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駒草のこころで
ひまわりが
大きく背伸びする
№6 信大附属松本小校長室
平成23年7月15日(金)
7月です。
例年よりも早く梅雨が明け,松本も猛暑に襲われています。プールからは,子どもたちの歓声
と水しぶきが飛んできますが,体育館からは組み体操を指示する笛の音が聞こえてきます。
日本各地は7月の観測史上最高気温を記録したり40度を超えたりして、地球は大丈夫だろう
かと心配になります。地球温暖化は喫緊の課題として世界で大きく取り上げられていますが、ス
イスのローヌ氷河がものすごい勢いで解けていたり、太平洋のサンゴ礁が急減したりしている状
況を報道で見たり聞いたりすると、21世紀のリーダーシップを担う目の前の子どもたちに,少
しでも負の財産が少なくなければという思いでいっぱいです。
さて,7月参観日へのご来校ありがとうございました。また,夏の校内図工展も見ていただき
ありがとうございました。1年は,こすったものでワクワク冒険島。2年は,クレヨンで画用紙
をはみ出しての作品に。3年は,初めての絵の具で水彩画を。4年は,銀紙を使った創作に挑戦。
5年は,おいしそうな食品サンプルを。そして6年は,針金の造形と自画像でした。
学年の発達段階に応じた道具を使い,自分だけの作品づくりに浸っている姿が想像される作品
が体育館いっぱいに展示されていました。私は,一人で黙って作品を見まし
た。心を真っ白にして見ました。一つ一つの作品も,そうして見てほしいに
違いないと思って見ました。全員の作品に私が見られているようでした。
にょこどう
己の如く人を愛せよ【如己堂】
(永井隆医学博士)
もうすぐ夏休みです。8月は平和について日本中が考える月です。松本市でも,国連軍縮会議
が行われたり,戦争と平和展が開催されたりしています。松本まるごと博物館では特別企画「学
校に残る戦争のキオク」の展示があり,戦時手ぬぐい,千人針,絵葉書などが飾られています。
昭和 20 年の夏,広島と長崎に原子爆弾が落とされ,多くの尊い命が奪われました。
長崎の大学で放射能研究をしていた永井隆博士は,長年の研究から白血病になってしまい,余
命3年の宣告をされていました。博士には,奥さんと小学4年生と3歳の女の子がいました。白
血病とわかった2ヶ月後の8月9日,長崎の町に原子爆弾が落とされました。幸い二人の子ども
は遠くの村に疎開していて助かりましたが,奥さんは一瞬の原爆で亡くなりました。白血病と原
爆で倒れてしまった博士と二人の子どものために,友人が畳2枚だけの小さな小屋を建ててくれ
ました(如己堂)。博士は,もう命はわずかでしたが,寝たきり
のままで本を書きました。
「長崎の鐘」
「この子を残して」です。
この本には,原子爆弾の恐ろしさや長崎市の被害の様子等が
書かれていますが,博士は,人間は互いに憎しみ合わず,助け
合い,愛し合って生きていかなければならないことも書きまし
た。そのことは,日本中の人に希望と勇気を与え,世界中の人
を驚かせ感動を与えました。博士の所へは,ヘレンケラーもお
見舞いに来ました。「愛と平和」を願う永井博士を偲ぶ月です。
<如己堂>
【連絡】
※二人の子どもさんの話は「火垂るの墓」というアニメになっています
-「平成24年度(来年度)から第1学年35人学級編制実施へ」-
・5月中旬文科省から,法律(標準法)の一部改正に伴い,標記の件について実施の方向で速やかに検討に入
るよう依頼がありました。その後,教育学部からも7/4(月)に実施する方向で正式に連絡が入りました。
・上記を受け,本校は平成24年度入学生から35人学級編制を実施するための準備を始めます。
・詳細は裏面に掲載した経過と状況,およびスケジュールをご覧ください。
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