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矯正施設の現状と課題

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矯正施設の現状と課題
矯正施設の現状と課題
刑事施設(刑務所,少年刑務所,拘置所)
77庁
少年施設(少年院,少年鑑別所)
少年院 47庁 少年鑑別所 51庁
平成27年12⽉末収容⼈員
58,497⼈
平成27年12⽉末収容⼈員
少年院2,634⼈ 少年鑑別所598⼈
◎ 矯正施設の収容状況
薬物事犯受刑者の推移
80,000
(人)
25.2%
23.0%
25.5%
21.8%
24.5%
70,000
60,000
26.6%
26.0%
22.1%
15,000
全受刑者に占める割合
25.0%
20.0%
18.5%
18.2%
16.9%
15.7%
21.4% 21.7%
50,000
高齢受刑者の推移
高齢受刑者の推移
30.0%
10,000
17.6%
15.0%
16.3%
40,000
14.5%
13.4%
30,000
10.0%
20,000
10.0%
5,000
5.0%
10,000
(年)
12.3%
15.0%
20.0%
18.4%
5.0%
0
0.0%
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
薬物事犯者の割合
年末受刑者数
0
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
0.0%
◎ 矯正施設における再犯防⽌施策の進捗状況
職業訓練・就労⽀援
改善指導
福祉的⽀援
現状
現状
全国63の刑事施設におい
て27科⽬の職業訓練の実
施を計画(6,609⼈受
講予定)
様々な問題性・特性を抱えた受
刑者の存在
受刑者等のうち,出所後の⾃
⽴が困難な⾼齢者,障害者,
満期釈放が⾒込まれる者等の
増加
課題
課題
課題
現状
★企業・社会のニーズがあ
る職業訓練の拡充
★出所後を⾒据えた就労⽀
援の強化
対策
★ 企業のニーズを踏まえ
た介護,パソコン関係の職
業訓練の充実
★ 労働⼒が不⾜している
建築・建設,農業分野の職
業訓練の充実
★ 就労⽀援スタッフ等に
よるきめ細やかな指導の実
施
【問題性】
薬物事犯者,暴⼒団関係者,性犯罪者
【特
性】
⼥⼦受刑者,⾼齢者,精神障害者等
★ 犯罪に関わる要因に効果的
に働き掛ける必要
対策
★ 個々の受刑者の特性に応じ
た処遇プログラムの充実
専⾨的処遇
プログラム
指導・⽀援の実施
関係機関との連携
再犯防⽌
処遇の充実・強化
★⾼齢⼜は障害により,特に
⾃⽴が困難な者に対する福祉
的⽀援の強化
★⾏き場のない刑務所出所者
等の住居の確保
★関係機関との情報共有・連
携の強化
対策
★ 矯正施設における社会福
祉⼠の活動を充実・強化す
るなどして,福祉的⽀援体
制を強化
再犯防止に向けた総合対策フォローアップ(H27年度)
数値目標 出所後2年以内に刑務所に再入所する者の割合を平成33年までに20%以上減少
(平成32年に刑務所を出所した者の「2年以内再入率」を16%以下にする)
刑務所出所者等の2年以内再入率(※1)は減少傾向
目標(H33)
20.0%
18.1%
16.0%
現状
H25 ‐ 26
基準値(※2)
H18 – 22
少年院出院者 11.0%(基準) → 10.5%(現状) → 8.8%(目標)
刑務所出所者の2年以内再入率の推移
入所受刑者に占める割合が高いもの
入所受刑者の6割が,
窃盗,覚せい剤取締法違反の受刑者
基準値
20.0%
(平成25年の入所受刑者数)
- 1.9%
○窃盗 約7,500人
○覚せい剤取締法違反 約6,000人
18.1%
目標
16.0%
近年,入所受刑者に占める割合が
増加傾向にあるもの
増加傾向が見られるのは,
高齢,女性の受刑者
(平成5年と平成25年の割合比較)
H18 – 22
H24–25 H25–26
○高齢 約5.7倍
○女性 約2.3倍
H32 – 33
注 矯正統計年報による
2年以内再入率の推移(罪名・特性別)
(罪名別)
窃盗
覚せい剤取締法違反
27.3%
23.2%
19.5%
20.3%
- 0.8%
- 4.1%
H18 - 22年
(特性別)
H25 - 26年
H25 - 26年
H18 - 22年
女性
高齢者(※3)
28.5%
24.8%
14.1%
12.6%
+ 1.5%
- 3.7%
H18 - 22年
H25 - 26年
H25 - 26年
H18 - 22年
注 矯正統計年報による
(※1)①平成25年に出所した受刑者のうち,
②平成26年末までに再び刑務所へ入所した者の割合
①
H25.1
H25.6
(※2)平成18年から22年に刑事施設を出所した受刑者の2年以内再入率の平均
(※3)前刑出所時に65歳以上の者
②
H26.1
H26.6
H26.12
○平成26年度の主な取組概要(対象者の特性に応じた指導及び支援の強化)
高齢・障害により自立が困難な者への対応
現状と課題
○およそ1万人の高齢受刑者が刑務所に収容
(入所受刑者に占める高齢者の割合)
注 矯正統計年報による
9.8%
刑務所に収容されている高齢者受刑者の数,割合が増加傾向
○高齢・障害のため,福祉的支援の検討を要する受刑者が
注 宣言「犯罪に戻らない・戻さない」(H26.12 犯罪対策閣僚会議)による
2,000人程度存在
調整を円滑に行うための司法・福祉の連携強化,受け皿の拡大が課題
1.9%
平成 5
10
15
20
25 (年)
注 平成26年版犯罪白書による
主な取組
1 刑務所等での社会適応に向けた指導の充実
○ 社会福祉につなぐための施設内の体制整備
社会福祉士
非常勤 92人 → 常勤 12人・非常勤 94人
(H25年度)
(H26年度)
○ 身体機能や生活能力の維持・強化のための指導の充実
○ 社会復帰支援プログラムの策定・試行
刑事施設4庁にて,社会福祉に関する知識を身につけさせること等を
目的とした指導プログラムの試行を開始
2 社会での一時的な居場所の確保
高齢者の身体機能の維持・向上
を図るための指導
司法と福祉の連携強化が進み,
福祉につながる者の数が増加
353人
○ 指定更生保護施設での福祉的な支援
477人
(H24年度)
全国に57施設
福祉スタッフによる福祉や医療機関等への
橋渡しの支援
(H26年度)
477人
419人
○ 指定更生保護施設での受入れ拡大
937人 → 1,113人
(H25年度)
353人
(H26年度)
平成
24
1
25
2
26
3
3 司法と福祉の連携強化 (矯正施設,保護観察所,地域生活定着支援センターの連携)
○ 障害福祉サービスにおける地域移行支援の対象の拡大
地域生活への移行に向けた相談等の支援対象に,矯正施設等に入所している障害者も追加
○ 協議会等を通じた課題の共有,解決
取組の方向性
福祉・医療的支援タスクフォース申合せ(H27.2.19)の着実な実施
○ 増加する対象者への適切な対応を図るための関係機関における体制整備
○ 情報共有,連絡体制の整備
○ 地方公共団体,民間福祉団体に対する理解協力を求めるための働き掛け
(年度)
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