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第3章 - 長崎県

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第3章 - 長崎県
第3章
参 考 資 料
1 福祉用具支給制度選択のチャート
2 補装具種目別の判定区分
3 補装具の種類とその解説
4 補装具の耐用年数
5 身体障害児の義肢・装具の使用年数
6 関係様式 別表
7 車椅子付属品の「クッション」の判定基準
8 重度障害者用意思伝達装置の補装具費支給にかかる取扱に
ついて(抜粋)
9
障害者自立支援法に基づく補装具費支給事務に係る差額自己
負担の取扱について(通知)
10 デジタル補聴器の補装具としての取り扱いについて
11
電動車椅子支給取り扱いについて
1.福祉用具支給制度選択のチャート
障害のある人
はい
病気か
いいえ
はい
はい
仕事中の
労災法
いいえ
いいえ
交通事故か
はい
はい
自賠責が
いいえ
いいえ
治療用装具
はい
いいえ
はい
健康保険
はい
労災法に
よる治療
いいえ
いいえ
公的年金か
はい
いいえ
はい
戦傷病者か
いいえ
はい
介護保険
対象者か
いいえ
身体障害
はい
いいえ
経済的負
担はある
はい
いいえ
戦傷病
者特別
援護法
介護保
険法
障害者
総合支
生活保
護法
全額自
費負担
船員保険
国民健康保
険・社会保
険・各種共済
保険
自動車損害
賠償責任保
険
労働者災害
補償保険法・
船員保険法・
公務員災害
2.補装具種目別の判定区分
18歳以上
種
肢
装
具
骨格構造
義
座 位
保
持
装
置
*内部障害者は文書判定
車 椅 子
(注2)
自
歩 行
由
○
○
○
○
○
○
○
○
器
○
義
眼
眼
鏡
聴覚 補 聴 器
支給なし
音声
肢体 重度障害者用意思伝達装置
○
○
○
矯正眼鏡・遮光眼鏡・コンタクトレンズ・弱視眼鏡
ポケット型・耳かけ型・耳あな型・骨導式
○
○
盲人安全つえ
覚
○
○
○
座位保持いす・排便補助具・起立保持具・頭部保持具
申
請
の
み
○
手押し型以外
*内部障害者は意見書の添付要
意
見
書
○
歩行補助つえ(一本つえを除く)
視
申
請
の
み
○
手押し型
オーダーメイド
電動車椅子
意
見
書
○
レディメイド
不
文
書
判
定
○
(注1)
殻 構 造
肢
体
直
接
判
定
目
18歳未満
○
○
○
○
○
○
○
○
○
*表の見方*
<直接判定>〔意見書不要〕センターが身体障害者本人の状態を直接確認することで判定を行い、市町が支給決定
<文書判定>〔意見書+判定〕補装具費支給意見書をセンターが判定し、その結果に基づき市町が支給決定
<意 見 書>〔意見書のみ〕補装具費支給意見書の内容から市町が支給決定
<申請のみ>〔意見書不要〕補装具費支給(修理)申請書により市町が支給決定
(注1)骨格構造義肢は直接判定を原則とするが、来所が困難な場合は、「国立障害者リハビリテーションセンター学院に
おいて補装具適合判定医師研修会を終了している医師」が作成した意見書により判定を受けても差し支えない。
(注2)施設入所中の障害者より車いすの相談があった場合は、原則、直接判定(車椅子を当該施設にて使用す
る場合)が必要。
*備
考*
①再支給の場合は、耐用年数だけで判断せず状況を確認すること。再支給が認められた場合、前回と同一の
物は判定不要。申請者の障害状況に変化がある場合、もしくは処方内容に変更がある場合は判定が必要。
②修理については、市町で修理箇所がチェックできる軽微なものについては判定不要。
ただし、義肢・装具については、制作時価格の30%以上のものは判定が必要。
3.補装具の種類とその解説
< 義 肢 >
(1)
用具の説明
失われた手足の代わりに用いられる人工的な用具で、支持部材の形状によって殻
構造と骨格構造義肢に分けられる。
ア 殻構造義肢
支持部の形状が多くは、薄肉中空の筒状体で甲殻類の手足の構造に似ており、
義肢にかかる外力を強固な殻で負担するように作られている。
イ 骨格構造義肢
人間の上肢・下肢のように義肢の中央部に柱状の支持部材を用いて各要素部品
を結合しており、義肢にかかる外力は柱状の支持部材によって負担するように作ら
れている。
注)義肢・装具・座位保持装置については、「義肢、装具、座位保持装置給付事務取扱要領」
(平成 25 年 3 月 29 日障企自発第 0329 第 1 号)においてその製作等に係る詳細が定められ
ている。
(2)
基本構造と対象症例
ア 義 手
上肢切断者に用いる義肢。外観の復元を第一義的に考え、軽量化及び外観の
良さを図った装飾用義手、目的とする作業に向くように作業用手先具を差し替えて
使用する作業用義手、さらには主として上肢及び体幹の運動を力限として、ケーブ
ルの牽引力により、義手、手先具を制御する能動義手がある。
片側切断者の場合、装飾用を処方される傾向が強いが、生活環境や就労環境に
よっては、能動式や作業用が処方され、両側切断者では、日常生活の自立のため
能動式が処方される。
① 肩義手
肩甲胸郭間切断、肩関節離断、上腕の短断端切断者に処方される。現状では、
残された上肢帯の運動が少ないため、装飾用義手の処方が多い。
② 上腕義手
上腕切断者に処方される。上肢帯及び肩関節の運動が十分に利用できるため、
能動式、作業用、装飾用といった型式を問わず義手による使用効果が期待でき
る。
③ 肘義手
肘関節離断や上腕の長断端切断者に処方され、上腕義手と同様の使用効果
が期待できる。
④ 前腕義手
前腕切断者に処方される。肘関節の機能が利用できるため、義手の使用によ
る上肢機能の獲得には上腕義手以上の大きな期待ができる。
⑤ 手義手
手関節離断の切断者に処方される。使用効果は前腕義手と同様である。
⑥ 手部義手
手根部または一部の指が残存した手掌部の切断者に処方される。ほとんどは
装飾用であるが、把持動作を行うため、まれに作業用として処方されることもある。
⑦ 手指義手
指の切断者に処方され、ほとんどが装飾用である。
イ 義 足
下肢切断者に用いる義肢。日常生活に用いる機能及び外観を備えた常用義足と、
作業機能を重視し外観の復元は第二義的に考えた作業用義足とがある。
① 股義足
片側骨盤切除、股関節離断、大腿の極短断端に処方される。体重支持は坐骨
と骨盤周囲の軟部組織で行い、義足の懸垂は骨盤にベルトもしくはソケットの一
部をかけることで行う。
② 大腿義足
大腿切断者に処方される。体重支持は坐骨と骨盤周囲の軟部組織により行い、
義足の懸垂方法により、肩や腰での吊りベルトを使用する差し込み式、ライナー
式、吸着式がある。
③ 膝義足
膝関節離断者に処方される。体重支持は断端末支持もしくは大腿義足と同じ
坐骨での支持が主になり、義足懸垂はライナー式、吸着式と断端の形状を利用し
て行う。
④ 下腿義足
下腿切断者に処方される。体重支持は体重支持部と免荷部とに分けた PTB 式
と断端全面で体重支持する TSB 式がある。義足懸垂については、ベルトによるも
のやソケットで膝を覆うもの、ライナーを使うものがある。
⑤ 果義足
サイム切断者に処方される。体重支持は断端末もしくは PTB 式で行う。義足懸
垂については、果部の形状を利用するベルトで行う。
⑥ 足根中足義足
ピロゴフ切断、ショパール切断、リスフラン切断、中足骨切断など足部切断者に
処方される。足根部の変形に注意して処方する。主として足袋型が使用される。
⑦ 足指義足
足指の切断者に処方される。義足をスリッパの前半分のように装着する。
< 装 具 >
(1)
用具の説明
肢体の麻痺による機能低下の補完、変形に対する矯正、体重の支持、異常な運動
に対する固定や運動の制限などに使用するための用具。
(2)
基本構造
障害の部位に応じそれぞれ次のように分類される。
ア 下肢装具
立位保持(関節固定)、拘縮、変形の予防及び矯正、不随意運動の抑制、体重の
支持及び免荷を目的として下肢に用いる装具。
(股装具、先天性股脱装具、内反足装具、長下肢装具、膝装具、短下肢装具、ツイ
スター、足底装具)
イ 靴型装具
足部を覆う装具で、内反・外反・扁平足などの変形の矯正や、高度の病的変形に
対応し、疼痛や圧力集中の軽減を図り障害が目立たぬように補正する。靴及び靴に
類似の形をしたものをいう。
(長靴、半長靴、チャッカ靴、短靴)
ウ 体幹装具
障害部位の固定または保持、体幹の変形防止・矯正、不随意運動の抑制を目的
として体幹に用いる装具。
(頸椎装具、胸椎装具、腰椎装具、仙腸装具、側彎矯正装具)
エ 上肢装具
機能を失った筋または起動力の代用、弱い筋または関節の補助、固定・保持及
び矯正、牽引を目的として上肢に用いる装具。
(肩装具、肘装具、手背屈装具、長対立装具、短対立装具、把持装具、MP 屈曲及
び伸展装具、指装具、B.F.O)
< 座位保持装置 >
(1)
用具の説明
長時間座位姿勢をとることができない者または自力で座位姿勢を保持できない者
に対し、安定した座位姿勢の保持を可能とするために用いられる用具。座位に類似し
た姿勢(立位姿勢、臥位姿勢等)を保持する機能を有する装置も含む。
(2)
基本構造
身体支持部、構造フレーム、付属品及び完成用部品等を組み合わせて製作する。
支持部の主な形状は次のとおり。
ア 平面形状型
採寸により製作されるもので、平面を主体として構成された支持面をもつ。
イ モールド型
採型により製作されるもので、身体の形状に合わせた三次曲面で構成された支持
面をもつ。
ウ シート張り調整型
支持面のシートまたは複数のベルトによるたわみによって身体形状や変形に対応
するもの。
支持部と組み合わせる構造フレームとして、「ティルト機構【注 1】」及び「車いすと
しての機能」を付加することができる。
【注1】ティルト機構:体幹支持部と骨盤・大腿支持部が一定の角度を維持した状態で支持部全体を
傾ける機構である。
(3)
給付対象者
体幹及び四肢の機能障害により座位を保持する能力に障害がある者。
< 車椅子>
(1)
普通型
ア 基本構造等
折りたたみ式で大車輪が後方にあるもの。日本工業規格(JIS T 9201-1998)に準
拠しているものをいう。
イ 給付対象者
車椅子の対象者は、身体障害による歩行障害があり義肢・装具等の他の補装具
によっても移動が困難であると医学的に判断できる者である。
(2)
リクライニング式普通型
ア 基本構造等
バックサポートの角度を変えることができるもの。その他の構造は普通型と同じで
ある。
イ 給付対象者
原則として次に示すような者。
① 頸髄損傷者等で低血圧発作を起こしやすいため、随時、仰臥姿勢をとることに
より発作を防止する必要のある者。
② リウマチ性の障害等により四肢や体幹に著しい運動制限があって座位を長時
間保持できないため、随時、仰臥姿勢をとることにより座位による生活動作を回
復する必要のある者。
(3)
ティルト式普通型
ア 基本構造等
座席とバックサポートが一定の角度を維持した状態で角度を変えることができるも
の。
イ 給付対象者
原則として次に示すような者。
脳性麻痺、頚髄損傷、進行性疾患等による四肢麻痺や、関節拘縮等により座
位保持が困難な者であって、自立姿勢変換が困難な者。
(4)
リクライニング・ティルト式普通型
ア 基本構造等
バックサポートの角度を変えることができ、座席とバックサポートが一定の角度を維
持した状態で角度を変えることができるもの。その他の構造は普通型と同じである。
イ 給付対象者
原則として①及び②又は③を示すような者。
① 脳性麻痺、頚髄損傷、進行性疾患等による四肢麻痺や、関節拘縮等により座位
保持が困難な者であって、自立姿勢変換が困難な者。
③ 頸髄損傷者等で低血圧発作を起こしやすいため、随時、仰臥姿勢をとることに
より発作を防止する必要のある者。
③ リウマチ性の障害等により四肢や体幹に著しい運動制限があって座位を長時間
保持できないため、随時、仰臥姿勢をとることにより座位による生活動作を回復
する必要のある者。
(5)
手動リフト式普通型
ア 基本構造等
乗車時にレバーを操作することによって座面を上下(床面から概ね 70 ㎝の安全な
範囲で調整)できるリフト機能を持たせてあるものであり、その他の構造は普通型と
同じである。
イ 給付対象者
車椅子乗降において一部介護を受けている者のうち、当該車椅子を使用すること
によって自力乗降が可能となる等、日常生活または社会生活において真に必要な
者。
(6)
前方大車輪型
ア 基本構造等
車椅子の前方に大車輪(駆動輪)があり、後方に自在輪(キャスター)がある折りた
たみ式のもので、その他については普通型に準ずる。
イ 給付対象者
普通型車椅子より小回りが利き、操作部位が前方に位置するため、上肢に障害の
ある者に適する。操作性において難しい面があること、乗降しにくいことから適応す
る者は限定される。
(7)
リクライニング式前方大車輪型
ア 基本構造等
バックサポートの角度を変えることができるものであり、その他の構造は前方大車
輪型と同じである。
イ 給付対象者
前方大車輪型の操作が可能であり、障害の状況からリクライニング式を必要とする
者。
(8)
片手駆動型
ア 基本構造等
片側にハンドリムを二重に装着してあるもので、折りたたみ式である。付属品等の
取り扱いについては普通型車いすに準ずる。
イ 給付対象者
障害状況が片麻痺等で健肢に相当程度の握力があり、効果的に操作が可能な
者。
(9)
リクライニング式片手駆動型
ア 基本構造等
バックサポートの角度を変えることができるものであり、その他の構造は片手駆動
型と同じである。付属品等の取り扱いは普通型に準ずる。
イ 給付対象者
片手駆動型車椅子の操作が可能であり、障害の状況からリクライニング式を必要
とする者。
(10) レバー駆動型
ア 基本構造等
レバー1本で駆動操作ができ、片麻痺などの障害に適応する。付属品等の取り扱
いは普通型に準ずる。
イ 給付対象者
片麻痺等で上肢機能障害があるため、両上肢による駆動が困難な者。
(11) 手押し型
ア 基本構造等
原則として介助者が押して使用するもので、ハンドリムはついていない。
A:大車輪のあるもの
B:小車輪のあるもの
イ 給付対象者
上肢での駆動が不能な者、又は下肢でしか駆動ができない者など障害の状況か
ら車椅子の操作が難しく、移動は主に介助者によるもの。認知力その他の障害によ
り、安全な車椅子操作が難しい者。
(12)リクライニング式手押し型
ア 基本構造等
原則として介助者が押して駆動するもので、バックサポートの角度を変えることが
できるものであって、その他は手押し型Aと同じ。なお、付属品等の取り扱いは普通
型に準ずる。
イ 給付対象者
手押し型の対象者で、障害の状況から背もたれのリクライニングを必要とする者。
(13)ティルト式手押し型
ア 基本構造等
原則として介助者が押して駆動するもので、座席とバックサポートが一定の角度を
維持した状態で角度を変えることができ、であって、その他は手押し型Aと同じ。な
お、付属品等の取り扱いは普通型に準ずる。
イ 給付対象者
手押し型の対象者で、障害の状況からティルトを必要とする者。
(14)リクライニング・ティルト式手押し型
ア 基本構造等
原則として介助者が押して駆動するもので、バックサポートの角度を変えることが
できるものであって、座席とバックサポートが一定の角度を維持した状態で角度を変
えることができるもの。その他は手押し型Aと同じ。なお、付属品等の取り扱いは普
通型に準ずる。
イ 給付対象者
手押し型の対象者で、障害の状況から背もたれのリクライニング・ティルトを必要と
する者。
< 電動車椅子 >
構造的には車椅子と同様であるが、車椅子の下部に搭載した自動車用蓄電池(バッテリ
ー)等を電源とし、モーターにより車輪を駆動させて移動する。なお、操作は、手元に取り付
けられたコントロールボックス等により行う。
(1)普通型
ア 基本構造等
日本工業規格(JIS T 9203-1999)による。電動モーターで駆動する車椅子で、座
面及び背もたれは固定されている。時速は、4.5 ㎞と 6 ㎞のものがある。
イ 給付対象者
給付対象者は、①重度の歩行困難者であって、②電動車椅子によらなければ歩
行機能を代償できない者。
(2)手動兼用型
ア 基本構造等
車体は手動車椅子であるが、駆動輪に取り付けた電動ユニットにより電動車椅子
として走行するもの。
切 替 式:電動力走行と、手動力走行の切替えが可能なもの。
アシスト式:駆動人力を電動力で補助することが可能なもの。
イ 給付対象者
頸随損傷者等で、この車椅子を利用することにより、残存機能を維持しながら、坂
道、悪路、長距離移動における負担の軽減が図れる者。
(3)リクライニング式普通型
ア 基本構造等
手動でバックサポートの角度を変えることができるもの。
イ 給付対象者
原則として次に示すような者。
① 頸随損傷者等で低血圧発作を起こしやすいため、随時、仰臥姿勢をとることに
より発作を防止する必要がある者。
② リウマチ性の障害等により四肢や体幹に著しい運動制限があって座位を長時間
保持できないため、随時、仰臥姿勢をとることにより座位による生活動作を回復す
る必要がある者。
(4)電動リクライニング式普通型
ア 基本構造等
電動でバックサポートの角度を変えることができるもの。
イ 給付対象者
リクライニング式電動車椅子の使用が困難で、この車椅子を使用することにより自
力でリクライニング操作が可能となる者。
(5)電動リフト式普通型
ア 基本構造等
電動で座面の高さを変えることが出来るもの。
イ 給付対象者
手動リフト付車椅子の使用が困難な者で、この車椅子を使用することにより自力乗
降が可能となる者。
(6)電動ティルト式普通型
ア 基本構造等
電動で座面とバックサポートが一定の角度を維持した状態で角度を変えることが
できるもの。その他は普通型と同じ。
イ 給付対象者
普通型電動車椅子の要件を満たし、脳性麻痺・頚髄損傷・進行性疾患等による
四肢麻痺や関節拘縮等により座位保持が困難な者であって、自立姿勢変換が困
難な者等で、この電動車椅子を使うことにより、自力でティルト操作が可能となる
者。
(7)電動リクライニング・ティルト式普通型
ア 基本構造等
電動でバックサポートの角度を変えることができ、座面とバックサポートが一定の
角度を維持した状態で角度を変えることができるもの。その他は普通型と同じ。
イ 給付対象者
電動リクライニング式普通型及び電動ティルト式普通型の要件を満たす者で、リク
ライニング式とティルト式の両方の機能を必要とする者。
< 歩行器 >
(1)用具の説明
つえだけでは不安定なため立位や歩行が困難な者の歩行補助に用いられる用具。
ア 六輪型
前二輪、中二輪、後二輪の六輪車とし、前輪を自在車輪とすること。
(対象者)
四肢、体幹の筋力低下などにより、立位保持が困難な者で、他の歩行器では安
定走行に支障があるもの又は、室内の環境等により、狭い場所での旋回が必要と
なるもの。
イ 四輪型
フレームの前後に2輪ずつ、計4輪の車輪が取り付けてあるタイプ。方向転
換が容易となるよう前輪が自在車輪となっている。また、椅子型歩行器として
も活用できる腰掛け付もある。
(対象者)
四肢、体幹の筋力低下などにより、立位保持が困難な者で、肘掛を必要とするも
の。把持能力の不十分な者や立位耐久性が著しく低いものには加えて腰掛けつ
きが適応となる。
ウ 三輪型
自在輪としての前輪が1輪、後輪が2輪の3輪タイプ。
(対象者)
下肢・体幹の筋力低下などがあるが、上肢機能は比較的保たれておりハンドル
を握ることでバランスが保たれ、速度調整などを安全にできる者。
エ 二輪型
前輪が二輪、後輪の代わりに固定式の脚を有するタイプ。
(対象者)
四点の支持で安定が得られる者で、上肢の筋力低下等があり、軽い抵抗で操作
できる者。
オ 固定型
車輪の代わりに4脚を有するタイプ。
(対象者)
下肢への荷重は難しいが上肢機能が比較的良く、四点支持により直立姿勢を保
てる者。使用時に持ち上げて歩行できるだけの上肢機能とバランス能力のある
者。
カ 交互形
車輪の代わりに4脚を有し、左右両サイドの2脚を交互に前に出すことによって移
動を補助するタイプ。
(対象者)
体幹の障害がある者で、体幹の回旋運動に乏しく歩行パターンの獲得を必要とす
る者。下肢への荷重は難しいが、上肢機能が比較的良く、四点支持にて直立姿
勢を保てる者。使用時に持ち上げて歩行できるだけの上肢機能とバランス能力の
ある者。
(2)基本構造等
主体の材質としては、金属製パイプの組み合わせにより構成されているものであり、
車輪付きの二輪型、三輪型及び四輪型、六輪型と車輪を有しない固定型及び交互
型に分類される。
(3)給付対象者
歩行器によらないと歩行が困難な者。
< 歩行補助つえ >
(1)用具の説明
ア 松葉杖つえ
脇当てがつき、松葉形をしている杖で、通常2本1組で使用する。
(対象者)
歩行が障害され、腋窩支持を必要とする者。
イ カナディアン・クラッチ
上腕三頭筋の筋力低下の場合に用いられ、肘つえとも呼ばれる。
(対象者)
肘関節の伸展筋力低下のため、ロフストランドクラッチや松葉つえの使用が困難
な者。
ウ ロフストランド・クラッチ
前腕支えと握り(ハンドグリップ)で、腕に固定するようにして使用するタイプ。
(対象者)
軽度のバランス能力低下が認められ、握力が低下している者。
エ 多点杖
地面との接点が3点~4点あり、安定性が良い軽量の杖。
(対象者)
中枢神経麻痺等で歩行が高度に障害され、他の歩行補助杖では歩行能力が改
善されないもの。
オ プラットホーム杖
つえが必要だが握力が弱く保持ができないもの、リウマチなどで前腕部による体
重支持が必要な場合に使用する。
(2)基本構造等
つえの種類及び主体の材料により基準額が設定されているほか、夜光材付きとした
場合及び外装を白色または黄色ラッカーを使用した場合の加算額が設定されている。
(3)給付対象者
ア 身体障害者
比較的障害の程度が軽度であり、歩行補助つえの使用により歩行機能が補完さ
れる者。
イ 身体障害児
原則として体幹機能障害を有する児童のうち、杖を用いれば歩行が可能な児童。
< 盲人安全つえ >
(1)用具の説明
視覚障害者の移動に必要な用具。道路交通法(昭和 35 年法律第 105 号)に
携帯義務が規定されているほか、外装(色)についても、白色または黄色である
ことが道路交通法施行令(昭和 35 年政令第 270 号)で定められている。
ア 普通型
直杖、棒状になっており、一般的な長さは 85 ㎝~140 ㎝程度。
イ 携帯用
① 折りたたみ式
3段または4段に折りたたみ可能で、本体の中にひもゴムまたはワイヤーを通し
てあり、バラバラにならないようになっているもの。
② スライド式
3段または4段に収納されており、先端部を引き伸ばして固定するもの。
③ ねじ式
引き伸ばしてねじるとそこで固定し、長さの調整が可能なもの。
ウ 身体支持併用
主に身体を支えながら歩行すると共にシンボルケインとして使用される。
直式又は折りたたみ式若しくはスライド式があり、持ち手は T 字型グリップ、先端
は滑り止めゴム足が付属している。
(2)基本構造等
主体の材質は、グラスファイバー、木材、軽金属とし、杖の先端に合成樹脂または金
属(アルミニューム合金)製の石突が取り付けられている。用途によって、直式形状の
普通用、折りたたみ式もしくはスライド式の携帯用に区分されほか、主体が軽金属の身
体支持機能を併用した物もある。付属品として、①夜光装置(反射テープを貼り付けた
もの)、②ベル(音の出る装置を内蔵するもの)、③ゴムグリップ(握り部分をゴムで覆っ
たもの)の加算が設定されている。
(3)給付対象者
視覚障害者(児)
< 義 眼 >
(1)用具の説明
事故または疾病により眼球を摘出した場合等に用いられる装飾的な意味合いをもつ
用具。視覚を回復する機能は持たない。
(2)基本構造等
プラスチックまたはガラスを主体の材質とし、既製品の普通義眼、特注品の特殊義
眼、眼球の表面を装飾するためのコンタクト義眼に区分され、それぞれの基準が設定
されている。
なお、一体成形という用具の構造上、修理を行うことは不可能であることから修理基
準は定められていない。
(3)給付対象者
義眼については、視覚障害者(児)のうち眼球を摘出した者。眼球が萎縮している者
もしくは眼球表面の変色が生じている者にはコンタクト義眼を用いる。
< 眼 鏡 >
(1)用具の説明
屈折異常や弱視等の視覚障害を補うほか、網膜色素変性症などの障害者の眼球
保護に用いられる用具。視覚障害者の障害の程度、状況により次の5種類に区分され
ている。
ア 矯正眼鏡
近視、遠視、乱視等、網膜で焦点が正しく結ばれない場合にレンズを用いて矯正
を行うための眼鏡である。焦点距離による度数に応じて、6D未満、6D以上10D未
満、10D以上20D未満、20D以上の4種類に区分される。
イ 遮光眼鏡
網膜色素変性症、白子症、先天無虹彩、錐体杆体ジストロフィーにより羞明感等
を和らげる必要が有る者の視力低下の進行を緩和するため遮光レンズ入り眼鏡であ
る。なお、着色レンズを使用し、矯正眼鏡と同様の焦点距離による度数に応じた種
類に区分されている。
ウ コンタクトレンズ
小型レンズを角膜の表面に装着して使用するものであり、主材料はプラスチックと
している。
エ 弱視眼鏡
ルーペを眼鏡に組み込んだ掛け眼鏡式と手に持って使用する焦点調整式の2種
類のタイプがある。
(2)基本構造等
矯正眼鏡、遮光眼鏡、コンタクトレンズ、弱視眼鏡の区分毎に支給基準が設定され
ているほか、枠(枠はセルロイド製を原則とする。)、矯正用レンズ、遮光用レンズの交
換に係る修理基準が設定されている。
(3)給付対象者
視覚障害者(児)のうち、目の保護(装飾を含む)のために必要とする者もしくは矯正
用眼鏡等を使用することにより視力の向上が見込まれる者。
< 補聴器 >
(1)用具の説明
小さな音を大きく増幅して聴かせる携帯型の用具。補装具の交付基準上では8区分
に分類されるが、それぞれの主な特徴は次のとおりである。
ア 高度難聴用ポケット型
マイクロホンが組み込まれた箱形の本体をポケット等に入れて、コード付きのイヤ
ホンで聴くタイプ。本体を相手に近づけて聴くことも可能。ポケット形とも呼ばれる。
イ 高度難聴用耳かけ型
耳介の後ろに掛けて使用する小型のもので、肌に近い色をしており装用が目立た
ないタイプである。
ウ 重度難聴用ポケット型
下記に示したWHOによる難聴の程度分類が重度難聴である者に対応するポケッ
ト型補聴器。
WHOによる難聴の程度
Mild
26~40dB(軽度)
Moderate
41~55dB
Moderately Severe
56~70dB(中等度)
Severe
Profound
71~90dB(重度)
91dB以上 (重度に含む)
エ 重度難聴用耳かけ型
ウの耳かけ型タイプ。離れた相手のマイクロホンからの電波を受信して声を聴くこ
とができるFM型と呼ばれるタイプもある。
オ 耳あな型(レディメイド)
マイクロホンごと耳介の中に入ってしまう小型の補聴器で、既製品をいう。
カ 耳あな型(オーダーメイド)
オと同じタイプであるが、耳に入る部分を使用者に合わせて作成するモジュラータ
イプと耳型と聴力をもとに注文製作するオーダーメイドがある。
キ 骨導式ポケット型
マイクロホンからの電気信号を振動に変えて、頭蓋骨を振動させて音を伝えるタイ
プ。
ク 骨導式眼鏡型
キの本体を眼鏡のフレームの中に組み込んだもの。
(2)基本構造等
日本工業規格(JIS C 5512-2000)による 90dB 最大出力音圧のピーク値の表示値が
140dB 未満のものである高度難聴用ポケット型から耳あな型(オーダーメイド)までの6
区分、及び IECpub118-9 による 90dB 最大フォースレベルの表示値が 110dB 以下のも
のである骨導式ポケット型、骨導式眼鏡型の2区分に分類される。
(3)給付対象者
聴覚障害者(児)のうち、補聴器を使用することにより医学的に聴力レベルの向上が
図れる者。
耳あな型補聴器の対象者は、ポケット型及び耳かけ型の補聴器の使用が困難で真
に必要な者。特にオーダーメイドの交付にあたっては、障害の状況、耳の形状等レディ
メイドで対応不可能な者に限る。
骨導式補聴器の対象者は、原則として、伝音性難聴者であって、耳漏が著しい者ま
たは外耳閉鎖症等を有する者で、かつ、既製の耳栓またはイヤーモールドの使用が困
難な者。
< 重度障害者用意思伝達装置 >
(1)用具の説明
四肢や言語機能の障害により意思伝達手段を持たない方が、文字入力等により意
思を容易に他者に伝える機能を備えた装置。入力装置として、タッチセンサー、光電セ
ンサー、筋電センサーなどの障害に応じて操作可能なスイッチを備える。
(2)基本構造等
ソフトウエアが組み込まれた専用のパソコン及びそれに類するハードウエアとプリン
タなどからなる。障害に応じて操作可能な特殊なスイッチ類を備える。また、それぞれを
固定する装置も含まれる。
(3)給付対象者
両上下肢の機能全廃及び言語機能を喪失したものでコミュニケーション手段として
必要があると認められる者・児。または進行性疾患で、近い将来同等の障害を有する
可能性が高いと医学的に認められる者・児。
< 座位保持椅子 >
(1)用具の説明
体幹機能障害等により座る姿勢が保てない身体障害児に対し、児童の機能障害の
状況に適合させるため、体幹、股関節等を固定させるためのパッド等の付属品を装着
し、座位姿勢の保持を可能とする機能を有する用具。車載用の物も含む。
(2)基本構造等
木材またはアルミニューム管を主材料とする。
(3)給付対象者
長時間座位姿勢をとることができない身体障害児または自力で座位姿勢を保持でき
ない身体障害児。
< 起立保持具 >
(1)用具の説明
体幹機能障害等で起立姿勢が保てない身体障害児に対し、その立位保持のため
に用いられる用具。
(2)基本構造等
木材を主材料とする。
(3)給付対象者
体幹機能障害等がある身体障害児で、立位が困難な者。
< 頭部保持具 >
(1)用具の説明
身体障害児の頭部を安定させるための用具。車いすや座位保持いすなどに取り付
けて使用されるもので、単体で用いられることはない。
(2)給付対象者
障害の状況により頭部の安定を図ることが困難な身体障害児。
< 排便補助具 >
(1)用具の説明
普通便所で排便が困難な場合に用い、座位による排便を容易にするための用具。
身体に障害を有する児童の排便を補助するものであって、パッド等の装着または背も
たれ及び肘掛けを有する椅子状のものであり、座位を保持しつつ、排便をすることを可
能にする機能を有するもので、移動可能なものに限る。
(2)基本構造等
木材を主材料とする。
(3)給付対象者
座位による排便が困難な身体障害児。
4.補装具の耐用年数
区 分
義
足
殻
構
造
(
義
肢
本
体
名 称
型 式
股義足
大腿義足
膝義足
常用
吸着式
作業用
常用
作業用
下腿義足
果義足
)
鋼板入り
足根中足義足
足袋型
足指義足
装飾用
作業用
上腕義手
能動式
装飾用
作業用
肩義手
能動式
義
肘義手
手
前腕義手
手義手
装飾用
手部義手
作業用
装飾用
手指義手
作業用
パイプ(チューブアダプター)
継手類
義
リストメタル
肢
手部
ターンテーブル
骨
格
手袋・足部
構
フォームカバー(義手用)
造
フォームカバー(義足用)
その他の小部品(消耗品)
金属枠・硬性
股装具
軟性
長下肢装具
両側支柱
硬性
膝装具
スウェーデン式
軟性
両側支柱
下
片側支柱
肢
装
S型支柱
具
鋼線支柱
短下肢装具
板ばね
硬性(支柱あり)
硬性(支柱なし)
軟性
軟性
ツイスター
鋼索
足底装具
靴 型 装 具
耐用年
数
4
3
5
3
3
2
2
2
2
1
1
4
3
3
4
3
3
3
3
3
1
2
1
2
5
3
3
3
3
1.5
1.5
0.5
1
3
2
3
3
3
2
2
3
3
3
3
3
3
1.5
2
2
3
1.5
1.5
区 分
名 称
頸椎装具
胸椎装具
体
幹
装
具
腰椎装具
仙腸装具
型 式
金属枠
硬性
カラー
金属枠
硬性
軟性
金属枠
硬性
軟性
金属枠
硬性
軟性
骨盤帯
ミルウォーキーブレイス
側彎矯正装 金属枠
硬性
具
軟性
上
肢
装
具
肩装具
肘装具
両側支柱
硬性
軟性
他の上肢装具
座位保持装置
盲
人
安
全
つ
え
普通用
携帯用
グラスファイバー
木材
軽金属
グラスファイバー
木材
軽金属
義 眼 (普通・特殊・コンタクト)
矯正眼鏡・コンタクトレンズ
眼 鏡 ・遮光眼鏡・弱視眼鏡
補 聴 器
車 椅 子
車椅子
電動車椅子
歩 行 器
松葉つえ 木 材
軽金属
歩行補助つえ
カナディアン クラッチ
ロフストランド クラッチ
多点杖
重度障害者用意思伝達装置
児童のみ
座位保持椅子
起立保持具
排便補助器
頭部保持具
※身体障害児の義肢・装具の耐用年数は、
成長過程ということを考慮し使用年数が定
められています。
耐用年
数
3
2
2
3
2
1.5
3
2
1.5
3
2
1.5
2
2
2
1
1
3
3
3
2
3
3
2
2
5
2
2
4
2
4
5
6
6
5
2
4
4
5
3
3
2
3
※5.身体障害児の義肢・装具の使用年数
殻構造義手・義足
年
齢
使用年数
歳
4 月
使用年数は、年齢
1~2 歳
6 月
による児童の特
3~5 歳
10 月
殊性を考慮して
6~14歳
1 年
定めたものであ
0
備
考
次については、左記使用年数にかかわらず、1年とすること。 るが、使用年数以
内の故障に際し
1 義肢本体のうち
15~17歳
「手部義手」の「装飾用」
、
「手指義手」の「装飾用」
、
ては、原則として
「足根中足義足」の「足袋型」及び「足指義足」
小部品の取り替
えにより修理又
1年6月
は調整を行うこ
2 完成用部品のうち
「手部(手袋以外の手先具)
」
、
「手袋」及び「足部」
と。
3 完成用部品を構成する「小部品(消耗品)
」
骨格構造義手・義足
年
齢
0~14歳
使用年数
1 年
備
考
「フォームカバー(義足用)
」については、左記使用年数にか 使用年数は、年齢
かわらず6月とすること。
による児童の特殊
1 完成用部品を構成する「小部品(消耗品)
」については、 性を考慮して定め
たものであるが、
左記使用年数にかかわらず1年とすること。
使用年数以内の故
15~17歳
1年6月 2 「フォームカバー(義足用)
」については、左記使用年数 障に際しては、小
部品の取り替えに
にかかわらず6月とすること。
より修理又は調整
を行うこと。
装
具
年
0
齢
使用年数
備
考
歳
4 月
使用年数は、年齢
1~2 歳
6 月
による児童の特殊
3~5 歳
10 月
性を考慮して定め
6~14歳
1 年
たものであるが、
次については、左記使用年数にかかわらず1年とすること。 使用年数以内の故
障に際しては、原
1 装具本体のうち「側彎矯正装具」の「硬性」
・
「軟性」
15~17歳
1年6月
2 完成用部品のうち「足部」
則として小部品の
3 完成用部品を構成する「小部品(消耗品)
」
取り替えにより修
理又は調整を行う
こと。
6.関係様式 別表
種別
書式名称
様式
判定依頼書
様式 1
意見書交付依頼書
様式 2
補装具費支給意見書(義肢・装具・歩行器)
様式 3
殻構造義手処方箋
様式 4
殻構造義足処方箋
様式 5
骨格構造義手処方箋
様式 6
骨格構造義足処方箋
様式 7
上肢装具処方箋
様式 8
下肢装具・靴型装具処方箋
様式 9
体幹装具処方箋
様式 10
補装具費支給意見書(座位保持装置)
様式 11
見
座位保持装置処方箋
様式 12
書
補装具費支給意見書(肢体)
様式 13
補装具費支給意見書(心臓)
様式 14
補装具費支給意見書(呼吸)
様式 15
処
車椅子処方箋
様式 16
方
補装具費支給意見書(肢体不自由障害)
様式 17
補装具費支給意見書(心臓機能障害)
様式 18
補装具費支給意見書(呼吸機能障害)
様式 19
電動車椅子処方箋
様式 20
補装具費支給意見書(義肢・装具・歩行器)
様式 3
補装具費支給意見書(重度障害者意思伝達装置)
様式 21
重度障害者意思伝達装置処方箋
様式 22
眼鏡等
補装具費支給意見書(眼鏡等)
様式 23
補聴器
補装具費支給意見書(補聴器)
様式 24
特例補装具
特例補装具費支給意見書
様式 25
電動車椅子
電動車椅子環境調査書
様式 26
依
頼
書
義肢・装具
意
座位保持装置
・
箋
車椅子
電動車椅子
歩行器
重度障害者意思伝達装置
調
査
書
重度障害者意思伝達装置 重度障害者意思伝達装置調査書
様式 27
文書判定用
補装具文書判定に関する調査書
様式 28
直接判定用
補装具直接判定に関する調査書
様式 29
介護保険対象者用
介護保険に係わる調査書
様式 30
両耳申請に係わる調査書
様式 31
耳あな型申請に係わる調査書
様式 32
補聴器
長崎県こども・女性・障害者支援センター
平成19年03月版
7.車椅子付属品「クッション」の判定基準
◆車椅子を使用する際に、下記の障害状況に該当する場合は、クッションの交付対象とします。
◆単に座り心地を良くする目的で交付するのは適当ではありません。褥瘡や皮膚の状態、感覚障害の有無、局所圧迫の有無、座位バランス能力など、医師等
の専門職の評価に基づき、意見書又は処方箋への記載が必要です。
◆既往が無くても以下などの動作状況により褥瘡などの発生が予想される場合は適応可能です。
※褥創はIAETの分類(IAET:International Association for Enterostomal Therapy)のⅠ度以上を指します。 厚生省老人保健課監修:褥創の予防・治療ガイドライン2001.4
種 類
ポリエステル繊維、ウレタン
フォーム等の多層構造
適応の目安
身体状況
動作状況
クッション構造の特徴・その他特記事項
車椅子を長時間使用し、臀部や背部に常に痛みや発赤な 除圧の動作が不十
どがある、感覚の低下などがある場合
分な場合
ゲルとウレタンフォームの組み 車椅子を長時間使用し、臀部や背部に常に痛みや発赤な 除圧の動作が不十
合わせ
どがある、知覚障害がある、臀部に褥瘡の既往がある場合 分な場合
座
面
ク
ッ
シ
ョ
ン
バルブを開閉するだけで空気
量を調整するもの
臀部に褥瘡がある、あるいは既往があり再発しやすく、か
空気量をバルブにより調整し、クッションの
四肢麻痺などのた
つ骨盤の傾斜などがありクッションによる支持を要する場合
堅さや形状を臀部や大腿部に合わせる機能
めに除圧動作が困難
座位のバランスが良好な場合
があるもの。
な場合
週1回程度の空気圧調整ができること
空気室が単一のもの。
フローテーションパッド
素材が柔らかく、支持性が低いため、体重
四肢麻痺などのた が重いと潰れる事に注意する。その場合、
高度の知覚障害があり、臀部に褥瘡がある、あるいは既
めに除圧動作が困難 『ゲルとウレタンフォームの組み合わせ』が適
往があり再発しやすい場合
な場合
当な場合がある。本体が不安定なため三層
構造が必要な場合は、三層構造加算を行う。
特殊な空気室構造のもの
フローテーションパッドやクッション(バルブを開閉するだ
けで空気量を調整するもの)を使用しても褥創発生が頻
回、または褥瘡の治癒困難、かつ座位安定性が得られない 四肢麻痺などのた
場合
めに除圧動作が困難 空気室が複数のもの
週1回程度の空気圧調整ができること
な場合
頸髄損傷、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、進行性筋ジスト
ロフィー症(PMD)などの全身性障害の状況により適用する
そ
クの
ッ他
シ の クッション
ョ
ン
大腿部の外転又は内転傾向が強い、又は体幹機能の障
害により体幹が側方に傾き、局所圧迫による褥瘡などのお
それがあり、外転又は内転防止パッドや体幹パッドなどが
必要な場合
-
ウレタンフォーム等の単一素材のもの。
①通常座面用には使用しない。
②背部の痛みや感覚の低下が軽度である場
合、背面用に使用することがある。
③パッドとして使用する。(背部及び座面等)
*片側1個で算定する。
8.重度障害者用意思伝達装置の補装具費支給にかかる取扱いについて(抜粋)
平成19年1月11日 18障福第1296号
各市町長、各県福祉事務所長、各身体障害者更生相談所長あて
長崎県障害福祉課長通知
1.給付基準
(1) 対象者
学齢児以上であって、次のいずれかに該当する障害者であること。
ア.両上下肢の機能の全廃及び言語機能を喪失したものであって、会話補助装置の操作が困難
で、コミュニケーション手段として意思伝達装置の必要があると認められるもの。
イ.全身性の進行性疾患であり、近い将来両上下肢の機能の全廃及び言語機能を喪失したもの
との認定が見込めるもの。
ウ.難病患者等については、音声・言語機能障害及び神経・筋疾患であるもの。
(2) 使用条件
意思伝達装置に係るソフトウェアの使用について使用目的、操作手順などの理解することが可
能と判断できるもの。
(3) 操作能力
本人の生体現象(身体の微細な動き、脳血流量の変化など)によりスイッチ操作ができるもの。
2.給付の判定
身体障害者及び18歳以上である難病患者等の場合には、新規交付、再交付にかかわらず1の
要件について、担当医師から詳しい診断及び意見を求め、身体障害者更生相談所が十分な判定を
行い、市町が決定をすること。
身体障害児及び18歳未満である難病患者等の場合には、身体障害者と同様に、新規交付、再
交付にかかわらず1の要件について、担当医師から詳しい診断及び意見を求め、必要に応じて、
身体障害者更生相談所に対し協力・助言を求めるなど行い、市町が当該児童の日常生活における
意思伝達装置の必要性について十分検討し決定すること。
難病患者等は、症状が日内変動する者もいるため、症状がより重度である状態をもって判断す
ること。
3.判定の方法
① 原則として書類による判定とし、必要に応じて、操作能力等の調査を行う。
② 必要書類
・ 判定依頼書
・ 補装具費支給意見書(重度障害者用意思伝達装置)
(別紙2)及び重度障害者用意思伝
達装置処方箋(別紙1)
・ 意見書は、身体障害者福祉法第15条の指定医師であって、肢体不自由の意見書作成
をできる医師が作成すること
4.留意事項
申請に当たっては、実際に重度障害者意思伝達装置を試用した上で操作可能なものを検討し、
申請することが望ましい。
18障福第1336号
平成19年1月17日
各
市
町
長
各 県 福 祉 事 務 所 長
各身体障害者更生相談所長
様
県身体障害者福祉協会連合会長
各 補 装 具 取 扱 業 者
長崎県障害福祉課長
(公 印 省 略)
障害者自立支援法に基づく補装具費支給事務に係る
差額自己負担の取扱いについて(通知)
こ の こ と に つ い て 、こ れ ま で の 補 装 具 給 付 制 度( 現 物 支 給 ) が 、障 害 者 自 立 支 援 法 に
基 づ く 補 装 具 費( 購 入 費 、 修 理 費 ) の 支 給 へ と 変 わ っ た こ と に 伴 い 、 補 装 具 費 に 関 す る
差 額 自 己 負 担 の 取 扱 い を 以 下 の と お り と し ま す の で 、そ の 取 扱 い に つ い て 遺 漏 の な い よ
うお願いします。
な お 、本 通 知 に よ り 、平 成 8 年 2 月 2 8 日 付 け 7 障 福 第 7 7 8 号 長 崎 県 障 害 福 祉 課 長
通知「身体障害者福祉法による補装具の給付事務取扱いについて」は廃止します。
記
1.適用年月日
各市町において、平成19年1月4日以降に受け付けた支給申請から適用する。
2.取扱いの内容
○これまでの取扱い
平 成 8 年 2 月 2 8 日 付 7 障 福 第 7 7 8 号 県 障 害 福 祉 課 長 通 知 に よ り 、「 車 い す 」、
「人工喉頭」、「眼鏡」の機種に限り差額自己負担の対象としていた。
○適用年月日以降の取扱い
平 成 1 8 年 9 月 2 9 日 付 け 障 発 第 0 9 2 9 0 0 6 号 厚 生 労 働 省 社 会・援 護 局 障 害
保 健 福 祉 部 長 通 知「 補 装 具 費 支 給 事 務 取 扱 指 針 」第 2 の 1( 7 )記 載 の と お り と し 、
当該記載の範囲内において差額自己負担を認めることとする。
3.留意事項
○ 補 装 具 制 作( 販 売 )業 者 は 、補 装 具 の 購 入 又 は 修 理 に 要 す る 費 用 に 係 る 見 積 書 に つ
い て 、 差 額 自 己 負 担 分 の 額 及 び そ の 対 象 と な る 内 容( 補 装 具 の デ ザ イ ン 、素 材 等 ) 確
認が可能となるよう見積書の作成を行うこと。
○ 各 市 町 は 、補 装 具 費 支 給 申 請 の 受 付 に あ た り 、所 得 に 応 じ た 自 己 負 担 額 以 外 に 差 額
自 己 負 担 額 が あ る と 認 め た 場 合 は 、 申 請 者( 障 害 者 及 び 障 害 児 の 保 護 者 )に 対 し 、 必
ず下記の事項について説明、確認を行うこと。
・差額自己負担分は全額自己負担であり、補装具費の支給対象外であること。
・申請者が、補装具制作(販売)業者に代理受領の委任をする場合であっても、
所得に応じた自己負担額の支払い時に差額自己負担分もあわせて支払うことと
なること。
・ 差額自己負担の対象となる補装具のデザイン、素材等の内容が、使用者本人が
希望しているものと一致していること。
○差額自己負担に係る補聴器の取扱いについては下記のとおりとする。
標準型補聴器
箱形
耳掛形
挿耳形
×
高度難聴用補聴器
箱形
耳掛形
×
骨導型補聴器
箱形
眼鏡形
・上表に示した「標準型」、「高度難聴用」及び「骨導型」の枠内で、
① 箱形 → 耳掛形・挿耳形
② 箱形 → 眼鏡形
③ 耳掛形 → 挿耳形
への変更は可能。
・標準型→高度難聴用、高度難聴用→骨導型、標準型→骨導型への変更は不可。
19障福第263号
平成19年6月11日
各
市
町
長
各
県
福
祉
事
務
所
長
各こども・女性・障害者支援センター所長
様
各
耳
鼻
科
指
定
医
各 補 装 具 ( 補 聴 器 ) 取 扱 業 者
長崎県障害福祉課長
( 公 印 省 略 )
デジタル補聴器の補装具としての取り扱いについて
補聴器の補装具としての取り扱いについて、アナログ型補聴器を原則として
きたところですが、平成18年12月18日の全国身体障害者更生相談所長会
議における質疑応答の中で、厚生労働省から「デジタル補聴器も基準額内であ
れば福祉交付の対象の範囲内であろう」という見解が示されました。
ついては、当県におきましても、補装具としての取り扱い、申請手続き、判
定等について、今後、以下のように取り扱われるよう通知します。
記
1
「障害者自立支援法に基づく補装具の種目、購入又は修理に要する費用の
額の算定等に関する基準」に示されている基準額の範囲内であれば、デジタ
ル補聴器も補装具費の支給対象とする。また、修理についても修理基準に定
められた範囲内で対象とする。
2 基準額を超えるデジタル補聴器への差額自己負担での変更を認める。
なお、平成19年1月4日付、18障福第1336号、当課課長通知「障
害者自立支援法に基づく補装具費支給事務に係る差額自己負担の取扱いにつ
いて」で示した取り扱いに留意すること。
また、支給判定に際しては、デジタル補聴器は高額なものもあり、差額自
己負担で基準額を超えるデジタル補聴器に交換を希望する場合には、その補
聴器が申請者に真に適合していると確認できるカタログ等を添付すること。
3
基準額を超えるデジタル補聴器を特例補装具(補聴器)として給付する必
要がある場合は、特例補装具費支給判定に際して、補聴効果および検査結果
等、当該デジタル補聴器の必要性についての資料や医師意見書を添付するこ
と。
なお、特例補装具費支給判定は、身体障害者更生相談所(こども・女性・
障害者支援センター)での来所判定を原則とすること。
4 参 考
平成18年12月18日全国身体障害者更生相談所長会議(質疑応答要約)
「補装具の告示に示す基準額がアナログ型の補聴器を想定したものであると
いう回答をしていたが、最近、デジタル補聴器の価格が安くなってきてお
り、補装具の告示に定める基準額内のものも出てきている。告示には、ア
ナログ、デジタルの記載は無いので、機能として満たしており上限額の範
囲内であれば、デジタル式のものでも対象の範囲内であろう。」
担当 地域福祉班 川口
〒850-8570 長崎市江戸町2-13
(直通電話)095-895-2453
11. 電動車椅子支給取り扱いについて
1) 基本的事項
① 電動車椅子の支給は、重度の歩行困難者の自立と社会参加の促進を図ることを目
的として行われるものであることから、身体障害者、身体障害児及び難病患者等(以
下「障害者等」という。)の身体の状況、年齢、職業、学校教育、生活環境等の諸条件
を考慮し、その是非を判断すること。
② 電動車椅子の支給に際しては、使用者及び他の歩行者等の安全を確保するため、
操作訓練、使用上の留意事項の周知等について格段の指導が必要となる。
2) 電動車椅子支給基準
Ⅰ 基本要件及び対象者の範囲
学齢児以上であって、次のいずれかに該当する障害者等であること。
ア
重度の下肢機能障害(下肢・体幹1・2級相当)があり、かつ著しい上肢障害
を有し、電動車椅子によらなければ歩行機能を代替できない者
イ 手動兼用型(切替式・アシスト式)については重度の下肢機能障害、かつ上肢に
障害があり、坂道・悪路での手動自走が制限されるもの。電動車椅子を使用しな
ければ、日常生活の自立と社会参加の促進が図れない者。
ウ
呼吸器機能障害、心臓機能障害、難病等で歩行に著しい制限を受けるもの又は
歩行により症状の悪化をきたす者であって、医学的所見から適応が可能な者
Ⅱ 使用者条件
次のいずれにも該当する障害者であること。
ア
日常生活において、視野、視力、聴力等に障害を有しない者、又は障害を有す
るが電動車椅子の安全走行に支障がないと判断される者。
イ 歩行者として、必要最小限の交通規制を理解・遵守することが可能な者。
ウ 操作ノブ等の操作のほか、メインスイッチ・速度切替、発進、停止、速度調節、
直進(直進・蒲鉾・片傾斜道路)走行、S 字・クランク走行等その他移動に必要
な操作が円滑に行える者。
エ 上記ア~ウの状況について、
・ 補装具費支給意見書を作成した医師
・
申請者が利用する医療機関や福祉施設の専門職
・
身体障害者更生相談所の直接判定
等いずれかの専門職により、確実に動作等の確認が行われたことが、支給の決
定を行う市町において確認できた者。
第4章
参 考 通 知
*内容については、厚生労働省ホームページ(福祉用具)参照
「厚生労働省
福祉用具」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/yogu/
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