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平成19年度 傾斜的研究費 (特定)(全学分)(戦略分
(様式3) 平成19年度 傾斜的研究費 (特定)(全学分)(戦略分・公募分)研究報告書 (公募分)①都市形成に関わる研究 研究費区分 研究代表者 所属 トシカンキョウガグブ フリガナ ホシタンジ 都市環境学部 研究代表者氏名 星 旦二 研究分担者所 属 都市環境学部 研究課題名 職 上野 淳 研究分担者氏名 都市環境学部 職 竹宮健司 教授 教授 准教授 都市高齢者の健康長寿を規定する要因の総合的な政策提案研究 -多摩市と首都大学東京との六年間協働 研究総括- 研究実績の概要(600~800字で記入。図、グラフ等は記載しないこと。) 都市部高齢者の調査は2001年から開始し、2007年には三回目の大規模調査を実施した。個人を特定した追跡研究であ り、その後の生存と介護度を健康指標として、関連要因を明確にできる体制が整っていった。新しい知見として、生存維 持のためには、肝臓病の治療を受けていないこと、生活活動能力と主観的健康感を維持し、地域との交流と共に趣味活動 が統計学的に有意な関連要因として提示できた。また、かかりつけ歯科医師の意義も明確になった。さらには、住居移動 とその後の生存、健康三要素の因果関係が明確に出来、国際会議での発表と共に、原著英文論文として学会誌に投稿し た。健康度を介護度でみると、介護度が低下するとその後の生存が低下すると共に、要支援群の生存が要介護Ⅰの累積生 存率と交差したことから、介護サービスが廃用症候群を生じさせる可能性を明確にした。因果関係を明確にする調査研究 として、都市部在宅高齢者65歳以上全員を調査対象とし2001年の13,066人(回収率80.2%)を追跡調査し、2004年9月の同 様調査にも回答した8,255名を調査対象者とした。因果関係分析研究では、主観的健康感の自己評価は、三年後の経年変化 でも、特に前期高齢者では後期高齢者に比べて比較的安定しているものの、加齢と共に低下群と改善群が多くなった。ま た、精神的健康度は、その後の社会的健康度、身体的健康度を規定する可能性が示唆された。その他、震災時における要 支援者のスクリーニング方法を明確にし、学会誌に原著論文として掲載された。その他、女性の生活満足度に関する規定 要因を明確にした調査研究は、学会に投稿した。 学会発表(発表題目、発表大会名、年月を記入) ・星 旦二 都市高齢者におけるかかりつけ歯科医師の実態と三年後の累積生存率との関連 第14回日本行動医学会学術 総会.pp245-251 ・Hoshi Tanji, Ryu Shinu, Fujiwara Yoshinori, Kurimori Sugako.Urban Health and Determinant Factors for Longer Life for the Elderly Urban Dwellers inTOKYO Proceedings of the International Symposium on Sustainable Urban Environment .61-66.2007. ・Ai Bin, Gyokuren Tomoyama, Junichi Okado, Sakurai Naoko, Tanji Hoshi: A Comparative Study on the Influence of Self-rated health toward the Prognosis between Japanese and Chinese Urban Elderly . Proceedings of the International Symposium on Sustainable Urban Environment. 5560.2007. 論文発表又は著書発行(発表題目、著者、発表誌又は出版社、年月を記入) ・星 旦二,市古太郎,高橋俊彦,栗盛須雅子,長谷川卓志,竹宮健司,秋山哲男,中林一樹 都市在宅高齢者における災害時避 難可能性の実態とスクリーニング関連要因 地域安全学会.9,pp245-251 ・高橋俊彦,長谷川卓志,星 旦二 都市高齢者の外出行動を決定する身体的健康、社会参画に関する構造解析 医学と生 物学 NO151,pp258-264 ・高 燕,星 旦二,中村 立子 都市部青壮年女性の就業状態における生活満足感の規定要因に関する研究 社会医学研 究2007