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日立のERP - 日立製作所

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日立のERP - 日立製作所
2
2016
FEBRUARY
特集
日立のERP 後編
FutureStage
Case Study
日本精機
新潟三吉工業
小泉
Frontier Report
タカギ
Topics
はいたっく 2016 年 2 月号
本印刷物は、Adobe 社 Acrobat により作成した PDFです。
All Rights Reserved,Copyright ©2016,Hitachi,Ltd.
日伊国交樹立150周年
ウフィツィ ヴァーチャル
ミュージアム2016
No.12
2016 February
2
日立マーク
「亀の甲マーク」
という通称の方がマークの
CONTENTS
イメージがおわかりになるでしょうか?
「日立マーク」
は、創業者である小平 浪平が
後編 FutureStage
特集:日立のERP 2「FutureStage」の導入で
日立の取り組み
「変化に対応できる経営基盤」
を構築
5
Case Study
「FutureStage」
でグループの人事給与システムを統合
マイナンバー制度への早期対応も実現
日本精機株式会社
7
Case Study
利益体質の組織づくりをサポートする
「FutureStage 金属加工業向け生産管理システム」
新潟三吉工業株式会社
9
Case Study
業務効率の向上とタイムリーな業績把握を実現した
「FutureStage 商社・卸向け販売管理システム」
「立派な製品を作って人々の信用を得るために
は、独自のマークが必要」
と考え、会社設立前から
検討していたものです。
マークの中心部は
「日」
と
「立」
という文字を同
心円上に重ね合わせたもの、
そして外縁から上下
左右に突き出している4個の突起は
「太陽のフレ
ア」
を表しています。
「日立」
は創業の地名であると
同時に
「太陽とともに立つ」
という創業の意気を
示しています。
考案から2年後の1912年に商標登録されて
以来、近年までHitachiのロゴと併記していたほ
か、製 品などにも刻 印されていました。現 在は
Inspire the Nextというコーポレートステートメント
がついたロゴを使っているため、皆さまのお目にか
かる機会は少ないかと思いますが、社員の名刺に
は社名と併記されているなど、社章として創業の
意気を今に伝えています。
株式会社小泉
11
フロンティアレポート Vol.25
創意工夫と開拓者精神で「水」にこだわる北九州発のモノづくり企業
株式会社タカギ
l ti
S
Service
i
Product
P
d t
13
3 SSolution
大規模なクラウド個人情報管理を実現する
「匿名バンク」
15 Solution Service Product
災害情報を多様なメディアへ一斉配信できる
「ADWORLD 災害情報一元配信システム」
Topics
17 日伊国交樹立150周年
ウフィツィ ヴァーチャル ミュージアム2016
−ウフィツィ美術館の名画でたどるルネサンスの胎動から終焉まで−
18
発
行
発 行/
ニュースリリースダイジェスト/Information
日 2016年2月1日 通巻585号
株式会社日立製作所 情報・通信システム社
お問い合わせ 経営管理統括本部 コーポレートコミュニケーション本部
表紙写真「壁紙プレゼント」
「はいたっく誌情報提供サイト」
にて表紙の写真を壁紙として
プレゼントしています。
ダウンロード後、下記パスワードにて解凍してお楽しみください
パスワード:stage
TEL
(03)
5471-8900(ダイヤルイン)
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号
日立大森第二別館
印
刷 株式会社日立ドキュメントソリューションズ
はいたっく誌情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/hitac-magazine/
制 作 ス タ ッ フ 編集長:米山 卓美 編集:広報部、竹内 文典子 デザイン:井澤 秀幸、岡村 尚之
ライター:白井 和夫、山田 一郎 カメラマン:千名原 敏男、井澤 広幸 校閲:萩原 明子
1
はいたっく 2016.2
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本誌は環境に配慮し、植物油インキを使用しています。
特集
日立のERP
後編
FutureStage
「FutureStage」の導入で
「変化に対応できる経営基盤」
を構築
グローバル競争の激化や生産・流通形態の多様化を背景に、大手企業だけでなく中堅・中小規模の企業でも、オープン
系のより進化したERP※1を導入する動きが加速しています。そこで求められているのは、精度の高い情報をスピー
ディーに提供すること、経営情報を可視化して経営品質を向上させること、そして幅広い情報の利活用で新たな
ビジネスを創生させることなどです。これらの要件を満たすシステム基盤の導入を支援するため、中堅・中小規模の
企業のお客さまニーズに適したERPとして、日立グループの総力を結集し、開発・提供している日立 製造・流通業向
け基幹業務ソリューション「FutureStage」を、今月号は特集「日立のERP」後編としてご紹介します。
※1 Enterprise Resource Planning
変化に対応できる
し、判断を下せるような「変化に対応でき
経営基盤の確立が急務に
る経営基盤」を確立していくことだといえ
また、環境変化に応じて再構築が必
ます。現時点での課題に対応するという
要な事業プロセスでも、
「現場からの情
近年、製造業・流通業を中心とした業
近視眼的なとらえかたではなく、より大局
報がタイムリーに上がってこない」
「個別
種を取り巻く環境は大きく変化していま
的なスコープで不確実な将来をとらえ、経
業務に合わせたプロセスのため、全社
す。その過程で、わが国の経済基盤を
営や事業をどのように変えていくべきかが
整合性の確保が難しい」のであれば、そ
支えている中堅・中小規模の企業が、外
重要だと考えます。
れは変化に追従できない大きなリスクを
危険なシグナルです。
はらんでいます。
部環境、内部環境も含めたさまざまな環
例えば、経営判断にあたっては、必要
境変化に対応し、生産性の向上や競争
な情報が常に正確・迅速に取得できなけ
力の強化による持続的な成長を続けて
ればなりませんが、お客さまの現状はどう
中堅・中小規模の企業が抱える
いくには、
どのような対策をとるべきなので
でしょう。
「必要な情報がなかなか正確に
基幹システムの課題とは
しょうか。
得られない」
「事業情報の活用が属人的
大きなポイントとして挙げられるのは、自
になっている」
「情報を生かしきれていな
これまで中堅・中小規模の企業におけ
社の情報を正確かつスピーディーに把握
い」
という思いがあれば、それは非常に
るIT活用は、業務効率化や制度対応と
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2
日立の取り組み
ダーが参入しています。そのため導入に
変化対応力のある企業への変革実現へ向け、
3ステップによる実行が効果的かつ効率的
際しては、自社のニーズに適合した製品
をいかに選定するかが重要なポイントと
STEP 1
STEP 2
STEP 3
なります。特に中堅・中小規模の企業に
基幹システムの
全体最適化による
情報のスピード化
経営情報の
可視化による
経営品質の向上
情報の利活用による
新たなビジネスの
創生
とっては、
「自社業種に合わせたテンプ
レートが用意されているか」
「自社の強み
を生かせるカスタマイズは可能か」
「企
達成像
現場部門と管理部門のニーズを両
立した基幹システムを構築すること
により、精 度 の 高 い 情 報をスピー
ディーに提供
収集された情報をリアルタイムに可
視化することで、問題点の正確な把
握と的確な対策を講じることがで
き、経営品質を向上
さまざまな情報を利活用すること
で、今まで見えなかったものを可視
化し、企業の成長につながる新たな
ビジネスを創生
業成長に合わせた拡張性はあるか」
「導
入前のコンサルティングや、導入後の保
実現手段︵例︶
守サポートは手厚いか」などが大きな選
●
●
●
●
基幹システムの再構築
業務プロセス改革
意識変革
(コミュニケーションツール)
●
●
●
決算業務の早期化
原価情報・在庫情報の可視化
人材の有効活用
●
経営ダッシュボート(キャッシュフ
ロー、株 主 資 本 利 益 率、売 上、利
益率など)
タレント・マネジメント(人材の可
視化、経営人材の選抜・育成)
定要件になると考えられます。
お客さまのニーズに寄りそい、
図1 変化対応力のある企業へのロードマップ
企業価値を高める
「FutureStage」
いった「守り」を中心に展開されてきまし
たなビジネスを創生したり、収益率を上げ
た。また、その時々の現場の要望に応じ
る業務の高付加価値化へとつなげたりす
てシステム改修が進められた結果、事業
るステップが効果的といえます(図1)。
リューション「FutureStage」は、日立製
作所、
日立ソリューションズ、
日立システム
データが散在したり、ブラックボックス化し
たりなど、システム基盤そのものの老朽化
さまざまな経営資源を
ズ、日立ソリューションズ西日本の日立グ
と合わせ、事業の柔軟な遂行に悪影響
統合管理・可視化するERP
ループがそれぞれ独自に提供してきた中
堅・中小規模の企業向け基幹業務パッ
を及ぼしているケースもありました。さら
に、管理部門のニーズに重きを置きすぎ
このような要件を満たすシステム基
て、個々の現場ニーズへの対応が不十
盤として注目されているERPには、経
分なケースもあり、業務との適合率につい
営資源である「ヒト」
「モノ」
「カネ」の情
FutureStageは、日立グループが 長
ても大きな課題となり得ます。
報をすべて統合管理することで最適化
年培ってきたERPシステムの構築実績
を図り、業務効率向上と迅速な経営判
や経験、ノウハウを集約し、それぞれの
断を支える機能が備わっています。
強みを生かしたソリューションの提供で、
現場部門と管理部門、双方のニーズ
を満たし、経営層が求める情報提供のス
ケージ事業を統合・体系化した日立グ
ループの統一ブランドです。
ピード・精度にも応える「攻め」のシステム
その導入を容易にするERPパッケージ
お客さまのニーズに寄りそい、企業価値
展開を図るには、全体最適化を実現する
は、モデルとなる標準的な業務機能が豊
をさらに高めていくことをコンセプトとして
基幹システムの再構築が必要です。
富に組み込まれているため、スクラッチ開
います。
加えて、変化対応力の強化には、収集
された情報のリアルタイムな可視化による
経営品質の向上や、情報の利活用で新
3
日立 製造・流通業向け 基幹業務ソ
発より導入コストが低減でき、設計・構築
期間の短縮が図れるのがメリットです。
ERPパッケージの開発には多くのベン
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販売管理、生産管理、財務会計、人
事給与などの各業務を業種・業務別に
体系化しているため、事業の成長や多
日立のERP(後編)
成長に合わせてシステムを段階的・継続
商社・卸売業
的に拡張できるため、長く快適に利用す
ることが可能です。人事給与や会計業
務に必要となる法改正対応にもスピー
製造業
ディーに対応しており、マイナンバー制度
についても日立ならではの手厚い保守サ
ポートに高い評価を得ています。お客さ
小売業
まとともに成長を続ける未来志向のシス
テム−それがFutureStageなのです。
業種共通
FutureStageは、ソリューションのライ
ンアップ拡充やクラウドサービスのモデル
追加など、お客さまの要望に合わせて
図2 業種・業務別に体系化した「FutureStage」のソリューション一覧
常に進化しています。今後も日立はお客
さまの幅広い企業情報の統合・可視化・
様化に合わせた柔軟な導入が可能で
たい箇所、他社と差別化したい部分な
共有による経営スピードの向上と競争力
す。また、個々の企業ニーズにマッチし
どをしっかりと把握し、効果的なパッケー
の強化を支援していきます(図3)。
たカスタマイズやアドオンにも対応するほ
ジ適用を提案します。個々の業務ニー
次のページから、FutureStageを実
か、既存システムの更改として新たに導
ズにマッチしたカスタマイズ/アドオンに対
際に活用し、さまざまな業務改善と企業
入する場 合でも、各 種ハードウェアや
応し、お客さまの「強み」を生かしたシス
価値の向上を実現したお客さまの事例
サービスも含めてワンストップで提供でき
テムを構築します。
をご紹介します。
ます(図2)。
■短期間で導入できます
「FutureStage」の
主な特長
4,000社以上の導入実績
がある日立グループ各社のノ
ウハウを集結。豊富な経験
■お客さまの「強み」を生かせます
を生かした確実なERP適用
FutureStageは、例えば同じ業種の
コンサルティングと、テンプ
中でも、さまざまな業態に対応した製品
レート・部品の活用により、工
群やテンプレート・部品から適切なものを
期短縮やコスト低減を図りな
選んで適用することができ、自社の製造
がらの導入が可能です。
ラインや販売業務にフィットするよう柔軟
なアレンジも可能です。日立は、お客さま
オリジナルの業務内容のほか、可視化し
■拡張性に優れています
導入後も、お客さまの企業
図3 最新情報や事例、セミナー情報などを掲載している
FutureStageのホームページ
http://www.hitachi.co.jp/futurestage/ht585/
お問い合わせ先・情報提供サイト
(株)日立製作所 エンタープライズソリューション事業部
http://www.hitachi.co.jp/futurestage/ht585/
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4
Case Study
日本精機株式会社
http://www.nippon-seiki.co.jp/
「FutureStage」でグループの人事給与システムを統合
マイナンバー制度への早期対応も実現
できる基盤を求めていた
シェアードサービスに対応し
た「FutureStage」でグルー
プ経営のシナジーを実現
システム統合で関連コストを削
減。日立の支援でマイナンバー
にも早期に対応
外のお客さまに選ばれ続けるためには、
株 式 会 社 N S・コンピュータサービス
常にQCD ※2を高める製品面での努力
( 以 下 、N S・コンピュータサービス)
と
車載用計器、民生機器、ディスプレイ
と、それを支える従業員一人ひとりの能
日立は、FutureStageを適用した新・
の3分野を軸にグローバルで事業展開
力拡大、付加価値を向上させる仕組み
人 事 給 与システム導 入プロジェクトを
している日本精機株式会社(以下、
日本
が必要です。その実現に向けた施策の
2 0 1 2 年 7月にスタート。本 社と国 内グ
精機)。四輪用メーターの実績もさること
一つが、本社と国内グループ9社の人
ループ9社、約4,700名がWeb経由で
ながら、二輪用メーターと車のフロントガ
事給与業務を一元化し、バックオフィス
使うITインフラの刷新を約1年という限
ラスに速度などの走行情報を映し出す
の省人化と業務関連コストの削減、効
られた期間で実現しました。
ヘッドアップディスプレイ
(HUD)では世
果的な人材育成と配置を行うための情
「各社バラバラだった人事給与シス
界トップクラスのシェアを誇り、国内外の
報活用を進めることでした。
システム基
テムを統合・一元化しただけでなく、人
大手メーカーに多数採用されています。
盤の選定にはシェアードサービスの実
事・給 与 制 度も本 社 サイドで統 一 す
「もの造り企業集団」の拡大成長を
現や使い勝手の良さに加え、設計段階
る、かつてない大きなプロジェクトとなり
図るという考え方を示 す 経 営ビジョン
から当社の思いに寄りそった柔軟な開
ました。十数年前から導入していた役
「NEMS」※ 1を推進している日本精機
発をしていただけるベンダーにしたいと
割成果主義の人事・給与制度に手を
は 2 0 1 2 年 、その 重 点 施 策 の 一 つで
考えていました。
その条件をすべて満た
加え、従業員のモチベーションを高め
ある管 理 系 業 務の集 約を図る中で、
していたのが日立さんとFutureStage
るとともに今後のグローバル化の進行
新 たな 人 事 給 与 システムに日立 の
だったのです」
と振り返ります。
を見据えた工夫を行いました。
この間、
グローバルに展開する
企業基盤の強化に向けて
ネムス
「FutureStage 人事管理システム/給
与管理システム」
を採用しました。その
※1 日本精機
(NS)型EMS:Electronic Manufacturing
Service
※2 Quality, Cost, Delivery : 品質、
コスト、納期
背景を上席執行役員 事業企画本部
各 社との 意 見 調 整 では 、日立さんが
NS・コンピュータサービスと協調しなが
ら、導 入 効 果を最 大 化するカスタマイ
ズや給与明細の電子化での説明会開
遠藤 純一氏は、
「 当社は特定メーカー
グループ9社の人事給与システム
を「FutureStage」で統合
に属さない独立系企業ですので、国内
日本 精 機グループのS I 企 業である
とで、
スムーズにカットオーバーできまし
総務統括部長 兼 人事・総務部長の
5
効果
人事給与システムを統合運用
解決
課題
本 社と国 内 グ ル ー プ9社 の
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催のサポートに尽力していただいたこ
日立のERP(後編)
日本精機株式会社
株式会社NS・コンピュータサービス
http://nscs.jp/
本
社 新潟県長岡市東蔵王2-2-34
創
業 1946年12月24日
資 本 金 14,494百万円
(2015年4月1日現在)
従 業 員 数 13,641名
(連結/2015年3月31日現在)
事 業 内 容 四輪車用・二輪車用・汎用計器類、
OA・情
報機器操作パネル、空調・住設機器コント
ローラー、
高密度実装基板EMSなど
本
社 新潟県長岡市金房3-3-2
創
業 1985年4月1日
資 本 金 323百万円
(2015年4月1日現在)
従 業 員 数 468名
(2015年4月1日現在)
事 業 内 容 システム開発、
組み込み技術、
IDCサービス
た」
と、人事・総務部 労務 マネジャー
の飯田 賢徳氏は笑顔で語ります。
ユーザーツールで
独自機能も容易に開発
機能面で特に高く評価されているの
が、FutureStageが備えるユーザー
ツールです。人事・総務部 労務 アシス
タントマネジャーの曽我さんは、
「 従来の
給 与 計 算システムではシステム外で
日本精機株式会社
原 さん
Excel などで対応するしかなかった確
Ⓡ
飯田 賢徳
氏
遠藤 純一
氏
曽我 さん
稲川 さん
定拠出年金や退職金ポイント管理など
の業務をプログラミングレスで開発する
遠藤氏は語ります。
マイナンバー制度へも
いち早く対応
ことができました。NS・コンピュータサー
早 期からの情 報 収 集と運用体 制の
ビスとともに200以上の独自ツールを開
日本精機は2016年1月に運用が開
確立により、
日本精機とグループ各社は、
発し、便利に使っています」
と話します。
始されたマイナンバー制度にもいち早く
2 0 1 6 年 1月時 点で従 業 員からの個 人
また 、日立ソリューションズ 西日本 の
対応。2015年初頭から人事・総務部が
番 号 収 集をほぼ 完 了 。早 期に実 質 的
「Hi-PerBT モバイル給与」
によって毎
中心となり、
グループ会社と連携し、マイ
な対応を行う予定となっています。
月の給与明細も電子化され、県外・海
ナンバー法の学習会・説明会に加え、
「FutureStageの導入は大きな成果
外で勤務する遠隔地の従業員でもイン
個人番号を収集・管理する仕組みと安
を上げています。例えばバックオフィスの
ターネット経由で支給日前日に明細を取
全管理措置の検討を開始したのです。
省 人 化ではシステム統 合とシェアード
得できる環境も整備されました。
「マイナンバーに関しては、大きく分
サービスで総務系人員が半減でき、人
システムを実際に使われている人事・
けて人 的 対 応とシステム対 応が必 要
員配置の適正化につながりました。
また
総務部 労務の原さんは、
「 退職金ポイ
です。番号収集や安全管理などを担う
給与明細のペーパーレス化で印刷や社
ントをマスターとひもづけて管理できるよ
人的対応については当社独自の施策
内便のコスト、輸送に関わるCO 2 削減を
うになったほか、毎月の給与明細でもポ
を考え、システム対 応については日立
図ることもできました。今後は人材情報
イントを通知できるようになったのが従業
さんのサポートにお任せする形で対策
を活用したグループ内での人材交流の
員 から喜ばれています 。明 細のペー
を進めました。
とはいえ当 時はまだ制
活性化、
グローバル拠点も含めた人事
パーレス化で毎月の書面仕分けや配送
度の全 体 像もわからない状 態でのス
給与システムの段階的な統合が新たな
の手 間がなくなった点もうれしいです
タートでしたので、企業としての網羅的
目標となりますが、今回のマイナンバー
㻌
ね」
と評価。人事・総務部 労務の稲川さ
な仕 組 み づくりや 方 向 性について 、
対応と同様、
日立さんの力強い支援を
んも、
「今まで各種データを人手で集め、
日立さんたちと情報交換をさせていた
お願いしたいと思います」
と遠藤氏は期
加工して作っていた決算資料なども、
だき、常に先手を打つ形で対応してま
待を寄せます。
ユーザーツールによってボタン一つで出
いりました。その結果、当社が考えてい
これからも日立はFutureStageと関
力できるようになりました。FutureStage
た施 策の一つひとつを詳 細に検 証で
連ソリューションの強 化・拡 充により、
のおかげで業務効率がアップしたのを
き、自信を持って制 度 設 計やセキュリ
日本精機グループの業務効率と付加価
実感しています」
と語ります。
ティ強化を行うことができたのです」
と
値の向上をサポートしていきます。
㻌
㻌
お問い合わせ先・情報提供サイト
(株)
日立製作所 エンタープライズソリューション事業部
http://www.hitachi.co.jp/futurestage/ht585/
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6
Case Study
新潟三吉工業株式会社
http://www.miyoshi-ltd.com/
利益体質の組織づくりをサポートする
「FutureStage 金属加工業向け生産管理システム」
「FutureStage
「F
t
St
金 属加
だった
工 業 向 け 生 産 管 理シス
効果
に対応できる基幹システムが必要
解決
課題
金属プレス業特有の業務ニーズ
品番単位での原価管理・利益管理
ができるようになり、
現場での採
ム」を導入、高い業務適合
算意識が向上。原価率・利益率を
を実現
大幅に改善
り、その基礎となるデータの正確性や粒
期間別の材料単価設定や、調達と在
度が、経営管理上、重要な要素の一つ
庫の材料単位の変換、受注と連動した
霊峰・八海山を望む新潟県南魚沼
でした。
システムリプレースを機に、
この
内作・外作の手配など、金属加工製造
市に本拠を構える新潟三吉工業株式
改善活動のレベルをさらに高めるため、
業界特有の機能をパッケージングした
会社(以下、新潟三吉工業)は1947年
従来以上にきめ細やかな経営データが
システムです。独自の高速MRP ※によ
の創業以来、精密メタル部品を中心とし
出力できるシステムが欲しかったので
り、常に適正在庫を保持することができ
た金型設計から製造・量産・組み立て
す。
また金属プレス業では、お客さまの
るほか、豊富なパラメーターによる機能
までの一貫生産を行うほか、
自社商品
要望によって製造工程の順序が変更
調整でカスタマイズを抑えながら高い
の開発・製造や生産プロセスの革新に
されることがしばしばあり、その変化に
業務適合を実現できるのが大きな特長
も挑 戦している総 合エンジニアリング
柔軟に対応できる機能も必要でした。
です。
企業です。
これらの要件を満たし、製造品番ごと
2014年4月に本稼働した同システム
生産管理の基盤システムには従来、
に 個 別 の 評 価 原 価 デ ータをひもづ
において、新潟三吉工業から有用性を
市販のパッケージシステムを採用してい
けられるマスタも備えたパッケージは
高く評価されているのが、各部門で入
XPのサポート終
『FutureStage 金属加工業向け生産
力されたデータを詳細に管理・蓄積でき
了に伴い、新たなOSで稼働するシステ
管 理システム』以 外 にありませ んで
るマスタ機能と、そのデータを自在に抽
ムの選定が必要となりました。特に重視
した 」と山 本 氏 は 導 入 の 経 緯を振り
出できる汎用検索機能です。
されたのが、
「 データ出力の柔軟性と、
返ります。
「例えば、製造品番ごとに作業担当
業務と経営改善に資する
データを抽出したい
ましたが、Windows
Ⓡ
はんよう
金属プレス業への機能フィットの2点で
した」
と語るのは、経営管理課課長の
山本 露子氏です。
7
者の加工時間や作業実績を入力する
データを自在に活用できる
汎用検索機能を評価
と、時間あたりの製造個数や労務費、材
料費などが抽出でき、
リアルな製造原価
「当社では営業から生産管理にいた
株式会社日立システムズ
(以下、
日立
を算出することができます。その結果、
るまでの各部門が、
さまざまな経営デー
システムズ)が提供するFutureStage
作業効率の悪い製品ラインが明確にあ
タを基にした業務改善活動を行ってお
金属加工業向け生産管理システムは、
ぶり出され、具体的な改善指導が行い
はいたっく 2016.2
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日立のERP(後編)
新潟三吉工業株式会社
本
社 新潟県南魚沼市山崎新田980番地
創
業 1947年
資 本 金 5,000万円
従 業 員 数 97名
(2015年12月15日現在)
事 業 内 容 精密金属プレス金型設計・製作および
プレス部 品の量 産 加 工 、各 種プレス、
板金試作、
冶具設計製作と機構部品組立
やすくなりました」
と語るのは、製造1課
課長の上村 勝志氏です。製造2課の
大平 碧氏も、
「 各ラインの不良率や加
工時間など、FutureStageから抽出し
たデータをグラフ化して現場に提示す
ることで、一人ひとりのモチベーションが
向上し、不良率の低減に役立っていま
す」
と評価します。
※ Material Requirements Planning
(資材所要量計画)
品番単位での原価管理・
利益管理を実現
◎品番単位での原価管理・利益管理
新潟三吉工業株式会社
上村 勝志 氏
大平 碧 氏
米山 和博 氏
山本 露子 氏
青木 宏太 氏
を品番単位での原価管理・利益管理
が実現したことで、なかには限界利益
にも変化が表れ、FutureStage導入に
ばなりませんでした。
しかしFutureStage
の時点で赤字であることが判明した品
よって組織の利益体質がより強化され
は工程の挿入や削除といったマスタ修
番もありました。
これらの情報は、社長や
る方向へと、着実に経営改善が進めら
正が容易に行えるため、現場から
「変更
役員をはじめ、全部門リーダーが参加
れています。
作業が非常に楽になった」
と喜ばれてい
する月2回の改善会議に集約され、各
詳細な原価管理・利益管理のデータ
ます。
部門の改善活動へと生かされていきま
は経理部門でも活用されており、
「 経営
一連のシステム導入を支援した日立
す。その取り組みの結果、
「 限界利益が
陣に対して提出する損益計算書や試
システムズに対し、営業課の青木 宏太
マイナスになる製品ラインはなくなり、原
算書の速報版作成が2日短縮され、翌
氏は
「Windows Ⓡ XPのサポート終了に
価率が数%低減した事例もありました」
月5日目には出せるようになりました。課
間に合わせるため、非常にタイトな作業
と評価するのは、取締役 統括部長の
題が顕在化した際、いち早く対策がで
スケジュールとなりましたが、担当SEさん
米山 和博氏です。
きるスピード経営に貢献しています」
と
の尽力もあり予定どおりに本稼働できま
「FutureStageの導入後、個別原価
山本氏は語ります。
した。導入後も継続してしっかりとサポー
が勘定科目ごとにすべて抽出できるよう
トしてくださり、
われわれの細かな機能改
しんし
導入後も細かな
機能改善要望に対応
になりました。従来のシステムでは、
ここ
まで細かいデータが取 得できず、グロ
善要望にも真摯に対応していただける
のがうれしいですね」
と笑顔で語ります。
スとしての把握にとどまっていたため、
一 方 、金 属プレス業に特 有の業 務
今 後は、継 続 的な経 営 改 善に向け
どこから手をつけてよいかが明確化で
ニーズに対応した機能として評価されて
た、
さらなるデータ活用に加え、
システム
㻌
きませんでした。
しかし現 在はそれが
いるのが「工程手順マスタ」です。お客
運用保守の負担軽減や事業継続性の
可能となり、全社的な経営改善ツール
さまの指示変更や季節変動などで、外
向上を図るため、オンプレミスでのサー
として非常に役立っています」
と米山氏
注していた部品を内製化するケースが
バー運用から、FutureStageのクラウド
は続けます。
よく発生しますが、従来のシステムでは
活用も検討していきたいと語る新潟三吉
作業工数と原価の関連が信ぴょう性
工程ごとの作業指示書を出力する前
工業の皆さま。その積極的な取り組み
のあるデータによって裏付けされたこと
に、
もう一つ工程を入れる場合、最初か
を、これ からも日立グループは 力 強く
で、社員一人ひとりの行動や採算意識
ら順番どおりになるように変更しなけれ
サポートしていきます。
㻌
㻌
お問い合わせ先・情報提供サイト
(株)
日立製作所 エンタープライズソリューション事業部
http://www.hitachi.co.jp/futurestage/ht585/
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8
Case Study
株式会社小泉
http://www.koizumig.co.jp/
業務効率の向上とタイムリーな業績把握を実現した
「FutureStage 商社・卸向け販売管理システム」
住宅設備業界特有の業務に対応
し た「FutureStage 商 社・卸 向
管理 ストを
インフラの保守・管理コス
削減。EDIによる取引先との
や全社的な情報共有を実現
け販売管理システム」を導入し、
シ
情報連携やマスタ統一で業務
したかった
ステム基盤をクラウドへ移行
効率が向上した
攻めの経営に向け
基幹システムを刷新
ションズ)の「FutureStage 商社・卸向
コミュニケーションを図れる重要なポイン
け販売管理システム」、
システム基盤に
トになると考えたからです」
と語ります。
住宅設備や管材、建材、電材などを
は日立のクラウド
「Hitachi Cloud」の
取り扱い、住 生 活の向 上に貢 献 する
サービス
「SecureOnline 統制IT基盤提
総合商社として業界をけん引している
供サービス」
がそれぞれ適用されました。
セミオーダー方式で住宅設備
業界向けの機能を提供
株式会社小泉(以下、小泉)は、地域
この 新 基 幹システム構 築 の 背 景
日立ソリューションズはシステム開発
密 着 型の営 業を展 開 するブロック子
を、
システム部 部長の田中 久喜氏は
にあたり
「FutureStage 商社・卸向け
会 社 9 社と1 0 2の営 業 拠 点 、特 化した
「 2 0 1 1 年 末ごろ、約 1 0 年 間 使 用して
販売管理システム/財務会計・管理会
機能を持つ関連会社で企業グループ
いたサーバの保守切れが2014年に迫り、
計システム」の各テンプレートをもとに、
を形 成し、お客さまの多 様なニーズに
老朽化によるパフォーマンス低下も課題
豊富な業務部品を組み合わせた統合
対応しています。
となっていました。そこでハードの入れ
システム基盤を構築。
セミオーダー方式
小泉は2014年5月、新たな基幹システ
替えだけでなく基幹システム全体の刷新
の採用により、小泉が求める住宅設備
ムとなる
「SPA販売管理システム」
を構築
を決断し、当社が構想していた“SPA”
業界向けのさまざまな機能要件を盛り
しました。SPAとは、Speed(スピード化)、
の機能要件を実現してくれるベンダー
込むことに成功しました。
Paperless( ペーパーレス化)、社是で
選 定に着 手しました」
と振り返ります。
あるAnytime、Anywhere、Anything
また、最 終 候 補に残った3 社の中から
(いつでも、
どこでも、何でもそろう)
を表
日立ソリューションズを選んだ理由を、
したもので、その名のとおり
「業務効率
システム部 課長補佐の加藤 秀明氏は
の向 上 」
「 情 報 のタイムリーな把 握 」
「ペーパーレス化」
を実現した、攻めの
「当社の業態に沿った、
ポイントを抑えた
提案内容であったこと、事前のヒアリング
経営をめざすシステムとなっています。
の際にわれわれのニーズをきちんと把握
アプリケーション基盤には株式会社日立
していただいたSEさんの真摯な姿勢
ソリューションズ( 以 下 、日立ソリュー
が、実際の構築プロジェクトでも良好な
しんし
9
効果
とともに、
より迅速な業務処理
解決
課題
老朽化したサーバを刷新する
老朽化したサ
バを刷新する
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日立のERP(後編)
株式会社小泉
本
社 東京都杉並区荻窪4-32-5
創
業 1947年4月
資 本 金 31億4,515万円
(関連会社・海外現法などを含む)
従 業 員 数 2,054名
(2015年12月20日現在)
事 業 内 容 住宅設備機器総合商社および関連事業など
「商品ごとの掛率、お客さまや現場ご
理システム」により、
とに単価を設定できる機能などを新たに
当初からねらいとし
設け、柔軟な単価管理に対応しました。
ていた「 業 務 効 率
また、取引量の多い主要メーカーとの
の向上」
「 情報のタ
EDI※1による情報連携、BI※2による情報
イムリー な 把 握 」
分析機能の強化、顧客マスタ・仕入先
「 ペーパーレス化 」
マスタの統一と一元管理、与信・回収
という効 果 が 表 れ
管理といった債権管理の強化、特に注
ています。
株式会社小泉
田中 久喜 氏
加藤 秀明 氏
意が必要な受注伝票登録時に、責任
「 商 品・顧 客・仕
者に承認申請が行われるワークフロー
入 先 など マスタの
の仕組みなども取り入れました。
これら
全社一元管理を実現するとともに、煩
システム基盤がオンプレミスからクラ
の機能は従来システムにはなかったも
雑な情報プロセスを見直したことで、業
ウドへ移行したことで、業務システム更
のですが、柔軟性の高いFutureStage
務効率の向上を図ることができました。
新時の一括適用が可能となり、管理者
と日立ソリューションズのSEの皆さんの
EDIによる取引先システムとの連携に
負担も軽減されました。田中氏は「以前
協力によって実現することができました」
より、月間15万件を超える仕入先から
のクライアント・サーバ・システムでは、
と加藤氏は語ります。
の請求情報の確認作業を自動化でき
クライアント端末ごとに更新作業が必要
一 方 、プロジェクト進 行 につ いて
たのもその一環です。
で、すべての端 末のプログラム状 態を
田中氏は、
「 各 部 署からメンバーを集
ペ ーパーレス化 では 、伝 票による
管理しきれないという問題がありました。
め、社 内 横 断 的なプロジェクトチーム
受発注管理をデータ入力による管理に
それがクラウド化により一気に解決でき
を立ち上げました。そしてチームで話し
改善し、月間400万枚にもなる受発注
ました」
と笑顔を見せます。
合った業務の進め方をシステム仕様に
伝票の印刷コストや管理コストを削減
「日立ソリューションズさんは、
こちら
落とし込むことで、業務の効率化・標準
しました。
ワークフローの導入による社内
の要望に対するリアクションが早いし確
化を実現していきました。その際、
日立
申請、報告のペーパーレス化も期待以上
実です。言ったことは必ず把握して、対
ソリューションズにはメンバーとのコミュ
の 効 果を生んでいます 」
と田 中 氏 は
応してくれる安心感があります。今後は
ニケーションをしっかりとっていただけ
語ります。
外出先からの受 発 注 管 理や、地 図 情
たのが非常にありがたかったですね。
情報のタイムリーな把握については、
報と営 業 関 連 情 報を連 携してエリア
互いの認識がずれていると感じた場合
受 注 残 、売 上 、回 収などの業 績 情 報
マーケティングに活用するような機能拡
は、深くコミュニケーションをとることで
や 、管 理 者 が日常 的 に 帳 票 など で
張を考えていますので、引き続きご協力
調 整を図り、プロジェクトを成 功に導く
チェックしていた担当者への通知情報
をお願いしたいですね」
と加 藤 氏は今
㻌
ことができました」
と評価します。
をタイムリーにシステムから提供するこ
後の抱負を語ります。
※1 Electronic Data Interchange
※2 Business Intelligence
とで、迅 速な意 思 決 定が可 能となりま
その期 待に応えるため、これからも
した。
また、
タブレット端末による商品検
日立グループは、小 泉 の 営 業 力 強 化
㻌
“SPA”
の実現に加え、
クラウド
化で管理者負担も軽減
索や在庫確認、
ワークフローでの承認
や お 客さま満 足 度 向 上 に 貢 献 する
も可能となり、
さらなる受注機会の拡大
システム、
ソリューションを提案していき
予定どおりに稼働した「SPA販売管
を図る仕組みも構築できました。
ます。
㻌
お問い合わせ先・情報提供サイト
(株)
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さまざまな蛇口タイプに加え、
高除去性能タイプをはじめとする3種類の浄水カートリッジが選べる
「みず工房」
は、
新築分譲マンションでの採用率6割、
累積顧客数100万件にも達しています
福岡県北九州市
今回の訪問先
株式会社タカギ
創業以来、
北九州市を拠点に事業展開している
タカギ
(本社・工場)
25
創意工夫と開拓者精神で「水」にこだわる
北九州発のモノづくり企業
「水キレイ教室」
のキャラクター・タカギ博士は、
タカギの 協 賛 で 北 九 州において開 催された
「TGC KITAKYUSHU 2015」
(東 京 ガ ー ル ズ
コレクション)
でも注目の的となりました
11
1961年の創業以来、北九州市に本
散水事業を始めるきっかけとなった
社・工場を置く、株式会社タカギ(以
のは、髙城 寿雄社長による
「これから
下、
タカギ)は、生命の源、
「 水」
にこだ
は水の時代が来る」
というひらめき。
こ
わってモノづくりに取り組んでいます。
れまで培った成形技術の活用と
「人の
創業当時は、
プラスチック中空成型機
暮らしに快適と潤いを与え社会の発
および 金 型を製 造していましたが 、
展に貢献する」
という経営理念に沿っ
1977年ごろに事業の主力をガーデニ
た商品として散水用品を開発、販売を
ングや洗車などに使う散水用品の製
始めました。1980年に発売した水の出
造・販売へと移しました。現在は、
この
方を5種類に変えられる散水ノズル
「ノ
散水事業に加え、蛇口一体型の浄水
ズルファイブ」が、折からのガーデニン
器事業を中心に、
グローバルに展開す
グブームに乗って大きな反響を呼び、
るなど急成長を遂げています。
今では国内シェアトップクラスのメー
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25
福岡県北九州市
カーとして市場をリードしています。
業界トップクラスとなっています。
るのが地元・北九州への恩返し。北九
また「水」へのこだわりから浄水器
200件以上の特許・実用新案を取
州マラソン※では、
ランナーへの浄水
事業にも参入。1999年10月1日に販
得するなど、独創的なアイデアと高度
提供が喜ばれています。
また、2015年
売を開始した蛇口一体型の家庭用
な技術力でモノづくりに取り組むタカ
から開始したのが「水キレイ教室」
とい
浄水器「みず工房」が大ヒットしまし
ギは、
アフターサービスにも高い信頼
う工場見学。実験なども盛り込んだ体
た。
「 みず工房」は、業界で初めてハ
性を維持する体制を構築しています。
験型の工場見学で、子どもたちだけで
ンドシャワー水栓のグリップに浄水器
年中無休・24時間対応のコミュニケー
なく大人にも人気です。
を内 蔵した製 品で、浄 水でシャワー
ションセンターを設置、浄水カートリッジ
2020年、本社・工場と市内に分散
が使えるほか、
カートリッジ内蔵の殺
の定期交換サービス
(有償)、登録メ
する拠点の移転・集約を同じ北九州
菌セラミックが雑菌の増殖を抑制す
ンバーへの5年間の無償修理対応や
市内で予定しているタカギ。今後も水
るため、使い始めの捨て水が不要と
5年ごとの浄水器本体の無償交換な
を通して人の暮らしに活力をもたらす
いう特 長をもっています。
こうした使
ど、安全・安心なおいしい水のある暮
企業として新たな価値を創造していく
いやすさと環境に配慮した機能が認
らしをサポートしています。
ことでしょう。
められ、新築マンションでの採用率は
そんなタカギが近年力を入れてい
※ 2016年は、
2月21日開催
ISO9001の認証に基づく改善活動をは
じめ、製品の設計開発からアフターサー
ビスにいたるまでトータルな品質システ
ムを確立しています
年中無休で受付可能なコミュニケー
ションセンターを設置するなど、
タカギは
お客さまとともに歩むパートナーをめざ
す取り組みを推進しています
私たちの職場周辺はこんなところです!
展望室からの夜景が
とても癒やされます
北九州市には見どころがたくさんありますが、
私の
イチオシは門司港です。明治時代後半から国際
貿易港として栄えた門司港は、
旧門司税関をはじ
め、
当時の面影を残すレトロな建物が立ち並び、
市内屈指の観光スポットとなっています。
「焼きカ
レー」
や
「ふく料理」
など当地ならではのグルメも
お勧め。
また、関門海峡を見渡せる高さ103mの
門司港レトロ展望室から望む夜景も必見ですよ。
総務部 総務課
菅野 滋之さん
拠点 DATA
株式会社タカギ
所 在 地 福岡県北九州市小倉南区石田南2-4-1
設
立 1961年5月
事業内容 家庭用園芸用品、家庭用浄水器、省エネ商品の開発、
製造、販売、
プラスチック射出成型加工、金型事業
http://www.takagi.co.jp/
北 九 州 マラソンでは、
「みず 工 房」
で
つくった浄水を給水所で提供し、1万人
を超える市民ランナーののどを潤して
います
体験型の工場見学「水キレイ教室」
では
参加者に、
家庭でできる
「水実験キット」
などをプレゼントしています
課長
「地域や社会への貢献を忘れずに、
お客さまの毎日を笑顔にする
モノづくりに挑戦し続けます」
に関する環境課題が世界規模で広が
水る中、
高度な節水など、水の役割をつ
くり、社会の声に応えていくことが当社の
使命だと考えています。今後はグローバルな
貢献をめざす一方で、地元への貢献もいっ
そう力を入れていきます。新しく始めた工場
見学もその一環です。また、道路拡張計画
や生産の効率化を背景に、現在計画し
ている新工場の建設場所も、地域の
活力を取り戻すことをねらい、北九州
市に決定しました。新工場建設に伴
い設置される多目的グラウンドは、
社員の福利厚生を目的とするだけ
でなく、地元住民の皆さまに開放す
る予定です。地元に愛される企業
をめざすという初心を忘れることな
く、お客さまに喜ばれるモノづくりに
挑戦していきます。
総務部 総務課 課長
春髙 慎二さん
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ソリューション・サービス・プロダクト
大規模なクラウド個人情報管理を実現する「匿名バンク」
対象ユーザー
マイナンバーや個人情報などを安全・安心に利用できるサービスを実現したいお客さま。
特 長
「匿名バンク」の基盤となる検索可能暗号化技術にインデックス機能を実装し、
100万人以上の個人情報管理にも対応。
セキュアなクラウドサービスの実現に貢献。
クラウド上での安全・安心な
データ管理が課題に
ク州の医療保険者へのサイバー攻撃
「匿名バンク」を提供しています。匿名
では、保存データは暗号化されていた
バンクは、
オリジナルのお客さま情報を
ものの、攻撃者は復号鍵にもアクセスし
「個人特定情報」
(氏名・生年月日・性
しこう
2016年1月から「マイナンバー制度」
ていたといわれています(2015年10月
別など)
と
「匿名化情報」
(趣味、嗜好、
がスタート。社会保障や税など、
これま
1日 ITmediaエンタープライズ掲載)。
購入履歴、健康管理情報など)に分
で分散していた個人情報がマイナン
お客さまのセキュリティニーズに応える
離して管理することで、
これら機微な情
バーにひもづけられることで、
確認作業
ためには、単なるデータ暗号化だけで
報を取り扱う事業者側のリスクを軽減
時間のムダやミスが減り、
業務効率や利
はなく、
プラスアルファの対策が必要に
することができます。
便性が向上していくものと期待されてい
なっています。
その基盤技術となる
「検索可能暗号
ます。将来的には図書館、
銀行口座や
※1 Cloud Security Alliance
※2
化技術」
は、
データの暗号化、
復号に
クレジットカードなどにも適用範囲が広が
ると予想されており、
従業員やお客さま
のマイナンバー管理やサービス強化に
加え、
暗号化したまま一致検索すること
マイナンバーを活用した
セキュアなサービス基盤を実現
ができるもので、
AES※3レベルの暗号強
度に加え、
頻度解析に耐えられる暗号
役立てたいと考える企業にとっては、
個
日立は、
マイナンバーを含めた個人
化方式を採用しています。
人特定情報のセキュリティ強化が今ま
情報を
“個人を特定できないように管
今までのデータベースの暗号化では、
で以上に重要な課題となります。
理”できる匿名化情報管理サービス
データセンター内の特権ユーザー(管
近年は、
クラウドが広く普及し、企業
での活用も増加の一途にあります。クラ
従業員
ウドセキュリティの標準を定めている
※1
CSA は、情報漏えいに特に配慮す
企業
・個人情報
・マイナンバー
従業員
公開鍵
事務担当者
(オフライン提出)
る必要があるときにはデータの暗号化
保存を推奨しています。
しかし一般的
申請書類
(公開鍵で暗号化)
な暗号方式でデータを暗号化保存す
登録
る場合、
データの検索・照合を行う際に
申請情報の確認
登録情報
秘密鍵
検索可能
暗号化鍵
管理用アプリケーション
暗号化したデータを一度クラウド上で
復号しなければなりません。そのため
参照
従業員情報登録
アプリケーション
にはデータを復号するための復号鍵も
申請情報
登録
登録情報
クラウド上で管理することになります。
暗号化データと復号鍵をクラウドで管
理すると、
クラウド管理者も含めた第三
者への情報漏えいリスクが残ることか
ら、機密性の高いデータの利活用への
大きな妨げとなっていました。
実際、2015年9月の米国ニューヨー
13
データセンター
図1 マイナンバーでの活用例
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秘密鍵方式
保管データベース
検索可能暗号化
データベース
申請情報
・書類のコピー
・個人情報
・マイナンバーなど
登録情報
・マイナンバーなど
匿名化情報管理
サービス
理者、
技術者など)による復
号が可能であるため、
情報
製薬企業・研究者など
健康産業(医療機関含む)
患者さん
新規治療法・医薬品の開発
データ活用ビジネスの推進
各種情報の閲覧と活用
漏えいのリスクがありました。
これに対し、
検索可能暗号化
技術があれば暗号化したま
ま検索できるので、
復号の必
業務アプリケーション
要がありません。
したがって
業務アプリケーション
業務アプリケーション
クラウド基盤
個人特定
情報
匿名化情報
渡さずにすむので、
たとえ
【ID
(1)】
…
【個人ID】
復号鍵をデータセンター側に
【ID(m)】
【ID(n)】
データセンター内の特権ユー
患者さん 個人特定情報
ザーであっても復号は不可
医療情報基盤
【ID
(1)】
【ID(n)
】
【ID(m)
】
能になります。
これにより「
、個
人特定情報」
と
「匿名化情
……
診療情報
など
【ID(1)
】
報」は、
同一センター内での
分 離 保 管が可 能となり、
セ
診療情報
など
【ID
(m)】
○○病院
匿名化時に名寄せを行う
臨床研究情報
など
【ID(n)
】
××病院
△△研究所
△△
キュアなサービス運用を実
現。
さらにクラウドを活用する
図2 医療・ヘルスケア分野での活用例
ことで、
データベースの管理と復号鍵の
ける大規模なマイナンバー管理や各種
なく、
データセンター側でも情報にアク
管理を事業者単位で分離できるため、
行政手続き、個人特定情報を利用した
セスすることが困難となるため、
セキュ
マイナンバーおよび個人情報の、
より
電子申請やヘルスケアサービス、医療・
リティ性の高い共有システムをクラウド
安全・安心な管理が可能となります。
臨床研究情報などの安全な収集・共
上に構築可能となるのです(図3)
。
※2 特許第5412414号
※3 Advanced Encryption Standard:米国の国立標準技術
研究所によって制定された暗号化規格
有・公開基盤としての活用が可能とな
例えば、
名寄せに本サービスを利用す
りました(図1、
図2)。
れば、
複数システム間の情報を統合的に
また匿名バンクは、PC(クライアント)
取り扱い、
複数機関で共有・活用するプ
とサーバ(データセンター)の間でも、特
ラットフォームを構築することができます。
別なネットワーク機器を必要とせず二
※4 Transport Layer Security:データを暗号化して送受信
する方法
機能強化で100万人以上の
個人情報管理にも対応
このたび、検索可能暗号化技術に
重に暗号化することが可能なため、専
インデックス(索引)機能を実装するこ
用線に相当するセキュアな通信経路を
今後も日立は、匿名バンクの継続的
とで、100万人以上の個人情報管理に
確保できます。匿名バンクとTLS を
なサービス強化と、検索可能暗号化技
も対応できるサービス能力の向上を図
組み合わせることで、通信路における
術を活用した安全・安心な社会インフ
りました。これにより、
クラウド環境にお
なりすましや盗聴、改ざんを防ぐだけで
ラの構築に貢献していきます。
※4
●技術でサポートする暗号化範囲
PC
(クライアント)
通信経路
●セキュリティ脅威に対する検索可能暗号化の優位性
サーバ
(データセンター)
VPN
TLS
(SSL)
脅威
通信経路∼サーバ
内を暗号化
特別なネットワーク
機器が不要
検索可能暗号化
TLS
VPN
(SSL) (IP-Sec)
TLS
+
VPN
検索可能
暗号化
+
TLS
なりすまし
○
○
○
○
盗聴
○
○
◎
◎
改ざん
○
○
○
○
サーバ側の漏えい
×
×
×
○
脅威に対する
高い優位性
図3 匿名バンクによるセキュリティ脅威への対応
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 スマート情報システム統括本部
https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/it/healthcare-it/form.jsp
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/tokumeibank/
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14
ソリューション・サービス・プロダクト
災害情報を多様なメディアへ一斉配信できる
「ADWORLD 災害情報一元配信システム」
対象ユーザー
災害などの発生時に地域住民への迅速な情報配信を行いたい自治体のお客さま。
特 長
一度の入力で、緊急速報メールやSNS※1、Lアラート※2などの多様なメディアへ一斉に情報配信でき、地域住民へ
の迅速な情報提供が可能で、管理者業務の負担も軽減。
デジタルサイネージや自治体HPなどとの連携も可能。
※1 Social Networking Service
※2 災害情報共有システム
(安全・安心に関わる公的情報など、住民が必要とする情報を迅速かつ正確に伝えることを目的に、総務省が提言・普及促進している情報基盤)
地域住民への迅速な
情報伝達を実現
て登録しておくことで、配信までの作
災害情報一元配信
システムの特長
業 時 間も短 縮 可 能です。そして、い
つ、
どのメディアにどのような情 報を
地震や津波、河川の氾濫、土砂崩
れなどの被害から身を守るためには、
配信したかといった報 告を、帳 票と
豊富な配信先メディア
して自動作成できます。
どこで、何が、
どのように発 生し、
どう
緊 急 速 報メール、SNS(Twitter
行動すべきなのかを判断するための
や Facebookなど)、Lアラート、デジ
正確な情報を入手することが必要で
タルサイネージ、
ホームページ、
メール
災害発生時だけでなく平常時に広
す。そのため防災行政を担う自治体
マガジン、
FAX送信サービス、防災行
報手段として使用することで、緊急時
の現場では、住民の被害を最小限に
政無線卓など、多様なメディアへの配
にも迷わず操作することができます。
とどめるため、災害情報の迅速な伝
信機能を搭載(一部オプション対応)。
達が何よりも重 要な責 務となってい
緊急事態発生時に身近なメディアを通
ます。
じて地域全体への迅速で正確な情報
しかし一般的な防災無線では、
「ス
提供が可能です。
ピーカーが遠くて聞き取りづらい」と
いった課題がありました。地域住民や
一時滞在者へ確実に情報を届ける
J-ALERT受信機と自動連携
災害情報受信元として、
自治体で
※3
ため、
自治体は複数メディアへの情報
利用されているJ-ALERT
配 信に取り組んでいますが、個 別に
と連携ができます。あらかじめ設定し
入力すると手間と時間がかかること
た条 件に基 づき、J-ALERT 受 信 情
が懸念されています。
報をシステムで自動配信することも可
受信機
日立では、災害発生などの緊急時
能です。
に、緊急速報メールやSNS、Lアラート
※3 全国瞬時警報システム(国民保護情報や緊急地震速報
などを伝達するシステム)
平常時も利用可能
導入事例「デジタルサイネージと
連携し、地域の安全・安心を支える」
災害情報一元配信システムと日立
メ デ ィア ス ペ ー ス
のデジタルサイネージ「MediaSpace」
を連携した情報配信システムが構築
できます。
など多様なメディアへ情報を一斉配
アド ワ ー ルド
信できる「ADWORLD 災害情報一
元配信システム」を提供しています。
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一度の入力で多様なメディアへ
の情報伝達が可能
本システムは複数メディアへの情報
複数メディアへの情報配信も一度の
伝達を自治体職員が一元的に行うこ
入力で済むため、従来のようにメディア
とで、地域住民全体への迅速な情報
ごとに同じ文面を入力するなどの手
伝達と管理者負担の低減を両立する
間を軽 減できます。また、頻 繁に使
ことが可能です。
用する文章を、
あらかじめ定型文とし
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小田急線 秦野駅改札付近に設置されたMediaSpace
との連携システム(神奈川県秦野市観光協会が運用)
自治体ソリューション
駅や繁華街、
自治体庁舎などの公共
システムとして、
デジタルサイネージの付
害情報は、4Uweb/CMSで作成した
スペースに置かれたデジタルサイネージ
加価値をさらに高めることができます。
ホ ー ム ペ ー ジ で、PC・タ ブ レット
端末・スマートフォン用のそれぞれに
がインターネットなどを介し、平常時は
交通情報や地域情報、広告などの映
導入事例「自治体ホームページに
緊急情報をリアルタイム配信」
像コンテンツを表示。緊急災害時には、
最適化して自動表示されます。時間帯
や 曜日にとらわれ ず 災 害 発 生 直 後
の情 報 公 開を実 現し、情 報 伝 達の
総務省が普及・促進しているLアラート
に基づいた情報へ即座に切り替わり、
多くの住民が利用する自治体ホーム
適切な避難誘導などを支援します。
ページでも、災害情報の迅速な公開
この連 携システムでは、
自治 体が
が求められています。しかし、手動で
これ以外にも日立では総合防災情
発する避難勧告や指示、都道府県や
情報を公開する仕組みでは災害発生
報システムの一部機能として、災害情
気象庁が発する災害・防災情報など
が夜間や週末、担当職員の休日など
報一元配信システムを全国の多くの自
の種 別と地 域を、
日立の独自機 能に
と重なった場合、対応が困難でした。
治体へ導入しており、幅広いニーズに
よって自動 的に判 別。デジタルサイ
日立では、災害情報一元配信シス
応えるソリューションを提供しています。
ネージの設置箇所ごとに、当該エリア
テムと、
自治体向けコンテンツマネジ
今後は自治体だけでなく、気象情報
スピード化を図れます。
フォーユーウェブ シーエムエス
の緊急情報のみをセレクトして配信
メントシステム「4Uweb/CMS」を連
や交通情報などを自社サービスの効率
することができます。
携 し、自 治 体 ホ ー ム ペ ー ジ 上 に
化やリスク低減に活用したい民間企業
これにより、平常時は地域の活性化
J-ALERT から配信される災害情報
のお客さまに対しても提案し、社会全
に貢献する一方で、緊急災害時には
を自動表示するソリューションを提供
体の安全・安心とサービス向上に貢献
住民の安全・安心を支える情報配信
します。J-ALERTから配信される災
していきます。
自治体
住民・滞在者
インターネット
・スマートフォン
・PC
「ADWORLD
災害情報一元配信システム」
サーバ
・タブレット端末
・携帯電話
● 緊急速報メールセンタ
配信情報
J-ALERT
受信機
● Twitter
● Facebook
防災課
・テレビ
・ラジオ
● Lアラート
● デジタルサイネージ
● メールマガジン
● FAX送信サービス
J-ALERT受信情報
・国民保護情報
・緊急地震速報
・気象警報
・津波警報
・噴火警報
・土砂災害警戒情報
など
防災情報
システム
● ホームページ
・デジタル
サイネージ
・FAX
配信情報入力画面
カメラ映像・画像
災害情報
● 防災行政無線卓
・防災行政無線
「ADWORLD 災害情報一元配信システム」のシステム構成例
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 公共システム営業統括本部 カスタマ・リレーションズセンタ
http://www.hitachi.co.jp/pchannel-inq/
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/app/adworld_bosai-joho/
http://www.hitachi.co.jp/products/infrastructure/product_
solution/industry/digitalsignage/
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Topics
日伊国交樹立150周年
ウフィツィ ヴァーチャル ミュージアム2016
−ウフィツィ美術館の名画でたどるルネサンスの胎動から終焉まで−
DISデジタルミュージアムでの展示の様子
フィレンツェのウフィツィ美術館には、ボッティチェッリ作「ヴィーナスの誕生」
など、
イタリア・ルネサンスを代表する数々の名画が所蔵されています。
これら門外不出の名画を日立のDIS技術によってデジタルで展示する美術展が、東京で開催されます。
前回人気だった名画ナビゲーションやデジタルシアターは、4K
ウフィツィ ヴァーチャル ミュージアム2016
映像でさらに美しくなりました。絵画を4Kタッチモニター上で自在
に拡大して鑑賞できる名画ナビゲーションは、高精細画像なら
日立のDIS※は、文化財の保存、活用の場面で、国内外で高く
ではの楽しみ方となります。
また、200インチ大画面のデジタルシ
評価され、2008年からはイタリア、
フィレンツェ地区の名画をデジタ
アターでは、23作品すべての解説映像(総計2時間)
を上映し、
ル化するプロジェクト
「High Quality Archive Project for Polo
作品の背景や見どころを紹介します。
Museale Fiorentino」
に参画しています。
このプロジェクトの成
デジタルによってリアルな場で名画と出会う、
この新しい感動体
果である名画の高精細デジタル画像を用いた、新しい形の美術
験に、ぜひ足をお運びください。
展が
「ウフィツィヴァーチャル ミュージアム」
です。
2011年秋に開催して好評を博したものを、今回、規模を10作
品から23作品に拡大し、4K技術も取り入れて、新たに
「ウフィツィ
ヴァーチャル ミュージアム2016」
としてお届けします。
※ Digital Imaging Systems:
「時間と空間を越えて美と感動を伝える」
を基本コンセプトに
日立が取り組んでいる、画像を中心としたデジタル処理技術と、
そのデータをマルチユースに
展開するシステムの総称
* DIS関連特許(特許第4779041号、
特許第5216886号、
特許第5740418号)
ウフィツィ ヴァーチャル ミュージアム2016 開催概要
主催:イタリア大使館、
イタリア文化会館、
フィレンツェ大学
会場:イタリア文化会館 エキジビションホール
会期:2016年2月13日
(土)
∼3月13日
(日)11:00∼18:00 会期中無休
入場無料
詳しくはこちら
実物大レプリカと4K映像で見る
ルネサンスの巨匠たち
http://www.hitachi.co.jp/dis/
ウフィツィ ヴァーチャル ミュージアム2016では、西洋絵画の父
ジオットに始まり、
「ヴィーナスの誕生」
のボッティチェッリ、
ダ・ヴィン
チらルネサンス三大巨匠を経て、
バロック期のカラヴァッジョへと至
る美術史の流れを、
ウフィツィ美術館所蔵の23の名画でたどるこ
とができます。
まず見ていただきたいのは実物大のレプリカ。
3メートルを超える
迫力ある大型絵画はもちろん、
フィリッポ・リッピ作「聖母子と二天
使」
など、細やかに描きこまれた小型の絵画も見応えがあります。
2011年に開催された展覧会の様子
Su concessione del Ministero dei Beni e delle Attività Culturali e del Turismo
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ニュースリリースの一覧はこちらからご覧いただけます
2015/12/11 ∼ 2016/1/10の中から
http://www.hitachi.co.jp/products/it/portal/news/
ヤンゴン情報技術大学に
「日立ミャンマーラボラトリ」を設立
(2015/12/14発表)
日本から技術者を派遣し、教員および学生を対象とした高
度IT人材の育成に向けた講座を開講するとともに、講座の
運営に必要なサーバなどのITプラットフォームを寄贈
「日立ミャンマーラボラトリ」
オープニングセレモニー
FinTech関連サービスの第一弾として
「日立モバイル型キャッシュカードサービス」を販売開始
(2015/12/17発表)
金融機関が発行するキャッシュカードの情報をスマートフォ
ンに格納、
カードを携帯せずにATMなどでの取引を可能と
し、利用者の利便性が向上
Information
第 32 回流通情報システム総合展「リテールテックJAPAN 2016」開催のご案内
●開催概要
会期:2016年3月8日(火) ∼ 11日(金)
10:00 ∼ 17:00 [最終日のみ16:30]
効率化の新時代へ。
日立が先進の IT で創る次世代リテール。
会場:東京ビッグサイト [東1・2ホール] 主催:日本経済新聞社
http://www.retailtech.jp/
来る3月8日(火)∼11日
(金)
の4日間、東京ビッグサイトで
第32回流通情報システム総合展
「リテールテックJAPAN 2016」
が開催されます。
人手不足
昨今の小売業界においては、労働力不足が顕在化し、現場では多大な負荷がかかり、売上増加を妨げる
経営上の大きな課題となってきています。
効率化
そこで日立グループでは、流通への深い知見を結集。
“人工知能”
など先進のITによる高度なデータ活用を
実現し、本部、物流、店舗のさまざまなシーンにおいてお客さまの業務改革を支援します。
省力化
今回の展示会では、
効率化の新時代へとつながるソリューションの一端をご紹介しています。
皆さまお誘い合わせのうえ、
ぜひ日立グループブースにご来場ください。
経営改善
情報提供サイトはこちら
http://www.hitachi.co.jp/rtj/
● 本誌記載の他社登録商標
※ Windows、
Windows XP、
Excelは、
米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国に
おける登録商標または商標です。
※ モバイル給与は、
株式会社日立ソリューションズ西日本の登録商標です。
※ Twitterは、
Twitter, Inc.の登録商標です。
※ Facebookは、
Facebook, Inc.の登録商標です。
※ その他本誌記載の会社名、
製品名は、
それぞれの会社の商標または登録商標です。
●本誌記載の内容について
社外からの寄稿や発言は、
必ずしも当社の見解を示しているわけではありません。
画面表示をはじめ、製品仕様は改良のため変更することがあります。
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表紙のことば
巨大なアイスブルグ・アーチ
(デンマーク/グリーンランド)
グリーンランドの西岸、北緯69度で北極圏内に
ある町イルリサットは、白く輝く氷塊がつくりだ
す壮大な絶景で知られる。巨大な氷塊は、もと
は標高1,200メートルの山上にあった氷河だ。
一日30メートル前後の速度で滑り落ちるように
流動し、町のそばにある河口から海にダイブ。
轟音をあげて崩落した氷河の先端は氷塊と
なって沖へと流れ出る。その量は、年間200億
トンともいわれる。氷塊は自然の造形によって
さまざまな形のオブジェとなり、時には、偶然
の産物とは信じがたいほどの芸術作品をつく
りだす。しかし、地球温暖化の影響はグリーン
ランドにも及び、イルリサットの氷の絶景を未
来に残せるのか、懸念されている。
写真家
富井 義夫
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の写真を壁紙としてプレゼントしています。
詳しくは目次のページをご覧ください。
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