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平成28年度ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防

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平成28年度ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防
平成28年度 ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防ワクチン)予防接種のお知らせ
子宮頸がんは子宮頸部(子宮の入り口付近)にできるがんで、20 代~30 代で急増し、日本では年間約 8,500 人の女性
が発症し、約 2,500 人の方が亡くなっています。子宮頸がんの発生には、主に性交渉により感染するといわれている
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関連していると考えられています。発がん性 HPV には 15 種類ほどのタイプ
があり、日本人子宮頸がん患者の約 60%から HPV16 型、18 型がみつかっています。
子宮頸がんの発症は 20 代以降に多く、発がん性 HPV に感染してから発症まで数年から十数年かかります。感染する可能
性が低い 10 代前半に予防ワクチンを接種することで、子宮頸がんの発症をより効果的に予防できると考えられています。予
防ワクチンには現時点で 2 種類のワクチンがありますが、筋肉内注射のため接種にかなりの痛みを伴います。また、副反
応についてお知らせをよくお読みいただき、接種にあたっては、かかりつけ医や接種医と相談してください。
1 法定接種年齢
小学 6 年生~高校 1 年生に相当する年齢(平成 12 年 4 月 2 日~平成 17 年 4 月1日生まれ)の女性
(標準接種年齢・・・中学 1 年生に相当する年齢(平成 15 年 4 月 2 日~平成 16 年 4 月 1 日生まれ)の女性)
※
法定接種年齢(法律に定められた予防接種を受けられる年齢)の間であれば、ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん予防)ワクチンの定期接
種を受けることができます。また、接種完了まで6か月程度(下記3)かかりますのでご注意ください。
※
平成 25 年 6 月 14 日の厚生労働省からの勧告(持続的疼痛等との因果関係を調査中)に基づき、積極的勧奨は差し控えとなっています。
2 接種場所 ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防ワクチン実施医療機関名簿(別紙)にある医療機関で接種してく
ださい。 ※目黒区以外の 22 区の医療機関でも受けられる場合があります。直接、当該区又は医療機関にお問い合わせください。
3
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防ワクチンの接種回数と間隔 (2 価と 4 価ワクチンでは接種間隔が違います)
・
・
2 価ワクチン(サーバリックス)・・・HPV16 型、18 型の感染を予防するワクチン
4 価ワクチン(ガーダシル)・・・HPV16 型、18 型および 6 型、11 型(→主に尖圭コンジローマ(良性のイボが性器や肛門
のまわりにできる病気))の原因となるウイルスの感染を予防するワクチン
※ 2 価ワクチンと 4 価ワクチンは、いずれも同じワクチンを 3 回続けて接種することになっています。
○2 価ワクチン(サーバリックス)を使用して 3 回接種する場合
1 回目(初回接種)
6 ヵ月
2 回目(初回接種から 1 ヵ月後)
3 回目(初回接種から 6 ヵ月後)
1 ヵ月
※標準的に 1 回目(初回接種)
、2 回目(初回接種から 1 ヵ月後)
、3 回目(初回接種から 6 ヵ月後)の 3 回接種。
ただし、当該方法をとることができない場合は、1 ヵ月以上の間隔をおいて 2 回接種した後、1 回目の注射から
5 ヵ月以上、かつ 2 回目の注射から 2 ヵ月半以上の間隔をおいて 1 回接種できます。
○4 価ワクチン(ガーダシル)を使用して 3 回接種する場合
1 回目(初回接種)
2 回目(初回接種から 2 ヵ月後)
6 ヵ月
3 回目(初回接種から 6 ヵ月後)
2 ヵ月
※標準的に 1 回目(初回接種)
、2 回目(初回接種から 2 ヵ月後)
、3 回目(初回接種から 6 ヵ月後)の 3 回接種。
ただし、
2 回目及び 3 回目の接種がこの間隔でできない場合、
2 回目接種は初回接種から少なくとも 1 ヵ月以上、
3 回目接種は 2 回目接種から少なくとも 3 ヵ月以上の間隔を置いて接種できます。
4 接種費用
同封の予防接種予診票を使用し、法定接種年齢(上記 1)の期間内に接種を受けたときは無料です。ただし、決められた医
療機関以外で接種したり、法定接種年齢を外れて受けたときは有料になります。
5 予防接種の副反応について<*必ずお読みください>
注射部分の痛み、赤み、腫れなどの局所反応と、疲労感、筋肉痛、頭痛、腹痛、関節痛、じんましん、めまい、発熱、失神な
どの全身症状があります。いずれも一過性で数日以内に軽快します。
重い副反応としては、まれに、ショック又はアナフィラキシー様症状(呼吸困難・じんましんなど)、ギラン・バレー症候群(両
手・足の力の入りにくさなどの末梢神経の病気)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頭痛、嘔吐、意識低下などの脳や神経の
病気)などがあらわれることがあります。接種後に体調の変化があった場合には、すぐに医師に相談してください。
※ワクチン接種後に痛みや不安のためと思われる血管迷走神経反射として失神(いわゆる脳貧血)があらわれることが
あります。注射後に移動する時には保護者又は医療従事者に付き添ってもらい、接種後 30 分程度は体重を預けられる
ような場所に座るなどして様子をみるようにしてください。また、接種当日は、激しい運動や入浴は避け、接種部位を清
潔に保ち、体調管理をしっかり行ってください。
6 保護者の同伴について
お子さんの予防接種は、原則保護者の同伴が必要ですが、あらかじめ予診票に署名することによって、保護者が同伴し
なくても接種を受けることができます。
○ 接種当日保護者が同伴しない場合: 保護者の方は、このお知らせをよく読み、納得された上で、接種させる場合には、
あらかじめ予診票の「保護者自署欄①」に署名してください(署名がなければ予防接種は受けられません。)。
○ 接種当日保護者が同伴する場合: 予防接種当日医師の診察・説明を受け、接種に同意される場合は、予診票の「保護
者自署欄②」に署名してください。
※予診票に署名するにあたって疑問等があれば、あらかじめ、かかりつけ医や保健予防課または碑文谷保健センターに確認して、十分納得し
た上で、接種させるかどうか決めてください。
7 予防接種を受けに行く前の一般的注意事項
(1)当日は朝からお子さんの状態をよく観察し、ふだんと変わったところがないことを確認するようにしましょう。予
防接種を受ける予定であっても、体調が悪いと思ったら、かかりつけの医師に相談しましょう。
(2)予防接種について、このお知らせの説明等をよく読んで必要性や副反応についてよく理解しましょう。
(3)母子健康手帳はできる限り持っていきましょう(同伴しない場合はお子さんに持たせてください。
)
。
(4)予診票は、接種する医師への大切な情報です。責任をもって記入するようにしましょう。
8 予防接種を受けることができない方
(1)明らかに発熱(通常 37.5℃以上をいいます。
)がある場合
(2)重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな場合
(3)予防ワクチンの成分(詳しくは医師にお尋ねください。
)によって過敏症(通常接種後 30 分以内に出現する呼吸困
難や全身性のじんましんなどを伴う重いアレルギー反応を含む。
)をおこしたことがある場合
(4)その他、医師が不適当な状態と判断した場合
※妊娠している方又はその可能性がある方への接種は、出産後又は妊娠していないことが確認されるまで延期することが望ましいとされて
います。また、授乳中の方への接種は予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ行われます。
9 予防接種を受けたあとは
(1)接種後に重いアレルギー症状がおこることがあるので、すぐに帰宅せず少なくとも 30 分間は安静にしていてくだ
さい。接種後、数時間後から数日間痛みが続くことがあります。気になるようでしたら主治医にご相談ください。
(2)接種後は、接種部位を軽くおさえ、揉まないようにしてください。また、接種部位を清潔に保ちましょう。
(3)接種後丸 1 日は、過度な運動を控えましょう。
(4) 接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに接種した医師の診察を受けましょう。
10 予防接種による健康被害救済制度について
○ 定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障がでるような障害を
残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。
○ 健康被害の程度等に応じて、医療費、医療手当、障害児養育年金、障害年金、死亡一時金、葬祭料の区分があり、法律で定め
られた金額が支給されます。死亡一時金、葬祭料以外については治療が終了する又は障害が治癒する期間まで支給されます。
○ ただし、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものか、別の要因(予防接種をする前あるいは後に紛れ込んだ感染
症あるいは別の原因等)によるものなのかの因果関係を、予防接種・感染症医療・法律等、各分野の専門家からなる国の審査会
にて審議し、予防接種によるものと認定された場合に補償を受けることができます。
○ 決められた医療機関以外で接種したり、法定接種年齢を外れて受けたときは予防接種法に基づかない接種(任意接種)として
取り扱われます。その接種で健康被害を受けた場合は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済を受けることに
なりますが、予防接種法に比べて救済の額が低くなっています。給付申請の必要が生じた場合には、診察した医師、保健予防
課または碑文谷保健センターへご相談ください。
11 子宮頸がん検診について 目黒区ホームページアドレス http://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/hoken_eisei/shinryo/shikyugan.html
予防ワクチンを接種した後も、全ての発がん性 HPV による病変が防げるわけではありません。区が実施する公的子宮頸が
ん検診は、20 歳以上を対象として 2 年に 1 回の受診間隔で実施されますので、10 代でワクチンを接種しても 20 歳を過ぎた
ら定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。なお、10 代の方は公的な検診制度はありません。
【お問合せ】 いずれも土・日・祝日を除く、平日 8:30~12:00/13:00~17:00
保健予防課
碑文谷保健センター
☎5722-9503
☎3711-6446
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