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ポリエステル不織布を用いた凹型吸音構造
ポリエステル不織布を用いた凹型吸音構造 勝原 聡寛 1. 序論 藤本研究室では,ポリエステル不織布の吸音材とし ての可能性に着目し,F 社と協同でポリエステル不織 布 (PW) とそのリサイクル材 (RPW) を開発し,繊維 仕様と垂直入射吸音率 α0 の関係を明らかにした 1,2) 。 PW,RPW は表面仕上げなしでの使用が可能であるた め,材そのものの吸音特性を損なわずに吸音構造を構 成できると期待される。そこで,これまで PW や RPW を用いた階段状楔型構造について検討した 3) 。しかし, 住宅への施工を考慮した場合,楔型構造は大型で複雑 な形状であるため,施工性が劣る等の課題が考えられ る。また,多孔質材は中高域の吸音性能は優れるが低 域は劣る。一方,共鳴器型吸音構造は任意の共鳴周波 数周辺で高い吸音性能を示す。そのため,多孔質材を 用いて共鳴器型吸音構造を構成できれば,中高域の吸 音性能を維持しながら低域における吸音性能を向上で き,また材の使用量も多孔質材を重ね合わせて吸音構 造を構成した場合より削減できると期待される。 そこで本研究は,PW を用いた凹型構造の吸音性能 と材の使用量について検討し,小規模室を対象とした 小型高性能吸音構造を提案することを目的とした。そ の際,凹みの寸法を系統的に変化させて吸音特性を検 討することは実験的手法だけでは難しいため,吸音材 を含む音場を有限要素法 (FEM) を用いて解析すること により凹型構造の吸音特性を把握することとした。 FEM を用いた解析には,材の平均的な特性インピー ダンス Zc と伝搬定数 γ を把握する必要があるため,既 往の研究 3) では Delany & Bazley(D&B) 式 4) に基づ き,低域における PW と RPW の Zc ,γ と単位面積流 れ抵抗 σ の関係式を得た。Komatsu 5) は,多孔質材の 理論吸音モデルである Rayleigh モデル 6) により近い 関係式を提案しており,材の Zc ,γ ,σ の関係をより 正確に表現できると考えられる。そこで,PW,RPW の Zc ,γ と σ の関係を,高域も含めて,Komatsu の関 係式に基づき再検討した後,凹型構造の吸音特性を検 討した。 2. 凹型構造の検討に用いる材の音響特性 2.1 多孔質型吸音材の吸音モデル 多孔質材は繊維などの骨格部分と空隙から構成され る。材に入射した音波は,空気の粘性抵抗や骨格部分 の振動によって熱エネルギに変換され,その結果,吸 音が生じるとされている。このような吸音機構に関し て様々な吸音モデルが提案されており,グラスウール (GW) やロックウール (RW) については,σ より Zc ,γ を推定する手法がよく知られている。 Rayleigh は多孔質材を微小な断面積を持つ円筒管の集 合とみなし,次の理論式を提案した (Rayleigh モデル)。 ! (1) Zc = ρ0 c0 1 + σ/(jωρ0 ) ! γ = (jω/c0 ) 1 + σ/(jωρ0 ) (2) ここで,j は虚数単位,ρ0 は空気の密度,c0 は空気中 の音速,ω は角周波数,σ は単位面積流れ抵抗である。 Zc の実部と虚部をそれぞれ R,X とおき,γ の実部 と虚部をそれぞれ α,β とおくと,式 (1),式 (2) は下 式のように変形される 5) 。 Zc = R + jX (3) γ = α + jβ " (4) #$ % 2 1/2 × 1 + {σ/(ωρ0 )} + 1 R = ρ0 c0 X = −ρ0 c0 α = (ω/c0 ) β = (ω/c0 ) " " " 1/2 × #$ % 1 + {σ/(ωρ0 )} − 1 (6) 2 #$ % 2 1/2 × 1 + {σ/(ωρ0 )} − 1 (7) 1/2 × #$ % 2 1 + {σ/(ωρ0 )} + 1 (8) D&B は,Rayleigh モデルを基に,GW と RW につ いて次のような関係式が成り立つことを示した。 & ' (b ) R = ρ0 c0 1 + a (f /σ) × 103 (9) & ' ) ( d X = −ρ0 c0 c (f /σ) × 103 (10) ' ( q α = (ω/c0 ) × p (f /σ) × 103 (11) & ) ' ( s β = (ω/c0 ) × 1 + r (f /σ) × 103 (12) ここで,a,b,c,d,p,q ,r,s は任意の実数である。 なお σ の単位は Ns/m4 (SI 単位系) である。 Rayleigh モデルの理論式では,R と β ,X と α は同 じ変数を持つ。しかしながら,D&B 式では,R,X , α,β はそれぞれに対して任意の係数を設定する。すな わち,D&B 式は Rayleigh モデルを正確に表現しては いない。Komatsu は,この点を修正した次の関係式を 提案している。 n R = ρ0 c0 [1 + m {2 − log10 (f /σ)} ] 46-1 (5) (13) q -0.57 -0.46 -0.47 -0.59 r 12.97 11.91 12.25 10.80 s -0.74 -0.70 -0.71 -0.70 n 6.4 4.8 5.0 6.2 o 0.00607 0.01194 0.00968 0.0047 p 4.2 3.3 3.5 4.1 q 0.00607 0.01945 0.01574 0.0069 -4 -6 63 125 250 500 1k 2k 4k 8k Frequency(Hz) 200 150 α = (ω/c0 ) × [q {2 − log10 (f /σ)} ] case 1 (15) n β = (ω/c0 ) × [1 + r {2 − log10 (f /σ)} ] 200 50 PW (14) p 63 125 250 500 1k 2k 4k 8k Frequency(Hz) 図-1 Zc ,γ の測定値と推定値の比較 r 0.00032 0.00261 0.00191 0.0004 p X = −ρ0 c0 [o {2 − log10 (f /σ)} ] Komatsu D&B MW MT Im(Zc/ρ0c0) rigit m 0.00018 0.00172 0.00127 0.00027 0 -2 表-2 式 (13)∼式 (16) の係数 PW RPWI RPWII GW 2 100 200 100 PW case 2 rigit p 8.91 6.53 6.26 10.30 γ (radian/m) d -0.52 -0.43 -0.47 -0.73 Re(Zc/ρ0c0) rigit b c -0.88 -5.18 -0.77 -3.23 -0.64 -3.85 -0.75 -11.90 Zc/ρ0c0 PW RPWI RPWII GW a 10.35 10.40 6.26 9.08 140 PW-2 Komatsu 120 D&B 100 MW MT 80 Im(γ ) 60 40 Re(γ ) 20 0 PW-2 4 PW ref 図-2 PW と背後空気層の厚さの組み合わせ (16) 1.0 ここで,m,n,o,p,q ,r は任意の実数である。 上式では,(2 − log10 f /σ) のべき数が式 (13) と式 (16),式 (14) と式 (15) で等しく,Rayleigh モデルによ り近い形となっている。 0.8 α0 0.6 0.4 2.2 PW,RPW の単位面積流れ抵抗と音響特性 PW,RPW の吸音特性把握のため,PW(密度 16∼ 64kg/m3 ,バインダー混合率 20∼40%),RPWI (密度 27 ∼66kg/m3 ),RPWII (密度 20∼32kg/m3 ,バインダー 混合率 20∼32%) それぞれの材について Zc ,γ ,σ を測 定 (Zc ,γ は ISO 10534-2 に,σ は ISO 9053 にそれぞ れ準拠) し式 (9)∼式 (12) または式 (13)∼式 (16) にあ てはめ,表-1,表-2 に示す係数を得た。なお,RPWI は F 社が収集した様々な繊維仕様の PW の端材から生 成された材料,RPWII はベース・バインダーともに 2de の PW の端材から生成された材料である。 関係式の妥当性を確認するため,得られた関係式か ら求められる Zc ,γ の推定値と測定値を比較した。比 較に用いた試料は,測定した試料のうち最も平均的な 吸音性能を持つものであり,σ は PW:15,007 Ns/m4 , RPWI:7,950 Ns/m4 ,RPWII:10,760 Ns/m4 である。 PW の結果を図-1 に示す。なお 1,250 Hz 以上の周波数 帯域は,実測データより関係式の適用範囲外であるが, 高域における関係式の妥当性を確認するために比較し た。図中の D&B は式 (9)∼式 (12) から求められる Zc , γ の推定値,Komatsu は式 (13)∼式 (16) から求めら れる推定値,MW は太管による測定値 (50∼1,600 Hz), MT は細管による測定値 (500∼6,400 Hz) を示す。 Zc ,γ の推定値と測定値は,250 Hz 以上においてよ く一致し,関係式の適用範囲外である 1,250 Hz 以上に おいても概ね一致する。紙面の都合上図を割愛したが, RPWI ,RPWII についても同様の結果を得た。 3. 小型吸音構造の吸音特性 3.1 背後空気層を設けた PW の吸音特性 住宅の居室 (4∼12 畳を想定) では,音響障害の原因 46-2 case 1 case 2 ref 0.2 0.0 63 125 250 500 1000 2000 Frequency(Hz) 図-3 PW と背後空気層の厚さによる吸音率の変化 となる室のモードが 300 Hz 以下の帯域で発生する。そ のため,特に音響的配慮が必要とされるオーディオルー ム等では,低域の吸音性能を確保することが重要であ る。このような室では,一般に多孔質型吸音材を背後 空気層を設けて壁面に設置するが,室容積への圧迫を 避けるため吸音構造の厚さを出来るだけ薄くするのが 望ましい。そこで,材の室内側表面から剛壁までの寸 法を 200 mm に固定し,建築用吸音材として用いられ る厚さ 50 mm の PW を室内側から,1 枚設置 (case1), 2 枚重ねて設置 (case2),4 枚重ねて設置 (ref) した場合 (図-2) の α0 を比較した。図-3 に結果を示す。 case1 は 177 Hz 以下および 594.5 Hz 以上の帯域で, case2 は 157.5 Hz 以下の帯域で α0 が大きく落ち込む。 また ref の場合も低域へ行くに従い α0 が低下しており, 低域と中高域のいずれにおいても,より吸音性能の良 い吸音構造が求められる。 3.2 凹型構造の吸音特性 中高域の吸音性能を維持しながら低域の吸音性能 が向上するような凹型構造 (図-4) の条件について検 討した。外寸は,小規模室の壁面への施工を想定し 200 mm×200 mm×200 mm とした。解析には有限要素 法を用い,図-5 のような吸音材と媒質と剛壁からなる 空間に加振面から平面波を入射したときの α0 を求め 1.0 PW-2 0.8 α0 6 表-1 式 (9)∼式 (12) の係数 0.6 0.4 0.2 0.0 63 125 b = 40 D 200 200 1.0 l 0.8 b 200 b 0.6 b α0 200 l = 50 l = 100 l = 150 l = 200 ref 0.4 x - y plane z - y plane 0.2 図-4 凹型構造のイメージ 0.0 63 200 図-6 凹みの深さ l による吸音率の変化 (b = 40) sound source (plane wave) 200 125 250 500 1000 2000 Frequency(Hz) 600 rigid wall 200 y 63Hz 200 x 125Hz z 0.0 absorbing material -0.3 -0.1 150 -0.1 -0.2 0.1 l (mm) 図-5 解析音場 0.0 -0.2 100 4. 結果と考察 4.1 凹みの寸法 b,l の影響 凹みの寸法 b,l を変化させ,凹型構造の吸音性能へ 与える影響を検討した。b = 40 の結果を抜粋して図-6 に示す。併せて,凹みのない厚さ 200 mm の PW の吸 音率 (ref) も示す。図より,l が増加するにつれて 66∼ 250 Hz の α0 が向上することがわかる。しかし,500 Hz 以上の帯域では l による α0 の変化はほとんど見られ ず,l は高域の吸音性能にはあまり影響しないと考えら れる。 次に,中心周波数 63,125,250 Hz の 1/3 Oct.Band, 50∼300 Hz の帯域それぞれについて,b,l をそれぞれ 変化させた場合の吸音率と ref の差を図-7 に示す。 63 Hz の場合,b が大きくなるにつれて α0 は低下し たが,125,250 Hz では,α0 が 0.1 以上向上する b,l の 範囲が存在し,周波数によりその範囲は異なる。50∼ 300 Hz の平均を見ると,40 ≤ b ≤ 60,l ≥ 100 の範囲 内では α0 は 0.1 程度向上する結果となった。 4.2 凹みの間隔 D の影響 46-3 -0.3 -0.3 3) 0.0 -0.2 -0.2 -0.1 0.0 -0.1 50 20 40 60 80 100 120 140 160 20 40 60 250Hz 200 100 120 140 160 avg. of 50 0.0 -0.3 -0.2 -0.1 150 80 b (mm) b (mm) 300Hz -0.1 -0.3 0.1 0.0 0.1 l (mm) た。なお本解析手法の妥当性は検証済み であるため, ここでは割愛する。また解析には図-1 に示す PW の物 性値 (Komatsu) を用いた。以下に検討項目を記す。 1. 凹みの寸法の影響 凹みの幅 b = (20 ・ 40 ・ 60 ・ 80 ・ 100),深さ l = (50・100・150・200) の計 20 ケースの吸音率を求めた。 2. 凹みの間隔 D の影響 l = 100 に固定し,b = (20・40・60・80),凹みの間 隔 D = (100・150・200・400) に系統的に変化させた (計 16 ケース)。 3. 凹みの個数 n と開孔率 p の影響 l = 100 に固定し,凹みの数 n = (1・4・16),開孔 率 p = (凹みの総面積)/(凹型構造の表面積) = (0.041・ 0.09・0.36・0.64) に系統的に変化させた (計 12 ケース)。 0.1 -0.2 100 0.0 -0.1 0.1 50 20 40 60 80 100 120 140 160 20 b (mm) 40 60 80 100 120 140 160 b (mm) 図-7 凹みの幅 b と深さ l による吸音率の向上率 深さ l = 100 に固定し,幅 b と間隔 D を変化させた 場合の吸音率と ref の差を図-8 に示す。図より,63 Hz の場合,20 ≤ b ≤ 30,150 ≤ D ≤ 200 の範囲内で α0 は若干向上するが,全般的な傾向としては,b が大きく なるにつれて α0 が低下するようである。125,250 Hz の場合は α0 が 0.1 以上向上する D の範囲が存在し, 周波数や b に応じて変化するようである。また,50∼ 300 Hz の平均を見ると,30 ≤ b ≤ 40,150 ≤ D ≤ 200 の範囲内で α0 が 0.1 程度向上する結果となった。 4.3 凹みの個数 n と開孔率 p の影響 n,p をそれぞれ変化させた場合の吸音率と ref の差 を図-9 に示す。図より,いずれの場合も,p が一定で あれば n が増加しても α0 はあまり変化しない。一方, n が一定の場合は 250 Hz を除き,p が増加するにつれ て α0 は減少する。このことから,n と比べて p の方が 凹型構造の吸音性能に大きく影響することがわかった。 また,50∼300 Hz の平均を見ると,p ≤ 0.1 の範囲で 0.1 程度向上した。 63Hz 400 125Hz -0.3 -0.1 -0.2 -0.1 0.0 200 0.0 -0.1 -0.2 100 20 30 40 50 60 70 80 20 30 40 b (mm) 50 avg. of 50 350 60 4 70 -0.1 -0.2 0.1 0.0 -0.1 -0.2 -0.3 -0.3 2 -0.3 80 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.1 0.2 0.3 p 300Hz 14 0.1 0.4 avg. of 50 0.6 0.0 0.1 0.0 300Hz -0.1 -0.2 12 -0.1 0.5 p 250Hz 16 -0.1 300 D (mm) 8 b (mm) 250Hz 400 0.0 -0.1 -0.2 0.1 0.1 -0.3 -0.3 6 0.1 0.0 150 0.1 0.0 -0.1 -0.2 -0.3 10 10 0.1 250 0.0 n D (mm) 300 125Hz 12 -0.1 250 14 -0.1 -0.2 -0.2 -0.2 n 350 63Hz 16 -0.2 0.0 200 8 6 0.1 150 -0.1 100 20 30 40 4 0.0 0.1 50 60 70 80 20 30 40 50 60 70 0.1 80 0.1 0.2 0.3 b (mm) b (mm) 0.0 0.0 0.1 -0.1 -0.2 2 -0.2 0.4 0.5 0.6 0.1 p 図-8 凹みの幅 b と間隔 D による吸音率の向上率 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 p 図-9 凹みの数 n と開孔率 p による吸音率の向上率 200 5. 最適形状の凹型構造の吸音性能 前章までに得られた知見を基に,最も吸音性能が高 い凹型構造 (id.) の α0 を求め,図-2 に示す厚さの異 なる 3 種の PW と比較した。凹型構造の凹みの寸法は b = 40,l = 100,間隔は D = 200 である。図-10 に最 適形状の凹型構造のイメージを,図-11 に結果を示す。 id. は 63 Hz 以下の帯域で ref より若干 α0 は低いが, それ以上の帯域では α0 は高い。また,case1 や case2 のような高域における α0 の落ち込みは見られない。こ のとき,材の使用量は ref に対し 9% 削減された。以上 より,凹型構造の有効性が示された。 100 40 200 40 x - y plane 200 40 z - y plane 図-10 最適形状の凹型構造のイメージ 1.0 0.8 α0 0.6 0.4 6. まとめ 住宅のオーディオルーム等への施工を対象とし,PW を用いた小型な高性能吸音構造として凹型構造を提案 した。その結果,最適形状の凹型構造は,66∼500 Hz の低域では凹みのない同じ厚さの PW 試料より優れた 吸音性能を示し,500 Hz 以上の中高域では同等の吸音 性能を有すことを示した。また,このとき材の使用量 は,凹みのない PW 試料と比較して 9% 削減されるこ とを示した。 今後は,凹み周辺の音の挙動を詳細に検討し,凹型 構造の吸音メカニズムを解明すると共に,PW 以外の 材料を用いた場合や凹型構造の外寸が変化した場合の 吸音特性について検討する必要がある。 200 200 id. case 1 case 2 ref 0.2 0.0 63 125 250 500 1000 2000 Frequency(Hz) 図-11 最適形状の凹型構造の吸音率 [2] [3] 謝辞 [4] 本研究に用いた PW,RPW 試料は (株) フコクに提供い ただいた。記して感謝します。 [5] 参考文献 [6] [1] 藤本一寿, 穴井謙, 古賀慎一: ポリエステル不織布の吸音率に関 46-4 する実験的検討, 日本音響学会建築音響研究会資料 AA2004-33, 1-8, 2004. 中野達成, 穴井謙, 藤本一寿: ポリエステル不織布端材のリサ イクル材の吸音率に関する実験的検討, 日本建築学会大会学術 講演梗概集 (関東), 43-44, 2005. 中野達成, 勝原聡寛,穴井謙, 藤本一寿: ポリエステル不織布 とそのリサイクル材による楔形吸音構造の吸音特性, 日本建築 学会九州支部研究報告 第 47-2 号, 81-84,2008. M.E.Delany and E.N.Bazley: ACOUSTICAL PROPERTIES OF FIBROUS ABSORBENT MATERIALS. App. Acoust., 3, 105-116,1970. T.Komatsu: Improvement of the Delany-Bazlay and Miki models for fibrous sound-absorbing materials, Acoust. Soc. & Tech. 29, 2, 121-129, 2008. L.Rayleigh: Theory of sound, Vol.II, 1926.