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彼女はとてもきれい

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彼女はとてもきれい
Page 1:
主流のクラスと ESL で行う二言語での実地
研究の概観:
この研究は生徒のアイデンティティー(自己)、言語、と言語習得の関連に
着目した。3年から8年生で英語を学んでいる生徒を対象にしている。先生
はこの研究のテーマを「生徒の文化知識と言語知識のアイデンティティーを
授業構成に含める」こととしている。 そのため先生は ELL で使う言語を二
つにし、生徒達が持っている知識と経験を引き出し、それを元に発展する授
業構成をつくった。
新しい生活を始める生徒が授業に参加し、他の生徒と協力して課題をこなす
機会を多く与えている。
バイリンガル生徒が家庭で使う言語を学びの現場でも使用すると知識の違い
があっても生徒の自己表現が広がる。さらに、先生の方もより生徒を観察し
評価する機会や材料が増える。
リサさんはこう言う:
新しい言語を学ぶ生徒は、自分の第一言語を元にして文法だけでなく周りの
世界を理解するのに使っている。二つ使うことで古い知識と新しい学びをつ
なげることができる。授業内容に二言語が入るぐらいのスペース(ゆとり)
をつくることです。生徒の内なる声を先生に見えるようにします。
研究の理由:
1
最近移民してきた生徒の学びの土台を作るのに対して先生がどう二言
語を使用するか
2
この方法を実地するのに先生の立場の理解を得るため
3
この方法に参加する生徒や家族の意味合いを理解するため
研究課題:
1
先生が授業中に教える方法と生徒との触れ合いの中に生徒のイメージ
がどのように反映されているか
2
書きものの言語を二つにすることで生徒の言語能力との関係はどう影
響するか
3
この戦略は生徒が自分に対するバイリンガルとしてのイメージと第一
言語から英語の学びの中で行う知識の移動にどのような影響があるか
この研究は生徒の第一言語を英語を学ぶ時に授業の中に含むことを先生に訴
えている、生徒のアイデンティティーが含まれることによって生徒の言語能
力はより高くなる。
学校の背景:
Michael Cranny 小学校、幼稚園から8年生までのヨーク地域、公立学校。ト
ロント、カナダから30キロ離れたところにある。65%パキスタンから。
主に Urdu を第一言語としている。パキスタンでの学校生活で英語とは少し触
れ合っている。リサさんはこの学校が出来てからそこで7、8年生と ESL の
先生をしている。社会と学校を繋ぐ活動を活発に行い、交通の便が悪いため
に学校に行けない生徒のため、モスクで言語のプログラムを開いている。家
庭と学校をさまざまな方法で繋ぐことでリサさんは学校で持つ生徒自身のイ
メージを良くするパワーを持っていると言う。もし生徒の親が図書館で読書
会を開いていたら、生徒は自分の親もコミュニティーの一員と認識する。何
が大事かというと、生徒が自分の家庭、コミュニティー、宗教はとても重要
でそれをどこにでも持って歩き、自分を伸ばすことが可能なことを示すこと
だ。
プロージェクトの詳細:
この研究は先生と協同で行われるモデル。大学の研究者が先生と協同で研究
内容や授業内容をたてた。大学の研究者は現場で教えている先生の意見や指
示を聞き、先生のリードを研究者がついていく形で協同でプロージェクトの
決断をしている。いつ、どうやって授業の観察を行うか、生徒のインタビュ
ー、一緒に生徒にどういう質問を聞くかを決めている。
大学研究員のデータ収集方法は授業観察をし、クラスの様子をノートに書く、
クラスの映像や音声をとったり、先生や生徒とは少し崩した形態の面接をし
たり。先生の役割としてはしっかり授業の中に二言語を使用すること。それ
を元にサンプルを集めた。このプロセスは一年半に渡り行われた。その間は
大学研究員と先生は密接にコミュニケーションを取り合った。大学研究員は
毎週学校を訪問した。サンプルはリサさんが教えていた5から8年生のクラ
スから集めた。
リサさんは、「私から見るとすべては生徒のアイデンティティーと関連して
いなければならない。生徒達は学校で行うことすべての角度から自分を含む
ことができなければいけない」と述べる。
二言語のテキストは以下のジャンルが研究対象だ。
*
*
*
*
*
協同で一つの文章を書く課題
自伝
物語
作者が説明や語る文章
二言語のアイデンティティーに対する文章
リサさんは7年生と ESL のクラスで生徒に自分の第一言語を使うことを進め
た。興味を示す生徒には全員試してきた方法。二言語はなせる生徒にも、移
民してきてまもない生徒にも。リサさんはこう述べる:
私は英語で何かを言おうとする時にイタリア語だったらどう言うかなと考え
る。イタリア語で言うともっと詩みたいに表現が広がるから。Aminah も同じ
ようなことを言っていた。「リサ先生、Urdu は詩のようにとても美しい言語
なの、でも英語では Urdu で言えるような私がどのぐらい親のことが好きなの
かを表す言葉がない。」
第一言語をどう文章の課題で使用したかの例として7年生で移住のテーマで
物語を Kanta, Sulmana, Madiha (三人とも女の子) が協同で書いた。こ
の課題の目標は年下の生徒に読むことを目的にした。三人が書いた物語は
The New Country、みんな自分たちの経験を元に英語と Urdu 両方で書きたい
と言った。低学年の生徒に見せるのに英語だけだと伝わらなく、家では Urdu
しか使わないからである。Madiha と Sulmana の第一言語は Urdu で Kanta の
第一言語は Punjabi、第二言語が Urdu だった。Kanta は Urdu で書くことはで
きないけど。話すのはとても流暢。Madiha は12月に移住してきたばかりで
英語のスキルは全くと言っていいほどなかった。三人の協同作業はそれぞれ
にとって自分の第一言語と第二言語を伸ばすのと後段言語学的会話をする機
会が多くあった。Madiha に関しては、アメリカの授業で文章を書くプロセス
がわかるようないい機会だった。
今は9年生になった Kanta はこう振り返る:
madiha には英語と urdu 両方で文章が書かれていくのを見ることができ、英
語ではこう言うのかとわかる機会が多かった。英語と urdu では文の形式も違
うからとても重要なことだ。例えば英語ではもっとたくさん言葉をたさなけ
ればいけないとか、彼女にとってはとてもいい勉強になったと思う。僕も
Urdu を伸ばすことができ、訳すのもうまくなった。新しい単語も増え、他言
語の間をいったりきたりする練習になった。
Madiha はリサさんの ESL のクラスの生徒になった。そこでも何回も英語と
Urdu で文を書く練習をたくさん行った。リサ先生が Urdu でも書いていいよ
と言ってくれると、英語の単語の意味をもっと考えるようになった、頭の中
はいつも Urdu で考えているから。そうしたら英語ももっと書けるようになっ
た。ここに来た時英語が全く話せなかったから、他の先生には「英語で話し
なさい」と言い続けたけど、リサ先生は私が urdu で話しているのを聞いても
何も言わなかった。このことが私はとても好きだった。だって英語がわから
なければ、私はどうすればいいの?Urdu と英語で話せるのはとても助かった。
Sulmana は物語を作成するプロセスの中で英語から urdu に訳す時の書記を務
めた。彼女は kanta の二言語の会話力と Madiha の urdu の幅広い語彙と文法
に触れることができとても助かったと言っている。Urdu に訳す時、いろんな
単語を忘れてしまっていたからちょっと難しかったけど、みんなのおかげで
私の語彙も増えた。Urdu を忘れてしまっていたことから、今は家で Urdu の
本を読んでいる。
この映像では Sulmana, Kanta, と Madiha が物語の Urdu 訳の作業中。
Sulmana と kanta が madiha とどう一緒に物語を完成させたかを説明している。
二言語の物語
2004から2005年にかけてリサさんは生徒に今度はもっとモラルか何
かを学べるテーマの物語を課題として出した。生徒の多くは二つの言語で書
くことを決めた、自分の第一言語と英語。すべての文は生徒自身を反映した
ものになった。課題を完成させるのに自分の今までの生活でもっとも大事に
してきたことをテーマとして書いたからである。Tomer は Tom goes to
Kentucky、という物語をヘブライ語と英語で書いた。Tomer は自分にとって
大事なことをテーマして書けることの重要差をこう述べる:
それはとても重要なことだよ、特に自分の第一言語じゃないときにね。はじ
めから完璧に理解できていないのだから、もっと理解できるようになりたい
と思えるのは大事だ。自分にとってつまらないことだったらどうでもよくな
るけど、興味を持てるものだったら頑張ろうと思える。内から思うことのほ
うがより自分へのプレッシャーになる。
Sulmana も同じように楽しかったことを語る。
書いているときとても楽しかった。二つの言語で書けて友達と一緒に書ける
のは楽しかった。
Kanta は自分の言語能力を使ってみんなに見せる機会ができたことをとても
大事だと言う。4年生でここに来た時、先生は私がどのぐらいできるのかを
全く知らなかった。クレヨンを渡されて塗り絵をしなさいと言われたときは
とても残念な気持ちになった。私はもっと違うことできるのに、もっとみん
なに見せられるぐらいのものを内に持っているのにと。物語を書いたときは
クレヨンと塗り絵よりももっといろんなことができることを見せることがで
きた。自分に自信がついて、私の存在を示せた。
生徒のコメントは Cummin が言う先生と生徒の間にできるアイデンティティー
の交渉が作る生徒が教育に最も集中できるような良い環境に関連してくる。
興味深いことにリサさんの ESL のクラスでほとんどか全く二言語で書いてい
ない生徒も周りの生徒が書く二言語の作品はとてもありがたいと言っている。
Bilal は urdu と英語で書くのはとても難しいから書かないと言っているが、
他の生徒がそうやって書くことに対して理解しているように見える。文の意
味をより深いものにするのに自分の第一言語を使用することが大事だと気づ
いている。Bilal はクラスに Urdu で書かれている物語を見て自分のアイデン
ティティーを再確認できるとプラスの影響があると言っている。
先生の役割:
リサさんは生徒が授業の内容の中に自分を反映できること、自分の声と表現
を自由にできることは先生の責任だと言う。先生は生徒のアイデンティティ
ーを壊すか認めるかの力を持っている。先生が自分の立場をどうとらえ、授
業を進めていくかは生徒が学業に効果的に打ち込めるかを決める。Madiha が
The new country を書いたとき、プラスの影響は先生に自分がどのような人
かどのようなところから来たのかを表現でき証明することができたこと。
このようなコメントは先生が持つ力をまた表に出している。先生は生徒が授
業の課題に力をいれているときに他の人に自分のことを知ってもらえるとい
う喜びを感じるような環境を作ってあげられるのは先生である。
Madiha: 先生が私たちのことを個人として大事にしてくれるから、私たちも
もっとやろうという気になる。最初は Hebrew と言う単語以外先生の言ってい
ることは理解できなかったけど、自分の言語で書いていいよって言ったのは
とても頭いいと思う。だって授業中何もしないなんてできないでしょ。
さらにリサさんは生徒が自分達の言語で書いているのはとても重要な観察と
評価の元になると言う。これらは教育の場面では基礎となる。リサさんは先
生としての目標は生徒のことを知ることとしている。そうすることによって
生徒の能力を引き出し自分の授業プランをたてることができる。
私の先生としてのこれからもずっと続く目標は私が知らない生徒のことを全
部知ること。それは言語的、文化的、と特にその生徒が一員のコミュニティ
ーを理解すること。両親、友達、信仰など。だから生徒が私のクラスに入っ
て来たら学ぶ者として、そして人としての生徒の側面をいろいろ発見したい。
研究ノートからリサさんがどうその目標を行動に移したかを Tomer と Gizem
が 2005 年に限られた英語で物語を作ったとき例から見る。二人は自分で選ん
だ三つの絵で物語を書く課題を出された。リサさんは自分の第一言語で書い
てと言った。(Tomer はヘブライ語、Gizem はトルコ語)Tomer は三つの絵を
繋げて一つの物語にした。Gizem はそれぞれ独立させた。リサさんは二人に
書いた言語で(第一言語)音読してと聞いた。
Gizem が読み終わるとリサさんは私(大学研究員)にトルコ語が全く理解で
きなくても、音読から読み取れたものを言った。声の抑場(語調)、トーン、
と句読点への注意をあげた。これらは生徒の進歩の記録として書き留め、リ
サさんが持っておく。
次に同じことを今度は英語でしてと聞いた。リサさん:じゃぁ、今度はでき
ることだけでいいからゆっくり英語で言ってみて。Gizem は英語で書いたこ
とを説明しようとした。
Lisa: とてもきれいだよ、じゃぁ次の話ね
Gizem: 中に帽子一つとうさぎ
Lisa: じゃぁうさぎは帽子の中にいるのね?
Gizem: それと外に行く
Lisa: 帽子から外に飛び出たのね?
Gizem: そう。うさぎはそれで嬉しいの。このつえは行く
Lisa: つえが動いているの?
Gizem: そう。
Lisa: それでうさぎは何をしているの?
Gizem: 外
Lisa: あぁ、つえが動いている時にうさぎは外に出ているの?
Gizem: そう。これこの子の星が行く。
Lisa: 星が回るの?
リサさんは私のほうに向いて、「この会話は彼女がどのように自分の考えを
整理しているのかを教えてくれているの。」それぞれのアイデアをとっては
完成された文章にしようとしているの。段落ごとにいろんな設定をしている
のがわかる。ここでは彼女は「ある暗い夕暮れに」で始めているから文章を
書く能力があることがわかる。今度は誕生日の絵を元に書いた文をできるだ
け英語で言ってもらった。
Gizem: 一つの誕生日会、ケーキ、チョコレート、いちご。机の上には帽子、
皿、ろうそく五つ。
リサさんは私にこう説明する:これは説明がとてもされているけど、何が足
りない?誰の誕生日会なの?彼女に第一言語で詳しく説明してもらう。
リサさんは Gizem に向いて:もっと話してほしいの。誰の誕生日会なの?も
っと理由について書いてほしいの。なんで外にいるの?
Gizem:夏なの。中は暑すぎる。
Discussion:
この記録とリサさんのコメントはリサさんがどのように生徒の第一言語での
書く能力がどのレベルなのかを知るために行ったことがわかる。生徒が自分
にとって意味のある、そして挑戦しなければいけない課題に取り組み、この
生徒のがんばりが先生にとっては生徒個人がそれぞれクラスに持ってくるス
キルと伸ばす必要があるところを発見できる。
二言語の使用は ELL の生徒だけではなく、第一言語が英語の生徒にも影響が
ある。2003と2004年に7年生のクラスに二言語の使用をしたところ、
リサさんはこう書き留めていた:
今年始めて、Urdu を話せない生徒が英語を第二言語としている生徒の言語習
得プロセスを理解し、受け入れている。二言語をクラスで使用すると ESL の
クラスに移動される生徒には「英語ができない」というイメージだけでなく
それ以外の意味も含まれる。二つ使用すると ESL というラベルを貼られるだ
けではなくなり、英語を第二言語として学ぶこととバイリンガルであること
がクラスの中では一般的になってきた。
結論
このケーススタディは先生には授業で使用する言語に関して選択肢があるこ
とを示している。一つの言語を使用しなければいけない環境でも生徒には自
分の第一言語を使用できる機会を与えると生徒が新しく学ぶ言語の習得と意
味をより深いところで理解できる。さらに、生徒が学校でこなす課題に対す
る自分との強い関係性が授業に生徒の生きた経験と興味を織り込むととても
強くなる。
集められたデータにはさまざまは切り口がある:
認知している自らの取り組み、アイデンティティーへの投資、メタ言語学認
識、言語間の交換。リサさんは先生の役割の意味は生徒にとっての学ぶ環境
を決め、さらに生徒の学ぶ人として、人としてのイメージを左右する力を持
つと述べた。リサさんは自分の先生としての最も重要な目標は生徒のことを
知ることだという。それですべて指導方法や授業の進め方を決めている。
いつもは自分の言語と文化はクラスの外においていかなければいけないとい
うことだった。しかし、それに反することをすると生徒に自分を表現する場
ができる。みんなのスキルが眠っているみたいなもの。私が言っていること
の証拠の一部分として私はそのスキルがクラスで生き返るとこを見てきた。
生徒の第一言語を使用するともう一つとてもいい影響がクラス全体にみられ
た。それはクラス全体が第一言語の使用に対してみんながシフトして受け入
れ、当然のように抵抗がなくなることだ。そうすると、バイリンガルの生徒
はクラス全員の知識に貢献でき、ELL の生徒は英語を知らないとい他の生徒
から認識されなくなる。リサさんが指導するクラスはみんなの第一言語を授
業構成に含め、生徒の学びの経験をより意味深いものにしながらそれぞれが
クラスに貢献できるものをそれぞれが尊敬できるような環境をつくる。
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