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Departmental Bulletin Paper / 紀要論文 蛍光光度法による珪藻の増殖速度の測定 野呂, 明美 技術官等による技術報告集. 1996, 4, p. 37-40. http://hdl.handle.net/10076/9926 蛍光光度 法 によ る珪 藻 の 増殖速度 の 測定 野呂明 美 は じめ に の 今 年4 月 よ り 効 果」 ( 卒研 生 シス テ ム 制御研 究室の 卒論 テ , 中 谷) : ッ フ と して 取 り 組 む こ と に な の 生 長 曲線 を 作 成 した , 蛍光 光 度法 に よ る 珪 藻 あ る 葉緑体 の , チラ す る こと に よ り 細 胞の 平 均 世 代時間 gr o v t h) から , イ ド膜 に 存 在 す る 比 増殖速度 , い て つ 実験 試 料 お よ び 装 置 ン ク ト ン よ 種頬 に 然 の つ 紹介す る い て は ロ - ャ , , u ッ 短所 . 水 産微生物 . い た (野 生株 N a NO N a rI N a 2 4 SiO 3 e O F e C1 3 栄養 剤を添加 して調 整 し N a 培 地は . . . ス キ ャ ビ ネ " . ト内部 ッ ㈱ 日 本医 化 器 械 製 作 トN C 1 2 2 0 - S に よ り 86 . 4 E/ LL 20 ℃ . 2 m / s ) 時 期1 0 時 間 の サ イ ク ル で 静 置 培 養 し た 昼 , , ・ 2H 2 0 O 0 3 2 2 E D T A T r i 30 ' ' s u l s i m e S- 3 Vit a n S W e r a a t b P -1 e t a L Ff e r n s - P -I * C n Cl Z □ C1 C o C1 C u C1 -P Ni c o -A Bi ャ ビネ ッ ト内 で 培 養 中 の 珪藻 37 一 a m a p キ - . . 組 成 O m ト t 1 n 川 2 m M LJ M 0 〟 M O IL M . . 50 0 m g 10 m l 2 l OO O 7 . Vi t ス . - p円 . m e t a l 1 【 コ m l O m M m M m M n M m M 5 s 1 ・ 3 a i 2 6 tI 2 0 1 2 t1 2 0 1 S-3 n t o t h ti n i c o t i n n o s F o l i i t c Thy m Vjt a n i 3 ・ l n o 0 4 B i 2 ・ 2 n m I 4n 2 * * ー m um 明 M グロ i 10 ‡ 甘3 B O 写真1 の 2 3 PO 2 S ロ a x 測定精度 を上げ るた . 液 体 倍 地 S 甘M 1 3 a ー 珪 藻細胞中 に , 定常期の 細胞数 (M , N ( 光量 千畳 x 天然の 植物 倍地 の組成 を表 1 に 示す . a g) こ の 方法の 長 所 , は 効果 を評 の 珪藻の 生 長曲線 より与えられ る . ) 血e 方法 音響 . か ら放 出 さ れ る 蛍光 轟 度 を 測 定 a 天 珪藻 は . ビネ 白 色 蛍 光 灯1 1 0 0 k l 期1 4 時 間 . 珪 藻培 養 中 の グ スキ ル ィ の 長 さ( T i . 現 在 同 定 中 で あ る) , を 撮 影 した も の で あ る 所製 グ フ ロ 蓑 1 よ り 分 譲 して 頂 き 用 た 液 体 培 地 S W H - lll を 用 い た , ロ た っ こ の . の 生 長 に及ぼす音 響 . 実験試料 として 海水を洩過 したもの に 写真 1 は 誘導期 り無 菌 分 離 し た野 生 株 を 学 研 究 室 ( 耳 塚 氏) の , 珪 藻細 胞 の 増殖 を 評 価 した めの 工 夫点な ど に プ ラ ク . 珪 藻細胞の 増殖 を計測す る方法で あ る , 藻類 「 マ ー 生 物 生 産 捜 械 学 講 座) ・ に技術 ス タ 価す るた め に コ ( 生物 資源学部 b e . . . . V i t a m i 5 x lO 2 3 6 O x 10J lO1 O x lO O x - ff C I e n a t e a c n z o id i c a c id 10 I a c n . . 5 id 2 . 3 n e i B 1 4 n s 1 o . 2 1 . O IL g 0 〟 g . 0 . 0 0 皿g 〟 g O m g 〟 g , グ は ロ ス キ ー ビ ネ ャ I KS - 2 5 を 使 用 し 測 定 し た 測定 には 光量子量 の 小 型光 量 子 セ ン サ 小 糸工 業 製 , ト内 ッ 蛍 光強度 . S E Q U O I A - T U R N E 民社 製 蛍 光 , 光 度計 MODEL 450 を 使 用 した 2 に の 内部 の 光源からで た 光は 通り カバ . . 440 (c) を 通 n rn た蛍 光は ク . を通 し て b a n フ ロ ッ d フ ル ィ トす る フ ッ ト( b ) を ル タ ィ が発 し a 以下 n m ル タ ィ 検 出 器 ( r) に 達 す る , ー 試 料( d ) に の 垂 直 方 向 か ら6 6 5 , 光を カ の ロ ス リ , 室内 セ ル . ラ ン プ 室( a ) 内 . n a r r o w て っ 照射され る 波長 を はず し た 蛍 光 光 度 計 ー 様子 を示す の 写 真 . の ( e) ー 検出 , 器 に は光電 子増倍管が 使わ れて お り 感 度 良く 測 定 で き る 音波 は ネ レ 工 - 夕を介し 実 験方法 300 m 分間滅菌処理 し た 培 養を 開 始 し た 専用 の ラ ウ ン 滅菌後 . を選択し z に コ っ た サ ンプ ) I . っ た 濃 度1 , mg ン ン プ リ 回 転 させ て 蛍 光 値 を 測 定 し つ フ ィ ル M g が 4 個の ピ て い る a の ク . 赤 色 部6 8 0 ロ に n m . い て ロ フ 強 - ィ ク . ロ フ ロ , ィ ク ロ ロ ル a は 囲 ま れ た 構 造を し ル は , 青 色 部4 4 0 い 吸収を持 ち 波長側 に蛍光 を発光する ク . . ロ 赤色 部 ロ フ ィ ル 細 ィ ル量 を求め る ことが 出来る 胞敬とク ロ ロ にあり 生 長 曲線 , フ ィ ル の 量は の . リ ニ に ク リ ー グ . 三 , ロ 角 ン ル プで ー 純 薬製 ウ ラ , C 苫2 - 2 0 ℃ 1 ス キ ー ビ ネ ャ フ ラ ス コ 内 ロ ニ ( ン 全て マ . . の 一 キ ン グ し た t) の CH 図 1 38 - ク ロ 試料を よ ン ペ ン チ 感度 は を使用 した , の ト内で , 蛍光 値 を示 す よ ア な関係 縦 軸 に 細 胞 数 の 対数 ッ 2 0 フ ル オ レ セ イ ン ナ ト リ ウ ム) の セ ル が 同 - ー , 合わ せ を して か ら よ く捜拝後 測定 し た . の ム 内 の クリ - ン ジ ョ . a ク フ l 接種 し 暗期 . トク レ - ク シ ン ァ の 長 , ロ フ . と M の 発 す る蛍 光 強 度 を 測 定 す る こ と に よ り ロ オ , 最 も 良い 方向 を , ル で a m 臥 セ ル は 標 準試 料 を用 い て 図 l に 構造 を示 す ロ を入れ 試料 を注 入 し /1 に 調 製 し た 和 光 う 少 しづ 校 正 し た 低部 に取 り付け 蒸 留水を ブ ラ ン ク に し て ゼ , ン グ し た い て 蛍光光度法 に l グお よ び 接 種 は 水溶液を用 つ m 日 目 の 試 料 を5 蛍 光 強 度は . コ 明 期 に1 4 時 間 連 続 照 射 し た . 借 地1 9 5 前培 養4 , ド型セ ル に サ 標準試料 として AC トl を 直 接 三 角 フ ラ ス フラ ス 角 l の 三 無 菌 操作 に よ り 行 . ー サ ン プリ ン グ は 2 4 時間 毎 に 3 . く 捜 挿 した 後 行 な で カ ー 周 波 数1 0 0 0 H . 内 部 の . 三菱 製 ス ピ . 蛍 光 光 度 計 写 真 2 , ロ フ ィ ル a の 構 造 . , 代わ り に 蛍光光 度法 測定 は ロ ロ フ ィ ル a ク , 蛍光強度 の の短 所と長所 に 対数 を用 の 血 球 計 算 盤) 力を要 し た を用 い い て んで あ へ っ た ら 測 定 す る 抽 出 蛍光 法 と , 試料 中の 植物プラ こ の 方法 は ン の 相対的な分布特性 を把握す る 容易で あるが い る また . にく い と 言 わ れ て い る る 利点が ある 微細藻類 , の ( ト 方法 は この . , 増殖 - マ の 時間と 労 含まれ るク 今回 採用 し た 測 定法 は . で 従来 , 海洋 , 高 感 度 に す る 必 要 があ り , しかし . サ ン プ ル を 前処 理 無 し に , 植物 プラ の こ の た め測定精 , 非常 ンク ト 測定 が 簡便で . い ため , の 工夫 安定 した 蛍光 , 簡単 に に 測 定で き 点 以 前作成 された生長曲 図 2 (b) に 5 先月実 験 した , Ei i Z Ei i Z > く 結 果 か ら作 成 し た 生 長 曲 線 を 示 す . 【∃ = = ヽ 善 し た 点を 以 下 に 記 す ① 生 長速 度 に 合 たサ . ンプリ ン E惑 衣 グ間 隔 鶴 溝 # # . ン ク に純 す る蛍光 のみ 水を用 い , ン ス リ , 整しなおした 試 料 か ら発 を計測す る よう に し た ③ 感 度 良く 測定 す る た め に ゲイ / _ 管 に した ②ブ ラ っ 4 ) 改 ッ . 3 2 1 8 8 , ス パ ン ト幅 を 最 適 値 に , 2 4 6 時 , 調 lII C 10 8 間 o nt r o l (d + Scu ◆ S a y ) r KI Ap pl リ h u ′ ④セ ル の . 個 体 差 を なく す よ う に , 標準 E i ■i ⊇ > く Z 試 料 を用 い て セ ル 補正 を 行 っ た 7 6 i q G . ・ ・ ■■ ■■ ■ 6 ■ iZ! ■ :i ⑤測 定精度 を論 ずる , に 増や し た 以上 の タ ばら か ら M ax i , き るよ う サ ンプリ ン グ数を 1 回 か ら 3 回 に の こ とが で m u m G r o v と が 出来た こ と に より きが 少 なく なり 増殖速度 e 5 4 連出 . 点を改善す る つ a 衣 , , 度 良く , デ ー 生長曲線 平 均世代時 間 th を 精 , 萄 # # 3 2 時 , E) 求める こ 図 2 . - 39 - C o nt ro ( 間 l の 現 場 蛍光 法 で あ る , 有効 な方法と して 利 用 され て きた , 濃 度を そ ロ ロ フ ィ ル . , の で 植物 色素を抽 出 して か 抽 出法 に 比 べ 透 明 で 均 質 な 試 料 で な , 精度の 良い 生長曲線を得 る た め . の に 試 料 を 濃 縮 せ ず測 定 す る た め , 度 は低い とされ て 線を 示す ンク ト ンに 採取 し た 海水を処理 せず に直接測定す るの , て い た っ で は の ス ライ ドグ ラ ス 漉 過 試 料 か ら 溶 媒 ( ア セ ト ン) , まま 蛍光 光度計 で 測 定 す る現 場 蛍光法が あ る 図 2 ( a) に 計数専 用 . . 蛍光強度を測 定する 方法 に は 値を得 , 目 で 見なが ら計数す る方法 で 行 , 出来 る 蛍光 光度計 を導 入 す る ま … 希釈 し た 試料中の 細胞 数を光学顕 微 鏡で , い る ことが o ou rd r ) A pp l リ 珪 藻 の 生 長 曲 線 12 14 . 結果 と考察 前述の 改善を加え 図 2 ( b) 測定 し 取得 した て 生 長 曲線 か ら計算し て 求 め た の 珪 藻細胞 の 増殖 の 評 価 を表 2 誘 導期 4 14 . か っ 時間 は の コ , た 最 大 増殖量 は . 次 の 細胞分裂ま コ ン ト ン トロ コ ロ ー . 時間 時間 67 誘導期 , た z , 10 0 H z い (h o lag me M a xi u nd A ppl y ) 4 ur . 14 0 G r o wth X t) 6 1 12 6 17 5 平 均世 代時間 T ( h o u r) 10 75 9 67 比 増殖速度 〟 ( l n 2 / T) 0 0 64 5 mum (1 差平 均世代 , 時間 75 . n . . . . の 時間が短くなる た海水 た 0 717 で . こと しかし . あ た っ 音 波照 射 , と 変化 させ て も音波照 射側 と 以 上 の 結果 か ら . 音 波を 照 射す , 増殖が 促進 さ れ 増殖速 度が 速 く な り , 状 態 に よ る差 な ど に 比 の . , 音 波 照 射 側 で は0 っ 0 0 7 17 . 普 , , 世 代 時 間 は 短く な る こ と が 判 え ば 倍地 作製 に 用 So ルで ー 比 増殖速度 は , 0 6 45 . trol 細胞分裂から . ル で は1 0 ー ル で0 る こ とにより た っ での ロ 波 照 射 側 で は9 500H Ti ル で は ー n . . 差 は 見ら れ な か ト す Co 音 波 照 射 側 で は6 1 7 5 と 大 き , い 時間 は に示 生長 曲線 よ り与えられ る 細 胞 増殖 の 評価 , 音 波照 射側 で は観 測 さ れ な , は6 1 1 2 コ ン ントロ 時間 . 表2 , コ ン ト 効果 は の 非 常 に小さく べ て ロ 例 ル ー 音波以 外 , の の 平 均 , 培養 条件 周 波 数 を 1 0 0 0 Ⅲz , 間 に大 きい 差 はみ ら れ な か . 参考文献 1) 御橋虞民地著 , ㈱学会出版セ 日 本 分光 学 会 測 定 法 シ リ ンタ 1 9 ー , 3 ズ 3 , 蛍光測 定 気象庁編 3) 林 4) 西洋 俊 , 千原光雄編 , 藻 類 研 究法 , 共立 出版㈱ 5) 平 本幸男 , 毛 利秀雄 編 , 生 物学概論 , 放送大 学教材 6) 高 辻 正 基編 孝三 他著 - , , 植物色 素 ( 財) , 一 実験 一 生物科学 へ の 8 0 応用 . 2) , 海洋観測 指針 8 ー 日本 気象協会 ・ 研究 地 球を救う バ イ オ テ クノ へ ロ - の ジ 40 , 1 手引 き ー , - 9 , 1 , ㈱オ 9 0 . ㈱ 養賢堂 - , ー , 9 8 1 9 9 4 ム 社 5 , , 1 9 . 1 . 9 9 1 . . - , 例 , っ