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プログラム - 九州大学

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プログラム - 九州大学
Soeked in Asia
∼アジアの心の情報を発信する∼
第3回 SIA=DAY
髙樹のぶ子と浸る台湾!
∼ 循環する生命(いのち)∼
2007年3月17日(土)
13:30∼16:30
アクロス福岡 円形ホール
主催:九州大学アジア総合政策センター
▼タロイモ畑
プ
13:00
ロ
グ
ラ
ム
▼ シャコ貝
開場
13:30∼
13:30∼14:10
第Ⅰ部 アジアを漂う島
昨年12月、髙樹のぶ
昨年12月、髙樹のぶ子は台湾の離島・蘭嶼島に一週間ほど滞在し、「海の作家」としても
知られるタオ族の作家 シャマン・ラポガン氏とともに原初的な生活を送りながら、原住民族の
生活に浸りました。台湾での多彩な出会いを
、フォトデッセイ(写真+エッセイ)「野銀村の
生活に浸りました。台湾での多彩な出会いを、
フォトデッセイ(写真+エッセイ)「野銀村の
サツマイモ」や、ラポガン氏との対談映像を通じて
紹介します。
します。
サツマイモ」や、ラポガン氏との対談映像を通じて紹介
● 14:10∼
14:10∼14:20 休憩 ●
14:20∼
14:20∼15:10
第Ⅱ部 シャマン・ラポガンの世界
ラポガン氏との対談を映像で紹介するほか、
ラポガン氏の短編小説「
氏の短編小説「天使の父親
天使の父親」の朗読
」の朗読、
、
ラポガン氏との対談を映像で紹介するほか、ラポガン
フォトデッセイ「シャマンさんの悲しみ」等を通じて
、台湾文学の作品世界に迫ります。
文学の作品世界に迫ります。
フォトデッセイ「シャマンさんの悲しみ」等を通じて、台湾
● 15:10∼
15:10∼15:30 休憩 ● ◆ おやつSIA
おやつSIA ◆
15:30∼
15:30∼16:30
第Ⅲ部 生命の手触り
ラポガン氏の作品世界と
台湾への旅から生まれた
への旅から生まれた髙樹の短編小説
髙樹の短編小説「
「四時五分の天気図」の
ラポガン氏の作品世界と台湾
四時五分の天気図」の
朗読のほか、フォトデッセイ「サヨリと男たちと風葬の島」の朗読
が行われます。
朗読のほか、フォトデッセイ「サヨリと男たちと風葬の島」の朗読が行われます。
16:30
▲サヨリ
終演
彼の死について原因をほかに
求めて、抗議すること、例えば、
貧困のせいとか、お酒のせい
とか、社会のせいとか、そういう
怒りというのはタオの人たちは
もたないのでしょうか?
(髙樹のぶ子)
自然の天候と海に囲まれたこの
島では、たくさんの不確定要因が存在
しています。海の波はよく変わります。
絶対的に正確なものがない、
絶対的な間違いもない。
絶対的に美しいものもない、
絶対的に醜いものもない。
絶対的に偉いとか絶対的に
だめな人間もいないのです。
(シャマン・ラポガン)
*2006年
2006年12月
12月
台湾、蘭嶼島での対談より
▲サヨリ漁の様子
▲
台湾略史
★17世紀初頭に漢民族が台湾に移住してくる以前、台湾では東南アジア方面(現在は中国大陸南西
部説が有力)から渡来して住み着いた台湾原住民族が狩猟や漁労、焼畑農業を営んで生活していた。
1624年 オランダ東インド会社が台湾南部に上陸、占拠。
1662年 鄭成功、オランダ東インド会社の駆逐に成功。台湾を明朝の国とした。
1683年 鄭成功の死後、台湾・明朝が清朝によって滅ぼされる。
後に台湾を福建省に編入。
1874年 日本による台湾出兵(牡丹社事件)が起こる。
1884年 清仏戦争勃発。台湾、フランス軍から攻撃を受ける。
1895年 下関条約により台湾が清朝から日本に割譲される。台湾民主国の建国と崩壊。
1945年 第二次世界大戦が終結。日本の敗戦にともない中国へ祖国復帰。
1947年 2.28事件により台湾人と中国人との角逐が始まる。
1949年 蒋介石、毛沢東率いる中国共産党に破れ台湾に逃れる。戒厳令を施行。
1950年 蒋介石が総統職に就任。中華民国・台湾国民政府の活動が本格化。
1971年 国連を脱退。国際的孤立の中、経済活動に専念。
1972年 日本との国交を断絶。
1979年 アメリカ合衆国との国交を断絶。
1987年 戒厳令を解除。
1992年 韓国との国交を断絶。
1996年 国民の直接選挙による総統選出選挙。李登輝が当選。
行政院(政府)に原住民族委員会設立。
1998年 大陸との交渉が再開される。
2000年 陳水扁が総統となる。
−台湾事情−
馬祖島
◆ 面積:約35,980km
面積:約35,980km²²
(九州とほぼ同じ、日本の約1/10
)
(九州とほぼ同じ、日本の約1/10)
◆ 人口:約
人口:約2287万
2287万6千人【2006年
2006年12月
12月】
◆ 民族:漢民族(98%)、
(98%)、原住民
原住民族(2%)
族(2%)
民族:漢民族
◆ 言語:中国
語
言語:中国語
◆ 宗教:漢民族の間では
仏教・道教・儒教の三大宗教
宗教:漢民族の間では仏教・道教・儒教の三大宗教
が中心。各宗教
は混合されやすく
、状況に応じて参拝
中心。各宗教は
混合されやすく、状況に応じて参拝
する神々を変えている。少数だが
キリスト教、
、イス
する神々を変えている。少数だがキリスト教
ラーム教の他、
原住民族
族の間では伝統的なアニミズム
ラーム教の他、原住民
信仰もある。
信仰もある。
◆ GDP:
GDP:約3556億
3556億米ドル(
ドル(2006年)
2006年)
◆ 一人当たりGDP
:15,640
米ドル (同上)
一人当たりGDP:
15,640米
◆ 経済成長率:4.62
%(同上)
経済成長率:4.62%(同上)
金門島
澎湖島
緑島
小琉球
蘭嶼島
◆ シャマン・ラポガン(Syaman Rapongan,夏曼・藍波安)
台湾のタオ族(ヤミ族)の作家。世界でも数少ない海洋作家。自ら潜水して
魚をとり、舟で漁に出るという生活がその作品の基盤となっており、作品
には海の世界や、伝統文化と現代文明のはざまに生きるタオの人々が描かれ
ている。台湾でも注目されている作家で、現在は国立成功大学の博士課程に
籍をおき、台湾本島と蘭嶼のあいだを往復しながら文学活動を行っている。
1957年、蘭嶼・イモロッド村生まれ。島の中学を卒業すると高校進学の
ために島を離れた。卒業後は台湾で働いて大学に進学、その後も台北で暮らした。
1980年代には原住民族の権利回復運動に参加し、蘭嶼に核廃棄物貯蔵場が建設されると
反対運動に立ち上がった。しかし自分はタオ文化をよく知らないという反省から、
1989年家族と共に故郷に帰った。
彼は「ほんとうのタオ人」となることをめざしたが、その道のりは平易なものではなかった。
舟を造って漁に出なければタオの男とは言えない。父に教えられながら、山から木を切り出して
タオの伝統的な舟を造り、漁の技術や海や気象の知識、タオ文化の習慣や禁忌を学んだ。
この時期に創作を始め、『冷海情深』や『黒色的翅膀』(邦訳「黒い胸びれ」、草風館)を
発表した。本編は『海浪的記憶』に収められている作品である。
彼は作品は中国語で発表しているが、島ではタオ語を話している。
◆ タオ族(ヤミ族)
人口は約4000人で、台湾本島の東南にある離島、蘭嶼(ランユィ)に住んでいる。
台湾の先住民族(正式名称は「台湾原住民族」で13族が政府から認定されている)の
中では人口が少ない民族である。
◆ 蘭嶼(ランユィ)
台湾本島の東南にある離島【前頁の地図を参照】。周囲約40キロの島で、かつては漁業と
農業で自給自足していたが、現在は仕事や勉学のために台湾本土で暮らす人が多い。
◆ タオ族 家族の呼称について
タオ族は子どもの名前によって両親、祖父母の呼称が決まる。子どもはシ・∼と呼ばれ、
両親は最初の子どもの名にシャマン(父)、シナン(母)を、祖父母はともに、最初の孫の名に
シャプンを冠する。「天使の父親」では、娘がシ・アタイェン、父がシャマン・アタイェン、
母がシナン・アタイェンである。また、シャプン・アタイェンは祖父母だが、本作品では祖父
のみを指している。なお、シャマン・ラポガンとは「ラポガンの父」という意味である。
映像資料提供:RKB
毎日放送
映像資料提供:RKB毎日放送
音効:和田 功(トゥルース)
照明:濱田嘉博(ハートス)
舞台デザイン:堀内昌世 三宅玲子
台湾民族衣装提供:向 明德(台北駐福岡経済文
化弁事処 組長)
おやつSIA
:村田順子
おやつSIA:村田順子
おやつSIA
提供:
:笹島軽雪(頂好茶館)
おやつSIA提供
本郷啓成(本郷みどり歯科医院)
朗読:斉藤絹子 田畑竜介(RKB
毎日放送)
田畑竜介(RKB毎日放送)
★ご協力ありがとうございました★
「第3回SIA∼台湾編」は、以下の
番組で紹介される予定です
2007年4月8日(日)
深夜24:
深夜24:40 – 25:
25:10(予定)
「ムーブ2007
「ムーブ2007 髙樹のぶ
髙樹のぶ子が浸る台湾!」
【RKB毎日放送
】
RKB毎日放送】
※他、九州・山口のTBS
系列で放送予定。
他、九州・山口のTBS系列で放送予定。
主催: 九州大学 アジア総合政策センター
〒812812-8581 福岡市東区箱崎6
福岡市東区箱崎6-1010-1
℡:092092-642642-4433 FAX:
FAX:092092-642642-4435
e-mail:
mail:[email protected]@isc.kyushu-u.ac.jp
http://asia.kyushuhttp://asia.kyushu-u.ac.jp
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