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事業報告書 - 日本舟艇工業会

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事業報告書 - 日本舟艇工業会
平成 20 年度
事業報告書
平成 20 年 4 月 1 日~平成 21 年 3 月 31 日
社団法人 日本舟艇工業会
目
次
平成 20 年度 事業報告
第1章 組
織
第2章 組織活動
……………………………………………………………………… 1
………………………………………………………………………
2
第3章 事業実施状況報告
〔1〕舟艇に関する内外需要の振興
…………………………………………
4
1.舟艇を利用した海洋性レクリエーションの普及
2.地域における海洋性レクリエーションの振興
3.舟艇業界の活性化促進
4.舟艇産業の国際化への対応
〔2〕舟艇に関する展示会その他各種催事の開催及び宣伝普及(普及振興事業)… 6
1.ジャパンインターナショナルボートショー2009 イン横浜(第 48 回)の開催
2.関西国際ボートショー2009(第 5 回)
〔3〕舟艇工業の技術の向上に関すること ……………………………………
8
1.国際標準化への対応
2.新規格・基準への対応
〔4〕舟艇の安全確保及びその利用の円滑化(安全向上・社会環境対応)… 8
1.ミニボートの安全対策
2.保管環境対策
3.マリン製品回収業界自主制度の運営
4.マリンエンジン排ガス業界自主規制の運用
5.PWC(水上オートバイ)機器発生サウンド低減業界自主規制の運用
6.工業会 CO2 削減自主行動プログラムの推進
7.FRP船リサイクル事業
8.日本財団助成による沈廃小型船舶処理促進事業
〔5〕舟艇工業に関する情報の収集及び配布
1.生産出荷統計と分析
2.舟艇業界の実態調査
3.情報の配信
4.平成 20 年度マリン事業講演会
5.記者懇談会の実施
………………………………… 12
〔6〕政府その他の機関に対する意見の具申 ………………………………
13
1.プレジャーボートの利用環境整備、安全・環境対策、海洋性レクリエ
ーションの振興施策等に関する行政等への意見具申、要請について
2.舟艇のリサイクル処理促進に関する地域廃船処理協議会への参加
3.舟艇の振興対策に関する地域連絡会議等への参加
4.小型船舶登録法の手続きに関する簡素化要望と運用
5.関連行政主催の審議会、委員会等への参加
6.関係 6 団体情報連絡会議
〔7〕その他本会の目的を達成するために必要な事項
…………………… 15
1.小型船舶登録法を円滑に推進するための支援活動
2.PL団体保険の普及
3.平成 20 年度日本財団融資斡旋
4.プレジャーボート製品相談室の運営
平成 20 年度 事業報告
第2章
〔1〕総
組
織
活
動
会
第 38 回通常総会は平成 20 年 5 月 14 日、虎ノ門パストラルで開催され、平成 19 年度事業報
告及び収支決算、平成 20 年度事業計画及び収支予算、任期満了に伴う役員の選任等の審議が
行われた。
〔2〕理
事
会
第 86 回理事会は平成 20 年 5 月 14 日に虎ノ門パストラルで開催され、第 38 回通常総会に
上程する平成 19 年度事業報告及び収支決算、平成 20 年度事業計画及び収支予算の各案、任
期満了に伴う役員の選任案の件、会員入退会承認の件、「ミニボート安全委員会規則」の新設
ならびに「入会基準に関する規則」及び「会費及び入会金納付規則」の一部改正について審
議し承認された。
第 87 回理事会(臨時理事会)は平成 20 年 5 月 14 日に虎ノ門パストラルで開催され、任期
満了に伴う役員の選任の件について審議された。
第 88 回理事会は平成 20 年 11 月 21 日に舟艇工業会において開催され、事業の実施状況等
会務の中間報告が行われたほか、会員入退会、一部役員等の変更、平成 20 年度変更予算等に
ついて審議し承認された。
第 89 回理事会(臨時理事会)は平成 20 年 12 月 18 日書面審議により開催され、関西国際
ボートショー2009 を中止することが承認された。
第 90 回理事会は平成 21 年 4 月 10 日に舟艇工業会において開催され、会員入退会、平成 21
年度事業計画及び収支予算案、一部役員等の変更等について審議され承認された。
〔3〕委
員
会
1. 政策委員会は、「普及振興委員会」「技術委員会」
「利用環境委員会」の3専門委員会
から上程される政策・方針事項を検討し、当会にとって重要または緊急を要する諸問
題の審議を通じて、当会の事業を遂行する上で中心的な役割及び機能を果たしている。
同委員会は 7 回開催した。
また、委員長会議を 7 回、政策委員会の下部組織である国際部会を 4 回、広報部会を
6 回開催した。
さらに、40周年記念事業小委員会を 3 回、公益法人改革検討小委員会を 1 回開催し
た。
専門委員会の開催状況は以下の通り。
(1)普及振興委員会
7 回開催
ボートショー部会 3 回開催
2
(2)技術委員会
3 回開催
エンジン部会 WG
0 回、PWC 部会
1 回開催、回収基準 WG
0 回開催
(3)利用環境委員会 2 回開催
2. リサイクル委員会は、リサイクル運営部会から上程されるリサイクル関連の政策・方
針事項を検討し、リサイクルに関連する諸問題を実質的に審議決定する役割り及び機能
を果たしている。
(1)リサイクル委員会
1 回開催
(2)リサイクル運営部会
4 回開催
構築 WG 6 回開催
3. ミニボート安全委員会は、ミニボートの安全啓発に関する諸課題への対応策及び「ミ
ニボート技術指針」の作成に取り組んだ。また、「ミニボート賛助会員」の募集を開始し
た。なお、本委員会は委員数が多くなるため実務的運営を行う「ミニボート運営部会」
を設置した。
(1)ミニボート安全委員会
2 回開催
(2)ミニボート運営部会
2 回開催
4.プレジャボート製品相談室
〔4〕事
務
運営評議員会
1 回開催
局
事務局は、各委員会・部会活動の事務局として各々のリーダーと密接に連携しながら円滑
な活動展開をサポートしている。
また、FRP船リサイクルセンターとしてリサイクル事業を推進した。
20 年度のその他の主な活動は以下の通り。
1.総務
総会・理事会・政策委員会の開催
2.経理
会計業務、決算業務
3.情報管理・広報活動
(1)MINT(マリン情報ネットワーク)配信・管理
(2)ホームページの更新
4.統計WGの開催
統計WGを 5 回開催した。
3
第3章
事業実施状況報告
〔1〕舟艇に関する内外需要の振興
1.舟艇を利用した海洋性
レクリエーションの普及
(グランドデザイン)
(1)九州「海の駅」合同宇久島クルージング
及び漁港&「海の駅」フォーラム
全国に 118 ヶ所(2009 年 3 月現在)に広がった「海の駅」の周知広報とネットワ
ーク化の促進及びユーザー艇の稼働率アップを図るため、ここ 3 年間、瀬戸内
海と関東東岸の「海の駅」調査クルージングと三河湾の「海の駅」合同クルージ
ングを実施してきたが、今年は九州エリアの「海の駅」に保管するユーザー艇
を集め、8 月 9 日、10 日に九州「海の駅」宇久島合同クルージングを実施し、ま
たその前日の 8 月 8 日に長崎市内の「ながさき海の駅」で“漁港&「海の駅」フ
ォーラム”を開催した。
8 日のフォーラムでは、女性海洋冒険家の今給黎教子氏の基調講演とともに、
長崎県、長崎市からパネリストを招き、60 名の参加を得て盛況に実施するこ
とができた。
また、9 日、10 日の宇久島クルージングの参加艇は、九州各地の「海の駅」やマ
リーナから、ボート 23 隻、ヨット 1 隻の計 24 隻で、参加者数は 120 名に及び、
五島列島の素晴らしい景観を楽しみながらのクルージングと宇久島でのビー
チでの綱引き大会、海の幸のバーベキューなどで大いに盛り上がった。
(2)マリーンウィーク‘08 キャンペーン
7 年目のマリーンウィーク‘08 キャンペーンを 4 月末から 10 月末にかけて
海事関連 6 団体の関係先に実施要項と参加申込を配布し、
また専門誌で実施団
体の募集を告知して行なった結果、全国 84 団体、開催回数 146 回、参加者数
51,101 人、体験乗船者 19,809 人と前年を大きく上回った実績を上げることが
できた。
(3)ミニボートフェスティバル 2008
5 月 17 日、18 日にミニボートの普及と安全啓発を目的に、昨年に引き続きミ
ニボートフェスティバル 2008 を東京の船の科学館で開催した。
東京都心のアクセスの良い会場であることから、2 日間で 1,299 名の来場者を
集め、その内の約 8 割の 1,140 名について乗船体験をしてもらうことができた。
4
2.地域における海洋性レク
リエーションの振興
(1)各地域マリン事業協会における地域主体 ① 関東マリン事業協会
のイベントを後援
② 中部マリン事業協会
③ 関西マリン事業協会
④ 中国マリン事業協会
⑤ 四国マリン事業協会
(2)市場動向情報の提供
横浜フローティングボートショーへの後援
中部フローティングボートショー(秋)への後援
関西フローティングボートショーへの後援
広島ボートショーへの後援
四国ボートショーインサンポートと愛媛への後援
地域マリン事業協会及び日本中古艇協会の会員に対して、JCIの登録データ
と主要 9 社の出荷統計より、集計・分析を行ったタイムリーな市場動向情報(M
INT)をマンスリーで配信した。
3.舟艇業界の活性化促進
舟艇及び関係業界の諸行事等への後援
① MJC マリン賞 2008、第 20 回「全国児童水辺の風景画コンテスト」、
「横浜フ
海レクの活性化のため諸行事への当工業会後
ローティングヨットショー」等に対して後援名義の使用許可を与えた。
援名義使用の許可
② 本年より設立された「UMI協議会」に加入した。
4. 舟艇産業の国際化への
対応
(1)国際会議(ICOMIA/IFBSO)
での諸活動
ICOMIA/IFBSO年次総会ならびに各委員会に出席した。
(スペイン・バルセロナ)6月4日~7日
(2)海外の需要・課題の調査
① ICOMIA統計用データ提供
② 上海国際ボートショーの視察と中国の舟艇工業会との情報交換と交流
③ ジャパンインターナショナルボートショー 2009 イン 横浜に、中国の中国
船舶工業行業協会と韓国の KOTRA が出展し、自国の製品や主催するボートシ
ョーの情報を提供した。
5
〔2〕舟艇に関する展示会その他各種催事の開催及び宣伝普及(普及振興事業)
1.ジャパンインターナショ
ナ ル ボ ー ト シ ョ ー 2009
イン横浜(第 48 回)の
開催
横浜で 3 回目となる 2009 年のボートショー
は、横浜開港 150 周年を迎え、横浜市との連
携を図りながら、パシフィコ横浜の屋内ホー
ル及び、隣接の海上を使った大型艇のフロー
ティング展示、中古艇フェアに加えて臨海公
園前のマリンスポーツのデモンストレーシ
ョンをより充実させて総合マリンショーと
して開催した。
なお、来場者は、これからマリンレジャーに
関心を持ってもらうべき一般層や親子での
ファミリー層をターゲットに動員策を展開
し、マリンの雰囲気があふれるステージイベ
ントや安全セミナー、ミス日本「海の日」のエ
スコート等で、盛り沢山のメニューによる広
がりのある楽しさを実現させた。
出展者には、この不況の中、予想以上に好評
であった。
① 会場
② 後援
③ 会期
④ 開館時間
⑤ 入場料金
⑥ 小間料金
⑦ 出展状況
⑧ 入場者
6
パシフィコ横浜A~D全ホールと隣接フローティング会場、
臨港パークとその周辺
国土交通省、海上保安庁、神奈川県、横浜市、NHK、在日
アメリカ合衆国大使館、欧州連合(EU)駐日欧州委員会代
表部、中華人民共和国大使館、他
平成 21 年 3 月 12 日(木)~15 日(日)の 4 日間
搬入日 3 月 10 日(火)~11 日(水)
搬出日 3 月 15 日(日)~16 日(月)
午前 10 時~午後 6 時(開会式は初日 11 時 45 分~12 時)
(初日のみ 12 時開場、フローティング会場は午後 5 時まで)
高校生以上 1,000 円(中学生以下無料)
前年度と同等(非会員 1小間 206,000 円)
出展会社数 約 210 社(前回実績 207 社)
出展艇数
ボート
135 隻(前回実績 157 隻)
ヨット
34 隻(前回実績 20 隻)
PWC
34 隻(前回実績 33 隻)
合計
203 隻(前回実績 210 隻)
そのほか、マリンエンジン、カヌー、航海機器、魚群探知機、
海浜用品、船舶用品、マリンウェアー、書籍等が出品された。
40,533 人(前回実績 47,103 人)
2.関西国際ボートショー
2009(第 5 回)
関西国際ボートショー2009 は、大阪の都心か
ら地下鉄で 20 分エリア、余裕のある駐車場、
海面の利用が可能な大阪南港 ATC1ヵ所を会
場として開催準備を進めていたが、2008 年 9
月以降の世界的金融ショックの影響を受け、
例年出展していた小規模出展者のみならず、
主要会員からの出展取り止めなどもあり、ボ
ートショーの形態として来場者の期待に添え
ないと判断して 12 月末に中止とした。
なお、出展が決まっていた出展者や後援先に
は中止の説明にまわり、理解を頂戴した。
【
中
止
】
(中止前の準備状況)
① 会場
アジア太平洋トレードセンター
② 後援
国土交通省、海上保安庁、大阪府、大阪市、他
③ 会期
平成 21 年 3 月 27 日(金)~29 日(日)の 3 日間
搬入日
3 月 25 日(水)~ 26 日(木)
搬出日
3 月 29 日(日)~ 30 日(月)
④ 開館時間
午前 10 時~午後 6 時
⑤ 入場料金
高校生以上 500 円(中学生以下無料)
⑥ 小間料金
非会員 1 小間(9 ㎡) 140,000 円(屋内)
非会員陸上一般テント(3.6m×5.4m)120,000 円(屋外)
⑦ 出展状況
出展会社数
32 社(前回実績 93 社)※12 月末現在
出展艇数
48 隻(前回実績 109 隻) ※12 月末現在
⑧ 入場者
目標 20,000 人(前回実績・2 会場計 18,785 人)
7
〔3〕舟艇工業の技術の向上に関すること
1.国際標準化への対応
日本小型船舶検査機構(JCI)、日本船舶
技術研究協会と連携して、小型船舶の国際標
準の情報収集、内容検討、意見の発信を行っ
た。
① 日本船舶技術研究協会の委員会活動
② ISO ドイツ国際会議に参加(日本艇特有要件の提案)
2.新規格・基準への対応
(1) 関係官庁・機関の検討及び案への提言及
び新規格・基準を業界に周知した。
① SOLAS 規格を取込んだ船舶検査心得の改訂への対応(内容確認)
② 排ガス EPA2次規制情報収集と対応
(2) 関係機関の調査研究事業に委員を派遣
した。
① 消火システムの調査研究委員会の対応(委員派遣)
② 油水分離器鑑定試験基準委員会に委員派遣し、鑑定試験基準(最終)が
まとめられた。
〔4〕舟艇の安全確保及びその利用の円滑化(安全向上・社会環境対応)
1.ミニボートの安全対策
(1) ミニボート技術指針の制定
① ミニボート安全委員会で検討し作成した。
建造基準の無いミニボートについて、安 ② ミニボートメーカー、インポーターが自主的にこの指針を遵守するよう要請
した。
全性確保のための業界標準としての技術
指針の作成
(2) 安全にかかわるガイドブック、ハンドブ
ックの作成
2.保管環境対策
① ガイドブック「ミニボートの基礎知識」を各地のボートーショーなどで配
布、また「ミニボート安全ハンドブック」をボートに添付して出荷すること
を各メーカー、インポーターに要請した。
漁港でのボートの保管、ビジターの寄港など ① 利用環境委員会で検討した。
利活用について調査の実施
② 国土交通省、水産庁の合同調査「漁港を利用した海と国民のふれあい推進事
業」に参加、関東及び中国地域の漁港のプレジャーボートによる活用状況、
利用マナーについての調査を受託し、調査を実施した。
8
3.マリン製品回収業界自主
制度の運営
4.マリンエンジン排ガス業
界自主規制の運用
(1) 舟艇、船外機、PWCなどのマリン製品 ① 平成 20 年度の内容
について、業界の回収自主制度の運営
イ.回収届出:
7件
ロ.監督官庁・機関への報告会:
② 回収届出の告示
イ.舟工会HPに掲載中
8回
(2) 自主制度の見直し
① 運用規定「解説」を一部改訂した。
(1) マリンエンジンの排ガス値を段階的に
削減する自主規制の継続
① 2008 モデルイヤーの排ガス値集計を実施し、2006 年度に対し-38.66%の削
減を確認した。
(2) 二次規制の検討
① 欧米の二次規制が決定し、国内は第二次自主規制を 2011 年から実施するこ
ととした。
5.PWC(水上オートバイ) サウンド低減自主規制の継続運営
機器発生サウンド低減業
界自主規制の運用
① 20 年度は、対象となる新艇がないため、評価会は実施しなかった。
② 第二次規制を年内に検討し、2010 年から実施することとした。
6.工業会CO2削減自主行動 CO2削減を狙ったエネルギー使用削減の目 ① 目標は「2008~2010 年度におけるエネルギー使用原単位の平均値を 2002
プログラムの推進
標値を設定し、年度毎に達成度を確認するプ
年度に対し 18%削減する」とした。
ログラムを継続した。
② 20 年度は、17%削減を達成することができた。
7.FRP船リサイクル事業
(1)システムの維持
(1) システム維持
リサイクル委員会、リサイクル運営部会で種々の課題に取り組んだ。
9
(2)システムの運営
(1) システム運営組織
当工業会内のFRP船リサイクルセンターで運営している。
登録販売店数 471 店 指定引取場所:40 社 他
(2) システム運営地域
平成 20 年度は47都道府県、全国展開を行った。
(3) システム運営
① 北海道、東北、新潟、沖縄を除く37府県でリサイクル実施回数を年間 2
回に増やし、ユーザーの利便性を向上
② リサイクル料金を見直した。
・ 全長を2mから 1m刻み ・漁船を和船と同一に改訂した。
③ H20 年度実績
一般廃船:342 隻 自治体廃船:416 隻 計 758 隻
(1)平成 17 年度助成による
事業
期間:平成 17 年 10 月 1 日~18 年 3 月 31 日
西日本 10 県の自治体を対象
支援内容;費用の 1/2 程度を支援する。
(1)沈廃船の引揚げ費用
(2)放置船の移動費用
(3)再放置防止措置費用
(4)リサイクル費用
① 初年度、76 隻について支援対象船の処理を実施した。
内訳は岡山県 7 隻、広島県 50 隻、今治市 17 隻、福岡県 2 隻。
② 事業期間を平成 19 年 3 月 31 日まで延長し支援終了。
③ 延長期間中の実績は 190 隻。内訳は岡山県 82 隻・広島県 52 隻・山口県 2
隻・香川県 22 隻愛媛県 24 隻・福岡県 2 隻・大分県 6 隻。
④ 広島県横田港・岡山県岡山港で一掃スキーム適用し再放置防止措置を講じ
た。
⑤ 対象エリアでの支援対象船の処理実績は 1 年半で 266 隻。
(2)平成 18 年度助成による
事業
期間:平成 18 年 4 月 1 日~19 年 3 月 31 日
中国、四国、九州の一部と関西地区、中部地
区の 19 府県の自治体を対象
(1) 支援内容;費用の 1/2 程度を支援する。
沈廃船の引揚げ費用
(2) 放置船の移動費用
(3) 再放置防止措置費用
(4)リサイクル費用
① 初年度、216 隻について支援対象船の処理を実施した。
内訳は三重県 26 隻・静岡県 29 隻・和歌山県 59 隻・京都府 12 隻・兵庫県
45 隻・徳島県 11 隻・高知県 25 隻・宮崎県 9 隻。
② 2 年目は 309 隻に予算を適用。静岡県 52 隻・愛知県 76 隻・兵庫県 13 隻・
和歌山県 59 隻・徳島県 26 隻・高知県 58 隻・宮崎県 8 隻・山口県 12 隻の
実績。
③ 初年度・2 年目併せて 525 隻を処理。上記以外 49 隻の処理を 19 年度予算
に繰越。
④ 事業期間を平成 20 年 3 月 31 日まで延長し支援終了。
⑤ 愛知県鍋田川・山口県光市で一掃スキームを適用し、再放置防止策を講じ
た。
8.日本財団助成による沈廃
小型船舶処理促進事業
10
(3)平成 19 年度助成による
事業
期間:平成 19 年 4 月 1 日~20 年 3 月 31 日
信越・関東・東北・北海道・沖縄の 18 道都
県の自治体を対象。
支援内容;費用の 1/2 程度を支援する。
(1)沈廃船の引揚げ費用
(2)放置船の移動費用
(3)再放置防止措置費用
(4)リサイクル費用
① 初年度、88 隻について支援対象船の処理を実施した。内訳は新潟県 31 隻・
茨城県 5 隻・神奈川県 52 隻。
② 18 年度予算対象分のうち 49 隻について 19 年度予算に繰越して処理。
内訳は静岡県 18 隻・三重県 2 隻・大阪府 1 隻・徳島県 28 隻。
③ 2 年目は日本財団の内諾を得、適用範囲を全国に拡大し、所定の条件を付
加し、224 隻に予算を適用。内訳は北海道 9 隻・宮城 3 隻・新潟 3 隻・茨
城 1 隻・千葉 39 隻・神奈川 67 隻・静岡 25 隻・愛知 12 隻・三重 7 隻・福
井 5 隻・滋賀 27 隻・島根 4 隻・熊本 3 隻・鹿児島 8 隻・沖縄 11 隻。
④ 初年度・2 年目併せて 361 隻を支援対象として終了。
⑤ 事業期間を平成 21 年 3 月 31 日まで延長し、実施。
⑥ 滋賀県大津市柳が崎で一掃スキームを適用。TV4社・新聞4社の取材。
⑦ 実施エリアを拡大することにより平成 20 年度自治体回収廃船の当初処理
計画隻数を変更し、400 隻に修正。助成外の誘引施策効果により 416 隻(助
成 224 隻・助成外 192 隻)を処分し、目標隻数達成。
11
〔5〕舟艇工業に関する情報の収集及び配布
1.生産出荷統計と分析
年度ごとに日本における舟艇の生産出荷の調 ① 平成 21 年 3 月 19 日に「舟艇工業の現状―平成 20 年」を発行した。
査とその分析を行い舟艇事業規模の実情把握 ② ICOMIAの統計データをもとに、舟艇工業界の世界統計についても、
及び発展に資する。
「舟艇工業の現状-20 年」に掲載した。
(1)従来の本統計中の区分「遊漁船」を「モーターボート」に含めて集計した。
(2) 「モーターボート」と「ローボート」の材質別区分にてゴムと PVC を統合
し、合計で表示することとした。
2.舟艇業界の実態調査
舟艇業界の統計資料の改善に関し、今期も収 平成 20 年度の『統計ワーキンググループ』を 10 月 10 日に発足させ、「舟艇工
集データの拡大と編集作業の効率化を図る。 業の現状―平成 20 年」の編集を行った。
3.情報の発信
(1)舟工電子情報(MINT)
情報を電子メールで配信した。
①【MINT グリーン】(配信:正会員・賛助会員)マリンビジネスに関わる
行政関連の情報 (毎月配信)
②【MINT ブルー】(配信:正会員・各マリン事業協会会員・日本中古艇協
会会員)統計情報(JCI 検査,主要 9 社出荷,スモールボート出荷)等(毎月配
信)
③【MINT レッド】(配信:正会員)≪タイトル:News Letter≫JBIA の経
営・運営の現状や展望をお知らせするネット会報(今期は配信無し)
(2)ホームページ(HP)
適時にホームページの更新を行った。
本マリン事業講演会は、日本舟艇工業会主催
により舟艇を取り巻く諸課題に関して、また、
時代に即した課題に関して、関係省庁及び業
界から講師をお迎えし開催した。
日 時: 平成 21 年1月 16 日(金)14:00~17:30
場 所: (社)日本外国特派員協会 有楽町電気ビル北館 20F メディアルーム
講演内容:
1.「マリンレジャーの現状と今後の振興の方向性について」
大谷 雅実
国土交通省 海事局 船舶産業課 舟艇室長
2.「中国舟艇業の現状及び日中合作推進への期待」
楊 新發
中国船舶工業行業協会 船艇分会 理事長
徐 幼憲
(同行通訳)上海桜花技術服務公司 総経理
3.「琵琶湖の環境とレジャー条例について」
青木 幸一
滋賀県 琵琶湖環境部 琵琶湖レジャー対策室 室長
4.平成 20 年度マリン事業
講演会
12
4.「日本におけるチャーターヨット/ボートビジネスの可能性」
堅田 寛
株式会社オーシャンドリーム 代表取締役
5.「地域振興から業界貢献へ~今後のマリーナビジネスの役割~」
清水 司
小名浜マリーナ株式会社 専務取締役
6.「釣り人の視点からみた環境事業」
清宮 栄一
財団法人日本釣振興会 専務理事
5. 記者懇談会の実施
「海の日」に一般メディアを主体とした、記 日 時: 平成 20 年 7 月 21 日
者懇談会及び体験乗船会を実施した。
場 所: 横浜ベイサイドマリーナ
参加メディア: 8 社 11 名
〔6〕政府その他の機関に対する意見の具申
1.プレジャーボートの利用
環境整備、安全・環境対
策、海洋性レクリエーシ
ョンの振興施策等に関す
る行政等への意見具申、
要請について
国土交通省海事局及び日本小型船舶検査機構
① 海事局との意見交換
行政主催の委員会への参加、関係部署との打合せ等の場を通じて、意見
交換や具体的な提案をした。
イ.普及振興対策(沿岸域の水域活用、海の駅、振興イベント等)
ロ.保管環境対策(漁港の利活用・ふれあい事業等)
ハ.安全・環境対策(マリンエンジン排ガス対策、PWCの利用環境対策、ミ
ニボート対策等)
ニ.FRP船リサイクル
ホ.PB 賠償保険等
② 船舶の検査及び技術全般に関する会議
イ.日本小型船舶検査機構との間で定期会議を年2回程度実施し、業務状況、
取組み課題等について情報交換、意見交換を行った。
ロ.技術委員会では、検査や技術課題についての意見交換、情報交換を行った。
また、小安則の改正へ向けての業界意見を集約し提言を行った。
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2.舟艇のリサイクル処理促
進に関する地域廃船処理
協議会への参加
地方運輸局主導の「地域廃船処理協議会」に
出席し、自治体を含めた関係行政および関係
機関とリサイクル促進、不法投棄船の処理促
進等について協議する。
20 年度地域廃船処理協議会は北海道から沖縄まで延べ 16 回開催され、今年度
のリサイクル運営等について説明。当システムの啓発普及の支援および自治体回収
廃船の処理促進を依頼。年度末には 20 年度の結果報告および 21 年度運営につ
いて説明を行った。
3.舟艇の振興対策に関する
地域連絡会議への参加
地方運輸局と地方整備局が主催する舟艇利
用振興対策連絡会議が毎年、地域の自治体や
国の出先、関係団体等の参加のもとに開催さ
れている。
21 年 1 月―3 月に全国各地で開催され、舟艇工業会より担当者が出席をすると
ともに、業界における舟艇工業会の取組内容を説明した。
4.小型船舶登録法の手続き
に関する簡素化要望と運
用
小型船舶登録法の手続きの簡素化措置に伴
い日本小型船舶検査機構に対し定期的に対
象会社の印鑑証明書の援用手続きを申請し
ている。
① 系列会社間の流通過程における譲渡証明書の簡素化及び通関証明書の省略
会員会社の系列製造工場および製造会社、販売会社までを本来各々発行
する「譲渡証明書」の省略を行っている。(譲渡証明書簡素化;13 会員
会社、通関証明書省略会員会社 24 社)
② 印鑑証明書の事前届出による援用
ユーザーが JCI に新規登録をする場合の譲渡証明書に添付する譲渡人
(製造・輸入者)の印鑑証明書は事前届出することが出来る(援用)
。
(対象会員会社 16 社)
5.関連行政主催の審議会、
委員会等への参加
国、自治体(都県)等の各種委員会に出席し テーマは、PWC等利用環境、保管環境、工業標準化、河川利用、安全基準、
た。
保険、沿岸域利用活性化等に関するもの。
6.関係 6 団体情報連絡会議
(社)日本マリーナ・ビーチ協会
(社)フィッシャリーナ協会
(財)日本海洋レジャー安全・振興協会
(財)日本セーリング連盟
(財)マリンスポーツ財団
(社)日本舟艇工業会
左記 6 団体は、マリンレジャー・マリスポーツの振興発展に向けた活動の連携
を強化すべく、情報連絡会議を開催している。
マリンウィークの活動は、ここを基盤に展開している。
14
〔7〕その他本会の目的を達成するために必要な事項
1.小型船舶登録法を円滑に
推進するための支援活動
当会会員と非会員が小型船舶登録法に円滑
に、無駄なく対応できる様に、事務局が支援
活動を実施している。
① 登録手続きの指導
② 新艇製造・輸入事業者への支援
・新艇用HINラベルの頒布・・・頒布総数:218 枚(内 再打刻用 127 枚)
(平成 20 年 4 月~平成 21 年 3 月間)
③ 販売店のHIN無し流通在庫艇への支援
・在庫艇用HINラベルの頒布・・・頒布総数:0 枚
(平成 20 年 4 月~平成 21 年 3 月間)
2.PL団体保険の普及
(1)PL団体保険の普及
① パンフレットの作成及び配布
② マリン事業協会 総会 支部会議での説明
(2)PL団体保険の募集
今年度加入数
3.平成20年度日本財団
融資斡旋
日本財団〔(財)日本船舶振興会〕の造船関
係事業資金の当会会員への融資募集の周知
を行った。
平成 21 年 3 月末現在、当会会員から日本財団に対し、融資申込みはなかった。
4.プレジャーボート製品相
談室の運営
紛争処理機関ADRとして、製品欠陥等に係
る紛争処理、製品品質・機能等の相談・照会
等の相談窓口を運営した。
① 相談状況
平成 20 年(1 月~12 月)相談総数:18 件
(専門分野相談員調査案件 0 件)
② 運営評議委員会を開催した。(平成 20 年 7 月 10 日)
15
18 件(20 件)
金額 2,877 千円(3,364 千円)
(
)は前年
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