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for Exchange Server 運用ガイド - ソフトウェア

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for Exchange Server 運用ガイド - ソフトウェア
ETERNUS SF
AdvancedCopy Manager 15.3
for Exchange Server
運用ガイド
Windows
B1FW-5996-01Z0(00)
2013年6月
まえがき
本書の目的
本マニュアルは、 ETERNUS SF AdvancedCopy Manager for Exchange Server(以降、“AdvancedCopy Manager for Exchange Server”
と略します)を使用して、Exchange Serverのリストア機能を実現する方法について説明します。
本書の読者
本マニュアルは、AdvancedCopy Manager for Exchange Serverを使用して、ストレージ管理を行うシステム管理者を対象としています。
本書の構成
本マニュアルは、次の構成になっています。
第1章 概要
AdvancedCopy Manager for Exchange Serverの概要について説明します。
第2章 運用手順
AdvancedCopy Manager for Exchange Serverを運用するために必要な運用手順について説明します。
第3章 運用保守
AdvancedCopy Manager for Exchange Serverの運用保守について説明します。
本書の表記について
本マニュアルでは、製品名または製品群を以下の略称で表記します。
オペレーティングシステム
正式名称
略称
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (32-bit)(64-bit)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard without Hyper-V(TM) (32-bit)
(64-bit)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (32-bit)(64-bit)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise without Hyper-V(TM) (32-bit)
(64-bit)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter (32-bit)(64-bit)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter without Hyper-V(TM) (32-bit)
(64-bit)
Windows Server 2008
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Foundation
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter
Windows Server 2008
R2
Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Standard
Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Datacenter
Windows Server 2012
Microsoft(R) Windows(R) XP Professional Edition
Microsoft(R) Windows(R) XP Home Edition
Windows XP
Windows Vista(R) Home Basic
Windows Vista(R) Home Premium
Windows Vista(R) Business
Windows Vista(R) Enterprise
Windows Vista(R) Ultimate
Windows Vista
Windows(R) 7 Home Basic
Windows(R) 7 Home Premium
Windows(R) 7 Professional
Windows 7
-i-
Windows
正式名称
略称
Windows(R) 7 Enterprise
Windows(R) 7 Ultimate
Windows(R) 8
Windows(R) 8 Pro
Windows 8
Solaris(TM) 9 オペレーティングシステム
Solaris 9
Oracle Solaris 10
Solaris 10
Oracle Solaris 11
Solaris 11
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) AS (v.4 for x86)
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) AS (v.4 for EM64T)
RHEL-AS4
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) ES (v.4 for x86)
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) ES (v.4 for EM64T)
RHEL-ES4
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86)
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64)
RHEL5
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for x86)
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for Intel64)
RHEL6
HP-UX 11.0
HP-UX 11i v1
HP-UX 11i v2
HP-UX 11i v3
HP-UX
AIX 5L(TM) V5.1
AIX 5L(TM) V5.2
AIX 5L(TM) V5.3
AIX(R) V6.1
AIX(R) V7.1
AIX
VMware(R) Infrastructure 3 Foundation
VMware(R) Infrastructure 3 Standard
VMware(R) Infrastructure 3 Enterprise
VMware Infrastructure
3
VMware vSphere(R) 4 Essentials Kit
VMware vSphere(R) 4 Essentials Plus Kit
VMware vSphere(R) 4 Standard Edition(TM)
VMware vSphere(R) 4 Standard Plus Data Recovery
VMware vSphere(R) 4 Advanced Edition(TM)
VMware vSphere(R) 4 Enterprise Edition(TM)
VMware vSphere(R) 4 Enterprise Plus Edition(TM)
VMware vSphere 4
VMware vSphere(R) 5 Essentials Kit
VMware vSphere(R) 5 Essentials Plus Kit
VMware vSphere(R) 5 Standard Edition(TM)
VMware vSphere(R) 5 Standard Plus Data Recovery
VMware vSphere(R) 5 Enterprise Edition(TM)
VMware vSphere(R) 5 Enterprise Plus Edition(TM)
VMware vSphere 5
Solarisまたは
Solaris OS
Linux
VMware
Oracle SolarisはSolaris、Solaris Operating System、Solaris OSと記載することがあります。
富士通ストレージシステム ETERNUS、およびストレージ基盤ソフトウェアETERNUS SFの関連製品
正式名称
ETERNUS DX60/DX60 S2
ETERNUS DX80/DX80 S2
ETERNUS DX90/DX90 S2
略称
―
ETERNUS
DX series
- ii -
ETERNUS
ディスクアレ
イ
正式名称
略称
ETERNUS DX410
ETERNUS DX440
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX410 S2
ETERNUS DX440 S2
ETERNUS DX400 S2 series
ETERNUS DX8100
ETERNUS DX8400
ETERNUS DX8700
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS DX8100 S2
ETERNUS DX8700 S2
ETERNUS DX8000 S2 series
ETERNUS2000
ETERNUS4000
ETERNUS8000
―
ETERNUS DX seriesのWeb GUI
ETERNUS Web GUI
ETERNUS
DX400/DX400
S2 series
ETERNUS
DX8000/
DX8000 S2
series
ETERNUSmgr
ソフトウェア製品
正式名称
略称
Microsoft(R) Internet Explorer(R)
Internet Explorer
Mozilla(R) Firefox(R)
Firefox
Microsoft(R) Cluster Service
MSCS
Microsoft(R) Windows Server(R) Failover Clustering
WSFC
Microsoft(R) Exchange Server
Exchange Server
Microsoft(R) SQL Server(TM)
SQL Server
PRIMECLUSTER Global Disk Services
GDS
PRIMECLUSTER Global File Services
GFS
Symfoware Server Enterprise Extended Edition
Symfoware Server Enterprise Edition
Symfoware
VMware(R) ESX(R)
VMware ESX
VMware(R) ESXi(TM)
VMware ESXi
VMware(R) vCenter(TM) Server
VMware vCenter ServerまたはvCenter Server
マニュアル
正式名称
略称
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS
SF AdvancedCopy Manager リリース情報
ETERNUS SF リリース情報
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS
SF AdvancedCopy Manager 導入ガイド
ETERNUS SF 導入ガイド
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS
SF AdvancedCopy Manager バージョンアップガイド
ETERNUS SF バージョンアップガイド
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS
SF AdvancedCopy Manager Webコンソール説明書
ETERNUS SF Webコンソール説明書
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運
用ガイド Copy Control Module編
ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編
ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SF AdvancedCopy
Manager クラスタ適用ガイド
ETERNUS SF クラスタ適用ガイド
- iii -
正式名称
略称
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS
SF AdvancedCopy Manager メッセージ説明書
ETERNUS SF メッセージ説明書
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser イベント説明
書
ETERNUS SF イベント説明書
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS
SF AdvancedCopy Manager 用語集
ETERNUS SF 用語集
その他の表記
- 本マニュアルで「ETERNUS4000」とだけ表記している場合、ETERNUS4000 モデル80、100は含みません。
輸出管理規制について
本ドキュメントを輸出または提供する場合は、外国為替、外国貿易法、米国輸出管理関連法規などの規制をご確認のうえ、必要な手
続きをおとりください。
商標について
・ Microsoft、Windows、Windows Server、Windows Vistaまたはその他のマイクロソフト製品の名称および製品名は、米国Microsoft
Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
・ UNIXは、米国およびその他の国におけるThe Open Groupの登録商標です。
・ OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、
商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
・ Linuxは、Linus Torvalds氏の登録商標です。
・ Red Hat、RPMは、米国およびそのほかの国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です。
・ HP-UXは、Hewlett-Packard Companyの米国およびその他の国における登録商標です。
・ AIX、AIX 5Lは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
・ VMware、VMwareロゴ、Virtual SMPおよびVMotionは、VMware, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標で
す。
・ その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
出版年月および版数
出版年月
2013年 6月
版数
初版
マニュアルコード
B1FW-5996-01Z0(00) / B1FW-5996-01Z2(00)
お願い
・ 本マニュアルの内容を、無断でほかに転載しないようお願いします。
・ 本マニュアルは、予告なしに変更されることがあります。
著作権表示
Copyright 2013 FUJITSU LIMITED
- iv -
マニュアル体系と読み方
マニュアル体系
Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアル体系は、以下のとおりです。
読む
時期
導入前
対象マニュアル
(略称)
クイックリファレンス
対象製品(注)
EXP
SC
ACM
○
○
○
説明
製品固有マニュアルです。以下のものがあります。
・ Express クイックリファレンス
・ Storage Cruiser クイックリファレンス
・ AdvancedCopy Manager クイックリファレンス
導入
運用
リリース情報
○
○
○
製品共通マニュアルです。
概説書
-
-
○
製品固有マニュアルです。
導入ガイド
○
○
○
製品共通マニュアルです。
クラスタ適用ガイド
-
○
○
製品共通マニュアルです。
バージョンアップガイド
○
○
○
製品共通マニュアルです。
運用ガイド
○
○
○
製品固有マニュアルです。以下のものがあります。
・ Express 運用ガイド
・ Storage Cruiser 運用ガイド
・ Storage Cruiser 運用ガイド Optimizationオプション
編
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Linux版)
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(HP-UX版)
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(AIX版)
・ AdvancedCopy Manager for Exchange Server 運用
ガイド
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド テープサーバ
オプション編
随時
運用ガイド Copy Control
Module編
○
-
○
製品共通マニュアルです。
Webコンソール説明書
○
○
○
製品共通マニュアルです。
イベント説明書
○
○
-
製品共通マニュアルです。
メッセージ説明書
○
○
○
製品共通マニュアルです。
用語集
○
○
○
製品共通マニュアルです。
注: 「EXP」はExpressを、「SC」はStorage Cruiserを、「ACM」はAdvancedCopy Managerを指します。
マニュアルの読み方
Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアルは、以下の表を参考に目的・用途に合わせてお読みください。
-v-
目的・用途
製品の概要、運
用・使用するうえで
の基礎知識を得
る。
対象
製品
(注)
EXP
マニュアル名称
主な記載項目
・ Express クイックリファレンス
・ 製品の概要
・ 導入判断基準
・ インストールから運用開始
読み方
実際に製品を運用するた
めに、必要な基礎知識や
導入判断基準を知りたい
場合に、お読みください。
までに必要な作業の概要
SC
・ Storage Cruiser クイックリファレンス
・ 製品の概要
・ 導入判断基準
・ インストールから運用開始
までに必要な作業の概要
ACM
・ AdvancedCopy Manager クイックリ
ファレンス
・ 製品の概要
・ 導入判断基準
・ インストールから運用開始
までに必要な作業の概要
・ AdvancedCopy Manager 概説書
・ 主な機能
・ 連携できるアプリケーション
・ ETERNUS ディスクアレイ
のアドバンスト・コピーの処
理概要
製品のバージョン
レベルアップの内
容を知る。
共通
・ リリース情報
・ 追加機能の概要
・ 互換に関する情報
・ プログラム修正一覧
製品のバージョン
レベルアップを判
断する。
共通
・ ETERNUS SF バージョンアップガ
・ バージョンレベルアップ時
の注意事項
イド
・ バージョンレベルアップの
作業の流れ
製品をインストール
して、正しく動作で
きるようにする。
導入目的に応じて
システム環境を設
定する。
共通
・ ETERNUS SF 導入ガイド
・ 動作環境
・ インストール手順
・ セットアップ手順
以前のバージョンレベル
から追加された内容を知
りたい場合や、新バージョ
ンレベルに移行する場合
に、お読みください。
旧バージョンレベルから
バージョンレベルアップし
たい場合に、お読みくだ
さい。
製品のインストール手順、
導入目的に応じたセット
アップ手順などを知りたい
場合に、お読みください。
・ アンインストール手順
SC、
ACM
・ ETERNUS SF クラスタ適用ガイド
・ サポートしているクラスタソ
フトウェア
・ クラスタシステムでのインス
製品をクラスタシステムに
インストールする場合に、
お読みください。
トール手順
・ クラスタシステムでのセット
アップ手順
・ クラスタシステムでのアンイ
ンストール手順
構築したシステム
EXP
を運用・操作する。
・ Express 運用ガイド
・ ソフトウェアの起動・停止方
法
・ 装置の監視方法
- vi -
システムの起動・停止、運
用状況の把握・監視操作
方法、バックアップ・リスト
ア方法などのシステムの
目的・用途
対象
製品
(注)
マニュアル名称
主な記載項目
読み方
・ ストレージ装置内のデータ
運用方法を知りたい場合
に、お読みください。
のバックアップ・リストア方
法
・ システム構成変更時に必
要な作業と製品の保守方
法
SC
・ Storage Cruiser 運用ガイド
・ ソフトウェアの起動・停止方
法
・ 装置の監視方法
・ システム構成変更時に必
要な作業と製品の保守方
法
・ コマンドリファレンス
・ Storage Cruiser
運用ガイド
Optimizationオプション編
・ 運用環境の構築方法
・ 運用状況の監視方法
・ システム構成変更時に必
要な作業と製品の保守方
法
・ コマンドリファレンス
EXP、
ACM
・ ETERNUS SF 運用ガイド Copy
ACM
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイ
・ ソフトウェアの起動・停止方
法
Control Module編
ド(Windows版)
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイ
・ ストレージ装置内のデータ
のバックアップ・リストア方
法
・ システム構成変更時に必
ド(Solaris版)
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイ
ド(Linux版)
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイ
要な作業と製品の保守方
法
・ コマンドリファレンス
ド(HP-UX版)
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイ
ド(AIX版)
・ AdvancedCopy
Manager
Exchange Server 運用ガイド
for
・ AdvancedCopy Manager 運用ガイ
ド テープサーバオプション編
・ リ ス ト ア ウ ィ ザ ー ド に よ る、
Exchange Server デ ー タ
ベースのリストア方法
・ ソフトウェアの起動・停止方
法
・ ストレージ装置内のデータ
のテープ媒体へのバック
アップ・リストア方法
・ システム構成変更時に必
要な作業と製品の保守方
法
・ コマンドリファレンス
- vii -
目的・用途
対象
製品
(注)
マニュアル名称
主な記載項目
・ AdvancedCopy
Manager
Exchange Server 運用ガイド
共通
for
・ ETERNUS SF Webコンソール説明
書
出力されたメッセー
ジに対して、対処
する。
共通
・ リストア時に必要な作業と
運用方法
・ 動作環境
・ 画面構成の説明
・ ETERNUS SF メッセージ説明書
読み方
・ メッセージとその意味
・ パラメーター(可変情報)の
意味
Webコンソールを理解し
たい場合に、お読みくだ
さい。
出力されたメッセージに
対して、具体的な対処方
法を調べる場合に、お読
みください。
・ システムの処理
・ 対処方法
出力されたイベント
に対して、対処す
る。
EXP、
SC
・ ETERNUS SF イベント説明書
重要な用語や、製
品固有の用語を調
べる。
共通
・ ETERNUS SF 用語集
・ イベントが発生した事象
・ 対処方法
・ 製品固有の用語とその説
明
・ マニュアルを読むときに必
要な専門用語とその説明
・ 同義語および関連語
・ 略語の正式名称
注: 「EXP」はExpressを、「SC」はStorage Cruiserを、「ACM」はAdvancedCopy Managerを指します。
- viii -
出力されたイベントに対し
て、具体的な対処方法を
調べる場合に、お読みく
ださい。
マニュアルを読むときに必
要な専門用語、製品固有
の用語の意味や略語の
正式名称がわからない場
合に、お読みください。
目 次
第1章 概要................................................................................................................................................................................1
1.1 AdvancedCopy Manager for Exchange Serverとは.............................................................................................................................1
1.2 動作環境.............................................................................................................................................................................................2
1.2.1 ハードウェア条件..........................................................................................................................................................................2
1.2.2 ソフトウェア条件............................................................................................................................................................................3
1.2.3 排他ソフトウェア............................................................................................................................................................................4
1.2.4 サポート構成.................................................................................................................................................................................4
1.3 環境設定...........................................................................................................................................................................................11
1.3.1 ライセンスの登録........................................................................................................................................................................11
第2章 運用手順.......................................................................................................................................................................12
2.1 事前準備...........................................................................................................................................................................................12
2.1.1 リストア環境の確認.....................................................................................................................................................................12
2.1.2 リストア前の作業(テープからリストアする場合).........................................................................................................................14
2.2 リストアの実行(ウィザードによるリストア)...........................................................................................................................................16
2.3 リストア処理状態の確認....................................................................................................................................................................16
2.4 復旧確認...........................................................................................................................................................................................16
第3章 運用保守.......................................................................................................................................................................17
3.1 調査資料の採取................................................................................................................................................................................17
- ix -
第1章 概要
本章では、AdvancedCopy Manager for Exchange Serverの概要について説明します。
1.1 AdvancedCopy Manager for Exchange Serverとは
AdvancedCopy Manager for Exchange Serverは、Exchange Serverのメールボックスデータベースに対するリストアウィザード(for Exchange
Server)を提供します。
リストアウィザード(for Exchange Server)を使うと、専門的な知識がなくても、複雑な手順が必要なExchangeデータベースのリストア操作
を簡単に実施できます。
リストア実行によるシステム復旧
管理者がリストアする必要がなくなり、リストアウィザードを起動することにより、メールボックスサーバのデータベースをリストアできます。
データセンターの場合の例を以下に示します。
図1.1 リストアウィザード(for Exchange Server)によるリストア(データセンターでの適用例)
リストアウィザード(for Exchange Server)の利用シーン
図1.2 リストアウィザード(for Exchange Server)の利用シーン
リストアウィザード(for Exchange Server)で対処可能な利用シーンは以下の3つのケースです。
・ DAG構成でDBが全損
・ 非DAG構成でDBが破損
・ DBで論理障害発生
-1-
参考
図1.3 Exchange機能での復旧
以下のケースは、Exchangeの機能で復旧してください。
- DAG構成でアクティブのDBが破損
- DAG構成でパッシブのDBが破損
リストアウィザード(for Exchange Server)が提供するサポート範囲
リストアウィザード(for Exchange Server)では、以下のリストアが可能です。
・ リストア対象
- メールボックスデータベース(アクティブ、パッシブ)
- パブリックフォルダーデータベース
・ 復元ポイント
- ロールフォワード
障害発生直前へのリストア
- Point-in-time
バックアップ時点のリストア
リストア処理の内容
リストアウィザード(for Exchange Server)を実行すると、以下の処理が順次実行されます。
1. QuickOPCセッションの停止
2. データベースのアクティブ化 (DAG構成の場合だけ)
3. データベースコピーの削除 (DAG構成の場合だけ)
4. データベースの上書き許可
5. ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能を使った、データの高速リストア
6. データベースのマウント
1.2 動作環境
本節では、AdvancedCopy Manager for Exchange Serverの動作環境について説明します。
1.2.1 ハードウェア条件
・ 運用管理サーバ
運用管理サーバのハードウェア条件は、以下を満たしている必要があります。
- 『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」にある「ハードウェア条件」
-2-
・ 管理対象サーバ
メールボックスサーバおよびバックアップサーバのハードウェア条件は、以下をすべて満たしている必要があります。
- 『ETERNUS SF 導入ガイド』の「Storage Cruiserエージェントの動作環境」にある「ハードウェア条件」
- Exchange Serverが動作する環境
注意
サポートする装置は、AdvancedCopy ManagerおよびETERNUS VSS Hardware Providerがサポートしている装置です。詳細は、以下
を参照してください。
・ 『ETERNUS SF 導入ガイド』の「サポート装置」にある「AdvancedCopy Managerがサポートする装置」
・ 『ETERNUS VSS Hardware Providerユーザーズガイド』の「対応環境」
1.2.2 ソフトウェア条件
運用管理サーバ
運用管理サーバの基本ソフトウェア条件は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」にある「基本ソフトウェ
ア」を参照してください。
バックアップサーバ
バックアップサーバの基本ソフトウェア条件を、以下に示します。
・ Windows Server 2008 R2
・ Windows Server 2008 SP2 (x64)
・ Windows Server 2012
注意
バックアップサーバには、メールボックスサーバのExchange Serverと同じバージョンのExchange管理ツールがインストールされてい
る必要があります。
メールボックスサーバ
メールボックスサーバの基本ソフトウェア条件を、以下に示します。
・ Windows Server 2008 R2
・ Windows Server 2008 SP2 (x64)
・ Windows Server 2012
注意
- メールボックスサーバをDAG構成にする場合の基本ソフトウェア条件を以下に示します。
- Windows Server 2008 R2 Enterprise
- Windows Server 2008 Enterprise SP2 (x64)
- Windows Server 2012
- メールボックスサーバには、Exchange Server 2010 SP2、SP3、またはExchange Server 2013がインストールされている必要があ
ります。
-3-
注意
・ メールボックスサーバおよびバックアップサーバを仮想環境のゲストOSで動作させる場合は、VMwareを使用し、かつVMware Tools
をインストールする必要があります。
・ バージョン15.3以降のAdvancedCopy Managerエージェントをインストールしている環境にバージョン15.2のStorage Cruiserエージェ
ントをインストールした場合は、Storage Cruiserエージェントのインストール後にコマンドプロンプトから以下のコマンドを実行してく
ださい。
<AdvancedCopy Managerプログラムディレクトリ>\Wizard\etc\applinkINST.bat
コマンド実行後は、Storage Cruiserエージェントを再起動してください。Storage Cruiserエージェントの起動・停止方法は、『ETERNUS
SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「コマンドリファレンス」の章にある「エージェントの起動と停止」を参照してください。
1.2.3 排他ソフトウェア
排他ソフトウェアは、以下を参照してください。
・ 運用管理サーバ
『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerの動作環境」にある「排他ソフトウェア」
・ バックアップサーバおよびメールボックスサーバ
- 『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Managerエージェントの動作環境」にある「排他ソフトウェア」の“Windows環境
の場合”
- 『ETERNUS SF 導入ガイド』の「Storage Cruiserエージェントの動作環境」にある「排他ソフトウェア」の“Windows環境の場合”
1.2.4 サポート構成
本機能は、以下の構成をサポートします。
・ DAG構成(運用管理サーバ:クラスタ構成)
・ DAG構成(運用管理サーバ:非クラスタ構成)
・ DAG構成(最小構成)
・ 非DAG構成
・ 非DAG構成(最小構成)
注意
・ バックアップサーバをクラスタ運用しないこと
・ 1台のメールボックスサーバに対して複数のバックアップサーバを使用しないこと
・ 運用管理サーバ、バックアップサーバ、およびメールボックスサーバは、それぞれ専用のサーバを用意すること(併用は不可)
・ バックアップサーバとメールボックスサーバにおいて、Exchange Serverのバージョンとサービスパックを統一すること
・ AdvancedCopy Managerエージェント(メールボックスサーバ)のプラットフォームはWindowsであること
・ 1台のバックアップサーバおよびメールボックスサーバ上に複数のバージョンのExchange Serverを共存させないこと
・ Exchange Serverデータベースのバックアップを実施したデバイスのサイズや構成が変更されていないこと
詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「バックアップウィザード(for Exchange Server)によるバッ
クアップ」にある「サポート構成」を参照してください。
-4-
DAG構成(運用管理サーバ:クラスタ構成)
DAG構成で運用管理サーバがクラスタ構成で構築された環境
図1.4 DAG構成(運用管理サーバ:クラスタ構成)
DAG構成(運用管理サーバ:非クラスタ構成)
DAG構成で運用管理サーバが非クラスタ構成で構築された環境
-5-
図1.5 DAG構成(運用管理サーバ:非クラスタ構成)
DAG構成(最小構成)
DAG構成でクライアントアクセスサーバとハブトランスポートサーバを同一サーバで構築した環境
-6-
図1.6 DAG構成(最小構成)
非DAG構成
DAG構成でない環境
-7-
図1.7 非DAG構成
非DAG構成(最小構成)
DAG構成でない環境でクライアントアクセスサーバとハブトランスポートサーバを同一サーバで構築した環境
-8-
図1.8 非DAG構成(最小構成)
サーバの役割と機能概要
Exchange Serverのバックアップ・リストア運用に関するサーバの役割と説明は以下を参照してください。
サーバ種別
メールボックス
サーバ
サーバの役割
必須/オプション
メールボックスとパブリック フォル
ダーをホストするサーバです。
必須
(メールボックスデー
タベースとパブリック
フォルダーデータ
ベースを保持)
バックアップ対象のサーバであ
り、AdvancedCopy Managerエー
ジェント、Storage Cruiserエージェ
ント、およびETERNUS VSS
Hardware Providerのインストール
が必要です。
クライアントアクセ
スサーバ
POP3、IMAP4、HTTPS、
Outlook Anywhere、空き時間情
報サービス、および自動検出
サービスなどのクライアントプロト
コルをホストするサーバです。
他のサーバとの共存
以下のサーバと共存が可能
・ クライアントアクセスサーバ
・ ハブトランスポートサーバ
・ ユニファイドメッセージングサー
バ
※バックアップサーバおよび運用管
理サーバとの共存は不可
必須
(クライアントからの接
続要求の処理を担
当)
以下のサーバと共存が可能
・ メールボックスサーバ
(ただし、運用管理サーバと共存
している場合は不可)
・ クライアントアクセスサーバ
・ ハブトランスポートサーバ
・ ユニファイドメッセージングサー
バ
-9-
サーバ種別
サーバの役割
必須/オプション
他のサーバとの共存
・ 運用管理サーバ
(ただし、メールボックスサーバと
共存している場合は不可)
ハブトランスポー
トサーバ
Exchange Server組織内でメール
をルーティングするメールルー
ティングサーバです。
※デフォルトでは、DAG作成時
に自動的に監視サーバとして構
成されます(ミラーリング監視サー
バ)。
必須
(Exchange Server組
織内のメッセージ配
信処理を担当)
以下のサーバと共存が可能
・ メールボックスサーバ
(ただし、運用管理サーバと共存
している場合は不可)
・ ユニファイドメッセージングサー
バ
・ 運用管理サーバ
(ただし、メールボックスサーバと
共存している場合は不可)
エッジトランス
ポートサーバ
境界ネットワーク(DMZ)に配置さ
れ、Exchange Server組織との間
でメールをルーティングするメー
ルルーティングサーバです。
オプション
ユニファイドメッ
セージングサー
バ
構内交換機(PBX)システムを
Exchange Serverに接続するサー
バです。
オプション
不可
(DMZで動作する必要があるため、
LAN内で動作する他の役割とは共
存不可)
以下のサーバと共存が可能
・ メールボックスサーバ
(ただし、運用管理サーバと共存
している場合は不可)
・ クライアントアクセスサーバ
・ ハブトランスポートサーバ
・ ユニファイドメッセージングサー
バ
・ 運用管理サーバ
(ただし、メールボックスサーバと
共存している場合は不可)
バックアップサー
バ
Exchange Serverのオンラインバッ
クアップを行うための専用のバッ
クアップサーバです。
バックアップボリュームが接続さ
れている必要があります。
必須
(Exchange Serverの
オンラインバックアッ
プを行うための専用
のバックアップサー
バ)
不可
必須
(Exchange Serverの
オンラインバックアッ
プを行うための専用
の運用管理サーバ)
以下のサーバと共存が可能
AdvancedCopy Managerエー
ジェント、Storage Cruiserエージェ
ント、ETERNUS VSS Hardware
Provider、およびExchange管理
ツールのインストールが必要で
す。
運用管理サーバ
Exchange Serverのオンラインバッ
クアップを行うための専用の運用
管理サーバです。
ETERNUS SF
Manager(AdvancedCopy
Managerマネージャー)のインス
トールが必要です。
・ クライアントアクセスサーバ
・ ハブトランスポートサーバ
・ ユニファイドメッセージングサー
バ
※メールボックスサーバおよびバック
アップサーバとの共存は不可
- 10 -
注意
・ 同じ物理マシン内でのETERNUS SF Manager(AdvancedCopy Managerマネージャー)とAdvancedCopy Managerエージェントの共
存はサポートしていません。
・ Active Directoryを除く(注)各サーバの仮想化をサポートします。
仮想化環境のサポート範囲は、AdvancedCopy Managerのサポート範囲かつVSSHPのサポート範囲に準拠します。詳細は、表1.1
ホスト/ゲスト対応表を参照してください。
注:Active Directoryの仮想化は推奨しないため、本機能では未サポートです。
表1.1 ホスト/ゲスト対応表
エージェント
物理
仮想
Hyper-V
マネージャー
KVM
ホスト
ゲスト
ゲスト
(注2)
ホスト
ゲスト
○
○
×
○
―
×
ホスト
×
×
×
×
―
×
ゲスト
(注1)
○
○
×
○
―
×
VMware
ゲスト
○
○
×
○
―
×
KVM
ホスト
○
○
×
○
―
×
ゲスト
○
○
×
○
―
×
物理
仮想
VMware
Hyper-V
○: サポート
×: 未サポート
―: バックアップウィザード(for Exchange Server)とリストアウィザード(for Exchange Server)の対象外
注1: マネージャーはWindows Server 2008 R2およびWindows Server 2012をサポート
注2: VMware Toolsがインストールされていること
1.3 環境設定
本節では、AdvancedCopy Manager for Exchange Serverの環境設定について説明します。
1.3.1 ライセンスの登録
本オプション製品は、リストア対象のETERNUS ディスクアレイにAdvancedCopy Manager for Exchange Serverライセンスを登録するこ
とで利用可能になります。
ライセンスの登録はWebコンソールから行います。登録方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ライセンスの登録」を参照
してください。
- 11 -
第2章 運用手順
本章では、リストアウィザード(for Exchange Server)でのリストアに必要な運用手順について説明します。
リストア作業の流れを以下に示します。
2.1 事前準備
本節では、リストアウィザード(for Exchange Server)の実行に必要な事前準備について説明します。
2.1.1 リストア環境の確認
以下の条件を確認します。
・ バックアップの確認
- バックアップウィザードで生成されたバックアップ実行スクリプトによるExchangeデータベースバックアップが取得されているこ
と、または『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の以下箇所に記載されている手順でExchange
Server 2010データベースまたはExchange Server 2013データベースのバックアップが取得されていること
- 「Windows Server 2008以降の環境でのExchange Serverデータベースのバックアップとリストア」
- 「データベース可用性グループのバックアップとリストア」
- Exchangeデータベースのパスを変更した場合、その直後に新しいバックアップが作成されていること
- ESEUTIL /p(破損または損傷しているExchange データベースの修復)、ESEUTIL /d(Exchange データベースのデフラグ・圧
縮)を実行した場合、実行直後に新しいバックアップが作成されていること
・ リストアの確認
- Point-in-timeリストアの場合
- Exchangeデータベースが稼働中でないこと
(稼働中の場合は、Exchangeデータベースのディスマウントを行ってください)
- ロールフォワードリストアの場合
- 最新の完全バックアップが実行された時間よりあとに作成されたすべてのトランザクションログがあること
- 現存しているトランザクションログファイルについて、その世代番号(E0nXXXXXXXX.logの"XXXXXXXX"部分)が連続
していること
- 12 -
- Exchangeデータベースが稼働中でないこと
(稼働中の場合は、Exchangeデータベースのディスマウントを行ってください)
・ サーバ/ストレージの確認(物理障害時)
- 各装置で以下の条件が満たされていること
装置
ETERNUS ディスクアレイ
条件
以下の初期設定が実施されていること
・ RAIDグループの設定
・ ボリュームの設定
・ ホストアフィニティの設定
・ アドバンスト・コピーライセンスの登録
・ コピーテーブルサイズの設定
メールボックスサーバ
以下の初期設定が実施されていること
・ Exchange Serverの環境が設定されていること
- ファイアーウォールの設定(通信許可)
・ Exchange Server(DAG構成/非DAG構成)が正常に動作する環境が
準備されていること
・ Exchange Server(DAG構成/非DAG構成)の動作を確認できるクラ
イアント端末が準備されていること
・ ファイアーウォールの設定で、AdvancedCopy Managerに必要なポー
トが許可されていること(表2.1 デフォルトポート番号)
・ コピーセットファイルが存在すること
(『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』
の「Windows Server 2008以降の環境でのExchange Serverデータ
ベースのバックアップとリストア」の「コピーセット ファイルの作成」を
参照して確認してください。)
運用管理サーバ
ファイアーウォールの設定で、AdvancedCopy Managerに必要なポート
が許可されていること(表2.1 デフォルトポート番号)
バックアップサーバ
以下の初期設定が実施されていること
・ Exchange Serverの環境が設定されていること
- Exchange管理ツールのインストール
- ファイアーウォールの設定(通信許可)
・ フ ァ イ ア ー ウ ォ ー ル の 設 定 で 、 AdvancedCopy Manager と VSS
Hardware Providerに必要なポートが許可されていること(表2.1 デ
フォルトポート番号)
・ バックアップサーバにメタデータドキュメントが存在すること(表2.2 メ
タデータドキュメント)
・ Exchangeデータベース領域(アクティブ、パッシブ)、ログ領域(アク
ティブ、パッシブ)のパーティションが、バックアップ時と同じパーティ
ション構成になっており、かつ、NTFSでフォーマットされていること
・ リストア対象のバックアップボリュームとバックアップ先ボリュームの
組合せ設定が行われていること
- 13 -
表2.1 デフォルトポート番号
製品
マネージャー/
エージェント
ポート番号
OS
AdvancedCopy Manager
マネージャー
Windows/Solaris/Linux
1226/tcp
AdvancedCopy Manager
エージェント
Windows
1226/tcp
Storage Cruiser
マネージャー
Windows/Solaris/Linux
4917/tcp
Storage Cruiser
エージェント
Windows
4917/tcp
表2.2 メタデータドキュメント
ファイル
保存先
ライタメタデータドキュメント
<ACM環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\exchange\<アクティブ
メールボックスサーバのホスト名>\metadoc\<Exchange データベー
ス名>.wmd.xml
バックアップコンポーネントドキュ
メント
<ACM環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\exchange\<アクティブ
メールボックス サーバのホスト名>\metadoc\<Exchangeデータベー
ス名>.bcd.xml
注: 「ACM」はAdvancedCopy Managerを指します。
注意
Exchange Server 2013の場合、リストアウィザードの実行中に、リストアウィザードがMicrosoft Exchange Search Host Controllerサービス
の停止と起動を行います。Microsoft Exchange Search Host Controllerサービスが停止すると、Exchangeのインデックスの作成や検索
に影響する可能性があります。リストアウィザード(for Exchange Server)は、このサービスの停止による影響、すなわち、Exchangeの検
索への影響を考慮して実行してください。
2.1.2 リストア前の作業(テープからリストアする場合)
ストレージ障害などでテープ(二次バックアップ)からリストアする場合は、事前に以下の手順1~6の作業が必要です。
1. シャドウコピーの削除
テープからリストアする場合は、シャドウコピーを削除します。
1. アクティブメールボックスサーバにAdvancedCopy Managerユーザーでログインします。
2. コマンドプロンプトを起動します。
3. 以下のコマンドを実行します。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpshadowadm_exchange delete -dbname dbName
参考
手順3のコマンドを実行すると、以下の処理が行われます。
- バックアップサーバに存在するシャドウコピーが削除されます。
- バックアップサーバのライタメタデータドキュメントとバックアップコンポーネントドキュメントが削除されます。
2. QuickOPCセッションの停止
テープからのリストア実行前に、リストア対象のExchangeデータベースに対するQuickOPCセッションを停止します。
1. アクティブメールボックスサーバにAdvancedCopy Managerユーザーでログインします。
2. コマンドプロンプトを起動します。
- 14 -
3. 以下のコマンドを実行します。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpshadowadm_exchange stopqopc -dbname dbName
注意
QuickOPCセッションが存在しない場合は、コマンドが異常終了します。
処理を継続するために次の手順に進み、セッションの停止を確認してください。
3. QuickOPCセッション停止の確認
以下のコマンドを実行し、QuickOPCのセッションが停止していることを確認します。
QuickOPCのセッションが停止している場合は、Trk列に"----"と表示されます。
C:\>C:\Win32app\AdvancedCopyManager\bin\swsrpshadowadm_exchange status -dbname dbName
4. ディスクの初期化
バックアップ先ボリュームは読取り専用のため、解除するためにディスクの初期化を実施します。
注意
- ディスクがオフラインの場合、ディスクを初期化する前にオンラインにしてください。
- 初期化するディスクのデータはすべて消去されるため、対象を間違えないように注意してください。
1. バックアップサーバにAdvancedCopy Managerユーザーでログインします。
2. コマンドプロンプトを起動します。
3. 以下のコマンドを実行します。
C:\ >diskpart
DISKPART> select disk diskNumber
DISKPART> clean
5. パーティションの作成
初期化前と同じ構成となるようにパーティションを作成し、ドライブ文字を割り当てます。
1. バックアップサーバにAdvancedCopy Managerユーザーでログインします。
2. サーバーマネージャー画面を起動します。
3. [ディスクの管理]を選択します。
4. 対象のボリュームで右クリックして「新しいシンプルボリューム」を選択し、ウィザードに従って初期化前と同じ構成となるよう
にパーティションを作成します。
6. テープからデータをリストア
データベース領域、トランザクションログ領域のバックアップデータを元の場所(バックアップを取得したバックアップ先ボリューム)
にリストアします。
1. バックアップサーバにAdvancedCopy Managerユーザーでログインします。
2. 退避しておいたファイルを元の場所(バックアップを取得したバックアップ先ボリューム)にリストアします。
7. テープからメタデータドキュメントをリストア
メタデータドキュメントを元の場所(バックアップを取得した場所)にリストアします。
メタデータドキュメントの保存先については、表2.2 メタデータドキュメントを参照してください。
1. バックアップサーバにAdvancedCopy Managerユーザーでログインします。
2. 退避しておいたファイルを元の場所(バックアップを取得した場所)にリストアします。
- 15 -
2.2 リストアの実行(ウィザードによるリストア)
操作手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ウィザードによるExchange Serverデータベースのリストア」を参照してくださ
い。
2.3 リストア処理状態の確認
リストア処理状態の確認は、Webコンソールの処理状態ペインで行います。処理状態ペインの表示内容の詳細は、『ETERNUS SF Web
コンソール説明書』の「処理状態ペイン」を参照してください。
リストアウィザード(for Exchange Server)でリストアを実行すると、以下の情報が処理状態ペインに表示されます。
表2.3 リストア処理実行中の表示内容
項目名
表示内容
アクション
Restore Wizard for Exchange Server
状態
Executing
結果
-
表2.4 リストア処理終了の表示内容
項目名
表示内容
アクション
Restore Wizard for Exchange Server
状態
Completed
結果
正常時
Success
異常時
Failed
2.4 復旧確認
リストアウィザード(for Exchange Server)によるリストア完了後、Exchangeデータベースが正しく復旧されたことを確認します。
DAG構成の場合は、OPCの物理コピー完了後、パッシブデータベースのコピー作成を行います。
ポイント
パッシブデータベースのコピー作成処理は、ネットワーク経由でコピーされるため、ネットワークやサーバに長時間の負荷がかかること
が予想されます。したがって、休日や夜間など、業務への影響が小さい時間帯に実施することを推奨します。
- 16 -
第3章 運用保守
本章では、AdvancedCopy Manager for Exchange Serverの運用保守について説明します。
あわせて、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「運用保守」も参照ください。
3.1 調査資料の採取
リストアウィザード(for Exchange Server) 操作時にエラーが発生した場合は、障害調査に必要な資料を採取して、当社技術員に連絡
してください。保守資料の採取方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)』の「保守資料の採取方法」
を参照してください。
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