...

PDF:844KB

by user

on
Category: Documents
19

views

Report

Comments

Transcript

PDF:844KB
浜松市 自然
ウミガメの放流会
∼必要なのは感動教育!∼
毎年産卵にやってくる!
主催:NPO 法人 サンクチュアリ エヌピーオー
御前崎から伊良湖岬まで砂浜が続く遠州灘海岸には、毎年アカウミガメが産卵に
訪れます。そのウミガメの保護を行っているNPO法人サンクチュアリN.P.O.が、中田
島砂丘で、「ウミガメの放流会」を行いました。産まれたてのウミガメを放流し、再び
ウミガメが戻ってこれる自然を守っていこうという意識を持つことが目的です。
夕暮れの中田島砂丘に200人以上の人が集まりました。
アカウミガメについての説明を聞く。
ウミガメのお話
遠州灘海岸に産卵に来るアカウミガメは、暖かい黒潮にのって春~夏に
かけて産卵にやってきます。そして生まれた子ガメは黒潮にのってアメリカ
西海岸を周り、成長すると再び日本に戻ってきます。子ガメが海へ出てから
20年ほどで、産卵をしに戻ってくるそうです。
どうして保護をしているの?
初めて持つ子ガメにドキドキ。
アカウミガメの卵が孵化し、海へ旅立つまでに、いくつかの阻害要因があ
ります。1つ目は、卵が人によって盗まれてしまうこと。2つ目は、砂浜につい
た車のタイヤ跡の溝に、子ガメがはまって出られなくなってしまうこと。3つ目
は夜の街の明かり。アカウミガメは、孵化すると紫外線を目当てに海へ向か
いますが街の明かりからも紫外線がたくさん出ており、夜に孵化したアカウミ
ガメは街明かりへ向かってしまい、海へたどり着けなくなってしまいます。
このようなことからアカウミガメを守るため、産卵調査を行い、卵を保護し、
孵化した子ガメを放流し、海への旅立ちを見届けています。
こみだし
いよいよ放流!
文章
一人一人が子ガメを受け取り、一斉に放流します。バタバタと元気に手足
を動かしている子ガメはそのまま空に飛んでいきそうな勢いです。見るだけ
でなく実際に触れると小さな命を感じられます。小さな体で一生懸命砂浜
を海へと進む子ガメを、応援しながら見守ります。
放流した子ガメを踏んでしまわないように一列に並び
一斉に放流する。
子ガメの旅立ち
こみだし
文章
無事、すべての子ガメが海へ泳ぎ出ることができました。この先、子ガメは
大海原でもまれ、約20年後、再びこの浜に戻って来られるのは、5千~1万
匹に1匹くらいです。やっとの思いで戻ってきたアカウミガメに、20年後も今
と変わらない砂浜を残してあげたいです。
自分の手から旅立った子ガメが海へたどりつくのを見守る。
子どもたちに感動教育を!
会を主催しているNPO法人サンクチュアリN.P.O.理事長の馬塚さんが話を
してくれました。「今の子供たちに必要なのは、身のまわりの自然の素晴らしさ
を身を持って感じる 『感動教育』。感動教育を行えば、自然保護なんて堅苦
しく考えなくても、自然に 『自然を大切にしよう』 という気持ちが育ってくるはず。
子ガメに愛着を持ち、子ガメが育つような環境を残したいと子どもたちが感じ
てくれたら。」そんな強い思いを持ちつつ、会の活動を続けています。
海へ向かい歩く子ガメ。この浜に戻って来れるのは
ごくわずか。
(取材:平成 22 年 8 月)
!!
check もっと詳しく知りたい方はこちらをチェック!!
↓ ↓ ↓
◆今回のイベントを主催している団体の情報です◆
団体名
事業形態
代表者
スタッフ数
所在地
NPO 法人 サンクチュアリ エヌピーオー
NPO 法人
(理事長)馬塚 丈司
常勤職員 4 人
〒433-8123 浜松市中区幸 2-17-9
【サンクチュアリネイチャーセンター】
問い合わせ先
TEL:053-444-5539
FAX:053-443-0904
e-mail:[email protected]
HP
http://sanctuarynpo.jp/
フィールド
遠州灘海岸周辺
取材協力者
(理事長)馬塚 丈司
目的
略歴
サンクチュアリ
エヌピーオーとは
サンクチュアリジ
ャパンとは
事業
書籍・発行物・
販売物など
豊かな環境を守っていくため、次の世代を担う子どもたちへ環境教育(特
に感動教育)を行い、自然を守りたいと思う人を育てる。
1987 年
1988 年
1990 年
1992 年
2000 年
2001 年
ウミガメ保護活動調査活動スタート
浜松市中田島に「孵化場」を設置
「子ガメ放流会」開始
活動エリアが広域化し、
「サンクチュアリジャパン」に改名
「特定非営利活動法人サンクチュアリエヌピーオー」発足
活動拠点「サンクチュアリネイチャーセンター」開設
子ガメ放流体験や環境学習のための団体の受入れを開始。
NPO 法人。サンクチュアリジャパンの会員有志により設立されました。
ボランティア団体「サンクチュアリジャパン」のサポートや、活動拠点となる
「サンクチュアリネイチャーセンター」を運営しています。
ボランティア団体。アカウミガメやコアジサシが産卵する遠州灘海岸や馬
込川、天竜川などの野鳥の生息地、ムササビやホタルが飛び交う里山や小
川などで野生動物の保護・繁殖調査、河川や湖などの水質調査、身近な自
然観察会、クリーン作戦など市民参加の活動をしている自然保護団体です。
<年会費>1 口 2,000 円(入会金無料)
【正会員】 ●大人 2口以上 ●子ども(中学生以下) 1口以上
【ジュニアレンジャー会員】 子ども 2口以上
【賛助会員】 5口以上
【法人会員】 10万円以上
<会員数>
●正会員 1,858 人 ●ジュニアレンジャー会員 120 人
●アカウミガメ産卵調査 ●子ガメ放流体験 ●ビーチクリーンアップ
●海岸ウォーク ●コアジサシ保護活動 ●砂像作り ●クラフト教室
●自然環境教室 ●砂浜再生プロジェクト ●舞阪・自然観察会
●天竜川・自然観察会 など
【発行物】会報(会員向け)
【書籍】●遠州灘海岸絵巻(1,365 円) ●天竜川散策絵巻(1,365 円)
●浜名湖周遊巻(1,365 円) ●海岸・浜辺ウォークガイド(315 円)
●アカウミガメの来る浜辺(1,365 円)
【その他】●ウミガメの生写真 ●絵はがき ●海岸・水辺ウォークガイド
●アクセサリ・ネックレス ●ボーンチャイナ ●BGM(CD)ソリチューズ
●ウミガメキャンドル ●タマゴカメ(ぬいぐるみ) ●かめグッズ など
Fly UP