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1月号 - NIRA総合研究開発機構

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1月号 - NIRA総合研究開発機構
5V1HU\HY`
研究動向
1∼2
●研究スポットȈ日本ˁ中国ˁ韓国の自由貿易圏に関する研究 ̶ 3国首脳会合に提出ȉ
Ȉ自治体再編と新たな地方制度への展望 ̶ 広域地方政府化と地域コミュニティの再生を考えるȉ
●研究終了
●研究スタートȈ都市行政評価フォーラムᴥ仮称ᴦの構築に関する研究ȉ
シンポジウムȈ都市をつなぐ 文化をつくるȉ開催のお知らせ
SYMPOSIUMˁLECTURE
2
NIRA 政策研究 2005 VOL. 18 NO. 1 の紹介
7
3∼6
●日仏都市会議 2004 ᴹ金沢ˁナンシー会議ᴻȈ創造の場としての歴史都市̶美術館が都市を再生するȉ
●上海国際問題研究所との意見交換会
●客員研究員 研究報告会Ȉ進歩的な市民社会の構築のための NGO の役割と課題
̶ 韓ˁ日間の開発 NGO の活動を中心にȉ
● NIRA 公共政策研究セミナー第 6ˁ7 回講義報告
Ȉこれからの 10 年を考えるためのȊ100 冊の本ȋ
ȉ
●特集テーマ NIRA TOPICS
8
研究動向
研究スポット
日本・中国・韓国の自由貿易圏に関する研究̶3国首脳会合に提出
研究機関:NIRAȐ自主研究ȑ
■共同報告書および政策提言
いる。電気機械では、 国間 '5" によ
研究期間:2004. 1∼2005. 12
年からの共同研究では、農業、
る域内貿易拡大のほか、関税手続きの
■共同研究の経緯
自動車、電気機械を研究対象とし、 国
迅速化や部品ˁデバイスの貿易拡大へ
年 月の "4&"/ + 会合にお
間 '5" の経済効果を部門横断的に分析
の期待も高いことが分かった。
ける日中韓首脳会合で、 国間の経済協
した後、部門ごとの分析を行っている。
以上の結果を基に政策提言として、
力に関する共同研究を行う合意がなさ
まず、 国の各産業の比較優位性や関
①貿易自由化の手段として '5" 政策を
れた。これを受け、/*3" と中国の国務
税構造から見た部門横断的分析を行っ
利用すること ② 国間'5" のゴールを
、韓国の対外経
院発展研究中心ᴥ%3$ᴦ
た。これによると、 国間 '5" により負
共同で設定すること ③ 国間 '5" はす
済政策研究院ᴥ,*&1ᴦが 年より共
の影響を受けるᴥセンシティブᴦのは、
べてのセンシティブな品目を含めるよ
同で研究を実施し、毎年、 国首脳会合
中国の自動車、石油化学、日本や韓国の
う段階的に実現すべき ④センシティブ
に研究成果ˁ政策提言を提出してきた。
農業、繊維である。その一方で、日中韓
な産業の構造調整を促進すること ⑤共
最初の 年間は、 国間の貿易ˁ投資の
以外から見れば、農業と電気機械がセン
同研究の将来アジェンダが提示された。
促進をテーマに研究を実施して、それ
シティブである。さらに、産業ごとの分
■日中韓3国首脳会合
に基づく政策提言を行い、その一部が
析によると、農業は日中韓 国では中国
機関は共同研究報告ˁ政策提言を各
実施に移された。 年より本共同研
の輸出競争力が最も高いものの、国際的
国首脳に提出した。また、昨年 月 究は新しい研究フェーズに入り、まず
には 国とも低い。自動車では、日本と
日開催の日中韓首脳会合で発表された
Ȉ日中韓の間の実現可能な自由貿易
は、
韓国は比較優位性が高いが、両国間の貿
Ȉ日中韓 カ国協力に関する行動戦略ȉ
圏ᴥ'5"ᴦのマクロ経済効果ȉをテーマ
易量は非常に小さい。また中国は比較優
では、本共同研究を支援することが盛
として研究を行った。そして 年から、
位性は低いが、直接投資受け入れが急増
り込まれた。なお、共同報告ˁ政策提
日中韓 '5" についてより詳細な分析を
している。このような中、 国の自動車
言の詳細は /*3" ホームページをご参
行うために、 国 '5" の部門別の経済効
産業関係者は 国間 '5" の正と負の影
照いただきたい。
果に焦点を当てて研究を行っている。
響を認識しつつ、積極的な姿勢を示して
1
ᴥ担当ˁ岡部美砂 /*3" 研究員ᴦ
1HU\HY`
研究動向
別市等ᴦ
、市町村ᴥ圏ᴦから成る 層制の
手法の地方自治体への導入ȉをはじめ、
地方政府システムを提言している。州の
自主ˁ助成研究を通じて多くの研究成
自治体再編と新たな地方制度への展望
̶広域地方政府化と地域コミュニティの再生を考える
役割としては、現在中央政府が行ってい
果を上げてきた。その中では、ベンチ
る広域ブロック単位の政策企画ˁ調整、
マーク型行政評価が多くの自治体で求
研究機関:NIRAȐ自主研究ȑ
経済ˁ開発計画等を想定している。
められていることが報告されている。
研究終了
ᴥ担当ˁ花城安博 /*3" 研究員ᴦ
地方分権とその過程で生じる自治体
再編の流れは、今や世界的潮流である。
現在の都道府県は国の権能の受け皿と
展開される行政評価は、地方自治体の
研究スタート
しては、適合しなくなっている。
行政経営改善に有用であり、市民志向
ᴥ仮称ᴦ
都市行政評価フォーラム
の
構築に関する研究
本研究では、中央政府の役割のリエ
さらに、共通のプラットフォーム上で
の戦略マネジメントモデル構築のため
にも非常に有効であることが報告され
ンジニアリングᴥ再設計ᴦ
、国民に身近
研究機関:NIRAȐ自主研究ȑ
ている。
な政府システムの実現などの観点から、
研究期間:2004. 12∼2005. 6
本研究は、このようなプラットフォー
新たな地方政府システムのあり方につ
近年、行政運営の効率化を図るため多
ムの最終目標であるȈ都市総合行政評価
いて提言をまとめた。
くの地方自治体で行政評価が導入されて
ȉの姿を展望しつつ、
センターᴥ仮称ᴦ
具体的には、現在までの国内の議論、
いる。しかし、その多くが各自治体単独
当面する課題であるȈ都市行政評価
各団体からの提言、そしてイタリア、フ
での評価であり、自治体間の交流を通じ
ȉの構築について、
フォーラムᴥ仮称ᴦ
ランス、ドイツなどの海外の事例につ
た評価の展開とそのためのプラット
地方シンクタンク協議会会員の協力を
いての知見をまとめ、それらを参考と
フォームの構築が求められている。
得ながら検討を行う。
して研究会での議論を重ね、州、府県ᴥ特
/*3" においては、自主研究Ȉ/1.
開催予告
ᴥ担当ˁ藤澤武明 /*3" 主任研究員ᴦ
都市をつなぐ 文化をつくる
NIRA30 周年記念シンポジウム
ᴥソーシャルガバナンスˁフォーラムⅡᴦ
世紀に入りȈ国家の時代ȉに替わってȈ都市の時代ȉが到
&
日仏都市会議 横浜ˁリヨン
ᴹプログラムᴻᴥ予定ᴦ
■主催者あいさつ
ᴥ横浜市長ᴦ
ᴥリヨン副市長ᴦ
■基調講演:中田 宏
/Pˁボニエルˁシャリエ
/ 福原義春ᴥ資生堂名誉会長ᴦほか
■スピーカー:Cˁルナールˁシャピロᴥ都市研究所ᴦ/ 佐々木雅幸ᴥ大
阪市立大学教授ᴦ/Gˁダルメᴥリヨン舞踏ビエンナーレ総監督ᴦ/Mˁ
コラジュールᴥランドスケープˁアーキテクトᴦ/Cˁグルーᴥ美術史家ᴦ
ᴥ国立民族学博物館助教授ᴦほか多数
/ 陳天璽
来しつつあります。国内外の諸都市が国家の枠組みを超えた
グローバルな連携と協調を実践しつつ、共有する政策課題へ
の対応や文化創造の新たな試みを、かつてない規模で活発に
展開しています。都市という舞台で 、 今 、 何が起こっているの
でしょうか。/*3" 周年記念シンポジウムと日仏都市会議
が連携し、時代を先導するさまざまな取り組みについて、Ȉ都
市連携ȉとȈ文化創造ȉをキーワードに論じ 、 考え、展望します。
Ȍお問い合わせ先ȍ NIRA 研究開発部ᴥ担当:飯笹ˁ藤澤ᴦ
TEL. 03-5448-1728
E-mail. [email protected]
* http://www.nira.go.jp/ に詳細を掲載予定です。
*お席に限りがありますのであらかじめご了承下さい。
■日 時:平成 17 年 2 月 7 日ᴥ月ᴦˁ8 日ᴥ火ᴦ
■会 場:横浜シンポジアᴥ神奈川県横浜市ᴦ
■参加費:無料ᴥ資料代のみ有料ᴦ
※参加の受付は定員になり次第締め切ります。
2
1HU\HY`
SYMPOSIUM ˁLECTURE
日仏都市会議 <金沢ˁナンシー会議>
創造の場としての歴史都市 ̶ 美術館が都市を再生する
Ȉ日仏都市会議 <金
/*3" では、
都市自治体とコミュニティそして市民と
沢ˁナンシー会議>ȉを 年 月 の協働関係によって維持され、さらに国
日に、日仏工業技術会、慶應義塾大学、
内外の幅広い都市間連携によって活性化
ナンシー建築大学、金沢市、ナンシー市、
されていくことをフランス都市など &6
フランス大使館、金沢工業大学、芝浦工
諸国の先進事例が示している。
ᴥ財ᴦ
業大学、
金沢芸術創造財団と共同で
セッションの最後には、三宅理一慶應
開催した。
■会議の概要
義塾大学教授ˁ日仏工業技術会常務理事
日仏都市会議は、日本とフランスを横
主催者のあいさつ、山出保 金沢市長
より情報基盤整備をともなった文化資源
断して現代都市の諸問題をともに考え、
の歓迎あいさつに続き、増田達男 金沢
マネジメントについての報告があった。
両国の知恵を結集し、都市の持続的な発
工業大学教授とマルクˁヴェルディエ
Ȉ 世紀の美
続く第 セッションは、
展に向けた新たなビジョンを開拓する共
ナンシー建築大学教授による金沢ˁナン
術館建築ȉについて、赤堀忍 芝浦工業
同研究プラットホームで、 年から
シー双方の都市の歴史と建築に関する基
大学教授が司会を務め、妹島和世 慶應
行われている。
調講演が行われた。
義塾大学教授、ロランˁボードワン ナ
年度はȈ古都の再生̶歴史ˁ自
第 セッションは、
Ȉ町づくりの新たな
ンシー大学建築大学教授、岡部憲明 神
然・文化ȉをテーマに、特に姉妹都市関
潮流ȉと題して大西隆 東京大学教授が
戸芸術工科大学教授、米沢寛 金沢経済
係にある日仏の都市の関係者が集まり、
司会を務めて行われた。最初に、基調講
同友会理事が議論を行った。
昨年 月に開催されたȈ鎌倉ˁニース会
演を受けて、実務者である須野原雄 金
第 セッションはȈ美術とデザインの
議ȉ
、今回のȈ金沢ˁナンシー会議ȉ
、本
沢市助役とアランˁバルビヨンナンシー
新たなプログラムȉと題して、太田泰人
年 月開催予定のȈ横浜ˁリヨン会議ȉ
市都市計画局長から、それぞれのまちづ
神奈川県立近代美術館普及課長が司会を
のパートナーシップを軸として 回にわ
くりの詳細について報告があった。さら
務め、長谷川祐子 金沢 世紀美術館学
たって議論の場が設定されている。
に、澤井安勇/*3" 理事よりȈ分権ˁ市
芸課長、西澤立衛 横浜国立大学助教授、
■会議の趣旨
民社会における文化都市政策の新たな展
カトリーヌˁコレ ロレーヌ地方圏近代
Ȉ金沢 世紀美術館ȉ
今回の会議は、
開ȉについて以下のような発表があった。
建築アーカイブˁキュレーター、トムケˁ
のオープンに合わせ、
日仏の政策責任者、
多様な社会的アクターのネットワーク
ラスク リエージュ大学教授が議論を
都市関係者、美術関係者などを招き、金
による参加ˁ協働型の政治ˁ社会関係が
行った。
沢とナンシーの都市文化の断面を比較検
形成されつつあり、さらにȈ国家の時代ȉ
会議の最後に、鳥海基樹 東京都立大
討するかたちで進められた。地方分権の
からȈ都市の時代ȉへといわれるように
学専任講師の総括、三宅理一 慶應義塾
流れの中で新たな局面、とりわけ美術館
都市政策の意義も飛躍的に高まってい
大学教授による閉会の辞をもって会議は
の役割、地域をリードするデザインなど
る。そのような中で、情報化を背景とし
終了した。文化による都市の再生にかか
について議論が交わされた。歴史都市に
たソフトˁパワーとして地域の総合的な
わるさまざまな立場の人々が集まり、理
内在する新たなポテンシャルを見いだ
文化力が重視され、文化政策的配慮が都
論と実践両方を兼ね備えた、非常に内容
し、そこからいかに都市をよみがえらせ
市政策の基調として確立される傾向にあ
の濃い会議であった。
るかが論点となった。
る。こうした総合的な文化都市政策は、
3
ᴥ構成ˁ藤澤武明 /*3" 主任研究員ᴦ
1HU\HY`
SYMPOSIUM ˁLECTURE
上海国際問題研究所との意見交換会
年 月 日、兪新天所長を団
全体的に順調ではあるが、問題点を包含
長とする上海国際問題研究所代表団が
しているという認識で一致した。
しかし、
来構し、/*3" と意見交換会を行った。
日中関係の問題点ならびに克服策に関し
以下にその概要を紹介する。
ては意見の相違があった。
■米国大統領選挙結果についての
/*3" 側は、日中間の最大の問題とし
分析ˁ評価
て領海問題と歴史問題などを挙げ、二国
米国大統領選挙結果は、日米ˁ米中関
に、小さな政府実現を目指してさらなる減
間関係発展のために努力していくべきだ
係に大きな影響を及ぼすとともに、国際政
税ˁ税制簡素化を推し進め、
この点でも世界
と述べた。
治の動向をも作用することから、この選挙
に影響を与えるだろうとの見解を示した。
これに対し上海側は、過去四回も首脳
結果について双方が考え方を示して、議
■朝鮮半島問題の今後の推移と日中協力
Ȉ政冷経熱ȉの関係が
会談が見送られ、
論した。
北朝鮮の核開発問題については、 カ
日中間の経済協力に水を差すとの意見を
まず、選挙後の米国外交は、国際協調
国協議による打開策が見いだせない中
述べた。特に、小泉首相が公的な立場で
路線へシフトするだろうと双方の見解が
で、日中はどのように協力していくべき
靖国参拝を続ける限り、民意を代表すべ
述べられた。ブッシュ大統領は二期目に
かを議論した。
き中国政府としては首脳会談を受け入れ
入り、歴史的に偉大な大統領としての名
/*3" 側は、現在進行中の研究プロジェ
る事は非常に難しいと述べた。最近の人
前を残すべく活動するだろう。他方、今
Ȉ北東アジアˁグランドˁデザインȉ
クト、
民日報世論調査によると、中国人民の 、
回の大統領選挙で、国際安全保障問題が
を紹介し、北朝鮮を取り込む形で北東ア
割が小泉首相の靖国参拝に反対で、参
米国有権者にとって最も重要な関心事に
ジアのインフラを総合的に開発すること
拝容認は約 割にとどまっていることを
なり、米国が孤立主義には戻れないこと
が問題解決に役立つと提言した。
紹介した。このような日中間の困難な局
を示唆しているとの指摘があった。しかし
上海側は、 カ国協議を通して東アジ
面を乗り越えるためには、北東アジア多
問題は、どのような方法ˁ手段で世界秩
ア地域に多国間メカニズムが構築されつ
国間協力における日中間協力の強化に加
序と平和を達成するべきかの方法論にお
つあるが、北朝鮮と米国の思惑の違いも
え、首脳訪問実現のための環境づくりが
いて、米国は世界と食い違いを見せてい
明白で、問題解決が長引けば核開発の危
重要だと指摘した。
るという点であるとの意見が述べられた。
険が増すと注意を促した。また、北朝鮮
さらに上海側は、ワールドカップや大
また米中両国は、 年 月のパウ
は対米協議を最重要視しているが、東ア
衆文化交流を通して日韓関係が改善され
エル前国務長官訪中の際、台湾問題、北
ジア主要国の同意無しに朝鮮半島の安定
たことを参考にしつつ、日中間の国民レ
朝鮮核開発問題などで、米中間の対話ˁ
は保証されないと指摘した。さらに上海
ベルの人的交流ˁ相互理解の促進が重要
協力強化が必要だとの認識で一致した。
側から、北朝鮮では 年から実施さ
と考えると述べた。
さらに上海国際問題研究所ᴥ以下、上
れている新経済政策が功を奏しつつある
日中関係が問題をはらんでいる時期に
海ᴦ側から、米軍再編ˁ変革ᴥトランス
との意見が述べられた。朝鮮半島の安定
こそ研究所間の率直な意見交換が有用で
フォーメーションᴦを注意深く見守って
のための日中協力について今後とも双方
あるとの見解が双方から示されて、意見
いるとのコメントがあった。
の意見交換を継続することで合意した。
交換会を終了した。
/*3" 側は、ブッシュが再選されたこと
■日中関係の困難な局面を
ᴥ構成ˁ福島安紀子 /*3" 主席研究員、
で、レーガン政権時代の思想を引き継ぐ保
いかに乗り越えるべきか
田村篤子 同客員研究員ᴦ
守政策の実現が容易になったと分析し、特
/*3"、上海側の双方が、日中関係は
4
1HU\HY`
客員研究員 最終研究報告会
進歩的な市民社会の構築のためのNGOの役割と課題 ̶韓・日間の開発NGOの活動を中心に
■開発NGOとは何か
て /(0 が専門化することができる土台
開発 /(0ᴥ%FWFMPQNFOU/(0ᴦと
が構築されている。
は貧困撲滅、経済開発、緊急救護活動な
■韓ˁ日の開発NGOの協力と
どを中心に第三世界の開発に参加する
変化のための新しい関係構築
/(0 である。主な役割としては、人道
韓国と日本の開発 /(0 の活動は多く
的な救護活動および途上国での開発協力
の共通点を持っており、直面している課
事業の遂行や財政ˁ人的資源を支援する
していることが特徴的である。対象地域は
題も一致する部分が少なくない。お互い
開発活動、開発問題にかかわる先進国の
地理的に近距離であるアジアが中心に
の共通点と差異を補って協力することで
内部での教育と広報などの開発教育活
なっているが、アフリカなどでも幅広い活
相互に発展を図るための方策としては、
動、開発および援助政策に対する政策コ
動を行っている。今後日本の開発 /(0
以下が考えられる。
ンサルティングを行う政策提言活動ᴥア
が国際協力を通じて日本の国際的な地位
① 援助事業の重複を避けて効果を向上
ドボカシーᴦの 種類がある。
を高めるとともに、市民社会の組織基盤
することができる共同援助方法の模索のた
■韓国の開発NGOの現況および課題
の拡充を通じて市民社会の成熟を図るこ
めのコンソーシアムの結成 ② /(0 従事
韓国で開発 /(0 の主な活動分野は開
とができる独立した民間組職として発展
者の専門性強化と市民団体運営の効率的
発と緊急救護で、中でも保健ˁ医療や教育ˁ
するためには、ボランティアリズムとプロ
な方法を模索するための相互交換研修プ
子ども分野である。対象地域はアジアと
フェッショナリズムのバランスを持った人
ログラムやインターンシップ課程など共同
アフリカを中心にロシア、東欧、中南米な
材の確保、会員確保を通じた財政基盤の
プログラムの開設 ③ 同一地域で活動して
どである。そして、その特徴は、躍動性
強化、市民が参加しやすい制度への転換、
いる開発 /(0 間の援助に対する情報や意
があり、歴史は短いながらも多様で活発
/(0 間の相互協力および関連機関との
見交換および調整など現地に対する情報
な活動を行っていることである。しかし、
相互理解を高めるためのネットワークの構
やノウハウを共有することができるネット
国際社会の要求にこたえながら西欧並み
築、アドボカシー活動の強化、税制優待
ワークの構築 ④ 開発協力に対する世界的
に国際舞台で活躍するためには、専門性
措置や情報公開など政府支援といった問
な動向の把握、新しい事業課題の発掘、
の強化、財政的独立性の確保、透明性と
題を解決しなければならない。
効果的な事業遂行および事業結果に対す
説明責任の明確化、/(0 間の協力体制
■韓ˁ日の開発NGOの差異
る評価方法、開発教育プログラムの発掘な
の強化のためのネットワークの構築、新し
韓国の開発 /(0 の大部分が法人資格
どのために両国間の専門家交流を通じた研
い時代に合う使命感の認識、開発教育の
を取得しているのに対し、日本は法人格
究事業や共同シンポジウム開催の定例化。
活性化などの問題を解決する必要がある。
団
がない小規模な団体が多数存在する。
韓国と日本はそれぞれ特性を持ってい
■日本の開発NGOの現況および課題
体数は日本が多いが、韓国の方が財源や
るが、
地理的な近接性と社会ˁ文化的な背
日本の開発 /(0 の活動分野は開発、
従事者数の面で大規模な団体が多い。日
景において類似点も多く、そのような点
環境、人権、平和の四つに分けることがで
本は地域に特化した専門的な活動を遂行
に符合する /(0 間の交流が必要であ
き、特に教育ˁ子ども、保健ˁ医療、農村
しているがアドボカシー機能は脆弱な方
る。両国相互の /(0 の交流と協力はシ
開発、女性分野での活動が活発である。
であり、他方、韓国は専門性が脆弱に見
ナジー効果を発揮して互いの目標をより
どの分野でも社会的、経済的に弱い立場
えるが躍動性が大きい。韓国は緊急救護
専門的、効果的に追い求めることができ
にある人々の基本的な需要に応じる活動
や開発活動が中心である。また日本はそ
る十分な基盤になることができるだろう。
を行い、彼らの自立を促す支援に力を尽く
の他開発教育が活発であり、韓国に比べ
ᴥ李仁淑 前/*3" 客員研究員ᴦ
5
1HU\HY`
NIRA 公共政策研究セミナー ● 第 6・7 回講義報告
NIRA 公共政策研究セミナーᴥNIRA セミナーᴦは、公共政策の研究や分析を、理論的 、 学際的 、 実践的に進め、問題を提起し議論を
展開できる人材の養成を目指した政策研究の導入セミナーである。講義と三つのケーススタディˁテーマの組み合わせで、2005 年
3 月まで 12 回にわたり開講する。ここでは、第 6ˁ7 回講義を報告する。なお、北川正恭 早稲田大学教授による第 2 回講義Ȉ公共の
プラットフォームを考えるȉの概要についてはȊNIRA 政策研究ȋ2004 Vol. 17 No. 12 にて紹介している。ᴥ構成ˁNIRA セミナー事務局ᴦ
第 6 回講義ᴥ11 月 11 日ᴦ
第 7 回講義ᴥ11 月 18 日ᴦ
Ȉ政策分析の手法ȉ
Ȉ事例調査の技法ȉ
/*3" 客員研究員/東京電機大学 教授
早稲田大学大学院 公共経営研究科 教授
阿部一知
山田治徳
現実の課題を解決するために政策代替案を構築してそれらをシス
机上の空論ではなく現実との接点を持って具体的なイメージで問
テマティックに比較し評価するのが政策分析で、公共経済学や厚生
ᴥケーススタディᴦ
題をとらえる、
これが事例調査
の特徴である。
ケー
経済学と関係が深い。
ススタディに対しては、
しばしば教授法と調査法が混同されている。
米国連邦政府では費用便益分析ᴥ$#";規制インパクト分析とも
特徴を強調して教える教授法に対して、いろいろな事実を公平に評
いうᴦで分析して行政予算管理局ᴥ0.#ᴦの検査を受けることが、
価するのが調査法である。特殊な事例のみ取り上げる、少数のもの
レーガンによる大統領令ᴥ&0ᴦによって定められ、労働、医療、
を調べてもその結果を一般化できないといった誤解があるものの、
環境など幅広い分野で経済分析が用いられている。$#" は代表的
少数の対象について多くの項目を調査する事例調査によって複雑な
な政策分析手法で、経済効率を論拠としてプロジェクトや個別の政
問題を深く掘り下げて分析できるのである。
策を評価するのに適しており、国際機関や英米政府で手法やマニュ
事例調査には、探索的ᴥFYQMPSBUPSZᴦ
、記述的ᴥEFTDSJQUJWFᴦ
、説明
アルが完備されている。
ᴥFYQMBOBUPSZᴦ
ᴥ探索ᴦ
的
の タイプがある。 年以前には課題発見
ᴦコンテクストの確定、ᴦ
手順そのものが政策分析の手法であり、
にしか有効でない、可能性が低い手法と考えられていた事例調査で
選択肢の列挙、ᴦ帰結の予測、ᴦ結果の評価、ᴦ選択、の手順
あるが、その後、起こっている状態を詳細に記述して、原因や理由
がある。コンテクストの確定では分析する基本問題を把握し分析手
を検証して説明する手法として発展し、応用範囲が広がった。定量
法が決定され、選択肢の列挙で枠組みを整理して実現可能な案が列
分析では個人や個々の事象を区別することなく平均化して扱い、数
挙される。帰結の予測では選択された行為の帰結を客観的に予測し
値化されたものしか評価できない。これに対し定性分析である事例
て、不確実性があれば確率を求めたり期待値と比較したりする。こ
調査では、個人の名前や個々の事象が重要で、調査者が主観を持っ
れらの結果を評価して政策案が選択されるが、基準を設けて本来主
て対象をとらえ、柔軟に焦点を設定したり複雑性に対応することが
観的な行為である選択を機械的に行うことも可能である。これらの
可能である。人格的ˁ非形式的ˁ情況対応が可能な言語を用いて分
手順は必要に応じて反復されたり、新たな段階が加えられたりする。
析が行われるので個別の状況を深く理解できる。
政策の分析と決定は独立して行われるべきで、分析、決定、評価
例えば公害問題では、騒音や振動の値、被害者数や経済損失など
を同じ部局が担当するのは適当ではない。代替案は一人の決定者が
は定量的に示すことができるが、問題の原因、被害の広がりの程度
評価するものではなく、利害関係者を含む国民とのコミュニケーショ
と状況、行政の対応、被害者の苦しみといった数値化できない内容
ンを通じて評価されるものである。こうしたプロセスを経て合意が
が事例調査によって明らかにされる。文書や資料記録、インタ
形成され、政策が決定されて実施される。現実の政策分析はそれ自
ビュー、直接観察、参与観察などの調査手法を通じて情報が収集ˁ
体が完成された形にまとまるものではなく、国民が納得できる材料
分析される。インタビュアーの属性や手法が調査に影響を与え、そ
を提供するためのコミュニケーション手段と考えることができる。
の力量によって結果に差が生じる手法でもある。調査の目的は必ず
分析手法は道具であるため身に付けるためには訓練を要する。背
しも一般化にあるとは限らず、深部に迫る検証が必要な場合に事例
後にある理論を正確に理解し、手法の制約を把握して、問題設定の
調査が用いられる。
枠組みになじみやすい手法を判別するには、経験の積み重ねが必要
現実は複雑である。現実の複雑性に対処する政策研究では事例調
であるといえる。
査は重要な手法なのである。
6
1HU\HY`
/*3" 政策研究 92/12
/*3" 政策研究 92/12
ᴥ月日発行予定ᴦ
の紹介
特集 :
これからの10年を考えるための
特集:
「100冊の本」
これからの10年を考えるための
「100冊の本」
巻頭言
/*3" 会長 小林陽太郎
富士ゼロックス株式会社 取締役会長 ᴹ特集:これからの10年を考えるためのȈ100冊の本ȉ
ᴻ
■執筆予定者一覧
年代以降、政府ᴥ国ˁ地方ᴦ
、市民社会組織、企業、
相 川 宗 一 ● 青 木 保 ● 赤 井 伸 郎 ● 足 立 幸 男
それぞれのフィールドで新しい暮らし、地域、社会、国
井口直樹 ● 井出亜夫 ● 井堀利宏 ● 植田和弘
家、世界をつくり上げるさまざまな試行錯誤が繰り広げ
上野千鶴子 ● 宇 根 豊 ● 浦田秀次郎 ● 逢 坂 誠 二
大 江 匡 ● 大 来 洋 一 ● 大住莊四郎 ● 大塚啓二郎
られている。
小 倉 和 夫 ● 小此木 潔 ● 梶 原 拓 ● 片 山 善 博
ᴥへいそくᴦ
しかし、いまだ時代の閉塞
感を拭うことは
叶 芳 和 ● 鎌 田 司 ● 河 合 隼 雄 ● 北 川 正 恭
できていない。
木村忠正 ● 木村良樹 ● 清原慶子 ● 草野忠義
新しい公共空間の創造、市場あるいはまた国際社会の
國 松 善 次 ● 倉 阪 秀 史 ● 黒川千万喜 ● 黒 崎 卓
ガバナンスの在り方が問われているものの、その実像ˁ
小 池 洋 次 ● 河内山哲朗 ● 粉 川 一 郎 ● 小 島 明
ビジョンは社会のアクターの間で共有されているだろう
小 林 章 夫 ● 小林慶一郎 ● 小 峰 隆 夫 ● 斎 藤 槙
か? そこに至る課題、課題解決の方法論は共通のもの
佐々木 毅 ● 佐々木信夫 ● 佐々木雅幸 ● 佐 藤 学
となっているだろうか?
塩谷
これからの市民ˁライフスタイルや地域ˁ社会ˁ国ˁ
白 石 真 澄 ● 高 山 正 也 ● 竹 内 宏 ● 田 中 素 香
世界の姿、そこでの社会的アクターの在り方、あるいは
辻 信 一 ● 辻 中 豊 ● 堂 本 暁 子 ● 中 川 雅 之
また、そこに至るためにこれからの 年間に取り組ま
中牧弘允 ● 中村桂子 ● 中村靖彦 ● 成田憲彦
英 ● 塩野谷祐一 ● 朱
建
栄 ● 生源寺真一
鳴 戸 道 郎 ● 名和小太郎 ● 西 垣 通 ●
れるべき課題や課題解決の方法論などを公ˁ公共ˁ私そ
野田邦弘
れぞれの社会領域において、あるいはそれらの領域を超
●
原田憲一
●
檜 槇 貢
●
島次郎
平野秀樹
広 井 良 典 ● 福 川 伸 次 ● 古 川 俊 一 ● 堀 田 力
えて共創したいものだ。
増 田 寛 也 ● 松 岡 正 剛 ● 松 下 圭 一 ● 妻鹿ふみ子
* * * * * * * *
山内直人 ● 山折哲雄 ● 横道清孝 ● 寄本勝美
本号では、各界で活躍中の 人に、それぞれの活動ˁ
ᴥ五十音順、敬称略ᴦ
研究にかかわるȈ古今東西の本ȉ
、もしくはȈ自著ȉにこ
新連載
Ȉ川勝平太の政策研究ノートȉᴥ仮題ᴦ
と寄せて、持論を展開していただいた。
これらの主張の中に、公共政策の研究ˁ立案ˁ適用や
/*3" 理事 川勝平太
国際日本文化研究センター 教授 公共にかかわる活動を担っている方々にとってのȈ思考
と行動と連携のヒント、指針ȉとなるものが見いだされ
れば幸いである。
タイトル、執筆者等に変更がある場合もございますのでご了承ください。
定価 1050 円。年間購読ᴥ12 冊 11000 円ᴦも受け付けておりますの
でご利用ください。
7
編集発行人●塩谷 英 編集長●小田克起
編集●企画広報課
発行日● 2005. 1. 5
●
●
出版案内
開催予告
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ᴥ世界のシンクタンク要覧 2005 改訂第 5 版ᴦ
NIRA 研究報告書 NO.20040042
Ȉリージョナルガバナンスˁフォーラムȉ
開催のお知らせ
/*3" 周 年 事 業 の 一 環 と し て、
Ȉ地域統合ᴥリージョナルガバナン
スᴦȉを主題にしたフォーラムを開
催します。
発行のお知らせ
シンクタンクを結ぶネットワークは
地球規模で広がりつつあります。/*3"
政策研究情報センターでは国内外の政
策研究情報を収集ˁ分析ˁ提供する目
的で、 年ごとに世界各国のシンクタン
クについて調査を実施し、英文ダイレ
クトリーとして発行しています。公共
政策に関するȈ知のインフラȉを整備す
Ȉ協
るとともに、
シンクタンク同士による
働ȉを実現することが本書の狙いです。
年版では、 カ国、 機関の
データを収録しレイアウト全体を刷新
することでより読みやすくなりました。
世界中の研究機関や大学をはじめ、政
NIRA 30 周年記念
シンポジウム
■日 時:2005 年 2 月 23 日ᴥ水ᴦ
■会 場:都市センターホテル
ᴥ東京都千代田区ᴦ
■参加費:無料
*本フォーラムの詳細については、ホーム
ページをご覧ください。/*3" メールマ
ガジンでも、ご案内をする予定です。
● 1 月下旬発行予定ˁB 5 判
500 ページˁ定価 10500 円ᴥ税込ᴦ
●掲載研究機関数:318 機関
府やビジネスでも活用され続けるȈシン
クタンクのシンクタンクȉである /*3"
を代表する政策情報の集大成です。
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Ê"1/*1/Ê6œ°£ÇÊ œ°Ó]Óää{
■都市自治体総合行政評価システムの
構築に関する研究
■>«>˜½ÃÊ*œˆVޓ>Žˆ˜}ʈ˜Ê/À>˜ÃˆÌˆœ˜\
i à à œ ˜ Ã Ê v À œ “ Ê Ì … i Ê “ i À ˆ V > ˜Ê
i}ˆÃ>̈ÛiÊÝ«iÀˆi˜Vi
●12 月下旬発行ˁA4判
ᴥ税込ᴦ
約170 ページˁ定価 2100 円
●1月中旬発行ˁA4判変型ˁ80ページ
ᴥ日本語概要含むᴦ
ˁ定価 1575 円
ᴥ税込ᴦ
都道府県ˁ政令指定市の多くは、行政評
価による効率的な行政経営を可能とするシ
ステムの構築を模索している。
本書では、トップマネジメント改革お
よび行政評価システムの基盤としての公
会計制度構築の重要性について議論を展
開している。また、地方政府システムの
リ・デザインに加え、/*3" 都市総合行政
本書は、米国において、官庁ではなく議
会における政策形成がいかにして可能にな
り、実際どのように行われるかを検討し、日
本との比較を行ったものである。
NIRA 人 事 異 動
●退任
12 月 14 日付
李仁淑ᴥ客員研究員ᴦ
韓国開発研究院
● 研究報告書のご利用方法 ●
NIRA 研究報告書は、政府刊行物サービスセ
ンターおよび官報販売所にて販売しています。
また一般書店でも取り寄せができます。なお、
助成研究の報告書を入手されたい方は、直接、
それぞれの研究機関へお問い合わせください。
助成研究報告書を含め、NIRA 関連の出版物
は、NIRA および各都道府県・政令指定都市の
評価システムの提示により、公共経営ス
キームに一石を投じている。
ベストˁプラクティスの追求を可能と
する /*3" 型ベンチマークモデルを持続
的に発展させること、さらには、日本版
*$." の設置についても、その重要性と
可能性を議論している。
ᴹ目次ᴻ1.米国議会と日本の国会の比較
米国議会の政策形成インフラ
2.議会スタッフの政策形成に果たす役割
3.議会調査局、議会の創設した諸機関の役割
4.シンクタンクの役割
5.ロビイストの役割
米国議会による政策形成の事例
6.外交政策
7.貿易問題
8.金融ˁ住宅規制
9.対日政策
永田町からの視点
.議員立法をめぐる日米両国の立法府の相違
.外交政策分野での変革
.日本の政策形成過程を覆う制度疲労
̶ 電子政府の挑戦
.日本への提言
8
中央図書館で閲覧できます。
ご不明の点は、NIRA 企画広報課
(TEL. 03-5448-1735)
にお問い合わせください。
政府刊行物サービスセンター
(国立印刷局直営)
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福 岡 092(411)6201・6204
大手町 03(3211)7786㈹
沖 縄 098(866)7506・7508
金 沢 076(223)7303・7304 展示室 03(3587)4292
■ NIRA ニュースお問い合わせ先
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