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15 電子機器組立て

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15 電子機器組立て
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
公表
競技Ⅰ(ものづくりプロジェクト)
競技時間:7 時間(午前:3 時間 30 分、午後:3 時間 30 分)
競技Ⅰは「ものづくりプロジェクト」として実施します。(1 日目に実施)
「ものづくりプロジェクト」は、仕様を満たし、実際に動くものを設計しているかを競う
課題を中心に構成したものです。
(当該競技課題に技術計算スキルを問う問題を含める場合
もある)
今大会では、ハードウエアの設計・試作競技に加えて、プログラム設計競技、つまり、
マイコンが組み込まれた電子回路(いわゆる「組み込みシステム」)の設計・製作に関する
スキルを問う課題を競技として実施します。
また、他者にプリント基板の設計・製作を依頼する場合などに必要となる回路図の作成
やプリント基板設計に関するスキルを問う競技も併せて実施します。
そしてさらに、設計・実装した電子回路基板などが、正常に動作するかどうかをテスト
するときに求められる測定スキルを問う競技も盛り込み実施します。
以上のように、当該競技は一連のものづくりの工程(過程)をとおして、電子回路基板
などのものをつくるときに求められるスキルを競います。
(以下に当該競技の概要を示しま
す)
なお、当該競技の内容は、組立競技の課題を除いて非公表です。
1
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
競技Ⅰの概要
設計・試作スキル
技術計算スキル
試作回路
設計
技術計算基本仕様
技術計算
技術計算課題仕様
回路図作成スキル
試作回路
回路図作成
回路図
回路図作成基本仕様
回路図作成課題仕様
基板設計スキル
基板図
試作回路
基板設計
基板設計基本仕様
基板設計課題仕様
組立スキル
設計・試作基板
(公開部分、
プログラム作成含む)
試作回路
基板組立
組立基本仕様
組立課題仕様
バックプレーン基板
(動作検証用)
USB-PIC
基板
(組立)
USB-PIC
基板
PIC書き込み済み
プログラム設計スキル
プログラム
書込み含む
カップリング基 板
プ ロ グ ラ ム設計基本仕様
プ ロ グ ラ ム設計課題仕様
USB-PIC
基板
フ ゚ログラム設計
試作する
設計・試作
回路機能
と同じ回路
基板
基板
プログラム
制作
(動作確認用)
USB-PIC
基板
PIC書き込み済み
測定スキル
測定基本仕様
測定
測定課題仕様
競技Ⅱの一部
2
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
競技Ⅱ
競技時間:3時間30分
競技Ⅱは、マイコンが組込み込まれた電子回路基板や電子機器の故障等の障害解析を含
む修理に関するスキルと、故障修理時に求められる測定スキルや電子回路の理論的な解析
に必要となる技術計算スキルについて競います。(2日目に実施)
修理に関する競技は、電子部品等の損傷や性能劣化、設計・実装ミス(プログラムのバ
グを含む)などで正常に動作しない電子回路や電子機器の障害を解析・診断し、正常に動
作するよう修理するスキルを問うものです。当該課題用に故意に設けた障害箇所(ハード
ウエアの障害など)は2箇所です。
また、正常に動作しない電子回路や電子機器の障害を解析し診断するには、前述したよ
うに測定や電子回路解析のスキルが求められます。当該競技は、これらのスキルを問う課
題も設けます。
その他、修理に関する課題の中では問えない電子・電気回路理論に関する問題について
は、別途、これを問う技術計算問題を設けます。技術計算スキルを問う問題は、競技Ⅰお
よび競技Ⅱ全体で、問題数5問(設問数5~10問)です。(以下に当該競技の概要を示し
ます)
なお、当該競技の内容は非公表です。
競技Ⅱの概要
測定スキル
競技Ⅰの一部
測定
測定基本仕様
測定課題仕様
修理基本仕様
技術計算基本仕様
修理課題仕
技術計算スキル
修理スキル
修理対象
PIC組込み回路基板他
技術計算課題仕様
技術計算
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
公表
1
競技会場
1.会場
(1)作業エリア
選手一人当たりの標準的な広さは,2,400mm×2,700mm とする.ただし,各
大会において「電子機器組立て」職種に割り当てられた競技会場の大きさや競
技者数によって,これより狭くなる場合もある.
コンセント
LANポート
事務机
事
務
机
作業机
いす
袖机
2700
事務机 コンパネ
作業エリア
2400
(2)作業エリアに用意してあるもの
イ)作業机と袖机
• 作業机は、標準的サイズ(1,800mm×450mm×700mm)の事務机2脚を組
合わせ、コンパネ(1,800mm×900mm,厚さ 9~12mm)を乗せたもの、ま
たは、(1,800mm×900mm×700mm)の作業台や机(必要に応じて、コン
パネ:1,800mm×900mm,厚さ 9~12mm を乗せる)を用意する.
• 袖机は、標準的サイズ(1,800mm×450mm×700mm)の事務机1脚を用意
する.
• 机は上図の配置で用意するが,袖机の位置は変更してもよい(作業机は並
行移動程度に止めること).ただし,上記の作業エリア内に限る。
• 必要に応じて、作業机の高さを調整する治具,揺れ防止,振動防止などの
対策を施してもよい.
ロ)作業用椅子
• 作業用椅子は、主催者側では用意しない(競技者数の 1 割程度の台数は用
意する).よって,普段使用している椅子を各自持参する.用意できない
場合には、事前に主催者にその由を連絡する。
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
ハ)電源
• 各作業エリアには,AC100V の(アース付き)コンセントを 2 口以上用意
する.コンセントの位置は上図作業エリアの左上の床置きを標準とし,1m
程度移動が可能なケーブル長のものを用意する.
• 電流容量は作業エリアごとに最大 4A する.
そして、各エリアごとに漏電ブレーカーの設置が望まれる.
また,概ね4~5エリアごとにブレーカーの配置が望まれる.
ニ)情報提供 LAN ポート
• 補足事項の説明や質疑応答など,競技における情報提供を行うため,LAN
を敷設する,LAN ポートは 1 口以上用意し,上図作業エリアの左上の床
に配置する.
(3)その他
イ)照明
• 会場の既設照明以外には特に用意しない.会場によっては照度が足りない
場合があるので,適宜,照明器具を各自用意する.
ロ)プリンター
• 競技会場にの以下のプリンタおよびパソコンを用意する.
プリンタ:リコー社製 IPSiO NX700(予定)
パソコン:Windows XP(OS)
印刷用のアプリケーション AcrobatReader
設置場所:会場の前方・後方に各 2 台ずつ設置(予定)
(4)作業エリアの抽選
作業エリアは,競技下見の際に,抽選により決定する.抽選方法については,
別途、競技委員が定める.
ただし,車いすを使用する競技者など、身体的に障害のある者については,
抽選以外の方法で決定・指定する場合がある.
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
公表
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競技設備仕様
1.持参工具
(1)別添持参工具
一覧表に示す工具を用意する.
2.測定機器
(1)オシロスコープ
• 測定に使用できるチャンネル数は 2ch とする.2ch 以上有するオシロスコー
プの場合でも,使用できるプローブは 2 本までとする.
• 測定周波数帯域は DC~20MHz 以上が望ましい.
• サンプルレートは MAX1GS/s 以上が望ましい.
• ディスプレイは液晶でも,CRT でもよい.同時に,モノクロ,カラーは問わ
ない.
• オシロスコープに内蔵されているプリンタ(印書装置)は使用不可とする.
(2)テスター
• デジタルマルチメータが望ましい.
(3)各種接続用ケーブル
• みの虫クリップ(ワニ口クリップ)付きのリードを用意する.
3.パソコン
(1)スペック
• Altium の推奨スペックを掲載する.
(2)OS
• Microsoft 社の Windows XP Standard Service Pack 2 とする.今後,Windows Vista
への切り替え時期は連絡会にて検討する.
(3)USB ポート
• 大会では,USB メモリにてファイルの配布や提出を行うので,1 つ以上の
USB ポート(2.0 が望ましい)を有していること.
(4)インストールソフトウェア
イ)プログラム開発関連ソフト
• (5)プログラム開発環境を参照.
ロ)電子回路 CAD
• CAD は,Altium 社の Altium Designer 6 Build6.7.9346 を用いる.
• CAD ソフトは,Altium 社から期限付きのライセンスをもらっている.幹
事企業が参加企業・学校の必要数を集約し,競技主査が事前提供を受け,
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
幹事企業経由で貸与する.貸与は,別途定める条件に基づき実施される.
ハ)通信ソフト
• Microsoft 社のハイパーターミナル(Windows XP 標準ソフト)など.
ニ)その他
•
•
(5)プログラム開発環境
イ)ターゲットマイコン
• マイコンは,以下にあげる Microchip 社の PIC マイコンを使用する.
PIC18F4520·······40pinDIP パッケージ
PIC16F877·········40pinDIP パッケージ
PIC16F876·········28pinDIP パッケージ
PIC16F84A ········18pinDIP パッケージ
• 上記マイコンのデータシートは,必要であれば選手が用意し,大会に持参
する.
ロ)プログラム記述言語
• ANSI 準拠の C 言語とする.
ハ)C コンパイラ
• C コンパイラは,CCS 社の PIC C コンパイラ
を用いる.(○年○月○日最新版)
PCWH Compiler Version 4.035
• リファレンスマニュアルは,各参加者が持参する.
• コンパイラソフトは,幹事企業が参加企業・学校の必要数を集約し,競技
主査が事前提供を受け,幹事企業経由で貸与する.貸与は,別途定める条
件に基づき実施される.
ニ)PIC 開発環境
• 統合設計環境(IDE ソフト)については,特にこれを定めない.
【参考】
CCS 社 PCWH
Microchip 社 MPLAB
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
ホ)PIC ライター
• プログラムの書き込みに用いるライターは,特にこれを定めない.ただし,
上に記したターゲットマイコンにプログラムが書き込み可能な物を用意
する.(ケーブル類,AC アダプタ,コネクタ変換アダプタ等を含む.
)
【参考】動作確認済みのライター構成
Microchip 社 PICkit2
+ 40/28/18pin 対応基板
Microchip 社 MPLAB ICD2 + 40/28/18pin 対応基板
MPLAB ICD2
PICkit2
4.電子機器等の構成
大会は,以下に示す電子機器構成を標準として競技を進める.構成は競技課題
によって異なる.
(1)接続方法
• アルミシャーシの筐体を用い,バックプレーンボードを介して,電源基板,
CPU 基板,競技基板(競技の対象となっている基板)など,複数の基板を接
続する.この接続方法を「筐体差し」と呼んでいる.
写真 1
バックプレーンを用いる「筐体差し」
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
• カップリング基板を用い,CPU 基板と競技基板を 1 対 1 で接続する.この接
続方法を「平置き」と呼んでいる.
写真 2
カップリング基板を用いる「平置き」
• これらの電子機器は,大会前の職種連絡会にて競技委員から配布されるので,
事前に動作確認を行い,大会に持参する.
(2)構成要素
イ)筐体
• バックプレーンボードが取り付けられているアルミ製のシャーシ.
• 第39回ふくしま大会から使用.
•
ロ)バックプレーンボード
• CPU 基板,電源基板,課題基板等を接続する基板.
• 垂直方向に 7 枚,左端横方向に 1 枚の合計 8 枚の基板を接続.
• 第39回ふくしま大会から使用.
•
ハ)電源基板
• 2 つのオンボード電源により DC+5[V],DC±12[V]を供給する基板.
• AC アダプタにてコンセントと接続.
• 第○○回△△△△大会から現在の基板を使用.
ニ)CPU 基板
• PIC マイコン PIC16F4520 を実装する基板.
〈仕様〉
液晶表示器(LCD)
赤外線受光モジュール
40pinDIP 用 ZIF ソケット
USB コネクタ(B タイプ)
電源用 DC ジャック
• 第44回かがわ大会から「USB-PIC 基板」として使用.
ホ)カップリング基板
• CPU 基板と競技基板とを平置き接続するための基板.
• 第44回かがわ大会から使用.
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
ヘ)信号取り出し基板(任意作製)
• バックプレーンボードに差し込み,バスの信号線を取り出すことができる
基板.
• 仕様の決まりはないので,使用しやすいもの.
(3)電子部品仕様
イ)プリント基板
• 設計・試作課題で使用するプリント基板は,
サンハヤトのユニバーサル基板 ICB-96 を用
いる.A~n の座標記号が左側に,1~55 の
座標記号が上側にくるような向きを正面と
する.部品の取り付け方向はこれに準ずる.
• 公開基板の大きさは,サンハヤト社のユニ
バーサル基板 ICB-96 に相当する 160mm×
115mm を標準とする.
ロ)コネクタ
• 基板に実装するバス用のコネクタには,オム
ロン社の DIN スタイルコネクタ 2 列配列タイ
プ(64pin)形 XC5A-6482-1 を使用する.
• ユニバーサル基板に取りつける場合,取り付
け位置を基板設計仕様書に記す.
• 信号割付けは,別添仕様書の表○バス割付け表に示す通りとする.
ハ)はんだ
• 合金組成 Sn-96.5,Ag-3.0,CU-0.5 の鉛フリーはんだとする.競技では,
千住金属工業㈱の以下の 2 種類を用いる.
SPARKLE ESC
F3 M705 f 0.8
SPARKLE ESC21 F3 M705 f 0.3
ニ)USB ケーブル
• A-B タイプ 1m
ホ)LCD
• 16 文字×2 行 LCD モジュール
(秋月電子通商にて購入)
ヘ)リモコン
• 使用するリモコンは下記のテレビリモコンとする.
〈仕様〉
メーカー:audio-technica 社
型式:ATV-551
設定:パイオニア
メーカー番号 10
機器番号 01
10
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
ト)AC アダプタ
• DC9V2.5A(センタープラス)
(秋月電子通商にて購入).
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
公表
3-1
設計・試作競技
1.競技概要
設計・試作競技は,電子機器を構成している電子回路の性能や機能の改善,追加,
変更などのいわゆる設計・試作に関する技量を競う.この競技課題は大会まで非公
表とする.
2.競技に必要なもの
(1)工具他
• 持参工具一覧表ある工具他および作業エリアに用意されているものを適宜
使用する.
(2)ブレッドボードの活用
• 配布された材料と下記のブレッドボード用の配線材を用いて,ブレッドボー
ド上に回路を製作し,設計後の動作確認等を行なってもよい.
• ブレッドボード用の配線材は各自用意する。
(3)信号取り出し基板
• 必要に応じて各自用意する。
(4)設計・試作基本仕様
• 必要に応じて、事前に配布する。
(5)競技課題
• 競技当日に配布する。
(6)その他
• 測定競技および技術計算競技として評価する課題を含むことがある.
3.採点ポイント
設計した電子回路が,課題に示された仕様を満たす動作をしているかについて,
試作した回路基板および回路図に基づいて評価する.設計に PIC マイコンを用いた
場合,PIC に組み込むプログラムも当該スキルとして評価する.なお,ブレッドボ
ードに組立てた回路は評価の対象としない.
4.ギブアップ宣言
設計・試作競技では,設計できる目途が立たない場合は,「ギブアップ」を宣言
することができる.ギブアップした場合には,原則として当該競技に関するスキル
は評価しない.なお,提出のタイミングや方法などについては,競技実施時に指示
する.
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
公表
3-2
回路図作成競技
1.競技概要
回路図作成(作図)競技は,設計した電子回路の回路図を回路図作成ソフトを用
いて作成する技量を競う.
2.競技に必要なもの
(1)電子回路 CAD
• 使用 CAD:Altium 社
Altium Designer6 Build6.7.9346
AltiumDesigner6 の起動画面(参考)
(2)五輪用 CAD ライブラリ
• 大会で使用する部品ライブラリは,
「五輪ライブラリ」として作成し,
「五輪
ライブラリ一覧表」に記載する.
• 大会で配布された新しい部品のライブラリは,大会終了後,五輪ライブラリ
に追加する.
• ライブラリについては別添の一覧表を参照のこと.
(3)五輪用テンプレート
• 大会では五輪専用テンプレートとして以下のファイルを使用する.
「gorin_071217.PrjPcb」············· プロジェクト
「gorin_071217.PcbDoc」··········· ICB-96 基板
「gorin_071217.SchDoc」··········· 回路図
「gorin_071217_A4.SchDot」 ···· 回路図(A4 サイズ)
「gorin_071217_A3.SchDot」 ···· 回路図(A3 サイズ)
(4)CAD 初期設定
• 課題として各々の初期設定を統一する.
(5)回路図作成基本仕様
• 必要に応じて、事前に提供する.
(6)操作マニュアル
• AltiumDesigner6 回路図作成・基板設計マニュアル
• AltiumDesigner6 操作手順
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
(7)競技課題
• 競技当日に配布する.
3.採点ポイント
設計した電子回路の回路図について,「回路図作成基本仕様」と当該競技当日に
配布する競技課題中の「回路図作成仕様」に基づき評価する.また,回路図の主た
る役割である“電子回路の機能等を的確に表現しているか”という点についても評
価する.
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
公表
3-3
基板設計競技
1.競技概要
設計した電子回路の回路図をもとに,ICB-96 基板を組み立てるための電子回路
基板を設計する技量を競う.
2.競技に必要なもの
(1)電子回路 CAD
• 使用 CAD:Altium 社
Altium Designer6 Build6.7.9346
AltiumDesigner6 の起動画面(参考)
(2)基板設計基本仕様
• 必要に応じて、事前に提供する.
(3)競技課題
• 競技当日に配布する.
3.採点ポイント
設計した電子回路の基板設計について,「基板設計課題指示書」と大会にて配布
する「基板設計仕様」に基づいて評価する.(また,すでに提出済み回路図の基板
設計であるかについても評価する.)
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
公表
3-4
組立競技
1.競技概要
組立競技は,事前に公表済みの組立仕様書(回路図,部品配置図,組立図など:
次頁以降に掲載)に基づいて専用基板に電子部品を実装し,電子機器として組み上
げる技量を競う.
また,設計・試作競技において設計した電子回路を,ユニバーサル基板に錫メッ
キ線を用いたストラップ配線で組立てる技量も競う.
2.競技実施に必要なもの
(1)工具
• 持参工具一覧表ある工具他および作業エリアに用意されているものを適宜
使用する.
(2)競技課題
• 事前に提供(本冊子に掲載)する.
3.採点ポイント
専用のプリント基板の組立てスキルについて,競技課題中の「組立仕様」に基づ
いて評価するが,仕様書に記載されていない組立て仕様については,「技能検定1
級仕様書」に準じて評価する.
また,ユニバーサル基板の組立てスキルについては,「技能検定1級仕様書」に
準じて評価する.
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
公表
3-5
測定競技仕様
1.競技概要
測定競技は,電子機器を構成する電子回路の電圧,電流,信号波形等の計測・測
定に関する技量を競う.
2.競技に必要なもの
(1)測定機器
• 「2 競技設備」に記載した機器を適宜使用する.
(2)測定基本仕様
• 必要に応じて,事前に提供する.
(3)競技課題
• 競技当日に配布する.
3.採点ポイント
測定課題で指示された測定項目において,観測した波形の範囲やレンジ設定など,
また観測・測定結果から求めた特性グラフの適切性など,測定作業に求められる基
本的なスキルについて,「測定基本仕様」および,測定課題中の「測定仕様」に基
づき評価する.
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
公表
3-6
プログラム設計競技
1.競技概要
プログラム設計競技は,指示された電子機器の機能を満足させるプログラムを設
計・作成する技量を競う.
該当マイコンのプログラム作成・実装は,C 言語を用いて記述し,「2 競技設
備」に記載したプログラム開発環境を用いてビルド(コンパイル&リンク)と書込
みを行う.
2.競技に必要なもの
(1)プログラム開発環境
• 「2 競技設備」に記載したプログラム開発環境を各自用意する.
(2)プログラムコーディングガイドライン集(任意)
(3)図書
• 必要に応じ,書籍を参考にしてもよい.(任意)
【参考図書】
後閑哲也著「電子工作のための PIC18 本格活用ガイド」(技術評論社)
後閑哲也著「電子工作のための PIC16F 活用ガイドブッック」(技術評論社)
(4)プログラム設計基本仕様
• 必要に応じて,事前に提供する.
(5)競技課題
• 競技当日に配布する.
3.採点ポイント
プログラム設計課題中に示された要件(仕様)を満しているか否かついて評価す
る.また,作成したプログラムについて,その構造の適切性やソースコードの可読
性など,プログラム設計に関するスキルについても評価する.
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
公表
3-7
修理競技仕様
1.競技概要
修理競技は,故意に設けた電子部品等の損傷,実装ミス,設計ミス,およびプロ
グラムミスによって正常に動作しない電子機器の障害を解析・診断し,正常に動作
するように修理するスキルを競う.なお、修理競技の課題は非公表です。
2.競技実施に必要なもの
(1)工具
• 必要に応じて、持参工具一覧表ある工具他および作業エリアに用意されてい
るものを適宜使用する.
(2)プログラム開発環境
• 必要に応じて「2 競技設備」に記載されているプログラム開発環境(各自
用意したもの)を使用する.
(3)測定機器
• 必要に応じて「2 競技設備」に記載されている測定器(各自用意)を宜使
用する.
(4)修理基本仕様
• 事前に修理対象回路基板および回路図(競技当日に使用するものと一部異な
る:本冊子に掲載)
、および以下の Web サイトに公開されているプログラム
をカスタマイズしたもの(実装済)を使用する。なお、実装済のプログラム
は修理対象外とする。
Web サイト
プログラム
http://www.microchip.com/
Microchip TCP/IP Stack v4.18
• 修理箇所は 2 箇所(ハードウエア:電子部品を含む電子回路 1 か所、その他
が 1 箇所)とする。
(5)競技課題
• 競技当日に配布する.
(6)その他
• 測定競技および技術計算競技として評価する課題を含むことがある.
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
3.採点ポイント
修理競技では,障害等の故障箇所に対し,故障等の障害状況の把握(障害の症状
を見つけ,原因や故障個所を論理的に明確にする)しているか否かについて評価す
る。そしてさらに、正常に動作するように修復しているか否かについて評価する.
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
公表
3-8
技術計算競技
1.競技概要
技術計算競技は,電子機器の設計・解析等で必要とされる計算スキルを競う.事
前に公表済みの標準問題は,出題範囲ではなく参考程度に留める.また、当該競技
で問う課題(問題)のレベルは、工業高校の当該課程(電子技術科などのエレクト
ロニクス分野の課程)相当とする.
2.競技に必要なもの
(1)筆記用具
(2)電卓ほかの計算用ツール
• ポケコンなどのプログラム可能な計算用ツールは不可とする.
(3)技術計算基本仕様
• 問題中の電気抵抗,静電容量ほかの物理量など(図中の値を含む)を表す数
値は,4 桁以上の有効桁を有しているものとする.
• 問題の答えに至る過程を記入すること.
• 問題の答えは,「答え」と明記し,数値、式などを記入すること.ただし,
問題中の図中に答えとしてグラフや図を描く場合はこのかぎりでない.
• 問題の答えを求める過程において,桁落ちや情報落ちに注意すること.
• 数値解は、有効桁 4 桁目を四捨五入する.ただし,問題中に答えとしての有
効桁の指示がある場合には,これを優先する.
• 紙面が不足する場合には,次頁(次の問題の裏面)に記入する.その際には
「次頁に続く」等の注記をすること.
(4)競技課題
• 競技当日に配布する.
3.採点ポイント
技術計算競技では,解答が正答であることが求められるが、その解答に至る過程
などについても技術計算基本仕様に基づき評価する.
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
公表
第45回技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種採点概要
1 採点項目及び配点
採 点 項 目
競技Ⅰ
競技Ⅱ
競技Ⅰ・Ⅱ
配 点
回路設計・試作スキル
15点
回路図作成スキル
10点
基板設計スキル
10点
プログラム設計スキル
10点
組立スキル
20点
修理スキル
15点
測定スキル
10点
技術計算スキル
10点
備 考
次項2「評価について」を参照
作
業
時
間
なし
作
業
態
度
次項2「評価について」を参照
2 評価について
各スキルは、そのスキルを問う各課題に関する基本仕様と課題仕様の要件を満たしてい
るかについて評価するが、これに加えて以下の事項についてもそれぞれ評価する。
(1) 回路設計・試作スキル(競技Ⅰ)
PIC を用いて設計した場合、PIC に組み込むプログラムは、当該スキルとして評価する。
(2) 回路図作成スキル(競技Ⅰ)
設計・試作した電子回路の回路図作成を対象とする。回路図の主たる役割である「電子回
路の機能等を的確に表現しているか」という点についても評価する。
(3) 基板設計スキル(競技Ⅰ)
設計・試作した電子回路の回路図を基板設計の対象とする。すでに提出済み回路図の基
板設計であるかについても評価する。
(4) プログラム設計スキル(競技Ⅰ)
設計・制作したプログラムについて、その構造の適切性やソースコードの可読性など、プロ
グラム設計に関するスキルについても評価する。
(5) 組立スキル(競技Ⅰ)
設計・試作した電子回路の組立てについては「組立基本仕様」に沿って評価する。
(6) 修理スキル(競技Ⅱ)
特になし。
(7) 測定スキル(競技ⅠおよびⅡ)
特になし。
(8) 技術計算スキル(競技ⅠおよびⅡ)
解答が、正答であることが必須要件であるが、その解答に至る過程についても評価する。
(9) 作業態度
技能検定「電子機器組立て」職種の作業態度採点に準じる。
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
持参工具一覧表
区 分
品 名
工具類 マイクロリードペンチ
スタンダードリードぺンチ
マイクロニッパ
スタンダード(リード)ニッパ
プリント基板支持台
定規
カッターナイフ
はさみ
ワイヤストリッパ
十字ドライバ
ボックスドライバ
精密ドライバ(+,-)
スパナ
はんだこて
こて台(こて置き台)
こてたたき
ピンセット
テーブルタップ
(平)ヤスリ
作業台下敷き
部品整理箱
工具整理箱
はんだ吸取り器(用具)
(シャコ)万力
IC挿入器(IC挿入・引抜器)
ブレッドボード
ブレッドボード用配線材
ACアダプタ
バックプレーンボードと筐体
測定器 回路計(テスター)
オシロスコープ
こて先温度計
その他 パソコン
測定用リード線
吸煙器
保護メガネ
手袋
テープ
カーゼ類
清掃用具
ストップウオッチ
ルーペ
電卓(卓上計算機)
照明器具
筆記用具
製図台
作業台高さ調節用具
ついたて(透明シート)
ホッチキス
イス
作業着
安全靴
数 量
備 考
1~3
1~6
1~3
1~2
1~4
適宜
適宜
1~2
1~5
1式 M2,M3用
1式 M2,M3用
1式 半固定抵抗器調整用
適宜
JISA級またはAA級スライダック、
1~5
温度調節器付き使用可
1~4
1
1~8
1~5
適宜
1式 導電マット等
1式
1式
1式 電動式可
適宜 作業台固定用
1式
2500ポイント以下、試作要素が含まれている競技課題の
1
みに使用を限定する。
付属品(電源、SW、IC、LED等)がないもの
1式
1
9V/2.5A(NT24-1S0925:秋月電子製相当)
1式 特注:組立て持参
1~2 アナログ式、デジタル式を問わない
2CHタイプ(3CH以上:プローブを2本に制限)
1
周波数帯域:DC~20MHz以上が望ましい。
プリンタ(印書装置)使用不可
適宜
1式
1式 ワニ口クリップ付き
適宜
1
必ず用意・着用のこと
適宜
適宜
適宜
適宜
1~2
適宜
1~2 プログラム電卓不可
1~3
1式
適宜
適宜
適宜 高さ400mm以下
1
1
1式
適宜
(注1) 該当工具一覧表に示す工具類、測定器他は、組立て競技以外の競技(測定・修理・回路図作
成、技術計算)に使用するものも含む。
(注2) 該当工具一覧表中の「適宜」とは、「競技に必要と思われる場合に用意する」ことを意味する。
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
公表
第45回技能五輪全国大会
「電子機器組立て」職種
組立競技課題
課題:USB-PIC基板の組立て
目 次
頁
[1] 組立仕様
1,2
[2] USB-PIC基板回路図、組立図、パターン図
3-7
[3] 部品表
8,9
[4] 電子部品端子図
10
[5] 動作確認方法
11 - 17
競技者番号: 氏 名: 2008.03.XX
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
[1] 組立仕様
1. 与えられた部品を使い仕様に従って,課題を組立て正しく動作することを確認しなさい.
2. この組立て仕様と「技能検定1級電子機器組立て(電子機器組立て作業)実技試験」に準ずる.
3. 部品の取付け
a)チューブをかぶせるもの
セラミックコンデンサ,発光ダイオード
b)リードを折り曲げてはんだ付けをするもの
セラミックコンデンサ,積層セラミックコンデンサ,電解コンデンサ、ポリスイッチ,発光ダイオード
およびダイオード
c)リードを折り曲げずにはんだ付けをするもの
上記以外の部品
d)LCDの組立て
下図に示すようにプリント基板に LCD モジュールを取付けなさい.
LCD
ナット
ばね座金
絶縁用平座金
OY-004
スペーサ―
基板
絶縁用平座金
PM-1
ばね座金
ビス
e)水晶振動子の取付け
水晶振動子のリードを切断してシングルラインソケットに取付けること.下図のように水晶振動子とシン
グルラインソケットの間は1mm以下で,シングルラインソケットと接触させないこと.
水晶振動子
ソケット
1mm以 下 で
接 触 させ な いこと
f)ZIF ソケットの取付け
ZIF ソケットは下図のようにシングルラインソケットに取付けること.
ZIFソケット
シングル
ラインソケット
基板
1 頁
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
g)赤外線受光モジュールの取付け
下図のようにリードを折り曲げて加工して取付けること.
5mm
赤外受光モジュール
基板
h)抵抗器(角チップ抵抗器含む),セラミックコンデンサ,積層セラミックコンデンサの取付け方向
組立図ページの正面から見て下から上,左から右方向に読めること.
i)ポリスイッチの取付け方向
下図に示す値「025」が読めるように,h)同様の方向に取付けること.
2 頁
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
[2] USB-PIC 基板回路図
3頁
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
USB-PIC 基板組立図(表面)
4頁
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
USB-PIC 基板組立図(裏面)
5頁
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
USB-PIC 基板パターン図(表面)
6頁
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
USB-PIC 基板パターン図(裏面)
7頁
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
[3] 部品表
USB-CPU基板
部品記号
品
名
定格・形式
数量
備考
IC1
8ビットマイクロコントローラ
PIC16F877-20/P
1
マイクロチップ
IC2
赤外受光モジュール
PL-IRM0101-3
1
PARA Light
IC3
USB-シリアル変換IC
FT232BM
1
FTDI
IC4
3端子正定電圧電源
NJM7805FA
1
新日本無線
IC5
3線式シリアルEEPROM
AT93C46
1
ATMEL
J1
ゼロプレッシャーICソケット 40pin(600mil) 40-6554-10
1
ARIES
J2
DIL型ICソケット 8pin
ICC05-008-360T
1
KEL
J3,4
シングルラインソケット 7 ピン切断支給
PM-1
2
マックエイト
J5,6
シングルラインソケット 20 ピン
PM-1
2
マックエイト
J7,8
シングルラインソケット 3 ピン切断支給
PM-1
2
マックエイト
XTAL1
水晶振動子 10.000MHz
HC-49/U-S
1
京セラキンセキ
XTAL2
水晶振動子 6.000MHz
HC-49/U-S
1
京セラキンセキ
D1
小信号用シリコン・ダイオード
1S2076
1
ルネサス
D2
整流用シリコン・ダイオード
10JDA20
1
日本インター
LED1
角形 LED 2×4mm 緑色
MBG4364K
1
スタンレー
LED2
角形 LED 2×4mm 橙色
MAA4364K
1
スタンレー
LED3
フルカラーチップLED
URGB1308B
1
スタンレー
C1,2,6,
積層セラミックコンデンサ 0.1μF/50V
RPEF11H104Z2K1A01B
7
村田製作所
C3,4,12,13 セラミックコンデンサ 20pF/50V
HE40SJSL200J
4
MARUWA
C5,7,14
アルミ電解コンデンサ 10μF/16V
ECA1CM100
3
松下
C11
セラミックコンデンサ 0.033μF/25V
DSXC60SJYF333Z
1
MARUWA
C16
アルミ電解コンデンサ 33μF/16V
ECA1CM330
1
松下
R1,3,4
角形チップ抵抗器 100Ω 0.33W ±5%
RK73B2ETTD101J
3
KOA
R2,11
角形チップ抵抗器 10kΩ 0.33W ±5%
RK73B2ETTD103J
2
KOA
R5,6
炭素皮膜抵抗器 27Ω 1/4W±5%
CF 1/4C 270J
2
KOA
R7
角形チップ抵抗器 1.5kΩ 0.33W ±5%
RK73B2ETTD152J
1
KOA
R8~10
角形チップ抵抗器 470Ω 0.33W ±5%
RK73B2ETTD471J
3
KOA
R12
角形チップ抵抗器 2.2kΩ 0.33W ±5%
RK73B2ETTD222J
1
KOA
R13
炭素皮膜抵抗器 2.2kΩ 1/4W±5%
CF 1/4C 222J
1
KOA
R14,15
炭素皮膜抵抗器 2kΩ 1/4W±5%
CF 1/4C 202J
2
KOA
VR1
半固定抵抗器 20kΩ
GF06P203
1
東京コスモス
RXE025
1
Raychem
F1
ポリスイッチ 250mA
(500mAで遮断) 耐圧:60V
8頁
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
部品記号
SW1
SW2
JP1
JP2
JS1~3
CN1
CN2
CN3
品
名
スライドスイッチ 2極双投
数量
備考
AS-22AP
1
日本開閉器
BB-15AH
1
日本開閉器
DSP02-060-431G
1
KEL
DSP03-003-432G
1
KEL
DSP01-002-430T-黒
3
KEL
形 XC5A-6482-1
1
オムロン
67068-8001
1
Molex
標準DCジャック(基板取り付けタイプ)
MJ-179P
1
マル信無線
なべ小ねじ(ニッケルメッキ)
M2×6
2
メーカ不問
M2用バネ座金(ニッケルメッキ)
2 号×2
2
メーカ不問
BS-2012
2
廣杉計器
1
ワイ・ケー電子
押ボタンスイッチ
単極双投(AT-475R 付き)
ディップショートプラグ 2列プラグ
3極切断支給
ディップショートプラグ 1列プラグ
3極切断支給
ディップショートプラグ ソケット
DINスタイルコネクタ
2列配列タイププラグ 64pin
基板取付用USBコネクタ
Bタイプ,メス
ジュラコンスペーサ
六角型 12mm(M2タイプ)
PB1
定格・形式
専用基板
鉛フリーはんだ φ0.8
Sparkel ESC F3 M705
1.5m
千住金属
鉛フリーはんだ φ0.3
Sparkel ESC21 F3 M705
0.3m
千住金属
絶縁チューブ
耐熱用φ1.0
0.3m
住友ファイン
LCD 組立て持ち込み品
部品記号
LCD1
品
名
数量
備考
SC1602BSLB
1
秋月電子通商
OY-004
2
マックエイト
BS-2012
2
廣杉計器
CC-0205-05
4
廣杉計器
M2用バネ座金(ニッケルメッキ)
2 号×2
2
メーカ不問
ナット(ニッケルメッキ)
M2
2
メーカ不問
16文字×2行超ハイコントラスト
LCDモジュール
抜き差し型二段重ね用端子
7pin 切断支給
ジュラコンスペーサ
六角型 12mm(M2タイプ)
ジュラコンワッシャー
外径φ5.0-内径φ2.2-厚 0.5
定格・形式
9頁
[4]電子部品端子図
MCRL/Vpp/THV 1
32
40 RB7/PGD
RA0/AN0 2
39 RB6/PGC
RA1/AN1 3
38 RB5
RA2/AN2/V REF- 4
37 RB4
RA3/AN3/V REF+ 5
36 RB3/PGM
RA4/T0CKI 6
1 :Vout
2 :GND
3 :VCC
35 RB2
RA5/AN4/SS 7
34 RB1
RE0/RD/AN5 8
33 RB0/INT
32 VDD
RE2/CS/AN7 10
31 VSS
VDD 11
30 RD7/PSP7
VSS 12
29 RD6/PSP6
OSC1/CLKIN 13
28 RD5/PSP5
OSC2/CLKOUT 14
27 RD4/PSP4
RC0/T1OSO/T1CKI 15
26 RC7/RX/DT
RC1/T1OSI/CCP2 16
25 RC6/TX/CK
RC2/CCP1 17
RD0/PSP0 19
22 RD3/PSP3
RD1/PSP1 20
21 RD2/PSP2
3
2
5
4
6
1
3
5
14
13
1
16
17:GND
18:RI
19:DCD
20:DSR
21:DTR
22:CTS
23:RTS
24:RXD
2
1
2
1
3
4
CS 1
8 VCC
SK 2
7 NC
DIN 3
6 NC
DOUT 4
5 GND
1
2
3
4
:Vdd
:Vss
:Vo
:RS
1
2
3
4
:端子No.1
:端子No.2
:端子No.3
:端子No.4
5
6
7
8
:R/W
:E
:DB0
:DB1
9 :DB2
10:DB3
11:DB4
12:DB5
2
3
CW方向
(右回り)
2
5
4
2
1
2 1
2
5
3
4
6
3
1
3
Bottom View
6
13:DB6
14:DB7
Bottom View
1
Bottom View
3
25:TXD
26:VCC
27:XTIN
28:XTOUT
29:AGND
30:AVCC
31:TEST
32:EECS
2
4
6
(赤) (緑) (青)
Bottom View
2
17
1 2 3
2
3
8
9 :GND
10:SLEEP
11:RXLED
12:TXLED
13:VCCIO
14:PWRCTL
15:PWREN
16:TXDEN
1 :IN
2 :GND
3 :OUT
1 :A(アノード)
2 :K(カソード)
1
:EESK
:EEDATA
:VCC
:RESET
:RSTOUT
:3V3OUT
:USBDP
:USBDM
・・・・・
・・・・・
23 RC4/SDI/SDA
1
24
9
1
2
3
4
5
6
7
8
24 RC5/SDO
RC3/SCK/SCL 18
1
1 2 3
RE1/WR/AN6 9
25
1
3
4
2
1
P
B
S
S
B
P
10項
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
[5]動作確認方法
1.USB-PIC 基板の動作確認方法
制作した USB-PIC 基板の動作確認は,カップリング基板,制御対象として持込んだ USB-PIC 基板(レジスト
有り)(以下,持込基板と記す),赤外線リモコン,パソコンを用いて行う.USB-PIC 基板の PIC18F4520 に書き
込むプログラムは,“45master**.c”,持込基板の PIC18F4520 に書き込むプログラムは,“45slave**.c”である.
以下に動作の概要を記す.(**はバージョンを示す)
●USB 接続によるパソコンとのシリアル通信
USB-PIC 基板には,USB-シリアル変換 IC FT232BM(FTDI 社)を搭載しているので, USB-PIC 基
板と PC を USB ケーブルで接続し,仮想 COM ポートにてシリアル通信を行う.PC の通信ソフトを用い,PIC
との間でデータ送受信を行う.
●各ポートのチェック
USB-PIC 基板をマスタ側,持込基板をスレーブ側とし,マスタ側の各ピンの出力を変化させ,スレーブ
側に入力されている各ポートのデータを USART でマスタに送り、マスタが出力したデータとスレーブに入
力されているデータが同じかを確認する.
●赤外線リモコン
USB-PIC 基板には,赤外線受光素子が配置してある.市販の赤外線リモ
コンにてデータの入力を行う.
今大会で使用するリモコンは,audio-technica のテレビ専用マルチリモコン
ATV-551 で,メーカーをパイオニアに設定して使用する.
図 13-4 audio-technica
ATV-551
なお,USB-PIC 基板の EEPROM についての動作確認は行わない.
11頁
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
(1)基板の接続等(準備)
(a) 図 13-5(a)のようにカップリング基板を用い,USB-PIC 基板と持込基板を接続する.この際,持込基板
の上下左右が逆になるので,動作確認の際は十分気を付けること.
USB-PIC基板
LCD
I/O基板
USB-PIC基板
USB
Driver
LCD
PIC18F4520
PIC18F4520
LCD
バックプレーンボード
USB
Driver
カップリング基板
PIC18F4520
持込基板
LCD
PIC18F4520
持込基板
上下左右がひっくり返えるので注意
(a)カップリング基板を用いた接続
(b)バックプレーンボードを用いた
接続(従来の方法)
図 13-5 動作確認のための接続図
持込基板について,これ以降は図 13-5(a)の状態,すなわちコネクタを左にした状
態を正面として記述するので,間違いのないように.
(b) 液晶表示器 LCD1 のコントラストを,VR1 にて調整する.
(c) USB-PIC 基板の電源の選択は,ジャンパソケット JS1,JS3 にて行う.
電源供給の基本は,SELF か BackPlane のいずれか 1 系統とする.USB は PC のドライブ能力により
不確定の部分があるので,確認して使用すること.
なお,カップリング基板を用いた場合,BackPlane のジャンパプラグにジャンパソケットを差し込まないと,
接続した基板に電源を供給することができないので,注意すること.
(d) ジャンパソケットの有無に関係なく,電源の供給により,LED3 が以下の色で発光する.
USB
BackPlane
SELF
○
…青色
○
…緑色
○
※1
○
○
○
※1
※2
○
※2
○
○
…赤色
…青緑色
※1 カップリング基板を用いるために
○
…赤緑(黄)色
BackPlane にジャンパソケットを
○
…青赤(紫)色
差し込んだ場合も同じ.
○
…白色
※2 USB ケーブルの接続時.
カップリング基板を用いる場合,ジャンパソケットの位置は,SELF+Backplane を
基本とする.
12頁
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
(2)スイッチ等の初期設定
(a) USB-PIC 基板と持込基板のスイッチ等は,以下に示す初期状態に設定する.
USB-PIC 基板
スライドスイッチ
ジャンパーソケット
SW1
JS2
JS1,JS3
左側
(EXT 側)
下側
(バス側)
SELF と BackPlane
の 2 箇所
持込基板
スライドスイッチ
ジャンパーソケット
SW1
JS2
JS3
右側
(EXT 側)
上側
(バス側)
BackPlane
の 1 箇所
(3)FT232BM の動作確認
この動作確認モードでは,USB ケーブルで PC と USB-PIC 基板を接続し,USB パワーで電源を供給す
る.LED3 は所定の色で点灯する.
FT232BM を用いた USB-シリアル変換通信では,PC には仮想 COM ポートとして認識されるので,
Windows のデバイスマネージャ画面等を参考にして,以下のように通信設定を行い,接続を確認すること.
PC には,「Tera Term Pro」等の通信ソフトを起動させておくこと.
【通信設定】 ビット/秒:9600, データビット:8, パリティ:なし, ストップビット:1, フロー制御:なし
(a) 電源投入後,初期画面の後,次の表示がなされる.
液晶表示器
①FT232BM の動作確認モードの表示画面
F T 2 3 2 B M
チ ェ ッ ク
↓約 2 秒後
②PC との接続待ち
P C ト ノ セ ツ ソ ゙ ク カ ク ニ ン
9
(b) PC との接続時間を考慮し,②の表示にて 9~0 まで 1 秒間隔でカウントダウンが行われる.
このとき PC 画面では,カウントダウンに同期して,改行が行われる.
13頁
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
(c) カウントダウン後は,LCD1 には③の,PC 画面には図 13-7 の表示がなされ,待機状態となる.
PC の Enter キー押して通信を開始させる.
③待機状態
P C ト ノ セ ツ ソ ゙ ク カ ク ニ ン
E n t e r キ ー ヲ オ シ テ ク タ ゙ サ イ
図 13-7 USB 接続によるシリアル通信の動作確認(初期画面)
(d) 最初に Enter キーが押されると,まずはデータ送信モードとして,PIC から PC に JIS 8 ビットコードが
送信される.LCD1 には④のように送信しているコードの文字が,PC 画面には受信したコードの文字
が表示される.出力データは,“!”[21h]から“}”[7Eh]まで順番に繰り返される.
このとき LED2(橙)は,送信のタイミングにあわせ点滅する.
④データ送信モード(PC は受信状態)
P C < < P I C : テ ゙ ー タ ソ ウ シ ン
!
図 13-8 データ送信モードの画面(PC は受信状態)
14頁
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
(e) 次に Enter キーが押されると,データ受信モードとなる.PC のキーボードから入力した文字が LCD1
に表示され,同時に PC 画面にも表示される.LCD の 1 行分,16 文字を超えて入力がある場合は,折
り返して表示する.
キーを押すたびに,LED1(緑)と LED2(橙)がほぼ同時に点滅する.
⑤データ受信モード(PC からのキー入力状態)
P C > > P I C : キ ー ニ ュ ウ リ ョ ク
>
→『2007Chiba』と入力
P C > > P I C : キ ー ニ ュ ウ リ ョ ク
> 2 0 0 7 C h i b a
図 13-9 データ受信モードの画面(PC からのキー入力状態)
(f) データ受信モードで Enter キーが押されると,LCD1 に⑥の表示がされる.
⑥ポートチェックモードへの移行
ス イ ッ チ ヲ キ リ カ エ テ ク タ ゙ サ イ
(4)ポートチェック
(a) USB-PIC 基板のスライドスイッチ SW1 を右側(バス側)に切替えた後,持込基板のスライドスイッチ
SW1 を左側(バス側)に切替ると,①が約 2 秒間表示され,ポート A から順にポート E までチェックを行
い,②のようにポートごとに結果を約 1 秒表示する(OK の場合).
液晶表示器
①FT232BM の動作確認モードの表示画面
ホ ゚ - ト チ ェ ッ ク
↓約 2 秒後からポート A から E までチェックし,それぞれ約 1 秒間結果を表示
②ポート A チェックの結果表示
ホ ゚ - ト
A
O K
15頁
技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
(b) マスタ側のポートの状態とスレーブ側のポートの状態が違う場合には④のように,エラーが発生した時
にチェックしていたピンと,エラーの状況(表示の左が上位ビット)としてそのポートの状態を表示する.
④の場合,マスタ側から B6 ピンのみ「1」を出力しているが,スレーブ側のポート B には全て「0」が入力
されているという状態であったことを表している.
④エラーが発生したときの表示(例)
エラーが発生したピン
E R R O R
B 6 h
0 0 0 0 0 0 0 0
エラーの状況
(5)赤外線リモコンの動作確認
(a) ポート E のチェック終了後,約1秒後に次の表示がなされる.
液晶表示器
①赤外線リモコンの動作確認モードの表示画面
セ キ カ ゙ イ セ ン リ モ コ ン
チ ェ ッ ク
↓約 2 秒後
②待機状態
ホ ゙ タ ン ヲ オ シ テ ク タ ゙ サ イ
>
→リモコンの『電源』ボタンを押す
③押されたボタンの名称が表示
ホ ゙ タ ン ヲ オ シ テ ク タ ゙ サ イ
> P o w e r
(b) ②の状態で USB-PIC 基板の JS2 を上側(Sensor 側)に切り替え,リモコンのボタンを押すと,③のよう
に押されたボタンの名称が表示され,離すと消える.
(c) リモコンのボタンと表示名称は以下の通りである.なお BS ボタンは未対応なので,BS ボタンを押した
後,次のボタンを押しても表示が変わりにくいことがある.(プログラムの問題)
ボタン
名称
ボタン
名称
ボタン
名称
電源
Power
オフタイマー
OffTimer
BS
(未対応)
1
1ch
2
2ch
3
3ch
4
4ch
5
5ch
6
6ch
7
7ch
8
8ch
9
9ch
10
10ch
11
11ch
12
12ch
選局+
Tuning(+)
入力切替
External
音量▲
Volume(+)
選局-
Tuning(-)
消音
Mute
音量▼
Volume(-)
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技能五輪全国大会「電子機器組立て」職種
3.提出状態
• USB-PIC 基板に荷札を取り付け,持込基板およびカップリング基板を外しておく.
• スイッチ等は初期状態にする.
• AC アダプタは,USB-PIC 基板から抜いておく.
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公表
以下に修理競技など競技Ⅱの課題で用いる電子回路基板の配線パターン図(部品配置:
シルク印刷含む)と回路図を示す。(競技当日に用いる電子回路基板と一部異なる場合
がある)
電子回路基板の配線パターン図(部品配置:シルク印刷含む)
(参考)
実装した電子回路基板
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