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日高村子ども・子育て支援事業計画(完成版)

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日高村子ども・子育て支援事業計画(完成版)
日高村子ども・子育て支援事業計画
平成27年(2015年)3月
日 高 村
は じ め に
子どもは、次代を担うかけがえのない存在であり、わが村・日高の宝です。
近年、子ども・子育てを取り巻く環境は、少子化の進行や核家族化、地域
のつながりの希薄化や働き方の多様化などにより大きく変化しています。ま
た、家庭における子育て力・教育力の低下や孤立化などにより子育てに不安
を感じる家庭も増加しています。このような状況から、社会全体で子どもの
健やかな成長を保障し、子育て支援の充実を図るための新たな取り組みが求
められています。
本村においては、
「安心して子育てできる村づくり」を目的とし、平成11年度には「日高村児
童育成計画(エンゼルプラン)」を策定、平成17年度から平成26年度には、次世代育成支援対策
推進法(平成15年7月施行)に基づき、10年計画として、「日高村次世代育成行動計画(日高村子
どもプラン)」を策定し、子どもに関わる施策の推進、充実に努めてまいりました。
この度、子ども・子育て関連3法が平成24年8月に成立し、新たに平成27年度から子ども・
子育て支援法が施行されます。この新制度では、子どもの年齢や親の就労状況などに応じた多
様な支援を用意し、親の選択肢を増やし、すべての子育て家庭のために地域に合った子育て支
援事業の充実に努めることを目的としています。実施主体は各市町村となっており、本村では
「次世代育成行動支援計画」(子どもプラン)等に基づいて進めてきた取り組み内容と成果を踏
まえつつ、新たな計画として「日高村子ども・子育て支援事業計画」の策定をいたしました。
今後は、この計画に掲げた基本理念『子どもが、親が、地域が育つ
子育て応援の里-ひだ
か』の実現をめざし、子育てニーズを踏まえた施策の一層の推進、充実に努めてまいりますの
で、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、計画にあたり、日高村子ども・子育て支援事業計画策定委員会の委員の皆様をはじ
め、アンケートやインタビュー等により、多くの貴重なご意見・ご提言をいただきました皆様
方に心からお礼申し上げます。
平成27年(2015年)3月
日高村長
戸梶
眞幸
(余白)
目
次
第1章 計画の策定にあたって
1
1.計画策定の背景と趣旨 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 1
2.計画の位置づけと期間 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 4
3.計画の策定体制 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 4
第2章 子どもと子育て家庭を取り巻く状況
5
1.日高村における概況 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 5
2.子どもに関わる施策の実施状況 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 10
3.子ども・子育て支援に関する住民の意識 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 21
第3章 計画の基本的な考え方
30
1.基本理念 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 30
2.基本的な視点 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 32
3.計画の基本目標 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 34
第4章 施策の展開
35
1.すべての子どもと子育て家庭への支援 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 35
2.子どもたちの生きる力と豊かな心の育成 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 42
3.母と子の健康を支える環境づくり · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 46
4.子どもと子育て家庭にやさしい環境づくり · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 49
第5章 幼児期の教育・保育の内容と供給体制
51
1.教育・保育提供区域の設定 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 51
2.教育・保育の量の見込みと提供体制 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 52
3.地域子ども・子育て支援事業の量の見込みと提供体制 · · · · · · · · · · · · · 56
4.教育・保育の一体的提供及び推進体制の確保 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 65
第6章 計画の推進に向けて
66
1.計画の推進体制 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 66
2.計画の進行管理 · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · · 67
参 考 資 料
68
(余白)
第1章
第1章
計画の策定にあたって
計画の策定にあたって
1.計画策定の背景と趣旨
少子化の進行や出生率の長期的な低下が進み、社会保障をはじめ、わが国の社会経済全
体に急速な構造的変化をもたらし、深刻な影響を与えるだけでなく、子どもたちが健やか
に育つ環境を形成する上でも大きな課題となっています。
日高村では、「次世代育成支援対策推進法」を受けて、平成17年3月に「子どもが、親が、
地域が育つ
子育て応援の里-ひだか」を基本理念とする「日高村次世代育成支援行動計
画~安心して子育てできる村づくり」(前期計画)を策定し、子どもの笑顔があふれるよろ
こびをみんなで分かちあえるような社会づくりに取り組んできました。また、平成22年に
は、「日高村次世代育成支援行動計画(後期)」(愛称:日高村子どもプラン)を策定し、子
どもの成長と子育て支援に向けた各種の施策を実施してきました。
全国的に本格的な人口減少社会が到来する中で、家庭や地域における子育て力・教育力
の低下や保育ニーズの多様化など、子どもや子育て家庭をめぐっては依然として解決すべ
き課題が数多く残されています。こうしたなか、社会全体で子どもの健やかな成長や子育
てを支援するための新たな仕組みを構築し、質の高い幼児期の学校教育・保育の総合的な
提供、保育の量的拡大、地域の子ども・子育て支援の充実を推進するための「子ども・子
育て関連3法」が平成24年に成立しました。これら3法に基づく子ども・子育て支援新制
度では、市町村を実施主体として、地域の様々な子ども・子育て支援のニーズを踏まえた
「子ども・子育て支援事業計画」の策定を義務づけ、計画的に子ども・子育て支援の充実
を図ることとしています。
一方、「次世代育成支援地域行動計画」の法的根拠となる「次世代育成支援対策推進法」
については、少子化の進行が依然として続いていることや、次世代育成支援地域行動計画
とともに、義務化された「一般事業主行動計画」の策定がまだ十分に進んでいない状況等
を踏まえて、平成37年3月31日まで10年間延長されました。また、地方公共団体における
地域行動計画の策定は、子ども・子育て支援法により子ども・子育て支援事業計画の策定
が義務化されたことに伴い任意化されたところです。
日高村においては、現行の「日高村次世代育成支援行動計画(後期計画)」が平成26年度
で終期を迎えることから、子ども施策を総合的かつ計画的に進め、引き続き諸課題の解決
に取り組んでいくため、平成27年度から31年度までを期間とする「日高村子ども・子育て
支援事業計画」を策定するものです。
- 1 -
第1章
計画の策定にあたって
(参考)
《子ども・子育て支援新制度について》
本格的な人口減少社会が到来するなかで、家庭や地域における子育て力・教育力の低下や
保育ニーズの増加など、子どもや子育て家庭をめぐっては依然として解決すべき課題が数多
く残されています。こうしたなか、社会全体で子どもの健やかな成長や子育てを支援するた
めの新たな仕組みを構築し、質の高い幼児期の学校教育・保育の総合的な提供、保育の量的
拡大、地域の子ども・子育て支援の充実を推進するための「子ども・子育て関連3法 *」が平
成24年(に成立しました。
*子ども・子育て関連3法:「子ども・子育て支援法」、「就学前の子どもに関する教育、
保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律(認定こども園法の一
部改正法)」、「子ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合
的な提供の推進に関する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」
この子ども・子育て関連3法に基づく制度のことを「子ども・子育て支援新制度」といいま
す。子どもの成長や子育てをめぐる現状と課題をふまえつつ、幼児期の学校教育・保育、地域
の子ども・子育て支援を総合的に推進することをめざし、平成27年4月より開始されます。
①幼稚園と保育所の機能や特徴をあわせ持った「認定こども園」の普及を図ります。
②保育の場を増やし、待機児童を減らして、子育てしやすい、働きやすい社会にします。
③幼児期の学校教育や保育の量の拡充や質の向上を進めます。
④地域の様々な子育て支援の充実を進めます。
◆質の高い幼児期の学校教育・保育の総合的な提供
○新制度では、幼児期の教育・保育を受けることを希望する保護者の申請に基づいて、客
観的な基準のもとに保育の必要性の有無や必要量を認定することになりました。認定さ
れた内容に応じて、幼稚園、保育所(園)、認定こども園等のなかから、保護者がそれぞ
れのニーズに合った施設や事業を
1号認定
2号認定
選択し、市町村は必要に応じて相
保育を希望
3~5歳
○利用先:保育所
認定こども園
談、調整などを行います。
教育を希望
3~5歳
○利用先:幼稚園
認定こども園
○また、都市部における待機児童の
3号認定
解消、子どもが減っている地域で
保育を希望
0~2歳
の保育機能の確保を図るため、保
○利用先:保育所、地域型保育
認定こども園
育所(園)の定員拡充や認定こども
園の普及、少人数の子どもを保育
する地域型保育など、多様な保育事業の充実を図ることになりました。
- 2 -
第1章
計画の策定にあたって
◆地域の子育て支援の充実
○新制度では、すべての子育て家庭のために、病児・病後児保育や地域子育て支援拠点事
業、妊婦健診など、地域における様々な子育て支援を充実していきます。
○新しい事業である「利用者支援」は、子育て家庭のニーズに合わせて、幼稚園・保育所
(園)などの施設や地域型保育などから必要な事業を選択し利用できるよう、情報の提供
や相談・援助などを行います。また、「放課後児童健全育成事業」(放課後児童クラブ)
は、質・量双方の充実を図るとともに、小学6年生までに対象年齢が拡大されます。
《子ども・子育て支援事業計画について》
子ども・子育て支援新制度では、「子ども・子育て支援法」第61条に基づき、市町村が実施
主体となり、地域の様々な子ども・子育て支援のニーズを踏まえた「子ども・子育て支援事
業計画」を策定するよう義務づけています。
《必須記載事項》
◆教育・保育提供区域の設定
◆各年度における教育・保育の量の見込み並びに実施しようとする教育・保育の提供体
制の確保の内容及びその実施時期
◆各年度における地域子ども・子育て支援事業の量の見込み並びに実施しようとする地
域子ども・子育て支援事業の提供体制の確保の内容及びその実施時期
◆子ども・子育て支援給付に係る教育・保育の一体的提供及び当該教育・保育の推進に
関する体制の確保の内容
<任意記載事項>
◇産後の休業及び育児休業後における特定教育・保育施設等の円滑な利用の確保
◇子どもに関する専門的な知識や技術を要する支援に関する都道府県が行う施策との連携
◇労働者の職業生活と家庭生活との両立が図られるようにするために必要な雇用環境の
整備に関する施策との連携
など
- 3 -
第1章
計画の策定にあたって
2.計画の位置づけと期間
(1)計画の位置づけ
本計画は、「子ども・子育て支援法」第61条に規定された「子ども・子育て支援事業計
画」として策定するもので、「次世代育成支援対策推進法」第8条に基づく「市町村行動計
画」の内容を包含し、日高村における概ね18歳未満のすべての子どもと家庭を対象とした
子ども施策を総合的・一体的に進めるための計画として位置づけるものです。
また、本計画は上位計画である「日高村総合振興計画」、健康福祉・教育分野をはじめ、
各分野の関連計画・方針との整合・調整を図りながら策定しています。
子ども施策は、保育など子育て支援事業を充実するだけでなく、地域で暮らす子ども、
その子どもを育む家庭を、教育、子育て支援、コミュニティ、保護者の就業・雇用、生活
環境、若者の自立支援などの面から、総合的に応援する地域づくりを進めようとするもの
です。また、その方向性を指し示す「子ども・子育て支援事業計画」は、村の未来を担い、
委ねるべき人を育むための計画という重要な役割を持っています。
(2)計画の期間
本計画は、子ども・子育て支援法の規定に基づき、平成27年度から平成31年度までの5
年間を計画期間とします。
3.計画の策定体制
計画の策定にあたり、就学前児童及び小学生のいる世帯を対象に、子育ての状況と意識、
各種事業の利用状況や今後の利用意向、行政施策へのニーズなどを把握することを目的に、
アンケート形式のニーズ調査を実施し、策定の基礎資料としました。
また、ニーズ調査の結果を質的に掘り下げ、より地域の実態に即した現状・課題の把握
に努めるため、各地区の保育園保護者を対象とするインタビュー調査を実施し、ニーズ調
査の結果とともに策定の基礎資料としました。
これらとともに、日高村の子ども・子育て支援のあり方について幅広い意見の集約を行
い、その内容を計画に反映させることを目的として、住民や関係機関・団体の代表などで
構成する「日高村子ども・子育て支援事業計画策定委員会」を設置し、計5回にわたり審
議を行いました。
- 4 -
第2章
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
1.日高村における概況
(1)人口・世帯の動向
日高村の平成26年9月末現在の人口総数は5,351人、世帯数は2,421世帯です。
人口については、減少傾向が続いています。世帯数については、核家族化やひとり暮ら
し世帯の増加等を反映して増加傾向にあり、1世帯あたりの人数(平均世帯人員)は、
2.21人となっています。
年齢別人口構成では、0歳から14歳までの年少者の割合が9.8%であるのに対し、65歳以
上の高齢者の割合は36.1%に達し、少子高齢化が進んでいます。
年齢区分別人口の推移
7000
(人)
6000
5000
5,871
1,870
5,780
1,876
5,692
1,851
5,573
5,500
5,399
1,859
1,916
1,948
4000
65歳以上人口
3000
15~64歳人口
3,382
3,309
3,244
3,154
3,039
2,923
619
595
597
560
545
528
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
2000
0~14歳人口
1000
0
※住民基本台帳人口(各年4月1日現在)
- 5 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
計画の策定にあたって、今後の人口について予測した結果、計画期間最終年度にあたる平
成31年の人口総数は、4,957人になるものと推計されます。
また、平成31年の0歳から14歳までの年少者の割合は8.9%と現在よりさらに低下し、65
歳以上の高齢者の割合は40.0%に達するなど、少子高齢化がより一層進むものと考えられ
ます。
将来人口推計
6000
(人)
5,314
5,230
5,142
5,050
4,957
2,023
2,013
1,992
5000
1,993
4000
1,995
65歳以上人口
3000
15~64歳人口
2000
2,819
2,747
2,648
2,578
2,525
502
488
471
459
440
平成27年
平成28年
平成29年
平成30年
平成31年
0~14歳人口
1000
0
※日高村教育委員会推計
- 6 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
(2)出生の動向
1年間に生まれた子どもの数(出生数)の推移を見ると、各年によりばらつきが見られ
ますが、概ね年間30人前後の子どもが生まれています。
出生数の推移
50
(人)
40
36
32
29
30
平成21年
平成22年
30
27
20
10
0
平成23年
平成24年
平成25年
※人口動態統計
女性1人あたりの平均的な出生数を示す合計特殊出生率(平成20年~平成24年人口動態
保健所・市区町村別統計)は1.35で、全国(1.38)や高知県(1.40)と比べて低い水準に
あります。
合計特殊出生率の推移
平成10年~平成14年
平成15年~平成19年
平成20年~平成24年
日高村
1.35
1.32
1.35
高知県
未公表
1.34
1.40
1.36
1.31
1.38
全
国
※厚生労働省「人口動態保健所・市区町村別統計」
- 7 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
(3)子どもの数の動向と将来見込み
将来人口推計によると、0歳から5歳の就学前児童については、平成28年にいったん増
加した後、減少に転じる見込みです。また、小学生に相当する6歳から11歳の児童につい
ては、平成26年から平成28年にかけて大きく減少し、その後は横ばい状況で推移するもの
と考えられます。
子どもの将来人口推計
210
205
204
200
197
195
190
185
180
187
183
182
177
178
180
174
173
175
175
170
171
165
160
(人)
平成26年
平成27年
平成28年
0~5歳
平成29年
平成30年
平成31年
6~11歳
※日高村教育委員会推計
- 8 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
(4)保育園の動向
村内には平成26年現在、3か所の保育園及び分園が開設され、総定員は160人となってい
ます。
入所児童数については、横ばい状況となっています。
保育園在所児数の動向
(人)
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
157
159
平成24年
平成25年
143
平成26年
※日高村教育委員会(各年4月1日現在)
(5)幼稚園・小学校・中学校の動向
村内には平成26年現在、幼稚園並びに認定こども園は開設されていません。また、小学
校は3校、中学校2校が開設されています。村内の小学校児童数については減少傾向、中
学校生徒数については横ばい状況にあります。
幼稚園在園者数・小学校児童数・中学校生徒数の動向
(人)
350
320
305
300
284
270
250
200
小学校児童
146
152
158
150
150
中学校生徒
100
50
0
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
※学校基本調査(各年5月1日現在)
※加茂小学校、加茂中学校については佐川町の児童生徒の数も含んでいます。
平成26年5月時点の日高村全体の児童生徒の数は、小学校児童が198名、中学校生徒が130名です。
- 9 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
2.子どもに関わる施策の実施状況
(1)子どもプランで掲げた施策の実施状況
日高村では、平成22年3月に策定した「日高村次世代育成支援行動計画(後期)」(日高
村子どもプラン)に基づいて、子どもに関わる施策を実施してきました。このうち、平成
25年度における主な施策の実績は次のとおりです。
日高村子どもプランで掲げた施策の実施状況
施策の目標
施
策
平成25年度の主な実績
子育て支援拠点づくり
○子育て支援センターの施設開放(月~金曜日)
延べ利用者数(大人454人、子ども523人)は増加傾向
○保育園の園庭開放
○子育て支援センターでの家庭保育中親子への行事開催
・すくすくひろば:年12回、参加(親子延べ)214人
・読み聞かせ:月2回、参加(親子延べ)66人
・ベビーヨガ:10人
・助産師さんの講演:31人
・もこもこ教室:参加(親子延べ)2人
1.すべて
の家庭の子
育ての支援
子育てや家庭教育に関する情報提供・学習機会・相談体制の充実
○母子健康手帳発行時に妊娠中・出産後のサービス、妊娠中の過ご
し方等についてパンフレット等を使って説明
(1)家庭や地域 ○出生後の家庭訪問等で乳幼児健診や予防接種の重要性について説
の子育て力
明
の向上
○地域の子育て支援者として民生委員等の訪問について紹介
○乳幼児健診時に保健師、助産師、管理栄養士、地域歯科衛生士、
臨床心理士の専門スタッフによる相談支援を行い、母親の育児不
安、育児ストレス等の軽減に努めた
○必要に応じ相談支援、途切れない支援・フォローを実施
地域活動を通した家庭教育の充実
○各保育園、小中学校における親子のふれあい行事、研修会教育講
演会、PTA行事等の実施
地域における子育て支援活動の推進
○子育て支援センター行事及び講演会開催等について、随時広報誌
に掲載
○各保小中にて家庭教育に係る体験活動及び講演会開催等に係る補
助の実施
保育事業の充実
(2)子育て支援
○保育園園児数:村内私立(139人)
、広域(21人)
制度・サー
○延長保育、障害児保育、乳児保育の実施
ビスの充実
○日下保育園能津分園運営補助
- 10 -
第2章
施策の目標
施
策
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
平成25年度の主な実績
保育内容の充実と開かれた保育園づくり
○個々の子どもに応じた対応をするとともに、保護者との意思疎通
を図り共通理解を深めた
○園内・園外研修、公開保育の実施
○保・小・中の連携により情報共有し相互理解を図った
放課後児童クラブや放課後子ども教室の開催
○くさか児童クラブ:利用延べ人数 約2,432人
登録児童 33人(小1~6児童)
○加茂児童クラブ :利用述べ人数 約7,196人
登録児童 41人(小1~6児童)
○日下放課後子ども教室:開設191日/年、利用延べ人数 約4,654人
○能津放課後子ども教室:開設215日/年、利用延べ人数 約2,733人
(2)子育て支援 一時預かり事業の実施
制度・サー
○NPO法人日高わのわ会: 登録13人、利用延べ588人
ビスの充実
病後児保育の実施
○日高クリニックに委託:利用者数1名
各種手当の支給
○児童手当、児童扶養手当、特別児童扶養手当、障害児福祉手当、
療育手当
医療費の助成
○乳幼児医療、児童医療、ひとり親医療、障害福祉医療
保育料の負担軽減
○エコサイクルセンター振興策適用による保育料軽減事業
○多子世帯保育料軽減事業
利用手続きの改善とサービスの周知
○広報誌等に掲載し、周知を徹底
児童虐待防止など要保護児童対策の推進
○関係機関との連携を強化し、被虐待児支援を主としケース支援を
行った(代表者会1、実務者会4、個別ケース会81)
児童虐待に関する情報提供、相談体制の充実
○広報誌、ポスター等による情報提供、児童虐待防止カードの配布
○乳幼児健診等におけるフォローにより虐待防止につなげた
(3)きめ細かな
○スーパーバイザーを配置し、子育てに悩みを持つ親に対する相談
配慮を必要
や、要保護児童対応の指導・助言を行った
とする子育
て家庭への ひとり親家庭に対する相談体制、子育てや生活に関する支援の充実
○申請・相談を受け、内容に応じて関係機関につなぐ等の支援を実
支援
施
障害の早期発見、早期療育
○乳幼児健診、4,5,6歳児健診において、必要に応じ専門機関へつな
げ、子どもの発達等について経過観察を実施
○子どもの所属する機関と連携をすることにより継続的にフォロー
することができた
- 11 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
施策の目標
施
策
平成25年度の主な実績
発達障害のある子どもに関する相談支援
○発達に遅れや心配のある子どもについての相談を受け、助言等を
実施
障害福祉サービスや相談支援体制の充実
○保育園と連携し気になる子どもの見立てや具体的支援等の実施
(プレイアドバイザー、臨床心理士)
(3)きめ細かな ○相談対応、制度やサ-ビス内容の周知や情報提供
配慮を必要 ○保護者・特別支援学校との支援会議の実施
とする子育 障害児保育の推進
て家庭への ○障害児加配保育士の配置の実施
支援
○NPO法人専門スタッフを保育園へ派遣、対象児童の心身の成長
発達に専門的な療育を実施
就学指導、特別支援教育の推進
○就学指導委員会を開催し、個別の指導計画の作成による個に応じ
た指導の充実について確認
○就学にあたり教育相談の必要な児童について、医療機関・関係機
関と保護者をつなぐなど、適切な就学についての指導を行った
就業・再就職の支援
○産業振興ふるさと雇用事業や緊急雇用創出臨時特例基金事業を活
用し、新規雇用促進を図った
(4)仕事と子育
○ハローワーク等の関係機関と連携
ての両立の
男女共同による子育ての推進
推進
○母子健康手帳発行時に父子健康手帳を発行し、父親の育児協力を
促した。また、家庭訪問や乳幼児健診等、両親が同席している機
会を捉えて、父親の担える育児等を説明した
母子健康手帳の交付
○手帳発行時に妊娠中・出産後のサービスについて説明、副読本等
の交付を行った
2.母と子
の健康を支
える環境づ
くり
妊婦健診、妊娠・出産に関する相談支援体制、学習機会の充実
○妊婦一般健康診査等の公費助成
○ベビーヨガ、ふれあいコンサートなどの親子でふれあうことので
きる教室の実施(参加延べ87人)
(1)子どもや母 ○教室以外でも、近隣や年齢の近い妊婦・母親同士を個別につなげ
親の健康の
るきっかけづくりに努めた
確保
乳幼児健診、歯科保健事業などの実施
○健診受診率:乳児(3~11か月)87.6%、1歳6か月90.9%、3歳
児96.2%。必要に応じて、健診後のフォロ-、未受診者への再度
健診案内や電話連絡を行った
○幼児歯科健診受診率:1歳6か月100%(むし歯のない子ども
100%)
、3歳児89.3%(同64.0%)
○健診時のフッ素塗布、保育園・小中学校でフッ素洗口、保育園・
小学校で地域歯科衛生士によるむし歯や歯周病予防教室を実施
- 12 -
第2章
施策の目標
2.母と子
の健康を支
える環境づ
くり
施
策
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
平成25年度の主な実績
乳幼児の健康づくりに関する相談、学習機会の充実
○保健センタ-における相談、子育て応援講座の開催
○こんにちは赤ちゃん訪問事業(生後4か月までの全戸訪問)の実施
○母乳育児の推進(母乳相談・マッサージ施行)
○訪問時に母親の育児不安の軽減に努めた
気になったケースについては、電話による相談や定期的な訪問を
行った
予防接種の実施
○定期予防接種率:BCG100%、四種混合81.8%、二種混合92.9%、麻
疹・風疹1期89.2%・2期97.1%、日本脳炎3歳47.2%・2期33.3%、ヒ
ブワクチン91.0%、肺炎球菌89.7%。未接種者への啓発活動を実施
乳幼児期における食育の推進
(1)子どもや母 ○乳幼児健診時、管理栄養士による食事や栄養相談、指導を実施
親の健康の ○保育園における親子食育(調理実習)を実施した
確保
事故防止対策に関する情報提供
○母子健康手帳交付時や乳幼児健診時に乳幼児の事故予防の副読本
やパンフレットを配布
家庭訪問時に各家庭の状況に応じた事故防止策を説明
地域での健康づくりの推進
○保小連絡会で情報交換、連携教育日高の会で生活アンケートを実
施・分析、実践交流
○体操、マラソン、フッ素洗口、保健だよりの配布、体育館・運動
場の開放などを行った
小児医療の充実
○家庭訪問や乳幼児健診や個別相談時に、小児救急医療についての
パンフレットを配布。小児救急医療など相談窓口や乳幼児健診の
日程等を広報誌に掲載
思春期保健事業の実施
○中学校と連携し「思春期いのちの講演会」や助産師・保健師によ
る妊娠・出産に関する出前授業、妊婦疑似体験、育児体験等を実施
食育の推進
○食生活改善推進協議会活動にて、保育園年長児を対象に親子での
調理実習と野菜摂取の啓発促進の講話を実施
定期的に食生活改善のチラシを配布し、保護者への啓発をした
○小学校における給食試食会、給食の常時指導、栄養士による食育
(2)学童期・思
授業、基本的生活習慣の大切さについて委員会活動等を行った
春期におけ
○中学校における給食時のワンポイントメッセージの放送、生徒会
る保健対策
保健委員によるワンポイントアドバイスの実施
の充実
○地産地消の給食食材の活用
心の悩みに対する相談支援体制の充実
○スクールカウンセラーを配置し、必要に応じて個別事例への相談体
制を確立、専門的な立場でアドバイスを行った。問題を抱える子ど
もの保護者に対し、関係機関と連携を図りながら情報提供した
○各校においてQ-Uを年間2回実施し、児童生徒個々の実態把握
を行うとともに、スクールカウンセラーや関係機関と連携を図り
ながら個別対応につながる情報の提供に努めた
- 13 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
施策の目標
施
策
平成25年度の主な実績
地域に開かれた信頼される学校づくりの推進
○学校運営協議会、開かれた学校づくり推進委員会を設置、学校運
営に対する忌憚のない意見をもらった
○学校評価による評価を基に、学校運営の改善を図り、地域に根ざ
した学校づくりに努めた
教育環境の充実
○学校施設の安全点検を定期的に実施し、教育環境の充実に努めた
確かな学力の向上
○各学校において基礎基本の内容の定着、授業改善、補充学習等に
取り組んだ
○全国学力・学習状況調査、高知県学力定着状況調査の実施と分析
による課題の明確化
CRT標準学力検査を小中学校で実施
○日高中学校放課後学習室の設置による加力指導の充実と個々の相
談等への対応と「日高村算数基礎力テスト」の実施
○小中学校に学力向上支援員を配置し、特別な支援を必要とする児
童生徒への個別対応を実施
3.子ども
たちの生き
る力と豊か
な心の育成
主体的に行動できる子どもの育成
○連携教育推進委員会で保育園・学校の現状について情報交換をし
全国学力・学習状況調査や日高村生活リズム調査の結果から子ど
もの実態を把握
(1)生きる力を ○家庭学習習慣の確立に向けた家庭学習の手引きを作成・配布
育む教育環 健康・体力づくりの推進
境の整備
○保小中連携による「早寝・早起き・朝ごはん」運動の推進、食育
・朝食指導、啓発のための授業の実施
○連携教育日高の会(健康・生活部会)で保小中の全園児・児童・
生徒を対象に「生活リズム調査」を実施し、家庭への啓発も含め
て広報誌へ掲載するなど結果を活用した
○保育園・小中学校における各種運動、食育、歯科指導、生活チェ
ック等の実施
道徳教育の充実
○道徳の時間や総合的な学習の時間などで、子どもたちに命の大切
さや他者への思いやりの心の育成、社会のマナー・ルールの大切
さを習得させるよう取り組んだ
○「道徳教育推進地区協議会」を開催し、小・中学校の担当者を中
心に取組内容の情報共有を図るなど連携・内容充実を進めた
○全校で「道徳アンケート」を実施し、結果から明らかになった子
どもたちの実態を相互に共有し、効果的な実践につなげた
人権教育、男女共同参画教育、国際理解教育の推進
○人権教育推進講座、人権フェスタ「ひだかライトdeナイト」、人権
の花活動、人権カレンダーの作成、男女共同参画行事、男の料理
教室等を実施
○村人教学校部会を開催し、各校の取り組みを情報交換し、課題解
決に向けて方向性を共有した
各校において人権参観日を開催し、教育講演会の実施など保護者
や地域へも積極的に働きかけた
- 14 -
第2章
施策の目標
3.子ども
たちの生き
る力と豊か
な心の育成
施
策
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
平成25年度の主な実績
環境教育、情報教育の推進
○各教科や総合的な学習の時間、特別活動、学校行事等、教育課程
全般を通じて取り組んだ
電子黒板の導入による情報教育の充実・情報モラル教育に関する
啓発活動(参観日、学級指導)を図った
地域文化の継承と交流学習の推進
○総合的な学習の時間や生活科で、地域の人材を活用し、地域の学
習や日高養護学校との交流等に取り組んだ
○高齢者疑似体験学習、認知症学習の実施
高齢者宅の訪問、福祉施設への訪問・交流
○地域の伝統文化である太刀踊りの伝統に小・中学生が取り組み、
伝統を受け継いでいる
地域文化の一つとなっている日高環頭太鼓には中学生が少年部と
して取り組んだ
キャリア教育の充実
○小・中学校での総合的な学習の時間等における「ようこそ先輩」
の実施働きかけや中学校での職場体験学習「わくわくワークス」
を実施、また講師招聘による講演会を積極的に活用・実施し、小
学校では地域住民による授業参加を積極的に推進した
子ども読書活動の推進
○第1次日高村子ども読書活動推進計画の期間終了に伴い、課題・
展望を集約し、次年度に向け具体的な話しあいの実施
子育て支援センターの活動や乳幼児健診時に日高村図書館の広報
(1)生きる力を
を行った
育む教育環
○保育園における絵本の読み聞かせや、小・中学校における朝読
境の整備
書、コスモス文庫との連携
教職員の資質向上と研修体制の確立
○連携教育日高の会で村内の教職員の実践交流と指導力の向上に取
り組むとともに、授業研究を中心にしながら、講師も招聘して、
学力向上や授業力アップ、人間関係づくりの校内研修の実施
生徒指導の徹底
○教員・支援員による生活指導、スクールカウンセラーによる児童
生徒、教職員への相談体制の整備
○学校内、スクールカウンセラー、子ども支援室、心の教育センタ
ー、他の教育機関と連携して児童理解や子どもの支援に努めた
○地域での見守りを続けているスクールガードや補導委員会など関
係機関と連携した対応に努めた
幼児教育の充実
○園内外研修、公開保育など、自己研鑽しながら保育士の資質向上
に努め、保護者との共通理解を深めた
各年齢に応じた指導案を作成し、きめ細やかな保育を実施
一人ひとりが輝く特別支援教育の推進
○各校における特別(個別)の支援が必要な児童・生徒について、個
別の指導計画を作成し、特別支援教育支援員を各校に1名ずつ配
置、きめ細かな手立ての実施につなげた
○必要に応じて関係機関等と連携し、教育相談や専門機関から指導
方法を教授し、特別支援コーディネーターの効果的な役割遂行を
めざし、校内支援会等の充実を図った
- 15 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
施策の目標
施
策
平成25年度の主な実績
子どもの居場所づくりの推進
○放課後子ども教室及び児童クラブ
○放課後子ども教室・図書館・わのわ会にて、茶道教室、わのわキッ
ズクラブ、朗読クラブ、図書館での読み聞かせ等の行事を開催
○下分ふれあいプラザ:硬筆・学習会・子ども会行事等の実施
公園・緑地の適正な維持管理
○村内の農村公園について、自治会や老人クラブと連携し、清掃・
維持管理を実施するとともに設置遊具の安全点検を実施し、必要
な修繕を行った
多様な体験・交流活動の充実
○各小学校において異学年、保小、小小の交流・連携教育の実施
農業・生産活動体験、地域文化・環境の学習、地域教材の開発、
福祉施設との交流
○中学校における職場体験学習、近隣福祉施設への訪問交流
(2)地域におけ ○高知大学教育学部と連携による「地産地生塾日高」の取り組みに
より、小学生を対象にして田植え体験や稲刈り体験活動を実施、
る青少年の
大学生と地域住民・子どもたちとの多様な交流活動を行った
健やかな育
各種指導者・ボランティアの育成
成
○学校支援地域本部事業としてコーディネーターを配置(日高中学
校区対象、ボランティア登録数64名、年間活動回数550日)
3.子ども
たちの生き
る力と豊か
な心の育成
青少年育成活動の推進
○放課後・週末活動支援、教育相談、少年補導育成センター
○関係機関と連携し、青少年育成や非行防止に努めた
街頭巡回指導、環境浄化活動の実施
○補導専門職員や補導員による定期的な巡回指導の実施
○スクールガードによる、地域の見守りを実施
薬物乱用防止対策の推進
○広報誌やポスター・チラシ等での啓発・推進
悪質な情報からの子どもの保護
○インターネットや携帯電話に関した悪質サイトの啓発講習、個人
情報保護の学習の実施
○学校通信での保護者への注意喚起の実施
命の大切さや子育ての意義などを学ぶ教育の推進
○年間計画に沿った性教育の実施。学級会活動、保健指導、道徳教
育での推進
○中学校における「いのちの教育」の実施
妊婦疑似体験、保育園への交流訪問等を実施
(3)次代の親の 青少年に対する健康教育・保健指導の充実
育成
○「早寝、早起き、朝ごはん」運動の推進、給食後の歯磨き指導、
食育指導、病気の予防指導、生活リズムチェック等を実施
○生活実態調査の実施及び課題の分析、生活指導、喫煙、飲酒、薬
物乱用の有害性についての学習
若者の交流の場づくり
○商工会青年部の主催、村共催により独身男女の交流を促進
- 16 -
第2章
施策の目標
施
策
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
平成25年度の主な実績
ゆとりとうるおいある住環境の整備
○各種団体や住民参加による一斉清掃や不法投棄ゴミの撤去、ゴミ
拾い活動等を通し、環境に対する住民の意識向上を図るとともに
全世帯への花の種の配布活動による啓発や錦山公園の整備・保全
活動等を実施した
○日高村水と環境を守る会が結成され、農地・水保全管理支払交付
金事業の導入により、地域住民の共同活動で、村花である「コス
モス」の花いっぱい運動を本郷及び下分地区で実施した
(1)子育てしや
すい生活環 公営住宅の適正な管理
境の整備
○維持管理修繕の実施を継続
交通安全施設等の整備
○防犯灯の設置、四電よりの寄付街路灯設置
ひとにやさしいまちづくりの推進
○条例を基本に、施設整備を行う時には配慮を施した整備に努めた
子ども連れの利用に配慮した施設の整備
○バリアフリー化や親子連れが利用しやすい施設整備に努めた
4.子ども
と子育て家
庭にやさし
い環境づく
り
(2)子どもを取 交通安全対策の推進
り巻く安全 ○保育園や小・中学校における交通安全教室、自転車安全教室・自
の確保
転車点検の実施
○交通安全週間での街頭指導・集団登校の実施。通学路の安全点
検、街灯やカーブミラーの改善
子どもを見守る活動の推進
○交通安全指導員による登下校時等の見守り実施
地域安全サポーターによる広報車での巡回指導の実施
○スクールガードリーダーによる登下校時の巡回、各地域でのスク
ールガードによる子どもの見守りボランティア活動の実施
防災対策の推進
○平成26年3月時点で、村民の9割が自主防災組織に加入済み
○地域防災計画の見直し
学校における安全教育、安全確保対策の充実
○各保育園・学校において安全対策チェックリストを毎学期活用し
防災を中心に意識づけを図った
年間2回程度の避難訓練で危機管理マニュアルを確認した
○学校防災アドバイザーを活用した授業の実施
放課後子ども教室と連携した防災キャンプの実施
補導専門職員を中心にスクールガードと連携し、子どもの登下校
の見守りの実施
○子どもに関わる犯罪や不審者情報などを保育園・学校等に速やか
に伝達し情報の共有化を図った
- 17 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
(2)子どもプランにおける成果と今後の課題
次世代育成支援行動計画は、「次世代育成支援対策推進法」によって策定が義務づけられ、
日高村においても平成17年度から平成27年度までを期間として、「日高村次世代育成支援行
動計画」(日高村子どもプラン)を策定し、計画に基づき子育て支援の充実に努めてきまし
た。主な取り組みとして、次の内容があげられます。
○地域における子育ての支援
子育て支援センター事業の充実を図るため、センターで行う行事などの周知、広報に努
めました。その結果、利用者数の増加や、利用者同士のつながりを広げ深めることができ
始めました。
今後はこのつながりを絶やすことなく、利用者同士の自発的な様々な活動(サークル等)
を支援し、なお一層センターの周知・広報に努め、家庭保育中の親同士がともに育つこと
ができるよう支援に努めたいと思います。
子育て支援センターの利用人数
利用人数
平成23年度
平成24年度
平成25年度
514人
507人
977人
○母性並びに乳児及び幼児等の健康の確保と増進
「こんにちは赤ちゃん」訪問事業として、生後4か月までの乳児のいる家庭を保健師と
助産師で全戸訪問を実施しました。また、親子で触れあうことのできる教室を年5回ほど
開くことで、母親同士のつながりのきっかけづくりの場を提供、各種健康診査(乳児健診)
を実施し、必要に応じて健診後のフォローを行うなど、母親、乳幼児を支援してきました。
特に、村独自の4.5.6歳児健診を実施することにより、発達の遅れや心身に障害を
持つ子どもの早期療育体制の確立、推進に努め、さらに保育園との連携により継続的にフ
ォローを行ってきました。
今後は妊娠期からの継続的な支援を行うことで、早期からの妊産婦、乳幼児への支援を
強化していくことが重要であると思われます。
乳幼児健診の受診率
平成23年度
平成24年度
平成25年度
乳児健診(3~11か月)
80.7%
90.3%
87.6%
1歳6か月児健診
90.6%
82.4%
90.9%
3歳児健診
81.1%
91.2%
96.2%
※4.5.6歳児健診は保育園で実施のため、受診率は100%
- 18 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
○子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備
教育環境の充実を図るため、平成21年から24年にかけて日高中学校校舎の改築、屋内運
動場やグラウンドの整備を行いました。また、老朽化した学校給食共同調理場も日高中学
校敷地内に改築されました。これらの施設は、災害時の避難所及び炊き出し施設として整
備され、備蓄倉庫やトイレ等も備えられており、防災機能の強化が図られています。平成
26年には学校クラブハウスも完成し、生徒たちが部活動に集中して取り組める環境が整え
られました。
平成21年には能津小学校校舎・体育館耐震補強大規模改修工事を行い、日下小学校では、
災害時に備えて平成25年に強化ガラス安全対策大規模改造工事を行いました。
加茂小学校においても、平成24年体育館の改築が行われ、平成27年には災害時に備えて
強化ガラスの安全対策改造工事を計画しています。
また、村の未来を担う子どもたちが、読書を通じて知性を育み、豊かな感性を磨くため
の読書活動推進に欠かせない日高村立図書館については、新図書館として平成27年度中の
完成に向け取り組みを進めています。
今後も、子どもの心身の健やかな成長を育むために、安心・安全な教育環境整備に努め、
現存施設の点検を継続して実施し、必要な対策を講じていきます。
○子育てを支援する環境の整備
農村公園の清掃などを自治会や老人クラブと連携して実施するとともに、設置遊具の安
全点検を実施、必要な修繕を行いました。また、各種団体や住民参加の一斉清掃活動や、
全世帯への花の種の配布、村内2地区で花いっぱい運動も行いました。
子育ては、地域の見守りが重要となります。今後も、子育てしやすい環境づくりを促進
するために、各種団体の支援を得られるよう、啓発活動を行っていかなければなりません。
○職業生活と家庭生活との両立の推進
子育てしやすい職場環境づくりについて、村内企業訪問活動を実施しました。
しかし、十分な啓発が行えていない部分もあるため、今後一層の広報・啓発活動を図り
たいと思います。
○子ども等の安全の確保
交通安全指導員による、登下校時の見守りを実施しました。また、防犯灯の設置、各地
域でのスクールガードによる、見守りボランティア活動を実施しました。
地域の多くの方々の協力による、パトロールの強化など安全確保を図ってきましたが、
子どもを事件、事故から守り安心して過ごすことができるように、さらなる関係団体のネ
ットワークの充実・強化をめざし、子どもが安全に過ごせる環境づくりに努めていきます。
- 19 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
○要保護児童等への対応などきめ細かな取り組みの増進
代表者会、実務者会、個別ケース会などを実施し、関係機関との連携を強化するととも
にケース支援を行いました。また、乳幼児健診等において、母子へのフォローをすること
により虐待防止につなげるとともに、スーパーバイザーの配置など相談体制の充実を図り、
要保護児童に関する指導・助言を行いました。
虐待防止には、家庭訪問や乳幼児健診時の見極め等が重要だと言われています。今後も
より幅広く関係機関との情報共有に努め、連携の強化に努めていきます。
≪まとめ≫
次世代育成支援行動計画で掲げた施策については、各機関において取り組みを行うこと
ができました。
平成23年度には、教育委員会内に「子ども支援室」が設置されました。また、子どもの
発達を把握するため、母子保健事業で行われる乳幼児健診に加えて、保育園内での専門の
医師・心理士等による4.5.6歳児健診を実施するなど取り組みを強化し、乳児から幼
児、小学生へと途切れることのない「点から線」へと子どもの発達に応じた支援ができる
ようになってきました。子育て家庭の交流の場としての「地域子育て支援センター」の利
用人数も増加傾向にあります。
地域の活動としては、環境美化活動や花いっぱい運動など「子育てしやすい生活環境づ
くり」の推進、子ども見守りボランティア活動による「子どもを取り巻く環境の安全確
保」など、地域の多くの方々にご協力いただき推進してきました。
次世代育成支援行動計画の中で策定された主要施策の中で、子育て支援などある一定の
成果がみられますが、一方、地域の中での子育て家庭への関わりなど、課題はなお多く残
されています。今後は次世代育成支援行動計画で掲げた施策を「子ども・子育て支援事業
計画」に引き継ぎ、子ども・親・地域がともに育ちあい、みんなで子育てを応援する社会
づくりに取り組んでいく必要があります。
- 20 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
3.子ども・子育て支援に関する住民の意識
(1)調査方法と回収状況
計画の策定に向けて、就学前児童及び小学生のいる世帯を対象に、子育てに関する状況
や各種事業の利用状況、今後の利用意向などを把握することを目的に、アンケート調査を
実施しました。調査の方法や回収状況は次のとおりです。
調査対象 日高村に居住している小学3年生までの児童のいる全家庭
調査方法
保育園、小学校を通じて配布・回収。
在宅児童についてはメール便により配布し、郵送により回収。
調査期間 平成25年11月~12月
回収状況
配布数:240/回収数:160/回収率:66.7%
※対象児童中260人分のニーズを把握
※アンケート調査結果における各設問の母数n(Number of caseの略)は、設問に対する有効回
答者数を意味します。
※各選択肢の構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しています。このため、択一式の回答
については構成比の合計が100%にならない場合があります。また、複数回答が可能な設問の
場合、選択肢の構成比の合計が100%を超える場合があります。
※グラフ中の数字は、特に断り書きのないかぎりすべて構成比を意味し、単位は%です。
(2)主な集計結果
◆母親の就労状況
0%
家庭全体(n=160)
10%
20%
30%
40%
50%
48.8
60%
26.9
70%
80%
90%
17.5
100%
1.3
2.5
3.1
1.5
0~2歳の子どものいる家庭(n=65)
40.0
3~6歳の子どものいる家庭(n=82)
48.8
7歳以上の子どものいる家庭(n=61)
47.5
24.6
32.3
26.8
1.5
17.1
2.4
4.9
1.6
フルタイムで働いている
以前は働いていたが、現在は働いていない
母親はいない
32.8
11.5
4.9
1.6
パートタイム・アルバイト等で働いている
これまで働いたことはない
無回答
就労している母親の割合は76%で、0歳から2歳の子どものいる家庭でも65%の母親が
働いています。また、子どもの年齢が7歳以上になると、母親の就労割合は80%に達して
います。
- 21 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
◆働いていない母親の就労意向
0%
家庭全体(n=30)
0~2歳の子どものいる家庭(n=22)
3~6歳の子どものいる家庭(n=14)
7歳以上の子どものいる家庭(n=8)
すぐに、または1年以内に働きたい
子育てや家事などに専念したい
10%
20%
30%
40%
50%
60%
40.0
70%
80%
46.7
36.4
6.7
50.0
57.1
7.1
37.5
2~3年たったら働きたい
働きたいが、働くことができない
100%
3.3
3.3
4.5
9.1
28.6
50.0
90%
7.1
12.5
4~5年たったら働きたい
無回答
働いていない母親の就労意向を尋ねたところ、数年以内に就労希望のある人は87%を占
めています。このうち、1年以内に就労を希望している人は40%となっています。
◆仕事と子育ての両立で大変だと感じること
0
10
20
30
40
50
残業や出張が入ってしまうこと
43.8
子どもと接する時間が少ないこと
43.8
子どもや自分が病気・ケガをしたときに代わりに子どもの面倒を
見る人がいないこと
37.5
31.9
自分の自由時間が少ないこと
職場の理解が得られないこと
(%)
14.4
家庭全体(n=160)
※上位5項目
仕事と子育ての両立で大変だと感じることについて尋ねたところ、「残業や出張が入って
しまうこと」、「子どもと接する時間が少ないこと」、「子どもや自分が病気・ケガをしたと
きに代わりに子どもの面倒を見る人がいないこと」、「自分の自由時間が少ないこと」をあ
げる人が多く見られます。
- 22 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
◆頼りにできる親戚・知人の有無
0
10
20
30
40
50
60
80
90
(%)
81.9
概ね30分以内で行き来できるところに、頼りにできる人がいる
もっと時間がかかるが、頼りにできる人がいる
だれもいない
70
12.5
5.0
家庭全体(n=160)
無回答 0.6
子どもに何かあったときに頼りにできる親戚・知人がいるかどうかを尋ねたところ、「概
ね30分以内で行き来できるところに、頼りにできる人がいる」という人が82%を占めてい
ます。
◆平日に定期的に利用している教育・保育事業と今後の利用希望
保育園・分園の利用状況については、0~2歳の子どもで58%、3~5歳の子どもで
94%となっています。
また、今後の利用希望については0~2歳の子どもでは82%と現状と比べて大きく増加
しています。3~5歳の子どもでは72%と割合が低下していますが、これは小学校へ入学
間近の子どもについて無回答が多かったことによるものです。
(子ども単位)
保育園・分園
小規模な保育施設
0~2歳(n=71)
3歳以上(n=86)
利用状況
利用希望
利用状況
利用希望
57.7%
81.7%
94.2%
72.1%
-
4.2%
-
5.8%
認定こども園
1.4%
5.6%
0.0%
1.2%
事業所内保育施設
0.0%
2.8%
2.3%
1.2%
家庭的保育
0.0%
1.4%
0.0%
1.2%
幼稚園
0.0%
9.9%
3.5%
4.7%
幼稚園の預かり保育
0.0%
5.6%
2.3%
2.3%
居宅訪問型保育
0.0%
1.4%
0.0%
1.2%
その他の認可外保育施設
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
発達に支援が必要な子どものための通所施設
4.2%
0.0%
1.2%
1.2%
日高村保健センター内での親子相談
わからない
何も利用していない(何も利用しない)
無回答
-
11.3%
0.0%
-
-
0.0%
9.3%
-
38.0%
1.4%
1.2%
4.7%
1.4%
11.3%
1.2%
10.5%
※複数回答のため、それぞれ合計は100を超えます。また、保育園・幼稚園・認定こども園間の重複回答を含みます。
- 23 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
◆教育・保育事業を利用したい理由
0
10
20
30
40
50
60
現在、仕事をしている
(%)
64.0
子どもに集団生活を経験させたい
39.0
34.0
子どもの教育や発達のため
就労したいと考えている
17.0
もっと仕事をする日数や時間を増やしたい
家庭全体(n=100)
11.0
※上位6項目
教育・保育事業を利用したい理由を尋ねたところ、「現在、仕事をしている」という人が
64%を占め、次いで、「子どもに集団生活を経験させたい」
、「子どもの教育や発達のため」
といった理由が続いています。
◆教育・保育事業を選ぶときに重視すること
0
10
20
30
40
50
60
70
80
(%)
77.0
家に近い
59.0
利用時間が希望にあっている
56.0
給食がある
45.0
施設の環境がよい
44.0
評判・雰囲気がよい
安全性が高い
42.0
37.0
料金が安い
32.0
職場に近い
保育・教育方針が合っている
27.0
26.0
質の高い保育内容
家庭全体(n=100)
※上位10項目
教育・保育事業を選ぶときに重視することを尋ねたところ、「家に近い」ことをあげる人
が77%を占め、次いで、「利用時間が希望にあっている」、「給食がある」といった内容が続
いています。
- 24 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
◆小学校の放課後の時間に過ごさせたい場所
0
10
20
30
40
放課後児童クラブ
(%)
39.5
自宅
35.7
26.8
親族や近所の人、友人・知人等の家
25.5
放課後子ども教室
先のことなので、まだわからない
19.7
学校や地域でのクラブ活動など
18.5
14.0
児童館や図書館
10.8
学習塾や習い事
発達支援が必要な子どもの通所施設
1.9
その他
1.9
1.3
特に過ごさせたいと思う所はない
就学前児童(n=157)
1.9
無回答
※複数回答のため、それぞれ合計は100を超えます。
放課後の時間に過ごさせたい場所として、小学校入学前の子どものいる家庭では「放課
後児童クラブ」が40%と最も多く、次いで「自宅」や「親族や近所の人、友人・知人等の
家」、
「放課後子ども教室」などとなっています。
◆放課後児童クラブの利用状況
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
35.9
小学校児童(n=103)
70%
80%
90%
100%
90%
100%
64.1
利用している
利用していない
◆放課後児童クラブの利用希望
0%
小学校児童(n=103)
10%
20%
21.4
30%
40%
50%
60%
38.8
利用したい
70%
80%
39.8
利用希望はない
無回答
小学生のいる家庭で「放課後児童クラブ」を利用している家庭は36%となっており、今
後の利用希望については21%が利用したいと答えています。利用割合の低下については、
小学3年生について無回答が多かったことによるものです。
- 25 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
◆子育てについて感じること
0
10
20
30
40
50
60
70
80
83.1
楽しみやよろこびを感じる
不安や負担を感じる
54.4
生きがいを感じる
その他
(%)
37.5
家庭全体(n=160)
5.0
保護者の83%が子育てについて楽しみやよろこびを感じている一方で、子育てに不安や
負担を感じている人も54%見られます。
◆子育てに不安や負担を感じること
0
10
20
30
40
42.5
子育て(教育)にかかる経済的負担が大きいから
39.1
仕事と子育ての両立が難しいから
子どもの教育やいじめなどが心配だから
34.5
子どもに関する犯罪や事故が増加していると感じるから
34.5
25.3
子どもの健康や発達に不安を感じるから
21.8
自分のための時間がもてないから
安全な通園・通学ができる歩道や防犯施設等の整備
が進んでいないから
安全な遊び場や児童館など、子どもの居場所が
身近にないから
17.2
11.5
8.0
子育てが苦手だから
6.9
保育サービスや施設が利用しにくいから
地域医療体制への不安を感じるから
5.7
相談相手や手助けしてくれる人がいないから
5.7
3.4
身近に自然や伝統文化とふれあう機会がないから
子どものことが好きになれないから
(%)
1.1
その他
8.0
家庭全体(n=87)
子育てに不安や負担を感じている保護者に内容を尋ねたところ、「子育て(教育)にかかる
経済的負担が大きいから」が43%と最も多く、次いで「仕事と子育ての両立が難しいか
ら」が39%、「子どもの教育やいじめなどが心配だから」と「子どもに関する犯罪や事故が
増加していると感じるから」がともに35%を占めています。
- 26 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
◆子育てに関する悩みや不安の相談先
0
10
20
30
40
50
60
70
80
その他の親族(親、きょうだいなど)
90
(%)
79.4
配偶者・パートナー
70.6
職場の人
41.9
友人や子育てサークルなどの仲間
41.9
30.6
保育園や学校の保護者仲間
保育園、学校、児童クラブなどの先生
26.9
子育てのための施設(子育て支援センター)
12.5
育児書、インターネットで調べる
12.5
隣近所の人、地域の知人
11.3
家庭全体(n=160)
9.4
医師・保健師・看護師・助産師
※上位10項目
子育てに関する悩みや不安の相談先について見ると、「配偶者・パートナー」、「その他の
親族(親、きょうだいなど)」など親族が多くを占めていますが、それ以外の相談先として
は「職場の人」、「友人や子育てサークルなどの仲間」、「保育園や学校の保護者仲間」、「保
育園、学校、児童クラブなどの先生」など、多様な相談先があげられています。
◆子育てに役立つ情報の入手先
0
10
20
30
40
50
60
70
(%)
73.1
親族(親、きょうだいなど)
60.6
隣近所の人、地域の知人・友人
42.5
保育園、学校
インターネット
30.0
テレビ、ラジオ、新聞
29.4
23.1
子育て雑誌・育児書
16.3
子育てのための施設(子育て支援センター)
12.5
村の広報やパンフレット
乳幼児健診
8.8
医療機関
8.1
家庭全体(n=160)
※上位10項目
子育て情報の入手先については、「親族(親、きょうだいなど)」や「隣近所の人、地域
の知人・友人」が60%以上となっており、これに次いで「保育園、学校」が43%、「インタ
ーネット」が30%、
「テレビ、ラジオ、新聞」が29%などとなっています。
- 27 -
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
◆親同士のつきあい、子育て仲間の状況
0
10
20
30
40
50
60
70
80
(%)
76.3
子育てのことを相談したり、話したりする友人がいる
45.0
一緒に子どもを遊ばせたり、助けあったりする子育て仲間がいる
15.6
同年齢の子どもの親とのつきあいはあまりない
子育てサークルに入っている 0.0
家庭全体(n=160)
3.1
無回答
親同士のつきあい、子育て仲間の状況について尋ねたところ、「子育てのことを相談した
り、話したりする友人がいる」が76%、「一緒に子どもを遊ばせたり、助けあったりする子
育て仲間がいる」が45%見られる一方、「同年齢の子どもの親とのつきあいはあまりない」
という回答も16%見られます。
◆地域の子育て環境について感じること
居住地域における子育て環境の状況について全10項目にわたり尋ねたところ、
「地域で子育
てを温かく見守る雰囲気がある」と「子どもに対する犯罪や事故が少ない」については肯定
的評価(そう思う)が多くを占めています。一方、否定的評価(そう思わない)が多い内容
は、
「公共施設や道路が子育てに配慮されている」や「同世代の子どもが近所に多い」
、
「気軽
に利用できる遊び場が整っている」などとなっています。
家庭全体(n=160)
0%
10%
60%
70%
45.6
30.0
21.9
⑧公共施設や道路が子育てに配慮されている 5.0
15.6
30.6
そう思う
どちらともいえない
- 28 -
8.1
1.9
19.4
1.9
18.1
2.5
46.9
6.3 1.9
8.1
30.6
51.9
⑩地域で子育てを温かく見守る雰囲気がある
1.9
1.9
60.0
33.8
⑨子どもに対する犯罪や事故が少ない
8.8
29.4
そう思わない
1.3
9.4
33.8
17.5
25.0
100%
3.1
25.0
47.5
14.4
90%
26.9
39.4
16.6
80%
31.3
35.6
9.4
⑥教育環境が充実している
50%
53.1
27.5
⑤保育サービスが充実している
⑦気軽に利用できる遊び場が整っている
40%
19.4
11.9
③子育てに関する相談がしやすい
④子ども会、子育てサロンなどの活動が盛ん
30%
23.1
①同世代の子どもが近所に多い
②子育てに関する情報が豊富
20%
24.4
8.8
わからない
1.9
2.5
7.5
2.5
無回答
第2章
子どもと子育て家庭を取り巻く状況
◆日高村は子育てがしやすいところと思うか
0%
家庭全体(n=160)
10%
30%
40%
15.0
0~2歳の子どものいる家庭(n=65)
12.3
3~6歳の子どものいる家庭(n=82)
13.4
7歳以上の子どものいる家庭(n=61)
20%
50%
60%
70%
55.0
8.1
52.3
10.8
56.1
16.4
80%
90%
5.6
16.3
4.6
9.8
59.0
20.0
3.7
17.1
4.9 6.6
とても子育てがしやすい
あまり子育てがしやすくない
わからない
100%
13.1
どちらかといえば子育てがしやすい
子育てがしやすくない
「とても子育てがしやすい」、「どちらかといえば子育てがしやすい」という人を合わせ
て、日高村が子育てがしやすいと感じている人は70%となっています。
◆子育てをする上で特に望まれる支援策
0
10
20
30
40
50
60
58.1
安全な通園・通学ができる歩道等の整備促進
52.5
保育料の減免
48.8
児童手当の増額
仕事と子育てが両立できる職場環境の整備
39.4
保育園での延長保育の実施・充実
36.9
病児・病後児保育の実施・充実
36.3
33.1
児童クラブ・放課後子ども教室・児童館等の整備・充実
27.5
乳幼児等医療費助成の拡大
22.5
休日・夜間保育の実施・充実
19.4
保育園などでの一時預かりの実施・充実
14.4
日高村地域子育て支援センターの整備・充実
その他
無回答
(%)
2.5
4.4
家庭全体(n=160)
支援策として、「安全な通園・通学ができる歩道等の整備促進」が58%と最も多く、これ
に次いで、「保育料の減免」、「児童手当の増額」、
「仕事と子育てが両立できる職場環境の整
備」、「保育園での延長保育の実施・充実」、「病児・病後児保育の実施・充実」、「児童クラ
ブ・放課後子ども教室・児童館等の整備・充実」をあげる人が多くなっています。
- 29 -
第3章
計画の基本的な考え方
第3章
計画の基本的な考え方
1.基本理念
子どもは未来の「社会」を担う要であり、次代を形づくる様々な可能性や能力を秘めて
います。これらの力が存分に発揮されるためには、保護者や地域の人々の笑顔に包まれな
がら、子どもたちがふれあいと心豊かな子ども時代を過ごし、いきいきと健やかに育つこ
とが重要です。子ども・子育て支援にあたっては、まず保護者が「親としての自覚」を持
ち、愛情を持って子育てを行うことが何よりも大切ですが、それとともに、地域や学校、
保育園、企業・事業所、行政などが一体となって「子育ち」「子育て」の支援に取り組み、
子どもたちの笑顔をみんなでよろこびあえるような社会にしていく必要があります。
こうした考え方に基づき、本計画の基本理念については、次世代育成支援行動計画で掲
げてきた成果と課題を踏まえて、次のとおり定めます。
「子どもが、親が、地域が育つ
子育て応援の里-ひだか」
★子ども自身の伸びようとする力を支えます。
「一人ひとりの子どもが、心もからだも元気いっぱい!」
~次代の親・次代を担うみんなが、心豊かな人間性を形成し、自
立できるよう応援します。
★親の育ちを支えます。
「子育ては、楽しいよ!しんどいけど うれしいよ。
」
~子育て中の家庭に寄り添い、子育てをしている保護者の成長を
応援します。
★子育ては地域みんなで支えます。
「子どもは、社会の宝。社会の重要な一員。
」
~地域みんなが手と手をつなぎ、子どものために一体となるよう
応援します。
- 30 -
第3章
計画の基本的な考え方
「家庭」「地域」「企業・事業所」「学校・保育園」が担う役割
・家庭を大切にし、保護者が協力しあって子育てに取り組みます。
・男女の役割分担に対する意識を見直し、父親も積極的に子育てに参加します。
・子どもに愛情を持ち、親子のふれあいを大切にします。
・子どもに基本的な生活習慣や社会的マナーなどを身に付けさせます。
・子どもの自尊心や自律心、他の人々との協調性などを育みます。
・地域の人や他の子育て家庭との交流など、親同士・子ども同士のふれあいを深めます。
・親子で自然のなかでの体験活動や文化芸術とのふれあい、スポーツ・体力づくりなど
に取り組み、子どもの豊かでたくましい心を育みます。
・子育ての悩みは一人で抱え込まず、子育て仲間や相談機関などに気軽に相談します。
・子育てにストレスを感じたときは積極的に心身のリフレッシュを心がけます。
・確かな学力、豊かな人間性、心身
のたくましさなど、子どもの個性
を尊重しながら「生きる力」を育む
教育を推進します。
・地域に開かれた施設として、子育
て家庭や地域社会などとの結びつ
きを強めていきます。
・家族が協力し、子育てを行うこと
の意義や大切さを伝えます。
・教職員・保育士の資質の向上に努め
ます。
地 域
親(家庭)
学校や
保育園など
企業・事業所
(職場)
・子育てと仕事の両立ができるよう
子育てしやすい職場環境づくりを
進めます。
・子どもたちの職場見学・体験を積
極的に受け入れます。
・地域の一員として、社会全体で子
どもを育てる活動に関心を持ち、
協力します。
・世代間交流をはじめ、地域の子どもと大人の関
わりを深めます。
・子どもが参加できる社会体験や自然体験など魅
力ある行事や活動の場をつくります。
・地域全体で子育てを支援し、子どもの健やかな
成長をあたたかく見守ります。
・地域全体が青少年の育成に関心を持ち、環境浄
化活動やあいさつ運動などを進めます。
・子どもを事故や犯罪から守るため住民が協力し
あって取り組みます。
・子どもや子育て家庭が地域と関わる機会や場所
づくりに取り組みます。
- 31 -
第3章
計画の基本的な考え方
2.基本的な視点
本計画では、次の3つの視点に基づき、総合的な施策の展開を図ります。
(1)健やかな子どもの成長を第一に考えます
日高村のすべての子どもは、次代を担う大人になると同時に、現代社会を大人とともに
構成するメンバーでもあります。計画の策定・推進にあたっては、里山や河川がもたらす
自然の恵み、培われた文化、あたたかい人間関係など、日高村が持つ資源を活かし、心の
豊かさと時代を切り拓くたくましさを兼ね備えた健やかな子どもたちを育んでいくことを
第一にめざします。
子どもは、個人として尊重され、社会の多様な場に参加し、多くの人とふれあうなかで、
自己の存在価値の確認や他者への思いやりなどを学んでいきます。大人は、これまで大切
にしてきた自然や人々のふれあいを重視し、子どもの試行錯誤を見守りながら、適切な援
助を行い、子どもが主体的に行動できる場をつくり出すことが大切です。
また、誰もがゆとりを持ち、子どもと豊かに関われるよう、子育て中の働き方や母親・
父親それぞれの担う役割、子育て家庭を見守る地域のあり方などを見直し、村の宝である
子どもたちが健やかに育つ環境づくりを地域をあげて考えていきます。
(2)すべての子ども・子育て家庭を社会全体で支えます
子ども・子育て支援施策は、保護者が子育てについての第一義的な責任を有するという
基本的認識のもとに、社会全体が協力して取り組むべき課題です。ただし、子どもの幸せ
のためには、保護者の求めに応じて子育てのすべてを肩代わりするのではなく、保護者の
子育てに関わる様々な負担や不安の軽減を図り、保護者がよろこびを実感しながら子育て
ができるように支援していくことが望まれます。
このため、子ども・子育て関連3法や次世代育成支援対策推進法の基本理念を踏まえ、
各種施策・事業の実施にあたっては、子育ての負担・不安などを軽減するという視点を重
視して取り組んでいきます。また、子育て家庭の状況は一律ではなく、様々な家庭がある
ことを念頭におき、個々の子どもや子育て家庭に応じたきめ細かい支援に取り組んでいき
ます。
- 32 -
第3章
計画の基本的な考え方
(3)人や施設のつながりを生かし、子どもたちの育ちを見守ります
地域には子育て家庭同士の互助活動、子育て支援や子どもの育成活動を行っている諸団
体、民間事業所などの活動がすでにあります。また、村内や周辺地域には保育園、子育て
支援センター、学校などの子どもと家庭を支援する諸施設とその活動があります。さらに
子どものために、役に立ちたいと思っている多くの住民がいます。
このように地域にある様々な主体がパートナーシップを持って、子どものための時間・
空間・仲間をつくりだしていくことが求められています。また、そうした子育てへの協力
や子どもの育成活動を展開することで、地域における信頼とぬくもりの関係を強め、子ど
もにとって安心・安全な環境づくりを進めていきます。
- 33 -
第3章
計画の基本的な考え方
3.計画の基本目標
(1)すべての子どもと子育て家庭への支援
保護者の多様なニーズに応じ、子育てに関する不安や負担感の軽減に向けた保育事業、
子育て支援施策の充実に努めるとともに、企業・事業所や関係機関・団体との連携を通じ
て子育てと仕事が両立しやすい環境づくりに取り組みます。
男女がともに力を合わせて家庭を築き、子どもを生み育てることの意義、子どもや家庭
の大切さについて住民全体の理解を深める取り組みを推進します。
(2)子どもたちの生きる力と豊かな心の育成
次代を担う子どもたちが、その成長とともに豊かな人間性を形成し、健やかなからだと
確かな学力を育んでいけるよう、乳幼児期から青少年期に至るまでの長期的な視点に立っ
て、地域における教育環境の充実に努めます。また、次代の親を育成する観点から、子ど
もの自立を支援していきます。
(3)母と子の健康を支える環境づくり
親の育児に対する不安を軽減し、のびのびと安心して子育てを楽しみ、子どもに愛情が
注げるよう、母子保健事業をはじめ子育て家庭、次代を担う子どもたちを対象とした保健
事業の充実に努めます。
(4)子どもと子育て家庭にやさしい環境づくり
子どもや子育て中の家庭が、地域で安心して快適に暮らせるよう生活環境の整備・改善
に努めるとともに、子どもを交通事故や犯罪などの被害から守るための活動を進めます。
- 34 -
第4章
第4章
施策の展開
施策の展開
1.すべての子どもと子育て家庭への支援
(1)家庭や地域の子育て力の向上
【施策の基本方向】
○地域子育て支援センター事業の充実に努めるとともに、保育園の地域開放を推進し、身
近な地域における情報提供・相談体制づくりに努めます。
○訪問指導や電話相談、乳幼児健診、広報誌など多様な機会・媒体を活用し、子育てに関
する正しい知識や情報の提供、相談支援に努めます。
○子どもの発達に応じた家庭教育に関する学習機会や情報を提供します。
○保護者同士の交流を進めるとともに、子育てサークルなどの育成と活動支援に努めます。
○子育て支援に対する地域住民の意識を高め、理解・協力を促進するための広報・啓発を
進めます。
○子育て支援ボランティアなどの育成と活動支援に努めます。
【施策の内容】
施策名
施策の内容
・地域における子育て支援拠点として、子育てに関する情報提供や相談、
子育て支援などの事業を行う地域子育て支援センター事業の充実を図る
子育て支援拠点づ
とともに、センターで行う事業の周知・広報に努めます。
くり
・保育園に通っていない就学前児童とその保護者に対し、保育園の施設を
開放し、子どもの遊び場や保護者の相談・交流の場を提供します。
・母子健康手帳の交付時、訪問指導や電話相談、乳幼児健診、広報誌など
多様な機会・媒体を活用し、子育てに関する正しい知識や情報の提供、
子育てや家庭教育
に関する情報提供
相談支援に努めます。
・学習機会、相談 ・子育て支援センターにおいて、乳幼児の保護者を対象とした各種教室を
体制の充実
開催し、子育て不安の軽減を図るとともに、保護者同士の定期的な交流
や子育てサークルの育成・支援など、仲間づくりを支援します。
・各種会合時に家庭教育に関する資料を提供するなど、子どもの成長に応
じた情報提供を充実します。
地域活動を通した ・行事などにおける親と子のふれあい、家族間や世代間の交流を積極的に
家庭教育の充実
推進し、子ども同士、親同士の仲間づくりを進めるとともに、家庭教育
に関する情報交換や悩み・不安の共有など、ともに支えあいながら子育
てを行える環境づくりを図ります。
- 35 -
第4章
施策の展開
施策名
施策の内容
・広報誌などへの関連情報の掲載、講演会の開催などを通じて、地域にお
ける子育て支援意識の啓発に努めます。
・各種行事における交流など、子育て支援センター・保育園・学校と各種
地域における子育
住民組織との交流・連携を図り、子どもの育成を地域で見守り、支援す
て支援活動の推進
る体制づくりを推進します。
・子育て支援ボランティアの育成を図るとともに、活動支援に努めます。
とりわけ子育て経験の豊かな人や高齢者の積極的な参加を促進します。
- 36 -
第4章
施策の展開
(2)子育て支援制度・事業の充実
【施策の基本方向】
○多様な利用者ニーズに対応した保育事業の充実に努めます。また、より良い保育事業を
提供するため、保育環境の充実や保育士などの研修に努めます。
○日中保護者のいない子どもたちの放課後における健全育成対策を充実します。
○家庭で子育てをする保護者の支援に努めるとともに、子育て家庭への生活支援の一環と
して、各種手当の支給や医療費の助成、保育料の軽減などを行い、経済的負担の軽減を
図ります。
【施策の内容】
施策名
保育事業の充実
施策の内容
・保護者が日中就労などのために家庭で保育することができない就学前児
童を保育園で適切に保育するため、入所希望状況などに応じた受け入れ
に努めます。また、利用者のニーズに対応し、地域子ども・子育て支援
事業の充実について関係機関とともに取り組みます。
・きめ細やかな保育を行うため、保育士と保護者の日常的なコミュニケー
ションなどにより保育ニーズの把握に努めるとともに、研修などを通じ
保育内容の充実と
開かれた保育園づ
て保育士の資質・指導力の向上を図ります。また、保育園と小・中学校
くり
との連携や保護者との懇談会の開催、高齢者・ボランティアなど地域の
人々との交流を促進し、開かれた保育園づくりを進めます。
・放課後児童クラブ及び放課後子ども教室の推進を通じて、小学校児童の
保護者が就労等により日中家庭にいない場合など、授業終了後に安全・
安心な遊び場、学習の場及び生活の場を提供します。
・なお、国の「放課後子ども総合プラン」に基づき、以下のとおり放課後
対策を推進していくものとします。
放課後児童クラブ
や放課後子ども教
室の開設
両事業主体を教育委員会とし、放課後子ども教室は2か所実施を維
持、内1か所を一体型の放課後児童クラブ及び放課後子ども教室と
しての実施を目標とします。また定期的な情報交換やイベントの合
同開催など連携を図り、同時に学校等での余裕教室の活用を調査し
ながら、可能な範囲で活用を推進します。
児童クラブにおいては、地域の要望に応じて開所時間の延長等の実
施を推進するものとします。
ママヘルプサービ ・出産後1歳までの親子の家庭に対し、親の精神的・肉体的負担を軽減す
ス事業
るため、ホームヘルパーを派遣し、子育ての支援を行います。
各種手当の支給
・対象となる児童を養育している保護者に対して、児童手当、児童扶養手
当、特別児童扶養手当、障害児福祉手当、療育手当を国や県の制度によ
り支給します。
- 37 -
第4章
施策の展開
施策名
施策の内容
医療費の助成
・中学3年生までを対象に、健康保険適用分の医療費の一部負担金を助成
します。また、ひとり親家庭の父母や子どもたちを対象に、健康保険適
用分の医療費の一部負担金を助成します。
・重度障害のある人を対象に、医療費のうち、健康保険適用分の医療費の
一部負担金を助成します。
保育料の負担軽減
・国や県、近隣自治体の動向を踏まえながら、できるかぎり保育園利用家
庭の負担が軽減されるような措置を講じます。
・地域子ども・子育て支援事業の利用者支援事業の実施を通じて、保育園
や各種事業についての情報提供や相談・助言等を行うとともに、関係機
利用者支援と事業
関との連絡・調整等を実施します。
の周知
・広報誌などへの定期的な情報の掲載、健診会場などでのPRなど、子育
て支援に関わる制度・事業の広報・周知に努めます。
- 38 -
第4章
施策の展開
(3)きめ細かな配慮を必要とする子育て家庭への支援
【施策の基本方向】
○広報・啓発により児童虐待に対する住民の関心を高め、虐待の防止・早期発見につなげ
るとともに、児童虐待や子育て不安に関する相談事業の充実に努めます。また、虐待を
受けている児童など要保護児童を早期に発見し、適切な支援を行うため、要保護児童対
策地域協議会など関係機関の連携のもとに総合的な対応を進めます。
○ひとり親家庭の子育てや生活全般に関わる相談・情報提供の充実を図るとともに、生活
支援などの充実を図り、ひとり親家庭の自立を支援します。
○障害の原因となる疾病などの早期発見・早期療育、障害のある子どもの保育や教育、各
種相談体制の充実など適切な対応に努めます。また、障害のある児童生徒の能力や可能
性を十分伸ばすため、関係機関との連携を図りながら、一人ひとりの発達や障害の種
別・程度などに応じた、きめ細かい支援を推進します。
【施策の内容】
施策名
施策の内容
児童虐待防止など
要保護児童対策の
推進
・要保護児童対策地域協議会を通じて、庁内各課、保健・医療・福祉・教
育関係団体、警察、児童相談所、福祉保健所などの専門機関との連携を
強化し、児童虐待の早期発見から発見後のフォローまでの要保護児童に
かかる総合的な対応に努めます。
・広報誌などの媒体を通じて児童虐待防止に関する情報を提供し、住民の
関心を喚起するとともに、子どもに関する様々な悩みや不安に対する相
児童虐待に関する
談支援活動の充実に努めます。
情報提供、相談体
・乳幼児健診や訪問指導など母子保健事業や専門職による4,5,6歳児健
制の充実
診を通じて子育て不安の軽減を図り、虐待の早期発見、防止に取り組み
ます。
・高知県女性相談支援センターなど関係機関との連携のもとに相談支援体
制を充実し、ひとり親家庭などの自立に必要な相談・指導に努めます。
ひとり親家庭に対
する相談体制、子
また、ひとり親家庭の仲間づくりを促進します。
育てや生活に関す ・ひとり親家庭の生活基盤を安定させ、社会的、経済的自立を支援するた
る支援の充実
め児童扶養手当や母子寡婦福祉資金貸付制度などについての普及啓発、
就労支援を行います。
・乳幼児健診などにより、発達の遅れや心身に障害を持つ乳幼児を早期に
発見し、関係機関と連携を図り早期療育体制の整備を推進します。
障害の早期発見、
・とりわけ健診や発達相談における身近な相談から支援につなげていくこ
早期療育
と、また関係機関との役割分担を図り、支援体制づくりを進めることに
努めていきます。
- 39 -
第4章
施策の展開
施策名
施策の内容
・障害のある子どもを対象とする各種生活支援事業、福祉サービスの円滑
な実施・提供を図ります。
障害福祉サービス ・障害のある子どもやその家族にとって、身近な相談窓口となるよう、専
や相談支援体制の
門的相談、身近な生活に関する相談などに対応できる相談支援体制の充
充実
実に努めます。
・障害のある子どもが地域社会の様々な場に参加し、地域社会とともに育
つ支援を推進します。
障害児保育の推進
・一人ひとりの障害の状態に応じ、保育園、家庭、専門機関などとの連携
を密にしながら、きめ細やかな障害児保育を実施します。
・関係機関との連携のもとに適切な就学指導を進め、一人ひとりの障害の
種別と程度にあった教育課程の編成を行い、教育的ニーズに応じた特別
就学指導、特別支
支援教育を推進します。また、障害のある子どもたち一人ひとりに適切
援教育の推進
な指導が行われるよう、特別支援教育に関わる研修を進めるとともに、
特別支援教育コーディネーターを配置します。
- 40 -
第4章
施策の展開
(4)仕事と子育ての両立の推進
【施策の基本方向】
○仕事と子育ての両立を支援するため、住民や労働者、事業主などに対して、働き方の見
直しや就労条件などの整備改善に関する意識啓発を図ります。
○父親も母親もともに協力しながら子育てに関わることができるよう、父親の子育てへの
関わり方などにについて啓発を進めます。
【施策の内容】
施策名
施策の内容
・働く保護者が子育てしながら安心して働けるよう、広報誌などの媒体や
関係機関・団体との連携を通じて、子育てと仕事の両立に関わる法制度
や育児休業制度などについての広報・啓発活動を推進し、普及・定着を
子育てがしやすい
図ります。
職場環境づくり
・働き方の見直しにより仕事と生活の調和を実現し、働く保護者がゆとり
を持って子育てが行えるよう、企業や事業主に対して理解と協力を求め
ていきます。
・出産や育児などにより退職した女性の再雇用について、企業・事業所へ
の啓発に努めます。また、出産や育児などにより退職した女性が再就職
就業・再就職の支
しやすいようハローワークなどでの相談や情報提供の充実を促進すると
援
ともに、就職に役立つ知識・技術などの習得・向上や労働諸制度に関す
る学習機会の拡大を図ります。
・父親の子育て参加を促進するための啓発活動に努めるとともに、男性の
家事や育児についての学習や体験機会を増やすため、男性が参加しやす
男女共同による子
い各種講座の開催を進めます。
育ての推進
・保育園、小学校などにおいて、父親と子どもが一緒に参加する行事・活
動を充実し、父親の子育てへの関わりを啓発していきます。
- 41 -
第4章
施策の展開
2.子どもたちの生きる力と豊かな心の育成
(1)生きる力を育む教育環境の整備
【施策の基本方向】
○学校教育において、わかる楽しく学べる授業を創造し、教育環境を整備します。
○家庭や地域社会とともに子どもたちを育み、地域に根ざした特色ある教育を図るため、
地域に開かれた信頼される学校・保育園づくりを進めます。
○不登校やいじめなどの解消や予防のために、子どもたちや保護者に対する適切な指導や
相談活動などを充実します。
○子ども一人ひとりの発達に応じた基本的生活習慣の形成に努めるとともに、多様な体
験・ふれあいを通じて、豊かな感性や思考力、表現力などの育成を図ります。
【施策の内容】
施策名
施策の内容
地域に開かれた信
頼される学校づく
りの推進
・学校運営協議会等を通じて教育活動その他の学校運営の状況について評
価を行い、その結果に基づき学校運営や教育環境の改善を図るなど、地
域に開かれた信頼される学校づくりを進めます。
・PTAや学校支援ボランティアとの連携を通じて、学校図書の整備や本
の読み聞かせ、登下校時の見守り、学校美化の推進などを行い、地域住
民とともに子どもたちを育む取り組みを進めます。
教育環境の充実
・学校施設の定期的な安全点検を実施し、施設・設備の計画的な改修・営
繕に努めます。
確かな学力の向上
・基礎・基本の学力の定着を図るなど確かな学力の向上に努めます。ま
た、子どもたち一人ひとりに応じた指導を充実するため、学習指導方法
の改善に努めます。
主体的に行動でき
る子どもの育成
・子どもたちが学習の意義や大切さに気づき、自ら進んで取り組み、考
え、行動できる学習活動を推進するとともに、家庭との連絡を密にし、
家庭学習の習慣化や自学自習ができる子どもたちを育成します。
健康・体力づくり
の推進
・「早寝・早起き・朝ごはん」運動を推奨し、基本的な生活習慣の確立と
望ましい食生活の習慣化を推進します。
・保育園、学校における給食を通じて食育を進めながら、子どもたちの健
やかな心とからだを育みます。
・子どもたちの体力が大きく低下しているため、子どもたちの体力向上と
運動習慣の確立に取り組みます。
道徳教育の充実
・道徳の時間や総合的な学習の時間などで、子どもたちに命の大切さや他
者への思いやりの心の育成、社会のマナー・ルールの大切さを習得させ
る取り組みを進めます。
- 42 -
第4章
施策の展開
施策名
施策の内容
人権教育、男女共
同参画教育、国際
理解教育の推進
・自尊感情を高め、互いを認めあい支えあう共感的な人間関係づくりや、
人権に関わる課題の解決をめざした、一人ひとりを大切にする人権教育
を進め、人権を基盤とした学校づくりの取り組みを進めます。
・男女共同参画社会の実現に向けて、男女が対等なパートナーとして信頼
関係を築いていくための教育を進めます。
・国際的視野にたった人間の育成をめざし、発達段階に応じた外国語指導
の充実を図るとともに、異文化の理解、国際交流の推進を図ります。
環境教育、情報教
育の推進
・地球的視野に立って温暖化防止や環境を大切にすることについて考え行
動する、環境教育を推進します。
・教職員の情報機器活用能力と指導力の向上に努め、コンピュータの効果
的な活用を図るとともに、情報モラル教育を推進します。またあわせて
保護者への情報モラルの啓発に努めます。
地域文化の継承と
交流学習の推進
・地域に伝わる伝説や昔話、祭りや年中行事、民俗芸能、郷土料理などの
学習を通じて、地域の歴史や文化についての知識や経験を培うととも
に、学校外の人材を活用した交流学習、高齢者や障害のある人との交流
やボランティアなどの体験活動を取り入れた教育を推進します。
・子どもたちが、芸術文化活動にふれ、文化活動を行う楽しさやよろこび
を味わうことで豊かな情操を養います。
キャリア教育の充
実
・専門的技能を持つ人や地域の人々を招いた講話、職業適性テスト、職場
体験学習等により、社会人としての基礎の育成を図り、子どもたちが主
体的に進路を選択できるよう、的確な情報提供と指導を行います。
子ども読書活動の
推進
・子どもたちが自主的に読書活動ができるよう、就学前からの読書習慣の
確立を図るため、家庭、地域、学校などが一体となって読書に親しむ機
運を高め、読書の楽しみや大切さを身につける取り組みを進めます。
教職員の資質向上
と研修体制の確立
・保育園・学校・関係機関などによる研修を充実し、教職員や保育士の資
質・指導力を向上することにより、子ども一人ひとりの良さを生かし、
可能性を引き出す教育を推進します。
生徒指導の徹底
・日々の教育活動を通じて、子どもたちと教職員の人間的なふれあいを深
め、児童生徒理解の徹底に努めます。また、子どもたちの悩みや不安に
対応するための教育相談活動を充実します。
・不登校やいじめなどの問題を抱える子どもたちの理解に努めるとともに
関係機関と連携しながら適切な対応に努めます。
幼児教育の充実
・保育園において、各年齢の発達段階に応じた0歳から5歳まで一貫した
保育カリキュラムのもと、きめ細かな指導を行います。
・保護者との共通理解を深めるとともに、地域住民との交流を推進し、地
域に開かれた保育園づくりを進めます。
一人ひとりが輝く
特別支援教育の推
進
・一人ひとりの障害の種別と程度にあった教育課程の編成を行い、教育的
ニーズに応じた特別支援教育を推進します。また、そのために各校にお
ける体制づくりを進めます。
・特別支援学校や専門機関との連携、特別支援教育支援員などの活用を通
じて、一人ひとりの可能性を最大限に伸ばすことのできる取り組みを進
めます。
- 43 -
第4章
施策の展開
(2)地域における青少年の健やかな育成
【施策の基本方向】
○子どもが楽しく安全に遊ぶことができ、親子や子ども同士、親同士、地域で暮らす各世
代の人々がつながり、交流できる身近で安全・安心な遊び場の充実に努めます。
○豊かな自然環境などの地域資源を活用した各種体験活動の推進を図るとともに、指導す
るボランティアなどの人材育成に努めます。
○家庭、学校、地域、警察等の関係機関などと連携し、いじめ・非行などの問題行動に対
応する相談・支援体制の充実・強化を図ります。また、青少年育成団体の活動を支援す
るとともに、子どもを取り巻く有害な環境の浄化を図ります。
【施策の内容】
施策名
施策の内容
・子どもが楽しく安全に遊ぶことができ、親子や子ども同士、親同士、地
子どもの居場所づ
域で暮らす各世代の人々が交流し、憩いの場の確保に努めます。
くりの推進
・子どもの居場所として、学校や図書館などの活用を図るとともに、放課
後子ども教室などを開催します。
公園・緑地の適正
な維持管理
・公園・緑地を楽しく快適に利用できるよう、地域住民の協力のもと、適
切な環境維持に努めます。また、遊具の安全点検を定期的に行い、その
結果を踏まえ緊急性の高い遊具から修繕、更新、撤去を実施します。
・様々な体験の機会や場を通じて、子どもが地域社会で主体的に生活し、
ふるさとへの誇りや互いに理解しあう心を育めるよう、自然体験・職業
多様な体験・交流
体験など地域環境を活かした体験学習活動を推進します。
活動の充実
・異年齢の子ども、学生、地域の人々とのふれあいを通じて、人との関わ
り、人に対する愛情や信頼感を育めるよう、子どもに関わる多様な交流
活動の機会や場を充実します。
各種指導者・ボラ ・子どもの各種体験活動の指導者やボランティア、地域においてスポーツ
ンティアの育成
活動の振興を図る体育指導委員などの育成、資質の向上を図ります。
・PTA、子ども会など、子どもに関する活動に取り組む社会教育関係団
青少年育成活動の
体や青少年育成団体の活動を支援します。
推進
・青少年育成に関する地域住民への啓発活動を進めるとともに、非行防止
や青少年育成に関係する団体間の連携に努めます。
街頭巡回指導、環 ・問題行動などを未然に防ぎ、青少年の健全な育成を推進するため、少年
境浄化活動の実施
補導員などによる定期的な巡回指導を実施します。
薬物乱用防止対策 ・青少年非行のなかで最重要課題となっている薬物乱用を撲滅するため、
の推進
関係機関・団体とともに総合的な防止対策の推進に努めます。
悪質な情報からの
子どもの保護
・インターネットを介して発信される有害、悪質情報に子どもが惑わさ
れ、被害者や加害者にならないため、子どもや保護者を対象に情報教育
の推進と啓発に努めます。
- 44 -
第4章
施策の展開
(3)次代の親の育成
【施策の基本方向】
○次代の担い手である子どもたちが、男女がともに協力して家庭を持つことや子育ての大
切さを理解できるよう、乳幼児とのふれあい体験など発達段階に応じた学習機会、出会
いや交流の豊かな環境づくりを進めます。
【施策の内容】
施策名
施策の内容
・学校教育において、命の大切さや人間としての生き方、男女が協力して
命の大切さや子育
家庭を築き、子育てを行うことの意義などを学ぶ教育を推進します。
ての意義などを学
・小・中学生と乳児とのふれあいなどにより、母性や父性を育むととも
ぶ教育の推進
に、子育ての大変さや大切さを実感できる機会を充実します。
青少年に対する健 ・食事や睡眠などの基本的な生活習慣づくりや、生活習慣病の予防などに
康教育・保健指導
ついて適切な教育、保健指導に努めます。また、関係機関とともに青少
の充実
年の喫煙・飲酒・薬物乱用についての有害性を訴えていきます。
若者の交流の場づ ・各種団体が行う若年者の出会いのきっかけとなる交流事業の実施を支援
くり
します。
- 45 -
第4章
施策の展開
3.母と子の健康を支える環境づくり
(1)子どもや母親の健康の確保
【施策の基本方向】
○妊産婦に対する健康診査や訪問指導など、妊娠・出産に対する身体的・精神的な支援の
充実に努めます。また、妊娠・出産に関する情報提供・相談体制や、男女がともに妊
娠・出産について学べる機会の充実に努めます。
○予防接種や乳幼児健診、訪問指導などにより、乳幼児の健康づくりを支援します。
○家庭内での事故防止や食育などの視点も踏まえつつ、乳幼児の健康づくりや子育てに関
する情報提供・相談体制の充実を図り、保護者の子育て不安の軽減に努めます。
○関係機関との連携を強化し、緊急時に対応できる医療機関について情報提供を進めます。
【施策の内容】
施策名
施策の内容
母子健康手帳等の ・母子健康手帳及び父子健康手帳を妊娠届出時に交付し、母子保健事業に
交付
ついての説明や妊婦相談を行います。
・妊産婦の疾病・異常の早期発見や予防、安全な分娩と健康な子どもの出
生のため、健康診査などの充実に努めます。
妊婦健診、妊娠・
出産に関する相談 ・妊娠・出産や子育てに対する悩み・不安について、保健師などが相談に
支援体制、学習機
対応します。また、出産・育児の不安を緩和し、安心して子どもを生み
会の充実
育てることや保護者同士の仲間づくりに資するため、妊産婦や配偶者な
どを対象とした講座などを実施します。
・乳幼児の健全な発育発達を促進するため、各種健康診査の充実に努めま
乳幼児健診、歯科
す。また、未受診者に対する受診勧奨に努めます。
保健事業などの実
・乳幼児の虫歯予防のため、フッ素洗口・塗布や歯みがき指導など歯科保
施
健事業を実施します。
・乳幼児のいる家庭を保健師・助産師などが訪問し、子どもの健康管理や
子育てに関する相談に対応します。また、各種健診時などにおいて、乳
乳幼児の健康づく
幼児の健康管理や発達・発育、子育てなどの母子保健に関する相談に対
りに関する相談、
応します。
学習機会の充実
・乳幼児の保護者などを対象とする、子どもの健康管理や発達・発育、子
育てなどの母子保健に関する学習・相談機会を充実します。
予防接種の実施
・各種感染症の予防のため、予防接種を行います。また、未接種者に対し
ては、健診時などを通じて積極的に接種勧奨に努め、接種率向上を図り
ます。
- 46 -
第4章
施策名
施策の展開
施策の内容
・乳幼児期からの正しい食生活を身につけていくため、管理栄養士や食生
活改善に関する地域団体と連携し、子育て中の保護者を対象とする食に
乳幼児期における
関する講座や調理実習、相談指導などを充実します。
食育の推進
・各種子育て講座などにおいて、子どもの発達段階に応じた食事づくりな
ど、食育に関する知識の普及を図ります。
事故防止対策に関 ・乳幼児健診や講演会などにおいて、転落ややけど、誤飲など家庭内での
する情報提供
事故防止対策に関する情報を提供します。
地域での健康づく ・心身ともに健康な子どもの育成に向け、保育園・学校と家庭、地域など
りの推進
が一体となった取り組みを進めます。
小児医療の充実
・休日当番医や高知県救急医療情報センターなど緊急時に対応できる医療
機関について母子保健事業での紹介や乳幼児健診・広報誌を通して情報
を提供します。
- 47 -
第4章
施策の展開
(2)学童期・思春期における保健対策の充実
【施策の基本方向】
○生涯にわたる心身の健康づくりに必要な知識や適切な生活習慣の定着を図るため、食育
などの健康教育の充実を図ります。また、性に対する正しい知識の普及を図ります。
○子どもの心の悩みに対して、早期対応・支援を図るため各機関と連携し、スクールカウ
ンセラーの配置等、相談支援体制の推進に努めます。
【施策の内容】
施策名
施策の内容
・生涯にわたる心身の健康保持に必要な知識や適正な生活習慣などを身に
つけさせるための健康教育の推進、保健指導の充実に努めます。
思春期保健事業の
・いのちの教育として、相手を思いやる気持ちの大切さや性感染症、妊婦
実施
疑似体験の実施など、学校や助産師、保健師などが連携しながら、性教
育を推進します。
食育の推進
・食生活改善活動を進める団体との連携による調理実習の実施などを通じ
て、望ましい食習慣を身につけ、健康に気をつけながら豊かな食生活を
送ることができるよう、自己管理能力を培います。
・食事がからだの発達に影響を与えることから、特に朝食の大切さやバラ
ンスの良い食事を習慣づけることなど、保健師や栄養士、食生活改善推
進員と連携を図りながら食育を推進します。
・地場産品を食材とした栄養学習を行うなど、農業との関わりや「地産地
消」について学ぶ機会の充実を図ります。
・子どもたちの不安や悩みに適切に対応するため、スクールカウンセラー
やスクールソーシャルワーカーを配置し、必要に応じて個別事例への相
心の悩みに対する
談体制を確立するとともに、専門的な立場でアドバイス、教職員に対す
相談支援体制の充
る研修等を行います。
実
・思春期を迎える子どもの保護者などに対し、関係機関と連携を図りなが
ら情報の提供に努めます。
- 48 -
第4章
施策の展開
4.子どもと子育て家庭にやさしい環境づくり
(1)子育てしやすい生活環境の整備
【施策の基本方向】
○子育て家庭に配慮したゆとりとうるおいのある住環境整備を促進するとともに、公営住
宅の適正な管理、居住環境の向上に努めます。
○子どもや子ども連れの保護者などが安全に歩行できるよう、歩道の整備やガードレール、
防犯灯などの設置を関係機関とともに進めます。
○公共施設における誰にとっても利用しやすい環境づくりを進めるとともに、安心して利
用できるよう配慮した施設整備を進めます。
【施策の内容】
施策名
施策の内容
ゆとりとうるおい
ある住環境の整備
・子どもの健全育成の場として、ゆとりとうるおいのある住環境を確保す
るため、美しい景観づくりや河川・里山などの保全、花いっぱい運動な
どを進めます。
公営住宅の適正な ・既存の公営住宅の適正な維持管理に努めるとともに、設備の更新など、
管理
居住環境の向上に努めます。
・関係機関との連携のもと、歩道、防護柵、道路反射鏡、道路標識、区画
交通安全施設等の
線などの交通安全施設を整備して交通事故の防止を図り、安全で快適な
整備
生活環境の整備を進めます。
・子どもたちの安全確保を図るため、防犯灯の設置を促進します。
ひとにやさしいま ・
「高知県ひとにやさしいまちづくり条例」について、住民や事業主などへ
ちづくりの推進
の普及・啓発を進めるとともに、条例に基づいた施設整備を行います。
子ども連れの利用 ・庁舎をはじめ公共施設の改修を順次推進します。また、公共施設などに
に配慮した施設の
おける授乳施設や親子トイレなどに関する情報を、広報誌などを通じて
整備
提供します。
- 49 -
第4章
施策の展開
(2)子どもを取り巻く安全の確保
【施策の基本方向】
○交通事故や子どもを狙った犯罪、災害から子どもを守るため、地域や学校、警察などの
関係機関との連携を通じて、交通安全・防犯意識の啓発や子どもの見守り、防犯活動、
防災対策の推進など安全対策の推進に努めます。
○学校において事件や事故を未然に防止するための教育を推進するとともに、災害や事件、
事故の発生時に迅速かつ適切に対応できる危機管理体制の充実を図り、子どもたちの安
全確保と学校などでの安全管理に努めます。
【施策の内容】
施策名
施策の内容
・子どもたちに対する安全教育の一環として警察や交通安全指導員などと
連携し、保育園、小・中学校において交通安全教室を実施します。
交通安全対策の推
・通園・通学路の危険箇所を調査・点検し、安全対策を充実します。ま
進
た、中学生やPTA、地域組織による交通安全街頭指導などを支援しま
す。
・地域の子どもたちを地域の人が見守る意識を高めていくとともに、子ど
子どもを見守る活
もがいつも地域の人に見守られている環境づくりをめざします。
動の推進
・スクールガードリーダーによる登下校時の巡回など、防犯活動を推進し
ます。
防災対策の推進
・地震、台風、集中豪雨などの自然災害や火災、不慮の事故などの緊急時
に備えて、総合的な安全対策の推進に努めます。
・子どもたちを含め、地域で暮らす住民を守るために結成されている各地
域の自主防災組織の活動を支援し、各種研修や訓練の実施など、地域を
あげた防災・防火体制の確立に努めます。
・学校における授業として、高知県安全教育プログラムを活用した防災教
育を実施します。
・様々な事件・事故・災害に際し、安全な行動や生活ができる能力を育成
する安全教育を推進します。また、日頃から危機管理マニュアルの周知
徹底と訓練を行うなど、危機管理体制を充実します。
・家庭や地域、関係機関との連携を密にし、住民参加型の防犯体制を整備
学校における安全
し登下校時などの犯罪被害の防止や不審者の校内侵入に対する安全確保
教育、安全確保対
に努めます。また、子どもに関わる犯罪や不審者情報などを、保育園・
策の充実
学校などに速やかに伝達し情報の共有化を図るなど、迅速な対応に努め
ます。
・学校において、警察、少年サポートセンターなど関係機関と連携した授
業を実施します。
- 50 -
第5章
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
1.教育・保育提供区域の設定
子ども・子育て支援法の規定に基づき、幼児期の教育・保育及び地域子ども・子育て支
援事業の提供にあたって、教育・保育提供区域を設定します。
区域は、地理的条件や人口、交通機関・道路などの社会的条件、教育・保育施設の立地
状況や利用実態、今後の利用希望、幼児期の教育と小学校教育との連携・接続などを総合
的に勘案して定める必要があります。
日高村における現状として、保育園において居住地等による区域の設定は行わず広域に
受け入れを行っています。また、介護保険事業計画など他の計画においても原則として村
内全域を1つの区域(圏域)として設定しています。
このため、教育・保育提供区域についても、村内全域を1つの区域として設定します。
- 51 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
2.教育・保育の量の見込みと提供体制
(1)各年度における教育・保育の量の見込み
〔量の見込み、確保にあたっての考え方〕
・就学前児童及び小学生の保護者を対象としたアンケート調査やインタビューの結果、児
童数の将来推計、教育・保育施設の配置状況、地域の実情等を踏まえ、認定区分ごとに
量の見込み(必要利用定員総数)を定めます。
◆必要利用定員総数
1号認定
3~5歳
幼児期の学校教育のみ
特定教育・保育施設(認定こども園及び幼稚園)に係る
必要利用定員総数
2号認定
3~5歳
保育の必要性あり
特定教育・保育施設(認定こども園及び保育園)に係る
必要利用定員総数
3号認定
0~2歳
保育の必要性あり
特定教育・保育施設(認定こども園及び保育園)及び特
定地域型保育事業所に係る必要利用定員総数
※0歳、1~2歳を区分して必要利用定員総数を算定
・国の手引きに基づき算出した「量の見込み」について、全般に利用実績と大きくかけ離
れていることから、児童総数に占める保育園を利用する児童の割合を実績に基づいて設
定し、各年の推計児童数に乗じて算出された数値を保育園のニーズ量としています。
・教育・保育施設については、村全体としてはほぼ現状の総定員でよいと考えられます。
・幼稚園については、ニーズ調査の結果、数名の希望がみられることからニーズ量を見込
んでいますが、村内には対象となる施設がないことから、1号認定に相当し、新制度へ
移行する村外の幼稚園等の利用を希望するニーズが生じた際には、対象となる施設と調
整・確認を図ります。
- 52 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
〔量の見込みと確保方策〕
単位:人
平成27年度
1号認定
2号認定
3号認定
認定こども園
認定こども園・保育園
幼稚園
保育園
0歳
1・2歳
村内
3
1
83
14
48
他市町村
0
0
2
1
0
3
1
85
15
48
村内
0
0
94
15
51
他市町村
0
1
11
0
4
確 確認を受けない 村内
保 幼稚園
他市町村
方
策 特定地域型保育事業
0
量の見込み〔必要
利用定員総数〕
計 ①
特定教育・保育
施設
3
0
認可外保育施設
計
差
0
0
②
3
1
105
15
55
②-①
0
0
20
0
7
単位:人
平成28年度
1号認定
2号認定
3号認定
認定こども園
認定こども園・保育園
幼稚園
保育園
0歳
1・2歳
村内
3
1
90
14
49
他市町村
0
0
2
1
0
3
1
92
15
49
村内
0
0
94
15
51
他市町村
0
1
9
0
2
確 確認を受けない 村内
保 幼稚園
他市町村
方
策 特定地域型保育事業
0
0
0
0
0
0
量の見込み〔必要
利用定員総数〕
計 ①
特定教育・保育
施設
3
認可外保育施設
計
②
3
1
102
15
52
差 ②-①
0
0
10
0
3
- 53 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
単位:人
平成29年度
1号認定
2号認定
3号認定
認定こども園
認定こども園・保育園
幼稚園
保育園
0歳
1・2歳
村内
3
1
89
14
46
他市町村
0
0
2
1
0
3
1
91
15
46
村内
0
0
94
15
51
他市町村
0
1
7
0
1
確 確認を受けない 村内
保 幼稚園
他市町村
方
策 特定地域型保育事業
0
0
0
0
0
0
量の見込み〔必要
利用定員総数〕
計
①
特定教育・保育
施設
3
認可外保育施設
計
差
②
3
1
98
15
52
②-①
0
0
7
0
6
単位:人
平成30年度
1号認定
2号認定
3号認定
認定こども園
認定こども園・保育園
幼稚園
保育園
0歳
1・2歳
村内
3
1
88
14
50
他市町村
0
0
2
1
0
3
1
90
15
50
村内
0
0
94
15
51
他市町村
0
1
3
0
1
確 確認を受けない 村内
保 幼稚園
他市町村
方
策 特定地域型保育事業
0
0
0
0
0
0
量の見込み〔必要
利用定員総数〕
計 ①
特定教育・保育
施設
3
認可外保育施設
計
②
差②-①
3
1
97
15
52
0
0
7
0
2
- 54 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
単位:人
平成31年度
1号認定
2号認定
3号認定
認定こども園
認定こども園・保育園
幼稚園
保育園
0歳
1・2歳
村内
3
1
86
14
47
他市町村
0
0
2
1
0
3
1
88
15
47
村内
0
0
94
15
51
他市町村
0
1
1
0
1
確認を受けない 村内
確 幼稚園
他市町村
保
特定地域型保育事業
方
策 認可外保育施設
計 ②
0
0
0
0
0
0
3
1
96
15
52
差②-①
0
0
8
0
5
量の見込み〔必要
利用定員総数〕
計 ①
特定教育・保育
施設
3
- 55 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
3.地域子ども・子育て支援事業の量の見込みと提供体制
(1)利用者支援事業
教育・保育施設や地域の子育て支援事業等について、情報提供や相談・助言等を行うとと
もに、関係機関との連絡・調整等を実施する事業(対象業務を保育に関する業務などに限
定して実施することも含まれます)
〔量の見込み、確保にあたっての考え方〕
・子ども・子育て支援新制度への移行に伴い、利用者ニーズに応じた多様な事業を提供す
るうえで、よりわかりやすい情報提供が必要となります。
・今後については潜在的な保育ニーズへの対応も求められることから、地域の保育資源
(保育園、認定こども園、一時預かりなど)の情報を収集し、利用希望者の相談に応じ
て、個々のニーズや状況に適した施設・事業の情報を提供します。
〔量の見込みと確保方策〕
単位:箇所
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
量の見込み
1
1
1
1
1
確保方策
1
1
1
1
1
- 56 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
(2)時間外保育事業
保育園等で、通常の利用日及び利用時間以外の日及び時間において、保育を実施する事業
〔量の見込み、確保にあたっての考え方〕
・国の示した算出方法に従って、終了時間を18時として算出しました。
・現状の供給体制(保育園)でニーズ量は充足できるものと思われます。
〔量の見込みと確保方策〕
単位:人
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
量の見込み
73
74
72
72
70
確保方策
73
74
72
72
70
- 57 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
(3)放課後児童健全育成事業
保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後
に小学校の余裕教室等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図
る事業(放課後児童クラブ)
〔量の見込み、確保にあたっての考え方〕
・国の示した算出方法に従って、就学前児童を対象とする調査の結果からニーズ量を算出
しました。
・現状の供給体制でニーズ量は充足できるものと思われます。
〔量の見込みと確保方策〕
低学年
単位:人
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
量の見込み
18
16
16
16
17
確保方策
18
16
16
16
17
高学年
単位:人
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
量の見込み
14
12
12
11
10
確保方策
14
12
12
11
10
- 58 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
(4)子育て短期支援事業
保護者の病気や仕事等の理由により、児童の養育が一時的に困難となった場合に、児童養
護施設等において必要な保護を行う事業
〔量の見込み、確保にあたっての考え方〕
・国の示した算出方法はサービスへの直接的な利用意向ではなく、利用する可能性のある
すべての児童を計上するようになっています。このため、ニーズ調査の設問のうち、緊
急時に同居・別居の家族や親戚、知人等に子どもを見てもらうことができない場合に限
定して量の見込みを算出したところ、ニーズ調査では利用希望はありませんでしたが、
過去に施設の利用実績がわずかに見られることから、今後についても突発的に利用ニー
ズが生じる可能性があるものと想定し、保護の必要な児童・家庭が生じた場合には、円
滑に施設利用ができるような対応策を講じています。
〔量の見込みと確保方策〕
単位:人
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
量の見込み
2
2
2
2
2
確保方策
2
2
2
2
2
- 59 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
(5)地域子育て支援拠点事業
乳幼児及びその保護者が相互の交流を行う場所を開設し、子育てについての相談、情報の
提供、助言その他の援助を行う事業
〔量の見込み、確保にあたっての考え方〕
○国の示した算出方法に従ってニーズ量を算出しましたが、現在の利用実績を下回る結果
となりました。このため、現在の供給体制でニーズ量は充足できるものと思われます。
○地域子育て支援拠点事業については、保健センター内の地域子育て支援センターで実施
します。
〔量の見込みと確保方策〕
単位:人日(年間延べ日数)/箇所
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
量の見込み
972
936
900
888
864
確保方策
1
1
1
1
1
- 60 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
(6)一時預かり事業(在園児対象型を除く)、子育て援助活動支援事業
(病児・緊急対応強化事業を除く)
家庭において保育を受けることが一時的に困難となった乳幼児について、主として昼間に
おいて、幼稚園、保育園等で一時的に預かる事業
〔量の見込み、確保にあたっての考え方〕
・国の示した算出方法に従って算出すると、保育園等を定期的に利用する児童も対象とな
ってしまい、過大なニーズ量が算出されることから、上記の児童を対象から省き、量の
見込みを算出しました。
・現状の供給体制(チャイルドルーム等)でニーズ量は充足できるものと思われますが、
今後ニーズ量が充足できない状態になった時は、体制を整えるように検討します。
〔量の見込みと確保方策〕
単位:人日(年間延べ日数)
確
保
方
策
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
量の見込み
159
162
158
156
153
一時預かり事業
(在園児対象型を除く)
159
162
158
156
153
子育て援助活動支援事業
(病児・緊急対応強化事業を除く)
0
0
0
0
0
子育て短期支援事業
(トワイライトステイ)
0
0
0
0
0
- 61 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
(7)病児保育事業、子育て援助活動支援事業(病児・緊急対応強化事業)
病気中や病後の子どもを病院・保育園に付設された専用スペース等において、看護師等が
一時的に保育する事業
〔量の見込み、確保にあたっての考え方〕
・現在は、村内の日高クリニック ワンパクひだかで病後児保育を実施しています。
・国の示した算出方法に基づき算出すると、病児・病後児保育施設等を利用したいという
児童に加え、利用する可能性のある児童も対象となってしまい、過大なニーズ量が算出
されます。このため、ニーズ調査の設問のうち、緊急時に親戚・知人等に子どもを見て
もらうことができない場合に限定して量の見込みを算出しました。
・しかしながら、算出されたニーズ量は利用実績を大きく上回っており、関係機関との調
整を図りながら供給体制の拡大に向けた検討を進めることとし、当面は病後児保育の利
用促進等により対応します。
〔量の見込みと確保方策〕
単位:人日(年間延べ日数)
量の見込み
確
保
方
策
病児保育事業
子育て援助活動支援事業
(病児・緊急対応強化事業)
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
202
207
201
199
195
202
207
201
199
195
0
0
0
0
0
(8)子育て援助活動支援事業(就学後)
乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の保護者を会員として、児童の預かり等の援助
を受けることを希望する者と当該援助を行うことを希望する者との相互援助活動に関する
連絡、調整を行う事業(ファミリー・サポート・センター事業)
〔量の見込み、確保にあたっての考え方〕
・国の手引きで算出方法が示されていますが、日高村において、ファミリー・サポート・
センターは、他の事業により充足されていると考えられるため、ニーズ量の見込み、確
保方策の検討は行っていません。
今後、必要性が生じた際は円滑に事業を実施できるよう体制づくりに努めます。
- 62 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
(9)妊婦に対して健康診査を実施する事業
妊婦の健康の保持及び増進を図るため、妊婦に対する健康診査として、健康状態の把握、検
査計測、保健指導を実施するとともに、妊娠期間中の適時に必要に応じた医学的検査を実
施する事業
〔量の見込み、確保にあたっての考え方〕
・量の見込みについては、近年の妊娠の届出件数、妊婦健康診査費助成件数の実績、推計
児童数等を勘案して算出しました。引き続き供給体制の確保に努めます。
〔量の見込みと確保方策〕
単位:人(年間延べ人数)
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
量の見込み
420
420
420
420
420
確保方策
420
420
420
420
420
健診回数:14回 実施場所医療機関・助産所
検査項目:厚生労働省が示す健診実施基準に検査項目をを追加して実施
妊娠期間中の超音波検査は7回まで補助対象
実施時期:通年
(10)乳児家庭全戸訪問事業
生後4か月までの乳児のいるすべての家庭を訪問し、子育て支援に関する情報提供や養育
環境等の把握を行う事業
〔量の見込み、確保にあたっての考え方〕
・量の見込みについては、近年の出生数の実績や推計児童数等を勘案して算出しました。
引き続き供給体制の確保に努めます。
〔量の見込みと確保方策〕
単位:人
平成27年度
平成28年度
平成29年度
平成30年度
平成31年度
量の見込み
30
30
30
30
30
確保方策
30
30
30
30
30
実施体制:3人
実施機関:日高村
委託団体等:なし
- 63 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
(11)養育支援訪問事業等
養育支援が特に必要な家庭に対して、その居宅を訪問し、養育に関する指導・助言等を行
うことにより、当該家庭の適切な養育の実施を確保する事業等
〔量の見込み、確保にあたっての考え方〕
・量の見込みについては、過去の実績や推計児童数等を勘案して算出したところ、対象と
なる児童・家庭はありませんが、今後必要となる児童・家庭が生じた際には円滑な事業
の実施に努めます。
- 64 -
第5章
幼児期の教育・保育の内容と供給体制
4.教育・保育の一体的提供及び推進体制の確保
幼児期の学校教育・保育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う極めて重要なものであ
り、子どもの最善の利益を第一に考えながら、子どもたちに質の高い教育・保育の提供を
行うとともに、家庭や地域の教育力・子育て力の向上に向けた支援を実施していく必要が
あります。
日高村には、幼稚園が開設されておらず、保育園が幼児期の学校教育の機能を担ってい
ます。地域に根ざした保育園としてこれまで培われてきた知識・技能などを生かし、質の
高い教育・保育の提供に引き続き努めていきます。
これとともに、各保育園間の情報共有や交流活動などの実施、保育園から小学校への滑
らかな引き継ぎをするためのカリキュラムの検討、合同研修の実施など、より多面的な連
携に努めていきます。
- 65 -
第6章
計画の推進に向けて
第6章
計画の推進に向けて
1.計画の推進体制
(1)推進体制の確立
本計画に含まれる分野は、保健・医療・福祉、教育・生涯学習、就労・雇用、交通・住
宅・環境などの様々な施策分野にわたります。このため、子ども施策に関わる関係機関の
緊密な連携に努めながら、総合的で効果的な計画の推進を図ります。さらに、毎年度にお
いて計画の進行管理を行い、進捗状況を把握、評価、検証し、その結果をその後の対策の
実施や計画の見直し等に反映させていく仕組みが必要です。
日高村では、子ども・子育て支援法に基づき、住民、教育・保育など関係機関・団体の
代表、学識経験者等で組織される「日高村子ども・子育て会議(日高村子ども・子育て支
援事業計画審議委員会)」を設置しており、子ども・子育て支援に関する施策の総合的かつ
計画的な推進に向けて、幅広い立場から意見を伺い、計画の実効性をより一層高めていき
ます。
(2)住民や関係機関・団体との連携
本計画で示した施策を展開するためには、行政のみならず、家庭をはじめ、子ども・子
育て支援に関して主体的な取り組みを行う住民団体・グループ、地域、学校、社会福祉協
議会、民生委員・児童委員、専門職、ボランティア、企業・事業者など多くの関係機関・
団体の協力が不可欠です。このため、これらの個人、団体などと相互に連携を図り、計画
の着実な推進に向けて取り組みます。
(3)国・県との連携
本計画に関わる施策を推進するためには、その施策の性格上、国や高知県との連携が不
可欠です。国における今後の制度改革の動きも踏まえつつ、誰もが安心して子どもを生み
育てられることができ、子どもがいきいきと健やかに育つ環境づくりを推進していく必要
があります。住民から期待されている役割を十分に果たせるよう、保健・医療・福祉をは
じめ、様々な制度の改革と充実に努めるよう、国や高知県に対して積極的に提言や要望を
行っていきます。
- 66 -
第6章
計画の推進に向けて
2.計画の進行管理
(1)計画の進行管理
本計画に基づく各施策の実施状況については年度ごとに点検・評価を行い、その結果を
踏まえて施策の充実・見直しについて検討を行うなど、計画の総合的かつ円滑な推進に努
めます。
本計画の進捗状況については「日高村子ども・子育て会議」へ報告し、内容の確認と今
後の子ども施策の方向性についての意見聴取を行います。また、広報紙などの多様な媒体
を活用し、計画の内容や進捗状況などの情報を公開し、広く住民への周知に努めることな
どを通じ、幅広い意見を聴取しながら施策の一層の推進に努めます。
(2)社会経済情勢等に対応した計画の推進
本計画の推進にあたっては、子どもや子育て家庭を取り巻く環境、社会・経済情勢、国
の政策動向などの様々な状況の変化に的確かつ柔軟に対応しながら、可能な限り着実な推
進に努めます。
なお、本計画に掲げた施策、事業の目標等は、国における今後の施策動向、教育・保育
施設、地域子ども・子育て支援事業の動向などを踏まえて、適宜見直しを行うものとしま
す。
- 67 -
参 考 資 料
参考資料
策定の経過
平成25年度
期
日
7月23日
内
容
準備委員会
第1回策定委員会
11月7日
・委員委嘱、会長・副会長選出
・子ども・子育て新制度について説明
・ニーズ調査内容について検討
11月~12月
1月25日
2月15日
子ども・子育て支援に関するアンケート調査
・村内に居住している小学3年生までの児童のいる全家庭
保護者インタビュー調査の実施
・村内保育園(3園)
第2回策定委員会
3月26日
・ニーズ調査結果について説明
・保護者インタビューの結果報告
・計画策定スケジュールの確認
平成26年度
期
日
内
容
第1回策定委員会
9月26日
・教育・保育提供区域について協議、決議
・量の見込みと確保方策について説明
1月13日
2月2日
2月23日
~3月4日
3月
第2回策定委員会
・事業計画(原案)について検討
第3回策定委員会
・事業計画素案について検討
意見公募
・ホームページにて計画案及び公募方法を掲載
日高村子ども・子育て支援事業計画策定
- 68 -
参 考 資 料
日高村子ども・子育て支援審議会設置条例
(設置等)
第1条 この条例は、子ども・子育て支援法(平成24年法律第65号。第3条において「法」
という。)第77条第1項の規定に基づき、同項の審議会その他の合議制の機関として、日高村
子ども・子育て支援審議会(以下「会議」という。)を設置するとともに、同条第3項の規定に
より会議の組織及び運営に関し、必要な事項を定めるものとする。
(組織)
第2条 会議は、委員15人以内で組織する。
(委員)
第3条 委員は、次に掲げる者のうちから、村長が委嘱する。
(1) 子ども(法6条第1項に規定する子どもをいう。)の保護者(同条第2項に規定する保
護者をいう。
)
(2) 子ども・子育て支援(法第7条第1項に規定する子ども・子育て支援をいう。)に関し
学識経験を有する者
(3) その他村長が適当であると認める者
(任期等)
第4条 委員の任期は、2年とする。ただし、委員が欠けた場合における補欠の委員の任期は、
前任者の残任期間とする。
2 委員は、再任されることができる。
(会長及び副会長)
第5条 会議に会長及び副会長を置く。
2 会長及び副会長は、委員の互選により定める。
3 会長は会務を総理し、会議を代表する。
4 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるとき又は会長が欠けた場合は、その職務を代理
する。
(会議)
第6条 会議は会長が招集する。
2 会議の議長は、会長が当たる。
3 会議は、委員の過半数が出席しなければ、会議を開き、議決することができない。
4 会議の議事は、出席した委員の過半数で決し、可否同数のときは、議長の決するところによ
る。
(委員以外の者の出席等)
第7条 会長は、必要があるときは、委員以外の者に会議への出席を求め、及び意見を求めるこ
とができる。
(雑則)
第8条 この条例に定めるもののほか、会議の運営に関し必要な事項は、会長が会議に諮って定
める。
附 則
1 この条例は、公布の日から施行する。
2 この条例の施行後、最初に委嘱された委員の任期については、第4条の規定に関わらず、平
成27年3月31日までとする。
- 69 -
参 考 資 料
日高村子ども・子育て支援事業計画策定委員名簿
※任期:H25.11.7~H27.3.31【順不同、敬称略】
氏
名
所
属
曽我
一仁
坂本
隆志
藤原
ちさと
中島
千恵
森下
小百合
壬生
英嗣
東
大悟
岡林
恵
廣井
理沙
高野
雄司
加茂保育園保護者代表
大藤
敏子
日下地区地域住民代表
岡本
敏子
能津地区地域住民代表
松澤
清香
加茂地区地域住民代表
濵田
郁子
社会福祉法人日高児童福祉協会理事代表
佐竹
彩
西
紘幸
矢野
絵理
伊藤
勲
西川
龍子
横山
のえ子
西森
由比子
川村
未央
健康福祉課母子保健担当 保健師
井上
孝子
教育委員会
次長
今井
由香
教育委員会
係長(保育担当)
長尾
和明
教育委員会
主事(児童クラブ担当)
田村
真衣
学校組合教育委員会 主事(児童クラブ担当)
須藤
静
教育委員会子ども支援室 室長
森澤
かえで
教育委員会子ども支援室 係長
森下
美和
教育委員会子ども支援室 係長
西山
優史
教育委員会子ども支援室 スーパーバイザー
備
考
会長 ~H26.3.31
能津小学校校長
会長
日下保育園長
H26.4.1~
副会長
~H26.3.31
加茂保育園長
H26.4.1~
日下保育園保護者代表
日下保育園能津分園保護者代表
家庭保育中保護者代表
くさか児童クラブ代表
~H26.3.31
H26.4.1~
~H26.3.31
H26.4.1~
~H26.3.25
H26.3.26~
~H26.3.31
H26.4.1~
加茂児童クラブ代表
高知県中央西福祉保健所 母子児童担当チーフ
事務局
- 70 -
~H26.3.31
H26.4.1~
日高村子ども・子育て支援事業計画
平成27年(2015年)3月
発行
日高村
〒781-2194
高知県高岡郡日高村本郷61-1
TEL 0889-24-5111(代表) FAX 0889-24-7966
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