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これまでの審議のまとめ-第四次報告-(案)

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これまでの審議のまとめ-第四次報告-(案)
これまでの審議のまとめ
-第四次報告-
平 成 21年 5月 28日
教育再生懇談会
【ポイント】
1
「教育安心社会」の実現-「人生前半の社会保障」の充実を-
1
基本的視点
○ 国民が安心して生活を送ることができる社会を実現するためには、全ての子供たちが
安心して教育を受けることができる社会を構築することが不可欠。
○ 現実には、我が国では教育費(特に就学前と高等教育期)の私費負担が大きく、家庭
の所得水準によって進学機会や修学の継続に影響(格差の固定化・再生産)。
○ 我が国の将来の発展や少子化対策のためにも、「人生前半の社会保障」であり、成長
に向けての投資である教育の充実を図り、家庭の教育費の負担軽減を図ることが必要。
○ 保護者が安心して地域の学校に通わせ、「読み・書き・計算・英会話」の力を確実に
身に付けることができるよう、教育再生を「ビジョン」から「実行」の段階に進め、学
校教育への信頼を回復することが必要。
○「教育安心社会」の実現に必要な安定的財源を確保しつつ、社会総がかりで取り組む。
2 具体的取組
(1)保護者の教育費負担の軽減方策の確立
・ 幼児教育の無償化の早期実現を目指し、当面、幼稚園就園奨励費の拡充など家庭へ
の経済的支援を充実。
・ 小中学校の児童生徒に対する就学援助を充実し、自治体の財政力によって差が生じ
ないよう、財源措置等の在り方を含め、就学援助の新たな仕組みを検討。
・ 経済的に困難な高校生に対し、授業料減免措置の拡充や奨学金の充実を図るととも
に、これらとの関係も含め新たな給付型教育支援制度(高校版就学援助)の創設を検討。
・ 高等教育に対する授業料負担の大幅軽減を目指し、公的支援の拡充を図るとともに、
授業料の減免措置を拡充し、給付型奨学金を充実。
(2)幼児教育の充実
・ 幼児期における教育機能を強化し、小学校との連携強化、幼保の合同研修、評価な
どを充実。
・ 認定こども園 2000 園の早期達成に向け、柔軟な認定や「安心こども基金」による支
援を推進。
(3)保護者から信頼される公教育の確立
・ 世界トップの学力を目指し、
「読み・書き・計算・英会話」の力が確実に定着するよ
う、教員の資質向上、教科書・教材の充実など、教育環境の整備の推進。
・ 教職員定数を着実に改善し、新学習指導要領の完全実施までに、必要な教職員定数
の在り方について方針を策定。
・ 専門的人材や支援スタッフの配置など、学校の教員サポート体制を確立。
(4)障害のある子供・若者への支援の充実
・ 障害のある子供が安心して教育を受けることができるよう、教員の資質向上、一貫
した指導・支援体制の構築、関連部局の連携強化などの取組を充実。
2 教育のグローバル化と創造性に富んだ科学技術人材の育成
1
基本的視点
○ グローバル化社会の中で、我が国がリーダーシップを発揮し、世界の発展に貢献する
とともに、国際競争力を維持・強化するためには、国家戦略としての人材育成が必要。
○ 国際的に通用する人材や次代を担う科学技術人材の育成のためには、初等中等教育段
階において、世界トップの学力と英会話力を身に付けさせることや、小学校における理
科の指導体制など理数教育の充実が重要。
○ 優秀な大学生等の留学生交流の一層の推進や外国からの研究者や専門人材等の受入れ
体制の整備など高度人材の国際流動性の向上や、優秀な大学院生や若手研究者に対する
支援の充実など国際的に通用する若手人材の育成などが必要。
○ 大学院生や若手研究者の立場に立った制度や支援、研究環境の改善が必要。
2 具体的取組
(1)国際的に活躍できる人づくり
・ 新学習指導要領の実施に向け、小学校外国語活動を充実するため、教員研修の計画
的な実施、ALTや中学校英語教員による指導、ICT機器の整備・活用などを推進。
・ 海外経験や英会話能力がある人、ネイティブスピーカーなど外部人材の活用を推進。
・ 高校卒業までに英語で日常会話ができるよう、小・中・高の連続性に配慮した英語
教育の見直し。また、前提となる国語教育や日本の歴史・文化についての教育を充実。
・ 日本の若者(高校生含む)の海外留学を大幅に増加させるため、奨学金制度や派遣
制度を充実。
(2)魅力ある理数教育の推進
・ 実験・観察のための設備・備品の充実、小学校理科専科教員の拡充、中学校理科教
員による指導、小学校教員の指導力の向上など、理数教育充実のための環境を整備。
・ 大学や企業の研究者の協力など地域における理数教育に関する支援体制を充実。
(3)国際的に開かれた大学の実現
・ 「留学生30万人計画」実現に向け、奨学金の拡充、留学生専門スタッフの配置、
留学生宿舎の整備など、留学生受入れのための環境整備を着実に推進。
・ 海外の優秀な研究者や専門人材が来日しやくするため、専門的スタッフの配置、人
事・給与・年金制度の整備、家族の就労制限の緩和や就学環境の整備などを推進。
(4)創造性に富んだ若手研究者の育成
・ 博士課程在学者等が研究に専念できるような研究環境の整備、教育・研究費の支援、
TA・RAによる給与の充実など経済的支援などを推進。
・ 学生の立場に立った体系的なコースワークなどの導入を促進し、国際研鑽機会の拡
大のための派遣・招聘制度を充実。
・ 海外留学後における大学や企業における受入れ促進や処遇を改善するとともに、博
士課程修了者やポストドクターの雇用の改善や任期制の拡大を推進。
・ 他大学や他分野、外国人学生など国内外に開かれた大学院づくりなど、社会の変化
を踏まえた大学院の組織再編を促進。
3 「スポーツ立国」ニッポン
1
基本的視点
○ 明るく豊かで活力に満ちた社会を築くためには、
「スポーツ立国」ニッポンの実現が不
可欠。
○ 体力づくり運動、学校教育(体育の授業、部活動)、障害者スポーツ、地域スポーツ、
企業スポーツ、トップアスリートなど多岐にわたるスポーツ振興施策の推進が必要。
○ 「スポーツ立国」ニッポンの実現に向け、国として、多岐に渡るスポーツ振興施策を
これまで以上に総合的かつ計画的に展開していくため、地方公共団体やスポーツ団体、
企業などとも一体となった取組の推進が必要。
2 具体的取組
(1)総合的なスポーツ振興施策の展開
・ スポーツ基本法を制定、新たなスポーツ振興基本計画を策定。
・ 新たにスポーツ庁を設置するなど、国のスポーツ振興行政体制を強化。
(2)国民スポーツの振興
・ ナショナル・トレーニング・センター(NTC)を一層充実し、ナショナル・コー
チの拡充、海外遠征費の増額などによるトップアスリート養成を強化。アスリートの
引退後のセカンド・キャリア形成に対する支援を充実。
・ オリンピックやパラリンピックをはじめとする国際競技大会の招致に対し、国とし
て積極的に支援。
・ 選手を支援するセーフティネット組織の設立や、一定の要件を満たした企業スポー
ツに対する税制上の優遇措置、活動費への支援など、企業スポーツを支援。
・ 体育の授業や部活動の充実、給食の時間を含めた食育の充実、校庭芝生化や武道場
整備など、学校のスポーツ環境を整備。
・ 地域のスポーツ施設の整備や総合型地域スポーツクラブの支援など、地域のスポー
ツ環境を整備。
・ 小学校の低学年段階から自然体験活動を行う機会を充実させるとともに、専門人材
の養成・活用を図り、同時に免許状更新講習や教職課程において、教員の自然体験活
動に関する指導力を高める機会を充実。
【これまでの審議のまとめ】
1 「教育安心社会」の実現―「人生前半の社会保障」の充実を―
【安心して教育を受けられる社会の構築】
国づくりの基本は人づくりである。国民が安心して生活を送ることができる社会を実
現するためには、次代を担う子供たちが、共通のスタートラインに立ち、教育を通じて
それぞれの能力を最大限に高めることにより、努力をすればより豊かな人生を送ること
ができるという希望を持てる環境を整えることが大切である。
そのためには、家庭の経済的な状況により、教育を受ける機会が制約されたり、受け
られる教育の質に差が生じたりすることがないよう、全ての子供たちが安心して教育を
受けることができる社会を構築することが不可欠である。
【経済格差の教育への影響】
しかしながら、現実には、我が国では家庭における教育費の負担は諸外国に比べて重
く、特に、公的支援が少ない就学前の時期と高等教育期における教育費の私費負担は極
めて大きく、看過できない水準にまで至っている。収入が比較的少ない若い世代にとっ
て、幼稚園や保育所などの就学前教育を受けさせることは、経済的に大きな負担である。
また、大学に進学する年代の子供がいる標準的な世帯で、子供二人が同時に大学教育を
受けた場合、その費用負担は平均年収から税や公的年金等を除いたうちの約1/3を占
めるなど、家庭の負担は限界に達していると言える。
このような状況の中、子育てや教育のために多額の費用がかかることを理由に子供の
数を制限する人が多いなど、教育費負担が少子化の要因の一つになっているとともに、
家庭の所得水準によって進学機会や修学の継続が左右されてしまうという事態を招いて
いる。
また、公教育への不信が根強い中、家庭の経済状況の差によって、塾や習い事など学
校外での学習を受ける機会に差が生じるなど、受ける教育の量や質にも差が生じている。
さらに、義務教育段階では、経済的に困難な家庭に対しては就学奨励を目的とした援
助が行われているが、財政状況が厳しい中、地方自治体によって支援の格差が生じてお
り、また、高等学校段階では、こうした修学援助のための支援制度が十分でないため、
進学や修学の継続に困難を来しているという状況がある。
一方、文部科学省が実施している全国学力・学習状況調査では、就学援助を受けてい
る児童・生徒の割合の高い学校の方が、その割合が低い学校よりも平均正答率が低い傾
向が見られるなど、親の経済的な状況が子供の学力に影響を与えているという状況も生
じている。
親世代の経済的な格差が、子世代が受ける教育の格差に結びつき、その結果、格差の
固定化・再生産を生み出すという事態を絶対に生じさせないよう、全ての子供たちが家
庭の状況にかかわらず、それぞれの意欲と能力に応じて希望を持って教育を受けられる
機会をしっかりと確保するため、着実に手を打っていくことが必要である。
【「人生前半の社会保障」の充実】
次代を担う子供たちの教育は、安心社会の実現のための基盤であると同時に、将来の
我が国の成長のための投資である。我が国の社会保障は、諸外国と比べ、高齢者関係の
比重が高く、その見直しの議論も高齢化の進展に伴う負担増にどう対応するかが中心に
なりがちである。しかし、我が国の将来の発展や少子化対策のためにも「人生前半の社
会保障」として、また、成長に向けての投資でもある教育の充実を図り、幼児教育期か
ら高等教育期に至るまでの家庭の教育費の負担軽減を図っていくことが、今まさに我が
国に求められていることである。
「人生前半の社会保障」の充実・強化は、北欧諸国がそ
うであるように、人生のスタートラインにおける個人の平等に資すると同時に、将来世
代の潜在能力を高め、高い国際競争力や経済活力の基盤強化にもつながるものであり、
これまでの我が国の成長が教育によって支えられてきたことを、今一度銘記すべきであ
る。
【学校教育の信頼回復】
また、
「教育安心社会」の実現には、教育費負担の軽減と併せて、人生のスタートライ
ンである幼児期の教育の充実や、保護者が安心して地域の学校に通わせ、学校の中で国
際的に通用する「読み・書き・計算・英会話」の力を確実に身に付けることができるよ
う、教育再生を「ビジョン」から「実行」の段階に進めなければならない。
学校教育への信頼の回復を目指し、昨年、学習指導要領が改訂されたところであるが、
学力向上のための授業時数の増加への対応、問題を抱える児童生徒への指導や特別支援
教育の充実への対応など、学校が有する教育力はその限界に達している。行政改革推進
法のもと教職員定数は抑制されているが、教育現場からは、今後の教職員定数の改善を
早急に求める声が上がっている。
こうした学校が直面する様々な課題に適切に対応するため、人的・物的な条件整備を
着実に進めることが不可欠である。
このような状況の中、様々な課題・問題を克服し、
「教育安心社会」の実現を図るため、
実現に必要な安定的な財源を確保しつつ、国や地方公共団体、学校、地域社会など、関
係者が一体となって、社会総がかりで次のような取組を進めることが必要である。
(1)保護者の教育費負担の軽減方策の確立
幼児教育期から高等教育期に至るまでの「人生前半の社会保障」を充実させ、
「教育
安心社会」を構築するためには、次のような点について、保護者の教育費負担の軽減
方策を確立する必要がある。
○
幼児教育の無償化の早期実現を目指しつつ、当面、幼稚園就園奨励費の拡充や、第
二子以降の保育所の無償化など自治体独自に実施している施策に対する国の支援な
ど、幼児教育期における家庭への経済的な支援を充実する。
○
小中学校の児童生徒に対する就学援助の充実が図られるよう、地方公共団体への支
援を充実するとともに、自治体の財政力によって、就学援助の支援内容に大きな差が
生じたり、支援水準が著しく低下することの無いよう、国と地方の役割分担や財源措
置の在り方も含め、就学援助の新たな仕組みについて検討する。
○
高等学校への進学率が約97%であることを踏まえ、経済的に困難な状況にある家
庭の高校生に対し、授業料の減免措置の拡充や奨学金事業の充実を図るとともに、こ
れらの制度との関係も含め、新たな給付型の教育支援制度(高校版就学援助)の創設
について検討する。
○
高等教育における授業料負担の大幅軽減を目指し、高等教育への公的支援を拡充す
るとともに、授業料の減免措置の拡充や給付型の奨学金の充実など奨学金事業を一層
充実する。
(2)幼児教育の充実
○
教育の基礎は、乳幼児期からの家庭における子育ての中で育まれるものであり、親
の教育力を高めるための講座の開設や家庭訪問による相談体制の充実など、家庭教育
の充実に向け、共働き家庭やいわゆる専業主婦家庭など様々な家庭の状況に応じ、子
育て中の親への支援を行う。
○
幼児期において全ての子供が、集団としての質の高い教育を受けることができるよ
う、幼稚園、保育所、認定こども園を通じて、幼児期における教育機能を強化し、改
訂された幼稚園教育要領や保育所保育指針が着実に実施されるよう教育環境を整備す
る。
○
小学校以降の学校教育の基礎を幼児期から培うよう、各地域における小学校と幼稚
園・保育所・認定こども園の連携を強化し、子供たちの学びの連続性を確保する。
○
幼児教育の質の向上という観点から、保育士の資質向上を目指し、体系的な研修の
導入や研修に参加しやすくなるよう支援を行うとともに、教育委員会と私学担当部局、
福祉担当部局が連携し、幼稚園、保育所、認定こども園の教諭・保育士を対象とした
合同研修を実施する。
○
幼児教育の質の向上に向け、幼稚園、保育所、認定こども園の自己評価や関係者評
価などの取組を充実する。
○
幼児教育の機会を全ての子供たちに保障するため、潜在的な待機児童(保育ニーズ)
も含め、待機児童ゼロを目指し、保育所や認定こども園を拡充する。
○
認定こども園2000園の早期達成に向け、地域の実情に応じたより柔軟な認定や
認定と併せた積極的な保育所・幼稚園の認可を進めるとともに、窓口の一本化など二
重行政の解消、現場の実情に十分配慮した「安心こども基金」による支援を充実する。
(3)保護者から信頼される公教育の確立
○
世界トップの学力を目指し、学校教育の中で、子供たちに国際的に通用する「読み・
書き・計算・英会話」の力が確実に定着するよう、教員養成や教員研修の充実など教
員の資質向上、教科書の質・量の改善・充実、教材・図書の整備、学校マネジメント
の確立など、教育環境の整備を迅速に進める。
○
一人ひとりに応じた教育の質の向上を図り、教員が子供と向き合う環境をつくるた
め、教職員定数の着実な改善を図るとともに、教員の勤務状況などを適切に踏まえた
上で、新学習指導要領の完全実施までに、必要な教職員定数の在り方について方針を
策定する。
○
学校の抱える生徒指導上の困難な課題等の解決に向け、スクールカウンセラーやス
クールソーシャルワーカーなどの専門的人材の配置を充実する。
○
地域連携や外部人材の活用を進めるための専任のコーディネーターなどの支援スタ
ッフを配置するなど、社会総がかりでの公教育の再生を実現するため、全ての学校に
おける教員サポート体制を確立する。
○
希望する全ての子供たちに対し、放課後に安心して遊びや補習などの勉強ができる
場を確保するため、
「放課後子どもプラン」の充実を図るとともに、その際、塾に通わ
なくても確かな学力がしっかりと身に付くよう、学校の学習内容と連動した補習の機
会を充実する。
○
教育における地方分権が進む中、教育環境の整備は設置者である地方公共団体の判
断に委ねられるところが大きいが、特に、義務教育段階にあっては、全国どこの地域
においても一定水準以上の教育環境が確保されるよう、各地方公共団体における教育
投資の一層の拡充を促す方策を策定する。
○
子供たちの育ちや学習の系統性・連続性を保証するという観点から、幼稚園・保育
所と小学校、小学校と中学校、中学校と高等学校の校種間連携を促進する。特に、子
供の心身の発達上の変化や多様化、
「中一ギャップ」や学力低下に対応するため、既に
一部の自治体で取組が進められ、一定の成果が上がっている小中一貫教育の取組を踏
まえて、義務教育学校の法的な位置付けを明確にし、小学校高学年からの教科担任制
の導入など、取組を支援するために必要な方策を早急に検討する。
○
社会で求められる教育の充実を図るため、子供の発達段階に応じ、小学校から高等
学校まで、キャリア教育を組織的・系統的に推進するための教育内容・体制の見直し
や、地域のニーズに基づいた産業の担い手育成の総合的な展開など、キャリア教育・
職業教育の充実に向けた取組を推進する。
○
児童虐待やいじめ、不登校、いわゆる「ニート」、「ひきこもり」、若年失業者など、
様々な困難な問題を抱える子供や若者について、国や地方公共団体による、教育、福
祉、雇用等を連携させた総合的な支援体制を整備する。
○
信頼される公教育の確立のためには、各地域において公教育の責任を担っている教
育委員会が、期待される役割を十分に果たし、地域住民の信頼を勝ち得ていくことが
不可欠である。現在、地域の教育行政における首長と教育委員会の関係、両者の連携
強化のための方策、教育委員や教育長の選任方法の在り方等について、ワーキンググ
ループを設置して検討しているところであるが、引き続き、関係者からのヒアリング
や教育再生会議の報告を受けて改正された地方教育行政法の実施状況なども踏まえ、
その改善方策を早急にまとめる。
○
子供たちが国家・社会の形成者である主権者として必要な能力を備え、適切に行動
できるようにするための教育を行うことは、公教育に欠かせない重要なことである。
このため、今後の主権者教育の在り方等について、ワーキンググループを設置して検
討しているところであるが、引き続き、関係者からのヒアリングなども踏まえ、その
具体的方策について早急にまとめる。
(4)障害のある子供・若者への支援の充実
○
障害のある子供たちが安心して教育を受けることができるよう、免許状更新講習や
現職教員を対象とした研修、大学における教職課程において、特別支援教育について
の理解を深める機会を充実し、教員の資質向上を図る。
○
特別支援教育コーディネーターの配置の確保や資質の向上、位置付けの明確化、特
別支援教育支援員の配置の促進など、幼・保・小・中・高等学校における特別支援教
育に関する校内体制の整備を進めるとともに、幼・保・小・中・高・特別支援学校間
の接続・連携を強化し、幼児期から学校を卒業するまで、一貫した指導・支援体制を
構築する。
○
教育委員会や福祉担当部局、労働担当部局等の連携を強化し、医療や福祉、労働等
の専門家・専門機関で構成する支援チームを各地域で立ち上げるなどし、学校への支
援の充実を図るとともに、家庭や地域生活への支援も含め、乳幼児期から学校卒業後
までの一貫した支援体制を構築する。
○
障害のある児童生徒の増加に対応するため、特別支援学校の施設・設備の整備など
教育環境の充実を図るとともに、高等部における職業コースの拡充や就職コーディネ
ーターの配置など、職業的な自立を目指した教育を充実する。また、障害のある者が
学校で働くことができるよう、緊急雇用創出基金の枠組みを拡大し、雇用の場を創出
する。
○
道徳の時間をはじめ、教育活動全体を通じ、障害のある子供たちへの理解を深める
ための教育を推進する。
2 教育のグローバル化と創造性に富んだ科学技術人材の育成
【国家戦略としての人材育成】
21世紀は、科学技術に裏付けられた新しい知識・情報・技術が、ボーダレスに絶え
ず進化する知識基盤社会であるとともに、経済活動はもちろんのこと、環境問題やエネ
ルギー問題、感染症対策など、人類を脅かす様々な課題も、国境を越えて世界共通の問
題となるグローバル社会である。
こうしたグローバル化した社会の中で、我が国が世界規模の課題の解決に向けてリー
ダーシップを発揮し、世界の発展に貢献していくとともに、今後も様々な分野で成長を
続け、国際競争力を維持・強化していくために、国家戦略としての人材育成に取り組ん
でいくことが必要である。すなわち、初等中等教育から高等教育までを見通し、いかに
国際通用性のある人材を育成していくか、また、いかに幅広い知識と柔軟な思考力を有
する創造性に富んだ科学技術人材を育てていくかを示し、国を挙げて取り組んでいくこ
とが求められている。
【国際通用性のある教育の実現】
国際的に通用する人材の育成のためには、まず、子供たちに世界トップの学力をしっ
かりと身に付けさせるとともに、言葉の障壁を取り除き、英語をツールとして使いこな
せるよう、基礎的な英会話能力を身に付けさせることが重要である。英会話力は、外国
での仕事や生活の上で役立つばかりでなく、異文化を知り、国際社会の中で物怖じせず
に行動できるようになる基盤でもある。当懇談会では、既に英語教育を抜本的に強化す
るための提言を出し、新学習指導要領において、小学校の5年生から外国語活動が導入
されることになったが、その取組は緒に就いたばかりであり、成果は今後の各学校にお
ける取組や、その基盤の上に取り組まれる中学校以降の英語教育の取組如何にかかって
いると言える。
また、高等教育機関において、専門知識を有する優秀な大学院生や若手研究者を育成
するとともに、それらの者が、閉ざされた環境の中で教育・研究に没頭するだけでなく、
海外の大学等異なる環境・異文化の中で武者修行をし、知的触発を受けながら創造性を
高めていくことは、国際社会で活躍する人材の育成にとって極めて意義のあることであ
る。しかしながら、日本国内における教育・研究環境が向上する中、近年、海外へ行く
日本人の留学生・研究者の人数が頭打ちになるなど、若者が「内向き志向」になり、外
の世界に積極的に飛び出して行かなくなっているのではないかと懸念される。
さらに、次代を担う科学技術人材を育成するため、小・中学校段階から、国際的な通
用性という観点も踏まえ、科学技術リテラシーの土台である理数教育の充実を図るとと
もに、高等学校段階では、科学技術に関する高度な学問の基礎に触れさせることなどを
通じ、科学技術に関するそれぞれの意欲や能力を最大限引き出していくことが必要であ
る。しかしながら、実験や観察を行う上で、設備・備品が不十分であったり、準備時間
が十分に取れないといった問題や、学級担任制を基本とする小学校では、理科の指導を
苦手とする教員が多いなど、学校現場は多くの問題を抱えているのが現状である。
【国際的に開かれた大学づくり】
また、グローバル化する社会の中で、優秀な大学生等の留学生交流の一層の推進や外
国からの研究者や専門人材等の受入れ体制を整備するなど、国境を越えた高度人材の国
際流動性の向上を図るとともに、優秀な大学院生や若手研究者に対する支援を充実する
など国際的に通用する若手人材等の育成を図ることが必要である。そのためには、昨年
7月に策定された「留学生30万人計画」の実現(2020年を目途)が不可欠である
が、約12万人という現状に鑑みると、その達成のためには、今後、これまで以上の戦
略的な取組が必要である。一方、日本人の海外への留学生数は、ここ数年伸び悩んでお
り、その推進のためには個人の判断に委ねるのみでは限界がある。また、海外の優秀な
研究者などの高度人材にとって、日本の研究・生活環境は、日本に来て研究を行いたい
と思わせる魅力に欠けるものであり、我が国に国境を越えて世界の優秀な「頭脳」が集
積するような環境整備が必要である。
さらに、大学・大学院等の改革に関しては、これまで、当懇談会や教育再生会議にお
いて様々な提言を行ってきたが、その実施状況は不十分であり、特に若手研究者が意欲
を持って研究に取り組み、その能力を発揮できるようにするためには、大学院生や若手
研究者の立場に立った改革が重要であるが、そうした観点からの制度や支援、研究環境
が整っていない。このままでは、日本の若い優秀な「頭脳」が海外にどんどん流出する
事態を招くことになる。
こうした状況を踏まえ、国や大学等がそれぞれ、このままでは我が国が国際的な知識
基盤社会から取り残されるという危機感と当事者意識を持って、これまでの取組で不十
分な点を推進するため、次のような取組を進めることが必要である。
(1)国際的に活躍できる人づくり
○
世界トップの学力を目指し、教育内容や授業時間数等の充実を図った新学習指導要
領の着実な実施に向け、教職員定数の改善や施設・設備・教材の整備などの環境整備
を着実に推進する。
○
平成23年度からの小学校における新学習指導要領の完全実施に向け、小学校の外
国語活動の充実のため、全ての小学校教員に対する研修の計画的な実施、ALTや中
学校の英語教員による小学校への支援の充実、音声面の指導の補助となる電子黒板等
のICT機器の整備・活用を積極的に進める。
○
海外経験が豊富な人や英会話能力の堪能な人、ネイティブスピーカーなど学校外の
人材の協力が得られるよう、学校支援地域本部などを活用し、地域における外国語活
動支援のための人材バンクの整備や、外部人材を積極的に活用するためのコーディネ
ーターの配置を進める。また、教員採用においても、青年海外協力隊など海外での多
様な経験を積んだ人材を積極的に採用する。
○
小学校の外国語活動や中学校以降の英語教育については、教育再生会議の提言等を
踏まえ、学習指導要領の改訂により導入・充実され、また、当懇談会でも小学校3年
生からの早期必修化を目指すことなどを提言したところであるが、今後の英語教育の
実施状況を踏まえつつ、高等学校卒業までには英語で日常会話ができるようになるよ
う、小・中・高の連続性に配慮した英語教育の内容や方法などについて見直しを行う。
○
国際通用性のある日本人の育成に向け、その前提として、国語教育の充実や日本の
歴史・文化についての教育を充実する。
○
社会のグローバル化に伴う日本語指導が必要な外国人児童生徒の増加に対応し、公
立学校における円滑な受入れ体制の整備や日本語指導の充実を図るとともに、国際理
解教育を推進する。
○
高校生段階も含め、日本の若者の海外留学を大幅に増加させるため、奨学金制度や
派遣制度を充実する。
(2)魅力ある理数教育の推進
○ 理数教育の充実を目指した新学習指導要領の着実な実施に向け、実験・観察のため
の設備・備品の充実、小学校における理科専科教員の拡充や小中連携の推進による中
学校の理科教員による小学校への指導など、理数教育充実のための環境を整備する。
○ 教職課程や現職教員を対象とした研修、免許状更新講習において、実験・観察の機
会を充実させることなどを通じ、小学校教員の理科に関する指導力の向上を図るとと
もに、採用試験・方法の工夫を図るなど、理数系人材を積極的に小学校の教員として
採用する。また、教員養成課程を有する大学における実験・実習用の施設・設備を充
実する。
○
地域の大学や企業との連携を強化し、理科等の授業に協力してくれる現役研究者や
退職した研究者、博士課程の学生等の人材バンクの創設、教員研修への講師の派遣、
子供たちの興味・関心を引き出す魅力的な教材の作成など、地域における理数教育に
関する支援体制を充実する。
○ 高等学校段階から創造的な科学技術人材を育成するため、SSH(スーパー・サイ
エンス・ハイスクール)への支援を継続・拡充するとともに、早期に大学レベルの高
度な理数教育を受けさせるため、大学の協力を得ながら、高等学校におけるAP(ア
ドバンスト・プレイスメント)の取組を支援する。
○
国の支援を受けて世界的な教育研究拠点を目指す大学等においては、国際科学オリ
ンピックなどで顕著な成績を示した高校生を「飛び入学」の活用などを通じて積極的
に受け入れるなど、科学技術人材の育成に向けて積極的な取組を行う。
(3)国際的に開かれた大学の実現
○
当懇談会の報告を受けて策定された「留学生30万人計画」の実現に向け、奨学金
制度の拡充や各大学における留学生専門スタッフの配置、複数の大学が共同で利用す
る留学生宿舎や、日本人学生と留学生が共同で生活できる留学生宿舎の整備など、留
学生受入れのための環境整備を着実に推進する。
○
海外の優秀な研究者、専門人材が、安心して日本に来て生活ができるような環境を
整備するため、大学等における専門的スタッフの配置・育成、人事・給与・年金制度
の整備を図る。また、研究者の家族の就労制限の緩和や査証上の配慮、インターナシ
ョナルスクールなど子供の就学環境を整備する。
(4)創造性に富んだ若手研究者の育成
○
博士課程在学者等が研究に専念できるような研究環境の整備や教育・研究費の支援
の充実、優れた人材が経済的な負担の懸念無く進学し、教育・研究に専念できるよう
なTA・RAによる給与の充実や早期に奨学金を受けられるようにするなど経済的な
支援の充実を図る。
○
学生の立場に立って大学院教育の飛躍的な質の向上を図るため、世界水準を満たす
体系的なコースワークや大学院生の専門知識・研究能力を審査するための試験などの
導入を促進する。
○
若手研究者が国際的に活躍する場や積極的な交流ができるように、国際研鑽機会の
拡大のための派遣・招聘制度を充実する。また、機動的な対応ができるよう、各大学
における交流のための基金を充実する。
○
海外へ留学した学生や若手研究者が、日本に帰国後、その能力に応じて適切に活躍の
場を得られるよう、大学や企業における受入れの促進や処遇を改善する。
○
博士課程修了者やポストドクターの雇用機会を増やすため、民間企業等における採用
の促進・処遇の改善を図ることや、人材の流動性を高めるための任期制の拡大を図る。
また、産業界と大学との共同による人材育成や、人材交流の促進を図る。
○
他大学や他分野、外国人学生などが多数集まる国内外に開かれた大学院とするため、
大学において、例えば、同一校、同一分野の学生を最大限3割程度とする、外国人学
生は2割以上とするなどの数値目標を予め示すとともに、大学院の選考方法や時期の
見直し、他大学から入学した学生へ支援を行うなどの改革に向けた取組を促進する。
○
教授を頂点とした旧態依然とした上下関係(徒弟制度)を排除し、大学院を学部か
ら独立した教育組織として再構築することや、既存の研究科、専攻の壁を打破し、社
会の変化を踏まえた合理的かつ柔軟な組織へ再編することなど、大学院の抜本的な改
革を促進する。
○
国からの支援を受けて世界最先端の研究を進める大学においては、その責務として、
国際的に通用する教育環境の整備に向け、世界トップクラスの外国人研究者の招聘や
優秀な外国人学生の獲得のための専門支援スタッフの充実、若手研究者育成のための
研究スペースの確保等、他大学に先駆けて様々な教育研究環境の整備を率先して行う。
3 「スポーツ立国」ニッポン
スポーツは、個人の体力向上・健康増進や生活を楽しく豊かなものにするのみならず、
国際大会における日本代表選手の活躍が多くの国民に夢や感動、元気を与えるものであ
り、明るく豊かで活力に満ちた社会を築くために、
「スポーツ立国」ニッポンの実現は不
可欠である。
このため、幼少期から高齢期に至るまでの体力づくり運動や学校教育活動の一環とし
ての体育の授業・部活動の充実、障害者のスポーツ活動の振興、総合型地域スポーツク
ラブの育成など身近なスポーツ環境の整備、企業スポーツへの支援、そして日本を代表
してオリンピックなどの国際舞台で活躍するトップアスリートの育成など、多岐にわた
るスポーツ振興施策を推進していくことが必要である。
しかしながら、都市化や少子化の影響で、子供たちが日常の中で体を鍛える機会は減
少し、現在の子供たちの体力は、親世代と比べ大きく低下している。また、少子化に伴
う学校の小規模化や教員の高齢化などの影響で、多様な部活動を展開するための指導者
の確保に困難を来している学校も生じてきている。近年創設されてきた総合型地域スポ
ーツクラブも、財政的な基盤が脆弱なところが多く、自主財源のみで活発な活動を行え
るクラブは必ずしも多くない。さらに、企業スポーツの活動は景気の影響に大きく左右
され、昨年秋以降の経済危機を受け、数多くのチームが休廃部を余儀なくされている。
オリンピックにおいても、我が国の成績は、国力に見合ったものからはほど遠く、今の
ままでは、「スポーツ立国」ニッポンの実現は困難である。
このような状況を打破し、
「スポーツ立国」ニッポンの実現に向け、国として、多岐に
渡るスポーツ振興施策をこれまで以上に総合的かつ計画的に展開していくため、地方公
共団体やスポーツ団体、企業などとも一体となって、次のような取組を進めることが必
要である。
(1)総合的なスポーツ振興施策の展開
○
「スポーツ立国」ニッポンの実現に向け、国や地方公共団体が果たすべき役割を明
確化するなど、スポーツに関する基本法を制定する。
○
子供から高齢者に至るまでの体力向上や健康増進、地域スポーツの振興、国際競技
力の向上などにとどまらず、企業スポーツの振興や障害者スポーツの振興なども含め、
国民スポーツを総合的かつ計画的に振興するという観点から、新たなスポーツ振興基
本計画を策定する。
○
新たなスポーツ振興基本計画の策定やその着実な推進のため、新たにスポーツ庁を
設置するなど、国のスポーツ振興行政体制を強化する。
(2)国民スポーツの振興
○
トップアスリートの競技力向上に向け、ナショナル・トレーニング・センター(N
TC)の更なる充実を図るとともに、ナショナル・コーチの拡充、海外遠征費の増額
など選手強化に必要な支援をオリンピックのメダル獲得上位国の水準にまで引き上げ、
トップアスリートが競技に専念し、世界に伍して戦える環境を整備する。また、地方
公共団体や競技団体と連携し、優れた人材の早期発掘と一貫したプログラムによる指
導・育成や、優れた選手に対する経済的支援の充実を進める。
○
学校の部活動における外部指導者やスポーツ普及活動など、アスリートが引退後に
自らの競技経験も生かしながら活躍できる場に関する情報の収集・提供を行うととも
に、引退後の職業生活も視野に入れた生涯を見通した教育機会をジュニア期から充実
するなど、アスリートの引退後のセカンド・キャリア形成に対する支援を充実する。
○
企業は、企業スポーツには、企業イメージの向上だけでなく社会貢献活動の面があ
ることに十分留意し、短期的な景気動向に左右されることなく、継続的にスポーツ活
動に取り組むとともに、地域の子供たちへの指導など、社会貢献・地域貢献活動に積
極的に取り組む。また、国は、競技力の向上や地域におけるスポーツ活動の振興など、
企業スポーツがスポーツ振興に大きな役割を果たしていることに鑑み、企業スポーツ
選手を支援するセーフティネット組織の設立や、一定の要件を満たした企業スポーツ
に対する税制上の優遇措置、活動費への支援など、企業スポーツへの支援策を策定す
る。
○
国民に夢や感動を与えるとともに、スポーツ人口の裾野の拡大や国際交流・貢献に
も寄与する、オリンピックやパラリンピックをはじめとする国際競技大会の招致に対
し、国として積極的に支援する。
○
新学習指導要領を踏まえた体育の授業の充実や給食の時間も含めた食育の充実、校
庭の芝生化や武道場の整備、部活動への元アスリートなどの外部指導者の積極的な活
用など、子供たちの体力向上に向け、学校のスポーツ環境を整備する。
○
地域のスポーツ施設の整備や総合型地域スポーツクラブへの支援など、地域で気軽
にスポーツを実施できる環境を整備する。
○
子供たちの基礎体力づくりや豊かな人間性の育成に向け、小学校の低学年段階から
自然体験活動を行えるような機会を充実する。また、子供たちへの自然体験活動の指
導の充実を図るため、専門人材の養成・活用を図るとともに、免許状更新講習や教職
課程において、教員の自然体験活動に関する指導力を高める機会を充実する。
「『教育安心社会』の実現
-「人生前半の社会保障」の充実を-」関連
参 考 資 料
一人当たりの教育支出及び公私費負担割合の現状
1.在学者一人当たり教育費支出
(米ドル)
日本
就学前教育
3,945
初等中等教育
7,105
高等教育
12,193
アメリカ
7,896
9,368
22,476
イギリス
7,924
6,656
11,484
フランス
4,938
7,262
10,668
ドイツ
OECD
平 均
5,489
6,983
12,255
4,741
6,608
11,100
2.公私負担割合
日本
(%)
就学前教育
初等中等教育
高等教育
私費負担
私費負担
私費負担
公財政支出
公財政支出
公財政支出
家計負担
家計負担
家計負担
50.0
50.0
43.1
91.3
8.7
7.7
41.2
58.8
-
アメリカ
75.4
24.6
-
91.3
8.7
-
35.4
64.6
35.1
イギリス
94.9
5.1
5.1
86.6
13.4
13.4
69.6
30.4
19.4
フランス
95.8
4.2
4.2
92.7
7.3
5.9
83.9
16.1
9.8
ドイツ
OECD
平 均
71.8
28.2
-
81.9
18.1
-
86.4
13.6
-
80.0
20.0
-
91.8
8.3
-
75.7
24.3
-
(OECDインディケータ2007に基づいて作成)
教育段階別の教育費について
我が国の学校教育費は、特に幼児教育・高等教育で私費負担割合が高い。
公費負担
17兆3,375億円
74.2%
全教育段階
【23兆3,769億円】
私費負担
6兆394億円
25.8%
教育段階別の公私負担割合
就学前教育
【9,333億円】
私費負担
4,664億円
50.0%
公費負担
4669億円
50.0%
公費負担
63,320億円
99.2%
小学校段階
【6兆3,832億円】
中学校段階
【4兆4800億円】
公費負担
35,489億円
95.6%
高等学校段階
【4兆3,361億円】
公費負担
32,912億円
75.9%
大学段階
【6兆3,898億円】
私費負担
12,577億円
8.7%
公費負担
131,721億円
91.3%
初等中等教育
【14兆4,298億円】
公費負担
26,343億円
41.2%
私費負担
512億円
0.8%
私費負担
1,616億円
4.4%
私費負担
10,449億円
24.1%
私費負担
37,555億円
58.8%
※OECDインディケータ2007、学校基本調査、地方教育費調査、今日の私学財政、文部科学省決算書等をもとに作成
一人の生涯から見た教育・社会保障の給付と負担の姿
350
300
250
児童手当
出産関係
育児休業
200
給
付
老齢年金
(厚生年金)
150
義務教育
高等学校
雇用保険
幼稚園
介護
100
年
間
金
額
(
万
円
大学
医療
雇用保険料
(本人負担分)
50
0
)
50
負
担
介護保険料
(本人負担分)
公的年金保険料
(本人負担分)
100
医療保険保険料
(本人負担分)
介護自己負担
医療費自己負担
消費税
直接税
学校教育費等の
保護者負担
150
200
0歳
(注)
5歳
10歳
15歳
20歳
25歳
30歳
35歳
40歳
45歳
50歳
55歳
60歳
65歳
70歳
幼稚園
義務教育
高等学校
大学
児童手当・出産関係・育児休業
医療
雇用保険
老齢年金(厚生年金)
介護
医療費自己負担
雇用保険料(本人負担分)
医療保険保険料(本人負担分)
公的年金保険料(本人負担分)
消費税
直接税
介護保険料(本人負担分)
介護自己負担
75歳
学校教育費等の保護者負担
1. 幼稚園、義務教育、高等学校(全日制)の教育サービスについては公・私立学校の平均値である。また、公立学校は「H19年度地方教育費調査(H18会
計年度)」から児童生徒一人当たりの公財政支出教育費(ただし、授業料、入学金、検定料、日本スポーツ振興センター共済掛金相当額を除く。)を、私
立学校は「今日の私学財政(H18会計年度)」の国庫補助金収入と地方公共団体補助金収入の合計額から在学者数(「H18年度学校基本調査」)で児
童生徒一人当たりの公財政支出教育費を算出した。
2. 大学(大学(学部・大学院)及び短期大学)の教育サービスは、国・公立の消費的支出・資本的支出・積立金への支出(「H19年度学校基本調査」-学
校経費調査(平成18会計年度)より。)から授業料等収入を除いた額と、私立大学の国庫補助金・地方補助金の額とを合算し、(注)3.記載の考えにより
教育目的の経費を算定した。これを各大学院・大学・短期大学の在学者数(「H18年度学校基本調査」より。ただし専攻科・別科・その他(聴講生、選科
生及び研究生等)を除く。)で除し、学生一人当たりの公財政支出教育費を算出した。
3. 大学(大学(学部・大学院)及び短期大学)に係る経費については、設置者ごと以下の考えにより、研究目的と教育目的の比率を算定した。
国立(研究:教育=6:4)は、「国立大学法人の平成18事業年度財務諸表の概要について」より、損益計算書-経常費用-業務費内の研究経費と教
育経費の金額の比率によった。
私立(研究:教育=3:7)は、「今日の私学財政」を参考に、帰属収入に占める学生生徒等納付金収入の割合を教育目的とし、残りを研究目的とした。
公立(研究:教育5:5)は、按分率の算定のために参考となる資料がなかったため、便宜上5:5とした。
4. 幼稚園、義務教育、高等学校(全日制)の学校教育費等の保護者負担については公・私立学校の平均値である。また、公立・私立学校ともに「H18年度
子どもの教育費調査」から児童生徒一人当たりの私費負担額を用いた。なお、この私費負担額には学校教育費のほか学校給食費、学校外活動費(家
庭内学習費、家庭教師費等、学習塾費、体験活動・地域活動、芸術文化活動、スポーツ・レクレーション活動、教養・その他)が含まれる。
5. 大学の学校教育費等の保護者負担については国・公・私立学校の平均値である。また、国・公・私立学校ともに「H18年度学生生活調査」から学生一人
当たりの学費(授業料、その他の学校納付金、修学費、課外活動費、通学費の合計)を用いた。
6. 厚生労働省関係経費については、社会保障国民会議(最終報告)20.11.4 参考資料「一人の生涯から見た社会保障の給付と負担の姿」からイメージを
転写した。
出典:広井委員作成資料
80歳
社会保障給付費の国際比較
※日本の社会保障給付費・・・2006年度で89.1兆円
○社会保障の規模は、アメリカと並び主要先進国の中でもっとも低い部類。
○日本は、高齢者関係の比重が大きい。
(高齢者関係:社会保障全体の69.8%、子ども(家族)関係:3.4%)
社会保障給付費の国際比較(対GDP比、2005年)OECDデータ
(%)
35
30
その他
25
住宅
失業
20
積極的雇用政策
家族
医療
15
障害関係
遺族
10
高齢者関係
5
0
標準世帯における子どもに対する学校教育費負担等の割合
円(標準世帯平均年収から税・公的年金等の負担を引いた額)
7,000,000
6,500,000
6,000,000
5,500,000
5,000,000
標準世帯平
均年収から
税・公的年金
等の負担を
引いた額
4,500,000
4,000,000
3,500,000
3,000,000
第2子負担
33%
2,500,000
2,000,000
1,500,000
初 第
1
子
出
婚 産
第
2
子
出
産
27%
第2子
幼稚園
1,000,000
500,000
0
19%
17%
第1子
幼稚園
12%
第2子大学
第1子負担
第2子
中学校
第2子小学校
第1子小学校
第2子
高校
第1子
中学校
第1子
高校
第1子大学
30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55
歳(世帯主平均年齢)
出典:「平成16年家計調査年報」(総務省)、国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」(2008)、広井委員作成資料より、教育再生懇談会担当室において作成
「教育費の経済格差に関する調査」に見る家庭の負担感
(保護者に対する質問)
問
問
(保護者に対する質問)
生活実感として、家計に占める教育費をどのように感じていますか?
教育段階別
全体
小学生
高校生等
200万円以上
300万円未満
世帯年収別
問
(小・中学校教員に対する質問)
問
(小・中学校教員に対する質問)
52.4%
26.8%
5.3%
13.9%
52.2%
30.4%
300万円以上
450万円未満
14.0%
43.9%
36.8%
3.3%
12.1% 1.5%
53.7%
32.6%
200万円未満
5.2%
18.6%
56.2%
21.9%
3.4%
31.7%
50.7%
12.4%
中学生
21.0%
53.4%
22.2%
3.5%
16.7%
4.1%
19.5%
3.0%
450万円以上
900万円未満
21.8%
900万円以上
1,000万円未満
19.8%
47.5%
29.2%
3.5%
1,000万円以上
1,500万円未満
20.1%
48.8%
25.9%
5.2%
1,500万円以上
やや負担に思う
1.2%
38.8%
50.6%
9.4%
かなり負担に思う
55.8%
負担と思わない
考えたことがない
出典:国立教育政策研究所編「生きるための知識と技能3」、
日本の教育を考える10人委員会「教育費の経済格差に関する調査」(2007年12月)、「教員アンケート調査」(2008年11月)
子育てに対する経済的な負担感
○予定子ども数が理想子ども数を下回る理由
理想とする子どもの数を持たない理由(複数回答)
高校卒業後の予定進路(両親年収別)
70%
62.4%
60%
54.8%
49.4%
1位:「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」(全体65.9%)
<妻の年齢別>
25歳~29歳
30歳~34歳
35歳~39歳
40歳~49歳
50%
43.9%
40%
83.5%
78.7%
75.0%
54.0%
31.4%
30%
30.1%
21.4%
20%
17.0%
23.0%
15.3%
15.7%
10.2%
11.1%
10.1%
20.1%
2位:「高年齢で生むのはいやだから」
(全体38.0%)
3位:「これ以上、育児の心理的、肉体的負担に耐えられないから」
(全体21.6%)
10.3%
10%
7.7%
5.2%
6.1%
4 0 0 万円以下
6 0 0 万円以下
14.1%
11.0%
6.8%
8.7%
5.6%
0%
就職な ど
4位:「自分の仕事(勤めや家業)に差し支えるから」
(全体17.5%)
8.7%
専門学校
8 0 0 万円以下
短期大学
1 ,0 0 0 万円以下
1 ,0 0 0 万円超
4 年制大学
受験浪人・ 未定
注1)日本全国から無作為に選 ばれた 高校3 年生4, 000 人とその 保護 者4,0 00が 調査対 象。
注2)両親年収は、 父母それぞれの 税込 年収に 中央値 を 割り当て ( 例:「5 00~ 700万 円未 満」な ら 600 万円)、 合 計した もの。
(出典:国立社会保障・人口問題研究所『第13回出生動向基本調査』2005年6月)
注3)無回答を除く。 「就職な ど 」には 就職 進学、 ア ル バイト 、 海外の 大学・ 学校、 家事手 伝い・ 主婦、 その 他 を含む。
専門学校には各種学校 を含む。
出典: 東京大学大学院教育学研究科 大学経営・政策研究センター
「 高校生の進路追跡調査 第1報告書」(2 007 年9 月)
要保護及び準要保護児童生徒数の推移(平成9~19年度)
要保護児童生徒数
(万人)
準要保護児童生徒数
160
140
120
100
78.5
(6.57%)
83.4
(7.15%)
90.1
(7.94%)
80
60
40
20
70.2
(5.88%)
8.3
(0.69%)
74.9
(6.42%)
8.5
(0.73%)
平成 9年度
平成10年度
81.4
(7.16%)
8.7
(0.77%)
98.1
(8.85%)
88.9
(8.01%)
9.3
(0.84%)
106.0
(9.72%)
115.1
(10.75%)
125.6
(11.79%)
合計
133.7
(12.77%)
120.6
(11.52%)
104.1
(9.72%)
113.3
(10.63%)
10.2
(0.93%)
11.1
(1.03%)
12.3
(1.16%)
13.1
(1.25%)
平成13年度
平成14年度
平成15年度
平成16年度
95.8
(8.78%)
138.1
(13.24%)
141.0
(13.57%)
142.1
(13.74%)
127.7
124.9
(11.97%) (12.28%)
128.9
(12.46%)
13.4
(1.29%)
13.2
(1.28%)
平成18年度
平成19年度
13.2
(1.27%)
0
※(
平成11年度
平成12年度
平成17年度
出典:文部科学省資料より作成
)内は、小中学校の児童生徒総数に占める割合。
準要保護認定基準を下げた自治体の要因別割合
就学援助制度に係る「財源措置のあり方」について
問:就学援助制度に係る、「財政措置の望ましい方法」をどのようにお考えになりますか。
【有効回答自治体数-1052】
全額国庫負担の制度にすべきである
現行制度でよいが、何らかの財源担保の制度が必要である
2004年度以前通りの国庫補助制度が必要である
2004年度以前通りの国庫補助であっても、援助率想定をなくすべきである
現行制度でよい
その他
計
回答数
343
290
286
65
61
24
1069
該当率
32.6%
27.6%
27.2%
6.2%
5.8%
2.3%
出典:東大・小川研究室による2007年度全国自治体アンケート調査結果、
調査実施時期2007年8月、1827市区町村中、回答1108市区町村60.6%
平成20年度全国学力・学習状況調査結果における就学援助との関係(小学校6年生)
○就学援助を受けている児童の割合が高い学校の方が、その割合が低い学校よりも平均正答率が
低い傾向が見られる。
○就学援助を受けている児童の割合が高い学校は、各学校の平均正答率のばらつきが大きく、その
中には、平均正答率が高い学校も存在する。
選択肢1
選択肢4
選択肢7
在籍していない
10%以上、20%未満
50%以上
選択肢2
選択肢5
5%未満
選択肢3 5%以上、10%未満
20%以上、30%未満 選択肢6 30%以上、50%未満
*質問14:第6学年の児童のうち、就学援助を受けている児童の割合は、どれくらいですか
幼児教育の無償化に向けた措置
保護者負担への支援
幼稚園就園奨励費補助(
平成二十一年度予算額)
条件
①子どもの多い世帯
への部分無償化
部分無償化
軽減
※
第1子、第2子がいずれも
幼稚園~小学3年生
兄、姉が
支援内容
第3子以降は無償
幼稚園児
小学1~3年生
第2子は第1子の
実質負担の半額
第2子は第1子の
実質負担の1割引
※「第1子」:戸籍上の第1子および小学校4年生以上に兄・姉を有する第2子以降の子
※年収680万円以下の世帯が対象
軽減
幼
稚
園
就
園
奨
励
費
補
助
無償化
(所得水準に応じた私立幼稚園の補助単価)
分類
補助単価
参考年収
生活保護世帯・市町村
約15万円
民税非課税世帯
②一定の所得水準
以下の世帯に対
する無償化
-
市町村民税所得割非
課税世帯
約12万円 290万円以下
市町村民税所得割課
税額3.45万円以下の
世帯
約9万円
360万円以下
市町村民税所得割課
税額18.3万円以下の
世帯
約6万円
680万円以下
該当支援無し
出典:文部科学省資料より作成
【参考】 無償化を推進する場合の所要予算(推計):7,900億円(平成21年度政府予算ベース)
公立幼稚園
公立保育所(3~5歳)
私立保育所(3~5歳)
園児数 31万人
園児数 133万人
園児数 63万人
園児数 72万人
総経費 1,300億円
総経費 5,900億円
総経費 3,200億円
総経費 4,000億円
③年齢条件による
無償化
目
指
す
べ
き
方
向
性
私立幼稚園
県
(1,700億円)
[私学助成]
市町村
(1,200億円)
2,600億円
[交付税]
県
市町村
(400億円)
(400億円)
1,600億円
国
市町村
国
市町村
(1,100億円)
(500億円)
(400億円)
(800億円)
[私学助成300]
[就園奨励200]
[就園奨励]
[保育所国庫負担金]
[交付税]
④完全無償化
保護者
保護者
保護者
(3,300億円)
(2,000億円)
(2,300億円)
保護者
(200億円)
(注1)平成21年度幼稚園就園奨励費、私学助成、保育所運営費負担金予算ベースで推計したもの。施設整備費を除く。
(注2)公立幼稚園の市町村負担額には就園奨励費の地方交付税措置分が含まれている。
また、現在公立で支給されている就園奨励費4億円は本図では省略。
(注3)四捨五入により合計が一致しない場合がある。
出典:「今後の幼児教育の振興方策に関する研究会」中間報告(平成21年5月18日)
幼稚園教諭・保育士の研修の現状
幼児期の教育を担う施設
幼児教育・・・・生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり国及び
保育士
地方公共団体はその振興に努める義務(教育基本法11条)
幼稚園教諭
絶えざる研修の要求
学校の教員は、絶えず研究と修養に励むこと、研修の
充実が図られなければならない(教育基本法9条)
〔公立教員〕新規採用教員研修(教育公務員特例法)
〔公立教員〕10年経験者研修(教特法)
〔公立教員〕指導改善研修(教特法)
〔公立教員〕大学院修学休業(教特法)
〔私立教員〕公立との合同研修、私学団体等
の自主研修
〔公私共通〕教員免許更新制(教育職員免許法)
必要な知識等の習得等の努力義務
保育士は、必要な知識及び技能の習得、維持及び向上
に努めなければならない (児童福祉法48条の3)
地方自治体、団体等による研修
(制度化された研修なし)
出典:事務局にて作成
学部学生のうち主な奨学金を受ける者の割合
(%)
100
半額給与・半額貸与
貸与奨学金
給与奨学金
80%
90
80
62%
70
60
50
33%
40
56%
30
20
10
29%
29%
24%
29%
25%
日本
(2007年)
アメリカ
(2003年)
イギリス
(2006年)
フランス
(2005年)
ドイツ
(2006年)
(国立)
54万円
(州立)
59万円
44万円
原則無償
(私立)
84万円
(私立)
256万円
0
授業料(
年額)
(参考)1ドル=100円、1ポンド=148円、1ユーロ=130円
17万円
出典:文部科学省調べ
※1
※2
特別支援学校及び特別支援学級在籍者数の推移
特別支援学校在籍者数
(人)
特別支援学級在籍者数
130,000
124,166
120,000
113,377
110,000
101,612
100,000
87,445
90,000
90,104
88,814
98,796
96,473
94,171
92,072
104,592
96,811
108,173
112,334
104,544
90,851
85,933
81,827
80,000
77,240
67,974
70,000
72,921
70,089
60,000
0
50,000
※1 平成18年度までは、盲・聾・養護学校
※2 平成18年度までは、特殊学級
出典:文部科学省調べ
特別支援学校高等部(本科)卒業者の就職率の推移
【特別支援学校全体】
(各年3月卒業者)
50%
40%
30%
23.2%
20%
22.0%
22.7%
20.5%
20.5%
19.4%
20.4%
平成14年
平成15年
平成16年
24.4%
23.1%
10%
0%
平成12年
平成13年
平成17年
平成18年
平成19年
平成20年
出典:文部科学省調べ
特別支援教育コーディネーターの指名や校内委員会の設置状況(平成20年度)
99.2%
100%
94.7%
80.5%
73.5%
81.7%
92.0%
71.1%
80%
60%
99.0%
46.4%
幼稚園
小学校
中学校
40.5%
高等学校
40%
全体
20%
0%
コーディネーター
校内委員会
出典:文部科学省調べ
「教育のグローバル化と
創造性に富んだ科学技術人材の育成」関連
参 考 資 料
○読み・書き・計算・英会話
小学校における英語活動の現状
小学校英語活動の実施状況(小学校6年生の場合)
年間実施時間別学校数
(学校数)
10,000
9,000
8,000
7,000
6,000
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
8,357
5,472
平成23年度から外国語活動必修化
(年間35時間)
3,931
2,099
1~3時間
4~11時間
12~22時間
月に1回程度以下
特別非常
勤講師
1.5%
22
36~70時間
71時間以上
週に1回以上
月に2~3回程度
英語活動の主たる指導者別時間数
中学・
高校の
英語教員
1.2%
英語指導
担当教員
1.9%
23~35時間
890
ALTの活用
地域人材等の活用
※全ての小学校において、年間35時
間の外国語活動が実施された場
合、仮に、ALTの増員がなければ、
ALTの活用率は、約29%となる。
その他
(校長、教
頭等)
1.4%
(48,602時間)
地域人材等
14.7%
ALT
65.4%
(215,771時間)
学級担任
94.0%
全体(n=317,537時間)
(310,171時間)
全体(n=317,537時間)
全体(n=317,537時間)
出典:文部科学省「平成19年度小学校英語活動実施状況調査」
旺文社 小学校の英語活動に関するアンケート(平成21年1月、公立小学校505校、教育委員会173団体回答)
外国語活動導入がスムーズに進むと思うか
英語活動の実施環境で「あまり整っていない」「まったく整っていない」
との回答が多かった上位4項目
公立小学校、教育委員会回答
公立小学校
調査
0.8%
8.7%
52.5%
36.6%
2.4%
教育委員会
調査
16.8%
0%
57.2%
20%
40%
進学先の中学校との
情報交換体制
80%
79.8%
0.6%
22.0%
60%
公立小学校回答
3.5%
100%
スムーズに導入できると思う
課題はあるが、導入の見通しは立っている
同一中学に進学する近隣
小学校との情報交換の体制
76.4%
学校外での研修会・勉強会参加の仕
組やサポート体制
73.5%
教師が研修に参加する費用
71.3%
課題があり、導入には不安が残る
わからない
無回答
0%
20%
40%
60%
80% 100%
○魅力ある理数系教育の推進
小学校理科教員の指導に関する問題
理科全般の指導について、どのように感じているか(学級担任)
理科全般
4
45
0%
10%
20%
得意
47
30%
40%
やや得意
50%
60%
3 1
70%
やや苦手
80%
90%
苦手
100%
無回答
理科の指導法についての知識・技能について、どのように感じているか(学級担任)
理科の指導法に
1
ついての知識・技能
29
0%
10%
高い
61
20%
30%
40%
やや高い
50%
8
60%
やや低い
70%
80%
低い
90%
1
100%
無回答
理科専科教員の配置割合
配置されている, 27.3%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
出典:(独)科学技術振興機構・国立教育政策研究所「平成20年度小学校理科教育実態調査」
中学校理科の観察や実験に関する問題
理科の観察や実験を行うにあたり、障害となっていること
70%
準備や片付けの時間が不足
設備備品の不足
授業時間の不足
消耗品の不足
生徒数が多すぎる
実験室の不足
生徒の授業態度の問題
その他
60%
38%
37%
25%
21%
16%
4%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
理科の設備備品費及び消耗品費
理科実験の設備備品費
理科実験の消耗品費
学校当たり
生徒一人当たり
15.4万円
453円
学校当たり
生徒一人当たり
11.6万円
341円
出典:(独)科学技術振興機構・国立教育政策研究所「平成20年度中学校理科教師実態調査」
○高度人材の国際流動性の向上
日本人の海外留学状況
1.大学等の留学生交流の現状
「留学生30万人計画」策定
(人)
10万人計画目標達成
130,000
受入れ
120,000
110,000
100,000
90,000
80,000
38,712
18,862
中国
18,874
5,082
イギリス
6,179
ベトナム
2,873
オーストラリア
3,380
マレーシア
2,271
ドイツ
2,470
その他
21,975
その他
10,408
計
123,829
計
80,023
10万人計画策定
70,000
平成17年
80,023人
60,000
50,000
40,000
アメリカ
平成20年
123,829人
日本人の海外留学者総数
平成58年10,428人
外国人留学生総数
30,000
20,000
派遣
中国
72,766
韓国
台湾
10,000
昭和58年18.066人
0
58
59
60
61
62
63
元
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
(年)
出典:日本学生支援機構調べ ほか
2.高校生留学の現状 -実施学校数・生徒数の推移-
※
実 施 学 校 数・生徒数の 推移(留学)
H4
年度
H10
年度
H12
年度
H14
年度
H16
年度
H18
年度
公 立学校数 1,496 1,323 1,558
1,382
1,347
1,215
1,185
1,018
839
972 1,149
1,008
1,024
967
1,039
986
学 校数合計 2,335 2,295 2,707
2,390
2,371
2,182
2,224
公 立生徒数 2,434 1,880 2,009
1,919
1,915
1,702
私 立生徒数 2,053 2,118 2,472
2,267
2,443
生 徒数合計 4,487 3,998 4,481
4,186
4,358
私 立学校数
H6
年度
H8
年度
私立学校数
私立生徒数
公立学校数
生徒数合計
公立生徒数
( 千 校)
( 千 人)
3
6
2.5
5
2
4
2,004
1.5
3
1,583
1,330
1
2
2,458
2,821
2,583
0.5
1
4,160
4,404
3,913
0
0
H4
H6
H8
H10
H12
H14
H16
H18
※
行 き 先 別 生徒数の推 移(留学)
H4
年度
H6
年度
H8
年度
H10
年度
H12
年度
H14
年度
H16
年度
H18
年度
2,043
2,032
1,727
1,708
1,501
計
オーストラリア
その 他
アメリカ
ニュージーランド
カナ ダ
イギリス
( 千 人)
5
ア メ リカ
2,939 2,346 2,328
カ ナ ダ
391
346
424
408
519
635
582
617
4
オ ーストラリア
468
529
621
565
598
592
739
600
3
ニ ュ ージーランド
206
261
424
446
508
544
642
560
イ ギ リス
213
220
247
248
257
211
243
185
270
296
437
476
444
451
490
450
1
4,487 3,998 4,481
4,186
4,358
4,160
4,404
3,913
0
2
そ の 他
計
H4
H6
H8
H10
H12
H14
H16
※留学:対象は3ヶ月以上の期間
H18
出典:文部科学省調べ
3.高校生の海外研修旅行
行き先別生徒数の推移(研修旅行)
H4
年度
H6
年度
H8
年度
※
H10
年度
H12
年度
H14
年度
H16
年度
H18
年度
計
オーストラリア
アメリカ
カ ナ ダ
イギリス
ニュージーランド
そ の 他
(万人)
オーストラリア
アメリカ
4,624
6,767
8,290 10,164
11,188
10,319
11,175
10,204
14,428 11,842 11,261 10,103
10,461
7,078
6,575
5,647
カナダ
3,154
3,142
3,415
3,660
4,355
3,464
3,874
3,570
イギリス
2,144
3,129
3,443
4,254
5,149
3,293
4,182
3,352
ニュージーランド
2,352
3,898
3,918
3,535
3,095
4,112
3,797
3,318
そ の 他
4,986
3,687
3,783
5,710
5,062
4,974
5,179
4,535
31,688 32,465 34,110 37,426
39,310
33,240
34,782
30,626
(万人)
1.6
4.8
1.2
3.6
0.8
2.4
0.4
1.2
0
0
H4
計
H6
H8
H10
H12
H14
H16
H18
※右目盛りは「合計生徒数」、左目盛りは「各国別生徒数」を示す
※研修旅行:外国の高等学校や語学研修所等での学習、または交流事業等への参加を目的とする3ケ月未満の旅行
(海外への修学旅行参加者数177,750人(平成18年度)は含まない。)
出典:文部科学省調べ
海外の研究者、専門人材等の受入状況
1.機関別受入数
2.地域・国別受入数(平成18年度)
(人)
40,000
アジア 17,179人
国立大学等
東アジア
35,083
公立大学
35,000
31,391
私立大学
30,000
30,130
29,586
試験研究機関
30,067
34,938
31,924
受入者総数
24,656
20,000
23,537
17,06117,376
18,051
18,640
21,468 21,053
研究者数
6,851人
4,408人
854人
155人
東南アジア、南西アジア
国・地域名
25,000
19,170 19,912
国・地域名
中国
韓国
台湾
モンゴル
研究者数
タイ
994人
インド
972人
インドネシア
733人
ベトナム
560人
バングラデシュ
345人
フィリピン
328人
マレーシア
280人
スリランカ
151人
オセアニア 875人
国・地域名
15,000
研究者数
676人
オーストラリア
北米 5,957人
10,000
5,098 5,205 4,897 5,180 5,675
3,164 3,244 3,305
5,000
5,093 4,786 4,607 4,526
0
464
H9
550
H10
722
H11
755
H12
906
H13
714
750
H14
H15
750
H16
私費
【4,287人】
(12%)
その他国内資金
【13,252人】
(38%)
732
H17
718
H18
研究者数
アメリカ
5,263人
カナダ
694人
中南米 702人
国・地域名
国・地域名
研究者数
ドイツ
1,568人
イギリス
1,457人
フランス
1,402人
ロシア
978人
イタリア
590人
スイス
292人
スペイン
251人
オランダ
238人
スウェーデン
235人
ポーランド
203人
オーストリア
190人
フィンランド
178人
ハンガリー
162人
中東 537人
アフリカ 789人
国・地域名
留学生数
エジプト
241人
その他 62人
留学生数
196人
ブラジル
(年度)
3.事業種別受入数(平成18年度)
文部科学省事業
【3,387人】
(10%)
国・地域名
5,676
3,913 4,375 4,033
※「国立大学等」は、国立大学法人、大学共同利用機関、国立高専を指し、
「試験研究機関等」は、国立試験研究機関、独立行政法人を指す。
外国政府・
研究機関等
【5,149人】
(15%)
6,294
欧州 8,982人
4.受入数上位機関(平成18年度)
科学技術
振興機構
日本学術振興会 【257人】
(1%)
3,199人
(9%)
科学研究費
補助金
【2,530人】
(7%)
科学技術
振興
調整費
【424人】
(1%)
その他政府
関係機関
【2,598人】
(7%)
機関名
合計
機関名
合計
1
京都大学
3,954人
9
筑波大学
977人
2
東京大学
2,244人
10 産業技術総合研究所
923人
3
高エネルギー加速器研究機構
1,534人
11
名古屋大学
826人
4
大阪大学
1,111人
12
東京工業大学
706人
5
九州大学
1,091人
13 物質・材料研究機構
522人
6
東北大学
1,077人
14
広島大学
510人
7
北海道大学
988人
15
神戸大学
487人
8
自然科学研究機構
979人
※その他国内資金:国立大学法人運営費交付金、私立大学等経常費補助金等を含む
出典:「国際研究交流の概況(平成18年度)」(文部科学省)
○国際的に通用する若手人材等の育成
博士課程修了者の状況について
1.博士課程修了者数及び就職者数の推移
(人)
18,000
100%
16,801人
16,000
15,973人
15,286人
15,160人
16,281人
90%
14,512人
14,000
12,000
13,179人
12,375人
12,192人
80%
13,642人
63.2%
58.4%
55.9%
56.4%
56.6%
10,000
57.2%
56.4%
54.4%
7,120人
7,699人
7,465人
6,914人
9,167人
8,746人
70%
58.8%
10,288人
8,557人
8,000
57.4%
9,885人
60%
50%
7,898人
40%
6,000
30%
4,000
20%
2,000
10%
0
0%
H11
H12
H13
H14
H15
H16
博士課程修了者
H17
H18
うち就職者
H19
H20
就職率
※博士課程修了者には、所定の単位を修得し、学位を取得せずに満期退学した者を含む
※就職者とは、給料、賃金、報酬、その他の経常的な収入を目的とする仕事に就いた者をいう
出典:学校基本調査
2.企業における博士課程修了者の研究開発者としての採用実績(過去5年間)
毎年必ず採用
全体 (884)
製造業 (722)
非製造業 (162)
ほぼ毎年採用
4.9 6.3
29.1
5.3 7.3
1.9
3.1
22.2
25.8
資本金500億円以上 (93)
5.1 10.7
2.5
1.3
資本金50~100億円 (160)
ほとんど採用せず
17.8
30.6
全く採用せず
42.0
17.5
39.3
19.1
53.7
19.4
11.8
26.9
38.9
資本金100~500億円 (234)
1.3
採用する年もある
18.8
33.1
16.1
26.5
23.1
40.0
2.3
16.4
22.2
資本金10~50億円 (397)
0%
※括弧内の数字は有効回答数
20%
57.9
40%
60%
80%
有効回答数に対する割合
出典:「平成19年度 民間企業の研究活動に関する調査報告」(文部科学省)
100%
企業によるポストドクターの採用状況
1.企業におけるポストドクターの研究開発者としての採用実績(過去5年間)
毎年必ず採用
0.7
ほぼ毎年採用
1.7
10.9
全体 (861)
採用する年もある
ほとんど採用せず
18.8
全く採用せず
67.8
0.6 1.8
11.2
製造業 (703)
1.3
9.5
非製造業 (158)
資本金500億円以上 (93)
0.4
資本金100~500億円 (225)
0.6
19.9
66.4
1.3
13.9
3.2 7.5
2.2
15.6
0.6
8.3
0.5
5.4
資本金50~100億円 (156)
0.3
資本金10~50億円 (387)
0%
74.1
26.9
28.0
34.4
28.0
53.8
17.3
73.1
11.9
81.9
10%
20%
30%
40%
※括弧内の数字は有効回答数
50%
60%
70%
80%
90%
100%
有効回答数に対する割合
2.ポストドクターに不足している資質・能力
3.ポストドクターを不採用とした理由
「採用活動の実施を検討したが行っていない」と回答し
た企業が、ポストドクターに不足していると考えられる資
質・能力について回答した割合(有効回答数:59社)
※各社3つ以内で選択可能
「応募があったが、不採用とした」と回答した企業が、不
採用とした理由について回答した割合
(有効回答数:24社)
※各社3つ以内で選択可能
30.5%
専攻以外の分野への展開能力の不足
研究実績が不十分
10.2%
能力以外の人間性の問題
10.2%
研究実績が不十分
20.8%
課題設定能力・解決能力の不足
20.8%
その他の能力・資質の不足
20.8%
8.5%
進行管理能力の不足
29.2%
総合的判断力・俯瞰的能力の不足
15.3%
総合的判断力・俯瞰的能力の不足
33.3%
能力以外の人間性の問題
28.8%
能力・資質の点では特に不足はない
50.0%
専攻以外の分野への展開能力の不足
プレゼンテーション能力の不足
4.2%
課題設定能力・解決能力の不足
3.4%
進行管理能力の不足
4.2%
その他の能力・資質の不足
3.4%
能力・資質の点では特に不足はない
4.2%
20.8%
その他
33.9%
その他
4.ポストドクターの採用実績別、採用後の印象
期待を上回った
ほぼ期待通り
期待を下回る
毎年必ず採用している(4)
100.0
ほぼ毎年採用している(10)
100.0
採用する年もある(57)
10.5
ほとんど採用せず(28)
※括弧内の数字は有効回答数
75.4
7.1
0%
わからない
8.8
64.3
10%
20%
30%
40%
7.1
50%
60%
70%
5.3
21.4
80%
90%
出典:「平成19年度 民間企業の研究活動に関する調査報告」(文部科学省)
100%
意欲ある研究者を支える雇用制度
1.任期制の導入状況
任期制の導入実績
任期付教員・研究者の占有率
導入
任期付教員
大学・機関数 ・研究者数
分類
国立大学
81大学 国立大学
11,156人
公立大学
47大学 公立大学
2,840人
私立大学
414大学 私立大学
17,371人
終身雇用
任期付き
82%
18%
76%
24%
82%
大学共同利用機関
14機関
281人
大学共同利用機関
国立試験研究機関
19機関
129人
国立試験研究機関
18%
79%
21%
94%
特定独立行政法人研究機関
3機関
33人
特定独立行政法人研究機関…
及び認可法人研究機関
非特定独立行政法人研究機関
非特定独立行政法人研究機関
30機関
3,058人
0%
10%
20%
6%
79%
21%
78%
22%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
※国・公・私立大学及び大学共同利用機関については平成19年10月、その他については平成19年7月
90% 100%
出典:文部科学省調べ
2.任期付教員割合の日米比較(役職別)
アメリカ(平成19年)
日本(平成19年)
7.6%
1.7%
Professor
(136,014人)
90.7%
10.6%
Associate
Professor
(112,885人)
Assistant
Professor 6.8%
(119,621人)
10.8%
78.6%
1.8%
Lecturer
(25,371人)
10.4%
准教授
(38,448人)
87.7%
12.3%
講師
(19,198人)
90.6%
7.4%
89.6%
24.1%
69.1%
2.0%
Instructor
(37,595人)
教授
(67,037人)
76.2%
助教・助手
(35,711人)
97.1%
23.8%
57.7%
42.3%
1.1%
0%
テニュア
20%
40%
60%
テニュアトラック
80%
100%
非テニュアトラック
0%
20%
終身雇用
40%
60%
80%
100%
任期付
任期付
※括弧内は総人数
出典:【日本】:文部科学省調べ、【アメリカ】:U.S Department of Education「National Center for Education Statistics IPEDS」より集計・作成
「『スポーツ立国』ニッポン」関連
参 考 資 料
国民のスポーツ実施率
週1回以上運動・スポーツを行う者の割合の推移
(%)
50
全体
45.4
男性
45
44.4
女性
40.2
40
37.9
37.2
35.2
35
31.5
30
27.9
31.9
28.0
27.0
29.1
29.9
27.9
26.3
34.7
30.6
36.4
43.4
38.5
36.6
34.2
29.3
26.7
25
24.7
23.1
25.0
20
昭和57年
昭和60年
昭和63年
平成3年
平成6年
平成9年
平成12年
平成16年
平成18年
内閣府「体力・スポーツに関する世論調査」(平成18年8月)に基づく文部科学省推計
子供の体力の現状(昭和60年との比較)
小学校5年生(男子)ソフトボール投げ
中学2年生(男子)50m走
m
29.94m
25.39m
昭和60年
平成20年
小学校5年生(女子)ソフトボール投げ
秒
中学2年生(女子)50m走
m
17.60m
昭和60年
14.85m
平成20年
秒
(出典)文部科学省「平成20年度 全国体力・運動能力,運動習慣等調査」
運動部活動の状況(運動部総数の推移)
中学校における運動部総数の推移
男子
1 4 0 ,0 0 0
女子
120,477
119,254
121,070
120,741
119,075
117,719
56,450
5 5 ,7 1 9
56,386
5 6 ,7 7 4
55,777
5 5 ,3 2 0
64,027
6 3 ,5 3 5
64,684
6 3 ,9 6 7
63,298
6 2 ,3 9 9
平成15年度
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
1 2 0 ,0 0 0
1 0 0 ,0 0 0
8 0 ,0 0 0
6 0 ,0 0 0
4 0 ,0 0 0
2 0 ,0 0 0
0
(財)日本中体連調べ(全国中学校体育大会種目のみを合計)
高等学校における運動部総数の推移
92,671
1 0 0 ,0 0 0
男子
女子
92,316
92,144
90,381
89,918
89,233
3 9 ,5 9 1
39,364
3 9 ,3 5 7
38,637
38,459
3 8 ,4 6 6
5 3 ,0 8 0
52,952
5 2 ,7 8 7
51,744
51,459
5 0 ,7 6 7
平成15年度
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
8 0 ,0 0 0
6 0 ,0 0 0
4 0 ,0 0 0
2 0 ,0 0 0
0
(出典) (財)全国高体連及び(財)日本高野連調べ(インターハイ種目及び硬式野球・軟式野球を合計)
外部指導者の活用状況及び複数校合同運動部の実施状況
外部指導者の活用状況(公立中学校・公立高等学校)
運動部数
128,930部
外部指導者活用部数
28,359部
外部指導者活用部数/
運動部数
外部指導者人数
34,430人
22%
※1人の指導者が複数の部活動で指導を行った場合は、部数及び人数を重複計上している。
(出典)文部科学省調べ(平成17年11月)
複数校合同運動部活動実施状況
区
分
中学校
高等学校
合計
平成13年度
269校
320校
589校
平成17年度
855校
603校
1,458校
※複数校合同運動部活動とは、学校の実態等に応じて近隣の学校と合同で運動部を組織し、日常の活動を行うもの。
(出典)文部科学省調べ
年次別企業スポーツ休廃部数の推移(モータースポーツを除く)
70
60
50
40
30
20
10
0
58
49
44
35
34
13
2
4
16
8
10
8
8
7
6
8
9
6
※08年9月1日~09年4月22日までに発表された企業スポーツの休廃部は20チームにもおよび、
景気の影響を大きく受け、急激に環境が悪化している。
(出典) (株)スポーツデザイン研究所調べ
企業スポーツに対する社会的関心・認知にかかわる調査研究結果
企業スポーツの衰退によるマイナスの影響
41.1
%
43.6 %
そう思う
まあそう思う
15.4 %
そうは思わない
企業スポーツの衰退抑制に向けた手段
(%)
24.7
0%
19.6
20%
38.5
40%
60%
10.9
80%
1.
3
5.
0
企業スポーツの衰退抑制に重要な役割を果たす主体
100%
1.国
2.地方自治体
3.地域の企業や住民(企業の本社やチームの本拠地がある地域など)
4.他の企業(企業スポーツに取り組む企業以外)
5.その他
6.誰も支援すべきではない
※調査対象は20歳~60歳の男女2,000人
(出典)財団法人大崎企業スポーツ事業研究助成財団「企業スポーツに対する社会的関心・認知にかかわる調査研究」
(株式会社野村総合研究所が調査実施)
総合型地域スポーツクラブの活動費
予算規模2,000千円以下が53.9%、「自己財源率50%以下」が53.4%となっている。
予算規模(総額)
N=2153
9.0%
1.2%
1.3%
1.7%
1.7%
全体平均:4,790千円
3.6%
5.6%
8.5%
13.6%
26.4%
27.5%
%
自己財源(会費・事業費等)率
N=2153
16.7%
14.1%
15.7%
16.5%
17.6%
15.4%
0.5%
3.4%
%
(出典)文部科学省「平成20年度総合型地域スポーツクラブに関する実態調査」
日本の競技力の現状(オリンピックのメダル数)
オリンピック(夏季)最近3大会における国別メダルランキングとメダル獲得率
メダル獲得率
12%
11%
10%
9%
8%
7%
6%
5%
4%
3%
2%
1%
0%
1.3
2.0
2.7
4.7
5.3
7.7
10.80%
アメリカ
8.96%
ロシア
5.44%
中国
5.19%
オーストラ
リア
ドイツ
8.0
9.3
3.94%
3.73%
3.34%
3.16%
フランス
イギリス
イタリア
韓国
日本
オリンピック(冬季)最近3大会における国別メダルランキングとメダル獲得率
メダル獲得率
14%
13%
12%
11%
10%
9%
8%
7%
6%
5%
4%
3%
2%
1%
0%
7.89%
8.0
平均ランク
1位
3位
5位
7位
9.3 9位
11位
13位
15位
17位
2.84%
19位
平均ランク
1.3
3.3
5.3
13.60%
10.42%
9.99%
4.3
4.0
7.0
8.7
10.3
9.7
8.3
10.0
14.3
8.25%
8.10% 7.67%
4.92%
14.0
15.0
15.3
4.63% 4.05%
4.05% 3.91% 3.47% 3.04%
1.45% 1.88%
ドイツ アメリ ノル オース カナダ ロシア イタリ スイス フラン オラン
カ
ウェー トリア
ア
ス
ダ
中国
1位
3位
5位
7位
9位
11位
13位
15位
17位
19位
21位
23位
25位
27位
ス
韓国 チェコ 日本
ウェー
デン
(注)・メダルランキングとは、金メダル獲得数(金メダルが同数の場合は銀・銅メダルの獲得数)により順位付けされたもの。
・メダル獲得率とは、各国の金・銀・銅メダルの獲得数をメダルの総数で除したもの。
(出典)文部科学省調べ
青少年の自然体験活動等に関する実態調査結果
次の自然体験について「ほとんどしたことがない」割合
53
ロープウェイやリフトを使わずに高い山を登ったこと
43
大きな木に登ったこと
38
キャンプをしたこと
34
太陽が昇るところや沈むところを見たこと
22
22
海や川で貝を取ったり魚を釣ったりしたこと
夜空をいっぱいに輝く星をゆっくり見たこと
40
25
野鳥を見たり、野鳥の鳴く声を聞いたこと
10
海や川で泳いだこと
0
10
53
43
35
19
チョウやトンボ、バッタなどの昆虫を捕まえたこと
69
54
H10
35
H17
34
26
20
30
40
50
60
70
%
夏休みにおける自然体験活動への参加割合
70%
66 .5 %
小1 公的機関や 民間団
体等が行う自然体験関す
る行事
60%
48 .1 %
53.1%
50%
46.3%
40.2%
40%
39.7 %
39.3%
35 .3%
30%
小1 上記以外で、 家族
や 友達など と一緒にした
自然体験活動
小6 公的機関や 民間団
体等が行う自然体験活動
に関する行事
小6 上記以外で、 家族
や 友達など と一緒にした
自然体験活動
20%
平成1 4年
平成17年
出典:『「青少年の自然体験活動等に関する実態調査」報告書平成17年度調査』(平成18年)
(独立行政法人国立青少年教育振興機構国立オリンピック記念青少年総合センター)
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