校長通信NO.5

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今年は梅雨入り後の雨が少ないような気がします。真夏を思わせる日も続いており、水不足
が心配されます。梅雨の後半には、水瓶であるダムの貯水量が十分になることを願う今日この
頃です。今回は、６月１６日(木)に実施した第１回キャリアセミナーについてご紹介いたしま
す。
第１回のキャリアセミナーの講師は、
「渕香織タックスアンドコンサルティング所長・税理士」
の渕香織様です。
「自分が輝ける仕事の探し方～国際税務専門の税理士のご紹介～」というテー
マでご講演いただきました。
講演は、自己紹介からスタートしました。渕さんは大阪府のご出身で、山口県で高校生活を
送られました。教科では、特に英語が好きで、大学は外国語系の大学に進学されました。その
間、アメリカに留学し語学力を磨かれたとのことです。就職活動は苦労が多かったそうですが、
航空会社に就職されました。しかし、仕事内容が自分の希望には合わず辞めたいという思いが
募ったそうです。そこで、一念発起して、ある大学の大学院に入学、また専門学校にも通い税
理士免許を取得されました。その後、会計事務所に就職、経済産業省にも出向してキャリアを
積まれました。２０１０年には念願だった独立開業を果たし、外国企業向けの業務を開始され
ました。渕さんは、ご自身を「ハマってしまう性格」と評されましたが、趣味のヨガにハマり、
インドのヨガ大学に留学してインストラクタ－の資格まで取得されたとのことです。
続いて、税理士の仕事内容についてお話しいただきました。税理士の主な仕事は、納税者の
ために税務申告のお手伝いをすることです。特に、会社の税務は複雑なので、税理士の手助け
が不可欠です。税金のことで悩んでいる人を助ける「税金のお医者さん」とのことです。また、
国際税務についてもご教授いただきました。これは海外取引に伴う税務で、日本の企業と海外
の企業が取引する際だけではなく、日本の企業と海外に展開する子会社の取引の際にも国際税
務の知識が欠かせないとのことです。企業のみならず、個人で海外に資産を所有した場合にも
国際税務の処理が必要となります。税務関係に疎い私にも、グローバル社会において、渕さん
のような国際税務専門の税理士の役割と重要性が理解できました。
最後に、高校時代は土台を作る時代であり、そのためには、勉強をしっかりしなければなら
ない。継続と発展を繰り返し、技術や知識を少しずつ増やしていかなければならない。結果は
すぐには出ないが、一度や二度の失敗に挫けることなく、
忍耐強く継続することが大事である等、高校時代の過ごし
方についてお話しいただきました。当日は、６３名の生徒
が参加しましたが、これらの教えは心に深く刻みこまれた
と思います。また、参加生徒の多くは女子生徒でしたが、
「結婚するならイクメンよ」というアドバイスには、目を
輝かせながらうなずく姿が印象的でした。