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第15回アロマセラピー講習会のご報告
並木病院アロマ委員会「フェアリーズ」からのお知らせです。 平成 28 年 11 月 12 日(土)第 15 回アロマセラピー講習会が開催され ました。「森林浴とアロマセラピー」というテーマにて、森林浴が生体に 与える影響をお話ししました。お忙しい土曜日にもかかわらず、遠方から のご参加も含め、30 名近くの多くの方々の参加、誠にありがとうござい ました。何度もリピートしてくださる方々も多く、フェアリーズ委員会の 励みになります。 お話の内容を簡単にまとめます。森林浴で放散される精油成分は主に、 テルペン類で、特にヒノキ、スギ、マツといった針葉樹に多い成分です。 (これらの樹木が、建築材に用いられるのも納得ですね。)元々テルペン 類は樹木が細菌から身を守る成分ですが、それらが森林に蒸散しており、 人体に癒し、血圧降下、免疫増強(NK細胞増加)アディポネクチン増加 作用を及ぼします。森林浴の効果は、1 ヶ月続くことが分かっており、月 に 1 回森を散歩するだけでも有用といえるでしょう。また、森林に多く漂 うテルペン類は、柑橘系精油にも多く見られる成分で、オレンジ、レモン、 グレープフルーツなどの精油でも体験することができます。自宅で森林浴 を楽しむためには、スギ、ヒノキ、パイン(松)系の精油のほか、柑橘系 の精油の芳香浴が良いかと思います。しかしながら、森の癒しの効果は、 芳香成分のみならず、森自体の生命力が深く関与しており、森の自然に抱 かれることで私たちの肉体と精神が癒されるのではないでしょうか?今 週末には、ちょっと森へお出かけしてみませんか? 次回アロマセミナーは、平成 29 年 2 月 4 日(土)10 時から 12 時で、 テーマは「お香とアロマセラピー」です。お香の歴史と文化、アロマセラ ピーとの共通点、そして伝統的な香り、すなわち、仏教のサンダルウッド (白檀)、キリスト教とユダヤ教のフランキンセンス(乳香)とミルラ(没 薬)について詳しく解説していきたいと思います。これらの精油がなぜ宗 教儀式で用いられるのか、単なる匂いというだけでなく、瞑想、空間と場 の浄化、精神集中などの効果を持っているのはなぜなのか、詳しく考察し ていきたいと思います。 後半には、ご自分のお好きな香りを用いたオリジナル保湿スプレーの作 成を行います。ハンドクリームと異なり、ハーブウォーターをベースにグ リセリンと精油を混ぜた、さらっとした保湿スプレーで、冬の乾燥する季 節に有用だと思います。 参加費は材料費、税込500円、当日払いです。お申し込みは、042928-1000 並木病院医事課までお願いします。当日急遽参加も大 歓迎です。 どなたでもご参加できますので、一緒に勉強していきましょう。 並木病院アロマ委員会「フェアリーズ」