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心 理 科 学 第 33巻 第 2号
(
2
0
1
2年 1
2月)
統合失調症の闘病記のリスト
一一ナラティブ教材の可能性を展望する一一
いとうたけひ
小平朋江
ζ
(和光大学)
(聖隷クリストファ一大学)
などを「ナラティブ教材」と名づけて、偏見低減の
1.問題:闘病記とは
ために講義で活用を試みる実践と研究に取り組ん
門林 (
2
0
0
0
)は闘病記を「病気と闘う(向きあう)
009a
,
b
:小平・いとう・大高,
できた(小平・伊藤, 2
意義は石井 (
2
0
11)や門林 (
2
0
1
1
)や星野(闘病記
2
0
1
0
)。
表 1は、小平・伊藤 (
2
0
0
9
b
)に基づき、メディ
専門古書庖パラメディカ・闘病記サイトライフパ
アの種類に着目して精神障害の体験が作品にされ
0
1
0
)や小平・いとう (
2
0
1
2
)が述べてい
レット, 2
ているものを 7つに分類したものである。
プロセスが書かれた手記」と定義した。闘病記の
本調査では、乙の 7つのうち、(1)および (2)
るのでここでは繰り返さない。
統合失調症は、旧病名の精神分裂病が偏見や人
の紙媒体で出版されているもののうち、定期刊行
002年、考えや気
権上の問題として再検討され、 2
物を除いたもの、すなわち単行本およびマンガ単
持ちがまとまりにくくなる状態という意味で、統
行本を対象とする 1。乙のなかには詩集もあるし、
合失調症へと病名変更となった。発生頻度は、お
小説もある。
0
0人に 1人の割合で高い。「叫び」を描いた
よそ 1
ノルウェーの画家ムンクや、詩集「智恵子抄」で知
2
. 目的:闘病記の収集とリストの作成
られる高村光太郎の妻である智恵子は、統合失調
本調査の目的は、統合失調症の闘病記の単行本
9
4
1
)。
症だと言われている(高村, 1
八木 (
2
0
0
9
)は、精神科医の立場で統合失調症
がどれだけ発行されているかの実態をあきらかに
の人たちが執筆した手記に注目し、「病から免れて
する乙とである。複数のリソースを手がかりにし
いる精神の存在を確認し、ほかならぬ精神医学が
ながら、患者本人や家族や関係者などの手により
乙れまで不当に庇めてきた当事者の人格を復権し
記述された闘病記の可能な限りの検索と収集を試
ようとする試みである」と、当事者やその家族に
みる。
よって執筆された手記の分析に取り組んだ。精神
看護学の教科書においては、学生にとって当事者
3
. 方法:これまでの闘病記リストの作成に学びつつ
の病いの体験についてリアリティある理解ができ
本調査では、後述のように検索に利用できそう
るように闘病記や手記の引用も珍しくない。
筆者らは、当事者が病いの体験を綴った闘病記
な複数のリソースを手がかりにしながら、当事者
1表 l
の(7)に関して言えば、ウェブサイト上でも闘病記はブログとして盛んに公開されている.例えば、 1
,
1
4
7種類に病気
が分類された 33
,
116サイトを紹介する病体験のポータルサイトとして TOBYOのサイトがある.その中で統合失調症は 468サ
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(
2
01
2年 2月 1
8日現在) これらのウェプサイトの分析も今後の課題である。
イトある。 h
6
4・
小平・いとう:統合失調症の翻病記のリスト
や家族などの手により記述された統合失調症 z
の闘
イト、単行本論文である。
病記の単行本に限り検索と収集を試み、単行本とし
(1)星野史雄 (2011)on-line古書庖パラメディカ 3
て出版された闘病記リストを作成した。次に発行年
代別の推移をみるためのグ、ラフの作成を行った。
(
2
)
石井{乳古 (2011)Ii闘病記文庫入門:医療情報資
源としての闘病記の提供方法Jl4
そのために利用したリソースは以下のウェブサ
表 1 メディアの種類による精神障害に関するメデ、ィア(作品例)の 7つの分類
メディアの種類
作品例
作者
古川奈都子
松本昭夫
表題
「心を病むってどういうとと」
「精神病棟の 2
0年J
(1)
「うつ病を体験した精神科医の
単行書籍
織塚亮二
処方せん」
べてるしあわせ研究所 「レッツ!当事者研究 1J
細川紹々
「ツレがうつになりまして。 J'
「わが家の母はビ、ヨーキです」
中村ユキ
「大原さんちのダンナさん:乙
(2)
大原由軌子
のごろ少し神経症」
マンガ、・コミックエッセ
イ
「失跡日記」
吾妻ひでお
「べてるの家はいつもぽぴぷぺ
すずきゅうと
(3)
定期刊行物
(
4
)
テレビ番組
(5)
ビデオ・ DVD
ま
』 VOL
.
1J
「メンタルヘルスマガジン と
とろの元気 +
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J2
「シナプスの笑い」
「ふたりで届けたい 統合失調
症・狭間英行さん美加子さん.
.
.
.
.
.
.
J
NPOコンボ
ラグーナ出版 3
NHK教育ァレピ
『きらつといきる』
NHK総合ァレピ『生活 調
「
問
症
題
と
あ
生
っ
き
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るも大丈夫 統合失
.
.
.
.
.
.
.
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ほっとモーニング]
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R
e
:ペリーオーディナリービープ
中島映像教材出版
ル 2
0
1
0 その 1 祈り」
浦河べてるの家
「べてるの家の映像文
(
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庫
V
D
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)
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1
ようとそべてるヘ」
想
(
日
田
本
和
映
弘
画
)
監督 (
2
0
0
8
) 「精神」
(6)
ドキュメンタリー映 ーコフ・フィリベール
画
監督 (
1
9
9
6
) (フラン 「すべての些細な事柄J(原題:
L
amoindred
e
sc
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e
s
)
ス映画)
「当事者研究の部屋」
浦河べてるの家
財団法人パブリツクヘ i
J
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I
C
E.......統合失調症と向
(7)
ルスリサーチセンター き合う .
.
.
.
.
.
.
J
P
H
R
F
)
ブログ・ウェブサイト (
株
ブ式会社イーシアァイ 「闘病体験を共有する TOBYOs
版J
TVドラマおよび映画にもなった。
(
2
0
1
0
)
. 障害当事者にとってのリカバリー:リカバリーの視点を大切にした雑
誌づくり 外来精神医療, 1
0
(
1
),
84・8
5
.
3 ラグーナ出版は精神障害者当事者が中心になっている会社であり、坂本光司 (
2
0
1
1
)I
r
日
1 この本は、
Z 丹羽大輔
本でいちばん大切にしたい会社 3~ の 135-165 頁に概要が紹介されている。
9
9
4
)w江戸の親子:父親が子どもを育てた時代』中公新書には、妻が精神病を j
患った
ため、自宅に座敷牢をつくり、離縁したときにはその木材とともに実家に返したという記述がある。本調査では、西洋医学の
診断基準に基づいて「精神分裂病 Jr
統合失調症」と診断された人々を対象としている。
3 星野史雄 (
2
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1
1
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e古書庖パラメディカ h
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回g
e3
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丘y,∞m/
param
剖i
αノ 2011年 1
0月 23日取得。
4 闘病記文庫は 2
005年東京都立図書館にはじめて設置された。
2 歴史的に遡れば、例えば、太田素子(1
-65・
心 理 科 学 第 32巻 第 2号
(
3
)
文芸社 (
2
0
1
1
)総目録(フリーワード:統合失調
で研究対象とされた闘病記。
症と精神分裂病で検索)5
(
1
1
)
その他、すでに筆者らで収集・所蔵済みのもの。
(
4
)
八木剛平 (
2
0
0
9
)w
手記から学ぶ統合失調症:精
なお、以下のサイトなどもあわせて参照した。
神医学の原点に還る.ll6で研知橡とされた闘病記。
(
5
)
東京都立中央図書館 (
2
0
1
1
)闘病記文庫リスト:
(
1
2
)るかなび闘病記文庫ブックリスト
統合失調症/精神分裂病 7
(
1
3
)
闘病記ライブラリー
(
6
)ラグーナ出版 (
2
0
1
1
)刊行物 8
(l4瀞岡県立大学短期大学部附属図書館 (
2
0
11)所蔵
(
7
)
大阪府立大学 (
2
0
1
1
)闘病記文庫さくらんぼ蔵書
闘病記リスト
リスト 9
(
1
5
)
スペース 96(
2
0
11)精神障害者 16
(
8
噺潟大学医歯学部図書館雪華闘病記文庫 10
側宇都宮市立図書館・東図書館 (
2
0
1
1
)医療・健康
(
9
)
宮島直子 (
2
0
1
0
)統合失調底患者の手記を対象と
コーナー 17
した発症前生活エピソード 11で研究対象とされた
1
(
司amawn.
。
聴 ji妄想」などのキーワードで検索を行った。
胞
()
i
G
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凶iとN
A
I
凶 ISWebcat19
のケアリング:縦断的回目甜on分析をとおして.ll12
(
1
9
)
各出版社への電話での問い合わせ
13
1
4
1
5
∞J
p18i闘病記ji手記ji統合失調症 ji幻
闘病記
0
)
葛西康子 (
2
0
0
6
)w
青年期を生きる精神障害者へ
5 文芸社 2
011 総目録(フリーワード:統合失調症と精神分裂病で検索) ht
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//www.bunge
凶18.∞j
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p2
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1
1年 8月 30日取得
6 八木剛平 (
2
0
0
9
)r
はじめに Jでは、 2
0数冊の単行本を分析したと述べている a
2
0
1
1
)闘病記文庫リスト:統合失調症/精神分裂病 ht
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7 東京都立中央図書館 (
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疾9
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1
2
年 1月 3日取得) ここでは、統合失調症は「疾病 94Jと分類されており、 2
6冊の文献のリストがある。
8ラグーナ出版 (
2
0
1
1
)刊行物 h町 ://wwwJ
唱 団l
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回 t
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l 2011年 8月 30日取得
9大阪府立大学 (
2
0
1
1
)闘病記文庫さくらんぽ蔵書リスト h
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.
年1
月3日取得) この時点では統合失調症の闘病記として 2
3件の単行本が紹介されている(ただし、うち l
冊は操
h
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l (
2
0
1
2
うつ病と思われる)。
新潟大学医歯学部図書館 (
2
0
1
1
)雪華闘病記文庫 (
2
0
1
1年4月1日現在)h
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回d
年1
月3日現在で、 rWM
精神・心の病気jというセクションには 7
9件の図書が紹介されている。そのうち統合失調症とみられ
2012
件であった。
るものは、 9
10
1
1宮島直子 (
2
0
1
0
)統合失調症患者の手記を対象とした発症前生活エピソード.日本精神保健看護学会誌 1
9
(
1
)
,1
1
6
1
2
7
. この
研究では9冊の統合失調症の患者の手記を対象としている。
1
2葛西康子 (
2
0
0
6
)青年期を生きる精神障害者へのケアリング:縦断的n
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分析をとおして 札幌:北海道大学出版会。
2
8
3
0
頁には 1
9冊の精神障害者の手記がリストアップされている。
1
3るかなぴ闘病記文庫ブックリスト (
2
0
0
8
)聖路加看護大学看護実践開発研究センター るかなぴ:聖路加健康ナビスポット
(発行)
.
4
0
4
1頁に 32
冊の統合失調症の本がリストアップされている。
1
4 闘病記ライブラリー (
2
0
1
1
)心 統 合 失 調 症 ht
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/ 2012年 l月3日現在、 700
冊のうち統合失調症は 1
6冊の
情報が収録されている。
1
5静岡県立大学短期大学部附属図書館 (
2
0
1
1
)所蔵闘病記リスト (
2
0
0
9
.
3
.
1
0
現在)
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20
.
htm#2 2011年8月30日取得で、統合失調症の本は2冊が収録されている。
1
6スペース 9
6
(
2
0
1
1
)精神障害者 h社民//wwws
田 氏9
6
;
∞mI (2011年8月30日取得)
1
7字都宮市立図書館・東図書館 (
2
0
1
1
)医療・健康コーナー (
2
0
0
8年4月2
2日)ht
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//www
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menu000000200
/h
pg000000145h加 2012年1月3日の検索で「統合失調症J
では 6
8件がヒットした.この中には手記・闘病記
でないものも含まれている。
1
8www
.
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孔αゆ (
2
0
1
2
年1
月5臼取得)
1
9国立情報学研究所による総合目録データベースである。
G
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,白血c.
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沼t
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/
-66-
小平 ・いとう:統合失調症の闘病司のリスト
訳者を記した。
4
. 結果:統合失調症の闘病記単行本は 2
1
7冊発見できた
内容的にみると浦河べてるの家の関係の書籍も
1
3冊発行されている(浦河べてるの家, 2002;浦
(1)単行本として出版された闘病記リストの作成
河ベてるの家, 2005;向谷地 ,2006;向谷地・浦
単行本として出版された乙とを筆者らが認識し
河べてるの家, 2
006;J
I
I村・向谷地, 2008;向谷
たのは、 2012年 1
月 24日現在、表 2のように 217
地
, 2008;向谷地, 2
009a;べてるしあわせ研究所・
冊あった。現時点で明らかなもっとも古い出版
向谷地, 2009;向谷地, 2009b;向谷地, 2010;浦
は1
9
4
1年であった。検索を行ったり、直接現物
河ベてるの家・向谷地, 2010;大津, 201
0;ベて
を入手するなどして概観した結果、小説 20(
玄
{
有
,
るしあわせ研究所 ・向谷地, 201
1)。表現方法とし
2001;
竜人, 2010など)や詩集(高村, 1
9
4
1;竜人,
ても出版形態としても、特記すべき最も新しいも
2010;S
凶n
i
N
田 U,
2011;夢里, 2011など)、マン
のは、浦河べてるの家の取り組みである「当事者研
ガによる表現を含むもの(中村, 2008;佐俣・ 肥田,
究」
で
、 当事者自身の手により発展 してきたとも
2010;中村, 2010;中村・ 当事者のみなさん ・福
言えるスタイルである 。これらは「当事者 JI
研究」
田
,2
0
1
1
)がある 。出版形態としては単行本ではあ
という名がついている通り、「自分で自分を助ける」
るが「ブ、ックレット」としてシリーズで出されてい
プログラムを実施して成果をまとめた研究報告の
るものもあった。変わったところでは、幻聴妄想
形になっているものと言える 。 しかも、個人や複
かるたの解説冊子として統合失調症の体験が述べ
数の当事者による成果報告が掲載されており、学
られているものもある(ハーモニー, 2
0
1
1)。
術論文の体裁を取っている 。表現方法も文章や詩、
表 2では同じ内容の闘病記が文庫本になったり、
イラス ト、マ ンガ、さらにはウェブサイ トも用い
再版されたりした場合には初出の年で表している 。
られ、浦河ベてるの家の出版物は他にない独 自の
また、闘病記が訳書の場合には原著の発行年と翻
形態であると言える 。また、とれら以外に、浦河
図1 1
9
4
0年代から 2000年代までの統合失調症の闘病記(単行本)発行点数の推移
1
9
4
0
1
9
5
0
1
9
6
0
1
9
7
0
1
9
8
0
1
9
9
0
2000
年代
o
2
0
4
0
6
0
8
0
2冊は除外しである)
(*20
1
0年以降の 3
2
0
1
0
0
1
2
0
1
4
0
2
0
1
0年に映画化もされた、ベストセラー小説である村上春樹 0
9
8
7
/
1
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9
1
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2
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0
4
)W ノルウェイの森(上 ・ 下 ) ~ 講談社、に出
てくる直子は統合失百
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1
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E
ではないかと言われているが、 著者が文仁
l
'
で病名を明記していないために、 本リストからは外した。
-67-
心理科学第 3
2巻第 2号
出版は量的に豊富である乙とが分かった。
ベてるの家のいわば「学級通信」のようなものとし
て、すずきゅうと(鈴木裕子)氏の文とイラストと
そして、統合失調症の闘病記を検索し収集する
編集による『ぱぴぷぺぽ通信』があり、雑誌『精神
経過の中で、検索のための複数のデータベースに
p
l
u
s.Jlなどで最新のものが
看護』や『こころの元気 +
よるリソースが見出され、それらを活用すること
2
0
0
0
)は 1
9
9
7年 8月 2
2日
連載されている。鈴木 (
で出版年代ごとの整理が可能となった。このとと
の第 1
号から第 1
0
0号までが掲載されており、鈴木
は同時に、その時代の出版の増加に関わったと考
(
2
0
0
4
)は同じく 1
0
1号から 200号までをすべて載
えられる時代背景との関連を検討する事も可能に
せている。それ以降は全部を掲載するのではなく、
なったと言える。乙のような検討が可能になるこ
2
0
0
6
)として傑作集の様相を呈しているコン
鈴木 (
とで、たとえば精神医療の歴史について講義する
パクトな本を出した。これら鈴木氏によるイラス
時にも、その時代の当事者目線で捉えた闘病記を
トをまとめた一連のシリーズは、浦河ベてるの家
選択することか可能となる。
今回の検索は、まだすべてを網羅したとは言え
のメンバーのエピソードが楽しく紹介されている。
ないが、概観する乙とで検索のためのリソースの
(
2
)発行年代別の出版点数の推移
存在や冊数などの量的な規模、表現方法の特徴の
1
0年ごとの統合失調症の闘病記の発行点数を見
9
4
0年代は 2点
、 5
0年代は 1点
、 60年代は
ると、 1
3点
、 7
0年代は 5点
、 8
0年代は 9点とー桁である
が
、 1
9
9
0年代に入って 29点と一挙に増え、 2000
年から 2
009年では 1
3
6点と爆発的に増えている。
2010年から 2012年 1月現在までの 2年間余でも
32点出版されており、この勢いは今後も続くと
思われる(図 1)。単行本の発行点数からすると、
2000年代になって出版が急に増大している。
発行点数の約 1/4は文芸社によるものである。
違いが明確になったことなどは、資料レベルとは
文芸社の書籍は主に自費出版であると考えられる。
現象のひとつとして、北海道浦河町にある精神障
自費であっても出版したいという当事者の意欲の
害者のコミュニティ「浦河ベてるの家」の活動が重
高さの反映である。また、先駆的な活動を続けて
要である。浦河ベてるの家による「当事者研究」が
言え、非常に貴重なものではないかと考えている。
ことでは、(1)出版の増加に関わったと考えら
れる時代背景との関連、 (2)先行の闘病記研究者
らにより見出された研究成果を手がかりにした検
討、の 2点について考察したい。
(1)出版の増加に伴った時代背景や他のメディア
との関連
2000年以降に出版数が急増している。同時代の
きた埼玉県のやどかりの里に本拠を置くやどかり
002年(ベてるしあわせ研究所・向
始まったのは 2
出版は、コンスタントに精神障害者の体験に基づ
0
0
9
)である。 2002年には浦河ベてるの家
谷地, 2
くブックレットを発行してきており、当事者の声
が法人化し、当時、乙の出来事は表 2にあるよう
を組織的に支えてきているといえよう。最近、鹿
な単行本の発行以前にも、たとえば、雑誌『精神看
児島県のラグーナ出版では、当事者が出版活動に
護』に記事が掲載されていた。この浦河ベてるの家
参加し、雑誌『シナプスの笑い』とともに単行本を
の取り組みは単なる法人格を取ったという意味合
幾つか発行している。
いだけでなく、病気や障害を抱えた当事者による
新風舎は自費出版の本が中心であるが、残念な
008年に経営破綻している。
がら 2
地域おこしとして、その経過が浦河べてるの家の
当事者であり小規模授産施設の施設長である荻野
仁と牧師の漬田裕三により執筆されている(荻野・
5
. 考察:今回の調査から見えてくるもの
まず、全体の結果より、統合失調症の闘病記の
0
0
2
)。
演田, 2
結果でも述べた浦河べてるの家の当事者研究の
特徴は、基本的に当事者が実名で登場して病いの
-68-
小平・いとう:統合失調症の闘嬬日のリスト
体験を語り、自己病名をつけて自分で自分を助け
の2
0
0
8年の出版の多さと考えあわせると、との雑
る研究に取り組むととである。浦河で毎年開催さ
誌の存在意義は大きいのではないか。
0
1
1年で第 8
れる「当事者研究全国交涜集会」は 2
回を数えており、その名が示すように全国に広
NHKの教育番組「きらつといきる Jf
福祉ネット
ワーク」などの中で統合失調症がテーマになるの
がっている。とうした浦河ベてるの家の活動に刺
も最近の事である。 NHK
は2
0
1
1年 2月 2
6日
、f
E
I
V
激されて病いの体験を語ることに意義を感じる当
ワイド
事者が増えたのかもしれない。
の病い一実は身近な“統合失調症"一」と題して、
ともに生きる」の番組で「若者のところ
浦河ベてるの家とともに注目したいのは、埼玉
統合失調症が特集テーマの番組を 2時間にわたり
で精神障害者の地域での生活を支援している社団法
生放送で放映した。との番組の中ではスタジオと
0
0
3;停
人「やどかりの里」である。(菅原・菅原, 2
浦河ベてるの家老生中継でつなぎ、リアルタイム
田・辰村・五十嵐・大嶋, 2
0
0
4;辰村, 2
0
0
7など)、
で統合失調症当事者である浦河ベてるの家のメン
やどかりの里による当事者の手記や定期刊行物の出
バーが素顔で登場し肉声で語った。
版活動は、以前からよく知られている。浦河ベてる
以上のような出来事のひとつひとつは、日本の
の家の向谷地生良と、やどかりの里の谷中輝雄によ
精神医療史のみならず社会における転機であり、
り、前述の雑誌『精神看護』で対談が行われた(谷中・
当事者にとっては統合失調症の病いを抱えながら
向谷地, 2
0
0
3
)。乙の対談は 2
0
0
3年 1
月号で、対談
生活するイメージが持ちやすくなり、まさに病い
のタイトルは「やどかりvs.ベてる誠に勝手ながら
を抱えて生きていくための「モデル」を提供したと
2
0
0
3年を当事者元年とさせていただきます。」とい
も言えよう。とのような背景がまた、闘病記を出
うものであり、対談の中で当事者による手記の出版
版する動機をも少しずつ強めたと言えるのではな
についても触れられている。とれは、看護の医学専
いだろうか。
さかのぼれば、当時、その場に第 1筆者も参加
門雑誌においての掲載であり、援助する側の意識に
1
9
9
3年には世界精神保健
対して働きかけ、援助する側による手記・体験談・
者として居合わせたが、
闘嬬己への注目など、何らかの変化を起としていっ
連盟世界会議が千葉の幕張で開催され、世界会議
たとも考えられるのではないだろうか。
の場で当事者が活発に発言していたのが印象的で
月刊誌であるメンタルヘルスマガジン『乙とろ
あった。そして、乙の会議で出された「幕張宣言」
1
9
9
4
)においては、「精神保健サービスを利
の元気+plus~ が NPO法人コンボから発刊されたの
(村田,
は2
0
0
7年である。との雑誌は当事者向けの情報
用している人達は社会での孤立や差別および偏見
誌であるが、特徴のひとつに、毎号当事者による
に悩まされていることが多い。精神疾患に対する
体験談が豊富に掲載されている点がある。また毎
偏見とスティグマをなくし、効果的で包括的な精
号、表紙の写真も当事者が素顔で登場し、雑誌の
神保健サービスを発展させるには、ユーザー自身
中の「私モデルになっちゃいました I
Jのコーナー
がサービスの計画、運営、評価に参加する必要が
では、モデルである当事者自身が自分の病名や発
ある。これには精神保健の専門家や行政官のみな
症からの経過を語っている。との雑誌により、当
らず、家族も含まれなければならない。」と、「患者」
事者にとっても、病いと共に生きているお互いの
ではなく「ユーザー」という表現が採用され、ユー
姿が見え、病いがどのように語られるかを知る大
ザー自身がサーピスの発展に参加する事に重きが
きなきっかけになったと考えられる。
置かれたのである。
闘病記の出版を考えている著者たちにとっては、
乙のような雑誌の発刊も執筆の動機を明確にさせ
(
2
)先行の闘病記研究者らにより見曲された研究
たり、さらにはパソコンの急速な普及が闘病記の
成果を手がかりにした検討
作成を後押しするなど影響は大きいだろう。翌年
統合失調症や精神障害者の闘病記研究としては、
.ω.
心理科学第 3
2巻第 2号
葛西 (
2
0
0
6
)、八木 (
2
0
0
9
)、宮島 (
2
0
1
0
)の研究
に、当事者がこれまで、生きてきた精神医療の歴史
がある。これらは統合失調症の主観的体験を知る
や、社会の偏見と差別とスティグマの問題が色濃
ためには、いずれも深い示唆に富む研究である。
く影響する。精神保健医療福祉に関する法制度や
2
0
0
6
)は、当事者にインタビューすること
葛西 (
サービスが充分で、なかった現実もあるだろう。ま
で精神障害者へのケアリングプロセスについて明
た、統合失調症の症状や障害の特徴から、発症後
らかにする研究に取り組み、当事者の書いた手記
に当事者を取り巻く人間関係や生活が、病状に
にも注目して 1
9冊を列挙した表を作成している。
よっては入院などにより激変していくことも影響
八木 (
2
0
0
9
)は、精神科医の専門的な視点から統合
しているだろう。統合失調症という、それだけで
失調症の体験とその物語に着目し、 2
0数聞の単行
も過酷な状況を抱えながら、その体験を出版する
本を丁寧に取り上げながら、手記の著者たちが病
のは相当なエネルギーを要する事である。今回、
いとの共生に至る回復過程の物語として再構成し
検索された 2
17冊の闘病記は、そのような過酷な
ている。宮島 (
2
0
1
0
)は、統合失調症患者の手記 9
状況のもとに、それを切り開きたいと望む著者た
冊を対象に発症前エピソードを生活の視点で抽出
ちによって執筆されたものである。
当事者自身や家族や関係者が、時にはペンネー
し、その概要を記述する事を目的とした研究に取
ムで、時には実名で、闘病記の出版などにより、
り組んでいる。
これらの研究は、いずれも検索のためのデータ
病いの物語を語り、社会変革を起こし、精神医療
ベースを用いたものではなく、研究者により取り上
の歴史までもが動かされてきた。このような変化
げられた手記や闘病記について、それぞれの研究者
を生み出しながらの出版の増加である。増加の背
のテーマに沿って深く読み込まれたものである。
景に精神医療の苦難の歴史を歩んできた当事者が
発している数多くの声があることを忘れてはなら
また、従来、闘病記といえば、がんの闘病記
ないだろう。
がその代表である。がん闘病記の研究に取り組ん
2
0
0
3
)では、闘病記の出版年は 1
9
8
0年
だ和田 (
代以降増加が見られるとし、その背景には出版の
6
. 本調査の限界と今後の課題
大衆化や医療に対する問題意識の高まり、ワープ
:内容的な検討と分類の必要性がある
ロの普及などの時代背景が関与していると考察し
た。また、同様にがん闘病記の研究者である門林
本調査の限界は、統合失調症の闘病記を、用語の
(
2
0
0
5
)は、「闘病記の出版は 1
9
7
0年代後半から増
加したが、その要因として考えられるのは、 1
9
7
7
定義と照らし合わせてみても、厳密に網羅したもの
ではないという点が第一の問題である。これらの書
年に病院死が在宅死を上回ったことによる死に場
籍を丹念に質的に検討することが必要である。それ
所の変容や高度経済成長後の精神的豊かさ、つま
は、本調査の次のステップの研究であるといえる。
りクオリティ・オブ・ライフ・・・の追求、さら
中には当事者や家族や医療従事者の参考にならない
9
8
0年代にみられるワープロ所持数の増加や
に1
もの、かえって偏見や誤解を与えるもの、信ぴょう
自費出版市場の拡大による出版の大衆化、そして
性に欠けるものもあるかもしれない。今回はそのよ
1
9
8
1年から死因の 1
位を続けているがんの時代と
うな検討のための充分な時聞が取れず、研究情報と
いう疾病構造の変化などである」と述べている。
してのリストの作成にとどまった。
統合失調症の闘病記の出版の増加にも同様のと
しかし、 2
17冊の闘病記をリスト化する乙とで量
とが言えよう。しかし、統合失調症の闘病記の増
的な規模と増加傾向は明確になったと言える。特
加は、がんの闘病記に比べると時間的に大きく遅
に、当事者自身が発してきた声によって引き起こ
れる形で増加している。統合失調症の場合は、前
してきた変化を時代背景に据え、闘病記のリスト
述の八木 (
2
0
0
9
)による研究からも明らかなよう
や年代別グ、ラフの作成により可視化できた点に意
-70・
小平・いとう:統合失調症の網病記のリスト
義があると考える。今回の結果により示されたも
の教育的活用マクロ・カウンセリンク布暁, 8
,
即5
0
6
7
.
のは、言い換えれば、新たな時代の精神保健ユー
小平朋江・いとうたけひと (
2
0
1
2
)
.W当事者が主人公』の
ザーである当事者たちの意識の現れとも捉えられ
実践の在り方を考える:統合失調症当事者によるナラ
るからである。そして、その結果からは、これま
ティプを手がかりに いとうたけひこ(編)(
2
0
1
2
)コ
でにない発想に基づく精神医療のあり方や、当事
p
.
7
(
)
'
9
4
.
ミュニティ援助への展望角川学芸出版 p
者活動の方向性なども示唆されよう。
小平朋江・いとうたけひこ・大高庸平 (
2
0
1
0
)
. 統合失調
今回収集した、これらの作品を読み込んでいく
症の闘病記の分析:古川奈都子『心を病むってどうい
作業が次の重要課題である。
うこと?:精神病の体験者より』の構造のテキストマ
2
0
1
1
)のがん闘病記に関する
この点では門林 (
イニング
優れた研究が参考になる。また、うつ病など他の
日本精神保健看護学会誌 1
9
(
2
),1
O
2l
.
宮島直子 (
2
0
1
0
).統合失調症患者の手記を対象とした
病いの闘病記の状況も探ることで、統合失調症と
発症前生活エピソード
の比較検討を行うととも興味深い。
1
9
(
1
),1
1
6
1
2
7
.
【謝辞】
日本精神保健看護学会誌,
村上春樹 (
1
9
8
7
/
1
9
9
1
/
2
0
0
4
)
. ノルウェイの森(上・下)
c
本研究は平成 2
3年度 平成 25年度科研費基盤研究 (
課
講談社
2
3
5
9
3
1
9
5
)の助成を受けた。資料整理をしてくれた
題番号 :
1
9
9
4
)
. 特集によせて:2
1世紀をめざしての
村田信男 (
大高庸平君と木下恵美さんに感謝いたします。
精神保健
9,
乙4
.
リハビリテーション研究, 7
(ht
仕
ゆ
t
p
:
l
l
w
w
w
.
d
i
泊
n
山
f
.
n
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巾
07町
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的0
河
79_0
O
白2
.
h
凶 l
より取 f
得尋可能 :却
20
1
口l年 l
叩O月
引用文献
24日取得)
2
0
1
0
)
. 障害当事者にとってのリカバリー:リ
丹羽大輔 (
べてるしあわせ研究所・向谷地生良 (
2
0
0
9
)
. レッツ!
カパリーの視点を大切にした雑誌づくり
法人コンボ
当事者研究 1 NPO
0
(
1
),8
4
8
5
.
医療, 1
2
0
0
2
)
. べてるの家が「社会福祉法人」
荻野仁・演田裕三 (
坂本光司 (
2
0
1
1
)
. 日本でいちばん大切にしたい会社 3
5
)4
,
8
4
8
7
.
を取った! :その道のりと夢精神看護, (
あさ出版 P
p
.
1
3
5
1
6
5
.
石井保志 (
2
0
1
1
)
. 闘病記文庫入門:医療情報資源として
の闘病記の提供方法
太田素子 (
1
9
9
4
).江戸の親子:父親が子どもを育てた時
日本図書館協会
代中公新書
2
0
0
0
).闘病記と死河野友信・平山正実(編)
門林道子 (
臨床死生学事典
2
0
0
8
).聖路加看護大
るかなび闘病記文庫ブックリスト (
p
.1
4
・1
5
.
日本評論社 P
門林道子 (
2
0
0
5
).がん闘病記の変遷と『告知』
外来精神
学看護実践開発研究センター
るかなび:聖路加健
p
.
4
0
41
.
康ナピスポット(発行) P
死生学
2
0
0
3
).新春対談やどかり VS.ベ
谷中輝雄・向谷地生良 (
・5
5
.
年報 2005,35
てる誠に勝手ながら 2003年を当事者元年とさせて
門林道子 (
2
0
1
1
)
. 生きる力の源に:がん闘病記の社会学
(
1
),5
8
6
8
.
いただきます精神看護, 6
青海社
葛西康子 (
2
0
0
6
)
. 青年期を生きる精神障害者へのケアリ
闘病記専門古書底パラメディカ(庖主、星野史雄)・闘病
a
r
r
a
t
l
o
n分析をとおして札幌:北海
ング:縦断的 n
2
0
1
0
)
. 病気になった
記サイトライフパレット(編)(
道大学出版会 P
p
.
2
8
3
0
.
時に読むがん闘病記読書案内 三省堂
小平朋江・伊藤武彦 (
2
0
0
9
a
)
. テレビ番組視聴による統
合失調症を持つ人に対する偏見低減の効果
和田恵美子 (
2
0
0
3
)
. 闘病記にみる病いを物語るきっかけ
(
1
),1
8
.
聖路加看護学会誌, 7
日本教
1回総会発表論文集 p
.
5
8
9
.
育心理学会第 5
八木剛平 (
2
0
0
9
),手記から学ぶ統合失調症:精神医学の
小平朋江・伊藤武彦 (
2
0
0
9
b
)
. ナラティプ教材としての
原点に還る金原出版
(2012年 4月 1
1日受稿、 2012年 5月 2
1日受理)
闘病記:多様なメディアにおける精神障害者の諮り
-71・
心 理 科 学 第 32巻 第 2号
表 2 統合失調症の闘病記の単行本リス ト
喬号 会
民
発行年
蓬者名
1
9
4
1
40001 品村光太郎
クリフォ
ド・ホイァイ
ンガム・ビーアズ (
1908)
1949
40002 (
加藤普佐次郎・前田則三
訳)
セシュエー (
1
9
5
0
)(
村上
1
955
5
0
0
0
1
仁 ・ 平 野 恵 訳)
60001 小林美代子
1966
1967
60002 小林美代子
60003 西丸四方
1968
1
9
7
1
70001 小林美代子
ハナ ・
グリーン (
1
9
6
4)(
佐
70002
1
971
伯わか子 ・笠原 嘉 訳 )
70003 石川 I
1
9
7
3
lEー
70004 標 哲 郎
1977
70005 笠 原 嘉
1978
8
0
0
0
1 佐々木章一
1980
クリフォード ・ホイァイ
1908) 1980
80002 ンガム ・ビーアズ (
(
江畑敬介訳)
80003 松本昭夫
1
9
8
1
リュシアン ・ボナッフェ
80004 (
1
9
8
5
1966) (山田悠紀男訳)
80005 大 波 毅
1
987
80006 山室あかね
80007 官原ぺて呂
1
988
1
9
8
8
80008 岡田英明
1989
80009 松本真一
9
0
0
0
1 安斎二郎
1989
1990
90002 茅坂草ー
1
9
9
0
書名
智恵子抄
わが魂にあう (ふ) まで
出版社
龍星閣 ・青空文庫
羽図書庖
分裂病の少女の手記 :心理療法による分
裂病の回復過程
精神病院
腐とな った女
病める心の記録:ある分裂病者の世界
髪の花
みすず書房
デボラの世界 :分裂病の少女
みすず書房
たとえ僕九明日はなくとも
歩いてきた道 ・歩く道
ユキの日記:病める少女の 20年
分裂病の娘の記録
立風書房
星和書庖
みすず書房
晩餐社
わが魂にあうまで
精神病棟のー十年
僕は分裂病です:ある精神分裂病患者の
物語
白い夢はまだ醒めやらぬ :精神分裂病と
6年
共に 1
彩流:精神分裂病の夫と 30年
大地に伏す:一精神障害者の求道記
犬吠埼の見える海 :r
精神病者」を生き
る
閉鎖病棟の憂穆 :r
分裂病者」私の手記
分裂病を生きる
春遠からじを信じて :心の病に悩んだ者
の手記
哀しみの家族
精神病棟、閉ざされた =00日
精神病を見つめて
90003 宮 城 賢
1
9
9
1
90004 瀬 谷 健
1
9
9
1
90005 天野恵子
1
993
全国精神障害者団体連合
90006 会準備会,全国精神障害者
1
9
9
3 乙とろの病い:私たち 1
0
0人の体験
家族会連合会編
「精神障害者の主張」 編集
90007
1994 精神障害者の主張:世界会議の場から
委員会
ロリ ・シフ ー,アマンダ・
ロリの静かな部屋 :分裂病に囚われた少
90008 ベネット (
1
9
94
)(
宇佐川
1
9
9
5
女の記録
晶 子 訳)
アン ・
ゲヴソン (
1
9
91
)(
堂
90009
1
9
9
5 心病むわが子
浦恵津子訳)
全国精神障害者家族会連
90010 合会 (
1
9
9
5 こころの病い 2:家族の体験
編)
ダーエル・キイス (
1
986)
9
0
0
1
1
1
9
9
5/
1
9
9
9 クロー ゲィアの告白 :ある分裂病患者の
(
秋津知子訳)
下)
謎 (
上) (
精神病院からの (
への)訴状:私の闘病
90012 佐治正昭
1
9
9
6 記精神分裂病発症から回復までの全記
録
ジュァ‘
イ ・チ ェ ン パ レ ン
中田智プ恵海・大
1988) (
90013 (
1
996 精神病者 自らの手で ・今までの保健・医
阪セルフヘル 支援セン
療 ・福祉に代わる試み
ター 訳)
ー7
2-
文芸首都
講談社
中公新書
講談社
星和書庖
新潮社 (
文庫)
同朋舎
創栄出版
同時代社
柏樹社
素人社
批評社
日本評論社
燈影社
春秋社
恒友出版
近代文華社
中央法規
解放出版社
早川書房
品文社
中央法規出版
早川書房
近代文整社
解放出版社
小平・いとう:統合失調症の闘嬬己のリスト
9
0
0
1
4 浅見順平
1
9
9
6 精神病棟の春
9
0
0
1
5 人見一彦
乙とろきのる回力復」力:r
つながる」でっかん
1
9
9
6 だ「生
金原出版
9
0
0
1
6 人見一彦
1
9
9
6 病める心の世界 :8人の記録
金原出版
(
西
ニ
丸
カ
四
・
方
チ
訳
ユ
)ルン (
1
9
7
7
)
9
0
0
1
7 ウ
ジャスミンおとと:分裂病女性の体験の
1
9
9
7 記録
みすず書房
9
0
0
1
8 小J
I
I宏子
聞から光へ:ある分裂病者のいやしの記
1
9
9
7 録
キリスト新聞社
9
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1
9 松本昭夫
1
9
9
7 精神病棟の十年その後
新潮社
9
0
0
2
0 仲野実
『
近
提
代
言』を抜ける:たゆたう人びとから
1
9
9
7 の
批評社
9
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0
2
1 平上マキ
1
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9
8 お母さんごめんなさい:母と娘の記録
文芸社
9
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0
2
2 茅坂草一
し
き
懐
:
心
か
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病
き
か
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ら
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てり戻す
1
9
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8 麗
ために
野
英
野
勇
文男・大村祐一・香
9
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2
3 星
1
9
9
8 精神障害者にとって働くとは
9
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2
4 山田花子
9
0
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2
5 藤島五郎
9
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6 大場隆史
1
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8 自殺直前日記:インァグフル完全版
1
9
9
9 秋の目の夕暮れ:ある精神病者の青春
1
9
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9 雨花そして僕
9
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2
7 菅原和子・菅原進
が
ま
人
で
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旅
軌
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跡
ら
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未
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や
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来
ど
去
が
か
が
ああるから今がある今
りの里にたどり着く
1
9
9
9 2
る. 1
文芸社
9
0
0
2
8 征
野康
沢
子
弘
子
・
塩
・
1
9
9
9 自然体の自分を見つめて
文芸社
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マイベストフレンド
優陽:優しい太陽のひざし
異次元からの誘い:声ナキヲ閤ク
業をきる道見つけたり
文芸社
文芸社
文芸社
文芸社
活
風
動会:やどかりの里におけるグループ
2
0
0
0 爽
やどかり出版
村
祐
野
二
文
男
・
宗
・
野
香
政
野
美英男・大
0
0
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5 星
2
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0 精神障害者がいきいきと働く
やどかり出版
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6 鈴木裕子
ぱ
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生
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日L
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記
0
0
0
0
7 宮田広子
0
0
0
0
8 京川朝美
2
0
0
1 トンネルをぬけて
2
0
0
1 妄想と現実の聞の中で
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9 原ゅうと
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0 古川奈都子
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1 死人のイエス
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2 森本真由
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柳
町
田
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弘
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堀
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上
宏・
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0
4
香野英勇
大久保繁子
安倍天雲
木村吉弘
筆書志語醐
尋
・
管・
牧男・
-星野
梅本照雄
湾光邦
玄傭宗久
吉田美保子
山本朋英
上野妙子
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1
9 森実恵
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0 大石洋一
0
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1 中山鹿之介
0
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2 シルヴィア・ナサー (
1
9
9
8
)
(掴 1壁訳)
2
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2
2
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2
とどけて願いを:精神科病棟 5
2号室よ
り
心を病むってどういうとと?:精神病の
体験者より
ある精神病患者の手記
ζん
なた自分女に負けへんで:精神分裂病を
克服し
の子の物語
辞表
ガフスの壁:分裂病になった俺
アブフクサスの祭
ともし火:心の回復
私は神機! 7
曙光:トンネルを抜けて
心を乗っとられて:ある精神障害者の手
記
心の病との闘いそして
幻聴:統合失調症の記録
ビューァイフル・マインド:天才数学者
の絶望と奇跡
7
3-
近代文襲社
エイブル
やどかり出版
太田出版
新風舎
文芸社
べてるの家
萌文社
文芸社
文芸社
ぶどう社
文蓋社
文芸社
文芸社
晩聾社
新潮社
文芸社
新風舎
文芸社
潮文社
文芸社
健友館
新潮社
心理科学第 32巻第 2号
作品社
学
習
馬
会
区
実
共
行
同
委
作
員
業
会所連絡会
00024 練
2002 無限の網:草間爾生自伝
抱
域
え
で
て私たちが生きるために:心の病を
2002 地
やどかり出版
塩
原
村
妙
泰
子
治・吉江まさみ・
00025 辰
2002 精神障害者新たな旅立ち
やどかり出版
辰村進
泰治・吉江まさみ・
00026 菅原 ・須藤守夫
00027 浦河べてるの家
2002
00023 草間蒲生
00028 三上善博
00029
00030
0
0
0
3
1
00032
00033
一回晴彦
藤本修造
楠瀬温子
柏樹弘
津金活子
00034 若林菊雄
00035 菅原和子・菅原進
00036 香野英勇
00037 横川和夫
リチヤード・マクリーン
00038 (
2
0
0
3
) (椎野淳訳)
00039 奥田洋子
00040 古川奈都子
0
0
0
4
1 佐々英俊・高松紘子
00042
00043
00044
00045
00046
00047
松本昭夫
深生美幸
野口敏子
斉藤めぐみ
小城ゆり子
川村実(発症前)
00048 大西暢夫
00049 香野英勇
00050 岩 波 明
侍田ひろみ・辰村泰治・
0
0
0
5
1
五十嵐良・大嶋仁
00052 鈴木裕子
00053
羽
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村律子・三橋良子・丹
一
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一
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郎雪・松浦
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な野卓志・中内
00054 川
00055 夏山光流
00056 森 海 優
00057 真井奈洋
00058 竹友輔
グループホーム豊かな暮らし第 2版
やどかり出版
医学書院
2002 べてるの家の「非」援助論
強
い
病
風
)
に
患
吹
者
か
の
れ
つ
て
ぶ:ある統合失調症(分
やき俺は、あなた自 三上善博(自費出版)
2003 裂
身かもしれない。
萌文社
2003 思いの丈
文芸社
2003 簿明
健友館
2
0
0
3 幻聴:アジアンタムの指輪
杉並けやき出版
2003 紙の城:ある統合失調者の手記
新風舎
2
0
0
3 わが人生の譜:精神障害とともに生きて
ととろの病と生きる:体験者からの 11
萌文社
2003 のメッセージ
結
が
婚
あ 和子と進のフフ、ストーリー:過去
やどかり出版
るから今がある今があるから未来が
2003
ある・ 2
マイベストフレンド第 2版:僕のとと
やどかり出版
2003 ろに聞いてみる・ 1
降りていく生き方:r
べてるの家」が歩む、
太郎次郎社
2
0
0
3 もうひとつの道
2004 統合失調症ぼくの手記
品文社
2004 桜の木の下で
ち
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の
病
体
験
むとき、心が癒えるとき:仲間た
2004 心
から
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統
ポ合
ウィー・アー・クレイジー! ?:
ン
2004 失調症患者」が語る胸のうち(ニ
聞き書き選書 :
2
)
2004 精神病棟に生きて
2004 HAPPYPAIN
2004 心の健康をとりもどして
2004 心の閣を抜けて
2004 精神病棟春過ぎて
2004 鯨を呑む男
ひとりひとりの人:僕が撮った精神科病
2004 棟
あなたと私の響き合い:香野英勇 Q&A・
2004
文芸社
ぶどう社
寿郎社
新潮社(文庫)
文芸社
文芸社
文芸社
審美社
新風舎
精神看護出版
やどかり出版
2004 狂気という隣人
新潮社
2004 私らしく生きる
やどかり出版
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1
0
1'
"200号) べ
2004 ぱぴぷぺぽ VOL
てるの家の生活日記
べてるの家
N田
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5 作
NHK出版
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2005 統
になるために
2
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5 散らない花
2005 幸せになりたい。:眠れぬ夜を乗り越え
て
2005 ジレンマ:不登校・ひきともり・家庭内
暴力・発症
2005 神様日記:僕の精神病院騒動記
ぶどう社
-74・
文芸社
新風舎
新風舎
彩図社
小平・いとう:統合失調症の闘病記のリスト
0
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5
9 佐野卓志・三好典彦
2
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00060 若林菊雄
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1 須藤守夫
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2 浦河べてるの家
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5 宮崎ちなつ
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5
00066 古川奈都子(編著)
00067 高木美佐子
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6
8 上森得男
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6
9 森実恵
2
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6
ととろの病を生きる簡
:統合失調症患者と
精神科医師の往復書
ととろのバリアフリー:体験者からの
14のメッセージ
伝えたいとの気持ち,乙の願い:講師
登録者学会の歩み
べてるの家の「当事者研究」
心のハーモ ー:宿命を使命にかえて
精神病と闘う
その日心に決めました:大きなのっぽの
木のおはなし
心を病む人と生きる家族
浅い眠り
やっと本当の事自分者に出会えた:統合失調
症と生きる当
・家族からのメッセー
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。むの病〉をくぐりぬけて
な
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なとかなるよ統合失調症:がんばりす
い闘病記
ママの心が病んでから
ぼくは統合失調症:1
5年の闘病生活を
ふりかえる
或る統ト合体失験調症患者のつぶやき:私のキ
リス
灰色パフダイス:精神病と生きる
中央法規出版
萌文社
やどかり出版
医学書院
文芸社
文芸社
文芸社
ぶどう社
新風舎
アルタ出版
岩波書唐
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1 瀬戸紗智子
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共同作業所ピアセンター
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6 精神障害者が働き続けるには
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0
6 見えない世界の物語:ピアで、語る心の病
解放出版社
ぶどう社
雲母書房
新風舎
新風舎
現代書館
やどかり出版
2
0
0
6 風の吹くままに:統合失調症からの回復
やどかり出版
過程
2
0
0
6 「べてるの家」から吹く風
いのちのととば社
2006 安心して絶望できる人生
日本放送出版協会
00086 伊藤恵子
2
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0
6 晴れのち曇:ピアス物語
星雲社
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6 陽の当たる場所ヘ
文芸社
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0
6 白蛇に導かれて
文芸社
.1 ヱムシーメアイアン
2
0
0
6 べてるの家はいつもぱぴぷぺぽ VOL
文芸社
レ
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版
心
病んだ息子が遺していったもの:改訂
日本文学館
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文芸社
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8 文上曲帰
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7 私の統合失調症な世界
文芸社
パベットしもじよう
雪津華
上大田憲男
鈴木裕子
ゆりハッセー
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文芸社
2007 通信制大学で学ぼう
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あるととは変わりないが
やどかり出版
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2 辰村泰治
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やどかり出版
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世界ヘ (UTAブック)
保健同入社
統合失調症:患者・家族を支えた実例集
文芸社
海:寄せては引き、漂う波のように
ブイツーソリューション
風の街
-75・
心理科学第 32巻第 2号
文芸社
あなたも精神分裂病になれるわけ上巻
文芸社
隠れた薬害?精神分裂病
平成忍者の時間留学
文芸社
文芸社
心の傷と向き合う
文芸社
風:統合失語症と生きる私
ボフンァィアで紡ぐ私のココロ:統合失
文芸社
調症を抱えて
文芸社
敬愛なる初恋の人と息子ヘ
文芸社
自殺未遂:母が救ってくれた私の人生
近代文襲社
教師残酷物語:心の病を越えて
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プと共に生きていくために:障
文芸社
ンにした就労のススメ
湘南新書武田出版
光の悟り:統合失調症統合の軌跡
夏来進
夏来進
夏来進
宮下良子
松聡子
2008
2008
2008
2008
2008
00102 松本安芸
2008
00103 斎藤香
00104 梅本照雄
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8 回復への一歩それは家族からの愛
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8 わが家の母はピョーキです
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白樺の傷:統合失調者の手記
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K退院支援、べてる式。
萌文社
杉並けやき出版・星
雲社
寿郎社
やどかり出版
サンマーク出版
医学書院
00115 向谷地生良
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8 ぺてるな人びと第 1集
00116 高橋章
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算跡:光の戦士論・光 湘南新書武田出版
2009 統
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(前田ケ
イ・白根伊登恵訳)
00118 夏来進
一麦出版社
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2009 幻聴が消えた日:統合失調症 32年の旅
金剛出版
文芸社
00119 河合健一郎
2009 あなたも精神分裂病になれるわけ 中巻
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症
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でも幸せになれる:お笑い芸
2009 統
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Eの奮闘記
2009 センチメンタル緑豚
00120 菊池慎一
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1 桐生敦代
00122 高木美佐子
00123 村岸基量
00124 大石洋一
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5 志摩みえと
00126 東灘戸サダエ
00127 八木剛平
やどかりブックレット編
集委員会(駒
00129 須藤守夫
文芸社
文芸社
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(改訂新版生:東出版
宣出版)
(改訂版)
い
文芸社
2009 浅い眠り
2009 精神障害の子とともに:ある家族の記録
文芸社
2009 かみさま仕の縁事結び:ひとりの精神障害者
文芸社
の結婚と
2009 アホやー
文芸社
2009 風の歌を聴きながら
フグーナ出版
点
記
に
還
か
る
ら学ぶ統合失調症:精神医学の原
2009 手
金原出版
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支
援
の
法
自分でいいんだよ:反障害者自立
2009 今
やどかり出版
2009 退院してよかった俺の仲間くらし朱来
隠さないで生きたい! !統合失調症の娘
2009 と
ともに
2009 技法以前:べてるの家のっくりかた
やどかり出版
00130 岡田久実子
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1 向谷地生良
00132 べてるしあわせ研究所・
向谷地生良
00133 向谷地生良
00134 山中知彦
00135 大坪樹代子
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つ人への援助論:人との
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2009 父母に幸あれ l 知彦くんに勝利あれ
2009 希望という名の旅
-76-
やどかり出版
医学書院
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O法人コンボ
金剛出版
日本文学館
文芸社
小平・いとう:統合失調症の闘鰯己のリスト
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小城ゆり子
ジョン・ザ・スクリーマー
夏来進
太嶋美佳子
野末俊之
原克好
佐俣由美・肥田裕久世修)
向谷地生良
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河べてるの家・向谷地
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9 大津柴
て生るの家方の先駆者たち:苦労を大切に いのちのととぱ社
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0 べ
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0 野村忠良
私はとれでいいんだ:母の病・着藤・体
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0 験
を力に変えて
やどかり出版
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1 フナイ
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2 竜人
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0 アンドアイフブユー
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0 世界はなにかであふれでる
星雲社
ラグーナ出版
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3 中村ユキ
わが家の母はピョーキです 2 家族の紳
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0 編
サンマーク出版
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4 利光康子
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?:あなたは知っていますか、との病
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0 続
太陽書房
村ユキ・当事者(監の修み)な
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5 中さ
ん・福田正人
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1 マンガ、でわかる!統合失調症
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7 東郷知可
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1 天使との会話『花詩集』
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1 限界
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8 ラグーナ出版編集部(編)
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9 西島寿幸
気をくれれたた言言葉
葉たち:精神病体験を
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1 救勇
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1 半次郎と幻聴ミゲルの夢物語
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0 荒木だご
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1 精神病のオレよりの国への遺書
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良あわせ研究所・
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レッツ!へ当の事渇者望研だ
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1 幻聴妄想かるた(解説冊子『露地.!I)
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桜は永遠に散らない
乾いた砂漠にオアシスを
あなたも精神分裂病になれるわけ下巻
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の財産
だから僕は詩を書いている
私が綴れるまで
マンガでわかるはじめての統合失調症
べてるな人びと第 2集
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0 ぺてるの家の恋愛大研究
審美社
文芸社
文芸社
文芸社
文芸社
文芸社
エクスナレッジ
一愛出版社
大月番唐
日本評論社
文芸社
文芸社
ラグーナ出版
文芸社
ブイツーソリユー
ション
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O法人コンボ
医学書院
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3 小林和彦
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記界がとう見えていた:統合失
新潮社
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4 平井美帆
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えた狂気:滋賀・長浜 r2園児」
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新潮社
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5 高村恋うたろう
あなたへ:宴った
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1 大機械切な治療
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文芸社
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Krドフクロワ」制作
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尾崎福生
酉純一
夢里紬
ターシだいき
月野弥生
柏筆墨
新人物往来社
ドラクロワ
学童交差点
百純一の精神障害者ホームヘルパ一日記
詩う月
続失ひきともり 4年生
森の出口、晴れた空
ー度ガンが消えた:わが人生の記録
フグーナ出版
文芸社
文芸社
文芸社
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文芸社
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