソルを移動するための [Up Arrow] / [Down Arrow]
/ [Left Arrow] / [Right Arrow] を有効にします。Next> には ALT+F を、Model> には ALT+D
のようにキーを押します。
もし USB プリンタをインストールするなら、この段階で 6800A の USB ポートにプリン
タを接続する必要があります。もし USB ハブがあるなら空きのポートを使って、もし空
きがないならキーボードを外してプリンタと置きかえます。プリンタのスイッチをオン
にします。
(9)
Add\Add Printer/class... を選択して Add Printer Wizard を実行します。
概要
Next> をクリックして次の画面に移動します。
3-31
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
(8)
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
パネルからの操作
パネルからの操作
Local printer (parallel, serial, USB) を選択します。
(2)
Next> をクリックして次の画面に移動します。
ローカルポートの選択
USB プリンタ
(1)
プリンタはシステムに認識され、ツリー表示上の USB の下に現れます。
(2)
必要なプリンタを選択します。
(3)
ポートの確認と次の画面への移動のために、Next> をクリックします。
注記:プリンタはツリー上で「Others」と表示された別の項目のリストに 2 度現れるかも
しれません。このバージョンは選択しないでください。
パラレルプリンタ
(1)
プリンタ名はリストに現れません。単純に「LPT#1」を選択します。
(2)
ポートの確認と次の画面への移動のために、Next> をクリックします。
プリンタモードの選択
この画面をロードするのに何秒か掛かります。
(1)
プリンタの製造元を選択します。
(2)
右側のパネルのリストから該当するプリンタのモデルを選択します。もし的確なモデル
が表示されないなら、同じプリンタファミリーのモデルのドライバでも動作するかもし
れません。実験が必要です。
3-32
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
(1)
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
バックエンドの選択
パネルからの操作
プリンタの確認と次の画面への移動のために、Next> をクリックします。
ドライバの選択
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(3)
画面が現れた場合は、一般的に受け入れられる推奨されたドライバが自動的にハイライトさ
れます。
ドライバの確認と次の画面への移動のために、Next> をクリックします。
プリンタテスト
(1)
Test ボタンをクリックします。テストページがプリンタへ送られます。これは本器でプ
リンタが確実に動作するという信頼につながります。テストページがプリントされるま
で待ちます。もし満足が得られないなら、<Back をクリックして前のページに戻り、違
うドライバを選択してください。テストプリントの結果が満足されるまでこれを繰り返
してください。
(2)
OK をクリックして、ポップアップメッセージを消します。
(3)
Next> をクリックして次の画面に移動します。
3-33
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
選択されたプリンタ用のドライバが 2 つ以上ある場合だけこの画面は現れます。
パネルからの操作
バナーの選択
初期設定のままにしておき、Next> をクリックして次の画面に移動します。
ユーザアクセス設定
初期設定のままにしておき、Next> をクリックして次の画面に移動します。
一般情報
(1)
前にキーボードを外している場合は、ここで再度接続する必要があります。もしプリン
タが USB で USB ハブを持っていないなら、プリンタを外してその場所にキーボードを
接続します。
3-34
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
プリンタ割り当て設定
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
初期設定のままにしておき、Next> をクリックして次の画面に移動します。
プリンタの名前 ( 例えば HPLaserJet) を入力します。これは本器の前面パネルから選ばれ
るときに確認される名前です。文字列にスペースは許されません。
(3)
名前の確認と次の画面への移動のために、Next> をクリックします。
(1)
Finish をクリックしてウィザートを終了します。
(2)
Close をクリックして System Settings アプリケーションから抜けます。
(3)
6800A の電源をオフにし、再度オンにします。
確認
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
(2)
追加するプリンタは、[PRINT] [Select Printer] を押したときに一覧表になります。[ ↑ ] と [ ↓ ]
および [Select] を使って選べます。
3-35
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
パネルからの操作
パネルからの操作
同じモデルの別のプリンタで代用する
プラグアンドプレイシステム介してモデルによって自分自身で特定されるプリンタもあれ
ば、モデルとシリアル番号の組み合わせによって特定されるプリンタもあります。モデルに
よって自分自身で特定されるプリンタは、同じモデルの別のプリンタに直ぐに置きかえられ、
新しいプリンタは 6800A に認識されます。
しかしながら、モデルとシリアルナンバーによって特定されるプリンタは、同じモデルの別
のプリンタに置きかえできません。新しく特定するシリアル番号の部分が、6800A によって
認識されないためです。この場合には上記の手順を使って、置きかえるプリンタは新しいデ
バイスとしてインストールされなければなりません。
PC コンパチブルマウスを前面パネルの USB ポートへ接続します。
(2)
6800A の電源をオンにして測定画面が表示されるまで待ちます。
(3)
ALT+F4 を押します。6800 測定表示が終了します。デスクトップがクリアされるのが分かり
ます。
(4)
画面左下の「K」アイコンをクリックします。ポップアップメニューから System Settings
をクリックします。
(5)
コンピュータの管理者権限で Printer をクリックします。
(6)
Printers – System Settings ウインドウが現れます。現在インストールされているプリンタ
を示しています。
3-36
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
(1)
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
プリンタの解除
(7)
解除したいプリンタを右クリックします。ドロップダウンメニューから Remove を選択
します。
(8)
問い合わせが現れたら、解除したいプリンタを確認します。プリンタが解除されます。
(9)
Close をクリックして System Settings アプリケーションから抜けます。
(10) 通常の動作に戻るために、6800A の電源をオフにし、再度オンにします。
3-37
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
パネルからの操作
パネルからの操作
LCD 表示器の設定
背面照明の輝度と LCD のカラーパレットを設定する機能があります。背面照明の輝度は 4 通
りの設定 ( さらに消灯の Off) から選べます。白黒の LCD の付いている機器では、カラーパレッ
トの機能の代わりに濃度設定だけになっています。これらの機能は [UTILITY] を押してから、
Display( 表示 ) 操作画面で利用できます。
[UTILITY]
[Service]
[Set-up]
[Display]
[Minimum Brightness]、[Low Brightness]、[High Brightness]、
[Maximum Brightness] を使って、背面照明の輝度を設定します。
白黒の表示に対しては、消すこともできます。
[Colour Palettes] ( カラーディスプレイ ) を押すと、副操作画面が現
れ、そこからカラーパレットを選べます。
時計の設定
日時をコピーあるいはリムーバブルストレージのファイルに記入できる時計を備えていま
す。必要であれば、次のようにして時計を設定できます。
[UTILITY]
[Service]
[Set-up]
[Set Date & Time]
日付と時間の操作画面 (Date & Time) に入り、現在の日付と時刻を
表示します。[Enter Date] を押すと日付が変えられます。日付を入
れるために完了キーを押すと、次に入れる部分が選ばれます。
[Enter Time] を押すと、時間が同様に変えられます。[Store Date &
Time] を押すと、新しい数が調べられます。調べに合格しますと、
本器の時計とカレンダーが入力した値に更新されます。
リモ-ト操作
6800A は GPIB または RS-232 ( シリアル ) インターフェースで外部から操作できます。GPIB イ
ンターフェースはトークとリスンの機能をすべて備えてます。シリアルインターフェースを
使って、6800A の制御の他に、シリアルプリンタおよびプロッタを操作できます。機器のリ
モート操作については、すべて英文の Remote Operation Manual に記述しています。
測定の実施
ここでは 6800A で利用できる基本的な測定の一般的な情報を取り上げます。前面パネルの機
能の変化しないハードキーから利用できる機能については、3-9 ページのキー機能の要約をご
参照ください。別冊の操作の手引きには機器で実行できる色々な形態の測定例を詳しく説明
しています。6800A の操作画面をこれから詳しく説明します。
操作前の注意
マイクロ波コネクタ
6800A および併用するケーブル、アダプタ、アッテネータなどの機器や道具等の両方にマイ
クロ波コネクタを使う場合には注意しなければなりません。操作前に次の注意に従いますと、
マイクロ波機器を構成している部分の寿命は確実に長くなり、コネクタやマイクロ波機器を
構成している部分の故障によって機器が使えない時間は短くなります。このような注意に従
うことはマイクロ波機器を構成している部分が仕様内で動作し、同じ結果を再現することを
確実にする一手段になります。
3-38
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[Contrast] ( 白黒表示 ) を押すと、濃度が 0 ~ 100% の間で変えられ
ます。
6800A に取付けてある精密級コネクタとその附属品は、精密級でないコネクタに接続す
ると破損する場合があります。コネクタの嵌合面の性能が仕様内に入っていなければ、
両方のコネクタは傷つく場合があります。これは適切な計測器具を使って調べるべきで
す。どのコネクタも初めて使う前にゲージで測定し、その後も接続回数 20 回毎に定期的
に行うことを強く推奨します。
•
コネクタの正確な寸法は汚れやコネクタの嵌合面に付着するその他の汚染で簡単に劣
化します。洗浄剤としてアルコールを、清掃具として清潔な、湿らせた綿布を推奨しま
す。使わないときには添付されている保護キャップをコネクタに被せておきます。
•
いつも正しい方法で接続します。特に接続される 2 個のコネクタはナットが締め付けら
れる前に、ピンがコレット ( 支持台 ) を貫通しないように一緒に押さなければなりませ
ん。コネクタ本体をその他に対して回転しないようにします。嵌合面を摩耗し、コネク
タの寿命が短くなります。
•
接続している間に、コネクタに過大なトルクを加えないようにします。コネクタの中心
ピンを損傷したり、コネクタ本体がその外装に入り込んだりする場合があります。
•
マイクロ波機器を構成している部分を落として機械的衝撃を加えたり、乱暴に取り扱わ
ないようにします。
ディテクタへの過入力
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
•
6800A に併用する 6230A シリーズおよび 6230L シリーズの EEPROM スカラーディテクタには
ショットキーダイオードをバイアスゼロで使っています。これらは物理的寸法が小さく、電
力の大きい状態では傷つきやすいものです。通常の動作では、6230A シリーズの入力電力は
+20 dBm、6230L シリーズの入力電力は +26 dBm を超えないように注意することを強く推奨
します。
電源投入
6800A を添付の電源コードで AC 電源に接続します。
前面パネルの SUPPLY スイッチの隣りにある黄色い SOFT START LED が点灯すると、AC 電力
が本器に供給されていることを示しています。そうならなければ、AC 入力コネクタの上部の
スイッチを操作します。SUPPLY スイッチを押しますと本器が作動し、緑色の POWER LED
が点灯します。
最初に一連の自己試験を行い、その自己試験が不合格になると、試験結果を記録し、それを
表示します。試験結果を知るには [UTILITY] [Service] [Status] [Display Test Results] を押しま
すと不合格理由を表示します。
一旦自己試験が完了すると本器は最後に電源を切った機器の電源投入時の状態に自動的に設
定されます。しかし、[PRESET] キーで本器を強制的にその初期状態にすることも、機器を使
用者が指定して格納した設定 (Save/Recall 操作画面の [Save Settings as User Default] を使って、
機器の設定を使用者の指定する初期設定の格納場所に保存します ) の内容に設定することも
できます。
スカラー測定
6800A で行えるスカラー測定には構成部分 ( 例えば、フィルタおよびアッテネータ ) の挿入損
失および利得、ならびに反射損失が含まれます。
挿入損失および利得の測定をするときには、試験される機器やサブシステムに刺激を加え、
その応答を広帯域ディテクタで測定し、スカラー振幅アナライザで表示します。加える信号
は要求される帯域幅にわたる周波数掃引をレベルが一定の電力で掃引する形になります。
6800A は CW 信号源または合成掃引信号発生器の両方に使える合成信号源を使います。6800A
のスカラー・アナライザには 3 個の入力があり、誤差を減少するための基準信号を一緒に使っ
て、2 個の測定を同時に表示できます。
3-39
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
パネルからの操作
パネルからの操作
反射損失 ( または VSWR) の測定は周波数領域でシステムの特性を求めるのに使用する基本的
な測定です。構成部分が動作する帯域幅の RF 信号が加えられ、システム内インピーダンスの
不連続で反射する電力の量が測定されます。反射損失は入力信号に対する反射された信号の
比で、dB で表現されます。方向性のデバイスを使って、入力信号と反射信号を分離します。
同軸システムでは通常ブリッジ網 ( 反射損失ブリッジまたはオートテスタ ) で行います。方向
性結合器 (Directional Coupler) は導波管のシステムに使います。
2 個のポートに対して送信 ( 挿入損失 ) と反射 ( 反射損失と VSWR) の両方のデータを取り出す
必要がありますので、両方の測定は同時に出来ます。
伝送線路の両端に同時に行うのが実際的でない長い伝送線路の場合には単一端挿入損失測定
も可能です。本器は反射損失を測定し、必要な計算を行い、挿入損失を求めます。測定は本
質的に反射損失の校正なので、校正操作 (Cal) 画面から行います。
信号源の状態
次の信号源が利用できます。
開始および停止周波数掃引
使用者の指定する開始値と停止値の間の線形周波数掃
引 ( これは初期状態です )。
中心およびスパン周波数掃引
中心周波数とスパンで指定する線形周波数掃引
CW
使用者の指定する周波数と電力による連続波出力。
CW 信号は、周波数変調 ( オプションが装着されていな
い外部 FM あるいは Option 23 が装着された内部および
外部 FM) とパルス変調 (Option 25 が装着された外部パ
ルスあるいは Option 23 と 25 が装着された内部および
外部パルス ) ができます。
電力掃引
使用者の指定する開始値と停止値の間の線形電力掃引
測定点の数と掃引時間は設定できます。
レベル制御
レベル制御を使って、高速のクローズドループ帰還システムで機器の信号源の電力レベルを
制御します。出力レベルを制御するのに使われる制御 ( 帰還 ) 信号は 6800A の内部のレベル制
御ディテクタ、または後面パネルに接続した外部のディテクタまたは電力計から取り出され
ます。内部のレベル制御は信号源のレベルを調整して、反射があっても SIGNAL SOURCE
OUTPUT コネクタに一定の信号を出力し、信号源の整合を改善します。テストポートに近いシ
ステム内の点でレベル制御が行われるように、外部レベル制御を行うと、信号源の整合はさ
らに改善されます。システム内のレベルを制御されている点に現れる信号は、信号源へ伝播
して戻ってくる信号があっても一定です。この方法で、信号源は整合された状態になります。
周波数標準
通常の環境では 6800A の内部の水晶発振器を合成信号源の周波数基準として使います。必要
であれば、より高い確度と安定度の外部の周波数標準を周波数標準操作画面 (Freq Standard) で
規定して後面パネルの FREQ STANDARD コネクタに接続することができます。1 MHz または
10 MHz 外部の周波数が使えます。
3-40
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信号源の操作
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増幅器およびリミタなどの一部の構成部分には周波数特性の他に、電力特性があります。こ
れらの構成部分を試験するには周波数よりも入力電力レベルを掃引し、水平軸には入力電力
に対する注釈を出します。代表的な例として、電力増幅器の利得圧縮測定があります。
パネルからの操作
電圧出力
必要な電圧信号源 ( 後面パネルの AUX D 形コネクタで利用できる ) を使って、PIN アッテネー
タなどのデバイスに固定電圧でバイアスをかけたり、掃引周波数または電力に比例するラン
プ電圧を出すこともできます。動作状態の測定で動作状態のマーカの読み取り値に比例する
電圧を出すこともできます。
信号源の周波数変調
内部パルス変調オプション(6820Aシリーズのみ)が付いていれば、後面パネルのMOD IN/OUT
コネクタに加える外部パルスによって、信号源をパルス変調 (CW モードまたは掃引モードで
) できます。内部 FM(Internal FM option) と内部パルス変調器 (Internal Pulse Modulator option) が
両方とも付いていれば、内部発生のパルスが使えます。パルス幅とその他の特性は、内部変
調用に設定できます。内部 FM(Internal FM option) のみが付いていれば、パルスは外部パルス
変調器をドライブする後面パネルの MOD IN/OUT コネクタに供給されます。
測定の指定
スカラー・アナライザ測定は次の 1 つに指定できます。
スカラー入力 A、B または C からの絶対電力測定
スカラー 入力で A/C または B/C の比測定
スペクトラム・アナライザ受信機からの絶対電力測定
入力 C に対するスペクトラム・アナライザ入力の比測定
格納されている測定の内容
スカラー入力
スカラー測定は6230Aおよび6230LシリーズEEPROMディテクタを使って行います。
EEPROM
にはディテクタの電力直線性および平坦度 ( 周波数特性 ) 補正データが入っています。ディテ
クタが入力に接続されると、本器はその補正データを読み出し、測定 ( 各入力に対して補正
をかけたり、外したりできます ) に適用します。直線性補正の対象となる周波数範囲はチャン
ネルの表示される開始および停止の値で指定されます。
ディテクタと試験される機器間のアッテネータまたは増幅器に対して補正するときなどに、
dB でずらす量を指定して、各入力に適用できます。
すべてのディテクタのゼロレベルの点を手操作または自動で校正できます。
電圧アダプタ・ケーブルを利用して制限された範囲で、電圧測定ができます。
スペクトラム・アナライザ入力の使用
スペクトラム・アナライザ受信機をスカラー・ディテクタの代わりに使って周波数選択スカラー・
アナライザ測定 ( 同調入力の状態 ) ができます。帯域幅が測定される範囲にわたって狭くされ
るので、測定中 ( 帯域幅に比例します ) に広帯域熱雑音が少なくなります。基底雑音 (Noise
Floor) が低くなりフィルタ、送受切換器等の挿入損失および周波数特性の測定を広いダイナ
ミックレンジで行えます。同調入力法を使って、他の送信機が干渉する信号を排除して、マ
イクロ波のシステムの伝送線路の測定を改善できます。動作する信号レベルは設定できます
が、スペクトラム・アナライザ受信機のパラメータは表示される周波数範囲に基づいて自動
的に決められます。dB でずらすことも、スカラー入力と同様に受信機の入力に適用できます。
3-41
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信号源のパルス変調
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後面パネルの MOD IN/OUT コネクタに加える外部変調信号を使って、信号源を周波数変調
(CW モードで ) できます。内部 FM(Internal FM option) が付いていれば、内部発生の変調信号
が使えます。群遅延 (Group Delay option) が付いていれば (6840A シリーズのみ )、群遅延機能
用の変調発生器を内部の変調信号源と独立して使えます。FM 偏移は内部と外部の変調の両方
に設定できます。
パネルからの操作
変換測定
ミキサ、アップコンバータおよびダウンコンバータなどの周波数変換機器に変換利得および
損失の測定をするときに、X 軸は信号の周波数範囲でなく、測定される信号の周波数範囲を
測定される機器の出力で表示するように設定できます。これは目盛り付けをしたり、ずらし
たりする Scale/Offset 機能を使って、X 軸に表示する周波数を目盛り付けをしたり、信号源か
らずらしたりできます。ミキサの測定に対しては機器の設定を簡単にする機能が用意されて
います。目盛り付けとずらし (Scale/Offset) は局部発振器の周波数および、入力または出力の
周波数範囲を規定していたときに、本器が設定します。増幅器などの電力変換機器は同様に
信号源の電力範囲から電力掃引範囲をずらして表示して、測定できます。
群遅延測定
群遅延は周波数の関数になる、試験される機器等 (DUT) を通過する過渡時間です。数学的に
位相特性からみちびかれるものです。
dφTg = -----dω
ここで φ は位相 (rad) で、ω は角周波数 (rad/s) です。
6840A シリーズの機器 (Group Delay option 付きで ) は群遅延をエンベロープ遅延 ( 包絡線遅延 )
技術を使って測定します。変調されている搬送波を試験される機器等 (DUT) に通し、その出
力を復調して変調信号 ( 包絡線 ) を復元することです。群遅延は復元された信号の位相を元の
変調信号と比較すれば計算できます。
一部の機器 ( 特に組み込まれている自動利得制御 ) では、
その入力の振幅が変化すると異なった結果になりますので振幅変調を使うよりも、周波数変
調 (FM) を使います。変調されている信号の帯域幅が測定対象範囲 (Aperture) を形成します。こ
の開口度 (Aperture) の範囲で群遅延の変動が平均されます。この開口度 (Aperture) を狭くする
と、大きな測定の雑音が抑えられて群遅延トレースの平滑効果が減少します。開口度を広く
すると雑音は減りますが、群遅延の微細な変動は失われます。このシステムでは、開口度は
群遅延範囲と FM 偏移のパラメータに対して選ばれた値で左右されます。必要であれば手で操
作できますが ( 群遅延操作画面 Group Delay を参照 )、これは通常本器が自動的に設定します。
包絡線遅延技術の重要な利点は、群遅延が搬送波ではなく、変調の包絡線 ( エンベロープ ) か
ら導かれるので、この技術を周波数変換機器の測定にも適用できることです。
6840A は群遅延を位相差 (Δφ) と変調周波数 (fm) から次の式で計算します。この式で Δφ は
角度で表わします。
Δφ
Tg = -----degress
-------360 × f m
または
2.7778 × Δ φ
T g ( ns ) = ----------------------degress
------f m ( MHz )
これで、周波数の関数としての群遅延を表示できますが、必要であれば、周波数特性 ( 挿入損
失 ) の測定も一緒に表示できます。マーカ機能を使って、様々な測定ができます。掃引してい
る範囲全体または規定した副範囲のどちらかに適用できます。
群遅延測定はスカラー測定チャンネル機能と連携しています。
校正
6800A の RF 出力と試験される機器 (DUT) の間に入れるケーブルやアダプタなど素子には周波
数特性のある挿入損失があります。測定に使われるスカラー・ディテクタも周波数で電力が
変動しますが、ディテクタの EEPROM に保持されている平坦度補正データを使って補正でき
ます。しかし、それ以外の周波数による電力の変動はすべて測定の確度に影響します。変動
3-42
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通信伝送路あるいは信号処理機器の重要な性質は、情報を変調された信号の形にして、歪を
発生させずに伝えることです。これには希望の帯域幅の範囲で振幅特性が平坦で、位相特性
が線形であることが要求されます。位相特性が線形であるということは、異なる周波数の成
分の遅延量が同じであるということを意味し、それにより歪は発生しません。線形位相から
の偏移は群遅延 (Group Delay) として測定され、表現されています。
パネルからの操作
による影響は測定経路の経路校正を行って変動を取り除けます。
挿入損失測定。挿入損失 ( または周波数特性 ) を測定するときには、通常 RF ケーブルを信号
源の出力と試験される機器 (DUT) の間に接続します。試験される機器 (DUT) をスルー接続 ( 例
えば高品質の入出力を直接短絡したアダプタ ) で置き換えて、単純に通過校正を行って、測定
を行います。測定システムの周波数特性を表わしているデータは経路校正格納場所に格納さ
れます。
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反射損失測定。反射損失を測定するときには、システムを基準に対して校正する short/open
calibration ( 短絡校正と開放校正 ) が必要です。基準信号は、テストポートが電力をすべて反
射したことで発生し、その一部が方向性結合器の結合されているポート ( またはブリッジおよ
びオートテスタのディテクタ・ポート ) に現れます。開放回路または短絡回路で終端すると、
両方とも入射電力を理論的に 100% 反射し、それにより反射損失が 0 dB になりますので、ど
ちらかを選んで、これを行います。この基準信号は機器内に格納され、試験される機器 (DUT)
から反射された電力の測定値から差し引かれます。開放回路または短絡回路のみを使います
と、テストポートのインピーダンスの不整合によって、測定に不確実さが加わります。この
不確実さは開放回路および短絡回路の両方に対してシステムを校正し、その平均を計算すれ
ば (6800A が自動的に行います ) 最小にできます。
一部の場合には、短絡または開放による校正のどちらかだけが必要です。
低い周波数 (< 1 GHz)
では、テストポート (DUT ポート ) を開放にして校正すれば 100% 反射するので、開放だけが
必要です。導波管の反射損失を測定するときには、開放回路は導波管システムでは実際に実
現できないので短絡校正だけが必要です。
上記の校正に加えて、ディテクタ ( およびオートテスタ ) のゼロレベルの校正を手操作または
自動で行えます。これで、ディテクタの出力に現れる残留電圧を補償します。
群遅延測定。群遅延測定の校正は挿入損失に対する通常の通過経路校正と同様ですが、遅延
時間 ( 振幅よりも ) が格納され、校正データが測定に割り算されるのではなく、測定から 1 点
1 点差し引かれます。これが測定システムの遅延を除くために測定を正規化します。
フォルトロケーション測定
伝送線路システムの反射損失測定が仕様に合わなければ、フォルトロケーション測定を使っ
て欠陥のある部分を正確に識別できます。フォルトロケーション測定も反射損失測定と同様
に、RF 信号を伝送線路に動作帯域幅で適用します。反射された信号は再び入力信号と結合さ
れ、リップルが模様になって現れます。リップルの模様に隠れているのは、線路内に発生し
ているすべての反射に対する振幅で、距離の情報です。6800A は信号を処理する技術を使っ
て、時間軸の特性を計算します。伝送線路の伝播速度が分かるので、特性を距離の目盛で表
わせます。
フォルトロケーション表示のピーク位置は伝送線路の経路に沿って反射を起こした位置を表
わします。ピークの振幅は欠陥の反射係数に左右されます。フォルトロケーション測定の詳
しいことは付記 C に記載しています。
測定を簡単にして試験時間を短くするために、6240 シリーズフォルトロケータを使います†。
これは単一のテストポートでフォルトロケーションと反射損失の測定を同時に行うためのブ
リッジとフォルトロケーション網を組み合わせたものが入っている小型の機器で、特許に
なっています。フォルトロケータの校正データは内部の EEPROM に保持され、6800A で読み
出せます。
フォルトロケーションチャンネルはスカラーと同様ですが、下記のことが除かれます。
†. 6240 シリーズ Fault Locators ( フォルトロケータ ) は次の特許で保護されています。
US 536 3049, GB 2263783
3-43
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
経路校正は、線形測定トレースを格納されている経路校正トレースで 1 点 1 点割って ( または
dB 値では差し引いて ) 測定に適用されます。
パネルからの操作
6240 シリーズフォルトロケータがスカラー入力の 1 つに接続されていれば、測定の
指定はその入力 ( すなわち基準ディテクタ ) の単一のディテクタによるフォルトロ
ケーション測定を仮定しています。6240 シリーズの機器が検出されなければ、シス
テムは入力B(Input B)に接続したRF分配器と単一のディテクタで測定するものと仮
定します。
機器が入力 C (A または B にフォルトロケータが接続されていない) に接続している
ディテクタを見つければ、測定は 6581/6583 伝送線路試験ヘッドと両立するように
自動的に B/C に設定されます。
フォルトロケーション測定の性質上、操作は使用者にとって、信号源と同じ程度に
はなりません。
選べる形式は dB および VSWR に限られます。
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動作している 1 個の測定だけが 1 個のチャンネルに表示でき、チャンネルの結合は
できません。
範囲入力モード - 範囲を入力すると、それが、信号源の掃引する周波数範囲を決
めます。
周波数入力モード - 信号源の開始および停止周波数を入力すると、それから範囲
が計算されます。
スカラー測定と同様に、同調入力を使って同軸ケーブル ( 導波管では使えません ) のフォルト
ロケーション測定を改善できます。ところが、フォルトロケーション測定では、分解能帯域
幅および動作信号レベルはそれぞれ 3 MHz と +6 dBm に設定されます。
伝送線路データベース
フォルトロケーション測定をするときに規定する必要があるパラメータは相対速度 (Relative
Velocity、同軸のみ )、遮断周波数 (Cutoff Frequency、導波管のみ ) および減衰です。これらの
値は伝送線路データベース (Transmission Line Database) から適切な形態の伝送線路を選んで自
動的に設定できます。データベースには様々な形態の伝送線路に対するデータが入っていて、
検索機能が用意されています。
フォルトロケーションの校正
スカラー測定では、経路校正を行って、測定システムの周波数特性の影響を補償する必要が
あります。整合の取れた負荷をフォルトロケータに試験ポートに接続して、機器内の回路の
特性を測定すれば、この校正ができます。この特性は経路校正格納場所に格納され、測定に
適用されます。
フォルトロケーションの特徴
•
マスキング補正 (Masking Correction)。いくつかの測定に対してはマスキング補正
(Masking Correction) を使って振幅をもっと正確に調べられます。障害点測定にある大き
なピーク ( 不連続または不整合で発生します ) は離れたところで欠陥にも見える大きさ
の誤差をもたらし、欠陥を低く見積もらせることになります。この影響は積み重なり
ますが、覆いをかけるマスキング (Masking) 補正を適用して補正できます。
•
窓関数処理 (Windowing) 機能。窓関数処理 (Windowing) は捕捉した障害点データに適用
する機能です。データの窓関数処理 (Windowing) で表示されている主ピークに関連する
脇へ突き出しているサイドローブ (Sidelobe) の振幅は減少しますが、距離の分解能が低
下します。このように窓関数のレベルの変化で、距離の分解能とサイドローブの高さの
相反する関係に対処しています。3 段階の窓関数処理 (Windowing) を用意しています。
3-44
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
信号源の周波数スパンと伝送線路の長さ ( 範囲 ) は相互に関係するので、パラメータの入力に
は 2 通りの方法が用意されています。
パネルからの操作
•
拡大機能 (Zoom Mode)。特に気になる伝送線路の一部分、たとえばコネクタあるいは伝
送線路の 2 個の区画の継ぎ目を、この機能で拡大できます。校正に続いて、水平軸はゼ
ロから線路の長さまでの距離を表示します。この拡大機能で表示している距離の値の副
範囲を規定できるようになります。
スペクトラム・アナライザ測定
RF およびマイクロ波測定に共通して求められていることは、周波数の近い 2 個以上の信号を
試験するときに、レベルの大きな信号があってもレベルの小さい信号 ( 変調、高調波、雑音な
ど ) を区別して、信号の周波数とレベルを正確に測定することです。これを行うにはスペクト
ラム・アナライザの基本的な動作と測定の確度および、再現性に影響を及ぼすスペクトラム・
アナライザのパラメータと設定を理解することが必要です。
RF およびマイクロ波のスペクトラム・アナライザは次の原理で動作します。ランプ信号発生
器が局部発振器を掃引し、その出力が測定される入力信号とミキサで混合されます。ミキサ
からの出力は周波数の固定された中間周波数になります。この信号は切り換えられるバンド
パス IF( 中間周波数 ) フィルタを通過して、検出されます。表示の水平軸はランプ信号発生器
で駆動され、垂直軸はディテクタの出力で駆動されます。
1 個以上の測定を測定している状態で、同時に表示できます。
スペクトラム・アナライザの操作
スペクトラム・アナライザの主な動作は次の通りです。
•
周波数範囲。スペクトラム・アナライザ受信機の周波数範囲。解析されるスペクトラム
の部分を決めます。
•
基準レベル。これは特性の基準値ですが、dBm、dBV、V の単位ではグラフの目盛線の
最上端に相当し、% および kHz と MHz の単位 ( 復調された FM 変調信号の波形を観測す
るとき ) では中間値に相当します。
•
分解能帯域幅。これは IF フィルタの帯域幅です。分解能は周波数の接近している別々の
信号を区別するアナライザの能力です。例えば 2 個の周波数の異なるトーン信号を解析
する場合、アナライザは、選んだ分解能帯域幅がトーン信号の周波数の違いより狭い場
合にだけ区別できます。トーン信号のレベルが異なれば、フィルタの選択はもっと微妙
になります。分解能帯域幅が狭い場合も測定トレースの雑音を低くします。分解能帯域
幅は 1 kHz ~ 3 MHz を 1、3、10... の順に設定できます。
•
ビデオ帯域幅。雑音レベルに接近している信号を明瞭に見るのは困難です。これを見え
るようにするには、低域通過フィルタ ( ビデオフィルタと呼びます ) をディテクタの後に
挿入します。ビデオ帯域幅はフィルタの高域遮断点です。ビデオフィルタは検出された
信号の高い周波数の雑音を減らし、そうしなければ埋もれて見えなかった低いレベルの
信号を識別できるようにします。ビデオ帯域幅は 1 Hz ~ 100 kHz を 1、3、10... の順に設
定できます。
•
掃引時間。分解能フィルタの帯域幅が有限なので、スペクトラム・アナライザが信号を
掃引すると、フィルタ内のエネルギーの安定に時間がかかります。アナライザが速く掃
引し過ぎると、分解能フィルタは正確には応答しませんので信号の振幅が減少し、正し
い位置よりも右側に現われることになります。フィルタを狭くすればそれだけ掃引速度
を遅くしなければなりません。
•
入力減衰。これは内部の段階的に切り換える RF アッテネータの設定です。望まない相
互変調による産物を発生する原因になる、第 1 ミキサの入力に現われる高いレベルの信
号を抑えるのに必要です。
3-45
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
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スカラー・アナライザは加えた刺激によって、機器等やサブシステムの特性を測定しますが、
スペクトラム・アナライザは一般に信号の周波数にかかわる特性を解析するのに使用します。
その信号は周波数成分の振幅として表示します。周波数分解能と解析するスペクトラムの部
分は使用者が簡単に設定します。
パネルからの操作
パラメータの結合
通常の環境では、操作する人は受信機の周波数範囲と基準レベルを設定することになります。
RF 減衰、ビデオ帯域幅、分解能帯域幅および掃引時間は機器が自動的に設定しますが、これ
らの設定は操作する人が意識して設定できるように、自動設定は外せます。
周波数スパンの設定によって、機器は常にスパン/分解能帯域幅≧ 50 の条件で可能な最高速
掃引時間を維持します。必要であれば分解能帯域幅の設定を調整し、その状態を維持します。
基準レベルの設定によって、入力アッテネータ ( および IF とビデオ段も ) を基準レベルに相当
する信号に対して最も適した状態に設定します。アッテネータは第 1 ミキサに入力する信号
レベルを、内部で発生される相互変調あるいは歪で発生する産物が雑音レベルより大きく現
れないように維持して、ダイナミックレンジが最適値になるように設定します。ところが、
入力アッテネータを手で操作すると過負荷になり、歪成分を生成することがあります。
その他の役に立つ特徴
•
自動同調。スペクトラム・アナライザ測定を自動的に設定します。広帯域測定が行われ、
受信機の同調と基準レベルの設定は最も大きな振幅になっているピークを基準レベル
として、それが表示画面の中心になるように調整されます。スパンは 20 MHz に設定さ
れます。周波数の 1 段当たり動かせる幅を信号の中心周波数と同じに設定して、高調波
になる周波数へ段階的に移動できるようにします。
•
信号の追従。動作状態にすると、この機能がスペクトラム・アナライザの中心周波数を
各掃引の終わりに調整し、動作状態のマーカで識別する信号を表示の中心に置けるよう
にします。狭帯域掃引を使っているときに、信号が掃引範囲の外へ出て表示画面から消
えるのを防ぎます。
•
トラッキング・ジェネレータ。動作状態にすると 6800A の信号源が追従信号発生器すな
わちトラッキング・ジェネレータとして使われ、周波数が正確にスペクトラム・アナラ
イザ受信機の同調に追従する掃引信号を発生します。トラッキング・ジェネレータは能
動素子と受動素子の両方の周波数特性を測定する掃引信号の供給に使えます。
•
復調機能。アナライザは復調モードで固定同調受信機として動作し、変調している信号
を復調し、信号そのものを監視するのに使われます。従って振幅を復調された信号は表
示画面に時間軸に対して表示できます。信号は内蔵のスピーカで聴くこともできます。
FM 復調された信号はその FM 偏移の時間による変化を表示して、同様の方法で解析でき
ます。復調を使う主な用途は寄生送信の起源を見分けることです。
•
周波数計の機能。動作状態のチャンネルの動作状態のマーカを望みの周波数へ動かし
て、表示上の任意のスペクトルの周波数を測定できます。読み取りの分解能は変えられ
ます。
正規化
この機能はトラッキング・ジェネレータと併用して使い、スペクトラム・アナライザのケー
ブルと試験冶具で引き起こされる周波数特性誤差を補償します。これにより、フィルタまた
は増幅器の周波数特性を外部の誤差をすべて除いて表示できます。
測定は最初に試験設定で行いますが、試験される機器 (DUT) をスルー接続で置き換えて行い
ます。試験される機器等が接続され、正規化が動作できるようになると、得られた結果はそ
の機器だけに対する測定になり、無関係の回路の結果は無効になります。これは、スカラー
測定をするときの通過経路校正と等価です。
3-46
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
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分解能帯域幅またはビデオ帯域幅の設定によって、現在の周波数スパンに対して最適な掃引
時間の設定が自動的に決められます。
パネルからの操作
一般測定手順
[PRESET] を使って機器を既知の状態にします。これで付記 A に記述しているような
初期状態または、使用者が指定して格納した初期状態にできます。
•
[DISPLAY] を使って表示の構成を指定します。表示するチャンネルを単一またはデュア
ルにして、各チャンネルに 1 個または 2 個の測定を表示します。
•
[SCALAR]、[FAULT LOCATION] または [SPECTRUM] を使って実行する測定を指定し
ます。
•
[SOURCE] を使って測定中に適用する刺激すなわち印加信号を指定します。
•
[CAL] を使って測定経路の系統的な誤差を校正し、ディテクタのゼロレベル点を合わせ
ます。
•
[SCALE/FORMAT] を使って各測定トレースの適切な目盛と位置を選び、各測定特性に
対する単位を選びます。
•
[MARKER] と他の 6800A の特徴を使って測定結果を詳しく調べて、さまざまな形式で解
析します。
さらに、一旦測定を行いますと 6800A の次のような特徴が使えます。
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•
•
[PRINT] を使って測定結果の永久的な記録を、表示に広範囲の情報を加えて適当なプリ
ンタに生成します。
•
[SAVE/RECALL] を使って、機器の状態または測定トレースを 6800A 内部の格納場所ま
たはリムーバブルストレージに保存して、その後の使用に備えられます。メモリ ( 格納
されている測定トレース ) に対する測定を規定するのにも使えます。
6800A の操作画面は英文の Operating Manual に詳しく記述してあります。本器で測定できる多
くの測定方法の例については、操作の手引きに詳しく説明しています。
3-47
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
次に 6800A で測定するのに踏まなければならない段階を簡単に記述します。
パネルからの操作
原文の 3-51 ~ 3-281 ページに対しては、以下に示す図のみ記載しています。
• Fig. 3-10 DISPLAY menu
• Fig. 3-14 SCALAR menus (sheet 1)
• Fig. 3-15 SCALAR menus (sheet 2)
• Fig. 3-16 SCALAR menus (sheet 3)
• Fig. 3-20 FAULT LOCATION menus (sheet 1)
• Fig. 3-21 FAULT LOCATION menus (sheet 2)
• Fig. 3-25 SOURCE menus - scalar channel
• Fig. 3-26 CAL menus - scalar channel
• Fig. 3-27 SCALE / FORMAT menu - scalar channel
• Fig. 3-29 MARKER menus - scalar channel
• Fig. 3-30 SOURCE menus - fault location channel
• Fig. 3-31 CAL menus - fault location channel
• Fig. 3-32 SCALE / FORMAT menu - fault location channel
• Fig. 3-33 MARKER menus - fault location channel
• Fig. 3-34 SOURCE menus - spectrum analyzer channel
• Fig. 3-35 CAL menus - spectrum analyzer channel
• Fig. 3-36 SCALE/FORMAT menu - spectrum analyzer channel
• Fig. 3-37 MARKER menus - spectrum analyzer channel
• Fig. 3-38 PRINT menus
• Fig. 3-39 SAVE/RECALL menus (sheet 1)
• Fig. 3-40 SAVE/RECALL menus (sheet 2)
• Fig. 3-41 RUN APPS menu
• Fig. 3-42 UTILITY menus (sheet 1)
• Fig. 3-43 UTILITY menus (sheet 2)
• Fig. 3-44 UTILITY menus (sheet 3)
• Fig. 3-45 UTILITY menus (sheet 4)
• Fig. 3-46 UTILITY menus (sheet 5)
• Fig. 3-47 PRESET menu
3-48
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
• Fig. 3-23 SPECTRUM menus
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• Fig. 3-22 FAULT LOCATION menus (sheet 3)
パネルからの操作
DISPLAY
Display
Channel 1
Run
Meas 1
Channel 2
Meas 2
Dual Channel
Display
Channel
Coupling
Hold
C3668
第 3-10 図 DISPLAY 操作画面
3-49
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Channel 2
Meas 1
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Channel 1
Meas 2
パネルからの操作
SCALAR
Scalar
Input
Selection
第 3-15 図
(2/3) へ
A
Averaging
Restart
Averaging
Smoothing
Limit
Checking
B
Group Delay
Smoothing
第 3-16 図
(3/3) へ
Smoothing
Averaging
Group
Delay
C
Averaging
Set Operating
Signal Level ...
A/C
Set Average
Number...
Coupled
Aperture
B/C
Restart
Averaging
Set
Aperture...
Tuned
Input
Set
Aperture...
More
Tuned Input
Tuned
Input
Tuned Input/C
Set
Range...
Set Operating
Signal Level ...
Return to
Scalar
Set
FM Deviation ...
Zeroing
Set
Res BW...
Zeroing
Autozeroing
Return to
Input Sel
Zeroing
On
Return to
Scalar
Return to
Input Sel
Zeroing
Off
Return to
Scalar
Return to
Group Delay
Scalar
X-axis
Annotation
Input
Set-up
X-axis Annot
Input Set-up
User Set
Annotation
View Connected
Detectors
Set Display
Start...
1
Set Display
Stop...
1
AC
Detection
Input Level
Offsets
DC
Detection
Input A
Correction
I/P Level Offsets
Input
A(B or C) Corr
Input B
Correction
Linearity
Correction
Input B
Offset...
Input C
Correction
Flatness
Correction
Input C
Offset...
Cntr/
Span
Tuned Input
Offset...
Return to
Prior Menu
注記 1
Cntr/Span が選ばれている場合
には、このキーの表示は下記の
ようになります。
Input A
Offset...
Examine
EEPROM Data
Return to
Scalar
Return to
Scalar
Set Display
Cntr...
Return to
Input Set-up
Set Display
Span...
Return to
Input Set-up
第 3-14 図 SCALAR 操作画面 (1/3)
3-50
C5096
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Group
Delay
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Conversion
Measurements
Input Selection
パネルからの操作
第 3-14 図
(1/3) から
Power Sweep
Conversion Meas
Frequency
Sweep
Advanced Set-up
Conversion Meas
Set Frequency
Scaling...
Apply
Offset
Conv Meas
Set-up
Conv Meas
Mixer Meas
Set-up
Advanced
Set-up
Apply
Scale/Offset
Cntr /
Span
Apply
Scale/Offset
Apply Scale
then Offset
Advanced
Set-up
Return to
Scalar
1
External
Source
Return to
Scalar
Return to
Conv Meas
External
Src Select
External Src
Return to
Conv Meas
Select
Source
Select Src
Ext Source
Address...
Select
Source
Install
Src
Return to
Conv Meas
Return to
External Src
Mixer Meas
Mixer Meas
Ext Source
Address...
Set Frequency
Scaling...
Apply
Scale/Offset
Apply Scale
then Offset
Apply Offset
then Scale
External Src
Select
Source
Advanced Set-up
Set Frequency
Offset...
Set Power
Offset...
Upconverter
Select Src
Select
Source
External
Source
Downconverter
Cntr /
Span
Harnonic
Downconverter
External
Src Setup
Upper
Sideband
External
Source LO
Lower
Sideband
External
Source RF
Return to
Conv Meas
Return to
Conv Meas
Install
Src
Return to
Mixer Meas
Upper
Return to
Conv Meas
Lower
動作状態のフィールドが
「Mixer Type」の場合
動作状態のフィールドが
「RF」、「Output」または
「LO」の場合
Return to
External Src
C4958
C5487
第 3-15 図 SCALAR 操作画面 (2/3)
3-51
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Downconverter
1
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Apply Offset
then Scale
Upconverter
注記 1
動作状態のフィールドが側
波帯「Sideband」の場合に
は、このキーの表示は下記
のようになります。
Set Frequency
Offset...
パネルからの操作
第 3-14 図
(1/3) から
Assign Lim Spec
Select
Lim Checking
Limit
Checking
Assign
Spec
USB Memory
Limit
Type
Limit Type
Edit
Segments
Edit Segments
Delete
Segment
Save
Return to
Scalar
Save
As
New
Spec
Upper Limit
Only
Lower Limit
Only
Save Spec As
Save
Absolute
Domain Values
Select
Spec
Relative
Domain Values
Return
Exit to
Scalar
Flat
New Store
Name
Slope
USB Memory
Return to
Limit Editor
Set Store
Information
Print Lim Spec
Upper and
Lower Limits
Return to
Limit Editor
Set Store Info
Password
Protection
Return to
Limit Editor
Select
Change
Password
Enter
User Text
Select Spec
Select
Floppy
Disk
Return to
Lim Checking
Return to
Save Spec
Return to
Lim Checking
Return to
Limit Editor
C6262
第 3-16 図 SCALAR 操作画面 (3/3)
3-52
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Print
Spec
Limit Editor
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Edit
Spec
パネルからの操作
Config Meas
Tx Line Dbase
Tx Dbase
In Use
Select Subset
Select
Search
Menu
Select
FAULT
LOCATION
Recall Cal
Conditions
リミット
チェック
(SCALAR、
第 3-21 図
(2/3) 参照 )
Limit
Checking
Masking
Correction
1
Page
Up
Any
4
Page
Up
Frequency
1
Page
Down
Text
4
Page
Down
Select Tx Line
from Dbase
2
View
Data
Menu
4
Select Tx Line
from Store
2
Select
Subset
Return to
Fault Loc
Return to
Config Meas
Return to
Tx Line Dbase
Return to
Select Subset
Tx Line Store
Zoom Mode
Averaging
Windowing
Zoom
Mode
Select
Averaging
第 3-21 図
(2/3) へ
More
Set Display
Start...
Averaging
Set Display
Stop...
Windowing
Low
Set Average
Number...
Cntr/
Span
Windowing
Medium
Restart
Averaging
Windowing
Floppy
Disk
Windowing
High
Zoom
Mode
View
Data
Return to
Config Meas
Return to
Fault Loc
Return to
Fault Loc
Return to
Fault Loc
注記 1
選ばれているパラメータ
入力モード
表示単位
入力構成
媒体
上から 4 番目
のキー
Range
Metres
Scalar
Inputs
Coax
上から 5 番目
のキー
Frequency
Feet
Tuned
Input
Waveguide
注記 2
その他
注記 4
このキーは「Tx Dbase In Use」が
選ばれているときにだけ現れます。
動作状態の副判断基準
製造業者 /
伝送線路
注記 3
Cntr/Span が選ばれている場合に
は、このキーの表示は下記のよう
になります。
Set Display
Cntr...
Set Display
Span...
上から 4 番目
のキー
上から 5 番目
のキー
上から 6 番目
のキー
媒体
Any
Any
Text
Coax
Menu
Waveguide
C3647
第 3-20 図 FAULT LOCATION 操作画面 (1/3)
3-53
3
3
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Configure
Measurement
Range
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Fault Loc
パネルからの操作
Tx Line Dbase
Select
第 3-20 図
(1/3) から
Page
up
Fault Loc
Page
Down
Copy from
Database
Input
Set-up
Edit
Store
Cpy from Dbase
第 3-22 図
(3/3) へ
Copy
View
Data
Select
Subset
AC
Detection
Return to
Cpy Dbase
DC
Detection
Select
Record
Select
Store
Select Store
Select
Return to
Prior Menu
Return to
Fault Loc
New Store
Name
Return to
Dbase Funcs
USB Memory
View
Data
Set Store
Information
Return to
Cpy Dbase
第 3-20 図
(1/3) 参照
Set Store Info
Password
Protection
Change
Password
Input Set-up
Enter
User Text
View Connected
Detectors
Input Level
Offsets
I/P Level Offsets
Input A
Correction
Input
A(B or C) Corr
Input A
Offset...
Input B
Correction
Linearity
Correction
Input B
Offset...
Input C
Correction
Flatness
Correction
Input C
Offset...
Tuned Input
Offset...
Return to
Select Store
Examine
EEPROM Data
Return to
Scalar
Return to
Input Set-up
Return to
Input Set-up
C6263
第 3-21 図 FAULT LOCATION 操作画面 (2/3)
3-54
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Dbase Funcs
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Database
Functions
パネルからの操作
Save Store
Save
第 3-21 図
(2/3) から
Save
As
Tx Line Store
Save
Edit Store
Save
Store
Masking
New Store
Correction
Name
USB Memory
1
Set Store
Information
Edit
Atten Table
Select
Store
Exit
Edit Attn Table
Return to
Save Store
Sort
Table
Select Store
Enter
User Text
Tx Line Store
Select
Masking
Correction
Clear
Entry
USB Memory
Return to
Edit Store
Password
Protection
Change of
Password
New
Store
Existing
Store
Set Store Info
Return to
Save Store
Return to
Edit Store
View
Data
Return to
Select Store
注記 1
選ばれているパラメータ
製造業者
ソフトキー 4
Edit
Manufacturer
ソフトキー 5
伝送線路
Edit
Tx Line
媒体
Coax
Waveguide
C6264
第 3-22 図 FAULT LOCATION 操作画面 (3/3)
3-55
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
View
Data
Return to
Edit Store
1
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Masking
Edit
Correction
Manufacturer
パネルからの操作
Demodulation
Peak
Hold
Coupled
Video BW
Audio
Restart
Set
Video BW...
View
Waveform
Coupled
Input Atten
Set Receiver
Frequency...
Spectrum
Set
Input Atten...
Set
Time/Div...
Auto
Tune
Coupled
Sweep Time
SPECTRUM
Set Start
Frequency...
1
Set
Sweep Time...
Set Stop
Frequency...
1
Couple All
Functions
Cntr/
Span
Return to
Spectrum
Return to
Spectrum
Return to
Spectrum
Set
Ref Level...
Signal
Tracking
Peak
Hold
More
Spectrum
Demodulation
X-axis Annot
Coupled
Res BW
Set
Res BW...
Coupled
Functions
X-axis
Annotation
Rx
Rx
User Set
User Set
User Set
Tracking
Generator
Tracking
Generator
Tracking
Generator
Set Display
Start...
Set Display
Cntr...
Set Display
Stop...
Set Display
Span...
Cntr/
Span
Cntr/
Span
Return to
Spectrum
Return to
Spectrum
リミットチェック
(SCALAR、
第 3-21 図 (2/3) 参照 )
Return to
Prior Menu
Return to
Spectrum
External Mixer
注記 1
Cntr/Span が選ばれている
場合には、このキーの表示
は下記のようになります。
X-axis Annot
Rx
External
Mixer
Limit
Checking
X-axis Annot
「Rx」または
「Tracking Generator」が
選ばれている
External
Mixer
Set Conversion
Loss...
「User Set」が
選ばれている
(Start/Stop)
「User Set」が
選ばれている
(Cntr/Span)
Set Cntr
Frequency...
Set
Span...
Return to
Spectrum
C4848
第 3-23 図 SPECTRUM 操作画面
3-56
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Coupled Funcs
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Peak Hold
*
3-57
第 3-25 図 SOURCE 操作画面、スカラー・チャンネル
*
Option 23 が装着され
たときに現れます。
中心とスパン
周波数掃引モード
More
Enter Source
Only Mode
*
CW モード
More
Sweep
Time
*
上記のように
Return to
Source
Return to
Source
Set Delay...
Trigger
Mode
Set Up
Pulse
Internal
Continuous
External
Trigger Mode
Return to
Pulse Mod
Set Delay...
Set PRF...
Set PRI...
Set Pulse
Width...
External
電力掃引モード
More
Enter Source
Only Mode
Return to
Pulse Mod
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
上記のように
Option 23 が装着されたとき
を除く、CW モード画面で
Pilse Mod キーが現れたとき
Select Source
Mode
Return to
Pulse Mod
Set Delay...
Edit Pulse
Pattern
Pulse
Pattern
Single
Pulse
この画面は Pulse
Pattern が選択さ
れたときに表示
されます。
Single
Pulse
Single Pulse
Pulse
Mod
Pulse
Pattern
この画面は Single
Pulse が選択され
たときに表示され
ます。
Return to
Source
Microwave
Slow
Microwave
Fast
RF
Slow
RF
Fast
Auto
Loop Bandwidth
Pulse
Mod
Single Pulse
Internal
Pulse CW
Pulse
Mod
Pulse Mod
Return to
Source
Set
Sweep Time...
User Set
Sweep Time
Automatic
Sweep Time
Sweep Time
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Select Source
Mode
Select Source
Mode
Enter Source
Only Mode
Return to
Source
FM
Sweep
Time
上記の
ように
DC Null
Pulse
Mod
Set Number
of Points...
Set Number
of Points...
Set
Frequency...
Set Internal
Mod Freq...
Set Output
Power...
Set Output
Power...
Set Stop
Power...
Set
FM Deviation...
Source
Set
Span...
Set
Frequency...
Set Cntr
Frequency...
External DC
SOURCE
Return to
Source
Set Start
Power...
Source
Source
External AC
FM
FM
Return to
Source
Set
Voltage...
Internal
SOURCE
開始と停止
周波数掃引モード
SOURCE
になります
Only Mode」
* このキーは「Source
のときには [Exit Source Only Mode]
More
Enter Source
Only Mode
Return to
Prior Menu
Ext levelling
Power Meter
Constant
Voltage
Pulse
Mod
Sweep
Time
Live Y-Axis
Ext levelling
-ve Det
0-10V Ramp
Loop
Bandwidth
Set Number
of Points...
Select Source
Mode
Ext levelling
+ve Det
Voltage O/P
Voltage
Output
Set Output
Power...
Power
Sweep
CW
Int Levelling
Frequency
Standard
Set Stop
Frequency...
Cntr & Span
Freq Sweep
Start & Stop
Freq Sweep
Source Mode
Levelling
Levelling
Source
Set Start
Frequency...
Source
SOURCE
Return to
Source
Ext Std
10 MHz
Ext Std
1 MHz
Int Std
Freq Standard
C6219
Save and
Exit
Clear
Pattern
Insert
Pulse Above
Delete
Pulse
Next
Page
Previous
Page
Edit Pattern
パネルからの操作
パネルからの操作
CAL
Cal
Through Cal
Through
Short OR
Open Cal
Continue
Single Ended
Ins Loss
1
S/E Ins Loss
Apply Path
Cal
Short AND
Open Cal
Path Cal
Off
Short OR
Open Cal
Detector
Autozeroing
Continue
Source
Freq Range
3
Display
Freq Range
3
Reference
Device
3
Select Path
Cal Store
Select Path
Cal Store
Zero
Detectors
Abort
Abort
Return to
Cal
Path Cal
OK
Short or Open
2
Continue
Apply Path Cal
Select
注記 1
「S/E Ins Loss」操作画面から選ばれて
いるときには、名称が「S/E IL S & O」
になります
Select Path
Cal Store
Return to
Path Cal
注記 2
「S/E Ins Loss」操作画面から選ばれて
いるときには、名称が「S/E IL S & O」
になります
注記 3
このキーは目盛をずらしたり (Offset)、
目盛り付けをしている (Scaling) ときに
だけ、現れます
Abort
Return to
Cal
C4960
第 3-26 図 CAL 操作画面 、スカラー・チャンネル
3-58
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Short & Open
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Short AND
Open Cal
パネルからの操作
SCALE/
FORMAT
Scale/Format
Set
Scale...
Autoscaling
Autoscaling
dB/dBm
Autoscale
VSWR
Continuous
Autoscale
Watts
Volts
Return to
Scale/Format
C3666
第 3-27 図 SCALE / FORMAT 操作画面、スカラー・チャンネル
3-59
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Set Ref
Position...
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Set
Ref Level...
パネルからの操作
Max/Min
Tracking
Maximum
Mkr Funcs
Search
Bandwidth
Search
Left
1 dB Gain
Compression
Bandwidth
Search
Search
Right
dB/Octave
Set n dB
Value...
Set Search
Value...
dB/Decade
Display
CF/ F
Off
Bandwidth
Tracking
Tracking
Off
Return to
Marker
Remove
Results Window
Return to
Marker
Pk-Pk
Active Mkr
to Maximum
Return to
Mkr Funcs
Active Mkr
to Minimum
Find
Pk-Pk
Return to
Mkr Funcs
Pk-Pk
Tracking
Max/Min
Tracking
Use
Sub-range
Pk-Pk
Pk-Pk
Mkr
Functions
Pk-Pk
Delay
Active
Mkr
Set
Bandwidth...
Delta
Mkr
More
Delta Marker
Use
Sub-range
Delta
Mkr
Set Sub-range
Start...
Large
Readout
Position
Delta Mkr...
Set Sub-range
Stop...
Mkr
Table
Fixed
Delta
Cntr /
Span
Marker
Set Sub-range
Start...
Set Sub-range
Stop...
Cntr /
Span
Return to
Marker
スカラー、
同調入力測定
All Mkrs
Off
Measure
Deviation
Deviation
Place Mkr
At Active...
Return to
Marker
Linear
Position
Active Marker...
群遅延測定
Assign Active
Mkr 1-8...
Set Up
Mkrs
Off
Set Up Mkrs
Return to
Prior Menu
Parabolic
Return to
Marker
Marker
On
Return to
Pk-Pk
Make
Active
Return to
Marker
C4850
第 3-29 図 MARKER 操作画面、スカラ-・チャンネル
3-60
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Marker
Tracking
Minimum
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Bandwidth
MARKER
Search
パネルからの操作
SOURCE
Levelling
Levelling
Frequency
Standard
Automatic
Sweep Time
Voltage
Output
User Set
Sweep Time
Loop
BW
Set
Sweep Time...
Enter Source
Only Mode
More
Return to
Prior Menu
Freq Standard
Voltage O/P
Int Std
0-10V Ramp
Ext Std
1 MHz
Auto
Constant
Voltage
Ext Std
10 MHz
RF
Fast
Live Y-Axis
RF
Slow
Set
Voltage...
Loop Bandwidth
Microwave
Fast
Microwave
Slow
Ext levelling
+ve Det
Ext levelling
-ve Det
Ext levelling
Power Meter
Return to
Source
Return to
Source
Return to
Source
Return to
Source
第 3-30 図 SOURCE 操作画面、フォルトロケーションチャンネル
3-61
Int Levelling
C3637
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Set Output
Power...
Source
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Source
パネルからの操作
CAL
Cal
Fault
Location Cal
Fault Loc Cal
Apply Path Cal
Select
Select Path
Cal Store
Path Cal
OK
Detector
Autozeroing
Zero
Detectors
Abort
Return to
Cal
Return to
Fault Loc Cal
C3638
第 3-31 図 CAL 操作画面、フォルトロケーションチャンネル
3-62
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Apply
Path Cal
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Continue
パネルからの操作
SCALE/
FORMAT
Scale/Format
Set
Scale...
Autoscale
Continuous
Autoscale
dB
VSWR
C3640
第 3-32 図 SCALE / FORMAT 操作画面、フォルトロケーションチャンネル
3-63
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Set Ref
Position...
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Set
Ref Level...
パネルからの操作
Peak Level
MARKER
Peak
Level
Set Peak
Level...
Marker
Find
Maximum
Identify
Peaks
Next Peak
Left
Next Peak
Right
Delta
Mkr
More
Delta Marker
Delta
Mkr
Marker
Large
Readout
Position
Delta Mkr...
Mkr
Table
Fixed
Delta
All Mkrs
Off
Place Mkr
At Active...
Position
Active Marker...
Assign Active
Mkr 1-8...
Set Up
Mkrs
Return to
Prior Menu
Set Up Mkrs
Return to
Marker
Marker
On
Make
Active
Return to
Marker
C3639
第 3-33 図 MARKER 操作画面、フォルトロケーションチャンネル
3-64
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Return to
Marker
Active
Mkr
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Peak
Level
パネルからの操作
SOURCE
FM
FM
Source
External AC
Source
Tracking
Generator
External DC
Enter Source
Only Mode
Offset
Tracking Gen
Frequency
Standard
CW
Voltage
Output
Set Output
Power..
Set
Frequency...
Freq Standard
Internal
Voltage O/P
Int Std
Set
FM Deviation...
0-10V Ramp
Ext Std
1 MHz
Set Internal
Mod Freq...
Constant
Voltage
Ext Std
10 MHz
DC Null
FM
Live Y-Axis
More
Return to
Prior Menu
CW が選ばれて
いるとき
Return to
Source
Return to
Source
SOURCE
SOURCE
Source
Source
Tracking
Generator
Tracking
Generator
Offset
Tracking Gen
Offset
Tracking Gen
CW
CW
Set Output
Power..
Set Output
Power..
Scale and Offset
Set Frequency
Scaling...
Set Frequency
Offset...
Apply Scale
then Offset
Apply Offset
then Scale
Set Scale
and Offset
More
トラッキング・
ジェネレータが
選ばれているとき
上記のように
More
上記のように
Return to
Source
周波数をずらす Offset
トラッキング・ジェネレータ
が選ばれているとき
C4851
第 3-34 図 SOURCE 操作画面、スペクトラム・アナライザ・チャンネル
3-65
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Set
Voltage...
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Return to
Source
パネルからの操作
CAL
Normalise
Normalising
Off
Continue
Abort
C3644
第 3-35 図 CAL 操作画面、スペクトラム・アナライザ・チャンネル
3-66
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Normalise
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Cal
パネルからの操作
SCALE/
FORMAT
Scale/Format
Set
Scale...
Volts
dB V
C3643
第 3-36 図 SCALE/FORMAT 操作画面、スペクトラム・アナライザ・チャンネル
3-67
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
dBm
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Set
Ref Level...
パネルからの操作
MARKER
Marker
Find Peak
Signal
Mkr to
Centre Freq
Mkr to
Ref Level
Peak
Search
Mkr Funcs
Find Peak
Signal
Active
Mkr
Frequency
Counter
Next
Peak
Counter
Resolution...
Peak
Tracking
Delta
Mkr
Noise in
1 Hz BW
Identity
Peaks
Position
Delta Mkr...
Measure Rel
to Carrier
Remove
Mkr Table
Fixed
Delta
Search
Left
Delta Mkr
to Span
Search
Right
Delta
Mkr
Delta Marker
More
Marker
Large
Readout
Mkr
Table
Set Search
Value...
All Mkrs
Off
Return to
Marker
Return to
Marker
Place Mkr
At Active...
Position
Active Marker...
Return to
Marker
Assign Active
Mkr 1-8...
Set Up
Mkrs
Set Up Mkrs
Marker
On
Return to
Prior Menu
Make
Active
Return to
Marker
C3641
第 3-37 図 MARKER 操作画面、スペクトラム・アナライザ・チャンネル
3-68
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Mkr
Functions
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Peak Search Fns
パネルからの操作
PRINT
Print Options
Print File
Print
Print
Save Options
O n /O f f
Save
Enter
User Text
New Store
Name
Save
Options
USB Memory
Select
Print
Options
Print
Traces Only
Screen
Dump
Set Store
Information
Select Printer
Select
Abort
Print
Return to
Print
Return to
Print
Return to
Print
Set Store Info
Password
Protection
Change
Password
Recall Options
Select
Return to
Print
USB Memory
Enter
User Text
Return to
Save Options
C6265
Return to
Print Options
第 3-38 図 PRINT 操作画面
3-69
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Select
Printer
Recall
Options
USB Memory
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Print
File
パネルからの操作
SAVE/
RECALL
Save/Recall
Save
Trace
Save Trace
Recall
Trace
Recall Trace
Save
Select
Apply Trace
Memory
Recall
Settings
Recall Settings
USB Memory
Save
USB Memory
Select
Save Settings
as User Default
View Inst
Settings
New Store
Name
Save Settings
Spreadsheet
Format
Set Store
Information
第 3-40 図
(2/2) へ
Return to
Save/Recall
New Store
Name
USB Memory
Return to
Save/Recall
Password
Protection
Change
Password
USB Memory
Enter
User Text
Set Store
Information
Return to
Save/Recall
Return to
Save/Recall
Set Store Info
Apply Trace Mem
Relative to
Memory
Memory
Operation Off
Rel to Memory
Select
Return to
Save Trace
USB Memory
Spreadsheet
Format
Return to
Save/Recall
Return to
Apply Mem
C6260
第 3-39 図 SAVE/RECALL 操作画面 (1/2)
3-70
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Save
Settings
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Resume Live
Measurement
パネルからの操作
第 3-39 図
(1/2) から
第 3-39 図
(1/2) から
View Settings
View Settings
Current
Settings
Current
Settings
Default
Settings
Default
Settings
User Default
Settings
User Default
Settings
Settings
Store
Settings
Store
Save to
Store
Print
Print
Save to
Save/Recall
Save to
Save/Recall
「Current Settings」
が選ばれているとき
「Default Settings」または
「User Default Settings」
が選ばれているとき
New Store
Name
USB Memory
第 3-39 図
(1/2) から
Set Store
Information
Set Store Info
Return to
View Settings
Password
Protection
View Settings
Change
Password
Current
Settings
Enter
User Text
Default
Settings
User Default
Settings
Settings
Store
Select
Store
Select Store
Select
Recall from
Store
Return to
Save Settings
Print
Return to
Save/Recall
「Settings Store」が
選ばれているとき
USB Memory
Return to
View Settings
C6261
第 3-40 図 SAVE/RECALL 操作画面 (2/2)
3-71
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Save
Save Settings
as User Default
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Save Settings
パネルからの操作
RUN
APPS
Run Apps
第 3-41 図 RUN APPS 操作画面
3-72
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
C3667
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Run
パネルからの操作
Remote
Titles
On/Off
Security
Secret Freq
Display
No External
Controller
Lock
Instrument
Set Up
RS232
Set
Title
Set Passwords
Remote
Control
Set Level 1
Password...
Titles
Set Level 2
Password...
GPIB
Address...
Restore
Autotrigger
Return to
Utility
Security
Return to
Utility
Set Inc
/Dec Steps
Store
Management
Return to
Utility
Service
第 3-44 図
(3/5) へ
International
第 3-43 図
(2/5) へ
Applications
第 3-43 図
(2/5) へ
Return to
Security
Inc/Dec Steps
Inc/Dec Steps
Store Mngmnt
Trace
Memory
Settings
注記 1
ディレクトリが強調されていれば、
このキーは下記のようになります
Change
Directory
注記 2
このキーは「Trace Memory」格納に
対してだけ現れます
Manage Stores
Delete
1
Derive
from Span
Print
Options
Metres
Feet
Screen
Dumps
Limit
Specs
Copy
Power
Cals
USB Memory
Tx Line
Stores
Return to
Utility
Return to
Utility
Select USB
Memory Path
Spreadsheet
Format
PRINT 画面
と同じ
2
段階的増減が
周波数になって
いるとき
Return to
Utility
段階的増減が
距離になって
いるとき
Inc/Dec Steps
Return to
Utility
段階的増減が
その他になって
いるとき
Return to
Store Mngmnt
C6259
第 3-42 図 UTILITY 操作画面 (1/5)
3-73
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Set
Passwords
Utility
Controlled
by GPIB
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
UTILITY
Controlled
by RS232
パネルからの操作
第 3-42 図
(1/5) から
Applications
Install
Application
Install App
Remove
Application
Remove
Auto Run
Mark as
Auto Run
Install
Remove App
Auto Run
Return to
Utility
Clear
Auto Run
Return to
Applications
Return to
Applications
Return to
Applications
第 3-42 図
(1/5) から
International
International
Change
Select
Go to Param
Selection
Install
New Locale
New Locale
Add
Return to
Utility
Return to
Utility
パラメータが
選ばれていないとき
パラメータが
選ばれているとき
C3655
Return to
International
第 3-43 図 UTILITY 操作画面 (2/5)
3-74
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KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Select
パネルからの操作
Status
Display Test
Results
Erase
Test Results
第 3-42 図
(1/5) から
Display Build
State
Display Patent
Information
Print
Get ID ROM
Details
Service
Set-up
Build State
第 3-45 図
(4/5) へ
第 3-46 図
(5/5) へ
Return to
Service
Tests
Upgrade
Instrument
Return to
Status
Diagnostics
Return to
Utility
Tests
Test
Keyboard
Upgrade
Test
Display
Test Keyboard
Test Display
Pixel Off
Continue
Pixel On
Remove
Menu
Return to
Service
Exit
Exit
Exit
C4959
第 3-44 図 UTILITY 操作画面 (3/5)
3-75
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Instrument
Calibrations
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Status
パネルからの操作
第 3-44 図
(3/5) から
Set-up
Display
Maximum
Brightness
Reset Op
Hours Clock
High
Brightness
Set Serial
Number
Low
Brightness
Set 6800
Options
Minimum
Brightness
Colour
Palettes
Colour Palettes
Colour
Return to
Service
Return to
Set-up
White on
Black
Black on
White
Green on
Black
Monochrome
Date & Time
Enter
Time...
Return to
Display
Enter
Date...
Store Date
& Time
Return to
Set-up
C3657
第 3-45 図 UTILITY 操作画面 (4/5)
3-76
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Set Date
& Time
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Display
パネルからの操作
第 3-44 図
(3/5) から
Freq Std Cal
Continue
Instrument Cals
RF Source
Calibrations
Spec Ana
Calibrations
RF Source Cals
Frequency
Standard Cal
Perform
Frequency Cal
Broadband
Power Cal
Bband Power Cal
Power Cal
Functions
Continue
Perform
FM Cal
Pulse
Mod Cal
Continue
Pulse
Mod Cal
Abort
Set Start
Frequency...
Return to
Service
Set Stop
Frequency...
Return to
Instrument Cals
Select Power
Cal Store
Select
Select Power
Cal Store
Abort
Abort
Spec Ana Cals
New Store
Name
LO Frequency
Cal
Power Cal Funcs
RBW Filter
Cal
Transfer to
Primary Cal
YIG Filter
Cal
Select User
Power Cal
Amplitude
Cal
Select Store
Select
Return to
Calibration
Select Primary
Power Cal
Transfer to
Pulse Mod Cal
Log Amp
Lin Cal
Select Store
これらのキーは
Option 25 が装着
されたときに現
れます。
Select User
Pulse Mod Cal
Select Primary
Pulse Mod Cal
Return to
Instrument Cals
Return to
RF Src Cals
Return to
Calibration
C6230
第 3-46 図 UTILITY 操作画面 (5/5)
3-77
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Nband Power Cal
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Narrowband
Power Cal
第 3-47 図 PRESET 操作画面
3-78
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KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
パネルからの操作
第4章
簡単な技術説明
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
概要 ......................................................................................................................................................4-1
システム制御基板 A1/1 .....................................................................................................................4-1
周波数標準基板 A2 ............................................................................................................................4-2
合成信号源 ..........................................................................................................................................4-2
主合成器基板 AS1 .....................................................................................................................4-2
周波数帯域選択および制御基板 AS2 .....................................................................................4-2
信号調整基板 AS3 .....................................................................................................................4-3
マイクロ波信号源部 .................................................................................................................4-3
データ捕捉基板 AD1 .........................................................................................................................4-3
内部変調ボード AG1F .......................................................................................................................4-3
パルス変調器とマイクロウェーブスイッチ AS6 ..........................................................................4-4
スペクトラム・アナライザ ..............................................................................................................4-4
入力分配部 .................................................................................................................................4-4
第 1 局部発振器 (LO) 部およびスペクトラム・アナライザ合成器基板 AR4 ..................4-4
高調波ミキサ .............................................................................................................................4-4
掃引制御基板 AR3 ....................................................................................................................4-5
スペクトラム・アナライザ・インターフェース基板 AR11 ..............................................4-5
ダウンコンバータ部 .................................................................................................................4-5
第 1 IF システム AR1 ................................................................................................................4-5
第 2 IF システム AR2 ................................................................................................................4-6
電源 ......................................................................................................................................................4-6
図のリスト
第 4-1 図
第 4-2 図
システム構成図 1/2 ......................................................................................................4- 7
システム構成図 2/2 ......................................................................................................4- 8
概要
ここでは、6800A シリーズのハードウエアの概要を記述し、第 4-1 図と第 4-2 図に示すような
機器の機能構成図にも触れます。第4-2図と関係するスペクトラム・アナライザの記述は6840A
シリーズのみに適用します。詳細は、英文の Maintenance Manual の Chapter 1 に記述されてい
ます。
システム制御基板 A1/1
6800A の主な制御、処理とインターフェース機能はすべてシステム制御基板 A1/1 で行います。
このアセンブリは、2 つの ETX フォーマットのコンピュータモジュールをサポートするメイ
ンキャリアボードで構成されます。ETX モジュールの 1 つは、Phar-Lap オペレーティングシ
ステムと 6800A のハードウェアを制御する関連ソフトウェアを起動させます。2 番目の ETX
モジュール(I/O プロセッサとして知られる)は、Linux オペレーティングシステムの下で起
動する I/O インターフェース機能(グラフィックと USB)を実行します。2 つの ETX モジュー
ルは双方向の FIFO リンクを介してお互いに通信します。以下は使用される ETX モジュール
タイプの例です。
4-1
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目次
簡単な技術説明
Phar-Lap プロセッサ
Intel® Celeron® M CPU 600 MHz, 512 MB RAM、以下の特徴を有する
16 ビット I/O
16 ビット DMA
2 × IDE インターフェース
パラレルポート
2 ×シリアルポート
外部 PS/2 キーボードへのインターフェース
I/O プロセッサ
2 × IDE
18 ビットパラレル LCD インターフェース
VGA インターフェース
両プロセッサ用のソフトウェアは、コンパクトフラッシュ(CF)メモリカード(プロセッサ
毎に)上に常駐します。Phar-Lap 側の CF カードは、工場出荷時の初期データとユーザデータ
も保存します。
加えて A1/1 ボードは以下の特徴を有します。
GPIB インターフェース
不揮発性 RAM (NOVRAM)
前面パネルキーボードへのインターフェース
AT1 オプションボードと交換するトリガとロックインターフェース
A1/1 ボードはシステムマザーボードの専用のスロットに差し込まれます。システム(USB と
トリガ / ロック接続を除いて)への全てのインターフェースは、システムマザーボードを介し
て行われます。2 つのマザーボードは、96 本 DIN41612 の ISA バスコネクタと 192 本(4 × 48
列)2 mm コネクタを備えています。
周波数標準基板 A2
6800A の機能の多くには 10 MHz の基準周波数が必要で、基準周波数は 100 MHz の VCXO か
ら作っています。機器が内部の標準に設定されると、VCXO は位相固定ループ (PLL) を使っ
て、10 MHz の恒温槽制御による水晶発振器 (OCXO) に固定されます。OCXO はデータを ISA
バスから受ける DAC の出力に同調しています。10 MHz は後面パネルから出力されています。
代わりに、VCXO は 1 MHz または 10 MHz の外部標準に固定 ( 同じ後面パネルのコネクタから
) できます。
合成信号源
6800A の信号源は下記のようなもので構成されています。
主合成器基板AS1は1.5~ 3 GHzの信号を発生するために端数処理を行っている合成器を利用
しています。
周波数帯域の選択と制御の基板 AS2 は AS1 の出力を受け取り、1 MHz ~ 1.5 GHz の信号を生
成します。RF およびマイクロ波信号のレベル制御も行っています。
4-2
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
2 × USB
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AMD® LX800 CPU 500 MHz、512 MB DRAM、以下の特徴を有する
簡単な技術説明
信号調整基板 AS3 は基板 AS1 と AS2 で発生した信号の増幅、レベル制御およびフィルタ処理
をしています。
主合成器基板 AS1
プログラム可能な分周器 (IFR の特許の端数を処理する構成を使っています ) が発振器を周波
数標準基板 A2 による 10 MHz 基準信号に位相固定して、1.5 MHz ~ 3 GHz の範囲を発生しま
す。発振器が 3 GHz まで発振しなくてもよいように、500 MHz ~ 667 MHz の VCO を使って低
次の高調波を発生させています。VCO の出力は高調波発生器に供給され、3 次、4 次、5 次の
高調波を発生します。この中の 1 つを電圧同調フィルタで選んで、1.5 ~ 3 GHz の信号を発生
します。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
VCO の周波数は正確な分周比の設定と、VCO の予備操縦で必要な値に設定されます。これは
ディジタル・インターフェースを介してソフトウエアによって制御されます。
周波数帯域選択および制御基板 AS2
AS1 からの 1.5 ~ 3 GHz 出力は 1/2 および 1/4 に分周されて、それぞれ、750 ~ 1500 MHz と 375
~ 750 MHz の信号が生成されます。ミキサは 1501 ~ 1875 MHz の入力信号と局部発振器から
の 1.5 GHz の信号から 1 ~ 375 MHz の信号を発生します。局部発振器は 10 MHz の基準周波数
に位相固定されている 1.5 GHz の VCO です。PIN ダイオード・スイッチで 1.5 ~ 3 GHz の直接
通過経路、分周器の 1 つの出力またはミキサの出力のどれかが選ばれ、AS3 に伝えられます。
レベル制御回路は AS3 およびマイクロ波部の出力で一定の出力を維持する制御回路です。出
力電力のレベルはダイオード・ディテクタに監視され、制御ループが相当する PIN ダイオー
ド変調器の駆動信号を動かします。レベル制御回路は後面パネルの EXT LEVEL INPUT コネ
クタに接続されている外部のディテクタあるいは電力計と一緒に使えます。
信号調整基板 AS3
AS3 基板の機能は AS2 からの合成された信号を増幅し、出力信号にある高調波 ( 入力信号と電
力増幅器の両方が高調波の内容に寄与しています ) を減衰することです。この基板は出力電力
のレベルを制御する手段も備えています。
AS2 からの 1 MHz ~ 3 GHz の出力は可変アッテネータとして使われる PIN ダイオード変調器
に伝えられます。これは AS2 にある制御回路であるレベル制御のシステムの一部を形成しま
す。この信号は公称 27 dB の利得の電力増幅器に入ります。これが AS2 の出力電力を増幅し、
その他の信号調整回路の損失を補償し、前面パネルで +10 dBm を超える出力電力を周波数範
囲全体にわたって供給します。
フィルタ段は 11 個の 1/2 オクターブのフィルタで構成され、異なる帯域に合うように切り換
えられます。
抵抗による抽出回路が出力信号を抽出し、ダイオード・ディテクタに伝えます。これが電力
レベルに比例する DC 出力電圧を出します。これは 3 GHz 未満の信号のレベルを制御する AS2
にある制御回路に伝えられます。
マイクロ波信号源部
マイクロ波信号源部は 3 ~ 24 GHz の信号周波数を供給しますが、低い周波数用の 6821 および
6841 にはありません。この周波数は 5 個以下の 1 列のマイクロ波 VCO( 機器の周波数範囲で左
右されます ) で発生されます。各 VCO には低域通過フィルタが続き、高調波を減少します。
SP6T PIN ダイオード・スイッチで VCO 出力と AS3 からの 1 MHz ~ 3 GHz 出力のどちらかが
選ばれます。
4-3
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
さらに、1 MHz ~ 3 GHz の信号を発生するために、AS2 基板が ISA バスを経由してシステム
制御基板と通信しながら、信号源の主制御器としても動作します。
簡単な技術説明
選んだ信号から抽出された信号が位相固定ループに伝わり、3 GHz を超える信号のためにAS2
からの 600 ~ 800 MHz 局部発振器出力に位相固定されます。
SP6T スイッチの出力に PIN ダイオード変調器が続き、それが広帯域方向性結合器と AS2 の制
御回路と一緒に 3 GHz を超える周波数のレベル制御回路を形成します。このレベル制御シス
テムを使って、一定の電力と良好な信号源の整合を実現します。この変調器を使って、信号
源の出力電力レベルを調整します。別注文の段階的に切り換えるアッテネータを搭載してい
れば、それはマイクロ部と RF 出力コネクタの間に取り付けられています。
内部変調ボード AG1F
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データ捕捉システムは 3 個の増幅器がディテクタ入力 A、B および C に対して鎖状になってい
ます。各鎖には 2 段の利得切換があり、合計 6 個の利得設定になっています。校正 DAC で 3
個の増幅器のつながりの各々に各利得を組み合わせて自動校正ができます。
さらに、
別のDAC
が第 1 増幅段のゼロレベルの決定に使われています。第 2 増幅段の出力は帯域幅の選択できる
低域通過フィルタに伝わり、基底雑音 (noise floor) を減らされます。各鎖のサンプルホールド
回路で 3 個の入力すべてのデータの同時抽出ができます。サンプルホールドの各出力は 16-bit
ADC に順に多重化されます。この ADC 出力は ISA バス・インターフェースを経由して、シス
テム制御基板に伝わり処理されます。システム制御に渡されるのは、ディテクタの内の
EEPROM に保持されるディテクタの校正データです。
AG1F モジュールは、要求される変調信号を発生させるために DSP と 12 ビット DAC の技術を
使っています。FM モードでは、ユーザが定義した低ひずみの正弦波が作られ、主合成信号源
を FM 変調するために AS1 へ送られます。パルスモードでは、ユーザ定義の単パルスまたは
パルスパターンのどちらかが作られ、マイクロウェーブ信号源をパルス変調するために AS6
へ送られます。パルス発生器は、ユーザ定義の遅延によって外部からトリガされることも可
能です。
FMおよびパルス変調信号はどちらも後面パネルの MOD IN/OUTコネクタへも送られます。変
調信号の帯域幅を維持するために、入力および出力インピーダンスは 50 Ω です。信号の切り
替えは、アナログスイッチを介してソフトウェアで制御されます。
パルス変調器とマイクロウェーブスイッチ AS6
AS6 ボードは全ての内部パルス変調オプション(Option 25a および 25b)に共通です。AS6 は
規則正しい供給ルートを作り出し、パルス変調器、マイクロウェーブ送信スイッチおよび 20
dB 増幅モジュール用のロジックを制御します。
高速ロジック回路は、パルス変調モジュールへ高速の変調パルスを結びつけるために使われ
ます。変調パルスは外部または内部信号源のどちらかから AS6 へ供給されます。パルス変調
が選ばれていなければ、FM 変調された正弦波は「ループスルー」AS6 です。4 つの LED が
ハードウェアの状態を示します。
パルス変調モジュールは、良好な絶縁と高速エッジを備えたマイクロウェーブ信号源をパル
ス変調できる吸収性のピンダイオードスイッチです。マイクロウェーブ送信スイッチは低損
失の電気機械式スイッチです。パルスモードが選ばれたときにパルス変調モジュールを通し
てマイクロウェーブ信号源へ接続します。
4-4
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
データ捕捉基板 AD1
簡単な技術説明
スペクトラム・アナライザ
入力分配部
入力 RF 信号は SP2T PIN ダイオード・スイッチを経由して、4.2 GHz までの高い周波数へ変換
するミキサまたは 4.2 ~ 24 GHz の信号に変換する高調波変換ミキサに伝えられます。両方の
ミキサに対する局部発振周波数は第 1 局部発振器 (LO) 部が供給します。高い周波数へ変換す
る局部発振器 (LO) は必要な周波数範囲でのイメージ応答を防ぐために、解析される最高周波
数よりも高いことが必要です。
第 1 局部発振器 (LO) の信号は 4.5 ~ 9.2 GHz YIG 発振器が発生します。局部発振器 (LO) の周波
数はスペクトラム・アナラーザ合成器基板 AR4 の 400 ~ 450 MHz 合成器に位相固定されてい
ます。これには IFR の特許である端数を処理する構成を利用するプログラム可能な分周器を
使います。局部発振器 (LO) の信号はサンプリングゲートで抽出され、合成器の VCO 周波数
(100 ~ 112.5 MHz) の 1/4 に位相固定されます。
サンプリングゲートの駆動信号は合成器の VCO
出力から取り出しています。位相検出器からの電圧出力はループフィルタを経由して掃引制
御基板 AR3 の FM コイル駆動器に伝えられます。これは順に YIG 発振器周波数の微調整に使
われます ( ± 50 MHz)。AR3 基板も YIG 主コイル制御電圧を供給して、AR11 基板を経由して
4.5 ~ 9.2 GHz の周波数の祖調整に使われます。
第 1 局部発振器 (LO) 部の SP3T PIN ダイオードスイッチは 4.5 ~ 9.2 GHz 局部発振器の信号を
高い周波数へ変換するミキサ、高調波ミキサまたは外部のミリ波ミキサ ( 接続されていれば )
に伝えます。
高調波ミキサ
高い周波数の局部発振器を必要とせずに 24GHz まで扱うには高調波ミキサを使います。4.5 ~
9.2 GHz の局部発振器が再度使われますが、入力信号は局部発振器の周波数の高調波と混合さ
れます。しかし、入力信号は 1 個の反応をさせるために局部発振器の高調波の各々と混合す
るだけでなく、影像周波数 ( これらの望まれない影像応答は IF 周波数の 2 倍離れたところに出
ます ) での反応も追加されます。この問題を解決するために、信号に追従する帯域フィルタを
ミキサ入力 (YIG 前置選択フィルタ ) に使います。YIG フィルタの同調周波数は、フィルタが
常に設定されている周波数に同調されるように、局部発振器の周波数と同期して変化します。
掃引制御基板 AR3
掃引制御基板 AR3 は次のような対象に制御信号を発生します。
第 1 局部発振器 (LO) 部の YIG 発振器の主コイル ( 周波数同調制御 )
YIG 発振器の FM コイル ( 位相固定 )
YIG 前置選択器フィルタの同調
高調波ミキサによる高調波の選択
アップコンバータ部の SP2T スイッチ
第 1 局部発振器 (LO) 部の SP3T スイッチ
段階的切換アッテネータ
4-5
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
第 1 局部発振器 (LO) 部およびスペクトラム・アナライザ合成器基板 AR4
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
この高い周波数へ変換するミキサは 4.2 GHz を 4.9593 GHz の中間周波数 (IF) に変換します。こ
の信号はミキサの入出力ポートに方向性フィルタを経由して入ります。そこで、局部発振器
(4.9593 ~ 9.1593 GHz で動作 ) と混合され、同じポートに反射されます。反射された信号は方
向性フィルタを通り、必要な IF 周波数の信号は通り抜けますが、邪魔な成分は除かれます。
簡単な技術説明
スペクトラム・アナライザ・インターフェース基板 AR11
この基板は AR3 で発生した制御信号をマイクロ波シャッシ ( 単純にするために構成図には載せ
ていません ) 上の様々な部分に分配します。
YIG 発振器主コイル ( 第 1 局部発振器 (LO) 部上の ) お
よび YIG 前置選択器フィルタの制御信号を必要な同調制御駆動信号に変換することもします。
ダウンコンバータ部
第 1 IF システム AR1
これは一連の IF 回路を構成する 2 個の基板の最初のものです。SP3T PIN ダイオードスイッチ
はダウンコンバータ、高調波ミキサまたは外部のミリ波ミキサから出力される 479.3 MHz を
選びます。選ばれた信号は 2 度低い周波数へ変換されます。最初は 80.7 MHz の IF に、次に最
終 IF の 10.7 MHz に変換されます。構成図を複雑にしすぎないために、IF 出力の邪魔な信号を
減らす様々なフィルタは省いてあります。
高い周波数へ変換するミキサ、高調波ミキサ、外部のミキサの損失は異なっています。これ
らのミキサの損失に合わせて、入力レベルの変化に対して受信機のダイナミックレンジを最
適にするために、2 個のスイッチで利得を切り換える増幅器が使われています。479.3 MHz 増
幅器の利得は 0 ~ 30 dB を 10 dB 単位で切換、10.7 MHz 増幅器の利得は 0 dB または 10 dB です。
UHF ミキサは 479.3 MHz IF 信号を 80.7 MHz に変換します。10.7 MHz への変換は VHF ミキサ
で行います。ミキサ用の局部発振器の駆動信号はダウンコンバータからの 1.12 GHz 入力から
取り出されます。これは 1/2 および 1/16 に分周され、UHF ミキサ用の 560 MHz および VHF ミ
キサ用の 70 MHz の局部発振器信号を発生します。
第 2 IF システム AR2
これは一連の IF 回路を構成する 2 個の基板の 2 番目のものです。第 1 IF システムからの 10.7
MHz IF は入力増幅器に通され、利得 (0、10 または 20 dB) を切り換えられ、感度が最大になる
ように基準レベルを調整します。次に 10.7 MHz バンドパスフィルタを使って、スペクトラ
ム・アナライザの分解能帯域幅を決定します。1 kHz ~ 3 MHz の帯域幅を 1、3、10... の順に
切り換えて作り出します。
対数増幅器および検出器段は 10.7 MHz IF の dB での増幅に比例する DC 電圧を供給し、ダイナ
ミックレンジは 80 dB あります。ビデオ帯域幅フィルタはビデオ帯域幅 1 Hz ~ 100 kHz を 1、
3、10... の順に選べる低域通過フィルタです。検出した信号の高い周波数の雑音を減らし、そ
うしなければ、雑音に埋もれて見えなかった低いレベルの信号を識別できるようにします。
ビデオフィルタの出力は 12-bit のディジタル・データに変換されて、処理と表示のために ISA
バスを経由してシステムプリント基板に出力されます。
FM復調器は狭帯域 FM変調された信号を変調した波形を時間軸に対して周波数偏移として表
示できるようにします。復調された信号はオーディオ増幅器に伝えて、内部のスピーカを鳴
らすことができます。
電源
電源は商用電源から直接動作できる切換機構になっています。機器は 90 V ~ 265 V( 45 Hz ~
65 Hz にて ) が受けられます。電源は +5 V、+6.5 V、+21.5 V、+24 V および 18 V を供給します。
4-6
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
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ダウンコンバータ部は高い周波数に変換された 4.9593 GHz の信号を受け取り、それを局部発
振器からの出力と混合して 479.3 MHz の IF 周波数に変換します。誘電体共振発振器 (DRO) は
4.48 GHz で動作し、10 MHz の基準周波数に位相固定されています。結合器 (Coupler) が発振器
の出力から信号を抽出し、1/4 に分周した 1.12 GHz にして、DRO に位相固定します。1.12 GHz
の信号も第 1IF システムに出力されて、さらに局部発振器 (LO) 信号を発生します。この IF は
フィルタを通ってから、ダウンコンバータ部から出ます。
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4-7
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10 MHz
+5 V
+6.5 V
+21.5 V
+24 V
18 V
ʑɭʐɹʉID᫖٢
ʆʷ
ʶʣʵಇඩ
ಇඩ
DAC
ʨʵʋʡʶɹɿ
÷10
֚ฯୣൈໄÁ²
ʑʂʉʵ
ɮʽʉ˂
ʟɱ˂ʃ
ብୣѿျն਽‫ب‬
100 MHzVCXO
ɿʽʡʵ
ʥ˂ʵʓ
PLL
10MHz
˿ն਽‫ب‬ÁÓ±
ADC
DIGITAL
ISAʚʃ
INTERFACE
ɮʽʉ˂ʟɱ˂ʃ
ʑɭʐɹʉ
EEPROMʑ˂ʉ
αհໃ
ɹʳʃʉʚʃ
ISAʚʃ
ɮʽʉ˂ʟɱ˂ʃ
PLL
ʃɮʍʋ
DAC
ISAʚʃ
1.5 GHz
÷4
÷2
ʷʍɹҋӌ
ʒʴɶоӌ
ISAʚʃ
۶᥂ʶʣʵ
оӌ
20ᵻ24 GHz
13.5ᵻ20 GHz
8.4ᵻ13.5 GHz
5ᵻ8.4 GHz
3ᵻ5 GHz
1 MHzᵻ3 GHz
ɽʽʛɹʒ
ʟʳʍʁʯ
ɵ˂ʓ
ISAʚʃ
ɮʽʉ˂
ʟɱ˂ʃ
αհᝩ୥ÁÓ³
Phar-Lap
ʡʷʅʍɿ
ETX1
ʒʴɶȻ
ʷʍɹ
ɮʽʉ˂ʟɱ˂ʃ
ʑʂʉʵ
ɮʽʉ˂
ʟɱ˂ʃ
Ұᬂʛʗʵ
ɷ˂ʦ˂ʓ
ɮʽʉ˂ʟɱ˂ʃ
ҤॅFPGA
GPIB
ɮʽʉ˂
ʟɱ˂ʃ
FIFO
NOVRAM
PINʊɮɴ˂ʓ۰ᝩ‫ب‬
Ғ૰ࣻʟɭʵʉ
I/Oʡʷʅʍɿ
ETX2
ɺʳʟɭʍɹ
DRAM
ʁʃʐʪ
ʑʂʉʵ
ɮʽʉ˂
ʟɱ˂ʃ
ETX2 ISAʚʃ
ɽʽʛɹʒ
ʟʳʍʁʯ
ɵ˂ʓ
PLL
αհໃɹʳʃʉʚʃ
PINʊɮɴ˂ʓ۰ᝩ‫ب‬
ʃɮʍʋ
ETX1 ISAʚʃ
ʁʃʐʪҤॅÁ±¯±
VCOs
1 MHzᵻ3 GHz
600ᵻ800 MHz
ࠈ᥂ᄉળ‫ب‬
ʨɮɹʷฯ᥂
ʶʣʵ
Ҥॅ‫و‬ᡅ
ʃɮʍʋ
᫖٢ҋӌ
(AUXɽʗɹʉ)
1ᵻ375 MHz
375ᵻ750
MHz
750ᵻ1500
MHz
1.5ᵻ3 GHz
֚ฯୣ࢛‫ڒ‬ᤣ੻ȝɛɆҤॅÁÓ²
ʛʳʶʵʧ˂ʒ
ʷʍɹ
RS232
ɮʽʂɻ˂ʉ
PS/2ɷ˂ʦ˂ʓ
Ұᬂʛʗʵ
ɷ˂ʦ˂ʓ
GPIB
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
ʃʤɹʒʳʪ
ɬʔʳɮʀ᥂ɋ
DRAM
VGA LCD
USB
ISAʚʃ
FMɥAS1ɋ
Option 23ȟ
ᚽᅔȨɟȹȗȽȗ
ȽɜɃ
FMɥAS1ɋ
ISAʚʃ
ISAʚʃ
ɮʽʉ˂
ʟɱ˂ʃ
ʑʂʉʵ
ɮʽʉ˂
ʟɱ˂ʃ
ю᥂۰ᝩÁDZÆ
ISAʚʃ
ɮʽʉ˂
ʟɱ˂ʃ
ʛʵʃ۰ᝩ‫ب‬ÁÓ¶
Ïðôéïî ²µ
1 MHzᵻ3 GHz
αհໃ
ɹʳʃʉʚʃ
ʶʣʵ೫ҋ‫ب‬
઄ҋȝɛɆ
ʶʣʵ೫ҋ‫ب‬
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
10MHz
1.5ᵻ3 GHz
第 4-1 図 システム構成図 1/2
᫖ໃ
ऻᬂʛʗʵȞɜ
ɑȲɂ
AS6ɥ̿ȪȲAG1FȞɜɁ
FM
10 MHzOCXO
DAC
ISAʚʃ
AG1F
‫ף‬ႊ᫖ໃ
Option 23
Ȼ25
Option 25 AS6ɥ̿Ȫȹ
ऻᬂʛʗʵ
Ɂɒ
Option 23
AG1F
Ɂɒ NOOPT
ɴʡʁʱʽ FMɥऻᬂʛʗʵ
ȽȪ
ȞɜɁAS1ɋ
DSP
DAC
Ҥॅ
ʛʵʃ
۰ᝩ‫ب‬
αհໃ
ҋӌ
C6268
պఙҋӌ
ʒʴɶоӌ
(AUXʇɻʍʒ)
۶᥂۰ᝩ
оӌ/ҋӌ
Option 23ȟ
ᚽᅔȨɟȹȗȽȗ
ȽɜɃ
෉᪡Ғ૰
ɬʍʐʗ˂ʉ
(ɴʡʁʱʽ)
簡単な技術説明
෉᪡Ғ૰
ɬʍʐʗ˂ʉ
4-8
YIGպᝩᴪ
FMɽɮʵᮠӦ
10 MHz
ʃʤɹʒʳʪɬʔʳɮʀ
ɮʽʉ˂ʟɱ˂ʃ
AR11
YIGҰᏚᤣ੻‫ب‬
պᝩᮠӦ
YIGպᝩᴪ
˿ɽɮʵᮠӦ
4.4ᵻ9.2 GHz
YIGᄉળ‫ب‬
ቼ1ࠈ᥂ᄉળ‫᥂ب‬
ʃʤɹʒʳʪ
ɬʔʳɮʀоӌ
઩տॴ
ʟɭʵʉ
ોऀҤॅAR3
ોऀҤॅ
ʷʂʍɹ
պᝩ᫖٢
۶᥂ʩɷɿ
÷4
479.3 MHz IF
4.48 GHz DRO
1 kHzᵻ3 MHz
ᤣ੻ժᑤ࢛‫ࢥڒ‬
ґᜓᑤ࢛‫ࢥڒ‬
ʟɭʵʉ
0ᵻ30 dB
FMेᝩ‫ب‬
ߦୣ‫بࢥۄ‬ȝɛɆ
೫ҋ‫ب‬
第 4-2 図 システム構成図 2/2
0ᵻ20 dB
ቼ2 IFʁʃʐʪAR2
1.12 GHz
479.3 MHz IF
SP3Tࡇࡦ
ʊɮɴ˂ʓ
ʃɮʍʋ
ISAʚʃ
ɮʽʉ˂
ʟɱ˂ʃ
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
÷4
÷16
1 Hzᵻ100 kHz
ᤣ੻ժᑤ࢛‫ࢥڒ‬
ADC
Ҥॅʷʂʍɹ
ቼ1IFʁʃʐʪAR1
10.7 MHz
70 MHz
ʝʑɴ࢛‫ࢥڒ‬
ʟɭʵʉ
ɴ˂ʑɭɴ‫بࢥۄ‬
560 MHz
80.7 MHz
VHFʩɷɿUHFʩɷɿ
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
ISAʚʃ
ʩʴฯ
оӌαհ
PLL
ʊɰʽɽʽʚ˂ʉ᥂
479.3 MHz IF
ʃʤɹʒʳʪɬʔʳɮʀ
ն਽‫ب‬AR4
PLL
ʃʤɹʒʳʪࠈ᥂ᄉળ‫ب‬
ɹʳʃʉˁʚʃ
ʑɭʂʉʵ
ɮʽʉ˂
ʟɱ˂ʃ
10 MHz
4.9593 GHz IF
ᯚᝩฯʩɷɿ
ᯚᝩฯඒୣᤣ੻
100ᵻ112.5 MHz+(
400ᵻ450 MHz
ɿʽʡ
ʴʽɺ
ɼ˂ʒ
SP3T
ࡇࡦʊɮɴ˂ʓ
ʃɮʍʋ
ብୣѿျ
ն਽‫ب‬
оӌґᥓ᥂
ᯚȗ֚ฯୣɋ
۰૰Ȭɞʩɷɿ
SP2Tࡇࡦ
ʊɮɴ˂ʓ
ʃɮʍʋ
YIGҰᏚᤣ੻‫ب‬
ʟɭʵʉ
ISAʚʃ
ɮʽʉ˂
ʟɱ˂ʃ
ʃʞ˂ɵ
ISAʚʃ
C4436
10.7 MHz IF
簡単な技術説明
第5章
性能確認試験
目次
概要 ......................................................................................................................................................5-1
1 電源投入と構成の確認 ..................................................................................................................5-2
2 信号源電力およびスカラー・アナライザの確認 ......................................................................5-2
3 スペクトラム・アナライザの確認 ...............................................................................................5-3
概要
全モデルに対して
説明
スカラー・ディテクタ
最小仕様
Aeroflex 6230A または 6230L シリーズ ( 周波数範囲および試験
される機器の信号源出力に整合するためのコネクタ )
6841A、6843A、6844A に対しては上記に下記を追加
連結ケーブル
43139/051 (N 形 ) または 43139/052 (3.5 mm) または信号源出力
をスペクトラム・アナライザ入力に連結するための同様な低損
失のケーブル
6842A、6846A、6847A、6848A に対しては上記に下記を追加
マイクロ波信号源
最低周波数 4 GHz、スペクトラム・アナライザの入力範囲に適
した最高周波数
出力レベル -5 dBm
マイクロ波ケーブル・
アセンブリ
信号源を試験される機器に接続する柔軟なケーブル、試験され
る機器に適したコネクタ
5-1
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
必要な機器
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
次の手順は新しい機器の基本的な機能を確認する迅速で、便利な方法として用意してありま
す。機器の性能を公表仕様の全体に対して試験する場合は英文の 6800A Series Maintenance
Manual をご覧ください。
性能確認試験
1
電源投入と構成の確認
(1)
AC 電源を後面パネルの入力コネクタに接続して、電源スイッチを「1」の位置に設定し
ます。前面パネルで「1」の位置に設定します。SUPPLY スイッチに隣接している待機状
態であることを示す黄色の LED が点灯していることを確かめます。
(2)
前面パネルの SUPPLY スイッチを押します。本器は電源投入時の自己試験を完了します
ので、エラーが出ていないことを確かめます。1
(3)
信号源電力およびスカラー・アナライザの確認
入力 A(Input A)
(1)
6230A シリーズおよび 6230L シリーズ・ディテクタを入力 A(Input A) と SIGNAL SOURCE
OUTPUT に接続します。
(2)
[PRESET] を押して、[Full] を押します。
(3)
試験される機器が 6840A シリーズであれば、[SCALAR] を押して、[Yes] を押します。
(4)
次のようにして基準レベルを +20 dBm に、目盛を 5 dB/div に設定します
[SCALE/FORMAT]
[Set Scale...]
[5] [ENTER/=MKR]
[Set Ref Level...]
[2] [0] [ENTER/=MKR]
[SCALAR]
[Averaging]
(5)
[CAL] [Zero Detectors] を押してディテクタのゼロレベルを校正します。
(6)
次のように押して、周波数範囲を 3 GHz で停止するように設定します。
[SOURCE]
[Set Stop Frequency...]
[3] [G n ]
(7)
[SOURCE ON/OFF] を押して、信号源から出力し、出力レベルが目盛の上端から 4 div 下
にほぼ平坦なトレースとして現れることを確認します。
「UNLEV」および「UNLOC」の文字が表示の一般情報表示区画に現れないことを確認し
ます。
(8)
次のようにして動作状態のマーカを使って、出力電力の最小と最大の点を見つけます。
[MARKER]
[Active Mkr to Minimum]
および
[Active Mkr to Maximum]
1. 電源投入時の自己試験でエラーが発生したら、詳細を求めるために、[UTILITY] を押し、続いて [Service]、[Status] およ
び [Display Test Results] を押します。必要であれば、印刷機能を使って電源投入時の試験結果を紙に印刷します。状況
を弊社にご連絡ください。
5-2
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
2
次の試験に移る前に機器を 30 分以上通電します。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
注記
[UTILITY] を押し、続いて [Service]、[Status] および [Display Build State] を押します。モ
デル名とシリアル・ナンバーが正確に表示され、周波数範囲 ( 複数 ) および搭載している
ハードウエアが機器に期待しているハードウエアの構成に相当することを確かめます。
性能確認試験
測定トレース情報区画のマーカの読み取り値を見て、最小電力と最大電力のピーク-
ピーク間差が 0.9 dB を超えないことを確かめます (± 0.7 dB 内部レベル制御確度±0.2 dB
デティクタ周波数特性 )。
(9)
次のように押して、信号源出力レベルを最大に増加します。
[SOURCE]
[Set Output Power...]
[1] [0] [ENTER/=MKR]( 標準機器にて ) *、または
[8] [ENTER/=MKR]( 段階切換アッテネータが取り付けてある機器 ) *
* 現場で交換可能なコネクタが付いていると 0.5 dB まで減ります。
6821A、6841A および 6848A の場合は段階 (13) へ進みます。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
出力が正しいレベルに増加し、「UNLEV」の文字が表示の一般情報区画に現れないこと
を確認します。
[SOURCE]
[Set Stop Frequency...]
最高信号源周波数を入力し、[G n ] を押して入力を完了します。
[Set Start Frequency..]
[3] [G n ]
[Set Output Power...]
[0] [ENTER/=MKR]
(11) 再び、動作状態のマーカを使って、出力電力の最小と最大の点を見つけ ( 段階 (7))、電力
の最小点と最大点のピーク-ピーク間の差が 1.2 dB( ± 1.0 dB 内部レベル制御確度± 0.2
dB ディテクタの周波数特性 ) を超えないことを確認します。
(12) 次のように押して、信号源の出力 レベルを最大に増加します。
[SOURCE]
[Set Output Power...]
[5] [ENTER/=MKR]( 標準の機器で )、または
[2] [ENTER/=MKR]( 段階切換アッテネータが取り付けてある機器 ) *
* 現場で交換可能なコネクタが付いていると 0.5 dB まで減ります。
出力が正しいレベル に増加し、
「UNLEV」の文字が表示の一般情報区画に現れないこと
を確認します。
入力 B(Input) および入力 C (Input C)
(13) 入力 B (Input) および入力 C (Input C) に接続したディテクタで段階 (5) ~段階 (12) を繰り
返します。([SCALAR] [Input Selection] [B] または [C] を押してディテクタの入力を選び
ます。)
(14) ディテクタを取り外します。
3
スペクトラム・アナライザの確認
(1)
684XA SIGNAL SOURCE OUTPUT と SPECTRUM ANALYZER INPUT の間に連結ケー
ブルを接続します。
(2)
[PRESET] および [Full] を押して、スペクトラム・アナライザの状態にします。
(3)
次のように押して、目盛を 1 dB/div に設定します
[SCALE/FORMAT]
[Set Scale...]
[1] [ENTER/=MKR]
5-3
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
(10) 次のように押して、周波数範囲を開始値 3 GHz に設定し、レベルを 0 dBm に戻します。
性能確認試験
(4)
次のように押して、周波数範囲の停止周波数を 3 GHz に設定します。
[SPECTRUM]
[Cntr/Span]
[Set Stop Frequency...]
[3] [G n]
(5)
次のように押して、信号源を -5 dBm の出力信号のトラッキング・ジェネレータの状態に
設定します。
[SOURCE]
[Tracking Generator]
[Set Output Power...]
[-] [5] [ENTER/=MKR]
表示されているトレースの振幅のピーク-ピーク間の変動が 1.7 dB を超えないことを確
認します ( ± 1.0 dB 振幅確度± 0.7 dB 信号源レベル制御確度 )。
6841A および 6848A の場合は段階 (11) へ進みます。
周波数範囲を開始周波数 3 GHz、停止周波数 20 GHz または最高信号源周波数のどちらか
低い方に設定します。
[SPECTRUM]
[Set Stop Frequency...]
[2] [0] [ENTER/=MKR]
または [8] [.] [4] [ENTER/=MKR](6842A および 6846A の場合 )
[Set Start Frequency...]
[3] [ENTER/=MKR]
(8)
表示されているトレースの振幅のピーク-ピーク間の変動が 5 dB を超えないことを確
認します ( ± 4 dB 振幅確度± 1 dB 信号源レベル制御確度 )。
6842A、6843A、6846A および 6847A の場合は段階 (11) へ進みます。
(9)
周波数範囲を開始周波数 20 GHz、停止周波数 24 GHz に設定します。
[SPECTRUM]
[Set Stop Frequency...]
[2] [4] [ENTER/=MKR]
[Set Start Frequency...]
[2] [0] [ENTER/=MKR]
(10) 表示されているトレースの振幅のピーク-ピーク間の変動が5.5 dB を超えないことを確
認します ( ± 4.5 dB 振幅確度± 1 dB 信号源レベル制御確度 )。
自動同調確認
(11) [PRESET] [Full] を押します。
(12) [SOURCE] [Set Frequency...] を押し、数値を入力し、[ENTER/=MKR] を押して、信号源
を表 1 に列挙している最初の周波数に設定します。
(13) [SPECTRUM] [Auto Tune] を押して、信号に自動同調します。表示されている信号の周
波数と電力がほぼ正しいことを確認します。
(14) 表 1 の残りの周波数で繰り返します。
すべての 684XA に対して
20 MHz、500 MHz、1 GHz、3 GHz
表 1 3 GHz 以下の自動同調確認の試験周波数
5-4
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
(7)
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
(6)
性能確認試験
(15) 試験されている機器が 6842A、6846A、6847A または 6848A であれば、SIGNAL SOURCE
OUTPUT と SPECTRUM ANALYZER INPUT を連結しているケーブルを取り外し、マイク
ロ波ケーブル・アセンブリを使って、外部の信号源出力を SPECTRUM ANALYZER
INPUT に接続します。外部信号源の出力レベルを -5 dBm に設定します。
(16) 684XA の内部信号源または外部信号源のいずれかを使って、表 2 または表 3 のいずれか
に列挙している各周波数で段階 (13) を繰り返します。
6843A および 6844A に対して
4 GHz、8 GHz、12 GHz、16 GHz、20 GHz
6844A に対して
22 GHz、24 GHz
6847A に対して
22 GHz、24 GHz
表 3 外部信号源を使う 3 GHz 以上の自動同調確認の試験周波数
5-5
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
6842A、
6847Aおよび6848Aに対して 4 GHz、8 GHz、12 GHz、16 GHz、20 GHz
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
表 2 内部信号源を使う 3 GHz 以上の自動同調確認の試験周波数
このページは白紙です。
5-6
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
性能確認試験
付記 A
機器の初期設定
最も普通に関係する初期設定のパラメータと機能は次の通りです。[PRESET] [Full] を押した
ことで行われる設定です。
[PRESET] [Measurement] を押すと、初期状態の測定の設定は表示されているチャンネル数と
測定およびその形式には影響せずに、現在のチャンネル ( チャンネルが結合されて、両方と
も同じ形態であれば、両方のチャンネル ) に適用されます。
初期値および状態
チャンネルの構成
チャンネルの番号
1
動作状態のチャンネルの番号
1
動作状態のチャンネルの状態
6820A シリーズではスカラー
6840A シリーズではスペクトラム・アナライザ
動作状態でないチャンネルの状態
動作状態の測定
スカラー
1
チャンネルの結合
6820A シリーズでは結合されて「ON」
6840A シリーズでは結合されずに「OFF」
信号源の動作
信号源の状態
線形周波数掃引
開始周波数
最小
停止周波数
最大
CW 周波数
最小 ( スペクトラム・アナライザ・チャンネルに対し
ては最大の 1/2)
出力電力
0 dBm
開始電力
最小レベル制御電力(アッテネータを最小に設定して)
停止電力
最大保証出力電力
周波数変調
(FM Option が付いていれば )
変調無しの「OFF」
掃引時間制御
自動の「Auto」
使用者の設定する掃引時間
1s
RF の出力
遮断の「OFF」
レベル制御の状態
* 内部
周波数標準
* 内部
電圧出力の状態
固定
0V
電圧出力レベル
A-1
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
パラメータおよび機能
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
「*」が前に付いているパラメータは広範囲に適用されます。機器の構成の設定なので、
[PRESET]( または機器の設定の呼び出し ) を押しても影響されません。これらのパラメータに
関連するデータが壊れたり、失われていれば初期状態を適用します。
機器の初期設定
測定
ディテクタの直線性補正
適用の「ON」
ディテクタの平坦度補正
適用の「ON」
自動ゼロレベル校正
適用しない「OFF」
検出の状態
* DC
入力のずらし (Offset)
ずらさない「0 dB」
開始 / 停止周波数掃引
開始周波数
最小
停止周波数
最大
電力レベル
0 dBm
CW 周波数
最小
開始電力
- 10 dBm
停止電力
+5 dBm
点の数
401
グラフの X 軸の状態の表示の信号源
信号源
測定の指定
A
平均処理
平均しない「OFF」
平均処理回数
16
平滑度
平滑しない「OFF」
経路校正
校正しない「OFF」
使われる経路校正格納
Ch 1 Meas 1 :
Ch 1 Meas 2 :
Ch 2 Meas 1 :
Ch 2 Meas 2 :
メモリ動作
動作しない「OFF」
形式
スカラーおよび同調入力 : dBm
群遅延 : Delay
基準位置
dB(m) :
VSWR :
W:
V:
遅延 :
最上端の線
最下端の線
最上端の線
最上端の線
中心
基準レベル
dB(m) :
VSWR :
W:
V olts :
遅延 :
0 dB(m)
1
100 mW
1V
0 μs
目盛
dB(m) :
VSWR :
W:
V:
遅延 :
10 dB/div
0.2/div
10 mW/div
0.1 V/div
2 μs/div
Rx 分解能帯域幅
( 同調入力の状態 )
3 MHz
( 群遅延では 3 MHz に固定 )
Rx 動作信号レベル
( 同調入力および群遅延の状態 )
0 dBm
A-2
PCL1
PCL2
PCL3
PCL4
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
信号源の状態
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
スカラー・アナライザ・チャンネル
機器の初期設定
範囲
距離の単位 *
メートル
媒体
同軸
範囲
100 m
相対速度
1
減衰
0 dB / m
窓関数処理 (Windowing) レベル
中間
マスキング補正
補正しない「OFF」
測定の指定
6240 シリーズフォルトロケータが接続されている入
力または、フォルトロケータが検出されなければ、
入力 B (Input B)
点の数
401
スペクトラム・アナライザ・チャンネル
グラフの周波数の状態の表示の
信号源
スペクトラム・アナライザ受信機
受信機の開始周波数
10 MHz
受信機の停止周波数
最大
基準レベル
dBm :
dBμV :
V:
分解能帯域幅
定式適用
ビデオ帯域幅
定式適用
入力アッテネータの設定
10 dB
掃引時間
定式適用
トラッキング・ジェネレータ
( 信号源 ) の「電力レベル
0 dBm
トラッキング・ジェネレータの
Offset ( ずれ )
0
トラッキング・ジェネレータの目盛
1
目盛
スペクトラム・アナライザ : 10 dB / div
FM 復調 : 2 kHz / div
信号追従
追従しない「OFF」
復調
復調しない「OFF」
一般
画面の名称
有 (ON)
測定の名称
無 (OFF)
言語 *
英国の英語
キーボード配列 *
英国
日付の形式 *
03 Jan 2008
スプレッドシートのセパレータ *
,
小数点 *
.
LCD 背面照明 *
最大
A-3
0 dBm
107 dBμV
10 V
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
入力の状態
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
フォルトロケーションチャンネル
機器の初期設定
LCD カラーパレット *
カラー
動作状態のマーカ割当
Marker 1
差分マーカ (Delta Marker)
無 (OFF)
マーカ表
無 (OFF)
秘匿機能 ( 周波数情報表示の隠蔽 )
無 (OFF)
リミットチェック
適用しない「OFF」
印刷機器
HP DeskJet / LaserJet
コピーポート割当
プリンタ :
コピー関連の選択
すべて動作状態 ( マーカ表を除く )
A-4
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
USB
付記 B
エラー表示
この付記には、使用者に表示して報告できるすべてのエラーをアルファベット順にあげてい
ます。エラーは次のようにグループに分けています。
システム・エラー。これは通常ハードウエアの故障または不揮発性で格納されてい
るデータの破壊 ( 付記 B-2 ページ ) を意味しています。
エラー表示。これは機器が正しく使われていない ( 付記 B-5 ページ ) ことを使用者に
警告しています。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
!
C0278
上記のようなアイコンを画面に表示して、検出されたエラーの形式を使用者に知らせます。
B-1
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
データの警告。これは入力されたデータが適切でないことを警告しています ( 付記
B-13 ページ )。
エラー表示
システム・エラー
A printer driver failed to load
電源を入れた時にプリンタドライバのロードに失敗しました。プリンタドライバを再インス
トールします。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
Detector EEPROM data corrupted:
Input: < 入力識別子 >
< ブロックの形式 > Block
ロードしている言語ファイルにエラーが検出されました。これは、言語がインストールされ
たときに問題が発生したか、機器のソフトウエアがインストールされたときソフトウエアと
合わないのが見つかったことを意味しています。このエラーが発生すれば、機器は UK の英
語版に戻ります。
Error reading or writing an ID ROM
ハードウエアの故障の可能性を示すエラーが機器の1個のモジュールの中のIDROMの読み書
きをしている間に発生しました。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
Error Strings File out of date
機器にインストールされたソフトウエアに期限切れの「エラー文字列ファイル」が発見され
ました。機器は動作し続けますが、一部のエラーは表示されない場合があります。確実に正
しく動作するために、更新された「エラー文字列ファイル」をインストールします。
6800A 取扱説明書の「ソフトウエアのアップグレードのインストール」をご参照ください。
Failed to read the temperature of the spectrum analyser receiver
I 2 C バスを介して、AR2 ( 第 2 IF システム ) 温度センサを読もうとしましたができません。機
器は動作し続けますが、スペクトラム・アナライザの測定の確度に影響する場合があります。
A printer driver failed to load
プリンタドライバが電源投入時にロードできません。プリンタドライバを再インストールし
てみます。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
Failed to save calibration data
システムが校正データを内部の格納場所に書き込むときに、書き込めませんでした。最もあ
りそうな理由は機器のフラッシュカードに充分な空きスペースがないことです。
格納場所管理機能 (Store Management) を使って ([UTILITY] を押してから )、不要なファイルを
削除して空きスペースを作ります。削除する前に、格納場所管理機能 (Store Management) を
使って、リムーバブルストレージにファイルを転送して、保管できます。
B-2
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Error detected while loading language files
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
規定されている入力に接続されているディテクタのEEPROMに格納されているデータが壊れ
ているのが発見されました。参考として、影響しているデータの特定の部分に関係する情報
( 識別情報、直線性または平坦度 ) も表示します。本器は影響されているディテクタを使って
測定を続けますが、初期の補正データが使われているので、測定確度が影響を受けます。
エラー表示
Frequency standard calibration failure
周波数標準校正中にエラーが発生しました。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
General Strings File out of date
機器にインストールされたソフトウエアに期限切れの「一般文字列ファイル」が発見されま
した。機器は動作し続けますが、一部のエラーは表示されない場合があります。確実に正し
く動作するために、更新された「一般文字列ファイル」をインストールします。
6800A 取扱説明書の「ソフトウエアのアップグレードのインストール」をご参照ください。
IDROM checksum failure
機器の 1 個のモジュールの IDROM の読み書きの間にチェックサムに異常が発生しました。
分解能帯域幅フィルタの校正の間に測定の時間切れが発生しました。最もありそうな理由は
受信機の測定の順序制御装置の故障です。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
Scalar analyser ADC or calibration DAC failure
スカラー・アナライザの増幅器の校正の間に、ADC が校正 DAC 値の変化に応答しないのが見
つかりました。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
Scalar analyser sequencer timed out
データ捕捉順序制御装置の初期化の後に、予定時間内にプロセッサの割り込みがありません
でした。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
Scalar data acquisition amplifier calibration failure:
Input: < 入力識別子 >
Range: < 範囲 >
増幅器の校正に失敗したか、予定された結果になりませんでした。参考として、入力と範囲
も詳述します。校正中に最初に出会ったエラーだけを報告していますので気をつけてくださ
い。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
Software upgrade failed
機器のソフトウエアをアップグレードしようとしている間に問題が発生しました。特定の故
障はエラーコード番号で区別します。
このエラーの発生の場合には、弊社にご連絡ください。
Source FM calibration failure
FM信号源の校正に失敗しました。ハードウエアの故障の可能性があることを指示しています。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
B-3
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Resolution Bandwidth Filter calibration failed
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
エラー表示
Source frequency calibration failure
信号源の周波数の校正中にエラーが発生しました。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
Source power calibration failure
信号源の電力の校正中にエラーが発生しました。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
Spectrum analyser calibration failure
スペクトラム・アナライザの校正中にエラーが発生しました。
Spectrum analyser calibration failure: No signal
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
Spectrum analyzer LO calibration failure
Lock not found at < 周波数 > kHz
規定された周波数に固定されたのを見つけられなかったので、スペクトラム・アナライザの
局部発振器の校正に失敗しました。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
Store corrupted
規定されている格納 ( 内部またはリムーバブルストレージに ) が壊れているのが見つかりまし
た。その格納が機器の動作に必要であれば、初期状態のデータで上書きして直します。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
The detector connected to input < 入力識別子 > failed to zero
機器が規定されている入力 (A、B または C) に接続したディテクタのゼロレベルの校正に失敗
しました。
ゼロレベル校正動作中に、RF 電力がディテクタに供給されていないこと ( 機器自身内の信号
源はゼロレベルの校正中には自動的に切られています ) を確かめます。
This operation requires the FM option
リモート操作のエラー。別注文の FM option が付いてないので、要求されている動作は利用で
きません。
This operation requires the Group Delay option
リモート操作のエラー。別注文の GROUP DELAY option が付いてないので、要求されている
動作は利用できません。
YIG Preselector Filter calibration failed
DAC under-range at < 周波数 > kHz
規定された周波数で DAC の扱える範囲の下になったためにスペクトラム・アナライザの YIG
前置選択器フィルタの校正に失敗しました。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
B-4
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
RF 信号がスペクトラム・アナライザの入力で検出されなかったので、スペクトラム・アナラ
イザの校正を進められません。最もありそうな理由は校正を始める前に、信号源をスペクト
ラム・アナライザの入力に接続していないことです。
エラー表示
YIG Preselector Filter calibration failed
Measurement timed out at < 周波数 > kHz
規定された周波数で測定の時間切れになったために、スペクトラム・アナライザの YIG 前置
選択器フィルタの校正に失敗しました。
問題が続いていれば英文の Maintenance Manual を参照するか、弊社にご連絡ください。
機器の警告
A limit specification may contain no more than twelve limit segments
A path calibration must be selected before it can be turned on
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
リモート操作のエラー。限界仕様が多すぎる限界切片 (segment) で指定されました。最大数は
12 です。
SCALar:PCAL:SELect コマンドを使って、測定に使用する経路校正を選びます。
Active marker not enabled
動作状態にするマーカが動作可能になっていないので、求められたマーカ機能にはなりませ
ん。
MARKer:ACTive ON コマンドを使って動作状態のマーカを動作できるようにします。
Application < アプリケーション名 > not found
リモート操作のエラー。リモート操作のコマンドの中で求めているアプリケーションは見つ
かりませんでした。
Assign limit specification to the active measurement
測定に限界仕様が割り当てられていないときに、リミットチェックを動作可能にしようとし
ました。
Autorun application < アプリケーション名 > not found
電源投入時に自動的に実行されるように設定されたアプリケーションが見つかりませんでした。
Cannot abort. No printing in progress
印刷中でないのに、印刷の中止が要請されました。
Cannot complete short / open calibration
リモート操作のエラー。外部制御用のインターフェースから開放と短絡の校正をしようとす
るときに、このエラーが発生する場合があります。コマンドを使って、それらの校正の 1 つ
の測定を経路校正格納場所に保存します。そこで別々のコマンドを使って、その他の校正の
測定を同じ格納と平均します。格納が期待しているデータを含んでいないために、平均処理
ができなければ、エラーの表示が出ます。ありそうな理由は規定された格納が最初の校正の
測定を含んでいないか、測定の設定 ( 例えば測定点の数 ) が最初の校正の測定と 2 番目の校正
の測定を格納している間に変更されたことです。
Cannot find language files on floppy disk
新しい言語のインストール中に、関連するファイルがリムーバブルストレージ上に見つけら
れませんでした。
B-5
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
リモート操作のエラー。経路校正を動作させるコマンドを送る前に経路校正格納場所を選ば
なければなりません。
エラー表示
Cannot find the specified keyboard layout file
リモート操作のエラー。規定したキーボード配列のファイルを見つけられません。最も可能
性の高い理由はファイル名のタイプの誤りです。
Cannot find the specified printer driver
リモート操作のエラー。プリンタドライバ・ファイルを削除する要請は、規定されたプリン
タドライバが見つけられなかったので、実行できませんでした。
Cannot 'hold' a trace displaying a memory
リモート操作のエラー。表示の更新を中断する「Hold」機能は作動中の測定だけに適用しま
す。格納されていた測定を表示しているトレースは中断できません。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Cannot measure bandwidth
Cannot measure noise in 1 Hz bandwidth
1 Hz 帯域幅での雑音測定は正規化されたスペクトラム・アナライザの測定トレースではでき
ません。
Cannot print to the RS232 port
リモート操作のエラー。RS232 ポートが以前にリモート操作に設定されていたので、印刷に
使えないのかもしれません。GPIB ポートを印刷に選ぶか、SYSTem:CONTroller コマンドを
使って、RS232 ポートのリモート操作を動作しないようにします。
Cannot recall settings
The settings were stored on an instrument containing group delay option
群遅延を搭載していない 684X に、別注文の群遅延 (Group Delay option) の付いている 684X に
格納された設定を呼び出そうとしました。
Cannot recall settings
The settings were stored on an instrument containing a spectrum analyser
もともと 684X に格納された設定を 682X に呼び出そうとしました。
Cannot reinstall an old software release
現在インストールされているのより古いソフトウエアを復活させようとしました。機器のフ
ラッシュカードにあるソフトウエアはそれより新しいシステムファイルとは互換性がない可
能性があるので、認められません。
ソフトウエアを疑って、再インストールしようとしているのであれば、弊社にご連絡ください。
Cannot remove built-in standard applications
標準で組み込まれているアプリケーションの 1 つを削除しようとしましたが、これは認めら
れません。
Cannot remove country support
リモート操作のエラー。SYSTem:ISETtings:COUNtry:REMove を使って、国のサポートを削除
しようとしましたが、規定された国の設定は現在使用中なので失敗しました。
B-6
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
リモート操作のエラー。測定トレースが対数形式で表示されていないと、帯域幅測定はでき
ません。
エラー表示
Cannot remove keyboard driver
リモート操作のエラー。SYSTem:ISETtings:KEYBoard:REMove を使って、キーボード・ドラ
イバを削除しようとしたが、規定されたキーボード・ドライバは現在使用中なので、失敗し
ました。
Cannot remove language support
リモート操作のエラー。SYSTem:ISETtings:LANGuage:REMove を使って、言語のサポートを
削除しようとしましたが、規定された言語は使用中なので失敗しました。
Cannot remove printer driver
規定されたプリンタドライバは現在使用中なので削除できません。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Cannot remove standard built-in printer driver
標準で組み込んであるプリンタドライバを削除しようとしましたが、これは認められません。
Cannot run application
Cannot select source power calibration
使用するために、信号源とファイルを選んでいるときに、機器は校正されている周波数範囲
が信号源から確実に利用できることを確かめます。この場合にあたらなければ、エラー表示
が出ます。このエラーが発生する唯一の理由は、校正ファイルが他の機器で作られ、リモー
ト操作インターフェースまたはリムーバブルストレージを経由して転送されて、校正周波数
範囲が信号源の周波数範囲を超えた場合です。
Cannot select specified language
リモート操作のエラー。以前にインストールしていなかった言語を選ぼうとしました。
Cannot send print data to another file
早い時期に発生された印刷データを含むファイルは USB またはパラレルポートにだけは出せ
ますが、別のファイルへはできません。
Cannot set range or centre frequency when in Frequency Entry Mode
リモート操作のエラー。開始周波数および停止周波数入力で構成したフォルトロケーション
チャンネルで、障害点の範囲または中心周波数を設定しようとしました。
Cannot set source start or stop frequencies when in Range Entry Mode
リモート操作のエラー。範囲入力で構成したフォルトロケーションチャンネルで、信号源の
開始周波数および停止周波数を設定しようとしました。
Cannot set the Primary Password
1 次パスワードを設定することは認められていません。
Cannot set the waveguide cut-off frequency while the transmission line medium is
coax
伝送線路媒体が同軸に設定されている間に、導波管の遮断周波数を設定しようとしました。
このパラメータは導波管だけに適用します。
B-7
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
別のアプリケーションを実行している間に、新たなアプリケーションを実行しようとしました。
エラー表示
Cannot transfer data to specified store
リモート操作のエラー。格納の内容をリモート操作インターフェースを経由して機器に転送
しているときに、転送されるデータバイトの数がその格納形態に予定されている数より少な
ければ、起こる場合があります。
Cannot transfer narrowband source power calibration to Primary
信号源よりも狭い範囲の周波数での信号源電力の校正は、最初の校正に転送しなければ、校
正できます。
最初の電力校正を信号源の全範囲になるように設定します。
Cannot use the GPIB port to control an external device
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
リモート操作のエラー。GPIB ポートが以前に別のコンピュータからリモート操作のために
トーカやリスナに設定されていましたので、印刷または外部信号源の操作に使えない可能性
があります。
Channel coupling not allowed
Channels can only be coupled when they share the same mode
リモート操作のエラー。チャンネルの結合は同じ形態の場合だけ可能です ( すなわち両方の
チャンネルがスカラー、フォルトロケーションまたはスペクトラム・アナライザでなければ
なりません )。
Channel coupling not allowed
Ensure channels have at least 401 measurement points for channel coupling operation
同調入力 (Tuned Input) または群遅延 (Group Delay) を使用中であれば、測定点の数は 401 より
多くなければなりません。
Command not allowed while displaying a demodulated waveform
リモート操作のエラー。測定が復調波形で行われている間に、正しくないコマンドを受信し
ました。
Command only applicable to spectrum analyser models
リモート操作のエラー。スペクトラム・アナライザを含まない機器がスペクトラム・アナラ
イザに規定するコマンドを受信しました。
Corrupted 2031 external source driver
無効な 2031外部信号源格納を検出しました。格納の構文解析でエラーの状態を検出しました。
2031 外部信号源ドライバをもう一度インストールしてみます。
Delta marker not enabled
リモート操作のエラー。要請されたマーカ機能は差分マーカ (Delta Marker) が動作状態でない
ので、実行できません。
MARKer:DELTa ON コマンドを使って、差分マーカ (Delta Marker) を動作状態にします。
Demodulation must be enabled before this command can be accepted
リモート操作のエラー。このコマンドは復調が動作状態でないと、認められません。
復調された信号を見るには、SANalyzer:DEModulation:DISPlay コマンドを使います。
B-8
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
「Controlled by RS232」(RS232 による制御 ) または「No External Controller」( 外部コントローラ
無し ) に設定を変更して、GPIB ポートで外部機器の操作ができるようにします。
エラー表示
Disabling external mixer mode
機器が 6841 または 6848 であれば、トラッキング・ジェネレータを動作できるようにしている
ときには、外部のミキサは動作状態でなくなります。
Disk full or missing
内部メモリが一杯か、リムーバブルストレージであれば USB ポートに入っていないので、動
作が完了できませんでした。新しい項目を入れる空きを作るために格納を削除するか、移動
します。
External source driver is corrupt
無効な外部の信号源を検出しました。格納の構文解析でエラーの状態を検出しました。
External source not found on gpib interface
外部の信号源がリモート・インターフェース上に検出できませんでした。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
適切な 外部信号源ドライバをもう一度インストールしてみます。
File or directory not found
要求されたファイルまたはディレクトリが、内部またはリムーバブルストレージにありませ
ん ( または USB ポートが空です )。
Files not found on floppy disk
リモート操作のエラー。規定された国ファイルをインストールできません。関連するファイ
ルはインストールしようとするリムーバブルストレージにはありません。
Floppy disk has changed
格納管理 (Store Management) 機能で経路を選んでから、リムーバブルストレージが変りまし
た。
Format is incompatible with the channel mode
リモート操作のエラー。要求された表示形態はチャンネルの状態と互換性がありません。例
えば、W( ワット ) がフォルトロケーション測定に要求されています。
Format is incompatible with the measurement definition
リモート操作のエラー。要求された表示形態は現在の測定と互換性がありません。例えば、
W( ワット ) が A/C のようなスカラー比測定に要求されました。
Incorrect disk
ソフトウエアのアップグレードの間に、作業順に合わないリムーバブルストレージデバイス
が挿入されたか、そのデバイスがアップグレード・セットに属していません。
正しいデバイスと交換し、[Continue] を押します。
Instrument has failed to communicate with an external device
リモート操作のエラー。機器が外部の機器との通信に失敗しました。
速度あるいはアドレス、またはその両方の設定、([UTILITY][Remote] を使って ) およびケーブ
ルの接続を調べます。
B-9
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
速度あるいはアドレス、またはその両方の設定、およびケーブルの接続を確認します。
エラー表示
Insufficient free space to perform software upgrade
本文にある機器のフラッシュカードに充分な空きがないので、ソフトウエアのアップグレー
ドはできません。
格納場所管理機能 (Store Management) を使って ([UTILITY] を押してから )、不要なファイルを
削除して空きスペースを作ります。削除する前に安全に保管するために、格納場所管理機能
(Store Management) を使って、リムーバブルストレージにファイルを転送できます。
Invalid filename for path calibration
無効なファイル名が経路校正の保持用に規定されました。有効なファイル名は PCL1、PCL2、
PCL3 または PCL4 です。
Live Y voltage output is not available in Source Only Mode
更新の固定、トレースのメモリへの保存または印刷などの操作が、全トレースが有効なデー
タになる前に初期化されました。この操作は無視されます。
測定の更新が完了するまで待ちます。
No external source selected
校正またはミキサ測定に対して外部信号源が選ばれていません。
適切な外部の信号源を選びます。
Numeric keys not available
現在数値入力できるようになっているパラメータの値は、前面パネルの数値キーを使って設
定できません。
Operation is incompatible with the channel mode
リモート操作のエラー。人が操作する際には正しくないチャンネル操作 ( フォルトロケーショ
ンチャンネルでの開放と短絡の経路校正など ) を認めませんが、リモート操作は正しくないコ
マンドの受信を防げません。
Operation not permitted when in source-only mode
リモート操作のエラー。多くの操作は、特に測定を含んでいる場合には、機器が信号源単独
動作の状態の間には認められません。
Operation not permitted when the Transmission Line Database is in use
伝送線路データベースを使用している間に、媒体、導波管遮断周波数、相対速度あるいは減
衰を変更しようとしました。このデータベースを使用するときに、特定のケーブルまたは導
波管を選ぶと、これらの値は自動的に設定されます。
Operation not permitted while calibration is in progress
リモート操作のエラー。機器の校正が進行中に正しくないコマンドを受信しました。
Operation not permitted with this display format
リモート操作のエラー。要求されたマーカの動作は測定を対数で表示することを求めています。
B-10
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Measurement data invalid
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
「Live Y」電圧出力は信号源単独モードでは利用できません。
電圧出力の状態が定電圧(Constant
Voltage) に切り換えられています。
エラー表示
Operation only valid for Group Delay measurements.
リモート操作のエラー。群遅延のパラメータは、測定が郡遅延測定のときに変更することが
必要です。
Password protected
要求された操作は、格納がパスワードで保護されているので認められません。
Path calibration incompatible with the measurement definition
スカラー・アナライザの経路校正をスカラー・アナライザの群遅延測定に、あるいはその逆
に割り当てようとしました。
Printer busy
リモート操作のエラー。DEADLOCKED Query エラーを発生した状態を指示します (IEEE
488.2 をご覧ください )。入力バッファと出力バッファが一杯で、機器が継続できなければ、発
生します。
Query INTERRUPTED
リモート操作のエラー。INTERRUPTED Queryエラーを発生した状態を指示します (IEEE 488.2
をご覧ください )。これは、例えば前のコマンドに対して送信が完了する前にデータバイトま
たは GET を受信すると発生します。
Query UNTERMINATED
リモート操作のエラー。UNTERMINATED Query エラーを発生した状態を指示します (IEEE
488.2 をご覧ください )。機器は、プログラム・メッセージの受信が完了する前に、送信 (Talk)
に指定されていました。
Query UNTERMINATED after indefinite response
リモート操作のエラー。無制限の応答を要求する問い合わせ (Query) が実行された後、同じプ
ログラム・メッセージの中に問い合わせ (Query) が受信されたことを指示します (IEEE 488.2
をご覧ください )。
Rotary control not available
前面パネルの連続可変つまみを使って、数値入力に対して現在動作可能になっているパラ
メータの値を変更することはできません。
Settings conflict
リモート操作のエラー。現在の機器の状態と互換性のない変更をしようとしていることを指
示している汎用エラー。一般にこの種類のエラーは、人が操作する際には調べられています
が、リモート操作の状態では発生する可能性があります。
コマンドの使用上の制限については英文の Remote Operating Manual をご覧ください。
Source power calibration requires a detector type 6230A to be connected to input A
信号源の電力の校正は校正されているディテクタ、すなわち 6230A のような EEPROM が搭載
されているディテクタの使用を要求します。
B-11
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Query DEADLOCKED
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
前の印刷が完了する前に新しい印刷を始めようとしました。
エラー表示
Specified hard copy device driver not found
リモート操作のエラー。HARDcopy:DEVice:SELect コマンドで規定している印刷機器は見つか
りません。ロードするためにデバイスドライバを規定する文字列は、HARDcopy:DEVice:LIST?
を送って返される文字列の 1 つでなければなりません。
Step keys not available
前面パネルの段階的に切り換えるキーを使って、数値入力に対して現在動作可能になってい
るパラメータの値を調整することはできません。
The current set-up is incompatible with a dB/octave or dB/decade display.
The detected source is different to the selected external source
リモート・インターフェース上の合成器が現在選んでいる合成器と一致しません。
正しい外部信号源を選びます。
The disk is not the first in the upgrade set
このエラーはソフトウエアのアップグレードの間に発生することがあります。
リムーバブルストレージをそのセットの最初のものと交換して、[Continue] を押します。
The floppy disk is write protected
データをリムーバブルストレージに書き込めないように、書き込みが防止されています。書
き込めるようにするには、デバイスを外して書き込めるように設定を変更します。
The printer driver has timed out
プリンタとの通信が時間切れでした ( 例えば、プリンタのケーブルが外れているか、プリンタ
が動作していないか、紙がない )。
The printer driver is incompatible with the <port> port
プリンタドライバが規定されたポート (USB またはパラレル ) と互換性がありません。
The printer is signalling Not Ready
プリンタ「Not ot ready」エラー状態を返しました。動作していないか、紙がないか、確かめます。
The selected printer driver cannot handle graphics
グラフフィック出力を要求されたときにエラーが発生したが、現在選んでいるプリンタドラ
イバはグラフィックを出力できません。
The selected printer driver cannot handle text
テキスト出力を要求されたときにエラーが発生したが、現在選んでいるプリンタドライバは
テキストを出力できません ( 例えば、ペンプロッタは表形式のデータの印刷には適しません )。
Too many copies
あまりにも多くのコピーをコピーデバイスから要求されました。
B-12
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
掃引周波数測定で開始値 < 停止値
対数 (Log) 形式
差分マーカ (Delta Marker) を動作しない状態 (Off)
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
リモート操作のエラー。現在の設定が dB/octave または dB/decade 表示と互換性がありません。
設定が次の設定に合っているか確かめます。
エラー表示
Trace memory contents incompatible with the channel domain
同じモードのチャンネルにトレース・メモリを表示しようとしましたが、トレースデータと
一緒に格納されているのは異なる領域のものです。例えば、掃引周波数測定は掃引電力測定
に設定されているチャンネルに表示できません。
チャンネルの領域が確実にトレース・メモリのそれに一致するようにします。
Trace memory contents incompatible with the channel mode
トレース・データが格納されているのとは違うモードのチャンネルにトレース・メモリを表
示しようとしました。例えば、スペクトラム・アナライザのトレース・メモリはスカラー・
アナライザ・チャンネルでは表示できません。
Unable to enter external mixer mode
スカラー入力 (A、B または C) の 1 つに接続したディテクタを認識しそこないました。初期状
態の補正を使いますが、測定の確度に影響するかもしれません。
Unable to normalise a memory display
リモート操作のエラー。正規化はスペクトラム・アナライザの測定が作動中であることが必
要です。メモリの表示は正規化できません。
Unable to normalise spectrum analyser trace
リモート操作のエラー。受信機がトラッキング・ジェネレータからずらして (Offset) あれば、
スペクトラム・アナライザを正規化することは不可能です。
Unable to read calibration data from the detector on input < 入力識別文字 >
規定された入力 (A、B または C) に接続したディテクタの EEPROM を読もうとして失敗しまし
た。最もありそうなことは、ディテクタが正しく接続されていなかったことです。
接続を調べます。
Unable to save trace to a trace memory
メモリだけのトレースをトレース・メモリに格納しようとしました。作動中の測定だけがト
レース・メモリに保存できます。
データの警告
Block data error
リモート操作のエラー。機器がより多くの特定のエラーを検出できなければ、報告される一
般ブロック・データ・エラーです。
Block data not allowed
リモート操作のエラー。形式として正しいブロック・データを受けたが、この点で機器に許
可されません。
B-13
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Unable to identify detector on input < 入力識別子 >
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
機器が 6841 または 6848 であれば、トラッキング・ジェネレータの使用中には外部ミキサが
使えません。
エラー表示
Cannot interpolate path calibration or memory
この表示は経路校正が使用中に、あるいは測定が前に保存した測定トレース・メモリに対し
て行われているときに表示されることがあります。これは測定の一部以上が校正データまた
はトレース・メモリの範囲外になるように、信号源の設定が変更されていることを使用者に
警告しています。その結果、校正またはメモリの値が補間されています。校正が無効かもし
れないので、永久的な警告として測定トレース情報表示区画に「PC?」の文字が表示されます。
Character data not allowed
リモート操作のエラー。文字データを受けたが、この点で機器に許可されません。
Command header error
Data out of range
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
リモート操作のエラー。ヘッダにエラーが検出されました。このエラーは機器がもっと多く
の特定のエラーを検出できないときに表示されます。
Delta marker not enabled
前面パネルの [ENTER / =MKR] を使って、数値入力に対して現在動作状態になっているパラ
メータの値を設定しようとしたが、差分マーカ (Delta Maker) が動作状態になっていません。
Framing error in program message
リモート操作のエラー。プログラム・メッセージにフレーミング・エラーが検出されました。
機器に対するシリアルポート速度の設定と送信しているデバイスの整合を確かめます。機器
のシリアルポート設定を調べるには [UTILITY] [Remote] [Set Up RS232] を使います。
Frequency limits for narrowband power calibration out of range
リモート操作のエラー。狭帯域電力校正に対して供給した上限と下限の周波数が信号源の周
波数範囲を超えています。
GET (Group Execute Trigger) not allowed within a program message
リモート操作のエラー。認められないプログラム・メッセージの中で「Group Execute Trigger」
を受け取りました。
Incorrect password
入力したパスワードが間違っています。
Input buffer overrun
リモート操作のエラー。シリアル・コントローラから受けている間に入力バッファがあふれ
ました。機器に対するフロー制御設定と送信デバイスの整合を確実にします。機器のフロー
制御設定を調べるには [UTILITY] [Remote] [Set Up RS232] を使います。
Interpolating path calibration or memory
この表示は経路校正が使用中に、あるいは測定が前に保存した測定トレース・メモリに対し
て行われているときに表示されることがあります。これは、信号源が校正またはトレース・
メモリが保存されていたときに使用中であった周波数または電力範囲の副範囲を掃引してい
ることを使用者に警告しています。その結果、校正またはメモリの値が補間されています。
B-14
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
リモート操作のエラー。機器に許容されている範囲外のために、実行できないプログラム・
データの要素を受信しました。
エラー表示
Invalid character
リモート操作のエラー。リモート操作コマンドの文字 ( 改行または EOI ターミネータ ) が許さ
れないところで見つかったことを指示します。
コマンドが無効な文字でないか確かめます。コマンドが確実に適切に終了していることを確
かめます。
Invalid character data
リモート操作のエラー。文字データ要素が構文として正しくないか、受けた要素がヘッダに
対して正しくありません。
Invalid character in number
Invalid date
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
リモート操作のエラー。無効な文字が数字の中に見つかりました。
Invalid directory
リモート操作のエラー。リモート操作コマンドが無効なディレクトリを規定しました。
Invalid drive specifier
リモート操作のエラー。リモート操作コマンドに無効なドライブを規定 ( すなわち「A:」また
は「C:」以外 ) した。
有効なドライブは「「A:」または「C:」です。
Invalid expression
リモート操作のエラー。表現データの要素が無効でした。
Invalid separator
リモート操作のエラー。リモート操作コマンドの分離文字 ( セパレータ ) を予定していたが、
指定されていない文字を受けました。例えば、プログラム・メッセージ・ユニットの後にセ
ミコロン (;) が抜けていた場合です。
Invalid string data
リモート操作のエラー。無効な文字列データに出会った。例えば、終了する引用文字で終わ
る前に、END メッセージを受けました。
文字列データが正確に終了しているか確かめます。
Invalid suffix
リモート操作のエラー。添え字が正しい構文に従っていない、すなわちこの機器には無効で
あるか、現在の内容 ( 例えば、信号源が掃引電力測定に設定されているときに、信号源の開始
を 10 MHz に設定している ) に不適切になっています。
Invalid time
無効な時間が入力されました。
Missing parameter
リモート操作のエラー。へっだに要求されるよりも少ないパラメータを受信しました。
B-15
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
無効な日付が入力されました。月として 12 より大きい数字を設定しようとしたり、月に対し
て無効な日付 ( 例えば 2 月 31 日 ) を入れようとしたり、または 1980 年より前あるいは 2099 年
より後を入れようとすると起こります。
エラー表示
Numeric data error
リモート操作のエラー。数字になるデータに問題が検出されました。このエラーは機器がよ
り多くの特定のエラーを検出できないときに表示されます。
Numeric data not allowed
リモート操作のエラー。定められている数字データ要素を受信しましたが、機器はこの位置
では受け付けません。
Parameter not allowed
リモート操作のエラー。ヘッダに対して要求されたよりも多くのパラメータを受信しました。
Parity error in program message
Password out of range
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
リモート操作のエラー。パリティエラーがプログラム・メッセージに検出されました。
Level 1: 1000 ~ 9999Level 2: 100000 ~ 999999
保安 : 100000000 ~ 999999999
Passwords do not match
パスワードの変更を確認するために入れた値が、先に入れた値と同じではありません。
Program mnemonic too long
リモート操作のエラー。ヘッダの文字数が 12 を超えています。
Selection criteria match more than one database entry
リモート操作のエラー。供給された情報が伝送線路のデータベースの 2 個以上に一致しまし
た。検索基準 ( 製造業者または伝送線路の形態、またはその両方 ) を 1 個の入力に合うように
狭くしなければなりません。
Special form numeric parameter not allowed
リモート操作のエラー。特定の形式の数値パラメータ ( すなわち MINimum、MAXimum、UP、
DOWN または MARKer) を受信しましたが、そのコマンドと互換性がありませんでした。
String data not allowed
リモート操作のエラー。文字列データ要素に出会ったが、それは、この点で機器として認め
られませんでした。
Stop is less than Start in segment < 切片 (Segment) の番号 >
停止値は限界仕様内の切片 (Segment) の開始値未満にはできません。
Suffix not allowed
リモート操作のエラー。添え字を認められない数字要素の後に添え字がありました。
Suffix too long
リモート操作のエラー。添え字が 12 個を超えました。
B-16
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
使用者の指定するパスワードを設定しようとするときに、範囲外の値が入れられました。パ
スワードに有効な範囲は次の通りです。
エラー表示
The supplied country string was not recognised
リモート操作のエラー。リモート操作のコマンドにある国文字列が認識されませんでした。
SYSTem:ISETtings:COUNtry:LIST? を使って、有効な文字列の一覧表を求めます。
The supplied language string was not recognised
リモート操作のエラー。リモート操作のコマンドにある言語文字列が認識されませんでした。
SYSTem:ISETtings:LANGuage:LIST? を使って、有効な文字列の一覧表を求めます。
Transmission line not found in database
Tuned input frequency range clipped
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
リモート操作のエラー。規定された伝送線路は伝送線路のデータベースに見つけられません
でした。
Unable to set parameter from marker reading
動作状態のマーカの位置での読み取りを使って、パラメータの値を設定できませんでした。
最もありそうな理由は、測定の設定が最後に変更されてから、マーカの位置での測定が更新
されていなかったことです。
Undefined header
リモート操作のエラー。ヘッダは構文としては正しいが、この機器では指定されていません。
Upper limit is less than lower limit for < 位置 > in segment < 番号 >
限界仕様内で、下限は上限より高く設定できません。
B-17
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
目盛り付け (Scaling) とずらし (Offset) を適用している現在の信号源の周波数の範囲が、同調入
力をその規定した動作範囲外にしました。従って、表示されている範囲が切られてしまいま
した。
このページは白紙です。
B-18
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エラー表示
付記 C
フォルトロケーション測定原理
次の簡単な記述は使っている測定の概念を伝えるだけのつもりなので、数学的な解析をして
いません。
伝送線路の欠陥は欠陥のある位置で信号を反射します。いくつかの調べられる点 ( 例えば、線
路のそれぞれの端 ) で反射された信号を観察すると、欠陥のある位置が調べられる点を基準に
して求められます。
周波数特性を発生するためには、第 C-1 図の構成のハードウエアが使えます。掃引された周
波数信号が対称電力抵抗分配器を経由して線路に加えられます。入力信号の電力は 2 経路に
分割され、1 つは基準として使われ、もう 1 つは試験される線路の入力信号とされます。線路
の不連続で反射された信号はその分配器で基準信号にベクトル的に加えられます。スカラー・
アナライザ ( 例えば、6800A) を使って、2 個の信号のベクトル和の振幅を測定できます。RF
ブリッジを分配器 (6240 シリーズフォルトロケータの付属品の中にあるような分配器 ) の代わ
りに使えますが、動作原理は同じです。
第 C-1 図 フォルトロケーション測定システムの構成
フォルトロケーション測定をするには、整合の取れている負荷を最初に試験ポートに接続し
て、電力分配器のスカラー特性を測定します。これが校正になりますが、実際には分配器の
特性が得られます ( すなわち基準 )。試験される線路 ( この試験のときに、欠陥は 1 個だけであ
ると仮定しています ) がテストポートに接続されているときには、その特性が分配器のそれに
ベクトル的に加わります。ベクトルの加算は重なった点、分配器の中心にある 2 個の信号の
間の位相角で決まります。位相角は、今度は欠陥と分配器の中心の間の距離、および周波数
に左右されます。
周波数が線形に掃引されると、距離が一定なので位相角は同様な傾向で変化します。このよ
うにスカラー・アナライザが測定する量であるベクトル和の大きさは、周波数で周期的に変
わり、リップル ( コサイン ) 状の模様として観測できます。リップルの周期は欠陥と分配器の
中心間の距離に反比例します。リップルの振幅は直接欠陥の反射係数に比例します。欠陥の
ある位置はリップルの周期を測定して手操作で求められますが、6800A はこれをフーリエ変
換技術を使って、自動的に行います。
C-1
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上記の測定をするには、線路のスカラー周波数特性を測定し、その測定から時間領域の特性
をフーリエ変換技術を使って計算します。
フォルトロケーション測定原理
フーリエ変換はコサイン・リップル・パターンに適用され、インパルス関数が時間領域で得
られます。このインパルスはリップルの周期による量だけ分配器の中心から離れ、振幅はリッ
プル・パターンのそれに比例します。
伝送線路の伝播速度が分かると、欠陥の位置は目盛りを距離にして配置できます。これはア
ナライザに表示されるものです。
上記の技術はいろいろな欠陥のある伝送線路の障害情報も出せます。この場合に、周波数領
域の特性は複雑なリップル模様になり、異なる振幅と周期のコサイン波形が重なり合ってい
ます。目測は不可能ですが、フーリエ変換法では簡単に互いに異なるインパルス関数に変換
するコサイン波になります。
フォルトロケーション測定の特別な特徴
6800A の非線形周波数掃引を使って、反比例の関係を再現しています。必要な周波数は分散
の関係を決定する導波管の遮断周波数の知識から 6800A が発生します。このパラメータは操
作する人がフォルトロケーション測定を設定するときに入力します。この方法を使って、分
散に伴うインパルスの拡散は距離目盛に沿ったすべての点で除去されます。従って分解能は
維持され、表示の解釈もずっと簡単になります。この方法は方形、円形または楕円形などの
単一導体の導波管に適用します。
拡大 (Zoom)。拡大機能を使えば、測定の副範囲を表示できます。拡大機能は副範囲を表示し
ているときに、確度向上モードを使って、表示トレースが距離と振幅の確度を改善する最適
補間を行います。
マスキング補正 (Masking)。線路の不連続あるいは不整合は、それの外側に明瞭な振幅の欠陥
となって誤差を生じますが、反射された電力は前に通った不連続をまた通過して減衰します。
これは遠くのひどい欠陥を低く見積もってしまうことにつながります。
6800A は特別なアルゴリズムを使って、多重欠陥に伴う反射の影響を補償します。これには、
時間データの特別な処理で対処しています。ピークを認識するたびに、ピークの大きさを使っ
て、すべてのピークに適用しなければならない利得を計算します。ピークが連続して通過す
るので、欠陥を隠している影響が累積されて利得が上昇します。
窓関数処理 (Windowing) 機能。データはばらばらの周波数で抽出され、システム帯域内での
み利用されるので、サイドローブ (Sidelobe) がフォルトロケーション表示に誘起されます。サ
イドローブ (Sidelobe) は主ピークの振幅を減らし、それより小さい反射を隠せる寄生ピークも
出すので、ダイナミックレンジが制限されます。
ところが、周波数データに窓関数 (Windowing) と称される処理を行って、ひどいサイドロー
ブ(Sidelobe)と振幅の誤差が減少できます。6800Aは、
使用者が3段階の窓関数処理(Windowing)
の 1 つを選んで、サイドローブの高さと距離の分解能という相反する関係に対処できるよう
にしています。
6240 シリーズフォルトロケータ。反射損失とフォルトロケーション測定の両方を行うために
必要なマイクロ波機器を構成している部分は、使い易く信頼性の高い測定を行うために丈夫
な金属の容器に組み込んであります。ユニットは広帯域の高方向性ブリッジとフォルトロ
ケーション回路の双方にディテクタを内蔵し、それを統合したものです。単一の低 VSWR テ
ストポートを反射損失とフォルトロケーション測定の両方に使います。
C-2
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導波管分散補正。同軸伝送線路では、信号の速度はどの周波数でも一定です。導波管では信
号の速度が分散によって周波数とともに変化し、波長は周波数に反比例しません。これは、
周波数が掃引されると、観測されるリップルの周期が変化することを表わしています。その
結果、フーリエ変換で生成される時間領域インパルスが明瞭に拡散し、分解能が低下し、表
示の判断が困難になることを示しています。
索引
A
き
AUX コネクタ 2-3
キー機能表示 3-16
基準位置 3-16
基準位置指示器 3-16, 3-17, 3-18
基準レベル 3-17, 3-18
B
BACK SPACE キー 3-13
ENTER/=MKR キー 3-13
ENTRY OFF キー 3-13
形式、特性値 3-17, 3-19
傾斜、警告 -v
経路校正指示 3-17
G
こ
GPIB コネクタ 2-3
合否指示 3-16
M
し
MONITOR コネクタ 2-4
周波数計指示 3-20
初期設定 A-1
N
Nrm 指示 3-18
P
PARALLEL PORT コネクタ 2-4
R
RS-232 コネクタ 2-2
X
す
数字キー 3-12
数値入力 3-12
スペクトラム・アナライザ受信機パラメータ 3-20
せ
正規化適用表示 3-18
そ
X 軸注釈
スカラー・チャンネル 3-19
スペクトラム・アナライザ チャンネル 3-20
X 領域情報 3-19
操作画面名称 3-15
測定トレース情報表示区画 3-16
測定トレース番号 3-17, 3-18
測定の指定 3-17, 3-18
測定名称 3-15
あ
た
安全試験 ( 定期的 ) 2-6
段階切換キー 3-13
う
ち
受入検査 2-2
チャンネル 3-14
チャンネル結合 3-14
チャンネル番号 3-16
か
拡大指示 3-19
完了キー 3-12
て
テキスト入力 3-14
索引 -1
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
け
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
E
索引
デュアルチャンネル表示 3-15
電気的危険 -iv
電源 2-2
電池の交換 2-5
と
動作状態のマーカ 3-17, 3-18
特性 3-17, 3-18
トレース情報 3-18, 3-19
は
ひ
ヒューズ 2-2
ふ
ファイル名入力 3-14
フォルトロケーション測定原理 C-1
フォルトロケータ C-2
プリンタのインストール 3-30
ほ
保管、機器 2-7
ま
マーカ 3-16
マーカ表 3-16
マスキング補正 C-2
窓関数処理 C-2
め
目盛り付け、特性値 3-17, 3-18
ら
ラックマウント 2-4
り
リチウム電池 -v
れ
連続可変つまみ 3-13
索引 -2
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
パラメータ入力 3-12
スカラー・アナライザ
6820A シリーズ
操作の手引き
©Aeroflex International Ltd. 2008
© 菊水電子工業株式会社 2009
第一版
この取扱説明書は Aeroflex International Ltd. 社の Getting Started Manual 6820A&6840A (46892/
922 Issue 1) をもとに参考用日本語版として作成しました。詳細は前記の最新マニュアルを参
照ください。
本製品および取扱説明書の一部または全部の無断転載、無断複写を禁止します。製品の仕様
ならびに取扱説明書の内容は予告なく変更することがあります。あらかじめご了承ください。
i
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
6840A シリーズ
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
および
マイクロウェーブ・システム・アナライザ
この説明書について
対象読者
RF およびマイクロ波関連のシステムやモジュールの設計および開発、あるいはこれらの
システムの設置および保守業務に従事している方々です。ご覧になっている方は RF およ
びマイクロ波の測定に使われる技術用語に慣れるものと仮定しています。
構成
この説明書では、6800A シリーズの機器を一般的なマイクロ波の測定にどのようにして
使用するかを説明します。実際の測定を想定して、6800A の多くの特徴や能力を説明し
ます。この手引書に記載している測定例の手順に従っていけば、まもなく本器の基本的
な操作と能力に慣れ、どのようにすれば、すばやく簡単に正確な測定ができるかが分か
ります。
第 2 章では 6800A によるいくつかの代表的な測定作業を図で説明します。取り上げてい
る例には、多くの機器の特徴と取り扱いの容易さを示す図が入っています。マイクロ波
機器を構成している部分、スペクトラム・アナライザおよび伝送線路測定に分けていま
す。
6800A の取扱説明書にはさらに詳しい情報が載っていますが、6800A の基本的な操作に
慣れているときにはすべて取り扱えます。取扱説明書には操作画面の表示の指示に従っ
て機能の変化するキー ( ソフトキー ) の詳しい説明が載っています。外部からのリモート
操作はこの説明書では取り上げていません。これは英文の Remote Operating Manual にあ
りますので、ご参照ください。
文書の記号
この説明書では便宜上、次の記号を使っています。
CAPS
[CAPS]
[Italics]
[Averaging ● ]
[Averaging ○ ]
英字の大文字は操作部分やパネルの表示、あるいは関連するキー
に直接関係しないシステムの機能の区別に使っています。
[ ] の中の英字の大文字は「機能が変化しないキー」の名称 ( キー
の上に印刷 ) です。
[ ] の中の斜体の英字は「機能が変化するキー」( 画面の右に隣接し
ているキー ) の機能の名称で、操作画面の右端に現れます。
「機能の変化するキー」の名称の後の「●」はそのキーを押すたび
に動作状態と動作しない状態が切換わるキーで、動作状態である
ことを示しています。
「機能の変化するキー」の名称の後の「○」はそのキーを押すたび
に動作状態と動作しない状態が切換わるキーで、動作しない状態
であることを示しています。
6800A という表現は、6800A シリーズの任意の機器を指すために使っています。
関連文書
その他に別の側面を説明している説明書があります。
•
取扱説明書
•
Operating Manual
•
Remote Operating Manual
英文の Operating Manual をもとにして作成した日本語
の取扱説明書です。
英文の取扱説明書です。パネル面からの操作について
説明しています (46882/920)。
GPIB または RS-232 インターフェースを使って外部か
ら操作する方法について説明しています (46882/921)。
ii
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
第 1 章で前面パネルからの操作の概要を説明し、次にマイクロ波機器を構成している部
分と伝送線路のマイクロ波による測定について、一般的な手順を少しずつ順番に説明し
ます。多少の例外を除いて、この手順は第 2 章の例へと続きます。
目次
対象読者
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .1-ii
構成
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .1-ii
文書の記号 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .1-ii
関連文書
第1章
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .1-ii
全般
操作概要
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-1
スペクトラム・アナライザに関する追加説明 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-4
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-6
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
電源投入
一般的な測定順序 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-7
第2章
測定例
マイクロ波機器を構成している部分の測定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2-1
測定例 1:
バンドパスフィルタの挿入損失測定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2-1
測定例 2:
オートテスタを使う挿入損失と反射損失の測定 . . . . . . . . . . . . 2-11
測定例 3:
オートテスタを使うバンドパスフィルタのデュアルチャンネル挿入損失と反射
損失の測定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2-16
測定例 4:
オートテスタとリファレンスチャンネルを使う挿入損失と反射損失の測定 2-21
測定例 5:
増幅器の利得圧縮測定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2-26
測定例 6:
バンドパスフィルタの広いダイナミックレンジの挿入損失 (6840A のみ ) . . 2-31
測定例 8:
ダウンコンバーター同調入力方法 (6840A のみ ) の変換利得 . . . . . . 2-38
測定例 9:
外部の信号源を使うミキサの掃引測定 . . . . . . . . . . . . . . . . 2-44
測定例 10: ダウンコンバータのスカラー・ディテクタ法の変換利得 . . . . . . . . 2-49
測定例 11: トラッキング・ジェネレータを使うフィルタの試験 . . . . . . . . . . 2-51
測定例 12: 帯域通過フィルタ (Option 022 のみ ) の群遅延測定 . . . . . . . . . . 2-54
測定例 13: ダウンコンバータ (Option 022 のみ ) の群遅延測定 . . . . . . . . . . 2-59
信号源およびスペクトラム・アナライザ測定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2-66
測定例 14: CW 信号の配置と観測 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2-66
測定例 15: CW 信号の SSB 位相雑音の測定
. . . . . . . . . . . . . . . . . . 2-69
測定例 16: 低レベルの CW 信号の測定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2-71
測定例 17: 信号とその高調波の測定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2-73
測定例 18: 相互変調測定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2-75
測定例 19: スペクトラム・アナライザの限界マスク . . . . . . . . . . . . . . . 2-78
測定例 20: 信号源の外部周波数変調 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2-81
測定例 21: 信号源の内部周波数変調 (Option 022 および Option 023). . . . . . . . . . . . . . . 2-84
伝送線路測定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2-86
測定例 22: フォルトロケータを使う同軸ケーブルの反射損失測定 . . . . . . . . . 2-86
測定例 23: 反射損失ブリッジを使う同軸ケーブルの反射損失測定 . . . . . . . . . 2-90
iii
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
操作前の注意 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-7
測定例 24: フォルトロケータを使う同軸ケーブルの障害点測定 . . . . . . . . . . 2-92
測定例 25: RF 分配器とスカラー・ディテクタを使う同軸ケーブルの障害点測定 . . 2-104
測定例 26: RF 分配器と同調入力を使う同軸ケーブルの障害点測定 . . . . . . . . 2-107
測定例 27: フォルトロケータを使う伝送線路の一端からの挿入損失測定 . . . . . . 2-110
測定例 28: 1 個の導波管方向性結合器を使う導波管の反射損失測定 . . . . . . . . 2-113
測定例 29: 2 個の導波管方向性結合器を使う導波管の反射損失測定 . . . . . . . . 2-116
測定例 30: フォルトロケータを使う導波管の障害点測定 . . . . . . . . . . . . . 2-119
6800A の様々な特徴
印刷操作
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3-1
プリンタのインストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3-1
ファイルへの印刷 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3-2
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
機器の設定および測定トレースの保存 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3-2
リムーバブルストレージの使い方 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3-3
表示画面のダンプ機能の使い方 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3-4
アプリケーションのインストールと実行. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3-5
パスワードの入力 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3-5
信号源単独動作モード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3-6
機器を国際的に運用するためのカスタマイズ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3-6
外部キーボードの使い方 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3-7
LCD 表示器の設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3-7
時計の設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3-8
iv
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
第3章
第1章
全般
操作概要
6800A の前面パネルは容易に操作できるように設計されていますので、論理的に測定
にたどりつけます。この説明書を読まれている方は 6800A の取り扱い方の基本的な概
念に精通されているものとしています。これについては、6800A 取扱説明書の第 3 章
の初めに詳しく取り上げています。6820A シリーズの機器は合成信号源を統合してい
るスカラー・アナライザで、6840A シリーズの機器は欠かすことのできないスペクト
[DISPLAY]
単一または二重のチャンネル表示を選べますが、1 個のチャ
ンネルの測定が表示されます。
[SELECT MEAS]
表示されている測定をすべて順繰りに切換えて、それを動
作状態にします。
[SWITCH CHANNEL]
他のチャンネルに切換え、それを動作状態にします。
チャンネル・モード・グループ
[SCALAR]
6800A をスカラー測定に構成します。そのチャンネルがスカ
ラーになっていなければ、このキーを押して、測定 1 ( チャ
ンネルに規定するパラメータを初期値に設定した状態で)を
含むスカラー・チャンネルとして指定します。
電力の絶対値または電力比を測定するように入力を構成し
ます。あるいはディテクタの代わりにスペクトラム・アナ
ライザの受信機を使って、同調入力で周波数を選択して、電
力を測定できます。
変換測定機能を使って、周波数変換機器の測定をします。x
軸に表示される周波数をこれらの測定用の信号源周波数を
もとに目盛り付け (Scaling) したり、ずらしたり (Offset) でき
る機能を備えています。増幅器などの電力変換機器は電力
掃引範囲を信号源電力の範囲からずらして表示して、同様
に測定できます。
位相の直線性や周波数特性が重要なシステムに対しては群
遅延測定を行うことができます。
入力をずらす (Offset) 機能が適用でき、AC または DC 検出
モードが選べます。
補正をかけて、理想的とはいえないディテクタの特性を補
償する ( ディテクタの EEPROM のデータを使って ) ことがで
きます。
1-1
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
表示グループ
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ラム・アナライザを追加したものです。前面パネルの「機能の変化しない」ハード
キー ( 機能がキーの表面に印刷してあります ) の機能の概要は次のようになります。
全般
測定結果を使用者の指定する複雑な上下の限界線と比較す
る限界確認を適用できます。
平均処理 (Averaging) および平滑処理 (Smoothing) を適用し、
測定トレースの雑音とリップルを減らせます。
[FAULT LOCATION]
6800A をフォルトロケーション測定ができるように構成し
ます。チャンネルがフォルトロケーション測定になってい
なければこのキーを押して、それを測定 1 を含むフォルトロ
ケーション測定チャンネル(チャンネル指定のパラメータは
初期値に設定された状態 ) として指定します。
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伝送線路のパラメータを直接入力することも、伝送線路
データベースのレコードから自動的に設定することもでき
ます。検索、レコードの 6800A の格納場所への複写、およ
スカラー・チャンネルに対して上記の機能のほとんど ( 入力
をずらす Offset、検出方法、ディテクタの補正、平均処理を
する Averaging および限界確認をする Limit Checking) を備
えていますが、次のことが加わります。
窓関数処理 (Windowing) で、表示している主ピークに関連す
る脇への広がりを表わすサイドローブ (Side Lobe) を減らし
ます。
覆いをかけて補正するマスキング(Masking)補正は振幅の誤
差を補正します。
ズーム (Zoom) モードで表示している範囲の一部分を拡大で
きます。
[SPECTRUM]
6800A をスペクトラム・アナライザ測定 (6840A シリーズの
機器のみに適用します ) に構成します。そのチャンネルがス
ペクトラム・アナライザになっていなければ、このキーを
押して、測定 1( チャンネルに規定するパラメータは初期値
に設定された状態で ) を含むスペクトラム・アナライザとし
て指定します。
スペクトラム・アナライザの受信機のパラメータ ( 周波数範
囲、分解能帯域幅、ビデオ帯域幅 ) を設定します。
信号追従機能 (Signal Tracking) を使って、狭帯域掃引にした
ときに、信号が掃引範囲の外に出るのを防ぐことができま
す。
復調機能で復調した信号を表示できます
限界確認 (Limit Checking) を適用して、x 軸へそれの注釈を
付けることを規定できます。
1-2
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
びデータベースに含まれていない伝送線路のデータの格納
が行える機能を備えています。
全般
設定および解析グループ
[SOURCE]
合成掃引信号発生器 ( シンセサイズド・シグナル・ジェネ
レータ ) の操作を行います。
スカラー (Scalar) チャンネル
信号源モード (CW または掃引 ) を選んで、掃引パラメー
タを設定します。信号は CW モードのときに周波数変調
することもできます。
出力電力の操作に使われるレベル制御 (Levelling) モー
ドを選びます。
合成信号源が使用する周波数標準を選びます。
備えている機能はスカラー・チャンネルのそれと同様です
が、信号源の状態は指定できませんし、信号源の周波数範
囲は [FAULT LOCATION] を操作してから設定します。
スペクトラム・アナライザ・チャンネル
信号源は CW に設定したり、追従信号発生器、トラッキン
グ・ジェネレータとして使えます。スペクトラム・アナラ
イザの受信機の周波数範囲 ( ずらすこと (Offset) も、目盛り
付けも選べます ) に設定されます。
[CAL]
システムの誤差を測定の前に取り除き、ディテクタのゼロ
レベルを校正します。
[SCALE / FORMAT]
グラフ上の測定トレースの寸法と位置を調整し、測定を表
示するときの単位を選びます。
[MARKER]
測定をもっと詳しく ( 最大と最小、ピーク・ピーク間、探索、
帯域幅 ) 調べられるように、様々なマーカの機能を備えてい
ます。マーカ表も動作させたり、止めたりできます。
[SAVE / RECALL]
測定トレースおよび機器の設定を内部の格納場所あるいは
リムーバブルストレージに保存したり、呼び出したりしま
す。測定を格納している測定トレースと比較する機能を備
えています。
[PRINT]
6800A の機器外へのコピー機能に入ります。適当なプリンタ
を使って、すべての測定のコピーを作れます。プリンタも
限界仕様および機器の設定の格納のようなテキストデータ
の印刷に使えます。
1-3
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
フォルトロケーションチャンネル
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プログラムのできる電圧出力の操作ができます。
全般
システム・グループ
[RUN APPS]
以前にリムーバブルストレージからインストールされてい
るアプリケーション・プログラムの選択と実行に使います。
[UTILITY]
機器の設定と補助機能を扱えます。
主表示画面と測定名称を入力します。
使用者のパスワードを設定します。
段階的に増減するキーで使用する 1 段当たりの大きさ
を指定します。
機器を特定の国用に構成します。
アプリケーション・プログラムをインストールします。
LCD および時計を設定します。
機器の格納の管理。
表示およびキーボードの試験。
電源投入時試験結果の確認。
機器の校正。
[LOCAL]
外部操作 (Remote) になっている機器を前面パネル (Local) 操
作に戻します。
[PRESET]
機器を出荷時の設定状態あるいは使用者の指定した設定に
戻します。
[SOURCE ON / OFF]
信号源の動作と停止を行います。
スペクトラム・アナライザに関する追加説明
RF およびマイクロ波測定に共通して求められていることは、周波数の近い 2 個以上
の信号を試験するときに、レベルの大きな信号があってもレベルの小さい信号 ( 変
調、高調波、雑音など ) を区別して、信号の周波数とレベルを正確に測定することで
す。これを行うにはスペクトラム・アナライザの基本的な動作と測定の確度および、
再現性に影響を及ぼすスペクトラム・アナライザのパラメータと設定を理解するこ
とが必要です。
スカラー・アナライザは加えた刺激によって、機器等やサブシステムの特性を測定
しますが、スペクトラム・アナライザは一般に信号の周波数にかかわる特性を解析
するのに使用します。その信号は周波数成分の振幅として表示します。周波数分解
能と解析するスペクトラムの部分は使用者が簡単に設定します。
RF およびマイクロ波のスペクトラム・アナライザは次の原理で動作します。ランプ
信号発生器が局部発振器を掃引し、その出力が測定される入力信号とミキサで混合
されます。ミキサからの出力は周波数の固定された中間周波数になります。この信
号は切り換えられる帯域通過 IF( 中間周波数 ) フィルタを通過して、検出されます。
表示の水平軸はランプ信号発生器で駆動され、垂直軸はディテクタの出力で駆動さ
れます。
1-4
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
に設定します。
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機器を外部からのリモート操作 (GPIB または RS-232) 用
全般
スペクトラム・アナライザの操作
スペクトラム・アナライザを使うときに設定が必要な主なパラメータは次の通りです。
•
スペクトラム・アナライザ受信機の周波数範囲。解析されるスペクトラムの部
分を決めます。
•
基準レベル。これは特性の基準値ですが、dBm、dBV、V の単位ではグラフの目
盛線の最上端に相当し、% および kHz と MHz の単位 ( 復調された FM 変調信号の
波形を観測するとき ) では中間値に相当します。
•
分解能帯域幅。これは IF フィルタの帯域幅です。分解能は周波数の接近してい
る別々の信号を区別するアナライザの能力です。例えば 2 個の周波数の異なる
•
ビデオ帯域幅。雑音レベルに接近している信号を明瞭に見るのは困難です。こ
れを見えるようにするには、低域通過フィルタ ( ビデオフィルタと呼びます ) を
ディテクタの後に挿入します。ビデオ帯域幅はフィルタの高域遮断点です。ビ
デオフィルタは検出された信号の高い周波数の雑音を減らし、そうしなければ
埋もれて見えなかった低いレベルの信号を識別できるようにします。ビデオ帯
域幅は 1 Hz ~ 100 kHz を 1、3、10... の順に設定できます。
•
掃引時間。分解能フィルタの帯域幅が有限なので、スペクトラム・アナライザ
が信号を掃引すると、フィルタ内のエネルギーの安定に時間がかかります。ア
ナライザが速く掃引し過ぎると、分解能フィルタは正確には応答しませんので
信号の振幅が減少し、正しい位置よりも右側に現われることになります。フィ
ルタを狭くすればするほど掃引速度を遅くしなければなりません。
•
入力減衰。これは内部の段階的に切り換える RF アッテネータの設定です。望ま
ない相互変調による産物を発生する原因になる、第 1 ミキサの入力に現われる
高いレベルの信号を抑えるのに必要です。
パラメータの結合
通常の環境では、操作する人は受信機の周波数範囲と基準レベルを設定することに
なります。RF 減衰、ビデオ帯域幅、分解能帯域幅および掃引時間は機器が自動的に
設定しますが、これらの設定は操作する人が意識して設定できるように、自動設定
を外せます。
周波数スパンの設定によって、機器は常にスパン/分解能帯域幅≧ 50 の条件で可能
な最高速掃引時間を維持します。必要であれば分解能帯域幅の設定を調整し、その
状態を維持します。
基準レベルの設定によって、入力アッテネータ ( および IF とビデオ段も ) を基準レベ
ルに相当する信号に対して最も適した状態に設定します。第 1 ミキサに入力する信
号レベルをアッテネータで制御して、内部で発生される相互変調あるいは歪によっ
て発生する産物が雑音レベルより大きくならないようにします。
1-5
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
の順に設定できます。
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トーン信号を解析する場合、アナライザは、選んだ分解能帯域幅がトーン信号
の周波数の違いより狭い場合にだけ区別できます。トーン信号のレベルが異な
れば、フィルタの選択はもっと微妙になります。分解能帯域幅が狭い場合も測
定トレースの雑音を低くします。分解能帯域幅は 1 kHz ~ 3 MHz を 1、3、10...
全般
この動作で、ダイナミックレンジが最適値になるように設定します。ところが、入
力アッテネータを手で操作すると過負荷になり、歪成分を生成することがあります。
分解能帯域幅またはビデオ帯域幅の設定によって、現在の周波数スパンに対して最
適な掃引時間の設定が自動的に決められます。
その他の役に立つ特徴
•
自動同調。スペクトラム・アナライザ測定を自動的に設定します。広帯域測定
が行われ、受信機の同調と基準レベルの設定は最も大きな振幅になっている
ピークを基準レベルとして、それが表示画面の中心になるように調整されます。
スパンは 20 MHz に設定されます。周波数の 1 段当たり動かせる幅を信号の中心
•
信号の追従。動作状態にすると、この機能がスペクトラム・アナライザの中心
周波数を各掃引の終わりに調整し、動作状態のマーカで識別する信号を表示の
中心に置けるようにします。狭帯域掃引を使っているときに、信号が掃引範囲
の外へ出て表示画面から消えるのを防ぎます。
•
トラッキング・ジェネレータ。動作状態にすると 6800A の信号源が追従信号発
生器すなわちトラッキング・ジェネレータとして使われ、周波数が正確にスペ
クトラム・アナライザ受信機の同調に追従する掃引信号を発生します。トラッ
キング・ジェネレータは能動素子と受動素子の両方の周波数特性を測定する掃
引信号の供給に使えます。
•
復調機能。 アナライザは復調モードで固定同調受信機として動作し、変調して
いる信号を復調し、信号そのものを監視するのに使われます。従って振幅を復
調された信号は表示画面に時間軸に対して表示できます。信号は内蔵のスピー
カで聴くこともできます。FM 復調された信号は FM 偏移を時間軸に対して表示
して、同様の方法で解析できます。復調を使う主な用途は寄生送信の元を区別
する手助けです。
電源投入
6800A を添付の電源コードで AC 電源に接続します。接続に関する詳細は取扱説明書
の第 2 章を参照してください。
前面パネルのSUPPLYスイッチの隣りにある黄色いSOFT START LEDが点灯すると、
機器に AC 電力が供給されていることを示しています。そうならなければ、後面パネ
ルの AC 電源スイッチ (AC 入力コネクタの上部にあります ) を操作します。SUPPLY
スイッチを押しますと、機器が作動し、緑色の POWER LED が点灯します。最初に
一連の自己試験を行い、その自己試験が不合格になると、試験結果を記録し、その
むねを表示します。試験の結果を知るには [UTILITY] [Service] [Status] [Display Test
Results] を押しますと不合格理由を表示します。
一旦自己試験が完了すると、機器は最後に電源を切った機器の電源投入時の状態に
自動的に設定されます。しかし、機器を、[PRESET] を押して機器を強制的に初期状
態 ( 工場で定めている ) に設定し、あるいは、使用者が設定を格納している内容 (Save/
Recall 操作画面の [Save Settings as User Default] を使って、機器の設定を使用者専用の
初期設定の格納場所に保存します ) に設定できます。
1-6
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
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周波数と同じに設定して、高調波になる周波数へ段階的に移動できるようにし
ます。
全般
一般的な測定順序
第 2 章で説明している測定例で使用している一般的な測定手順を以下に要約します。
次に示す順番で系統的にマイクロ波測定に入れます。順番はマイクロ波測定に系統
的に参入できるようになっています。スペクトラム・アナライザの例は番号になっ
ていませんが、一般的な測定への入り方はスカラー測定やフォルトロケーション測
定の場合と同様です。
•
[PRESET] を使って機器を既知の状態にします。
•
[DISPLAY] を使って表示の構成を指定します。
•
[SCALAR]、[FAULT LOCATION] または [SPECTRUM] を使って、実行する測
•
[SOURCE] を使って測定中に適用する刺激すなわち印加信号を指定します。
•
[CAL] を使って測定経路の系統的な誤差を校正し、ディテクタのゼロ点を合わ
せます。
•
[SCALE/FORMAT] を使って各測定トレースの適切な目盛と位置を選び、各測
定特性に対する単位を選びます。
•
[MARKER] と他の 6800A の特徴を使って測定結果を詳しく調べて、さまざまな
形式で解析します。
さらに、一旦測定を行いますと 6800A の次のような特徴が使えます。
•
[PRINT] を使って測定結果の永久的な記録を生成します。
•
[SAVE/RECALL] を使って、機器の状態または測定トレースを保存して、その
後の使用に備え、メモリ ( 格納されている測定トレース ) に対する測定を指定し
ます。
第 2 章の測定例で、実際に押すキーをそのページの左側に示します。右側にはキー
操作の影響を説明しています。
操作前の注意
警告
6800A シリーズの取扱説明書の「操作前の注意」の項の警告をご覧ください。
マイクロ波コネクタ
6800A およびケーブル、アダプタ、アッテネータなどのように併用される機器や道
具等の両方にマイクロ波コネクタを使う場合には注意しなければなりません。次の
操作前の注意に従えば、マイクロ波機器を構成している部分の寿命は確実に長くな
り、コネクタやマイクロ波機器を構成している部分の故障によって機器が使えなく
なる時間は短くなります。このような計量器はマイクロ波機器を構成している部分
の仕様内での動作、動作結果の再現が確実にできる一助にもなります。
1-7
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
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定を指定します。
全般
•
6800A に取付けてある精密級コネクタとその附属品は、精密級でないコネクタ
に接続すると破損する場合があります。コネクタの嵌合面の性能が仕様内に
入っていなければ、両方のコネクタは傷つく場合があります。これは適切な計
測器具を使って調べるべきです。どのコネクタも初めて使う前にゲージで測定
し、その後も接続回数 20 回毎に定期的に行うことを強く推奨します。
•
コネクタの正確な寸法は汚れやコネクタの嵌合面に付着するその他の汚染で簡
単に劣化します。洗浄剤としてアルコールを、清掃具として清潔な、湿らせた
綿布を推奨します。使わないときには添付されている保護キャップをコネクタ
に被せておきます。
•
いつも正しい方法で接続します。特に接続される 2 個のコネクタはナットが締
め付けられる前に、ピンがコレット ( 支持台 ) を貫通しないように一緒に押さな
•
接続している間に、コネクタに過大なトルクを加えないようにします。コネク
タの中心ピンを損傷したり、コネクタ本体がその外装に入り込んだりする場合
があります。
•
マイクロ波機器を構成している部分を落として機械的衝撃を加えたり、乱暴に
取り扱わないようにします。
ディテクタへの過入力
6800A に併用する 6230A シリーズおよび 6230L シリーズの EEPROM スカラー・ディ
テクタにはショットキーダイオードをバイアスゼロで使っています。これらは物理
的寸法が小さく、電力の大きい状態では傷つきやすいものです。通常の動作では、
6230A シリーズの入力電力は +20 dBm、6230L シリーズの入力電力は +26 dBm を超
えないように注意することを強く推奨します。
1-8
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ければなりません。コネクタ本体をその他に対して回転しないようにします。
嵌合面を摩耗し、コネクタの寿命が短くなります。
第2章
測定例
マイクロ波機器を構成している部分の測定
測定例 1: バンドパスフィルタの挿入損失測定
最初の測定例では 9 GHz バンドパスフィルタの挿入損失特性を測定します。この測
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定は狭帯域の測定で、バンドパス特性を詳しく試験できます。測定システムを第 2-1
れかが必要になります。
試験される機器等
(DUT)
6230A
ディテクタ
第 2-1 図 単一チャンネル挿入損失測定の設定
基準ディテクタと電力分配器 ( スプリッタ ) が入っている比測定システムを使います
と、不整合に伴う不確実さを改善できます。しかし、6800A に内蔵されている合成
掃引信号発生器の信号源の整合は充分に優れていますので、大部分の測定ではこの
ようなシステムは必要ありません。( 測定例 4 が比測定の例です。)
第 2-1 図のようにディテクタを接続します。6230A および 6230L シリーズのディテク
タは、ディテクタの平坦度と直線性補正データを保持する EEPROM を内蔵していま
す。このデータは 6800A が読み取り、測定データを補正して確度を改善します。平
坦度と直線性補正は入力補正操作画面 Input A (B or C) Corr を使って、適用したり、
外したりできます。[PRESET] を押した直後の状態では、このデータが適用されるよ
うになっています。
2-1
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
図に示します。必要な周波数範囲に合わせて、6823、6824、6843 あるいは 6844 のど
測定例
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
これらのキーを押しますと取扱説明書の付記 A に記述し
[PRESET]
[Full]
ている初期状態になります。スカラー操作画面が入力 A
(Input A)の単一のスカラー測定と一緒に表示されます (第
2-2 図 )。6840A シリーズの機器ではスペクトラム・アナ
ライザ測定が表示されます。
0.00 dBm
10.00 dB/
1
dBm
1
Start 10.0000 MHz
1
10.000000 MHz
Stop 24.0000 GHz
C4106
第 2-2 図 単一チャンネル表示
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 (Channel 1 Meas 1) を使ってフィルタの挿入損失を表示します。
本器の初期状態は測定 1 を表示している単一チャンネルです。6820A シリーズの機器
では、1 個のスカラー・チャンネルになります。6840A シリーズの機器では、この
チャンネルはスペクトラム・アナライザになりますので、[SCALAR] を押してチャ
ンネルの状態をスカラーに設定します。代わりに [SWITCH CHANNEL] を使うと
チャンネル 2 を表示するようにできます。これはすべての機器に対してスカラーの
初期状態にします。
2-2
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
1 -58.66 dB
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1:A
測定例
第 3 段階 - 測定の指定
第 2-1 図を見ると、6800A の入力 A (Input A) に接続しているスカラー・ディテクタで
挿入損失を測定しているのが見えます。すべてのスカラー測定は [PRESET] を押した
ことにより、入力 A (Input A) になっているのでなにも変更する必要はありません。
[SCALAR]
[More]
[AC Detection]
[AC Detection] が強調されていなければ ( 四角の上下の線
が 太 く な っ て い な い )、こ れ を 押 し て AC 検 出 (AC
Detection) を選びます ( 初期状態は DC 検出 (DC Detection)
です )。
[PRESET] を押したことで初期設定の状態になり、ディテクタの自動ゼロレベル校正
(Detector Autozeroing) が動作しない状態になっていますので注意します。[CAL]
[Detector Autozeroing] を押して自動ゼロレベル校正を動作状態にできます。この状態
は一般情報表示区画に「AZ」の文字を表示して指示します。動作状態にすると、ディ
テクタの自動ゼロレベル校正が内部掃引周期の中で測定に隠れて行われています。
ゼロレベルの点を求めている間は、RF 信号は自動的に遮断されています。この過程
でデータ捕捉システムのゼロレベルの変動を取り除きます。入力に接続していた
ディテクタを変える場合には、[CAL] [Zero Detectors] を選んで、手操作でディテク
タのゼロレベル校正をしなければなりません。
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
第 1 段階で [PRESET] を押していますので、信号源パラメータはすべて初期状態に設
定されています ( チャンネルの状態が変更される場合もそうです )。すべての初期状
態の設定を本説明書の付記 A に列挙していますが、主なものは次の通りです。
開始周波数 (Start Frequency)
最低周波数
停止周波数 (Stop Frequency)
利用可能な最高周波数
出力電力 (Output Power)
0 dBm
測定点の数 (Number of Points)
401
掃引時間 (Sweep Time)
自動 (Auto)
RF
遮断 (Off)
信号源の状態 (Source Mode)
開始および停止周波数掃引 (Start
& Stop Frequency Sweep)
チャンネル結合 (Channel Coupling)
6820A シリーズでは動作 (ON)、
6840A シリーズでは動作停止 (OFF)
2-3
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
この例では AC 検出 (AC Detection) を使います。次のように設定します。
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この段階で AC 検出 (AC Detection) または DC 検出 (DC Detection) のどちらを使うべき
かを決定しなければなりません。掃引測定のときに、低レベルの測定では、AC 検出
(AC Detection) にする方が DC 検出 (DC Detection) にするよりもよい結果が得られる傾
向があります。その理由は AC 検出 (AC Detection) では RF 出力が断続し、アナライ
ザーが RF の出ているとき (RF ON) のレベルと RF の出ていないとき (RF OFF) のレベ
ルを継続して比較しているためです。アナライザーは常に RF の出ていないとき (RF
OFF) のレベルを測定し、ゼロレベルの変動の影響を効果的に打ち消しているからで
す。DC 検出 (DC Detection) では変調されていない RF 信号が使用され、ディテクタは
入ってくる RF 信号を単純に等価な DC 出力に変換します。自動利得制御付きの増幅
器の測定では、AC 変調が使えないのでこのモードを使わなければなりません。
測定例
この操作をすると、パラメータの現在の値を示している
ダイアログボックスが表示され、新しい値の入力を促さ
れます。このようなダイアログボックスが表示されると、
表示している値を連続可変つまみおよび段階切り換え
キーで変えられますが、代わりに数字キーで規定する値
を直接入力することもできます。
[8] [G n]
一旦入力すると目盛の注釈表示の開始周波数値が変化し
ます。
[Set Stop Frequency]
[1] [0] [G n]
停止周波数を 10 GHz に設定します。
[ENTRY OFF]
ダイアログボックスはこのキーを押すと消えます。
[SOURCE ON/OFF]
このキーを押すと、6800A の信号源の動作と停止が交互
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[SOURCE]
[Set Start Frequency]
に切り換わります。信号源が動作していると下方にある
LED が点灯します。校正中には信号源が自動的に動作状
態になりますので、校正しようとするときに、手操作で
動作させる必要はありません。
第 5 段階 - 測定システムの校正
フィルタを測定する前に測定システムを校正しなければなりません。
合成掃引信号発生器 ( シンセサイズド・スイープ・ジェネレータ ) はレベル制御され
ている出力信号を発生していますが、信号源電力の平坦特性確度が 1 dB になる程度
の残留誤差がいくらか残っています。信号源および測定される機器等 (DUT) の間に
あるケーブルとアダプタなどのマイクロ波機器を構成している部分にも周波数特性
があります。さらに、測定に使われるスカラー・ディテクタやオートテスタも周波
数によって電力が変動します。電力の周波数による変動はすべて測定の確度に影響
しますので、取り除かなければなりません。これらは系統的な変動ですので、この
影響は測定経路の変動を校正する「経路校正」を行って除くことができます。
[CAL]
[Through Cal]
スルーパス校正を行おうとしていることを示すテキスト
ボックスが現われ、使われる予定の経路校正格納場所
(path cal store)を指示します(異なる格納場所は[Select Path
Cal Store] を使って指定できます )。入力 A (Input A) のディ
テクタを 6800A の信号源出力に接続するように促す表示
も出ます (6800A の信号源を測定される機器等 (DUT) に接
続するケーブルまたはアダプタを使って )。
[Continue]
RF 電力を出力して、経路校正を初期状態にします。
2-4
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
測定したいフィルタのバンドパスの中心値が 9 GHz なので、開始および停止周波数
値を変える必要があります。出力電力レベル、測定点数および掃引時間は初期状態
の設定のまま残せます。
測定例
測定経路のスルーパス校正が完了すると、経路校正データ (path cal data) が自動的に
測定 1 に適用されます。この状態はこの測定用の測定トレース情報表示枠に「PC」
の文字を表示して指示します。経路校正が無効になると ( 測定パラメータの変化に
よって )、警告 (Warning) が表示され、経路校正 (path cal) の指示が「PC?」の文字に
変わり、色も別の色に変わります。
ここで、接続しているケーブルとスカラー・ディテクタの間にフィルタを接続します。
第 6 段階 - 適切な目盛と形式の選択
第 1 段階で [PRESET] を押したときに、スカラー・チャンネルの単位は初期状態の
dBm に設定されました。しかし、これで経路校正に対する測定になったので、単位
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が dB で表示されています。従って、初期状態の単位に戻す変更は必要ありません。
ある初期状態の設定で充分です。
代わりに、適当な目盛り付けは、基準レベルを設定し、測定トレースがグラフの高
さの約 80% になるように目盛り付けする自動目盛り付け機能を使って行えます。
1:A
PC
1 -50.12 dB
0.00 dB
10.00 dB/
1
dB
1
Src
1
Start 8.0000 GHz
8.000000 GHz
Stop 10.0000 GHz
C4116
第 2-3 図 挿入損失測定
2-5
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
この測定では、基準レベルがグラフの最上端線の位置で 0 dB で、目盛が 10 dB/div で
測定例
第 7 段階 - マーカとその他の 6800A の特徴を使う測定の詳細情報の取得
マーカの使用
測定したものの特定の特徴を詳しく知ることが必要になることもよくあります。こ
れはマーカを使って行えます。初期状態で ([PRESET] を押した後で ) マーカが動作
状態になります。マーカは連続可変つまみを使って、表示画面の方眼目盛内のどこ
へでも動かせるようになり、任意の測定点の周波数領域の値と特性値を表示します。
特性の最大点を求める必要があれば、次の例のようにして行います。
[MARKER]
-3 dB 遮断点 ( 帯域測定用 ) およびリップルのピーク・
動作状態のマーカ ( 初期状態でマーカ 1) を特性の最大
点に置きます。この点がフィルタのバンドパスの挿入
損失の最も少ない点で、この値が測定トレース情報表
示枠に表示されます。このようになる周波数はグラフ
の下方に表示されます。
帯域測定は次の方法で行えます。
[Mkr Functions]
[Bandwidth]
帯域幅操作画面を選びます。
[Set n dB Value]
[-][3][ENTER/=MKR]
帯域幅を求めるために使用するdB値を設定します。
こ
の場合に、帯域幅は測定トレースの -3 dB 点に相当す
るように決めます。( 初期状態の値は -3 dB ですので、
この例では入力する必要はありません。)
[Bandwidth Search]
帯域幅探索を初期化して、窓 (Window) をグラフに上
書きした表示になります。測定またはマーカが変化
したり、[ENTRY OFF] が押されたりするとこの窓
(Window) は消えます。帯域幅機能のままであれば、
動作しているマーカ以外の 2 個の最も番号の大きい
マーカが上限および下限の -3 dB 点に現われます。
[Display CF/ΔF] を押して Q 係数 ( 中心周波数 / 帯域幅
) を表示することができます。
同調できるフィルタであれば、[Bandwidth Tracking] を押して、追従機能を動作させ
ることができます。帯域幅機能は各掃引の終わりに自動的に作動し、帯域幅測定を
連続して更新します。
マーカ操作画面 (MARKER) にはその他に次のような特徴があります。
2-6
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[Active Mkr to Maximum]
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ピーク間などの性能に関する特徴を測定するために
マーカの自動操作ができる、多くの機能を扱えるよう
になります。このような機能は、この例で使っている
バンドパスフィルタの性能の測定には特に有効です。
測定例
差分を表わすマーカ (Delta Marker) を使えるようにし
[MARKER]
[Delta Mkr]
ます。差分マーカ (Delta Marker) は画面上に示されま
[Delta Mkr ● ]
す。これで測定は差分マーカ (Delta Marker) の位置に
対して行われます。
[MARKER]
[More]
[Position Active Marker]
動作状態のマーカに特定の周波数の値を入力します。
表示しているすべてのマーカの位置と特性値は、[MARKER] [More] [Mkr Table] を
限界確認 (Limit Checking)
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押して、表形式で表示画面のグラフの下方に表示できます。測定トレースのコピー
を印刷するときには、プリンタによるマーカ表の印刷もできます。
調べられる機器 (DUT) の性能の限界を設定します。これで合否が表示画面に表示さ
れます。1 例としてフィルタのバンドパス特性を考えます。そのフィルタは周波数範
囲 8.9 GHz ~ 9.1 GHz で、経路校正に対して -1 dB ~ -2.5 dB の範囲になければならな
いと仮定しています。次のように限界確認を使って、これを試験できます。
[SCALAR]
[Limit Checking]
[Edit Spec]
限界確認仕様 (Limit Checking Specification) が空白に
なっている限界編集窓 (Limit Editor Window) を表示し
ます。この窓 (Window) は開始 (Start) および停止 (Stop)
領域値すなわち試験に適用する信号を表示する部分
と そ れ に 相 当 す る 特 性 の 上 位 (Upper) お よ び 下 位
(Lower) 値を表示する部分で構成されています。
[Limit Type]
限界確認 (Limit Checking) 方式 、上限のみ (Upper Limit
Only)、下限のみ (Lower Limit Only) または両方 (Upper
and Lower Limits) を規定することができます。横軸 (X
軸 ) の値を絶対値あるいは測定の中心値からずれてい
る分の値 (Offset 値 ) のどちらかに指定するのにも使い
ます。
[Upper and Lower Limits]
[Absolute Domain Values]
[Return to Limit Editor]
この例では上限と下限の両方は絶対領域値を使って
設定します。
[Edit Segments]
[Flat]
限界確認をする切片(Segment)の平坦(Flat)または傾斜
(Slope) を設定することができますが、フィルタのバン
ドパスの試験には平坦な(Flat)切片(Segment)が必要で
す。
[⇒]
[8] [.] [9] [G n]
開始 (Start) 領域フィールドを動作状態にして、その値
を 8.9 GHz に設定します。
2-7
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
試験される機器 (DUT) が仕様に合うか否かを調べるときには限界確認も使えます。
測定例
[⇒]
[–] [1] [ENTER/=MKR]
上位 (Upper) 特性フィールドを動作状態にして、値を -
[⇒]
[-] [2] [.] [5]
[ENTER/=MKR]
下位 (Lower) 特性フィールドを動作状態にして、値を
[⇒]
[9] [.] [1] [G n]
停止 (Stop) 領域フィールドを動作状態にして、値を 9.1
1 (dB) に設定します。
-2.5 (dB) に設定します。
GHz に設定します。
停止周波数用の上限および下限値は平坦切片 (Flat
Segment) 用の開始周波数のそれと同じなので要求さ
[Return to Limit Editor]
Limit Editor( 限界編集 ) 操作画面に戻ります。
[Save As]
Limit Editor(限界編集)操作画面から出る前に限界仕様
を保存して、次の使用に備えます。
このキーを押すと Save Spec As( として仕様を保存 ) 操
作画面になります。これで、仕様を自分で規定した格
納場所に保存できるようになります。
[Exit]
Limit Editor( 限界編集 ) 操作画面から出ます。
[Limit Checking ● ]
このキーを押すとキーの右下角の指示器が、限界確認
(Limit Checking) が動作状態になっていることを指示
します。上限および下限線は、測定が各測定点で限界
仕様内にあるか否かに関しての合否指示を含む窓
(Window) と一緒にグラフ上に現われます。結果は各
掃引毎に更新されます。
多くの異なる限界仕様を指定することができ、どれも 1 個あるいはそれ以上の測定
トレースに適用できます。限界確認 (Limit Checking) 仕様を測定に適用する前に、そ
れを動作状態にします (1 個でも測定があれば )。
[Assign Spec]
表示されている一覧表から限界確認 (Limit Checking)
仕様を選べる副画面が現われます。
[Select] を押すと、その仕様が現在の動作中の測定ト
レースに割り当てられます。
限界は実際に測定したデータ点のみで調べられますので、測定点の密度が不充分で
あれば、限界試験で不合格を指示されなくてもその機器等は仕様外である可能性が
あります。Source( 信号源 ) 操作画面で、充分に多くの測定点を指定するか、周波数
掃引のスパンを減らして、バンドパスを広い範囲に表示するようにします。
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-8
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
れません。
測定例
測定の改善
上記の測定トレースはフィルタに要求される特性を表示していますが、垂直目盛が
10 dB/div なので、バンドパスのリップルの詳細は分かりません。これは次の例のよ
うにして基準レベルを 0 dB に、目盛を 0.2 dB/div に設定すれば改善できます。
[SCALE/FORMAT]
[Set Ref Level]
[0] [ENTER/=MKR]
[Set Scale]
[0] [.] [2] [ENTER/=MKR]
基準レベルを 0 dB に設定します。
目盛を 0.2 dB/div に設定します。
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さらに、水平分解能がもっと良くなるように、バンドパスだけを表示するようにす
れば、周波数掃引のスパンを減らすことができます。
基底雑音 (noise floor) が低くなるようにダイナミックレンジを最大にすれば、測定は
引時間を長く設定すれば減らせます。手順は前に記述しているのと同様ですが、
Source( 信号源 ) 操作画面とスカラー操作画面で設定をいくつか追加する必要があり
ます。信号源の設定を変更すると校正が無効になるので、通過校正も新たに必要に
なります。
第 1 段階~第 3 段階
この段階は前と同じです。
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
[SOURCE]
[Set Start Frequency]
[8] [G n]
[Set Stop Frequency]
[1] [0] [G n]
開始および停止周波数を 8 GHz と 10 GHz に設定しま
す。
[Set Output Power]
[8] [ENTER/=MKR]
最も高いレベル制御出力電力 (8 dBm) に設定します。
[Sweep Time]
[User Set Sweep Time]
[Set Sweep Time]
[2] [ENTER/=MKR]
掃引時間を 2 秒に設定します。これには雑音を減らす
[ENTRY OFF]
これを押して数値入力を完了します。
[Return to Source]
Source( 信号源 ) 操作画面に戻ります。
効果があります。ある種の機器等を試験するときに
は、誤った動作を防ぐために掃引時間を長くすること
が必要になる場合もあります。
第 5 段階~第 6 段階
この段階は前と同じです。
2-9
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
さらに改善できます。測定トレースの雑音の量は Averaging( 平均処理 ) を作動し、掃
測定例
第 7 段階 - マーカとその他の 6800A の特徴を使う測定の詳細情報の取得
[SCALAR]
[Averaging]
平均処理を動作状態にします。この状態は測定トレー
ス情報表示枠に「A」という文字を表示して知らせま
[Averaging ● ]
す。この例では、Average Number ( 平均処理回数 ) は
初期値の 16 になっていますが、[Set Average Number]
を押して変えることができます。雑音が受け入れられ
るレベルになる最少平均処理回数にした状態で、応答
速度も充分速くなるようにすべきです。
0.00 dB
10.00 dB/
1
A
dB
1
Src
1 715.000000 MHz
Start 8.0000 GHz
Stop 10.0000 GHz
C4085
第 2-4 図 ダイナミックレンジを最大にして、雑音を減らした効果
2-10
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
1:A
PC
1 -69.28 dB
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この方法でダイナミックレンジが最大になる測定トレースを第 2-4 図に示します。
測定例
測定例 2: オートテスタを使う挿入損失と反射損失の測定
2 番目の測定例では、9 GHz バンドパスフィルタの挿入損失および反射損失の両方の
特性を測定します。これは、第 1 の例のように狭帯域による測定で、バンドパス特
試験される機器
6230A
ディテクタ
試験ポート
第 2-5 図 挿入損失および反射損失の同時測定の設定
第 2-5 図のようにディテクタおよびオートテスタを接続します。6230A および 6230L
シリーズ・ディテクタにはディテクタの平坦度および直線性補正データを保持して
いる EEPROM を内蔵しています。このデータは 6800A が読み取り、測定データを補
正し、確度を改善します。平坦度と直線性補正は入力補正操作画面、Input A (B or C)
Corr を使って適用したり、外したりできます。[PRESET] を押した後では、このデー
タが適用されるようになっています。
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態の設定
になります。スカラー操作画面は入力 A (Input A) の単
一のスカラー測定と一緒に表示されます。6840A シ
リーズの機器ではスペクトラム・アナライザ測定が表
示されます。
2-11
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
短絡回路
または開放回路
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性を微細に試験できます。測定システムを下図に示します。前の例のように、必要
な周波数範囲に合わせて、6823、6824、6843 または 6844 のどれかが必要になります。
測定例
第 2 段階 - 表示構成の指定
単一のチャンネルでフィルタの挿入損失および反射損失の両方を表示します。
本器の初期状態は測定 1 を表示している単一チャンネルです。このチャンネルは
6820A シリーズの機器ではスカラーチャンネルになりますが、6840A シリーズの機器
ではスペクトラム・アナライザになりますので、[SCALAR] を押してチャンネルの
状態をスカラーに設定する必要があります。( そうでなければ第 3 段階で [SCALAR]
を押してチャンネルを単一測定に戻します )。代わりに、[SWITCH CHANNEL] を
使って、チャンネル 2 の表示ができます。これはすべての機器に対して初期状態の
スカラーにします。
[Channel 1 Meas 2 ● ]
第 3 段階 - 測定の指定
第 2-5 図には挿入損失が入力 B に接続したスカラー・ディテクタで測定され、反射損
失が入力 A (Input A) に接続したオートテスタで測定されているのが見えます。スカ
ラー測定はすべて初期状態のInput A (PRESETを押したことで)になっていますので、
挿入損失測定を入力 B (Input B) で行うように指定する必要があります。
測定のパラメータの変更はその測定が動作状態でないと出来ません。これは赤い強
調表示の枠で囲んでいる測定トレース情報表示区画に指示されます。測定トレース
情報表示区画を囲んでいる強調表示の枠で、測定 1 が現在動作状態であり、そのパ
ラメータが変わっているのが見えます。
指定したい最初の測定は入力 B (Input B) に接続したスカラー・ディテクタで測定す
る挿入損失です。測定 1 としてこれを表示するように選びます。これをする前に、そ
の測定を動作状態にしなければなりません。
[SELECT MEAS]
表示される測定が動作状態になるように選びます。こ
のキーを押すと、測定トレース情報表示区画を囲む四
角の枠が測定の間を移動して、測定が動作状態である
ことを示します。測定 1 のある表示が確実に動作状態
になっているようにします。
[SCALAR]
[Input Selection]
[B]
測定 1 を入力 B (Input B)、すなわちフィルタを通る挿
入損失を測定するように指定します。指定されると、
四角で囲まれた測定トレース情報表示区画の中に
「1:B」の文字が現れます。
測定例 1のように[CAL] [Detector Autozeroing]を押してディテクタの自動ゼロレベル
校正 (Detector Autozeroing) を動作状態にできます。これはディテクタのゼロレベル
を内部掃引周期の間に測定に隠れて行われています。この動作で本器に接続してい
るディテクタまたはオートテスタのゼロレベルの変動を除きます。特定の入力に接
続しているディテクタやオートテスタを変えると、[CAL] [Zero Detectors] を選んで、
手操作でディテクタのゼロレベルを定める作業を行わなければなりません。
2-12
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
これらのキーを使って測定 2 を動作状態にします。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[DISPLAY]
測定例
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
[SOURCE]
[Set Start Frequency]
[8] [G n]
開始周波数を 8 GHz に設定します。
[Set Stop Frequency]
[1] [0] [G n]
停止周波数を 10 GHz に設定します。
[ENTRY OFF]
これを押して数値入力を完了します。
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第 5 段階 - 測定システムの校正
除きます。この例では反射される電力の経路 ( すなわち反射損失 ) の短絡と開放によ
る経路校正も行う必要があります。
最初に、入力 B (Input B) に対して挿入損失経路に対して行います。
[SELECT MEAS]
このキーで測定 1 を動作状態にします。
[CAL]
[Through Cal]
スルーパス校正を行おうとしていることを示すテキ
ストボックスが現われ、使われる経路校正格納場所を
指示します ( 異なる格納場所は [Select Path Cal Store]
を使って指定できます )。スルー接続、すなわち、入
力 B (Input B) のスカラー・ディテクタを直接オートテ
スタのテストポート (Test Port) に接続することを表示
で促します。
[Continue]
RF 電力を出力して、経路校正を初期状態にします。
挿入損失経路に対して校正が完了すると、経路校正データが自動的に測定 1 に適用
され、その測定用の測定トレース情報表示枠に「PC」の文字を表示します。経路校
正が無効になると ( すなわち測定パラメータの変化によって )、警告 (Warning) が表示
され、経路校正指示が「PC?」に変わります。
反射損失を測定するには、最初にシステムを既知の基準に対して校正しなければな
りません。入射電力を理論的に 100% 反射し、それにより反射損失が 0 dB になるよ
うに開放回路または短絡回路による終端を選びます。開放回路または短絡回路のみ
を使いますと、テストポートのインピーダンスの不整合によって、測定に不確実さ
が加わります。この不確実さは開放回路および短絡回路の両方に対してシステムを
校正し、その平均を計算すれば (6800A が自動的に行います ) 最小にできます。反射
損失経路の短絡経路校正と開放経路校正は次のようにして行います。
2-13
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
フィルタの測定の前に測定システムを校正して、測定システムを構成しているマイ
クロ波機器を構成している構成物の周波数による変動の影響を除かなければなりま
せん。送信電力経路 ( すなわち挿入損失 ) のスルーパス校正を行ってこの影響を取り
測定例
[SELECT MEAS]
このキーを使って測定 2 を動作状態にします。
[Short AND Open Cal]
校正に使われる経路校正格納場所が Store 2 であることを
表示し、短絡 (Short)( 短絡回路です ) をオートテスタのテ
ストポート (Test Port) に接続することを促します。異なる
経路校正格納場所は [Select Path Cal Store] を使って指定
できます。
[Continue]
RF 電力を出力して、短絡回路校正を初期状態にします。
短絡回路校正が完了すると、開放 (Open) ( 開放回路です )
をオートテスタのテストポート (Test Port) に接続しなけ
開放回路校正を初期状態にします。
反射損失経路に対して短絡と開放による経路校正が完了すると、経路校正データが
自動的に測定 2 に適用されます。この測定用の測定トレース情報表示区画に「PC」
の文字を表示して完了したことを知らせます。
ここでオートテスタのテストポート (Test Port) とスカラー・ディテクタの間にフィル
タを接続します。
第 6 段階 - 適切な目盛と方式の選択
第 1 段階で [PRESET] が押されたときに、スカラー・チャンネルの単位は初期状態の
dBm に設定されました。測定はここで経路校正に対する相対測定になり、単位が dB
で表示されます。この例の挿入損失および反射損失測定に対してはこれで充分です。
目盛には初期状態の設定の、基準レベル 0 dB および目盛 10 dB/div が使われます。
代わりに基準レベルを設定し、測定トレースがグラフの高さの約 80% になるように
目盛を決める自動目盛付機能を使っても適切な目盛にできます。
第 2-6 図に挿入損失および反射損失測定を示します。
2-14
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[Continue]
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
ればならないことを表示します。
測定例
1:B
PC
1 -41.36 dB
0.00 dB
10.00 dB/
dB
2:A
PC
1 -0.203 dB
0.00 dB
10.00 dB/
1
dB
1
1 8.000000 GHz
Start 8.0000 GHz
Stop 10.0000 GHz
C4086
第 2-6 図 挿入損失および反射損失測定
第 7 段階 - マーカとその他の 6800A の特徴を使う測定の詳細情報の取得
測定例1に概要を示しているように、マーカ(Markers)および限界確認(Limit Checking)
を使うと、測定の特定の特徴の詳しい情報を求められます。
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-15
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Src
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
1
測定例
測定例 3: オートテスタを使うバンドパスフィルタのデュアル
チャンネル挿入損失と反射損失の測定
この測定例では測定例 2 のようにバンドパス挿入損失および反射損失特性を 1 個の
チャンネルに表示しますが、さらに広帯域挿入損失を他のチャンネルに表示します。
第 1 段階の大部分は測定例 2 と同じですので詳しく記述してはいません。測定システ
試験される機器
6230A
ディテクタ
試験ポート
(TEST PORT)
第 2-7 図 デュアルチャンネル挿入損失測定と反射損失測定の設定
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。スカラー操作画面は入力 A (Input A) の単一
のスカラー測定と一緒に表示されます。6840A シ
リーズの機器ではスペクトラム・アナライザ測定が
表示されます。
第 2 段階 - 表示構成の指定
次のようにして 3 個の測定を表示するようにします。
チャンネル 1 で狭帯域挿入損失および反射損失測定を表示し、チャンネル 2 でフィル
タの広帯域挿入損失を表示するようにします。
2-16
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
短絡回路
または開放回路
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
ムは同様ですが、下記に繰り返します。
測定例
本器の初期状態は測定 1 を表示している単一チャンネル (6820A シリーズではスカ
ラー、6840A シリーズではスペクトラム・アナライザ ) です。
[DISPLAY]
[Dual Channel Display ● ]
これらのキーを使ってデュアルチャンネル表示にし
ます。
必要であれば [SWITCH CHANNEL] と [SCALAR] で、チャンネル 1 をスカラーに設
定します ([PRESET] を押すと、チャンネル 2 が初期状態でスカラーになっています )。
これらのキーを使ってチャンネル 1 の測定 2 を動作状
[Channel 1 Meas 2 ● ]
態にします。
0.00 dBm
10.00 dB/
dBm
2:A
1 -62.45 dBm
1
Src
1 10.000000 MHz
Start 10.0000 MHz
1:A
1 -62.45 dBm
0.00 dBm
10.00 dB/
1 10.000000 MHz
Start 10.0000 MHz
1
dBm
Stop 24.0000 GHz
2
dBm
1
Src
0.00 dBm
10.00 dB/
Stop 24.0000 GHz
C4087
第 2-8 図 2 個のチャンネル表示
第 3 段階 - 測定の指定
反射損失は入力 A (Input A) に接続したオートテスタで測定され、チャンネル 1 の測
定 2 として表示されます。スカラー測定は初期状態で入力 A (Input A) を指定してい
ますので、ここでは変える必要がありません。チャンネル 1 の測定 1 は入力 B に接続
したスカラー・ディテクタで測定した狭帯域挿入損失を表示します。そこで、測定
の指定を次のように変えます。
[SELECT MEAS]
チャンネル 1 の測定 1 を動作状態にします。
2-17
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
1:A
1 -62.45 dBm
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[DISPLAY]
測定例
[SCALAR]
[Input Selection]
[B]
これでチャンネル 1 の測定 1 を入力 B (Input B) すなわ
ちフィルタを通る挿入損失の測定に指定します。これ
は四角い枠で囲まれている測定トレース情報表示区
画に現れる「1:B」の文字で知らせます。
ここでチャンネル 2 の測定 1 に広帯域挿入損失特性を指定する必要があります。
[SWITCH CHANNEL]
これでチャンネル 2 の測定 1 を動作状態にします。
[SCALAR]
[Input Selection]
[B]
これでチャンネル 2 の測定 1 を入力 B (Input B) の測定
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
チャンネル 2 の広帯域挿入損失測定に対して、掃引範囲を 10 MHz ~ 20 GHz に設定
します。必要であれば、[SWITCH CHANNEL] を使って、チャンネル 2 が確実に動作
状態であるようにします。
[SOURCE]
[Set Stop Frequency]
[2][0][G n]
停止周波数を 20 GHz に設定します。
測定したいフィルタのバンドパスの中心周波数は 9 GHz なので、チャンネル 1 に対し
て開始および停止周波数値を変更する必要があります。
各チャンネルに対して異なる信号源の状態を割り当てるには、チャンネルを個別に
切り離す必要があります。これは 6840A シリーズの機器では初期状態です。6820A
シリーズのチャンネルは初期で結合されていますが、[DISPLAY] [Channel Coupling]
で外せます。
ここでチャンネル 1 が現在動作状態であれば、チャンネル 1 に対して開始および停止
周波数をそれぞれ 8 GHz と 10 GHz に変えられます。
[SWITCH CHANNEL]
このキーを使ってチャンネル 1 を確実に動作状態にし
ます。
[SOURCE]
[Set Start Frequency]
[8][G n]
開始周波数を 8 GHz に設定します。
[Set Stop Frequency]
[1][0][G n]
停止周波数を 10 GHz に設定します。
[ENTRY OFF]
これを押してパラメータ入力を完了します。
2-18
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
ます。
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に指定します。これは四角い枠で囲まれている測定ト
レース情報表示区画に現れる「1:B」の文字で知らせ
測定例
第 5 段階 - 測定システムの校正
ここで測定システムを校正して、システム内の周波数による電力変動の影響を取り
除かなければなりません。測定例 2 のように、送信電力経路 ( これは挿入損失です )
に対してスルーパス校正を、反射される電力経路 ( これは反射損失です ) に対して短
絡および開放による経路校正を行います。
最初に、オートテスタのテストポート (TESTPORT) に直接接続した入力 B (InputB) の
ディテクタで、入力 B (Input B) に対してバンドパス挿入損失経路で行います。
チャンネル 1 の測定 1 を動作状態にします。
[CAL]
[Through Cal]
[Continue]
RF 電力を出力して、経路校正を初期状態にします。
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[SELECT MEAS]
ここで短絡と開放の経路校正を反射損失経路のオートテスタに対して行います。
[SELECT MEAS]
チャンネル 1 の測定 2 を動作状態にします。
[Short AND Open Cal]
[Continue]
短絡回路校正を初期状態にします。
[Continue]
開放回路校正を初期状態にします。
反射損失経路に対する短絡と開放の経路校正が完了すると経路校正データが自動的
にチャンネル 1 の測定 2 に適用され、規定されている経路校正格納場所に格納されま
す。その測定用の測定トレース情報表示枠に再び「PC」の文字を表示します。
経路校正がここでチャンネル 1 の両方のバンドパス測定に適用されますが、チャン
ネル 2 の広帯域挿入損失測定には適用されません。この測定は周波数のずっと広い
範囲に対して行われ、チャンネル 1 の経路校正データは開始および停止周波数値の
間の領域に適用されるだけですので、同じ経路校正はバンドパス挿入損失測定には
使えません。経路校正をさらに広帯域挿入損失測定に対して行わなければなりませ
ん。
[SELECT MEAS]
チャンネル 2 の測定 1 を動作状態にします。
[Through Cal]
[Continue]
経路校正を行い、経路校正データを測定に適用しま
す。その他の 2 つの測定の場合と同様に測定トレース
情報表示枠に「PC」の文字を表示します。
経路校正は最初にチャンネル 2 の広帯域特性に対して行えますが、その場合はチャ
ンネルの狭帯域挿入損失測定にも適用できます。しかし、この場合は校正される測
定点が 401 個より少なく、中間の値を線形補間で出さなくてはなりません。狭帯域
測定に対して固有の経路校正を行えば、補間されたデータを使わなくてもすみます。
ここで、オートテスタのテストポート (TEST PORT) とスカラー・ディテクタの間に
フィルタを接続します。
2-19
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
スルーパスに対して校正が完了すると、経路校正データが自動的に測定に適用され、
その測定用の測定トレース情報表示枠に「PC」の文字を表示します。
測定例
第 6 段階 - 適切な目盛と方式の選択
必要であれば、チャンネル 1 の測定 2 を動作状態にし
[SCALE FORMAT]
[VSWR]
た後で、これらのキーを使って反射損失測定の形式を
VSWR に変更します。( しかし、この例のフィルタの
測定には適切ではありません。)
[Set Ref Level]
[1][0][ENTER/=MARKER]
基準レベルを +10 dBm に設定します。[SELECT
MEAS] を使ってその他の2個の測定を選んで、測定
1:B
PC
1 -43.54 dB
+10.00 dB
10.00 dB/
dB
2:A
PC
1 -0.183 dB
+10.00 dB
10.00 dB/
1
1
Src
1 8.000000 GHz
Start 8.0000 GHz
1:B
PC
1 -51.39 dB
Stop 10.0000 GHz
2
+10.00 dB
10.00 dB/
dB
1
Src
dB
1 8.000000 GHz
Start 10.0000 MHz
Stop 20.0000 GHz
C4088
第 2-9 図 バンドパス 挿入損失および反射損失、および広帯域挿入損失
第 7 段階 - マーカとその他の 6800A の特徴を使う測定の詳細情報の取得
測定例1に概要を示しているように、マーカ(Markers)および限界確認(Limit Checking)
を使うと、測定の特定の特徴の詳しい情報を求められます。
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-20
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
初期設定の目盛を使います。
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を繰り返します。
測定例
測定例 4: オートテスタとリファレンスチャンネルを使う挿入損
失と反射損失の測定
経路校正が完了すると、得られた測定トレースは試験される機器等 (DUT) の真の特
性を表していると仮定しています。しかし、次のような理由でいつも正しいとは限
りません。
例えばRF信号源の変動あるいはRFケーブルの撓みで引き起こされる信号源と
試験される機器等 (DUT) の間の損失の変化によって、試験される機器等 (DUT)
への入力電力が変化する場合があります。
これが測定に重なったリップルとして見えます。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
誤差は信号源の整合が劣っていても発生し、これは特に反射に大きく影響した
り、損失の少ない機器等の測定に影響します。これにより比較的大きな信号が
6800A の信号源に戻り、試験される機器等 (DUT) に跳ね返ることになります。
定する事になりますが、リファレンスチャンネルを上記の誤差の影響を減らすため
に使います。測定システムを第 2-10 図に示します。測定ポートに近い電力、すなわ
ち試験される機器等 (DUT) に到達する実際の入射電力を監視する別のリファレンス
チャンネルを作るために、信号源の出力が電力分配器 (Power Splitter) に供給されま
す。試験される機器等 (DUT) の入力レベルのどのような変動もリファレンスチャン
ネルで測定され、6800A が基準信号と、反射されて送信された信号の測定の比を取っ
て変動を補償します。この技術を使って、多重反射による 1dB までの測定リップル
を 0.2 dB 未満に減らすことができます。
2-21
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
この例では、挿入損失および反射損失を再度 9 GHz バンドパスフィルタに対して測
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
測定例
短絡回路
または開放回路
試験される機器
6230A
ディテクタ
試験ポート
(TEST PORT)
第 2-10 図 オートテスタとリファレンスチャンネルを使う挿入損失および
反射損失測定の設定
抵抗分配器 (Resistive Splitter) を通過する電力損失のために、測定の最大に表示され
るダイナミックレンジに相当する損失が発生します。代わりに、高い指向性を有す
る方向性結合器を分配器 (Splitter) の代わりに使って、試験される機器等 (DUT) に入
射する実際の電力を抽出できます。
電力分割器には受け入れがたい大きなSWRがありますので使うべきではありません。
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
初期状態に設定します。スカラー操作画面は入力 A
(Input A) の単一のスカラー測定と一緒に表示されま
す。6840A シリーズの機器ではスペクトラム・アナラ
イザ測定の表示が表示されます。
2-22
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
抵抗分配器
6230A
ディテクタ
測定例
第 2 段階 - 表示構成の指定
単一のチャンネルを使ってフィルタの挿入損失および反射損失の両方を表示します。
6840A シリーズの機器では、最初に [SCALAR] を押して、チャンネルの形態をスカ
ラーに指定する必要があります ( あるいは、第 3 段階で [SCALAR] を押して、チャン
ネルを単一測定に戻します )。代わりに [SWITCH CHANNEL] を使ってチャンネル 2
を表示します。これはすべての機器に対して初期状態のスカラーにします。
これらのキーを使ってチャンネル 1 の測定 2 を動作状
態にします。
第 3 段階 - 測定の指定
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[DISPLAY]
[Channel 1 Meas 2 ● ]
第 2-10 図を見ると、6800A の入力 B (Input B) に接続しているスカラー・ディテクタ
定しているのが見えます。基準信号を測定するディテクタは入力 C (Input C) に接続
します。スカラー測定は初期状態ですべて入力 A (Input A) になっています ([PRESET]
を押したことで )。挿入損失および反射損失の測定を適当な比率で行うように指定す
る必要があります。
指定したい最初の測定は入力 B (Input B) と入力 C (Input C) に接続したディテクタで
測定する挿入損失の比測定です。測定 1 としてこれを表示するようにします。
[SELECT MEAS]
測定 1 を動作状態にします。
[SCALAR]
[Input Selection]
[B/C]
測定 1 を比率 B / C を測定するように指定します。指定
されたことは四角い枠で囲まれた測定トレース情報
表示区画に現れる「1:B/C」の文字で示されます。
[SELECT MEAS]
測定 2 を動作状態にします。
[A/C]
測定 2 を比率 A / C を測定するように指定します。指
定されたことは四角い枠で囲まれた測定トレース情
報表示区画に現れる「2:A/C」の文字で示されます。
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
[SOURCE]
[Set Start Frequency]
[8][G n]
開始周波数を 8 GHz に設定します。
[Set Stop Frequency]
[1][0][G n]
停止周波数を 10 GHz に設定します。
[ENTRY OFF]
これを押して数値入力を完了します。
2-23
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
で挿入損失を測定し、入力 A (Input A) に接続しているオートテスタで反射損失を測
測定例
第 5 段階 - 測定システムの校正
ここで測定システムを校正してシステム内の周波数による電力変動の影響を除きま
す。前例のように送信される電力経路 ( すなわち挿入損失 ) に対するスルーパス校正
および反射される電力経路 ( すなわち反射損失 ) に対する短絡と開放による経路校正
を行って取り除きます。
最初に、オートテスタのテストポートに直接接続された入力 B のディテクタで挿入
損失経路に行います。
測定 1 を動作状態にします。
[CAL]
[Through Cal]
[Continue]
RF 電力を出力して、スルーパス校正を初期状態にし
ます。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[SELECT MEAS]
ここで、反射損失経路のオートテスタに短絡と開放による経路校正を行います。
[SELECT MEAS]
測定 2 を動作状態にします。
[Short AND Open Cal]
[Continue]
短絡回路校正を初期状態にします。
[Continue]
開放回路校正を初期状態にします。
反射損失経路の短絡経路と開放経路に対して校正が完了すると、経路校正データが
自動的に測定 2 に適用され、その測定用の測定トレース情報表示枠に「PC」の文字
を表示します。
ここでフィルタをオートテスタのテストポート (TEST PORT) と入力 B (Input B) に接
続したスカラー・ディテクタの間に接続します。
第 6 段階 - 適切な目盛と方式の選択
[SCALE/FORMAT]
[VSWR]
必要であれば、測定 2 を動作状態にした後で、これら
のキーを使って反射損失測定の方式を VSWR に変更
します。( しかし、これはこの例のフィルタ測定には
適切ではありません。)
初期設定の目盛を使います。
2-24
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
スルーパスに対して校正が完了すると、経路校正データが自動的に測定に適用され、
その測定用の測定トレース情報表示枠に「PC」の文字を表示します。
測定例
1:B/C
PC
1 -43.81 dB
0.00 dB
10.00 dB/
dB
2:A/C
PC
1 -0.183 dB
0.00 dB
10.00 dB/
1
dB
1
1 8.000000 GHz
Start 8.0000 GHz
Stop 10.0000 GHz
C4089
第 2-11 図 リファレンスチャンネルを使う挿入損失および反射損失測定
第 7 段階 - マーカとその他の 6800A の特徴を使う測定の詳細情報の取得
測定例 1 で概要を説明しているように、マーカおよびリミットチェック機能を使っ
て、測定の特定の特徴を詳しく調べることができます。
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-25
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Src
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
1
測定例
測定例 5: 増幅器の利得圧縮測定
増幅器の出力電力容量の特性を求めることが必要な場合が頻繁に起こります。重要
な性能は増幅器の利得が小信号の場合よりも 1dB 低下する出力電力です。1 dB 圧縮
点 (1 dB compression point) と称しています。言い換えれば、増幅器の利得特性が非直
線になり始める出力電力です。第 2-12 図に示すシステムは増幅器の 1 dB 圧縮点を測
試験される
増幅器
第 2-12 図 利得圧縮測定の設定
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。スカラー操作画面は入力 A (Input A) の単一
のスカラー測定と一緒に表示されます。6840A シ
リーズの機器ではスペクトラム・アナライザ測定が
表示されます。
第 2 段階 - 表示構成の指定
測定 1 を使って増幅器の利得を表示し、測定 2 を使って出力電力を表示します。
本器の初期状態は測定 1 を表示している単一チャンネルです。6820A シリーズの機器
では、これがスカラー・チャンネルになります。6840A シリーズの機器ではチャン
ネルがスペクトラム・アナライザになります。[SWITCH CHANNEL] を押すと、ス
カラーであるチャンネル 2 を表示します。
2-26
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
6230A
ディテクタ
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
定するように設計されています。
測定例
[DISPLAY]
[Channel 2 Meas 2 ● ]
これらのキーを使ってチャンネル 2 の測定 2 ( チャン
ネル 2 を表示しているものとします ) を動作状態にし
ます。
第 3 段階 - 測定の指定
両方の測定に対する初期測定の指定は入力 A (Input A) です。これは増幅器の出力電
力なので測定 2 の変更をする必要はありません。測定 1 の指定も入力 A (Input A) で
す。校正の後で表示される特性は入力 A (Input A) から校正中の特性を差し引いたも
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
のになりますので 0 dB を表わします。
[PRESET] を押したことに伴って、信号源は開始および停止周波数掃引 (Start & Stop
Sweep) です。
[SOURCE]
[Select Source Mode]
[Power Sweep]
このようにして信号源の電力掃引の状態を選びます。
グラフの開始と停止の状態の注釈が周波数から dBm
表示の電力に変わります。この段階では両方とも 0
dBm です。この例は開始電力を -30 dBm に、停止電力
を -10 dBm にしています。
[Return to Source]
Source( 信号源 ) 操作画面に戻ります。
[Set Start Power]
[-][3][0][ENTER/=MKR]
[Set Stop Power]
[-][1][0][ENTER/=MKR]
電力掃引を -30 dBm から -10 dBm までに設定します。
[Set Frequency]
[7] [5] [0] [M μ]
この例では、信号源周波数が 750 MHz に設定されるも
[ENTRY OFF]
これを押して数値入力を完了します。
[Sweep Time]
[User Set Sweep Time]
[Set Sweep Time]
[1] [ENTER/=MKR]
信号源の掃引時間を 1 秒に設定します。信号源の段階
のとします。
的に切り換えるアッテネータは電力掃引中に繰り返
し切換わって、必要な範囲の電力を出しています。長
い掃引時間にしますと切り換えの頻度が低下し、アッ
テネータに使われているスイッチの摩耗を減らしま
す。( 短い掃引時間はこの測定では使いません )。
注記 電力掃引中のアッテネータに使われているスイッチの過度の摩耗を防ぐため
に、RF 電力が必要でない時間中には信号源を [SOURCE ON/OFF] で遮断すべ
きです。
2-27
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Freq Sweep) になりますが、この測定設定で必要な信号源の状態は電力掃引 (Power
測定例
第 5 段階 - 測定システムの校正
ここで増幅器のところを直接接続に置き換えて特性を測定して、システムを校正す
る必要があります。直接接続することは利得が 0 dB の増幅器に等価であるという理
由でこのシステムを校正します。[SELECT MEAS] を使って、測定 1 が動作状態であ
ることを確かめます。
[CAL]
[Through Cal]
[Continue]
RF 電力を出力して、利得測定に対する経路校正を初
期状態にします。校正が完了すると経路校正データが
自動的に測定に適用され、その測定 1 用の測定トレー
ス情報表示枠に「PC」の文字を表示します。
続 ( 第 2-12 図 ) します。増幅器に電力を供給します。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
ここで入力 A (Input A) のディテクタを増幅器の出力に、信号源を増幅器の入力に接
能を使って表示画面の書き換えを停止し、信号源を遮断できます。前記のように、こ
れで信号源の段階的に切り換えるアッテネータの不必要な磨耗を防ぎます。
第 6 段階 - 適切な目盛と方式の選択
この測定の初期状態の形式はチャンネル 1 が dB、チャンネル 2 が dBm なのでこれで
充分です。
[SCALE/FORMAT]
[Autoscaling]
[Autoscale]
[SELECT MEAS]
[Autoscale]
[Return to Scale/Format]
自動目盛り付け機能を使って、両方の測定に適した目
盛にします。
[Set Scale]
[1] [ENTER/=MKR]
この例では、自動目盛付機能で測定 1 は 0.5 dB/div に
設定されます。これは手操作による設定で 1 dB/div( 最
初に、[SELECT MEAS] を使って測定 1 を動作状態に
します ) に変えられます。
第 7 段階 - マーカとその他の 6800A の特徴を使う測定の詳細情報の取得
利得は本器内で測定値と校正で得た値の比を取って計算します。利得が 1 dB まで下
がりますと、出力電力測定は直接 -1 dB 圧縮値になります。マーカ機能を使って -1 dB
圧縮点を正確に読み取ります。
[MARKER]
[Active Mkr to Maximum]
動作状態のマーカ ( 初期状態でマーカ 1) を利得の特性
の最大点に置きます。
2-28
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
これで利得および出力電力測定ができましたので、表示操作画面 (Display) の Hold 機
測定例
[Delta Mkr]
[Delta Mkr ● ]
[Return to Marker]
差分マーカ (Delta Marker) を動作状態にします。これ
は表示上に Δ の記号で指示されます。最初は動作状
態のマーカと同じ位置にあります。差分マーカ (Delta
Marker) モードで測定された特性は差分マーカ (Delta
Marker) 位置に対しての特性になります。
[More]
[Assign Active Mkr 1-8]
[2] [ENTER/=MKR]
[Return to Prior Menu]
マーカ 2 を動作状態のマーカに割り当てます。動作状
[Mkr Functions]
[Search]
[Set Search Value]
[-][1] [ENTER/=MKR]
[Search Right]
本器は現在の動作状態のマーカの位置 ( すなわち測定
態のマーカの位置は変わりません。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
トレースの最大点 ) から右方向を探し、差分マーカ
[Return to Mkr Funcs]
[Return to Marker]
マーカ (Marker) 操作画面の最上位に戻ります
[Delta Mkr]
[Delta Mkr ○ ]
差分マーカ (Delta Marker) を取り去ります。これで動
作状態のマーカが差分マーカ (Delta Marker) への対比
の代わりに実際の特性を表します。
測定 1 のマーカ 2 ( 動作状態のマーカ ) は 1 dB 圧縮された利得を測定し、圧縮の起こ
る信号源入力電力の点に置きます。相当する出力電力は測定2のマーカ2の特性(マー
カの位置は 1 つのチャンネルの 2 個の測定で同じです ) から求められます。
小信号 ( すなわち利得が最大になる信号 ) の利得が必要な場合は次のようにして測定
できます。
[Return to Marker]
[More]
[Assign Active Mkr 1-8]
[1] [ENTER/=MKR]
これで測定 1 のマーカ 1 が小信号の利得を示すように
なります。
代わりの方法
1 dB 利得圧縮点は次のように別の方法でもっと簡単に分かります。
[MARKER]
[Active Mkr to Maximum]
[Mkr Functions]
[1 dB Gain Compression]
動作状態のマーカ ( 初期状態でマーカ 1) を利得特性の
最大点に置きます。
利得が 1 dB 低下した点を動作状態のマーカの位置か
ら右方向に探します。動作状態のマーカの位置は見つ
かった点になります。
2-29
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
(Delta Marker) 特性の下方に 1 dB の点を見つけます。
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-30
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
第 2-13 図 利得圧縮測定
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
測定例
測定例
測定例 6: バンドパスフィルタの広いダイナミックレンジの挿入
損失 (6840A のみ )
スカラー・アナライザの同調入力機能を使うと、フィルタ、送受切換器等の挿入損
失および周波数特性の測定をダイナミックレンジを広くして、行うことができます。
この状態でスペクトラム・アナライザの受信機をスカラー・ディテクタの位置に使っ
て周波数選択スカラー・アナライザ測定をします。
受信機の掃引周波数範囲は表示する周波数範囲で指定します。測定を行う範囲で帯
域が狭くなりますので、測定内の広帯域熱雑音が少なくなります ( これは帯域幅に比
例します )。基底雑音 (noise floor) が減るのでより広いダイナミックレンジで測定でき
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
るようになります。スペクトラムアナライザの受信機のパラメータは表示する周波
数範囲に従って自動的に決まります。
の測定に使います。測定の設定は次のようになります。
試験される機器等 (DUT)
第 2-14 図 広いダイナミックレンジの挿入損失測定
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。スペクトラム測定の状態は単一のスペクトラ
ム・アナライザ測定と一緒に表示されます。
2-31
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
この例では、6840A シリーズの機器を 9 GHz バンドパスフィルタのバンドパス特性
測定例
第 2 段階 - 表示構成の指定
6840A シリーズの機器を使いますので、初期状態のチャンネルはスペクトラム・ア
ナライザになります。[SCALAR] を押して、チャンネルの状態をスカラーに設定す
る必要があります。代わりに、[SWITCH CHANNEL] を押して、チャンネル 2 を表
示しますと、初期状態でスカラーになります。
[SCALAR]
[Yes]
スカラーの状態を選んで、[Yes] を押して変化を確かめ
ます。
[Input Selection]
[Tuned Input]
[Tuned Input]
同調入力の状態を選びます。
「RX」を測定トレース情
[Set Res BW]
[ ↓ ] を使って分解能帯域幅を狭くして、表示するダイ
報表示区画に表示してスカラー・ディテクタの代わり
にスペクトラム・アナライザの受信機を使っているこ
とを指示します。
ナミックレンジを広げます。
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
[SOURCE]
[Select Source Mode]
[Cntr & Span Freq Sweep]
[Return to Source]
中心およびスパン周波数掃引(Centre & Span Frequency
[Set Cntr Frequency]
[9] [G n]
これでこの例のフィルタに対する中心周波数を 9 GHz
[Set Span]
[1] [5] [0] [0] [M μ]
フィルタに対して適当なスパンを設定します。この例
ではスパンを 1500 MHz にしています。
[Set Output Power]
[0] [ENTER/=MKR]
これで信号源出力電力を 0 dBm に設定します。
[ENTRY OFF]
これを押して数値入力が完了します。
Sweep) を選びます。バンドパスフィルタのような対称
的な機器等ではもっとも適切な状態です。
に設定します。
第 5 段階 - 測定システムの校正
[CAL]
[Through Cal]
スルー接続、すなわち信号源出力のスペクトラム・ア
ナライザへの接続(フィルタの接続に使う任意のケーブ
ルまたはアダプタを経由して ) を求める表示が出ます。
[Continue]
RF 電力を出力して、スルーパス校正を初期状態にし
て、経路校正データを自動的に測定に適用します。
ここでバンドパスフィルタを信号源出力とスペクトラム・アナライザの間に接続します。
2-32
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
第 3 段階 - 測定の指定
測定例
第 6 段階 - 適切な目盛と方式の選択
この測定では、単位は dB、基準レベルは 0 dB、目盛は 10 dB/div の初期状態で充分で
す。特性曲線の最上端が帯域幅を示す窓 (Window) で隠されないように基準レベルが
最上端から 1 目盛下に置かれています。
7 段階 - マーカとその他の 6800A の特徴を使う測定の詳細情報の取得
[SCALAR]
[Smoothing]
[Smoothing ● ]
平滑処理(Smoothing)を動作状態にします。
測定トレー
ス情報表示枠に「S」の文字を表示して指示します。
平滑処理 (Smoothing) を行いますと測定トレースの
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
リップル ( 雑音 ) の量が少なくなります。この例では、
Smoothing Aperture( 平滑度 ) の値は初期値の 1% にしま
すが、[Set Aperture] で変えられます。
す。これより高く設定しますとフィルタ特性の傾斜部
分の表示が不正確になります。
[MARKER]
[Active Mkr to Maximum]
動作状態のマーカをフィルタのバンドパスの最少挿
入損失点に置きます。
[Mkr Functions]
[Bandwidth]
[Bandwidth Search]
帯域幅マーカ機能を使って、3 dB 点をフィルタ特性上
に置きます。動作状態になっているマーカに追加して
2個の最も大きい番号のマーカが上限および下限位置に
置かれ、帯域幅および中心周波数の値が表示されます。
2-33
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
この形式のフィルタではこの値を2 %未満にすべきで
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-34
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
第 2-15 図 広いダイナミックレンジの挿入損失測定
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
測定例
測定例
測定例 7 : 比測定入力 (6840A のみ ) による広いダイナミックレンジの挿
入損失
試験される機器
第 2-16 図 比入力を使う広いダイナミックレンジの挿入損失測定の設定
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
初期状態に設定します。
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 を使ってフィルタの挿入損失を表示します。6840A シリーズの
機器を使いますので初期状態のチャンネルはスペクトラム・アナライザとなり、
[SCALAR] を押してチャンネルの状態をスカラーに設定する必要があります。
[SCALAR]
[Yes]
スカラー測定を選んで、[Yes] を押して変化を確かめま
す。
2-35
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
6230A
ディテクタ
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
この例はスカラー・アナライザを同調入力の状態にしてバンドパスフィルタを測定
している前例と同様ですが、この場合には比入力を使って挿入損失および周波数特
性の測定に対する信号源の整合を改善します。
測定例
第 3 段階 - 測定の指定
[Input Selection]
[Tuned Input]
[Tuned Inpit / C]
比測定を選んで、同調入力動作とします。
「RX/C」の
[Set Res BW]
[↓]を使って分解能帯域幅をダイナミックレンジが最
文字が測定トレース情報表示区画に現れます。
も広くなるように調整します。
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
中心およびスパン周波数掃引(Centre & Span Frequency
[Set Cntr Frequency]
[9] [G n]
この例のフィルタに対して中心周波数を9 GHzに設定
します。
[Set Span]
[1] [5] [0] [M μ]
フィルタに適したスパンを設定します。この例ではス
パンを 1500 MHz にしています。
[Set Output Power]
[0] [ENTER/=MKR]
信号源出力電力を 0 dBm に設定します。
[ENTRY OFF]
これを押して数値入力を完了します。
Sweep) を選びます。これはバンドパスフィルタなどの
スルー接続、すなわち電力分配器 (Splitter) のスペクト
ラム・アナライザへの接続 ( フィルタの接続に使う任
意のケーブルまたはアダプタを経由して ) を求める表
示が出ます。
[Continue]
RF 電力を出力して、スルーパス校正を初期状態にし、
経路校正データを自動的に測定に適用します。
ここで、バンドパスフィルタを電力分配器 (Splitter) の出力とスペクトラム・アナラ
イザの間に接続します。
第 6 段階 - 適切な目盛と形式の選択
この測定では、単位はdB、
基準レベルは0 dB、
目盛は10 dB/divの初期状態で充分です。
2-36
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
ように特性の対称的な機器等には最適な状態です。
第 5 段階 - 測定システムの校正
[CAL]
[Through Cal]
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[SOURCE]
[Select Source Mode]
[Cntr & Span Freq Sweep]
[Return to Source]
測定例
第 7 段階 - マーカとその他の 6800A の特徴を使う測定の詳細情報の取得
[SCALAR]
[Smoothing]
[Smoothing ● ]
平滑機能 (Smoothing) を動作状態にします。測定ト
レース情報表示枠に「S」の文字を表示して指示しま
す。平滑機能 (Smoothing) は測定トレース上のリップ
ルの量を減らします。この例では、平滑度
(Smoothing Aperture) の値は初期値の 1% のままです
が、[Set Aperture] を使って変えられます。
動作状態のマーカをフィルタのバンドパスの最少挿
入損失点に置きます。
[Mkr Functions]
[Bandwidth]
[Bandwidth Search]
帯域幅マーカ機能を使って、フィルタの特性に 3 dB
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[MARKER]
[Active Mkr to Maximum]
限位置に置かれて、帯域幅および中心周波数の値が
表示されます。
[MARKER]
[More]
[Mkr Table ● ]
最少挿入損失と 3 dB 点にある 3 個のマーカの周波数
と振幅を示しているマーカ表を表示します。
第 2-17 図 広いダイナミックレンジの比測定による挿入損失測定
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-37
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
点を配置します。動作状態になっているマーカとは
別に 2 個の最も大きい番号のマーカが上限および下
測定例
測定例 8: ダウンコンバーター同調入力方法(6840Aのみ)の変換利得
スカラー・アナライザの Offset 同調受信機 ( 周波数をずらして同調する受信機 ) を使っ
てミキサ、アップコンバータおよびダウンコンバータの変換利得と損失、および周
波数特性を測定する例を図で示します。スペクトラム・アナライザの受信機の同調
入力を広帯域スカラー・ディテクタの代わりに使って基底雑音 (noise floor) を減らし、
ダイナミックレンジを広くします。
この例では 6843 を使って欠かすことのできない 1.7 GHz 局部発振器を内蔵している
ダウンコンバータの変換利得を測定します。この機器は 2.2 GHz ± 50 MHz の入力周
波数範囲で動作し、ダウンコンバータ出力は 500 MHz ± 50 MHz で利得が約 20 dB で
す。ダウンコンバータ出力は内部の帯域通過フィルタを通り抜け、適切な側波帯 ( 入
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
力周波数 - 局部発振器 (LO) 周波数 ) に選ばれます。本器の信号源は RF 入力信号を試
験されるダウンコンバータ用に供給します。測定の設定は次の通りです。
器等が自己のフィルタを備えているからです。しかし、そうでない場合は同調入力
にすると測定が改善されます。同調入力による方法を使うもう一つの理由は、必要
な信号源電力レベルが低い (-50 dBm) ので、スカラー・ディテクタを使っての校正が
適切に動作しないことです。
試験される
機器
第 2-18 図 ダウンコンバータの変換利得測定の設定
2-38
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
この例で広帯域スカラー・ディテクタでなく同調入力を使う唯一の利点が分解能帯
域幅を狭くすることによる基底雑音 (noise floor) の減少です。これは、試験される機
測定例
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。スペクトラム操作画面は単一のスペクトラ
ム・アナライザ測定と一緒に表示されます。
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 を使ってダウンコンバータの変換利得を表示します。6840A シ
リーズの機器を使っているので、初期状態のチャンネルはスペクトラム・アナライ
ザです。[SCALAR] を押してチャンネルの状態をスカラーに設定する必要がありま
期状態でスカラーです。
スカラー測定の状態を選んで、[Yes] を押して変化を確
かめます。
第 3 段階 - 測定と信号源の状態の指定
[Input Selection]
[Tuned Input]
[Tuned Input]
[Set Res BW]
[Return to Input Sel]
[Return to Scalar]
同調入力の状態を選びます。
「RX」の文字を測定ト
レース情報表示区画に表示して、スカラーディテクタ
の代わりにスペクトラムアナライザの受信機を使っ
ていることを指示します。
[ ↓ ] を押して、アナライザ分解能帯域幅を小さくし
て、基底雑音 (noise floor) を改善します。
[Conversion Measurements] Conversion Measurement Set-up ( 変換測定 ) フォームを
[Conv Meas Setup]
表示して、測定がダウンコンバータについて行われる
[Downconverter]
ことを規定します。変換方式はいつもこのような測定
の最初の段階で規定しなければなりません。
[↓]
[4] [5] [0] [Mμ]
[↓]
[5] [5] [0] [Mμ]
開始および停止周波数をダウンコンバータの出力に
対して設定します。これはスペクトラムアナライザの
受信機の周波数範囲を設定することで、x 軸に表示さ
[↓] [↓] [↓]
[2] [0] [ENTER/=MKR]
Approximate Gain/Loss( おおよその利得と損失 ) フィー
れるものです。
ルドを動作状態にします。変換利得を +20 dB に設定
するために使います。このパラメータは同調入力の状
態のときにだけ設定できます。
[↓]
[Upper]
Sideband( 側波帯 ) フィールドを動作状態にします。
[Upper] と [Lower] の 2 個が表示に追加されます。これ
を使って、規定される出力周波数範囲を出すように、
入力周波数範囲をどちらかに選びます。信号はこの範
囲を掃引するように設定されます。
2-39
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[SCALAR]
[Yes]
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
す。代わりに [SWITCH CHANNEL] を押してチャンネル 2 を表示します。これは初
測定例
[↓]
[2] [.] [1] [5] [G n]
ダウンコンバータ入力の開始周波数を 2.15 GHz、すな
わち信号源の開始に設定します。停止周波数は自動的
に 6843 が 2.25 GHz に設定しますので、変える必要は
ありません。
入力の開始または停止周波数の値を入力するときに
はいつでも、他の値は周波数スパンが出力の開始およ
び停止周波数のそれと同じになるように自動的に設
定されます。
一旦入力周波数および出力周波数を指定すると、局部発振器周波数が計算され、そ
のフォームに表示 ( この例では 1.7 GHz) されます。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
局部発振器 (LO) の周波数が分かっていれば、これは出力周波数範囲と一緒に入力で
きます。相当する入力周波数範囲は 6843 が計算します。この例では、ダウンコン
パラメータをこの値に設定し、出力周波数範囲を上記のように入力すると、入力周
波数範囲は 2.15 ~ 2.25 GHz に設定されます。
[Cntr / Span] を押すと、入力周波数範囲および出力周波数範囲が中心周波数およびス
パンの入力で、規定できます。この例では、ダウンコンバータ入力の周波数スパン
は、入力の中心周波数が一旦入力されれば自動的に設定されます。
[↓] [↓]
[-] [5] [0] [ENTER/=MKR]
Input Level (入力レベル)フィールドを動作状態にしま
す。このパラメータは信号源がダウンコンバータ入力
を確実に過負荷にしないように設定されます。この例
では、試験される機器等 (DUT) には約 50 dBm の入力
が必要です。
入力されたパラメータになっている Conversion Measurement Set-up ( 変換設定測定 )
フォームは次のようになります。
2-40
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
バータの不可欠の局部発振器 (LO) は 1.7 GHz で動作します。局部発振器 (LO) 周波数
測定例
[Return to Conv Meas]
Conversion Meas ( 変 換 測 定 ) 操 作 画 面 に 戻 り ま す。
[Apply Scale/Offset] の右下角の指示器が点灯して、x 軸
に表示されている周波数は信号源の値から目盛を定
めたり、ずらしたりしていることを指示します。
第 4 段階 - 測定システムの校正
[CAL]
[Through Cal]
[Display Freq Range]
スルー接続、すなわち信号源出力のスペクトラム・ア
ナライザへの接続 ( 試験される機器等 (DUT) の接続に
使う任意のケーブルまたはアダプタを経由して ) を求
[Continue]
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
める表示が出ます。
RF 電力を出力して、スルーパス校正を初期状態にし、
経路校正データを自動的に測定に適用します。
第 1 は測定に必要な範囲に設定されたスペクトラム・アナライザの受信機とともに
校正を完了することです。信号源の周波数範囲は、試験される機器等 (DUT) があれ
ばスペクトラム・アナライザの受信機で見る積りの出力範囲 ( すなわち表示される範
囲 ) になるように動きます。これは初期状態であり、この例ではダウンコンバータの
IF 出力とスペクトラム・アナライザ間にあるケーブルの挿入損失を除くために使っ
ています。
ケーブルが 6843 信号源の出力とダウンコンバータ入力の間にあれば、別の方法は信
号源をそのままにして、校正中に受信機を信号源の周波数範囲に同調し直しておく
ことです。この方法は [Source Freq Range] を使って選びます。
[CAL]
[Through Cal]
[Source Freq Range]
スルー接続、すなわち信号源出力のスペクトラム・ア
ナライザへの接続 ( 試験される機器等 (DUT) の接続に
使う任意のケーブルまたはアダプタを経由して ) を求
める表示が出ます。
[Continue]
RF 電力を出力して、スルーパス校正を初期状態にし、
経路校正データを自動的に測定に適用します。
第 2-18 図のように設定した測定を試験されるダウンコンバータの入力と出力の両方
でケーブルを使って構成するのであれば、次のようにしなければなりません。両方
とも校正の操作、[Source Freq Range] が必要ですが 2 つの方法が使えます。
1 つの方法は固定オフセット ( 周波数を一定の量だけずらします ) で測定値から IF 出
力ケーブルの損失を取り除くことです。これは、最初にこの損失を IF 出力の中心周
波数 ( この場合 500 MHz) で測定し、ついでこの値を次のようにして選んで、ずらす
値として設定します。
2-41
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
周波数変換機器等の測定に対する通過校正を行うときには、
2つの方法から選べます。
測定例
[SCALAR]
[More]
[Input Set-up]
[Input Level Offsets]
[Input A Offset]
レベルのオフセット ( レベルをずらす ) はディテクタ当
たりの固定ずらし値としての入力です。Offset ( オフ
セット、ずらす ) 値は利得を補償するために負の値と
して入力します。正の値はケーブル ( この場合のよう
に ) のような損失のある機器等のときに使用します。
2 つ目の方法は測定トレース・メモリの値を IF 出力ケーブルの挿入損失を測定され
た利得の値から除きます。これは最初に IF 出力周波数範囲 ( この場合には 500 MHz
± 50 MHz) の挿入損失を測定して、その結果の測定トレースを格納すれば実現でき
ます。最初に [Source Freq Range] を使って測定を校正した後で、この格納された測
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
定トレースが最後に測定された変換損失の値から差し引かれます。ダウンコンバー
タの校正をした後で、[SAVE/RECALL] に続けて、[Relative to Memory] を使って、IF
[CAL]
[Through Cal]
[Source Freq Range]
校正するために Through Cal and the Source Freq Range(
[Continue]
RF 電力を出力して、通過校正を初期状態にし、経路
通過校正と信号源周波数範囲 ) を選びます。
校正データを自動的に測定に適用します。
[SAVE/RECALL]
[Apply Trace Memory]
[Relative to Memory]
[SAVE/RECALL]にはメモリに対して処理するRelative
to Memory ( メモリに対して ) の機能があります。格納
されている測定トレースを現在測定中のトレースか
ら差し引くために使います。格納されている測定ト
レースのファイルは、[ ↑ ]、[ ↓ ] を使って表示され
ている一覧表から選んで、[Select] を押して取り出し
ます。測定トレース情報表示枠に測定の指定として
「Rx-M」の文字を表示します。
ここで校正に使うケーブルを使って、信号源出力とスペクトラム・アナライザ間に
ダウンコンバータを接続します。
第 5 段階 - 適切な目盛と方式の選択
[SCALE/FORMAT]
[Autoscaling]
[Autoscale]
適当な目盛り付けは、基準レベルを設定し、測定ト
レースがグラフの高さの約 80% になるように目盛り
付けする自動目盛り付け機能を使って行えます。
第 6 段階 - マーカとその他の 6800A の特徴を使う測定の詳細情報の取得
マーカを使ってダウンコンバータの出力フィルタのピーク値と-3 dB帯域幅を求めます。
[MARKER]
[Active Mkr to Maximum]
動作状態のマーカを特性の最大点に置きます。
2-42
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
ケーブルの損失の格納されている測定トレースを測定している現在の測定トレース
から差し引きます。
測定例
ダウンコンバータのフィルタ特性の 3 dB 帯域幅を求め
ます。動作状態のマーカとは別の 2 個の最も大きい番
第 2-19 図 ダウンコンバータの変換利得の測定
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-43
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
号のマーカを上限および下限の -3 dB 点に置きます。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[Mkr Functions]
[Bandwidth]
[Set n dB Value]
[-] [3] [ENTER/=MKR]
[Bandwidth Search]
測定例
測定例 9: 外部の信号源を使うミキサの掃引測定
この例では、ミキサ、アップコンバータまたはダウンコンバータの変換利得と損失、
および周波数特性を測定するためのスカラーおよびマイクロ波システム・アナライ
ザの 6800A シリーズの外部信号源操作機能の使い方を図示します。
この例は 6840A シリーズの機器を使って、周波数範囲 2.5 GHz ~ 5.5 GHz で +7dB の
外部の局部発振器信号が必要なミキサの変換損失を測定します。ミキサは入力周波
数範囲 3 GHz ~ 6 GHz で動作し、ダウンコンバータ出力の変換損失は 500 MHz の IF
で測定します。予想される変換損失は約 6 dB です。本器の信号源は信号源出力に直
接接続するアッテネータ・パッド ( 挿入抵抗 ) を介して、試験されるミキサの RF 入
力信号を供給します。パッド ( 挿入抵抗 ) の目的は、試験されるミキサではポートが
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
すべて良好に終端されることが必要なので、信号源出力 VSWR を改善することです。
測定の設定を以下に示します。10 MHz ~ 20 GHz の信号源を内蔵している 6823 スカ
例では、広帯域スカラー・ディテクタの代わりに同調入力を使って、混合に伴って
生成する邪魔な成分をフィルタで取り除くことによる変換損失を測定します。
ミキサまたはダウンコンバータが IF フィルタに付けられていれば 6230A シリーズ・
スカラー・ディテクタで測定することが可能です。
GPIB
コネクタ
試験される機器
信号発生器
GPIB
コネクタ
第 2-20 図 外部信号源を使うミキサ測定の設定
2-44
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
ラー・アナライザを局部発振器 (LO) 入力への外部信号源として作動させます。この
測定例
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
[UTILITY]
[Remote Control]
[No External Controller]
6843 が外部の機器等を操作するように設定されてい
します。スペクトラム操作画面は単一のスペクトラ
ム・アナライザ測定と一緒に表示されます。
ることを確かめます。
第 2 段階 - 表示構成の指定
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
チャンネル 1 の測定 1 を使ってミキサの変換損失を表示します。6840A シリーズの機
器を使っているので、初期状態のチャンネルはスペクトラム・アナライザであり、
[SCALAR] を押して、チャンネルの状態をスカラーに設定する必要があります。代
ラーになります。
[SCALAR]
[Yes]
スカラーの状態を選び、[Yes] を押して変化を確認し
[DISPLAY]
[Channel 1 Meas 2 ● ]
これらのキーを使って、測定 2 を動作状態にします。
ます。
第 3 段階 - 変換損失に対するスカラー測定状態の指定
[SELECT MEAS]
このキーを使って、測定 1 を動作状態にします。
[SOURCE]
[Sweep Time]
[User Set Sweep Time]
[Set Sweep Time]
[2] [ENTER/=MKR]
信号掃引時間を 2 秒に設定して、信号対雑音比を改善
[SCALAR]
[Input Selection]
[Tuned Input]
[Tuned Input]
測定 1 に対して同調入力状態を選びます。
「RX」の文
[Set Res BW]
[↓] [↓]
[Return to Input Sel]
[Return to Scalar]
分解能帯域幅を手操作で設定して、利得測定の信号対
雑音比を改善します。
します。
字を測定トレース情報表示区画に表示して、スカラー
ディテクタの代わりにスペクトラム・アナライザの受
信機を使っていることを指示します。
2-45
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
わりに [SWITCH CHANNEL] を押してチャンネル 2 を表示します。初期状態でスカ
測定例
[Conversion Measurements]
[Conv Meas Set-up]
[Downconverter]
[Upper Sideband]
Conversion Measurement Set-up ( 変換測定設定 ) フォー
ムを表示して、測定が低い周波数に変換するミキサに
ついて行われることを規定します。このような測定で
は、変換方式はいつも最初の段階で規定しなければな
りません。Sideband( 側帯波 ) フィールドを動作状態に
します。[Upper] と [Lower] の 2 個が表示に追加されま
す。これを使って、入力周波数範囲の低い方か高い方
のどちらかを選んで、規定される出力周波数範囲を出
すようにします。
[↓]
[5] [0] [0] [Mμ]
IF 周波数をダウンコンバータの出力に対して設定し
[↓]
[3] [G n]
[↓]
[6] [G n]
ミキサ入力 (RF 信号源です ) の開始および停止周波数
[↓]
[-][1][0][ENTER/=MKR]
ミキサの RF 入力の入力電力を -0 dBm に設定します。
[ ↓ ][ ↓ ][ ↓ ]
[1][0][ENTER/=MKR]
試験されるミキサへの局部発振器 (LO) 駆動電力を外
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
を 3 GHz と 6 GHz に設定します。x 軸に表示されます。
部の従属信号源からの +10 dBm に設定します。
Approximate Gain/Loss (おおよその利得と損失)フィー
ルドを動作状態にします。これを使って、おおよその
変換損失として -6dB に設定します。
一旦入力周波数および出力周波数を規定すると、局部発振器周波数を計算して、そ
のフォーム上に表示します ( この例では 2.5 GHz ~ 5.5 GHz)。
局部発振器 (LO) 周波数が分かっていれば、これを入力周波数範囲と一緒に入力でき
ます。相当する IF 周波数は、6840A が計算します。
ミキサのパラメータが規定されると、外部の信号源のドライバーを動作可能にする
ことが必要です。この例では、外部の信号源が 10 MHz ~ 20 GHz の信号源を搭載し
ている 6823 スカラー・アナライザであるものとしています。
[Ext Src Select]
[Select Source]
[ ↓ ][6823]
[Return to External Src]
外部信号源選択画面を選んで、信号源形式番号の一覧
表を表示します。[ ↓ ] を押して強調されているのを順
[Ext Source Address]
[Return to Conv Meas]
GPIBアドレスを6823外部信号源に対して設定します。
[External Source ● ]
このキーを使って6823外部信号源を動作状態にします。
に下へ移し、6823 を選びます。
このパラメータの入っている Mixer Measurement Set-up ( ミキサ測定設定 ) フォームは
次のとおりです。
2-46
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[↓]
[-] [6] [ENTER/=MKR]
[↓]
ます。
Mixer Meas ( ミキサ測定 ) 操作画面に戻ります。[Apply
Scale/Offset] の右下角の指示器が点灯して、x-axis に表
示している周波数が信号源出力周波数からずらして
あることを示します。
第 4 段階 - 変換損失測定の校正
ここで試験設定を校正して挿入損失測定の 0 dB 基準点を設定できます。
[CAL]
[Through Cal]
スルー接続、すなわち信号源出力のスペクトラム・ア
ナライザへの接続 ( 試験される機器等 (DUT) の接続に
使う任意のケーブルまたはアダプタを経由して ) を求
める表示が出ます。
[Source Freq Range]
同調入力を信号源の周波数範囲に設定して、RF 信号
源の周波数範囲での校正を選びます。
[Continue]
RF 電力を出力して、通過校正を初期状態にし、校正
データを自動的に測定に適用します。
第 5 段階 - マーカを使う変換損失測定の詳細情報の取得
マーカを使ってミキサ出力の -1 dB 帯域幅を求めます。
[MARKER]
[More]
[Position Active Mkr]
[4] [.] [5] [G n]
動作状態のマーカが特性の中心点にあるように周波
数値を、この例では 4.5 GHz に設定します。
2-47
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[Return to Conv Meas]
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
測定例
測定例
[Mkr Functions]
[Bandwidth]
[Set n dB Value]
[-] [1] [ENTER/=MKR]
[Badwidth Search]
帯域幅探索値を -1 dB に設定します。フィルタの -1 dB
帯域幅を測定し、マーカを -1 dB 点に置きます。
[Remove Results Window] -1 dB 帯域幅を表示する窓 (Window) を取り除きます
が、2 個のマーカはその位置に残ります。
2-48
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
マーカはダウンコンバータの最大利得または中心周波数の利得を求めるのにも使え
ます。
測定例
測定例 10: ダウンコンバータのスカラー・ディテクタ法の変換利得
この例はダウンコンバータの変換利得の測定を図示していますが、ここではスカ
ラー・ディテクタを同調入力の代わりに使います。これはスペクトラム・アナライ
ザの入っていない 6820A シリーズの機器を使う場合に使われる方法であることは明
らかです。
試験される機器等 (DUT) は測定例 8 のときと同じもので、手順も同様です。しかし、
ダウンコンバータへの入力は低いことが必要であり、広帯域スカラー・ディテクタ
を使うので、いくつか作業を追加して雑音が測定に問題を確実に引き起こさないよ
うにすることが必要です。特に 6800A の特徴である AC 検出、平均処理、平滑処理を
試験される
機器
第 2-21 図 ダウンコンバータの変換利得測定の設定
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定し
ます。スカラー操作画面は入力 A (Input A) の単一のス
カラー測定と一緒に表示されます。
6840A シリーズの機
器ではスペクトラム・アナライザ測定が表示されます。
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 を使って、ダウンコンバータの変換利得を表示します。6840A
シリーズの機器では、初期状態のチャンネルがスペクトラム・アナライザなので、
[SCALAR] を押してチャンネルの状態をスカラーに設定する必要があります。
2-49
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
6230A
ディテクタ
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
使います。信号源出力電力は雑音が校正に影響しないように、この場合にはより高
いレベル ( ここでは -40 dBm) に設定することが必要です。
測定例
第 3 段階 - 信号源の状態の指定
AC 検出を規定します。AC 検出を使って、ゼロレベル
の変動の影響を打ち消し、測定に干渉するその他の信
号源 ( 送信機等 ) からの信号を除きます。
Mixer Measurement Set-up ( ミキサ測定設定 ) フォーム
を表示し、適切なデータをフィールドに入力します。
同調入力になっていないときに、Approximate Gain/
Loss(おおよその利得と損失)を設定できないこと以外
は例 8 と同じで、Input Level ( 入力レベル ) フィールド
を -40 dBm に設定します。
測定トレース上の雑音の量は平均処理を行って減ら
せます。この例で、平均処理回数 (Average Number) は
[Averaging]
[Set Average Number]
[4] [ENTER/=MKR]
[Averaging ● ]
[Return to Scalar]
4 に設定しています。平均処理回数は雑音を受け入れ
[Smoothing]
[Smoothing ● ]
平滑処理を行い、測定トレース上のリップルの量を減
らします。この例では平滑度 (Smoothing Aperture) の値
られるレベルにまで減らせて、同時に応答が十分に速
くなるようにしなければなりません。
は初期値の 1% のままですが、[Set Aperture] を使って
変更できます。
[SOURCE]
[Sweep Time]
[User Set Sweep Time]
[Set Sweep Time]
[4] [ENTER/=MKR]
掃引時間を 4 秒に設定します。平均処理を動作状態に
[ENTRY OFF]
これを押して数値入力が完了します。
しているときに平均処理時間を長くすると、さらに雑
音を減らす効果があります。
校正手順およびそれによる測定は測定例 8 と同様ですが、平均処理 ([SCALAR]
[Restart Averaging]) を再び開始する段階が加わります。表示される測定は測定例 8 と
同様です。
2-50
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[Conversion Measurements]
[Mixer Meas Set-up]
:
:
[Return to Scalar]
測定 1 を入力 A (Input A) を測定するように規定して、
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[SCALAR]
[Input Selection]
[A]
[Return to Scalar]
[More]
[AC Detection]
[Return to Prior Menu]
測定例
測定例 11: トラッキング・ジェネレータを使うフィルタの試験
この例では低域通過フィルタの周波数特性をスペクトラム・アナライザとトラッキ
ング・ジェネレータで測定します。トラッキング・ジェネレータは、周波数が正確
にスペクトラム・アナライザの受信機の同調に追従する掃引信号を出すように設定
される 6800A の信号源です。同調入力スカラー測定と同様に、この方法で、周波数
第 2-22 図 トラッキング・ジェネレータを使うフィルタの試験の設定
この測定は本質的にスペクトラム・アナライザ測定なので、通常のスカラー測定で
使われる手順は適用しません。
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。スペクトラム測定の状態は単一のスペクトラ
ム・アナライザ測定と一緒に表示されます (6840A シ
リーズの機器では )。
[SPECTRUM]
[Cntr/Span ○ ]
開始周波数と停止周波数入力のあるスペクトラム・ア
ナライザを選びます。
[Set Start Frequency]
[1] [0] [Mμ]
開始周波数を 10 MHz に設定します。
[Set Stop Frequency]
[1] [8] [G n]
停止周波数を 18 GHz に設定します。
2-51
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
測定される機器
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
特性の測定がダイナミックレンジを広くして出来るようになります。この方法は周
波数範囲の広い測定で特に有効です。測定の設定は下記のようになります。
測定例
[SOURCE]
[Tracking Generator]
スペクトラム・アナライザのトラッキング・ジェネ
レータ機能を選びます。
[Set Output Power]
[0] [ENTER/=MKR]
電力レベルを 0 dBm に設定します。
測定に使う任意のケーブルで SIGNAL SOURCE OUTPUT を SPECTRUM ANALYZER
INPUT に接続します。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
正規化機能をトラッキング・ジェネレータ出力と併用
して、スペクトラム・アナライザ試験器具とケーブル
によって発生する周波数特性誤差を補償します。これ
で試験される機器等 (DUT) の周波数特性を、外部誤差
[CAL]
[Normalise]
[Continue]
をすべて取り除いて表示できます。[Continue] を押す
と、信号源は自動的に動作します。
的に測定に適用されます。測定トレース情報表示枠に「Nrm」の文字を表示して指
示します。
ここでフィルタをトラッキング・ジェネレータ ( 信号源の出力 ) とスペクトラム・ア
ナライザ入力の間に正規化中に使用するケーブルで接続します。
1:RX
Nrm
1 -0.16 dB
1
0.00 dB
10.00 dB/
RX
Start 10.0000 MHz
TG 0.00 dBm
Att 20 dB
dB
1 5.396438 GHz
1.795s
Res 100kHz
Stop 18.0000 GHz
Video 100kHz
C4293
第 2-23 図 低域通過フィルタ特性
2-52
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
測定経路に対する正規化処理 (Normalisation) が完了すると、正規化処理データが自動
測定例
マーカを使ってフィルタの -3 dB 特性を求めます。
[MARKER]
[Peak Search]
動作状態のマーカをフィルタのバンドパス特性の最
少挿入損失点に置きます。
[Delta Mkr]
[Delta Mkr ● ]
[Return to Marker]
差分マーカ (Delta Marker) を動作状態にして、Marker
( マーカ ) 操作画面に戻ります。
マーカ探索に -3dB を入力します。
[Search Right]
[Return to Marker]
3 dB 点を設定している差分マーカ (Delta Marker) の下
方に置き、Marker( マーカ ) 操作画面に戻ります。
動作状態のマーカが低域通過フィルタの -3 dB 点の周
波数を指示するように差分マーカ (Delta Marker) の動
作を止めます。
2-53
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[Delta Mkr]
[Delta Mkr ○ ]
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[Mkr Functions]
[Set Search Value]
[-] [3] [ENTER/=MKR]
測定例
測定例 12: 帯域通過フィルタ (Option 022 のみ ) の群遅延測定
この例では、帯域通過フィルタの群遅延および周波数特性を測定するためのスカ
ラー・アナライザの同調入力モードの使い方を図示します。
この例では、6840A シリーズの機器を 9 GHz 同軸バンドパスフィルタの群遅延を測
定するのに使います。本器の信号源は信号源出力に直接接続するアッテネータ・パッ
ド
( 挿入抵抗 ) を介して、試験される帯域通過フィルタ用の RF 入力信号を供給します。
パッド ( 挿入抵抗 ) の目的は、群遅延の測定が周波数特性測定の場合よりも信号源と
負荷の整合に敏感なので、信号源出力 VSWR を改善することにあります。
第 2-24 図 帯域通過フィルタの群遅延測定の設定
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。スペクトラム操作画面は単一のスペクトラ
ム・アナライザ測定と一緒に表示されます。
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 を使って周波数特性を表示し、チャンネル 1 の測定 2 を使って
帯域通過フィルタの群遅延を表示します。6840A シリーズの機器を使いますが、初
期状態のチャンネルがスペクトラム・アナライザなので、[SCALAR] を押してチャ
ンネルの状態をスカラーに設定する必要があります。
2-54
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
試験される機器等
(DUT)
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
測定設定は下方に示します。群遅延測定には広帯域スカラー・ディテクタよりも同
調入力を使わなければなりません。
測定例
チャンネルの状態をスカラーに設定する必要があります。代わりに、[SWITCH
CHANNEL] を押してチャンネル 2 を表示します。初期状態でスカラーになります。
[Scalar]
[Yes]
スカラーの状態を選び、[Yes] を押して変化を確認し
[DISPLAY]
[Channel 1 Meas 2 ● ]
このキーを使って測定 2 を動作状態にします。
ます。
第 3 段階 - 測定の指定
このキーを使って測定 1 を動作状態にします。
[SCALAR]
[Input Selection]
[Tuned Input]
[Tuned Input]
このキーで測定 1 に対して同調入力モードを選びま
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[SELECT MEAS]
してスカラー・ディテクタの代わりにスペクトラム・
アナライザの受信機を使っていることを指示します。
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
[SOURCE]
[Select Source Mode]
[Cntr & Span Freq Sweep]
[Return to Source]
中心およびスパン周波数掃引(Centre & Span Frequency
[Set Cntr Frequency ]
[9] [G n]
フィルタに対して中心周波数を 9 GHz に設定します。
[Set Span]
[3] [0] [0] [Mμ]
適当なスパンを設定して、フィルタのバンドパスから
約 20 dB の範囲を表示します。
[Set Output Power]
[5] [ENTER/=MKR]
信号源出力電力を 5 dBm に設定して、良好な信号対雑
音比にします。
[ENTRY OFF]
これを押して数値入力が完了します。
[SOURCE ON/OFF]
このキーを使って、6800A の信号源を動作状態にしま
Sweep) を選びます。
す。
第 5 段階 - フィルタ特性に対する適切な目盛付けの選択
[SCALE/FORMAT]
[Set Scale]
[2] [ENTER/=MKR]
[Set Ref Level]
[0] [ENTER/=MKR]
群遅延測定を行うにはそれに適する振幅の範囲を周
波数に対して設定することが必要です。この例では 2
dB/div を使って、画面全体で 20 dB にしています。こ
れが試験される機器等 (DUT) に対して妥当に設定で
きるスパン帯域幅を決めます。
2-55
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
す。
「RX」の文字を測定トレース情報表示区画に表示
測定例
ここで信号源 (Source) 操作画面に戻り、スパンを再調整して帯域通過フィルタの表示
が適当になるようにすることが必要かもしれません。一時的にフィルタを挿入する
とスパンを必要な値に設定しやくなります。
第 6 段階 - 周波数特性測定の校正
[CAL]
[Through Cal]
スルー接続、すなわち信号源出力のスペクトラム・ア
ナライザへの接続 ( 試験される機器等 (DUT) の接続に
使うアッテネータ・パッドやアダプタを経由して ) を
求める表示が出ます。
正データを自動的に測定に適用します。
第 7 段階 - マーカを使う周波数特性測定の詳細情報の取得
マーカを使ってフィルタの -3 dB 帯域幅を求めます。
[MARKER]
[Active Mkr to Maximum]
動作状態のマーカを特性の最大点に置きます。
[Mkr Functions]
[Bandwidth]
[Bandwidth Search]
フィルタの -3 dB 帯域幅を測定し、マーカを -3 dB 点に
置きます。
[Remove Results Window] -3 dB 帯域幅を表示する窓 (Window) を取り除きます
が、2 個のマーカはその位置に残ります。
第 8 段階 - 群遅延測定の指定
チャンネル 1 の測定 2 を使って、帯域通過フィルタの群遅延を表示します。[SELECT
MEAS] で下記のように選び、群遅延を [SCALAR] 操作画面から設定します。
[SELECT MEAS]
このキーを使って測定 2 を動作状態にします。
[SCALAR]
[Group Delay]
[Group Delay]
測定 2 を群遅延測定に指定します。同調入力が自動的
に選ばれ、Resolution Bandwidth ( 分解能帯域幅 ) が 3
MHz に固定されます。さらに、coupled aperture ( 処理
範囲の結合 ) が初期状態で選ばれ、処理範囲 (Aperture)
の設定は周波数スパンと範囲で決められ、偏移のパラ
メータが処理範囲 (Aperture) に結合されます。
第 9 段階 - 群遅延測定の校正
ここで、群遅延測定を校正して測定システムの遅延の影響を取り除かなければなり
ません。群遅延校正は周波数特性通過校正と同様ですが、振幅の変動よりも測定シ
ステムの遅延時間が除かれます。
2-56
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
RF 電力を出力して、通過校正を初期状態にして、校
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[Continue]
測定例
[CAL]
[Through Cal]
[Continue]
群遅延の測定を信号源出力 ( アッテネータ・パッドの
後で ) とスペクトラム・アナライザ ( 同調入力 ) 入力を
連動させて校正します。校正は通過校正を選んで行い
ます。
試験される帯域通過フィルタを接続し、測定 1 の測定トレースを観測します。必要
であれば信号源のスパンを調整して、帯域通過フィルタのバンドパス特性の約 20 dB
が画面に見えるようにします。
第 10 段階 - 群遅延に対する適切な目盛付けの選択
または
[Set Scale]
[2] [G n]
[Set Ref Level]
[7] [G n]
代わりに、2 ns/div、基準レベル +7 ns のような適切な
値に設定して、目盛を調整します。
第 2-25 図 帯域通過フィルタの群遅延測定
2-57
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
自動目盛り付け機能を使って、群遅延表示に対する適
切な目盛と基準レベルを設定します。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[SCALE/FORMAT]
[Autoscaling]
[Autoscale]
測定例
第 11 段 - マーカを使う群遅延測定の詳細情報の取得
マーカ機能を使って群遅延のピーク・ピーク間変動を測定の周波数スパンの規定さ
れた帯域幅内に見つけます。
[MARKER]
[Pk - Pk]
ピーク・ピーク間測定機能を選びます。
[Use Sub-range ● ]
[Set Sub-range Start]
[Set Sub-range Stop]
連続可変つまみを使って副範囲の開始マーカと停止
マーカを、上方と下方の -3 dB マーカに一致するよう
[Set Bandwidth]
[5] [0] [M μ]
ピ ー ク・ピ ー ク 間 遅 延 測 定 に 使 用 す る 周 波 数 窓
(Window) の帯域幅を 50 MHz に設定します。この窓
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
に調整します。
(Window) は周波数掃引 ( あるいは、規定していれば副
範囲 ) の全域を一度に 1 個の測定点ずつ移動し、ピー
れに適用します。
[Pk - Pk Delay ● ]
規定された測定帯域幅を使って、ピーク・ピーク間遅
延機能を動作状態にします。動作状態のマーカと差分
マーカ (Delta Marker) はそれぞれ最高値と最小値に置
かれます。
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-58
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
ク・ピーク間機能を窓 (Window) 内の測定点のそれぞ
測定例
測定例 13: ダウンコンバータ (Option 022 のみ ) の群遅延測定
この例ではミキサ、アップコンバータおよびダウンコンバータの群遅延および周波数
特性を測定するためのスカラー・アナライザの Offset 同調 ( 周波数をずらして同調 )
する受信機の使い方を図示します。この例は 6840A シリーズの機器を使って、不可
欠の 1.7 GHz 局部発振器を内蔵しているダウンコンバータの群遅延を測定します。機
器等は入力周波数範囲 2.2 GHz ± 50 MHz で動作し、低い周波数に変換された出力は
500 MHz ± 50 MHz で、利得は約 15 dB です。本器の信号源は試験されるダウンコン
バータへ RF 入力信号を信号源出力に直接接続されているアッテネータ・パッド ( 挿
入抵抗 ) を介して供給します。群遅延の測定が変換利得測定の場合よりも信号源と負
ます。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
荷の整合に敏感なので、パッド ( 挿入抵抗 ) を挿入して信号源出力の VSWR を改善し
試験される機器等
(DUT)
第 2-26 図 ダウンコンバータの群遅延測定の設定
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。スペクトラム操作画面は単一のスペクトラ
ム・アナライザ測定と一緒に表示されます。
2-59
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
測定設定は下方に示します。この例では群遅延を測定するので、広帯域スカラー・
ディテクタよりも、同調入力を使わなければなりません。
測定例
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 を使って周波数特性を表示し、チャンネル 1 の測定 2 を使って
ダウンコンバータの群遅延を表示します。6840A シリーズの機器を使っているので、
初期状態のチャンネルはスペクトラム・アナライザであり、[SCALAR] を押して、こ
のチャンネルの状態をスカラーに設定する必要があります。代わりに [SWITCH
CHANNEL] を押して、チャンネル 2 を表示します。初期状態でスカラーになります。
確認します。
これらのキーを使って測定 2 を動作状態にします。
第 3 段 - 周波数特性測定および 信号源状態の指定
[SELECT MEAS]
このキーを使って、測定 1 を動作状態にします。
[SOURCE]
[Sweep Time]
[User Set Sweep Time]
[Set Sweep Time]
[2] [ENTER/=MKR]
信号源掃引時間を 2 秒に設定して信号対雑音比を改善
[SCALAR]
[Input Selection]
[Tuned Input]
[Tuned Input]
[Set Res BW]
[ ↓ ][ ↓ ]
[Return to Input Sel]
[Return to Scalar]
します。
測定 1 に対して、同調入力状態の動作を選びます。
「RX」を測定トレース情報表示区画に表示してスカ
ラー・ディテクタの代わりにスペクトラム・アナライ
ザの受信機を使っていることを指示します。
分解能帯域幅を手操作で設定して、利得測定に対する
信号対雑音比を改善します
[Conversion Measurements] Mixer Measurement Set-up ( ミキサ測定設定 ) フォーム
[Mixer Meas Set-up]
を表示して、測定が低い周波数に変換するミキサにつ
[Downconverter]
いて行われることを規定します。変換方式はいつも、
これらの方式の測定の最初の段階で規定しなければ
なりません。
[Cntr/Span ● ]
[↓]
[5] [0] [0] [Mμ]
[↓]
[2] [5] [Mμ]
ダウンコンバータ出力に対する中心およびスパンの入
力状態を設定します。この操作がスペクトラム・アナ
ライザの受信機の周波数範囲を設定し、x 軸上に表示
[ ↓ ][ ↓ ][ ↓ ]
[1] [5] [ENTER/=MKR]
Approximate Gain/Loss (おおよその利得と損失)フィー
します。スパンは、この例では 25 MHz に設定します。
ルドを動作状態にします。変換利得を +15 dB に設定
するために使います。
2-60
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[DISPLAY]
[Channel 1 Meas 2 ● ]
スカラー (Scalar) 測定を選んで、[Yes] を押して変化を
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[SCALAR]
[Yes]
測定例
[↓]
[Upper]
Sideband ( 側波帯 ) フィールドを動作状態にします。
[Upper] と [Lower] の 2 個が表示に追加されます。これ
を使って、入力周波数範囲のどちらかを選んで、規定
される出力周波数範囲を出すようにします。信号はこ
の範囲を掃引するように設定されます。
[↓]
[2] [.] [2] [G n]
ダウンコンバータ入力の中心周波数、すなわち信号源
掃引の中心周波数を 2.2 GHz に設定します。スパンは
自動的に本器が 25 MHz に設定しますので、入力する
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
必要はありません。同様に、入力開始または停止周波
数に対する値を入力するときにはいつでも、他の値は
周波数スパンが出力のそれと同じになるように自動
的に設定されます。
局部発振器 (LO) 周波数が分かっていれば、これは出力周波数範囲と一緒に入力でき
ます。相当する入力周波数範囲は、6800A が計算します。
[↓]
[-] [3] [0] [ENTER/=MKR]
Input Level (入力レベル)フィールドを動作状態にしま
す。このパラメータは信号源がダウンコンバータ入力
を確実に過負荷にしないように設定されます。この例
では、試験される機器等 (DUT) は約 -40 dBm の入力が
必要ですが、外部の 10 dB アッテネータ・パッドの後
で必要なレベルなので -30 dBm に設定します。
入力されたパラメータのある Mixer Measurement Set-up ( ミキサ測定設定 ) フォームは
次の通りです。
2-61
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
一旦、入力および出力周波数を指定すると、局部発振器周波数が計算され、その
フォームに表示 ( この例では 1.7 GHz) されます。
測定例
[Return to Conv Meas]
Conversion Meas ( 変換測定 ) 操作画面に戻ります。
[Apply Scale/Offset] の右下角の指示器が点灯され、x 軸
に表示される周波数が信号源からの目盛付けとずら
しを指示します。
第 4 段階 - 周波数特性測定の校正
周波数特性測定を校正して周波数による振幅の変動の影響を除かなければなりません。
スルー接続、すなわち信号源出力のスペクトラム・ア
ナライザへの接続 ( 試験される機器等 (DUT) の接続に
使う任意のケーブルまたはアダプタを経由して ) を求
める表示が出ます。
RF 電力を出力して、通過校正を初期状態にし、校正
データを自動的に測定に適用します。
周波数変換機器の測定に対する通過校正を行うときには、2 つの方法から選べます。
第 1 は測定に必要な範囲に設定されたスペクトラム・アナライザの受信機とともに
校正を完了することです。信号源周波数範囲は試験される機器等 (DUT) があればス
ペクトラム・アナライザの受信機で見る積りの出力範囲になるように変化します ( す
なわち表示される範囲 )。
ケーブルが 6843 の信号源出力とダウンコンバータの入力の間にあれば、別の方法は
信号源をそのままにして、その受信機を校正中に信号源周波数範囲に同調し直して
おくことです。この方法は [Source Freq Range] を使って選び、この例で使っていま
す ( これは [PRESET] を押したときの初期状態の選択なので、通常押す必要はありま
せん )。
ここでダウンコンバータを信号源出力とスペクトラム・アナライザ入力間に接続し
ます。
第 5 段階 - 周波数特性に対する適切な目盛り付けの選択
[SCALE/FORMAT]
[Set Scale]
[2] [ENTER/=MKR]
[Set Ref Level]
[2] [5] [ENTER/=MKR]
群遅延測定を行うには、それに適する振幅の範囲を周
波数に対して設定することが必要です。この例では 2
dB/div の目盛を使って、表示画面全体で 20 dB にして
います。これが試験される機器等 (DUT) に対して妥当
に設定できるスパン帯域幅を決めます。
第 6 段階 - マーカを使う周波数特性測定の詳細情報の取得
マーカを使って、ダウンコンバータの出力フィルタの -3 dB 帯域幅を求めます。
[MARKER]
[Active Mkr to Maximum]
動作状態のマーカを特性の最大点に置きます。
2-62
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[Continue]
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[CAL]
[Through Cal]
[Source Freq Range]
測定例
ダウンコンバータのフィルタ特性の3 dB帯域幅 を求め
[Mkr Functions]
[Bandwidth]
[Bandwidth Search]
号のマーカを上限および下限の -3 dB 点に置きます。
[Remove Results Window]
-3 dB 帯域幅を表示する窓 (Window) を取り除きます
ます。動作状態のマーカとは別の 2 個の最も大きい番
が、2 個のマーカはその位置に残ります。
第 7 段階 - 群遅延測定の指定
チャンネル 1 の測定 2 を使って、ダウンコンバータの群遅延を表示します。下記のよ
うにして [SELECT MEAS] でこれを選び、[SCALAR] 操作画面から群遅延測定を設定
[SELECT MEAS]
このキーを使って、測定 2 を動作状態にします。
[SCALAR]
[Group Delay]
[Group Delay]
測定 2 を群遅延測定に指定します。同調入力が自動的
に選ばれ、分解能帯域幅 (Resolution Bandwidth) は 3
MHz に固定されます。さらに、coupled aperture ( 処理
範囲の結合 ) が初期状態で選ばれ、処理範囲 (Aperture)
の設定は周波数スパンと範囲で決められ、偏移のパラ
メータが処理範囲 (Aperture) に結合されます。
[Set Aperture]
[3] [M μ]
[Set Range]
[1] [M μ]
[Set FM Deviation]
[1] [M μ]
代わりに、これらのパラメータを手操作で入力でき
ます。
第 8 段階 - 群遅延測定の校正
ここで、群遅延測定を校正して測定システムの遅延の影響を取り除かなければなり
ません。群遅延校正は周波数特性通過校正と同様ですが、振幅の変動よりも測定シ
ステムの遅延時間が除かれます。
[CAL]
[ThroughCal]
[SourceFreqRange]
[Continue]
群遅延の測定を信号源出力 ( アッテネータ・パッドの
後に ) を直接スペクトラム・アナライザ入力に接続し
て校正します。[Source Freq Range] を押すと、信号源
の周波数範囲にわたって校正されます。これは初期状
態で選ばれます。
ここで、試験されるダウンコンバータを接続して、測定 1 の測定トレースを観察し
ます。必要であれば、ダウンコンバータのバンドパス特性の約 20 dB を表示画面に表
示するように信号源スパンを調整します。
2-63
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
します。
測定例
第 9 段階 - 群遅延に対する適切な目盛付けの選択
自動目盛り付け機能を使って、群遅延表示に対する適
切な目盛と基準レベルを設定します。
[SCALE/FORMAT]
[Autoscaling]
[Autoscale]
または
代わりに、5 ns/div、基準レベル +40 ns のような適切な
[Set Scale]
[5] [G n]
[Set Ref Level]
[4] [0] [G n]
第 2-27 図 ダウンコンバータの群遅延の測定
第 10 段階 - マーカを使う群遅延測定の詳細情報の取得
マーカ機能を使って群遅延のピーク・ピーク間変動を測定の周波数スパンの規定さ
れた帯域幅内に見つけます。
[MARKER]
[Pk - Pk]
ピーク・ピーク間測定機能を選びます。
[Use Sub-range ● ]
[Set Sub-range Start]
[Set Sub-range Stop]
連続可変つまみを使って副範囲の開始マーカと停止
マーカを下限および上限の -3 dB マーカに一致するよ
うに調整します。
2-64
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
値に設定して目盛を調整します。
測定例
[Set Bandwidth]
[5] [0] [M μ]
ピーク・ピーク間表示測定に使用する周波数窓
(Window) の帯域幅を 50 MHz に設定します。この窓
(Window) は周波数掃引 ( あるいは、規定していれば
副範囲 ) の全域を一度に 1 個の測定点ずつ移動し、
ピーク・ピーク間測定機能を Window 内の測定点のそ
れぞれに適用します。
[Pk - Pk Delay ● ]
規定された測定帯域幅を使って、ピーク・ピーク間測
定機能を動作状態にします。動作状態のマーカと差分
マーカ (Delta Marker) マーカはそれぞれ最大値と最小
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
値に置かれます。
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
2-65
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
測定例
信号源およびスペクトラム・アナライザ測定
測定例 14: CW 信号の配置と観測
この例はどのようにして既知の CW 信号を配置して、適切なスパン、分解能帯域幅
および基準レベルで表示画面に表示するかを示します。
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
[PRESET]
[Full]
1:RX
1 -56.12 dBm
1
0.00 dBm
10.00 dB/
RX
Centre 12.0050 GHz
CW 5.00 dBm
Att 10 dB
dBm
1 10.000000 MHz
606ms
Res 3MHz
Span 23.9900 GHz
Video 100kHz
C4115
第 2-28 図 次のプリセットの表示
信号をスペクトラム・アナライザ入力に適当な同軸ケーブルで接続します。
チャンネル 1 の測定 1 を使って、信号を表示します。6840A シリーズの機器の初期状
態は単一スペクトラム・アナライザ測定を表示する単一チャンネルなので、表示の
構成を変更する必要はありません。
[SPECTRUM]
[Cntr/Span ● ]
中心およびスパン周波数掃引を選びます。
2-66
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
リーズの機器では )。
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します。スペクトラム操作画面は単一のスペクトラ
ム・アナライザ測定と一緒に表示されます (6840A シ
測定例
[Set Cntr Frequency]
数値キーを使って、加える信号の CW 周波数を入れ、
適切な単位キーを押します。
[Set Span]
数値キーから値を入れるか、必要に応じて連続可変つ
まみまたは増減キー ([ ↑ ] と [ ↓ ]) を使ってスパンを
増減して調整します。
代わりに、信号の周波数が正確に分かっていなければ次のようにします。
[Auto Tune]
最も大きく表示されている入力信号をスパン全体にわ
たって自動的に探します。本器はこの信号の周波数を
中心周波数に設定し、スパンを 20 MHz に狭くします。
[Cntr/Span ○ ]
開始と停止周波数掃引の状態を選びます。
[Set Start Frequency]
適当な開始周波数、ここでは 10 MHz を入れます。
[Set Stop Frequency]
望みの周波数帯域に対する適当な停止周波数を入れ
ます。
[MARKER]
[Peak Search]
動作状態のマーカを選んだスパン内の最も大きな信
号のピークに置きます。
[Mkr to Centre Freq]
動作状態のマーカ ( 従って選んだ信号 ) を表示の中心
周波数に設定します。
[Mkr to Ref Level]
動作状態のマーカの振幅値を表示画面の基準レベル
の最上端として設定します。
[SPECTRUM]
[Cntr/Span ● ]
スペクトラム操作画面に戻り、中心およびスパン周波
数掃引を選びます。
[Set Span]
スパンを必要な表示になるように調整します。
望みの信号の周波数が変動する場合には、信号追従機能を選んで信号を表示の中心
に維持することができます ([SPECTRUM] [Signal Tracking ● ])。
2-67
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
別の方法として動作状態のマーカを次のように使う方法があります。
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自動同調した後のスパンが必要な幅より広すぎたり狭すぎる場合は下記のようにし
て [Set Span] を使って調整します。
測定例
1
2.91 dBm
10.00 dB/
RX
Centre 2.5000 GHz
CW 0.00 dBm
Att 10 dB
dBm
1 2.500001 GHz
153ms
Res 300kHz
Span 20.0000 MHz
Video 100kHz
C4110
第 2-29 図 CW 信号の配置と観測
2-68
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
1 +2.80 dBm
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1:RX
測定例
測定例 15: CW 信号の SSB 位相雑音の測定
この例はどのようにして 6840A シリーズの機器のマーカ機能を使って、信号の SSB
位相雑音を測定するかを示します。前述の例のように、信号を配置すると、最初に
スペクトラム・アナライザを調整して、信号を測定に適した方法で表示する必要が
あります。
スペクトラム・アナライザの設定の調整
スペクトラム・アナライザのスパンおよび表示分解能とビデオ帯域幅をさらに設定
する必要がある 2 つの領域があります。適切なスパンは必要な値だけ離れたところ
がスパン内にあるように ( 位相雑音測定はすべて規定されている Offset 値だけ離れた
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ところで行います ) に決めますので、スパンを離れた値 (Offset Value) の最大値の 2.5
倍に決められます。この例では最も離れたところの値として 100 kHz(Offset 値 ) が必
要なので、スペクトラム・アナライザのスパンは 250 kHz に設定します。
能帯域幅とビデオ帯域幅はそれぞれ 3 kHz および 10 kHz に設定します。この測定で
は測定された信号が滑らかになるように、300 Hz および 1 kHz に減らします。
次のようにキーを押して、これらのパラメータを設定します。
[SPECTRUM]
[Set Span]
[2] [5] [0] [k m]
スペクトラムの状態を選んで、スパンを 250 kHz に設
[MARKER]
[Peak Search]
[Mkr to Centre Freq]
スパンを設定した後、測定される信号が表示の中心に
あることを確かめます。
[SPECTRUM]
[More]
[Set Res BW]
[↓]
結合されている分解能帯域幅を 3 kHz から 1 kHz に減
[Coupled Functions]
[Set Video BW]
[ ↓ ][ ↓ ][ ↓ ]
結合されているビデオ帯域幅を 10 kHz から 300 Hz に
定します。
らします。
減らします。
マーカ操作画面を使う位相雑音の測定
[MARKER]
[Peak Search]
マーカ操作画面を選び、最初に動作状態のマーカを信
号のピークに設定します。
[Mkr Functions]
[Noise in 1 Hz BW ● ]
[Return to Marker]
振幅マーカが分解能帯域幅に対して補正するように
1 Hz 帯域幅の雑音の機能を選びます。
2-69
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
スパンに 250kHz を入力するときには、結合されるスペクトラム・アナライザの分解
測定例
[Delta Mkr]
[Delta Mkr ● ]
差分マーカ (Delta Marker) を選ぶと、振幅データを必
要なだけずらして (Offset)dB/Hz で表示できるように
なります。
ここで連続可変つまみを使って必要な周波数ずらし (Offset) を動作状態のマーカで
表示されるように設定できます。マーカ振幅読み取り値は測定された位相雑音を dB/
Hz で表示するのですが、差分マーカ (Delta Marker) が搬送波のピークに対して設定さ
れるので、実際には dBc/Hz で表示されます。得られた一組の値の例を下の表に示し
2.5 GHz の位相雑音
10 GHz の位相雑音
10.27 kHz
-95 dBc/Hz
-89 dBc/Hz
20.06 kHz
-99 dBc/Hz
-94 dBc/Hz
100.29 kHz
-114 dBc/Hz
-101 dBc/Hz
2-70
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ずらした値 (Offset)
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
ます。
測定例
測定例 16: 低レベルの CW 信号の測定
この例では周波数 500 MHz 付近、レベル 70 dBm の信号を測定し、信号を表示の中央
に置きます。
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。スペクトラム操作画面は単一のスペクトラ
ム・アナライザ測定と一緒に表示されます (6840A シ
リーズの機器では )。
中心およびスパン周波数掃引(Centre & Span Frequency
[Set Cntr Frequency]
[5] [0] [0] [M μ]
中心周波数を望みの周波数 (500 MHz) に設定します。
[Set Span]
[1] [0] [0] [M μ]
適当な初期スパン、ここでは 100 MHz を設定します。
[Set Ref Level]
[-][3] [0] [ENTER/=MKR]
表示画面の基準の最上端の値を入力します。信号が雑
音レベルの上にあれば 30 dBm が適しています。
[More]
[Coupled Functions]
機能を結合するCoupled Functions操作画面に入ります。
[Coupled Input Atten ○ ]
[Set Input Atten]
入力減衰 (Input Attenuation) 設定の結合 (Couple) を外
Sweep) を選びます。
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[SPECTRUM]
[Cntr/Span ● ]
し、[ ↓ ] を使って、その値を 0 dBm に減らします。
信号が表示画面上にあることを確認し、[ ↓ ] を押してスパンが 50 kHz になるか、表
示されている信号がどちらかの画面の端から 3 div( 目盛 ) 未満になるまでスパンを減
らします。表示画面の境界に近すぎるときに、さらにキーを押すと信号が画面上か
ら消えます。その信号はマーカ機能を使って再び中央に戻せます。
[MARKER]
[Peak Search]
動作状態のマーカを信号のピークに置きます。
[Mkr to Centre Freq]
動作状態のマーカ ( 従って選んでいる信号 ) を表示の
中心周波数に設定します。
[SPECTRUM]
[Set Span]
再びスパンの値の入力を選びます。
必要であれば、[ ↓ ] を使ってスパンを減らしていきます。スパンが 50 kHz に到達し
ていれば、次のようにして信号対雑音比をさらに改善することができます。
2-71
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
信号を適当な同軸ケーブルでスペクトラム・アナライザ入力に接続します。
測定例
[More]
[Coupled Functions]
結合機能操作画面 (Coupled Functions) に入ります。
[Coupled Video BW ○ ]
[Set Video BW]
ビデオ帯域幅 (Video Bandwidth) 設定の結合 (Couple) を
外し、[ ↓ ] を使ってその値を減らします。値を低くし
すぎると校正外 (Uncal) 警報を発生します。掃引時間
は結合されたままで、測定されたデータの完全性を保
つために増加します(校正外(Uncal)指示が出ていない
第 2-30 図 低レベル CW 信号の測定
2-72
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
と仮定しています )。
測定例
測定例 17: 信号とその高調波の測定
この例では 100 MHz の信号を約 5 dBm で表示し、周波数 800 MHz までの高調波のレ
ベルを測定します。
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。スペクトラム操作画面は単一のスペクトラ
ム・アナライザ測定と一緒に表示されます (6840A シ
リーズの機器では )。
開始および停止周波数掃引の状態を選びます。
[Set Start Frequency]
[9] [0] [M μ]
信号の基本波の周波数より低い値を入れます。代わり
に、動作状態のマーカを選び、連続可変つまみでマー
カの周波数を信号の基本波の周波数より丁度低くな
るように調整し、[ENTER / =MKR] を押します。
[Set Stop Frequency]
[8] [0] [0] [M μ]
基本波の周波数の 8 倍の値 ( この例では 800 MHz) を入
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[SPECTRUM]
[Cntr/Span ○ ]
力します。代わりに、上記のように動作状態のマーカ
を使って設定できます。
[MARKER]
[Peak Search Functions]
[Peak Search]
動作状態のマーカを選んだスパン内の最も大きい信
号のピーク ( この場合には基本波 ) に置きます。
[Identify Peaks]
[Return to Marker]
表示されているスパンを探し、8 個のピークを 8 個の
マーカで区別し、各マーカに対する周波数とレベルの
値を示すマーカ表を表示します。周波数の値は期待し
ている高調波の周波数とは異なります。これはスペク
トラム・アナライザによる通常の誤差 ( 総スパンに左
右されます ) です。
この機能が動作状態であれば、動作状態のマーカの現
[Mkr Functions]
[Measure Rel to Carrier ● ] 在の位置の読み取り値は 0 dB ( この場合には搬送波 )
に設定され、その結果、測定はこの読み取り値 ( 測定
単位は dBc です ) に対するものとなります。
2-73
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
信号をスペクトラム・アナライザ入力に接続します。
第 2-31 図 信号とその高調波の測定
2-74
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
測定例
測定例
測定例 18: 相互変調測定
相互変調測定は主に増幅器またはミキサに対して行われます。この例では増幅器の
出力の相互変調歪成分が表示画面に表示されます。
第 2-32 図に測定の設定を示します。内部の信号源を 501 MHz に設定します。外部信
号源 ( 例えば、Aeroflex 2025) を測定に合ったずれ (Offset) に設定します。たとえば、
周波数を 499 MHz に設定するとずれ (Offset) が 2 MHz になります。2 個の信号源の出
力を合成器 (Combiner) に接続し、その合成器 (Combiner) の出力を試験される増幅器
信号発生器
信号合成器 (Combiner)
第 2-32 図 相互変調測定の設定
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。スペクトラム操作画面は単一のスペクトラ
ム・アナライザ測定と一緒に表示されます (6840A シ
リーズの機器では )。
[SPECTRUM]
[Cntr/Span ● ]
中心およびスパン周波数掃引(Centre & Span Frequency
[Set Cntr Frequency]
[5] [0] [0] [M μ]
中心周波数を 500 MHz に設定します。
Sweep) を選びます。
2-75
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
試験される
機器
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の入力に接続します。増幅器の出力をスペクトラム・アナライザ入力に接続します。
測定例
[SOURCE]
[CW]
[Set Frequency]
[5] [0] [1] [M μ]
内部の信号源を必要な周波数の501 MHzに設定します。
[Set Output Power]
[-][2] [0] [ENTER/=MKR]
試験される増幅器に適した電力レベル、例えば、-20
[SOURCE ON/OFF]
このキーを使って 6800A の信号源を動作状態にしま
dBm を選びます。
す。
ここで、外部信号源の周波数および出力電力を 499 MHz と約 -20 dBm に設定します。
スパンを 1 MHz/div に設定して、2 個の試験信号が表
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[SPECTRUM]
[Set Span]
[1] [0] [M μ]
示内にあるようにスパンを設定します。増幅器の出力
信号の生成された相互変調歪成分が ( 第 2-33 図をご覧
の試験信号による 3 次の成分を周波数 2f1 - f2 と 2f2 - f1
( すなわち 503 MHz と 497 MHz) で表示します。
第 2-33 図 相互変調測定
[MARKER]
[Peak Search]
動作状態のマーカを選んだスパン内の最も大きい信
号のピークに置きます。これは 2 個の試験信号のどち
らか (499 MHz または 501 MHz) にできます。
2-76
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
ください ) 表示画面に表示されます。この例では 2 個
測定例
[Peak Search Functions]
[Identify Peaks]
[Return to Marker]
生成された相互歪成分を配置し、それをマーカで区別
します。余計なマーカは [MARKER] [More] [Set Up
[Mkr Functions]
[Measure Rel to Carrier ● ]
この機能を動作状態にすると、動作状態のマーカの現
在の位置の指示値が 0 dB ( この場合には搬送波 ) に設
Mkrs] を使って除けます。
定され、
それによる測定はこの指示値 (測定単位は dBc
2-77
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
です ) に対して行われます。
測定例
測定例 19: スペクトラム・アナライザの限界マスク
測定例 1 は限界仕様をどのようにして作り、限界線をどのように測定トレースに適
用できるかを示します。この例は絶対領域値 (absolute domain values) を使います。こ
こで入力する周波数は限界仕様で規定する実際の値です。周波数値を相対領域値
(relative domain values) として入力して、限界仕様を作ることも可能です。この場合
に絶対周波数値は必要ありませんが、限界仕様が任意に選んだ中心周波数に適用で
きます。限界の方式はスペクトラム・アナライザで測定するときに、送信機周波数
占有マスク ( 覆い ) を指定するのに特に役に立ちます。このマスクの方式は正確な中
心周波数値が分からないときや重要でないときにも役に立ちますが、ここでは占有
帯域幅限界は重要です。
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次の手順はどのようにして限界マスクを生成して 6840A シリーズの機器に格納でき
るかを次の方法で示します。
が必要です。
2-78
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
下記の図は相対周波数ブレークポイントと一緒に振幅値で指定されるような限界マ
スクを示しています。周波数の絶対値は不要で、中心周波数からのずれ (Offset) だけ
測定例
この図を使って必要な限界マスク (Limit Mask) を次のようにして設定します。領域値
をずれ (Offset) として入力したときに、中心周波数の上下の片方の切片 (Segment) だ
けを規定することが必要であるように、設定後の限界線は中心周波数に対して対称
にされます。この例では正のずれ (Offset) を使用すると、表わされる周波数は中心値
の上になります。
[SPECTRUM]
[More]
[Limit Checking]
[Edit Spec]
限界編集部 (Limit Editor) の窓 (Window) は Limit
Checking Specification ( 限界確認仕様 ) フォームを空
白にして表示します。これには開始 (Start) および停
止 (Stop) 領域値のフィールド、すなわち加える信号、
およびそれに相当する上方 (Upper) および下方
[Limit Type]
[Upper Limit Only]
[Relative Domain Values]
[Return to Limit Editor]
上限だけを使用し、領域値は測定の中心値に対するず
れ (Offset) として規定されることを規定します。
[Edit Segments]
[Slope]
限界マスクの最初の切片 (Segment) の形状が傾斜
[⇒]
[0] [k m]
[⇒]
[0] [ENTER/=MKR]
[⇒]
[1] [0] [0] [k m]
[⇒]
[-] [3] [0] [ENTER/=MKR]
Start 領域フィールドを動作状態にして、ずらす
[↓]
[Flat]
次の切片 (Segment) の形状が平坦 (Flat) によるもので
あることを規定します。
[ ⇒ ][ ⇒ ][ ⇒ ]
[1] [.] [8] [Mμ]
適切なフィールドを動作状態にして、停止領域値に
対して 1.8 MHz を入れます。本器は新しい切片
(Slope) であることを規定します。
(Offset) 周波数をゼロに設定します。次に、上方
(Upper) 特性フィールドを動作状態にして、レベルを
0 dBm に設定します。100 kHz および 30 dBm が切片
(Segment) の端に対して設定されます。
(Segment) が前の終わりから始まり、それに応じてそ
の値を設定するので、開始値の設定はいりません。
停止周波数は平坦な切片 (Segment) の開始値と同じな
ので、停止周波数に対する特性値の規定も不要です。
[↓]
[Slope]
次の切片 (Segment) の形状が傾斜 (Slope) によるもの
[ ⇒ ][ ⇒ ][ ⇒ ]
[2] [.] [1] [Mμ]
[⇒]
[-] [6] [0] [ENTER/=MKR]
停止周波数に対して 2.1 MHz、相当する特性値として
[Return to Limit Editor]
であることを規定します。
60 dBm を入れます。再度になりますが、開始値を入
れる必要はありません。
限界編集操作画面 Limit Editor に戻ります。
2-79
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
(Lower) の特性値があります。
測定例
[Save As]
限界編集操作画面 Limit Editor から出る前に、今後の
使用に備えて限界仕様を保存できます。このキーを
押して Save Spec As ( として仕様を保存 ) 操作画面に
行きます。これで仕様を自分の指定した格納場所に
保存できるようになります。
[Exit]
限界編集操作から出ます。
限界仕様は、操作、[Set Cntr Frequency]、[Set Span] および [Set Ref Level] に必要な信
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号を表示するために、最初にスペクトラム・アナライザを設定し、次のように進め
れば適用されます。
[SPECTRUM]
[More]
[Limit Checking]
[Assign Spec]
副画面が現われ、その中で限界確認仕様が表示されて
いる一覧表から選べます。[Select] を押して、その仕
[Limit Checking ● ]
限界仕様を現在の測定トレースに適用します。
2-80
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
様を現在の動作状態の測定トレースに割り当てます。
測定例
測定例 20: 信号源の外部周波数変調
信号源の外部変調の設定
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。6840A シリーズの機器では、スペクトラム操
作画面が単一のスペクトラム・アナライザ測定と一緒
に表示されます (6840A シリーズの機器では )。6820A
シリーズの機器ではスカラー測定を表示します。
第 2 段階 - 信号源の構成の指定
信号源を周波数変調できるのは CW モードにした時だけです。
6820A シリーズの機器の信号源は 2 通り、スカラー CW モードまたは信号源単独動作
CW モードの場合に動作できます。6840A リーズの機器にはさらにトラッキング・
ジェネレータ CW モードが加わります。6840A リーズの機器は最初にスカラーモー
ドを表示していますので、[SWITCH CHANNEL] を押します。
2-81
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
ファンクションジェネレータ
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
この例はどのようにして外部のファンクションジェネレータを使って周波数変調し
た信号を発生するように信号源を設定できるかを示します。
測定例
信号源を CW モードに設定します。
[Set Frequency]
[1] [.] [2] [G n]
搬送波周波数を 1.2 GHz に設定します。
[Set Output Power]
[0] [ENTER/=MKR]
信号源出力電力を 0 dBm に設定します。
[FM]
[FM ● ]
FM 設定操作画面を選び、FM に切換えます。
[External AC]
外部 AC 変調 (default) を選びます
[Set FM Deviation]
[1] [0] [k m]
偏移を 10 kHz に設定します。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[SOURCE]
[Select Source Mode]
[CW]
[Return to Source]
外部のファンクションジェネレータからの 1 kHz の信号を 6800A の後面パネルの
MOD'BNC コネクタに加えます。信号源からの偏移確度を最適にするために必要なの
で、信号のレベルをコネクタのところで 1 Vpeak に設定します。
6820A シリーズを使う場合には、発生した周波数変調された信号をその機器自体で
観測することは不可能です。外部のスペクトラム・アナライザまたは変調アナライ
ザが必要になります。
信号源単独動作モード ( すべての機器 )
このモードは本質的に上記のスカラー CW モードと同じですが信号源がスカラー機
能が止められている状態で動作し、表示画面が信号の唯一の使用者との接点になり
ます。6840A シリーズで動作状態にしているときには、スペクトラム・アナライザ
の機能も止まりますので、変調された信号も見えません。
信号源単独動作モードは [SOURCE] [Enter Source Only Mode] を選んで、動作するよ
うになります。その他の信号源の機能はすべて上記のように動作します。
6840A シリーズのスペクトラム・アナライザ
[PRESET] を押した後では、6840A シリーズはスペクトラム・アナライザになります。
[SOURCE]
[CW]
信号源を CW モードに設定します。
[Set Frequency]
[1] [.] [2] [G n]
搬送波周波数を 1.2 GHz に設定します。
[Set Output Power]
[0] [ENTER/=MKR]
信号源出力電力を 0 dBm に設定します。
2-82
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
第 3 段階 - 信号源の状態の指定
測定例
[FM]
[FM ● ]
FM 設定操作画面を選んで、FM に切換えます。
[External AC]
外部 AC 変調 (default) を選びます。
[Set FM Deviation]
[1] [0] [k m]
偏移を 10 kHz に設定します。
ここで信号源出力をスペクトラム・アナライザ入力に接続すると、6840A シリーズ
スペクトラム・アナライザで変調された信号を観ることが可能になります。次のよ
うにして選びます。
るために [Span] [ ↓ ] でスパンを狭くします。
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信号の搬送波を見るために [SPECTRUM] [Auto Tune] を押し、次に変調側波帯を見
るようになります。
2-83
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
信号は復調し、そのオーディオ波形を見たり、復調したオーディオ信号を内部のス
ピーカーで聴いたりできます。[SPECTRUM] [More] [Demodulation] を選ぶと、でき
測定例
測定例 21: 信号源の内部周波数変調 (Option 022 および Option
023)
この例は内部変調発生器で周波数変調した信号を発生するには、どのようにしたら
設定できるのかを示します。Option 022 群遅延 (6840A シリーズのみ ) または Option
023 内部変調発生器 ( すべてのシリーズ ) を取り付けているときに利用できます。
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。6840A シリーズの機器では、スペクトラム操
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
作画面が単一のスペクトラム・アナライザ測定と一緒
に表示されます (6840A シリーズの機器では )。6820A
第 2 段階 - 信号源構成の指定
信号源を周波数変調できるのは CW モードにした時だけです。
6820A シリーズ内部の信号源は 2 通り、スカラー CW モードまたは信号源単独動作の
CW モード場合に動作できます。6840A シリーズの機器にはさらにトラッキング・
ジェネレータ CW モードが加わります。6840A シリーズの機器は最初にスカラーの
状態を表示していますので、[SWITCH CHANNEL] を押します。
第 3 段階 - 信号源の状態の指定
[SOURCE]
[Select Source Mode]
[CW]
[Return to Source]
信号源を CW モードに設定します。
[Set Frequency]
[1] [.] [2] [G n]
搬送波周波数を 1.2 GHz に設定します。
[Set Output Power]
[0] [ENTER/=MKR]
信号源出力電力を 0 dBm に設定します。
[FM]
[FM ● ]
FM 設定操作画面を選んで、FM モードに切換えます。
[Internal]
内部変調を選びます。
[Set FM Deviation]
[1] [0] [k m]
偏移を 10 kHz に設定します。
[Set Internal Mod Freq]
[1] [k m]
内部変調発生器の周波数を 1 kHz に設定します。
2-84
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
シリーズの機器ではスカラー測定を表示します。
測定例
6820A シリーズを使う場合には、生成された周波数変調信号をその機器自体で観測
することは不可能です。外部のスペクトラム・アナライザまたは変調アナライザが
必要になります。
信号源単独動作 (Source Only Mode、すべてのシリーズに適用 )
この状態は本質的に上記のスカラー CW モードと同じですが、信号源はスカラー機
能が止められている状態で動作し、使用者が信号に触れられるのは表示画面のみに
なります。6840A シリーズで作動状態にしているときには、スペクトラム・アナラ
イザの機能も止まりますので、変調された信号も見えません。
信号源単独動作 (Source Only Mode) は [SOURCE] [Enter Source Only Mode] を選ぶと、
6840A シリーズのスペクトラム・アナライザ・モード
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
動作するようになります。その他の信号源の機能はすべて上記のように動作します。
[SOURCE]
[CW]
信号源を CW モードに設定します。
[Set Frequency]
[1] [.] [2] [G n]
搬送波周波数を 1.2 GHz に設定します。
[Set Output Power]
[0] [ENTER/=MKR]
信号源出力電力を 0 dBm に設定します。
[FM]
[FM ● ]
FM 設定操作画面を選び、FM モードに切換えます。
[Internal]
内部変調を選びます。
[Set FM Deviation]
[1] [0] [k m]
偏移を 10 kHz に設定します。
[Set Internal Mod Freq]
[1] [k m]
内部変調発生器の周波数を 1 kHz に設定します。
信号源出力をスペクトラム・アナライザ・モード入力に接続することで 6840A シリー
ズスペ クトラ ム・アナライ ザで変 調された 信号が 見えるよ うになっ ていま す。
[SPECTRUM] [Auto Tune] を選んで、[Span] [ ↓ ] を使って、搬送波信号を見て、変
調の側帯波が見えるようにスパンを減らします。
信号は復調し、そのオーディオ波形を見たり、復調したオーディオ信号を内部のス
ピーカーで聴いたりできます。[SPECTRUM] [More] [Demodulation] を選ぶとできる
ようになります。
2-85
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[PRESET] を押した後では、6840A シリーズはスペクトラム・アナライザになります。
測定例
伝送線路測定
測定例 22: フォルトロケータを使う同軸ケーブルの反射損失測定
6240 シリーズフォルトロケータを 6800A と一緒に使うと反射損失とフォルトロケー
ション測定の両方を単一テストポートで行うことができます。測定を 2 個のチャン
ネルに同時に表示します。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
この例は 6240 シリーズフォルトロケータを使う同軸ケーブルの反射損失の測定につ
いて説明します。フォルトロケータの RETURN LOSS( 反射損失 ) を 6800A の入力 A
ルトロケータの RF 入力を 6800A の信号源に接続します ( 第 2-34 図 )。
第 2-34 図 フォルトロケータを使う反射損失の測定
2-86
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
(Input A) に、FAULT LOCATION( フォルトロケーション ) を入力 B (Input B) に、フォ
測定例
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 Aに記述している初期状態に設定し
ます。スカラー操作画面が入力 A (Input A) の単一のス
カラー測定と一緒に表示されます。6840A シリーズの
機器ではスペクトラム・アナライザ測定が表示されま
す。
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 を使ってケーブルの反射損失を表示します。6840A シリーズの
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
機器では、チャンネルの初期状態はスペクトラム・アナライザなので、[SCALAR]
を押してチャンネル・モードをスカラー (SCALAR) に設定する必要があります。代
の機器に対して初期状態のスカラーになります。
第 3 段階 - 測定の指定
[SCALAR]
[Input Selection]
[A]
[Return to Scalar]
これはフォルトロケータからの反射損失ケーブルが
接続されている入力に左右されます。この例では入力
A (Input A) が選ばれています。
[More]
[AC Detection]
検出を AC 検出に設定します。
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
[SOURCE]
[Set Start Frequency]
[1] [.] [7] [5] [G n]
開始周波数を 1.75 GHz に設定します。
[Set Stop Frequency]
[1] [.] [9] [5] [G n]
停止周波数を 1.95 GHz に設定します。
[ENTRY OFF]
これを押して数値入力が完了します。
第 5 段階 - 測定システムの校正
校正順番は使っているフォルトロケータの形式で決まります。精密級の開放と短絡
の器具は 6242 の扱える周波数範囲では不要なので 6242 に添付していません。この
フォルトロケータでは一連の短絡または開放校正 (Short OR Open Cal) を続けなけれ
ばなりません。
2-87
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
わりに [SWITCH CHANNEL] を押してチャンネル 2 を表示します。これで、すべて
測定例
[CAL]
[Short OR Open Cal]
回路の短絡と開放のどちらかの接続を求める表示が
出ます。この場合には、6242 のテストポートは開放し
ておかなければなりません。
[Continue]
RF 電力を出力して、短絡回路校正を初期状態にしま
す。校正が完了すると経路校正データが自動的に測定
に適用されます。
他のすべての形式のフォルトロケータに対しては、次に一連の短絡または開放校正
(Short OR Open Cal) を行わなければなりません。
[CAL]
[Short AND Open Cal]
その校正に使われる経路校正データの格納場所が格
納 1 (Store 1) にあることを示す表示を出して、短絡回
[Continue]
短絡回路校正を初期状態にします。校正が完了する
と、テストポートを開放回路で終端しなければならな
いことを表示します。
[Continue]
開放回路校正を初期状態にします。校正が完了すると
経路校正データが自動的に測定に適用されます。
経路校正が完了すると、経路校正データが自動的に測定に適用され、測定トレース
情報表示枠に「PC」の文字を表示します。
ここで試験されるケーブルをフォルトロケータに接続し、アンテナまたは適当な負
荷で終端します。
第 6 段階 - 適切な目盛と形式の選択
[SCALE/FORMAT]
[Set Scale]
[5] [ENTER/=MKR]
表示目盛を 5 dB/div に設定します。
[VSWR]
必要であればこれらのキーを使って反射損失測定を
VSWR に変更します。
2-88
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
することを促します。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
路 ( 終端 ) をフォルトロケータのテストポートに接続
測定例
1:A
PC
1 -26.37 dB
0.00 dB
5.00 dB/
1
dB
1 1.752000 GHz
Start 1.7500 GHz
Stop 1.9500 GHz
C4093
第 2-35 図 同軸ケーブルの反射損失測定
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-89
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
Src
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
1
測定例
測定例 23: 反射損失ブリッジを使う同軸ケーブルの反射損失測定
この例はフォルトロケータでなく、分離した反射損失ブリッジとディテクタを使っ
て、どのようにして反射損失測定をするかを示します。通常は反射損失ブリッジおよ
びディテクタを 6821 (1 MHz ~ 3 GHz) と一緒に使うと、RF 帯域で働いている方々の
とっては比較的低い費用で反射損失の測定が可能になります。しかし、ブリッジと
ディテクタを組み合わせて、
6800A シリーズの他の機器と一緒に使うこともできます。
次の手順は長さ 30 m の同軸ケーブルの反射損失測定です。測定の設定を以下に示し
反射損失
ブリッジ
試験される
ケーブル
測定される
機器
反射された
信号
6230A
ディテクタ
負荷または
アンテナ
第 2-36 図 反射損失ブリッジおよびディテクタを使う反射損失測定の設定
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定し
ます。スカラー操作画面が入力 A (Input A) の単一のス
カラー測定と一緒に表示されます。
6840A シリーズの機
器ではスペクトラム・アナライザ測定が表示されます。
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 を使って伝送線路の反射損失を表示します。6840A シリーズの
機器では、初期状態のチャンネルはスペクトラム・アナライザなので、[SCALAR]
を押してチャンネルの状態をスカラー(SCALAR) に設定する必要があります ( あるい
は [SWITCH CHANNEL] を使って、チャンネル 2 を表示します )。
2-90
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
信号源
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
ます。
測定例
第 3 段階 - 測定の指定
反射損失は入力 A (Input A) に接続したスカラー・ディテクタで測定しますが、スカ
ラー測定が初期状態で、すべて入力 A (Input A) になっているので、測定の指定の変
更は必要ありません。
[SCALAR]
[More]
[AC Detection]
AC 検出を使って、測定に干渉するその他の信号源 ( 送
信機等 ) からの信号を除きます。
開始周波数を 870 MHz に設定します。
[Set Stop Frequency]
[1] [G n]
停止周波数を 1 GHz に設定します。
[ENTRY OFF]
これを押して数値入力が完了します。
第 5 段階 - 測定システムの校正
反射損失を測定するには、最初にシステムを既知の基準に対して校正しなければな
りません。回路の開放あるいは短絡による終端は両方とも入射電力を理論的に 100%
反射し、それにより反射損失が 0 dB になりますのでどちらかを選びます。
[CAL]
[Short OR Open Cal]
回路の短絡と開放のどちらかをブリッジのテスト
ポート (DUT ポート ) に接続することを求める表示が
出ます。この例では、校正はテストポート (DUT ポー
ト ) を開放にして行い、短絡での試験は必要ありませ
ん。DUT ポートを開放すると低い周波数では 100% 反
射するからです。
[Continue]
RF電力を出力して、
短絡回路校正を初期状態にします。
校正が完了すると、経路校正データが自動的に反射損失測定に適用され、測定トレー
ス情報表示枠に「PC」の文字を表示します。
ここで試験されるケーブルをブリッジのテストポート (DUT ポート ) に接続して、ア
ンテナまたは適当な負荷でケーブルを終端します。
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-91
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[SOURCE]
[Set Start Frequency]
[8] [7] [0] [M μ]
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
測定例
測定例 24: フォルトロケータを使う同軸ケーブルの障害点測定
この測定例の目的は6800Aのフォルトロケーションの能力を理解して貰うことです。
最初に 6800A 取扱説明書の付記 C を参照して、障害点測定の原理とそれの要求する
ことを理解することを推奨します。
この例では、障害点測定は長さ 3 m と 24 m の同軸ケーブルをアダプタを使って接続
されて、2 個の区画に分かれている伝送線路で行います。測定は 6240 シリーズフォ
第 2-37 図 フォルトロケータを使う障害点測定の設定
2-92
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
ルトロケータを使って行います。測定の設定を以下に示します。
測定例
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
[PRESET]
[Full]
します。スカラー操作画面が入力 A (Input A) の単一の
スカラー測定と一緒に表示されます。6840A シリーズ
の機器ではスペクトラム・アナライザ測定が表示され
ます。
第 2 段階 - 表示構成の指定
障害点測定を選んで、
[Yes]を押して変化を確認します。
第 3 段階 - 測定の指定
チャンネルを障害点測定に設定し、フォルトロケータを使うと、6800A は障害点測
定用のケーブルが接続されている入力を自動的に認識し、その入力を自動的に ( この
例では入力 B (Input B)) を選びます。入力 B (Input B) は 6800A が障害点特性を作るの
に使っています。
障害点測定で表示される掃引の周波数スパンと距離範囲の関係は次の式のようにな
ります。
Frequency Span (GHz) =
定数 × Vr × 測定点の数
範囲 (m)
パラメータの入力には 2 通りの方法が用意されています。
「範囲入力」による方法 ( 初期状態 ) では、範囲を入力することで、信号源が掃引す
る周波数スパンを決めます。システムは中心周波数を前に設定されているスパンの
中央に調整します。周波数の異なる帯域を中心周波数を調整して選ぶかもしれませ
んが、スパンの値 ( それによって範囲になります ) は常に維持されています。
「周波
数入力」で、周波数スパンは開始値と停止値を調整して入力できます。範囲は入力
されるスパンから計算されます。
[Configure Measurement]
障害点パラメータを列挙しているフォームを表示し、
[ ↑ ] と [ ↓ ] を使って、それを選んで編集できます。
入力モード (Entry Mode) パラメータを選んで、次のように押します。
[Range]
範囲入力モードを選びます。
範囲 (Range) パラメータを選んで次のように押します。
2-93
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[FAULT LOCATION]
[Yes]
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チャンネル 1 の測定 1 を使って障害点測定を表示します。
測定例
[3] [0] [ENTER/=MKR]
試験される導波管の予想される長さより 10 ~ 20% 大
きい範囲を入力します。( 開始および停止周波数値は
自動的に計算されます。)
中心周波数 (Centre Frequency) パラメータを選んで、次のように押します。
試験されるケーブルに対して、それに適した中心周波
数を設定します。選んだ周波数がケーブルの動作帯域
内であれば、周波数が高いほど欠陥をよく示します。
アンテナが伝送線路の端に接続してあれば、中心周波
数はアンテナの動作周波数にすべきです。この例では
2 GHz を使っています。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[2] [G n]
[Coax]
同軸伝送線路を規定します。
相対速度 (Relative Velocity) パラメータを選んで、次のように押します。
[0] [.] [8] [1]
[ENTER/=MKR]
同軸モードで距離を正確に計算するには、相対速度を
入力することが重要です。試験されるケーブルの値は
一般に知られていて、0.6 ~ 1 の間にあります。この例
で使っている同軸ケーブルでは速度係数として 0.81
を使っています。
減衰 (Attenuation) パラメータを選んで、次のように押します。
[0] [.] [2] [5]
[ENTER/=MKR]
0.25 dB/mを入力してケーブルの減衰を補償します。
減
衰は周波数で変わりますので、測定の中心周波数に適
している数値を使わなければなりません。
表示単位 (Display Units) パラメータを選んで、次のように押します。
[Feet] または [Metres]
必要であれば、表示単位をフィートまたはメートルに
設定します。
測定点数 (Number of points) パラメータを選んで、次のように押します。
[4] [0] [0] [ENTER/=MKR]
測定点の数を 400 に設定します。例外的な場合ですが、
より少ない点を選んで掃引帯域幅を狭くすることも
あります。
入力構成 (Input Configuration) パラメータを選んで、次のように押します。
[Scalar Inputs]
障害点測定に対してスカラー入力を選びます。
[Return to Fault Loc]
障害点測定操作画面 (Fault Loc) に戻ります。
2-94
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
伝送線路の媒体 (Tx Line Medium) パラメータを選んで、次のように押します。
測定例
伝送線路が 2 個以上の区画で構成されて、減衰係数が明確に異っている場合は、長
い区画の値を入力します。2 個の区画が同じ長さであれば、2 個の区画の平均値を使
います。
相対速度と減衰パラメータも伝送線路データベース (Transmission Line Database、内
部に格納されています ) を使って入力できます。これで障害点パラメータは伝送線路
の形態を規定して自動的に設定できます。
[Configure Measurement]
[Tx Dbase In Use ● ]
伝送線路パラメータが伝送線路データベース・レコー
ドから設定できるようにします。
[Select Tx Line from Dbase]
部分選択基準 ([Select Subset] を使って規定される ) に
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合う伝送線路のデータを示しているフォームが表示
されます。[ ↑ ]、[ ↓ ]、[Page Up]、[Page Down] を使っ
を押すと、そのレコードは、機器が使えるように呼び
出され、入力表のそれに相当するデータフィールドが
修正されます。
[Return to Fault Loc]
障害点測定操作画面 (Fault Loc) に戻ります。
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
障害点測定の性質上、信号源の動作はスカラー測定と同じ方法ではありません。出
力電力レベルと掃引時間は [SOURCE] を押してから通常の方法で規定しますが、周
波数掃引のパラメータは、次の段で説明しているように測定の構成の間にしなけれ
ばなりません。障害点チャンネルに対して、RF 電力は障害点校正中に動作状態にな
りますので、RF 電力を動作させる必要はありません。
第 5 段階 - 測定システムの校正
[CAL]
[Fault Location Cal]
スカラー・チャンネルに対してと同じように、測定シ
ステムはどの測定の前でも校正しなければなりませ
ん。整合の取れた負荷をフォルトロケータの TEST
PORT に接続します。
[Continue]
ディテクタのゼロレベルの構成を自動的に完了し、測
定システムの校正を行います。校正データが格納さ
れ、経路校正が適用されると、校正 (Cal) 操作の主画
面に戻れます。
ここで試験されるケーブルをフォルトロケータのテストポートに接続し、負荷 ( また
はアンテナ ) を試験されるケーブルの端に接続します。代わりにディテクタを終端負
荷として使うこともできます。
2-95
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
て必要な伝送線路のレコードを強調します。[Select]
測定例
第 6 段階 - 適切な目盛と方式の選択
第 1 段階で [PRESET] を押したときに、障害点チャンネルの初期の形式が dB ( すなわ
ち反射損失 ) に設定されました。しかし、測定を VSWR で表わす必要があれば、形
式を次のようにして変えられます。( 伝送線路の性能がよければ、VSWR の垂直目盛
で障害や不連続を見る方がずっと簡単なことはよくあります。)
これらのキーを使って方式を dB と VSWR の間で変更
[SCALE/FORMAT]
[dB] または [VSWR]
します。
目盛を測定に合わせて変える必要があることもあります。2 通りの形式に対する初期
基準レベル (Ref. Level)
目盛 (Scale Factor)
dB
0
10.0 dB/div
VSWR
1.0
0.2 /div
dB 方式に対する初期状態の基準位置は目盛の最上端の線です。VSWR 方式に対して
は、基準位置は目盛の最下端の線です。
測定例に対して、目盛は次のようにして変更します。
目盛を 5 dB/div に設定します。
[Set Scale]
[5] [ENTER/=MKR]
これによって表示は下記のようになります。
1:B
PC
2 -17.15 dB
0.00 dB
5.00 dB/
1
dB
1
2
2 27.3200 m
Start 0.000000 m
Stop 30.0000 m
C4094
第 2-38 図 同軸ケーブルの障害点測定
2-96
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
方式 (Format)
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状態の目盛は次のとおりです。
測定例
代わりにもっと適切な目盛付けを自動目盛り付け機能を使って行うことができま
す。本器はスカラー測定用に目盛と基準レベルの最適値を決定します。障害点チャ
ンネルはさらに、自動基準線調整機能が働かせて、雑音を除いてピークを強調する
アルゴリズムを使っています。基準レベルは、測定の正のピークがグラフの最上端
の線で切られないように選ばれます。目盛は測定点の 10 % がグラフの最下端の線上
に見え、残りの 90 % が切られるように選ばれます。
第 7 段階 - マーカとその他の 6800A の特徴を使う測定の詳細情報の取得
マーカの使用
測定についてのもっと詳しい情報 ( ケーブルの実際の長さを含む ) はマーカを使って
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求められます。伝送線路の欠陥 ( 不連続または不整合によります ) は特性のピークに
なります。マーカ (Marker) 操作画面には測定トレースのピークを配置し、動作状態
[MARKER]
[Next Peak Right]
測定トレースの次のピークの動作状態のマーカをそ
の現在位置の右に置きます。
および
[Next Peak Left]
測定トレースの次のピークの動作状態のマーカをそ
の現在位置の左に置きます。
第 2-38 図に示しているこの例で、負荷で測定した反射損失 ( マーカ2 で表示されま
す ) は 17 dB になっているのが見えます。ケーブルを終端しなければ、大きな反射
(0 dB) がケーブルの開放端に見えます。
マーカ1のピークは2個のケーブルが互いに結合されている接続不良箇所の不連続に
よるものです。マーカ 1 はケーブルの第 1 区画の長さ約 3 m にある欠陥を示していま
す。このマーカは動作状態でないので、四角で囲んでいない数字「1」で表示されて
います。
スカラーチャンネルに対しては、表示されているマーカすべての位置と特性値は
[MARKER] [More] [Mkr Table] を押すと、グラフの下方に表形式で表示画面に表示で
きます。測定トレースのコピーを印刷するときには、プリンタによるマーカ表の印
刷もできます。
限界確認 (Limit Checking)
6800A のリミットチェック機能を使って、ケーブルの性能が満足できるかどうかを
調べられます。例えば、平坦な限界線を設定して、ケーブル上の任意の点の反射損
失が 20 dB 未満であることを調べられます。
[FAULT LOCATION]
[Limit Checking]
[Edit Spec]
空白の限界確認仕様を表示します。これは印加信号で
ある測定領域の開始 (Start) 値と停止 (Stop) 値、それに
相当する上方 (Upper) と下方 (Lower) の特性値で構成
されています。
2-97
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
のマーカをその位置に置く機能があります。特性値は測定トレース情報表示区画か
ら読み取れます。この特徴を使うには次のように押します。
測定例
[Limit Type]
[Upper and Lower Limits]
[Absolute Domain Values]
[Return to Limit Editor]
この例では絶対測定領域値を使って上限と下限を設
定します。
[Edit Segments]
[Flat]
新しい値がゼロの平坦線切片 (Segment) がその表のす
[⇒]
[0] [ENTER/=MKR]
開始 (Start) 測定領域値を 0 m に設定します。
[⇒]
[2] [0] [ENTER/=MKR]
[⇒]
[2] [0] [0] [ENTER/=MKR]
上限 (Upper Limit) 値を -20 dB に設定します。下限
[⇒]
[3] [0] [ENTER/=MKR]
停止 (Stop) 測定領域値を 30 m に設定します。
べてのフィールドに追加されます。開始フィールド値
が強調されます。
停止値に対する上限および下限値は平坦切片
(Segment) に対する開始値と同じなので、必要ありま
せん。
[Return to Limit Editor]
限界編集操作画面 Limit Editor に戻ります。
[Save As]
Limit Editor 操作画面から出る前に、今後の使用に備え
て限界仕様を保存できます。このキーを押して Save
Spec As ( として仕様を保存 ) 操作画面に行きます。こ
れで仕様を自分の指定した格納場所に保存できるよ
うになります。
[Exit]
限界編集から出ます。
[Limit Checking ● ]
限界確認を動作状態にします。限界線を合否 (Pass ま
たは Fail) 指示のある窓 (Window) と一緒にグラフ上に
表示します。
マスキング補正 (Masking Correction)
いくつかの測定に対してはマスキング補正 (Masking Correction) を使って振幅をもっ
と正確に調べられます。障害点測定にある大きなピーク ( 不連続または不整合で発生
します ) は離れたところで欠陥にも見える大きさの誤差をもたらし、欠陥を低く見積
もらせることになります。この影響は積み重なりますが、覆いをかけるマスキング
(Masking) 補正を適用して補正できます。マスキング補正 (Masking Correction) は次の
ようにして動作状態にできます。
[FAULT LOCATION]
[Masking Correction ● ]
このキーを使って、マスキング補正 (Masking
Correction) を適用したり、適用しなかったりできます。
2-98
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
設定して強制的に範囲外にします。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
(Lower Limit) 値は不必要なので、下限値は -200 dB に
測定例
第 2-39 図にマスキング補正 (Masking Correction) を適用したときの測定トレースを示
します。このトレースと第 2-38 図に示されている元のトレースの両方に、動作状態
のマーカがケーブルの端のピークに最大値となって置かれています。このピークは
マスキング補正 (Masking Correction) が適用されると約 2 dB 高く測定されているのが
見えます。
1:B/C
PC
2 -13.15 dB
0.00 dB
5.00 dB/
1
dB
Stop 30.0000 m
C4095
第 2-39 図 マスキング補正 (Masking Correction) の効果
窓関数処理 (Windowing) 機能
窓関数処理 (Windowing) は捕捉した障害点データに適用する機能です。データの窓関
数処理 (Windowing) で表示されている主ピークに関連する脇へ突き出しているサイ
ドローブ (Sidelobe) の振幅は減少しますが、距離の分解能が低下します。このように
窓関数のレベルの変化で、距離の分解能とサイドローブの高さの相反する関係に対
処しています。3 段階の窓関数処理 (Windowing) を用意しています。低レベルの窓関
数処理 (Windowing) では距離の分解能が大きくなりますが、サイドローブが高くなり
ます。高レベルの窓関数処理 (Windowing) ではサイドローブの高さが低くなります
が、距離の分解能とが幾分低下します。中間レベルの窓関数処理 (Windowing) はほと
んどの場合、距離の分解能とサイドローブの高さの間の相反関係に対して最適なも
のになります。これは初期設定です。
これらのキーを使って窓関数処理 (Windowing) レベル
[FAULT LOCATION]
[Windowing]
を選びます。
[Windowing Low] または
[Windowing Medium] または
[Windowing High]
2-99
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
2 27.3000 m
Start 0.000000 m
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
2
1
測定例
第 2-40図に 2つのレベルのデータの窓関数処理 (Windowing)による表示への影響を示
します。影響がもっと明瞭に見えるように、測定はケーブルの異なる区画、長さ 3.5
m で行いました。
1:B/C
PC
1 -16.60 dB
0.00 dB
7.00 dB/
1
dB
Stop 5.00000 m
C4096
[Windowing Low]( 低レベル ) による場合
1:B/C
PC
1 -16.60 dB
0.00 dB
7.00 dB/
1
dB
1
1 3.46200 m
Start 0.000000 m
Stop 5.00000 m
C4097
[Windowing High]( 高レベル ) による場合
第 2-40 図 窓関数処理 (Windowing) の効果
2-100
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
1 3.46200 m
Start 0.000000 m
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
1
測定例
拡大機能 (Zoom Mode)
6800A は特に気になる伝送線路の一部分、たとえばコネクタあるいは伝送線路の 2 個
の区画の継ぎ目を拡大できる機能 (Zoom Mode) を備えています。校正に続いて、水
平軸はゼロからConfig Meas (測定構成)操作画面で規定した範囲までの距離を表示し
ます。この拡大機能で必要な開始および停止値を入力するか、中心値およびスパン
値を規定して、表示している距離の値の副範囲を規定できるようになります。
この例では伝送線路の 2 個の区画の継ぎ目を試験します。2 個の区画は長さ約 3.5 m
拡大機能を動作状態にします。
[Set Display Start]
[3] [ENTER/=MKR]
開始距離を 3 m に設定します。
[Set Display Stop]
[4] [.] [5] [ENTER/=MKR]
停止距離を 4.5 m に設定します。
6800A はここで、伝送線路の範囲 3 m ~ 4.5 m の部分の特性をさらに詳しく表示しま
す ( 第 2-41 図 )。2 個のケーブルを接続している部分に相当します。次のピークは 2 番
目の区画の欠陥を表わし、その次のピークはこの区画の終端の特性です。
2-101
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[FAULT LOCATION]
[Zoom Mode]
[Zoom Mode ● ]
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と 0.5 m に、測定範囲は最初に 0 ~ 5 m に設定します。
測定例
1:B/C
PC
1 -32.03 dB
1
0.00 dB
7.00 dB/
dB
Stop 5.00000 m
C4098
標準表示
1:B/C
PC
1 -31.14 dB
1
0.00 dB
7.00 dB/
dB
1
Src
1 3.38600 m
Start 3.00000 m
Stop 4.50000 m
C4099
副範囲表示
第 2-41 図 副範囲の表示
2-102
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
1 3.38600 m
Start 0.000000 m
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1
測定例
表示の開始値および停止値も動作しているマーカの位置に相当する距離に設定でき
ます。測定トレース上に動作しているマーカを置いて、[Set Display Start] または [Set
Display Stop] のどちらかを押して、数値キーの [ENTER/=MKR] を押します。その他
のパラメータに対しても繰り返します。
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
2-103
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
測定例
測定例 25: RF 分配器とスカラー・ディテクタを使う同軸ケーブル
の障害点測定
この例はフォルトロケータの代わりに RF 分配器とスカラー・ディテクタを使って、
どのようにして障害点測定をするかを示します。
次の手順は6240シリーズの機器を使う長さ30 mの同軸ケーブル(Andrew LDF2-50)の
障害点測定の手順です。
本器の信号源を分配器の PORT 1 に接続します。6230A スカラー・ディテクタを分配
器の PORT 2 および 6800A の入力 B (Input B) に接続します ( 第 2-42 図 )。
注記 6240 シリーズフォルトロケータが検出されなければ、6800A は測定が入力 B
ポート 1
分配器
6230A
ディテクタ
ポート 3
ポート 2
試験される
ケーブル
第 2-42 図 RF 分配器とスカラー ディテクタを使う障害点測定の設定
2-104
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
す。
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(Input B) に接続された RF 分配器と単一のディテクタで行われると仮定しま
測定例
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。スペクトラム操作画面が入力 A (Input A) の単
一のスペクトラム・アナライザ測定と一緒に表示され
ます。
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 を使って、障害点測定を表示します。
ます。
第 3 段階 - 測定の指定
[Configure Measurement]
障害点パラメータを列挙しているフォームを表示し
ます。[ ↑ ] と [ ↓ ] を使って、選んで編集できます。
入力モード (Entry Mode) パラメータを選んで、次のように押します。
[Range]
範囲入力 (Range Entry) を選びます。
範囲 (Range) パラメータを選んで、次のように押します。
[Set Range]
[3] [3] [ENTER/=MKR]
試験されるケーブルの長さを推測値より 10 ~ 20% 長
い範囲で入れます。
入力される範囲が信号源の掃引帯域幅を決定し、その逆も同じになることに注意す
べきです。範囲が短いほど、帯域幅が広くなります。高い方の周波数が 3 GHz であ
る 6841 を使うと、最短測定範囲は測定点の数を 401 に設定しているときには約 10m
です。短い距離の範囲が必要な場合は、測定点の数を減らせば実現できます。
中心周波数 (Centre Frequency) パラメータを選んで次のように押します。
[9] [4] [0] [M μ]
中心周波数をシステムの通常動作している周波数に
設定します。
伝送線路の媒体 (Tx Line Medium) パラメータを選んで、次のように押します。
[Coax]
同軸伝送線路を規定します。
相対速度 (Relative Velocity) パラメータを選んで、次のように押します。
[0] [.] [8] [8]
[ENTER/=MKR]
この例では速度係数として 0.88 を仮定しています。
減衰 (Attenuation) パラメータを選んで、次のように押します。
[0] [.] [1] [1]
[ENTER/=MKR]
0.11 dB/m を入れて、ケーブルの動作している周波数
での減衰を補正します。
2-105
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
障害点測定を選んで、[Yes] を押して、変化を確認し
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[FAULT LOCATION]
[Yes]
測定例
表示単位 (Display Units) パラメータを選んで、次のように押します。
[Feet] または [Metres]
必要に応じて、表示単位をフィートまたはメートルに
設定します。
入力構成 (Input Configuration) パラメータを選んで、次のように押します。
[Scalar Inputs]
同調入力モード動作を選びます。
「RX」の文字を測定
トレース情報表示区画に表示して、スペクトラム・ア
ナライザの受信機がスカラーディテクタの代わりに
使われていることを指示します。
整合の取れた負荷を分配器の PORT 3 に接続して、測
定システムの校正を行います。
ここで、試験されるケーブルを分配器の PORT 3 に接続し、アンテナまたは適した負
荷をケーブルの端に接続します。
以後の段階は測定例 24 と同様です。
2-106
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[CAL]
[Fault Location Cal]
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
第 4 段階 - 測定システムの校正
測定例
測定例 26: RF 分配器と同調入力を使う同軸ケーブルの障害点測定
この例ではどのようにしてフォルトロケータの代わりにRF分配器を使って障害点測
定を行うかを示します。同調入力も使います。これで測定のダイナミックレンジを
広げられます。同調入力方法はマイクロ波システムの伝送線路を測定するときにさ
らなる利点があります。これは測定の品質を低下してしまう、他の送信機から干渉
している信号を除きます。( しかし、同調入力は導波管のフォルトロケーション測定
には使えません。)
次の手順は 6240 シリーズの機器を使って行う長さ 30 m の同軸ケーブル (Andrew
LDF2-50) の障害点測定です。
ポート 1
RF 分配器
ポート 3
ポート 2
試験される
ケーブル
第 2-43 図 RF 分配器と同調入力を使う障害点測定の設定
2-107
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
配器のポート 2 に接続します ( 第 2-43 図 )。
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本器の信号源を分配器のポート 1 に接続し、スペクトラム・アナライザの入力を分
測定例
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定
します。スペクトラム操作画面が入力 A (Input A) の単
一のスペクトラム・アナライザ測定と一緒に表示され
ます。
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 を使って、障害点測定を表示します。
第 3 段階 - 測定の指定
[Configure Measurement]
障害点パラメータを列挙しているフォームを表示し
ます。[ ↑ ] と [ ↓ ] を使って、選んで編集できます。
入力モード (Entry Mode) パラメータを選んで、次のように押します。
[Range]
範囲入力 (Range Entry) を選びます。
範囲 (Range) パラメータを選んで、次のように押します。
[Set Range]
[3] [3] [ENTER/=MKR]
試験されるケーブルの長さを推測値より 10 ~ 20% 長
い範囲で入れます。
入力される範囲が信号源の掃引帯域幅を決定し、その逆も同じになることに注意す
べきです。範囲が短いほど、帯域幅が広くなります。高い方の周波数が 3 GHz であ
る 6841 を使うと、最短測定範囲は測定点の数を 401 に設定しているときには約 10m
です。短い距離の範囲が必要な場合は、測定点の数を減らせば実現できます。
中心周波数 (Centre Frequency) パラメータを選んで次のように押します。
[9] [4] [0] [M μ]
中心周波数をシステムの通常動作している周波数に
設定します。
伝送線路の媒体 (Tx Line Medium) パラメータを選んで、次のように押します。
[Coax]
同軸伝送線路を規定します。
相対速度 (Relative Velocity) パラメータを選んで、次のように押します。
[0] [.] [8] [8]
[ENTER/=MKR]
この例では速度係数として 0.88 を仮定しています。
減衰 (Attenuation) パラメータを選んで、次のように押します。
[0] [.] [1] [1]
[ENTER/=MKR]
0.11 dB/m を入れて、ケーブルの動作している周波数
での減衰を補正します。
2-108
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
障害点測定を選んで、
[Yes]を押して変化を確認します。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[FAULT LOCATION]
[Yes]
測定例
表示単位 (Display Units) パラメータを選んで、次のように押します。
[Feet] または [Metres]
必要に応じて、表示単位をフィートまたはメートルに
設定します。
入力構成 (Input Configuration) パラメータを選んで、次のように押します。
[Tuned Input]
同調入力モードによる動作を選びます。
「RX」の文字
を測定トレース情報表示区画に表示して、スペクトラ
ム・アナライザがスカラー・ディテクタの代わりに使
われていることを指示します。
整合の取れた負荷を分配器のポート3 (PORT 3)に接続
して、測定システムの校正を行います。
ここで、試験されるケーブルを分配器のポート 3 (PORT 3) に接続し、アンテナまた
は適した負荷をケーブルの端に接続します。
以後の段階は測定例 24 と同様です。
2-109
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[CAL]
[Fault Location Cal]
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第 4 段階 - 測定システムの校正
測定例
測定例 27: フォルトロケータを使う伝送線路の一端からの挿入損
失測定
伝送線路の挿入損失の一般的な測定では線路の両端を同時に測定することが必要で
す。これは伝送線路が長ければ、実際的ではありませんので、6800A は挿入損失を
反射損失の測定から導く方法を備えています。
一端からの挿入損失測定では線路の終端に短絡終端または開放終端を接続して、理
論的に入力電力が 100 % 反射して信号源に戻るようにします。6240 シリーズフォル
を挿入損失の値にするために、6800A が 1/2 にしています。
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トロケータを線の入力端でブリッジとして使って反射された信号を測定します。
フォルトロケータの代わりに専用のブリッジまたはスカラー・ディテクタ付きの結
合器が使えます。この信号は各方向に 1 度、計 2 度減衰するので、dB での全減衰量
損失の大きいケーブルでは、信号がケーブルの両方向で減衰しますので、この方法
は適していません。
す。手順は測定例 23 の記述と同様ですが、校正の段階が異なります。測定の設定を
第 2-44 図に示します。
短絡
第 2-44 図 一端からの挿入損失測定の設定
2-110
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
次の手順は長さ 30 m の同軸ケーブルの一端からの挿入損失測定についての手順で
測定例
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 A に記述している初期状態に設定し
ます。スカラー操作画面が入力 A (Input A) の単一のス
カラー測定と一緒に表示されます。
6840A シリーズの機
器ではスペクトラム・アナライザ測定が表示されます。
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 を使ってケーブルの挿入損失を表示します。6840A シリーズの
反射 損失 は 入力 A (Input A) に接 続し たス カラ ー・ディ テク タで 測定 し ます が、
[PRESET] 押したことで、スカラー測定がすべての機器で入力 A (Input A) になってい
るので、測定の指定の変更は必要ありません。
[SCALAR]
[More]
[AC Detection]
AC 検出を使って、測定に干渉するその他の信号源 ( 送
信機等 ) からの信号を除きます。
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
[SOURCE]
[Set Start Frequency]
[1] [0][M μ]
開始周波数を 10 MHz に設定します。
[Set Stop Frequency]
[2] [G n]
停止周波数を 2 GHz に設定します。
[ENTRY OFF]
これを押して数値入力が完了します。
第 5 段階 - 測定システムの校正
[CAL]
[Single Ended Ins Loss]
[Short OR Open Cal]
短絡回路で試験ポートを終端するように促す表示が
現れます。
[Continue]
短絡回路校正を初期状態にします。校正が完了すると
試験される伝送線路をテストポートに接続し、短絡回
路で終端しなければなければならないことを表示し
ます。
[Continue]
ここで測定トレースは試験される伝送線路の挿入損
失を示します。
2-111
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
第 3 段階 - 測定の指定
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
機器では、default チャンネルはスペクトラム・アナライザなので、[SCALAR] を押
してチャンネルをスカラーに設定する必要があります。
測定例
第 6 段階 - 適切な目盛と方式の選択
この測定には初期状態の dB が適しています。
目盛を 1 dB/div に設定します。
[SCALING/FORMAT]
[Set Scale]
[1] [ENTER/=MKR][
第 7 段階 - マーカとその他の 6800A の特徴を使う測定の詳細情報の取得
テストポートと試験されるケーブル間の不整合によって、測定上にリップルが重な
りやすいものです。表示に現れるリップルは 6800A の平滑処理 (Smoothing) 機能を
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
使 っ て 最 少 に で き ま す。平 滑 処 理 (Smoothing) は、掃 引 ス パ ン の 規 定 し た 割 合
スのデータをふるいにかけます。
[SCALAR]
[Smoothing]
[Set Aperture]
[2] [ENTER/=MKR]
平均処理を行う割合を 2% に設定します。
[Smoothing ● ]
平均処理を動作状態にします。測定トレース情報表示
枠に「S」の文字を表示して指示します。
1:A
PC
1 -0.69 dB
0.00 dB
1.00 dB/
1
S
dB
1
1
Src
1 110.000000 MHz
Start 10.0000 MHz
Stop 2.0000 GHz
C4101
第 2-45 図 一端からの挿入損失測定
2-112
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
(Aperture) のデータに対して、移動しながら平均処理を行って動作状態の測定トレー
測定例
測定例 28: 1 個の導波管方向性結合器を使う導波管の反射損失測定
この例では反射損失測定を導波管の 1 区画で周波数範囲 8 GHz ~12.4 GHz にわたって
行います。測定の設定を第 2-46 図に示します。
導波管で構成されている機器等の測定にかかわる原理はマイクロ波機器を構成して
いる部分が同軸の場合と同様です。しかし、次に説明するように、測定方法には実
際的な差異が多少あります。
システムのディテクタを使えるようにするために、同軸-導波管変換アダプタが必
要です。ディテクタの整合はアダプタの VSWR で劣化しますので、測定の不確実さ
を減らすために、VSWR は低くしなければなりません。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
導波管方向性結合器をオートテスタまたはブリッジの代わりに使います。結合器の
方向性は 40 dB 以上で、結合係数は 20 dB 未満にすべきです。
反射損失測定に対する基準短絡回路は試験される機器等 (DUT) の代わりに結合器の
6230A
ディテクタ
導波管短絡
試験される
機器等 (DUT)
第 2-46 図 1 個の導波管方向性結合器を使う反射損失測定の設定
2-113
負荷
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
出力ポートを表面を平らに磨いた金属板で塞いでボルト締めして作ります。
測定例
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 Aに記述している初期状態に設定し
ます。スカラー操作画面が入力 A (Input A) の単一のス
カラー測定と一緒に表示されます。6840A シリーズの
機器ではスペクトラム・アナライザ測定が表示されま
す。
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 を使って導波管の反射損失を表示します。6840A シリーズの機
第 3 段階 - 測定の指定
ディテクタは 6800A の入力 A (Input A) に接続されますが、入力が初期状態で入力 A
(Input A) になっていますので、入力を指定する必要はありません。
[SCALAR]
[More]
[AC Detection]
検出を AC に設定して、測定に干渉するその他の信号
源 ( 送信機等 ) からの信号を除きます。
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
[SOURCE]
[Set Start Frequency]
[8] [G n]
開始周波数を 8 GHz に設定します。
[Set Stop Frequency]
[1] [2] [.] [4] [G n]
停止周波数を 12.4 GHz に設定します。
[ENTRY OFF]
これを押して数値入力が完了します。
第 5 段階 - 測定システムの校正
[CAL]
[Short OR Open Cal]
回路の短絡と開放のどちらかを接続することを求め
る表示が出ます。この例では、導波管の短絡は結合器
の出力ポートにします。
[Continue]
短絡回路の校正を初期状態にします。
校正が完了すると経路校正データが自動的に反射損失測定に適用され、この測定に
対する測定トレース情報表示枠に「PC」の文字を表示します。
ここで試験される導波管を結合器に接続し、適した負荷で第 2-46 図のように終端し
ます。
2-114
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
押してチャンネルをスカラーに設定する必要があります。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
器では、初期状態のチャンネルはスペクトラム・アナライザなので、[SCALAR] を
測定例
第 6 段階 - 適切な目盛と方式の選択
必要であれば、これらのキーを使って反射損失測定の
方式を VSWR に変えます。
[SCALE/FORMAT]
[VSWR]
測定を詳しく調べるために、目盛を初期状態の設定の 10 dB/div から変更できます。
目盛を 5 dB/div に設定します。
1
0.00 dB
5.00 dB/
dB
1
Src
1 9.749000 GHz
Start 8.0000 GHz
Stop 12.4000 GHz
C4091
第 2-47 図 導波管の反射損失の測定
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-115
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
1:A
PC
1 --42.31 dB
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[Set Scale]
[5] [ENTER/=MKR]
測定例
測定例 29: 2 個の導波管方向性結合器を使う導波管の反射損失測定
この例は前の例と同様ですが、結合器を追加してリファレンスチャンネルを作りま
す。リファレンスチャンネルを使って、次のようなことによる誤差を最小にします。
例えば、RF 信号源の変動あるいは RF ケーブルの撓みによって、信号源と試験
される機器等 (DUT) 間の損失を招き、試験される機器等 (DUT) への入力が変化
するかもしれません。
誤差は信号源の整合が貧弱なために発生し、特に、貧弱な信号源の整合は大き
な反射を起こしたり、低損失の機器等の測定に影響します。これにより比較的
大きな信号が 6800A の信号源に戻り、試験される機器等 (DUT) に再び反射する
ことになります。これは測定に乗ったリップルとして見えます。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
測定の設定を第 2-48 図に示します。信号源の出力は方向性結合器に供給され、測定
ポート近くの電力すなわち試験される機器等 (DUT) に到達する実際の入射電力を監
視するために別のリファレンスチャンネルが作られます。試験される機器等 (DUT)
信号と反射されて、送信された信号測定の比を取って変動を補正します。この技術
を使って、多重反射による測定リップル 1 dB を 0.2 dB 未満に減らせます。
6230A
ディテクタ
6230A
ディテクタ
導波管短絡
試験される
伝送線路
第 2-48 図 2 個の導波管方向性結合器を使う反射損失測定の設定
2-116
負荷
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
の入力レベルの変動はリファレンスチャンネルで測定し、6800A は反射された基準
測定例
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 Aに記述している初期状態に設定し
ます。スカラー操作画面が入力 A (Input A) の単一のス
カラー測定と一緒に表示されます。6840A シリーズの
機器ではスペクトラム・アナライザ測定が表示されま
す。
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 を使って導波管の反射損失を表示します。6840A シリーズの機
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
器では、初期状態のチャンネルはスペクトラム・アナライザなので、[SCALAR] を
第 3 段階 - 測定の指定
第 2-48 図に、ディテクタを入力 A (Input A) に接続し、基準信号を入力 C (Input C) に
接続して、反射損失を測定しているのが見えます。
[SCALAR]
[More]
[AC Detection]
[Return to Prior Menu]
検出を AC に設定して測定に干渉する他の信号源 ( 送
[Input Selection]
[A/C]
チャンネル1を比率A/Cを測定するように指定します。
信機等 ) からの信号を排除します。
これは測定トレース情報表示枠に現れる「1:A/C」の
文字で指示します。
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
[SOURCE]
[Set Start Frequency]
[8] [G n]
開始周波数を 8 GHz に設定します。
[Set Stop Frequency]
[1] [2] [.] [4] [G n]
停止周波数を 12.4 GHz に設定します。
[ENTRY OFF]
これを押して数値入力が完了します。
第 5 段階 - 測定システムの校正
[CAL]
[Short OR Open Cal]
回路の短絡と開放のどちらかを接続することを求め
る表示が出ます。この例では、導波管の短絡は結合器
の出力ポートにします。
[Continue]
短絡回路の校正を初期状態にします。
2-117
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
押してチャンネルの状態をスカラー (SCALAR) に設定する必要があります。
測定例
校正が完了すると経路校正データが自動的に測定に適用され、この測定に対する測
定トレース情報表示枠に「PC」の文字を表示します。
ここで第 2-48 図に示すように試験される導波管を結合器に接続し、適切な負荷で終
端します。
第 6 段階 - 適切な目盛と方式の選択
必要であれば、これらのキーを使って反射損失測定の
方式を VSWR に変えます。
[SCALE/FORMAT]
[VSWR]
目盛を 5 dB/div に設定します。
1:A/C
PC
1 -37.61 dB
1
0.00 dB
5.00 dB/
dB
1
Src
1 8.562000 GHz
Start 8.0000 GHz
Stop 12.4000 GHz
C4092
第 2-49 図 導波管の反射損失の測定
測定トレースを 1 個の結合器を使っている前例と比較すると、測定のリップルが分
かる程度に減少しているのが見えます。
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-118
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
[Set Scale]
[5] [ENTER/=MKR]
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
測定を詳しく調べるために、目盛を初期状態の設定の 10 dB/div から変更できます。
測定例
測定例 30: フォルトロケータを使う導波管の障害点測定
この例では試験される伝送線路は 4 個の区画から出来ている導波管で、全体の長さ
は約 10 m です。これは一般に動作している周波数が 10 GHz であるアンテナで終端
されています。
この手順は本質的に測定例 24 と同様です。測定の設定を下方に示します。適当な同
軸-導波管変換アダプタ (VSWR の低いものにすべきです ) で導波管に接続すること
試験される
伝送線路
負荷
第 2-50 図 フォルトロケータを使う障害点測定
第 1 段階 - 機器の既知の状態へのプリセット
[PRESET]
[Full]
取扱説明書の付記 Aに記述している初期状態に設定し
ます。スカラー操作画面が入力 A (Input A) の単一のス
カラー測定と一緒に表示されます。6840A シリーズの
機器ではスペクトラム・アナライザ測定が表示されま
す。
2-119
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
が必要です。
測定例
第 2 段階 - 表示構成の指定
チャンネル 1 の測定 1 を使って、障害点測定を表示します。
[FAULT LOCATION]
[Yes]
障害点測定を選んで、
[Yes]を押して変化を確認します。
第 3 段階 - 測定の指定
入力モード (Entry Mode) パラメータを選んで、次のように押します。
[Range]
範囲入力 (Range Entry) を選びます。
範囲 (Range) パラメータを選んで、次のように押します。
[1] [2] [ENTER/=MKR]
試験される導波管の長さの推定値より 10~20% 長い範
囲を入力します。( 開始および停止周波数値は自動的
に計算されます。)
中心周波数 (Centre Frequency) パラメータを選んで次のように押します。
[1] [0] [G n]
試験される導波管に対して適当な中心周波数を設定
します。この例では 10 GHz の値を使います。
伝送線路媒体 (Tx Line Medium) パラメータを選んで、次のように押します。
[Waveguide]
導波管伝送路を規定します。
遮断周波数 (Cutoff Frequency) パラメータを選んで、次のように押します。
[6] [.] [5] [5] [7] [G n]
導 波 管 の 伝 播 が 止 ま る 周 波 数 未 満 に 規 定 し ま す。
6800A が導波管測定に必要な非線形周波数掃引を発
生できるために、このパラメータが必要です ( 分散の
影響を除くために )。
減衰 (Attenuation) パラメータを選んで、次のように押します。
[0] [.] [1] [8] [7]
[ENTER/=MKR]
0.187 dB/m を入力して、導波管の減衰を補正します。
表示単位 (Display Units) パラメータを選んで、次のように押します。
[Feet] または [Metres]
必要に応じて、表示単位をフィートまたはメートルに
設定します。
入力構成 (Input Configuration) パラメータを選んで、次のように押します。
[Scalar Inputs]
障害点測定に対してスカラー入力を選びます。
2-120
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
障害点パラメータを列挙しているフォームを表示し
ます。[ ↑ ] と [ ↓ ] を使って、選んで編集できます。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[Configure Measurement]
測定例
伝送線路が 1 個以上の区画で構成され、減衰係数がはっきり異なっていれば、より
長い区画の値を入力します。2 個の区画が同じ長さであれば、2 個の区画の値の平均
値を使います。
遮断周波数および減衰パラメータも伝送線路データベース (Transmission Line
Database、内部に格納されている ) を使って入力できます。これで障害点パラメー
タは伝送線路の形態 ( これは各チャンネル別々におこなうことができます ) を規定
すると自動的に設定されるようになります。測定構成手順を以下に示します。
伝送線路データベース、Transmission Line Database の使用
[Configure Measurement]
障害点パラメータを列挙しているフォームを再び表
示しますが、Cutoff Frequency, Attenuation and Tx Line
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
Medium( 遮断周波数、減衰および伝送線路の媒体 ) に
[Tx Dbase In Use]
導波管の形態に対するデータベース・レコードの選択
に使います。
[Select TX Line from
Dbase]
[ ↑ ]、[ ↓ ]、[Page Up] および [Page Down] を使って、
必要なデータベースを強調します。[Select Subset] を
押すと、データベースの一部分が使われる方々の検索
基準により列挙できます。
[View]
レコード・データを見せます。
[Select]
測定に使うためにデータベースからのレコードを
ロードし、再び測定構成操作画面 Config Meas を表示
します。
その他のパラメータは前のように入力します。
第 4 段階 - 信号源の状態の指定
出力電力レベルと掃引時間を変更する必要があれば、[SOURCE] を使って変更でき
ます。
第 5 段階 - 測定システムの校正
[CAL]
[Fault Location Cal]
測定システムは必ず測定の前に校正しなければなり
ません。整合の取れた負荷をフォルトロケータの
TEST PORT に接続します。
[Continue]
ディテクタのゼロ・レベルの校正が自動的に行われ、
続いて、測定システムの校正が行われます。その校正
データは格納され、経路校正が適用され、主校正操作
画面 (Cal) に戻ります。
ここで、試験される導波管をフォルトロケータの TEST PORT に接続し § 負荷を導波
管の端に接続します。
2-121
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
対するフィールドはそのデータベースにより設定さ
れます。
測定例
第 6 段階 - 適切な目盛と方式の選択
これらのキーを使って方式を dB と VSWR の間で変更
[SCALE/FORMAT]
[dB] または [VSWR]
します。
目盛を 7 dB/div に設定します。
0.00 dB
7.00 dB/
1
1
dB
2
3
1 0.56000 m
Start 0.000000 m
4
Stop 12.0000 m
C4100
第 2-51 図 導波管の障害点測定
第 7 段階 - マーカとその他の 6800A の特徴を使う測定の詳細情報の取得
6800A の備えている障害点測定の試験を補助する機能は測定例 24 で取り扱っていま
す。
測定トレース上にマーカが載っている 4 個の主なピークが上図に見られます。マー
カ 1 はフォルトロケータと導波管間の接続を示しています。マーカ 2 および 3 はそれ
ぞれ導波管の 2 区画間の接続を示し、マーカ 4 はアンテナとの接続を示します。
測定結果のコピーを作り、機器の設定および測定トレースを第 3 章の「6800A の様々
な特徴」に記述している手順で格納し、これからの使用に備えられます。
2-122
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
1:B
PC
1 -31.52 dB
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[Set Scale]
[7] [ENTER/=MKR]
第3章
6800A の様々な特徴
印刷操作
一度測定が行われ、表示画面に点を表示したら、測定を紙に記録することが必要か
も し れ ま せ ん。記 録 は プ リ ン タ で 行 う こ と が で き ま す。紙 へ の 記 録 は [SAVE/
RECALL] で測定データを格納しておき、呼び出された測定のコピー機能を使って、
後で行えます。
紙へ記録する機器、その機器へ接続するための 6800A インターフェース、および表
プリンタの使い方
測定を印刷するには、プリンタを USB ポートまたは PARALLEL コネクタの適切な方
に接続します。
[PRINT]
[Select Printer]
使用するプリンタの形式を規定します。
印刷は印刷されるグラフの属性 ( 例えば、目盛あるいはマーカ情報 ) を選んで、好み
に変えられます。現在の印刷に選んでいることは内部の格納場所またはリムーバブ
ルストレージのファイルに保存して、今後の使用に備えられます。
[Return to Select Printer]
[Return to Print]
[Print Options]
印刷が可能な表示画面の要素を示している一覧表を
表示します。これらは矢印のソフトキー ( 画面脇の
キー ) を使って強調でき、それを [On/Off] を使って選
べます ( 選べば「ON」、選ばなければ「OFF」)。[Save
Options] を使って、現在の印刷に関する選択を内部の
格納場所またはリムーバブルストレージのファイル
に 保 存 し て、今 後 の 使 用 に 備 え ら れ ま す。[Recall
Options] を使って後で呼び出せます。
[Return to Print]
[Print]
印刷動作を始めます。この動作は測定に隠れて行われ
ています。
プリンタのインストール
6800A は多くの USB およびパラレルプリンタをサポートしています。それらは使用
する前にインストールされている必要があります。インストールの手順については、
6800A の取扱説明書を参照してください。
3-1
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
押します。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
示されている測定の印刷する部分の選択ができる操作画面にするには、[PRINT] を
6800A の様々な特徴
ファイルへの印刷
プリンタに直接印刷する代わりの方法として、フォーマットしたファイルを「*.PRN」
形式で発生し、パソコンで印刷できるようにすることも可能です。ファイルへの印
刷機能を使う前に、上記の「プリンタの使い方」に記述しているように、プリンタ
の形式を選ぶことが必要です。
この機能の操作は通常の印刷操作と同様ですが、次の順に操作します。
コピー出力を選んで、印刷を初期状態にします。
[Print to File]
[OK]
ファイルへの印刷を選びます。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[PRINT]
[Print]
この時点で、「Print to File」副操作画面が表示されます。印刷ファイルはパソコンに
[USB Memory ● ]
[New File Name]
[Done]
[OK]
印刷ファイルをファイル名を付けてリムーバブルス
トレージに格納できるようにします。
印刷ファイルのリムーバブルストレージへの格納を
初期 状態 にしま す。リム ーバブ ルスト レー ジ上に
「ファイル名 .prn」というファイルが現れます。
機器の設定および測定トレースの保存
信号源の状態、測定形式および特定の試験される機器 (DUT) に対する目盛り付けを
構成すると、それらを将来つかえるように内部の 6800A の格納場所に ( またはリムー
バブルストレージ上のファイルに ) に保存したくなる場合があります。これで同様な
機器等を測定するときは、そのたびに一連の設定作業をしなくてもすみます。
[SAVE/RECALL]
[View Inst Settings]
[Current Settings]
現在の機器の設定を保存する前に、現在の主な機器の
設定値を試験すべきです。
[Save to Store]
現在の機器の設定を内部の格納場所あるいはリムー
バブルストレージ上のファイルに保存します。
将来、同様な機器等を測定することがあれば、必要な機器の設定を簡単に呼び出せ
ます。
[SAVE/RECALL]
[Recall Settings]
内部に格納している設定の一覧表を表示して必要な設
定を選ぶか、リムーバブルストレージ上の設定を格納
しているファイルを選んで、機器の設定を呼び出しま
す。
現在動作中の測定トレースを内部の格納場所に、あるいはリムーバブルストレージ
上のファイルとして保存するには次のように押します。
3-2
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
すぐに転送できるように、内部のメモリまたはリムーバブルストレージに格納でき
ます。
6800A の様々な特徴
[SAVE/RECALL]
[Save Trace]
測定トレースの保存機能を動作状態にします。
[New Store Name]
新しい格納名称を入れて、[Done] を押して完了しま
す。代わりに必要な格納場所を表示されている一覧表
から選べます ([USB Memory] を押して、リムーバブル
ストレージ上のファイルにアクセスします )。
[Set Store Information]
格納についての説明を記入できるようになり、その格
納に対してパスワード保護を設定することができます。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
いくつかの機器の設定は測定と一緒に保存されます。これらは、格納したときに現
れていた測定トレースを表示するように、機器がチャンネルおよび測定の再構築を
できるようにするために必要です。
に ) 次のキーを使って呼び出せます。
[SAVE/RECALL]
[Recall Trace]
内部の格納場所またはリムーバブルストレージ上の
ファイルに格納された測定トレースを呼び出します。
リムーバブルストレージへアクセスするには [USB
Memory] を押します。
トレース・メモリを呼び出すときには、それと一緒に保存された機器の設定が表示
されているその他の測定に影響することがありますので注意しなければなりませ
ん。保存されている設定または現在の設定のどちらを使うかを選択します。
リムーバブルストレージの使い方
リムーバブルストレージの主な使い方は下記のようなものです。手順は他の形式の
データ、機器の設定、限界仕様、送信線データベース記録と同様です。
リムーバブルストレージへの測定トレースの保存
一旦測定が行われ、表示画面に測定トレースが作られると、リムーバブルストレー
ジ上の MS-DOS ファイルとして保存できます。必要であれば、特定の作業に関する
一連の測定トレースを特定のディレクトリの下に保存できます。
[SAVE/RECALL]
[Save Trace]
[USB Memory ● ]
リムーバブルストレージ機能を選ぶと、示されている
測定トレース格納一覧表は現在 USB ポートに挿入さ
れているリムーバブルストレージの現在のディレク
トリの下に見つけられるものです。現在のディレクト
リ内のどのディレクトリも示されます。[ ↑ ] と [ ↓ ]
を 使 っ て、必 要 な 格 納 場 所 を 選 び ま す。[ENTER/
=MKR] を使ってディレクトリを変更します。[Save] を
押すと測定トレース・データを MS-DOS ファイルとし
て規定した格納場所に保存します。既存のファイル格
納に上書きするか、[New Store Name] を使って新規に
格納場所を作ることができます。
3-3
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
格納されている測定を表示する必要がある場合には、( 現在の測定と比較するため
6800A の様々な特徴
リムーバブルストレージへのアクセスは機器全体にわたっていて、状態は USB ポー
トへアクセスできるすべての画面に入ることに対して保持されます。
ファイル名の入力は外部キーボードを使えば、簡単にすばやくできます。これは本
器の後面のキーボードインターフェースに接続します。
6800A とリムーバブルストレージ間での測定トレースのコピー
測定トレース ( およびその他のデータ ) はリムーバブルストレージと 6800A 内部の格
納場所の間でコピーできます。このデータは MS-DOS ファイルとして保管されてい
ます。
内部のディレクトリとトレースメモリの格納を [ ↑ ] と
[ ↓ ] を使って選べる副操作画面を動作状態にします。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[UTILITY]
[Store Management]
[Trace Memory]
[USB Memory] を使って、内部とリムーバブルスト
入力します。格納場所を強調すると 、このキーは
[Delete] になり、これを使ってその格納場所を削除し
ます。
格納をコピーするには、上記のように選びます。その
格納場所がリムーバブルストレージ上にあれば、行き
先は内部の格納場所で、その逆はそれぞれが逆になり
ます。[Copy] を押すと、コピー動作を行います。
格納のその他の形式を同じ方法でコピーしたり、削除
できます。
表示画面のダンプ機能の使い方
6800A は画面を標準ビットマップファイルでまとめて処理する表示画面ダンプを生
成できます。
[PRINT]
[Screen Dump]
ファイル名を入れて、あて先 ( リムーバブルストレー
ジまたは内部の格納場所 ) を指定できる副操作画面と
ダイ アロ グボッ クス を動作 状態に しま す。拡張子
「.bmp」は自動的にファイル名に追加されます。
[OK]
表示画面のダンプ操作画面を出て、使用者が必要に応
じて表示画面を設定し、[PRINT] を押して、表示画面
のダンプをするように促します。
一旦、必要な表示を設定すると、[PRINT] を押して、データを規定したファイルに書
き込み、通常の操作画面の動作に復帰します。
3-4
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
レージの格納の間で切り替えます。必要なところを強
調して、[Change Directory] を押して、ディレクトリを
6800A の様々な特徴
アプリケーションのインストールと実行
6800A には、アプリケーションをリムーバブルストレージから内部の不揮発性格納
場所にインストールする能力があり、アプリケーションを本器と一緒に持ち運ぶ必
要はありません。
[UTILITY]
[Applications]
[Install Application]
リムーバブルストレージ上のアプリケーションの一覧
表を表示します。[ ↑ ] と [ ↓ ] を使って、必要なアプ
リケーションを選びます。[Install] を押すと、選んだ
アプリケーションを本器の格納場所にコピーします。
一旦インストールすれば、アプリケーションは [RUN APPS] を使うと実行されます。
本器内に格納されている利用可能なアプリケーショ
ンを列挙します。[ ↑ ] と [ ↓ ] を使って、実行するア
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[RUN APPS]
プリケーションを実行します。
インストールしたアプリケーションは「Auto Run」に割り当てられます。これは、そ
れが機器の電源を入れたときに、自動的に実行されることを示しています。これは
次のように押して行えます。
[UTILITY]
[Applications]
[Mark as Auto Run]
[Select] を押すと、選んでいるアプリケーションを電
源を入れた時に実行するように指定します。アプリ
ケーションを「Auto Run」でなくするには [Clear Auto
Run] を押します。
この自動実行「Auto Run」機能は [UTILITY] [Applications] [Auto Run] を使って交互
に動作と動作しない状態を切り換えられます。以前に自動実行が動作できる状態に
なっているときに本器の電源を入れると、割り当てられていたアプリケーションが
自動実行として自動的に実行されます。
パスワードの入力
いくつかの機器の機能はLevel 1またはLevel 2のパスワードを入れて使えるようにす
る必要があります。新しいパスワードは次の順に操作して規定できます。
[UTILITY]
[Security]
[Set Passwords]
さらに先へ続けるには、6 桁の初期パスワードをまず入れなければなりません。
各機器は「password」と呼ぶ機器の設定の格納と関連して画面に表示画面の名称に
入れた初期パスワード付きで出荷されています。これは次のキーを使って、適切な
設定格納場所を選ぶと見えます。
[SAVE/RECALL][Recall Settings]
3-5
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
プリケーションを選んで、[Run] を押して、選んだア
6800A の様々な特徴
( この格納場所に第 1 パスワードが書かれていることに気づかれる前に、それが上書
きされていれば弊社にご連絡ください )。
そこで副操作画面が現れ、[Set Level 1 Password] および [Set Level 2 Password] を押し
て、それぞれ Level 1 および Level 2 のパスワードを設定できるようになり、新しいパ
スワードを入れられるようになります。
Level 1 パスワードは 1000 ~ 9999 の 4 桁の数字で、出荷時には 9999 に設定されてい
ます。Level 2 パスワードは 100000 ~ 999999 の 6 桁の数字です。出荷時には 999999 に
設定されています。
信号源単独動作モード
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
データ捕捉システムを動作しない状態にして、信号源単独動作モード「source only
mode」が利用できます。6800A は信号源のみとして動作します。この状態で、様々
のキーはすべて動作しなくなります。
信号源単独動作モードは Source ( 信号源 ) 操作画面で [Enter Source Only Mode] を押す
と、動作状態になります。
通常の動作へは Source ( 信号源 ) 操作画面で [Exit Source Only Mode] を押すか、
[PRESET] を使って戻れます。
機器を国際的に運用するためのカスタマイズ
6800A は機器を使用する国によって、様々な機器の設定を規定できます。これらの
国々の規定の設定は次のとおりです。
言語
データ形式
区切り点
キーボードの配置
時間の形式
スプレッドシートのセパレータ
[UTILITY]
[International]
現在の設定を表示し、それらを変更する操作画面を
備えています。[ ↑ ] と [ ↓ ] を使って、変更するパラ
メータを選びます。パラメータに対して利用できる
値の一覧表がパラメータ区画の下方に現れます。
[Change] が一覧表の中で強調している部分を動かし
ます。[Select] を押すと、新しい値のパラメータ が選
べます。[Go to Param Selection] は強調している部分
を逆に動かします。
上記のパラメータは国「Country」パラメータを望み
の国に設定すれば、あらかじめ定めてある組み合わせ
にすばやく設定できます。
国々の追加はリムーバブルストレージで利用でき、次のように押してインストール
できます。
3-6
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
な信号源の設定が表示され、数値キー、単位 ( 入力完了 ) キーおよび [PRESET] 以外
6800A の様々な特徴
[UTILITY]
[International]
[Install New Locale]
2 カ国以上あれば、[ ↑ ] と [ ↓ ] を使って、必要な国
を選びます。[Add] を押すと、設定を本器にインストー
ルします。
外部キーボードの使い方
6800A はテキスト入力が使え、例えば表示画面、測定名称またはリムーバブルスト
レージ、ディレクトリ名がを入れられます。6800A の後面パネルの KEYBOARD コネ
6800A のキー
キーボード
6800A のキー
キーボード
ソフトキー 1 ~ 8
F1 ~ F8
[PRESET]
<Alt> PR
[SPECTRUM]
<Alt> SP
[SOURCE ON/OFF]
<Alt> RF
[SCALAR]
<Alt> SC
[G n]
<Ctrl> G
[FAULT LOCATION]
<Alt> FL
[M μ]
<Ctrl> M
[RUN APPLICATION]
<Alt> RA
[k m]
<Ctrl> K
[SELECT MEAS]
<Alt> SE
[ENTER / =MKR]
<ENTER>
[SWITCH CHANNEL]
<Alt> SW
[BACK SPACE]
<BACKSPACE>
[DISPLAY]
<Alt> DI
[ENTRY OFF]
<ESC>
[SCALE / FORMAT]
<Alt> SF
[↑]
上向きの矢印キー
[MARKER]
<Alt> MR
[↓]
下向きの矢印キー
[SOURCE]
<Alt> SO
[ 0 ]~[ 9 ]
0~9
[CAL]
<Alt> CA
[-]
-
[COPY]
<Alt> CO
[.]
.
[SAVE / RECALL]
<Alt> SR
連続可変つまみ
左向きと右向きの矢印キー
[UTILITY]
<Alt> UT
LCD 表示器の設定
背面照明の輝度と LCD のカラーパレットを設定する機能があります。背面照明の輝
度は 4 通りの設定 ( さらに消灯の Off) から選べます。これらの機能は [UTILITY] を押
してから、Display ( 表示 ) 操作画面で利用できます。
[UTILITY]
[Service]
[Set-up]
[Display]
[Minimum Brightness]、[Low Brightness]、[High
Brightness]、[Maximum Brightness] を使って、背面照
明の輝度を設定します。
[Colour Palettes]( カラーディスプレイ ) を押すと、副操
作画面が現れ、そこからカラーパレットを選べます。
3-7
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
クタに接続した外部キーボードを使えば、テキスト入力操作をもっと簡単にできま
す。キーは次のように 6800A キーに割り当てられています。
6800A の様々な特徴
時計の設定
日時を紙出力またはリムーバブルストレージのファイルへ記入できる時計を備えて
います。必要であれば、次のようにして時計を設定できます。
日付と時間の操作画面 (Date & Time) に入り、現在の日
付と時刻を表示します。
[Enter Date] を押すと日付が変えられます。日付を入
れるために完了キーを押すと、次に入れる部分が選ば
れます。[Enter Time] を押すと、時間が同様に変えら
れます。[Store Date & Time] を押すと、新しい数が調
3-8
※この地模様は不正複写防止のため印刷時にのみ表示されます
べられます。調べに合格しますと、本器の時計とカレ
ンダーが入力した値に更新されます。
KIKUSUI ELECTRONICS CORP.
[UTILITY]
[Service]
[Set-up]
[Set Date & Time]
Fly UP