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Nero Wave Editor

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Nero Wave Editor
クイックスタート
Nero AG
著作権と商標に関する情報
Nero Wave Editorユーザーマニュアルとその内容は著作権保護されており、Nero
AGの所有物であり、ここで述べているすべての著作権はNero
AGに帰属します。このユーザーマニュアルは、国際的に有効な著作権で保護された内容で
構成されています。Nero
AGの書面による明確な許可のない限りこのマニュアルを一部、全部を問わず複製、転送、
再製してはいけません。
各商標名と商標はそれぞれの所有者に帰属します。
Nero
AGは法的に保証されている内容以上の請求はいかなるものも受け入れません。ソフトウェア
そのものとそれに付属する本マニュアルは事前の予告無く改訂する場合があります。そのため
Nero AGはNero Wave
Editorユーザーマニュアルの正確性についていかなる保証も行いません。
本文で記載されている商標は情報提供のみを目的としています。
Copyright © 2003-2005 Nero AG
REV 1.2
索引
1
マニュアルの説明 ............................................. 1
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
2
Neroウェーブエディタの新規変更点 ................................................................ 1
概要............................................................................................................... 2
このマニュアルの構造 ...................................................................................... 2
このマニュアルで使われる記号 ........................................................................ 3
重要な用語 ................................................................................................... 3
ウェーブエディタについて ........................................ 4
2.1 概要............................................................................................................... 4
2.2 プログラムの構造 ............................................................................................ 5
2.2.1 ワークスペース .............................................. 5
3
設定 ...................................................... 7
3.1 入出力デバイスの設定................................................................................... 7
3.2 エディタオプションの設定.................................................................................. 7
3.2.1 表示機能の設定............................................ 8
3.2.2 ディレクトリ設定 ............................................. 9
3.2.3 オーディオ出力 ............................................. 10
3.2.4 VST プラグイン............................................. 11
4
表示 ..................................................... 12
4.1 表示設定..................................................................................................... 12
4.2 オーディオファイルの表示方法 ....................................................................... 13
4.3 ズーム........................................................................................................... 14
4.3.1 垂直にズーム .............................................. 14
4.3.2 水平にズーム .............................................. 15
5
オーディオファイル ............................................ 16
5.1
5.2
5.2.1
5.3
5.4
5.5
5.6
5.6.1
5.6.2
5.6.3
5.6.4
クイックスタート
オーディオファイルの読み込み、再生 ............................................................. 16
オーディオファイルの部分選択 ....................................................................... 17
選択範囲を新規保存....................................... 18
オーディオファイルの挿入 ............................................................................... 18
新規オーディオファイルの録音 ....................................................................... 19
オーディオファイルの変換 ............................................................................... 20
オーディオファイルの編集 ............................................................................... 22
ミュート................................................... 22
ノーマライズ ............................................... 22
ボリューム変更 ............................................. 23
フェードイン、フェードアウト .................................... 24
ウェーブエディタ
索引
•
i
6
アナログレコードの録音 ....................................... 25
6.1
6.2
7
準備............................................................................................................. 25
録音............................................................................................................. 26
エフェクト .................................................. 28
7.1
7.1.1
7.1.2
7.1.3
7.2
7.3
7.4
7.5
7.6
7.7
7.8
7.9
7.10
7.11
7.12
7.13
7.14
8
概要............................................................................................................. 28
エフェクト設定の保存 ........................................ 28
エフェクト設定の読み込み .................................... 28
エフェクト設定の削除 ........................................ 29
イコライザー................................................................................................... 30
移調............................................................................................................. 31
変遷............................................................................................................. 32
時間修正..................................................................................................... 33
ディレイ ......................................................................................................... 34
フランジャー................................................................................................... 35
コーラス......................................................................................................... 36
リバーブ......................................................................................................... 36
ワーワーフィルタ ........................................................................................... 37
位相変換................................................................................................... 38
ボイス変更フィルタ ...................................................................................... 39
ピッチチューン .............................................................................................. 40
カラオケフィルタ............................................................................................ 41
拡張機能 ................................................. 42
8.1
8.2
8.3
8.4
8.5
8.6
8.7
概要............................................................................................................. 42
帯域補完..................................................................................................... 42
DCオフセット修正 ......................................................................................... 43
フィルタツールボックス..................................................................................... 43
ディクリッカー ................................................................................................. 44
ノイズリダクション ........................................................................................... 45
ノイズ解析.................................................................................................... 46
9
ご連絡先 ................................................. 48
10
索引 ..................................................... 49
クイックスタート
ウェーブエディタ
索引
•
ii
1 マニュアルの説明
1.1
Neroウェーブエディタの新規変更点
最初のバージョンと比較して、NeroウェーブエディタはDirectXやVSTプラグイン対応などの様
々な新機能、拡張機能を備えています。加えて、作業の途中で数ステップ前の状態に簡単
に戻ることができる機能で作業の進行を容易にしています。また、クロスフェード機能により無
音部分やヒスノイズの無いプロフェッショナル向けのオーディオファイルを作成することができ、高
音質クリックノイズ除去フィルタによって、ぞれぞれのヒスノイズや、クリックノイズを押さえることが
可能です。このフィルタを使うとアナログレコードなどから録音したオーディオファイルに定常的な
クリックノイズがあっても削除することができます。
もちろん、Neroウェーブエディタは元のファイルを破損、変更せずに編集することができます。元
のファイルを保護すると同時に、変更内容をわざわざ保存する必要がなく、リアルタイムでの編
集が可能なため、作業の効率化をもたらします。つまり、編集内容に満足したときのみ、その
ファイルを保存すればよいのです。万一編集中にNeroウェーブエディタがクラッシュした場合、ク
ラッシュ回復機能を使って最近の作業内容を回復することができます。
もう一つの新機能として、自動トラック分割機能があります。
Neroオーディオプラグインマネージャ6.0では、WAV、MP3、WMA、AIFF形式の読み込み、書
き込みに対応しています。ただし、MP3形式のファイルを制限なく作成するには、別途ライセン
スの購入が必要となります。
Neroウェーブエディタの新しいエフェクトには、ワーワーフィルタ(中央周波数の変更可能な帯
域通過フィルタ)、元の位相から位相変換し元の信号とそれを混合できる位相変換フィルタ、
ボーカルを変更できるボイス変換フィルタ、ボーカルや楽器のイントネーションを変更できるピッ
チチューンフィルタなどがあります。
そのほかの新機能として、古い、鈍い音声を高周波数帯に変換し、より新しい音質に変更
する帯域補完機能があります。この機能は超低ビットレートのMP3形式のファイル改善にも
役立ちます。フィルタツールボックスを利用すると、干渉する周波数帯を取り除くことができます
。カラオケフィルタはステレオ形式のファイルの中央にあるボーカル音声を取り除くことができ、元
の音楽をボーカル無しで保存することができます。ステレオプロセッサでは、ステレオフィールドを
修正し、ステレオ効果を人工的に増幅することができます。
クイックスタート
ウェーブエディタ
マニュアルの説明
•
1
1.2
概要
このマニュアルは、ユーザーが簡単にオリジナルのオーディオファイル
を作成したり、既存のファイルを編集したりできるように説明しています。このプログラムは高機
能ですが、本書では基本的な操作方法だけを説明しています。
ウェーブエディタ
に関する詳細情報はオンラインヘルプとしても含まれる予定でするので、アプリケーション使用
時、F1を押してみて下さい。
ウェーブエディタ
に関する製品情報は、後日弊社Webサイトでも用意する予定です。www.prog.com/nero/
詳細は弊社製品に付属の印刷物をご覧下さい。.
1.3
このマニュアルの構造
このマニュアルには、プログラムリファレンスと同様に、オーディオファイル
を作成するための実用例を掲載しています。.
各章では、以下のような情報を掲載しています。
第1章はこのマニュアルの構造、概要及びマニュアルでよく使われる記号などを説明します。
第2章はウェーブエディタとその機能を紹介し、プログラムの構造を大まかに説明します。
第3章は入出力デバイス及びプログラムオブションに関する説明です。
第4章はウェーブエディタの表示設定変更方法、ズーム機能の説明です。
第5章はオーディオファイルの取り扱い、編集方法を説明しています。
第6章はオーディオファイルにエフェクトを使用する方法を説明しています。
第7章ではオーディオファイルを最適化する変換方法などを説明しています。
第8章は拡張機能について説明しています。
第8章は索引です。
クイックスタート
ウェーブエディタ
マニュアルの説明
•
2
1.4
このマニュアルで使われる記号
以下の記号がこのマニュアルで使われています。
この記号は「警告」または「注意」と言う意味です。
それが重要な情報であり、操作方法を間違えると、予期せぬ結果となります
ので、十分理解した上で操作を行って下さい
この記号は「役立つ情報」または「知っていると便利な情報」を意味します。重
要または有益な情報です。
1.5
重要な用語
ここでは、オーディオファイルに関連する
重要な用語を以下に説明します。
サンプル周波数とビット数は作成するファイルの音質に大きな影響を及ぼします。
クイックスタート
ビット値/ 分解度
原則として、オーディオデータは周期的な振動によって生成されていま
す。その振動は波形として表示することができます。分解度とは波形
のサンプル値をどのように決定するかを示します。分解度が高ければよ
り正確な波形を表示できます。
サンプルレート
サンプルレートは、アナログ信号からの変換時にどれくらいの周波数で
信号変換するかを示しています。この値は、一秒あたり何ヘルツ(Hz)
がで表示されます。サンプルレートが高ければ、より正確な結果と高い
再現性を期待できます。
ウェーブエディタ
マニュアルの説明
•
3
2 ウェーブエディタについて
2.1
概要
ウェーブエディタはオーディオファイルの作成、編集に適した高機能のプログラムです。取り扱え
るファイルとしては、WAV、MP3やAIFF形式のものに対応しています。搭載するプラグインによ
っては他のファイルにも対応可能です。
個々のオーディオファイルをフィルタや最適化機能によって素早く、簡単に作成できます。
ウェーブエディタ はスタートメニュー>プログラム> Nero > Nero 6 > Nero Wave Editor。
クイックスタート
ウェーブエディタ
ウェーブエディタについて •
4
2.2
プログラムの構造
ウェーブエディタの構造は基本的に汎用のWindowsアプリケーションと同じで、メニューバーや、
ツールバー、ステータスバーなどが配置されています。ウェーブエディタのワークスペース
には選択されたオーディオファイルが表示されます。
以下のようにウェーブエディタではわかりやすいユーザーインターフェースを採用しています。
2.2.1
ワークスペース
ウェーブエディタのワークスペースは、「サウンドディスプレイ」、「レベルメーター」、「スベクトラムア
ナライザー」の3つの部分から構成されています。
The 「サウンドディスプレイ」現在開いているオーディオの波形画像を表示しています。
クイックスタート
ウェーブエディタ
ウェーブエディタについて •
5
「レベルメーター」によりオーディオがどのように再生されるかを調整します。
「スベクトラムアナライザー」は現在開いているオーディオファイルのバンド幅
(単位 : dB(デシベル)).
クイックスタート
ウェーブエディタ
を表示します。
ウェーブエディタについて •
6
3 設定
3.1
入出力デバイスの設定
オーディオファイルを録音、編集するには、サウンドカードまたはそれに相当する装置が必要で
す。もし複数の入出力デバイスがある場合は、選択できるようになります。
1. 「オプション」メニューから、「デバイス設定」を選びます。通常はコントロールパネルで選択さ
れている標準のデバイスが選択されています。
別のデバイスを選択する場合、上記画面のプルダウンメニューから選択して下さい。
2. 「OK」 ボタンを押すと、そのデバイス選択内容が保存されます。
3.2
エディタオプションの設定
「エディタオプション」により様々な設定が可能です。4つの「タブ」からなる、設定項目ページで
設定を行います。「OK」
ボタンを押すと設定を保存してウインドウを閉じます。「キャンセル」を押すと、保存せずにウイ
ンドウを閉じます。「更新」を押すと変更内容を保存し、ウインドウは閉じずに他のタブで設定
など継続できます。「ヘルプ」でオンラインヘルプを表示します。
クイックスタート
ウェーブエディタ
設定
•
7
3.2.1
表示機能の設定
サウンドディスプレイの表示設定はこのタブで変更できます。
1. 「オプション」 メニューでエディタオプション」を選択します。
2. 「表示」タブを選択し、各項目の設定を行います。
以下の設定項目を有効/無効にすることができます。:
オーディオビジュアリゼーションの左側に軸を表示
オーディオビジュアリゼーションの上側に時間軸を表示
再生中は常にウインドウ内で再生位置を維持する
クイックスタート
ウェーブエディタ
設定
•
8
3.2.2
ディレクトリ設定
ウェーブエディタで利用するディレクトリは以下のように設定できます。
1. 「オプション」 メニューで、「エディタオプション」を選択します。
2. 「ディレクトリ」タブを選択すると以下の項目が設定可能です。
一時ファイル(テンポラリファイル)を保管する ディレクトリ
初期設定を保存しておくディレクトリ
プラグインを保存しておくディレクトリ
ボタンを選択すると、ディレクトリを参照できます。
クイックスタート
ウェーブエディタ
設定
•
9
3.2.3
オーディオ出力
「オーディオ出力設定」タブにより設定を行います。
1. 「オプション」から「エディタオプション」を選択します。
2. 「オーディオ出力設定」タブをクリックし、 以下の設定項目を有効/無効にできます。
低いビット値のオーディオを変換時ノイズシャープをする
低いビット値のオーディオを変換時ディザリングをする
ビット値を 設定します。ドロップダウンボタンで選択します。
ディザリング及びノイズシャープにより、低い分解度でもノイズを最小限に押さえます。ノイズシ
ャープはそのノイズを人間の耳が聞き取れない領域のバンド幅にまで変換します。
ディザリングでは、正常な信号と、雑音を発生するノイズ信号間で修正(差)が発生しないよう
に無音のノイズ信号を加えます。
クイックスタート
ウェーブエディタ
設定
•
10
3.2.4
VST プラグイン
「VST プラグイン」タブでは、インストールされているVSTプラグインのリストが表示されます。
VSTプラグインを追加するには、「プラグインの追加」をクリックし、プラグインのあるフォルダを選
択します。プラグインを選択(反転表示)したら「開く」ボタンを押します。
VSTプラグインを削除するには、プラグインを選択(反転表示)して「削除」ボタンを押します。
クイックスタート
ウェーブエディタ
設定
•
11
4 表示
4.1
表示設定
ウェーブエディタの表示設定は「表示」メニューで変更できます。
操作項目にチェックマークを入れることにより、それに対応するウェーブエディタエレメントが表示
されます。.チェックをはずすとそれらは隠されます。
表示切り替えができるのは以下のような項目です。
標準ツールバー
レベルメーター
垂直ズームバー
ステータスバー
スベクトラムアナライザー
クイックスタート
ウェーブエディタ
表示
•
12
4.2
オーディオファイルの表示方法
以下のように
オーディオファイルを表示するには3つの方法があります。これらはいつでも切り替えが可能です
。
Wave 表示
スベクトログラムディスプレイ
Wavelet ディスプレイ
クイックスタート
ウェーブエディタ
表示
•
13
4.3
ズーム
ウェーブエディタでは、オーディオファイルを垂直方向またしは水平方向にズームすることが可能
です。これによりオーディオファイルの特定の位置を拡大表示したり、マークをつけたりすること
ができます。
4.3.1
垂直にズーム
垂直にズームは波形の垂直方向にズームする事ができます。
「垂直にズーム」の設定は垂直ズームバーが表示されている時のみ使用できます。垂直ズー
ムバーが表示されていない場合、「表示」メニューの「垂直ズーム バー」で表示できます。
以下の例では100%ズーム、つまりファイルの最大レベルの
+100%までの範囲を表示しています。
–100%
から
以下では 200%ズームにしています。これにより表示範囲はファイルの最大レベルの–50% から
+50%までとなります。
クイックスタート
ウェーブエディタ
表示
•
14
4.3.2
水平にズーム
水平ズームはオーディオ表示中のファイルの表示領域を設定します。このズームの値が波形を
どの程度詳細に表示するかを決定しています。このズームの設定はメニューバーのボタン(また
は「表示」メニュー)で変更可能です。
水平にズームは標準メニューバーまたは「表示」メニューで設定できます。
ボタンを使って特定の範囲をズームする事ができます。
クイックスタート
ウェーブエディタ
表示
•
15
5 オーディオファイル
5.1
オーディオファイルの読み込み、再生
既存のファイルは簡単に読み込んで再生できます。
1. 「ファイル」メニューで「開く」を選びます。 開くファイルを選択したら「開く」 ボタンを押します。
2.
ボタン
でファイルを再生することができます。再生中にはレベルメーターによって視覚的に左右チャ
ンネルのレベルが表示されます。
それと平行して、現在の再生位置がウインドウの下の部分に表示されます。
クイックスタート
ウェーブエディタ
オーディオファイル
•
16
5.2
オーディオファイルの部分選択
ウェーブエディタでは簡単に素早くファイルの特定の部分を選択できます。
1. まずオーディオファイルを開きます。
2. マウスで以下のように開始位置から終了位置までをドラッグします。すると以下のように選
択範囲が反転表示されます。
選択範囲の詳細はステータスバーに表示されます。
3.
ボタンを押すと選択範囲を再生できます。再生中にはレベルメーターによって視覚的に左
右チャンネルのレベルが表示されます。.
4. Wave表示ウインドウ外の部分をクリックすると、選択範囲は解除されます。
クイックスタート
ウェーブエディタ
オーディオファイル
•
17
5.2.1 選択範囲を新規保存
選択した範囲だけを保存することができます。
1. オーディオファイルを開き、特定の部分を選択します。
2. 「編集」メニューで、「ファイルにコピー」を選びます。
3. ウインドウが開きますので、「ファイル名」を入力し、「保存」 ボタンを押します。
5.3
オーディオファイルの挿入
保存したオーディオファイルは他のオーディオファイルに挿入できます。
1. オーディオファイルを開き、挿入したい位置にマークを入れます。
クイックスタート
ウェーブエディタ
オーディオファイル
•
18
2. 「編集」メニューで、「ファイルの挿入」を選択し、挿入したいファイルを選び、「開く」を押しま
す。
ファイルが挿入され、挿入部分は選択されて反転表示となります。
5.4
新規オーディオファイルの録音
ウェーブエディタを使って、オーディオファイルをラインイン、マイク、CDなどから録音することがで
きます。主に、アナログレコードをパソコンに取り込むためにこの機能が用意されています。パソ
コンに取り込んだファイルをNeroを使用して音楽CDにできます。詳しくはアナログレコードの録
音の 章を参照して下さい。
1. 「ファイル」メニューより、「新規」を選びます。
ファイルが編集されている場合、それを保存するかどうか訪ねられます。
クイックスタート
ウェーブエディタ
オーディオファイル
•
19
2. 「オーディオ」メニューより、「録音」を選択し、サンプリングレート、分解度を指定します。
3. 「OK」ボタンをクリックし、この設定を反映させます。次に録音コンソールがあらわれます。
4.
ボタンを押すと録音を開始します。ボタンの横には録音時間が表示されます。
5. 「OK」を押すと録音を停止します。 録音したオーディオファイルを表示します。
5.5
オーディオファイルの変換
必要であれば、既存のオーディオファイルを変換することも可能です。
変換はオーディオファイル全体に対してのみ行えます。例えば選択範囲だけを変換することは
できません。
1. 変換するファイルを開きます。
2. 「編集」メニューで、「サンプルフォーマット」の変換を選びます。
クイックスタート
ウェーブエディタ
オーディオファイル
•
20
3. サンプルレート、サンプル分解度、などの設定をを選択肢の中から選びます。
サンプルレートが高ければ高いほど、より多くのメモリを必要とします。
4. 必要なら変換設定(フィルタ)を変更します。
5. 「OK」ボタンを押すと設定が反映されます。
6. 「ファイル」メニューより、「保存」を選択して保存するか、「名前を付けて保存」を選択して
新しいファイルとして保存します。
クイックスタート
ウェーブエディタ
オーディオファイル
•
21
5.6
オーディオファイルの編集
ウェーブエディタの特徴の1つに、様々なオーディオファイルを編集する機能があげられます。こ
れは、オーディオファイルに対して施した変更(例、エフェクトや拡張機能等)の結果を待たされ
ずに即座に確認できます。編集されたファイルは保存時にのみ計算(時間)が必要となります
。
5.6.1
ミュート
ミュートは選択した範囲 の全ての音声を消去します。
1. オーディオファイルを開き消去したい部分を選択します。
2. 「ボリューム」メニューより、「ミュート」(Mute)を選択します。これにより、選択範囲は無音に
なります。
5.6.2
ノーマライズ
ノーマライズ(平均化)は、音量を一定値にあわせます。ノーマライズを実行すると、オーディオフ
ァイル全体または選択範囲が,最大値を基準に増加または減少します。これは各位置の音
量が同等になると言うわけではありません。これは最も音量の大きい位置としてどこを基準に
とるかによって異なります。ノーマライズは異なるオーディオファイルに同じ音量の基準を設定す
るためのものです。
1. オーディオファイルを開き、範囲を選択します。
クイックスタート
ウェーブエディタ
オーディオファイル
•
22
2. 「ボリューム」メニューで、「ノーマライズ」(Normalize)を選択します。スライダーをドラッグして
目的の位置に設定します。
(-0に近ければ最大値が大きく、40に近ければ最大値を小さく取ることになります。) 次に「OK」ボタンを押します。
選択範囲の音量が変更されたものを表示しています。
5.6.3
ボリューム変更
ここでは、選択範囲のボリューム(音量)の変更方法を説明します。例えばオンリ用が小さすぎ
る時などに使います。
1. オーディオファイルを開き、範囲を選択します。
クイックスタート
ウェーブエディタ
オーディオファイル
•
23
2. 「ボリューム」メニューで、「ボリューム変更」(Volume
Change)を選択します。スライダーをドラッグして目的の位置に設定します。
(スライダを上げれば音量が大きく、下げれば音量が小さくなります。)
次に「OK」ボタンを押します。
選択範囲の音量が変更されたものを表示しています。
5.6.4
フェードイン、フェードアウト
フェードイン、フェードアウトエフェクトには4つの方法があります。
フェードインでは、選択範囲のはじめから徐々に音量が大きくなり通常の音量になります。フェ
ードアウトはその逆で、選択範囲の終わりに向かって徐々に音量を下げていきます。フェードイ
ンとフェードアウトは数学的曲線を描きます。
リニア – 音量と時間が正比例した物です。グラフでは直線になります。
指数 – 指数的に音量を変えていきます。グラフでは曲線になります。
対数 – 対数 - 音声は対数グラフに沿って増加します。
正弦波 – 音量の変化は正弦波(サインカーブ)の半分ごとに行われます。
1. オーディオファイルを開き、範囲を選択します。
2. 「ボリューム」 メニューより、「フェードイン」(Fade in) または「フェードアウト」(Fade out)
を選択し、その方法を指定します。
クイックスタート
ウェーブエディタ
オーディオファイル
•
24
6 アナログレコードの録音
6.1
準備
コンピュータにアナログレコードの音楽を取り込む方法はいくつもありますが、ここでは基本的な
方法を紹介します。
レコードプレーヤーから直接パソコンのサウンドカードに接続しても、技術的に取り込めない場
合があり、その場合は間にアンプなどを設置して下さい。
記録には以下のような設備が必要です。
アナログレコードプレーヤー
アンプ
サウンドカードのあるコンピュータ
ハードディスクの十分な空き容量
各機器を接続するケーブル
アンプとサウンドカードを接続した場合、ハウリングを引き起こす場合があります。この場合、
各機器の電源を別の場所から取るなどしてみて下さい。
1. レコードプレーヤーとアンプを接続します。
2. アンプとサウンドカードを接続します。
3. レコードの表面はきれいにしておいて下さい。
クイックスタート
ウェーブエディタ
アナログレコードの録音 •
25
6.2
録音
1. ウェーブエディタを、スタート> プログラム> Nero > Nero 6 > Nero Wave Editor。
2. 「ファイル」メニューから、「新規」を選びます。
3. 「オーディオ」メニューより「録音」を選択し、サンプルレート、サンプル分解度を指定します。
音楽CDとして記録する場合、44100 Hz 、16 bitの設定を推奨します。
4. 「OK」ボタンを押して、設定この設定を反映させます。録音コンソールがあらわれます。
5.
ボタンを押して、録音を開始します。
録音時には録音時間、入力レベルなどが表示されます。
録音音量が大きすぎる又は小さすぎる場合、ボリュームコントロールを開いて、「ライン」を調
整して下さい。
6. 録音を終了するには「OK」ボタンを押して下さい。
録音されたオーディオファイルが画面に表示されます。
クイックスタート
ウェーブエディタ
アナログレコードの録音 •
26
7.
ボタンで録音したファイルを再生できます。
録音状況を細かく確認するには、再生時にヘッドフォンの利用を推奨します。
8. 必要であれば、フィルタなどのエフェクトを使用します。.
9. 他にも同様に録音する場合、これらの操作を繰り返します。
クイックスタート
ウェーブエディタ
アナログレコードの録音 •
27
7 エフェクト
7.1
概要
ウェーブエディタの特徴の1つに、様々なオーディオファイルを編集する機能があげられます。これ
は、オーディオファイルに対して施した変更(例、エフェクトや拡張機能等)の結果を待たされずに
即座に確認できます。編集されたファイルは保存時にのみ計算(時間)が必要となります。
ボタンで変更したオーディオファイルを再生することができます。これにより変更を反映させるかど
うかを事前に確認できます。
7.1.1
エフェクト設定の保存
エフェクトの設定の保存は簡単です。
1. 以下のウインドウで設定に名前をつけます。
2. 「追加」ボタンを押して、設定を保存します。
7.1.2
エフェクト設定の読み込み
保存したエフェクト設定を読み込むことができます。
1. 以下のダイアログで、保存した設定を選択します
クイックスタート
ウェーブエディタ
エフェクト •
28
2.
7.1.3
ボタンで設定内容を確認できます。
エフェクト設定の削除
エフェクト設定を削除できるのは言うまでもありませんが、念のため説明します。
1. 以下のダイアログで、削除したい設定を選択します。
2. 「削除」ボタンを押すと設定を削除します。
3. 確認後、よければ「yes/はい」のボタンを押すと削除します。
クイックスタート
ウェーブエディタ
エフェクト •
29
7.2
イコライザー
Neroウェーブエディタの6バンドイコライザーでは、各周波数帯を増幅したりリセットして、自由に
変更できます。
1. ファイルを開きます。
2. 「ツール」メニューより「イコライザー」(Equalizer)を選びます。
3. スライダを移動させて調整します。上方向に移動させると拡大、下方向に移動させると縮
小となります。
ボタンを押すと、現在の設定でオーディオファイルを再生し、その設定を確認できます。
4. 「OK」ボタンを押すと設定を反映します。
クイックスタート
ウェーブエディタ
エフェクト •
30
7.3
移調
移調 ツールでは、オーディオファイル(または選択範囲)のキーを変更できます。
移調はサンプル周波数を変更したときなどに有効です。
1. ファイルを開きます。
2. 「ツール」メニューより「移調」(Transpose)を選びます。
3. 「間隔」 または/および「ファインチューン」ボタンを使用して、移調の設定を行います。
移調の種類によっては、ファイルが長くなる場合があります。「元の長さを維持する」を選択
していれば、長さが保たれます。
ボタンを押すと、現在の設定でオーディオファイルを再生し、その設定を確認できます。
4. 「OK」ボタンを押すと設定を反映します。.
クイックスタート
ウェーブエディタ
エフェクト •
31
7.4
変遷
ダイナミックプロセッサにより、振幅を変換します。これは圧縮または増幅という意味です。設定
は振幅曲線の調整により行われます。入力(X)振幅と、出力(Y)振幅は同位置にあり、これを
変更することで変遷が行われます。
1. ファイルを開きます。.
2. 「ツール」メニューから「ダイナミックプロセッサ」(Dynamic Processor)を選択します。
3. マウスにより、変更したい位置をドラッグして、線を移動します。複数の点を変える場合は、
同様の操作を繰り返して下さい。
設定した点を削除するにはその点を右クリックして下さい。
「アタックタイム」と「リリースタイム」の設定により、ダイナミックプロセッサの反応時間を設定で
きます。
クイックスタート
ウェーブエディタ
エフェクト •
32
ボタンを押すと、現在の設定でオーディオファイルを再生し、その設定を確認できます。
4. 「OK」ボタンを押すと設定を反映します。.
7.5
時間修正
時間修正により、オーディオファイルを長くしたり縮めたりすることができます。サンプルファイルが
連続した同じファイルのつながりで構成されている場合などに有効です。オーディオファイルを構
成している各部分が同一の長さであるように、時間修正によって調整できます。
1. ファイルを開きます。.
2. 「ツール」メニューより「時間修正」(Time Correction)を選びます。
3. 時間軸修正エリアから操作したいラジオボタンをクリックして時間軸を修正して下さい。パー
センテージによる修正か、ビット/分のテンポによって修正する新しい方法が利用可能です。
数値を入力するか、ダイアルを回転させることで修正内容を調整できます。
4. 最適化方法を選択します。
ボタンを押すと、現在の設定でオーディオファイルを再生し、その設定を確認できます。
5. 「OK」ボタンを押すと設定を反映します。.
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ウェーブエディタ
エフェクト •
33
7.6
ディレイ
ディレイ
によって、エコー効果が得られます。ディレイとフィードバックにより、反響音などが生成できます。
.
1. ファイルを開きます。.
2. 「エフェクト」(Effects) メニューから「ディレイ」(Delay)を選びます。
3. プリセットの中から選択するか、ユーザーが自分で好みの設定を行うこともできます。
ボタンを押すと、現在の設定でオーディオファイルを再生し、その設定を確認できます。
4. 「OK」ボタンを押すと設定を反映します。.
クイックスタート
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エフェクト •
34
7.7
フランジャー
フランジャーとは、ミックスなどの効果を利用して変わった音響効果を生み出すものです。この効
果は、ディレイに似たような方法を使います。フランジャーでは、元の音楽と、変換した音楽を
混ぜ合わせます。場合によっては元の音楽より早くなったり遅くなったりします。.
例えばステレオの左右チャンネルを入れ替えるなどして特殊な効果を生み出すこともできます。
1. ファイルを開きます。.
2. 「エフェクト」(Effects) メニューから「フランジャー」(Flanger)を選びます。
3. プリセットの中から選択するか、ユーザーが自分で好みの設定を行うこともできます。
ボタンを押すと、現在の設定でオーディオファイルを再生し、その設定を確認できます。
4. 「OK」ボタンを押すと設定を反映します。.
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エフェクト •
35
7.8
コーラス
コーラスはフランジャーの様に特殊な音響効果を発生させます。フランジャーとの違いは、ディレ
イを使わないことです。変換した音楽は、元の音楽と同時に混ぜ合わせられます。
つまり、場合によっては、声が複数聞こえるような効果も作れます。
1. ファイルを開きます。.
2. 「エフェクト」(Effects) メニューから「コーラス」(Chorus)を選びます。
3. プリセットの中から選択するか、ユーザーが自分で好みの設定を行うこともできます。
ボタンを押すと、現在の設定でオーディオファイルを再生し、その設定を確認できます。
4. 「OK」ボタンを押すと設定を反映します。.
7.9
リバーブ
リバーブ効果は、実際に特定の部屋で再生した場合の反響などを再現します。
1. ファイルを開きます。.
2. 「エフェクト」(Effects) メニューから「リバーブ」(Reverb)を選びます。
クイックスタート
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エフェクト •
36
3. プリセットの中から設定を選択するか、リバーブ時間を、ルームサイズ、明るさ、ドライシグナ
ル、エフェクトをそれぞれ設定します。
ボタンを押すと、現在の設定でオーディオファイルを再生し、その設定を確認できます。
4. 「OK」ボタンを押すと設定を反映します。.
7.10 ワーワーフィルタ
このワーワー効果は、直接の信号と信号を混合したバンドパスフィルタによって生成されます。こ
のフィルタは中央周波数帯を変更することが可能です。中央周波数帯の変更は、入力信号
の音量に比例することが可能で、あるいは、サインやタンジェント関数のような既定の関数にあ
わせることもできます。
1. ワーワーフィルタを「エフェクト」(Effects)メニューから選びます(Wah-Wah)。
2. 調整エリアで、どのように変更するか関数をプルダウンメニューから選択します。周波数を選
択し上限、下限を設定します。
3. ミックスエリアでは直接信号と効果を加えた信号の関係を設定します。
設定した内容を確認する場合、この
ボタンを押すと編集内容を反映して再生します。これによって編集内容を保存する前に確認
することができます。
4. 編集内容がそれでよければOKを押して内容を反映させます。。
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エフェクト •
37
7.11 位相変換
この位相変換フィルタは各周波数帯に区切りをつけるような役割をはたします。入力信号の調
和を互いに強めたり弱めたりすることで、出力信号にある種の浮き彫り効果を与えます。
1. 「エフェクト」(Effects)メニューから「位相変換」(Phaser)を選択します。
2. 調整エリアで、どのように変更するか関数をプルダウンメニューから選択します。周波数を選
択し上限、下限を設定します。
3. ミックスエリアでは直接信号と効果を加えた信号の関係を設定します。
設定した内容を確認する場合、この
ボタンを押すと編集内容を反映して再生します。これによって編集内容を保存する前に確認
することができます。
4. 編集内容がそれでよければOKを押して内容を反映させます。。
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ウェーブエディタ
エフェクト •
38
7.12 ボイス変更フィルタ
ボイス変更フィルタはオーディオファイルのボーカルの特定周波数を変更することができます。こ
の特定周波数を認識し、例えばボーカルを軽く(周波数が高く)又は重く(周波数が低く)聞こえ
るようにすることができます。また、入出力値の特性曲線をユーザーが自由に設定することも可
能です。これによってボーカルを聞こえなくすることもできます
1. 「エフェクト」(Effects)メニューから「ボイス変更フィルタ」(Voice Modification)を選択します。
2. 長方形のグラフエリアで、周波数特性曲線を調整します。各周波数帯をマウス操作で移
動して曲線を変更して下さい。グラフ横のゲージで縮尺が変更可能です。
3. ピッチエリアではインターバルとファインチューンをダイアルによって調整できます。「長さを維持
する」にチェックを入れると、元の再生時間を維持できます。
4. 時間の単位を変更したい場合は、まず時間軸伸縮のチェックボックスにチェックを入れて下
さい。その後時間軸表示のダイアルを回せば、時間軸の拡大縮小が可能です。
設定した内容を確認する場合、この
ボタンを押すと編集内容を反映して再生します。これによって編集内容を保存する前に確認
することができます。
5. 編集内容がそれでよければOKを押して内容を反映させます。.
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ウェーブエディタ
エフェクト •
39
7.13 ピッチチューン
ピッチチューンはボーカルや楽器のイントネーションを変更することができます。この変換アルゴリ
ズムはピッチ(音の調子)を定常的に解析しイントネーションの修正が必要な部分を修正します
。
1. 「エフェクト」(Effects)メニューから「ピッチチューン」(Pitch Tuning)を選択します。
2. 修正したい場合は「修正」のチェックボックスにチェックを入れて下さい。次に「スケール」のプ
ルダウンメニューからピッチチューンの方法を選択します。ここでは、参照するトーンとビンディ
ングをダイアルで調整可能です。ビンディングは参照トーンから最大でどの程度の分離を許
容するかを意味します。
3. 「ビブラート」のチェックボックスにチェックを入れると、ビブラート効果が得られます。ビブラート
の周波数と強さはダイアルで指定します。
設定した内容を確認する場合、この
ボタンを押すと編集内容を反映して再生します。これによって編集内容を保存する前に確認
することができます。.
4. 編集内容がそれでよければOKを押して内容を反映させます。.
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ウェーブエディタ
エフェクト •
40
7.14 カラオケフィルタ
カラオケフィルタは人間の声をオーディオファイルから消去します。このフィルタはステレオチャンネ
ルの左右同じ領域を消去することでこの効果を得られます。一般的にステレオチャンネルの左
右同じ領域はボーカルであることがほとんどですが、カラオケフィルタがこのような方法を取ってい
るため、編集するファイルは元々ステレオでなければなりません。また、どんなファイルでもボーカ
ルを消去できるというわけではないことをあらかじめご了承下さい。このフィルタがうまく利用でき
るのは、元々のファイルの作成時の左右チャンネルの混合具合によります。
1. 「カラオケフィルタ」(Karaoke Filter)を「ツール」メニューから選択します。
2. 「ボーカル領域」をダイアルで調整してボーカルを選択します。
3. 「ボーカル周波数帯域」でフィルタを適用する高周波数帯域と低周波数帯域のそれぞれ
最大値、最小値を設定します。
設定した内容を確認する場合、この
ボタンを押すと編集内容を反映して再生します。これによって編集内容を保存する前に確認
することができます。
4. 編集内容がそれでよければOKを押して内容を反映させます。.
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ウェーブエディタ
エフェクト •
41
8 拡張機能
8.1
概要
拡張機能により、オーディオファイル改善することができます。
8.2
帯域補完
帯域補完は鈍い音質を改善する働きがあります。これは高周波数帯の音域を合成し、人
工的に調和の取れた音声を生成します。
低周波数帯でもこの補完が行われ、その場合はより強いバス(bass)の効いた音質になります
。.
1. オーディオファイルを開きます。
2. 「帯域補完」(Band Extrapolation)を音声最適化メニューから選択します。
3. プリセットの中から選択するか、カットオフ周波数、ドライシグナル、エフェクトなどを設定しま
す「スペシャルリミックス」のエリアで、高低それぞれの周波数帯域と元の信号の音量を設
定します。また、高低それぞれの周波数帯のカットオフ周波数はダイアルでせっていかのう
です。
設定した内容を確認する場合、この
ボタンを押すと編集内容を反映して再生します。これによって編集内容を保存する前に確認
することができます。
クイックスタート
ウェーブエディタ
拡張機能 •
42
4. 編集内容がそれでよければOKを押して内容を反映させます。.
8.3
DCオフセット修正
DCオフセット修正は、例えば0db等の基準値が正常ではないデバイスから録音したオーディオ
ファイルに対して、修正をかけることができます。
1. ファイルを開き特定の範囲を指定します。
2. 「拡張機能」(Enhancement)メニューから、「DCオフセット修正」(DC Offset Correction)
を選びます。訂正はオーディオファイルの選択範囲に対して行われます。
この場合、選択範囲を指定していない場合は、結果を事前に調べることはできません。
8.4
フィルタツールボックス
フィルタツールボックスのインターフェースでは様々な調整が行えます。通常の高低周波数帯
域やバンドパスフィルタに加えて、ユーザー定義による周波数特性カーブの設定や個々のノッ
チフィルタも用意されています。このノッチフィルタでは、電源から受けるノイズなどの特定の干
渉を打ち消すことが可能です。
1. 「拡張機能」(Enhancement)メニューから「フィルタツールボックス」(Filter
Toolbox)を選択します。
2. バンドパスフィルタを利用する場合は、チェックボックスにチェックを入れます。高低周波数
帯のそれぞれ上限下限をダイアルで設定します。
3. ノッチフィルタのエリアでは、利用したいフィルタにチェックを入れ、ダイアルで調整します。
4. 「ユーザー定義フィルタ表示」を利用する場合はチェックを入れ、マウスで緑の線を好みに
応じて、移動させた下さい。
クイックスタート
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拡張機能 •
43
設定した内容を確認する場合、この
ボタンを押すと編集内容を反映して再生します。これによって編集内容を保存する前に確認
することができます。.
編集内容がそれでよければOKを押して内容を反映させます。
8.5
ディクリッカー
ディクリッカーは、アナログレコードにあるような、カチッというよな音のクリックノイズを取り除く効
果があります。このディクリッカーは、カチカチと音のする、小さい振幅の突発的な雑音が何度
も繰り返し発生しているような場合に有効です。
1. 「拡張機能」(Enhancement)メニューから「ディクリッカー」(Declicker)を選択します。
2. 「ディクリッカー」のチェックボックスにチェックを入れます。検出するしきい値と、最大ノイズ長
のダイアルで消去するクリックノイズの感度を調整します。高音質のチェックボックスにチェッ
クを入れた場合、ノイズ除去には複合的なアルゴリズムを使います。お使いのパソコンが古
く、性能があまり高くない場合は高音質のチェックボックスにはチェックを入れないことをおす
すめします。
3. パチパチというようなノイズを消すには、「ディクラック」のチェックボックスにチェックを入れます
。検出するしきい値と、軽減レベルのダイアルで消去するクラックノイズの感度を調整します
。
設定した内容を確認する場合、この
ボタンを押すと編集内容を反映して再生します。これによって編集内容を保存する前に確認
することができます。.
編集内容がそれでよければOKを押して内容を反映させます。.
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拡張機能 •
44
8.6
ノイズリダクション
ノイズリダクション にオーディオファイルの特定の帯域にある雑音などを取り除くことができます。
1. ファイルを開きます。.
2. 「拡張機能」(Enhancement)メニューから、「ノイズリダクション」(Noise
Reduction)を選びます。
3. ドロップダウンリストのボタンを押し、リスト内の設定を選択(反転表示)するか、またはサブト
ラクションプロファィルのモードを選択します。「ノイズカーブ有効」を選択してフィールド内の
線を移動させます。線上には白い四角形が現れますので、ドラッグして任意の位置に移
動させて下さい。
また、スライダーを調整してリダクションレベルとゲインフロアを任意の値に変更することがで
きます。
ボタンを押すと、現在の設定でオーディオファイルを再生し、その設定を確認できます。
4. 「OK」ボタンを押すと設定を反映します。.
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拡張機能 •
45
8.7
ノイズ解析
ノイズ解析は、オーディオファイルにあるノイズを割り出して、削除をするために利用します。
「ノイズ解析」そのものはオーディオファイルに変更を加えません。ただし解析結果から「ノイズリ
ダクション」でノイズを削除しやすくなります。
1. オーディオファイルを開き、ノイズがあると思われる場所を選択します。
2. 拡張メニューの「ノイズ解析」コマンドを選択します。このノイズ解析が実行され、完了する
と次のステップに進むウインドウが表示されます。OKを押すとこのウインドウを閉じます。
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拡張機能 •
46
3. 拡張したいフィールド全体(通常はオーディオファイル全体)を反転表示させ、「ノイズリダク
ション」コマンドを拡張メニューから選択します。「ノイズプリント」オプションがノイズリダクショ
ンのノイズ解析中に使用可能です。
別のオプションを選択した場合、「ノイズプリント」オプションは使用できなくなり、ノイズ解析は
再度行わなければなりません。
4. スライダ使用してリダクションレベルを調整します。
5. 「OK」ボタンを押すとノイズリダクションを実行します。
以下の図では、ノイズリダクションを使用した後のオーディオファイルを表示しています。
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言語
変更 6
10 索引
さ
サンプリングレート 2
時間修正 30
出力デバイス
選択 6
あ
アナログレコードからの録音 24
イコライザー 27
移調 28
エフェクト
エコー 30
コーラス 31
削除 27
フランジャー 31
変遷 28
保存 26
読み込み 26
リバーブ 32
オーディオ出力
設定 9
オーディオファイル
再生 14
挿入 16
部分選択 15
部分保存 16
変換 18
編集 20
読み込み 1
録音 17, 24
か
拡張機能
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DCオフセット修正 34
ノイズ解析 35
ノイズリダクション 34
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垂直ズームバー 10
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ディレクトリ
指定 8
な
入力デバイス
選択 6
ノーマライズ 20
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ビットレート 2
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フェードアウト 22
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ま
ミュート 20
ら
録音 17
索引
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49
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