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第一課 十分足りる

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第一課 十分足りる
少年 2-3
第一課 十分足りる
聖書:王上十六 29 ∼ 33、十七 1 ∼ 16
聖書朗読:詩三十六 5 ∼ 12;ピリ四 10 ∼ 13
目標:
1、神がエリヤとやもめの面倒を見て、衣食に困らない生活を送らせました。
2、主の恵みの証しを一つ書きなさい。
聖句:I ペテ五 7
本文内容:
前回、先生はイスラエルの南の国と北の国の国王の話をしました。その中に北の国の国王は一
人しか話さなかったのです。誰でしょうか(ヤラベアムです)。まだ覚えていますか。彼は自分
の王位を守るために、どんな神を怒らせる事をしたのでしょうか(民に金の牛を拝ませ、民を偶
像崇拝に導き、罪を犯しました)。その後の国王と民はみんな影響されて、偶像崇拝に陥って、改
めなかったのです。ヤラベアムは本当にイスラエル国の罪人です。
王位はアハブに継がれてから、偶像を拝む状況がますますひどくなりました。彼は民ににせ神
バアルを拝ませました。バアルは異邦人のにせ神なのに、アハブはなぜそれを拝んだのでしょう
か。もともとアハブ王はヤラベアムと同じ金の牛を拝んでいたが、シドン王の娘のイゼベルを
娶ってから、皇后の機嫌を取るために、彼女のために立派なバアルの寺をたくさん作りました。
しかも、たくさんのバアル像と祭壇を作って寺の中に置いて、全国の民に拝ませたのです(注1)。
その後、彼はイゼベルの話に従って、国内にいるあらゆる神の預言者を殺すという命令を出した
のです。なぜ彼らを殺さなければならないのでしょうか(預言者は民が偶像を拝むことを邪魔した
からです)
。イゼベルは残忍な女ですね。彼女は命令を出すと、神の預言者たちは次から次へと隠
れ、逃げ遅れた者は殺されました。こんな危険な時に、神はエリヤ預言者を選びました(注 2)
。
預言者エリヤ
ある日、アハブ王は国王の席に座っていた頃、急に一人の人が入って来ました。彼の表情は非
常に厳しく、獣の皮で作った服を着て、腰にベルトをつけ、尊敬するたくましい様子でした。彼
は誰なのか当てて見てください(エリヤ預言者です)。彼は神の命令を伝えるためにわざわざ遠
いところから国王に会いに来ました。彼は大きな声でアハブ王に、
「私は仕えるイスラエルの神
の御名によって誓います、ここ数年間、もし私が祈らなければ、雨が降らないに違いない」と言
いました。その時、アハブ王は始めて彼が神の預言者だと分かりました。捕まえろと命令しよう
としたところ、彼は「ハイ」と叫んで、もう姿が消えたのです。アハブ王はそれを見て、腹が立
つと同時に怖がっていたのです(注 3、4)。
エリヤはどこへ行ったのでしょうか(ヨルダン川の東にあるケリテ川です)。彼はどうしてこ
の秘密な場所を知っていたのでしょうか(神が彼に教えられたのです)。そこは安全だけど、食
べ物もなければ、人もいません。エリヤはどう生き延びのでしょうか(ケリテ川の水を飲み、烏
が運んできた食べ物を食べます)。神がすべてを前もって用意して下さったのです。しかし、烏
によって食べ物を運ばれるのはエリヤにとって、一つの信仰の試練です。烏はどんな食べ物も食
べるし、
死骸まで食べるからおいしいパンと肉を食べずに持って来るのが到底信じがたい事です。
ケリテ川に着いてエリヤは大変疲れたと思ったので、横になって休んでいました。いつの間にか
寝てしまいました。その後、烏は食べ物を運んで来ましたか(はい)。一日何回でしょうか(二
1
回、朝と晩です)。毎回持って来た物はみんなおいしいパンと肉です。エリヤは食事をする度に
神が面倒を見て下さったことに感謝しました。
それでエリヤは野外生活を安心して送ることがで
きました(注 5)。
ザレパテのやもめ
月日が過ぎ、イスラエル国は本当に神の預言通りに、長い間雨が降らなかったので、草や木が
死んでしまって、地面は亀裂ができるほど乾燥していました。川の水も日に日に減って、最後に
水がなくなって、乾いてしまいました。多くの羊や牛はそれで渇いて死にました。民の生活もま
すます苦しくなりました。全国各地はひどい飢饉が起き、
アハブ王の住んでいるサマリヤでさえ、
食べ物もないくらいでした。アハブ王は災害がこんなに酷いのを見て、非常に腹が立っていまし
た。彼は人を遣わして、イスラエル国中に災いの張本人であるエリヤを探し出そうとしました。
国内には見つからなければ、隣国へ行ってそこの人たちに捜すように頼みました。しかし、やは
り見つかりませんでした。エリヤは安心してケリテ川の傍らに泊まっていて、自分の命は非常に
危ないことを全然知らなかったのです。しばらく経って、ケリテ川の水も乾いてしまいました。
しかし、彼は少しも心配しなかったのです。神はきっと自分の面倒を見て下さると信じていた
からです。彼は生きていけない時に、神は彼に「起きなさい。シドンのザレパテへ行って、ある
やもめを捜しなさい。私はもう彼女にあなたを養うように命じて置いたから」と言われました。
すると、彼は立ち上がり、遠い旅を経てイスラエルからシドンのザレパテへ行きました(注 6)。
ザレパテは小さな港町です。彼は町の門に着いた時、渇いて腹が減っていたので、食べ物を捜
そうと思いました。その時、彼は一人のやもめが腰をかがめてたきぎを拾っているのを見ました。
彼は彼女に「少しの水を飲ませてください」と言いました。婦人は疲れ果てたかわいそうなイス
ラエル人を見て、水を取りに行きました。しかし、水を持ってこようとした時、あの人はまたパ
ンを下さいと言い出したのです。婦人はそれを聞いて、
「正直な話、本当にパンはないです。家
には少しの小麦粉と油しか残っていません。私はいまたきぎを拾って、家に帰り、その小麦粉と
油を使って、パンを作り、私は息子と一緒に食べてから、死を待つもりだと」言いました。エリ
ヤは神が指名したやもめは最後の一食しか残っていないほど貧乏だと思いもよらなかったのです。
本当に驚きました。神は彼女にエリヤのためにパンを作らせて、食べさせてから、彼女たちの母
子を餓死させるつもりでしょうか。いいえ、こんなことは絶対にありえません。神はちゃんとす
べてを計画しているに違いないと彼が思いました。彼は信仰に頼って、やもめに「心配しないで、
あなたが言った通りにしなさい。しかしまず、それで私のために小さいパンを一つ作ってくださ
い。それから、あなたとあなたの息子に作りなさい。イスラエルの真の神は『雨を降らせるまで
は、あなたのかめの中の小麦粉はきっと減らないし、ビンの油もきっとなくならない』と言われ
たからだ」と言いました。これを見ても、雨が降らなかったことによって、シドンの民の生活も
苦しくなっていることが分かります。
この貧しいやもめはもうどうしようもないので、エリヤの話を信じるしかなかったのです。し
かも、彼女もこの知らない人を助ける気がありました。そして、彼女はこの知らない人を家に連
れて行きました。帰ってから、彼女はまずエリヤに小さいパンを一つ作って、先に食べさせまし
た。作ってから、
彼女は残った小麦粉と油で自分と息子のパンを作るのに十分だと気付きました。
彼女は大変うれしくなりました。パンを作ってから、振り返って見ると、本当に自分の目を信じ
られないことが起きました。彼女は自分が見間違ったと思いました。なぜか空っぽのはずのかめ
とビンには小麦粉と油はまだあるからでした。これは本当に不思議なことです。それから神がエ
リヤを通して言われた通り、毎日十分な小麦粉と油を持ってパンを作ることができたのです。も
う餓えて苦しい生活を送ることがなくなりました。神もやもめの面倒を見て下さるようになりま
した。その後、彼女の息子が病気にかかって、死んだけれど、エリヤ預言者は神に祈ったので、
やもめの息子はまたよみがえりました(注 7)。
2
問題討論:
1、エリヤ預言者はアハブ王から逃げた時、神はどう彼の面倒を見て下さったのでしょうか。
△彼の命を守り、ケリテ川のそばに隠れさせたり、シドンのザレパテのやもめの家へ行かせたり
したので、アハブ王は彼を見つけることができなかったのです。
△彼の生活の面倒を見ました。烏に時間通りにパンと肉を運ばせたり、やもめに彼を養うように
命じたように手配しました。やもめの家の中の油と小麦粉は雨が降るまで、神の恵みによって減
ることがありませんでした。
2、ザレパテのやもめは愛を持ってエリヤを養ったので、神はどのように彼女を祝福されたので
しょうか。
△神はやもめの家の小麦粉と油を減らさないようにされました。至る所に飢饉が起きていても、
彼女母子を苦しい生活から救い出したのです。やもめの息子が病死してから、神は彼をよみがえ
らせました。
神は最も不思議な方法で彼女たちの面倒を見ました。一般の人の目から見れば、それは不可能
なことだが、神にはできないことがありません。世界中のすべては神によって管理されているか
らです。雨であろうと、太陽であろうと、或いは私たちの飲食であろうと、すべてはそうです。
神は毎日私たちにそれを賜わるばかりではなく、私たちが困難の時でも、貧乏な時でも、神に頼
りさえすれば、神はきっと私たちの面倒を見てくださいます。今、先生は一つの証を話します。
神に備えあり
一九七二年の時に、阿里山の楽野教会に責任者である汪執事がいました。その時、農作物の収
穫が非常に少ないので、生活は苦しかったのです。家にある食べ物はほとんどなくなりました。
彼は焦ってたまらなかったのです。あちこち仕事捜しへ行きました。もし彼はまだ仕事を見つけ
ることができなかったら、一家八人は食うや食わずの生活を強いられることなります。
しばらく経って、ある平地の人が彼を雇いました。彼は大変喜んで、今日の仕事が終わったら、
給料がもらえて、そしてそのお金でお米を買って帰ったら、家族はご飯を食べられると思ってい
たが、思いがけないことに、給料をもらう時になると、雇い主はお金がないから、何日後にもら
いに来なさいと言ったのです。彼はがっかりしました。家にはもうお米が切れました。どうしよ
うと思いました。その後、彼は小さな動物を捕る道具を持って山へ行こうとしたところ、道端に
ある一つの小さな穴に気が付きました。彼は道具を穴において、引き続き山奥へ行きました。い
のししを捕ろうとしたが、いのししの影さえ見えなかったのです。山を降りるしかなかったので
す。ところが、先の穴口を通った時、獣がかかっている事に気付きました。彼は大変喜んで、そ
れを四百元で売って、二袋のお米を買って家に帰りました。それで、一家全員はもう餓える心配
がなくなりました。彼は神のこの不思議な備えに感謝しました(宗教教育 48 期より)。
昔、神はエリヤの面倒を見ました。今になっても、同じく私たちの面倒を見て下さっています。
汪執事の証は大変良い例です。聖書には私たちが生活のために心配する必要がない、日頃、神に
専らに仕えれば、私たちは困難に遭った時、真の神は必ず私たちを助けてくださいます。
参考資料:
注 1、バアルの意味はヘブル語で「主」「主人」であり、偶像の一つの呼び方です。多くの国は
この名前で彼らの神を呼んでいました。イゼベルの国:ツロ、シドンのバアルは多くの神の中の
リーダーで、土地の神でもあります。イゼベルはバアル奉仕の首席の女祭司を担当していました。
バアルを祭る風習は残忍なものです。彼らは子供を殺して、供え物として捧げるのです。
注 2、エリヤの出現:彼の出現はある真理を物語っています。つまり、神は特別な人間を遣わし
て、特別な時代に対応させていることです。民がバアルを拝む時代にエリヤは夜中の流れ星のよ
3
うに最も暗黒の時代に現われました。彼の出現により、もともとヤラベアムの時代から停止して
いた神の啓示は再びイスラエルに臨みました。しかし、エリヤは神の裁きを伝えるために来たの
です。
注 3、「エリヤ」の意味は「我々の神は主」である。
注 4、神の刑罰:神はイスラエルがバアルを拝むことに対する刑罰は三年と六ケ月が雨を降らさ
ないことです。イスラエル人はバアルは農作物を成長させる神だと思ったので、彼らにはしつけ
と注意が必要なのです。これによって、主なる神こそ全世界の命と生産物を管理する神と分から
せました。
注 5、ケリテ川:「ケリテ」は「分かれる」という意味です。ケリテ川は数本のヨルダン川へ流
れ込む渓流の一つです。今ではどの渓流なのかはもう調べられないです。エリヤは神のため働く
前に、神はまず彼を試練しました。だから、彼をケリテ川のそばに隠れさせて、世の中の生活と
隔離させました。彼の神に従う信仰を試練する一方、アハブ王から逃れさせました。
注 6、ザレパテ:ツロとシドンの間に位置します。シドンの南十一キロの所にあります。そこは
イゼベルの父親の国の中にあり、アハブの管轄から遠いです。
注 7、やもめとエリヤ:この奇蹟の中に、異邦人のやもめは神の命令に従ったことによって、い
つの間にか餓えは豊かに変わり、死亡が命に変わりました。聖書には小麦粉と油はなぜなくなら
ないのかは説明しなかったけれど、神の約束は現実になった時、エリヤとやもめは毎日喜びにあ
ふれていたことは容易に感じ取ることができます。異邦人の女として、このやもめの信仰は素晴
しいもので、主イエス様もこの婦人を褒められた事によって、この恵みは信じないイスラエル人
がもらう立場がない事を示唆しています(ルカ四 26)。
4
第二課 カルメル山の選択
聖書:王上十八
聖書朗読:エレ十 6 ∼ 9、14、15;詩一一五 4 ∼ 8
目標:
1、エリヤはにせ預言者を全滅させ、民を率いて真の神のもとに帰した事を知ること。
2、真の神を礼拝する事と偶像を拝む事の違いを言えること。
聖句:王上十八 39
本文内容:
前回、先生は「十分足りる」という話をしました。どの預言者のことでしょうか(エリヤ)。彼
はアハブ王にどんな警告を発したのでしょうか(これから数年間、もし私は祈らなければ、きっ
と雨が降りません)。なぜでしょうか(アハブ王は異邦人の女イゼベルを嫁にしてから、彼女に
従って、全国の民ににせ神のバアルを拝ませました。しかも、真の神の預言者を殺して、神を怒
らせたのです)。アハブはそれを聞いて、腹が立ち、彼を捕えるように命じました。神はどうやっ
て彼を守ったのでしょうか(彼をケリテ川のほとりに隠れさせて、烏に食べ物を運ばせました)。
ケリテ川の水が枯れた後、神は彼をどこへ行かせたのでしょうか(ザレパテのやもめの家です)。
神は大きな奇蹟を現わし、やもめの家の小麦粉と油をずっと絶えないようにされました。こうし
て、彼らをききんから守りました。
神はエリヤにアハブ王に会うように命じた
日が経つに連れて、イスラエル国の災害がますますひどくなりました。土地が亀裂して、川の
水が枯れ、木や草が死に、全国規模の飢饉が起き、民は食べ物がなく、牛と羊は飲む水がありま
せん。餓えて死んだものと渇いて死んだものが数多くあり、悲惨な状況でした。しかし、残念な
がら、民は神に悔い改めて、罪を認めることを知らなかったのです。引き続きアハブ王に従って、
にせ神を拝み続けて、毎日バアルに一日も早く雨を降らせ、自分たちを救うように拝んでいまし
た。
約 3 年 6 ケ月が過ぎ、この間、アハブ王は人を遣わして、外国へエリヤを捜しに行かせまし
た。しかし、ずっと見つけることができませんでした。アハブ王は焦ったり、怒ったりして、ど
うしたらいいか分からなくなりました。ある日、神はエリヤにイスラエルに戻って、アハブ王に
会いなさいと告げたのです。みなさん、もしあなたはエリヤなら、この話を聞いて、どう思いま
すか。なぜでしょうか(子供に発表してもらう。怖い、興奮、自ら危険に身をさらして無駄に命
を落とす、イスラエルの民を救うことができる…)。神はかつて彼をケリテ川のほとりとやもめ
の家へ行かせたことがあって、奇蹟を現わしたので、エリヤはもっと自信と勇気を付けました。
それで、エリヤは喜んで命の危険を冒して、神の命令に従い、ザレパテからイスラエルに戻りま
した。
アハブ王はエリヤを出迎える
エリヤは止らずに歩いていると、アハブ王の家づかさのオバデヤに出会いました。彼は神を敬
ういい人です。皇后イゼベルが預言者を殺そうとすることを知って、彼は預言者百人をこっそり
とほら穴に隠し、自分のお金で彼らのために食べ物を買って食べさせました。その時、彼はアハ
ブ王の命令に従って、ロバの餌の草を捜していたところでした。途中エリヤに会えるとは思いも
5
寄らなかったのです。彼はエリヤのことを非常に心配していました。その時はちょうどアハブ王
が人を遣わして、あちこちエリヤを捜し回ったところだったからです。しかし、エリヤはここに
現われたのです。
エリヤはオバデヤに「アハブ王に言ってくれ。私がここにいる」と言いました。オバデヤは神
がきっと彼を守って、彼をここから連れ去るに違いないと思って、
「私は言いに行く勇気がない。
もし主なる神はあなたを別の所へ連れて行って、王はあなたを見つけられなければ、王はきっと
私がウソをついたと思って、私を殺すだろう」と答えました。エリヤは「私を信じて、今日は必
ずアハブ王と会わなければならない」と言いました。オバデヤはエリヤの態度を知ってから、す
ぐに戻って、アハブ王にエリヤは見つかったと報告しました。最初、アハブ王は半信半疑でつい
て行ったのですが、エリヤに会ってから、
オバデヤの言った事が本当だ信じるようになりました。
アハブ王はエリヤに会うなり、
「イスラエルを災害に見舞わせたのが君か」と聞きました。エ
リヤは厳しい口調で「私ではなく、あなただ。あなたは真の神に背いて、にせ神のバアルを拝ん
だからだ。あなたは速くイスラエル人全員とにせ神に仕える預言者を集めて、カルメルの頂へ私
に会いに来させなさい。あなたたちのにせ神と私が仕える神はどちらが真の神かを思い知らせて
やるから」と言いました。アハブ王はそのようにしたくないが、もし承諾しなければ、イスラエ
ルの災害がもっとひどくなるのを心配して、承諾せざる得なかったのです。
カルメル山での対決
カルメル山で対決するニュースはたちまち全国に広がりました。
みんなは大変面白いと思って、
急いでカルメル山での芝居を見に行きました。途中、みんな興奮気味で、どうやって対決するの
か、誰が勝つのかを議論しました。
みんなが到着した後、エリヤは大声で民たちに「あなたたちは二心を持ってはいけない。もし
主なる神は真の神ならば、あなたたちは主を礼拝しなければならない。もしバアルは神なら、バ
アルを拝むがよい」と言いました。エリヤは何とか彼らに主なる神とバアルとの間において、正
確な選択をしてほしいと思いました。続いて、彼は「今日、みんながここに来たのは誰が真の神
かを知ろうとするためでしょう。今、主なる神は真の神であることを信じている預言者は私一人
だけだ。バアルを信じる預言者は450人もいる。私たちは公平な方法で証明しようじゃないか」
と言いました。すると、バアルを信じる預言者に一通の挑戦状を出したのです。どんな挑戦状で
しょうか。聖書を読みましょう(王上十八 23 ∼ 24)。
(まず子供に発表してもらってから聖書
を読んでもよい)。エリヤは民に二頭の肥えた牛を用意させました。バアルの預言者は一頭を選
んで、残りの一頭をエリヤに与えます。燔祭を捧げる時に、牛を切り裂いて、たきぎの上に載せ、
火をつけてはいけません。そして、にせ預言者は彼らの神であるバアルに祈り、エリヤは主なる
神に祈ります。そして、火を持って祭壇の上にある牛を燃やした神を真の神としましょう(注1)。
火を下して、燔祭を燃やす神こそ真の神ということに賛成しました。エリヤはバアルの預言者
に「あなたたちは先に祭壇を築きなさい。しかし、火をつけてはならない」と言いました。
預言者の真偽を試す
バアルの預言者たちはたきぎと肉を祭壇においてから、いろいろな方法でバアルに祈って言い
ました、
「バアルよ、私たちの願いに答えて、能力を現わして、天から火を下して下さい」。彼ら
は朝から昼まで叫び続けたが、何の反応もありませんでした。エリヤはバアルの預言者たちにあ
ざけって言いました、
「バアルの預言者たちよ、もっと大きな声であなたたちのバアルを呼びな
さい。彼は考えにふけっているのか、よそへ行ったのか、旅に出たのか、また眠っていて起こさ
なければならないのか」
。にせの預言者たちはもっと大声で叫び、祭壇の前で踊ったり、刀で自
分の体を傷つけたりして、血を流すまで至ったにも関わらず、何の反応もなかったのです。なぜ
6
でしょうか(バアルはにせ神だから、能力がないです)。
日がもうすぐ沈む頃になっても、バアルからの反応はやはりなかったのです。イスラエルの民
はもうイライラするほど待ちました。アハブ王はそれ以上の恥を感じました。この時、エリヤは
民に、
「みんな、こちらに来なさい」と言いました。エリヤは十二個の石で祭壇を築き、祭壇の
回りにみぞを掘りました。そして、たきぎと肉を載せました。みんなはみぞを何に使うのかとお
かしいと思いました。彼は民に「水を持って来てくれ、その水を肉とたきぎに撒いてくれ」と言
いました。民はみんな訳が分からないままにその指示通りにしました。祭壇に全部で十二バケツ
の水をかけ、肉もたきぎも全部濡れたし、みぞも水でいっぱいになりました。みなさん、エリヤ
はこうすれば、火をつけるのがもっと難しくなってしまったのでは(彼は神の大いなる力によっ
て、火が降りかかるばかりでなく、さらに濡れたたきぎを燃やすこともできるのを証明するつも
りでした)。みんなは目を丸くして、静に見ていました。いったい何が起きるのかを知りたいと
思ったからです。その時、エリヤは祭壇に向かって大声で「神よ、私の祈りを聞き入れてくださ
い。ここにいる全員に、あなたが真の神であり、私はあなたのしもべである事を分からせてくだ
さい。これによって、あなたの所に戻るように」と祈りました。まさにその時、不思議なことが
起きました。どんな不思議なことが起きたのでしょうか(子供に発表してもらってから、聖書を
読みます。王上十八 38)(注 2、3)。
すると、主なる神の火が下って、燔祭、たきぎ、石、ちりと溝の中の水を全部きれいに焼きつ
くしたのです。民はあっけにとられました。しばらく経って、急に悟りました。みんな一緒に地
に跪いて、
「主が神である。主が神である」と叫びました。エリヤは彼らに「バアル預言者を捕
えなさい。その一人も逃がしてはならない」と言いました。民たちはバアルの預言者を全員捕え
て、ケリテ川のほとりに連れて行って、そこで彼らを殺し、イスラエルの災いを取り除きました。
雨が降った
にせの預言者を殺してから、
エリヤはしなければならないもう一つ大事なことは何でしょうか
(神に雨を乞う)。彼は罪を取り除いてから、神はきっと祝福して下さると信じていたので、彼は
アハブ王に「大雨の音がするから、あなたは上って行って、食い飲みしなさい」と言いました。
そして、エリヤはカルメル山の頂へ行って、地に伏して切に祈りました。また、僕に「上って行っ
て、海に変化があるかどうかを見なさい」と言いました。僕は 6 回もたて続けて見に行ったが、
何も変わらなかったのです。7 回目になって、僕はついに一つ小さな雲が起こっていたのを見か
けました。それは人の手ほどの小さな雲でした。エリヤは信仰によって、僕に「アハブ王に速く
馬車に乗って帰りなさい。さもないと大雨によって、山から降りられない」と言わせました。話
が終わって間もなく、突然、黒い雲は次から次へと起こり、空は次第に暗くなり、大雨が降り出
したのです。全国の民はみんな喜んで心を一つにして祈り、天にいます真の神に三年半ぶりの雨
のゆえに感謝しました。
討論と激励
1、今日の物語りを通して、あなたはどうやって主なる神は真の神であることを知りましたか。
△主なる神は人間の祈りを聞き入れて下さったことによって、
彼は真の神であることを証明でき
ます。
△主なる神は天から火を下して、濡れた燔祭と祭壇を焼き尽くしたことによって、彼は大いなる
力があることを立証されました。
だから、私たちには生きた真の神が一人しかいません。彼以外にほかの神はいません。バアル
は神として崇拝されたが、彼には神としての能力を持って、にせ預言者の祈りに答えることがで
きません。
7
2、もしあなたの友たちは偶像を拝む人なら、どうしたらいいでしょうか。
△自分がクリスチャンであることを表明し、彼らに福音を伝え、彼らを主に帰するように導くべ
きです。
宏は偶像崇拝をしないようになった
宏ちゃんという子がいます。彼は偶像を拝む家庭に生まれ育てられました。彼のお母さんはい
つも「仏様は私たちを守っています。子供が元気に育ち、楽しく暮らし、将来は役に立つ人間に
なりたいならば、仏様に頼らなければならない」と話しています。ある日、お母さんは病気にな
りました。起きることさえできなくなりました。彼女は宏ちゃんに果物を持って来させて、仏様
に供えました。しかし、お母さんの病気が治るところか、もっとひどくなりました。宏ちゃんは
仏様を拝んで何の得になるかと疑い始めました。仏様は本当に人の病気を治すことができるのか
と疑問を持ち始めました。
向かいのおばさんはお坊さんを招いてお経を読んでもらったが、少しも利かなかったのです。
宏ちゃんは仏様は本当の神ではないに決まっているから、人の祈りに答えないと思いました。彼
はとなりの石おばさんから主イエス様の話を聞いたことがあるので、石おばさんを家に招いて、
主イエス様にお母さんの病気を治すように祈ってもらいました。石おばさんと宏ちゃんはお母さ
んのベッドのそばに跪いて祈りました。お母さんの病気はだんだん良くなりました。石おばさん
はまた彼らに福音を伝えました。ある日、宏ちゃんは石おばさんに「私のお母さんと私は二度と
偶像を拝まないことにしました。主イエス様は真の神だから、
私たちは主イエス様を礼拝します」
と言いました。
みなさん、宏ちゃんは自ら天と地の間に主イエス様こそ真の神だと体験できたので、彼はこれ
からは主イエス様を礼拝し、偶像を拝まないことにしました。偶像は本当の神ではないので、人
の病気を治すことができないし、人に平安を与えることもできません。
参考資料:
注 1、カルメル山:カルメル山は大変美しい山脈です。たくさんの山と数百個の谷からできてい
ます。南東へ二十一キロ延びて、西は地中海まで延びます。エリヤはここを対決の場にしたのは、
山の形が優れているからかもしれません。一方、この山はバアルと主なる神の対決の場でもあり
ます。そして、カルメルはカナンの土地の神の住まいだと思われていたので、ここを選んだこと
によって、主なる神の勝利をもっと表わすことができます。
注 2、十二の石:エリヤはイスラエルの十二の部族の数で、十二の石を選んで、祭壇を築きまし
た。政治の面で、十二の部族は分裂したが、神様から見れば、イスラエルはいつまでも一つの民
族です。
注 3、エリヤは簡潔で、心からの力強い祈りはバアルの預言者たちの叫びに対して、強烈な比較
となりました。
注 4、エリヤはバアルの預言者を殺したのは当り前のことです。残酷ではありません。偶像を拝
むことは死ぬべき罪だと神が定めています(申十三 13 ∼ 15)
。
注 5、エリヤの切なる祈りは私たちの良い手本です。ヤコブの手紙の第五章十八節もこれを持っ
て私たちを励ましました。信仰のある祈りは大いなる効き目があります。
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第三課 葡萄園の紛争
聖書:王上二十一;王下九 30 ∼ 37、十 1 ∼ 28
聖書朗読:エレ二十五 23:箴十五 3;イザ五 20、24;ミカ六 8
目標:
1、イゼベルはナボテの葡萄園を奪ったので、神に罰されたことを知ること。
2、異邦人と結婚する事の悪いところを言えること。
聖句:ガラ六 7
本文内容:
前回の話で、エリヤとにせの預言者はどこで勝負をしたのでしょうか(カルメル山で)。イス
ラエルの民はそれを知ってから、どう反応したのでしょうか(多くの人々は誰が勝つかを知るた
めにカルメル山へ見に行きました)。彼らはどう対戦したのでしょうか(それぞれ祭壇を築き、燔
祭を捧げ、自分の神に火を下らせ、燔祭の供え物を燃やすように求める)。結局は誰が勝ったの
でしょうか(エリヤ預言者)。誰が真の神か立証したのでしょうか(主なる神)。イスラエルの民
は急に悟ってから何を言ったのでしょうか(一緒に王上十八 21 を朗読する)。それらのにせ預
言者はどうなりましたか(キション川のそばで民に殺されてしまった)。にせの預言者を取り除
いてから、どんな奇蹟が起きたのでしょうか(神がとうとう大雨を降らせ、3 年半にわたる飢饉
がやっと解消されました)。
アハブ王は王宮に戻って、すぐにその日の出来事を全部皇后のイゼベルに教えました。皇后は
バアルの 450 名のにせ預言者は殺されてしまった事を聞いて、腹が立ってたまらなくて、エリ
ヤを殺すと誓いました。しかし、エリヤは早くも逃げてしまいました。全然見つからないのです。
ナボテの葡萄園
アハブ王の王宮はサマリヤの町にあります。その近くのエズレルに大変よい葡萄園があって、
その果実は甘くて大きいです。アハブ王は大変気に入っていました。そこで、葡萄園の持ち主ナ
ボテに、
「あなたの葡萄園を売ってくれないか。或いは私がもっと良い葡萄園であなたと交換し
てもいい」と言いました。ナボテは、
「この葡萄園は先祖から残してくれた財産であり、あなた
に売ってはいけない」と答えました。なぜでしょうか(聖書エレ二十五 23 を読みましょう)。
真の神はイスラエル人に家の畑を売ってはいけないと命じたが、アハブはイスラエル王で、神
の命令をも知っているのに、わざとナボテを困らせたのです。みなさん、もしナボテはアハブ王
の要求に応じたら、どうなるかを考えて見てください(もっと良い葡萄園を手に入れたか、もっ
と多くのお金を得るでしょう。アハブ王は大変喜ぶでしょう。しかし、ナボテはこうすれば、神
の命令に背くことになります)。もし断わったらどうなりますか(アハブ王は腹が立ちます)。
いったい王の話を聞くのか、それとも神の命令に従うのでしょうか。
ナボテは真の神を恐れる人で、彼はアハブ王は全国で一番権力のある者で、一番尊敬される人だ
が、真の神は彼より尊いので、神の話を守るべきだと思いました。アハブ王は葡萄園を得られない
ことで、がっかりして、王宮に戻ってベッドに横たわり、食事さえしようともしなかったのです。
葡萄園略奪の策略
皇后のイゼベルは大変だと思って、アハブ王にいったい何が起きたのかと聞きました。アハブ
王はナボテが葡萄園を売ってくれない話をしました。
イゼベルはそれを聞いて、大変腹が立って、
アハブ王に「おかしいじゃないか、あなたはイスラエルの国王だから、何を恐れるものがあるか。
食事へ行きなさい。私は必ずあの葡萄園を手に入れる策略を持っている」と言いました(注 1)。
皇后のイゼベルはどんな不正な方法で葡萄園を手に入れるのでしょうか(王上に十一8∼10を
読みます)
。
9
そして、アハブ王の名義で手紙を書き、王の印鑑を押して、エズレルの長老と貴族へ送り、二
人のよこしまな者を使って、にせの証人に仕立てて、にせの証言でナボテを訴えて、彼を真の神
と国王を呪った罪で裁いて、そして、石で彼を打ち殺すように命じました。
イゼベルは国王の権力を利用して、策略をねって、無実なナボテを迫害しようとしました。長
老たちはその手紙を受け取った時、国王の命令に背く勇気がなかったのです。そうしないと、連
座される恐れがあるからです。彼らは手紙とおりに二人のよこしまな者を使って、群衆の前でナ
ボテを真の神と国を呪った罪で訴えました。ナボテはそれを聞いたら、大変怖がっていました。
イスラエルの法律によって、神と国王を呪う者は石で殺すことになるからです。彼は大声で無実
だと叫びました。しかし、長老たちは彼の話に全然耳を貸さなかったのです。ナボテを町の外へ
連れて行って、石で殺せと命じました。本当に残忍な人たちですね。
1、みなさん、この葡萄園紛争の中でアハブ王はどんな罪を犯したのでしょうか。
△皇后が手段を選ばずにやりたい放題にさせて、無実のナボテを殺しました。
△第十戒を犯しました。アハブ王はナボテの葡萄園を貪ったのです(申五 21)。
2、皇后のイゼベルはどんな罪を犯したのでしょうか。
△不正な手段でナボテの葡萄園を奪いました。
△第九戒を犯しました。人に偽証させました。
ナボテは神の命令を守るため、石で殺されました。町中の人々はこの事を議論しましたが、彼
の無実を証明する者は誰一人いなかったのです。あの残忍な皇后イゼベルを怖がっていたからで
す。かわいそうなナボテはこのまま死んでしまいました。みなさん、誰がナボテの無実を晴らし
てくれるのでしょうか(神様)。そうです。義なる神です。箴十五 3、
「主の目はどこにでもあっ
て、悪人と善人とを見張っている」。神は天にいてもいつもすべてを見張っておられます:例え
ば、私たちは何を考えているのか、何をしているのか、そしてその行いによって報いるのです。
主を信じない異邦人でさえ、
「善に善を、悪に悪を報わないのではなく、報いる時がまだ来てい
ないだけだ」と言っています。ましてや私たち主を信じる神の子供たちはなおさらです。神の命
令を守りさえすれば、神はきっと私たちの無実を晴らしてくれるにちがいありません。
エリヤはアハブを責める
イゼベルは謀略が成功したのを知って、得意げにアハブ王に「ナボテはもう死んだ。あなたは
葡萄園を受け取ればよい」と言いました。
この時、神はエリヤ預言者に「あなたは葡萄園へアハブ王に会いに行きなさい。私の言葉を彼に
伝えなさい」と言われました。エリヤは王に何を話したのでしょうか(王上二十一19∼26参照)
。
1、アハブ王とイゼベルが謀略でナボテの葡萄園を奪うことを責めました。
2、神がナボテの無実を晴らす事を伝えました。
アハブ王は葡萄園を手に入れてまもなく、神の呪いは早くも現実になりました。本当に悪に悪
が報われたのです。アハブ王はその話を聞いてから、悲しくて自分の服を裂いて、断食したり、
荒布の服を着たり、神に悔い改めたが、残念ながら、もう遅かったのです(注 2)。
神の義の裁き
何年後、アハブは敵と戦った時、矢に射られ、血がずっと流れました。戦車は血だらけでした
(王上二十二 34 ∼ 38 参照)。人は彼の戦車を川のそばに引いて行って洗いました。犬はその血
のにおいを嗅いで、かけて来て、その血をなめました。皇后とアハブの家族はどうなりましたか。
ある政変の時、家族全員が反乱を起こし部下のエヒウに殺されました。イゼベルの死に方は一番
悲惨でした。人に高い建物の窓から投げ出されて、地に落ちて死にました。体には血だらけでし
た。野良犬はやって来て、死体の肉を全部食べました。人が彼女を埋葬しようと思った時、何本
かの骨しか残らなかったのです。本当にその行いに応じて報われたのです(王下十 10 参照)。
このことから、主なる神は義の神であることが分かります。彼はアハブを呪う言葉は全部現実にな
りました。
10
激励ー異邦人の妻を娶ってはならない
みなさん、アハブ王の家族全員は最後にこんな目にあったのは誰のせいでしょうか(皇后のイ
ゼベル)。イゼベルはどうアハブ王に害を与えたのでしょうか(アハブ王と民をにせの神バアル
を拝むように導き、真の神の預言者を殺し、また謀略でナボテを殺し、葡萄園を奪いました)。彼
女は異邦人の女で、真の神である主を知らないし、人が真の神を礼拝するのも嫌っていました。
アハブ王は彼女を妻にしてから、彼女を変えようとしないばかりか、かえって、彼女の言いなり
になって、ますます悪くなりました。もし彼に神を恐れる良い皇后がいれば、こんな悲惨な結末
にならなかったでしょう。
今の教会の中に一部の兄弟姉妹が異邦人と結婚したことによって、神を離れました。先生はこ
れから一つの本当の話を話します。
ある陳という兄弟は小さい時から熱心に神のため働いていました。大学に入ってから、一人の
美しい女と出会いました。二人の仲はとてもよかったのです。陳兄弟は大学を卒業してから、彼
女と結婚するつもりでしたが、問題は一つあります。それは彼女は異邦人だということです。彼
女と結婚することは自分の信仰に影響を及ぼすかどうか、いろいろと悩んでいました。
みなさん、
あなたたちはどう思いますか。彼女を妻にしてもいいでしょうか(子供に発表してもらう)。は
い、そうです。聖書もはっきりと異邦人と結婚してはいけないと書いてあります。
神は人間が弱い者で、誘惑に負けやすい事を知っておられます。だから、異邦人と結婚しては
いけないと命じられたのです。しかし、この陳兄弟は彼女の事が大好きで、最後にやはり彼女と
結婚しました。その後、彼女は彼がイエスを信じることに反対し始め、教会にも行かせなかった
のです。彼は教会へ行く度に、妻はいつも大喧嘩するのです。二人とも面白くないと思いました。
その後、陳兄弟は譲歩せざるを得ませんでした。教会へ行く回数も少なくなり、だんだんと神を
離れてしまいました。大変惜しいことです。
もう一人の李という兄弟も異邦人の女を妻にしました。信仰と生活の習慣が違うので、二人は常
に喧嘩ばかりでした。奥さんは子供にバプテスマを受けさせないし、集会にも出させません。子供
を連れておばあさんの家へ行って、供え物を食べさせる時もあります。子供は誰が真の神か分から
なくなってしまいました。
教会の姉妹は異邦人の嫁になったら良くない事がもっと多くあります。
ある人は結婚式の日に、
夫の家族は彼女を先祖の仏壇の前へ連れて行き、無理やりに線香を持たせて拝ませることもあり
ます。みなさん、もし姉妹は拝んだら、どうなりますか(第二の戒めを犯し、天国に入れなくな
ります)。本当に怖いですね。結婚してから、夫は集会に行かせてくれない場合もあります。お
正月の時に供え物も食べてはいけないし、
お湯を飲んで我慢する日々を送らなければなりません。
みなさん、あなたの家にはまだ主を信じない人がいますか。お父さんか、お母さんか、おばあ
さんか、おじいさんか、手をあげてください。この子供たちの家に主を信じない人がいることで
不愉快な思いをしたことがありますか(子供に発表してもらう。集会に参加するため、叱られる。
食事や寝る前に祈る勇気がない。供え物を食べてはいけない。家族に献金をもらう勇気がない
…)。だから、私たちは異邦人と結婚するには悪いことがいっぱいあって、神もそれを喜ばない
し、異邦人と結婚する者は祝福されないことを知っておかなければなりません。
参考資料:
1、イゼベルが言ったこの言葉の意味はあなたはイスラエル国の中で一番の権力者ではないか。
一人の国民に国王を拒否する権利があるものか。というのは、イゼベルの国の伝統的な考え方に
は王はすべてほしいものを手に入れる権力があります。これは一種の君主至上主義で、残酷無情
な考え方です。イスラエル人の神が国の本当の王であるという観念には程遠いのです。
2、聖書はアハブに対して、
「自分を売る」
(王上に十一 25)人と評価しています。彼は物質
の欲望のために、自分を罪に売ったのです。貪るばかりでなく、わざと偶像を拝んだのです。
11
第四課 あなたは何を要求するか
聖書:王上十九 16 ∼ 21、王下二
聖書朗読:ヨハ十五 1 ∼ 8;創五 21 ∼ 24
目標:
1、エリヤが昇天する前日に、エルシャは彼に神の能力を求めたことを知ること。
2、神に喜んで受け入れられる祈りを言えること。
聖句:王下二 9
本文内容:
先週、先生は葡萄園の紛争について話しました。誰かが立って、その内容を聞かせてくれます
か(子供に発表してもらい、先生は注意、暗示、誘導する。アハブ王はナボテの葡萄園を貪って、
ナボテが売らないため、アハブ王はがっかりして王宮に戻り、皇后のイゼベルは謀略でナボテを
害し、悪い人を遣わして、ナボテが神と王を侮辱したと訴え、そして、ナボテを城の外へ連れて
行って、石で殺しました。しかし、義の神は預言者エリヤを遣わして、アハブ王を責めました。
しかも、神がこれから災いを下して、彼を罰することを伝えました。その後、アハブ、イゼベル
とその家族は神に呪われました。だから、アハブ王は預言者の話を聞くと、非常に悲しくなった
が、後悔しても遅くなりました)。
みなさん、私たちの敬う神は慈しみ、愛の神です。神の命令を守る人に対して、永遠に慈愛の
父のように祝福し、面倒を見ます。けれども、悪事を働く者に公正なる裁判官で、国王にせよ、
民にせよ、罪を犯したら、必ず罰するのです。だから、私たちは人を害する心をもってはいけま
せん。どんなことにおいても、謹慎に運ばなければならない。一緒に聖句を暗唱しましょう(ガ
ラ六 7)。
エリシャは召される
今日、先生は話したいのはあなたは何を要求するかというテーマです。昔、神はソロモン王に
あなたは何を与えてほしいか、求めてご覧と言われたことがあります。ソロモン王は何を求めま
したか(知恵)。神は本当に彼の願いを聞き入れました。この物語りの中にエリヤ預言者も彼の
一番好きな生徒エリシャに、あなたは私に自分のために何をしてほしいと思うのか。そのまま求
めなさいと言いました。すると、エリシャは「あなたを感動させる霊は二倍も私を感動させるよ
うに」と答えました。なぜエリシャは神の能力を求めるのでしょうか。彼はその能力を得たので
しょうか。これからその話をしましょう。
エリシャはもともと農夫でした。ある日、彼は畑を耕すときに、エリヤに会いました。エリヤ
は彼を弟子にして、どうやって神のために働くかを教えてやると言いました。エリシャはためら
わずに承諾しました。その後、エリヤ預言者についてあちこち福音を宣べ伝えに行きました。当
時、エリヤはいくつかの預言者学校を作りました。今の神学院と同じような学校でした。それで
専ら神のため働く人を養成します。エリヤは常にこれらの学校へ行って、学生を教えました。エ
リシャはいつも先生に従って、真面目にいろんな仕事を学びました。エリヤは大変慰められまし
た。イスラエル国はこんな良い預言者が自分の後を就いたら、きっともっと多くの人を神を信じ
るように導くことができるだろうと思ったからです。エリシャ自身はどうでしょう。彼はエリヤ
の良い助け手になって、ずっと将来は先生エリヤのように能力の大きいよい預言者になると希望
していました(注 1、2)。
12
日々が立ち、
彼ら先生と生徒二人は引き続き各地へ伝道に行き、人々を神を信じるように導き、
民の困難を解決しました。だんだん、エリヤはエリシャが前よりもっと勇敢で独立になり、自分
の助けがなくても、一人で神のために働くことができるようになったと気がついたので、心の中
にこっそりと喜んでいました。
最後まで先生について行く
ある日、エリヤは神によって、死を経ずに昇天させることを指示されました。これは何と大き
な名誉だろう。みなさん、聖書にはもう一人エノクという人は死を経ずに昇天されたと書いてあ
ります(創五 21 ∼ 24 参照)。彼らはみんな神を恐れる良い人で、神は特別に彼らを昇天させ、
天国の永遠の幸福を楽しませるようにされました。
エリヤはしばらく経ったら、生徒たちと別れると考えると、少し心残りになりました。再び預
言者学校を訪れようと強く思いました。すると、傍らにいるエリシャに神は私をベツレヘムへ行
かせるので、あなたはここで私を待っていなさいと言いました。エリシャは敬愛する先生と離れ
ることは一度もなかったので、先生はまもなく神の所へ昇天される事も知っていたし、先生が生
きているうちに面倒を見てあげると思っていました。彼はエリヤに、先生、私はあなたを離れる
ことがないと答えました、エリヤは自分が一番好きな生徒を見て、断わらなかったのです。そし
て、二人はベツレヘムへ行きました(注 3、4)
。
ベツレヘムの弟子たちはエリヤ先生と最後の面会のときに、
低い声でエリヤが昇天することを
話し合いました。彼らはエリシャを傍らへ連れて行って、こっそりと、今日、真の神が先生を天
国へ迎えることを知っているかと聞きました。エリシャは悲しそうに、知っている、あなたたち
はもうこれ以上言わないで、私たちは静かに彼と別れよう、悲しい場面がないようにと言いまし
た。みんなは静かになって、黙ったままだけれども、心の中は別れる辛さでいっぱいでした。
彼らはベツレヘムを後にした時に、エリヤはエリシャに、神は私をエリコへ行かせるので、あ
なたはここで私を待ったらいいと言いました。エリシャはやはり先生と別れたくないので、前回
と同じように私はあなたを離れることがないと答えました。エリコに着くと、エリコの弟子たち
は彼らが非常に落ち着く様子を見て、我慢できずに、エリシャに、今日、神は先生を天国へ迎え
ることを知っているかと聞いたので、エリシャは彼らにこれ以上言わないで、自分がとっくに
知っているからだと答えました(注 5)。
今回、エリヤはまたエリシャに、神は私をヨルダン川へ行かせるので、あなたはここで私を
待ったらいいと言いました。エリシャはずっと先生について来たのは、自ら先生を見送るためで
す。先生は自分に配慮しているのを知っているが、自分はやはり先生と別れたくないと思って、
やはり前の二回と同じように、私はあなたを離れることがないと答えました。そして、二人は流
れる急なヨルダン川の岸に着きました。エリシャは激しい川の流れを見て、ここには船もないの
に、どうやって渡るかと思っていました。彼は悩んでいた時、先生エリヤは黙ったまま上着を脱
いで、それを巻いて水を打ちました。その上着が川の水にぶつかると、水がすぐに分かれて、乾
いた道になりました。エリヤとエリシャは歩いて渡って、少しも濡れなかったのです。彼らは岸
に上がると、川の水はまた一つになって、もとのままのように戻りました。エリシャはこの神の
奇蹟を見て、羨ましいと同時に興奮しました。
あなたは何がほしいか
その時、エリヤは急に足を留めて、エリシャに、エリシャ、私が行く前に、あなたは私にあな
たのために何をしてほしいか、そのまま言いなさいと聞きました。エリシャはエリヤの生徒に
なってから、最大の願いは先生のような大きな能力を持つ預言者になることです。だから、彼は
ためらずに、あなたを感動する霊が二倍も私を感動させるようにと答えました。彼はとっくに自
分が召されたのはエリヤの仕事を継ぎ、ほかの弟子を指導する責任を負い、イスラエル全国の民
13
を神の話を守るように導く責任を負うことになることを知っていました。だから、彼は霊の能力
が必要です。霊によって強くなって、神のため働く知恵を持つようになるのです。さもないと彼
はこの仕事を全うすることができないのです。エリヤはその話を聞いて、あなたの求めるものは
簡単に手に入らない。しかし、もし、あなたは自分の目で私が天に迎えられるのを見ることがで
きるならば、手に入れることができるが、さもないとだめだと言いました。エリシャはこのこと
を聞いてから、もっと注意深く先生について行きました(注 7)。
彼らは歩きながら話した時、突然、火の馬、火の車が彼らを隔てて、まさにその時、エリシャ
は先生が風に乗って天に昇ったのを見ました。
エリヤの先水を打った上着だけが漂って落ちてき
ました。みなさん、神はエリシャの要求に応えたかを考えて見てください(はい、彼は自分の目
で先生が昇天することを見たから)。だから、これから敬愛する先生に会えなくても慰められ、彼
は自分がもう神の能力を得たと信じました。そこで、彼はエリヤが残した上着を拾って、折り返
してヨルダン川に戻って、川の水を打ち、水が思ったとおりに分かれました。これはエリヤを感
動させる霊が二倍もエリシャを感動させるという言葉に応えました(注 8、9)。
不思議、本当に不思議
エリシャが川の底を渡って、エリコに戻って、町の人々は彼が戻ったのを見て、しかも、神の
霊の助けがあって、心の悩みを彼に言い、彼らは「預言者よ、このエリコの地勢が非常に良いが、
水の質が悪い、その水を畑へ注ぐと農産物は成熟していないのに落ちてしまう」と言いました。
エリシャは新しい瓶を持ってきて、その中に塩を入れてくれと言いました。エリシャはその塩を
入れた瓶を持って、川の源へ行って、塩を水に入れました。
『神はつぎのように言われました、
「私
はいまこの水を治した。これから果物が成熟していないうちに落ちることがなくなる』」とエリ
シャが言いました。みなさん、この水は本当に治されました。それから、同じ問題が起きなかっ
たのです(注 10)。
その後、エリシャはエリヤの仕事を受け継ぎ、絶え間なく弟子たちにどうやって神のために働
くかを教えました。ある日、弟子の中の一人は死にました。彼の奥さんは大変悲しんで、エリシャ
に会いに来て、
「預言者よ、私の夫は神を愛する人で、今、彼は死にました。負債が残って、債
権者は返せと言っています。私はそんなお金がないと言ったら、彼は二人の息子を奴隷として連
れて行くと言っていた」とエリシャに言いました。
「私はあなたのために何をしてほしいか、家
には何が残っているかを教えてください」とエリシャが言いました。
「私の家は油一瓶のほかに
何も残っていない」と奥さんが答えました。
「あなたは帰りなさい。隣近所の人たちから空の瓶
や缶や器などを借りてください。多ければ多いほとがいい。それからドアを閉めて、息子たちと
一緒に油をあらゆる器に入れて、いっぱいになってからそばに置いたらいい」とエリシャが言い
ました。すると、この奥さんはそのとおりにしました。みなさん、、彼女は油を空の器に入れて
いた時、どんな不思議なことが起きたのかを当てて見てください(油は止らずに流れ出て、あら
ゆるの空の器にいっぱい注いでから始めて止ったのです)。この奥さんは本当に嬉しかったので
す。彼女はすぐにエリシャの所へ教えに行きました。エリシャは「油を売るなさい。売ったお金
で返済しなさい、残った部分で生活に使いなさい」と言いました(注 11)。
みなさん、エリシャはこのような神の奇蹟を行うことができるのは神が彼に霊の能力を与えた
からです。彼は神のため働くことを志したのです、神は彼の願いを叶い、彼に働く能力を持たせ
て、神の豊かな恵みを現わしたのです。
14
討論:
1、エリシャは神のため働くには最も欠かせないのは何でしょうか。
△神の能力。
2、神の能力はどんな人に与えるのでしょうか。
△(1)神のために働くことを志す者。(2)誠心誠意に祈る者。
3、あなたたちは神のため働くのを志していますか。どんな仕事をしますか。
△(子供に自由に発表してもらい、この問題を考えたことがない子供に対して、帰ったらよく
考えるように励ます)。
4、どうやって自分の立てた志を実現させるのでしょうか。
△エリシャを見習い、自分の能力を充実させ、そして、神に霊の能力を賜えるように祈ります。
5、もし今日神があなたに、
「あなたは何がほしいか、私は必ず与える」と言われたら、あなた
はどうこのチャンスをつかみますか。
△(ペンと紙を配り、子供に自分のほしいものを書いてもらい、しかもその理由も説明してもら
う。そして、先生が全部を集めてから、一つずつ説明と分析を行い、子供に何が無理な要求かを知っ
てもらう。何が神が喜んで受け入れる要求かを理解させる。最後に結論として、神が万能です。私
たちは祈って求める時に、神は私たちの状況に応じて、私たちに有益なものを与えて下さる。時に
は私たちには忍耐が必要で、待つのが必要です。もし私たちの求めるものは得るべきではないもの
なら、神は応えてくれないに違いない。
参考資料:
注 1、エリシャ預言者:エリシャの意味は、
「私の神が救いです」
。ヘブル語にはこの字はミセア
と同じです。この名前の含む意味もエリシャ一生の事績の記しになります。彼は神の恵みを現わす
預言者です。
エリシャはエリヤの跡継ぎになることは神がホレブ山でエリヤに対して指示されたこ
とです。エリヤ預言者がエリシャの農場を通り、上着を彼の体に羽織ったことは能力と権力をこの
若くて金持ちの農夫に与えたのと同じことです。
彼は不思議に自分の一生の偉大な仕事を始めまし
た。エリシャに学ぶべきものは、彼の神のために働く決意を下した事です。神の呼びかけが彼に臨
んだ時、彼は全てを捨てて、エリヤに従いました。このような人はどんな時代に置いても神の捜し
ている人です。クリスチャンが力を得るのもここから始まるのです。神の能力はきっと絶え間なく
決心を固めた神のために働く人々に注ぎ込むに決まっています。
注 2、預言者学校:預言者学校の源はサムエル時代(サム上十九 18 ∼ 20)で、彼らの存在は
イスラエルの宗教生活に関わっていました。エリヤ、エリシャの時代、彼らは預言者の弟子と呼ば
れ(王上二十 35)
、当時、預言者の数は膨大で、彼らはギルガル、ベテル、エリコ(王下二 1 ∼
5、四 38 ∼ 43、二 7)にかたまり、共同生活をし、一人の師匠によって教えられ、
(例えばエリ
ヤ、エリシャ)
、彼らの存在はイスラエル宗教と道徳の復興を目指す物と民を神に帰する物です。
注 3、エリヤはエリシャが預言者の職務を担当できるか試練を与えたのです。だから、三回も
彼らを残すことによって、試練を与えたのです。エリシャが三回もエリヤを離れないで最後まで
ついて行って、霊的な恵みを最後まで得ようとしました。
注4、ベテルの意味は「神の家」です。エリヤは預言者学校を訪れる目的は彼らが偶像崇拝(バ
アル)に抵抗する志を固めるためです。
注 5、エリシャはほかの弟子たちに黙るようにした意味は神の御旨に従おう、私を困らせない
でください、私たちは神に召されて、神と一緒にいる人のために喜ぶべきです。
注6、エリヤの上着:エリシャを弟子にした時に、エリヤの上着は預言者の職務の象徴でしたが、
この時は神の能力の象徴でした。モーセの杖が彼の職務であると同時に、神の能力の象徴であると
同じことです。
15
注 7、エリシャはエリヤを感動する霊が二倍も自分を感動するように祈り求めるのは、エリヤ
より偉くなることを求めたのではなく、もっとふさわしい跡継ぎになりたいからです。イスラエ
ルには「二倍」の祝福は長男しか持ってなかったからです(申二十一 17)。長男は親の跡継ぎで
す。その後、エリシャの仕事はエリヤの二倍になりました。
注 8、火の車、火の馬は神の能力を代表します(詩一〇四 3、4)
。エリヤは風の中で昇天させ
たのであって、戦車に乗って昇天したのではなかったのです。
注 9、エリヤの落ちた上着はエリシャが跡継ぎであることの証拠です。エリシャはこの上着で
川の水を分けた時から、エリシャが信仰によって神の奇蹟を次ぎから次ぎへと行ったのです。エ
リシャが川の水を分けたのを見たほかの人たちは彼がエリヤと同じ恵みを得た事で、エリシャが
預言者としての証拠になりました。
注 10、新しい瓶と塩:エリシャは一つの新しい瓶をもらいました。神のための働きは新しい、
きれいなものによって完成するからです。塩を入れるのは、塩分は腐敗を防ぐ役割を持ち、主も
私たちを世の中の塩とします。新しい瓶と塩はここで神の聖潔さと能力を例えます。
川の水が治されてから、今日までも水の質が甘くておいしい。これは神が永遠の清さであり、
神が自分の民たちに与えた恵みはこのように長くて絶えないものであり、しかも私たちは神の恵
みによって、この汚れた世の中に聖潔な生活を送ることができます。
注 11、ここは神の私たちに対する恵みが私たちの容量と必要に従って与えるものだと示して
います。
第五課 絶望から生き返る
聖書:王下六 8 ∼ 33、王下七 1 ∼ 20
聖書朗読:王下六 14 ∼ 19、王下七 3 ∼ 9
目標:
1、神が四人のらい病患者を通じて、サマリヤの飢饉を解消するニュースを伝える。
2、今週内、友達一人に福音を伝える或いはクラスメートを集会に招く。
聖句:ロマ十 15
本文内容:
先週、先生はエリヤ預言者が昇天する話をしました。エリヤは天に迎えらた時に、彼の弟子の
中、誰がしっかりと彼について行ったのでしょうか(エリシャ)。彼らはヨルダン川について、船
がないのに、どうやって川を渡ったのでしょうか(エリヤは自分の上着を巻いて、水を打つと、
水が分かれて、道ができていたので、川を渡りました)。
川を渡ってから、エリヤはエリシャに私は神に迎えられる前に、あなたは私にあなたのために
何をしてほしいか、そのまま求めなさいと言いました。エリシャは何を求めたのでしょうか(あ
なたを感動する霊が私を二倍も感動させるように)。エリシャは信仰の強い預言者です。彼はお
金や地位など、物質的なメリットを求めずに、神のために働くと志したので、彼は先生エリヤの
ように霊的の恵みを持って、もっと神のために働く能力を持って、民を助けると思ったため、先
生を感動する霊が二倍も自分を感動させるように求めたのです。
エリヤはあなたの求めているものは簡単に手に入れられない。もし、あなたは自分の目で私が
神に迎えられて、昇天するのを見るならば、手に入れられる。さもないと、手に入れられないと
16
言いました。エリシャはこれを聞いて、もっと集中して先生について行きました。最後にどんな
ものは彼らを隔てたのでしょうか(火の車と火の馬が彼らを隔てて、エリヤは風に乗って昇天し
ました)。エリシャは最後、自分の目でエリヤの昇天を見届けたことによって、彼の求める霊的
な力を手に入れる事ができました。
エリシャは敵の秘密を知った
神はエリシャと共にいたので、彼はエリヤ預言者の仕事を継ぐようになりました。
当時、イスラエル国の東北にあるスリヤは常にイスラエルを侵攻してきました。毎回、戦争を
起こす前に、スリヤ王は何人かの重要な大臣を王宮に呼んで、彼らと戦争の計画を相談するので
す。例えば、どこから通るとか、どこで待ち伏せをするとか、兵力をどれくらい使うとか。
こう言う秘密会議をエリシャ預言者ははっきりと知っていました。
なぜでしょうか
(そうです。
天にいる真の神が彼に知らせるのです)。民はエリシャの助けによって、事前に敵の計画を知っ
ていたので、毎回、スリヤにいじめられることがなかったのです。
スリヤ王は兵士を遣わしてエリシャを捕まえる
ある日、スリヤ王は腹が立って、大臣にあなたたちの中にいったい誰が秘密をもらして、イス
ラエルを助けたのかと言いました。大臣の中の一人は、王様よ、私たちの中に秘密をもらす者は
いません。イスラエル国にエリシャという預言者がいて、神は彼と共にいるので、彼は私たちの
軍事秘密を知ることができました。そして、その情報を彼らの国王に教えたと言いました。スリ
ヤ王はそれを聞いて、大変怒って、エリシャはどんな人間かさえ聞かずにすぐドタンへ行って、
エリシャを捕まえろと命じました。彼は一人の人間を捕まえるぐらい、朝飯前だと思い込んでい
ました。(注 1)
善を持って悪に報いる
そして、一つ面白いことが起きました。聖書を読みましょう。
(王下六 14 ∼ 19)
(子供に順
番で読んでもらい、質問を出します)。
1、エリシャのしもべが朝起きて、何を見たのでしょうか(彼らはスリヤ王が遣わした兵隊、
馬車に囲まれた)。
2、エリシャはどうやってしもべを慰めたのでしょうか(恐れるな。私たちと共にいるのは彼
らと共にいるのよりずっと多い)。
3、エリシャはどうやって神に祈りましたか(エリシャは神にしもべの目には山一面の火の車、
火の馬が見えるように祈りました。これは全部神が遣わした私たちを守る天の兵士だとしもべに
分からせて、しもべに自信を持たせ、慰めました。また、敵の目が朦朧になるように祈りました)。
(注 2)
4、これらの目が朦朧になったスリヤ軍隊はどこへ連れて行かれたのでしょうか(サマリヤに
連れて行かれて、イスラエル国王に会いました)。
5、エリシャはどうこれらのスリヤ軍隊に対処したのでしょうか(エリシャは善を持って悪に
報い、国王にこれらの人を殺すと頼んでいなかった。かえって、国王に宴会を設けて、彼らにご
馳走してから、帰らせました)。
スリヤの軍隊はサマリヤに連れて行かれて、きっと不思議に思っていたでしょう。彼らの目は
つい先、なぜ突然はっきり見えなくなったのか。彼らはイスラエル王の前に立って、本当に驚き
ました。最初は殺されると思ったが、思いがけない事に親切に対処されました。こうしてスリヤ
王はエリシャを捕まえるのが簡単なことではないと分かりました。天にいる真の神が彼を守って
あげたからです。
その後、しばらくの間、スリヤはイスラエル国を攻める勇気がなかったのです。
17
サマリヤの町が包囲された
その後、スリヤ王はまた大軍を集めて、イスラエルを攻めてきました。サマリヤの町を包囲しま
した。日が経つと、サマリヤの町には飢饉が起きました。食べ物が切れてから、外から運んできて、
補充することができないからです。最後になって、みんなが争って買うので汚いロバの頭やハトの
糞も値打ちのある物になりました。ある人は飢えてたまらないので、自分の子供まで殺して食べよ
うとしたが、やはりできなかったので、人の子と交換してそうしたのです。本当に悲しい話ですね。
ある日、一人の女は子供を交換したことによって、人にイスラエル国王の所へ訴えられました。
イスラエル国王はそれを聞いて、大変腹が立って、みんなエリシャのせいだと思い、人を遣わし
て、エリシャ預言者を捕まえようとしました。
翌日に食べ物があると預言した
これらの人たちはエリシャの住まいについて、預言者は彼らにあなたたちは神の話を聞かけれ
ばならない。明日の今ごろ、サマリヤの町の門の所にきっと多くの安い食べ物がそこで売られる
に違いないと言いました。ある国王に従う軍勢の長が預言者の話を信じなかったのです。あんな
ことはあるもんか。神が天の窓を開けたとしても、ある訳がないと言いました。エリシャはあな
たは自分の目で見ることができるが、口にすることができないと軍勢の長に答えました。
絶望から生き返る
不思議な真の神がどうサマリヤの飢饉を解消したのでしょうか。聖書を読みましょう(王下七
3 ∼ 9)。(子供に順番で読んでもらい、質問をしたり、答えたりする)。
1、町を包囲するスリヤ軍隊はなぜ逃げたのでしょうか(真の神がスリヤ軍隊に多くの車と馬
の声を聞かせて、彼らはイスラエル国が多くの援軍を来させたと思って、怖くて逃げるしかな
かったのです)。
2、神は誰を通じて包囲解決のニュースを伝えたのでしょうか(町の門にいる四人らい病人)
(参考 1)。
3、あなたは四人のらい病人に何を学ぶべきでしょうか(自分が利益を得た時に、私利私欲せ
ずに、良い知らせを町の中にいる人たちに伝える)。
4、エリシャ預言者の預言はどう現実になったのでしょうか((1)スリヤ軍隊はたくさんの物
を残したので、物の値段が非常に安かった。
(2)軍勢の長は多くの食べ物が見えたが、秩序を維
持するため、踏まれて死んだ。)
車椅子患者の新生(参考 2)
フランスに住んでいる潘おじさんは重いリューマチにかかって、腰が曲がって、首が回らない
し、頭もあげられない。本当に苦しかったのです。医者もこの病気が治らないと言いました。
彼は絶望していた時、妻と一緒に台湾に戻って、板橋の漢方医先生に見てもらいました。その
先生は色々な方法で彼を治療していました。マッサージとか、灸とか、どれも大変苦しい方法で
した。しかし、彼は病気を治すため、我慢するしかありません。何日続いて治してもらいました
が、よくならないのです。あの先生はまた助手 5 人を呼んできて、それぞれ潘おじさんの頭と両
手と両足を引っ張らせました。彼らはこれが先祖から伝わって来た療法だと言って、また二十数
日間続けました。毎回わめくほど痛かったのです。
ある日、
あの先生はまたこの伝統的な療法を使って治療しました。
彼には突然激痛が走りました。
そして、下半身は感覚を失いました。先生は効果が現われたと思いました。夜になると先生は彼が
腰をかがめて寝ているのを見て大変不快感を持って、人に板二枚で彼をしっかりとはさまって、な
わで縛らせました。それで曲がった腰をまっすぐに治そうとしました。三日後、腰がまっすぐに
なったが、小便ができなくなりました。長い時間が経つと、尿毒が出るので、西洋系の病院へ運ば
18
れて行って、手当を受けて、始めて 2000CC の尿を出しました。尿道が通じたが、両足はやはり
歩けなかったのです。そして、台北栄総病院へ検査に行きました。一週間の検査を経て、先生は手
術をしなければ治らないと言ったが、高い手術費を払うことができないので、フランスに還ること
にしました。途中、香港を経由した時、友達の紹介で、広東で一番有名の中山病院で一ヵ月の検査
を経てから、手術をしました。手術後、先生に脊髄骨の神経はもう 95%がだめになったので、も
う助からない、一生車椅子の生活だと宣告されました。このことを聞いて、大変悲しかったのです。
1982 年 8 月、かすかな希望を持って、パリの病院へ行って、
、最も先進的な設備で検査しても
らいましたが、結論は同じでした。これで、彼は人生の希望を失って、生きたくないほど苦痛でし
た。
この時の家族四人は窮地に陥り、三食も満足できず、政府の救済に頼るしかなかったのです。
1985年2月、神の恵みがこの潘おじさんに降りかかりました。神は私たちの教会の層おじさ
んによって潘おじさんに福音を伝えました。
毎週末わざわざ二人の兄弟と一緒に彼の家へ証しを
しに行って、神の大きな能力と大きな愛を宣べ伝えました。
三ケ月後、パリで霊恩会が開かれました。潘おじさんはバプテスマを受けることにしました。
当時、川でバプテスマを行うことになっていました。二人の兄弟は大変苦労して、潘おじさんを
車椅子から下ろして、川の水の中に入れて、潘おじさんは頭を下げて、バプテスマを受けました。
その後、体中は非常に気持ちがよく、心の中にも喜びいっぱいでした。また、大変大きな力を与
えられて、二人の兄弟はちょっと力を使っただけで、彼を楽に岸へ支えていくことができました。
バプテスマを受けてから、病状が大分よくなりました。
その年の末、潘おじさん一家は西ドイツへ霊修会に参加しに行きました。主の恵みに応えるため
に、彼は講壇へ上がって、証をしました。証をしていた間に、彼はある力が体に入ったと感じまし
た。すると、彼は信仰にたより、杖を持たずに自分で歩くとみんなの前で宣言しました。そして、
彼は 40 数人の信者と求道者の前で、主にたより、会場をぐるぐる 5 分間程歩き回りました。当時
の心境は喜びを言い表せないほどでした。
その場にいるみんなは彼が杖なしで自分で歩けるのを見
て、みんな思わず神を賛美する声を発しました。恵み、栄光を慈愛な真の神に帰します。
潘おじさんは今杖で 1時間くらい歩け、杖なしで5 分間ないし10分間歩けます。潘おじさんも
聖霊を得て、聖歌を歌います。家族全員は真の神を信じたことによって、喜びに満ちた楽しい生活
を送っています。
一生懸命福音を宣べ伝える
私たちはこの世に生きている以上、多なり少ないなり、必ず困難或いは気に入らない事に遭いま
す。しかし、私たちは真の神を信じ、真の神にたよりさえすれば、平安、喜びを得ることができま
す。将来、天国の恵みがあります。ただで得た恵みは人と分かち合わなければなりません。みなさ
んはこの週に一人の友達に証を勇敢にするように、或いは友達を集会に誘うようにしてください。
参考資料:
参考 1:レビ十三 1 ∼ 3、45 ∼ 46;民五 2 ∼ 3、十二 10 ∼ 12
参考 2:一九八七年五月号聖霊報の証を参照する。
注 1、ドタン:サマリヤの町の北 32 キロ離れた所にあります。ヨセフはここで兄たちを訪れて
裏切られたところでした。
注 2、私たちの肉眼は物事の表面しか見えないので怖がるが、信仰は私たちに神を仰せ、霊的
な目を光らせ、心の平安を得させます。これは不思議な光景です。霊的な人間は例えばエリシャ
とそのしもべは目が光り、神の守りが見えました(詩三十四 7)。敵であるスリヤ軍隊は目が朦
朧になりました。このことから、神に守られている人は捕えられたり、害を与えられたりするこ
とがありません。
19
第六課 憂いから喜びに変る
聖書:王下四 8 ∼ 37
聖書朗読:マタ十 41、42、二十五 34 ∼ 40
目標:
1、婦人が親切に預言者をもてなしたので、神に祝福されたことを知ること。
2、喜んで家に来た伝道者、先生と信者をもてなすこと。
聖句:マタ十八 5
本文内容:
まず、先生は一つの証をしようと思います。(参考)
台湾に許さんという若い女性がいました。彼女は結婚して一年後に赤ちゃんを生みました。お
母さんになったばかりの彼女は大変嬉しかったが、残念ながらこの子は病弱で、毎日病気ばかり
です。不幸なことに一ヶ月後に死んでしまい、彼女は大変悲しかったのです。
その後、彼女はずっと子供を生まなかったのです。十年経って、彼女は自分がもう子供が生め
ないことを知りました。そして、夫と相談して、14 才の女の子を養女に迎えました。わが子の
ように可愛がっていました。
一年が過ぎて、どういう訳か分からないが、あの子は自分の家に戻って、もう帰らないと言いま
した。彼女は何日も泣いて、悲しみました。その後、私たちの教会の伝道者は彼女の住んでいる村
へ伝道をしに行きました。その夜、許さんも説教を聞きに来ました。彼女は伝道者が聖書の教えを
説明するのを聞いて、大変感動しました。彼女は他の教会に入って、主を信じて 6 年経ったが、こ
んな教えを聞いたのは初めてでした。翌日の夜、彼女は引き続き伝道者の話を聞きに来ました。集
会後の祈りの中に彼女は聖霊を得たので、喜びでいっぱいでした。真理を知ってから、彼女はバプ
テスマを受けて、真イエス教会に入りました。
ある日、屏東教会の楊執事は彼女が子を生めないことを知ってから、彼女に「真の神はできな
いことがあろうか」
(創十八 14)と言いました。そして、シュネム婦人が喜んでエリシャ預言者
をもてなして、主に祝福され、息子を得たことを詳しく彼女に教えました。
「あなたはその通り
にすれば、主もあなたを祝福する」と言いました。
その後、許姉妹は熱心に伝道者を家に招いて泊めました。しばらく経って、神様ははやり彼女
を祝福して、恵みを賜ったので、彼女は妊娠して、可愛い元気の子を生みました。家族全員は大
喜びでした。
シュネム婦人(人形で演じる)
(注 1)
婦人:ほら、あの人はまた通りました。
夫:そうだ。私もいつも見たことがある。
婦人:私はあの人が預言者で、真の神の働き人だと感で分かります。
夫:そうだ。彼は預言者エリシャだ。
婦人:彼は大変苦労しているようですね。もしかしたら未だに食事もまだ取っていないでしょ
う。私は彼を招待しようと思いますが、どうでしょうか。
夫:よろしい。速く行きなさい。
婦人:エリシャ預言者、初めまして、御苦労さまでした。よかったら、私の家で一服しません
か。
20
エリシャ:ありがとう。でも、私は道を急がなければなりません。
婦人:主人と私は喜んで家で一服していただいてから、道を急ぐのはいかがかと思っています
が。
ゲハジ:主人よ、私の足は大変疲れています。私たちはやはりちょっと休んだ方がいいと思い
ます。
エリシャ:それでは、少し休ませていただきます。御婦人、案内してください。
婦人:ここです。もう着きました。こちらは私の夫です。
エリシャ:こんにちは。
夫:こんにちは。どうぞお掛けください。
エリシャ:どうもお邪魔します。
夫:どういたしまして。家内はいつもあなたの神様のための働きぶりを聞かせてくれました。
本当に感心するものです。
エリシャ:いいえ、するべきことをしただけです。
婦人:預言者様、お茶をどうぞ。
エリシャ:どうも。
夫:私たちと一緒に御飯を食べましょう。遠慮しないでください。
(白):その後、エリシャはそこを通る度に、シュネム婦人は必ず彼を招待しました。
婦人:(婦人は夫に)私たちはエリシャ預言者のための部屋を用意したらいかがでしょうか。
夫:いいことを思い付いたね。
婦人:それでは、彼のために小さなビルを建ててもらいましょう。
夫:任せよう。
婦人:私たちは彼にベッド、机、椅子、ランプなどを用意しましょう。そうしたら、住み心地
はもっとよくなるでしょう。
(白)
:しばらく経って、小さなビルが出来上がり、エリシャはまたシュネムの町を通りました。
婦人は彼を小さなビルへ案内して、休ませました。
ゲハジ:あら、結構なところですね。明るいし、住み心地もいいです。
エリシャ:この婦人はこんなに私たちを親切にもてなしてくれたので、ただで彼女の好意を受
けるのは悪いから、ゲハジ、彼女の求めることを聞きなさい。
婦人:私は別に何の要求もありません。満足な毎日を送っています。
エリシャ:ゲハジ、あなたによれば、私たちは彼女に何ができると思うか。
ゲハジ:主人、彼女の夫は年を取ったが、子供がいません。もし家に息子がいれば、彼らはきっ
と喜ぶでしょう。
エリシャ:なるほど、それでは婦人をこっちに来てもらいましょう。
婦人:預言者様。私にどんな御用でしょうか。
エリシャ:そうです。いつも親切にもてなしてくださって、大変感謝しています。神様は来年
のこの頃、きっとあなたに息子を賜ります。
婦人:御冗談をやめて下さい。
エリシャ:冗談ではありません。本当です。来年あなたはきっと子を生みます。
(白)
:しばらく経って、シュネム婦人はエリシャの言った通りに妊娠しました。彼女と夫は大変
喜びました。翌年には可愛い息子が生まれました。子供がだんだん大きくなりました。ある日、お
父さんと畑で僕たちが取り入れる様子を見ていたところ、おそらく熱射病にかかって、頭が痛いと
叫んでいたので、僕は彼をお母さんのところへ運んで行ったら、間もなく死にました(注2)
。シュ
ネム婦人は死んだ子供を預言者の部屋に寝かせて、門を閉めて、ロバに乗って、急いでカルメル山
へエリシャに会いに行きました(注)
。
21
彼女はエリシャ預言者に会うなり、悲しくて我慢できずに泣きながら、エリシャ預言者に「私
はあなたに息子をくれと言っていません。なぜ、神様は息子をくださったのに、また彼を死なせ
たのでしょうか」と聞きました(注 4)。
エリシャは彼女と一緒にシュネムに戻って、部屋に入って、ドアを閉めて、子供のために一生
懸命祈りました。最後に、あの子は7 回くしゃみをしてから、目を開けて、よみがえったのです。
預言者は子供を婦人に返しました。婦人は自分の子供がよみがえったのを見て、本当にものすご
く嬉しかったのです。預言者に感謝の意を表すほかに、さらに真の神の恵みに感謝しました。
もてなしと恵み
以前、ロシアの皇帝は乞食を扮して、寒い冬に大都会の郊外で家一軒ずつ物を乞って、しかも
家の主人に一晩を泊めてもらうとお願いしました。しかし、彼のぼろぼろとした格好を見て、彼
をもてなす人は一人もいませんでした。最後に、一軒のわら小屋にまわった時、貧しい主人が彼
を親切にもてなしました。彼を家の中に入れ、熱いお湯を飲ませ、パンを一つ与え、わらを敷い
たベッドに寝かせました。そして、
「すみませんが、ごちそうと寝心地のいいベッドがなくて、こ
のくらいで我慢して下さい。私の妻は子供を生んだばかりで、私は彼女の面倒を見なければなり
ません」と言いました。この皇帝は粗末なベッドに寝たけれども、気持ちがとてもよかったので
す。主人は貧しいけれど、愛を持って、自分を暖かくもてなしたからです。翌日、皇帝は主人に
感謝の意を表してから帰りました。
何日か経って、一台の豪華な車がこの貧しい主人の家の前に停まりました。皇帝は随員を率い
て、車を降りました。主人はそれを見て、大変怖がっていました。急いで皇帝の前に跪きました。
皇帝は彼を起こして、
「怖がらなくてよい。私は何日前にあなたの家のわらのベッドに泊まった
あの人だよ。あなたは私に食べ物と寝るところをくれて、上等な物ではないが、私はあなたの愛
をこめたもてなしに感謝する」と言いました。そして、一袋の金を出して、彼に渡しました。ま
た彼に「あなたは将来、どんな要求でもかまわないから、私に言いなさい。私は喜んであなたを
助ける」と言いました。皇帝が帰ってから、この貧乏人が皇帝をもてなしたことで大変喜びまし
た。主イエスが言われた通りです。
(マタ十四 40 ∼ 42)
みなさん、あなたは客をもてなすことがありますか。もし、信者の兄弟(執事、先生、伝道者、
友達)があなたの家を訪ねたら、あなたはどう彼らをもてなすつもりでしょうか(子供に発表し
てもらう。例えば:態度の優しいあいさつ;席をすすめる;お茶を入れる。客を見送るなど)。も
し私たちはこうすることができれば、主イエス様をもてなしたのと同じことだから、将来天国か
らの恵みを得ることができます。
参考資料:
注 1、シュネム:サマリヤからギルカルへの途中にある。
注 2、このことはイスラエルの取り入れの季節の一年の中で最も熱い時に起きた。
注 3、シュネム婦人はこのことを夫に教えなかったのはあ心配させたくなかったからだ。しか
し、彼女はこの時こそ、預言者しか自分を助けることができないことを知っていた。
注 4、婦人の言う意味は、私が息子をくれと言っていないから、もし息子をくれた目的は彼が
死ぬのを見させるなら、最初からいない方がよい。得てから失うよりましだと言う意味だ。
22
第七課 不思議な神の奇蹟
聖書:王下四 38 ∼ 44、六 1 ∼ 7、十三 14 ∼ 21
聖書朗読:王下十三 20 ∼ 21
目標:
1、
2、
聖句:マル十六 17
本文内容:
前回、私たちは「憂いは喜びに変わる」について話しました。神はなぜシュネム婦人を祝福し、
しかも、息子を賜ったのでしょうか(彼女は愛の心を持って、エリシャ預言者をもてなしたから
です)。その後、息子が病気でなくなったが、なぜよみがえったのでしょうか(シュネム婦人は
大変悲しんで、エリシャ預言者に求め、預言者は彼女のために切に祈った後、子供がよみがえっ
たのです)。彼女はこのことによって、憂いは喜びに変わったのです。
弟子は師匠に勝る
エリシャは先生エリヤが残った上着を得て、また二倍ものの聖霊を得て、自分を感動させたの
で、彼の行った神の奇蹟は先生エリヤよりもっと多く、もっと力があります。今日、引き続き神
がエリシャ預言者を通じて行った一部の神の奇蹟について話します。
1、鍋の中の毒を解消する。
ある日、エリシャはギルガルに着き、その辺はちょうど飢饉に見舞われていた時でした。彼は
しもべに野外へ行って、食物を捜させました。しもべは一つの大きな野生の瓜を持って帰って来
ました。彼らはその瓜を切って、大きな鍋に入れて、スープにしました。みんなが飲んでから、
スープは毒があり、飲んではいけないと叫んだので、誰も飲む勇気がなくなりました。エリシャ
は小麦粉を鍋の中に撒いたので、スープの毒がなくなりました(注 1)。
2、二十個のパンで百人がお腹いっぱい食べさせました。
ある日、誰かがエリシャ預言者に二十個のパンを送りました。取り入れたばかりの小麦で作っ
た物です。エリシャは愛の心を持っている預言者なので、その二十個のパンを分けてみんなに食
べてもらいなさいとしもべに言付けました。
しもべはこんなに少ないパンでどうやって百人の者
に食べさせるのかと言いました。結局、エリシャは神に頼り、奇蹟を起こし、みんなを満腹させ
ました。しかも、残りがあるくらいです(注 2)。
3、軍勢の長のらい病がいやされた
スリヤ国にナアマンという軍勢の長がらい病にかかって、なかなか治りません。彼の家で働く
女の子はイスラエル人で、エリシャ預言者に頼んで下さいと提案しました。その後、彼はエリ
シャの言ったとおりにして、ヨルダン川で七回も体を洗い、らい病はすぐに治りました(注 3、
4)。
4、斧は浮かび上がる
ある日、エリシャとしもべの住んでいた家が小さすぎたので、
彼らはヨルダン川の岸へ行って、
木材を切って、もっと大きな家を建てようとしました。あるしもべが不注意で斧を川に落としま
した。彼は大変焦っていました。その斧は人から借りた物だからです。エリシャは一本の木の枝
を切って、斧の落ちたところに入れました。不思議なことに、斧が浮かび上がりました。
23
5、死人がよみがえった
エリシャはなくなって、人が彼を墓に葬りました。新年になった時、ある人がそこで死んだ親
戚を埋葬しようとしたところ、イスラエル国境に攻めてきたモアブ人を見ました。彼らはすぐに
死人をエリシャの墓に入れました。エリシャの骨にぶつかると、
死人がすぐによみがえりました。
本当に不思議ですね。
早くイエス様に告げなさい
私たちは日常生活の中で、どんな困難に遭っても、祈らなければなりません。主イエス様に告
げなければなりません。これは彼が私たちに与えた権利です。私たちは一緒に賛美歌265番(中
文)を歌い、イエス様に告げましょう。
労務許可証(参考 1)
蔡姉妹がアメリカへ留学に行きました。規定によって、留学生の最初の一年は労務許可証を申
請しなければなりません。しかし、彼女は稼がないといけないと思って、純粋な信仰に頼り、神
に機会をくださるように祈りました。
申請を出して、二週間後、彼女は速くも労務許可証を手に入れました。一年中アルバイトして
も構わないのです。このことはすぐ学校のビッグニュースになりました。多くの人は彼女にどう
やって手に入れたのかと聞きました。彼女は決まって、あなたたちは不可能だと思うことは私に
はできた。これは神がくださった物だと答えました。
もし私たちは困難に遭って、神に祈ったら、きっと神からの恵みを体験することが出来ます。
針を吐き出した(参考 2)
台北教会にはアナという敬虔で、主を愛する執事がいます。
彼女は百三才まで生きていました。
ある日、甥が遊びに来て、不注意で針を飲み込んでしまいました。アナ執事は大変焦って、すぐ
に祈りました。不思議なことに、針は吐き出され、子供は無事でした。
私は見えた(参考 3)
アフリカに、ある若い伝道者はバイクに乗って、町へ行こうとしました。途中、盲目の若い女
が乳飲み子を抱いて、ゆっくりと歩いていたのを見ました。彼は彼女が大変可愛そうだと思い、
バイクを降りて、あの女に、あなたはイエス様を信じるかと聞きました。あの女はすぐ、はい、
信じると答えました。イエス様があなたの病気を治すことが出来ると信じるかと聞きました。は
い、信じると彼女は答えました。すると、あの伝道者は彼女に、では、あるところへ行って、祈
ろうと言いました。彼はあの女に、まず、罪を認め、悔い改めなければならないと言いました。
そして、一緒に跪いて、切に二時間も祈ってから、立ち上がって、女に、今はどう感じるかと聞
きました。彼女は嬉しくて、私は今見えたと答えました。
一人の盲目の女と一人の若い伝道者は二時間祈って、盲目の女は見えるようになりました。こ
んな不思議な神の奇蹟はまわりにいる人々を驚かせました。
みんなはこれはどういうことだと言
いました。すると、若い伝道者は彼らに福音を宣べ伝え初めました。神の偉大な能力の証をしま
した。
みなさん、今の世の中は非常に危険です。毎日新聞を広げて読むと、必ず何か怖いニュースが
見られます。例えば、交通事項、火災、地震、洪水、犯罪などがあります。しかし、主イエス様
が、主にいれば、平安があると教えてくださいました。彼は平安を私たちに賜わりました。今日
の話を聞いて、イエス様が偉大な力をもっている神で、どんな困難に遭っても、解決してくださ
る事が分かるようになりました。だから、私たちは日常生活の中に、困難に遭ったら、彼に祈り
さえすれば、彼は必ず私たちを助けてくださるに違いありません。
24
参考資料:
参考 1:1986 年 9 月青年団契「その奇妙なる手」
参考 2:台北教会成立 40 周年記念雑誌
参考 3:1986 年 9 月青年団契「アフリカでの奇蹟」
注 1、野生の瓜:野生のキュウリの事で、形は鴨の卵のようで、味が苦い。食べたら下痢と腹
痛が起きます。預言者の弟子は食べられるキュウリだと思いました。
注 2、麦の初穂は神に帰して(出二十三 19)、祭師の食べ物です(申十八 4)。エリシャ預言
者は弟子と分かち合う行為は彼らが聖潔な余民(祭師とレビ人)である事を示しています。
注 3、らい病はスリヤ国に引き起こした問題は健康問題にしか過ぎません(イスラエル国なら
不潔だと意味し、問題の重大さが増します)。らい病が人々に正常に働けなくなります。ナアマ
はらい病にかかって、スリヤ国のため、戦争を行う事が出来なくなります。これはスリヤ人の一
番の関心事です、
注 4、この女の子は捕虜でした(王上五 2)。これは神の予定された事です。この時、エリシャ
は公の場で神への奉仕の仕事を始めて、ナアマのらい病を治す事はエリシャの名はもっと大事に
されるようにするためです。
25
第八課 復習
聖書:一から七課までの「聖書」の部分を参考
聖書朗読:詩四十四 1 ∼ 8
目標:
1、一∼七課の内容、教訓、目標と聖句をよく知る事
2、子供に神からの力を祈るように励ますこと
聖句:一∼七課の聖句を復習する事
本文内容:
今日は復習なので、まず、第七課の中にどの預言者を取り上げたのでしょうか(エリヤとエリ
シャ)。彼ら二人の名前は似ていますが、兄弟ではなく、先生と生徒の関係です。エリヤ預言者
は一生悪い王であるアハブと戦って、死を通さずに、風に乗って昇天されたのです。彼の仕事は
弟子のエリシャに受け継がれたのです。エリシャは性格が穏やかで、ずっと責任重大だと思い、
いつもうまく行かなかったらどうしようと心配したので、エリヤに何を求めたのでしょうか(あ
なたを感動する霊は二倍も私を感動するように)。彼は本当に賢いですね。神の霊の感動によっ
て、仕事の能力を強める事だけを求めました。その後、手に入れたのでしょうか(はい)。どう
やって証明するのでしょうか(彼は多くの不思議な神の奇蹟を行ったので、当時の悪い王でさえ
彼を尊敬しました)。
今、先生は物語を話しましょう。アフリカに最初の鉄道を建設した時、現地の人は汽車を見た
事がなかったので、鉄道ができてから、運んできた機関車を見て、現地の人は大変珍しがってい
ました。こんなでかいやつはどうやって動かせるだろうと不思議でたまらなかったのです。する
と、90 人の黒人はこのでかい化け物を押す事を志願したのです。彼らは心を一つにして、力を
合わせて、ようやく数歩ほど動かしたのです。彼らはみんな自慢気に、自分たちは力持ちだと言
いふらしたのです。そばにいる機関士はそれを見て、大変おかしいと思いました。彼は現地の人
たちを車両に乗せました。現地の人はその訳が分からずに、こんなでかいやつはもう十分重いの
に、私たちを乗せたらなおさらだ。もっと動けなくなるじゃないかとみんな口々に言いました。
機関士は何も答えずに機関車に入って稼動しました。そして、汽車はゆっくりとロールに走り出
したのです。それら現地の人はあっけに取られました。この物語から私たちは人間の力が本当に
微々たる物である事が分かります。もし神のために働こうとすれば、神の聖霊の助けがあって、
始めてもっと多くの仕事ができます。つまり、90人の現地の人は機関車を数歩しか動かせなかっ
たのだが、機関士が機関車を稼動させてから汽車は簡単にロールに走り出したのと同じ事です。
エリシャはエリヤについて仕事をした頃、神の助けが非常に大事だと分かっていたので、師匠
に、あなたを感動する霊を二倍も私を感動するように求めました。
今日、私たちは神のために働きたいなら、エリシャのように、まず聖霊が満ちて下さる事を求
めなければなりません。聖霊は私たちと共にいるなら、信仰、勇気、能力を強める事ができ、神
のためにもっと仕事ができるように助けて下さるに違いありません。
復習
一、あまるほど足りる:
(エリヤ)は自分が祈らない限り、雨が降らないと預言しました。雨が
降っていない間、神は(カラス)に食べ物を(キション川)まで運ばせて、食べさせました。キショ
ン川の水が枯れるまで続きました。その後、彼を(ザレパテ)の未亡人の家へ行かせました。そこ
で、食べさせてもらうようにと命じました。エリヤは命じられたとおりに行ったが、未亡人とその
26
息子はもう餓死寸前の状態にあることに気がつきました。そして、
(雨が降るまで)お盆の中の小
麦粉と油は決して減らないと預言しました。エリヤは神の命令に従って、勇敢にアハブ王に神の話
を伝えました。アハブ王が彼を捕まえろと命じたが、神が彼の面倒を見たので、食事の心配もない
し、エリヤの面倒を見る未亡人まで祝福されました。だから、私たちは困難に遭った時に、神を信
じさえすれば、神に頼りさえすれば、神が必ず助けて下さるに違いありません。
二、カルメル山にある選択:エリヤは神の命令に従い、
(アハブ王)を会いに行きました。途
中、アハブ王の家の司(オバデヤ)に会いました。彼を通じて、アハブ王を連れてもらいました。
エリヤは(カルメル山)でバアルのにせ預言者たちと試合することも申し込みました。各人は祭
壇を築き、燔祭を捧げ、天から(火)を降り掛らせて燔祭を焼く事ができるのは真の神である事
を決めました。結果は(主なる神)こそ真の神であることを立証されました。そして、にせの預
言者(450 人)は捕まえられて、
(キション川)のそばで殺されました。民はその時になって、
始めて(主イエス様こそ権力と能力のある真の神である)事を知りました。
三、葡萄園の紛争:アハブ王は(ナボテ)の葡萄園を欲しがってたまらなかった。ナボテはど
うしてもアハブ王に売ろうとしません。すると、
(イゼベル)は策略を企んで、ナボテが(王と
神)をそしったと無実を着せました。その後、ナボテを城の外へ連れ出して、石で殺しました。
神はこの事のため、
(エリヤ)にアハブ王を責めさせました。しかも、アハブ王の一家は惨じめ
に死んでしまうと預言しました。その後、やっぱり預言通りになりました。アハブ王はもし異邦
人の女であるイゼベルを嫁にしなかったら、彼女について偶像を拝まなかったら、悪い事をしな
かったら、こんな惨めな結末にならなかったでしょう。異邦人と結婚する事は悪い事がいっぱい
です。神に喜んでもらえないし、その結婚も祝福されません。
四、あなたは何が欲しいのか:エリヤは神からの啓示を与えられ、
(風)に乗って、昇天する
ようになると分かった時、彼は(ベツレヘム)、
(エリコ)へ行って、弟子たちを見回りました。
彼の弟子(エリシャ)はずっと彼について行きました。
(ヨルダン川)を渡って、エリヤは彼に
あなたは私に何をしてほしいか、ありのままに求めなさいと聞きました。エリシャはあなたを感
動する聖霊が二倍も私を感動するようにと答えました。そして、神はエリシャの追い求めを全う
されました。彼の働く能力を高めました。神は全能なる神です。私たちは彼に追い求める時に、
彼は私たちの状況に応じて、私たちの利益になる物を与えて下さいます。しかし、無理な要求を
追い求めても、神が承諾して下さいません。
五、絶望からよみがえった:スリヤ国は毎回イスラエルを攻める機密をなぜエリシャがみんな
知っていたのでしょうか(神がエリシャに分からせました)
。スリヤ王はたくさんの軍隊を遣わし
て、エリシャの住んでいたところを包囲しました。エリシャは神に敵の(目を朦朧に)するように
祈りました。スリヤの軍隊は(イスラエル王に会うため、サマリヤの町に連れられました)
。エリ
シャはどう彼らを対処しましたか(善を持って悪に報い、国王に彼らに御飯を食べさせるように言
付けました)
。その後、スリヤの軍隊はサマリヤの町を包囲したけれど、なぜ逃げてしまったので
しょうか(神は彼らにたくさんの車や馬の声を聞かせて、彼らは驚いて逃げました)
。最後に、4人
のらい病患者はスリヤの軍隊が残したたくさんの食べ物を得てから、
なぜ町の中にいる人々に教え
たのでしょうか(自分が利益を得た時に、私利私欲に走らないで、良い知らせを人に教えるべきで
す)
。私たちはらい病の患者に学ばなければなりません。私利私欲に走らないで、良い知らせを人
に教え、私たちの得た福音を友達に伝え、集会に参加してもらうようにしましょう。
六、悲しみは喜びに変わる:シュネムの婦人は(エリシャ預言者をもてなした)事によって、
神が彼女にどんな恵みを賜ったのでしょうか(彼女に息子を産ませました)。ある日、子供が熱
射病によって死にました。婦人はどうしたのでしょうか(エリシャに祈ってくれるように求めま
した)。結果は(子供がよみがえったのです)。神が遠い昔にシュネムの婦人に子供を賜ったが、
今も同じです。台湾の屏東教会の姉妹が熱心に(伝道者)をもてなしたら、神はどうやって彼女
を祝福されたのでしょうか(彼女に可愛い子供を与えました)。私たちは熱心に主にいる兄弟姉
27
妹をもてなさなければなりません。そうすれば、
神が私たちを祝福して下さるに違いありません。
七、不思議な神の奇蹟:エリシャは二倍の聖霊の感動を得たので、行った奇蹟は師匠のエリヤ
よりも多かったのです。彼は(小麦粉)で鍋の毒を解消しました。しかも、また(二十のパン)
で百人をお腹いっぱい食べさせました。エリシャは神に頼り(ナアマン)のらい病を治しました。
また、彼の僕は木材を斬る時に、不注意で借りた斧を(川に)落としました。預言者はどんな方
法で見つけたのでしょうか(一本の枝を川に入れて、斧は浮かび上がったのです)。だから、私
たちは日常生活で困難に遭ったら、どうしたら良いでしょうか(神に祈ります)。
(七課の聖句を
一緒に朗読する)。
第九課 私はここにおります、私をお遣わし下
さい
聖書:イザ六 1 ∼ 8、七 1 ∼ 9、三十六、三十七
聖書朗読:詩四十四 1 ∼ 8
目標:
1、イザヤ預言者が神の命令に従って、勇敢に預言を話し、国の状況を改善した事を知る。
2、喜んで自分の時間を神に捧げられる事。
聖句:イザ六6
本文内容:
最近、先生は二人の預言者の事を話しました。さて、誰でしょうか(エリヤとエリシャ)。彼
らは兄弟でしょうか(いいえ、先生と弟子の関係です)
。先生エリヤが昇天される前に、エリシャ
は先生に何を求めたのでしょうか(あなたを感動する霊が二倍も私を感動するように)。その後、
エリシャは本当に二倍の霊の力を頂き、多くの奇蹟を行ないました。
イザヤの生い立ち
今日、先生は一人の偉大な預言者を紹介します。その名は「イザヤ」です。イザヤの意味とは
「神は救いである」です。彼はユダ国のウジヤ王の時代の人です。みなさんはウジヤ王の事はま
だ覚えていますか(国が強くなった時、彼は高ぶって、祭司の勧告を無視して、みだりに神にお
香を焚いたので、神に罰されて、死ぬまでらい病に患っていました)。ユダヤ人の伝説によって、
イザヤ預言者はウジヤ王の従兄で、皇族の人です。だから、イザヤ預言者は貴族の学校に通い、
小さい時からエルサレムで暮らし、とても正式的な教育を受け、大きくなってから、とても学問
のある人となり、国王(ヨタム)によって、書記官に任命され(代下二十六 22、三十二 32)、
専門的に王の治世の事蹟を記載していたので、
国内及び国外の大きな出来事をよく知っていまし
た。彼の妻は一人の女預言者で、彼女は二人の息子を生み、一人は「マヘル・シャラル・ハシ・
バズ」と言って、その意味は「奪い去られる時が近付いた」、もう一人は「シャル・ヤシュブ」と
言って、その意味は「残った民は再び戻ってくる」です。この二人の子供の名前はイザヤ預言者
が神の啓示に従って付けた名前で、イスラエル人の将来の運命と深く関わっています。将来の運
命をシャル・ヤシュブとマヘル・シャラル・ハシ・バズと言って、
「奪い去られる時が近付いた」
と「残った民は再び戻ってくる」を意味します。本当にとても意義のあるものです。
28
イザヤが神に召される
イザヤは若い時、とても国を愛していました。彼はユダ国の強大と豊かを望んでいました。し
かし、ある日、彼は英明なウジヤ王が死んだ告示を見て、非常に悲しかったのです。この時、彼
は一つ非常に不思議な景色が自分の目の前に広がったのを見ました。
彼はどんな景色を見たので
しょうか(イザ録∼ 4、子供たちに読んでもらう)。
この聖書によると、イザヤは幻の中で、神は聖なる宮の高い座に座り、その衣のすそが宮に満
ちているのを見ました。彼はウジヤ王が王の席に座っているのを見た事がありますが、しかし、
今度見たのはウジヤ王の席と違っていて、その席は光っていて、とても美しかったのです。そし
て、そこに座っていた神は非常に威厳で、栄光に満ちていました。この時、イザヤは「ウジヤ王
が死んだけれども、神様は永遠に生きておられて、しかも全世界を管理するばかりではなく、ユ
ダの面倒も見てくださる。だから、もう悲しむ事はない」のを悟りました。
イザヤは神の両傍らに立っている天使に感動されました。彼らは神の僕であり、非常に美しい
姿があるにも関わらず、非常に謙虚で、美しい顔と足を翼でおおい、他人に見せずに、ただ二つ
の翼を持って、宮の中で飛びかけり、互いに呼び交して言いました、
「聖なるかな、聖なるかな、
聖なるかな、万軍の主、その栄光は全地に満つ」
。
この時、イザヤは自分が一人の罪人で、聖なる神の栄光を見る資格がない事を思い、非常に怖
がって言いました、
「災いなるかな、私は滅びるばかりだ。私は汚れた唇の者で、汚れた唇の民
の中に住む者であるのに、私の目が万軍の主を見たのだから」。
神は彼の心の恐れと悲しみを知っ
ておられるので、そこで、一人の天使を遣わせました。その天使は火ばしをもって、祭壇の上か
ら取った燃えている炭を携え、イザヤのところに飛んできて、その口に触れて言いました、
「あ
なたの罪は許された」。燃えている炭で唇を触れると、きっととても痛かったのでしょう。しか
し、イザヤはとても嬉しかったのです。というのは、自分の罪は許され、神と友だちになれるか
らです。この時、彼は主の声を聞こえました。
「私は誰を遣わそうか。誰がわれわれのために行
くだろうか」。みなさん、神様のこの言葉は誰に対して言われたのでしょうか(イザヤ)。なるほ
ど、神はイザヤに預言者になって、自分の御旨を伝えてほしいと思っておられるのです。だから、
神はイザヤの言葉の過ちを取り除きました。みなさん、考えてみましょう:もし、預言者となる
人が、普段から、言葉に責任を持たずに、人をけなす言葉や高ぶる言葉を語るならば、その証を
信じる人がきっといないでしょう。イザヤは神の御旨を知っているので、彼はすぐに喜んで、
「こ
こに私がおります。私をお遣わしください」
。
この時から、神の霊が常にイザヤを感動させ、将来に起こりうる国内外の大きな事を彼に分からせ
ました。彼はいつも勇敢かつ忠実に神の警告を伝えました。彼が預言者として働いた時期がとても長
く、大体 60 年間で、三人の王の時代(ヨタム、アハズとヒゼキヤ)を経ました。その中、ヒザキヤ
王が一番良い国王で、ヨタムもけっこう良かったのですが、アハズ王は一番悪い王で、彼は偶像礼拝
したり、イザヤの警告に耳を貸さなかったので、ユダの国が危うく滅ぼされるところでした。
イザヤが国の情勢を挽回した
アハズ王の時代、ユダの北のアッスリヤが非常に強くて、絶えず国土を広げていました。その
近くにある小さな国々が非常に恐れて、みんなで力を合わせて、アッスリヤに対抗しようとしま
した。ある日、スリヤとイスラエルの国の使者が一緒にエルサレムに来て、アハズ王に言いまし
た、
「ユダの王よ、どうか私たちと一緒にアッスリヤ帝国を攻めましょう。あの大きな国を倒さ
ない限り、私たちはきっと滅ぼされます」。しかし、アハズ王は彼らの要求を聞き入れなかった
のです。彼はユダはアッスリヤと遠く離れているので、
心配する必要がないと思って言いました、
「あなたたちが言っている事は確かだが、われわれ小さい国々が力を合わせても、必ず勝つとは
限らないし、もし、本当に戦うならば、あなたたちで戦ってください」。この事がスリヤとイス
ラエルの王の耳に入り、彼らは非常に怒りました。しばらく経つと、スリヤとイスラエルの連合
軍がエルサレムに向かって攻めて来て、多くの人を殺し、多くの町を奪った知らせが入りました。
29
アハズ王はこの事を聞いて、非常に焦りました。そこで、一つの謀略を考えて、アッスリヤに使
者を遣わして、助けを求めたのです。この時、預言者イザヤがアハズ王の前に来て、彼を勧告し
て言いました、
「王よ、恐れる事はありません。イスラエルとスリヤは恐い相手ではありません。
アッスリヤこそ恐いです。もし、アッスリヤに助けを求めたら、きっと大変な結果になります。
私たちには真の神が共におられるではないでしょうか」。しかし、アハズ王はイザヤの勧告を聞
き入れなかったのです。その後、アッスリヤが本当にスリヤとイスラエルを破ったが、ユダはこ
の時から毎年多くの金と銀をアッスリヤに納めなければならないはめになりました。しかも、民
の中の多くの人がアッスリヤをまねて、太陽と星を拝むようになりました。イザヤ預言者はこの
状況を見て、非常に心を痛めました。彼はいつも民たちを厳しく戒めて言いました、
「いつもこ
んな事をしていると、ユダ国はきっと滅ぼされる」。
しばらくして、アハズ王が死んで、ヒザキヤが王になりました。ヒゼキヤが良い王で、彼はどんな
事をしたのでしょうか(聖なる宮を清掃して、全国の民に聖なる宮で過越の祭りを守らせ、民たちの
信仰を復興させました)
。この事において、イザヤ預言者はいつも彼の良い助け手でした。ヒゼキヤ
王が困難にぶつかった時、いつもイザヤのところに行っていました。というのは、イザヤの意見と祈
りは彼にとって、とても助けとなるからです。彼が王になってまもない頃、北のイスラエルがアッス
リヤに滅ぼされました。ユダの民たちがイスラエルの悲惨な運命を見て、非常に怖がっていました。
その後、アッスリヤは大軍をあげて、ユダを攻めてきて、首都のエルサレムを囲み、アッスリヤの軍
勢の長が城の門の前で、大声で「お前らはまだ神に頼るのか。それは無用な事だ。今まで、アッスリ
ヤに抵抗できた神は一人もいないのだ。それらの神の全てがわれわれによって焼かれ、国も滅びたの
だ。もしお前らは自分の命を惜しむならば、一刻も速く降伏しなさい」と呼ばわったのです。ヒザキ
ヤはこれらの言葉を聞き、非常に悲しくて、神の宮に入って、祈りました。そして、イザヤ預言者の
ところにも人を遣わしました。イザヤ預言者は彼らを慰めて言いました、
「アッスリヤの軍隊は確か
に多くの国を滅ぼし、彼らの神を火の中に投げ込んだのだ。しかし、それらの神は真の神ではなく、
木や石でできた偶像にしか過ぎません。しかし、われわれの神はそれらの偶像とは違います。神は
はっきりと私にエルサレムを守ってくださることを教えてくださいました」
。
イザヤ預言者の預言が本当に実現したのです。みなさん、神様はどんな方法でこの難題を解決
されたと思いますか。聖書を読みましょう(イザ三十七 36)。
「主なる神の使者が出て、アッスリヤの陣営に入り、十八万三千人を殺し、朝早く起きて見る
と、全部死体になっていました」。
神がユダ国を助けられたので、この怖い危機を乗り越えられたのです。しかし、災いが過ぎる
と、ユダの民たちが再び神を忘れ、堕落した生活を送るようになったので、イザヤ預言者がます
ます悲しくなりました。
イザヤの望み
彼が思いました:われわれの国はいつかきっと滅ぼされ、民たちが外国にとらわれる。しかし、
この災いの試練を受けて、民を率いて、神に帰させる人がきっと出てきます。聖書を読みましょ
う(イザ五十三4∼6、10)。この聖書を読んだ人は、きっと主イエス様の一生を連想するでしょ
う。そうです。この人が主イエス様です。彼はイザヤが預言を発して、700 年後に生まれまし
た。彼はイスラエル人を救うばかりでなく、彼を信じる全世界の人を救うのです。
イザヤ預言者が思った事、言った事の全てがイザヤ書に書かれています。彼は自分の一生を神
に捧げ、喜んで神のために働き、預言者として、神の警告を伝え、民たちに罪を犯さないように
勧め、神を礼拝するように教えました。この精神が非常に素晴しいものです。私たちは彼を見習
い、私たちの時間を神に捧げ、集会に参加し、主のために働きましょう。話によると、彼は年を
取ったとき、悪い王マナセの偶像礼拝の命令に従わなかったため、人に捕まえられ、あなの空い
た木の中に入れられ、ノコギリで切られて死にました。イザヤは本当に偉大な預言者で、死に至
るまで神に忠実でした。彼は死にましたが、その霊が永遠に神の国に生きています。もし私たち
は神の教えを守るならば、将来、きっと天国で彼と会えるでしょう。
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第十課 私には言いたい事がある
聖書:エレ一 4 ∼ 10、三十二 1 ∼ 15、三十六 20 ∼ 26、三十
七 11 ∼ 15、三十八 4 ∼ 13、四十 1 ∼ 6
目標:
1、エレミヤ預言者が勇敢に神の警告を伝え、死ぬまで神に忠実だった事を知る事
2、クラスメートに福音を宣べ伝える経験を話す事ができる事
聖句:エレ一 7
本文内容:
先週、先生はイザヤ預言者の話をしました。彼は預言者として何年務めたのでしょうか(約60
年)。彼は 60 年間の時間を神に捧げ、絶え間なくユダ国の人々に警告を発し続けました。ある
日、エルサレム城はアッスリヤの軍隊に包囲されたけれども、イザヤは神に祈ってから、神は天
の使者を遣わして、アッスリヤ軍十八万三千人を殺しました。
預言者エレミヤ
イザヤ預言者はユダの軍隊がアッスリヤの軍隊に打ち勝てるように手を貸してから、100 年
経って、北のアッスリヤは新興のバビロン国によって滅ぼされました。バビロン国は北の大国と
なりました。南のエジプトもだんだん強くなって、可哀相なユダ国は二つの強い国に挟まれてい
ました。いつでも亡国の危険にさらされていました。当時の国王はエホアハズ、エホヤキム、エ
ホヤキン、ゼデキヤなどで、みんな偶像礼拝の悪い王でした。彼らは全然悔い改めようとしな
かったのです。国が危機一髪の時、ユダ国には非常に勇敢な愛国者である預言者エレミヤが現れ
ました。
エレミヤは神によって預言者に立てられた
エレミヤ預言者は祭司の家に生まれ育ちました。父親はヒルキヤと言い、家は祭司の城アトナ
テにあります。エルサレムに近くにあります。小さい時から色々な聖なる宮の中の神を礼拝する
儀式を学びました。聖なる宮の中のいろんな集会にも参加しました。大きくなってから、祭司の
仕事を継ぐからです。
ある日、神は彼を預言者に立てました。神はあなたは生まれる前から私があなたを預言者に選
んだと言われました。エレミヤは御言葉聞いて、大変恐れました。彼は預言者になったら苦労を
しなければならないし、人気のない事を知っていたからです。自分がうまくできないじゃないか
と心配していました。すると、主よ、私は若者にしか過ぎない、経験もないし、どう言ったらい
いか分からないと辞退しようとしました。神は彼に恐れるな、私はあなたと共にいるから、私が
言った通りに言わなければならないと言われてから、手を伸ばして口に付け、私はもう言うべき
事をあなたの口に入れたと言われました。
神はエレミヤは小心者で、自信がない事を知っていたので、彼を慰めるばかりでなく、言うべ
き事を彼に伝えました。しかも、神は明確にエレミヤにユダ国の国王、首領、祭司と民はあなた
の話を聞いたら、きっとあなたを責めるに違いないが、恐れる事がない、私はあなたと共にいる
から、いつでもあなたを助けると言われました。
31
預言者としての生涯
それ以来、エレミヤは勇敢に預言者の仕事を担当して来ました。エルサレム城のあちこちへ神の
御言葉を宣べ伝えました。彼はユダの人々の罪を指摘しました。例えば、偶像礼拝、安息日を守
らない、やもめと孤児をいじめるなどなど。しかも、祭司と預言者たちが民を導かないので、国
中が罪を犯す生活を送るようになる羽目になったと責めました。最後に、あなたたちは悔い改め
なければ、バビロンによって滅ぼされると厳しい警告を発しました。
みなさん、ユダ国の人々はその責めを受け入れたのでしょうか(いいえ)、民はそれを聞いて
から、大変腹が立って、手を組んで彼を攻撃しました。一部の首領もエレミヤ預言者に言った事
を撤回するように申し立てたが、エレミヤ預言者に拒まれました。彼は神の命令に従わなければ
なりません。例え、命を捧げても惜しまないと思いました。
当時、非常に残虐なエホヤキム王がいて、彼はバビロンがユダ国を攻めて来るのを心配してい
ました。彼は神に助けを求めるより、エジプトに頼る方を選びました。エレミヤは非常に心配し
ていたので、自分の書記官バルクに神の御言葉を記録させ、民たちに読んで聞かせて言わせまし
た、
「あなたたちはもう 23 年間も私の警告を聞かなかった。悔い改めようとしなかったので、神
はバビロン王ネブカデネザルの手を借りて、あなたたちをバビロンに捕らえて行って、70 年後
になって、あなたたちを解放して、故郷に返す事になっている」。
エホヤキムは何句を聞いていない内に、我慢できなくなりました。神の御言葉はナイフが彼の
心に刺したように彼の罪を指摘しました。すると、彼は腹が立って、飛び上がり、書巻を奪い取
り、小刀で切り、炉に入れました。そして、エレミヤとその書記官を殺せと命じました。幸いに、
彼らはもうこの事態を予想していたので、急いで隠れて、災難を逃れました。その後、バビロン
軍がエルサレムを攻めて来た時、エホヤキムはネブカデネザル王によって、鎖で縛られ、バビロ
ンに連れて行かれました。彼の息子のエホヤキンが王位に継いでも捕らえられて連れて行かれた
ので、おじのゼデキヤが王位に継ぎました。彼はバビロンと戦おうとしました。エレミヤは彼に、
王よ、絶対にそうしないでください。そうすれば、自殺同然だと勧告したが、ゼデキヤは全然耳
を貸さなかったのです。ネブカデネザル王はまた軍隊を率いて、エルサレムを攻めて来ました。
エルサレムを幾重も包囲しました。日が経ち、城内の食糧はますます減り、飢饉が起きてしまい
ました。その後、バビロン軍は一時撤退しました。エレミヤ預言者はこの機会を乗じて、城を離
れて、故郷に帰って避難しようとしました。人々は彼がバビロンに投降すると思いました。彼は
普段からみんなに投降した方がいい、そうして始めて生きられるからだと勧告したからです。そ
れで、彼を捕まえました。ある日、ゼデキヤ王は彼に国の運命はどうなるかと聞きました。エレ
ミヤはやはり勇敢に、あなたはきっとバビロンに捕らわれ、連れて行かれるに違いないと言いま
した。王は大変腹が立ちました。
その後、国王はエレミヤ預言者を首領に渡して、処分を委ねました。彼らは彼を泥だらけの穴
に投げ入れました。彼を泥の中に浸させて、餓死させようとしました。幸いに一人の宦官はエレ
ミヤを同情して、彼を穴の中から救い出したけれども、エルサレムが陥落するまで牢屋に入れら
れました。
預言者の志
みなさん、エレミヤ預言者は神のために働き、多くの苦しみを受けました。孤独な生活を送り、
国王と民の支持を得る事ができず、自分を慰め、励ます妻もいない。最後に自由まで失ったけれ
ども、あきらめなかったのです。彼は人を責め、亡国を預言した事で高ぶる事がなかったのです。
その反対、彼ほど国と民を愛する者がいません。彼は常に悲しく、涙を流し、国がもうすぐ滅ぶ
と嘆きました。ある時期、誰も彼の事を信じなかったので、彼は神にあなたはなぜ私を選んだの
でしょうか。私は本当に苦しいと言いました。そして、彼は黙ると決意しました。しかし、彼は
32
何も言わないでいられるのでしょうか。聖書を朗読しまししょう(子供に順番でエレ二十 8 ∼ 9
を読んでもらう)。
この聖句の意味は神の御言葉は火のように骨の中に燃えて、彼は国を救うため、我慢できずに
言わざるを得ない。彼は口で言うばかりでなく、行動で示しました。
預言者の悲しみ
しばらく経って、エルサレムはやはり陥落しました。国王のゼデキヤは慌てて、家族を連れて
逃げ出したが、途中で捕まえられ、バビロンで裁きを受けるために連れて行かれました。バビロ
ン王は彼の目の前で息子たちを殺し、彼の目をえぐり出し、銅の鎖で彼を縛り、犬のようにバビ
ロンに引っ張って行きました。
バビロン軍はまたエルサレムの聖なる宮の宝物を全部奪い取って、
それから、火を付けてソロモン王が建てた聖なる宮と王宮を燃やしました。多くの人々はバビロ
ンに連れて行かれました。ユダ国はついに滅びました。エルサレムは荒れた地となりました。ぼ
ろぼろとした家と貧乏人しか残っていなかったのです。彼らは神が自分たちを見捨てたと愚痴を
こぼしました。エレミヤ預言者はバビロン王の熱いもてなしを受けました。ネブカデネザル王は
軍勢の長に彼を釈放しろと命じました。エレミヤは預言したバビロンについての事が全部実現し
たからです。軍勢の長はエレミヤ預言者に、あなたは自分の住みたい所を自由に選ぶがいい。も
しあなたはバビロンへ行きたいなら、私たちと一緒に行ったら良い。きっと優遇されます。もし
行きたくなければ、ユダの地に残っても良いと言いました。エレミヤは自分の故郷に残る事を選
びました。こうして、彼は残った民を励ます事ができるからです。彼は本当に国を愛し、民を愛
する良い預言者です。
エレミヤ預言者は絶え間なく残った人たちに、神は私たちを見捨てる事がないに決まっていま
す。私たちの国が滅びた原因は神の律法を守らない事にあります。神は私たちに罰を受けさせる
からです。しかし、神はハッキリと私にしばらく経って、民を自分の国に帰らせると言われまし
た。だから、みなさん、あきらめないでください。神を恐れる心を持って、根気よくこの日が来
るのを待とうと言いました。彼はこう言うけれども、心の中にぼろぼろとしたエルサレムと聖な
る宮のため、悲しくてたまらない。常に泣きながら、神に民の過ちを許して、ユダ国が一日も早
く復国できるように求めました。これらの祈りの言葉は全部エレミヤ哀歌に収められています。
涙で書いた哀歌で、感動する物です。
激励
エレミヤ預言者は国が滅びる前に、神が特別に選んだ人で、亡国前の国、社会の混乱に直面し
て、彼は厳しい警告を発していたので、多くの苦しみを受けました。国が滅ぼされてから、彼は
エルサレムを選んだのは民の心を慰め、民のために祈るためです。みなさん、あなたは人に福音
を宣べ伝える時に、エレミヤ預言者と同じ経験をした事がありますか。人に笑われたり、ばかに
されたりする事がありますか(子供に発表してもらう)。私たちはもう福音を宣べ伝えたくなく
なることがありますか。エレミヤ預言者はどうやって、これらの苦難に対処して来たのでしょう
か(絶え間なく民のために祈り、命さえ惜しむ事なく警告を伝え続けました)。私たちは彼のこ
のような勇敢な精神に学ばなければなりません。神のためにすばらしい証をしなければなりませ
ん。
33
第十一課 イスラエルの守護者
聖書:エゼ一∼五、十二、二十四、三十七 1 ∼ 14
聖書朗読:エゼ六 1 ∼ 10、十四 14 ∼ 21
目標:
1、エゼキエルはバビロンで神に召されて預言者になって、神のために証をし、捕虜になった
人々を慰める事を知る事。
2、熱意を起こして、主のために福音を宣べ伝える事ができる事
聖句:I コリ九 16
本文内容:
先週、先生はエレミヤ預言者の話をしました。彼は神の話を宣べ伝えるため、どんな苦しみを
受けたのでしょうか(人に笑われたり、いじめられました)。誰が書巻を破ったのでしょうか(国
王エホヤキムです)。
誰がエレミヤを泥だらけの穴の中に投げ入れ、餓死させようとしたのでしょ
うか(首領たち)。エレミヤ預言者はあきらめたのでしょうか(いいえ)。バビロン王はエルサレ
ムを陥落させた後、彼はどこにいましたか(ユダの地)。なぜでしょうか(エルサレムに残った
人々を慰めるためです)
。彼は本当に忠実な愛国者である預言者ですね。
エゼキヤ預言者
今日、先生はもう一人の有名な預言者であるエゼキエルを紹介します。彼の名を聞いた事があり
ますか。彼は聖書のエゼキエル書の作者です。エゼキエルはエレミヤ預言者と同じように預言者で
あると同時に、祭司でもあります。彼らは同じ時代の人物です。エゼキエル預言者は本の中にエレ
ミヤ預言者の名を一度も持ち上げた事がないが、
彼はきっとこのエルサレムにいる誰も知っている
預言者を知っていました。おそらく、自分の目で彼のかわいそうな経歴を見た事があります。
バビロン王は三回エルサレムを攻めた時に、何人の王を捕らえたのでしょうか(1、エホヤキ
ム;2、エホヤキン;3、ゼデキヤ)。三回目になって始めてユダ国が滅ぼされました。前の二回
はみんな金銀などの宝物を略奪し、人々をバビロンに連れて行って、奴隷にしました。エゼキエ
ル預言者は二回目の陥落の時に、国王のエホヤキンと一緒に捕らわれて、連れて行かれました。
自分の故郷を離れて、全然知らない国のバビロンに行きました。当時、彼はちょうど 25 歳で、
そこには神を礼拝する聖なる宮がないばかりか、至る所にお寺だらけです。ネブカデネザルはイ
スラエル人が自分の神を拝む事ができると承諾し、彼らをケバル川の岸のあたりに住まわせたけ
れども、故郷を離れて、国外をさまよい、見下げられて、亡国の奴隷に喜んでなる者も誰一人も
いません。彼らは大変故郷が恋しがっていました。すると、あるにせの預言者は彼らに神が自ら
しばらく経ったら、帰らせてくださると言われたと保証しました。しかし、5 年経っても、ユダ
国は復興するどころか、ますます衰えて行きました。国に帰る望みはますます薄くなりました。
時に、エレミヤ預言者の話を思い出しました。あなたたちはバビロンで安心して待つが良い。70
年後、神はあなたたちを国に連れ戻す言葉です(エレ二十九)。みんなが心配していたところ、神
はバビロンにいるエゼキエルを預言者に選びました。
彼はエレミヤと同じように祭司の家に生ま
れたのです。彼は小さい時からどうやって良い祭司になるか学ばなければならないので、神の律
法をよく知っていたばかりでなく、国の情勢も熟知していました。
エゼキエルは幻を見る
しかし、神の御言葉を宣べ伝えるには神に対する深い認識を持たなければならないので、神は彼に
34
幻を見させました。ある日、エゼキエルはバビロンのケバル川の岸で幻を見ました。幻の中で、天が
開いて、北から激しい風が吹いて、続いて大きな雲がただよって来て、雲の中に火があって、周りが
光って、四人の天使(エゼ十を参考)が雲の中から現れ、どの天使もそれぞれ四つの顔を持っていま
した。人間、獅子、牛、鷹の顔です。彼らは囲んで四方形を作って、顔はそれぞれ東、西、南、北へ
向かっています。体にそれぞれ四つの翼と四つの手があり、各方向に一つの手と一つの翼があり、あ
る方向へ行きたいなら、その側の手と翼を使ったら良い。向きを変える必要がありません。
その後、彼は天使の頭の上に高い空には彼に向かって言う声が聞こえました。彼は仰向いて、青
い輝く空の宝の座に座っていた栄光ある尊い真の神が見えました。神が全身輝いていました。エゼ
キエルはすぐに跪いて神を拝みました。神は彼に「起きなさい。私はあなたをイスラエル人の中に
まわして、私の言葉を宣べ伝えてもらい、彼らは聞こうと聞くまいと、あなたは言わなければなり
ません。困難を恐れるな」と言われました。その後、彼は一つの手が自分の目の前に伸ばして来て、
手には一巻の書がありました。
その書の外側にも内側にも悲しみと苦痛と嘆きの言葉がいっぱい書
かれてあるのを見ました。神がエゼキエルにその書を食べるように命じました。彼はそれを食べま
した。口には蜜のように甘い。この意味はエゼキエル預言者は書の中の災いの言葉を伝えなければ
ならないが、民に伝える前に、エゼキエルは完全に書の中の意味を理解して始めて民に伝えられる
との事です。その後、神の栄光は離れました。エゼキエルは自分がやはりケバル川の岸にいる事に
気が付きました。
神が自分に民に裁きを伝える事を託した事を思い出すと、
心の中に大変怖がるし、
悩んでいました。一人でゆうつうに座ったままで、七日間考え込んだのです。
七日後、神は自分の口から彼をイスラエル家の守護者に立てられ、神は「一つの城の守護者は敵
に会ったら、或いは城の中に暴動、火災などが起きたら、民に警告を発する責任があります。私は
あなたを守護者に立てたのは一つの城を守護するためではなく、イスラエル国を守るのである。あ
なたは必ず彼らに神の裁きが近付いたので、もし悔い改めるならば、命を保つことができるが、悔
い改めないなら、命をなくすに違いないと伝えなさい。そうすれば、あなたの責任は果たすことに
なります。もしあなたは彼らに伝えなかったせいで、彼らが滅ぼされたならば、私は命を落した民
のゆえにこの罪はあなたに帰する」と言われました。
忠実な守護者
それ以来、エゼキエルはバビロンにいるユダヤ人の中の預言者となりました。普通の預言者は
みんな民の中に宣べ伝えるが、
エゼキエル預言者は町や民の集中地で働いた事が一度もなかった
のです。彼は民を離れて、自分一人で住んでいました。神の言付けに従って、神の御言葉を行動
で演出し、民の気を引いて、彼らが質問を出す時になって、始めてエゼキエルは神の裁きについ
て説明をするのです。なぜ口で説明しなかったのでしょうか。民はにせ預言者に騙されて、神が
絶対エルサレムを離れない。エルサレムの城が荒れたままに置かせないと信じていたからです。
もし、エゼキエルは「私たちが神を裏切ったので、こんなひどい目に遭う羽目になった、エルサ
レムもこのせいで滅びた」と言ったら、彼らはきっと耳を貸さずに、かえってグルになって、彼
をいじめるようになる違いないので、神は彼に特別の方法で守護者の責務を果たさせるのです。
まず、彼はレンガ一つ持ち出して、その上にエルサレム城を書いて、城を攻める武器を城の周
りに置いて城を囲み、そして、エゼキエル預言者は城が包囲された状況を演じる。彼は自分と城
の間に鉄の鍋を置いて、それから左側に寝こんで、そして右側に寝こんで、合わせて 430 日間
続きました。この間、毎日少しの食べ物と水を口にするだけでした。それは城が包囲された時、
民たちの生活はますます苦しくなり、食べ物は少ししかない事を示すためです。包囲された後、
どうなったでしょうか。エゼキエルは剃刀で自分の髪の毛とヒゲを切ってしまいました。ていね
いに計った後、目方によって三等分に分けて、その中の三分の一を持って、エルサレム城が書い
てあるレンガの上に置いて焼きました。三分の一を城の周りに置いて、刀で切り砕きました。最
後の三分の一は風によって吹き散らさせました。何本かだけ残して、ポケットの中に入れました。
それは三分の一の人は病気と飢饉で死に、三分の一の人はエルサレムから逃げた時に殺され、
35
残った三分の一は捕らわれて、
各地に散らばって、わずかの人しか残っていない事を示しました。
エゼキエルのおかしい行動はユダヤの人々の間に広がりました。彼らは次から次へとエゼキエル
の家に集まって、細心にエゼキエルのすべての行動を観察し、
その意味を理解しようとしました。
演出が終わってから、エゼキエルは説明しました。彼らは聞いてから、腹が立ったり、怖がった
りしました。聞こうとしなかったが、一部の長老はこっそりと彼の前に行って、神の事を聞こう
としました。エゼキエル預言者はやはり同じ事を言って、悔い改めてもらいました。
その後、神はエゼキエルに民の前に家で捕らわれる時に必要とする物を用意して、夜に顔をか
ぶって、家に穴を開けて這い出した事をさせました。民はみんなそれを見て、すぐ捕らえられて
逃げた状況を預言しているのが分かりました。エゼキエルはまた怖い表情でご飯を食べ、水を飲
み、民たちが捕えられる時の憂いと慌てぶりを現わし、神が裁きを施す時の悲惨さをはっきり伝
えました。しかし、民は彼の警告をものともぜす、
「おい、見ろよ、主はまた何か言うか聞こう
じゃない」と嘲笑いました。
夜の望み
エゼキエルは預言者になって5 年目に、怖い裁きがとうとうやって来ました。エルサレム城は
バビロン王に包囲されました。包囲された日に、神は直接エゼキエルに民に預言した裁きがもう
始まったと宣言しろと命じられました。しばらく経って、城が陥落されました。エルサレムから
逃げた人々はバビロンに着き、この悲惨なニュースを彼らに伝えたので、民は始めてエゼキエル
が「演じた」話は全部神からの啓示で、彼こそ本当の預言者だと知ったが、もう手遅れです。今、
悔い改めようとしても、もう帰る家がなくなったのです。
エゼキエルは民にあきらめないように絶え間なく励ましました。彼は民に「神は必ず再びイス
ラエル国を復興させ、あなたたちを各国から連れ戻し、新たに自分の国土で神の恵みを楽しむよ
うにします。しかも、聖霊を下して、あなたたちの不従順の心を改め、神の話を守って、神の良
い民になるようにします。また、ダビデの子孫の中に一人の良い牧者(イエスを指しました)を
立て、あなたたちを管理するようにします。それによって、みんなが永遠の平安を得る」と興奮
して言いました。しかし、民は聞こうとしなかったのです。彼らは「これは不可能だ。エルサレ
ムはもう荒れた地になった。城の中の民は捕らえられてしまったから、何の望みがあろうか」と
言いました。すると、神は幻でエゼキエルに啓示を与えました。彼に預言が必ず実現すると信じ
させました。ある日、神の霊はエゼキエルを枯れた骨がいっぱいの山の岩に導いて、彼に枯れた
骨に預言を伝えろと命じました。
「枯れた骨よ、神はあなたたちに息を与えてそれに筋を加えて、
肉を付け、皮をつける事によって、よみがえらせると言われています」。とエゼキエルが言いま
した。言っていた間に、耳には感動の音がし、枯れた骨は全部継ぎ合わせて、よみがえたのです。
そして、立ち上がって大きくて強い軍隊になりました。これらの枯れた骨は各地に散らばされた
希望を持たないイスラエル人の国は神の承諾によって、再び復興する事を示しました。この幻を
エゼキエルが民に言った後、一部の人たちは神に対する信仰が復帰して、悔い改めようとして、
誠実、清潔な生活を過ごし、国の復興の日を待ち望みました。
激励
エゼキエル預言者とエレミヤ預言者は遭った困難がほぼ同じだが、伝道の方法が違います。神
はエゼキエルに特別な方法で守護者の任務を実行させました。彼は一つずつ神の命令に従い、少
しも反抗しなかったのです。たとえ人々にのろわれ、嘲笑されたとしても、彼は忠実に神の命令
に従いました。みなさん、主イエス様のため福音を宣べ伝えるのが私たちの責任で、私たちはエ
ゼキエルが勇敢に神のために証するのを学ぶべきです。まず自分の家族に伝え、それから親戚と
友だちに伝えます。彼らは信じようと信じまいと私たちは私たちの責任を果たしたのです。もし、
私たちは救いの福音を彼らに伝えなかったら、私たちは罪を犯した事になります。主に私たちが
もっと多くの人々を主を信じるように導く事ができるように追い求めましょう。
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第十二課 魚の腹にいる人
聖書:ヨナ書
聖書朗読:ヨナ一 3 ∼ 5、三 4 ∼ 9、四 9 ∼ 11
目標:
1、ヨナは神がニネベ城に対する愛を理解できなかったため、神の遣わしから逃げたことを知る
こと。
2、今週のうちに、一人の嫌いな友達に友好を示すことができること。
聖句:ルカ六 32
本文内容:
先週、先生は忠実な守護者の話をしました。彼は誰でしょうか(エゼキエル預言者)。彼は奇
抜な方法でどんな教えを伝えたのでしょうか(エルサレムは滅ぼされる。ユダ国は滅びる。亡国
の後、また復興する)。民が彼の話を聞くのでしょうか(いいえ)。彼はやはり自分の責務を果た
しました。預言者とは神の代わりにものを言う人間です。だから、紙のすべての言付けに対して、
従うべきです。しかし、ある預言者は話に従わないで、神は東へ行けと命じたのに、彼はわざと
西へ行くのです。みなさんはその預言者は誰か知っていますか。彼はヨナです。
神はヨナに警告を伝えろと命じた
イスラエルは南と北の二つの国に分かれたときに、北に強い敵がありました。アッスリヤと言
います。アッスリヤ国の首都はニネベで、この国は非常に強くて、常にイスラエル国を攻めてき
ました。だから、イスラエル人は彼らを嫌がったり、怖がったりしていました。
ある日、神はヨナに、
「ヨナよ、立って、これから大きな仕事をやってもらうから」と言われ
ました。ヨナは言いました、
「神様、どんな仕事でしょうか」
。神はヨナに言われました、
「ヨナ、
知っているかね。私は今、あなたを遣わして、アッスリヤ国の首都であるニネベへ言って、私の
警告を伝えてもらう。そこには罪悪に満ちていて、私はもう我慢できない。私はこの罪悪の町を
滅ぼそうとしている。あなたはニネベへ行って、大声で叫んで、町にいるあらゆる人間に悔い改
めろ、40 日後に私はこの待ちを丸ごと滅ぼすからと伝えてくれ」。
ヨナは命令に背いて、タルシシへ逃げた
ヨナは神の言付けを聞いて、何も言わずに静かに荷物を片付けて、船に乗りました。みなさん、
ヨナはどこへ行くか知っていますか。ヨナは荷物を片付けて、切符一枚買って、ニネベではなく、
タルシシへの切符を買ったのです。なぜでしょうか。ヨナはニネベへ行って、神の話を伝えるべ
きではないでしょうか。ヨナはニネベが大嫌いで、ニネベの人々はイスラエル人の敵だから、あ
んな町を構うもんかと思ったからです。
ヨナは思いました、
「私は行かない。あんな罪悪深い町へ行くもんか。神はそれを滅ぼそうと
したら、滅ぼしていいんだ。なぜ私を行かせるのか。私は遠いところへ逃げて、誠の神は私を行
かせることができなくなるのだ」。すると、ヨナは切符をもって、船に乗りました。船はタルシ
シに向かいました。船が海に出たとき、時に突然嵐が来て、波はますます大きくなりました。み
なさん、なぜ波が大きくなったのでしょうか(神はヨナが自分の命令に背いたのが嫌いだったか
らです)。
船にいる人々は船が揺れて、沈みになっているのを見て、震えるほど怖かったのです。みんな
跪いて、自分たちの神に守るように祈りました。荷物も全部海へ捨てました。さもないと、船が
すぐにでも沈むからです。
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この肝心な時に、ヨナはどこへ行ったのでしょうか(ヨナは船の奥でぐっすり眠っていたので
す)。外は嵐と浪ばかりだけど、彼は何も知らなかったのようです。船の主はヨナのそばに来て、
彼が寝ていたのを見て、彼を起こしました。
「おい、起きろ。船が沈みそうなのに、お前はここ
で寝ている。みんなが神にいっているから、早く起きろ。あなたの神に祈れ。もしかしたら、あ
なたの神が私たちを救って、船を沈まないようにすることができるかもしれない」。
ヨナは海に投げ捨てられた
みんなが自分の神に大声で救いを求めた時に船にいるある人が、私たちの中の誰が天にいる神
の機嫌を損なって、神が腹が立って災いを下したに違いないと思うから、
私たちはくじを引いて、
誰のせいでこんな災いに遭わせたのかを確かめようと提案しました。何回も何回も引いて、結局
一人がくじを当たりました。誰か当ててください(ヨナ)。
みんなはヨナがくじを当たった時、おかしげな目つきで彼を見ていました。彼を知る者は誰一
人もいなかったからです。みんなは彼にあれこれと聞きました。あなたはどんな仕事をしている
かとか、どこから来たのかとか、どこの国の人かかとか、どこの民族とかと。ヨナも正直に答え
ました。
「私はヘブル人で、私が礼拝しているのは天地万物を創造した真の神です」。みんなが彼
の自己紹介を聞いて、非常に怖がって、あなたは一体どんなことをしたのか、早く言えと言いま
した。ヨナは自分が神の話に従わずにここへ逃げた過程をみんなに言いました。船にいる人たち
はその話を聞いてから、彼に、私たちは今どうしたら多か。どうやって嵐を静まらせるかと言い
ました。ヨナはみんなに自分を海へ放り込んだら、嵐が止むと言ったが、みんなはそうしたくな
いので、やはり力一杯漕いで、船を岸へ向けようとしたが、なかなかできませんでした。船はも
うすこしのところで沈む状態になりました。みんなが大声で主なる真の神に、
「天地万物を創造
した真の神よ、
この人の過ちによって、私たちのような無実な人たちも巻き込まないでください。
私たちはあなたが偉大なる神である事を知っています。どうか、憐れんでください」と求めまし
た。
みんなは止むを得ずにヨナを挙げて、海へ放り込みました。その時に、不思議なことに嵐は
ぱっと止みました。みんなはこの奇蹟を見て、大いに主なる真の神を恐れるようになりました。
三日三晩魚の腹の中にいる
ヨナは海へ放り込まれた後、
真の神は大きな魚に彼を飲み込ませました。ヨナは魚の腹の中で、
神の命令に背いてはいけないと反省しました。
神はすべてを知っておられ、何でもできるのです。
あなたはどこへ逃げようと、彼は知っておられます。今、ヨナは真っ暗な魚の腹の中に、辛く神
に悔い改めました。ヨナは魚の腹の中に、三日三晩も神が許してくださるように祈りました。最
後に、神はその大きな魚にヨナを岸に吐き出させました。
ヨナは長い旅をしてニネベに着きました。ニネベは大変大きな町で、町を一周するのは三日かか
ります。ヨナは一日中町を回って、大声で、みなさん、よく聞きなさい。40 日後に、天にいる真
の神はニネベを滅ぼすと宣告しました。
ニネベの人々は神を信じて悔い改める
町の人々は神が自分たちを滅ぼそうとしているのを聞いたら、みんなへりくだって、
罪を認め、
悔い改め、断食祈りをしました。そのニュースは王のところまで届きました。王まで服を脱いで、
民と同じように麻の布を羽織って、灰の中に座って、悔い改める心を示しました。しかも、王は
全国に通告を出し、全員断食し、悔い改め、祈らなければならない。家畜まで草を食ったり、水
を飲んだりさせないばかりか、麻の布を羽織らせて、神に災いを下らせないように求めました。
真の神は彼らが悔い改める真心を見て、ニネベを滅ぼそうとしないよう、憐れみを与えてあげま
した。
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40 日過ぎ、ヨナは町の中に何の変わりもないのを見て、腹が立って、神に、
「私はとっくにあ
なたが慈愛の神で、怒ること遅く、人があなたに過ちを認め、悔い改めたら、許してあげて、災
いを下さないことを知っています。だからこそ、わたしはタルシシへ逃げました。今、私の伝え
た警告が現実になりませんでした。私を死なせてください。死んだ方がましだ」と言いました。
みなさん、ヨナはこんなに神に怒って、正しいでしょうか。すると、ヨナはニネベの外で、小
屋を建てて、そこで神がその町を滅ぼすかどうかを確かめたかったのです。
神はとうごまを例えとしてヨナを責める
真の神はヨナが腹が建って、不満だらけのを知ってから、一本のとうごまを大きく高く育たせ
ました。ヨナよりも高かったのです。ヨナの頭に木陰を設けました。ヨナはこのとうごまを非常
の喜びました。
翌日、神は虫にこのとうごまを食わせました。それで、とうごまはすぐに枯れて死んでしまい
ました。日が出たら、神はまた暑い東風を吹かせ、日差しは直接ヨナの頭の上に照らしました。
それでヨナは熱くてたまらなかったのです。彼はこの熱さに絶えられないので、神に死なせてく
ださいを言いました。
神は、
「あなたはこのとうどまのせいであんなに怒って正しいのか」と言われました。ヨナは、
「私は腹が立っています。それで死んでも正しい」と答えました。真の神は、
「このとうごまあな
たの植えたものではない。一晩で育って、また一晩で枯れて死んだのに、あなたはこんなに大事
にしている。ましてやニネベのような大きな町には人口が多いし、子供だけで20万人もいます。
しかも家畜もたくさんあります。考えてご覧なさい。私は彼らを滅ぼす気本当にありえるのか」
と言われました。
あなたは嫌いな人を愛さなければならない
ヨナの物語から、私たちは主イエス様が世の中のすべての人間を愛している。私、あなただけ
じゃなくて、主を信じていない人たちも愛していることを知ることができます。もしあなたはヨ
ナなら、ニネベが滅ぼされるのを望んでいたのでしょうか学校、教会には私たちは多くのクラス
メートや友達を持っています。みんなはいつも一緒にいて、時にはけんかもするし、言葉を交さ
ないこともあります。私たちは主イエス様の愛に学んで、あなたは誰かが嫌いな時に、なぜ彼が
嫌いかを考えてご覧なさい。例えば、彼はいたずらっ子で、喧嘩好きで、人を罵るのが好きで、
汚いなど。それから、彼の長所を探す方法を考える。彼に友好を示しましょう。このことは難し
いけれど、聖書には愛を持つべきだと教えているので、多く祈り、主イエス様が助けてくださる
ように、追い求めなければなりません。
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第十三課 総復習
聖書:イザ六∼七;エレ一 4 ∼ 10;エゼ一∼五、十二、二十四、
三十七 1 ∼ 14;使四 20;ヨナ一∼四
目標:
1、九∼十二課の内容、テーマと聖句をよく知る事。
2、預言者たちが苦しみに耐え、主のため働く精神に学ぶ事ができる事。
聖句:九∼十二課の聖句を復習する事
本文内容:
今日は復習ですが、前半の一∼七課にはどんな預言者について話したのでしょうか(エリヤと
エリシャ)。エリシャは先生のエリヤに何を求めたのでしょうか(あなたを感動する霊が二倍も
私を感動させるように)
。結果として、エリシャは行なった奇蹟が先生より多かったのです。
後半は先生がどんな預言者について話したのでしょうか(イザヤ、エレミヤ、エゼキエル、ヨ
ナ)。
九、ここに私がおります。私をお遣わしくださいーイザヤは神のかわりに警告を伝え、勇敢に
王と民の罪を指摘し、結果的にどの王を助けて国を救ったのでしょうか(ヒゼキヤ)。彼は一生
を神に捧げて、喜んで心からそうする精神は私たちの学ぶべきものです。
(一斉に聖句を暗唱す
る)。
十、私には言いたい事があるーエレミヤ預言者はユダ国の運命を知って、絶えずに涙を流しな
がら祈ったので、涙の預言者と呼ばれるが、民は全然耳を貸しませんでした。誰がエレミヤの書
いた書巻を切ったのでしょうか。まだ覚えていますか(エホヤキム王)。私たちは彼が苦労を惜
しまずに主のためすばらしい証をする精神を学ぶべきです。(一斉に聖句を暗唱する)。
十一、イスラエルの守護者ーエゼキエルはバビロンで預言者になりました。彼はどんな方法で
神の御言葉を伝えたのでしょうか(まず演出し、それから民に解釈する)
。みんなが彼を嘲笑い
ました。彼の話を信じないけれども、彼はやはり引き続き忠実に神の命令に従いました。福音を
宣べ伝えるのは私たちの責任であるから、人にどう言われようと、人が信じようと、信じまいと
力を尽くして福音を宣べ伝えるべきです。(一斉に聖句を暗唱する)。
十二、魚の腹の中の人ーヨナは神の命令に従って、
(ニネベ)へ行って、警告を伝える事をし
なかったため、大きな魚に呑み込まれ、
(三日三晩)魚の腹の中にいました。彼は悔い改めて、ニ
ネベへ行って大声で叫びました。町は滅ぼされたのでしょうか(いいえ)。なぜでしょうか(神
が世の中の人々を愛しているので、良い人だろうと悪い人だろうと過ちを改めて、善を行なうな
らば、神に愛されます)。だから私たちも愛を持たなければなりません。(一斉に聖句を暗唱す
る)。
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