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ま ち な か 活 性 化 基 本 計 画
ま ち な か 活 性 化 基 本 計 画 平成 22 年 12 月 10 日 当初認定 佐世保市 計 策 計 画 定 画 名 主 期 称 体 間 Ⅰ 計 画 対 象 区 対象区域の範囲 域 対象区域の面積 対象区域の設定理由 佐世保市中央地区まちなか活性化基本計画 佐世保市 平成 22 年 12 月∼平成 27 年 3 月(4 年 4 ヶ月) 干尽町の一部、潮見町の一部、白南風の一部、三浦町、 新港町、万津町、塩浜町、山県町、島地町、下京町、上京町、 戸尾町の一部、京坪町、松川町の一部、高天町の一部、 宮崎町の一部、平瀬町の一部、本島町、光月町、島瀬町、 祇園町の一部、湊町、栄町、常盤町、松浦町、宮地町、上町、 元町、浜田町、相生町、谷郷町、熊野町の一部、花園町の一部、 名切町の一部、天満町、高砂町、木場田町の一部、 八幡町の一部、万徳町の一部、城山町、宮田町の一部、 俵町の一部、梅田町の一部 約214ha 佐世保市の商業施設が集積する佐世保駅から中央アーケード 通り(四ヶ町アーケード及び三ヶ町アーケード) 、市役所の周辺 市街地までを対象としました。 対象区域は、公共交通、医療機関、文化・教育施設などの都 市施設も充実しており、集客力の高い商業施設も数多く存在し ています。また、対象区域内では、マンションなども多く立地 しています。 (区域に含まれる主な集客施設・公共施設・商店街) 集客施設:島瀬公園、松浦公園、親和銀行本店、佐世保玉屋、 ジャスコ佐世保店、佐世保市博物館島瀬美術センター アルカス佐世保、佐世保市立図書館、 佐世保市民会館、県立武道館、佐世保市体育文化館 公共施設:佐世保市役所、佐世保市水道局、佐世保市交通局 長崎地方法務局佐世保支局、佐世保警察署、 長崎地方検察庁佐世保支部、佐世保郵便局、 福岡財務支局長崎財務事務所佐世保出張所 長崎県県北振興局 商 店 街:させぼ四ヶ町商店街協同組合、佐世保三ヶ町商店街 振興組合、佐世保京町商店街協同組合、商和百貨組 合、戸尾商店街連合会、西海市場商業組合、西海市 場協同組合、佐世保戸尾市場協同組合、三京商店街、 中央戸尾市場組合、させぼとんねる横丁商店会、佐 世保塩浜商店街協同組合、佐世保駅前商店街振興 会、佐世保俵町商店街協同組合 Ⅱ 現 状 及 び 課 当該市町の概要 題 佐世保市は九州本土西端部、長崎県の北部に位置しており、 丘陵や山岳が多く、限られた平坦地を中心に市街地が広がって います。 明治 20 年、海軍佐世保鎮守府が開庁、その後鉄道開通により 都市としての機能が急速に発展し、明治 35 年の市制施行時に - 1 - は、人口は約 4 万 6 千人でした。 古くから、造船、基地の町として発展してきましたが、 「ハウ ステンボス」 「九十九島」など観光資源にも恵まれており、今で は、県北地域の商業サービス業の中心都市となっています。 平成 17 年 4 月に吉井町、 世知原町と、 平成 18 年 3 月に小佐々 町、宇久町と、また平成 22 年 3 月には江迎町、鹿町町と合併し、 現在では、面積 426.31 ㎡、人口約 26 万 2 千人、長崎県北地域 のみならず、佐賀県北西部を含む、西九州北部地域の中心都市 として、商業、文化、交通などの中核をなしています。 対象区域の現状 当該エリアは、国道 35 号に沿う形で形成されており、エリア 内にある四ヶ町アーケード及び三ヶ町アーケードの延長は 960 mで、直線のアーケードとしては日本一の長さと称され、買回 り品を主とした広域型商店街です。また、古くから四ヶ町商店 街と三ヶ町商店街を中心として発展し、周辺にはいくつかの商 店街が囲むように点在しています。 かつては、市内外からの来街者により賑わいを見せていまし たが、モータリゼーションの進展により、生活圏の拡大や郊外 での大型店の立地等、平成 11 年をピークに年間販売額、事業所 数、従業員数ともに減少に転じています。空き店舗状 況 に お い て も 、 平 成 9 年 の 15 店 舗 か ら 平 成 22 年 3 月 の 76 店舗と増加しています。 また、エリア内の通行量調査においても昭和 60 年の調査開始 以降ピークとなる 118,338 人(平成4年調査) から 50,360 人 (平 成 22 年調査)と全盛期の約 42%に減少しており、中心部での 賑わいが低下し、厳しい状況となっています。 地域住民のニーズ 平成 22 年に実施した「佐世保市まちづくり市民意識アンケー ト調査」の結果では、 「佐世保市は、全体的にどの程度暮らしや すいと思いますか」 という設問に対して、 「とても暮らしやすい」 「まあ暮らしやすい」と回答した人は、当該エリアで 71.6%(市 全体では 68.4%)、また、「今後も住み続けたい」 「できれば住 み続けたい」 と回答した人は 78.6% (市全体 79.5%とほぼ同数) を示しています。 「買い物」について、 「とても便利」 「ある程度便利」と回答 した人は、65.1%(全体では 61.7%)であり、全体的に当該エ リアの住環境について良好であることが示された結果であると 判断されますが、一部には、商店街での有料駐車場への不満や、 当該地域での空き家の増加について懸念する意見などもありま す。当該地域での更に住みよい住環境の取り組みが必要です。 当該地区においては、近郊での大型商業施設の進出や商業環 境の変化により、消費人口が流出し、販売額が減少、通行量調 査においても、 その数は平成 4 年調査に対し平成 22 年度調査で は約 42%に減少している状況です。 これらの要因により、後継者不足や空き店舗の増加等、景気 の低迷なども起因し、商店街は非常に厳しい状況であります。 また今後は、少子高齢化社会の影響もあり、商店街が生活イ ンフラの一つとして買い物弱者への対応を求められることも予 活性化に向けた課題 - 2 - 想されます。 このようなことから、 「まちなか」の活性化を図るために、多 面的な商業機能の確立による商業活性化やまちなか居住環境の 整備など、総合的に推進する必要があります。 Ⅲ 活 性 化 の 方 活性化の基本方針 針 佐世保市は、人口減少や高齢社会に対応し、これからの都市 のあり方として、賑わいがあり、誰もが不便なく暮らせる持続 可能なまちづくりを目指すことを基本理念とします。 ①「大規模集客施設の立地誘導方針」 集約型の都市構造を目指すため、大規模集客施設を「長崎 県大規模集客施設等立地ガイドライン」に基づくまちなかに 立地することを基本とし、適正な立地誘導を図ります。 ②「まちなか商業の活性化」 中心市街地ならびに商店街の魅力向上のため、起業家育成 支援を目的とした空き店舗対策事業などのソフト事業やアー ケード改修などのハード事業を一体的に実施するなど、商業 機能の充実と環境整備を図ります。また、佐世保市観光振興 基本計画に基づく、 まちなか観光事業の取り組みと連携して、 まちなか商店街の賑わいの創出と活性化を図ります。 ③「まちなか居住の推進」 当該地区は、公共交通機関が充実し、多くの生活サービス 施設が集積しています。したがって、生活利便性が高く、暮 らしやすい居住環境として、市街地再開発事業への支援など によるまちなか居住の推進を図ります。 ④「公共施設の整備」 まちなかの公共施設の整備については、既存の施設を有効 に活用することを基本的な方針として掲げ、整備・改善を進 めていく際には、市民のニーズを把握しながら、実施するこ とを基本とします。 ⑤「公共交通の利便向上」 子供や高齢者など、自家用車に頼ることのできない市民で も、まちなかを訪れ、その利便性やにぎわいを享受すること ができるよう、地域のニーズを把握しながら、周辺地域とま ちなかを結ぶ公共交通機関の維持に努めます。 これらの 5 つの基本方針をもとに、市民、行政、商業者、公 共交通事業者など、多様な主体が相互に連携をとり、まちなか の活性化を一体的に推進していきます。 上位計画との関係 第 6 次佐世保市総合計画 本市のまちづくりの目標は、 「健康で安心して暮らせる福祉の まち」、 「安全な生活を守るまち」、 「心豊かな人を育むまち」、 「あ ふれる魅力を創出し体感できるまち」、 「雇用を生み出す力強い 産業のまち」 、「人と自然が共生するまち」、 「快適な生活と交流 を支えるまち」としており、今回、まちなかとする地域におい て実施する活性化に向けた事業の取り組みは、これらの大きな 目標の達成に寄与するものであります。 - 3 - 佐世保市都市計画マスタープラン 本市のまちづくりのテーマとして、 「やさしさと生きがいに満 ちた生活・交流創造のまちづくり」 、「バランスのとれた活力あ る産業・交流創造のまちづくり」、 「まち・自然・ひとが育む文 化・交流創造のまちづくり」を掲げています。 今回「まちなか」とする区域は、都市核に所在する中心商店 街及び都市核周辺の都心空間に所在する近隣商店街となってお り、それぞれ賑わいと活力のある、また地域住民の日用的な買 物等に供する魅力ある商業地の形成を図ることとしています。 なお、当該地区の位置づけは、現在策定中の都市計画マスタ ープランとも整合しています。 Ⅳ 活 性 化 の 目 目標に掲げる事項 標 目標とする数値 目標値の設定根拠 Ⅴ 実 施 す る 事 事業の名称及び区分 業 事業の実施主体 事業の実施期間 事業の目的及び内容 中央アーケード歩行 者数 休日:50,000 人/日 平日:47,000 人/日 (商工会議所:四ヶ 町・三ヶ町アーケード通 行量調査) 平成 22 年度調査実績 休日:50,360 人 平日:47,296 人 平 成 4 年 (118,338 人、平日 96,931 人) をピークに減少傾向 にあるが、今後実施 する事業により、ま ちなかの魅力向上を 図り、平成 22 年実績 値 5 万人を現状維持 することを目標とす る。 まちなか商店数 まちなかバス乗降 者数 530 店舗 7,749 千人 (市独自の商店街 (市交通局実績に 実態調査によるエ よるエリア内 8 カ リア内の店舗数) 所のバス停留所の 乗降者数) まちなかエリア内 の店舗数は平成 21 年度末で 530 店舗、 空き店舗数が 76 店 舗と空き店舗が増 加しているため、 商店街の活性化を 図り、平成 21 年度 末の店舗数を維持 することを目標と する。 まちなかエリア内 におけるバス乗降 者数をまちなかの 賑わいを把握する ための指標とし、 平成 21 年度の乗降 者数を、商店街の 活性化に向けた取 り組みにより、減 少傾向にある現状 を維持することを 目標とする。 佐世保市魅力ある商 店街創出支援事業 「商店街共同施設等 整備事業」 (商業の振 興) 商店街組合等 佐世保市魅力ある 商店街創出支援事 業「高度情報化促 進事業」 (商業の振 興) 商店街組合等 平成 22 年 12 月∼ 平成 27 年 3 月 (4 年 4 ヵ月) 商店街の活性化を目 的として実施する環 境整備事業(休憩施 設、商店街の公衆便 所、共同駐車場、ア 平成 22 年 12 月∼ 平成 27 年 3 月 (4 年 4 ヵ月) ホームページ作 成、インターネッ トショッピングモ ールの開設等地域 への情報発信やそ 佐世保市魅力ある 商店街創出支援事 業「空き店舗等対 策事業」 (商業の振 興) 商店街組合、商工 会議所等 平成 22 年 12 月∼ 平成 27 年 3 月 (4 年 4 ヵ月) 空き店舗等を活用 し、商店街の活性 化を目的として実 施する事業(チャ レンジショップ事 - 4 - 事業の実施目標 ーケード、防犯カメ の他商店街の活性 ラ、街路灯など) 化に役立つ高度情 報化事業 安全で快適な魅力 商店街等で実施す ある商店街(環境) る事業の情報発信 の提供 業等) 空き店舗等を活用 した起業家の発掘 ・育成及び賑わい の創出 事業の名称及び区分 佐世保市魅力ある商 店街創出支援事業 「活性化計画策定事 業」 (商業の振興) 事業の実施主体 商店街組合等 事業の実施期間 平成 22 年 12 月∼ 平成 27 年 3 月 (4 年 4 ヵ月) 事業の目的及び内容 商店街の活性化を目 商店街の活性化を 地域との交流、賑 的として実施する基 目的として実施す わいの創出等を通 本計画等の作成を行 る 研 究 会 や 講 習 して、商店街の活 う事業 会、先進地視察等 性化や地域に密着 の事業 した商店街づくり のために実施する イベント事業 事業の実施目標 計画策定の研究、計 画に基づいた事業実 施による活性化の実 現 団体及び人材の育 商店街を通じた地 成 域コミュニティの 実現 事業の名称及び区分 栄・常盤地区市街地 再開発事業に伴う周 辺整備事業「都市基 盤施設の整備」 市 子ども発達センタ ー建替事業「地域 交流施設の整備」 中央公民館建替事 業「地域交流施設 の整備」 市 市 平成 24 年 4 月∼ 平成 26 年 3 月 歩道整備、カラー舗 装等 平成 25 年 4 月∼ 平成 26 年 3 月 発達センター利用 者の利便性向上の ための施設整備 歩行者空間の整備に よる安全性、快適性 の向上、公共交通機 関との動線強化 栄・常盤再開発ビ ルの床取得 平成 25 年 4 月∼ 平成 26 年 3 月 地域住民がおこな う文化・交流等の 都市活動やコミュ ニティ活動を支援 する施設の整備 栄・常盤再開発ビ ルの床取得 事業の実施主体 事業の実施期間 事業の目的及び内容 事業の実施目標 - 5 - 佐世保市魅力ある 商店街創出支援事 業「活性化研究 会・講習会事業」 (商業の振興) 商店街組合、商工 会議所等 平成 22 年 12 月∼ 平成 27 年 3 月 (4 年 4 ヵ月) 佐世保市魅力ある 商店街創出支援事 業「イベント事業」 (商業の振興) 商店街組合等 平成 22 年 12 月∼ 平成 27 年 3 月 (4 年 4 ヵ月) 事業の名称及び区分 事業の実施主体 事業の実施期間 事業の目的及び内容 事業の実施目標 Ⅵ 地 域 と の 協 計画時に講じた措置 働 事業の推進体制 交通再生事業「公共 交通再生事業「公 交通施設の整備」 共交通施設の整 備」 市 市 商店街マネージメ ント体制強化事業 平成 24 年 8 月∼ 平成 25 年 2 月 公共交通の利便向上 及び利用促進 平成 22 年 12 月∼ 平成 27 年 3 月 商業や商店街の活 性化等に関して専 門的知識を有する 外部人材を商店街 にマネージャーと して配置し、商店 街を一つの事業体 として運営するた め、経営課題の抽 出や事業手法の検 討等を行う事業 情報発信等の再構 築、中期ビジョン の調査・研究・策 定、その他による 商店街活性化の実 現 平成 25 年 4 月∼ 平成 26 年 3 月 交通空白地区解消 に取り組む乗合タ クシーのバリアフ リー化 バス停の共通時刻表 バリアフリー車両 の設置 の購入 商店街組合等 ・まちづくり市民アンケート調査(平成 22 年 5 月実施) ・庁内関係部署協議 ・各事業の実施における事前意向調査及び事前ヒアリング ・佐世保市まちなか活性化基本計画策定委員会の設置・開催 事業の実施については、事業主体である各商店街組合や商工 会議所と連携を図り、計画段階より綿密な協議を重ね、十分な 効果をあげるため事業に取り組んでいます。 また、本市庁内においても関係する部署と調整を行うなど事 業実施段階においても横断的な調整を定期的に行うこととして います。 別添、地区の図面 - 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