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9.8
昭和 5 9年 度 研究部「調査記録の保管・活用法の検討」報告 川島利道・由形孝 目 次 まじめに.... . . . . . . . ... . . . . .. . . . . ... . . . .. . . … ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ー …. . . . . . . . . . . . . . . . ..2 I I コンビュ ー タを 利用 Lた調 査 記 録 の 保 管 ・活用 法 の 険 討 … … … … … 2 1.考 古 文 献 資 料 を 中 心 と し た デ ー タ ベ ー ス 作 成 の 検 討 … … … … … … 2 ( 1 ) はじ め に .. . . .. . . . . ... . . . . . . . . . . . . . .. . . . . .. . . .. . . .. . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . .. . . .2 ( 2 ) デー タベースに勺いて・・・・・・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 ( 3 ) デー タベ ー スとは何か・ ・・ .. . . . 一. . . . . .. … . . . . . . .. . . . . . . .. . .. . . … . . ... . . .3 ( 4 ) デー タベー ス化の目的 … .. .. . . .… … … … … … … …………… …… 4 ( 5 ) デ ー タ ベ ー ス 化 に 際 し て の 検 討… 一 ・… ・・ ・・ ・・………… … ー・… ・ ・ ・… 5 ( 6 ) 昭和5 9年 度 に 購 入 した機器及 び昭和 59年 度 の 実 施 状 況・・・…… … 6 ( 7) 今 後 の デー タベー ス化の展望・ ・ …・……… … ・ ・ ・ … ・ ・ ・・ ・ ・……ー・…・ 1 7 1 7 2 .遺 物 ・写 真 ・ 図 面 等 の 調 査 記 録 の 保 管 ・活 用 法 の 検 討………… .' 7 ( 1 ) 基 本 的構想に ついて…………ー・……....一…… …… 一・… … …… … 1 ( 2 ) 実 施 に 向 けて の展望… ……....一……・ー…一....……・・・ ・ ・ ・……… … 2 0 3.パーソナルデー タベースについて.................................……一 ' 2 0 ( 1 ) パ ー ソナ ル デ ー タ ベ ー ス と は い・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 一 . . . . . .. . . . . 一 . . . . . . . . . …2 0 ( 2) 具 体 例 の 紹 介 …… ……………・・ ・ … …・一………… …・ー… ー・……… 2 ( 1 I I I ? イ クロフィルム化の総括的検討・一一..一…ー・…・・ ・ ……………… . . .. .2 2 1 はじ めに.. . . .. . . . . . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . 一 一. . . . . . . . . .. . . . . . . .. . . . . ... . . . . .. . . . . 2 2 2.マ イ クロフィルムシス テムについて・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・2 2 3.マイク ロフィルム 化 の 実 施 状 況 と 今 後 に つ い て … … ・ …………・・・… 2 4 W おわりに . . . . . . . . . .. . . . . . . . . .. . . . .. . . ..... .. . . .. . . . .. .. . . . .. . . .. .. . .. . . .. . . . . . . .2 4 挿図 及 び表一 覧 第 l表 名刺の データベース 形式定義・・・・・・…… 4 第1 0表 報 告 書 デ ー タ ベー ス(1) (抜粋)… 1 8・1 9 第 l図 デ ー タ ベ ー ス 化 の 実 施 流 れ 図 … ……… 6 第1 1表 草 刈 貝塚土器 片錘 デー タベース 第 2表 デー タシ ート 1 .先土器時代…………… 1 0 第 3表 デー タシー ト 2 ・縄文時代一... .……… . . .1 1 第 4表 デー タシー ト 3 .弥 生 時 代 … … … … … … 1 2 第 5表 デー タシ ート 4 ・古 墳 時 代( 1)…………… 1 3 6表 デー タシ ート 5 ・古墳時 代 ( 2 )… … ……… 1 4 第 7表 デー タシー ト 6 .歴 史 時 代( 1 )……… …… 1 5 第 8表 デー タシート 7 ・歴 史 時 代( 2 )…………一 '16 第 9表 報告書データベース(1)形式定義………… 17 第 形 式 定 義 ・ ・ ・ ・ ・ ・ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・2 1 2 表 第1 草 刈 員 塚 土 器 片 錘デー タベース 第 2図 マイク ロフィルム (抜粋) … … ー…・…………・・・… 2 1・2 2 . . . . . . . .. 2 3 アノ マ チュア カー ドー . . . . . . . . 一 一. 第 3図 図面台帳…… … … 2 3 fhd n u﹃ ,f I 、 υ l 、 ' 、 ' ' h - 1- マ イク ロフィルム はなく,あくまでも膨大な情報量を処理していく I はじめに 過程での 手順という こと に起因しているこ とを付 言し てお きたい。 9 年度の 「 調査記録の保管・活 用法の検討」 昭和 5 そのようなコンピュータ利用の一段階として , は「考古文献資料を中心としたデータベース 作成 前述したような考古文献資料(主として発掘調査 の検討」を 主体にその他「調査研究用器材の検討」 報告書)の データベー ス化 とい う , 比較的限定 し という ことでマ イク ロフィ ルム化等 について実施 た利用の検討を実施した理由については,本章の (4)で後述するが,概 略 とし ては下記の 通りで 1 1 島・田形の 2人が担当 した 。 することとな り , ) データベー ス化については昨年度からの継続と して先土器 ある。 歴史時代の各時代の データシートの 一つには,内 的要因があげられ よ う。当センター 作成 とそ の検索シス テムの検討を 目的と して行なっ の受託及び研 究事業に伴う発掘調査において ,各 た 。 調査から生じる情報量には種々のものがあり ,時 またマイ クロフィルム 化は 5 6 年度から の継続 で 代・遺構や遺物の種類等は ,調査研究員個人で正 あるが,昨年度から各事業毎の調査で実施してい 確 な処理を 行な うにはあ る程度の時間的制 限を含 るので,今年度はその実施状況及び今後の保管 ・ めた 限界があろうかと思われる。このような限界 活用についての検討を目的として行なった 。 をカバーするうえで,考古情報のデー タベース化 を図ることは急務であろうか と考える 。 他方,外的要因にも同様なことがあげられる。 I I コンビュータを利用 した 調 査 記 録の 保 管 ・ 当セ ンターの 大 きな事業の 一つで ある「文化財保 活用法の検討 護思想、 の緬養と普及を図る」 という目的か らも, 当センターの発掘調査を含め た千葉県内の考古情 報を収集・整理・活用し,情報の公開という対外 1 . 考古文献資料を中心としたデータベース作 成の検討 的なニー ズに応 える必要性 は痛感きれ るべきも の であろう。 上記のような理由に基づき,考古情報のデータ ( 1) はじめに ベ ー ス化の検討を 開始し た。そこで本稿で は,デー タベー ス化につ いて具体的 な説明を加えながら, 考古文献資料 を中 心 としたデータベース 作成の 検討 に関して は 、 昭和 5 8 年度研究部事業のう ち 、 考古情報にい かにコ ンビュー タが利 用できるの か という 事を 中心に 論を進め ていきたい。 「調査研究用器材の検討」の一環として発足した。 本年度も昨年度の継続事業 とし て,実質的 な基礎 ( 2) データベース について 資料(報告書のデータシート化)作成に入った段 学術情報システムにおけるコンビュータ利用に 階である。 言うまで もなく、考古情報の氾濫する現状に お 関しては,欧米と比較すると立ち遅れが見られる いては、情報の収集・活用あ るいは普及活動 にコ ものの, 比較的早 くから研究が進められ, 近年で ンビュ ータを利用することは、最早避けられない は科学技術 との提携と共に,化学・医学分野の 自 状態 に達して いる と思わ れる 。上記の問題は 、発 然科学系を中心に比較的まと まった学術情報に関 掘調査 に所産する 報告書のみに限らず、発掘調査 するデー タベ ースの作成が行なわれている。 の もたらす考古情 報 (出土遺物・図面・ 写真及び デー タベース の用語的な意味は ,昨年度の『調 その他の記録類)の すべて, あるいは ,発掘調査 査研究用器材の検討』報告の 「第 3章 の諸作業自体を情報の集合 と考えるならば,そ の タを利 用した 調査研究に つ いての検討」のなかで ような 諸作業も 含めて,「発掘調査」自体の コン 簡単な説明を加えておいたが,若干の説明 不足を ビュータ利用を考える時期に到達しているのかも 感じ るた め,前後 するよ うだが再度具体的な説明 知れない。このことは , よ り複雑 な仕事を求める を行なっておきたい。 コンビュー データベースとは ,情報学的には 『きまぎまな というような仕事量の難易きを要求しているので n H可 , , 、 ‘ )ρhu υ l , -2- 利用の 仕方に対処でき るよう に整理き れコンビュー ができ ,及 川氏 を中心とす る研 究者の研究に直接 タによ って一元的 に管理 きれて いる デー タ(情報) 触れ ることができ ,当 センター の 目的とす る 「 考 註 1)と定義きれ ている。更に大別 し の集 ま りJ ( 古文献資料のデータベース化の検討」に 際 して, て,大型の汎用コンビュー タに大量の デー タを蓄 大 きな指標を 持つことができた。 え , 電話回線等の通信回線を使用し て利用者のニー ノマ ー ソナルコ ズに応え るものと, いわゆ る O Aや ( 3 ) データベ ースと は何か ンビュー タと専用のソフ トウエア を使用して ,個々 本項では,データベー ス とは 何か ということを、 にシステ ム化し利 用者の ニーズ に応 えるものとの 具 体 的 な事例 をあげて 説明 してみたい。 前項で こつに 分類す ること ができょ う。 当センタ ーの場 はデータベース の情報学的な定義 を述べたが,具 合,考古文献資料(主 として 発掘調査報告書)の 体 的な例をあげるならば名刺 の整理が身近な例と データベー ス化を目 指すという 目的を持 っており, して 適 当であろう か と思わ れ る 。 考古学 にとって の基本的な発掘調査の 大きな集大 ここに 箱 にいっぱい入った名刺があるとする。 成である発掘調査報告書 を一次資料 として使用す 名刺の数は問 わない。世間一般 で,個 人が受け取 るの である から,そ のデータベース化とは考古情 る名 刺の数 を想定してもらえばよいだろう。名刺 報の すべてを含んだデー タベー スを構築しなけれ というのは,比較的体裁が整 っており,個性的な ばな らないの は当 然であろう。とすれば, ( 1 ) で も ものはあるにして も , どの名刺にも記載 きれてい 述べたように, 発掘調査 の生 み出 す情報 には 多種 る ものとして,本人の名前 ・所属 ・肩書 き・住所 (勤務先あ るいは自宅等)・ 電話番号 ( 最近は かつ膨大なもの が あり ,そ れに伴 うような対象機 FA 器 システム・ ソフトウエアシステ ム共に ,大規模 X番号も 書 き込まれている場合 もある)は普通の なシステム 設計 を組み立 てなければ対処できない 名刺には記載き れている。そ の他に会社等のシン であ ろ う。しかしな が ら,昨年度及び基礎資料作 ボルマ ー ク , キャ ッチフレーズ¥本人や勤務先に 成に 入っ た今年度 も,いわゆ るパーソナルコンビュー 関する写真,裏面に英文字で氏名 ・住所等 を記入 タ ( 以下パソ コンと 称 す る) と , それに伴う ソフ したも のも ある。 トウエアを 対象にし たデータベー ス化 を検討 して そこで,これらの 名刺か ら生 じる 情報 ( データ ) おり, いわば試作 , ある いはモデル的 なデータベー を基に ,名刺 の整理・ 管理から 交友関係のデータ スと 言う ものにな ろ うかと も思わ れる。今後,当 ベースを作成することを前提条件として,データ センター が考古情報 センターとして,県 内の考古 ベース化に必要な項目を 選定する。 情報を 供給する 役割をも 果 たすよう な機関 として ① 氏名 1 ( 漢字) 発展 してい くうえで,前述したような大規模 なシ ② 氏名 2 (ふりがな ) ステム化 を図る 際の一助になればと考 える 。 ③ 勤務先 ④ 所属 ・肩書 き 考古 情報の総合的な デー タベ ース化の検討とし て先駆的な研究 には,筑波大学 ・学術情報処理セ ⑤ 住所 1 ( 勤務先) ンターの 及川昭文 氏 を中 心とする 研 究者 グループ。 ⑥ 電話番号 1 ( 勤務先) の存在 が知 られよう。 及川氏の 業績 とし ては, 昭 ⑦ FAX番号 (勤務先) 7 年度科学研究費補助金 を基 にした 『 考古学遺 和5 ⑧ 住所 2 (自宅等) 物 ・遺構デー タベース の作成 と利用法の確 立』 が ⑨ 電話番号 2 (自宅等) 知 られるが, 他にも『員塚デー タベー スJ ( 註 2), ⑬ シンボルマー ク 『 美術 史学データベース の構築 とそ の課題 J( 註 3) ⑪ キャッ チフレ ー ズ 等,考古学や文化財関係の総合的なデー タベース ⑫ 区分 1……公 ・私的交友の区別 化に 意欲的な 姿勢 を持ち, 筑波大学で も考古学の ⑬ 区分 2…… 受 け取った場所の区別 ⑪ 備考 ………上記項目以外の特記事項 なかに 専 門的な 講義 も聞かれているということで 9年度,筑波大学で行な ある。 ( 註 4)筆者も昭和 5 項 目の 選定に 際 して先ず検討しなければな らな われた「先 史学特講 I I I・集 中講義 『考古学 におけ いことは,データベース構築後 の利 用 に際し て , るコ ンビュ ー タ作用 JJ に参加する 機会 を持つこと 検索に 必要な項目と不必要な項目の 判断 であろ う 。 IJ n ・ 、, nud , , l r ' t 、 ‘ -3- 前述の項目で例えれば¥⑩と⑪の取り扱い方であ 〈作業に入る。第 1表にそのシス テム設計の例に る。会社等のシンボルマー クや キャッチフレ ー ズ ついて,実際にパソ コンを使用して実施してみた。 などは,名刺の視覚的なイメ ー ジアップを狙って 使用し た機器は, のかどうか,すなわ ち利用の大きな目的の一つで NEC .PC8 8 0 1 m kI Iモデ ル 3 0 (本体 +キー ボード), NEC .KD5 5 1( 専用 カラ ーデ ィスプ レイ), EPS0N. RP-8 0F/ 漢字プリンタ)であり , ソフトウ エア は TIK ( ある検索 時において 側アバ ロン製の MY 記載きれている場合が多い よ うであるが,今回作 成し よ うとする交友関係のデー タベー スに必要な これらの項目から検索する 必要性が生じるかどうか,以上の ような判断はデー CARDという NEC.P C 8 8 01 用のカ ー ド形の デー タベー スソフトである。 タベー ス作成者及び利用者に とって最も重要な こ とである 。こ の場合は,利 用の一番の目的が交友 関係の リストア ップを意 図 しているため,⑪・⑪ 8 5/0 6/2 9 1 8: 51 :01 {形 式定義] 項目名 f ぬ 属 性 桁 索引 N ( l 氏名 1(漢字) 全角 1 0 設定 2 1 の項目は後述す るソフ トウエアのシステム設計時 かな) 2 氏名 2 ( 全角 2 0 設定 2 2 には省 いた。 3 勤務先 全角 2 0 予約 2 3 4 所属 ・肩書 き 全角 1 0 また,項目 は大別して次の二種類に区分され る 。 一つは 名刺に記載きれている項目(名前・勤務先 ・ 所属・肩書き等),他方は名刺には記載きれていな │ 2 5 6 電話番号 │ 半角 2 6 7 FAX番号 半角 1 5 2 7 B 住所 2 (自宅等 ) 全角 3 0 2 8 類である。 この場合の記載 されて いない もの とは, 9 電話番号 2 半角 1 5 2 9 ふ りがな)・区分 1・区分 2の よう な項目 氏名 2 ( 1 0 区分│ 全角 4 予約 3 0 である。 1 区分 2 全角 1 0 予約 3 1 1 2 備考 全角 3 0 いが,検索 に際 して必要 と予測され る項目の二種 氏名 2 (ふりがな)は ,人名の読みに関する混 3 2 1 3 3 3 1 4 3 4 利用 に便利 な条件 となる ケースが多い と思われる。 1 5 3 5 区分 1では,名刺を受 け取った人が公的な交友な 1 6 3 6 のか私的 な交友 なのか を区別す る区分である。区 1 7 3 7 分 2は,名刺 を受け取った場所(例 えば自分の勤 1 8 3 8 1 9 3 9 2 0 4 0 乱を 防 ぐため ,ま た5 0 音順の リスト作成時など, 務先・ 相手の勤務先・ 出張先 ・私的 な場所 ・パー ティー会場等 )を区別 する区分である 。今回作成し よ うとする名刺の データベースでは,この区分 1・ 属 性 桁 索引 2 4 5 住所 1( 勤務先) 全角 3 0 1 5 項目名 レコー ド長=3 7 3 景 大 件数 = 4 8 0 区分 2が交友関係 を把握する うえ で重要なポ イン 第 ト項目 となる 。 1表 ' 名事J Iのテータベース 形式定義 この よ うに デー タベー スの構築に際しては,直 接の対象資料 とす る 1次資料(この場合では名刺) ( 4 ) データベ ース化の目的 と,そ れか ら派生し て生じる 2次 資 料 (この場合 8 年度 よ り検討を開 本項では当 セ ンタ ーで昭和 5 2,区分 1.2など の名刺に 記載きれて 始し た「考古文献資料を 中心と したデー タベ ース いないデー タをま とめ たも の) とが基礎データと 作成の検討 について,そ の 目的とす るとこ ろを 述 して取り扱われる。名刺の管理とい う比較的単純 べてみたい。 では氏名 9 年度で 1 0周年を 当セ ンタ ー も,発足 以来昭和 5 なデータベー ス作成作業を行 なうう えでは,こ れ スに必要な項 目を選定す れば,該 経過 し, その前身組織である 北総公社及び都市公 当する ハードウエア (機械)及びハ ード ウエアを 5年余の実績 社文化財調査班か ら数える と,既 に1 らのデータ ベ 動かす命令の集 ま りであるソフト ウエア の選択を を作り上げて きた 。言わば千葉 県に おける埋蔵文 行ない,ソフ トウエア につ いては市販のものを使 化財調査の本格的な体制作りに 大きな足 跡を残し 用する のであれば,各々のソフ トウエア の コマ ン てき た と言って も過言では なかろ うと 思う。後述 ドに応じて ,各項目の システム設計を 実施してい する よ うに,当 セ ンタ ー及び その前身機関等で調 32 J nxo 、 ,a 、 ‘ Aud l , , 4- 査や発行した発掘調査報告書も 1 0 0冊を越え,研究 大の理由である。要するに発掘調査報告書自体が 紀要・研究連絡誌等を中心と した学術論文集も冊 デー タの集合体であるという考え方に基づき,そ 数を重ねている。又,広〈県内を見渡しでも,発 れらのデータの集合体のなかから,時代区分・遺 8年度で 5 3 0冊以上,昭和 掘調査報告書総数は昭和 5 跡・遺構区分・遺物区分及び自然科学区分に大別 5 9年度末には 6 0 0冊を越える報告書数を確認してい し,主として検索時に各時代の研究者が必要とす る。これに 雑 誌 ・論文中の報告例を加えると,本 る最小限の項目を選定し , なおかつ整理・集大成 県の報告デー タ件数は 1, 0 0 0件を優に越えると思わ しながら項目数の限定を図った 。検討を開始 した れ,今後発表されると予測きれる報告件数には, 昭和 5 8年度では,千葉県内の報告書数の把握,及 なおかつ膨大なものが予想きれる。 びデー タベース化に伴う基礎デー タ作成のための, この よう なデータ件数の増加と共に,発掘調査 いわゆる発掘調査報告書の デー タシート化 の検討 規模の増大化が認められ,一遺跡で生じる情報量 作業から実施した。特に,デー タシ ート の作成は の増加現像も認められる。-遺跡で竪穴住居跡数 各時代(先土器・縄文・弥生・古墳 ・歴史時代) 百軒を検出する遺跡も稀ではなくなってきた。更 での統一化きれたデータシー トの作成を試みたが, に , 考古学に対応する時代も拡がり,先土器時代 時代によっては不必要な項目が増えすぎる こと, !:i:では近代,すな から中近世は言うに及ばず,最 i あるいは使用する機器が,今回はマイ コンである わち 明治時代以降の考古学がきかんに提唱きれ て というハードウエア的な制約条件に加えて,デー いる。本県でも,当センターにおいて明治時代の タベー ス構築後の利用において,検索時に目的 と 藤原式揚水車跡が発掘きれ注目きれた。このよう する 検索が各時代単位で行なわれるこ とが予想き に,調査規模・対象時代の拡がりの結果,発掘調 れるため,あえて統ーしたファイルを作成する必 査の所産す る 情 報 (デー タ)量は膨大なものであ 、コ 要性はさほど認められないと思われた 。 またノ tノ り,最早, コンビ ュー タ等の機器を使用した情報 ンを使用した場合の デー タベース 用の市販 の ソフ の整備体制を整えなければ,過去の実績も現在の トウエアのなかには,リレ ーショナ ル ・デー タベー 実績も全く無に帰するものと思われる。 ス と呼ばれるソフ トウエア も登場し,メイン デー 一方,組織内の変化及び充実面から,当セ ンター タベー ス とサプデータベー スを集合演算さ せる 機 の研究・ 普及事業の割合 は年々増加していると聞 能を持つものもある。このような機能を持つ ソフ く。従来の発掘調査・整理作業,あるいは研究事 トウ エア の理念に基づけば, ある程度 自由な観点 業に加 えて 普及事業の確立が提唱きれてお り,県 で,自由に操作し,全〈新 しい関係の リレーショ 内の埋蔵文化財情報の収集・活用 ・提供が望まれ ン ( デー タベー スの関係 ) を作ることも可能なわ ること もあろう。 けである 。そこで,基礎 デー タ作成時において, 考古文献資料(主 とし て発掘調査報告書)の デー 各時代別に異っ たフ ォーマ ッ トでの デー タシ ー ト タベース化 を目指す ことによ って, これ らを大型 を作成 し,そ れぞれの時代の特徴を より 多く盛り 化す れば,当センタ ーが千葉県におけるいわゆる 込むこ ととした。 埋蔵文化財情報セン ターの役割りを果たす ことも 8年 度 の 実 施 状 況 に 関 しては,前述の通 昭和 5 可能で‘あろうか とも思われる 。 こ の こと は,県内・ り,各時代のデータシ ー トが完成し,確認のため、 県外の研究者は言うに及ばず,広〈一般県民の埋 試 験 的 に デ ー タ シ ー トに デ ータを記入 し , シー 蔵文化財 に対する 理解を深めるうえでの一助を成 ト自体の不備・変更等を チェ ックしたにとどま っ すことも あろ うかと思う。 た 。 上記の よ うな理由によ り,当セ ンター において ( 5 ) データベース化に際しての検討 考古文献資料の データベー ス化の検討を開始 した。 ここ で言 う考古文献資料とは概報等も含む発掘調 考古文献資料のデー タベース化の検討を実施す 査報告書を指すが,一次資料 として 発掘調査報告 るにあたり,基本的な デー タベー ス作成の方法を 書を選んだのは,目的 とする デー タベース のモデ 2 )に述 下記に述べておきたい。なお本項は本章の ( ル的試作を よ り早〈 作成できる よ う , 比較的体裁 べ た筑波大学「先史学特講1II.集中講義『考古学 の整った一次資料を取り扱いたかったのがその最 における コンビュー タ利用 JJでの及 川昭文氏の「考 υ AH﹃ AUJ V 、 l ' ' 、 l ( -5- ( 6 ) 古学デー タベ ー ス」の講義内容を参考にきせ てい ただいた。 しか し一切の文責は筆者が負うも ので 昭和 5 9年度に購入した機器及び昭和 5 9年度 の実施状況について 「考古文献資料 を中心 とし たデー タベー ス作成 ある 。 デー タベー ス化の実施 と一口 に言 っても,大別 の検討」を開始し た昭和 5 8年度に関しては, ( 4 )で 5) 述べたように一年目であり ,準備段階と して, ( して下記の三つの段階が考えられよう 。 1.デー タベー スの設計 で述べた流れ図で言えば デー タベー スの設計の う 2 . データベース の構築 ちデー タシ ート の作成 とい う段階で終了した。そ 3 . デー タベ こで昭和 5 9 年度は 5 8年度の継続 とし て,基礎資料 スの利用 1の設計では,実施に際しての準備段階にあた であるデー タシ ート へのデータ記入作業に入っ た 。 り,現状の分析・目的の把握,構築手順の検討, 又,それ と並行して年度当 初,当センタ ー におい 収録項目の選定・定義があてられる。 2の構築に てもパー ソナル コンビュー タの導入を図った。 は,基礎作業 と入力作業があては ま り,基礎作業 導入 した機器は , NEC. PC1 0 0モデル 3 0( 本 にお いて は,一次資料の収集, 一次資料の整理・ NEC'PC-KD 6 5 1 (専用カラ ーディ スプ レイ), NEC.PC-PR 2 0 1 (日本‘ 語 シリアル プリ ンタ )である。メイン 0 0に関しては ,1 6ビット機のニュー 機器である PC1 加工・デー タシ ー トへの記入があたり,入力作業 においては,ハ ー ドウエアの選定, ソフ トウ エア の システム設計を経て ,実際のコン ビュー タへの 体 +キー ボード十マウス), 入力 作業があては まる。 3の利用では,オンライ フェイスという売り込みで発売きれ,当初 は比較 ン情報検索や冊子体資料の作成などの利用があた 的話題性をさらったが,最近の評価 としては,ホ る 。 ビー中心の グラフ ィクス専用機 という感 じに落 ち これらの三つの段階を流れ図 とし てまとめると 着いてきた よ うである 。ま た「その 日から使える」 とい うキャッ チフレーズで実用ソフトウ エア ( 日 第 l図の通りである 。 本語 ワードプロセッサー及びマルチプラン )が添 付きれていた ため , 却って ソフ トウエア業者の意 匝日 欲を欠 いたようて1 市販のソフ トウエア 数が他機 種 と比較する と数え る程しか見当らな い。全体的 1 0 0はNECの1 6ビッ ト機の な印象からすれば PC │緋手順の検討│ 品 なかで孤立した存在になった 感 じは否めない。 同 両 両 証ミ副(項目 辞書の作成) しか し,メ イン OS上に MS-DOSという D OSを採用して いるため, デー タの共有に関して はMS-DOS上で, MS-NETWORKSをはじ 一成一 一作一 一の一 -Y ー 一一 一 ﹃ ナ 一 一一 一。,一 一 品 匝E !一次情報の収集 。 めとし た通信ソフトの媒介に より可能 で、ある 。一 l 応の データの共有シ ステム体制きえ整っていれば , サポート する こと も不可能 で・はない。 また , コンピュー タに 限らず ハー ドウ エアには │ハ ドウ エアの選定! 技術的な革新が常に つき ものであり, いたずらに ハードウエア の新製品を追求す ることは避けた方 4 r : : = = = = =~互豆玉三亙E 七竺ζ?竺~ が賢 明かと も思われる 。むしろ重要な ことは,ハー ドウエアに対応す るソフ トウエア の拡充を図る こ とであり,ハ ー ドウ エアが生きるか死ぬかはソフ 利用 巨互至空E トウ エアにかかっているのは当然である。 コンビュー 圧E主主主翌~ e tc タは機械があれば何でもで きるのではなく,そ れ を動かす命令の集 ま り(フ 。 ログラム)がなければ, ただの箱である とい う認識がい まだにな きれて い 第 AHHU nHHV 叫 Jb Jt e' ‘‘, ' , ‘ 、 ‘ •• 1 1 豆 │ テ' ー タへース化の実施 流れ図 ないのは ,全くも って意外なことであ る 。 -6- それに附言 して ,最近の コン ビュー タ,特にパ ソコンと 呼は、れる小型コ ンピュー タに関 しての ソ れは各時代に共通する統一事項である。以下,各 時代の デー タシー ト作成の根拠及び問題点を記す。 ( 註 5) フト ウエア の認識も変えな ければいけない時期に ある よう に思われる 。パソ コン が普及 して きた 当 ①先土器時代 初は ,ノ マ ソ コンユー ザーという のは , コン ビュ ー 先土器時代の遺物 とし ては,通常,石器・剥片 タ関係 の仕事 に携わ ってい る人や,いわゆる マニ 類及び離が全てであり,遺構にお いて も住居跡や アと 呼 ば れ る人たち を中心 に限られ てい た。 そ こ 土墳な どが発見きれ ることはほと ん どな し その では,当 然のことながらユーザーの各々 のニー ズ ため遺物集中箇所 とし てのプ ロ ッ ク (ユニ ッ ト), に応え なが ら,ユーザー 自身がプ ログラムを考え, あるいは礁群な どが主体 となっ てい る。 そ して, 設計し ,試 用 しながら 次第 に実用 化 を図 ってきた。 これらの石器群の時間的な変遷 は,石器の型 式学 とこ ろが ここ 数 年 間で,パ ソ コンユ ーザー は飛躍 的研 究 とテ フ ロクロノロジー の連携に よ り明らか 的 な増大 現象 を見せ , 又,ハ ー ドウ エ アの対応 と に なり つつ ある 。 しかし,い まだ統ーし た詳細 な も相まって, 編年が作られていないため , 時間的な変遷は層 位 ソフトウエアも当 初に比較す ると 増 加し, ソフトウ エア自 体 が 商 用化 のベ ー スに乗り , に よる とこ ろが大きい 。こ の ため,今回作成 した 充分そ の機能 を果 たしている。こ の よう な現 象を デー タシート におい ては,縦軸に遺構・遺物を置 見れば,我 々 を含め た一 般ユー ザーは,こ の よ う き,横軸に層位を配 して 構 成すること に した。次 な市販の ソフトウエア を使用す ることによ って , に記入上の問題点 である が,以下の 3点が あげ ら もはや 自分 でプ ログラ ム を開発する時 間 も,能 力 れる 。 開発に要する時間も省けて, その分, シス テム 設 o層位が不明確 計及 びデー タ収集等の各々の専 門的 な作業に重点 o遺物集 中箇所の把え 方の相異 o遺物の名称、の相異 を置く ことができる。 上記 の ような近年 の動 向に基づけば,当 セン ター これ らに つ いては ,なるべく報告書に記載 きれ の コンビュー タ利用 の検討 におい ても , ソフトウ ている通り に記入 す るが, デー タシ ートの 記載内 エアの 開発に は市販 の ソフトウエア を積極的 に利 容 以外のものに つ いては, その 旨を記入す ること 用してい く姿勢が,大規模 なシステム 及び専門的 にし た。 又,今後 は石材に関 す る情報 も興味深い な人材 を導入す るまでは適当 なのでは なかろ うか ものがあ る 。 ② 縄 文 時代 と考 える。 9 年度のデー タベース化 の実施状況で 次 に昭和 5 縄文時代 を考 える 上 で,現在 一番重要 な軸 とな 8年度に作成 したデー タシー トに実 ある が, 昭和 5 る ものは時期区分 である。それ は, どの よう な場 際の デー タを記入する作業に 入 った。 合 で も,そ の遺構 ・遺物の所産 とな る時期 を無 視 表 2-表 8にあげたように,デー タシートは全 して論 を推 し進め ること ができ ないから であ る 。 体 で 7ページに 区分き れ,大区分 として 各時代 ご この事は特 に縄文時代に限られ た訳で はな いが, とに一つ の フ ァイル型 式 を とった。 更に古墳時代 土器形式をタイ ムスケ ー ルと して組み上げら れて と歴 史時代に関し ては, 項 目数が一枚のフ ァイル きた縄文時代の時期区分 は , 他の 時代に比較 して に収 ま りきれず,テ‘ ー タシー トの段 階でシート を 非常に 安 定 した区分 とな り得 るからである。 2枚に分けた。このことはコンビュー タへ の入力 次 に重 要 な軸 とな るも の‘ は , 前述 の通 り遺構と 作業 の際 に , 項目数に応 じてシ ート 件 数 (この 場 遺物であ る。した がって この二つ の要素 を捉える 合はデータシート 枚数) が変 化するた め, 1枚の こと に よって,縄文時代の基本的な要素を抽 出で フロ ッピーデ ィスクに 何 件のデー タが収録 でき る きる訳であ る 。 のかが,時代毎 に変化すること が予想され, ソフ そこで今回作成 す るデー タシ ート は時期区分を トウ エ アシ ステム設計時 に重要 な検討事項のーっ 横軸に置き ,遺 構 ・遺物を縦軸と し,該当 す る項 とな ろ うかと 思 われる。 目を 文 献 より 抽 出しようとす るもの であ る 。 また , 大別して 時期区分を横軸に,遺跡 ・遺 構 報告書から のデー タ抽 出は, 基本的には記載内 区分及び遺物区分を縦軸に 並列し て設定した。 下 容通り に記録 す る ものであ る。そこ で一番問題 と 、 flt J白 n ) -nHHυ -7- なってくる こ とは,縦軸に設定した時期区分を明 次に記入上の問題点としては, 土器型式名や そ 記していない場合である。遺構についてはその性 の細分きれた時期を記載していない場合である。 格上,土墳のように時期不明なものもあり,やや デー タシ ー ト記入者が明確に判断できるものにつ 当初の基本概念からはずれてしまうものが出てく いては記入者が記載するこ ともやむを得ないもの る。 また遺物に つ いては石器の よ うにやはり時期 であろう。その内容が諸説ある場合は「特記事項」 不確定なものが存在する 。 この点についてはやは 欄にその旨記載 しておくこと とし ている 。 り縦軸 と横軸の設定の方法に若干問題を残してい ④古墳時代 るようである。 古墳時代関係のデータシ ート 作成に際 しては, ③弥生時代 遺物に関する分類 と,前方後円墳に象徴きれる墳 弥生時代のデー タシ ー トは,他時代と同様に, 墓に関する分類の二つの大分類が必要 、 で ある。遺 縦軸に遺構及び遺物内容を,横軸に時期区分を設 物の分類項目の設定は,集落跡出土遺物 と墳墓出 定している。 土遺物に共通の項目を設定したが,墓前祭把に伴 デー タシ ー トの縦軸の上半分には,遺跡の種類 や検出きれた遺構の性格及ぴ名称を記載し,横軸 う土器群や他地域からの搬入土器群に つ いては, その重要性から出土位置による分類項目を設定し には前期・中期・後期の時期区分を設定した。そ ている。古墳時代 とい う特殊性から,武器・武具・ のうえで各時期を前葉@・中葉③・後葉。に細分し 馬具類に つ いては細かな分類項目を設定 した。墳 ている。前期を加えた理由については,最近の研 墓に関する分類に つ いては煩雑をきけるために項 究で東日本でも当該期の遺跡・遺物の発見・検出 目数を少なく している 。特に墳形や周溝の形態に の報告がきれてきており,千葉県内においてもそ よる分類は,現在細分化の方向にあるが,前記の の可能性がでできているからである。弥生時代の ‘-、 理由から最少限に とどめている 。石室の構造 で て 時期区分 とその細分きれた各期が他地域 とど の よ 横穴系竪穴式石室 を加 えたが,これは上総・下総 うな並行関係にあるのかは,い まだ説のわかれる において 7世紀代にみられる,構造的に は横穴式 ところである。今回のデー タシ ート 作成では,他 石室でありながら,機能的には竪穴式石室 を持つ 地域からの搬入土器については,前・中・後期と 墳墓を意識してのことである 。次に大きな問題に いう大わくの中でとらえておくことにした。 時期区分についてがある 。土器群に ついて 現在 ま デー タシ ート の下段は,出土した遺物の分類で では五領期・和泉期・鬼高期の三期に分けて記載 ある 。土器形式の 細分は,前期に条痕文系土器群 きれている例が多い。今回の デー タシ ート 作成で を加え,中・後期にはそれぞれ既設の形式名を記 は,五領期を 4世紀代以前から 4世紀代に,和泉 載 している 。後期には 「 印 手 J 1"""北関東系 」の項目 期を 5世紀代に,鬼高期を 6世紀代にそれぞれ仮 を設定している。「印手」については印手式,印描・ に相当するもの として いる。 この分類はあく まで 手賀沼系,白井南式 と呼ばれている土器群を含め もデータシ ート 作成上の 技術的な面からの こと で ている。また「北関東系」としたのは,最近その ある。そのうえで 7世紀以降を別期として加えて 類例の増加がみられるところの十王台式・長岡式 ・ いる。 ⑤歴史時代 足洗式・東中根式・二軒屋式 と呼ばれる土器群を 含めている。 他時代と同様に横軸に時期区分を設定 し 縦軸 土器以外の遺物については,分類の基準として, には遺構・遺跡・遺物のそれぞれの区分を 並列し 第一に材質による分類,第二に用途による分類を た。他時代と大きく異なる点は,縦軸 に遺跡区分 設定した 。個々の分類については必要最小限にと が加わることであろ う。こ の ことは, 奈良・平安 どめている。 時代以降の遺跡に関して は,前時代 と比較すると , 最後に,自然遺物の遺存体に つ いての項目と, 自然科学分析の項目を設けている 。 その性格等の位置づけが よ り明確化きれる こと , それと共に,検索段階にお いての必要性が伴う こ 以上がデー タシー ト作成に関 しての概要であり, とがその最大の理由と して あげられる。しか しな 縦軸と横軸によって基本的な時代と遺物の時期同 がら今回の区分では,デー タの項目数をできるだ 定は可能と思われる。 け集約することを念頭に置いたため,遺跡区分の d o a ' ' ' ‘ 、のyλu AHHU , n ム 、 , ,、 目 , -8- 一部は遺構区分で補う こととし ,遺跡区分の項 目 そこで土器以外の遺物に関しては,使用目的別の は必要最少限度に とど めた 。遺物区分につい て も 分類法に依る こと が最適と思われた。 しかしなが かなりの集約を図り,区分上の項目では集約した ら,実際には素材別の分類を行なわなければ対応 大分類を基に し,各項目の備考欄に具体的な 小項 できないものもあり,項目に不統ーな様相が生じ 目を加える こと とし た 。 たの は否めない 。又,土器の分類に しても,実際 次 に作成上の問題点であるが,大きな問題点 と して以下の三点があげられる 。 の検索段階に対応し て土師器・須恵器の器種分類, あ るい は生産地の問題等を含め た細分類の実施が 一つは 時期区分に関し て , いわゆる 「 古代」の 必要で‘あり,むしろそちら が先決事項 では ないか 時期区分 につ いてであ る 。 考古学の時期区分にお と思わ れ るが,今回の デー タシー トの 作成に際 し いて,奈良・平安時代に ついては ,調査報告書の ては土師器・須恵器に関 して は,今後の検討を要 多くが土師器編年・須恵器編年を用い ており,種々 すると いう理由で大分類のみに とどま ってい る。 の問題 はあるに しろ前者 では 真間期 =奈良,国分 期 =平安 という区分,後者 では 一世紀 を 4区分 し ① ⑤に述べ た よ うに,各時代の デー タシー ト は,考古学の学術的 な意味においては ,非常に 大 た年代を設 けている 。今回の デー タシー ト作成に まかなものになろうか と思われるが, パ ソ コン 際し , 古代の時期区分 を大化以後・奈良時代・平 で扱える と予 想 し た 範 囲 で , 項 目 数 を で きるだ 安時代の三区分 に限定 したのは, 土器編年の確立 け最少限に とど めた。又,全体的な問題 とし て , に未だ問題点の存在する ことと,デー タベー ス作 遺物区分の うち 土器以外の遺物を製品別に分類す 成後の検索 において奈良・平安時代を細分し た時 るか素材別 に分類す るか という 基準で各時代担当 期に限定 して種々の検索を実施する こと はない と 者の 共通 した検討事項 となった が,一応弥生時代 判 断 したからであ る 。 又,奈良時代以前 に 「 大化 以降は製品 別分類を基準 とす ること で統ー した 。 4 5 以後」 と い う時期を 設定し たのは,具体的には 6 又,大前提 とし て 1件の デー タは 1冊の報告書 年以降 の 7世紀後半を指 し , 関東地方で はい まだ 単位でと らえる こ ととした。 しかしながら,報告 「 古墳」が築造き れて いる時代に相当す る。こ の 書 のなかに は複数の遺跡の発掘調査報告が収録 し よ うな関東地方に 比べて,畿内においては藤原宮 であるものがあり ,む しろその ような場合の方が を最大 とする初期中央官街の設立期でもあり,畿 多い。又,構築後の利用 に際 しでも ,報告書単位 内におい て該期の紀年銘木簡に上総国の地名等が での検索 よ りも 遺跡単位での検索を行な うことの 7世紀後半 方が多い と思 われる 。 そこでデー タシート への記 以降を歴史時代の一時期 として設定する必然性 は 入の段階で遺跡単位で作成を行ない,書籍番号 と 充分にあり得 る と考えられるからである 。ここで いう形 式で,報告書名と遺跡名が合致するよ うな 問題 になるの は,古墳時代との接点をい ずれの時 コード化 を図った 。 書かれている こと などを考慮する と, 更に ,考古文献資料のデー タベー ス化 を目指す こ 期に限定す るか という こと であり,今後の検討を 要 す る と思わ れる。 二番目の問題点と して遺跡区分の問題が上げ ら とに は , 千葉県内の埋蔵文化財の情報 化を図る目的 を有する こと は前述した通 りであるが, 1-2年 れ る。前述の とおり,遺跡区分は歴史時代に初め 間で過去の 膨大な資料のデー タベ ー ス化 は不可能 て設定し た区分であるが,報告書記載に明確な記 である。 言 うま でも な くデー タ シート の記入作業 述ができ得 る調査例は とも か し 遺 跡 全 体 を 完 掘 に は 専 門 的 な 知 識 を要し , デー タベース化の基 せず部分的にのみ発掘する例も相当数あるため, 礎 中の基礎作業であるから, この作業に要す る時 明確な基準を持た せ るこ とは不可能 で、 あり,今回 間が全体に要す る時間のほ とんど を費寸 と言っ て は遺物区分 と共 にあく まで報告書の記載 に準じ る も過言ではなかろ うと思 う。 そこ で とり あえず, こと とした。 当セン ターで発掘調査 し,発行 した報告書,その 三番目の問題点は遺物区分にかかる問題点であ 前身機関で発行 したもの,及び県教委等の委託を る。前述 した とおり, デー タシー ト化に際す る項 受け た重 要 遺 跡 確 認 調 査 等 の 報 告 書 に 限 定 して 目数に は限度があ り,膨大な種類に及ぶ遺物をそ デー タシ ート の記入を行 なった。 その結果,昭和 5 9年度末の段階で,第 1 0表 にあ の まま 項目 として 入力 す ることは不可能である 。 、 EJa ' 、 AHHU のJ凸 /tt qd 9- _ , 、 │ 書 籍 番 号│ 、 t 旬s c : コ 4語. J - ,ー 、ー 也 --"島..-. . ,、 ー - 、~ ) 汗 ぞと 武蔵野 ロー ム層 遺 槍 川 ロ ー ム 層 四 層 J( (~~ 層 I ( ~層 I ( (第 ~i│暗色帯 層 ) ) N 層 │H lーム 層 1 I ( ソ フ トロ 層) 第 2暗色帯 )1 (A T) 1 明 / f 一 、 数 量・ そ の 炭 化 物 片 集 中個 所 そ の 他 頭 住居跡 ( 広( )・土 i )・炉跡 ( )・焼土 ( ( ポイ ン ト) 器 ナ イ フ形石 器 ( 切 出形石器・台 形石器・ 台形機石器) 角 錐 状 石器 ( 尖頭器機石器 ・舟底形石器・ 三稜尖頭器・ゴ ロゴ ロ石 器) スクレイパー ( 掻器 ・削器) 最 j I 用5 主 量 片 喫形 石 市 田 器 石 石 石 器 ( グ レイ ノて ー) 器 (ドリル) 器 (ピエ スエスキーユ ) 刃 ( マイク ロプレ イド ) 刃 (プレ イド ) 条J I 片 ・砕 片 (フレイク ・チ ップ) ) 細 σ 〉 t ニ 石 磯 核 石 器 ( マイク ロコ ア) 刃核 石 石 物 核 (コア) 他 有舌尖頭器 ・石鍍 斧 ( 局部磨製・ 刃部磨製・ 打製・ 丸 ノミ ) ・敵 石 磨 石 ( 磯器) -. チ ョi li チ ョ γビ ン グ ト ウ ーJ レ ハンマ ースト ーン σ 〉 そ 他 ( 台石) 焼磯 礁 骨・角・牙. 動植物 性 遺物 自 然 遺 然 σ 〉 せ ょ 自 他 ( ブ ロック ・ユニ ッ ト) 遺物集 中 個所 ( o 事 層 I 景 1 面 磯 群 ・ 配 石 尖 遺 立 科 特記事 学 物 炭化物 片 ( 粒) 土器 ・土製 品 ・ 他 分 析 鉱物 ・花 粉 ・l4C ・黒曜石 ・ 項 Lr ギノ ン ・ 7 第 2表 1 . 先イ:苦言 n ;Jf~ 百玄 竺 空 遺 │書 籍 番 号 DATA-BASE( 2 ) 縄文時代 物 包 蔵 貝 初 頭 …⑧ 前半 ・ -⑮ { ο後半 中葉 ・ 草創期 早 期 前 期 島 草 台 丸 花柵下層 ニ ツ 木 間 山 ・ ( ⑬末 ・ ・ ⑤ 中 期 後 期 晩 期 不明 形式名(数 量)・そ の他 地 塚 住居 跡 遺構 土 拡 落 穴 炉 穴 埋 ~ 集石 ・ 配 石 その他 遺 物 土 器 荷 鴻井 夏 稲 大 平大 坂 山 花舗台 ie z •2 五 自 茅 声 山 4 y 工 7 島 台 戸 ロ ドー 土製品 土 凧 }兵植 路事睡 a 路破 b 浮 臨機 c 十三讐 1 1 興 五領ヶ台下小野 阿宝台 加曽幸 I JE 勝坂 ~ 称 名 寺 堀之内 加. ' I J日 • 谷 安 行 安 行 島 1 2 安行 3 a 安行 3 b 安行 3 c 満 前 杉 田 J l 網 千 海 荒 意 { 鳥 耳 栓 ・耳 飾 土 錘 そ の 他 の 土製 品 石製品 石 器 打 製石 斧 ・磨 製石 斧 ・磨 石 ・蔽石 ・凹石・石皿 ・石様 石 鯨 ・石匙・石錘 . そ の 他 ・ 特 殊 石製 品 製 品名 骨角製品 員製品 木製品 自然 遺物 動物遺 存体 人骨・ 獣 骨 ・鳥骨・魚、骨 植 物遭 存 体 自然科学介析 鉱物介析・花粉分析・ 1 4C ・黒曜石/ その他 . 他 の 特 記事項 ( L '吋2 =、 <J ) 第 3表 テータシート 2 .純 文時代 c 、 3 2 弥生 時代 │書 籍 番号 DATA-BASE③ ~ 包 蔵 地 跡 掘立 ⑮ 中葉 ⑥後葉 前期 中期 後期 時期 不明 種 類 f 蒲 考 ・散 布地 跡 居 住 遭 ④前葉 竪 穴 ・平 地・ 洞窟 柱建物跡 環 濠 土 器・石 器工 房跡 遺 構 区 分 水 田 跡 周 i 湾 墓 土 士 広 墓 壷 J i 棺墓 木 棺 墓 示 日 尭 フ 才S て Z t σ コ ニ 他 土 器 員塚・ その他( ) 条痕 文 系 5 頁 1-' 邑 [ ' . , j p~ 和 田 久 ケ 原 田 原 致、 生 町 σ 〉 4 EA コ 前 町 遺 E P 野 印 手式 :E P;ry語、手賀 沼系 、 白井 南 手 北 関東系 物 • 武 エ 器 銅 鏡 斧 ( 属平片刃、のみ形、蛤刃、挟入、 有 角)、石 包丁、鍬、鎌、鋤、その他 ( 玉 銀、剣、鉾、文、 その他 ( 鐸 名称 ( 類 装 飾品 ( 名称 ( 名称 模 造 事 方 織 具 i 魚 十 努 具 錘 、 釣針、その他 ( 日 用 ロ Eコ ロ 石 皿、 敵石 不 テ ヲ 具 武 具 装飾品・ 区 十王台式・長岡式 銅 )製品.. .B、 木 製品・ ・ C、 石 製品 ・D、 不明 .E 鉄製品...A、 青 銅 ( カ' 明・ フ 骨角 ロロ 紡錘車、そ の 他 ( その他 ス 員牙 製 製 ( 名 称 ロロ 品 骨鎖、貝 包丁、そ の他 ( 自然遺物 ( 動 物 遺存体) 1 1 自 人骨、獣骨、 魚 、 骨、員、 そ の 他 ( ( 借物遺存体) 然 科 学 分 析 炭化 米、籾痕、そ の 他 ( 種 同 定 (動 物 ) ( 植 物 )・顔料・ その他 ( 第 4表 データシー ト 3 ・ ~t 生時代 )、 玉 類 ( 名称 古墳時代 │書籍番号 D A T AB AS E④ 々 と 竪 遺 跡 穴 - 4C五領 一5C和泉 -6C鬼高 - 7C - 住 居 跡 柱穴手 I j、不明(柱穴群) 描 立 柱建物跡 工 考 { 精 時期不明 l. ___J 房 跡 遺 機 分 区 ( 玉造) 滑石、碧玉、 その他 ( ( 土器) 土 師器、・須恵器 ( 製鉄) 糟錬跡、・鍛冶跡 弁戸、溝、 土地、その他 ( そ の他の遺構 包蔵地・散 布 地 土師器・須恵器/主体部内、主体部外 ( 墳頂、墳丘内、墳丘下)周溝内・底 土 器 ( 墳墓から出 土) S字状口縁、タタ キ目 、搬入土器 ( ( 集落から 出土) 鉄製品..A、青銅(銅)製品 一B、木製品一 C、 石 製 品 < < ・ ト. . . . . w 遺 工 具 釘、力 子、銭、のみ、のこぎ り、鍬、鎌、斧、鋤、そ の他 ( 武 器 環頭、頭椎、 圭頭、方頭、円頭)、金具、鍔、その他( 剣、銭、直力、大 力 ( 武 具 培、宵 ( 衡角、眉庇、 他 ) 、 短甲 、控甲、小札、 その他 ( 馬 具 轡、鞍、鐙、辻金具、雲珠、杏葉、その他 ( 名称 ( 鏡 模 二 I a E 2 z ロ ロ ロ 模造品 ( 円版 、 刀子、鎌、斧、割、 その他 ( 紡 織 具 紡錘牽 ; 魚 婚 具 錘 、 釣富十 日 用 ロ ロロ 鈍 不 明 区 金 ・そ 品 ス製 (名 称 品 骨角貝 牙 製 品 製 I 直 鉄 遺 輪 鉄淳、羽 口 物 ( 円 筒) 朝顔、家型、器財、重力物、人物 ( 形象) 類 象賀気、金石文 、 その他 ( 顔料・朱・ 赤 色料 棺内 、住居跡 、 その他 ( 自然遺物 ( 動物遺存体) 人骨、獣骨、魚、骨、貝、そ の 他 ( 記 重 量 (植物遺存体) 〆戸『、 " ' " = 自 然 科 学 介 析 -:J ) 第 5褒 データシート ) ) その他 ( の 他 製 銀 ガラ 介 ) /佑製・舶載 垂耳飾、耳環、三輪玉、 勾玉、 管玉、切子玉、薬王、丸玉、 小玉、 臼玉、空玉、 鈴、腰{雨、帯金具、 創1、車輪石、その他 装飾品・王類 物 )その他 ( D、不明 " 'E/ 集落・・ l、墳墓 . . .2 4 .古噴時代 ( 1) │ 書 籍 番 号│ 〆 ー、 ー = L、.;> 00 ) ー ー 司 . 司 ".- 、、~ 7よそご¥ 塚 ' j ‘ ¥ 湾 , -6C- 和泉 鬼高 7C- { 薦 時期 考 不明 墓 墓 ( 状) 前 方 後 円 前 方 後 方 円 前方後円形、帆立貝形 ・ そ の 他 ( *~ 斉5 形 方 周 -5C- 五領 墓 1 笥 横 周 -4C- 斉 三 禽 , 状 遺 構 そ の 他 ・ 不 明 ド. . . . 必‘ 石 室 竪穴式、横穴式、横穴糸竪穴式、その他 ( 石 棺 組合式 ( 箱形、長持形、そ の他 ( 木 棺 木棺直葬、施設、 ( 粘土、木 炭 、 そ の 他 ( 不 明 土拡 特 記 事 項 第 6表 データシート 5 ・市山時 代 ( 2) ) )、 引 抜 式 ( 割 竹 形 、 舟 形 、 そ の 他 ( )) ) ) 歴史時代 │書籍番号 DATA-BASE⑪ 、三 古 大化 ー 7C後一 中 代 奈良 8C (真問) 平安 不明 9C-1 2C ( 国 分) 鎌倉 1 3C1 4C中 世 室町 1 4C中 -1 6C後 安土・桃山 1 6C後 -1 6C末 不明 近世以 降 不明 江戸一 不明 イ 蒲 1 7C- 考 竪穴住居跡 掘立柱建物跡 遺 軒 )、 倉 庫 ( . ; 井 戸 柵 構 住居 ( 基壇建物跡 馬 ヲI J 土 手 塚 周溝状遺構 墓 区 製塩遺情 瓦 ト. . . . . CJl 跡 製鉄遺犠 窯 跡 須恵器工房跡 介 土師器工房跡 集 積 f 1 t 土 その他 の 遺 構 (名称 官衝・駅家・軍団 城 遺 居 跡 寺 区 分 山城、平山城、その他( 館 院 牧 条 里 包 蔵 I 也 二 士 σ 〉 他 特 記 事 項 ( 正 、3 = に £ コ ) 第 7表 テータンート 6 .歴史時代 (1) 軒 )、門、そ の他( - /" 、、 c 、 3 = 、. 、_ / 歴史時代 │書 籍 番 号 D A T AB A S E⑦ 、ご 土 師 器 ; 頁 恵 器 古 中 代 大化一 奈良 平安 7C後一 8C 9C-12C ( 真問) (国介) 不明 世 鎌倉 室町 安土・桃山 1 3C 4C中 一1 1 4C中 一1 6C後 1 6C後 -16C末 近世以降 不明 カワラケ、土師質 土器、黒色土器、 瓦 器、その他 ( 墨書、朱書、支J I 書、へラ書き、墨書人面土器 磁 器 灰柏(爾名 民 自 工 武 装 飾 A、 青 銅 (銅)製品 .B、 木製品 . .C、石製品・・・ D、不明・ ・ ・E 鋤、鎌、穂摘具、斧、 手 斧、錦、鋸、錐、槌、釘、曲尺、刀子、その他( 具 具 甲胃、控甲 、箭、弓、矢、 刀剣、その他 ( ロ ロロ 鍔帯、 石帯 、その他( 日 用 日 ロ日 鉄鉢、鉄鍋、井戸枠、曲物、その他 ( 事 方 織 具 紡錘車、その他 ( 魚 : 努 + 具 錘 、 釣 針 、 そ の 他( ガフ ス 製 品 鏡 文 分 )、陶器(産地 土製竃、土釜、 土 馬、人形、その他( 鉄製品 区 ) 、 緑柏、鉄柏、ニ彩 ・三彩 ( 産地 考 瓦 その他の土製品 σ3 備 1 7C- 墨書 土器 陶 物 不明 江戸一 その他の土器 遺 I 房 楽 陶E 見、転用硯、印輩、その他 具 器 宗教遺物 塔、経塚遺物、蔵骨器、 石 植 、 板 碑 、 そ の 他 ( 古 銭 手ム鋳銀銭、皇朝十二銭、渡来銭、その他 ( 類 木簡、金石文、漆紙文書、古文書、その他( 記 重 量 自 然遺物 不 炭化 米 、 動 物 遺 存 体 、 植 物 遺 存 体 明 自然科学 分析 胎土介析、金属組成介析、その他 特 記 事 項 第 8褒 テータシー ト 7 .歴史時代 (2) ) 磁器 げた1 1 9冊につ いては,デー タシ ー トへの 記入が終 年度も 継続 して 検討し ていく予定であるが,「調査 了した。又,これとは 別 に,報告書単位での簡単 記録の保管 ・活用法の検討」のな かの データベ ー な一覧表の作成が必要に なったた め,第 9表 にあ 9年度 に ス作成の検討の三年目にもあたり ,昭和 5 げたようなシステム設計で報告書データベース(1 ) デー タシートへの記入が終了 した 分を基に して, ( 第1 0表)の作成を 行った。これは報告書の基本 実際にコンビ ュータへの入力作業を 行 ない,試作 的な事項 をまとめたもので,今回作成しようとす 的なデータベースを完成させることを目 標 として るデー タベースの言わば目 次に なろうかと思われ いる。実質的な作業工程としては,パソコンを使 る 。 用し,市販の文字検索型デー タベース用の ソフ ト ウエアを利 用 してシステム設計を 行ない ,デー タ 85/0 6/ 2918: 5 6 : 0 1 [ 形式 定義 ] 陥 項目名 島性 桁 入力番号 数値 4. 0 0 コー ド番号半角 3 書名 ( 1) 全角 書名(2) 全角 発行年 数値 1 0 3 0 索引 N o .項目名 島性 桁 の入力作業 を行なうという工程にな ろ うかと思わ 索引 れる。 2 1 予約 予約 3 0 4. 0 0 設定 又,それと並行して, 千葉県内の当セ ンタ 一等 2 2 2 3 以外の発掘調査報告書のデータシート化も進めて 2 4 い く予定である。前述したように,デー タシート 2 5 全角 1 0 設定 2 6 化に際しては専門的な知識を必要とし,報告書 1 全角 7 受託機関 8 発揚担当者 全角 1 0 設定 2 7 冊ずつを手にとりながら進めてい く,極め て根気 2 0 予約 2 8 予約 2 9 予約 予約 3 0 3 1 6 委託機関 1 0 遺跡区分 全角 2 0 2 0 1 遺物区分 1 2 特記事項 全角 2 0 全角 1 3 備考 全角 3 0 2 0 9 整理担 当者全角 を要する作業である。しかしながら,基礎資料を より多 く整 えることが試作 したデー タベースの不 備・ 改良点を検 出 し,ょ η完成化 に近 いデータベー 3 2 スの構築が実施できることや, 将来の課題である大 1 4 3 3 3 4 規模システム イ じ を図るうえでの 導入目的の最たる 1 5 3 5 要因になろうかと考えられる。 1 6 3 6 1 7 3 7 1 8 1 9 3 8 3 9 己O 4 0 2 . 遺物 ・写真 ・図面等の 調査記録の保管・ 活 用法の 検討 レコー ド 長= 4 3 6 最 大 件 数 =28 0 第 9表 報告書デ ( 1 ) 基本的構想について タベ ース ( 1)形式定義 第 1章の ( 1) でも述べたように,発掘調査のも た らす考古情報には 出土遺物 ・写真 ・図面及びその ( 7 ) 今後のデー タベー ス化の展望 他の記録類などが考えられ, それらを集大成 した 9年度までに 前項において述べた よ うに,昭和 5 発掘調査報告書の基に一括管理 きれて いなければ, 当センター 及び前身機関に 関する発掘調査報告書 報告書あるいは発掘調査がその本来の機能 を果た のデータシートへの記入 が終 了した。報告書数と したとは言えないであろっ。このことは当センター してはわずか 1 19冊にす ぎないが,先土器時代 歴 カみならず,考古学に基づく発掘調査を実施して 史時代 まで各時代別のファイルが作成されたわけ いる機関の共通の課題だと考える が,当 セン ター である。もちろん 弥生 時代に代表きれるように, においても例外ではな ",当センターの調査事業 当該期 の遺構や遺物が他時代と比較すると 極めて に伴う調査記録(遺物 ・写真 ・図面 ・その他の記 少なし一時代のファイルとしては未だ体制を整 誌類など)は ,現段階においても収拾不可能な 状 えていないものも 存在するが,一応、 当 センター及 1でも述べ る 況であろうかと思われる。本報告の 1 び前身機関の発掘調査報告書に 記載 されているデー ように,昭和 57 年度から調査記録のう ち現場作業 タ (情報)については , そのすべてを 網羅 してい に伴う作成図面に関してはマイク ロフィルム化を るものと確信する。 9 年度から実施段階にまで及ん だ 。 目指し,昭和 5 しかしながら ,遺物 ・写真・ その他の 記録類に 0 今後のデー タベース化の展望としては ,昭和 6 tt' ' l ノ 、 、 , , 、 ‘ ﹃ , l 、 、 l nu EA 唱 司 i 2 3 4 4 5 6 6 8 24 3 3 2 2 4 6 8 第 3集 1 千 葉 ニ ュ ー タ ウ ン埋 蔵 文化 財 調 査 報 告 書 2 千 葉 ニュ ー タ ウ ン 埋 蔵 文 化 財 調 査 報 告 書 3 4 千 葉 ニ ュー タ ウ ン 埋 蔵 文 化 財 調 査 報 告 書 千 葉 ニ ュ ー タウ ン埋 蔵 文化 財 調 査 報告 書 千 葉 ニ ュ ー タウ ン埋 蔵 文化 財 調 査 報 告 曾 千 葉 ニュ ー タ ウ ン 埋 蔵 文 化 財 調 査 報 告 書 京葉 京 葉 道 路 ( 第 4期 工 事 ) 千 葉市 荒 屋 敷 員 塚 遺 構 確 認 調 査 報 告 書 椎名崎古墳群発掘調査概要 員 塚 外 縁 部 遺 構 確 認 調 査 報告 書 千葉市荒屋敷員塚 員 塚中央 部 発 掘 調 査 報 告 1i 千 葉 市上 ノ 台 遺 跡 唱f ﹄ 11 1 1 τ f 11 1 1 11 1 l τ 1 tl 司1 16 唱1 千 葉市 城 の 腰 遺 跡 千 葉 市 中 野憎 御 堂 遺 跡 千 葉 市 築 地台 員 塚 ・ 平 山 古墳 千 葉 市奈 木 台 ・ 藤 沢 ・ 中 芝 ・ 清 水 作 遺 跡 千葉市西屋敷遺跡 千 葉 市 東 寺 山 戸張 作 遺 跡 千 葉 市 県立 コ ロ ニ ー 内 遺 跡 千葉市双子塚 千 葉市 矢 作 貝 塚 東 寺 山 石神 遺 跡 東 寺山 遺 跡 発 掘 調 査 概 報 千 葉市 谷 津 台 貝 塚 千葉市大道遺跡・生実城跡発掘調査報告書 我孫子 市 白秀西遺跡発掘調査報告書 子 の 神 7号 墳 発 掘 調 査 概 報 日 秀遺 跡 遺 構 確 認 調 査 概 報 日秀 遺 跡 遺 構 確 認 調 査 概 報 日秀 遺 跡 遺 構 確 認 調 査 概 報 市 原 市大 厩 遺 跡 市原市菊間遺跡 市 原 市 番 後 台 竹 部田遺 跡 11 11 市原市番後台遺跡・神明台遺跡 11 11 11 11 11 11 1 噌 11 1 千 葉 急 行 線 内 埋 蔵 文化 財 発 掘 調 査 報 告 書 T 千 葉 東 南 部ニ ュー タ ウ ン 唱l 千 葉 東 南 部 ニュ ー タ ウ ン 12 14 15 千 葉 東 南 部ニ ュー タウン 1t 6 ・ τ1 5 千葉 東 南 部ニ ュータウン 1 1 11 1l 1 千 葉 東 南 部 ニュ ー タ ウ ン 唱1 8 9 10 11 13 千 葉 東 南 部 ニ ュ ー タウ ン 11 11 千 葉 東 南 部 ニ ュ ー タウ ン 1l 7 千 葉 東 南 部ニ ュー タウン 千 葉 東 南 部ニ ュ ー タウン 寸i 3 4 1 11 1 t 勾 千 葉市 大 膳 野北 遺 跡 唱1 千葉市荒屋敷貝塚 1 1 1l Tl 千 葉 東 南 部ニュ ー タ ウ ン 千 葉 東 南 部 ニ ュ ー タウ ン 寸1 千 葉 東 南 部 ニ ュー タ ウ ン 千 葉 東 南 部 ニュ ー タ ウ ン 唱t 1 2 5 6 7 8 r︿ 句 1 1 1 1 1 11 1 1 11 1 f 11 千葉県中近世城跡研究調査報告書 胃l 千 葉 ニ ュー タ ウ ン 埋 蔵 文 化 財 調 査 報 告 書 千葉 ニュータウン埋蔵文化財調査報告書 11 1 1 第 第 0 0022 4 4 44 一0 0 0 0 0 0 0 0 00 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 一 =5 5 5 5 5 5 5 5 55 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 55 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 一 一 一 一一一 一一一 一 一 一一一一 一 一 一 一 一 一 一 一一 一 一一 一 一一一一 一 一 一 一一一 一 一 一 一 一 一 一 一一一一一 一 一 一 一 一 一 一一 一 cccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccc 一 z1 2 3 4 5 6 7 8 9 01 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 45 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 34 5 6 7 8 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 3 3 3 3 33 3 3 3 3 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 5 5 5 5 5 5 5 5 5 報 告 書データ ベ ース (1)( 抜 粋 ) その 1 第1 0表 3 9 2 8 7 9 9 7 3 6 1 5 5 5 7 8 9 9 9 0 21 2 7 5 3 3 4 3 3 3 0 0 1 2 0 4 4 2 2 年 ヰ1 8 8 8 7 7 7 7 7 7 8 88 7 7 7 7 7 7 7 7 8 7 7 77 7 8 7 8 7 7 7 7 7 7 7 7 8 8 8 8 7 7 8 8 8 8 8 88 8 8 8 8 7 7 8 8 行9 9 9 1 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 99 9 3 9 9 9 9 9 9 9 9 9 99 発3 千 葉 東 南 部 ニュ ータ ウ ン 千 葉 東 南 部 ニュ ータ ウ ン 4集 第 千 葉 県 中近 世 城 跡 研 究 調 査 報 告 書 1集 2集 千葉県中近世城跡研究調査報告書 千葉県中近世城跡研究調査報告書 Z7 8 9 5 6 7 8 9 0 12 3 9 0 2 7 8 9 0 2 3 4 7 8 9 2 4 7 1 2 3 4 5 6 7 8 9 01 2 3 6 7 2 3 4 5 6 7 0 2 3 4 6 2 34 5 Z0 0 0 2 2 2 2 2 33 3 3 0 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 2 2 3 3 34 4 4 4 4 4 4 4 4 5 5 5 5 5 5 6 6 6 66 6 1 1 1 1 1 0 0 0 0 一 一 一 一 一一一一一一 一 一 一一一 一 一 一一一一 一 一 一 一 一 一 一一一 一 一 一 一 一 一 一一一一一一 一 一一一一一 一 一 一一 一 一 一 一 一 一 一 222 0000000000000000000000000000000000000000000000 書 名 (1 ) ド番 号 コ ー 1 (センタ ー 及 び 前 身 機 関 等 ) 報 告 書 デー タ ベ ー ス 唱 EA n δ fu nF ( , , , , 。JU 、 、 l 2 0 3 4 44 4 24 9 6 7 8 9 8 6 21 8 4 7 0 1 8 0 1 3 8 1 5 1 0 3 24 0 3 3 1 14 3 2 3 5 4 4 2 25 48 9 52 3 32 3 3 4 8 8 8 88 8 7 88 77 7 7 77 77 8 7 77 8 8 7 8 78 7 8 7 8 7 8 8 7 8 8 8 8 7 8 8 7 ブ一 J78 8 7 78 77 7 88 8 8 8 8 8 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 99 9 9 99 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 99 9 9 9 9 9 9 9 9 9 1 1 1 1 1 11 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 11 1 1 11 1 1 11 1 1 11 11 11 1 1 1 11 1 1 1 11 1 1 11 1 11 1 1 1 11 1 ccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccccc 7 50 162338 98 90 1 2 4 5 6 2 8 9 01 2 35 91 3 4 1 34 67 1 2 34 5 6 8 9 9 2 6 3 61 2 1 4 5 23 1 58 3 2 3 4 6 0 34 4 4 40 0 1 0 0 1 11 1 1 13 1 12 2 2 2 2 2 3 0 0 0 00 0 1 22 2 2 2 2 2 0 0 0 2 23 0 1 1 1 00 0 00 0 0 0 0 0 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一一一一一一 一 一 一一一 一 一一一 4 44 4 4 4 6 6 6 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 22 22 2 2 3 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 91 2 2 2 33 4 55 5 4 40 9 9 07 7 77 1 1 1 1 11 1 1 1 2 2 2 2 2 22 2 2 2 22 2 22 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 44 5 5 5 6 7 7 77 5 5 5 5 5 55 5 5 55 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 55 5 5 5 5 5 5 5 55 5 5 5 55 55 5 5 5 55 5 5 5 55 5 5 5 55 5 5 5 一一一一一一 一 一 一 一 一 一 一一一一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一一一一一一一一一 一 一一一 一 一一一 一 一 市 原 市 養 老 藤 原 式 揚 水 車 1 ・ 2号 機 千 原 台 ニ ュ ー タウ ン 1 千 原 台 ニ ュータ ウン 2 市 原市 瀬又南・ 千 葉 市 大 木戸 ・ 板 倉 町 遺 跡 市原市雪解沢遺跡 市 原 市 二 日市 場 廃 寺 跡 確 認 調 査 報告 柏市 鴻 ノ 巣 遺 跡 常 繁 自動 車 道 埋 蔵 文 化 財 調 査 報告 書 1 常 磐 自動 車 道 埋 蔵 文化 財 調 査 報告 書 2 江原台 江 原 台 第 1遺 跡 確 認 調 査 江 原 台 第 1遺 跡 発 掘 割 査 報 告 2 江 原 台 第 1遺 跡 発 掘 調 査 報告 3 江 原 台 第 1遺 跡 発 掘 調 査 報 告 4 国 立 歴 史 民 俗 博 物 館 建設 予 定 地 発 掘 調 査 概 報 国 立歴 史 民 俗 博 物 館 設 置 予 定 地 内 遺 構 確 認 調 査 報 告 書 国 立歴 史 民 俗 博 物 館 設 置 予 定 地 内 遺 構 調 査 報告 国 立歴 史 民 俗 博 物 館 設 置予 定 地 内 遺 構 調 査 報 告 書 佐倉市飯合作遺跡 佐 倉市 江原 台 遺 跡 発 掘 調 査 概 報 佐 倉市 江原 台 遺 跡 佐 倉 市江 原 台 遺 跡 発 掘 調 査 報 告 書 2 佐 倉 市江 原 台 遺 跡 発 掘 調 査 報告 書 3 佐倉市星谷津遺跡 佐倉城跡遺構確認調査概報 東関道 ( 千 葉 一 成 回 線 ) 関 係 埋 蔵文 化 財 発 掘 調 査 報告 書 佐 倉 市 立 山遺 跡 佐 原市 神 田 台遺 跡 木の根 公津原 1 公津原 2 新 東京 国際 空港 関 係 予 定 地 内 遺 跡 介 布 調 査 報 告 書 新 東 京 国 際 空 港埋 蔵 文化 財 発 掘 調 査 報 告 書 3 成 田市 三里 塚 馬 場 遺 跡 成 田 新 幹 線 関 係 遺 跡 介 布 調 査 報告 1 成 田 新 幹 線 建 設 事 業 地 内 埋 蔵 文 化 財 発 掘 調 査 報告 書 成 田新 幹 線 建 設 事 業 地 内埋 蔵 文 化 財 発 掘 調 査報 告書 2 成 田 新 幹 線 建 設 事 業 地 内 埋 蔵 文 化 財 発 掘 調 査 報告 書 3 パ イ プ ラ イン 三里塚 新 東 京 国 際 空 港 埋 蔵 文化 財 発 掘 調 査 報告 書 4 富 津市 岩坂 大 台 遺 跡 海 老 ヶ 作 貝塚 小金線 飯 山満 東 遺 跡 松 戸 市金 楠台 遺 跡 松 戸 市 五 香 六 実 元 山 所 在 馬 土手 山崎横穴群 村 上 団 地 第 2期 工 事 区 域 内 発 掘 調 査 概 要 八千 代 市 村 上 遺 跡 群 八 千 代 市 権現 後 遺 跡 木 下 別 廃 寺 跡 第 1次 発 掘 調 査 概 報 木 下 別 廃 寺 跡 第 2次 発 掘 調 査 概 報 阿玉台北遺跡 芝 山 町 山 田 古 墳群・ 山 田 出 口遺 跡 主 要 地 方 道 成 田松 尾 線 1 下 総町 名 木 廃 寺 跡 確 認 調 査 報告 成 東町 真 行寺 廃 寺 跡 確 認 調 査 報告 成東町真行寺廃寺跡確認調査概報 成 東 町 真行 寺 廃 寺 跡 研 究 調 査 概 報 成 東 町 真行 寺 廃寺 跡 研 究 調 査 報告 5 0 1 23 45 6 7 89 0 1 2 34 5 6 78 9 01 2 3 4 5 6 78 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 01 2 34 5 6 7 8 9 01 2 3 4 5 67 8 9 5 6 6 6 6 6 6 6 66 6 7 7 77 7 7 7 7 77 8 88 8 8 88 8 8 8 9 9 9 9 9 9 9 99 9 0 0 0 0 0 0 0 0 0 01 1 1 11 1 11 1 1 報 告 世 デー タベ ー ス (1)( i 友粋 ) その 2 第1 0表 発 行年 書 名 (1) ド番 号 コ ー d Aリ , 、 ,・ 、 1 ' u 唱'EA n d l υ 、 t ' ' ' 、 ﹃ ハ 関しては 、保管 ・活用に つ いては検討を開始した タベー スを 指 す 。 データベー スの 目的からすれば, 段階 で 、 未だ体制を 整 える段階には至っ て いない 基本的にはノマプリ ック で あれパー ソナルであれ構 のが現状である。更に今後, これらの調査記録 は 造 的 な差異は認められない 筈 であ るが,パー ソナ 当セ ン ター の存続する 限り年々増加 する のは 当然 ルデー タベー スでは対象 とする 資料が比較的狭め の こ とである 。 られる のが通有で ある ため, デー タベ ースの設計 そこで, 膨大な 量に及ぶ調査記録を コン ビュー や構築等 の手順 ・作業は 比較的簡易 に行な えるの タにより一元的に 管理 ・活用することは,普及活 が特徴 で ある。又, ある 特定の対象 資料の パーソ 動とも 関連して, 当セ ンタ ー の今後 に必須な条件 ナルデータベー ス を関連づけるこ とに よ り, それ とも思われる。 らを 複合きせ てノマブ リック データ ベ ー ス を作成す すなわち, 考古情報 という デー タの 集合 の なか ることも可能であ ろ うと思 われる 。考古学的 な観 には報告書・ 遺物 ・写真 ・図面 ・その他 の記録類 点 に基づけば,例 えば鉄製品関係の馬具デー タベー など の調査記録や諸作業 など きまざまなも のがあ ス,武具デー タベー ス,鉄鉱 デー タベー ス,農工 り,報告書はこれ らの情報の集合体の いわば目次 具 デー タベー スなど個々のデー タベー スを 必要に であり,こ の 目次から本来の情報を引き出 してい 応 じたシステ ムに基づ きデータベー ス化 し,それ くシステム 作 りが調査記録の保管・活 用法の検 討 らを 集大成した形 で鉄製 品データベー ス を構築 す で あ ろ うかと 考え る。 ると いう 方法 も可能である。 私見としては 考古情 報 の よ うに多種かつ 多岐 に及ぶ情報をデータ ベ ー ( 2) 実施に 向 けての展望 ス化する方 法 としては,個 々の パー ソナルデータ 9 年度はマイ クロフィルム化 の総括的検 討 昭和 5 ベー ス を集合 演算 させ て総合的な パ ブ リックデー タを利 用 タベースを作成した方が,各研究者の具体的なニー した検討まで行 な う段階に達 しな かっ た。考古文 ズを反映きせること がで きる のでは なかろ うか と 献 資料(発掘調査報告書)の デー タベー ス化は比 思 う。 を実施した のみ で,具体的に コンビ ュ 較的一次資料を 取り扱う際の 扱い が容易で、 あ った 9年度 の整理作業 以下 次項にお いて筆者が昭和 5 が,それら の基盤 とな っている 報告書 以外の 調査 の一環として個人的に 作成し たノfーソ ナルデー タ 記録全体を 一次資料 として取 り扱 う場合, ベ ース を紹介することにしたい 。 まきに 考古情報のすべてを把握することになり,これに 対応する体制 作りに は充分な検討が必要 と思 われ ( 2 ) 具体例の 紹介 る 。 9 年 度に 、 住宅 ・都市整備公団に よ 筆者 は昭和 5 今年度は基本的構想、を打 ち出した のみ であり, 5年 る千原 台ニ ュー タウ ン建設工事に伴い,昭和 5 当セ ンター の保有する調査記録の量を 考慮すると, 度調査を実地 した草 メ I j遺跡 B区( 草 刈 貝塚)出土の )長期的な展望が必要で、 あ ることは 当然であ かな i 土器片錘 を分 類す る機会 を与えら れ,その 作業に る。 コンビュー タを利用し た統計処理を実施した 。詳 0年度 も継続し て検討 し , 個々 とりあえず昭和 6 細は昭和 6 0年度刊行予定 の報告書に 委ねるが,今 の記録 類 ( 遺物 ・写真 ・図面 等)に つ いてもう少 回の報告 の 場 を借りてそ の簡単な 紹介を行 なって し細かな検討を加えてみたいと思 う 。 おきたい。なお , 土器 片錘の分類を 実施する ため, 当面 の対 象資料と しては 草刈員塚 出土の 土器片 錘 に限って 簡単なデー タベー スの構築 を実施 した 。 3.パ ー ソナ ルデー タベースに ついて 今後分析 の ため 県内 で土器片錘を 多〈 出土してい ( 1 ) パー ソナ ル データ ベースとは 構築する予定で あり ,そち らにつ いては いずれ稿 ノマーソ ナルデータベー ス とはデータベー スの 汎 を改めて 報告した い。 る遺跡をピ ック ア ップ して同 様の データ ベ ー スを 用性のう えでの区分であり ,大型機 を使用した ノ ぞ 先ずデータ ベー ス化の 手順 で ある が,草刈員塚 プリ ック(公共的あ るい は汎用 的) なデー タベ ー 出土 の土器 片錘は,その総出土点数が 2, 4 0 6点 とい スに対し ,個人 的 な必要性に 応 じて作成 きれたデー う膨 大な量 に及ぶため統計処理に必要なデー タベー ES ' ' a a n y 、 、 、 l (nJιu -2 0ー 草刈員塚出土の土器片錘の情報処理について ス作成の ため のデー タのカ ー ド化 を実施した。 I 考 古 学 情 報 に 基 づ く介類 基 準 について このカ ー ドは ,基礎分類の段階で出 土遺構ごと 1.土器 片錘 デ ー タベースに関 する 項 目 辞 書 の土器片錘台帳を作成したため,その台帳で代用 し, コンビ ュー タへの入力 作業の際に土器片錘 l ( 1 ) 登 録 番号 コンビ ュータへ入力す る際 の通し 番 号 点ごとに 1枚のカ ード形式で実際の入力を行 なっ 法、 ( 2) 介 類 番 号 。 1- 台 帳作成時に 遺 物 につけた番号。実 際 には 遺 物 とはこ 入力作業が終了した後は ,入力の際のイン プ ッ の番号で対応する 。 トミスを確認するため,テー タのチェ ックを行な ( 3) 遺 構番 号 い,基本的なミスをな くすようここ ろが けた。 i 章構の 番号 及 び包含層のグリ ッ 卜番号 その後の作業 としては,実際の検索作業に入る ことになる。検索段階では,研究者 の種 々の 目的 ( 4) 遺 構 区介 遺 構の種 類及 び 区 分 を 表 わ す 。 に合うように,すべての 項目で検索が可能なよう DW=住 居 跡 (縄文時代に限る 。 ) 1 にデータベースの シス テム設計を行なった。第 1 表はそのシステム設計時の形式定義 である。この PI T=ピ ッ ト (縄 文時代に限る 。 ) 形式定義に述べたような項目で土器片錘の 持つ考 BG=大グリ γ ト 古学的情報 を有効に引き出そうとするものである。 SG=サ 、 グリ ッ ト また,本来ならばデータ の入力に 際して ,土器片 G =グ リッ ト 錘 台帳のままのデータ ( 文字型デー タ)を入 力し T0=T h eO t h e r (該期別遺構の 総称 ) , 4 0 6点と たかったが,前述したように出土点数が2 M =i 棒状遺構 (069号 跡 の み で , 近 世 以 降 に 比 定 される 。 ) いう膨大な 量であることや,入力時 の簡潔き を図 るため,各項目内のデータをすべてコード化して ( 5 ) 時 期 (1 ) 遺 構の時期を表わす 。 2表に あげた項目辞書は,検索 便宜を図った。 第1 段階でデータを読み取る際に,項目内全コ ー ドの 0=阿 玉 台 ( 1-N) 辞書的役割を 果たすものである。デー タベースの K=勝 坂 具体的な出力資料は数字や記号の羅列に過ぎない E=加 曽 利 E ( 1-N) ため,ここでは割愛させて いただ く。 TO=そ の 他 R=連 弧 文 系 又,前述したように,草刈 貝塚出土の土器片錘 S =曽利系 の考古学的な 観察点や細かい分析結果については J 条線文系 同県塚の報告書において検討してみたい。 H=櫛 掻 き 波 状 文 系 項目名 入力 番号 2 3 遺 構 番号 4 遺 構区介 5 遺構時期 萱録 番兵 遺物番号 形状 遺存度 重量 1 0 遺 物 時期 11 整形度 1 2 刻目(種類) 1 3 刻目(数) 1 4 刻 目 ( 位置) 1 5 備考 レコード長 最 大 件数 第1 1袈 性 値値角 角角値角角値角角角値角角 数 半半数半半半数半全 属 数数半半半 [形式定重量 】 N o 桁 4. 00 1 D= I nd i s t i n k c t 索引 (不明) ( 6) 遺 物番 号 4. 0 0 遺物に註記してある番号。 8 設定 ( 7 ) 形状 ( F o r m ) 設定 3.00 2 2 土 器 片錘 の 形 状 は 一 応最小限の分類に とどめた 。 設定 0=長 方形 ( O bl o ng ) 設定 S=正 方 形 ( Sq u a r e ) 3.00 E=楕 円形 ( E l li p s巴 ) 設定 C=円 形 ( C i r c l e ) . . . . 目 ‘ 員又 J 疋 ~n. 1 . 0 0 設定 R e m a i n d e r ) ( 8 )遺存度 ( 設定 C o m p l e t e) C=完 形 ( 1 0 1=欠 損 ( I n c o m pl e t e ) 61 =2442 草 刈j貝塚土器片鋒 テータベース ( 9 )重量 ( W e i g h t ) 第1 2表 形式定義 -2 1- 草 刈 貝塚土器片鍾デー タベ ー ス (抜粋 ) ( 21 5) 完形品のみの重量を計り単位 は g である 。 欠損品 につ I I I マイクロフィルム化の総括的検討 og表示である 。 いては 1 (0 ) 時 期 (2) 遺 物 (土器片錘)の時期。記号 は時期 ( 1)と 同 じで l はじめに ある 。 なお、追加分は以下 の通 り である 。 発掘調査においては現場で作成する図面が最も Y A=弥生時代住 居跡 重要な調査記録であることは言うまでもないこ と HA=土師時代住居跡 であるが, この現場作成図面は一般に整理作業が K O=古 墳 終 了し て報告書が刊行きれれば どこか片隅に追い M やられ二度 と人目に触れない こ とが多い ことと 思 =; 湾状遺構 UI=風倒 木及び没遺構 われる 。 ( 1 ) 1 整形度 0 周年を迎え これま 当セ ンタ ー においても設立 1 土器片転用後の整形度の分類 でに調査された遺跡も数多しこれらの現場で作 p=整形 ( P or 凶) 成さ れた図面も多量に上 っている 。 U=不整形 ( Un p o r i s h) この遺跡の消 滅 に比例して増え続ける図面の保 1 (2 ) 玄I J自 (1) 管はス ペー ス的にも防災上も問題 となるものであ 切 れ目の種類を表示 。 6年度からの継続事業 り , 研究部においても昭和 5 K=切 目整形 として現場作成図面の マイ クロフ ィルム 化 を検討 N=縄 掛 け痕 してきた 。 M=切 目 :縄掛け痕 の ミックス その結果スペー スの節約が出来て,防災上 か ら ( 1 3 ) 刻目 (2) も優れており,検索・利用も容易という こ とで, 刻自の 数 5 9 年度から各現場において実施する こと となった。 1 (4 ) 玄I JE l (3) 切目 等の特 徴 2 マイクロフィルムシステムについて N=長軸両端切り込み (N or m a l ) 現場で作成した図面のマ イ クロフィルム化は下 A 1=短軸両端切り込み 記の ような流れてい 行なわ れ る。 A2=長軸・ 短軸両端切 り込 み 1 (5 )備考 現場での作図 摩耗 =土器表面及び裏面 の著しい摩耗 ↓ 辺 2= 1辺 に 2条の刻 目を有するもの 基礎的な 図面整理 掛痕 =土器表面及び裏面に 縄鈴け の痕跡を持 つも σ 〉 底 部 =底部全面利用 図面 に一連の整理番号をつ ける(これが撮影順 塗料 =土器片 に塗料 を塗ったも の になる ) 全周 =亥J Iみ痕が全周する もの 赤彩 =土器片全体 に彩色 を施したもの 図面台帳の記入 器調 =土器の文犠等 を調整 して いるもの 朱模 =土器片 に朱の模様 を施 したもの X同 =遺物番号 Xと同一個体の もの マイク口 フィル ム化の委託 ( 原 図及図面台帳) / 剥離 =土器表面若 しくは裏面が剥離 してい るもの 表採 =遺跡内の表面 採 集 マスター フ ィルム 整形 =土器片錘とは異なる整形土鍾。草刈 貝塚か (ロールフィ ルム ) らは, 縄文時代中期の ものと 思わ れるもの ~ 複製 した マイクロフ ィルム ( ア パチ ュアカードを作成 ) が出土し ている 。 第1 2表 本部で保管 ~ 刈 貝 塚土器片 録 デー タ ベース U)J: f手) (続き / λ 事務所で保管 u 円ノ n / u - a aJ , ρhu ‘ 、 l nr h u ,Fも、 ※図面台帳(第 3図)はアパーチュア カー ド(第 われわれの図面は精度がある程度要求きれるた 2図)を記入するためのものなので必要事項は め , マ イク ロ化を委託する場合はその都度注意 必ず記入する 。 を促 した方が よさそ うである 。 ※わ れわれの書く ような 寸法の記入されていない 図面は 社会的に は稀 であり,そのためマイク ロ ※アパーチュ アカ ドにつ いては各事務所に マイ 化の場合普通精度は問題 ときれず記入きれ てい クロ リー ダー ( マイ クロフィルムを拡大 して見 る文字や数字が読み取れればよ いのであるが, る装置)が置かれるまでは整理作業で活 用しに す法に依らず線や点で長きや大 ききを表現する くいため,現状では ロー ルフィルム と一緒 に一 括し て本部 で保管す るこ とも一方法である。 巴 圃情 遺 コ 圃情 名 遺 名 跡 遺 j 宣跡所在地 図 面内容 締 尺 担当 者 1 / │図面作成年月日 │ 年 月 月 │ 1 / 日 名 マイクロ撮影年月日 備 年 日 1マイク ロ即 考 (財)千葉県文化財センター 第 2図 マ イ ク ロ フ ィ ル ム アノ、チュアカード 図面 ド名 J'勾白 γ 帳 N D l 附トト│側一 │ ? f -也 世且 グリ 所 跡 ヤ刊 骨且 跡 図面番号 ( 77 . . ' 1-7ィルムぬ) 台 似 │図面内谷 宣憐名 J 附 図 セ ク シ ヨ / 図 エ ー ン ヨン同 遺物出土状況図・その他 1, 温 的1 作成計 縮尺│図面総数│傭 j f t物出土・その他 ν│ }貨物出土 その他 ν│ 遺物出土・そ の他 1/ ~/"', I 戸_...__..,.....,,_..,,-....._.,,-...ノ『戸~~~戸~~~ ~~~ 第 3図 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . _ _ , . . . . . . . . . . . . マイクロフィルム図 l而行中'l~ )ワt l (n''u nru q a Lて検索する段暗にまでは至らなかった。 3 マイクロフィルム化の実施状況と今後につ いて 次年度におい ては , データシート の増加も さる こと ながら今年度テータ シート化した ものについ 5 9年度からは各現場においてマ イク ロフィ ルム て実際にコンビュータによる検索を試みて種々の 化を実施す ることとなった が,当初図面枚数 を約 問題点を検討し 、 データシートの不備などをチェ 1 0, 000枚程予定していたところ,実際には約 3, 000 ックしてし 、〈必要があろ う。 また, 報告書のデータ シート化において我々が 枚程度しか実地 出来なかった ようで ある 。 このことは各現場とも 調査・ 整理 ・報告に追 わ 一番苦労したのは ,遺跡の概要という よリも 調査 れて い る中でマ イ クロ化を組み 入れること が きら 成果の概要が なかなか 把え 難い ことであ る。特に に負 担となっていることが予 想され,調査 作業 , 遺構・ j 立物の 「時代」 ・「 時期 」 ・「種頬」・「個数」が 報告書作成作業に追われる中で記録類 の保 管 ・整 明確に記載 されてい る ものはご くわ ずかて¥結局 備をどのようにしていったらよ いかということが 全体に目を通さざるを得な いも のがほ とん どで あ やはり大きな問題である。 った。 マイク ロフ ィルムの保 管 ・活用に関しては,今 今後刊 行 される 報告書におい ては ,調査成果の 後マイクロフィルム化を進めてゆ く以上は各事務 冒頭あ るいは末尾にでも これらの ことを 簡潔に記 所に コンパクト で低廉なマイクロリーダーを置 く す よ うな報告書作りを強〈希望したい 。 最後 に ことが必要であり ,本部においては一括収納 され たアノマーチュア カードを 検 索が容易なように 整理 r 調査研究 用器材 の検討」に関 しては, 今年 度から基本的には全現場で現場作成図面の マ して,閲 覧希望の需要は少ない と見込まれるも の イクロフィルム化が実施されることになった の で のいつでも供給 出来 るよ うな体制づくりをし な く その実地状 況を少し 検 討 したに止ま った 。 てはな らない 。 註 W おわリに 1)及川 昭文「考古学データベー スとその課題」 『考古学ジャ ーナル N o .215J 2年目 を迎えた 「考古 文献 資料の デー タベ ース 2)及川昭文他「 員塚デー タベース 化」については , 県内の報告書約 500 冊のテータ シート化とそのコンビュータによる検索を当初の 目的とし たが,先土器 r国立民族 学博物館研究報告 5- 2J 3)及川 昭文他 「美術 史学 データ ベ ース の構築と 歴史時代までの情報を各 国立歴史民俗博物館研究報告 その課題 J r 報告書か ら抽出 する作業が意 外と 大変な ことであ 第 5集 』 ったため 、予定を変更し てまず 当セ ンタ 一発 行の 4)筑波大学 「先史 学特講 I I I ・集中講義」資料 報告書を 中心とした約 120冊についてデータシー 5)昭和 58年 度 ト化を計ること に した 。 研究部 「調査研究用器材 の検討ー 報告参照 その結果,これについては 一応 データシート化 することが出来たが,そ れをコンビュータに入力 、 lJ 、 、 s t n x u l nfb , , -24- ( 第 2班 千 原 台 事 務 所 )