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日本大学 理工学研究科 航空宇宙工学専攻 中村・宮崎研究室 修士1年
日本大学 理工学研究科 航空宇宙工学専攻 中村・宮崎研究室 修士1年 片山 範将 日時: 2008年4月28日12時53分51秒 (JST) 場所: インド サティシュダワン 宇宙センター 打上げロケット:PSLV-C9ロケット 投入軌道: 太陽同期軌道 636km 搭載衛星: 主衛星: CARTOSAT - 2A 副衛星: IMS - 1 ピギーバック: Nanosatellites 7機搭載 日本大学 超小型人工衛星プロジェクト SEEDS「2001年∼2008年」 内容 1号機完成まで 1号機打上げ失敗 2号機開発へ インドでのオペレーション そして、2号機打上げへ 現在のSEEDS 次期開発衛星SPROUT SEEDSの打上げに成功して SEEDS Space Engineering EDucation Satellite サイズ:10cm立方,重さ:1kgのCubeSat 目的 超小型人工衛星バス系開発の基礎技術獲得 (今後の超小型人工衛星開発に向けた第一歩) SEEDS2号機 ミッション 衛星状態データのダウンリンク(モールス,FMパケット) 姿勢解析(ジャイロ,地磁気センサ等) デジトーカによる音声ダウンリンク実験・SSTV信号を用いた アナログ画像ダウンリンク実験 開発体制 研究室の学生が主体となって, ミッション定義・システム設計・製作・試験・運用 を行う •SEEDSの開発プロセス •開発開始(2001年初頭) 試験装置の購入.2001 年夏のCansat Cansat 試験装置の購入.2001年夏の 打ち上げでOBC や通信等の基礎技術を確認. 打ち上げでOBCや通信等の基礎技術を確認. •BBM(2002年夏) BBM 機能確認のためのBBM をCansatとして製作し, 機能確認のためのBBMを Cansatとして製作し, 大まかなシーケンスを確認. •EM1号機(2003年初頭) 構体と基板設計の確認のためのEM を製作.. 構体と基板設計の確認のためのEMを製作 •EM2号機(2004年初頭) EM1号機 XIXI-IVや IVやCuteCute-1の打上げ状況を踏まえ, 一部設計を変更したEM を製作. 一部設計を変更したEMを製作. •PFM(2004年7月) FMとほぼ同一仕様.最終チェック.落成試験. FMとほぼ同一仕様.最終チェック.落成試験. EM2号機 •FM(2004年9月) FM完成 FM完成 PFM •打上げ失敗 (2006年7月) •FM2(2007年6月) 打上げ日時: 2006年7月27日4時34分(日本時間) 打上げコーディネター : California Polytechnic State University (CalPoy) 打上げ契約 : 2003年11月 衛星輸出 : 2004年9月(日本⇒米国) ドニエプルロケット 打上げ機:ドニエプル (ロシア・コスモトラス社) 打上げ場所: バイコヌール宇宙基地(カザフスタン) 打上げ形態: CubeSat14機を含む18機のクラスタ打上げ 打上げ映像 カナダに輸出後、トロント大学SFL(Space Flight Laboratory)で XPODに搭載された状態での振動試験、およびXPODから の放出試験を行いました。 コーディネター: 打上げ名: Nano-satellite Launch Service 4 University of Toronto Cute-1.7 + APD II (日本・東工大) SEEDS (日本・日大) CanX-2 (カナダ・トロント大) Delfi-C3 (オランダ・デルフト工科大) AAUSat-II (デンマーク・オールボー大) COMPASS-1 (ドイツ・アーヘン工科大) 主衛星: CARTOSAT - 2A 副衛星: IMS ‒ 1 他のピギーバック衛星:RUBIN-8、CanX-6 計10基の衛星 ( World Record ) 放出機構 : XPOD(トロント大学から購入) 打上げ予定 2007年6月30日 → 2008年4月28日 延期 NLS-4 Logo SEEDSとXPOD インド南部 チェンナイから 100km北に位置する島 2008年 4月 1日 4月 2日 4月 3日 4月 5日 日本出発 チェンナイ到着 他大学と合流 &SDSC(Satish Dawhn Space Centre)へ移動 SEEDSの最終チェック@SP-1B 打上げに向けた会議 休日の日曜日、祝日の月曜日は 4月10日 4月11日 4月12日 4月13日 インド観光! SEEDSを引渡し 放出機構とロケット接続試験 見学 SDSC出発、インド出発 日本に帰国 2008年 4月 1日 4月 2日 4月 3日 4月 5日 日本出発 チェンナイ到着 他大学と合流 &SDSC(Satish Dawhn Space Centre)へ移動 SEEDSの最終チェック@SP-1B 打上げに向けた会議 休日の日曜日、祝日の月曜日は 4月10日 4月11日 4月12日 4月13日 インド観光! SEEDSを引渡し 放出機構とロケット接続試験 見学 SDSC出発、インド出発 日本に帰国 SP1-B内のクリーンルーム SEEDS II Cute 1.7+APD II 再びインドへ 宮崎先生と私(片山)が打上げ見学へ 日程 2008年4月26日 日本出発 チェンナイ空港到着 4月27日 SDSCに到着 4月28日 打上げ SDSCからチェンナイへ移動 4月29日 チェンナイ滞在 4月30日 帰国 前日 : TVのNewsで打上げ直前の報道 打上げ当日 MCC(ミッションコントロールセンター)のVIP席で 見学させていただきました。 PSLV-C8での画像(参考画像) VIP席には ISRO総裁 ANTRIX Managing Director インド南部の議長 カナダ大使員 カナダ宇宙局 その他大勢のVIPの皆さん! 打上げ前 インターネット中継 を見守るメンバー 打上げ後、喜ぶメンバー 打上げシーケンス画面 01分52秒 03分07秒 14分45秒 15分30秒 17分08秒 喜びあうISRO総裁と皆さん 17分28秒 18分08秒 18分28秒 18分48秒 衛星が出てない? PS1 Separation OK PS2 Ignition OK CARTOSAT-2A Separation OK IMS-1 Separation OK CUTE 1.7 + APD Ⅱ Separation OK CANX-2 Separation OK DELFI-C3 Separation OK COMPASS Separation OK SEEDS Separation OK … 打上げシーケンス画面 01.52. PS1 Separation OK 03.07. PS2 Ignition OK …… 14.45. CARTOSAT-2A Separation OK 15.30. IMS-1 Separation OK 17.08. CUTE Separation OK 喜びあうISRO総裁と皆さん 10分待っても 放出確認がでない。 20分待っても 放出確認がでない。 そして、追尾範囲を超えても、放出確認がでない。 そして、Cuteも放出されていない可能性もあると報告。 胃が痛い、一瞬、またかというようなことが頭をよぎりまして、 しかし、50分後、CalPoly大学がSEEDSのCWを確認。 これで衛星になった。 その後、すべての衛星が放出されたことが確認されて、 本当にひと安心! 打上げ後の記念写真 取材を受ける宮崎先生 インド全国へ放送 新聞一面で打上げの成功を伝えている Orbitmaster 運用風景 現在、SEEDSは順調に動作しています。 地上局は千葉県・船橋キャンパスの航空宇宙工学科3号館。 一日4∼6回 7∼10時/18∼22時の間で地上局上空を通過しています。 運用メンバーは中村・宮崎研のメンバーと低学年の生徒も参加しています。 CUBESAT OSCAR CO ‒66を取得しました。 66 SEEDSからの取得データ 放出直後の衛星角速度履歴 放出直後の各面の温度履歴 アマチュア無線家に受信し ていただいたSSTV画像 放出直後の地磁気履歴 放出直後の各面の発電履歴 インドの打ち上げはいい! インドの方々は親切! ピギーバック方式に慣れていない部分もあり、突 然の要求がある。 輸出問題 学生でも衛星が作ることが可能だ! 学生がしっかり考えて作れば衛星をつくることが できる。 打上げ失敗と含めると8年間もかかってしまった。 社会に貢献できる衛星をつくる。 次期開発衛星 SPROUT(スプラウト) SPROUT SEEDSで培った衛星開発の技術を用いて、本研究室で行ってきた研究を 宇宙で実証する衛星 SPROUT サイズ:15× 15× 17 cm (TBD) 重さ: 3kg (TBD) Mission: ・インフレータブルチューブの展開実験 ・膜面を利用した軌道降下実証 ・アマチュア無線サービス SPROUT 低圧槽内の展開試験 謝辞 最後に、SEEDS1号機ならびに2号機の打上げに関し まして、ご支援、ご協力いただい皆様にこの場をお借り いたしまして、感謝申し上げます。 今後とも、SEEDS並びに中村・宮崎研究室を宜しくお 願い致します。