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夢がもてる子供たちに

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夢がもてる子供たちに
加須市立礼羽小学校
平成28年7月1日発行
学校教育目標
「夢や希望をもち 未来を拓く
心豊かでたくましい児童の育成」
第4号
具体目標
○進んで学び、よく考える子
○思いやりのある子
○元気にやりぬく子
夢がもてる子供たちに
校長
村田 和夫
昨今、「子供たちが夢をもてない」「希望をもって将来を展望できない」ということが叫
ばれています。子供たちの成長を考える上で、夢をもつことはとても大切なことです。夢
をもつことによって、目標がもてます。目標がもてるから、いろいろなことに頑張れます。
本校でも、学校教育目標に「夢や希望をもち」を掲げているところです。
その夢がもてる子供たちを育てるためには、子供たちが自分のよさを発見できる、夢や
希望を膨らませることができる教育を計画的に進めていくとともに、大人たちが魅力ある
社会をつくろうとしている姿を見せていく必要があると考えます。
本校では、“子供たちの努力する姿をほめる”ということを全職員で心がけ、「こんなふ
うに頑張ったんだね」というように、結果だけでなく過程にも目を向けて、一人一人のよ
さをほめて伸ばしています。子供の成長を認める言葉は、「私にはこんないいところがあ
るんだ」と子供が自分のよさを発見し、自信をもって学校生活を送ることにつながります。
また、将来の生き方や職業などを考えることができるように、社会科見学や農業体験、
福祉体験、身近な人の仕事・地域の産業の学習等を計画的に行っています。勤労観・職業
観を育てる職場見学は実施しておりませんが、行事や体験活動等で様々な職業の人に接す
る機会はあります。例えば、修学旅行では添乗員が同行します。子供たちには、添乗員の
説明を聞かせるだけでなく、添乗員が安全と円滑な運行に気を配ったり、旅の演出家とし
ての役割を果たしたりしていることにも目を向けさせるようにしています。他にも、バス
の運転手や宿泊先のホテルで働く人の仕事の様子、おみやげ屋の店員のお客への接し方等、
いろいろ学ぶことができます。5学年の社会科見学では、自動車工場へ行きますが、生産
過程を見学するだけでなく、そこで働く人の姿を通してその仕事の内容を学ぶこともでき
ます。このように各学年で、大人たちが魅力ある社会にするために、どのような役割を担
っているかを学ばせたいと思います。
御家庭でも、お子さんと一緒に夢について話し合っていただければ幸いです。
朝 会 に て 語 っ た こ と
6月7日(火)
いじめ
~ 鶴と亀のやりとり ~
はじめに、鶴と亀のやりとりに注目してもらいたいと思います。
背の高い鶴は長いくちばしで、いきなり亀を「チョンチョン」
とつつきました。
亀は、びっくりして手足と頭を引っ込めました。
鶴は、あわてた亀が面白くて、再び手足と頭を出してく
ると、また亀を「チョンチョン」とつつきました。
びっくりした亀は、また、手足と頭をスッと引っ込めました。
鶴は、何度やっても亀の様子が面白くて、ついに笑い出してしまいました。
さあ、鶴にとっては面白くてやったことでも、亀にとっては大変に迷惑なことです。や
っている方は楽しくても、されている方は、たまったものではありません。亀はすごく嫌
な気持ちになってしまいました。
これは、人間にもあてはまることですね。このように、何度も何度も人の嫌がることを
繰り返して、弱い立場にある人の心や体に不安や痛みを与えるのが「いじめ」です。「い
じめ」は、みなさんが安心して生活できる権利、即ち人権を奪ってしまう大変な問題なの
です。そんなことをする子は、校長先生も先生たちも絶対に許しません。そして、皆さん
も絶対に許してはなりません。「いじめ」は、「しない、させない、許さない」という強い
気持ちをもって生活していきましょう。
ところで、皆さんはこの亀さんのように嫌がらせをされたらどうしますか。亀さんのよ
うにつつかれることがないとしても、人から悪口を言われたり、暴力をふるわれたり、無
視されたり、仲間はずれにされたりしたら、どうしますか。何もせず、悲しい、辛い気持
ちをそっと自分の心の中にしまっておきますか。それとも、「やめて」とか「意地悪しな
いで」とはっきり言いますか。
実は、先ほどの鶴と亀のお話には、まだ続きがあります。
鶴は、何度も何度も亀をつついて、亀の手足と頭を引っ
込める様子を面白がっていました。
亀は、たまりかねて、「鶴さん、ぼくの一番嫌なことを
やめてくれない。」
鶴は、はっとして、つつくのやめました。「そうか。ぼくは楽しかっ
たけど、亀さんには嫌なことだったんだ。」と心から反省をしたのです。
このように、自分にとってはすごく嫌なことでも、黙っていては、相手が自分の気持ち
をわかってくれないこともあります。そんなときは、自分の言葉で、はっきり「嫌だから
やめてください。」「意地悪しないで」と言う勇気も必要です。
それでも、相手がやめないようなら、これは問題です。完全な「いじめ」です。そのよ
うな時には、自分だけで抱え込まずに、先生やお家の方に話してください。
さて、話は変わりますが、みなさんは、「ちくちく言葉」と「ふわふわ言葉」を聞いた
ことがありますか。「ちくちく言葉」とは、その言葉を言われた人の心がちくちく痛む言
葉です。中でも人をかなり傷つける言葉として、「ばか」「死ね」「きもい」などがありま
す。この言葉は、いじめであり、絶対に許せない言葉です。言っている本人はそれほど悪
いという思いがなくても、この言葉が原因で学校に行けなくなることもあります。また、
これ程ひどい言葉を使わなくても、誰かをからかってやろうという気持ちで嫌がることを
言ってしまうようなことはないでしょうか。そもそも、からかうということは、からかわ
れた相手がどれくらい困った顔をするのか、その顔を見て楽しむということですよね。人
間として、いかがなものでしょうか。よく考えてみてください。
それに対して、「ふわふわ言葉」とは、その言葉を言われた人の心がふわふわと暖まる
言葉です。「ありがとう」「すごいね」「上手だね」「大丈夫」「一緒に遊ぼう」そういう言
葉を言われたとき、嬉しい気持ちになりますよね。
是非、みなさん、ちくちく言葉を言うのはやめ、ふわふわ言葉をたくさん使い、自分や
お友達、周りの人、全ての人を大切にする礼羽小学校にしていきましょう。
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