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リンゴ青年経営者の育成

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リンゴ青年経営者の育成
「 リンゴ青年経営者の育成 」
~若い担い手の栽培技術向上を図るために~
1
活動のねらい
利根沼田管内のリンゴ農家が組織する利根沼田りんご研究会(平成23年:279戸、
299ha)では、次世代を担う20歳から40歳の青年農業者の育成が課題のひとつと
なっている。発生予察の実施および情報共有により、リンゴ青年経営者の防除技術の向
上を図る。
2 背景
平成22年度に利根沼田農業事務所が開催した「リンゴ青年経営者夏季現地研修会」
の実施により、青年経営者の病害虫防除技術の見直しによる経営改善意識が高まった。
みなかみ町は、群馬県指定農薬の地域解除区であることから農薬散布による防除にお
ける薬剤の選択が難しくなっており、月夜野りんご栽培部会では青年部自らが組織での
発生予察を計画することになった
3 普及活動の経過
発生予察は、月夜野りんご栽培部会青年部に属する青年経営者の群馬県指定農薬抑制
区および解除区の園にフェロモントラップを設置し、調査指導を行った。また、それら
の情報の共有は、関係機関の協力を得て現地技術交流会を開催した。
(1)フェロモントラッップによる発生予察(写真1、図1、図2)
平成23年4月27日にフェロモントラップを設置し、その後、10日毎に調査指導を
合計14回行った。対象害虫は、本県においてリンゴの果実被害が平成21年度に初めて
確認され、難防除害虫のひとつであるがスモモヒメシンクイおよび初期防除が重要で薬剤
の選択が課題となるキンモンホソガを対象とした。
(2)現地技術交流会および視察(写真2)
月夜野りんご栽培部会青年部13名を対象とした現地技術交流会を平成23年6月23
日、7月28日および10月7日に開催した。フェロモントラップ設置園を中心とした現
地リンゴ園の巡回において、フェロモントラップ調査結果と薬剤散布記録を基に熱心な意
見交換を行った。
また、平成23年8月30日には沼田市りんご組合の青年経営者2名のリンゴ園を視察
し、病害虫防除を中心とした情報交換により栽培技術を学んだ。
- 10 -
4
普及活動の成果
月夜野りんご栽培部会青年部は幅広い年齢層で構成されるが、フェロモントラップ調
査は、特に若年層経営者の地域におけるスモモヒメシンクイおよびキンモホソガの発生
消長の把握に繋がった。また、現地技術交流会および視察では、意見交換を通して具体
的な防除技術の理解が深まった。効果的な病害虫防除のための「振り返り」と「計画」
に加え、地域や園地への「的確な対応」を行うための病害虫の基礎知識や観察力の修得
に繋がった。また、平成23年10月17日に開催した「リンゴ防除暦作成検討会」へ
の参加や発言等と青年農業者の積極的な活動がみられた。さらに、より効果的な防除の
実現に向けて、新薬の現地試験が計画される等、具体的な活動にも発展した。
5 今後の発展方向
リンゴ青年農業者は、概ね20歳から40歳までの幅広い年齢層で構成されることか
ら年齢層で抱える課題も多様である。近年、就農者の多様化が進み、新規就農者の栽培
技術の修得および地域との連携の必要性が高まっている。そのため、意見や要望を十分
に踏まえ、新規就農者を対象とした講座の開催による栽培技術の向上と地域の連携強化
を図り、産地の維持・発展を支援する。
担当者の氏名ああ:小林拓哉、高橋宗文
協力機関・団体名:群馬県農業技術センター、利根沼田農業共同組合
- 11 -
「
リンゴ青年農業者の定着支援
」
~生産と販売に係わる技術向上を推進する~
1
活動のねらい
利根沼田管内のリンゴ生産農家のうち次世代を担う概ね40歳未満の青年農業者を対象
にした研修会を開催して、生産技術と販売技術の向上を推進する。
2
背景
平成21年に青年農業者のリーダーに集まってもらって、研修テーマの希望を集約した
ところ、総合的病害虫・雑草管理(IPM)技術とマーケティング手法への関心が高いこ
とが分かった。そこで平成22年には、夏季に現地で病害虫の診断技術を、冬季は農業と
商業のマーケティング手法の違いについてをテーマに研修会を開催し好評を得た。
本年も同様に夏期と冬期に実施したが、より実践に役立つように工夫して実施した。
3 普及活動の経過
(1)総合的病害虫・雑草管理(IPM)研修会
平成23年9月6日(火)に、月夜野りんご栽培部青年部が取り組んでいるキンモンホ
ソガとスモモヒメシンクイのフェロモントラップによる発生消長調査の実際を視察した
後、農業技術センター中山間地園芸研究センターにおいて発生予察係の研究員から、「病
害虫発生予察情報の活用法と最近問題となっている病害虫の発生生態」についての講義を
受けた。42名の参加があった。(写真1)
(2)マーケティング研修会
平成24年3月8日に、外部講師としてホシノ・アグリコミュニケーション研究所代表の
星野康人氏を招いて、マーケティングの切り口と全国の事例研究を中心とした講話を聞い
てた。講演終了後は熱心な質疑応答が繰り広げられ、シーズとニーズを踏まえた商品コン
セプト作りの話は大いにインパクトがあったように感じられた。27名の参加があった。
4
普及活動の成果
総合的病害虫・雑草管理(IPM)研修会については、実際にほ場を視察したことでト
ラップの仕組みや考え方についての理解が深まり、病害虫の発生消長の情報や発生生態を
知った上で、自ら効果的な防除体系を組み立てられると考えられた。
マーケティング研修については、商品コンセプトの考え方や重要性を理解することによ
って、地区ごとや農家ごとの取り組みにつながると思われた。
また、参加者のアンケート結果から両研修会とも概ね満足のいく内容であったことが伺
えた。
アンケート結果
病害虫研修会
研修会での参加者の満足度と今後の意向調査
満足度
今後の研修会の要望
とても参考になった
35% ・ふらん病、赤衣病に対する対策
参考になった
41% ・農薬の話
良くも悪くもなかった
24% ・優良ほ場視察
あまり参考にならなかった 0% ・新わい化栽培について
参考にならなかった
0%
- 18 -
満足度
マーケティング とても参考になった
33%
研修会
参考になった
56%
良くも悪くもなかった 11%
あまり参考にならなかった0%
参考にならなかった
0%
今後取り組んで行きたいこと
・商品コンセプトを踏まえた販売
・年齢別の情報の発信、魅力的な情報発信
・ランチ提供
・スリムレッドでの商品コンセプト作り
・地域での観光モデルコース作り
5
今後の発展方向
総合的病害虫・雑草管理(IPM)技術については、農家に丁寧な自園の観察をしても
らうだけでなく、病害虫発生予察情報をいち早く農家に伝えることも重要と思われる。イ
ンターネットの活用やFAXなどによる連絡体制の見直しに取り組みたい。
マーケティングについては、利根沼田という産地あるいは地区ごとあるいは各農家の具
体的な商品コンセプト作りがまず重要と思われる。いくつか具体的な商品づくりの動きも
あるようなので、実践の活動を通じてりんご産地としての更なる活性化を推進していきた
い。
またアンケート結果からいくらかの要望や意見が挙がっているので、来年以降の研修会
を開催するときの参考として、研修会で取り上げられない部分等は個別対応等をしっかり
行い課題の解決に努めて行きたい。
担当者の氏名
:髙橋宗文、小林拓哉
協力機関・団体名:農業技術センター、技術支援課、(財)群馬県園芸協会
- 19 -
3
夏秋ダイコン産地の経営安定支援
「
夏秋ダイコン産地の経営安定支援
」
~ダイコンの品質向上対策と輪作の推進~
1
活動のねらい
ダイコン産地の経営の安定化を図るため、様々な方法で産地の振興に取り組んでき
た。ダイコンの品質は徐々に良くなってきているものの、価格の低迷、作付け面積の
減少が続いている。そこで、経営安定支援として栽培講習会および生産者との話し合
いの強化と輪作の推進を行った。
2
背
景
片品村では夏期冷涼な気候を活かし、夏秋ダイコンの産地が形成されたが、連作障
害等で品質の低下が見られた。また、価格も低迷しておりダイコン専作経営では経営
を維持するのは難しくなってきている。しかし、夏秋ダイコンは地域にとって重要な
基幹品目であることから、一層の安定生産のため、経営安定支援を行う必要がある。
ダイコン専作経営の安定のためには、品質低下の原因である土壌線虫対策として、
密度低減効果が高い野生種エン麦(ヘイオーツ)及び秋蒔き可能なライ麦(R-00
7)を緑肥として導入推進してきた。 一方、新規作物(トマト、レタスなど)の導入に
よる経営の複合化や品目転換による農家経営の安定化を推進し、雨よけトマトとレタス
については産地化が図られてきた。
3
活動の経過
(1)
ダイコンの品質向上対策・輪作推進
従来行われてきた会議の他に、現地調査、品種検討会、栽培講習会を新たに行い、
栽培についての講習会や生産者間、関係機関と話し合う機会を増やした。また、S
WOT分析手法を取り入れ現状の強みや、弱み等について確認し、関係者間で情報
の共有を図った。
日時
会議名
出席者
6月3日~4日
ダイコン出荷会議
12名
6月20日
ダイコン目揃会
25名
7月8日
中間検討会
20名
8月10日
現地調査
9月16日
中間検討会
19名
11月21日
ダイコン反省会
12名
1月30日
ダイコン品種検討会
28名
3月21日
栽培講習会
18名
3名
(2)ブロッコリーの作期拡大
昨年まで、輪作品目として導入したレタスの輪作効果が期待できる品目として、
10月どりブロッコリーを導入し、作付け推進を行ってきた。作付け面積の拡大と
所得の安定のため6月出荷の春ブロッコリーの栽培及び販売について検討をを行っ
- 14 -
た。
4
普及活動の成果
ダイコンにおいて新たに開催した講習会等では、多数の出席が得られた。本年度
の反省を踏まえ、今までの取り組みの成果を検討すると共に、ダイコン栽培につい
て多くのことが話し合われた。ダイコンでは、夏期に栽培できる良い品種がないこ
とや、近年、地球温暖化による病気の発生等の新たな問題点が指摘された。輪作品
目として緑肥用エン麦及びライ麦の定着が確認できたが、ダイコンからの雨よけト
マト、レタス等への経営転換により、農地が空いてきたことから新たな輪作品目の
導入や、現地試験の要望があり活発な話し合いとなり活性化を図ることができた。
春ブロッコリーについては、高単価が期待できる事がわかった。しかし、育苗の
手間やマルチ等の資材費がかかり、ややコスト高になる事がわかった。また、適応
性はあるが、は種を早めると定植後に凍害を受ける危険性があるので、栽培上の課
題として上げられた。
5
今後の発展方向
ダイコンでは、新たに問題として上げられ、課題解決の要望があった夏期適応性
のある品種の検討と、地球温暖化により問題となっている黒斑細菌病防除について
の実証試験を行っていきたい。また、輪作品目の導入については、現地の適応性と
ダイコンの輪作効果を見ながら、新しい品目を検討し導入を図っていきたい。
春ブロッコリーについては、コスト削減を考えながら、定植時期等を検討し面積
拡大を推進していきたい。
担 当 者 の 氏 名
中條博也、大塚邦雄
協力機関・団体名
JA利根沼田片品大根部会、JA利根沼田、片品村
- 15 -
「切り花アジサイ適品種の普及」
~産地の更なる発展を目指して~
1
活動のねらい
片品村と沼田市利根町は栽培面積 9ha、生産戸数 45 戸の切り花アジサイ産地である。
産地の発展を目指して導入した新品種を契機に新規顧客の獲得による産地強化を推進す
る。
2
背景
平成20年に導入した 14 の新品種について、21年~22年に実証ほ設置と22年
に行った市場評価調査により「スターバースト」を有望品種とし、他 2 品種を継続調査
とした。併せて実施した卸売市場における販売促進活動では、「お客様に売る」という
農家意識を変化させることができた。
また、沼田市利根東地区では、出荷量はまだ少ないが夏秋 野菜生産者や定年帰農者
を中心に新たに作付けが行われ、生産者・栽培面積が増えている。
そこで、本年は継続調査とした 2 品種の現地適応の確認と市場評価調査を実施すると
ともに、尾瀬アジサイ生産部会については販売促進活動の強化を、沼田市利根東地区に
ついては栽培技術の習得や共販に向けた部会設立を支援した。
3 普及活動の経過
(1)品種選定
平成20年に導入した新品種のうち、既に昨年、試験販売を行った「スターバース
ト」のほかの、現地適応性の可能性が残る 2 品種について、継続して調査を実施した。
(2)販売促進活動支援(尾瀬アジサイ生産部会)
平成22年に普及指導課が中心となって実施した「切り花アジサイ販売促進 PR」
について、平成23年は産地が主体的に取り組めるよう支援を行った。
(3)生産組織の設立支援(利根東アジサイ生産部会)
沼田市利根東地区では、生産者から部会設立を望む声が出ていたため、普及指導課
と JA 利根沼田担当者で部会設立に向けた体制作りや活動計画について検討を行った。
4 普及活動の成果
(1)品種選定
平成22年に試験販売を実施した「スターバースト」については、本格出荷となり、
2400 本が出荷された。継続検討とした「ボーデンセ」「マーシャ」についても現地栽
培適性があることがわかった。試験的に出荷を行っところ市場評価は高かった。これ
らの品種は草丈が低いことからフラワーネットが必要なく、台風等による被害も受け
にくい思われる。
(2)販売促進活動支援
尾瀬アジサイ生産部会では、農業農村応援事業を活用し販売促進活動を展開した。
東京都中央卸売市場において出荷前の8月16日から1週間ショーケースに展示し
た。展示に当たっては昨年の反省を踏まえ品種ごとに規格別に展示し、8月26日に
は生産者代表によるセリ前 PR を行った。また、アジサイの日持ちについて一般的な
生花のアジサイと尾瀬のアジサイの違いをハッキリさせるため、半ドライ状態の花の
特徴や出荷スケジュール等を説明したチラシを配布した。
生産者はややもすると「販売は農協任せ」になりがちであったが、活動に参加した
- 16 -
生産者の提案、出荷箱チラシを 1 枚ずつ入れて出荷することになった。
(3)生産組織の設立支援
沼田市利根東地区では、10月17日に利根東アジサイ生産部会の設立総会が開催
され、生産者 11 名により専門部会が設立された。「どのように地域の特徴を出してい
くか」など今後の活動方針について検討し、基本的な栽培方法について講習会を実施
した。
5
今後の発展方向
新たに有望と判断できた 2 品種については、アナベルやミナヅキと異なる栽培特性に
対応した肥培管理、かん水管理、春先の霜対策等について指導する。
販売促進活動については、一般消費者の知名度を上げ需要を広げるための方策につい
ても生産者による検討が必要と思われる。一方で、近年は出荷量が伸び悩んでいる部分
もあることから、市場からの要望にこたえられるだけの出荷量が維持できるよう現地検
討会等の開催による品質向上を図る。
利根東アジサイ生産部会については、新規生産者が多いことからも現地研修会を開催
して栽培技術の習得を図る。将来的には共販体制の検討も必要と思われる。また、地
域の特徴を出すためにも、小房化や新規枝物の導入について提案していく。
担 当 者 の 氏 名
協力機関・団体名
星野智美、大塚邦雄
利根沼田農業協同組合
- 17 -
2
高原野菜産地の確立を目指した農業生産
「
レタス根腐病防除対策の推進
」
~指定産地の維持を考える~
1
活動のねらい
利根沼田地域におけるレタス根腐病防除の推進体制を整備するとともに、実証ほ等により調
査を行い、調査結果を踏まえた防除対策を推進してレタス経営の安定に資する。
2
背 景
レタス根腐病は、フザリウム菌による土壌伝染性の難防除病害で主に夏季を経過する作型で
発病する。国内各地で発生が確認されており、利根沼田地域では、平成21年に2ヵ所80aでレ
ース2の発生が確認され、22年は18ヵ所925a(いずれもレース2)と発生が急増した。
3 普及活動の経過
(1) 対策推進計画検討会
年度当初の4月20日に検討会を開催し、防除対策の年間活動計画について関係機関の合意
を得た。
当地域は交換耕作が盛んで、レタス根腐病の既発生ほ場と知らずにレタスを作付けするこ
とを防止するため、発生ほ場図を作成してレタス生産者の間で情報共有することとした。
また、発生ほ場の場所とレースを把握するため、連絡確認体制を提案し、役割を分担して
対応することとした。
(2) 抵抗性品種選定及び防除対策実証ほ
レタス部会及び農協と連携し、7月上旬収穫と9月上旬収穫の作型で根腐病既発生ほ場2
か所と高標高地1か所の合計3か所に実証ほを設置した。供試した品種は当地域で発生した
レース2に抵抗性のある6品種とした。
また、防除対策実証ほとして、ソバ及びコマツナを2年作付け後にレタスを栽培する輪作
の実証ほと土壌の流出による感染拡大を防止するためのグリーンベルトの実証ほを設置した。
収穫期の9月9日には、生産者及び関係機関を対象に現地ほ場で品種選定検討会を開催し、
品種の検討と実証内容について説明した。
(3) レース判別研修会
連絡確認体制と生産者の自主的活動を推進するため、6月28日に現地ほ場でレース判別研
修会を開催した。市販品種を活用した簡易レース検定は、生産者自身でできることを説明し、
併せてレタス根腐病の病徴を実際に見て確認した。
(4) 発生実態調査
JA利根沼田レタス部会と4任意出荷組合の111戸を調査対象とした。農協、技術支援課
普及指導室、農業技術センターと発生報告があった2ほ場を7月26日に巡回して調査した。
レース判別用の品種は生産者が自主的に定植してあり、これをもとにレース判別を行った。
(5) アンケート調査
産地の状況を把握することでレタス根腐病防除対策の推進を的確に実施するため、JA利
根沼田レタス部会と4任意出荷組合を調査対象にアンケート調査を行った。
(6) 防除対策検討会及び講習会
今年度実施したレタス根腐病の発生実態や実証ほ等の調査結果をもとに、情報の共有化を
図り、今後の防除対策について検討するため、生産者代表と関係機関を参集して11月10日に
- 12 -
開催した。これを受けて、11月から各生産組織ごとに防除対策講習会を開催した。
4 普及活動の成果
(1) 発生状況と情報の共有化
平成23年は5ほ場(5戸)で根腐病が発生したことを確認した。ほ場面積は245aで被害面
積は40.5aであり、昨年より発生を抑えることができた。また、農業技術センターの協力に
より、すべてのほ場がレース2であることを確認した。これらをもとに発生ほ場図を作成し、
各出荷組織の事務局に配布して生産者がいつでも閲覧できるようにした。
(2) 抵抗性品種選定及び防除対策実証ほ
昨年、有望品種として選定したシーカー及びサーマルスター(いずれもタキイ種苗)の他、
検討品種としてTLE-459(タキイ種苗)、UC-023及びUC-028(横浜植木)を選定し、品種構成の
見直しに役立てた。
5
今後の発展方向
レタス根腐病の防除対策は抵抗性品種の栽培を柱に複数の対策を組み合わせる必要があり、
引き続き防除対策の検討を重ね、研修会や講習会で対策の実施を推進する。また、発生した生
産者のみならず、未発生の生産者も含めて地域全体で防除対策に取り組む必要があり、農協、
任意出荷組合、市町村、技術支援課普及指導室、農業技術センター等と連携し、これからもレ
タスが安定的に生産できるように支援する。
担 当 者 の 氏 名
協力機関・団体名
猿谷岳志、中條博也、大塚邦雄
利根沼田農業協同組合、JA利根沼田レタス部会、各レタス出荷団体、
市町村、新アグリトピアとねの創造実行委員会
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