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平成26年度 足立区荒川ビジターセンター 活動報告書
平成26年度 足立区荒川ビジターセンター 活動報告書 ㈱自然教育研究センター 目 Ⅰ 次 平成 26 年度足立区荒川ビジターセンター事業について ......................... 1 1活動方針................................................................. 1 長期的方針............................................................... 1 中期目標................................................................. 2 平成 26 年度の重点的な取り組み............................................ 3 2.活動計画............................................................... 4 3.活動実績............................................................... 6 ①入館者数、および対応状況 ............................................ 6 ②総合案内(インフォメーション) ..................................... 10 ③解説事業 ........................................................... 12 ④区民活動支援型事業 ................................................. 39 ⑤広報活動 ........................................................... 45 ⑥荒川プロジェクト ................................................... 50 Ⅲ 資料 ..................................................................... 52 1.水辺の自然体験学習事業「あだち自然体験デー」実施報告 2.平成26年度荒川ビジターセンター自然調査結果 3.平成26年度発行「荒川ビジターセンターニュースレター」 4.平成26年度「荒川今昔カルタ写真展」実施報告 5.帝京科学大学実習対応報告書 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 Ⅰ 平成 26 年度足立区荒川ビジターセンター事業について 1.活動方針 長期的方針 荒川ビジターセンターの設立時のテーマは以下のように設定されています。 荒川や足立区の環境を知り、多くの人々が交流しながら、 その望ましいあり方を考え将来にわたり行動していく拠点であり、場である。 これを踏まえ弊社では荒川ビジターセンターの基本的な活動目標を以下の 4 つに整理しました。 「荒川を知り・ふれあう」をテーマにした活動 ・ 荒川を利用しようとする区民への具体的な情報提供を行う ・ 荒川の歴史や文化、自然環境の情報収集と発信を行う ・ 荒川の自然環境の保全と利用のあり方についての意識の啓発を 行う ・ 環境、自然学習のフィールドおよびスポーツ、レクリエーションの 場として利用する ・ 足立区の他の関連施設や、国や自治体の主要関連施設との情報ネット ワークを図る 荒川の魅力を伝える こととあわせて、荒 川そのものの魅力を アップすることが必 要です。 「区民の交流」をテーマにした活動 ・ 荒川の環境の維持、運営管理に対する区民参加および、自主活動 を支援する ・ さまざまな目的を持つ利用者同士を結びつけ、河川空間管理者と の調整を行う ・ 荒川流域の自治体や市民をはじめ、全国の河川関係者との交流を視野に 入れる 荒川に関わりを持 つ区民(団体)の把 握が必要です。 「荒川や足立区のよりよい環境を創造し、次代へ継承する」をテーマにした活動 ・ 荒川の自然地の新たな利用法や維持管理、復元法などを試みる ・ 歴史や文化、自然環境の保全、回復に関する人材を育成する ・ 川や水に対する先人の知識や技術を伝承する 荒川の歴史や文 化などを次世代 に伝えていく活 動です。 その他、災害時や緊急時の災害対策施設の機能 ・ 災害時の情報収集とインフォメーション機能を有する ・ 帰宅困難者へのインフォメーション機能を有する 1 3.11 の震災を機に改め て見なおしていかなけ ればいけない機能です。 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 中期目標 長期方針として示した荒川を実現するには足立区のほか、荒川下流河川事務所など関係機関と協議の 上、実施していく必要があり、実現には長い期間がかかります。 しかしながら荒川ビジターセンターでは平成 24年度から取り組んだ事業のなかですでにその実現 に向かって動き始めているものもあります(あだち自然体験デーの実施、荒川学習支援など)。本提案 では将来の荒川の姿に向かって、さらにもう一歩二歩と進んでいくためのステップアップであると考え ます。 そこで3年間を目処として「荒川ビジターセンターの機能の充実をはかる」こと、そして「『荒川プ ロジェクト』による荒川の活性化をはかる」を提案の柱として設定し、それを荒川ビジターセンターの 中期目標としたいと考えています。 荒川の魅力を増大させ、 そこに関わる人の育成を目指す 荒川ビジターセンター機能の 充実をはかる 「荒川プロジェクト」による荒 川の活性化をはかる 自然、人文、歴史、治水など多角的な 視点から荒川を紹介すること。そして それにより荒川ビジターセンターの利 用率を上げると共に荒川の利用者をも ふやす。 荒川各所で区民活動のきっかけとなる プロジェクトを企画・実施する。 それにより荒川各所で区民活動が始ま り、その輪が拡がっていくことで荒川 の活性化を目指す。 2 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 平成 26 年度の重点的な取り組み 「あそびの学校」・館内ミニプログラムの充実により荒川ビジターセンターの利用率を上げる 荒川ビジターセンターでは、これまで未就学児とその保護者を対象にした「かわのようちえん」など で幼児の利用者数が増えました。今後はそれらの受け皿となる、小学生を対象に荒川での自然体験を提 供する「あそびの学校」シリーズを実施し、幅広い来館者層の獲得をめざします。 また、平成 25 年度の 10 月から開始した、 「荒川探険カード」の取り組みにより、保護者の方に荒 川ビジターセンターの屋外体験プログラムについて理解していただくことができました。平成 26 年度 は、この取り組みを広く周知し、小学生の野外体験プログラムを多く実施することをめざします。 加えて、カードのいらないだれでも気軽に参加出来る館内ミニプログラムの充実と PR をはかります。 これらの取り組みにより「いつ来ても、体験できる楽しい施設」をめざします。 「荒川プロジェクト」の集大成となる「荒川シンポジウム」の開催 荒川の魅力を増大させて、そこに関わる人の育成を目指すため 平成 24 年度に 2 つのプロジェクトからスタートした「荒川プロ ジェクト」ですが、活動団体や活動に興味をもつ個人が一同に介 し、活動内容を知り、荒川の活性化のための意見交換をする場と して「荒川シンポジウム」の開催を目指します。 3 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 2.活動計画 表-1 業務項目 基本計画策定業務 総合案内業務 レンジャートーク 日常プログラム 解 説 活 動 業 務 体 験 型 プ ロ グ ラ ム 導入型プログラム 発展型プログラム 水辺の自然体験 学習事業 団体対応 印刷物による解説 展示物による解説 ホームページによる解説 区民活動支援型業務 広報活動業務 活動報告業務 平成 26 年度荒川ビジターセンター活動計画表 タイトル 実施予定日、実施回数 内容 該当 ページ 平成26年度の活動方針に基づき、足立区都市建設 部公園管理課の担当者と協議の上、具体的な活動 4 実施計画を立案する。 来館者に対して、荒川ビジターセンター内やイベント 必要に応じて行う 情報などの案内、学びピア21の施設案内などを行 10 う。 来館者に対して、荒川の自然環境や人文・歴史な 必要に応じて行う 12 ど、様々な分野において解説活動を行う。 来館者の希望に応じ、気軽に参加でき、季節ごとに 必要に応じて行う 19 荒川や自然を身近に感じられるプログラムを行う。 河川敷を歩いて自然観察を行い、観察された種類を 川あるきの日 年24回 25 記録する。荒川の自然を身近に感じることができる。 自分たちでつくる 未就学児とその保護者を対象に自然体験と子育てを 年6回 23 川のようちえん 応援するプログラム 荒川について関心を高めるために、季節の素材や題 遊びの学校 年6回 24 材を取り入れたプログラムを行う。 荒川の自然、歴史、文化等に体験を通して触れるプ その他 年16回 27 ログラム わんど広場で魚釣りとゴミ拾いを同時に実施すること 荒川で魚つり&すみか 7月 で、魚の生息環境とゴミとの関わりを知ることができ 28 掃除 る。 国土交通省の巡視船「あらかわ号」に乗り、これまで 荒川船上ツアー 10月 の荒川の変遷と水上から荒川の光景を見て現状を 34 知り、将来を考える。 荒川で活動する団体より代表者を招き思いや意見交 荒川シンポジウム 11月 換の場とし、観覧者とともにこれからの荒川を考える 30 きっかけとなる。 荒川で材料を採取しクラフトを行うことで、荒川を身近 32 荒川のつるでかご編み 12月 に感じ、生活に取り入れるきっかけとする。 荒川河川敷で虫取り魚とり、など自然遊びを思いっき あだち自然体験デー 9月 資料1 りするイベント 学校団体や一般団体向けに、荒川の自然、歴史・人 通常団体対応 月2団体まで 文などに親しんだり、理解を深めるプログラムを行う。 中学校の職場体験の場として接客体験と館内展示 職場体験 年間3団体まで 36 解説ボードの作成などを行う 学校団体や一般団体向けに希望の場所に赴き、荒 出張授業 年間2団体まで 川の自然、歴史・人文などに親しんだり、理解を深め るプログラムを行う。 親しみやすい解説と写真をまとめて発行する。荒川 ニュースレターの発行 年10回以上発行 の自然と親しむきっかけや、理解を深める手助けとな 46 る。 荒川の自然について理解を深める展示物を作成し、 荒川の自然 年4回更新 展示を行う。 荒川とわたしたちのあ 荒川と人との関わりについて解説パネルを新規に作 年1回更新(新規) ゆみ 成し、展示を行う。 13 荒川の治水上の施設や整備などを紹介する展示物 親しまれる荒川づくり 年1回更新(新規) を作成し、展示を行う。 その時々の荒川に関わる話題を紹介するパネルを トピックあらかわ 年2回更新(新規) 新規に作成し、展示を行う。 足立区役所アトリウムにて、「荒川の昔を伝える会」 荒川今昔カルタ写真展 年1回開催(新規) 資料4 会員と写真展を開催する。 これまでに蓄積した蔵書・資料・図鑑等をより理解し 16 蔵書の整理・保管 必要に応じて分類・整理 やすいように分類・整理を行う。 人の目から見た荒川の姿を来館者とスタッフの会話 川べりおしゃべり 必要に応じて更新 の中などから紹介する。 足立区野鳥ボランティアの調査データ、水質データな 48 荒川いろいろデータ 必要に応じて更新 どの中から、荒川に関係するものを抜き出して掲載。 荒川や川を知ることのできるホームページをリンクを 荒川Q&A 必要に応じて更新 張り紹介する。 毎月1回の例会を行う(年 昔の足立の荒川の体験談などをまとめ、伝える活動 荒川の昔を伝える会 39 12回) を行う。解説員は活動のサポートを行う。 各団体の展示期間に合わ 荒川に関わる人々の交流の場として、団体の活動報 かわびと交差点 41 せて更新 告や研究発表ができる展示スペースを提供する。 荒川ビジターセンターまでのアクセス、活動、プログラ ホームページ 必要に応じて更新 48 ム、イベントなどの紹介をする。 荒川ビジターセンターのPRやプログラムの情報をマ 広報 必要に応じて行う スコミに提供する。プログラムなどへの取材協力が求 45 められた場合には対応する。 個別事業実施後、参加人数、実施状況の写真、実 施した事業の評価等の記録をし、「事業実施報告書」 事業実施報告 必要に応じて行う を提出する。参加費等を徴収した場合には、「会計報 告書」も作成し、提出する。 入館者実績、対応回数、プログラム実績などを集計 月別業務報告 毎月1回 し、提出する。 年間事業報告 年1回 年間を通しての活動実績を報告書にして提出する。 年1回 4 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 表-2 平成 26 年度荒川ビジターセンター年間事業計画 5 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 3.活動実績 ①入館者数、および対応状況 a.年間入館者数 平成 26 年度の入館者数は 24,128 人でした。その一方で窓口対応、体験型プログラム、区民活動 支援型事業といった荒川ビジターセンターでのすべての対応者数は 28,477 人となり、入館者数に対 する対応率は100%を超えます。 荒川ビジターセンターは、生涯学習総合施設「学びピア 21」の4階荒川への出入口となっています。 そのため、荒川ビジターセンターを目指して来館される方のほか、荒川を散策される方や、同じ施設内 の生涯学習センターや中央図書館、放送大学の利用者など、様々な方が来館されます。 すべての来館者に対して「こんにちは!」「荒川の生き物を紹介しています」など積極的に声をかけ ていることにより、展示解説や資料の紹介、来館者の興味を引き出すなどの窓口対応につながっている ことなどが考えられます。 このような来館者とのコミュニケーションが、対応人数を増やしている大きな要因であると考えられ ます。 表 1 平成 26 年度月間入館者数 単位:(人) 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 入館者 2,201 2,061 1,512 2,237 1,993 1,769 4,385 2,082 1,255 1,432 1,424 1,777 24,128 大人 1,232 993 777 1,054 851 860 2,299 1,266 669 797 779 974 12,551 小人 969 1,068 735 1,183 1,142 909 2,086 816 586 635 645 803 11,577 単位:(人) 6 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 30,000 28,447 27,938 26,430 24,384 25,020 22,588 22,279 21,442 21,086 20,109 24,128 23,944 20,014 23,774 23,621 21,776 21,009 23,044 15,094 19,669 16,844 17,348 19,908 12,821 12,128 11,210 11,913 9,989 10,923 25,907 25,000 20,000 15,000 10,000 入館者 5,000 対応者 0 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 単位:(人) 年 度 16 年度 17 年度 18 年度 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 入館者 16,844 21,086 21,009 20,014 25,907 24,384 23,944 19,908 23,044 23,621 24,128 対応者 9,989 10,923 11,210 12,821 23,774 21,776 25,020 22,279 27,938 26430 28,447 図 1 荒川ビジターセンター入館者数および対応者数の推移 7 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 b.来館者、利用者への対応実績 荒川ビジターセンターでは、来館者に対して解説員が声をかけやすい距離にいるという特性を生かし、 積極的な「インフォメーション」や「レンジャートーク」を心がけています。また、来館者が気軽に参 加できる「日常プログラム」「導入型プログラム」や、対象をしぼって参加者を募る「発展型プログラ ム」などの「体験型プログラム」も実施しています。 また「出張授業」では、区内の小学校などに対し学校を訪れ荒川の自然や歴史についての授業を行う など、来館者以外の利用者へも対応しています。 平成26 年度の各プログラムの対応状況については次ページ以降に詳細をご報告いたしますが、特に 大きな成果としては以下の3点が挙げられます。 ●「荒川今昔カルタ」の多様な活用 荒川の昔を伝える会の協力を得て平成 25 年度末に作成した「荒川今昔カルタ」の利用を開始しまし た。館内ミニプログラムのほか、足立小学校での足立の昔を知る授業への出張授業や巨大カルタを使っ ての導入型プログラム、区庁舎アトリウムでの写真展などで活用しました。出張授業や写真展では、荒 川の昔を伝える会会員に解説活動の場を提供することにもつながりました。 ●発展型プログラム 「荒川今昔写真展&シンポジウム」実施による多様な利用者 平成 24 年度から実施している「荒川今昔写真展&シンポジウム」では、荒川で活動する団体を支援 することで、荒川を活性化する、荒川プロジェクトの集大成として実施しました。活動団体の活動発表 の他、シンポジウムでは代表者から荒川への思いや意見を交換する場となりました。また、荒川で活動 している小学校にも発表いただくなどしたことで多くの来場者につながりました。 ●日常プログラムの充実と、小学生向け「荒川探険カード」システムの周知 平成 25 年 10 月から導入し、保護者への緊急時の連絡対応などをスムーズに進めるような「荒川探 検カード」の仕組みを導入しました。これにより小学生を安心安全に荒川に連れて行く仕組みが確立さ れました。 一方で、平成 25 年度カードの登録をしていない小学生のみの来館者は、平日の野外プログラムには 参加できず、日常プログラムの参加者数が減少するという課題が生まれました。 その対策として、新たな室内セルフプログラムとして「荒川今昔カルタ」「あらかわたんけんすごろ く」を設置したほか、クラフトなどの館内プログラムを多種用意することが、多くの日常プログラムの 参加者につながりました。 8 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ●事業別の対応者数(表2参照) 平成 26 年度は入館者数、対応者数共に増加しました。デング熱の影響により 9 月の屋外での活動 が中止となったため、休日のプログラムが軒並み中止となる中で、昨年度より対応人数が増えているの は日常プログラム、レンジャートークなどでの対応人数が大幅に増えていることによるものと思われま す。 表 2 平成 26 年度 入館者数 合計 総合案内 大人 子ども 事業別月間対応者数 解説事業 インフォメーション レンジャートーク 導入型プログラム 発展型プログラム 団体対応 日常対応 プログラム 4月 2201人 1232人 969人 354回 632人 494回 964人 5回 176人 0回 0人 2回 113人 128回 601人 5月 2061人 993人 1068人 407回 633人 592回 1024人 7回 239人 0回 0人 2回 127人 120回 616人 6月 1512人 777人 735人 333回 488人 499回 924人 4回 54人 0回 0人 1回 15人 112回 513人 7月 2237人 1054人 1183人 412回 622人 734回 1277人 4回 77人 1回 32人 1回 150人 126回 661人 8月 1993人 851人 1142人 351回 524人 648回 1071人 5回 61人 0回 0人 0回 0人 151回 755人 9月 1769人 860人 909人 238回 369人 542回 941人 2回 26人 0回 0人 0回 0人 118回 606人 10月 4385人 2299人 2086人 437回 667人 571回 858人 6回 1686人 0回 0人 2回 141人 93回 471人 11月 2082人 1266人 816人 366回 547人 569回 914人 8回 456人 1回 68人 2回 41人 95回 503人 12月 1255人 669人 586人 354回 339人 381回 593人 4回 64人 1回 18人 1回 71人 78回 386人 1月 1432人 797人 635人 276回 398人 521回 792人 4回 95人 0回 0人 0回 0人 91回 587人 2月 1424人 779人 645人 301回 423人 475回 784人 4回 67人 0回 0人 0回 0人 103回 546人 3月 1777人 974人 803人 339回 434人 761回 1093人 4回 48人 1回 25人 0回 0人 155回 892人 6,076人 6,787回 11,235人 57回 3,049人 4回 143人 11回 658人 1,370回 7,137人 合計 2 4 , 1 2 8 人 1 2 , 5 5 1 人 11,577人 4,168回 9 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ②総合案内(インフォメーション) 生涯学習総合施設「学びピア 21」の 4 階の一角に位置しており、荒川への出入口となっています。 そのため、荒川ビジターセンターを目指して来館される方のほか、荒川を散策される方や、同じ施設内 の生涯学習センターや中央図書館、放送大学の利用者など、様々な方が来館されます。 電話や窓口での問い合わせは、内容やテーマが多岐に渡ります。解説員は日頃から区内や荒川、学び ピア 21 の情報を収集すると共に、資料やインターネットを活用し、調べた内容をお伝えしています。 また、特に荒川についての情報は、荒川の下流域を管轄する荒川下流河川事務所などの行政機関や、 荒川知水資料館、荒川に関わる活動を行う民間の団体からも情報を収集し、配布物や口頭での案内で発 信しています。 ●インフォメーションの傾向 今年度は、6,076 人に対して、電話や窓口でのインフォメーションを行いました。来館者全体 (24,128 人)に対して、約 25%の方に何らかのインフォメーションを行っています。 これは昨年度の 5,559 人と比較して 500 人近く増えています。 主なインフォメーションの内容 内容 施設案内 ●学びピアの利用案内 図書館の開館時間、自動販売機の場所、休館日の案内、水飲み場、ト イレの案内、駐車場料金、施設全体の開館時間 ●足立区の施設案内 生物園、桑袋ビオトープ公園、区役所の場所、ギャラクシティ ●その他の施設案内 荒川知水資料館、埼玉県川の資料館、葛西臨海公園鳥類園、東京港野 鳥公園 イベント案内 など 荒川ビジターセンターで実施している体験型プログラム「川あるきの 日」 「自分たちでつくる 川のようちえん」 「遊びの学校」などの案内、 「あだち自然体験デー」の案内、館内での日常プログラム案内 など 地域情報 宿場町通りの飲食店、駅までの道 資料案内 各種パンフレット配付、ニュースレター配付、五反野わんど絵図配付 冊子「荒川の昔」頒布案内 10 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ●冊子「荒川の昔」 荒川ビジターセンターで頒布開始 今年度は、6 月より冊子「荒川の昔—思い出の写真」「荒川の昔—水辺の記憶」の館内頒布を開始し ました。これまで足立区役所等での頒布で、館内でも販売して欲しいと問い合わせが寄せられていまし たが、頒布を開始したことで、案内がしやすく、また頒布をきっかけに荒川の昔について話が弾み、来 館者のから話を聞いたり解説をしたりするなど、レンジャートークのきっかけともなっています。 荒川の昔頒布数 11 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ③解説事業 荒川ビジターセンターでは、主に荒川の下流部の「自然・人との関わり(文化や防災など)・なりた ち(歴史)・これから(未来)」を主なテーマとして、解説事業を展開しています。 解説事業には、レンジャートークや体験型プログラムのように直接解説員が対応するものと、印刷物 やホームページのように間接的に対応するものとがあります。多種多様な興味や幅広い年代の方に向け て、より分かりやすい解説を心がけています。 a.レンジャートーク 通常のレンジャートークの他、総合学習への対応も随時、行っています。今年度は 6787 回、11,235 人の方に対応しました。これは年間来館者数の 46%に当たります。昨年度の 10198 人と比較しても、 10%の増加でした。 ●通常のレンジャートーク:荒川を体験するきっかけづくり 来館者の関心や経験に合わせて、解説員がわかりやすく解説を行うのがレンジャートークです。 荒川の自然、治水、工事、利水、歴史や文化などについて、その魅力や現状等を分かりやすく解説し ています。解説の際には、単なる情報提供ではなく、来館者自身の気づきや発見を大切にした声がけを 行っています。 「学びピア 21」は、中央図書館や放送大学、生涯学習センターといった施設からなる複合施設のた め、小さいお子さんから年配の方まで、様々な方が来館されます。レンジャートークは、ビジターセン ターにおける解説業務のきっかけともなっています。 今年度は、金曜日の図書館での読み聞かせ後に、ビジターセンターにほぼ毎週来館し滞在する親子グ ループのリピーターや、生涯学習センターでのサークル活動の前後に来館される大人など、施設内での 行き来もよくみられました。こうした来館者に向けては、新しい展示の紹介やハンズオン展示を一緒に 行うなど、常に新鮮な解説を心がけて展開しています。 表 3 平成 26 年度レンジャートークの一例 季節 内容 自然情報 汽水域の生きもの、荒川に棲む魚、植物、 荒川河川敷で見られる昆虫、荒川の干満、 荒川の野鳥 歴史 荒川放水路ができるまで、水質の変化、 放水路建設前の様子 思い出・文化 荒川河川敷での昔の遊び、荒川を舞台に した文学 施設知水 リバーステーションの役割、荒川ロック ゲートの仕組み 12 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 b.展示物による解説 館内に設置された展示物は、来館者が荒川の情報について最初にふれるものであり、特に生体展示に おいては、様々な年代の来館者が関心を持つ有効な解説手段であり、そこから繋がる他の展示物を解説 するきっかけづくりにもなります。また、展示を見ている来館者には、展示の内容について解説員がさ らに荒川に対する情報を提供することにつながり、荒川に対する興味を深める効果があります。 荒川ビジターセンター館内には、荒川の長さなど基本的な情報を提示する「荒川ってどんな川」には じまり、足立区荒川の季節の自然情報を提供する「荒川の自然~小さな発見~」、荒川の歴史や人々と の関わりについて紹介する「荒川とわたしたちのあゆみ」 「親しまれる荒川づくり」、荒川やその他の川 に関わる団体の活動を紹介する「かわびと交差点」および、荒川でのイベントの報告など、荒川での出 来事を紹介する「トピックあらかわ」の計 6 ヶ所の展示コーナーがあります。また、荒川に生息する 生きものを展示した生体展示や、荒川に関連する書籍を集めた図書コーナーと、未就学児から小学生を 対象とする本を集めた「絵本コーナー」があります。 図 2 荒川ビジターセンター館内展示配置図 13 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 表4 タイトル A 荒川の自然~小さな発見 (新規2回) B 親しまれる荒川づくり (新規1回) C トピックあらかわ (新規2回) 4月 5月 6月 足元の 小さな 妖精たち 平成 26 年度展示計画 7月 8月 9月 10月 11月 12月 草紅葉の絨毯 荒川お魚図鑑 2月 3月 草花 あそび 荒川のつる植物 レクレーション広場 オープン 河川敷の利用ルール アダプト 1月 新田わくわく♡水辺広場 にいこう 荒川橋めぐり シンポジウム サイクリング のすすめ D 荒川とわたしたちのあゆみ (新規1回) E 荒川ってどんな川? (常設) F かわびと交差点 (新規6回) 本木セリ栽培 千住浮世絵 手ぬぐい展示 荒川ってどんな川? 前年度からの 展示 羽根展示 ① ② ③ ④ ⑤ ①足立区本木・水辺の会②あだち・荒川土手に桜を植える会③足立区本木・水辺の会 ④五反野ワンドの自然再生を考える会⑤あだち・荒川土手に桜を植える会 平成26年度展示概要 タイトル 既存 新規 荒川の自然~小さな発見 ・足元の小さな妖精たち ・草花あそび ・草紅葉の絨毯 ・荒川のつる植物図鑑 ・荒川お魚図鑑 親しまれる荒川づくり トピックあらかわ ・アダプト レクレーション広場オープ ・河川敷の利用ルール ン ・荒川橋めぐり ・シンポジウム ・新田わくわく♡水辺広場へ行こ ・サイクリングのすすめ う 荒川とわたしたちのあゆみ 本木セリ栽培 千住浮世絵手ぬぐい展示 荒川ってどんな川 荒川ってどんな川? ─ かわびと交差点 ─ 「かわびと交差点」コーナ ー参照 14 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ●各展示コーナーのねらいと今年度の更新内容 1)「荒川の自然~小さな発見~」コーナー ねらい:荒川で観察される季節ごとの生き物を知り、荒川の自然に 親しむきっかけとなる。 内 容:右側ホワイトボードでは解説員や来館者から得た自然情報 や河川情報など、また河川敷の工事情報を紹介する。左側 では、荒川の季節の自然情報を展示する。 新規更新内容(全5回更新うち新規2回): 草花あそび 春から夏にかけて荒川の土手で見られる草花を使った遊びを、イラストを使用し紹介しました。 荒川のつる植物図鑑 荒川で見られるつる植物の種類や生態、その利用法について、イラストと写真を使用し紹介しまし た。 2)「親しまれる荒川づくり」コーナー ねらい:荒川のさまざまな利用のされ方を知ることで、荒川をより 身近に感じる。 内 容:荒川と河川敷にある施設や、防災、福祉、交通、レジャー などに対応した荒川を紹介する。また、荒川で実施されて いるさまざまな取り組みについても紹介する。 新規更新内容(全3回更新うち新規1回): レクレーション広場オープン 10 月にオープンした荒川・扇河川健康公園パークゴルフ場の料金案内や遊び方・魅力を写真とイ ラストを使用し紹介しました。 3)「トピックあらかわ」コーナー ねらい:さまざまな視点から荒川の今を伝えることで、荒川の新し い情報を得る。 内 容:荒川に関する旬の話題や出来事を解説員による報告を交え て紹介する。 新規更新内容(全4回更新うち新規2回): シンポジウム 11 月に行われた荒川今昔写真展・シンポジウムの実施報告を当時の写真を使用して紹介しました。 サイクリングのすすめ サイクリングをする時におすすめの荒川のスポットを紹介した。 15 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 4)「荒川とわたしたちのあゆみ」コーナー ねらい:荒川の歴史や、人々との関わりについて理解することで、現在の荒川をより深く知るため のきっかけとなる。 内 容:人工河川としての荒川の歴史や、川と密接に関わり ながら暮らしていた人々の暮らしを紹 介することで現在の様子と比較する。 新規更新内容(全2回更新うち新規1回): 千住浮世絵手ぬぐい展示 寄贈の千住浮世絵手ぬぐいを展示し、そこからわかる荒川の歴史を解説付きで紹介しました。 5)「かわびと交差点」コーナー ねらい:荒川に関わる活動をしている区民や団体が、他の区民に対して啓発活動ができる場を提供 することで、区民活動の交流の場の提供をはかる。 内 容:荒川に関わる活動を行っている区民団体の活動 紹介および、研究発表の場とする。 新規更新内容(新規 6 回):詳細は「区民活動支援型事業 かわびと交差点」参照) 団体名 足立区本木・水辺の会(2 回) あだち・荒川土手に桜を植える会(2回) 五反野ワンドの自然再生を考える会 6)「荒川の生きもの」コーナー ねらい:荒川に生息する生き物を知り、より荒川に親しみ利用を促進するきっかけとなる。 内 容:荒川に生息する魚類や甲殻類、昆虫などを来館者がゆっくり観察できるように展示する。 新規更新内容: 今年度は季節に応じての昆虫生態展示を行い、年度を通じて行なっているベンケイガニやクロベンケ イガニ、ウナギやアオダイショウの生態展示とともに、生きものに触れながら解説員による生態解説を 実施しました。秋~冬季は樹木の実の特徴を活かしたゲームやクラフト等を展示。季節ごとに見頃を迎 える荒川の野草を展示し紹介しました。 7)蔵書管理 ねらい:荒川や自然に関連した資料をわかりやすく分類整理し、利用者のニーズに合った提供をす る。 内 容:蔵書の整理、データベース化、新規追加書籍の分類ラベル付け、子供向けの絵本コーナーの 整理運営 新規更新内容: 今年度は新規購入書籍6冊のほか、「本のとらばーゆ」(区内図書館のリサイクル図書提供サービス) から入手した書籍12冊を新たに蔵書に加え、それらのラベル付けの他館内利用者の目に触れるように 展示を行いました。 蔵書に関しては5月に荒川ビジターセンターホームページに全書籍のリスト掲載を行いました。 16 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 また幼児向けの本に関しては絵本コーナーに追加しました。絵本コーナーでは、季節ごとの生体展示 にあわせた絵本を見やすく展示し「荒川たんけんすごろく」を設置しました。主に小さなお子様を対象 に、荒川の生きものをより深く知るきっかけづくりになっています。 ホームページに掲載した蔵書リスト(左)と絵本コーナーの様子 17 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 c.体験型プログラム 区民の方々に荒川に関心を持ち、さらに理解を深めていただくために、さまざまなプログラムの提供 を行っています。区民の方々の興味や荒川への関心の段階に応じ、プログラムの内容を設定しています。 実施日を限定せず、来館者の求めに応じて随時実施する「日常プログラム」、荒川の自然、歴史など を気軽に体験できる「導入型プログラム」、荒川に関心の高い方に向けてさらに理解を深める「発展型 プログラム」、学校やグループなどの団体に対し、希望に応じて行う「団体対応」など、今年度は、合 計 1442 回実施し、参加者数は 10,987 人でした。 昨年(合計 1,506 回実施し、参加者数は 10,676 人)より参加者数が増加しており、より多くの方 に対し、荒川の自然や歴史などを体験していただけました。 これは、 「導入型プログラム」は、昨年度の 2,458 人から 3,049 人と増加したこと、館内での日常 対応が増えたことが主な要因です。 各プログラムの内容と実績について詳しくご紹介いたします。 表 5 体験型プログラム実施項目と参加人数 レンジャートーク 導入型 発展型 プログラム プログラム 団体対応 日常対応 プログラム 4月 494 回 964 人 5回 176 人 0回 0人 2回 113 人 128 回 601 人 5月 592 回 1024 人 7回 239 人 0回 0人 2回 127 人 120 回 616 人 6月 499 回 924 人 4回 54 人 0回 0人 1回 15 人 112 回 513 人 7月 734 回 1277 人 4回 77 人 1回 32 人 1回 150 人 126 回 661 人 8月 648 回 1071 人 5回 61 人 0回 0人 0回 0人 151 回 755 人 9月 542 回 941 人 2回 26 人 0回 0人 0回 0人 118 回 606 人 10 月 571 回 858 人 6回 1686 人 0回 0人 2回 141 人 93 回 471 人 11 月 569 回 914 人 8回 456 人 1回 68 人 2回 41 人 95 回 503 人 12 月 381 回 593 人 4回 64 人 1回 18 人 1回 71 人 78 回 386 人 1月 521 回 792 人 4回 95 人 0回 0人 0回 0人 91 回 587 人 2月 475 回 784 人 4回 67 人 0回 0人 0回 0人 103 回 546 人 3月 761 回 1093 人 4回 48 人 1回 25 人 0回 0人 155 回 892 人 6,787 回 11,235 人 57 回 3,049 人 4回 143 人 11 回 658 人 1,370 回 7,137 人 合計 18 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ●日常プログラム(ミニプログラム) 来館者に対し、荒川への関心もつきっかけとなるよう、実施日を限定せず随時実施するプログラムで す。 荒川への興味や知識を深めるゲームや、荒川で採取できる自然素材を使ったクラフト、野外での自然 体験など、気軽に参加できるものを用意し、来館者の興味に応じて随時実施しています。 平日は午前中に未就学児を連れたお母さんが多く来館し、午後に近隣小学校から放課後に小学生が遊 びに来るといった様子が多く見られるため、年齢層に合わせたプログラムを行なっています。 今年度は、延べ 1,370 回実施し、7,137 人の参加がありました。下記にいくつかのプログラム内容 を紹介します。 表 6 平成 26 年度館内ミニプログラムの一例 季節 春 内容 アシのペンで絵を描こう、イタドリの笛作り、草花遊び、リバーグラスのキ ーホルダー作り、護岸からの魚とり、 夏 カニとり、ガマの葉のストラップ作り、バッタとり、アシのミニよしずづく り、干潟の生き物観察、荒川魚釣りゲーム、荒川の昆虫採集と標本作り 秋 木の実の工作、自然素材のお面作り、土手の鳴く虫観察、荒川でクルミさが し、葦ペン絵手紙 冬 アシ原探検、荒川探検すごろく、アシの笛作り、アシ原探検、クズで大縄跳 び、バードウォッチング、凧づくりと凧あげ 通年 荒川今昔カルタ、生きものぬり絵、オナモミダーツ、荒川クイズ(スライド)、 荒川魚釣りゲーム、生き物の餌やり体験、紙芝居読み聞かせ、河原の石で水 切り遊び、クロベンケイガニを触ってみよう、カニ調べてみよう アシ原遊び(4 月 9 日) 昆虫標本づくり(8 月 19 日) 親子グループと一緒にアシ原でアシを使って 夏休みの宿題にしたいと小学生が来館。昆虫 遊びました。解説員と一緒に行くことで「こん 標本作りに挑戦しました。昆虫をじっくり観察 な場所がある」と気づき体験していただくこと し、資料で調べることにより、昆虫により深く ができます。安全面も気をつけて遊んでいます。 親しむ機会となりました。 19 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ●小学生向け「荒川探検カード」の導入後の展開 荒川ビジターセンターでは、干潟でのハゼ探し、草原でのバッタとり、土手でおもいっきりかけっこ など、解説員が子どもたちと一緒に荒川でのあそびを日常的に行なっています。荒川河川敷の広い場所 と自然度の高い場所は、子どもたちの自然体験を行うのに最適な場所です。 野外活動の実施にあたっては安全面に十分配慮して実施していますが、万が一、事故や怪我などが発 生した場合に、保護者への迅速な連絡を取る必要があります。 施設活用係と打ち合わせの上、昨年度から事前に保護者に「緊急連作先登録書」に記入していただき、 その上で登録カードを発行するという「荒川探検カード」の導入を開始しました。 緊急連絡先登録書をもとにデータベースへ入力し、カードを発行しますがこのカードにはバーコード が印刷してあるだけで個人情報は含まれていないので、万が一紛失した場合にも個人情報の流出が防げ ます。 あらかわ探検カードの登録の流れ 保護者に事前に「緊急連絡先登録書」に記入してもらう(記入は保護者が行う) 、 記入後に荒川ビジターセンターに提出(保護者が直接持参するか、FAX にて送付すること。 ) 荒川ビジターセンターでは記載内容を確認の上、その場でカードを発行(FAX、郵送の場合は後日児 童が来館時に渡す、有効期限は毎年度末)。 イベント時の受付の流れ 小学生が日常プログラムに参加する際には「あらかわ探検カード」を持参する。 荒川ビジターセンターでは各カードに記載のバーコードを専用機器で読み取り、プログラムの受付名 簿を作成する。 万が一事故などが発生した際には、名簿に記載の連絡先を元に保護者に連絡。大人が一緒に参加する 場合は、「緊急連絡先登録書」「あらかわ探検カード」は不要とします。 個人情報の取り扱いについて 来館者からお預かりした個人情報は、セキュリティ対策の施された専用データベースで厳密に管理す ることとし、個人情報は紙情報、データ共に 1 年毎に破棄します。 20 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 今年度の運用状況 この「あらかわ探検カード」は平成 24 年 10 月 17 日より導入しました。 今年度は 75 回、155 人の参加がありました。 昨年度の延べ 62 回、157 人と比較して参加人数が 減少していますが、この原因の 1 つとして、デング熱 の影響があげられます。 デング熱の影響により、9月に原則として野外での プログラムを中止していました。これがちょうど昆虫 採集や、干潟での生き物観察といった小学生に人気の あるプログラムを実施する時期と重なり、野外に出ら れないことで、特に昆虫採集など野外に出たい児童の の来館が遠のいた時期がありました。 評価および今後の課題 探検カードを作成してもらうことで、保護者の方に 荒川ビジターセンターの屋外体験プロググラムについ て理解していただくことができました。小学生自身も 「今日は荒川へ行く」と服装などの準備をしてくる様 子も多くみられることも、体験への自覚をもってもら う意味合いとして大きな成果となりました。 その一方で、荒川探検カードがないと外に行けない ため、一人がカードを持っていても他の児童がカード を持っていない場合は野外に行けない、カードを持っ ていないため来館が遠のくといった課題もあります。 今後はカードのいらない、だれでも気軽に体験でき る館内プログラムの充実と PR を図っていきます。ま た土手上まではカードがなくても良いなど、フィール ドの安全性を確認した上で、野外での対応場所を設定 するなどの対応を検討していきます。 日付 4月1日 4月3日 4月6日 4月7日 4月8日 4月13日 4月16日 4月19日 4月25日 5月2日 5月4日 5月7日 5月10日 5月17日 5月18日 5月19日 5月28日 6月1日 6月18日 6月21日 6月21日 6月28日 6月29日 6月30日 7月4日 7月6日 7月8日 7月9日 7月11日 7月18日 7月21日 7月22日 7月23日 7月25日 7月25日 8月6日 8月6日 8月7日 8月7日 8月12日 8月13日 8月14日 8月15日 8月16日 8月16日 8月18日 8月19日 8月20日 8月20日 8月21日 8月21日 8月22日 8月23日 8月25日 8月31日 8月31日 9月4日 11月30日 12月6日 12月6日 12月10日 12月10日 12月21日 1月12日 1月24日 2月7日 2月15日 2月21日 3月8日 3月15日 3月21日 3月25日 3月26日 3月27日 3月30日 集計 21 プログラム名 荒川水辺遊び あらかわ探険 荒川川原探険 荒川さんぽ 荒川水辺たんけん 荒川土手あそび 荒川でカニさがし カニとり 荒川で魚取り 荒川で虫とり 荒川でカニさがし リバーグラスのキーホルダー作り 魚とり 荒川で土手すべり 荒川でカニさがし カニを荒川に返そう 荒川で魚とり カニ探し 荒川たんけん 荒川で魚とり 荒川で魚とり 荒川で魚とり 荒川たんけん 魚のしかけ取りに行く 雨上がりの荒川さんぽ 荒川でカニとり 荒川で魚とり 荒川で魚とり 荒川で魚とり 荒川たんけん 荒川で魚とり 荒川で魚とり 荒川でカニとり 荒川の魚しらべ 魚しらべ2 荒川で魚つり 荒川で虫とり 荒川で虫とり 荒川でカニとり バッタさがし 荒川で虫とり 荒川雨の日さんぽ 荒川で虫とり 荒川散歩 荒川で魚とり 荒川で虫とり バッタとコウロギを探そう 荒川ガイドウォーク あらかわでカニとり 荒川で魚つり 荒川で虫とり バッタさがし 荒川で虫とり 荒川土手でバッタ探し 荒川でカニとり 荒川でカニとり 荒川でカニ探し 荒川たんけん あらかわ探検 ヘクソカズラでリースづくり 荒川たんけん 荒川素材でクリスマスカード作り 荒川で木の実探し 荒川探検 クズで縄跳び 土手すべり 荒川でアシ探し 荒川探検 凧あげ 土手でSケン遊び 荒川土手探検 荒川たんけん 魚とり 荒川の生きもの探し 水きり 7 5回 参加人数 4人 4人 1人 1人 3人 2人 5人 2人 3人 2人 1人 5人 3人 1人 4人 1人 1人 1人 3人 1人 1人 2人 1人 2人 2人 3人 2人 3人 2人 2人 3人 3人 1人 1人 6人 4人 3人 2人 2人 1人 1人 1人 1人 1人 2人 2人 2人 2人 4人 3人 1人 2人 1人 2人 3人 2人 2人 2人 2人 1人 1人 1人 2人 1人 3人 2人 2人 2人 2人 2人 2人 1人 1人 1人 1人 1 5 5人 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ●導入型プログラム 区民の方に気軽に荒川に親しんでもらうために、来館者の多い休日を基本として行うものです。平成 26 年度は、合計 57 回実施し、参加者は 3049 人(あだち自然体験デーの参加者数を 4,097 人含む) でした。今後も、需要の多い未就学児から、小学生、一般の来館者まで、多様な参加者へ魅力あるプロ グラムを実施していきます。 表 7 導入型プログラム参加人数の推移(「あだち自然体験デー」を除く) 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成 26 年度 導入型プログラム 3,257 人 3,644 人 1,797 人 2,458 人 3,049 人 発展型プログラム 63人 85人 111人 85人 143 人 表 8 平成 26 年度 導入型プログラム内訳 参加者数 プログラムテーマ 大人 あだち自然体験デー 小人 計 定員計 参加率 - - - - 251 34 285 440 64.8% 64 68 132 120 110% 45 63 108 120 90% その他のプログラム 1,242 1,282 2,524 - 合計 1,602 1,447 3,049 川あるきの日(全 24 回のうち 22 回実施) 自分たちでつくる 川のようちえん(全 6 回) 遊びの学校(全 6 回) - デング熱による導入型プログラムや「あだち自然体験デー」の中止とその後の対応 デング熱の影響により、9 月の導入型プログラムの野外実施と、平成 21 年度から実施していた「あ だち自然体験デー」を、今年度は中止しました。 「あだち自然体験デー」については、事業全体の管轄であるみどり推進課より中止の連絡を受けた後、 以下のように対応を行いました。 9 月 9 日:みどり推進課より中止連絡を受ける。中止の連絡方法などについて協議。 9 月 9~11 日:荒川ビジターセンター関連の各団体(出展団体、広報先、看護師、警備会社、会場 設営会社、荒川の昔を伝える会会員、ボランティアスタッフ)へ電話にて中止連絡。 9 月 10 日:ホームページ、 「学びピア 21」1階大型看板、館内ポスターに中止のお知らせを貼り付 け。館内にて中止の連絡を掲示。 9 月 16 日:新田わくわく♡水辺広場にて仮設鉄杭・テープの回収。 9 月 28 日:物品片付け。 「あだち自然体験デー」は荒川ビジターセンターが主体となり実施しているプログラムで、昨年度は 4,097 人が参加されるなど、反響の多い野外イベントです。そのため、館内や問い合わせも事前に多 くありました。中止の際には「昨年度も行って楽しかったので、今年も楽しみでした」など残念だとい う声が多く寄せられていました。 22 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ・自分たちでつくる 川のようちえん 自然の中での子育てを支援するプログラムです。参加者の年齢差から理解度や体力に違いはあります が、プログラムでは、全員で楽しく安全に荒川を体験できることをテーマに実施しています。 目 的:乳幼児期の子どもの自然体験と、荒川で子育て活動をしたい保護者を応援する。 時 間:原則 10:00~11:30 実施回数:6 回 場所:荒川の土手や荒川河川敷 定員 20 人 参加者延人数:132 人(大人 64 人、小人 68 人) ○参加者の傾向 平成 26 年度は 6 回実施し、参加者数は 132 人でした。 これは昨年度の 93 人から増加しています。 増加の原因として、実施日の変更と広報の強化、口コミなどが考えられます。昨年度は隔月第 2 土曜 日の実施でしたが、近隣の幼稚園や保育園の登園日だったため、今年度は第 2 日曜日に実施日を変更 しました。 また、区内外からの初参加の方も多くみられました。インターネットのおでかけ情報サイト「いこー よ」などの掲載により、区外の方が参加することもあり、小さい子が自然の中で遊ぶことができるプロ グラムへのニーズが高いことがわかります。安全面に留意しながら、今後も受け入れ人数を検討して実 施します。 表 9 平成 26 年度 日付 「自分たちでつくる プログラム名 川のようちえん」実施状況 大人 小人 合計 5 月 11 日 入園式 17 17 34 晴れ 7 月 26 日 水辺であそぼう 10 11 21 晴れ 9 月 14 日 虫となかよくなろう 12 12 24 室内実施 11 月 9 日 ちょっとぼうけん 5 9 14 雨 1 月 18 日 冬の土手あそび 16 14 30 晴れ 4 5 9 雨 64 68 132 3 月 8 日 春をさがして 荒川であそぼ 全6回 備考 ○「かわのようちえん」におけるデング熱対応による室内実施 9 月 14 日「虫となかよくなろう」は、室内で実施しました。事前に室内実施を広報していましたが、 参加者は全員知らずに参加されました。室内で昆虫観察などを行ったため昆虫の姿を観察しやすく、高 い満足度が得られました。最後にデング熱の感染予防のため、野外では長袖・長ズボンで虫除けスプレ ーをするなど、安全管理について共有しました。 23 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ・遊びの学校 小学生を対象に、「自分たちでつくる 川のようちえん」の参加者が成長した後の受け皿として設定 しました。荒川の自然に親しみながら、参加者自らが楽しさを発見するプログラムとして、平成 24 年 度から実施を開始し、3 年目となります。 参加者延人数は 108 人で昨年の 106 人とほぼ同数でした。雨天や台風接近など、天候が優れない 回もありましたが、冬場にも定員を超える参加があり、一定の知名度が得られていることがわかります。 「出張版」として、荒川ビジターセンターから離れた本木わんどにて現地受付・現地解散のイベント を行いました。昨年に引き続き 2 度目となり、実施にあたっては、本木わんどでボランティア活動を されている足立区本木・水辺の会にご協力いただきました。 今後は、小学生の下校が早い水曜日に、日常プログラム内で「遊びの学校」を実施します。休日・平 日ともに、小学生やその家族も含めた自然体験の機会を提供することで、より荒川に親しむ機会を増や していきます。 目 的:荒川の自然に親しみ、楽しみをみつける。 場 所:荒川の土手や荒川河川敷 実施回数:6回 参加者延人数:108 人(大人 45 人、小人 63 人) 表 10 日付 平成 26 年度 「遊びの学校」実施状況 プログラム名 大人 小人 4 月 13 日 荒川たんけんをしよう 14 12 26 晴れのち曇り 6 月 8 日 あらかわのお魚しらべ 8 11 19 雨天 2 5 5 8 13 曇り 5 12 17 晴れ 11 15 25 曇り 45 63 8 月 10 日 アシ原でカニさがし探険! 10 月 26 日 出張版 本木わんどで生きもの探し 12 月 7 日 クズのジャングル探検隊 2 月 8 日 ひみつきちをつくろう 全6回 24 合計 備考 7 雨天(台風接近) 108 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ・川あるきの日 解説員と参加者が 2 時間かけてゆっくりと河川敷を歩きながら、見つけたものを観察します。調査 用紙に開花している花、見られた鳥や昆虫等を記入していきます。 参加者は「身近な自然について知りたい」「河川敷を歩くきっかけになる」とそれぞれ楽しみを見つ けて参加されています。身近な荒川の自然を知る場として、主に大人のリピーターの方が多いプログラ ムです。 得られた情報は、毎月発行の「荒川ビジターセンターニュースレター」や館内展示で公開し、スタッ フから来館者への解説活動にも活用しています。 参加者数は昨年より増加しました。平均人数は減少していますが、デング熱の影響で夏場の時期に参 加を控えた方がいることが考えられます。 参加者同士の交流は和やかに行われており、「みんなで参加することで学びが多い」と毎回参加する 方も多くいます。今後は、リピーターの方に継続して参加してもらえるよう工夫するとともに、新しい 方に知っていただくため、広報に力を入れていきます。 目 的:荒川の自然情報の収集をして、解説活動に活用する。参加者にとっては、荒川を身近 に感じるきっかけとなる。 時 期:月 2 回 今年度は原則として、第 1、第 3 日曜日 時 間:10:00~12:00 場 所:区内の荒川全域(右岸及び左岸)の橋から橋までを 1 区間として、1 回に 1 区間の調 査を行う。 実施回数:22 回(24 回実施予定のうち2回は荒天のため中止) 参加者延人数:285 名(大人 251 人、小人 34 人) 表 11 平成 26 年度 「川あるきの日」実施状況 参加 実施日 歩く場所 大人 小人 合計 天候 率 4 月 6 日(日) 鹿浜橋~江北橋左岸 12 人 1人 13 人 65% 晴れのち雨 4 月 20 日(日) 鹿浜橋~江北橋右岸 13 人 1人 14 人 70% 曇り わんど広場 17 人 6人 23 人 115% 晴れ 扇大橋~西新井橋左岸 11 人 1人 12 人 60% 晴れ 虹の広場 14 人 3人 17 人 85% 晴れ 西新井橋~千住新橋左岸 11 人 0人 11 人 55% 晴れ 江北橋~扇大橋右岸 12 人 0人 12 人 60% 晴れ時々曇り わんど広場 15 人 4人 19 人 95% 曇りのち雨 千住新橋~西新井橋右岸 7人 0人 7人 35% 晴れ 東武線鉄橋下~堀切橋左岸 8人 0人 8人 40% 晴れ わんど広場 2人 0人 2人 10% 雨のち晴れ 5 月 4 日(日) 5 月 18 日(日) 6 月 1 日(日) 6 月 15 日(日) 7 月 6 日(日) 7 月 20 日(日) 8 月 3 日(日) 8 月 17 日(日) 9 月 7 日(日) 25 備考 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 9 月 21 日(日) 鹿浜橋~江北橋右岸 - - - - テング熱の影響のため中止 10 月 5 日(日) 西新井橋~扇大橋右岸 - - - - 天候不良のため中止 10 月 19 日(日) 江北橋~扇大橋左岸 16 人 4人 20 人 100% 晴れ わんど広場 10 人 1人 11 人 55% 曇り 11 月 16 日(日) 東武線鉄橋下~堀切橋右岸 10 人 1人 11 人 55% 晴れ 12 月 7 日(日) 扇大橋~江北橋右岸 11 人 0人 11 人 55% 晴れ 12 月 21 日(日) 千住新橋~西新井橋右岸 9人 1人 10 人 50% 曇りときどき晴れ 1 月 11 日(日) わんど広場 16 人 6人 22 人 110% 晴れ 1 月 25 日(日) 西新井橋~扇大橋左岸 16 人 3人 19 人 95% 晴れ 2 月 1 日(日) 江北橋~鹿浜橋右岸 6人 0人 6人 30% 晴れ 2 月 15 日(日) 虹の広場 12 人 2人 14 人 70% 晴れ 3 月 1 日(日) わんど広場 9人 0人 9人 45% 曇のち雨 3 月 15 日(日) 都市農業公園~鹿浜橋左岸 14 人 0人 14 人 70% 曇り 251 人 34 人 285 人 11 月 2 日(日) 全 22 回実施 表 12 「川あるきの日」参加者数の推移 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平均参加人数 5.9 人 12 人 14.5 人 16 人 18.7 人 13.7 人 12.9 人 年間延べ人数 135 人 275 人 334 人 384 人 449 人 274 人 285 人 表 13 平成 26 年度調査結果(全データはⅢ章参照) 植物 50 科 199 種 鳥 24 科 35 種 昆虫 32 科 60 種 その他生物 7種 確認された希少種 「川あるきの日」における調査では、絶滅が危惧される種、あるいは保護上重要な野生生物が確認され ています。 東京都レッドリストにおける区部での掲載種は、鳥類で8種でした。河川や、河川敷草地に生息または、 採食を行う種であり、東京都区部における荒川には、河川や草地、わんどなど多様な野生生物の生息環境 が残されていることが伺えます。確認された動植物の調査結果は、Ⅲ資料をご参照下さい。 26 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ・その他のプログラム 「川あるきの日」 「自分たちでつくる 川のようちえん」 「遊びの学校」以外にも、さまざまなプログ ラムを実施しました。 荒川に関わる様々なテーマや幅広い年齢層の来館者を対象とし、荒川を楽しむためのクラフトや、荒 川ならではの遊びや観察などのプログラムを行いました。ゴールデンウィークなど、学びピア 21 への 来館者の多い日に館内を出て、人の多い場所で実施することで、これまで荒川ビジターセンターを知ら なかった人にも、ビジターセンターのプログラムを体験していただく機会となりました。 表 14 平成 26 年度 その他のプログラム実施状況 日付 テーマ 大人 小人 小計 4 月 26 日 荒川の野草でしおりづくり 18 人 36 人 54 人 4 月 27 日 荒川の野草でしおりづくり 28 人 41 人 69 人 5月3日 リバーグラスでキーホルダーをつくろう 10 人 31 人 41 人 5月5日 リバーグラスでキーホルダーをつくろう 9人 29 人 38 人 5月6日 リバーグラスでキーホルダーをつくろう 26 人 30 人 56 人 5 月 17 日 荒川の干潟で生きものさがし in 新田 17 人 18 人 35 人 6 月 29 日 荒川今昔スライドとガイドウォーク 5人 2人 7人 7 月 19 日 あらかわでカニとりをしよう 11 人 14 人 25 人 8月2日 荒川で虫とり in 新田 10 人 8人 18 人 8 月 24 日 荒川で虫とり in 千住新橋 9人 12 人 21 人 10 月 11 日 昔あそびと今昔写真展 180 人 120 人 300 人 10 月 11 日 荒川の生き物体験 140 人 330 人 470 人 10 月 12 日 荒川の生き物体験 270 人 340 人 610 人 10 月 12 日 昔あそびと今昔写真展 141 人 132 人 273 人 11 月 1 日 荒川今昔写真展&スライドショー 84 人 21 人 105 人 11 月 1 日 荒川今昔カルタ大会 11 月 2 日 荒川今昔写真展&スライドショー 11 月 2 日 荒川今昔カルタ大会 11 月 3 日 12 月 23 日 2人 1人 3人 140 人 20 人 160 人 0人 2人 2人 荒川今昔写真展&スライドショー 100 人 50 人 150 人 つくって、あげよう。荒川でたこあげ 11 人 15 人 26 人 1 月 12 日 荒川巨大カルタ大会 11 人 13 人 24 人 2 月 22 日 みんなですべろう!荒川土手すべり大会 6人 15 人 21 人 3 月 29 日 あらかわ春の野の花アレンジメント 14 人 2人 16 人 集計 23 回 1242 人 1282 人 2524 人 27 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ●発展型プログラム より深く荒川を体験していただくためのプログラムです。長時間のプログラムを実施することができ るため、参加された方に荒川への興味や関心を深めてもらうことができます。導入型プログラムが「荒 川の自然に親しむきっかけ作り」をねらいにしているのに対し、発展型プログラムではもう一段階深い 内容へと関心を向けてもらえるように、プログラムの内容を組み立てています。 今年度は 4 回実施しました(下表参照)。各プログラムとも、導入型プログラムでは体験できないこ とをじっくりと体験していただくことができました。 表 15 平成 26 年度発展型プログラム実績 参加者数 日付 プログラム名 7 月 13 日(日) 11 月 3 日(月祝) 12 月 14 日(日) 3 月 22 日(日) 応募者数 時間 大人 小人 計 率(%) 合計 定員 106.6 131 30 やってみよう!荒川で魚つり 12:30-16:00 15 17 32 荒川シンポジウム 13:30-15:30 45 23 68 荒川のつるでかご編み 13:30-15:00 16 2 18 90.0 19 20 あらかわ海までサイクリング 10:00-15:00 10 15 25 125.0 66 20 86 57 143 合計 4回 - 以下は、今年度実施した発展型プログラムの内容や実施状況をまとめたものです。 やってみよう!荒川で魚つり 実施目的:魚釣りの体験を通して荒川の生きものと環境を知る。また魚の棲む環境やごみの問題から、 荒川の環境の改善について考えるきっかけをつくる。 実施日時:2014年7月13日(日)12:30~16:00 実施場所:荒川ビジターセンター、生涯学習センター研修室5、荒川千住新橋緑地右岸(虹の広場) 対 象:小学生以上(小学生は保護者同伴) 定 員:30人 参 加 者:32人 応 募 者: 131人 参 加 費::1 人 100 円(エサ代を預り金として当日徴収、公金入金なし) スタッフ体制:プログラム進行 1 人、進行補助・安全管理 2 人 持 ち 物:つり道具持参可(リール、ルアー不可。貸出あり) 、汚れてもよい服装(長袖・長ズボン) 、 歩きやすい靴(サンダル不可)、帽子、水筒、タオル、雨具(雨天時) 申込方法:往復ハガキに希望者全員の住所、氏名、年齢、電話番号、イベント名を明記の上、荒川ビ ジターセンターへ応募、7 月 3 日(木)必着。 当日潮位:干潮 11:37(0.05)、満潮 18:23(2.08) 28 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 実施内容: 12:20 荒川ビジターセンターで参加者受付 12:30 あいさつ、導入の話、スケジュールと行程の案内 12:35 スライド上映 13:05 虹の広場へ移動 13:15 虹の広場到着、釣り道具貸し出し 13:20 釣りの注意点・釣り方の説明の後、魚釣り。釣果の記録。 15:15 釣れた魚の集計、その間に釣った場所のゴミ拾い 15:35 まとめ 16:00 魚放流、虹の広場で終了、解散 川に棲む魚や潮の満ち引き、外来魚について解説。 評価と課題: ∙ 往復ハガキでの申し込みとしましたが、定員をはるかに超える 131 人の応募がありました。魚釣 り、特に初心者向けのものに対するニーズはかなり高いことがうかがえます。 ∙ 抽選の上 13 組 35 人を当選とし当選通知を送付しました。また前日に確認の電話をしました。そ の際 3 人のキャンセルがあり、参加者は 32 人でした。受付時にエサ代として 1 人 100 円をお 預かりし、預り証をお返ししました。 ∙ 受付後、生涯学習センター研修室にて、荒川の潮の満ち引きや見られる魚類、外来魚についてスラ イド上映をしました。クイズ形式で参加者が活発に回答する姿が見られました。 ∙ 虹の広場にテントをたて、物品置き場や休憩場としました。事前の連絡でも暑さ対策をするよう伝 えましたが、雲が多く、暑くならなかったため、体調不良者は出ませんでした。 ∙ 釣れやすい大潮の日を選んで実施しました。虹の広場到着時には干潟だったところに水が満ちてい く様子を観察でき、スライドで話した荒川の水位変化を参加者に実感してもらうことができました。 ∙ 釣果表を配布し、釣りの結果を持ち帰れるようにしました。また国土技術政策総合研究所海洋環境 研究室が行っているマハゼ調査に参加するため、マハゼの釣果を記録し集計して送付しました。釣 れたものはマハゼとテナガエビのみでした。魚は希望者と共にイベント終了後川へ返しました。 ∙ 荒川の環境を知ることのひとつとして、全員で釣った場所のゴミ拾いを行いました。皆熱心にゴミ を集めており、集まったゴミの多さに「思ったより汚かった」と話す参加者もいました。 ∙ 実施中に携帯電話を川に落としてしまった参加者がいました。拾い上げることはできましたが、今 後も参加者に落下物が無いよう声がけをしていきます。 ∙ 最後に、釣れた魚を全グループ分集めて集計し、参加者と一緒に観察しました。魚の飼い方を尋ね る参加者がいたり、「釣竿を今度買いに行きます」「荒川でもこんなに魚がいるんですね」と話す 参加者がいたりして、荒川にすむ魚や釣りに関心をもつきっかけを作ることができました。 29 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 シンポジウム「思いをつなげる~荒川の今・むかし、そして未来へ」 実施目的:荒川に関わる地域団体、行政、学校など様々な利用者がそれぞれの取組み・思いを共有し、 これからの荒川のすがたを考え、行動していくきっかけとする。 実施日時:2014年11月3日(月・祝)13:30-15:30 ※11月1日~3日の10:00-16:00に「荒川今昔写真展&スライドショー」を同時開催 実施場所:生涯学習センター4 階講堂 対 象:小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴) 定 員:事前申込30人(先着)、当日参加枠20人程度 参加者数:68人(大人45人、小人23人) 参 加 費:無料 参加方法:荒川ビジターセンター窓口、電話、はがきで事前募集。当日講堂入口でも受付。 実施内容: 講堂内北側半分のスペースにて実施。 13:00 受付開始 13:30 シンポジウム開始。あいさつ、導入の話 13:35 講演 ・足立区立足立小学校教諭と3年生児童「『荒川』と学習活動のようす」 : 社会科「町たんけん」や、わんど広場における野外授業の様子について ・足立区 みどり推進課 公園整備計画担当係長「荒川将来像計画」 : 「荒川将来像計画」とそれに基づく足立区の荒川整備について ・足立区立足立小学校教諭と4年生児童「荒川と私たち そして未来へ」: 社会科での荒川の歴史学習の様子とまとめ、荒川未来絵日記の発表 14:15 講演終了 休憩 14:25 トークセッション 開始 トークセッションパネリスト: 「足立史談会」「足立・自然とふれあう会」、「新田自然保護の会」、「荒川クリーンエ イド・フォーラム」、 「荒川の昔を伝える会」、 「荒川ビジターセンター」よりそれぞれ 1名出席。 ○パネリストご紹介後、荒川の歴史を追いながら各パネリストの荒川との関わりを伺う。 さらに足立小学校児童が描いた荒川未来絵日記を見ながら今後の荒川への思いを伺う。 15:30 プログラム終了 30 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 評価と課題: ・ 本プログラムは、導入型プログラム「荒川今昔写真展&スライドショー」最終日に同時開催しま した。 ・ 発表を行った児童の父兄の当日参加もあり、計 68 人の参加がありました。 ・ 今年度は「荒川の未来について考える」ことをテーマに設定し、講演やトークセッションを行な いました。更に、荒川の未来の希望や想像を児童に「荒川未来絵日記」として描いてもらい、会 場内に展示するとともにトークセッションの題材として用いました。 ・ 荒川ビジターセンターが年間を通して学習に関わっている、足立区立足立小学校 3 年生の発表 では、わんど広場において行なった自然発見ビンゴやカニの飼育の様子を、児童自身の感想も織 り交ぜて話していました。作成した「五反野わんど生きものマップ」も会場に展示しました。 ・ 今年度は 3 年生だけでなく、4 年生も、社会科での荒川の歴史学習の内容や様子を発表してく れました。荒川の昔を伝える会と協力して行なった、荒川今昔カルタを使った出張授業の様子や、 「荒川未来絵日記」に描いた内容についても話してくれました。 ・ みどり推進課の講演では、「荒川将来像構想」に基づいた足立区の荒川の整備計画を、区間別に 詳しくお話しいただきました。 ・ トークセッションでは、荒川で活動されている団体から 5 人のパネリストを招き、それぞれの 荒川との関わりをお話しいただき、児童の「荒川未来絵日記」を見ての気付きも伺いました。戦 後の荒川の様子や、荒川で活動するようになったきっかけなどもお話いただくことができました。 ・ 児童の発表には参加者も多く集まり盛り上がりましたが、発表が終了すると保護者や児童が帰っ てしまったため、パネリストからも「小学生など、未来を担う世代に話をしたかった」との声が 挙がりました。様々な立場で荒川に関わる人々が一緒に話ができる場として、児童と大人が一緒 に参加できる内容を検討します。 31 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 荒川のつるでかご編み 実施目的:荒川に生えている植物のかご編みを通し、つる植物の特徴を知る。 身近な植物をつかったクラフトで、荒川を身近に感じ、生活に取り入れる機会となる。 日 時:2014年12月14日(日) 10:00~15:30 場 所:生涯学習センター研修室 5、荒川千住新橋緑地(わんど広場) つくばエクスプレス鉄橋左岸下流の緑地(クズ原) 対 象:小学 4 年生以上(小学生は保護者同伴) 定 員:20 人(応募多数の場合は抽選) 参加者数:18 人 ※応募者数 19 人 参 加 費 :無料 申込方法:往復ハガキに希望者全員の住所、氏名、年齢、電話番号、イベント名を明記の上、荒川ビ ジターセンターへ応募、12月1日(月)必着。 スタッフ体制:プログラム進行 1 人、進行補助・安全管理 2 人 持 ち 物:昼食、軍手、汚れても良い服装(長袖・長ズボン)、帽子、水筒、タオル、防寒具 実施内容: 9:50 生涯学習センター研修室5で参加者受付 10:00 あいさつ、導入の話、スケジュールと行程の案内、カメラ案内、参加者自己紹介 10:30 研修室出発、わんど広場先(東武線鉄橋下)へ移動 11:00 わんど広場先のクズ原到着 剪定ばさみ貸出 【クズのつる採取】 ・剪定バサミの使い方紹介 はさみを持たない方の手に軍手をはめる。 ・クズのつるの採り方紹介 しなやかで、太すぎないつる。 地上部分より根に近い方が良い。 ・注意事項 11:40 剪定バサミ、スタッフからみえる範囲で採取する。 まとめの話、クズをテーマとしたクイズ。クズ原出発 わんど広場でノイバラ、ハンノキの実などを採取しながらビジターセンターに戻る。 12:10 研修室到着、午前の部まとめ、昼食案内 12:15 お昼休憩 13:00 【かご編み】・ひと工程ずつ、皆で編んでいく。 15:00 かご編み終了、皆で見合う。ふりかえり、まとめ 研修室内かリフレッシュルームで飲食(ゴミは自分で持ち帰る) ・つる植物の保存方法や、つる植物の種類、荒川で生えている場所を解説。 15:20 つるのクラフト作品展案内、アンケート依頼、次回のイベント案内 15:30 終了 32 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 課題と評価: ∙ 往復ハガキでの申し込みでしたが、締切までに定員ならずに追加募集をして、当日は 18 人の 参加がありました。事前の広報では、師走の休日に 1 日ということで「参加したいが予定が 合わない」と見合わせる方もおり、かご編みへのニーズがあることが分かります。1 日じっく り体験するプログラムととともに、短時間でのプログラムも検討していきます。 ∙当日は、50 代 60 代の女性の方が多く、親子での参加も 2 組ありました。 ∙よく晴れた比較的暖かい日となりました。参加者の中には藤でかご編みを行っている方もおり、 「採るところから行うのが楽しみです」という方が多くいました。 ∙ わんど広場に移動後は、区が自然地として整備している場所であること、今日は飾りとする植 物を採取することを案内しました。行き帰りにノイバラやヤナギなどを採取しました。 ∙ クズのつる採取では、 「すごく楽しい!つるが長く採れると気持ちが良い」 「近くに住んでいれ どこんな場所があるとは知らなかった」と夢中で採っている様子がみられました。 ∙ 昼食をはさみ、午後のクズのつるを使ったかご編みでは、2 時間かけてじっくり編んでいきま した。皆自分の作品と向き合い、熱中して編んでいる様子でした。経験者は 2 個目が完成す るなど、時間に余裕がある中だったため、全員がかごを完成することができました。 ・ふりかえりでは、クズ湯を飲みながら作品を見合い、1人ずつ編んだ感想を振り返りました。 「楽しかった」 「クズのつるにヘクソカズラを巻きつけてみました」 「思うようにいかないのが むずかしいけれど、自然のものの良さですね」などの感想があり、今回のプログラムが、つる 植物を使ったクラフトを楽しみながら、今後の生活に取り入れるきっかけとなったようです。 また「荒川つる植物図鑑」シートを配布した際には、5 歳の参加者から「今日はこれとこれを みた」と話があるなど、つる植物に注目して過ごしたことが分かります。 ∙ 剪定ばさみを使うプログラムのため、注意喚起を行いました。午後のクラフト時に剪定ばさみ を開いたままにしておいている人がいました。注意喚起とともに、スタッフがはさみをしまう などの対応を行いました。 ∙ わんど広場脇を抜けて現場に行く際、緊急河川敷道路にサイクリングの人が多かったため、駐 車場の進入路を通りました。今年度は工事のため仮囲いがあり、今後も注意が必要です。 ○つるのクラフト作品展 12/15(月)~12/22(月) ∙ プログラム終了後、館内で「つるのクラフト作品展」として作品を展示したいと呼びかけ、参 加者から作品の出展がありました。館内では「これはヘクソカズラだ」と話しながら来館者が みている場面がみられ、イベント参加以外の方にも荒川のつる植物について関心を持っていた だくきっかけとなりました。 33 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 あらかわ海までサイクリング ※本プログラムは当初10月1日(水・祝日)に「あらかわ船上ツアー」を行う予定でしたが、連 携先である荒川下流河川事務所の巡視船が定期点検のため使用できないこととなったため、施設 活用係と協議の上、プログラム内容を変更して実施いたしました。 実施目的:荒川の河川施設を見学し、レクリエーションの場のほかにも治水機能など多面的な役割が あることを知る。また、自転車で移動しながら自然観察をすることで、河川敷の風景や自 然の魅力に改めて気付き、これからの荒川を考える機会となる。 日 時:2015年3月22日(日) 10:00~15:00 場 所:荒川ビジターセンター 対 象:どなたでも(小学 3 年生以下は保護者同伴) 定 員:20 人(応募多数の場合は抽選) 参加者数:25 人 ※応募者数 66 人 参 加 費:無料 申込方法:窓口で直接申し込みのほか参加者全員の住所、氏名、年齢、電話番号、イベント名を明記 の上、荒川ビジターセンターまで往復はがき・FAXで申し込み。3月13日(金)必着。 スタッフ体制:プログラム進行 1 人、進行補助・安全管理 2 人 持 ち 物:昼食、汚れても良い服装(長袖・長ズボン)、帽子、水筒、タオル、防寒具 実施内容: 9:30 10:00 10:15 10:20 10:30 11:00 11:40 12:30 12:40 13:00 13:15 13:30 14:00 14:30 15:00 参加者集合(荒川ビジターセンター)、受付 受付後に自転車を土手側駐輪場へ移動(空気チェック) プログラム開始 あいさつ、導入の話、スケジュール・注意点説明 自転車で荒川河川敷側入り口に移動 荒川ビジターセンター前を出発(千住新橋を横断し左岸へ) 綾瀬水門にて休憩 五色池にて休憩(園内の自然観察) 都立大島小松川公園着(昼食休憩) 午後の部スタート 荒川ロックゲート見学 0km ポスト到着 新砂リバーステーションまで 小松川干潟観察 干潟に来る野鳥観察 木下川水門着 放水路で分断された綾瀬川の解説 隅田水門着 虹の広場着 まとめと振り返り 解散 34 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 課題と評価: 広報と応募状況 事前募集型のイベントで定員 20 名に対して 3 倍以上の申し込み(66 名)がありました。そうした 状況を踏まえ、実施体制を整えたうえで 30 名を当選とし実施しました。非常にニーズの高いイベント であると言えます。 募集方法は従来のハガキでの申し込みに加え、新たに FAX と窓口での申し込みも受け付けました。 その結果申込者全 28 組のうちハガキ 10 組、窓口 13 組、FAX5 組の申し込みがありました。窓口で の申し込みが約半数を占めており、そのほとんどがニュースレターを配布している近隣小学校世帯から の申し込みでした。利用者にとって手軽な申し込み方法が応募者数の増加に寄与しているといえます。 また一方で、抽選結果を送付する際に、当選者、落選者それぞれに、FAX、電話、返信はがきなどに て返信をするのが複雑で煩雑な作業となりました。効率的でミスのない返信方法を検討していく必要が あります。 プログラムのねらいと実施効果 本プログラムでは海へと続く荒川をサイクリングにより実感すること、そしていつも見慣れた荒川と は違う見どころを発見してもらうことを狙いに実施しました。サイクリングの途中で、自然環境の保全 に取り組んでいる五色池や、治水上の重要な施設である水門、水上利用者のための施設であるロックゲ ートなど荒川の様々な側面を紹介しました。参加者からは熱心に写真を撮っていたり、海への到着時に バンザイを叫ぶなど達成感が感じられたようでした。 安全管理 実施当日は荒川右岸で板橋シティマラソンが開催されていたため、サイクリングコースを左岸に設定 しました。しかしながら左岸側でも、一般団体による小規模なランニング大会が開催されていました。 スタッフ同士で無線連絡しながら、参加者の誘導にあたったため大きな混乱はありませんでした。 往路ゴール付近で参加者の小学生が先をあせるあまり路側帯で転んでしまいました。膝の擦り傷であ ったため、スタッフ所有の救急用品で応急処置をしました。安全なペース配分と参加者への注意喚起が 必要でした。 全体の工程が長く、スケジュールがタイトであったため、復路はかなりハイペースでの走行となった。 コース時間の検討ともに全体のプログラム時間の見直しも必要であると思われます。 35 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ●団体対応 10 人~100 人の団体に対して、環境教育プログラムを実施するものです。自然に興味を持ち始めた 幼児から環境に対する意識が高い大人の方まで、幅広い方にきめ細やかな対応ができるのが特徴です。 今年度は10団体に対し延べ 12 件計 662 人(大人:253 人、小人 409 人)への対応を行いました。 昨年度より継続して、区立足立小学校 3・4 年生の対応、帝京科学大学自然環境学科の野外実習対応 を行いました。足立小学校児童には、授業をふまえシンポジウムでの発表も行っていただきました。ま た、今年度より対応しているメリー・ポピンズ北千住ルームより、来年度も引き続き対応の希望をいた だいています。継続して関わることで、荒川をより身近なフィールドとしていただき、また荒川シンポ ジウムでの発表にもつなげていきたいと考えています。 継続して対応する団体だけでなく、今後も多様な団体のニーズに応じてプログラムを実施し、またP Rに力を入れていきたいと考えています。 表 16 平成 26 年度受け入れ団体と内容 平成26年度団体対応実績 対応日 団体名 主な対象 時間 2年生 13:3016:30 13:0016:40 13:3017:00 4月15日 4月22日 帝京科学大学野外実習 5月13日 プログラム内容 参加者数 大人 小人 合計 野外実習「荒川の成り立ちと自 然状況の把握」 56 0 56 野外実習「植物調査法」 57 0 57 野外実習「ヤセウツボの個体数 および寄生実態調査」 56 0 56 13:30- スライド「荒川の自然紹介(春~ 15:00 夏)」、土手の自然・植物観察 4 67 71 9:30草花メダルづくり 10:30 5 10 15 5月26日 千寿本町小学校4年生理 科 4年生 6月5日 メリー・ポピンズ北千住 ルーム 1-2歳児 7月1日 足立小学校3年生 3年生 10:50「カニカニ発見大作戦」 12:00 18 132 150 10月8日 足立小学校4年生出張授 業 4年生 8:50- 荒川今昔カルタを用いた歴史学 10:30 習 3 115 118 10月30日 隅田川水系浄化 14:00- 荒川ビジターセンター活動紹介と 隅田川水系浄化対策連絡 対策連絡協議会 16:15 アシペンづくり 協議会 各区担当者 23 0 23 11月7日 厚木市相模川相 11:00- わんど広場概略解説と荒川ビジ 厚木市相模川相川水辺ふ 川水辺ふれあい 14:00 ターセンター活動紹介 れあい懇談会 懇談会委員 24 0 24 10:00草花お面づくり 11:00 4 13 17 13:35昆虫たちの冬の過ごし方 14:20 3 68 71 9:30- 荒川ビジターセンター概略説明と 16:30 プログラム物品づくり 0 2 2 9:30生体展示清掃と展示制作 16:30 0 2 2 11月11日 メリー・ポピンズ北千住 ルーム 0-2歳児 12月1日 千寿双葉小学校1年生出 張授業 1年生 第一中学校2年生職場体 験 2年生 2月4日 2月5日 対応者数: 対応件数: 36 253 409 662 12 件 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 団体対応の実施内容 帝京科学大学野外実習 4 月 15 日、22 日、5 月 13 日 昨年度に続き、自然環境学科 2 年生の野外実習を五反野わんど広場にて連携して行いました。調査 結果については、後日提供頂く予定です。 15 日「荒川の成り立ちと自然状況の把握」:スライドとガイドウォークを通じ、人工河川である荒 川、汽水域の特性を学びました。 22 日「植物調査法」:わんど広場を 13 区画に分け植生調査を行いました。 5 月 13 日「ヤセウツボの個体数および寄生実態調査」:要注意外来生物である寄生植物、ヤセウツ ボの分布調査を行いました(詳細については<資料5>をご覧ください) 。 千寿本町小学校 4 年生理科 5 月 26 日 春~夏の生きもの探しの希望で、スライドによる生きもの紹介と、自然さがし・植物観察の 2 種の ワークシートを使って生きもの探しをしました。スライドで紹介したことでより関心を持つことができ、 思いおもいに観察したり質問したりしていました。 メリー・ポピンズ北千住ルーム 6 月 5 日 保育園の散歩で来館された際、土手の生きものとの触れあいや解説の対応の希望がありました。園児 は 1-2 歳児中心で、草花とふれあい、メダルに貼り付けるプログラムを行いました。保育士の方から も積極的に質問があり、植物のことを知ることができてよかったとの声もいただきました。 足立小学校 3 年生 7 月 1 日 昨年度に引き続いての対応で、総合学習の時間で「カニカニ発見大作戦」と題してわんど広場でカニ さがしを行い、実施後もクラスで持ち帰り工夫して飼育しており、スタッフがアドバイスを行いました。 また、荒川での学習の様子を 11 月のシンポジウムで発表していただきました。 37 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 足立小学校 4 年生出張授業 10 月 8 日 昨年度対応していた 3 年生が 4 年生となり、荒川学習を行う中で、歴史をテーマにした対応の希望 があり、 「荒川の昔を伝える会」会員の協力のもと、 「荒川今昔カルタ」を用いて解説やカルタ大会を行 いました。学習について、11 月のシンポジウムで発表していただくことができました。 隅田川水系浄化対策連絡協議会 10 月 30 日 隅田川水系の流域 9 区からなる協議会より、河川に対する各区担当の見聞を広めることを目的とし て、視察の依頼がありました。内容としては①行政の中での荒川ビジターセンターの役割②自然体験プ ログラムの希望でしたが、①については足立区の担当者より説明するものであるため割愛し、当館の活 動紹介とアシペンづくりを行いました。 厚木市相模川相川水辺ふれあい懇談会 11 月 7 日 南部公園管理事務所を通して、神奈川県相模川相川地区の河川敷管理や利用・計画の参考のための視 察を行いたいと希望がありました。南部公園管理事務所所長よりわんど広場の概略や整備について説明 ののち、荒川ビジターセンタースタッフがガイドウォークを行いました。その後研修室にてスライドに よる活動紹介と質疑応答を行い、地元河川の利用に参考にしていただくことができました。 メリー・ポピンズ北千住ルーム 11 月 11 日 6 月の対応に引き続き、秋にも対応の希望があり、簡単な草花遊びとして、野草を使ったお面作りを 実施しました。それぞれ気に入った草をお面に貼り付けたり、長いオギを持ってホウキ遊びをしたりし て楽しみました。来年度も継続して対応してほしいとの希望もいただきました。 千寿双葉小学校 1 年生出張授業 12 月 1 日 1 年生が生活科の授業の中で飼育していたダンゴムシについてまとめをしてほしいと希望されまし たが、冬に向けて昆虫がどのように過ごすのかについて荒川の様子と絡めてお話させていただきました。 スライドを用いて、クイズ形式で解説しました。 第一中学校 2 年生職場体験学習 2 月 5 日、6 日 職場体験を通して職業に対する認識を高め、責任感やマナーを身につけることを目的として、2 年生 2 人が荒川ビジターセンターの業務を体験しました。荒川や施設の概要説明の後、プログラム物品の作 成や、生体展示の管理、絵本の読み聞かせなどを行いました。課題として制作したウナギの解説展示は 来館者に好評です。 38 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ④区民活動支援型事業 荒川について既に何らかの関心があり、区民活動を行っている方々に対して、その活動を支援する事 業です。具体的な活動として「荒川の昔を伝える会」の活動、「かわびと交差点」の実施があります。 a.荒川の昔を伝える会 「荒川の昔を伝える会」は、荒川にまつわる思い出や荒川の人文・歴史・自然に関する「記憶」を体 系化してまとめ、次世代に受け継いでいくことをテーマとした活動です。荒川ビジターセンターに来館 される方々の「荒川の昔を知りたい」 「荒川の昔を伝えたい」という声をきっかけに平成 16 年 2 月に 発足しました。これまでに荒川にまつわる人々の記憶をまとめた冊子「荒川の昔」を 4 冊発行し、区 内小中学校や図書館に収蔵されています。そのうち「荒川の昔—思い出の写真—」と「水辺の記憶」は 区内4箇所(荒川ビジターセンター、足立区役所政資料室、生物園、都市農業公園)で有料頒布されて います。 「荒川の昔」を伝える活動として、会に集められた昔の写真を活用した写真展の開催や荒川ビジター センターのイベントへの協力をしていただいています。荒川ビジ ターセンター解説員は事務局として活動のサポートを行ってい ます。 例会活動日時:毎月第4土曜日 14:00~16:00 ※他に作業部会を行なうことがあります。 <冊子「荒川の昔」> 登録会員数:13 人 会員構成:足立区在住の方、足立の荒川に関わりを持つ方 活動場所:生涯学習センター研修室、荒川ビジターセンター 活動内容:荒川の昔を「記録に残す」「伝える」「学ぶ」を柱として活動 ●平成 26 年度の活動状況 今年度は「荒川に関する資料の収集を積極的に行う」ことを活動のテーマとしました。写真を中心に 文献などの資料を集め、資料の情報を共有し、写真展での解説につなげることを目指しました。毎月行 う定例会ではこうした写真展へ向けての企画会議などの他、様々な活動を行ってきました。 また、必要に応じで作業部会や自主企画の勉強会なども行っています。 平成26年度は例会12回のほか、写真展へ向けた準備の耐えの作業部会や、会員発案の自主企画「写 真撮影会」、そして近隣小学校絵の出張授業なども行い、年間延べ177人の参加がありました(表1 7参照)。 主な活動は以下のとおりです。 荒川ビジターセンター実施イベントの協力(荒川今昔写真展&昔あそび) 写真展の開催 3回(荒川今昔写真展、荒川今昔写真展&昔あそび、区役所1階アトリウム) 「荒川今昔カルタ」を使った小学校での出張授業 荒川の昔の写真の検証会 これらについては次ページ以降にくわしくご報告いたします。 39 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 表 17 年間活動回数・参加人数と活動内容 活動 参加 回数 人数 4月 2回 12 人 5月 3回 11 人 例会:活動企画会議(続き)、有志による写真撮影会打ち合わせ 6月 1回 10 人 例会:5月の写真撮影会の報告発表会 7月 2回 7人 作業部会:区民からの提供写真の検証 8月 1回 10 人 例会:あだち自然体験デー出展のための企画会議 9月 3回 13 人 10 月 5回 23 人 実施月 活動内容 作業部会:荒川今昔カルタ作成 例会:平成26年度の活動企画会議 例会:足立小学校への出張授業検討 作業部会:あだち自然体験デー出展写真作成 出張授業:足立小学校4年生向けの荒川今昔カルタ大会の実施 イベント:サークルフェアに合わせた昔あそびと今昔写真展 例会:出張授業の振り返り、11月実施予定のシンポジウム検討 11 月 4回 24 人 12 月 2回 10 人 1月 2回 8人 2月 10 回 40 人 3月 1回 9人 合計 36 回 177 人 イベント:「荒川今昔写真展&シンポジウム」協力 例会:「荒川今昔写真展&シンポジウム」の振り返り、2月の写真展に向けた準備 取材:写真提供者へのインタビュー 例会:2月の写真展のための企画会議 例会:2月の写真展準備 写真検証:昔の写真の場所を現在の場所から撮影する。 写真展:区役所アトリウムでの写真展開催 例会:写真展の振り返り、次年度の活動企画会議 例会:次年度の活動企画会議 ●今年度重点的に行った主な活動内容 荒川ビジターセンターのプログラムの協力と協働実施 今年度は10月11日〜12日にまなびピアで実施された「サークルフェア」にあわせて荒川ビジタ ーセンターで実施した「荒川今昔写真展&昔あそびと荒川の生きもの体験!」に協力して頂きました。 昔あそびを参加者に丁寧に説明しながら実演し、また館内に展示した写真を案内しながら荒川の昔につ いて会員が補足説明をしました。 また、11月実施の「荒川の昔写真展&スライドショー」のシンポジウムにおいてパネリストとして、 会員に出演してもらいました。プログラムの協働実施は、会にとって「荒川の昔」を伝える場となりま した。また、参加者からも荒川や足立に関する会員の思い出や体験等を含めてより詳しい解説が加わる ことから会員、参加者双方から好評を得ています。 40 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ・写真展の実施 区役所1階アトリウムでの写真展開催 今年度は写真展を 9 月の「あだち自然体験デー」、10 月の「昔 あそびと荒川の生きもの体験!」、11 月の「荒川の昔写真展& スライドショー」で実施する予定でしたがデング熱の影響により 「あだち自然体験デー」が中止になったため写真展も実施しませ んでした。 また、 新たな写真展として2月に区役所1階のアトリウムにて 写真展を行うことができました。 今年度の写真展は昨年度作成した「荒川今昔カルタ」をベースにして、カルタの絵札を大きく引き伸 ばした写真パネルと、写真についての解説を入れたキャプションとをセットにして展示を行いました。 会員の方からは「展示がしやすくて良い」「みんなでつくったカルタだから解説もしやすい」と概ね 好評でした。 多くの会員の皆さんには写真展の配置や会場で配布するカルタの解説書の校正など、多くの場面で協 力をしていただきました。 ・「荒川今昔カルタ」の活用 小学校での出張授業 「荒川今昔カルタ」をつかった新たな取組として、今年度は荒川ビジターセンターが実施している出 張授業のメニューに「荒川今昔カルタ」加え、対応を行いました。 対応にあたって、解説員が行うプログラムの中で、カルタの解説などの際に「荒川の昔を伝える会」 会員のみなさんに説明していただきました。 カルタの写真に写る景色や時代背景を、当時を知る人から直接聞くことで大きな学びにつながり、会 員のみなさんも子どもたちに直接語ることができたので満足度が高かったようでした。 b.かわびと交差点 荒川ビジターセンターでは、荒川に関わる活動をしている団体や個人の交流の場として、「かわびと 交差点」の活動を展開しています。今年度は、長年活動を継続している団体の他新たに発足した団体な ど、幅広い活動状況の団体の参加を得ました。また、各団体の「かわびと交差点」展示コーナーの利用 をきっかけとして、「あらかわ今昔写真展&シンポジウム」での出展や導入型プログラムでの協力、中 止となった「あだち自然体験デー」でも多くの団体に参加予定の協力をいただくなど、相互に有益な関 係を築くことが出来ました。 今後も、荒川に関わる団体や個人への声がけを行い、荒川に関わる団体や個人の活動・研究紹介の場、 荒川に関わる人の交流のきっかけの場として活かしていけるよう、PR していきます。 ●「かわびと交差点」展示コーナー 荒川や区内の河川に関わる団体や個人の活動や研究発表の場として、希望者に展示コーナーの貸出を しています。活動や研究発表を展示することで、来館者の方に荒川で活動する方々の存在や活動内容、 41 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 荒川を見る新たな視点や、荒川へ関わるきっかけを提供することができます。一定期間の展示によって、 各団体の活動の発表や PR をより効果的に行うことができたと考えられます。 「あだち平成五色桜を育てる会」4 月 1 日~5 月 3 日 足立区の「荒川桜づつみ事業」で荒川土手に植えられた桜のその後を 見守り育成環境の整備を行っている団体です。桜づつみでの草刈りやゴ ミ拾い活動のほか、植栽されている桜の紹介、ボランティア募集案内が 展示されました。 「荒川の野鳥の羽根と骨格標本」5 月 3 日~8 月 29 日 荒川で活動している個人の収集・研究発表の場として提供しました。 出展者は、荒川ビジターセンター開館当初の学生時代より来館されてい た方です。荒川を歩きながら、採集した野鳥の羽根や、脊椎動物の遺骸 から標本を作成し、分析したものの蓄積を展示されました。 「足立区本木・水辺の会」8 月 29 日~11 月 12 日 本木わんどでの自然保護と活用の共存を主眼とした活動団体です。本 木わんどの位置や見られる自然などの紹介の他、草刈りなど環境整備ボ ランティアの活動報告や活動方針、ボランティア募集のお知らせなどが 展示されました。 「あだち・荒川土手に桜を植える会」11 月 12 日~12 月 12 日 足立区の「荒川桜づつみ事業」で荒川土手に植えられた桜の見守りと 五色桜の普及活動を行っている団体です。植樹後の成長等の測定活動を の紹介と、桜の成長記録等が展示されました。 「足立区本木・水辺の会」12 月 12 日~2 月 16 日 2回目の出展で活動しながら観察された本木わんどの生きものの紹介 の他、これまでの活動報告や草刈りなど環境整備ボランティアの活動と ボランティア募集のお知らせなどが展示されました。 「五反野ワンドの自然再生を考える会」2 月 16 日~3 月 17 日 五反野わんど広場の通称クロワッサンわんどと周辺の自然再生につい て活動をしている団体です。五反野わんど広場とクロワッサンわんどの 42 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 紹介とこれまでの活動報告の他、ボランティア募集のお知らせなどが展示されました。 「あだち・荒川土手に桜を植える会」3 月 17 日~3 月 31 日 2回目の出展で、植樹後の桜の成長記録報告や平成 27 年度の活動予 告のほか、団体が開催する「桜のまち『足立の桜』写真展」の開催予告 と写真募集などが展示されました。 ●効果的な PR・発表の場の提供と相互交流の促進 11 月の「荒川今昔写真展&スライドショー」では、展示だけでなく出展団体の代表者が来場者へ直 接活動紹介をしたり、活動に関連したミニプログラムを実施したりする場面も見られました。各団体か ら代表者が出席することにより、来場者への活動 PR が効果的になるだけでなく、団体同士の出会いや 交流の場を作ることができました。 今後も荒川ビジターセンターを、荒川に関わる団体や個人の相互交流の促進の場にしていきたいと考 えています。 開催日 イベント名 参加団体数 9月27日 (中止) あだち自然体験デー 「流域団体コーナー」 8 11月1~3日 荒川今昔写真展& スライドショー 「荒川活動団体 PRコーナー」 8 参加団体 NPO法人 荒川クリーンエイドフォーラム、北区水辺の会(北区・ 子どもの水辺)、NPO法人 あだち・荒川土手に桜を植える会、江北 村の歴史を伝える会、五反野ワンドの自然再生を考える会、足立区本 木・水辺の会、NPO法人 五色桜の会、新田自然保護の会 NPO法人 荒川クリーンエイドフォーラム、NPO法人 あだち・荒 川土手に桜を植える会、NPO法人 五色桜の会、江北村の歴史を伝 える会、五反野ワンドの自然再生を考える会、平成五色桜を育む会、 足立区本木・水辺の会、新田自然保護の会 43 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 「足立区本木・水辺の会」9 月 1 日~1 月 本木わんどでの自然保護と活用の共存を主眼とした本年新たに設立し た活動団体です。本木わんどの位置や見られる自然どの紹介の他、草刈 りなど環境整備ボランティアの活動とボランティア募集のお知らせなど が展示されました。 「足立平成五色桜を育てる会」1 月 27 日~3 月 31 日 足立区の「荒川桜づつみ事業」で荒川土手に植えられた桜のその後を 見守り育成環境の整備を行っている団体です。桜づつみでの草刈りやゴ ミ拾い活動のほか、植栽されている桜の紹介が展示されました。 ●効果的な PR・発表の場の提供と相互交流の促進 館内における「かわびと交差点」での展示以外にも、荒川ビジターセンターが主催で行うイベントに 活動団体 PR コーナーを設け、多くの活動団体に出展していただきました。展示だけでなく各団体から 代表者が参加する事により、出展者から来場者へ詳しい説明ができるほか、出展団体同士の出会いや交 流の機会とすることが出来ました。今後も、こうした一連の動きにより、荒川ビジターセンターを荒川 に関わる団体や個人の相互交流の促進の場にしていきたいと考えています。 表 活動団体 PR コーナー参加団体 開催日 イベント名 参加団体数 9月22日 あだち自然体験デー 「流域団体コーナー」 11 11月23、24日 荒川今昔写真展& スライドショー 「荒川活動団体 PRコーナー」 8 参加団体 NPO法人 荒川クリーンエイドフォーラム、下平井水辺の楽校、中 土手に自然を戻す市民の会、北区水辺の会(北区・子どもの水辺)、 NPO法人 もりと水の源流文化塾、NPO法人 あだち・荒川土手に桜 を植える会、江北村の歴史を伝える会、五反野ワンドの自然再生を考 える会、足立区本木・水辺の会、NPO法人 五色桜の会、新田自然 保護の会 NPO法人 荒川クリーンエイドフォーラム、NPO法人 あだち・荒 川土手に桜を植える会、江北村の歴史を伝える会、五反野ワンドの自 然再生を考える会、平成五色桜を育む会、足立区本木・水辺の会、 NPO法人 五色桜の会、新田自然保護の会 44 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ⑤広報活動 ●広報誌への情報提供と取材対応 より多くの方に荒川ビジターセンターの活動を知っていただくため、また体験プログラムに参加して いただくため、広報活動を行っています。 荒川ビジターセンターの広報の中心を担う刊行物として、「荒川のいま」のことや体験プログラム 情報を掲載した「荒川ビジターセンターニュースレター」を毎月発行しています。また、同じく広報の 中心といえるホームページを今年度リニューアルしました。この他に重要な広報物として足立区の区報 である「あだち広報」が挙げられます。区内全域に配布され幅広い読者層を持つことから、区民への広 報効果が大きいためです。実際に、今年度導入型プログラム参加者のうち「あだち広報」を見て参加し た方は「荒川ビジターセンターニュースレター」に次いで多くなっています。同じく報道広報課より配 信されるプレスリリースは、多方面かつ新聞各社など大きなメディアへ情報提供できるため、「あだち 自然体験デー」や「荒川今昔写真展・シンポジウム」などの規模が大きいプログラムの参加案内を配信 しています。 足立区の広報やニュースレターの他にも、下記メディアへ毎月イベント情報を配信しています。今年 度より、インターネット上のお出かけ情報サイト「いこーよ」へのプログラム情報掲載も開始し、区外 のお子さん連れの家族の来館にもつなげることができました。 表-20 種類 フリーペーパー フリーペーパー フリーペーパー 広報情報提供先一覧 掲載誌名 沿線リビング つくばエクス プレス編 情報誌 ぱど 情報誌 発行元 コーナー名 サンケイリビング新聞社 とことこプラーザ 東京北東版 暮らしナビ (株)ぱど まみたん 足立区・葛飾区版 イベントガイド (株)トータルプランニングス 情報誌 あだち百景 新聞 足立朝日 足立朝日会 新聞 足立よみうり新聞 足立よみうり新聞 新聞 朝日新聞 東京版 新聞 産経新聞 都内版 新聞 読売新聞 江東版 新聞 読売新聞 都内版 テレビ 生涯学習センタ ー web サイト ズキ 朝日新聞 産経新聞 読売新聞 読売新聞 東京総局 東京マリオン 都内版 ピアナビ 足立区生涯学習センター アクトインディ株式会社 45 情報スクランブル 江東支局 ケーブルテレビ足立 「いこーよ」 イベント情報コーナー 都内版 ケーブルテレビ足立 (サイト名)子供とお出かけ情報 家族でいこう!おでかけ トピためっ!等 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ●「荒川ビジターセンターニュースレター」の発行 平成 24 年度 4 月より毎月 1 回「荒川ビジターセンターニュースレター」を発行しています。荒 川での自然体験プログラム案内と、荒川に関する自然情報や見どころ、利用の仕方や歴史などを掲載し、 解説の要素を合わせた紙面としました。今年度 8 月号よりシティプロモーション課と協議の上表面デ ザインを一新し、インパクトがあり、手にとって見たくなるものになるよう制作しています。 足立区内の各施設の他、近隣小学校 3 校には全校児童への配布を行っています。今年度より新たに 郊外商業施設のフリーペーパーラックへの配架、足立区公式 Facebook アカウント「ビュー坊のあだ ちナビ」での配信も行っています。館内では、年齢の対象に合わせてプログラムを紹介しながら来館者 に手渡しする、利用者のニーズに沿った広報に繋がったと考えられます。 今後も、親しみやすい紙面づくりにより、「荒川のいま」の発信や、体験型プログラム参加者の増加 に繋げていきます。 紙面内容 <表面:イベント案内> <裏面:荒川のみどころやお知らせ> ・イベント案内:その月の自然体験プログラムの案内 ・あらかわのいま:荒川の自然や見どころ、利用案内や歴史を紹介 ・荒川ビジターセンターニュース:荒川ビジターセンターからのお知らせや、イベント報告など 発行部数:毎月 4,500 部 9 月号は「あだち自然体験デー」PR のため、9,800 部発行し、荒川流域の小学校 16 校の全校児童 に配布しました。 主な配布場所:荒川ビジターセンター、区内各施設(住区センター、子育てサロン、地域学習センター、 区立図書館、あだち自然の遊び場等)、周辺主要駅情報スタンド、近隣小学校 3 校全校 児童(千寿本町小学校、千寿双葉小学校、千寿桜小学校) 46 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 <ニュースレターの主な配布先と月間配布部数(概数)> 月間配布部数 配布先 (概数) 荒川ビジターセンター 300 足立区都市建設部みどり 1,780 と公園推進室公園管理課 施設活用係より区内各施設 (区内住区センター、子育てサロン、学習センター、図書館、あ だち自然の遊び場等) 足立区政策経営部広報室報道広報課広報係より主要駅スタンド 50 近隣小学校 3 校 1,300 郊外商業施設フリーペーパーラック 1,000 計 4,430 ニュースレターを媒体とするイベントへの参加率: 荒川ビジターセンターでは、来館者とスタッフが相対することが多いことから、ニュースレターを手 渡しすると同時にプログラムの紹介を行なっています。そのため、あだち広報とともにニュースレター を見てのイベント参加率が高くなっています。平成 26 年度の体験型プログラムに参加した方のうち、 36.2%(導入型イベントのみで、10 月実施の「昔あそびと荒川の生きもの体験」・11 月実施の「荒 川今昔写真展」は含まない)の方がニュースレターを見ての参加者でした。今後も紙面の充実とともに、 こうした細やかな広報活動を行い、施設の周知とプログラムの PR を進めていきます。 47 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ●荒川ビジターセンターホームページリニューアル インターネットの普及にともないホームページは荒川ビジターセンターの情報発信の重要な手段と なっています。多くの方に荒川ビジターセンターを知っていただき、足を運んでもらうために、これま でのホームページを刷新し、情報の拡充をはかりました。 新しく掲載する情報とページデザイン 荒川自然情報データベース 荒川情報 工事、歴史、水質、自然 荒川プロジェクトの報告 川のようちえん 団体交流コーナー 川あるきの日 自然調査データベース 蔵書データベース ニュースレターのダウンロード アドレスの変更と周知について 今回のサイトリニューアルにあたっては掲載する情報の増大にともなって、WEB サーバーの容量が 不足することから、施設活用係と協議の上、従来のインターネットプロバイダである「JCN 足立」の WEB サーバーから、弊社の WEB サーバーへの変更を行いました。 それにより、掲載できるデータの容量が飛躍的に増えましたが、インターネット上の住所である URL が変更になりました。 旧 URL:http://www.adachi.ne.jp/ara-vc/ → 新 URL:http://ces-net.jp/ara-vc/ URL の変更については、旧WEBサーバー上にリニューアルのお知らせを掲載し、自動的に新サー バーに変更する措置を取りました。この移行措置については概ね半年を目処に設けてまいります。 アクセス分析について なお、新サーバーに変更になったことから、 「GoogleAnalytics」を導入したサイト全体のアクセス 解析システムを導入しました。 48 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 ⑥荒川プロジェクト a.あだち自然体験デー実施プロジェクト このプロジェクトは、足立区新田の荒川河川敷「新田わくわく♡水辺広場」で行われている「あだち 自然体験デー」を足立区主体のイベントから荒川ビジターセンターと区民による実行委員会形式のイベ ントへと移行を図るものでしたが、継続して足立区主体で実施する事になりました。 そのため、平成 26 年度は新田わくわく♡水辺広場での導入型プログラムの実施と活動されている区 民団体「新田自然保護の会」への支援を中心に活動を行いました。 平成26年度の活動実績 ・ 新田わくわく♡水辺広場でのプログラム実施 出張プログラムとして、2回新田わくわく♡水辺広場での導入型プログラムを実施しました。新田地 区の住民の方だけでなく、区内では梅田や舎人、保木間、区外からは川口市、草加市などからの参加者 があり、関心の高い開催場所であることが伺えました。 「荒川の干潟で生きものさがし in 新田」 実施日時:2014 年5月 17 日(日) 10:30-12:00 「荒川でむしとり in 新田」 実施日時:2014 年 8 月 2 日(土) 10:00-11:30 活動団体の支援 ・ 荒川ビジターセンター自然体験プログラムの研修 荒川ビジターセンターで実施するプログラム(「荒川でむしとり in 新田」 、 「あらかわ春の野の花アレ ンジメント」)にボランティアスタッフとして新田自然保護の会会員数名にご参加いただきました。実 施後に新田で同様のプログラムを開催し好評を得たとの知らせを受けました。 「荒川でむしとり in 新田」 実施日時:2014 年 8 月 2 日(土) 10:00-11:30 「あらかわ春の野の花アレンジメント」 実施日時:2015 年 3 月 29 日(日) 13:30-15:00 b.本木わんど生きものふれあいプロジェクト 足立区本木南町地先にある「本木わんど」周辺は荒川将来像構想の地区計画の中では自然保全地とし てヨシ原を積極的に保全し、そこに生息する昆虫、魚類等の小動物とのふれあいや自然観察などに利用 できる空間として整備をすすめていくとされています。 したがって子どもたちと生きものの触れ合いの場として整備をしていくことが望ましいと考えます。 そこで、清掃や草刈りなど基本的な作業を行うボランティアグループの立ち上げを目指し、荒川ビジタ ーセンターが全体の方針づくり、PR、区民への呼びかけを行なってまいります。 ここでは平成 24 年度より活動されている「足立区本木水辺の会」への支援をご報告いたします。 49 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 平成26年度の活動実績 ・ 「足立本木水辺の会」の植物調査への協力 本木わんどで活動している「足立本木水辺の会」から活動エリアの植物の生育状況を知りたいとの相 談があったため、6月17日(火)荒川ビジターセンター解説員1名と会員2名とで現地の植物調査を 行いました。 ・ 出張プログラムの実施 荒川ビジターセンターで実施している休日プログラムはこれまでビジターセンター周辺で実施して いましたが、本年度からは、区内の河川敷で出張プログラムとして本木わんどを活用いたしました。な お、実施にあたっては当該場所で活動している「足立本木水辺の会」にも声をかけ、除草や当日サポー トなどをしていただきました。 荒川ビジターセンターとしては、センターから離れた場所での実施のため活動団体による除草をして いただけるというメリットがあり、団体側では現地に人を呼びこむ事ができ、会の PR が出来るなどよ り良い形での協力体制のもとで実施することが出来ました。 2014 年 10 月 26 日(日) 「遊びの学校本木で生き物探し」 参加者数 13 人(大人 5 人、小人 8 人) 2015 年 1 月 25 日(日)「川あるきの日」の実施 参加者数:19 人(定員 20 人、大人 16 人、小人 3 人) 50 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 c.五反野わんど保全プロジェクト 五反野わんど広場における春の植物調査と外来種の分布状況を把握するために調査を行いました。こ の調査は帝京科学大学の野外実習の一環として荒川ビジターセンターと共同で行いました。 また、五反野わんど広場クロワッサン型わんどの自然再生活動を行っている「五反野ワンドの自然再 生を考える会」と情報交換を行うほか、活動の PR 場所として「かわびと交差点」展示や「荒川シンポ ジウム」を提供し、出展していただきました。 d.荒川の五色桜PRプロジェクト 荒川の五色桜 PR プロジェクトでは、区内で荒川土手の桜に関わる活動をしている団体との交流、情 報収集、また活動の場の提供をしました。 活動状況やイベント実施のヒアリングを行い、荒川ビジターセンターホームページにて公開しました。 また、導入型プログラム「川あるきの日」では参加者に五色桜の解説を行いました。 団体 PR の場として、館内の展示コーナー「かわびと交差点」での紹介をし、9 月に荒川河川敷で開 催予定であった「あだち自然体験デー」、11 月の「荒川今昔写真展・シンポジウム」ではパネル展示 だけでなく団体会員による直接の PR や、プログラムも実施しました。 51 平成 26 年度荒川ビジターセンター運営業務報告書 Ⅱ資料 1.水辺の自然体験学習事業「あだち自然体験デー」実施報告 2.平成26年度荒川ビジターセンター自然調査結果 3.平成26年度発行「荒川ビジターセンターニュースレター」 4.平成26年度「荒川今昔カルタ写真展」実施報告 5.帝京科学大学実習対応報告書 52 <資料1> 平成 26 年度 (水辺の自然体験学習・自然再生活動支援)事業 「あだち自然体験デー」実施報告書 足立区荒川ビジターセンター (株)自然教育研究センター 目 1. 2. 次 弊社の担当業務について ------------------------------------------------------- 2 ① 事業計画の作成 ---------------------------------------------------------- 2 ② プログラムの運営 -------------------------------------------------------- 4 ③ 広 報・印刷物 ---------------------------------------------------------- 6 ④ 会場設営関連 ---------------------------------------------------------- 10 ⑤ 安全管理 -------------------------------------------------------------- 11 ⑥ 中止後の対応について -------------------------------------------------- 12 評価と今後の課題 ----------------------------------------------------------- 14 ① 実施テーマと実施場所の管理方法について -------------------------------- 14 ② 実施日程について ------------------------------------------------------ 14 ③ 広報について ---------------------------------------------------------- 14 ④ デング熱への対応について ---------------------------------------------- 14 1 1.弊社の担当業務について ①事業計画の作成 平成26年度の「あだち自然体験デー」は事業全体の担当課がみどり推進課となり、実際のプログラムを足 立区環境部環境政策課および足立区公園管理課が担いました。 その中で、公園管理課所管の荒川ビジターセンターとして自然体験プログラムの実施などを行いました(下 図参照)。また、チラシやポスター、会場設営物の一部も荒川ビジターセンターで行うこととなっていたため、 それらについては事業全体を統括するみどり推進課と打ち合わせなどをおこいました。 みどり推進課 環境政策課 公園管理課 荒川ビジターセンター 事 業 名: 「あだち自然体験デー」 実 施 日:平成 26 年9月 28 日(日)午前 10 時~午後 4 時(小雨決行、荒天中止) 集 客 想 定:10000 人 会 場:足立区新田二~三丁目先 荒川河川敷「新田わくわく♡水辺広場」 参 加 費:無 料 主なプログラム :荒川でひみつ基地づくり、荒川魚しらべ(チャレンジ魚釣り)、荒川虫しらべ等 主 催:足立区(みどり推進課、公園管理課、環境政策課) 後 援:足立区教育委員会、国土交通省荒川下流河川事務所 協 力:東京消防庁、河川財団、新田商店街振興組合、新田自然保護の会 主 な 広 報:ポスター(A3,A2)、事前配付チラシ、当日配布チラシ あだち広報、足立区 HP、荒川ビジターセンターHP 実施にあたっては事業全体のテーマをみどり推進課が担当し、それらを踏まえて環境政策課、公園管理課そ れぞれの事業目標を設定いたしました。それらの詳細は別紙実施要領をご参照いただきたいと思います。 2 ■事業目標■ ・ 自然豊かな足立、荒川の良さを知ってもらう ・ その環境を次代へ継承していく愛着心、保護意識を育む *みどり推進課・公園管理課コンセプト 「自然の中での遊びを体感し、地域の活動を知る」 自然遊びの魅力を伝え、公園緑地への愛着を深めてもらいます。また、流域団体との 交流を通し、地域の保全活動を知り自ら取り組むきっかけをつくります。 *環境政策課コンセプト 「楽しみながら足立の自然にふれる」 人と生きものが共生し、多様な生きものが暮らせる環境を守り、育むことの大切さを 学ぶきっかけをつくります。 ■生き物の扱いについて■ また、本事業では、自然豊かな場所での体験を通して荒川河川敷の自然環境の豊かさを伝えるものとして実 施します。プログラムの実施にあたっては、出展するすべての団体は以下の点に留意して実施していくこと とします。 (ア) 本事業の実施にあたってはすべてのプロセス(会場の設営、プログラムの実施、撤収など)において自 然環境への影響を最小限にとどめた実施を心がけます。 (イ) 種の多様性と数量を確保するため、プログラムで捕獲した生きものは原則その場に返すこととします。 (ウ) 外来種については、人為的な移入であるとの観点から特定外来生物、要注意外来生物ともに捕獲後は処 分します。 (エ) ただし、捕まえた生きものに愛着を持ち、育てることも環境への愛着を育む上で非常に重要だと考えま す。参加者が生きものを持ち帰りたいという場合については、飼育の方法などを教えた上で、在来種に 限り必要最低限を持ち帰ることとします。 (オ) プログラムの実施にあたっては外部からの生物種(昆虫類、魚類、両生爬虫類、植物)の持ち込みには 最大限注意を払い、実施後は持ち込んだ団体が責任をもって回収することとします。 ※(オ)については昨年度、あだち自然体験デー実施後に環境部所管の「自然観察リーダー」の ブースにおいてアオギリの種子が現場に放置されてしまうということがあり、自然体験のイベ ントで種の持ち込みを制限する必要があるという観点から書き加えたものです。 3 ②プログラムの運営 荒川ビジターセンターの自然体験プログラムを企画し実施に向けて準備を行いました。 今年度は環境政策課とのプログラムの違いを図るため、荒川ビジターセンターでは普段荒川ビジターセンタ ーが日常的に荒川で行っている野外プログラムの拡大版として、プログラムの企画を行いました。 今年度の新しい取り組みとして、 「荒川でひみつ基地づくり」などのプログラムを取り入れました。 NO プログラム名 実施内容 想定対応人数と対象 区分 1 荒川でひみつ基地づくり 河川敷に一日だけの秘密基地づくりを行いま す。河川敷に流れ着いた流木、刈草などを使 ってスタッフがガキ大将になり参加者ととも に遊びます。 200 人(随時対応)どな たでも(未就学児は保護 者同伴) プログラム 300 人(150 人×午前 午後各 1 回)どなたでも (未就学児は保護者同 伴) 300 人(150 人×午前 広い荒川河川敷で、アシのやり投げや、つる 午後各 1 回)どなたでも の輪くぐりなど荒川の自然をテーマに思いっ (未就学児は保護者同 きり体を動かす荒川運動会を行います。 伴) 180 人(15 人×3 ロー 自然素材のクラフトを通じて、自然を身近に テ×4 回)どなたでも(未 感じ、暮らしを彩るきっかけを提案します。 就学児は保護者同伴) 200 人(随時対応) 小学校 2 年生以下の児 幼児とその家族を対象に、浅い池を使った水 童、就学前の子どもとそ 辺遊びの場を提供し、遊び方の提案をします。 の保護者(就学前の子ど もは保護者同伴) 中流域の池の浅瀬で、泥池の中の生きものを 200 人(30 分ごとの入 網で捕まえ観察することで、池にすむ生き物 れ替え制で、各回の定員 は 15 名) の存在とその生息環境を知るプログラムで す。水辺での生きもの探しを通じて、自然体 小学生以上(3 年生以下 は保護者同伴) 験の楽しさを伝えます。 わくわく体験エリア内につくたれた草原の探 150~200 人(随時対 険路での自然体験を通じて、草原での遊びの 応)どなたでも(未就学 楽しさを伝えます。 児は保護者同伴) 荒川の昔をテーマにした巨大カルタを使って 100人(25人×4回) 広場で行う大カルタ大会。おもいっきり体を どなたでも(未就学児は 保護者同伴) 動かして荒川の昔の姿を知ります。 荒川にまつわる歴史、自然、治水といった様々 なクイズを○×クイズの勝ち残り式で実施 し、上位入賞者に景品を贈呈します。 プログラム 2 荒川クイズ大会 3 荒川運動会 4 荒川自然工房 5 川のようちえん in 新田 6 池いけ!水辺たんけん隊 7 草っぱら探検 8 荒川今昔カルタ大会 9 荒川今昔写真展 荒川や足立の昔の写真パネルを展示し、昔の なつかしい風景を紹介します。 300 人(随時対応) 展示 10 足立の荒川紹介 五反野わんどや、五色桜の並木など魅力ある 足立の荒川を紹介するブースです。 300 人(随時対応) 展示 11 あだち自然の遊び場 11 荒川流域活動団体紹介 12 新田わくわく♡水辺広場 紹介 13 荒川危険生物紹介 荒川ビジターセンター、桑袋ビオトープ公園、 生物園、桑袋ビオトープ公園、都市農業公園 300 人(随時対応) など、「あだち自然の遊び場」の PR を行い ます。 荒川流域で活動している市民団体や関連機関 の活動の紹介や PR を行います。紹介パネル 300 人(随時対応) 展示の他、希望団体によるミニプログラム実 施を予定しています。 新田わくわく♡水辺広場の見どころや完成ま での経緯を紹介し、広場の楽しみ方を伝えま 300 人(随時対応) す。 荒川での自然あそびの際に注意すべき事柄や 生物について紹介する展示コーナー 4 200 人(随時対応) プログラム プログラム プログラム プログラム プログラム プログラム 展示 展示 展示 展示 企画したプログラムの準備として、新田わくわく♡水辺広場と近隣の施設を利用して2回の下見を行い ました。 ○実施体制 プログラム実施にあたり、安全を確保し、スムースな進行をするため、弊社スタッフ20名の他、学 生ボランティアスタッフが下見に従事しました。参加ボランティアスタッフ計25名のうち、2回の下 見までに参加した学生ボランティアは21名でした、近隣の帝京科学大学のほか、日本大学からの参加 がありました。 また、学生ボランティアスタッフには、事故や天災の備えとして、弊社が負担しボランティア保険へ 加入しました。 ○8 月 11 日(月) 場所:新田わくわく♡水辺広場、都市農業公園会議室 ・参加スタッフ:弊社スタッフ14人、学生ボランティア17人 ・下見内容 実施場所確認・検討、プログラム素材検討、スタッフ打ち合わせ、プログラム実施要領作成 <下見、打ち合わせの様子>テント配置や実施範囲、安全確認などを行いました。 ○9 月 8 日(月) 場所:新田わくわく♡水辺広場、新田地域学習センター研修室 ・参加スタッフ:弊社スタッフ20人、学生ボランティア13人 ・下見内容 実施場所確認、プログラム素材検討、スタッフ打ち合わせ、プログラム実施要領作成、プログラム物品 作成、草刈り場所の確定(杭うち、テープ張り)。警備会社と現地打ち合わせ、配置・誘導確認。 <下見、打ち合わせの様子>作成した実施要領にしたがって、プログラム毎に物品を準備しました。 5 ③広報・印刷物 イメージポスターの写真撮影 あだち自然体験デーのポスターに使用するイメージ写真の撮影を6月15日(日)に新田わくわく ♡水辺広場で行いました。撮影にあたって「新田自然保護の会」にご協力いただき、地元小学生約 10名と保護者に来ていただき、みどり推進課より撮影の趣旨を説明の上、同意書を交わした上で 写真撮影を行いました。 チラシ・ポスターの作成 「あだち自然体験デー」の PR として、ポスターやチラシを作成し、区内外の関連施設に配布・掲示を行い ました。本年度は実施中止を受けて、「チラシ B」のみ印刷を中止しました。 ・チラシ A A4 両面カラー印刷(事前に区内各所へ配布するもの)・・・配布済み ・チラシ B A4 両面カラー印刷二つ折り(当日会場内で配布する会場案内図)・・・配布せず ・ポスターA A2 片面カラー印刷(区内関連施設での掲示、東京メトロなどへの掲示)・・・配布済み ・ポスターB A3 片面カラー印刷(区内小学校での掲示、など) ・・・配布済み 6 <チラシ・ポスターの印刷部数と配布先> 事前配布チラシ A4両面カラー 配布先 配布 枚数 都市建設部 施設数 100 3 300 2 3 6 2 3 6 300 1 300 2 1 2 2 1 2 100 各図書館(15箇所)A4:10部,A2:0部,A3:1部 中央、花畑、竹の塚、やよい、東和、佐 野、舎人、保塚、江北、興本、伊興、鹿 浜、梅田、新田コミュニティ、宮城コミュ ニティ 1 100 5 700 13 15 150 0 150 0 学習センター 教育委員会生涯学習部生涯学習課 地域学習担当係長 A4:1部、A2:0部、 A3:1部 1 10 部、A2:0部、A3:1部 住区センター(53箇所)A4:10部、 A2:0部、A3:0部 1 15 1 教育委員会学校教育部教育政策課庶務 係 A4:5部、A2:0部、A3:0部 各小学校(56校)A4:30部、A2:0部、 A3:1部 各小学校(14校)A4:全生徒配付、 A2:0部、A3:1部 1 10 150 1 15 1 1 53 5 30 協議なし、1部提出、周知のうえ、交換便で 配布 1 2 1 530 1 0 0 課長・係長協議後、 調整済印 ※足りないようなら、送らない 1 0 交換便 1 庶務係長へ提出 協議なし 56 1680 1 56 56 5499 1 14 14 1 1067 3 1 3 8,251 10 3 14 0 1 11 小計 0 111 0 全校配布 73 事業係長へ提出 0 110 交換便 0 1 保育課 新田地区(区立:新田わかば、公設民営:新 田おひさま、新田さくら、新田三丁目なかよ し、私立:新田、ココロット) 小計 毎日新聞(新田地区) 20 6 120 1000 1 1000 新田町会 (A4:220 A3:35) 新田二丁目自 治会(A4:65、A3:7) 都営新田一丁目アパ -ト自治会(A4:25、A3:3) グランスイート ハートアイランド自治会(A4:20、A3:3) 1 300 1 0 330 48 1 300 5 1 5 300 1 200 1 5 30 200 1 200 1 3 3 3 3 1 0 1 9 1 7 手渡し(AMOA) 3 3 まちづくり部 道路公園課 公園河川係 tel:03-3908-9154 東京都北区王子本町1-15-22 総務企画部 広報課 報道映像係 tel:033802-3111 荒川区荒川二丁目2番3号 9 9 小計 0 0 小計 つくばエクス 各駅(20)掲示板へ掲示 プレス 0 1 20 0 小計 10 28 7 3 9 27 7 27 20 0 20 0 経営企画部推進役兼経営企画課長 宮崎 各スタンドに直接入れにいく 280 280 小計 100 1 小計 王子神谷駅 100 0 0 100 0 0 0 1 1 0 小計 50 1 50 1 1 50 0 小計 3 各駅に持参。貼られない場合もある。 日暮里舎人 ライナー 小計 1 0 200 区内各駅(堀切、牛田、北千住、小菅、五反 野、梅島、西新井、西新井大師、竹ノ塚) 情報スタンド 担当に渡す 3 200 小計 5 5 3 200 小計 48 48 5 30 荒川区 公立は交換便で送付可能。私立は直接持っ ていく。 0 330 30 北区 6 電話して、直接手渡し。 330 小計 AMOA 6 新田毎日新聞 1,000 小計 環境政策課 1 121 小計 北千住駅足立 区情報コー ナー ※足りないようなら、送らない 5 1 各子育てサロン(11箇所)各10部 0 1 小計 子育てサロン こども家庭支援センター 東京こども美 術館 15 15 2 531 1067 新田学園(小学部) 東武鉄道 12 20 1 151 小計 国土交通省 12 交換便 住区センター 区民部住区推進課事業調整係 A4:1 環境部 5 中央図書館長 小計 新田町会 1 ※足りないようなら、送らない 総スポ、スイムスポーツセンター、東綾瀬公 園温水プールはどうする?? 郷土博物館、各学習センター等 A4:10部、A2:0部、A3:0部 郷土博物館、 竹の塚地域学習センター、中央本町~、 東和~、佐野~、舎人~、保塚~、 江北~、新田~、興本~、伊興~、 鹿浜~、梅田~、花畑~、ギャラクシティ 新田地区 5 区長説明、関係団体(河川財団、新田自然 保護の会、レスキューなど)に配る分 中央図書館から16館に 配布を依頼 10 小計 保育園 備 考 配布方法 交換便 小計 学校 合計 ポスターB A3片面カラー 配布 施設数 合計 枚数 公園管理課A4:100部、A2:2部、A3:2部 桑袋ビオトープ公園 都市農業公園、生物園 荒川ビジターセンター みどりと公園推進室 (2課)A4:100 部、A2:5部、A3:12部 みどり推進課、公園管理課 図書館 ポスターA A2片面カラー 配布 施設数 合計 枚数 0 7 1 0 1 0 1 0 1 0 スタッフへ配布 観光交流課観光係茂木さんへ渡す 各種メディアへの情報提供 「あだち自然体験デー」の広報については基本的にみどり推進課が行っていましたが、荒川ビジターセン ターが毎月情報配信している各メディアへは独自に情報提供を行いました。 情報が掲載されたものは以下のとおりです。 日付 新聞・雑誌名 内容 8 月 20 日 ピアナビ 9 月号 9 月導入型プログラム「自分たちでつくる 川のよう ちえん 虫となかよくなろう」「川あるきの日」「あ だち自然体験デー」参加案内 8 月 29 日 ぱど 8 月 29 日号 「あだち自然体験デー」参加案内 9月5日 足立朝日 9 月 5 日号 「あだち自然体験デー」参加案内 ホームページの開設 また、独自の情報発信として「あだち自然体験デー」のホームページを荒川ビジターセンターホームページ 内に設置しました。 このサイトは、9 月 4 日に公開し、中止決定後は 9 月 11 日より実施予定日の 28 日まで中止のご案内を 掲載しました。 ホームページの構成 プログラム紹介 会場案内 トップページ 飲食・ベビーコー ナー案内 チラシダウンロー ドページ 8 ④会場設営関連 会場内の設置物のうち、弊社で担当した部分は以下のとおりです。いずれも中止の連絡を受けて実 際に掲示などはしていませんが、途中経過のものを掲載します。 ・ 会場案内板作成の設置(1800mm×1800mm×1枚) ・ テント看板の作成・設置(900mm×300mm×40枚) ・ メインゲート看板の作成(800mm×1800mm×2枚) ・ ゴミ箱の設置(5種類2箇所) <会場案内板(案)> <テント看板(案)> 9 ⑤安全管理 会場内の安全対策として荒川ビジターセンターでは以下の業務を請け負っていました。いずれも中止になっ たため、実際の費用はかかっておりません。 ・ 看護師の派遣と看護ブースの物品準備 派遣予定看護師:2名 救護ブースの準備予定物品 水 (500ml ペットボトル) 包帯 人工呼吸用マウスピース 蛇口付き水筒 収縮ネット クーラーボックス バンドエイド 体温計 ゴミ箱 三角巾 ちり紙 雑巾 熱さまシート ハサミ AED※ ヒヤロン おしぼり 簡易ベッド※ 湿布 ポイズンリムーバー(虫の 血圧計※ 滅菌ガーゼ 毒吸い器) アンビュー※ 脱脂綿 テーピング 担架※ 皮膚洗浄綿 アルミシート 毛布※ 紙テープ ゴム手袋 ・ 警備員の配置 会場の警備・駐車場の誘導のため警備員の配置をおこなうものです。 9月27日(土)夜間警備員 18:00~翌 9:00 9月28日(日)日中警備員 9:00〜17:00 10 2名 4名 ⑥中止後の対応について 本年度の「あだち自然体験デー」はデング熱の都内での感染事例がふえてきたことを受けて、中止 することとなりました。荒川ビジターセンターでは連絡を受けた後、以下のように対応を行いまし た。 9 月 9 日:みどり推進課より中止連絡を受ける。中止の連絡方法などについて協議。 9 月 9~11 日:荒川ビジターセンター関連の各団体(出展団体、広報先、看護師、警備会社、 会場設営会社、荒川の昔を伝える会会員、ボランティアスタッフ)へ電話にて中止連 絡。 9 月 10 日:ホームページ、 「学びピア 21」1階大型看板、館内ポスターに中止のお知らせを 貼り付け。館内にて中止の連絡を掲示。 9 月 16 日:新田わくわく♡水辺広場にて仮設鉄杭・テープの回収。 9 月 28 日:物品片付け。 <中止連絡先一覧(荒川ビジターセンター関連団体)> ●流域団体関係 団体名 連絡日 連絡方法 NPO 法人 荒川クリーンエイド 1 フォーラム 9 月 11 日 電話 2 北区水辺の会 9 月 11 日 電話 3 江北村の歴史を伝える会 9 月 11 日 電話 9 月 11 日 電話 9 月 11 日 電話 9/11、9/12 電話 9 月 11 日 電話 9 月 11 日 電話 4 五反野ワンドの自然再生を考える 会 5 足立区本木・水辺の会 6 五色桜の会 7 NPO 法人あだち荒川土手に桜を 植える会 8 新田自然保護の会 ●荒川の昔を伝える会 内容 イベント中止を担当者の方へ連絡、理由 を説明 イベント中止を担当者の方へ連絡、理由 を説明 イベント中止を担当者の方へ連絡、理由 を説明 イベント中止を担当者の方へ連絡、理由 を説明 イベント中止を担当者の方へ連絡、理由 を説明 イベント中止を担当者へ連絡(留守番電 話) イベント中止を担当者の方へ連絡、理由 を説明 担当の方(グランスイート村岡氏)より 電話にて問い合わせあり。グランスイー トへ掲示したポスターは後日みどり推進 課より連絡があるまで貼って欲しい旨を お伝えする。その後みどり推進課へ連絡。 会員 連絡日 会員 11 名 連絡方法 内容 9/11、9/12 電話 イベント中止を担当者の方へ連絡、理由 を説明 連絡日 連絡方法 内容 9 月 11 日 電話、メール イベント中止を代表へ電話連絡、理由を 説明。代表から各人へメールしていただ くよう依頼。 9/11、9/12 電話、メール イベント中止を電話連絡、理由を説明。 メールで中止について連絡。 9 月 11 日 電話、メール イベント中止を電話連絡、理由を説明。 メールで中止について連絡。 ●ボランティア 団体名 帝京科学大学サークル zoomin 帝京科学大学 個人ボランティア 個人ボランティア 11 ●他、関係団体など 団体名 連絡日 看護師 2 名 9/12,9/13 連絡方法 内容 電話 イベント中止を担当者の方へ連絡、理由 を説明、業務をキャンセル スタジオ FUN (設営) 9 月 11 日 メール イベント中止を担当者の方へ連絡、理由 を説明、業務をキャンセル (有)ジャスティス 警備 9 月 11 日 電話 イベント中止を担当者の方へ連絡、理由 を説明、業務をキャンセル あだち百景 9 月 12 日 電話、FAX イベント中止を担当者の方へ連絡、留守 番電話だったため、みどり推進課作成の 中止文を入れた内容を FAX する。 <中止連絡先一覧(荒川ビジターセンター広報団体)> 新聞・雑誌名 備 沿線リビング 掲載なし つくばエクスプレス編 情報誌 情報誌 ぱど まみたん 足立区・葛飾区版 足立朝日 考 「あだち自然体験デー」については 8 月 29 日号で既に掲載・配 布済み。 「あだち自然体験デー」については 9 月 5 日号で既に掲載・配 布済み。連絡後インターネット上の記事は削除。 足立よみうり新聞 掲載なし ケーブルテレビ足立 取材なし ピアナビ 9 月イベントについては 9 月号で既に掲載・配布済み。 また、ホームページにも、9 月 11 日~28 日まで中止のご案内を掲載しました。 12 2.評価と今後の課題 ①実施テーマと実施場所の管理方法について ・ これまで弊社が実施していた上池での「川ようちえん」プログラムについては、これまで利 用系ゾーンであるとの認識で企画・実施をしていましたが、今年度の草刈のための現場立会 の際に、生態系保存のために大人数の利用は好ましくないと草刈担当のコンサルタントの方 から指摘を頂きました。 ・ また、広場の上流部(利用系ゾーン)でのテントの配置を検討する際には、テント設営のた めに草地の全刈する範囲についてもみどり事業課と公園管理課とで一部認識が異なる部分 が有りました。 ・ こうした状況は、目標集客数 10000 人という側面と広場の持つテーマ性(積極的利用を 図るエリアと生態系の保全を図るエリア)とをどのように両立させるか、区内部でのしっか りとした議論が必要であると思われます。 ②実施日程について ・ 実施予定日である 9 月 28 日(日)は新田学園の登校日(全校挙げてのクリーン活動)と 重なっていました。そのため、授業の終わる 2:30 すぎまで地元の小学生の参加が見込め ないという状況でした。これだけ大規模なイベントを地元小学生の参加がしにくい日程に設 定するということは極力避けるべきであると考えます。 ・ 実施時期の検討にあたっては新田学園との日程調整はもちろんのこと、学校側で行う地域の クリーン活動をイベント会場でも行なうなど自然体験デーのプログラムに組み込むことで、 より大きな地域との連携による事業の開催が見込まれます。 ③広報について ・ 本イベント告知のために、チラシ・ポスターなどを関係各所に配布しました。その中でも本 年度は東京メトロ駅へのポスターの掲示が可能になったことで、区外の来場者向けに広報が 出来ました。駅張りポスターは多くの方の目に触れるという点から非常に有効な PR 手法で あると考えます。より多くの集客のために今後もこうした広報先を検討していくことが必要 であると思われます。 ④デング熱への対応について ・ 本年度の「あだち自然体験デー」はデング熱の都内での感染を踏まえて中止となりましたが、 本来野外活動には危険がつきものです。そうした危険を主催者側では極力回避する対策が必 要なのは言うまでもありません。 ・ しかしながら様々な生物が生息しているからこそできる豊かな自然体験とそれにともなう 危険性(ハチやヘビなどの生物もいる可能性もある)をきちんと理解してもらう事がとても 重要であると考えます。 ・ これだけの規模で自然体験をテーマにした野外イベントは他自治体では他に類を見ません。 都市河川である荒川をもつ足立区ならではの特色あるイベントとして今後も実施していく ために、野外活動の魅力だけでなくリスクもきちんと来場者へアピールするようなプログラ ムを検討していきたいと考えます。 13 <資料2> <資料4> 平成26年度出張展示実施報告 荒川今昔カルタ写真展 足立区荒川ビジターセンター (株)自然教育研究センター 実施目的:懐かしい荒川放水路や足立の暮らしの風景写真を使って作製したカルタをみていただくこと で、昔の荒川や足立に親しみを持ち、これからの荒川や足立を見つめてもらうきっかけとな る。 実施日時:2014年2月9日(月)〜18日(水) 10:00-17:00 *土日は閉庁のため実施せず 実施場所:足立区庁舎1階アトリウム 対 象:どなたでも 定 員:なし 参 加 者:会期合計1405人(大人1357人、小人48人) 9日(月)計164人(大人160、小人4人)、10日(火)計182人(大人179、小人3人) 11日(水祝)計126人(大人92、小人34人)、午前中のみ集計 12日(木)計150人(大人146、小人4人)、13日(金)計198人(大人198、小人0人) 16日(月)計247人(大人248、小人0人)、17日(火)計169人(大人169、小人0人) 18日(月)計169人(大人166、小人3人) 参 加 費 :無料 スタッフ:ビジターセンタースタッフ、解説ボランティアスタッフ(荒川の昔を伝える会会員) 持 ち 物:なし 参加方法:直接会場へ来場 。 実施内容:荒川今昔カルタを引き伸ばしたパネルの写真展示(A2サイズ全44枚) 荒川今昔カルタ完成までの紹介パネル掲示(B1 サイズ 4 枚) ビジターセンタースタッフおよび「荒川の昔を伝える会」会員による写真解説 カルタ体験コーナーの設置、ビジターセンター、伝える会などの PR コーナー、 顔出し看板設置 実施体制: 午 前 午 後 備 考 ボランティア 5 名、解説 ボランティア 4 名、解説員 9日(月) 午前中は会場セッティング 員2名 2名 ボランティア 2 名、解説 10日(火) ボランティア 2 名 員1名 11日(水) ボランティア 3 名 庁舎内開放 ボランティア 3 名、解説 ボランティア 1 名、解説員 員1枚 1名 ボランティア 3 名、解説員 13日(金) ボランティア 1 名 終了時にパネルの移動 1名 12日(木) 14日(土) 完全閉庁 植栽水散布 15日(日) 完全閉庁 16日(月) ボランティア 4 名、解説 ボランティア 3 名 員1名 17日(火) ボランティア 2 名 18日(水) 開始前にパネルの移動 ボランティア 2 名 ボランティア 2 名、解説 ボラティア 3 名、解説員 2 午後は撤収 員1名 名 「荒川の昔を伝える会」会員のみなさんにお願いしたこと ・ 写真パネルの解説 ・ カルタの案内(カルタコーナーでカルタ遊びを体験での読み係) ・ 昔の記憶をお持ちの方がいた際に、聞き取りシートに記入 会場レイアウト図 展示パネルのイメージ 評価と課題: ・会期中多くの方が来場されました。会場が区庁舎アトリウムということで、多くの来場者は写真展目 的でなく、区庁舎に用事のある方が目的の行き帰りに写真展をご覧になるという様子でした。これまで 知らなかった方に荒川ビジターセンターや荒川の昔を伝える会を知っていただく機会になりました。 ・会場準備として、区庁舎の掲示板を利用させていただきました。短い時間でも、安全かつスムースに 準備を行うことが出来ました。 ・来場者の多くは60才以上の方で、展示を行った写真の光景を見たり体験したりという方々も多く訪れ、 昔の様子を伝えながらも、来場者の経験を聞くことで新たに多くの情報を得ることが出来ました ・アンケート協力者にカルタの札の絵葉書をプレゼントを配ったことで多くのアンケートが集まった。 より多くの意見や要望、感想だけでなく、記憶や経験の情報も多くいただけた。 参加者アンケートや会場での感想より(一部) ・都電を使っていた学生時代のことを思い出した、またやって欲しい。 ・上京の電車から見えたお化け煙突が思い出深い、他の写真もあれば見たい。 ・自分の家にも昔の写真があるかもしれないのでさがしてみたい、見つけたら(解説員に)見てほしい。 ・今でも富士山が見える場所があるのは知らなかった。静岡出身なので嬉しい、(新田など)他での写 真展も)みてみたい。おおきなカルタ遊びもやってみたい。 <資料5> 平成 26 年度団体対応実施報告 帝京科学大学自然環境学科「環境野外実習」 足立区荒川ビジターセンター (株)自然教育研究センター 帝京科学大学自然環境学科 2 年生 対応大学 実習のねらい 都市河川である荒川は、レジャーやスポーツなど多くの利用があるとともに豊かな自然が残る 場所でもある。実習の中で河川敷のヨシ原や水辺、草地などさまざまな環境を調査を通して関 わることで、荒川下流域ならではの環境の特性を知る。それによって身近な自然を理解するこ とに繋げる。 実習の概略 帝京科学大学自然環境学科にて「身近な自然を理解する」をテーマに行われる「環境野外実習」 で荒川河川敷の「五反野わんど広場」をフィールドとして植物調査を行い、なかでも外来種(ヤ セウツボ)の分布調査を行う。 実習の全体のスケジュール 4 月 15 日(火) 荒川の成り立ちと自然状況の把握 4 月 22 日(火) 植物調査法 5 月 13 日(火) 五反野わんど広場における外来植物「ヤセウツボ」の分布調査(予定) (五反野わんど広場で区画法による植物調査) 対応の経緯 3 月 13 日 担当教授来館 ・昨年度と同様に荒川をフィールドとした野外実習を行いたい。 ・昨年度実施したアシ刈については、安全管理の面から別内容にして欲しい。 →今年度は荒川河川敷の植物調査を行い、中でも外来種の分布調査を行いその結果を荒川ビジ ターセンターにフィードバックしてもらうこととした。 対応状況 対応人数 対応解説員 4 月 15 日(火) 大人 56 人 2名 4 月 22 日(火) 大人 57 人 2名 5 月 22 日(火) 大人 56 人 2名 計 168 人 次頁以降では各回の対応をご報告します。 1 ■4 月 15 日(火)「荒川の成り立ちと自然状況の把握」 ねらい:荒川下流部の自然は常に人の手が加わる状況下で変化していく自然であると言える。今回の実 習ではそんな荒川の様子を、環境、人文、歴史、自然、といった様々な視点から紹介し、身近 な自然環境である荒川の成り立ちを知ることで、人工河川としての特性と汽水域ならではの自 然環境の特性を学習する。 実習場所:生涯学習センター講堂および荒川河川敷(五反野わんど広場) 対応人数:56 名 スケジュール 13:15 集合(生涯学習センター4 階講堂) 13:30 プログラム開始 実習の概略説明 13:45 荒川の成り立ちに関する解説と紹介 ・荒川の様子、名前の由来について、荒川の成り立ちについて ・昔の様子、放水路の建設、荒川の長さと流域、源流の様子 ・荒川の汽水域としての特徴、水防機能を持つ荒川、人々との関わり 14:15 など 座学終了 休憩 14:30 講堂前広場集合 14:40 荒川河川敷へ出発 15:00 荒川河川敷到着 15:10 観察会1 15:40 観察会の概略説明 2 グループに分かれて観察会スタート Aグループ:水際の自然観察 双眼鏡を使った野鳥観察、水際の様子などを観察 Bグループ:土手の自然観察 草花遊びなどを交えながら植物、昆虫などの観察 観察会2 Aグループ:土手の自然観察 Bグループ:水際の自然観察 16:30 観察会終了 17:00 講堂にて観察会のまとめ・ふりかえり 17:30 終了 実習地 2 評価と課題 ・ 実習第一回目は荒川の成り立ちと自然状況を知ることを目的に、荒川ビジターセンターがスライド による講義と現地のガイドウォークを行いました。 ・ 特に次回以降の自然調査に役立つよう野草についてはその見分けや特性まで詳しく説明するよう心 がけました。 ・ スライドでは汽水域の特性やそれによる植物、生物の生息状況、そして水害や、グラウンドの活用 などといった人との関わりまで幅広く解説を行いました。 ・ 屋外の自然観察では、スライドで紹介した生物を紹介しながら行いました。水際の自然観察ではク ロベンケイガニなどのすむ状況を実際に確認し、土手の自然観察では野草を草花あそびなどを混じ えて紹介しました。学生たちの中でも昔生き物探しをしたことや、草花あそびをしたことなどが思 い出されていました。 3 ■4 月 22 日(火)「植物調査法」 ねらい: 本実習では、森林とは異なり階層構造の見られない河川敷の草地を例として、植物群落の調 査を行うことで植生調査法の実際を体験し、植生調査の考え方や理念を理解することを目的と する。 実習場所:生涯学習センター講堂および荒川河川敷(千住新橋上流右岸) 対応人数:57 人 スケジュール 13:15 集合(生涯学習センター5 階研修室 1) 13:30 プログラム開始 実習の概略説明:担当教授 荒川河川敷の植物の解説(スライド):荒川ビジターセンター 14:15 座学終了 休憩 14:30 講堂前広場集合、荒川河川敷へ出発 14:45 荒川河川敷到着、諸注意 14:50 各班(13 班)に分かれて植生調査開始 15:50 植生調査終了 16:00 河川敷に集合、ビジターセンターに向けて出発 16:20 研修室 1 にて調査の集計方法の説明 17:00 終了 実習地 全体を 13 グループにわけ、各グループごとに以下の場所を分担して、区画法により植物調査を行った。 4 評価と課題 ・ 今回は、実際に五反野わんど広場の植物分布状況を把握するために、植物種ごとの被度や優占度を 区画法(コドラート調査)によって調査を行いました。 ・ 各グループ 10~20 種類程度の野草が観察されました。被度や優先度についてはグループごとに取り まとめの上、後日提出することとしています。これらの調査結果については後日担当教授から提供 いただき、館内での展示や解説などで活用を図っていきたいと考えています。 ・ 本実習にあたっては、植物の講義を荒川ビジターセンターが行い、調査手法の説明とその集計方法 などについては担当教授の側で行うこととしました。 ・ グループごとに区画法についてと実際の調査手順の理解度に差があったため、作業時間が足りなく なるグループもありました。調査手順の説明について今一度整理していくことが必要です。 ・ 荒川の植物解説においては、事前に荒川ビジターセンター側で調査対象エリアを下見し 32 種類をピ ックアップし写真と説明文をつけた「野草検索表」を作成しました。ほとんどの調査エリアで同定 することができました。 5 ■5 月 22 日(火)「ヤセウツボの個体数および寄生実態調査」 ねらい:外来寄生植物の一種であるヤセウツボを対象として、個体数調査ならびに寄生の実態調査を行 うことで、外来植物や寄生植物に関する理解を深めることを目的とする。 実習場所:生涯学習センター講堂および荒川河川敷(千住新橋上流右岸) 対応人数:56 人 スケジュール 13:15 集合(生涯学習センター5 階研修室 1) 13:20 プログラム開始 帰化植物、寄生植物の説明、実習の概略説明:担当教授 荒川河川敷の植物の解説(スライド):荒川ビジターセンター 14:00 座学終了 休憩 14:10 講堂前広場集合、荒川河川敷へ出発 14:30 荒川河川敷到着、調査区 0 にてヤセウツボを確認、諸注意 15:10 個体数調査終了 16:00 寄生の実態調査終了、ビジターセンターに向けて出発 16:20 講堂にて実習のまとめ、ふりかえり 実習地 全体を 13 グループに分け、そのエリア内をくまなくしらべヤセウツボの分布状況を地図に落とし込み、 またサンプルとしていくつかを採取し、その寄生状況を調べる。 6 調査結果 実習後に担当教授から送られてきた分布状況の速報 下図中「・」の場所はヤセウツボの群落の見られた場所 評価と課題 ・ 荒川河川敷での外来種である「ヤセウツボ」の分布状況を調べる実習でした。本種は要注意外来生 物に指定されている植物で今後の分布が懸念されていることから、実習で取り上げることとしまし た。 ・ 各グループ 4~5 名で調査を行い、荒川ビジターセンター側ではスタッフ 2 名が現地での調査方法の アドバイスを行うなどサポートを行いました。 ・ 総勢 60 名近くの学生で 13 エリアの調査を行ったため、短時間でかなりの分布の確認をすることが 出来ました。 ・ ほぼすべてのエリア(13 エリア中 12 エリア)でヤセウツボが観察されました。また分布状況は園 路沿いに多く見られる傾向がありました。 ・ 今回の実習では、ヤセウツボの荒川での分布状況を調べましたが、今後担当教授側でヤセウツボの 繁殖方法などについて継続調査をしていただき、その結果を荒川ビジターセンターにもお知らせい ただき、解説に役立てていきたいと考えています。 7