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奨学金制度に関するアンケート回答一覧(160705更新)
奨学金制度に関するアンケート 回答一覧(160705 更新) 生活の党と山本太郎 自由民主党 公明党 民進党 日本共産党 社民党 依頼日 2016 年 6 月 17 日 2016 年 6 月 17 日 2016 年 6 月 22 日 2016 年 6 月 17 日 2016 年 6 月 17 日 2016 年 6 月 17 日 2016 年 6 月 17 日 返答日 2016 年 6 月 18 日 2016 年 6 月 29 日 2016 年 6 月 22 日 2016 年 6 月 25 日 2016 年 6 月 29 日 2016 年 6 月 18 日 2016 年 6 月 28 日 となかまたち おおさか維新の会 質問項目 質問1 大学など高等教育の学費を下げるべきと考えますか。その理由は何ですか。 質問 2 大学などの高等教育に国の「給付型奨学金」を導入するべきと考えますか。その理由は何ですか。 質問 3 現在提案されている所得連動返還型奨学金制度についてどのような評価をしていますか。その理由は何ですか。 質問 4 現在運用されている有利子の奨学金制度をなくすべきと考えますか。その理由は何ですか。 質問 5-1 現在の高等教育に関する学費や奨学金制度に対して、問題点があると考えていますか。その理由はなんですか。 質問 5-2 その問題点に対し、どのような政策を考えていますか。 質問 5-3 その政策はいつからの実現を目指していますか。また、その政策を実施する上で必要な財源の確保などの見通しについて、具体的に教えてください。 質問 6 どのような社会を次の世代に繋げていきたいと考えていますか。 質問 7 今の学生(特に奨学金制度を利用している人)に対してメッセージをお願いします。 奨学金制度に関するアンケート 回答一覧(160705 更新) 質問1 自由民主党 公明党 民進党 日本共産党 社民党 生活の党と 山本太郎となかまたち おおさか維新の会 大学など高等教育の学費を下げるべきと考えますか。その理由は何ですか。 教育費の負担削減として授業料の引き下げが望ましいのですが、国公私立とも経営状況は厳しく引き下げは容易ではないと考えます。国立大学につ いては、授業料の基準は最近の 10 年間引き上げておらず、平成 28 年度も同じ金額です。今年、国立大学に寄付金がふえるよう税制控除を導入しま したが、今後のも自己収入の拡大ができる施策の推進に努めていきます。私立大学においては引き続き、税制改正及び、私学助成の充実に努めてい きます。 理想を言えば下げたいが、財政の理想を見据え、これ以上上げるべきではない。 ∵意欲ある若者が経済面のみで学びを断念しないようにするため。 やる気と能力があれば誰でも大学に進学できる社会を実現するため、大学等の授業料減免を拡大し、将来的には大学の無償化をめざします。 ○学費を下げるべきと考えます。 (理由)世界的にみても異常な高学費が、国民生活に重くのしかかり、憲法が保障する教育の機会均等が侵されています。この間、勤労者の所得は 平均年収で60万円も減り、親からの仕送りも平均で月額10万円から7万円に減りました(下宿生=大学生協連調査)。その一方で大学の学費は 上がり続け、初年度納入金は、国立で83万円、私立は文系約115万円、理系約150万円にものぼっています。高い学費のために、進学をあき らめたり、奨学金=「学生ローン」に頼らざるを得ない若者がたくさんいます。学ぶ意欲も能力もありながら、「経済的理由」で大学を中退する学 生も急増しています(文科省調査)。格差と貧困が広がっているもと、親の収入格差が子どもの教育格差につながり、教育が格差と貧困の連鎖をう みだすという、あってはならない事態もうまれています。 未来を担う若者が、お金の心配なく学べる環境をつくることは、若者と日本社会の将来にとって急務であり、政治が責任をもって実現すべきです。 下げるべきと考える。 理由:家庭の経済状況によって教育の機会が奪われることは不平等で好ましくない。高等教育の学費を段階的に引き下げて将来的に無償化をめざす のは、国際人権規約A規約の締約国としての国際約束でもある。 下げるべき。 理由:家庭環境に左右されない、教育格差解消のため 大学授業料は、引き下げるべき。おおさか維新の会は、憲法改正により、すべて国民は経済 的理由によって教育を受ける機会を奪われないことを明文化し、保育を含む幼児教育、及び 高等教育を含む教育全課程を、原則として無償とすることを主張している。 教育無償化のための補助金は、学校法人よりも、学生・生徒や保護者等に直接渡されるべき である。国立大学の運営交付金や私立大学への経常費等補助金については、人件費の見直し 等の効率化を図り、納税者の負担を軽減すべきである。 奨学金制度に関するアンケート 回答一覧(160705 更新) 質問2 自由民主党 公明党 民進党 日本共産党 社民党 生活の党と 山本太郎となかまたち おおさか維新の会 大学などの高等教育に国の「給付型奨学金」を導入するべきと考えますか。その理由は何ですか。 導入すべきと考えます。貧困の連鎖を断ち切り、「一億総活躍社会」や「地方創生」を実現するためには、教育における格差を克服し一人一人の能 力を向上させることが喫緊の課題となっています。 導入すべき ∵「経済の格差」が「教育の格差」になることはあってはならない。学ぶ意欲のある若者が経済的理由で進学を断念することがないようにするため。 貧困の連鎖を断ちきるため。 大学や専門学校等に進学を希望する若者が、親の収入など家庭の状況によらず入学でき、奨学金による借金を背負わずに卒業できる環境をつくりま す。そのために、先進国では当たり前の、返済のいらない給付型奨学金を創設します。 ○「給付型奨学金」を導入するべきと考えます。 (理由)本来、国民の教育を受ける権利を保障するための奨学金は、若者の借金となってしまう貸与制でなく、給付制とすべきです。 日本の奨学金は学生に借金をさせる「学生ローン」であり、利用した学生は、平均でも 300 万円、大学院進学など多い人では 1000 万円もの借金を 負わされています。奨学金が若者を借金苦と貧困に引きずり込む、こんな社会に未来はありません。現役学生のなかにも、「多額の借金」を恐れて 奨学金を「借りたくてもがまんする」人が増えています。奨学金の利用を控えて、その分をアルバイトで賄うために、「バイト漬」の生活を送る学 生も少なくありません。ブラック企業のような違法・無法な働かせ方を押しつける「ブラックバイト」から学生が抜け出せない一因もここにありま す。 他の先進諸国をみると、学費の高い国でも、経済的理由で進学をあきらめる若者がうまれないようにと給付制奨学金がもうけられています。日本は、 大学の学費が世界有数の高さでありながら、給付制奨学金がないという特異な国となっています。給付型奨学金の創設は、まったなしです。 導入すべきだ 理由:授業料負担のある国のほとんどは給付型奨学金制度を備えており、高額の授業料を課しながら給付型の奨学金制度を持たないのはほぼ日本の みの状況。高等教育を終えた時点で数百万円から場合によっては一千万円を超す巨額の借金を背負って社会人生活をスタートするのは理不尽だ。 するべき 理由:同上(家庭環境に左右されない、教育格差解消のため) 我が党が目標とする教育無償化が実現すれば、奨学金の必要性は乏しくなるため、党内で議 論をしていない。ただ、教育無償化が実現する以前の段階では、学生• 生徒・保護者等の負 担軽減は、積極的に取り組むべきである。 ※『生活の党と山本太郎のなかまたち』より頂いた回答について、 「同上」の意味を補うために、 (家庭環境に左右されない、教育格差解消のため)を挿入しております。 奨学金制度に関するアンケート 回答一覧(160705 更新) 質問3 自由民主党 公明党 民進党 日本共産党 社民党 生活の党と 山本太郎となかまたち おおさか維新の会 現在提案されている所得連動返還型奨学金制度についてどのような評価をしていますか。その理由は何ですか。 良い制度だと考えています。予定通り 29 年度から実施したい。現行制度では通常、卒業してすぐ毎月の返還が始まります。たとえば、自宅から私 立大学に通う際に無利子奨学金を借りると、4 年間貸与総額は 259 万 2,000 円。通常はこれを毎月 1 万 4,400 円、15 年間で返済することになります。 しかし、卒業後すぐに正社員になれない人もいる現状を踏まえ、年収 300 万円になるまでは返還を猶予する「所得連動返還型無利子奨学金制度」が 導入されています。ただ、年収が 300 万円を 1 円でも超えると返還が始まるため、低所得者の負担は依然大きいといえます。所得連動返還型奨学金 制度であればこうした負担の軽減を図る事ができると考えています。 よい制度だと評価している。ぜひ既卒者にも早く適用させるべき。 ∵いま奨学金の返済を負担と考えている方が多数にのぼることにかんがみ、経済力に応じて返済ができるこの制度は返済者の負担を下げられるか ら。 現在、奨学金を借りている人が所得に応じて無理なく返済できる制度にも結び付けることができるので、検討の余地はあります。 ○現行制度と比べて前進面がありますが、さらに改善が必要だと考えます。 (理由)大学入学前に、将来の所得を考えて奨学金の借入と返済の計画を立てることは、今日では不可能です。卒業後の所得に対して、奨学金返済 が過重となり、若者の生活を押しつぶしてしまう、奨学金が〝ローン地獄〟への入り口となってしまう事態は、緊急に解決しなければなりません。 その具体的な方法として、現在新たに提案されている「所得連動返還型奨学金制度」は、一律返済を求める現制度とくらべて一定の前進がありま す。しかし、収入がゼロでも返還させる、マイナンバーの活用が前提、収入があがらない場合は高齢になっても返済が継続するなど、問題点が多く あり、改善が必要です。 所得連動返還型奨学金制度は早急に導入すべきだ 理由:将来的に完全な無償教育と希望者に行き渡る給付型奨学金制度を設けるべきと考えるが、財源の等の問題もあるので当面は返還能力に応じて 返還する制度も有効と考える。現に多くの人が多額の奨学金債務を抱え、返還困難となり苦しんでいることを考えれば、返還中の旧受給者にも適用 できる制度設計が必用。 一歩前進 理由:同上(家庭環境に左右されない、教育格差解消のため) 所得連動返還型奨学金制度については、政府内で具体的な制度設計を進められており、今後 も注視が必要。我が党が目標とする教育無償化が実現すれば、その必要性は乏しくなるので、 党内では議論をしていない。ただ、教育無償化が実現する以前の段階では、学生• 生徒・保 護者等の負担軽減は、積極的に取り組むべきである。 ※『生活の党と山本太郎のなかまたち』より頂いた回答について、 「同上」の意味を補うために、 (家庭環境に左右されない、教育格差解消のため)を挿入しております。 奨学金制度に関するアンケート 回答一覧(160705 更新) 質問4 自由民主党 公明党 民進党 日本共産党 社民党 生活の党と 山本太郎となかまたち おおさか維新の会 現在運用されている有利子の奨学金制度をなくすべきと考えますか。その理由は何ですか。 有利子の奨学金制度を完全になくすべきかどうか党内で議論したことがないため、回答できませんが、財政的な問題があると考えています。現段階 では大学等奨学金事業における「有利子から無利子へ」の流れを加速させていきます。 なくすべき。有利子→無利子の流れを加速し、希望するすべての学生等への無利子奨学金の貸与をめざすべき。 ∵無利子奨学金がもらえないかもしれないという不確実性のため、進学を断念するということがあってはならない。 返済のいらない給付型奨学金を創設すると同時に、すべての奨学金の利子をなくすことをめざします。大学や専門学校等に進学を希望する若者が、 親の収入など家庭の状況によらず入学でき、奨学金による借金を背負わずに卒業できる環境をつくることが必要と考えます。 ○有利子奨学金制度をなくすべきと考えます。 (理由)奨学金というなら利子はとらない、これが国の教育行政の最低限の責任ではないでしょうか。文部科学省も〝奨学金は無利子が根幹〟とし てきました。借金返済の負担軽減の第一歩は、ほんらいの姿に戻して負担を減らすことです。 奨学金は、金融商品である「教育ローン」であってはなりません。「教育ローン」の対象は親であり、金融機関は借入者である親の所得や資産を 査定して融資を決定します。所得も資産もない学生を何百万円もの借金を負わせて利子を取り立てる「ローン」の対象にすること自体が間違ってい ます。 無利子化は、学生の負担と不安軽減のためにも、奨学金制度の本来の趣旨からも、ただちに実施すべきです。 無くすべきだ 理由:本来奨学金事業は無利子が基本。1984年に有利子奨学金制度が導入された際も、 「補完措置として財政が好転した場合には検討すること」 (衆院文教委員会附帯決議)としていたはずで、一時的措置とするべき。無利子の割合を増やし有利子奨学金は縮小すべきだ。 なくすべき 理由:上記理由(家庭環境に左右されない、教育格差解消のため)の足かせになる 現行の有利子型奨学金制度の返済が若い世代に重くのしかかっている点は問題である。返済の必要性や有利子であることを本人が知らないケースも 多く、十分な情報提供がなされていたかも疑問である。可能な限り負担軽減を図るとともに、授業料負担の問題にも取り組むべきと考える。 ※『生活の党と山本太郎のなかまたち』より頂いた回答について、 「上記理由」の意味を補うために、 (家庭環境に左右されない、教育格差解消のため)を挿入しております。 奨学金制度に関するアンケート 回答一覧(160705 更新) 質問5-1 現在の高等教育に関する学費や奨学金制度に対して、問題点があると考えていますか。その理由はなんですか。 自由民主党 あります。財源の確保が難しいところです。 公明党 民進党 日本共産党 社民党 生活の党と 山本太郎となかまたち おおさか維新の会 ・問題点あり ①学費 とくに私学の学費が高い ②奨学金制度 ・返済不要の給付型奨学金、 「出世払い」の所得連動返還型奨学金もまだ制度設計中 ・無利子奨学金をうける資格があるのに受けられない「残存適格者」が存在する 高等教育の私費負担割合は先進 OECD 諸国の平均 30.3%に比べ、日本では 65.7%と非常に高くなっています。そのため年収 400 万円以下の世帯では大 学進学率が約 3 割と低い水準にとどまっています。こうした事態を解消するため、大学や専門学校等に進学を希望する若者が、親の収入など家庭の 状況によらず入学でき、奨学金による借金を背負わずに卒業できる環境をつくる必要があります。 ○現在の学費・奨学金制度には、学費が高すぎること、給付制奨学金がないこと、現在の貸与奨学金の多くが有利子であること、奨学金の返済に困 ったときのセーフティネットが不十分などの問題点があります。その理由は、前述したとおりです。 問題がある 教育について受益者負担原則をとるべきではない。先進国の中では低い日本の大学進学率でもすでに5割を超えており、高等教育は一部の特権的な 人々のものではない。教育の受益者は個人だけではなく、社会全体であると認識すべき。 ある 理由:教育が人をつくり、国をつくるという考えが足りないから 多くの先進国が、授業料を無償にするか(ドイツ、フランス、スウェーデン等)、授業料が高くても給付型奨学金を充実させている(アメリカ、イ ギリス、カナダ等)。これに対し日本は授業料が高いうえ、奨学金は有利子・貸与型が中心と、制度の見劣りは明らか。少子高齢化と人口減少が急 速に進む我が国の現状を見ると、細かい制度改正だけではなく、将来世代に対する徹底した支援を打ち出すことが、喫緊の課題と考える。 奨学金制度に関するアンケート 回答一覧(160705 更新) 質問5-2 自由民主党 公明党 民進党 日本共産党 社民党 生活の党と 山本太郎となかまたち おおさか維新の会 その問題点に対し、どのような政策を考えていますか。 格差克服が様々な社会的便益をもたらすというエビデンスを整備し、教育財源を確保していきます。また、今回の参院選では、ゼロ金利を活用した 「超低金利活用型財政投融資」の制度を作ると公約しており、この対象事業に奨学金も含まれています。 ① a 私立大学の基盤的経費の補助拡充 b 低所得の私大生の授業料免除の拡充 ② a 給付型奨学金の創設 b 所得連動返還型の導入(H29 より) c「残存適格者」解消 既に回答している通り、先進国では当たり前の、返済のいらない給付型奨学金創設します。同時に、奨学金の利子をなくすことをめざします。現在、 奨学金を借りている人が所得に応じて無理なく返済できる制度をつくります。将来的には、財源を確保しながら、旧民主党政権で実現した高校無償 化を、保育園・幼稚園から大学まで広げ、給食費など家計の負担をなくしていきます。 <学費> ○大学授業料を毎年引き下げ、10 年間で半額にします 国立大学への国の交付金を毎年 1%程度(約 160 億円)ずつ増やし、その分、学費を値下げしていけば毎年 2 万 6 千円程度を値下げできます。現在、 年 53 万円の授業料を、10 年後には 26 万円にまで引き下げます。私立大学については、国の私学助成に学費値下げ用の緊急枠をつくり、毎年 900 億 円程度ずつ国からの補助を引き上げることで、平均で年 86 万円の私大授業料を、10 年後には半分の額まで引き下げます。公立大学にも、10 年で授 業料を半額にするための助成を実施します。そのために、毎年 40 億円程度ずつ助成を増やします。 予算は、国公私立全体で、毎年 1100 億円程度ずつ増やしていき、10 年後には 1 兆 1000 億円の規模になります。 <奨学金> ○月額 3 万円の給付制奨学金を、現行の奨学金受給者の半分にあたる 70 万人分創設します。 支給対象は、経済的必要性を基準にします。月額 3 万円は、現在の奨学金貸与額の月 6 万円程度(無利子 5・9 万円、有利子 7・3 万円)の半分くら いに相当します。4 年間では 144 万円となり、貸与奨学金の平均利用額である 300 万円の半分程度を給付制奨学金に置きかえることになります。 必要な予算規模は、年間 2500 億円程度です。 ○すべての奨学金を無利子にします。 新規に貸与する奨学金を無利子にするとともに、在学中の学生の有利子奨学金を無利子奨学金へと「借り換える」制度をつくり、国が利子補給を行 って全員に無利子化を実現します。 必要な予算規模は年間 1000 億円程度です。 ○奨学金返済のセーフティネットを拡充します 既卒者の奨学金返済の減免制度をつくり、返済猶予や減額期間の上限撤廃など返済に困ったときの救済制度を拡充します。保証料・保証人制度、延 滞金の廃止をすすめ、〝借金取り立て最優先〟の姿勢をあらためます。すべての奨学金を、返済能力に応じて返済する所得連動型にするとともに、 20年間返還すれば残額を免除します。 高等教育の授業料を段階的に引き下げ、将来的に無償にする。当面は給付型の奨学金を創設し、有利子奨学金を縮小する等。返還中の旧受給者につ いても返還猶予、免除、減額返還、延滞時の加算利息の引き下げなど救済制度を拡充。 給付型奨学金制度の創設、貸与型奨学金の無利子、償還の減免 憲法改正による教育の無償化。そして教育無償化を具体化するため、国の関連法の立法と恒久的な予算措置を義務付ける。憲法 26 条 2 項で教育費 無償が義務教育段階となっているが、高校進学率が 98%に達しているうえ、高卒と大卒の平均賃金に大きな差があることから、教育における機会均 等は、もはや義務教育段階に限られるべきではない。憲法上の原則を、就学前教育と高等教育でも確立すべきと考える。 奨学金制度に関するアンケート 回答一覧(160705 更新) 質問5-3 その政策はいつからの実現を目指していますか。また、その政策を実施する上で必要な財源の確保などの見通しについて、具体的に教えてください。 自由民主党 早急に具体化し、今度 5 年間で官民合わせて 30 兆円の事業規模を目指します。 公明党 民進党 日本共産党 社民党 生活の党と 山本太郎となかまたち おおさか維新の会 いつ? ②-b H29.4 ①-a,b,②-a,c これまでも取りくんできており 3 年連続で予算をのばしてきたが今後もとりくんでいく 財源 ①-a,b 教育予算全体の拡充の中で確保 ②基金を作って対応することを検討している 参議院選挙は政権選択選挙ではないので、期限は設けていない。実現に向けては最大限の努力を傾注する。財源については、先ずは行政改革の断行、 課税の適正化などで賄う。 上記の政策は、いずれもできるだけ早期の実現を目指しています。 財源は、税金の集め方と使い方を変えればつくれます。大企業が払っている法人税の実際の負担率は 12%と、中小企業の約 20%より低くなってい ます。研究開発減税、連結納税など大企業向けの優遇税制で減税されているからです。中小企業並みの税負担を求めれば 6 兆円の財源が生まれます。 富裕層は、所得 1 億円を超えると所得税の負担率が下がってしまいます。富裕層の所得は、株での儲けが大きくなっていますが、上場株式の配当や 譲渡所得への税率は、所得税・住民税あわせて20%と低いために「逆転」が起きます。アベノミクスでいちばん潤っている富裕層に適正に課税す れば3兆円の財源がでてきます。学費値下げや給付奨学金に必要な財源は数千億から1兆円程度ですから、社会保障や保育、教育の充実をすすめな がら実施できます。 また、税金の使い方でも、大型開発や大軍拡予算の見直し、とくに条約上義務のない米軍への「思いやり予算」3749億円(米兵1人当たりで7 68万円)の削減などでも財源がつくれます。例えば、米軍への「思いやり予算」をなくすだけで、「月額3万円の給付奨学金を70万人に支給」 し、有利子奨学金を無利子にすることができます。未来のために「若者に投資する」 、その政治姿勢さえあれば、財源はつくれます。 野党としても要求はしていくが、実現に責任を持てるのは政権に参画して予算編成に関与した次年度から。財源については、大規模公共事業や防衛 費増の見直しなどの歳出見直し、法人税減税の中止と大企業向け政策減税の見直し、所得税の累進性の強化、タックス・ヘイブン対策の強化、富裕 税の創設などによって捻出出来ると考えている。 すぐにでも 政策経費、補助金から無駄を省けば十分可能 教育の無償化は、身近で切実な憲法課題であり、早い段階での実現を目指している。また、多様な教育提供者の競い合いによる教育の質と学力の向 上をめざして「教育バウチャー」を支給するなどの教育無償化政策を先行して進める。 大阪において、私立高校授業料の無償化などの教育改革を実施してきた。完全無償化までいかないものの、高校生のいる世帯の 7 割以上をカバーで きる制度となっている。大阪では、 「身を切る改革」の断行により、府民の信頼を得、そのうえで、公務員制度改革や行政改革・歳出削減によって、 教育無償化をはじめとする将来世代への投資予算を捻出した。国政においても、まずは議員の定数・歳費削減と公務員人件費の削減の「身を切る改 革」を訴え、財政運営で歳出削減を最優先させるべきと考えている。 奨学金制度に関するアンケート 回答一覧(160705 更新) 質問6 自由民主党 公明党 民進党 日本共産党 社民党 どのような社会を次の世代に繋げていきたいと考えていますか。 家庭の経済状況に関わらず、次代を担う全ての子供たちが共通のスタートラインに立ち、誰にでもチャンスがある社会を次世代につなげていきたい と願っています。 学ぶ意欲のある若者が経済的理由だけで学びをあきらめることがないような社会 何度でも学び直しができる社会 流した汗がむくわれる公平・公正な社会、安定した医療・介護・年金・子育て支援制度が確立して若い人も安心して年を重ねることのできる社会を つくっていきます。 国民主権、基本的人権、平和主義をさだめた日本国憲法を、国のあり方や国民のくらしのすみずみに生かす努力をすすめ、次の世代につないでいき たいと考えています。 国民のくらしでは、生存権、幸福追求権、個人の尊重、教育を受ける権利などをさだめた憲法を実現する努力が必要です。いまの日本では、貧しい 人が増え、お金もちとの格差が広がっていることは、大問題です。子どもの6人に1人が貧困状態にあるといわれています。公平な社会にむけて、 社会の現実を、憲法の理想に近づける努力をすすめます。 外交では、憲法9条を生かした平和外交をすすめます。世界で相次ぐテロ事件、北朝鮮の核開発問題、南シナ海で中国が領土を広げている問題など、 どれをとっても、〝やられたら、やりかえす〟と武力で何とかしようとしても、問題は悪化するばかりです。憲法第9条をいかし、外交で平和的に 解決する努力をねばりづよく続けることが、時間はかかっても、希望ある未来をひらく一番の道です。 ですから、いま安倍政権がねらっている憲法改悪には、絶対反対です。自民党が発表した憲法草案からは、〝国が国民の自由や権利を制限して、外 国で武力行使をできる〟国づくりという狙いが読み取れます。「戦力を持たない」と決めた憲法9条2項をなくして「国防軍」をつくり、海外での 武力行使が自由にできるようにすること、首相が「緊急事態」を宣言したら、国が、国民の自由や人権を制限することができる「緊急事態条項」を つくること、基本的人権を「侵すことのできない永久の権利」とかいた第97条をなくすことなど――これでは、まるで戦前への逆もどりです。 自民党の改憲草案に対し、若いみなさんをはじめ多くの方が反対しています。日本共産党は、みなさんと力をあわせて、憲法を守り、生かすために 力を尽くしたいと思っています。 平和・自由・平等・共生の理念が根付いた、公平で自由な社会。多様な市民が互いを尊重しながら安心して暮らせる社会を次世代に引き継ぎたいと 考え努力しています。 生活の党と 山本太郎となかまたち おおさか維新の会 誰もが安心して夢をもって暮らせる社会 おおさか維新の会は、基本方針で「国民全体に開かれた社会を実現し、教育と就労の機会の平等を保障する」との項目を掲げている。開かれた公正 な社会を実現し、 この国で将来世代が生き生きと活躍できるようにしていくため、憲法改正で教育の機会均等を明記し、無償化)は不可欠であり、 多様な人材を育てる教育改革を進めていくことが不可欠と考える。 奨学金制度に関するアンケート 回答一覧(160705 更新) 質問7 自由民主党 公明党 民進党 日本共産党 社民党 今の学生(特に奨学金制度を利用している人)に対してメッセージをお願いします。 社会人となった時、同じ問題を抱えている子供たちを並走型で支援してください。 学生の皆さんが安心して勉強に専念できるよう、奨学金制度の改善、充実に取りくんでまいります 学生生活における経済面でのやりくりや、当初の奨学金の返済で苦しいことがあるかもしれません。しかし、奨学金を借りてまでも進学して良かっ た思う時期が必ず来ると思います。しっかり勉学に励んで、充実した学生生活を送られることを願っています。 「高すぎる学費、学生ローンのような奨学金を何とかしてほしい」 「ブラックな働き方を変えたい」 「最低賃金をあげてほしい」――若いみなさんの 願いは切実です。「朝日」世論調査では18歳、19歳の59%が日本の「格差が広がっている」と答え、半数以上が「社会の仕組みによる面が大 きい」と回答しました。 「大企業がもうけをあげれば、いずれ家計に回る」と大企業や富裕層ばかりを応援する「アベノミクス」は、非正規雇用を増やし格差と貧困を広げ、 若者の暮らしに深刻なダメージを与えています。 安定した雇用と賃金を増やし、若者や子育て、社会保障に優先して税金を使う政治に転換してこそ、格差をなくし、日本の経済も立て直すことがで きます。 日本共産党は、 「月3万円の給付制奨学金を70万人分つくる」 「10年で学費を半額にする」 「最低賃金を時給1500円にする」 「ブラック企業を 規制する」ことを具体的に提案しています。これらの提案に「バイト減らして勉強できる」、 「風邪をひいても、安心して病院に行ける」という共感 が広がっています。 また、「戦争に行かされるのは若者だ」、「憲法守れ」――昨年来の安保法制=戦争法反対の国民的なたたかいで、10代、20代の多くの若者が自 らの言葉で声を上げました。 安保法制=戦争法をこのまま存続させていいのか。憲法を守らない政治をそのままにしていいのか。安倍政権が狙う憲法改憲を許していいのか。若 者の未来に直結する問題が今度の選挙の大争点です。マスメディアの世論調査では「憲法を変える必要はない」と答える若者が多数です。「戦争N O」 「憲法守れ」という若者の意思を、今度は選挙ではっきり示しましょう。 日本共産党は、若者が安心して暮らせ、未来に希望のもてる政治を実現するために頑張ります。ぜひ、ご一緒に力をあわせましょう。 学費や生活費などお金の心配をしながらの学生生活を余儀なくされている学生の皆さんに対しては、申し訳なく思います。将来の奨学金返済などの 不安もあると思いますが、そんな社会をなんとかして変えていきましょう! 学生時代は将来にわたる生き方に決定的に影響する本当に重要な時間 です。前向きに夢を持って学び、充実した学生生活を送れるよう心から祈念します。 生活の党と 山本太郎となかまたち おおさか維新の会 もう少し良い制度にするので、目一杯勉強してください -