Comments
Description
Transcript
どうぶつむらの大運動会
どうぶつむらの大運動会 (アニマルランドの冒険Ⅱ) ~幼稚園・保育所等幼児向け運動体験プログラム~ 「朝から眠そうにあくびばかりしていて、積極的にあそぼうとしない」、「精神的にいらいらして いるように見え、全体的に落ち着きがない。」など、最近子どもたちの様子がおかしいと感じることは ありませんか?子どもの一日当たりのテレビ視聴時間は平均4~5時間にもなっています。 からだいっぱい使って遊びながら子ども同士でコミュニケーションを取る動的な遊びから室内での テレビ・テレビゲームに変わったことで運動不足・コミュニケーション不足につながっていると言えま す。 幼児期は基礎的な動き(歩く、走る、跳ぶ、投げる、捕る)や平衡感覚や空間認知能力などのバラ ンス感覚が著しく発達する時期です。どうぶつむらの大運動会は、所内の自然環境を利用して、動物に なりきって遊んでいきます。子どもたちがやってみたくなるような楽しい遊びを通して基本的な運動能 力を身につけていく活動です。 1 目標 跳躍運動、支持運動、懸垂運動、縄跳び等の体験から基本的な運動能力を養う。 2 方法 (1)引率者が絵本「モモからの手紙」をもとにコースを案内し、運動を行う。 (2)雨天の場合は、プレイホールで実施も可能。 3 コース(所要時間 60分) 本館前(スタート)→つどいの広場→プレイホール下→本館前(ゴール) ペンギン危機一髪! カンガルーのジャンプ 森のくまさん 4 準備 コアラの木登り ロープ、タンバリン、長なわ 帽子、タオル、軍手、よごれてもいい服装(個人) 運動会し 5 活動の進め方 ましょう! (1)引率者の読む絵本「モモからの手紙」の指示に従って進む。 (2)コース途中の広場で各運動をする。 わたしは、自然の家に住んでいるモモで <本館前> す。自然の家には動物がたくさんいるの 知ってる?○○保育園のみなさん、わた ・絵本を読んでモモと一緒 しと一緒に運動会しませんか?そう、ど に運動会をすることを うぶつむらの大運動会をしましょう!! 知る。 まずは、準備運動よ。△△先生、お願いし ます。 ・引率者が準備運動を行う。 ・活動内容は絵本を読むとわかる。 ↓ さあ、出発。つどいの広場まで走っていき <本館前からつどいの広場へ移動> ましょう。 ↓ ①犬歩き <つどいの広場 芝生> さあ、みんな犬さんになって遊びまし 森のくまさん ょう ②くま歩き ①犬歩き・・・四つん這いで歩く。手のひら 次はくまさんよ。膝をついたら、犬さん をしっかり開く。 になっちゃうから、気をつけて。 ③片足くまさん ②くま歩き・・ひざをつけず、腰を高くあげて四つ くまさんが森を歩いていたら片方の足 をけがしてしまいました。さあ、今度は片 ん這い歩きをする。 足であるいてみましょう。 慣れたらスピードをあげても良い。 ④小さなカエル カエルさんになって、自由にとんでみ ③片足くまさん・・片足をあげて歩く。慣れてきた ようね。 ら、膝を高くする。 ⑤大きなカエル 自然の家にはウシガエルがいるの。春 肘を伸ばさないと体重が支えられな から夏にいつも鳴いているのよ。ウシガ い。 エルさんは大きく、とおくまで跳ぶのよ。 みんあ、やってみて。 ④小さなカエル・・カエルのポーズをとって ⑥アザラシ歩き 自由にジヤンプする。 疲れたでしょう。アザラシ歩きをしま しょう。終わったら休みましょう。 ⑤大きなカエル・・カエル跳びをする。 休憩 足の着地は手の外側前方を目標 に。 ⑥アザラシ歩き・・足を使わず、腕だけで前 に進む。 ↓ カンガルーのジャンプ ①ウサギとび ①ウサギとび・・手を上にあげて、跳ぶ。 今度は跳ねる動物よ。ウサギのジャン 自由に跳ぶ。どたばたでもよ プをしましょう。 ②両足をそろえてカンガルー い。 足の間にのりをつけてくっつけちゃお ②両足をそろえてカンガルー・・両足が開か う。 ないようにジャンプする。 ③つまさきでジャンプ かかとをつけるとぞうさんになっちゃ うよ。 ④タンバリンでジャンプ タンバリンにあわせてジャンプしよう 休憩 ③つまさきでジャンプ・・かかとを上げるこ とを意識させる。 ④タンバリンでジャンプ・・正確なジャンプ で跳ぶ。リズムに変化を持た せて跳ぶ。 ↓ ①ペンギンのなわ渡り 今度は海にでたよ。ペンギンさんにな ってつなわたりしようよ。 ②サメがくる!たいへん 地面は海だよ。落ちるとサメに食べら れちゃうよ。急いで渡ろう ③ケンパでジャンプ! ケンパでとんでいきましょう ④この洞窟をくぐれ! ワニがやってくるかもしれない。この 洞窟の中にいこう。 ⑤背泳ぎで進もう! ラッコのようにくぐってみよう。 休憩 歩いて移動 ペンギン危機一髪! ①ペンギンのなわ渡り・・長縄を地面にのば し、その上を落ちないように 歩く。 ②サメがくる!たいへん・・地面のなわを曲 線や円形にしてその上を落ち ないように走る。 ③ケンパでジャンプ! 2本のなわを20㎝ほどの間隔 でケンパで跳ぶ。 ④この洞窟をくぐれ! 高さ30㎝ほどに貼った長縄を 体を伏せてくぐる。 ⑤背泳ぎで進もう! あおむけで進む。 ↓ コアラの木登り <プレイホール下広場> ①みんなでコアラになってみよう!落ち コアラの木登り ないように気をつけてね。 木と木の間に張ったロープ これで運動会はおしまいです。○○保育 にコアラのようにぶらさがる。 所にもどっても、たくさん運動してね。ま た来てください。 さようなら。 指導上の留意点 ○ よい例、悪い例をはっきり示す。 引率者が良い例、悪い例を実際に行い、子どもに評価させ、正しい例を模倣させる。 ○ 楽しいゲームにする。 ○ 難しい運動よりも遊びで喜びを感じさせる。 ○ 運動ができない子ほど輝きたいと思っていることをいつも心がける。 ○ 運動内容は絵本にしばられないで、創意工夫する。 <雨天時のプレーホールでの変更点> 集合(プレーホール) 準備運動(晴天時と同様) ↓ 森のくまさん (晴天時と同様) ↓ カンガルーのジャンプ(晴天時と同様) ↓ ペンギン危機一髪!(晴天時と同様) ↓ 尺取り虫になあれ 1 2 3 4 さつまいもゴロゴロ 焼いもやけたよ。おいもさんたち、こ ろがっておいで。 じゃがいもゴロゴロ 今度は体を丸めてじゃがいもだよ。 尺とり虫 尺取り虫のようにつづけて進みまし ょう。 手押し車 顔をあげて進行方向を見よう 1 さつまいもゴロゴロ・・体をのばして、横 に回転する。自分の手の先を見るようにす ると目がまわらない。 2 じゃがいもゴロゴロ・・膝をかかえて横に 回転する。体を回転させるようにする。 3 尺取り虫・・腕立て伏せの体勢から足を手 の位置に歩くようにしてひきつける。 4 手押し車・・太もも、ひざ、足首の順に持 ち方は難しくなる。 ↓ クモの巣にひっかからないぞ 1 2 3 高跳び カンガルーさんになって飛び越えて ね。 幅跳び カンガルーさんになって小川をわた ろう。 クモの巣だ!にげろ ひっかかったら食べられちゃうぞ。 にげろ。 1 高跳び・・高さ10㎝に張った長縄を 強いジャンプで飛び越える。 2 幅跳び・・高さ10㎝、30㎝間隔で 長縄を張り、強いジャンプで2本とも 飛び越える。 3 クモの巣だ。にげろ・・3本以上縄を はり、クモの巣に見立てた縄を連続で 飛び越す。 *参考文献「柳沢運動プログラム」基本編 柳沢秋孝