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国際課税について - 大学院入試情報クラブ

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国際課税について - 大学院入試情報クラブ
KALS 大学院入試対策講座
専属チューターからのメッセージ
2013 チュートリアル通信
【税法科目免除 VOL.2】
河合塾 KALS の大学院入試対策講座では、チューター制度を導入しています。チューターは当校の合格者 OB/OG を中心に編成。授業での合格指
導のみならず、受講生向け学習ガイダンス「サクセスチュートリアル」や個別カウンセリングなどを通じて、受講生からの進路・志望先に関すること、自主学
習に関することなど、合格に向けてきめ細かくアドバイスをしています。以下は、税法科目免除・平林チューターからのメッセージです。今後の受験対策のご
参考にしてください!
国際課税について
大学院受験に向けて講座が開講し、研究計画書の作成や英語の基礎固めなどで忙しい毎日を送っていることと
思います。しかし、志望校も決めなくてはいけないので、休憩時間に大学院の情報収集をしてみてはいかがでし
ょうか。大学院で学ぶ勉強は資格試験の専門学校で学ぶ受験勉強と大きく違うため、大学院進学を機会に専門学
校では学ぶ事ができない国際課税を勉強してみるのも良い刺激になるかもしれません。
そこで今回は、専門分野の中でも国際租税法について研究されている先生を紹介したいと思います。国際租税
法といってもそのような名前の法律があるわけではありません。国際間で取引があった場合、国際的な取引に関
する租税の取り扱いを、一国の立場から国内の法律の一分野としてどのように取り扱うかが国際租税法と呼ばれ
ている分野です。税理士試験の税法に関する受験科目はオーソドックスな国内の税法から出題されていますが、
近年では国際取引の活発化により、二国間に限らず多国間の取引により租税の問題点が発生するようになりまし
た。その問題点とは、二国間における二重課税や、国によって法律が異なるため国単位で法律にあてはめると納
税義務が発生しないケースです。今回のチュートリアル通信では、税理士試験では受験科目に無い国際課税を研
究されている先生を紹介したいと思います。
※ 紙面の都合上、都内にあり、元 KALS 生が進学している大学院の教授をピックアップ致しました。他にも国
際課税を研究されている先生はいらっしゃることをご了承願います。
亜細亜大学 法学研究科
土屋 重義(つちや しげよし)教授
略 歴 国税庁等勤務、税理士
■ 著書・論文
『一問一答方式による定期借地権の税務』
(大蔵財務協会、1998)
「移転価格税制における推定規定について」税経通信 62(1), 81-87 (2007)
「恒久的施設概念についての考察」税大ジャーナル (7), 39-60(2008)
など。
中央大学 商学研究科・専修大学 商学研究科
矢内 一好(やない かずよし)教授
略 歴 東京国税局等勤務
■ 専門分野
会計学
■ 著書・論文
「日米租税条約と信託課税」渡部古希記『商學論纂』49(3/4), 309-334(2008)
「租税条約におけるハイブリット事業体の取扱い」国際税務 29(5), 80-92(2009)
「国際相続の税務 (特集 相続税の本質と課税方式のあり方)」税研 23(6), 27-32(2008)
など。
筑波大学 ビジネス科学研究科 企業法学専攻
大野 雅人(おおの まさと)教授
略 歴 国税庁等勤務
■ 著書・論文
「海外論文紹介:欧州裁判所 SGI 判決後の移転価格と EU 法」租税研究 2011 年 8 月号
『移転価格税制執行の理論と実務』
(共著)大蔵財務協会,
(2010)
「戸籍行政をめぐる現下の諸問題について」戸籍 782 号(2006)
“Japan’s New Directive on Mutual Agreement Procedures”, Bulletin for International Fiscal Documentation,
March 2002 (International Bureau for Fiscal Documentation, Netherlands)
「相互協議事務運営指針の制定について」租税研究 626 号(2001)
「移転価格調査における第三者間取引情報の使用について」租税研究 595 号,
(1999)
「国際課税の現状と課題」租税研究 588 号,(1998)
など。
筑波大学 ビジネス科学研究科 企業法学専攻
本田 光宏(ほんだ みつひろ)教授
略 歴 国税庁等勤務
■ 著書・論文
「多国籍企業の国際的租税計画と移転価格」,本庄資編著『移転価格税制執行の理論と実務』所収,
(2010)
「OECD における移転価格を巡る最近の動き」,国際租税研究 No.21,
(2008)
「租税条約の統一的な解釈・適用」
,本庄資編著『租税条約の理論と実務』所収,
(2008)
“Japaneses CFC Rules Consistent with Treaty, Court Holds", Tax Note International, March 10, 2008,
p.875 (with Hugh J. Ault)
「OECD 紛争処理プロジェクトについて」会計・監査ジャーナル Vol.19 No.17(2007)
「ハイブリッド事業体と国際的租税回避について」ファイナンシャル・レビュー, 財務省財務総合研究所編(2006)
「ハイブリッド事業体と租税条約」
,第 27 回「日税研究賞」入選論文集(
(財)日本税務研究センター)
,
(2004)
など。
日本大学 経済学研究科
藤井 保憲(ふじい やすのり)教授
■ 著書・論文
『法人税法(実務と理論)』共著
「移転価格税制の国内取引への適用」税大ジャーナル (3), 12-32 頁、 2005 年 12 月
など。
今回は5名の先生を紹介いたしました。他にも自分が気になっている先生がどんな研究論文を書いているのか、
「Cinii」という論文検索サイトで検索することができます。研究者の名前からも検索できますが論文タイトルか
らも検索できるので、是非、研究したい分野の教授を探してみましょう。
平林チューター
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