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データセンタ・企業ネットワーク向け 次世代型高速伝送システム
データセンタ・企業ネットワーク向け 次世代型高速伝送システム CAT6A 配線システムによる使用スペース削減・電力効率化・熱対策 www.panduit.co.jp WW-CPWP-06, Rev.0, 12/2008 ©2008 PANDUIT Corp. All rights reserved. 1 Next-Generation Category 6A UTP Cabling System Delivers Improved 10 Gb/s Performance, Reliability PANDUITは配線技術の研究に取り組み続け、市場へ総合的なネットワークソリューションを提供しています。本書ではPANDUITの最新技術である TIA/EIAおよびISOの10Gb/s性能基準を上回る細径CAT6A ツイストペアケーブルについて紹介しています。 はじめに CAT6A配線システムの普及は、データセンタのサーバ仮想化やI/O統合、並列処理およびバックボーンリンクアプリケー ションの集約などをサポートする企業の物理インフラが10Gb/sを可能とするにつれ、急速に増加しています。CAT6Aケー ブルの使用が増加する一方で、CAT6A配線システム市場への受け入れの妨げとなる問題点も残されています。 問題点の一例として、太径で重いケーブルによる管理の難しさやエアーフローへの制限、重みによるインフラへの負担等が 挙げられます。また、ユーザはCAT6A配線システムに対して、規格値以上のエイリアンクロストーク性能を有しているのか、 サポート可能なリンク長はどの程度なのか、CAT5EやCAT6ケーブルとの混在は可能なのか、PoEアプリケーションはサポ ート可能なのか、といった疑問を抱いています。 このホワイトペーパーでは、PANDUIT 最新の次世代 TX6A™ 10GIG™ CAT6A 配線システムに用いられているマトリクス テープの技術や、革新的なチャネル性能に対応したコネクタの補正技術について触れます。 次世代 TX6A™ 10GIG™ CAT6A 配線システムは、上述の懸念事項に対して以下のように取り組んでいます。 ・ 性能の強化:全ての CAT6A 要求事項に対して大幅なマージンを提供し、エイリアンクロストーク性能も改良されて います。これらの改良によりエイリアンクロストーク試験の負担を取り除き、10Gb/s 性能基準に達していることを証明 しています。 ・ データセンタへの柔軟性強化:チャネル(100m)およびパーマネントリンク(3m)の両方をサポートしています。また CAT5E や CAT6 ケーブルとの混在も可能であると同時に、1000BASE-T から 10GBASE-T アプリケーションへの 移行も可能です。 ・ 設置面積の節約および熱管理の改良:細径かつ軽量なケーブルにより、スペースを有効活用することが可能となり、 ラックやキャビネット間のエアーフローを確保できます。さらに PoE アプリケーションにも対応可能です。 UTPによる10Gb/s 性能達成への挑戦 TIA/EIA-568-B.2-10およびISO 11801では10GBASE-T伝送をサポートするケーブルとして、CAT6Aが定義されています。 10GBASE-T指針へ準拠しやすいよう、規格団体はケーブル外径の許容範囲をCAT6が6.35mmであったのに対し、 CAT6Aは9mmまで引き上げました。当初各メーカーはこのケーブル外径の許容範囲拡大を利用し、ツイストペアやフィラー、 ケーブル外被の厚みを増加し、エイリアンクロストークといったケーブル間のノイズ防止に最大限に活用しました。しかし、 結果として、ケーブル径が太くなったことによる施工および管理の問題に直面することとなりました。 10GBASE-Tへの準拠の問題点として高帯域の仕様適合が挙げられます。IEEE 802.3an規格では、10Gb/sのデータ転送 に使用可能な帯域幅は400MHz以上と定義されています。サーバやスイッチなどのコンピュータ関連機器メーカーは、半導 体チップにデジタル信号処理(DSP)技術を用いてPSNEXTやPSFEXT、反射減衰量といったノイズを抑えることでこの 帯域幅のレベルに達しています。しかし、このノイズフィルタリング技術はスイッチやサーバ内で電子機器を作動させる際に 電力を必要とし、電力費および冷却費用を押し上げる結果となります。 様々な構造のCAT6Aケーブルが市場に現れ、ケーブルの管理やシステム仕様の課題に取り組んできました。しかし、 CAT6Aケーブルを細くした結果、電気性能が劣り、エイリアンクロストークにおいては、ほとんどマージンが無い状態で配線 システムを導入する結果となっています。つまりCAT6Aソリューションにおいての課題は、ケーブルの外径を細くした上で 規格に準拠することであるといえます。 WW-CPWP-06, Rev.0, 12/2008 ©2008 PANDUIT Corp. All rights reserved. 2 Next-Generation Category 6A UTP Cabling System Delivers Improved 10 Gb/s Performance, Reliability PANDUIT次世代CAT6A 配線システム TX6A™ 10GIG™ 配線システムは、革新的なケーブル構造および高度なコネクタ技術を採用しており、高いエイリアンクロ ストーク性能を維持したまま、ケーブル経路における収容量の3割向上を実現しました。PANDUITはCAT6A ケーブルに 特許審議中の革新的な技術を採用しており、エイリアンクロストークの要求値を満たす細径のケーブル、SNR(信号対ノイ ズ比)やチャネル帯域幅に関するシステム構造の強化の必要性に取り組んできました。 End-to-Endシステムは、長距離および短距離双方におけるチャネル長のサポート、データセンタアプリケーションの最高 密度の要求値への適合、PoEアプリケーション内での動作、および他のケーブルとの混在を可能にするために設計され ました。この技術において、ケーブル外被のすぐ下に巻かれている金属テープ(マトリクステープ)が主要な役割を果たして います(図1参照)。このマトリクステープの技術により、隣接したケーブル間の電気・電磁結合を抑え、CAT6A ケーブルの 断面積の約20%縮小を可能にしました。さらに、マトリクステープの下にある保護フィルムがケーブルの減衰性能を向上さ せ、ツイストペアとテープ間の結合を最小限に抑えることができます。 図 1. PANDUIT™ TX6A™ CAT6A ケーブル End-to-End TX6A™ CAT6Aシステムの一環として、特許技術であるコモンモード阻止(CMR)およびインピーダンス整合を 用いてノイズを軽減する、次世代型CAT6Aコネクタも開発しました。このコネクタにはフォイル技術が採用されており、 優れたエイリアンクロストーク性能を発揮し、最高密度の施工が可能です(図2参照)。 マトリクステープの技術はCAT6A 撚り線パッチコードにも組み込まれており、エイリアンクロストークや信号減衰性能に対 し、優れた性能を発揮します。この特性により23AWGのCAT6A パッチコードでも柔軟性、収容量が向上し、 容易な配 線を可能にしています。 このシステムにより、高密度環境(1RUあたり48ポート)においても最先端のチャネル性能を実現することができます。 そしてチャネルマージンの向上により、優れたチャネル帯域幅性能を有し(図3参照)、SNRの改善やノイズフィルタに 用いるデジタル信号処理(DSP)技術の使用軽減につながります。これによりサーバやスイッチの使用する電力が軽減し、 電力効率およびシステム全体の費用節減につながる結果となります。 特 許 申 請 中 の Flex Technology によりノイズ を消去し、性能を最適化 プリント基板(PCB)の 高度な機能補正により 平衡性およびクロストーク 性能が向上 図2. 特許申請中の Enhanced Giga-TX ターミネーションキャップ:撚り戻し を最小限にし、高性能を実現 フォイル遮断により エイリアンクロス トークを抑制 TX6A™ CAT6Aコネクタ:高周波(>300MHz)での高性能供給により、最高密度アプリケーションに おいて10Gb/sチャネル性能を確実に実現 WW-CPWP-06, Rev.0, 12/2008 ©2008 PANDUIT Corp. All rights reserved. 3 Next-Generation Category 6A UTP Cabling System Delivers Improved 10 Gb/s Performance, Reliability チャネルエイリアンクロストーク性能の最新動向 10GBASE-T配線システムにおいて最も重要な要求条件は、エイリアンクロストーク特性(PSAACRF※1及びPSANEXT※2) です。規格要求値を上回るPSAACRFおよびPSANEXTのマージンによって、CAT6A配線システムの有効性が測定され ます。チャネル長全体のエイリアンクロストーク測定において、PSAACRFおよびPSANEXTは双方とも非常に重要な項目 です。 ※1 PSAACRF:遠端で測定される、隣接チャネルからの漏話の電力和と妨害されるペアの挿入損失との間のデシベル差 ※2 PSANEXT:近端で測定される、隣接チャネルからの漏話の電力和 DSP技術はケーブル内で生じたノイズ源を大幅に消去し、配線システムの内部帯域幅を最大化する点では効果的な技術 と言えます。しかし、PSAACRFおよびPSANEXTは、隣接するケーブルの信号結合に起因して生じたノイズ源です。 DSPは、エイリアンクロストークなどの外来ノイズに対して限られた効果しか期待できません。 Channel PSACR PSNEXT and IL, dB 100 90 PSNEXT (Pairs 1 and 2) 80 PSNEXT (Pairs 3 and 6) 70 PSNEXT (Pairs 4 and 5) 60 PSNEXT (Pairs 7 and 8) 50 Insertion Loss (Pairs 1 and 2) 40 30 Insertion Loss (Pairs 3 and 6) 20 Insertion Loss (Pairs 4 and 5) 10 Insertion Loss (Pairs 7 and 8) 0 0 100 200 300 400 500 Frequency, MHz 図 3. TX6A™ CAT6A システム:10GBASE-T の規格値を約 200MHz 上回るチャネル帯域幅を実現 ケーブル外被のすぐ下に巻かれているマトリクステープ、およびコネクタ性能により、TX6A™ 10GIG™ 配線システムは、 従来の UTP ソリューションより優れたエイリアンクロストーク特性(PSANEXT および PSAACRF)を実現しています (図 4 参照)。これらの特徴により、シールド配線ソリューションに近い性能を、費用や時間を費やさず 10Gb/s チャネルの 展開 が可能となります。 10Gb/s のフィールドにおける性能試験は、複雑かつ時間を要するため、十分な PSANEXT および PSAACRF のヘッド ルームの確保が重要となります。例えば 6 Around 1 の測定において、被測定リンク(4 ペア)に対して測定リンク(4 ペア× 6 本)の Pair to Pair クロストーク測定は 96 通り(4 ペア×4 ペア×6 本)あり、PSANEXT および PSAACRF を算出する のに約 15 分費やします。その結果、24 本の被測定リンクの場合、23 本の測定リンク全てに対してエイリアンクロストークを 測定するのに、少なくとも 60 分費やすため、24 ポートのパッチパネル全てを試験するには約 24 時間費やすことになり ます。 また、試験するケーブルを正確に識別するために時間を費やすことにより、余分な人件費も発生します。たとえラベルにより 正確に識別されていても、複数あるケーブルの中から試験対象となるケーブルを特定するのは余計な時間を費やします。 またラベル識別が正確に行われていないと、人為的ミスにつながる可能性があります。何百、何千リンクから成る成端の 場合、各束全てのケーブルを試験するには時間的にも予算的にも大きな負担となります。 WW-CPWP-06, Rev.0, 12/2008 ©2008 PANDUIT Corp. All rights reserved. 4 Next-Generation Category 6A UTP Cabling System Delivers Improved 10 Gb/s Performance, Reliability Channel PSAACRF Channel PSANEXT 0 0 -10 -10 -20 -20 -30 TIA / ISO Limit Pairs 1 and 2 -40 -50 Pairs 3 and 6 -60 Pairs 4 and 5 -70 Pairs 7 and 8 PSAACRF, dB PSANEXT, dB -30 TIA / ISO Limit Pairs 1 and 2 -40 -50 Pairs 3 and 6 -60 Pairs 4 and 5 -70 Pairs 7 and 8 -80 -80 -90 -90 0 100 200 300 400 500 Frequency, MHz 0 100 200 300 400 500 Frequency, MHz 図 4. 10GBASE-T で要求されている PSANEXT および PSAACRF 値を超えるマージンを実現 PANDUIT の次世代 TX6A™ 10GIG™ 配線システムのさらなる主要な性能効果として、位相※1 の影響を受けない ケーブ ルのデザインが挙げられます。多くの CAT6A UTP ケーブル敷設では、ケーブル束やトレー内における隣接ケーブル 配 置のわずかな変化により、エイリアンクロストーク性能が変化してしまします。このような位相は、例えケーブルが僅か 2cm 程度曲がった場合でも影響が顕著になり、データセンタ内の MAC(移動・追加・変更)に伴いエイリアンクロストークが変化 する原因となります。しかし、PANDUIT 次世代 CAT6A ケーブルに採用されている保護フィルムやマトリクステープによりケ ーブルを位相影響から保護し、ケーブル間の信号結合を大幅に削減しシステム性能への位相の影響を排除します。 ※1 位相:電波や電流が発生する周期的な波形のうち、同じ地点に相当する個所を測った位置や状態のこと 電磁気耐性および放射性能の改善 電磁ノイズによる信号干渉はDSP技術では補えないため、エイリアンクロストークと同様、課題となっています。ケーブル 配線システムにおいて、一般的に配線システムのバランス(ディファレンシャル・モードからコモン・モード、あるいはその逆) とシステム内のコモン・モードエネルギーの量(吸収または放射可能な状態)の2つのパラメータが電磁性能をコントロール しています。これらのパラメータの重要性は、使用しているCAT6Aケーブルとコネクタの構造に依存します。 PANDUITの次世代CAT6Aケーブルのマトリクステープ技術は、テープに取り付けられている不連続の金属がケーブル から生じる電磁ノイズを減衰させます。テープの金属は連続性がないため、機器や端末に影響を及ぼすことはありません。 それ故、標準のUTPケーブルと同程度の電磁波干渉を防ぐことができます。PANDUITの次世代CAT6Aケーブルは、既存 のシールドケーブル(F/UTP)と同様の性能を持っていることが試験結果からも分かります(図5参照)。 図5. TX6A™ CAT6Aケーブル :既存のCAT6Aおよびシールド(F/UTP)ケーブルと比較した場合、電磁環境耐性(EMI)が向上 WW-CPWP-06, Rev.0, 12/2008 ©2008 PANDUIT Corp. All rights reserved. 5 Next-Generation Category 6A UTP Cabling System Delivers Improved 10 Gb/s Performance, Reliability 電気性能以上の効果 PANDUIT TX6A™ 10GIG™ 配線システムは、優れた電気性能を実現する CAT6A 配線システムのみならず、電力効率 を最大化する事が可能です。特に、細いケーブルは収容本数を最適化し、熱効率を良くする上、頑丈なケーブル構造により PoE アプリケーションの導入が可能な使用温度を確保しています(表 1 参照)。 CAT6A UTP(1st Gen) 8.38mm 7.6 CAT6A STP 7.75mm 6.6 CAT6A(2nd Gen) 7.49mm 6.6 586 678 738 良 優 優 接地要求 なし あり なし 最大使用温度 60℃ 60℃ 75℃ ¥¥ ¥¥¥ ¥¥ パラメータ ケーブル外径* ケーブル重量(kg/100m) ケーブル収容本数 (収容率40%の場合)** ヘッドルーム/マージン 総施工費 *プレナムの場合、 ** 53cm x 15cmのケーブルトレー使用時 表1. ツイストペア配線ソリューションの概要(10 Gb/s アプリケーション) ケーブル収容本数の最適化 CAT6A 配線システム導入時の懸念事項として、ケーブル全体の外径が挙げられます。従来の CAT6A ケーブルは径が 太いため、配線や管理が困難です。厚みのあるケーブル構造により、ケーブル経路を占拠し、既存のケーブルトレーや 経路では径の太いケーブルを収容しきれない可能性があります。また、太径ケーブルの束を配線することで、密集したケー ブルが空気の流れを制限し、機器を搭載しているキャビネット等へのエアーフローに深刻な影響を及ぼし、スイッチの信頼 性や設備の稼働時間に影響を及ぼします。 PANDUIT TX6A™ 10GIG™配線システムを導入することで、細径ケーブルの活用により電気性能に影響を与えず、デー タセンタ全体のスペースを有効活用できます。丸型の細径ケーブルは収容本数を 30%改善し、キャビネットやトレーの垂直 配線から経路間への柔軟性や拡張性を増大させます。 径が細くなったことで、TX6A™ 10GIG™ ケーブルは従来の CAT6A システムに比べてより早く、簡単に施工することが できます。またケーブル重量も 12%以上軽減されたことで配線インフラの機器への負担が減り、機器のダメージによる ダウンタイムのリスクが減少されます。さらにデータセンタ全体の床下配線経路やキャビネット内のスペースを効率的に 利用することで、貴重な設備資源を最大限に活用でき、エアーフローの最適化につながります。 例えば、サーバキャビネット内やネットワーク機器後方の排気経路を容易に確保することができ、エアーフローを最大限に 供給し、機器の冷却効率をさらに高めることができます。また、スイッチへのエアーフローも確保した上で、スイッチ付近に 配置された大量のケーブルをさらに容易に配線・管理することができます。パッチ接続環境では、アングル型高密度モジュ ラーパッチパネルや垂直ケーブル管理パネルを用いて多数の 10Gb/s リンクを配置・管理することでスペースの節約に つながります。このような環境下で活用することで、さらなるエネルギー効率化や施工時間、管理時間の短縮、全体的な 運用費の削減につながります。 また、今後 CAT5E、CAT6 および従来の CAT6A システムと一緒に次世代 CAT6A ソリューションを導入する機会が多く なると思います。この際、同じ経路や配管等に様々なタイプのケーブルが混在することに対する懸念が課題となります。 しかし、PANDUIT の TX6A™ 10GIG™ 配線システムは、異なるケーブル間の信号結合の影響を軽減するケーブル構造 を採用しているため、この懸念事項を最小限に抑えることができます。特に、マトリクステープに取り付けられている不連続 の金属が、TX6A™ケーブルからの結合エネルギー放出を防ぎ、隣接するケーブルの性能への影響から保護します。 最後に、この配線システムは規格に基づく 10Gb/s エイリアンクロストーク性能レベルを大幅に超えているため、エイリアン クロストークやケーブルへの位相影響の軽減するために、どのように CAT6A ケーブルを敷設するか考慮したり、グラン ディング要求のあるシールド配線システムを選択したりする必要がありません。このようなことを気にせず、ケーブルを整然 と配線できるため、ケーブル経路のスペースを有効活用できます。 WW-CPWP-06, Rev.0, 12/2008 ©2008 PANDUIT Corp. All rights reserved. 6 Next-Generation Category 6A UTP Cabling System Delivers Improved 10 Gb/s Performance, Reliability 次世代CAT6A配線システム -PoEアプリケーション IT 業界では、省電力イーサネット機器への電力供給のため、企業ネットワークへの Power Over Ethernet (PoE)導入が 増加しています。ツイストペアケーブルを通して DC 電源を供給できる PoE 機能により、各機器へ電力を供給する必要性、 およびそれに関連するコストを軽減することができます。VoIP Phone やワイヤレスアクセスポイント、監視カメラといった アプリケーションにとっては電源供給が困難な場所に設置されるケースもある為、非常に有益です。 ケーブルの外径が細くなったこと、およびマトリクステープの採用により、ケーブル(導線から外被まで)の耐熱性は低くなり ました。耐熱性が低くなった結果、放熱性能が向上し、ケーブル内および外被の温度上昇が抑えられ、ケーブルの温度 管理が重要な高出力 PoE アプリケーションの使用に有利となります。 また、このケーブルは 75℃まで耐えられる外被材質を採用しています。この材質はマトリクステープと組み合わせて使用 することで PoE アプリケーションにとって重要な効果があります。第一に配線システムを経由してより多くの電力を供給でき ます。第二に、温度上昇を抑えることで、無駄のない電力供給が可能となり、出力レベルを最大限維持できます。 TX6A™ 10GIG™ 配線システムの耐用温度上昇により、電動ネットワークカメラや電動ドアストライク、近接センサー、電 動ドアロック等、作動に最大 25W を必要とするセキュリティ装置の導入も可能となりました。 結論 マトリクステープ技術およびコネクタの補正技術を用いたPANDUITの次世代TX6A™ 10GIG™ 配線システムは、革 命的なチャネル性能を有しています。このケーブル構造は性能を落とすことなく、細径・丸型CAT6Aケーブルの実現を 可能にしました。 この新たなTX6A™ 10GIG™ 配線システムは以下のような特徴があり、10GBASE-T配線システムの所有コストを大 幅に削減することができます。 z 優れた帯域幅性能による半導体チップへのDSPの電力条件を低減 z 大幅なヘッドルームマージンにより、現地におけるエイリアンクロストーク試験の排除 z ケーブルの外径が細くなったことでエアーフローが向上し、エネルギー効率が改善 z PoEアプリケーションの導入が可能 z CAT5EやCAT6ケーブルとの混在や隣接するケーブルの金属面への干渉の排除により設計の柔軟性が向上 TX6A™ 10GIG™ 配線システムは、ダウンタイムの減少や運用コストの効率化を実現し、最終的に企業にとってリス ク・マネジメントの向上へとつながります。この配線システムはミッションクリティカルなデータセンタや企業内アプリケー ションに最適です。信頼性、拡張性のあるソリューションによりネットワーク可用性の増大、リスクの軽減、電力 消費 の最小化が実現可能となります。 PANDUITの理念 PANDUIT は、優れた品質のネットワークおよびエレクトリカル製品の提供を通じて、お客様のインフラの構築を支援し、 ビジネスの成功に貢献することを目指しています。 PANDUIT では、50 年以上にわたって、常にお客様のニーズに向き合い、それにお応えするべく製品やソリューションの 開発・提供を行ってきました。グローバル売上高の 9%を研究開発に投資するなど、高い技術力に裏打ちされた確かな品質 の製品を、グローバルで一貫した供給体制およびサポート体制によりタイムリーにお届けすることで、お客様がビジネスを 行う上でのインフラの構築を支援しています。 PANDUIT は、最高の品質の製品・サービスを提供することで、お客様およびパートナー企業のビジネスにおける成功に 貢献することを目指しています。 WW-CPWP-06, Rev.0, 12/2008 ©2008 PANDUIT Corp. All rights reserved. 7 【TX6A™ 10GIG™ Category6A Solution 製品一覧】 TX6A™ 10GIG™ カテゴリ 6A UTP ケーブル 部品番号 明細 色 数量 PUC6A04BU-J カテゴリ 6A UTP ケーブル(CM) 青 1巻 PUL6A04WH-J カテゴリ 6A UTP ケーブル(LSZH) 白 1巻 ※1 巻=305m TX6A™ 10GIG™ カテゴリ 6A モジュラージャック ■モジュラージャック 部品番号 CJ6X88TG□□ CJ6X88TG□□-24 明細 数量 カテゴリ 6A 対応モジュラージャック 1 24 カテゴリ 6A 対応モジュラージャック(24 個入) カテゴリ 6A 対応シャッター付き CJD6X88TG□□ 1 モジュラージャック ※部品番号□□に下記の中から色コードを選んでください。 IW(オフホワイト) IG(ライトグレー) EI(アイボリー) BL(黒) WH(白) RD(赤) OR(オレンジ) YL(黄) GR(緑) BU(青) VL(紫) CJ6X88TGIW EGJT ■成端工具 部品番号 明細 数量 EGJT カテゴリ 6A 対応モジュラージャック成端工具 1 TGJT カテゴリ 6A 対応モジュラージャック成端工具(ピストル型) 1 TGJT TX6A™ 10GIG™ カテゴリ 6A UTP パッチコード 部品番号 UTP6A■■M□□ 明細 数量 カテゴリ 6A UTP パッチコード T568B 配線 1 ※部品番号■■に下記の中からケーブル長を選んでご注文ください。 1・1.5・2・2.5・3・4・5・6・7・8・9・10・15・20・25・30・35・40(m) ※部品番号□□に下記の中から色コードを選んでご注文ください。 (□□が無い場合はオフホワイト) RD(赤) YL(黄) BL(黒) BU(青) GR(緑) OR(オレンジ) VL(紫) MINI-COM™ フラッシュマウントモジュラーパッチパネル枠 部品番号 明細 ラック ユニット数 数量 CPP24FMWBLY 24 ポートパッチパネル 1U 1 CPP48FMWBLY 48 ポートパッチパネル 2U 1 CPPA24FMWBLY アングル型 24 ポートパッチパネル 1U 1 CPPA48FMWBLY アングル型 48 ポートパッチパネル 2U 1 CPP24FMWBLY CPPA24FMWBLY DP6A™ 10GIG™ カテゴリ 6A 打ち込みタイプパッチパネル 部品番号 明細 ラック ユニット数 数量 DP246X88TGY 24 ポートパッチパネル 1U 1 DP486X88TGY 48 ポートパッチパネル 2U 1 DPA246X88TGY アングル型 24 ポートパッチパネル 1U 1 DPA486X88TGY アングル型 48 ポートパッチパネル 2U 1 PDT110 1 心用打ち込み工具 WW-CPWP-06, Rev.0, 12/2008 ©2008 PANDUIT Corp. All rights reserved. DP246X88TGY DPA246X88TGY PDT110 8