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こちら - 鹿児島大学医学部

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こちら - 鹿児島大学医学部
地域医療トレーニングキャンプ
2011in北山 報告書
実習目標
医療施設の見学だけではなく、地域住民との交流を通して地域社会を知る
ことで保健・医療・福祉の位置づけを考える。また、地方の食、自然など
位置
を体験し、地方の魅力も体験する。
このような活動から、離島やへき地を多く抱える鹿児島県の地域医療の現
状を知り、地域医療の意義や役割について考えてもらう。
また、医学科と保健学科、歯学科の学生の交流を通して、地域医療におけ
るチ ム医療 重要性に
るチーム医療の重要性についても考えてもらう。
ても考えてもらう
対象
地域医療に興味のある医学科学生、保健学科学生、歯学科学生
対象地域・実習場所・宿泊施設・参加費用
姶良市北山地区・北山診療所および北山地区・北山野外研修センター
2,000円
(食費・宿泊費含む)
実習期間
平成23年9月10日(土)~11日(日)
協力
姶良市役所・北山地区コミュニティー協議会・北山診療所・北山野外研修センター
・北山農産加工センター
指導教員
嶽﨑
俊郎(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科離島へき地医療人育成センター センター長
兼 国際島嶼医療学講座教授)
大脇 哲洋(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科離島へき地医療人育成センター
特任教授)
根路銘安仁(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科離島へき地医療人育成センター
新村
英士(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科国際島嶼医療学講座
長田
恵美(発生発達成育学講座
助教)
平佐田和代(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科国際島嶼医療学講座)
講師)
特任准教授)
参加学生
【医学部医学科】
4年生・・武久 幸代、時岡 紗由理、下大園 文野
3年生・・中井
年生 中井 絵美、鮫島
絵美 鮫島 浩嗣
2年生・・宇都 寛高、濵平 昴一、堂園 直樹、野元 翔平、古江 ナオミ
【医学部保健学科看護学専攻】
4年生・・宇都 亜輝子、丸山 千智、室 夏希
2年生・・遠矢 野乃花、原田 真衣、黒木 彩
【歯学部歯学科】
5年生・・井上結莉、中尾 寿奈
4年生・・中村 康大、松島 弘晃
実習内容
◎研修会「山間部過疎地に住む人々の保健を支える」
① 診療所のナースとしての役割
北山診療所 隈元看護師
②
③
③
④
⑤
⑥
姶良市包括支援センタ
姶良市包括支援センター
大窪保健師
歯科医師 三角先生
民生委員 溝先生
医学生(宇都 亜輝子、鮫島 浩嗣、宇都 寛高)
医学生(古江ナオミ)
肥後利治自治会長
行政の役割
歯科医のみた地域医療
民生委員からみた住民のニーズ
キャンプ体験者として思うこと
夏休み実習報告
自治会としての今後の展望
◎体験実習「北山住民との活動から北山を知る」
①グループワーク
4グループに分かれて住民の方に先生となってもらい共同作業をします。
作業の過程で地域の人に生活観、健康観などを聞いてみてください。
それらを通して、学生が地域で働く医療者はどうあるべきかイメージする。
・ としかさ(サツマイモ入りお餅)作り・・・夕食用製作
・ こんにゃく作り・・・夕食とお土産分製作
・ ソバ打ち体験・・・・翌日の昼食分製作
②交流食事会
北山地区で収穫・加工された食材を使った料理を紹介してもらい、地域の方々、医療・行政の方々
と一緒に食事をする。
③フィールドワーク(ライフストーリー聴取)
2名~3名の9グループに分かれて、一軒の患者さんのお宅を訪問し、北山地区住民から生の声を
聞く。訪問するのは、あらかじめ毛利先生から紹介頂いた各地区の患者さん宅である。
その人が(家族)が、どのような人生を送ってきて、北山でどのように暮らし、体(病気)についてど
のように考えているか、どのようなことが気に入っているか、今、困っていることは何なのかなど、
その人(家族)のことが、他の人に伝わるように多くのことを聞く。また、話したくなさそうなこと
は聞かないようにする。写真もたくさん撮影してきてくる。
その後の報告会で各グループ話し合って撮ってきたなかで最も有用な5枚の写真を使用し、訪問
させてもらった患者さんについて、全員の前で説明する。
北山診療所の方からコメントをもらうことで、学生の地域への理解、興味も深めてもらう。
実習の流れ
9月10日(土)
08:00
鹿児島大学医学部ピロティ前集合 貸切バスで出発
鹿児島大学医学部ピロティ前集合。貸切バスで出発
09:20 姶良市北山診療所到着(自己紹介、実習の説明、北山診療所見学)
10:30 北山診療圏バスツアー
(北山診療所、木津志出張診療所、中甑地区、山花地区、木場地区、堂山地区・
堂山出張診療所、県民の森)
12:00 昼食(木場出張診療所)
13:30 地域の人とのグル
地域の人とのグループワーク「北山住民との活動から北山を知る」
プワ ク「北山住民との活動から北山を知る」
としかさ作り、こんにゃく作り、畜産体験
15:30 宮脇公民館から北山野外研修センターへ移動→自由行動
17:00 研修会「山間部過疎地に住む人々の保健を支える」
19:30 交流食事会
21:00 片づけ後シャワー、就寝
9月11日(日)
07:30
09:00
12:00
13:40
14:40
15:30
起床 朝食、出発準備
フィールドワーク(ライフストーリー聴取)
フィールドワーク報告会
昼食、修了証書授与、集合写真撮影
北山診療所出発
大学到着後、解散
9月10日(土)
08:00
鹿児島大学医学部ピロティ前集合、貸切バスで出発
09:20
姶良市北山診療所到着(自己紹介、実習の説明、北山診療所見学)
10:30
北山診療圏バスツアー
木津志出張診療所、中甑地区、山花地区、木場地区、堂山地区・堂山出張診療所、県民の森
12:00
13:30
昼食
木場出張診療所
地域の人とのグループワーク「北山住民との活動から北山を知る」
としかさ作り体験
こんにゃく作り体験
そば打ち体験
17:00
19:30
研修会「山間部過疎地に住む人々の保健を支える」
交流食事会
21:00
片づけ後、就寝
9月11日(日)
07:30
起床 朝食、出発準備
09:00
フィールドワーク(ライフストーリー聴取)説明、出発
09:20
フィールドワーク(ライフストーリー聴取)
12:00
フィールドワーク報告会
13:40
昼食 修了証書授与
昼食、修了証書授与
14:40
北山診療所出発
集合写真
学生レポート
実習後の感想
「地域医療トレーニングキャンプ2011in北山レポート」
医学部医学科4年 武久 幸代
学士編入してから2年が経過しましたが、そのほとんどが医学の勉強と部活・遊びの毎日でした。この
間、地域医療に対する思いを語りあうことや、患者さんと交流する機会が余りなかったので、今回の
キャンプはとても意義深いものになりました。入学当初の、医療に対する思いを、再認識するよい機
会となりました。
私は、岸和田市役所で10年半働き、その間、国民健康保険料の収納事務、岸和田市民病院(400床)
での医療機器購入などをしていました。岸和田は、大阪市内に比べると田舎なので、医師の確保が
困難な地域です。岸和田市民病院では、産婦人科医師がいなくなり、産科が閉鎖したままです。また、
隣町の忠岡町立病院は、経営難のため閉鎖し、その50床を岸和田市民病院に移管しました。私は、忠
岡町の医療機器を買取る業務を行いました。病院の経営は難しい、でも、とてもやりがいがある。病
院で働き続けたい、というのが、医師を目指したきっかけでした。
行政で働いていた私が 将来医師となり地域医療とどう関るのか まだ明確ではありませんが 深く
行政で働いていた私が、将来医師となり地域医療とどう関るのか、まだ明確ではありませんが、深く
考えるきっかけを頂いたと思っています。スタッフの皆さん、地域住民の皆さん、毛利先生、北山診療
所の皆さん、姶良市職員の皆さん、ありがとうございました。
<キャンプで学んだこと>
Q1 へき地の人たちの健康を守るために医師ができることは何か?
Q2 地域の人々に信頼される医師になるにはどうしたらいいのか?
A 地域の特性を把握し、地域のニ
地域の特性を把握し、地域のニーズを知ること。
ズを知ること。
KeyWord
診療所と市中病院との連携、チーム医療、予防医療、行政との連携、住民参加
<感想>
○北山診療所
国民健康保険直営診療所の存在を、知りませんでした。地域の住民にとっては健康維持・交流の場と
して必要不可欠な場所だろうと思いました。木造で、温かみのある建物でした。出張診療所も、工夫
が らされ
がこらされている印象を受けました。ぜひ、6年生の実習で訪れて、平日の様子を見てみたいと思い
印象を受けました ぜ
年生 実習 訪れ
平日 様子を見 みた と思
ました。その時には、毛利先生ともっとお話したいと思います。
○食、文化、自然
蒲生のクスの木しか知らなかったので、色々経験できてよかったです。
○地域の住民との交流
そばうちを教えてくれた方々 田中延子さん 清水さん 皆さん個性的で明るくて 本当に楽しかった
そばうちを教えてくれた方々、田中延子さん、清水さん。皆さん個性的で明るくて、本当に楽しかった
です。パワーに圧倒されました。
○講演
看護師、民生委員さん。地域住民との密着度合いが強くて、岸和田とは全く違うと思いました。住民
の数が少ないからこそ大変なこともあるだろうし、一方できめ細やかな対応が可能になるのかも、
と思いました。
○他職種との交流
皆の布団を美しくベッドメイクしてくれた看護学生さん、真面目な歯学部生さん、などと交流して、皆
さんとてもしっかりしてらっしゃる・・・と思いました。看護の最高学年の皆さんのコミュニケーション能
力の高さも感じましたので、私も学んでいきたいと思います。さらに、歯科医との連携についても、今
後は意識して考えてみたいと思いました。
「地域医療トレーニングキャンプを終えて」
医学部医学科4年 時岡 紗由理
今回の実習の2日間は北山の医療を学ぶとともに地域の魅力も思い切り堪能でき、とても充実した2
日間でした。さまざまな活動を通して北山を体感したのですが、私が学んだことは主に①北山の魅
力②人々の健康への多方面からのアプローチ③理想的な地域医療の3つです。それぞれについて
書いていきたいと思います。
①北山の魅力
北山の魅力は一口に言えば、豊かな自然と温かい人々だと思います。スーパーもコンビニも近く
にないこの地域は住むには不便ではないかなと思ったのですが、住民の方はここをとても気に入っ
ているようでした。自分の食べるものは自分で作る、近所の人と分け合う、そういった生活をしてい
らっしゃっていて、自然のなかで自然とうまく付き合って生きていました。豊かな自然のなかでとれ
た食べ物はとてもおいしかったです。また、地域のみなさんは私たちをとても快く迎えてくださり、
気さくに話してくださって、それもまた魅力の一つだと思います。
②人々の健康への多方面からのアプローチ
今回の実習は医学科、保健学科、歯学科の3つの学科合同で行われ、そのことが私の視野を広げ
てくれました。また、包括支援センターの方や民生委員の方、自治会長さんのお話も伺うことができ、
多方面から人々の健康が支えられているということがわかりました。病院内だけでなく、地域全体と
して連携して医療が成り立っていることを実感しました。また、北山診療所のスタッフのみなさん、自
治会長さん、包括支援センターの方、民生委員の方はそれぞれお知り合いのようで、地域という小さ
なコミュニティであるからこそ、多職種での連携が取りやすく、包括的な医療ができるのだろうと思
いました。
③理想的な地域医療
北山診療所では素晴らしい医療が行われているのだと思います。住民の方々の毛利先生や看護
師の方々に対する信頼がそれを如実に物語っていました。こんなにいい先生はほかにはいないとみ
んなに慕われ 診療所があるから病気にな たとしても大丈夫と住民に安心感を与える まさに理
んなに慕われ、診療所があるから病気になったとしても大丈夫と住民に安心感を与える、まさに理
想的とも言える医療が行われていると思います。毛利先生はマタニティ(母親的)なアプローチを実
践することを念頭に置いているそうです。看護師さんもその考えに則り、患者の気持ちをくみ、どん
なときも患者を責めたり見離したりしないとおっしゃっていました。どんな患者も自分の子供のよう
に守る、そういう医療スタッフの熱い心が患者さんにも伝わっているのでしょう。このようなきめ細
かな医療ができるのは地域医療だからこそだと思います。都会の病院では患者さん一人ひとりの生
活環境や人柄を把握することは困難です でも北山では気になる患者さんがいればこちらから電話
活環境や人柄を把握することは困難です。でも北山では気になる患者さんがいればこちらから電話
をかけたり出向いたりするし、患者さんの家族や生活環境、性格も医療スタッフの方は把握しておら
れます。医師が患者の病気を治すというのも医療の一面なのでしょうが、その根底には人と人との
関わりがあるということを思いました。
この2日間で私は北山の人の温かさを身に染みて感じました。地域愛あふれる地で暖かな医療が
行われている、そんな感じがしました。地域医療とはこんなに素敵なものなのだと初めて知りました。
私は将来どの地で働くことになるかはわかりませんが、人と人との関わりあいを大事にして、患者さ
んに寄り添い、頼りにされる毛利先生のような温かな医師になりたいです。
最後になりましたが、このように素晴らしい体験をさせてくださった離島へき地医療人育成セン
ターと国際島嶼医療学講座の先生方やスタッフの皆様、北山診療所の方々、北山の皆様に感謝いた
します。
「北山トレーニングキャンプ感想」
医学部医学科4年 下大薗 文野
9月10・11日に第三回北山トレーニングキャンプに参加しました。前期での講義をきっかけに初めて参
加しましたが、医療の現場を生で感じ、普段は学べない大変貴重な経験をさせていただきました。
私が最初に衝撃を受けたのは、行きのバス内での注意でした。バスはコンビニに寄り、先生が飲み物
等を準備していくようにおっしゃったのです。北山地区はへき地とは聞いていましたが、商店はおろ
か自動販売機もほぼ皆無なほどとは思っておらず、自分の想像とのギャップに驚きました。今まで講
義の中で幾度となく使ってきた「へき地」という言葉でしたが、その意味が現実味を増した瞬間でし
た。
次に思ったのはそんな地域で暮らすのは不便で大変だろうということです。しかしこれも少し違っ
ていました。
1日目のバスツアーは確かに大変でした。いくつかの地区の間は細い山道を十数分かけて移動しまし
たし、家と家との間が離れているところも多かったです。公共のバスが走っているということですが、
それも1日に数本しかありません。車やスクーターなどのないご高齢の方はどうやって暮らしている
のだろうかと疑問に思いました。
その疑問が解消されたのは2日目のことでした。私は看護2年の原田さんと一緒に山之内ミヨ子さん
宅を訪問しました。買い物について伺うと、山之内さんは不思議そうな顔になりこう答えてください
ました。買い物は特に必要ない、と。山之内さんは週末に娘さんが訪ねて来たときに外食するついで
に買ったりするだけで、食べ物も冷凍してあるものと採れた野菜が中心なので特別買い物に行くこ
ともないそうなのです。私はそれを聞いて初めて、この質問自体が自分目線だったことに気がつき
ました。私は無意識のうちに、コンビニでいつでも買い物できる自分の生活と比べていたのかもしれ
ません。しかし北山の方々は、私とはまた違うものに重心をおいて生活しているのだと分かりました。
今回の実習で一番印象に残ったのも、山之内さんのお宅を伺って話を聞いたことでした。
お宅に入って最初に目についたのは、壁に貼ってあった大きな写真です。そこには青々と茂った田ん
ぼを背景に、今年亡くなったばかりのご主人が写っていました。ご主人は自宅で看取られたとのこ
とでした。この北山で在宅医療ができたことにも驚きましたが、なんと末期がんと宣告されてから3
年の間、最期まで自宅で過ごされたそうです。お話をうかがっても話題の多くは自然とご主人のこ
とになり 寝ていても畑仕事をしていると見に来て指示を出したり 訪ねてきたひ孫を抱いて可愛
とになり、寝ていても畑仕事をしていると見に来て指示を出したり、訪ねてきたひ孫を抱いて可愛
がったりといった日常の様子を語ってくれました。在宅で看ていく中で大変なこともあっただろうと
思いますが、そのことはほとんど感じさせず、家で一緒に過ごした時間のことを語る山之内さんを
みていると、北山の人たちが大事にしている日々の生活が見えてきたような気がしました。そして
それを支えているのが、毛利先生たちの「地域目線」の医療だということにも気づきました。
このキャンプを通して、へき地と呼ばれる地域に住む人々の温かさに触れ、地域社会を支える医療
の存在を肌で感じることができました。こういった医療もあるのだと知ることが出来たのは、私の今
後の人生において大きなことだったと思います。今回このような機会を与えてくださった先生方、
北山の皆さん、本当にありがとうございました。
「北山キャンプ感想文」
医学部医学科3年 中井 絵美
学士編入で鹿児島大学に入学してもうすぐ1年が経とうとしています。住民票を奈良県から鹿児島
県に移し鹿児島県民になったものの地域の方々と接したり、鹿児島の文化などに触れ合う機会はほ
とんどありませんでした。そのため、北山キャンプに参加することで地域医療を学ぶと共に、私の全
く知らない地域の人々のことを知り交流ができるようになりたいという思いで参加しました。
2日間のキャンプで印象的であったことを書きたいと思います。
1日目のこんにゃく作りはとても楽しみにしていた活動の1つ
でした。こんにゃくが大好きなので実際に自分たちで作れる
ということでとても期待していました。
当日は、茹でたこんにゃく芋の皮をむいたり、ミキサーにかけ
たり、手でこねたり、再度茹でたりという工程でした。こんに
ゃく作りができたこと、出来上がったこんにゃくが美味しかっ
たことに大満足でした。
このような満足のいく体験ができたのは、北山のももの会の女性の方々が予め用意をして下さり、
丁寧に教えて下さったおかげでした。こんにゃく作りの中で、こんにゃく芋の栽培方法、こんにゃくの
色についてなど様々な質問に対して丁寧に答えてくれたり、私がこんにゃく好きである理由などを
ニコニコ聞いてくれました。こんにゃくを茹でる間は休憩時間としてお茶とお菓子などを用意してく
れていました。至れり尽くせりの時間でした。
ももの会の方々の優しさや思いやりに触れ、こんにゃく作りの楽しさと充実感を感じ、私もこのもも
の会に加入してこんにゃく作りをしていきたいとも思うほどでした。このように年を重ねても地域の
人々が寄り集まり社会的活動を営むことは生きがいや充実につながりとても良いことだと思いまし
た。
2日目のフィールドワークでは90歳の一人暮らしの女性の家をたずねました。細い林道を車で走り、
周囲にはその家だけがポツリとありました 周囲に街灯や家はなく 夜は真 暗であり そこで1人で
周囲にはその家だけがポツリとありました。周囲に街灯や家はなく、夜は真っ暗であり、そこで1人で
暮らすのは私にとって寂しく、怖いことだと感じました。このような所に一人で暮らすのは寂しくな
いのだろうか、そして町や民家から離れていて不便ではないのだろうかと思いました。
しかし、フィールドワークでこの女性と2時間ほど話をするうちに、この女性がここに住み続けること
に納得しました。女性は70年間この家に住み続け、人生の大部分をこの家で過ごしていました。現在
も、家を奇麗に保ち、庭で鶏を飼い、花を育て、池で鯉や金魚を飼い、この家で彼女の生活が営まれ
ていました 家でテレビをみたり 家から絶景の緑の山々を眺めたり 鶏の卵をとり 花や鯉の成長を
ていました。家でテレビをみたり、家から絶景の緑の山々を眺めたり、鶏の卵をとり、花や鯉の成長を
楽しみにしていました。
一見すると不便そうで寂しそうな家での生活は、とてものどかで充実したものでした。高齢者が住
み慣れた場所にできる限り長く住むことができるように支援することも地域の医療や福祉だと感じ
ると同時に、そのためには、医療者は患者一人一人のバックグラウンドを理解するが重要性だと感じ
ました。
この2日間は北山の魅力を感じ、北山の人々の優しさに触れ、大好きな場所になりました。また、北山
に住む人々に求められる医療を実践している医療者に沢山話を聞くことができました。その地域や
そこに住む人々が好きであり、興味や向上心を絶えずもって医療を実践できる医師を目指そうと思
いました。
「北山トレーニングキャンプに参加して」
医学部医学科3年 鮫島 浩嗣
9月10、11日、私は離島へき地医療人育成センタ―の企画である地域医療トレーニングキャンプ in
北山に参加させていただきました。私は一昨年にも参加したので本企画はこれで二回目となりまし
た。
参加動機は前のこの企画で地域における歯科医療や北山での地域医療について多くを学ぶこと
ができ、なにより地域の温かい方々とふれあうことができたからです。二度目となる今回もまた新し
いことを学べることを期待して参加しました。
当日、北山に到着して先ず、地域を案内してもらいました。先山さんの案内は面白く、二度目の参
加なのでいろいろ思い出しながら、楽しく見ることができました。
お昼には地域の食材を使用したお弁当を美味しく頂いた後、文化体験ということで餅つき「としか
さ」作りを体験させてもらいました。
まず、としかさを準備してくださった隈元さんのお宅に驚きました。木場の出張診療所のように昔
ながらの土間とかまどのある家で隈元さんの御家族が迎えてくださったのですが、大きな古い造り
の農家に牛舎と小屋があり、かまどでは薪を燃やしてもち米の準備をしておられました。このような
古い家屋を初めて見たというわけではないのですが、四人もの方がこのような家屋でしっかりと生
活している様を見て感動しました。解放感のある玄関で高い土間の縁に腰をおろしてお茶をいただ
くのは気持ちがよかったです。私は餅つきの体験は初めてで、としかさのことも知らなかったのです
が
が、皆さんの動きを真似て最後にはある程度こなすことができたように思います。いつも食べるだ
が
けの餅も蒸かして(これは先に準備してもらいましたが)、突くのは大変な作業なのだとよくわかりま
した。田畑を耕し牛を育てて暮らす農家の方々の生活を少し実感できたように思います。
夜、食事の前の先生方の講演では毛利先生を始め、地域で働く看護師さん、保健師さん、歯科の先
生、民生委員の方のお話でした。地域医療の在り方を母と子の関係になぞらえ、マタニティーの医療
として地域で実践されようとしていることや実学としての医療であり地域特異性を念頭において患
者のニーズを意識するというお話、医療弱者となりがちな患者へのアドボカシーの医療の実践例、
地域包括支援センターの活動、医師も歯と口の健康に対して情報を発信する姿勢や地域における民
生委員の方々の役割など勉強になり将来覚えておきたいと思いました。
食事はとっても美味しかったです。唄や太鼓の余興にサプライズな遠矢さんの太鼓もあり、大変盛
り上がって楽しかったです。肥後さんとお話をさせてもらいましたが、もっと地域の方々とお話をし
たかったです。
たかったです
二日目の地域の方を訪問にてのお話では、北山にずっと住んでおられる男性にお話しを聴きに伺
いました。その方は目を患いこの数年で視力をほぼ失ったにも関わらず、それを窺わせない非常に
元気な方でした。中国に行ったお話が主でしたがその中で、男性が北山の地で独居でありながらも
野菜を育て、のびのび生活と暮らしているのは、よく訪ねてくれる娘、息子、地域の方、訪問して下さ
る先生や看護師さんの助けもあってのことであり、紹介して下さった看護師さんとの対応や訪看で
の種まきの話などからもそういったことがうかがえました。
最後になりますが、今回のトレーニングキャンプでも多くのトピックに加え、さまざまな地域の方と
ふれあい、歓迎してもらいました。緑豊かな地域と温かい人々に囲まれ楽しく過ごすことができまし
た。今回の企画を用意して下さった離島へき地医療人育成センタ―の方々と北山診療所、北山の地
域の皆さま、本当にありがとうございました。
「トレーニングキャンプin北山 感想文」
医学部医学科2年 宇都 寛高
僕は去年もこのトレーニングキャンプin北山に参加している。去年の僕は地域医療に興味を持ち、
地域医療に関する企画に積極的に参加していた。その中にこのキャンプも含まれていた。僕はこの2
回のトレーニングキャンプで、この企画は他よりも患者・住民の視点が多く、その視点から医療を見つ
められるという印象を持った。医療者の視点から見た勉強はこれから沢山機会があると思うので、
このような患者や住民からの視点での勉強の機会はこれからも大切にしたいと思う。
今年のキャンプでは去年勉強できなかったことが沢山あった。その中でも一番大切だと思ったの
が、歯科と医科の連携の大切さだ。僕は今まで歯科と医科は全く別の領域で、歯科に関してはほと
んど何も知らなかった。そして、知る必要もあまりないと考えていた。今回のキャンプでの講演には
歯科の先生による「歯科から見た地域医療」というものがあった。歯、そしてよく噛むことがどれだ
け高齢者の健康に寄与するのかがよくわかり、特に奥歯の役割は噛むこと以上に頭部を支える役割
が大きいことに驚いた。歯がないことで頭部の支えの大部分を失い、頸椎に大きな負担をかけるこ
とで寝たきりになりやすくなるという事例のように、地域医療では身体と歯は分けて考えることは
できないということがわかった。
また、今年のキャンプでは個人情報の取り扱いの難しさの一部を実際に体験することができた。僕
はケースワークの中で問題患者と診療所の橋渡しとなった話を聞き、それをグループ発表で発表し
ようと思った。しかし、発表の直前に内容に個人情報が多く含まれていることに気がつき、特に問題
が
が
患者とされた方の情報についてはどこまで出していいのかわからなかった。「問題患者」の言い回し
についてもとても悩んだ。結局、発表しながら出すべきではない個人情報と思われる部分は発表内
容から除いていった。話しながらの作業だったので途中でパニックになり、発表はさんざんなものに
なってしまった。個人情報の漏洩が大きな問題になる現在、個人情報は管理が難しいというのは知
る機会は多い。しかし、個人情報の使用も同じくらい難しいということがこれでよくわかった。
僕がトレーニングキャンプで楽しみにしているのは勉強の他にもう一つある。それは料理だ。北山
地区で採れた食材は本当に新鮮で美味しい。特に米は他とは違うさっぱりした甘みがあるように感
じた。北山地区出身の県外に住む人の中には、わざわざ北山から米を取り寄せる人もいるそうだ。
今年初めて食べたのが、「あんこかん」と「としかさ」だ。あんこかんの見た目はようかんだが砂糖は
使っておらず、小豆の甘さだけで素朴な味わいだった。食感はようかんと言うよりも、かるかんのな
かのあんこに近い
お茶に合うお菓子だった としかさはさつまいもが練り込んである餅だ 普通の
かのあんこに近い。お茶に合うお菓子だった。としかさはさつまいもが練り込んである餅だ。普通の
餅よりもやわらかく、きなこやあんをつけて食べる。餅なのでボリュームはあるし、甘さ控えめなの
でご飯の代わりにもなると思う。
今年も充実した内容のトレーニングキャンプだった。
来年もあるのなら、ぜひ参加したいと思う。
「『地域医療トレーニングキャンプin北山』を終えて」
医学部医学科2年 濵平 昴
昴一
今回このキャンプに参加させていただいたきっかけは、去年参加したクラスメートの話を聞いたこ
とです。「行ったことないし時間もあるし」と誘われるがまま申し込みましたが、正直、自分が地域の
方々とスムーズにお話をすることが出来るだろうか?という不安な気持ちもありました。
しかし、実際に行ってみてその不安は一掃されました。
一日目のグループワークでは、そば打ちをしました。なかなか粉がまとまらず苦労しましたが、地域
の方々やはじめなかなか話せなかったほかのメンバーとも楽しい時を過ごすことができました。
グループワークのあとの研修会では、貴重なお話を沢山聞かせていただきました。
その中で一番印象に残ったのは、「maternity care」の話です。
Maternity―母性:母親は我が子を必死で守ることが、地域医療に大切なマインドだという話でし
たが、例として、
1:どんな子供でも守る―どんな患者でも看護していく
2:力を借りて子供を守る―地域の中での連携を図っていく
3:子供を教育する―診療のみならず、予防教育も充実させ
ていく
4:partnerを探す―次の世代にも1~3を続けていけるように
働きかける
といったものを挙げながら、話をされており、自分が地域医療に関わって
いく上で、持っておくべき心構えをまた一つ新しく提示されたと思いました。
二日目のフィールドワークでは、訪問したお宅のご主人があらかじめ自分たちに話をするための資
二日目のフ
ルドワ クでは 訪問したお宅のご主人があらかじめ自分たちに話をするための資
料を細かく作っておられたことに最初驚きました。そのあともいろいろ病気をされたことや、奥様の
ことなどをまるで自分の祖父母の家に帰ってきたかのような、ゆったりとした雰囲気でお話をする
ことができました。
お話の中で北山診療所の今昔についても語ってくださいました。昔は病気になっても診療所ではな
く姶良市内の病院に行ったほうがよかった時期もあった。しかし毛利先生が赴任されるようになって
からその状況が大きく変わった 地域のために出張診療所も作ったしそこでの健康教室といった予
からその状況が大きく変わった、地域のために出張診療所も作ったしそこでの健康教室といった予
防医学への取り組みも進んでいるというお話でした。将来地域医療に携わる者として、常に地域の
ことを必死で考えて行動を起こすことがとても大事なのだと切に感じました。
日頃学校では体験できない地域医療の実際を診療所・患者・地域といった多くの視点から感じ取れる
ことができて、この二日間はとても有意義なものになりました。このキャンプを企画してくださった
大学の先生方、北山診療所の皆さん、そして北山地域の皆様、本当にありがとうございました。
「トレーニングキャンプに参加して」
医学部医学科2年 堂園 直樹
私は、今回初めてこの北山キャンプに参加した。都会での医療よりも地域医療に興味があり、早い
時期に、一度、医療体制の恵まれていない地域で実習してみたいと考えていた。そのときに、昨年参
加した友人からの勧めがあったこと、そして、部活の先輩方が過去多数参加されていて、北山の様子
などを話してくださっていたのを聞き、実際どうなっているのか自分の目で確かめ、肌で感じたいと
思ったことが、今回参加しようと決めた動機である。
1日目、まず北山診療所を見学させてもらった。木をふんだんに使った新しい建物には、診察室、薬
局、レントゲン室などがあり、診療が十分できる態勢が整えられていた。医師は毛利先生お一人、そし
て3人の看護師さんで運営されていた。次に、バスで北山の各地区の出張診療所を回った。木津志、
堂山、木場の3か所だ。どこも、北山診療所から少し離れた、公民館の一角や廃校となった小学校の
校舎などを利用して、地域住民の診察を行っているとのことだった。バスでの移動を終えた後は、農
産加工センターに向かった。私のコースはそば打ち体験であった。人生初のそば打ちであったが、係
の方に「こね方がいいですね」と褒めていただいた。また、センターでは北山でとれた農産物を使っ
た味噌なども作っているということを聞き、まさに「地産地消」の模範的な取り組みだと思った。笑
顔が溢れ、楽しいひとときだった。
2日目は、ライフワーク調査で、2人一組になって実際に住民の方のお宅にお邪魔した。私の伺った
お宅の方は1人暮らしをされていた。数年前から膝のリハビリをしておられ、週2回の出張診療と、月1
回の包括支援センターによるリハビリ指導が本当に助かっているとおっしゃっていた。また、北山で
ビ
が
の生活の様子についても話を伺った。北山は住民の結びつきが強く、昔は農作業やかやぶき屋根の
補修など、住民全員が集まって協力してやっていたそうだ。今は農作業も機械化が進み、水道、ガス
なども整備され生活も少しは便利になったものの、住む人、特に若い人が少なくなり、どこか寂しい
面もあるとおっしゃっていたのが印象的だった。北山で生まれ育った若い人が帰ってこない最大の
理由は、「仕事がなく、生計を立てられない」ということだ。確かに働くには厳しい環境ではあるが、
豊かな自然と 住民のみなさんの強い繋がりのある北山なのに 本当にも たいないという歯痒さ
豊かな自然と、住民のみなさんの強い繋がりのある北山なのに、本当にもったいないという歯痒さ
を感じた。
この2日間は、北山の地で暮らしている住民のまさに生活そのものを見た、という感じがした。そ
こには、都会のマンションなどには絶対にない、住民の強い繋がりがあった。そして、北山診療所がそ
のつながりに自然と溶け込み、住民目線の医療を北山に提供している、診療所が住民にとっての大
きな安心になっているということを実感した 今回の北山キャンプでは 書き切れないほど多くのこ
きな安心になっているということを実感した。今回の北山キャンプでは、書き切れないほど多くのこ
とを学ぶことができたが、まだまだ学べなかったこと、不十分なところもたくさんあったと思う。来
年も、この北山キャンプが実施されれば参加したい。そしてそのときには、今度は別の視点で北山を
見て、新しいことがまたたくさん学べるように頑張りたい。
「地域医療トレーニングキャンプ2011in北山に参加して」
医学部医学科2年 野元 翔平
今回、この北山トレーニングキャンプに参加しようと思ったきっかけは、同じサークルで前回の参加
者の話をいくらか聞き、面白そうと思ったからだった。北山という地名を耳にしたことがなかった私
は、鹿児島大学医学部キャンパスからバスで1時間と少しで着くという事実に驚くと同時に、北山の第
一印象が、まさに自然に溢れた場所であり、コンビニが近くにあるような自分の実家とは大違いだ
と感じた。
キャンプ1日目に、そばうちを体験させていただいたのだが、生地を作る際に、「耳たぶの柔らか
さ」になるまでこねるのがとても苦労した。地元の方の手慣れたこね方をみて、ただ力任せにやる
ものではないことを感じた。とても良い体験だった。体験後、付き添っていただいた方々の作ったお
菓子をいただいた。羊羹のようなもので、お茶にとても合い、まったりとした時間を過ごすことがで
きた。
その日の夕方、研修会として「山間部過疎地に住む人々の保健を支える」をテーマに北山の住民
の保健に関わる方々のお話を聞いた。北山診療所では、医師1名、看護師3名が主に勤めておられる
そうで、レントゲンや薬なども主に3人の看護師で行っているとのことだった。また、北山には出張所
が3か所あり、自宅から診療所までの移動が難しい住民たちのために、隔週1回そこで診療を行い、さ
らに、訪問診療も行っているそうである。独居老人が多い北山に合った診療体制が整っていること
にとても驚いた。これなら病院のない北山の土地でも安心して暮らせると思うと同時に、これも毛
利医師ならびに看護師の方々、その他多くの方々の北山を愛する思いおかげなのだと思った。
キャンプ2日目には、北山の住民のお宅を訪問した。直前まで名前も知らなかったため少し不安な
気持ちもあったが、いざお宅を訪問してみると、快く自分たちを迎え入れてくださり、これまでの生
き方や病気のこと、今の生活の様子についてなど様々なことを語ってくださった。相手側にとっても、
事前に許可をいただいているとはいえ 全く面識のない私たちに対してライフスト リ を語るとい
事前に許可をいただいているとはいえ、全く面識のない私たちに対してライフストーリーを語るとい
うのは、少なからず不安があったと思うのだが、そんなことは少しも感じさせない対応で、さらに別
れの際には、「将来、良いお医者さんになってください。」という言葉までいただいた。北山の住民の
暖かさを直に感じることができたとともに、期待に十分こたえられるよう今後の勉学に励む気持ち
がより一層高まった。
今回、北山トレーニングキャンプに参加できて本当に良かった。北山の保健、医療を支える方々の、
今回
北山トレーニングキャンプに参加できて本当に良かった 北山の保健 医療を支える方々の
まるで親が子に対して抱くような思いを感じることができ、また、そういった方々に対する住民の信
頼度の高さも十分感じられた。今後の、北山の医療体制の充実とさらなる発展、そして他の地域でも
こういった「元気なふるさと」がもっと増えてほしいと思う。
最後に、この活動に携わったすべての方々、本当にありがとうございました。
「地域医療トレーニングキャンプ2011in北山 感想文」
医学部医学科2年 古江 ナオミ
今回北山キャンプに初めて参加して、とても楽しい時間を過ごすことができました。1日だけの参
加でしたが、バスツアーで北山を案内していただいたり、そば打ち体験をしたり、研修会で勉強し、食
事会もとても楽しいものでした。
私は姶良市の加治木町出身ですが、北山の名所や歴史などはほとんど知らなかったので、バスツ
アーでガイドさんの説明を受けて勉強になりとても楽しかったです。そば打ち体験も初めてして、も
ともと料理が好きなので楽しかったです。北山でとれたものから味噌やたれ、お菓子を数々つくられ
ていることを聞き、地元のものを大切にされていることを感じました。
研修会では、看護師さんから貴重な事例を聞いて、問題のある患者さんと向き合う時の対応の仕
方について考えさせられました。保健師さんのお話から、北山地域の方々のために多くの対策がな
されていることを知りました。民生委員の方のお話を実際に聞いて、今までおぼろげだった民生委
員の仕事についてよく理解することがました。歯科の先生の話をうかがって、体の健康は口から、と
いうことを聞き、予防医学と歯科との関係についてとても興味がわきました。自治会長さんの北山
地域の医療に関するお話も聞けて、とてもよかったです。
私自身、8月末からの実習報告をさせていただきましたが、報告をまとめながら、北山診療所で毛
利先生のもとでとてもよい実習をさせていただいたことに改めて感謝しました。
食事会では初めて食べるあゆの塩焼きの味に感動しました。また、手作りのこんにゃくやとしかさ
もとてもおいしかったです。地域の方皆さんで用意していただいた食事会はとても楽しかったです、
ありがとうございました。
この北山キャンプで本当によかったと思うのは、自分と同じように地域医療に関心があるたくさ
んの人と知り合うことができたことです 普段他学部 学科の人と仲良くなる機会がほとんどなく
んの人と知り合うことができたことです。普段他学部、学科の人と仲良くなる機会がほとんどなく、
今回の北山キャンプで知り合ったみなさんとこれからも連絡をとることができたらと思います。地域
医療に対する考えを聞くことができて、とてもよい刺激を受けました。
この北山キャンプのために働いてくださった多くの方々に心から感謝しています。行く前には考え
られなかったほど楽しい時間を過ごすことができてとてもよい思い出となりました。
私が参加した内容については 特に改善点は思いつかないです すばらしいキャンプだったと思
私が参加した内容については、特に改善点は思いつかないです。すばらしいキャンプだったと思
います、本当にありがとうございました。
「地域医療トレーニングキャンプin北山に参加して」
医学部保健学科看護学専攻4年 宇都 亜輝子
今年もまた北山の季節がやってきた。気づけば今年でもう3回目の参加である。現在自分は4年生
であり、来年からは看護師として働くことになる。実際に看護師として働く前にもう一度北山キャン
プに参加して、地域医療とは何か・看護とは何かと考え直したいと思い今年も参加を決意した。
今年は初めて「としかさ」作りにチャレンジさせてもらった。「としかさ」という名前を聞いたことも、
実際に臼と杵を使っておもちをつくことも初めての経験でとてもわくわくしていた。一緒におもちを
丸めながら話をしたり一緒に笑ったりと地域の人と時間を共有することで北山の雰囲気を実際に肌
で感じ、北山の暮らしを実感することもできた。人と関わる上ではまず相手を知るということが大切
である。知るためには「他からの情報を得る」ということも大切であるが、「時間を共有し、その中で
相手のことを知る」ということが何よりも重要なことであると私は考えている。これは看護におい
ても同じであり、カルテの情報だけではなく、一緒に話をし、共に笑い、時間と共有するこということ
が患者さんのことを知る上で重要となってくる。実際に北山に住む方々と一緒に作業をするという
このグループワークを通して「時間を共有することは相手を知るということへの一歩である」とい
うことを改めて感じた。
看護の起源は「実践としての看護は、洞窟にすむ人たちの間で母親が病める子供の額を小川の水
で冷やした、漠とした過去に遡る」とウィリアム・オスラー卿は述べている。つまり、看護の起源は「母
親」にある。今回、「マタニティ」という言葉を毛利先生や看護師の方々が何度も使っていた。特に、
が
「アボドカシーに重点を置いた看護」という話において、地域住民の「母親役」になるということは、
まさに看護における基本であり看護師に最も求められていることであると感じた。看護の起源が「母
親」であるならば、看護師にとって必要なものは母性であり患者にとっての母親役となることは必
須である。今回、訪問をさせていただいたある女性の方は「診療所の看護師さんが一緒にいてくれ
るのが安心」とおっしゃっていた。昨年・一昨年に訪問させていただいた方も同じことをおっしゃって
いた
いた。一緒にいるだけで安心できる存在になるということは簡単なことではない。しかし、診療所の
緒にいるだけで安心できる存在になるということは簡単なことではない しかし 診療所の
看護師はそれを可能にしている。その背景には「マタニティ」があるのではないのだろうか。
また、フィールドワークでは90代の女性の家庭を訪問させていただいた。とても素敵な方で「100
歳まで生きると友達と約束をしている」とおっしゃっていた。「人は目標があるから頑張って生きてい
ける」ということを私は信じている。この方も常に目標を持っているからこそ元気で長生きをしてい
るように私は感じた。
るように私は感じた
今年も北山での2日間での学びはたくさんあった。来年から私は現場で看護師として働く。看護と
は何か、1回目の北山キャンプで毛利先生がおっしゃっていた「医とは何か」、北山での学びを活かし
その答えを今後も常に探し続けていきたい。
また、今年もたくさんの先生方、診療所の方々、北山に住んでいる多くの住民の方に大変お世話に
なった。感謝の気持ちや北山の風 美しい星 きれいな空気などを忘れずに今後も医療を学んでいき
なった。感謝の気持ちや北山の風・美しい星・きれいな空気などを忘れずに今後も医療を学んでいき
たい。本当に2日間、そして3年間ありがとうございました。
「『地域医療トレーニングキャンプ2011in北山』に参加して」
医学部保健学科看護学専攻4年 丸山 千智
北山でのトレーニングキャンプに参加するのは、今回2回目である。去年のキャンプで地域医療の
面白さを感じ、さらに今年は姶良市での保健所実習を終えたところであった。姶良市は、平成23年4
月1日現在、人口が75,118人と県下5番目であり、人口増減はほとんどの市で減少傾向にあるなかで、
増加している市の一つである。さらに、姶良市の高齢化率の平均は25.7%と、県の平均より低く、鹿
児島県の中では、高齢化は進んでいない地域であるということを保健所実習で学んでいた。この
データだけ見ると、北山の実態を想像することは難しいだろう。だからこそ、私は実際に地域に足を
踏み入れ、地域の健康を支える医療従事者はもちろん、そこで生活する人々の生の声を聞く機会は
大変重要であると思うのである。
1日目、地域の方々の指導のもとそば打ちを体験した。その合間にお話をする中で、「地産地消」の
信念のもと、地域の方々が協力・工夫しながらセンターを運営していることが分かった。「健康は食か
ら」という姿勢が感じられ、また、このような加工品作りの時間が、体を動かし人と交流をする機会と
なるのだと思った。そして、認知症の方に決められた曜日にお弁当を届けに行く、届けに行ってもそ
の方が見当たらず、探し回ることもあるといったお話を聞いた。手作りのお弁当が認知症高齢者の
食生活を健康に向かわせ、配達が安否確認にもなる。これこそ、地域としての支えあいであると思
い、感動した。
その夜は、「山間部過疎地に住む人々の保健を支える」というテーマのもと、さまざまな立場で活
躍されている方の公演を聞いた。特に印象的だったのは、「プライマリにはマタニティの気持ちを
プ
もって」という隈元看護師のお話である。北山診療所のスタッフそれぞれが、患者さんの気持ちをく
み、どんな時でも相手を責めない、患者さんを守り抜こうという姿勢を大切にしているということに
驚きと尊敬の思いを抱いた。私も病院実習中、患者さんに向き合うときは、常に「この人が自分の家
族だったら」と意識しながら、ケアの仕方や関わり方を考えた。今度就職後も、忙しさに振り回された
り仕事への慣れに甘んじたりすることがないよう、常に患者さんの視点で物事を考えていきたいと
思う。
思う
その後の交流会では、看護師や保健師の方と同じテーブル
を囲み、生まれ育った地で働くことへの思いや、今後看護師と
していかに過ごしていくべきかなど、さまざまな話題で語り合
った。
実際に現場で活躍されている方と話をする機会はなかなか
ないので このような場を設けてくださったことに大変感謝し
ないので、このような場を設けてくださったことに大変感謝し
ている。
2日目は、北山で暮らしていらっしゃる方のお話をきいた。祖母の家を訪れたような安心感と穏や
かな雰囲気が大変居心地良かった。しかし会話の端々で、夫を亡くした過去や一人で生活する苦労
が垣間見えた。そのような話を私たち学生のためにとしてくださること、そこに北山診療所のスタッ
フへの信頼を見た気がした。
地域医療は面白い。今後自分がどのような人生を歩むかはわからないが、その選択肢の一つとし
て、「支えあい」や「信頼」が不可欠である地域医療への関心を持ち続けるだろう。
「北山トレーニングキャンプを通して学んだこと」
医学部保健学科看護学専攻4年 室 夏希
今回、私がトレーニングキャンプに参加しようと思った理由は、卒業論文のテーマが韓国のへき地
で活躍する看護師についてということで、実際にへき地と呼ばれる場所に行って看護師や医師の活
動を学べるチャンスだと思い参加した。さらに、今までキャンプに毎年参加している友人の話から、地
域の方々や他学部の人との交流も楽しみにして参加した。実際にキャンプに参加して、地域の人々や
診療所の方々もとてもあたたかく迎えてくださり、この地域の人々が今の生活に感謝し、安心してい
る様子が伝わってきた。
フィールドワークでは、実際に地域の方々のお宅を訪問させていただいて、よりその方の生活背景
を知り、抱えている思いを深く知ることが出来た。その中で一番心に残っている言葉があった。それ
は、患者が看護師が「自分の親のように、娘のように」自分のこと思って言葉をかけてくれたという
言葉である。前日の講義のなかで看護師さんの「アドボカシーのある看護」という話の後に毛利先生
が「マタニティーのある医療」という言葉を使っていたが、そのことが医療行為や看護行為、関わり
を通して患者さんに伝わっているというのはすごいことだと思った。「患者に寄り添う看護」をでき
る看護師になりたいと私はずっと考えてきたのだが、患者さんが意に沿わないことを勧めなければ
ならないときでも、相手の気持ちを尊重し、相手のことを思っている姿勢を表現することが大切な
のだと感じた。
さらに、訪問したTさんとお話するなかで「入院するということは苦しい」、「退院できるという言
葉を聞いたときはとてもうれしかった」という言葉が聞かれた。私は将来病院で働く身であるうえで
が
このことはしっかり頭に入れていかなければいけないことだと感じた。入院するということは患者
さんにとって非日常なことで、いずれは家、地域、日常に帰っていく。入院したときから患者さんの地
域にかえったあとの生活を考えながら看護を展開していくことの大切さを再確認した。また、今後高
齢化が進む中で在宅医療、看護が必要とされる場面がもっともっと増え、私たちはそれに対応する
能力をつけていく必要があると感じた。他のグループの発表の中でも、自宅で看取りをされた方な
どもいて 患者さんにと て自宅 生まれ育 た地域というのはQOLの大きく関与し 自宅で医療を
どもいて、患者さんにとって自宅、生まれ育った地域というのはQOLの大きく関与し、自宅で医療を
提供できる環境を整えることも医療者の大きな仕事だと感じた。
今回の実習を通してへき地という環境のなかで自分の地域を愛し、生活を守るために努力してい
る人々にたくさん会うことができた。決して便利とは言えない生活環境で、人々が支えあい、感謝し
あいながら生活することで満足できる生活を送っていることは素晴らしいことだと思う。医療は、
人々の生活に大きく影響し また医療者と住民の方々との強い絆が生まれていることを学んだ 今
人々の生活に大きく影響し、また医療者と住民の方々との強い絆が生まれていることを学んだ。今
回参加して本当にたくさんのことを感じ、学ぶことが出来て、もう少し早く参加すればよかったなー
と思った。
「トレーニングキャンプ2011in北山に参加して」
医学部保健学科看護学専攻2年 遠矢 野乃花
今回この企画に初めて参加し、大きな自然と北山の方々の温かさに触れ、人として、将来医療者に
なるものとして様々なことを感じることができた。その中でも特に強く感じた3つのことについて感
想を述べ、今回のレポートとする。
まず1つ目は、もっと詳しく他職種の仕事内容、役割、行政についてしっかり理解が必要だというこ
と。北山では、医師、歯科医師、看護師、保健師、民生委員、行政がお互いの役割を知り、任すべきとこ
ろは任せ、時には補い合うなどロールプレイがしっかりしていた。それはどの医療現場であっても必
要ではあるが、せまい僻地で活動する医療者だからこそ、より必要であることを学んだ。今の自分を
考えてみると、他職種のおおよその仕事内容は知っていても、日本の法律の中でどのように活動で
きるのか、行政がどのようにかかわっているのか、保険で国民の健康はどのように保証されている
のかあまりわかっていないことを感じた。
2つ目は、医療現場特に地域医療ではなにが根底にあるか。それは高い技術や設備ではなく、地
域そのものと地域住民との絆だと思った。今回関わった地域の方の毛利先生、看護師、保健師への
信頼はとても強いものであった。医療者が必死に地域のために努力し、実績を積み重ねることに
よって、住民は医療者を信頼し、健康を維持することへの意欲が高まり、協力をする。ここからいい
医療体制が出来上がって行くのだということを肌で感じることができた。
3つ目は、まだ学生で時間の作れる今だからこそ、大学で学んだ多くのことを生かすため、様々な
“現場”に向かい、現在の医療・社会の実際を自分の目で見て勉強するということが大切だと思った。
例えば、今回は高齢の夫が認知症の妻を介護しているお宅に伺った。つまり老老介護がおこなわれ
ているお宅である。老年看護の授業の中で現代社会に多くあることであることは知っていた。しかし
今回、実状を自分の目で見てそれがどんなに大変であるか、そこにどれだけの医療者の援助、行政
の援助が必要であるかを強く感じ 今の自分の知識や考えがいかに薄いものであるかに気付かされ
の援助が必要であるかを強く感じ、今の自分の知識や考えがいかに薄いものであるかに気付かされ
た。そして帰ってきた今、このことについてどのような対策が行われているのか、看護師はどのよう
な関わり方をすべきなのかもっと知りたいという思いが芽生えた。今回のように実際に現場へ足を
運ぶということは、自分の考えを刺激し、授業で学んだことがより深められ、良い学習となるのだと
思う。
北山に参加して、まだまだ感じること、考えることは多くあった。人の温かさに触れて、このような
社会に貢献できる看護師は本当にやりがいがあり 素敵だと思った 決して楽ではない状況で活動
社会に貢献できる看護師は本当にやりがいがあり、素敵だと思った。決して楽ではない状況で活動
しているのに、笑顔いっぱいの看護師さんの姿は忘れることのできないもので、どのような環境で
働いていても、人への思いやりを一番にできる社会人、看護師を目指して頑張っていきたいと強く
感じた。今感じているこの気持ちを大切にし、後期の授業に生かしていきたいと思う。
「北山トレーニングキャンプに参加して」
医学部保健学科看護学専攻2年 原田 真衣
今回このキャンプに参加して、私が特に印象に残っているのは、1日目のそば打ち体験と2日目の
患者さんのお宅訪問である。
1日目は、地元の方々と一緒にそば打ち、としかさ、こんにゃくを作りながら交流するというグルー
プワークがあった。私は、そば打ちのグループだった。自分で作ったのは初めてだったが、年末に祖
母が打つので食べたことや作っているのを見たことはあった。私は、宮崎県の高原町出身で、実家
では牛を飼っており、祖父母は野菜や米を作っている。また、祖母や母は同じ地区の人と一緒に、味
噌やこんにゃくも作っている。私の出身小学校では、田んぼを借りて全校生徒でもち米を育ててい
る。これを思い出し、自然や文化、伝統に小さいころから触れながら育つことができて、よかったと
実感した。そして、これは一見看護や医療に関係ないことに思えるが、そうではないことに気付いた。
看護や医療をするときに、患者さん自身のことや家族、生活している環境、地域の文化をよく知るこ
とは重要である。そうすることによって、毛利先生がおっしゃっていた、「母親的な医療」ができるの
ではないかと考えた。今後、実習に行く時や就職してからは、患者さんのことや地域のことを十分に
理解して活動できるようになりたい。
2日目のグループワークは、患者さんのお宅を訪問してお話をさせていただくというものだった。
私は馬場・北野地区の山之内ミヨ子さん宅を訪問した。ちょうど、娘さんが2人とひ孫さんが来てい
たので、娘さんともお話をすることができた。山之内さんは今年6月末に旦那さんを亡くされ、今は
が
一人暮らしをしているそうだ。娘さんたちは仕事が休みの時に交代で会いに来ているそうだ。お話
をうかがっていると、ミヨ子さんや娘さんたちは毛利先生や看護師さんをとても信頼していること
が伝わってきた。何かあったら電話1本で駆けつけてもらえること、処方箋の裏にお便りがあること
などを聞いて、本当に住民の皆様を大切にしている診療所なのだなぁと思った。また、山之内さんは
旦那さんを自宅で看取られたそうだ。最期を自宅で過ごすためには、いろいろな人の協力が必要だ
と思う 診療所の毛利先生や看護師の方々 家族の連携があ たからこそ成功したのだと思う 旦那
と思う。診療所の毛利先生や看護師の方々、家族の連携があったからこそ成功したのだと思う。旦那
さんは、余命が2,3ヵ月だと診断されてから3年長生きしたそうだ。これは、家で普通の生活を送り、
農作業などの仕事をしていたこと、ひ孫さんや孫さんがよく遊びに来ていたことが大きく関わって
いるのではないかと思った。自宅にいると、自分の役割がある。そして大好きなひ孫さんや孫さんが
よく会いに来てくれることで、元気をもらっていたのだろう。家族や周囲の人の協力、環境によって、
QOLは変化することを実感した。
そして、キャンプ全体を通して感じたことは、北山のみなさんの人のよさ、あたたかさである。住民
同士や看護師さんと住民の方々が冗談を言ったり、笑いあいながら話している姿がとても印象的
だった。本当に良い体験ができ、楽しく勉強できた2日間だった。
「北山トレーニングキャンプ感想」
医学部保健学科看護学専攻2年 黒木 彩
今回私は北山トレーニングキャンプに初めて参加させてもらいました。なかなか人口の少ない田
舎の地域を訪れる機会もなく、どういう医療をしているのか、北山はどういうところなのか、とても
興味深く楽しみにして訪れました。
北山は訪れてみて私の予想以上に静かでのんびりとした田舎の地域でしたが、人々の温かさをと
ても感じられるすばらしいところでした。医療に関することも多くの工夫がされており、多くの発見
と驚きがありました。北山は人口も少なく、交通の便や医療の設備が完全に整っているとはいえな
い環境でしたが、そこの地域の人のさまざまな工夫と努力ですばらしい医療が展開されていること
を知りました。
一番心に残ったことは、地域の人達が声をそろえて北山診療所の存在の大きさを訴えており、北
山診療所に熱い信頼をもっていることでした。また、毛利先生や看護師さんなどの北山診療所の
方々が地域の人ひとりひとりのことをよく見ていて、気にかけており、医療者と患者という接し方で
はなく、ご近所さんのような人と人の接し方をしており、患者さんも北山診療所の人達にいろんなこ
とを相談し、北山診療所の人も患者さんの病気や健康面だけ見るのではなく、生活全体を見ている
にすごく感動しました。
北山診療所は小さな病院でしたが、中は木製作りで病院の雰囲気を漂わせないやさしい雰囲気
でレントゲン室や作業療法室など設備が充実していました。重い病気は精密機械の整っている大き
な病院を紹介するとのことだったので、患者さんは安心出来ると思いました。この北山診療所の一
番のすばらしさは毛利先生をはじめとする医師や看護師達の面倒みの良さだと感じました。地域の
ば
どんな人も見捨てず、問題があれば一生懸命に一緒に考え支えてくれるという姿勢は設備や病院
の大きさよりもとてもかけがえのない大切なことだと思いました。むしろ、そういう姿勢や工夫、努
力があれば地域の人には十分な医療が提供でき、地域の人が安心できる生活を送ることができる
ので医療器具の設備とか病院の規模とかは関係ないと思いました。
また、バスでまわった時にみた出張診療所はとても衝撃でした。北山という地域は広いので、そし
て病院という施設は北山診療所しかないので離れた地域の人達は健康に関する相談をすることも
出来ないという状況でこういうふうに出張という形で先生や看護師さんが来てくれるのはとても
地域の人は安心できるなと思いました。看護師さんの数も少ない中こういう取り組みが出来ている
のは北山診療所の人達が、地域の人の健康をよく気にかけてお互いがすごく協力しあっているから
だと思いました。出張診療所の場所は学校の跡地とかなので医療器具は整っていないけれど、一人
で暮らすお年寄りも多いとのことだったので、生活の相談や体の健康の相談や雑談などもでき、地
域の人にとってもありがたいことだと思いました そして 地域の人々の絆をより深く結びつけてい
域の人にとってもありがたいことだと思いました。そして、地域の人々の絆をより深く結びつけてい
ると感じました。
2日目には実際に一人で暮らすおばあちゃんとお話ができ、改めて、診療所の存在の大きさ、北山
という地域の素晴らしさを感じました。
2日間という短い間でしたが、とてもすばらしい経験ができ、地域医療の良さを十分に感じること
ができました。食事もすごく美味しくて2日間とても楽しかったです。いい経験をさせてもらって本当
にありがとうございました。
「地域医療トレーニングキャンプ2011in北山 終了レポート」
歯学部歯学科5年 井上 結莉
トレーニングキャンプは今回3回目の開催とのことですが、友達に誘われ初めてこのキャンプを知
りました。そしてそば打ちなどの体験がすごく楽しそうだなと思ったのと、地域医療とはどういうも
のなのだろうと興味を持ったので、参加させて頂きました。
北山と言われても正直どういう場所なのか全く想像がつかず、また僻地医療というものにも触れ
たことがなかったので、いろいろ学べるなと楽しみでした。僻地医療というと医療者と地域の人達
とのつながりが強く人間関係が重要というイメージでした。私は極度の人見知りのため、地域の人
達と気軽に交流できるのか、他学部の人と話せるのか、わくわくする気持ち以上に不安もいっぱい
でした。
北山に着いてまず行った診療所見学で、北山診療所に循環器や消化器などの専門外来の日が設
けられていたことが意外でした。専門性の高い医療を提供できる環境が整っていることが、患者さ
んにとってより安心感や信頼感を生むと思いました。一方出張診療所は思っていたより設備が簡易
的で、離島への巡回診療と似た感覚がありました。地域の方々にとって訪ねやすい診療所となるに
は、健康指導のような地域住民同士が診療所内でも交流できる機会を設けること、さらに医療者は
医療を提供しにいくというスタンスよりも地域住民の中に入って同じ目線で対応することが重要な
のではないかと思いました。診療所ツアーをして一番驚いたのが、歯科医院がなかったことです。歯
科はもともと軽視されがちなので、近くに歯科医院がないというのはさらに歯科受診を遠ざけると
感じました。
グループワークは少人数で作業をするので、他学部の人
との交流を深める良いきっかけとなりました。
私はこんにゃく作りをしましたが、地域の方に豆知識ととも
に作り方を教えてもらいながら作れて、ほんとに充実した楽し
い体験でした。
い体験でした
研修会では、看護師や民生委員等が患者との間での橋渡し
を行っていると知り、その役割の重要性を痛感しました。
このキャンプの目玉であるフィールドワークでは、訪問先のお宅に温かく迎え入れてもらい、様々
な話を聞かせて頂きました。しかし聞きたいことをうまく聞くことができず、楽しいというよりは緊
張で終わってしまったのが残念でした。
張で終わってしまったのが残念でした
また、地場産の野菜がふんだんに使われた料理がすごくおいしくて、北山のみなさんが一生懸命
つくった野菜を調理していただいたんだなぁと思うと本当に贅沢なことだなと感じました。
今回このキャンプで強く感じたのは、地域住民の助け合いの精神と、北山診療所のみなさんに
対する地域住民の強い信頼感です。医療を提供する立場にあってのこのような地域住民との関係
性は理想的だし、北山のようなところがもっと増えればいいなと思いました。
また機会があれば是非参加したいと思います。2日間ありがとうございました!
「北山キャンプの感想」
歯学部歯学科5年 中尾 寿奈
今回私がこのキャンプに参加したきっかけはそば打ちとか楽しそう!二年前に行かれた先輩、村
山先生が楽しかったって言っていたから!鹿児島の自分ではあまり行かないところに行ける!とい
う地域医療には全く関係ない考えで、北山キャンプの中身をあまり知らずに参加してしまいました。
地域の方のお宅で2人、しかも違う学部違う学年の子とインタビューをしに行ってそのあとすぐにみ
んなの前で報告会があるということを知っていたら、人見知りでその上発表が嫌いな私はたぶん、
それを避けるために参加していなかったと思います。しかし今、本当に参加してよかったと思います。
私は毛利先生の人柄に惹かれました。そして北山に来て高校生のころ大好きでよく見ていた離島
医療を舞台にしたドラマを思い出しました。人と人とのつながりが大事というのは良く聞きますが実
際それは簡単ではないと思います。しかし実際にそば打ちの所でも2日目のフィールドワークでも患
者さんからお話が聞けて先生への信頼を感じ先生の凄さに驚きました。また“診療所から行く”が印
象に残っています。今歯科医師は過剰で歯科医院はコンビニよりも多いという現状です。しかしあん
なに歯医者さんはあるのに行きたくても通うのが難しい人がいることや例えば高齢者は誤嚥性肺
炎の危険が高いが後遺症で口腔内清掃が難しいなど本当に必要としている人が歯医者さんに行け
ないということを考えさせられました。
私が一番心配していたフィールドワークは、初めは時間が長いのでもつかなと思っていましたが、
実際は迎えに来ていただいた時はもうこんなに時間が経っていたの?という感じでした。あまりこ
が
ちらから質問ができないうちに終わってしまったという反省があったので、患者さんが楽しそうにお
話することも十分聞けて、私たちもいろんな質問ができたらよかったなと思いました。でも私たちが
訪問させていただいた永岩さんはとても明るくポジティブな人柄ということを短時間でしたが感じ
ることができました。目が不自由ながら自分で野菜を作ったり、池で鯉を育ててタンパク質として食
べているなど栄養バランスを気にされている食事に驚きました。私は自分の日常生活を振り返って
みて反省しました。
みて反省しました
何事もチャレンジしてみなければわからないことを実感しました。今回行ってみて今まで他学部に
知り合いがいなかったが仲良くなることができ、即席の発表でしたがみんなに伝えたいと思って発
表することは意外に楽しいなということに気付きました。また地元の方も一緒に行ったみなさんも、
とてもエネルギッシュで生き生きとしていていつも笑顔でした。最近疲れたを連発していて臨床実習
中に眉間にしわが寄っていると先生に注意された私は最初はそのエネルギーや目のキラキラにびっ
くりしましたが 最後はみなさんのエネルギーを分けてもらって帰ってきた気がします
くりしましたが、最後はみなさんのエネルギーを分けてもらって帰ってきた気がします。
最初から最後まで普段の実習や生活ではできないことでありとても貴重な体験をさせていただ
きました。北山のみなさん、先生方、スタッフのみなさん、一緒に参加したメンバーのみなさんありが
とうございました。またとてもおいしいご飯ごちそうさまでした。他の女の子の倍以上食べてしまい
ました。中でも森の中での朝食がとても爽やかで、私の北山キャンプのお気に入りベスト3に入ってま
す。ぜひ私みたいなただ単に楽しそうと思った人や食べ物のことしか考えていない人でも行ってみ
てほしいと思いました。北山キャンプは楽しいだけでなく、いろんなものを吸収でき、新たな発見が
できるチャンスです。
「地域医療トレーニングキャンプ2011in北山に参加して」
歯学部歯学科4年 中村 康大
今回初めて参加させていただいた。このような素晴らしい企画のメンバーに加われたことを大変
嬉しく思うとともに、お誘いして下さった予防歯科学の於保教授に感謝申し上げたい。
『歯は健康の源である』この言葉は、歯科医師である父が、私が小さいころからいつも話してくれ
た言葉であり、今この言葉を胸に日々勉学に励んでいる。口腔が健康であれば、食べる喜び・話す楽
しみを得ることができ、また、口腔の健康は心身の健康維持につながると私は考えている。また、国
民の健康維持と歯科領域とのつながりは強く、法律においては、歯科医師法第 条に、歯科医師の任
民の健康維持と歯科領域とのつながりは強く、法律においては、歯科医師法第1条に、歯科医師の任
務として国民の健康な生活確保に寄与するということが書かれ、健康増進法の中では、健康増進に
おける歯科の役割が規定されている。また、政府が唱える新健康フロンティア戦略アクションプラン
においても、歯の健康力という項目がある。今回のトレーニングキャンプにおいて、この『歯は健康の
源である』という考えは間違っていなかったという、私にとって最高の成果を得ることが出来た。
それは様々な場面で感じることが出来たのだが、一番感じたのは、キャンプ2日目に行ったフィー
ルドワークである。私のグループがお訪ねしたお宅の女性は、ご高齢にも関わらず、下顎はご自分の
歯がすべて残っており、落花生など硬いものもよくお食べになり、しっかりとした言葉で訪問中楽し
そうにお話して下さ た 『いろいろな物を美味しく食べ ご近所の方とお話をするのが楽しい』とい
そうにお話して下さった。『いろいろな物を美味しく食べ、ご近所の方とお話をするのが楽しい』とい
う言葉をお聞きすることができ、それだけで私は今回の訪問は大成功だと感じた。またその方はご
自分で、野菜作りなど畑仕事をし、五右衛門風呂のお湯を沸かすなど、すごく活動的に日々過ごさ
れていた。それは、女性ご自身の健康管理、北山診療所の医療体制・住民の方へ与える安心感、そし
て、女性のお口が健康であることがあってのことだと、私は勝手ながら思っている。北山地区にはそ
のような元気なご高齢の住民の方が多く、それを維持し今後さらに元気あるまちにしていくために、
歯科の面から考えれば、住民の方々への『口腔ケア』がますます重要になってくるのではないだろう
か。
また今回は、医学科・保健学科・歯学科と桜ケ丘キャンパスすべての科の学生、先生方、スタッフの
方々が集まり、そして毛利院長をはじめとする北山診療所の方々、北山地区の住民の方、全員がひ
とつとなって2日間を過ごせたことが、このトレーニングキャンプの素晴らしく魅力的なところのひ
とつであり、将来医療従事者として社会に貢献したいと考える私にとって、真の『チーム医療』という
ものが身を持って学ぶことができ、大変有り難く思う。私は常々医療において『チーム医療』という
ものがとても大切なことの一つであると考えている。それは、歯科分野だけに限らず、医科歯科含
めたすべての医療従事者、スタッフ、そして医療を受ける側の方とそのご家族を含めた周囲の方々、
すべて合わせた『チーム』であり、そうでなければ皆が満足いく医療は成り立たないと私は思ってい
る。今回、医学の面からの地域医療について学び、歯学の面からの私の考えを述べ、そしてその地域
の住民の方々から実際お話を聞くことで、『チーム医療』の大切さを再確認するとともに、逆に、その
難しさも痛感した。それは、毛利院長が私に話して下さった、『医療不信の方へのアプローチ』である。
その方が医療不信になってしまった背景には何があるかお聞きし、信頼関係を構築した上で少しず
つ解決し、医療へ参加していただく。ここで大切になってくるのが、『why』でなく『what』でお聞きす
ることだと私は思う 『チ ム』を成り立たせ動かしていくには 知識 技術はだけでなく 医療以外
ることだと私は思う。『チーム』を成り立たせ動かしていくには、知識・技術はだけでなく、医療以外
の教養や、人間としての謙虚さ、優しさ、そしてコミュニケーション能力、リーダーシップなど、当たり
前のようで難しいことが一番必要になってくることがよく分かった。
私には、「歯科からのまちおこし・地域おこし」という夢がある。それは僻地、離島、市街地と場所は
決まってないが、住民の方の口腔を健康にし、さらに心身の健康維持・促進につなげ、その地域の健
康寿命を上げることで、小さい子から高齢の方まで地域の方皆が健康で幸せに暮らし、そして楽しく
働き、活気あるまちにするというものだ。それは私 人の力、歯科領域だけの力で出来ることだとは
働き、活気あるまちにするというものだ。それは私一人の力、歯科領域だけの力で出来ることだとは
全く思っていない。すべての医療従事者、スタッフ、住民の方々の皆が手を取り合い、信頼し、ひとつ
の『チーム』となって歩んでいく、それが不可欠だと考える。この夢を叶えるためにも、歯科・医科の
知識や技術はもちろんのこと、他の多くの教養を身につけ、さらには人間的技量も高める努力をより
一層行っていかなければいけないと、今回改めて感じた。最後に、今回このような素晴らしい時間を
一緒に共有したすべての方々、北山の住民の方々、そして支えて下さった皆様に、感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!!
「地域医療キャンプで見た創造的な人生」
歯学部歯学科4年 松島 弘晃
この度は、このキャンプに参加させていただいたことに感謝しています。僕は自己紹介の時にも
申しましたように、このキャンプに参加させていただいたことに何か縁のようなものを感じていまし
た。それは当然、このような学校行事に自ら進んで参加するような経験が初めてだからというのも
ありますが、今このタイミングで参加できたというのが大きかったからだと思います。というのも近
頃僕は部活や学校などでさまざまなことに関して悩み、自分はどう考えているのか自分と向き合い、
そして解決するという機会に恵まれました。また、夏休みにさまざまな感動できる本とも出会い、尊
そして解決するという機会に恵まれました また 夏休みにさまざまな感動できる本とも出会い 尊
敬できる人達としっかりと話し合い、自分の中で自分の内面と向き合った生き方に対する憧れを持
つようになっていました。つまりは自分が何をしたいのか、どういう気持ちを持っていてどう表現し
ていくのかということにおいて、自分にうそなく表現していきたいと思い始めていました。だから、
キャンプで人とふれあいその中で自分は何を学び、何を表現していけるかというころに非常に興味
があったし、最高の機会だと思いたのです。
このキャンプで学んだことは大まかに分けると3つで、周囲の学生の生き生きした姿について、医
師・歯科医師の新しい発想について、田舎の人々の生き方についてです。
1つ目の周囲の学生については、やはり20人程度の参加者がそれぞれ多様な考え方を持ち、そし
てそれぞれが1つ1つのイベントにおいてベストを尽くそうとしていることを感じました。
特に2日目の2人一組のインタビューからのプレゼンテーションの時間においては、それぞれの考
えたこと、気づいたことが本当にさまざまな角度から表現されていて、発表を聞いているうちに自
分自身、次から次にアイディアというか、感じていたけど忘れていたことというのがどこからともな
く湧き出てきてメモを取るのに必死でした。これは、共同作業であることの意味であると思うし、こ
うして刺激しあうことによって見えてくる自分の心の奥で考えたことというのは、単に他の人の発
表を聞いて得る知識よりもより深く、より強い発見となって自分の心を形成していくのだと思いまし
た。
次に2つ目についてです。僕たちは今回1人の医師と1人の歯科医師、そして看護師の方々と出会
いました。そして、その方々の使われたあたらしい言葉と僕は出会いました。その言葉は「マタニティ
(母性)」というものでした 初めて聞いた言葉でしたが 意味を聞いて感動しました なぜなら ちょ
(母性)」というものでした。初めて聞いた言葉でしたが、意味を聞いて感動しました。なぜなら、ちょ
うど夏休みにさまざまな経験をし、その結果たどり着いたのがこの言葉の意味するところ「愛をもっ
て接する」ということだったからです。決して自分の価値観やその他もろもろの基準というものを押
し付けず、過不足のない愛情の表現を心がけるようにして行こうと考えていた矢先だったので非常
に心にしみる言葉でした。
そして、最後の3つ目田舎の生き方についてです。これは僕がこのキャンプで最も強く印象に残っ
たことで、最も言いたくて仕方がないことです。このことは、このキャンプで周ったさまざまな場所
で出会うすべてのお年寄りから感じたことなのですが、北山の皆さんは自分に素直で創造的に生き
出会うすべ
お年寄
ら感じた とな
すが 北山 皆さんは自分 素直 創造的 生き
ておられると感じました。決して惰性ではなく自分で人生を作っていこうという意識という習慣を
持って生きていらっしゃると思いました。便利さやものの豊かさよりも自分内面の豊かさに焦点を当
てて、自分のできる範囲において夢を持ち、希望を持って人生を創っている。そういった印象を受け
ました。都会にいて忙しい仕事についているときにはそういった内面の豊かさにフォーカスする間も
なく惰性ですごしがちになりますが、北山の人たちはそうではない面をたくさん持っているな、つ
まり自分が本当にしたいことを知っているなと思いました。それこそ僕がこの文章のはじめに言っ
た僕の理想の生き方で、それがこの北山の中にあったということが驚きであったし、このキャンプを
振り返ったときに、仲良くなった人の顔とともに思い出される充実感というのは、こういう発見を北
山でしたからなんだなって思い、心が暖かくなります。
僕はこのキャンプを通して言葉ではPRできない、なんと表現していいかわからない充実感を得ま
した。この充実感をどこかで共有したいのですが参加者にしか伝わらないものかなと思ってもどか
しいところです。来年もまたこうして参加させていただいて、さらに新しい気づきを得たいなと思っ
ています。
最後にこの地域医療トレ ニングキャンプに関わってくださったすべての方やご縁に感謝したい
最後にこの地域医療トレーニングキャンプに関わってくださったすべての方やご縁に感謝したい
と思います。2日間どうもありがとうございました。
【編集・発行】
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 離島へき地医療人育成センター
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