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Social Capital in Disasters (in Japanese)

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Social Capital in Disasters (in Japanese)
ソーシャル・キャピタルと災害
Daniel P. Aldrich
パデュー大学政治学部准教授
(石田 祐・藤澤由和 訳)
■ハーバード大学で Ph.D. を取得。東京大学でフルブライト研究フェローや安
倍フェローとして研究を行い、また USAID(アメリカ国際開発庁)の AAAS(ア
メリカ科学振興協会)フェローを務めた。現在、パデュー大学ユニバーシティ・
スカラーであり、アジア研究プログラムのディレクターも務める。「Building
Resilience: Disaster Recovery and Social Capital」(Chicago Univ. Press、2012
年。訳書『災害復興と地域回復力』ミネルヴァ書房、近刊)を始めとする多数
の著書、査読論文、論評等の執筆のほか、New York Times、CNN、朝日新聞な
どのメディアへも寄稿している。
1. はじめに
残念ながら、災害リスクにさらされている人々
災害は、テロ攻撃など非常に認知度が高いも
や土地や建物などの資産は毎年増加している。
のの発生頻度が相対的に低い事象と比べて、世
人口増加をはじめ、格差の拡大、移民の増加、
界のより多くの人々に影響を及ぼす。2011 年 3
沿岸地域などの高危険地域での開発によって、
月、日本の東北地方で発生したマグニチュード
ますます多くの人々や資産が危険にさらされて
9.0 の地震、それに伴う津波と福島原発のメル
いる。そして、人為的な気候変動により、今後
トダウンにより 18,500 人もの人々の命が奪わ
海面は上昇し、より深刻な嵐、干ばつ、そして
れ、50 万人近くの人々が立ち退きを余儀なく
洪水被害が予測される。このようなリスクへの
された。
政策面からの対策は、大抵、物理的なインフラ
より直近では、2013 年 11 月に台風ヨランダ
を強化したり、防波堤を建設したり、過度な建
がフィリピンで猛威を振るい、死者数が 6,000
て増しを行ったり、あるいは建築基準法を厳格
人に上るとともに被害額は数億ドルに及んだ。
化することであった。しかしながら、どれだけ
このような災害はコミュニティでの生活の基盤
物理的インフラに投資を行っても、このような
を傷つけ、また社会システムに緊張感を与え
災害リスクを全てなくして災害への脆弱性を取
る(Fritz(1961))。大規模災害には技術的な解決
り去ることは不可能であろう。むしろ、災害対
策がなく、複数のステーク・ホルダーを巻き込
策への資金投入は、その必要性ではなく政治的
み、
また波及効果を招くため、
「厄介な政策課題」
サイクルによって動かされていると言える(Healy
として分類される。
and Malhotra(2009)
)
。減災のために行う事前の代
2 ● ESTRELA 2014年9月(No.246)
特集 ■ 災害復興と地域のちから
替策は復興過程にも影響を及ぼす性格を持ち、
注 1)
いった人々のイメージを呼び起こす。しかし、
などのコミュニティ・
実際は隣人などの非公式な結びつきがファース
レジリエンスを左右するような社会的インフラ
ト・レスポンダーとなることが明らかとなって
を強化することに目が向けられている。
いる。隣人は近所の住人の健康状態を気にかけ
コミュニティ・レジリエンスとは、地理的に
るだけでなく、素早い救命援助を行ってくれる。
定義された地域あるいは近所の人々が、被災
例えば 1995 年の阪神・淡路大震災では、倒
時に協働してストレス要因に対処し、効率的
壊した家屋の瓦礫から助け出された人々の多く
に日常生活のリズムを取り戻すための集合的
が、消防士や救助隊ではなく隣人によって救出
な能力のことを指す(Aldrich(2012c))。災害管
されている(Aldrich(2012b))。筆者が 2014 年に
理の専門家は、被災損失の増加を受けて、損
行った現地調査では、2011 年 3 月の東日本大
失対策と復興策として様々なレジリエンスを
震災の際、高齢者や弱者の多くが、襲いくる津
採用している。例えば、米国連邦緊急事態管
波から自力ではなく隣人や友人、家族の助けの
理 庁(FEMA) の National Disaster Recovery
お陰で生き延びられたと生存者たちが話をして
Framework、Whole Community Approach to
くれている。
Emergency Management、国連「災害に強い都
個人間あるいは地域コミュニティ内のソー
市をつくろう」キャンペーン、兵庫行動枠組
シャル・キャピタルによって、我々は災害時に
み、National Health Security Strategy は、その
精神的・心理的な支援に加えて、情報、救援、
枠組みの中にレジリエンスを組み込んでいる。
金融資源、育児支援などの様々な資源へアクセ
FEMA によると、地方および全国の緊急時の
スすることが可能である(Hurlbert et al.(2000))。
担当者は、危機管理部門とコミュニティ部門、
このようにソーシャル・キャピタルの効果が実
諸組織の間のパートナーシップを構築・維持し、
証されてきたにもかかわらず、レジリエンス
ソーシャル・キャピタルと市民活動の拡大を通
研究や災害管理の現場では、未だソーシャル・
して地域の取組みに活力を与え、既存のインフ
キャピタルを重要な要素として完全には取り入
ラやネットワーク、資産へのテコ入れと増強を
れきれずにいる。おそらくこの分野の研究者た
図るべきとされている。また、オーストラリア
ちが金銭や人口といった他の要素ほどにはソー
赤十字はソーシャル・キャピタルに重点を置い
シャル・キャピタルを測定基準として重視して
たファースト・レスポンダー向けのマニュアル
こなかったために、実務家たちも災害計画や管
を開発している(Australian Red Cross(2012))。
理の場面で社会的結束や社会的ネットワークと
地域コミュニティがしばしば協働して壊滅的
いったものを活用しきれずにきたのであろう
ソーシャル・キャピタル
被害を乗り越え、復興を遂げたことは、災害調
(Wisner(2003))
。
査によって長く認識されてきた。被災地の状況
は、よく訓練された専門家や公式の救援部隊と
注1)
「相互便益のために協働や連携を促進するネットワーク、規範、社会信頼」(Putnam(1995: 67))。もっと簡単に言えば、私
たちを他の人々へと結びつけるつながりであり、家族、友人、知人、友人の友人といった関係を通じて持つネットワークを指す。
2014年9月(No.246) ESTRELA ● 3
2. ソ
ーシャル・キャピタルの種類と
応用
味を持った人々の集まりといった諸組織への個
Szreter and Woolcock(2004)は、ソーシャル・
そして 3 種類目のつながりが、一般市民と権
キャピタルをボンディング、ブリッジング、リ
限を持つ者とを結ぶ「リンキング・ソーシャル・
ンキングという三つのカテゴリーに分類してい
キャピタル」である。学術的定義によると、こ
る。この 3 種類のソーシャル・キャピタルは、
の種のネットワークは、公式化あるいは構造化
結びつきの強さとネットワークの構成要素が異
され定着した社会的権力や権威の枠を越えて交
なるため、個人やコミュニティに異なる結果を
じり合う人々の間に存在する敬意や信頼関係を
もたらす。「ボンディング・ソーシャル・キャ
指す(Szreter and Woolcock(2004: 655))。例えばイ
ピタル」とは、友人や家族といった感情的に密
ンドのタミルナードゥ市の沿岸村では、村民の
な関係を分かつ個人間のつながりのことを指
多くが国政レベル、地方レベルを問わず政治家
し、特定の集団への強い絆へと帰結する。ボン
と全く顔を合わせたことがなかったが、ある種
ディング・ソーシャル・キャピタルは、一般的
のオンブズマンである集金官とは面識のあるも
に、人口統計的な特徴や物事の考え方、あるい
のがいた。このつながりのお蔭で、2004 年に発
は利用可能な情報や資源といった要素の同種親
生したインド洋沖地震の被災者支援リストに名
和性(すなわち高い類似性)を特徴とする(Mouw
を連ねることができたのである(Aldrich(2012b))。
人の関わりから生じる(Small(2010))。
(2006))
。災害など特に助けを必要とする時、こ
にして、社会的または個人的な支援を効果的に
3. 災
害時のソーシャル・キャピタル
に関する実証的エビデンス
もたらす(Hurlbert et al.(2000))。
災害分野の研究者たちは、災害時と災害後に
対照的に、
「ブリッジング・ソーシャル・キャ
おける社会的結束と社会的ネットワークの果た
ピタル」は、社会階層や人種などの社会的集団
す役割に関する実証研究を積み重ねてきた。災
の枠を超えてゆるやかに結ばれている知人同士
害研究では、社会的ネットワークによってどの
や個人間のつながりを指す。このような結びつ
ような資源にアクセス可能かを判断基準とする
きでは人口的な多様性が存在し、個人が社会に
個人の軌跡と、信頼、集合行動、その他公共
おいて昇進する際の一助となるような真新しい
財の程度を基準とするコミュニティの軌跡を
情報や資源をもたらしてくれうる。ブリッジン
理解するために、ソーシャル・キャピタルの概
グ・ソーシャル・キャピタルの古典的研究とし
念を用いてきた。社会的ネットワークは、例え
て、
Granovetter(1983)の「弱い紐帯の持つ影響」
ば住宅・建造物修理のためのローンや補助金な
に関する研究があり、ブリッジング型のつなが
どの財政支援と捜査・救難作業、瓦礫撤去、復
りがより多くの雇用機会を生むことがわかって
興期の育児支援、精神面の支援、避難所・情
いる。ブリッジング・ソーシャル・キャピタル
報の提供などの非財政支援の 2 種類を提供す
は、教育関連団体や宗教団体に加えて市民組織
る。社会的つながりをほとんど持たない孤立し
や政治組織、PTA、スポーツクラブや共通の趣
た人々は、そうでない人々と比べて救助される
の種のソーシャル・キャピタルが強い絆をもと
4 ● ESTRELA 2014年9月(No.246)
特集 ■ 災害復興と地域のちから
可能性が低く、医療支援も受けにくく、避難な
度が早いこともわかった。文化的特徴や経済的
どの予防策を取りにくく、また避難所などの
特徴が異なったとしても、ソーシャル・キャピ
支援を他者から受けづらい(Dynes(2005: 15))。
タルとコミュニティのリーダーシップが高いコ
Klinenberg(2003)による 1995 年のシカゴ熱波
ミュニティは、コミュニティ再建への満足度が
に関する研究では、独居老人の死亡者数が最も
最も高く、復興速度も最速であった。相互信頼
多く、また何日間も発見されないケースが多
感と相互依存により災害管理意識が高まり、ま
かった。加えて、同じような貧困レベルのヒス
たボランティアの数も増加し、その責任感も向
パニック系コミュニティよりも公共機関やソー
上した。これはまた、災害への心構えを高め、
シャル・キャピタルが少ないアフリカ系アメリ
集団での対応を促し、復興速度を早めるととも
カ人コミュニティの方が死者数は多かった。
に、リスクと復興への順応力と集合的意思決定
被災者にとって最も身近なソーシャル・キャ
力を上げる(Adger(2003))。
ピタルは
「リンキング・ソーシャル・キャピタル」
同様に Chamlee-Wright and Storr(2009) は、
である(Norris et al.(2002))。豊富に蓄積したリ
ハリケーン・カトリーナによる影響で深刻な洪
ンキング・ソーシャル・キャピタルによって災
水被害に見舞われたニューオーリンズの低所得
害警報を受け取ったり、防災を行ったり、避難
者層ベトナム系移民コミュニティの復興を追っ
所と備えを把握し、また、災害直後と復興初期
ている。コミュニティ内の絆が緊密な Village
段階で救援を受けることが可能となる(Hawkins
de L’Est は、ボンディング・ソーシャル・キャ
and Maurer(2010))。災害時には家族内での絆が
ピタルとカトリック教会が基となり、近隣の被
レジリエンスにとって中心的な役目を果たす。
害程度がより軽くより経済的に豊かなコミュニ
85%の人々は、家族、特に血の繋がった両親あ
ティよりも、効率的に回復し、復興することが
るいは義理の親、子や兄弟といった近親者など
可能となった。特にこの地元に根付いた教会が
の家族のうち誰かが支援してくれると解答し、
物資をコミュニティで共有するように手配する
また、36%の人は「家族のみ」が支援してくれ
ことで、コミュニティを復興するとともに、コ
るとも答えている(Meyer(2013))。ボンディング・
ミュニティが外部からの再開発やゾーニング変
ソーシャル・キャピタルによって、災害時に組
更から自分たちを守るための政治的な対策をと
織からの公式援助を求める可能性が低下する可
ることができたという。
能性がある(Beggs et al.(1996))。
ボンディング・ソーシャル・キャピタルが最
より高度なボンディング・ソーシャル・キャ
も広く利用可能な社会的資源である一方で、ブ
ピタルは、住民間のより深い信頼とより広範
リッジング・ソーシャル・キャピタルによって
な規範の共有へと読み替えることができる。
もまた、復興の歩みが変化することが研究に
Nakagawa and Shaw(2004) によるインドのグ
よってわかってきている。ブリッジング・ソー
ジャラート地震と阪神・淡路大震災の研究によ
シャル・キャピタルは、災害時においても、日々
ると、高い信頼度、規範、参加率やつながり
の生活と同じような便益、つまり長期的復興を
を持つ地域コミュニティは、震災からの復興速
支える新規資源を手に入れることとそのための
2014年9月(No.246) ESTRELA ● 5
情 報(Hawkins and Maurer(2010)) がもたらされ
時や災害後において強固な集合的結びつきがも
る。社会的組織とのつながりがもたらすのは、
たらす「闇の部分」も認識しておく必要がある
貧困家庭のために教会が募金を行うことなどの
と言える。
組織経路を通じて支援を行う組織との結びつき
と、社会経済的背景の異なる信者たちが教会で
4. 結論
深める友情のようなボンディング・ソーシャル・
本論は、ソーシャル・キャピタルという地域
キャピタルによっては出会わないかもしれない
コミュニティレベルでのレジリエンスに大きな
人々との非公式なつながりである。橋渡し的な
影響を及ぼすものの、未だ十分に活用されてい
つながりの役割を研究したものは他にもある。
ない資源について、注意喚起を行うことを目的
Aldrich(2012b)は、1923 年の関東大地震におい
とした。意思決定者は物理的インフラに資金を
て、コミュニティレベルでの投票率と政治結集
注ぎ、また、住民に対しては 3 日分の食料と水
の数の方が、経済指標や人口密度、被災レベル
などの物質的な備えを行うようにとのみ訴え続
よりも、人口増加を測るのにはより有効な指標
けている。このような備えは確かに重要である
であることを発見した。NGO やクラブ、
ソーシャ
が、近隣住民と強い絆を作ったり、区長や消防
ル・グループの数が災害後の人口回復と正の相
団長の名前を知ったり、地域の NGO と活動し
関があることもわかっている(Aldrich(2012a))。
た経験を持ったりすることも同じくらい大切で
最後に、ソーシャル・キャピタルは、一般的
ある。また、このような取組みは、広がる格差
に災害レジリエンスにとって正の影響を及ぼす
と相まって災害時の弱者支援にとって極めて重
と考えられているものの、主にブリッジング・
要となる。他の資本と同様、ソーシャル・キャ
ソーシャル・キャピタルにより示される社会的
ピタルが生産されたり減ったりするということ
統合が、災害時に負の結果をもたらすことも
に鑑みると、個人や国家は社会的結束やコミュ
ある。すなわち、公共財としてのソーシャル・
ニティにおける信頼感をもっと高めることに重
キャピタルが、災害復興の多様なニーズをはね
点を移すべきである。ただし、ボンディング・
のけるために使われることがあるということで
ソーシャル・キャピタルが差別を増長する可能
ある。ハリケーン・カトリーナの後、発生前に
性もあるため、意思決定者は、コミュニティ内
行われた選挙の投票率が高かった地域の方が、
にある異なる集団の垣根を越えて、政府や行政
仮住まいのトレーラーハウスの設置反対に成功
への橋渡しを行えるようなプログラムに投資す
している(Aldrich and Crook(2008))。また、2004
べきである。このような投資は、市民の間の絆
年のスマトラ島沖地震では、タミル・ナデュー
を深め、コミュニティにこれから起こりうる災
地域において援助物資の配給プロセスを管理し
害への重要なレジリエンスをもたらすことにな
ていたカースト制度の人々が、コミュニティの
るであろう。
下層に属するという理由で、ムスリムである不
可触民と未亡人を配給先リストから排除してし
まった(Aldrich(2012b))。意思決定者は、災害
6 ● ESTRELA 2014年9月(No.246)
特集 ■ 災害復興と地域のちから
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