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LASERplus2011-HandBook-v1.2

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LASERplus2011-HandBook-v1.2
LASER plus 2011 ハンドブック
Ver. 1.2
LASER 実行委員会
2011 年 10 月 17 日改訂
一般社団法人 宇宙エレベーター協会
http://www.jsea.jp/ LASER 実行委員会( [email protected] )
〒106-0032 東京都港区六本木 3-1-27 梅原ビル 1-2F
1
はじめに
本書は、レゴ®ブロック 宇宙エレベーター クライマーレース(LASER)を開催するにあたり、フィロソフィーおよ
び開催趣旨を十分反映したものとすること、また、競技を円滑に運営することを目的として、LASER 実行委員
会が定めるものです。
本書内容は開催状況により変更される場合があります。利用者は実行委員会から案内される最新のものを入
手し、ご利用願います。
目次
1. LASER について
2. LASER plus 2011 開催概要
3. 開催までの流れ
4. チームに関する規定
5. 安全に参加いただくために
6. 準備と競技概要
7. 競技進行とレギュレーション
8. 審査、評価、表彰
9. LASER の停止、中止について
10. 雑則、その他
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1. LASER について
1-1. 名称
正式名称「レゴ®ブロック 宇宙エレベーター クライマーレース」
英語名称「LEGO® bricks Activity and Space Elevator Race」
略 称
「LASER」(レーザーと読みます)
1-2. フィロソフィー(背景、概要、考え方)
新しい宇宙輸送機関「宇宙エレベーター」。従来、欧米では大型のクライマーモデル(注)の構想、製作にあた
りレゴ®ブロックなどを使ったミニチュアモデルを試作して実験、検証をしてきました。
LASER は宇宙エレベーターのコンセプトの普及と啓発活動の一環として小中学生から一般の方々までを対
象とし、教育向けレゴ®ブロックで自作したクライマーで垂直トラックを上昇させスピードなどを競うレースで、
皆様に「ものづくり」の楽しさを伝えるとともに、宇宙エレベーターについて学べる機会を競技会という形で提
供しています。 (注.「クライマー」 宇宙エレベーターの人や物を搬送する昇降装置)
1-3. LASER 実行委員会
LASER 実行委員会(以下実行委員会)が中心となって LASER を主催します。
「実行委員長」 実行委員会の長。催事の総括を担当します。
「競技委員長」 実行委員会競技担当の長。競技運営の総括を担当します。
「実行委員」
実行委員会に属し、催事運営を担当します。
「会場係員」
LASER 開催当日の会場運営を担当します。
実行委員長以下のメンバーを総称して「スタッフ」と呼びます。
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2. LASER plus 2011 開催概要
今回の LASER plus 2011 開催概要についてご案内します。
2-1. 開催概要
名称: 「レゴ®ブロック 宇宙エレベーター クライマーレース 2011@アゴラ」
略称: 「LASER plus 2011」
日時: 2011 年 11 月 20 日(日) 10:00~17:00
会場:東京都立産業技術研究センター 中 2F イノベーションハブ(東京都江東区青海)
内容: LASER 競技会(SE キットクラス、スタンダードクラス)、宇宙エレベーター解説、展示
*LASER plus 2011 は(独)科学技術振興機構主催によるサイエンスアゴラ 2011 出展催事です。
2-2. 主催・協賛・協力
主催: 一般社団法人 宇宙エレベーター協会
協賛: レゴ エデュケーション、(株)ナリカ
協力: 日本大学理工学部
2-2. 会場アクセス
東京都立産業技術研究センター(東京都江東区青海 2-4-10 URL http://www.iri-tokyo.jp/ )
新交通ゆりかもめ「テレコムセンター駅」下車、徒歩 4 分
東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」下車、徒歩 15 分
*近隣に大型駐車場(有料)がございますが当日は混雑が予想されます。公共交通機関をご利用ください。
会場(イノベーションハブ)へは、
1F エントランスホール階段より
あがって下さい。
会場
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3. 開催までの流れ
LASER は以下の活動を通して一回の催事と考えます。各活動の概略を流れに沿って説明します。
3-1. 開催告知
実行委員会が LASER の開催を告知します。
3-2. 参加チーム募集
実行委員会が、LASER 参加を希望するチームを募集します。募集開始は開催告知にて案内されます。
3-3. 応募
実行委員会が申込方法を宇宙エレベーター協会ホームページ(http://jsea.jp)に掲載します。参加希望チー
ムは応募締め切り日までに所定の申込書を使って応募してください。また今回は「SE キットクラス」と「スタン
ダードクラス」を設置しましたので出場するクラスを忘れずに記載してください。
3-4. 応募書類審査、通知
チームから提出された応募書類を基に、実行委員会が採択チームを決定します。審査結果を基に応募チー
ムへ採否を通知します。
3-5. LASER 開催
参加チームは会場にある所定の場所、時間に集合して受付をし、LASER に参加します。また参加終了後に
は実行委員会から借りたものがあれば必ず返却し、片付けなど実行委員会が必要と認める場合においては、
適宜活動にご協力お願いします。(開催中はスタッフの指示に従ってくださいますよう、お願いします。)
また、競技の進行により、受付時間や休憩時間を変更する場合があります。
4. チームに関する規定
実行委員会によって採択された競技参加チームは以下のように構成され、その名称によって進入可能エリ
アや作業制限が決まります。参加者は遵守願います。
「チーム」
競技に参加する個人、または複数名で構成される団体を指します
「メンバー」
4 名以下。チームを構成する人。<パドック><競技フィールド>に入ることができます。
「リーダー」
1名。メンバーから選ばれたチームの長です。実行委員会との連絡係となります。
「パイロット」 1 名。クルーから選ばれ<競技フィールド>内でクライマーの操縦者です。
*保護者、教員などもチームに所属できますが、原則として直接競技に携わることはできません。但し、人数
その他の事情により補助が必要だと判断した場合は、相談の上認める場合があります。
*「メンバー」に 5 名以上登録される場合は別途お問合せください。会場各エリアへの進入人数制限などは
事前通知や当日のスタッフの指示に従ってください。
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5. 安全に参加いただくために
競技参加者、見学者、スタッフを含め来場される全員が安全かつ円滑に参加できることは LASER の最重要
テーマのひとつです。競技参加者は以下の点に留意して準備、参加をして下さい。
*クライマー等が競技中に破損落下しない様に製作し、事前に十分なテストを行うこと。
*会場に危険物を持ち込まないこと。
*持ち込んだ荷物など整理整頓に努め、貴重品は携行し自分自身で管理すること。
*競技フィールド内の規定のエリアでは安全具(安全メガネ、ヘルメット)を装着すること。
(安全具は特に指定はありませんが、公に視認性、耐衝撃性が認められていること。)
*本ハンドブックのルールを守り、会場内ではスタッフの指示に従うこと。
*ケガや物品の破損などトラブルが発生した場合は速やかに最寄りのスタッフに報告すること。
6. 準備と競技概要
6-1. 準備と持ち物
競技を円滑に進行するため、事前に以下の準備を整え指定時間に会場の競技受付にお越しください。
・持参物:メンバー人数分のヘルメット、パイロットの安全メガネ、バッテリー、クライマー、予備パーツ。
*競技会で使う電池および充電設備の提供はありません。予備を含め各自で用意し、持参してください。
・プレゼンテーション:競技フィールドで各チーム担当者からチームの紹介とクライマーの工夫したポイントを
2 分以内で説明して下さい。*プロジェクタ設備はありません。ポスターや実機でプレゼンしてください。
・事前テスト:競技に使用するクライマーは事前に十分なテストをして動作や安全を確認してください。
会場に昇降テストエリアを設けますが十分に用意できません。利用の際はスタッフ指示に従ってください。
6-2. 競技会プログラム
(参加チーム数や当日の進行により変更される場合があります。最新の情報を取得してください。)
10:00-10:30 開場・競技参加受付(スタンダードクラス)
10:30-10:45 スタンダードクラス競技会開会式(注意喚起、競技準備確認)
10:45-13:00 スタンダードクラス 競技会
13:00-13:30 スタンダードクラス 表彰式、閉会式、解散
13:30-14:00 競技参加受付(SE キットクラス)
14:00-14:15 SE キットクラス競技会開会式(注意喚起、競技準備確認)
14:15-16:30 SE キットクラス 競技会
16:30-17:00 SE キットクラス 表彰式、閉会式、解散
*指定された休憩時間を設けませんので適宜お取りください。
*各チームの参加者は指定の時間に来場し競技受付所にて受付を済ませ、プログラムなどを受け取ります。
案内されるパドックでクライマーの調整、競技準備をしながら待機してください。
*参加競技クラスにより受付・競技時間が異なりますのでご注意ください。
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6-3. 会場概要
LASER の会場は次のように区分けされ、各エリアへ入るには「4 項 チームに関する規定」)で定められた人
しか進入できません。ただし特例としてスタッフの指示を受け許可エリア以外へ進入することができます。
注:本図は会場概要を表すイメージ図です。実際の会場レイアウトとは異なります。
(1) パドックエリア
競技参加チームの作業エリアです。「パドック」と呼ばれる各チームに与えられたスペースでクライマーの
調整など作業をすることができます。<メンバー>のみ入ることができます。
(2) 見学エリア
競技観戦、見学エリアです。一般来場者を含めすべての人が入ることができます。
(3) スタッフエリア
LSEAR スタッフのエリアです。本部、受付などが設置されます。
(4) 競技フィールド
LASER 競技エリアです。ここでクライマーレースを行います。<メンバー>のみ入ることができます。
クライマー昇降中の競技フィールドは危険度により「レッドゾーン」と「イエローゾーン」に区分けされます。
(4-1) 「レッドゾーン」 昇降中は<パイロット>のみ入ることができます。(要ヘルメット、安全メガネ装着)
(4-2) 「イエローゾーン」 <メンバー>のみ入ることができます。(要ヘルメット装着)
(4-3) 「バーチカルトラック」
競技フィールド内のクライマーが昇降するベルト状の競技レーンをバーチカルトラックと呼びます。
競技クラスによりその仕様が異なります。
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姿勢:天吊り垂直トラック(上部固定、下部フリー)
張力:約 500g(初期張力、ベルト自重除く。
イメージ図
下端にウェイトをぶら下げます)
*テザー(クライマーが昇降するベルト)について
長さ:約 4m(スタートマークからゴールマークまで)
材質:ポリエステル製ベルト(幅 25mm 厚さ約 1mm)
色:白色
約 4m
7. 競技進行とレギュレーション
7-1. 競技全般(各クラス共通事項)
7-1-1. 競技進行
・事前の申し込みにより、競技会は「SE キットクラス」と「スタンダードクラス」に分かれて開催されます。
*各クラスでレギュレーションが大きく異なるので、ご注意ください。
・競技順は当日、会場で発表します。競技時間が近付いたらスタッフから呼び出しがありますので、
あらかじめ競技の進行を確認して準備をお願いします。
・参加チームは競技開始直前に、所定の場所でクライマーのチェックを受けてから競技フィールドに
入場してください。クライマーが規定を満たしているかの確認や重量計測を行います。
このとき使用するレーンや、リモコンを使用する場合はチャンネルの指示を受けてください。
・競技開始前に、チームとクライマーの紹介(プレゼンテーション:2 分以内)をしていただきます。
・安全に気をつけながらクライマーをバーチカルトラックの途中あるいは下端から取り付けます。
・クライマー操縦者(パイロット)以外のメンバーは競技フィールドのレッドゾーンから退避します。
競技フィールド内での安全具の無着用や危険行為を見つけ、警告に従わなかった場合、
失格となる可能性がありますのでご注意ください。
・スタッフによるスタートの合図で競技を開始してください。昇降中はテザーに触れてはいけません。
・競技が終了したらクライマーを安全に下降させ、バーチカルトラックから取り外します。
・競技スタッフから勝敗や判定の報告を受け、すみやかに競技フィールドを退場します。
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7-1-2. 反則、警告、失格、棄権
LASER 開催中に本規定から外れた行為をしたと実行委員会が判断した場合は警告を受けます。警告を受
けたチームは、ただちにその行為を修正しなければなりません。再度同じ行為で警告を受けるとその時点で
失格となり、競技参加資格及び表彰資格を失います。また LASER 終了後に本規定から外れた行為をして
いたと分かった場合の記録は失格となり、表彰は取り下げられます。
参加チーム側の事情により競技に参加できない事態が発生した場合は、直ちに最寄りのスタッフに知らせ棄
権することができます。またクライマーのトラブルなどで他のチームや競技の進行に支障をきたすと判断した
場合は、実行委員会はそのチームに棄権を勧告することができます。
7-1-3. 競技判定、順位に対する質問
競技中あるいは競技後に競技の判定や順位対する不服、質問が出た場合は、その場でスタッフに質問する
ことができます。スタッフは競技委員長と話し合い質問者に回答します。その場合競技が一時停止する場合
もあります。
7-2. SE キットクラス 競技仕様
7-2-1. SE キットクラス競技について
SE キットクラスは主に上昇ピードを競う競技です。ゴールタイムの他に審査員による評価点が加算され順
位、受賞チームが決定します。(審査・評価・表彰の項を参照)
スピードはスタッフの計測によるゴールタイムで評価します。スタッフによるスタートの合図で計測開始、クラ
イマーの上端がバーチカルトラック上のゴールマークに到達した時点でゴールとします。スピード以外の評価
項目に関しても、競技のときに審査されます。
競技は予選、敗者復活、本戦、の順で行います。
■予選
全チームが 1 回ずつ競技を行って、ゴールタイム上位のチームが本戦に進みます。
■敗者復活
予選敗退チームがもう一度 1 回ずつ競技を行って、ゴールタイム上位のチームが本戦に進みます。
■本戦
勝ち上がったクライマーでトーナメント方式によるスピードレースを準決勝、決勝の順で行います。
なお、本戦出場チームが棄権などによって本戦に参加できなくなった場合、
予選・敗者復活からゴールタイムが次点のチームを本戦に繰り上げます。
※同時に競技を行うクライマーの数、決勝に進出するチーム数、敗者復活できるチーム数、などは
参加チーム数や当日の進行状況に応じて決定して、随時会場で発表します。
※すべての参加チームが 2 回以上、競技を行えるように配慮します。
ただし自主的に棄権した場合は除きます。その場合、競技回数は保証できませんのでご了承ください。
※競技の合間には、規定の範囲内で電池交換やクライマーの改良を認めます。
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※複数チームが同タイムにより勝敗が決定しない場合、そのチームのみで再レースを行います。
※競技終了後でも反則行為等が認められた場合は失格とします。
Topics
SE キットクラスには同時開催の SES(宇宙エレベーター教室)で参加者が製作したクライマーで、かつ競技委
員長による審査で出場を認められたクライマーが当日競技参加できる「SES 枠」があります。
*審査とは LASER 競技会進行に支障(安全性、スピードなど)のないことが条件になります。
7-2-2. SE キットクラス 競技フィールド
ゴールスイッチ
基本構造は 6-3-(4)項「競技フィールド」を参照下さい。
ゴールスイッチ
ゴールスイッチ
約 4m
クライマーがゴール板(約直径 10cm)に
到達すると LED ライトが発光します。
注意:必ずクライマーの先端がゴール板に
触れる構造にしてください。
スタートマーク
ゴール板
テザーに黒色でペイントされています。
直径約 10cm
スタート時はここにクライマー上端を合わせます。
7-2-3. SE キットクラス クライマーレギュレーション
クライマーは以下の規定を満たしていなければなりません。
1). 主に SE キットに含まれる部品だけで構成されていること。(※1)
2). 競技フィールドを破損しないこと。
3). 安全に昇降すること。競技中にクライマーが破損、分解しないこと。
4). 赤外線リモコン、同受光部を利用する場合はレゴ®社製のものを使用すること
5). クライマーの全長や重量が昇降中に大きく変動(変形)しないこと。
6). クライマーの重量は 1kg 以下であること。
7). 宇宙エレベーターを想像できるクライマーであること。
※1 SE キットに含まれる部品について
・宇宙エレベーターキット(SE キット)1 セットに入っている部品でクライマーが構成されていること。
・市販品の輪ゴムを使用してもよい。
・E31-7652-01 バッテリーボックスをクライマー1 台につき 1 つ使用すること。
・E31-7652-02 パワーモーターXL か E31-7652-03 パワーモーターM を 1 個ずつ、2 個まで使用可能。
(パワーモーターXL を 2 個使用やパワーモーターM を 2 個使用してはいけません。)
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7-3. スタンダードクラス 競技仕様
7-3-1. スタンダードトクラス競技について
本当の宇宙エレベーターの様にクライマーでアースポートから宇宙ステーションまで人形を運ぶ競技です。
規定時間内に何人運べるかをポイント制で競う競技です。ポイントの他にも革新性、堅牢性が審査員により
評価され順位、受賞チームが決定します。(審査・評価・表彰の項を参照)
スタート地点(アースポート)で待機するクライマーに人の手でミニフィグ(※2)を 1 昇降につき最大 2 体まで乗
せゴール地点(宇宙ステーション)まで運び降ろします。制限時間内で昇降を繰り返しポイントを競います。
(※2)ミニフィグ(人形)は LEGO®製(http://www.lego.com/ja-jp/)を実行委員会で用意します。
・ スタートはスタッフによる合図でクライマーに最初のミニフィグを乗せ上昇開始させます。スタート時および
ミニフィグを乗せる時はクライマーはスタートマークより下になければなりません。
・クライマー昇降時はテザーに触れてはいけません。
・ミニフィグを乗せたクライマーを上昇させドーナツ型宇宙ステーション内側の穴を通過しミニフィグを宇宙ス
テーションに降ろしてクライマーを下降させます。宇宙ステーションはテザーに対し揺れます。通過時に宇
宙ステーションに当りクライマーがひっかかったりミニフィグを落としたりしないクライマーを作って下さい。
・制限時間終了時にクライマーがアースポートに戻っていない場合でもポイントは認められます。
・制限時間は競技参加者数、進行状況によって変わります。当日会場で発表されます。
・ポイント以外の評価項目に関しても、競技のときに審査されます。
Special Mission (スペシャルミッション)
直径約 10cm
当日発表される課題にチャレンジします。クリアできたチームに
はボーナスポイントが加算されます。
ミッション内容については開催当日までお応えできません。
20cm
7-3-2. スタンダードクラス 競技フィールド
基本構造は 6-3-(4)項「競技フィールド」を参照下さい。
ここにミニフィグ
穴径 30cm
50cm
を乗せます
外径 50cm
40cm
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円板 20cm
アースポート
直径約 20cm の紙またはプラスチック製の円盤です。下降時のバンパーおよびストップセンサプレートです。
スタートマーク
テザーに黒色でペイントされています。スタート時はここにクライマー上端を合わせます。
アースポートからスタートマークまでの高さは約 40cm です。
ミニフィグを乗せるときはクライマーはこのマークより下になければなりません。
宇宙ステーション
外径約 50cm、穴径約 30cm の紙またはプラスチック製の壁が付いているドーナツ状円盤です。
クライマーはこの穴を通過しミニフィグを宇宙ステーションに降ろしてください。
バンパー
直径約 10cm の紙またはプラスチック製の円筒です。上昇時のバンパーおよびストップセンサプレートです。
バンパー下面から宇宙ステーション下面(ミニフィグを乗せるところ)までの高さは約 20cm です。
*事前テストは本フィールド仕様を元に各自製作してテストを実施してください。
(自作ができるように簡単な構造にしてあります。)
7-3-3. スタンダードクラス クライマーレギュレーション
レゴ® ブロックで作ったクライマーであればほぼ無制限のクラスです。ただしクライマーは以下の規定を満た
していなければなりません。
1). 競技フィールドを破損しないこと。
2). 安全に昇降すること。競技中にクライマーが破損、分解しないこと。
3). LEGO®で構成されていること(※3)。但し市販品の輪ゴムを使用してもよい。
4). クライマーの全長や重量が昇降中に大きく変動(変形)しないこと。
5). クライマー及びその他積載物の総重量は 1kg 以下であること。
6). 宇宙エレベーターを想像できるクライマーであること。
7). 競技規定を満たした構造、サイズであること。(宇宙ステーション穴通過、スタートマークより下に配置)
※競技の合間には、規定の範囲内で電池交換やクライマーの改良を認めます。
(※3)使用できる部品
・RCX、NXT、S&T やその他シリーズいづれも使用数を制限しません。ソフトウェアに制限は設けません。
・使用できるセンサーは以下 2 社のもののみです。
LEGO 社 http://www.lego.com/
HiTechnic http://www.hitechnic.com/products
・ただし赤外線リモコン(LEGO 8885)、同受光部を利用する場合は使用個数 1 個までとし、当日スタッフから
指定されるチャンネルに設定してください。
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8. 審査、評価、表彰
各クラスともに計測結果や実行委員と審査員による評価で順位決定、表彰がされます。
受賞チームには賞状(一部副賞)が贈呈されます。全チームの評価点と順位は表彰式で発表します。
*各賞が同じチームに集中した場合、できるだけ多くのチームが表彰対象となるように第二位、第三位の
チームを繰り上げて表彰することがあります。
8-1. SE キットクラス 審査、評価、表彰
■スピード
スピードトーナメントで優勝したクライマーを表彰します。
※総合成績に反映される評価点は、トーナメントと関係なく一番速かったゴールタイムで評価します。
たとえば、予選を 10 秒で勝ち上がったクライマーが決勝で 20 秒かかって敗退した場合、
トーナメントは敗退しているのでスピード賞は受賞できませんが、総合成績は 10 秒の記録でスピード評価
点を決定します。
■効率
大きな重量を速く上昇させたクライマーを表彰します。[クライマー重量]÷[ゴールタイム]で評価します。
効率賞を狙うために、規定範囲内でクライマーを重くしても構いません。
■デザイン
宇宙エレベーターの機構や機能に新しいアイデアやインスピレーションを与えたクライマーを表彰します。
審査員の評価点で決定します。
■総合成績
スピード、効率、デザインの各部門点(10 点満点)に加えて、プレゼンテーションや競技中の様子などから
審査員が印象点(5 点満点)を加点した合計点(35 点満点)を総合成績として、点数の大きい順で順位が決
定し表彰されます。
※スピード、効率の各部門点は、参加チームの上位から下位まで均等に 10 点~1 点を振ります。
ただしゴールできなかったチームは 0 点とします。
※複数回チャレンジしたチームは一番良かった成績を評価対象とします。
※印象点にはプレゼンテーション以外にも、「会場を沸かせた」「チームワークが良かった」
「クライマーを大きく改良した」などが考慮されます。
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8-2. スタンダードクラス 審査、評価、表彰
■ ミニフィグ ポイント
ミニフィグを宇宙ステーションに降ろす毎にポイントが加算されます。ただしクライマーの構造によりポイ
ントが異なります。また競技中にクライマーや宇宙ステーションからミニフィグが落下した場合は減点とな
ります。下記に定められたポイントの総得点数により順位が決定し表彰します。
ポイント表
クライマー運転種別
自動制御
リモコン制御
使用しているモーター数
加点ポイント(1 体あたり)
減点ポイント(1 体あたり)
1個
+10点
-20点
2個
+2点
-4点
3個以上
+4点
-8点
1個
+5点
-10点
2個
+1点
-2点
3個以上
+2点
-4点
・自動制御とはクライマーがスタートマークより下にある時の操作以外は自立運転するクライマーを指します。
・リモコン制御とはクライマーがスタートマークより下にある時の操作以外でも赤外線リモコンなどにより遠隔操
作するクライマーを指します。(機能の一部でも遠隔操作する構造ならリモコン制御扱いとなります)
・モーターとはパワーモーターやサーボモータなど電気を使って駆動する動力部品全般を指します。
その他の動力(空気やバネなど)による駆動はこれに含みません。
・モーター数は 1 つのクライマーで使用されている総動力用モーター数です。
・スペシャルミッションのポイントは当日発表します。
■ 革新性
審査員の評価により最も革新的だと判断されたチームを表彰します。
■ 堅牢性
審査員の評価により最も堅牢だと判断されたチームを表彰します。
*厳密な評価基準は公開されません。各チームの豊かな発想でできたクライマーを期待します。
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9. LASER の停止、中止、延期について
LASER 開催中に災害などが発生し継続して運営が困難と判断した場合は、実行委員会は直ちに競技等
を停止、中止することができます。その場合は会場にて来場者に直接告知しますのでスタッフの指示に従
ってください。
また LASER 開催案内(競技参加者募集)後、災害などの諸事情により実行委員会が開催困難と判断した
場合は、LASER を中止または延期することができます。その場合は、実行委員会から電子メールにより
各チーム代表者に連絡するとともに、JSEA のウェブサイト上に掲載します。よろしくお願いします。
JSEA のウェブサイト http://www.jsea.jp/
10. 雑則、その他
10-1. 内容の変更
運営上の都合により、本規定の規定内容を変更する場合があります。規定の変更があった場合は、実行委
員会から電子メールにより各チーム代表者に連絡するとともに、JSEA のウェブサイト上に掲載します。各競
技は最新の規定に則して行われますので会場ではスタッフの指示に従う様、よろしくお願いします。
一般社団法人 宇宙エレベーター協会(JSEA)のウェブサイト http://www.jsea.jp/
10-2. 質問について
LASER や本規定に対する質問は電子メールにて受け付けます。質問およびその回答は必要に応じて電子
メールで各チームに配信し JSEA ウェブサイト上に掲載します。ただし、回答を掲載することにより、特定の
チームが不利益を被ると実行委員会が判断する場合は、掲載を一定期間見合わせる場合があります。
なお実行委員会が指定した日時(開催日の約 5 日前)に質問の受付を閉め切ります。
お問い合わせ電子メールアドレスは別紙や JSEA のウェブサイトにてご案内いたします。
10-3. その他
*ごみは各チームが責任をもって持ち帰ってください。
*LASER の実行委員会をはじめ会場スタッフはボランティアによって支えられています。運営にあたり十分
な対応ができない場合もございます。皆様のご理解、ご協力をよろしくお願いします。
*LASER は終日開催となりますが、主催者側で飲食の用意はいたしません。各自で持参されるか近隣の
飲食店などをご利用ください。(会場は飲食できません。5F 食堂をご利用ください)
*当日は一般の見学者や報道関係者も来場する予定です。競技に支障をきたさない範囲でかまいません
ので、質問や取材を受けましたら対応してくださる様お願いします。(応募書類の「LASER 撮影・掲載及び
免責事項同意確認書」を提出をお願いします)*提出の無い場合、競技に参加できない場合があります。
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10-4. 救護・緊急時対応について
当日は多数の来場者が予想されます。万全な体調でご来場ください。具合が悪くなった場合などすみやかに
スタッフへお知らせください。また緊急時対応については出展元のサイエンスアゴラ事務局により案内、誘導
されますので指示に従って下さい。ご協力よろしくおねがいします。
*必要に応じてマスク等を持参してください。
10-5. 当日の緊急連絡先
当日の交通事情による遅れなど緊急時は下記連絡先までご連絡下さい。
夏目秀行(LASER 実行委員長) : 090-8557-4651
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改訂履歴
2011 年 10 月 7 日 発行(v1.0)
2011 年 10 月 11 日改訂(v1.1) : [7-3-3]使用リモコン個数の限定
2011 年 10 月 17 日改訂(v1.2) : [7-3-2]フィールド仕様(アースポート-スタートマーク間約 40cm に)変更
本書のご利用規約
本書を利用するにあたって、以下のことについて同意した場合のみご利用ください。
著作権
・本書内の著作物(本文、写真等全て)の著作権は「一般社団法人 宇宙エレベーター協会」に帰属します。
・本著作物は著作権法によって保護されており、著作権者に無断で転載・複製・販売することを禁止します。
義務
・本書の著作物について修正、改造、翻訳することを禁止します。
・本著作物は個人または団体が LASER のために使用する目的以外には使用できません。
免責事項
・本書をご使用になって発生したいかなる直接的、間接的、または偶発的損害に対しても一切その責任を負い
ません。
ご利用の際のご注意
・本書のコンテンツは PDF 形式で作成されています。
・ご利用には Adobe Reader/Adobe Acrobat Reader が必要です。
・Adobe Reader/Adobe Acrobat Reader は Adobe Systems Incorporated の登録商標です。
・LEGO is a trademark of the LEGO Group and hereby used with special permission. ©The LEGO Group.
著作権者、製作者
一般社団法人 宇宙エレベーター協会( http://jsea.jp/ )
Japan Space Elevator Association <JSEA>
協会へのお問合せ先 [email protected]
Copyright (C) 2011 JSEA All Rights Reserved
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