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Cisco DSL ルータの設定とトラブルシューティング ガイド
Cisco DSL ルータの設定とトラブルシューティング ガイド - ダイナミック IP アドレスが割り当てられた PPPoE クライアントとして 機能する Cisco DSL ルータ 目次 概要 前提条件 要件 使用するコンポーネント 表記法 実行する作業 PC で必要な可能性がある設定手順 設定 設定 確認 トラブルシューティング NetPro ディスカッション フォーラム - 特集対話 関連情報 概要 ご使用中の Cisco Digital Subscriber Line(DSL; デジタル加入者線)ルータには、Internet Service Provider(ISP; インターネット サービス プロ バイダー)からダイナミック パブリック IP アドレスが割り当てられています。 ヒント:シスコ製デバイスの設定に不慣れで、最初から最後まで手順を追った説明が必要な場合は、『ダイナミック IP アドレスによる PPPoE の段 階的設定手順』を参照してください。 前提条件 要件 このドキュメントに関する特別な要件はありません。 使用するコンポーネント このドキュメントは、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。 表記法 ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。 実行する作業 z プライベート LAN の IP アドレス割り当て方式を設計します。 z Cisco DSL ルータのイーサネット インターフェイスに IP アドレス、サブネット マスク、および TCP 最大セグメント サイズ(MSS)調整を設定し ます。 z Cisco DSL ルータの ATM インターフェイス(Asymmetric Digital Subscriber Line(ADSL; 非対称デジタル加入者線)インターフェース)に ATM Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)とカプセル化を設定します。 z リリース 12.2(13)T より古い Cisco IOS(R) ソフトウェアを使用する場合は、Point-to-Point Protocol over Ethernet(PPPoE)Virtual Private Data Network(VPDN; バーチャル プライベート データ ネットワーク)グループを設定します。 z ネゴシエートされた IP アドレスを使用する PPPoE を利用するために Cisco DSL ルータのダイヤラ インターフェイスを作成して設定します。 z (Network Address Translation(NAT; ネットワーク アドレス変換)を使用する場合) — ダイヤラ インターフェイスのダイナミック パブリック IP アドレスを共有できるように Cisco DSL ルータで NAT を設定します。 z { オプション:ISP から追加の IP アドレスを提供されている場合は NAT プール。 { オプション:インターネット ユーザが内部サーバにアクセスする必要がある場合はスタティック NAT。 各 PC クライアントで IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイ、Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)サー バを設定します。 (Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を使用する場合) — Cisco DSL ルータによって PC クライアントにダイナミック IP アドレ スを割り当てる場合は、DHCP を使用して自動的に IP アドレスと DNS サーバを取得するように各 PC を設定します。 PC で必要な可能性がある設定手順 Cisco DSL ルータ ソフトウェアが ip tcp adjust-mss 1452 または ip adjust-mss 1452 設定コマンドをサポートしている場合、この後の作業は 必要ないため、「設定」セクションに進んでください。 Cisco DSL ルータ ソフトウェアが ip tcp adjust-mss 1452 または ip adjust-mss 1452 設定コマンドをサポートしていない場合は、Cisco DSL ルータを介してインターネットにアクセスする LAN 内の各 PC で Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)サイズを変更する必要 があります。 MTU サイズを変更するには次の手順を実行します。 1. 最新バージョンの Dr. TCP ユーティリティ 2. 最新のページが表示されるようにブラウザ ページを更新します。 3. Dr. TCP ユーティリティを実行します。 4. メニューからイーサネット アダプタを選択します。 5. MTU フィールドに 1492 と入力します。 6. Apply をクリックして変更を保存した後、Exit をクリックします。 7. PPPoE PC クライアントをリブートします。 をダウンロードします。 レジストリの変更はこの手順が完了した時点で保存されるため、このユーティリティは各 PC につき 1 回のみ実行する必要があります。 設定 このセクションでは、このドキュメントで説明する機能を設定するための情報を提供します。 注:このドキュメントで使用されているコマンドの詳細を調べるには、Command Lookup Tool(登録ユーザ専用)を使用してください。 一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。 設定 ヒント:シスコ製デバイスの設定に不慣れで、最初から最後まで手順を追った説明が必要な場合は、『ダイナミック IP アドレスによる PPPoE の段 階的設定手順』を参照してください。 ダイナミック IP アドレスが割り当てられた Cisco DSL ルータ !--- コメントには説明と追加情報が含まれています。 service timestamps debug datetime msec service timestamps log datetime msec vpdn enable no vpdn logging vpdn-group pppoe request-dialin protocol pppoe !--- これらのコマンドが必要なのは、リリース 12.2(13)T より古い Cisco IOS ソフトウェアだけです。 ! ! ip subnet-zero ! !--- DHCP の設定 ip dhcp excluded-address <ip address of ethernet0> ip dhcp pool <dhcp pool name> network <ip network address of ethernet0> <subnet mask> default-router <ip address of ethernet0> dns-server <ip address of dns server> ! interface ethernet0 no shut ip address <ip address> <subnet mask> ip tcp adjust-mss 1452 !--- ip tcp adjust-mss 1452 コマンドがサポートされていない場合は、 !--- 次の設定文を試してください。 !--- ip adjust-mss 1452 !--- このコマンドが現在の Cisco DSL ルータ ソフトウェア リリースでサポートされていない場合は、 !--- 最新の Cisco DSL ルータ ソフトウェアにアップグレードするか、あるいは、 !--- このドキュメントの「PC で必要な可能性がある設定手順」セクションの手順に !--- 従ってください。 !--- NAT の設定 ip nat inside no ip directed-broadcast ! interface atm0 no shut no ip address bundle-enable dsl operating-mode auto ! interface atm0.1 point-to-point no ip address no ip directed-broadcast no atm ilmi-keepalive pvc <vpi/vci> pppoe-client dial-pool-number 1 !--- ISP によってサポートされる一般的な PVC 値は 0/35 または 8/35 です。 !--- PVC 値は ISP に確認してください。 ! ! interface dialer1 ip address negotiated mtu 1492 !--- NAT の設定 ip nat outside encapsulation ppp dialer pool 1 ppp authentication chap pap callin ppp chap hostname <username> ppp chap password <password> ppp pap sent-username <username> password <password> ! !--- NAT の設定 ip nat inside source list 1 interface dialer1 overload !--!--!--!--!--!--!--- ISP からパブリック IP アドレスのプール(範囲)を提供されている場合は NAT プールを使用できます。 ip nat inside source list 1 interface dialer1 overload を 次の 2 つの設定文に置き換えます。 ip nat inside source list 1 pool <NAT プール名> overload ip nat pool <NAT プール名> <最初の IP アドレス> <最後の IP アドレス> netmask <サブネット マスク> !--!--!--!--!--!--- インターネット ユーザが内部サーバにアクセスする必要がある場合は 次のスタティック NAT 設定文を追加できます。 ip nat inside source static tcp <サーバの内部 IP アドレス> {80 または 25} <サーバの外部 well-known IP アドレス> {80 または 25} extendable 注: この例では TCP ポート 80(HTTP/Web)と TCP ポート 25(SMTP/mail)を 使用していますが、 必要に応じて別の TCP ポートまたは UDP ポートを開いても問題ありません。 ! ip classless ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 interface dialer 1 !--- NAT の設定 access-list 1 permit <ip network address of ethernet0> <wildcard mask> !--!--!--!--!--- この設定では、NAT 変換を行うアドレスを許可する標準アクセス リストを access-list 1 で定義しています。 たとえば、 プライベート IP ネットワークが 10.10.10.0 の場合、 access-list 1 permit 10.10.10.0 0.0.0.255 と設定すると、 10.10.10.0 から 10.10.10.255 まで間の発信元アドレスを持つパケットを NAT で変換できます。 ! end 確認 現在のところ、この設定を確認する手順はありません。 トラブルシューティング DSL サービスが適切に動作しない場合は、『Cisco DSL ルータ PPPoE クライアントのトラブルシューティング』を参照してください。 NetPro ディスカッション フォーラム - 特集対話 Networking Professionals Connection はネットワーキング プロフェッショナルが、ネットワーキングに関するソリューション、製品、およびテクノロ ジーについての質問、提案、情報を共有するためのフォーラムです。特集リンクでは、このテクノロジー分野での最新の対話を取り上げています。 NetPro ディスカッション フォーラム - DSL に関する特集対話 ネットワーク インフラストラクチャ:リモート アクセス IOS VPN Client and Site to Site - Jan 10, 2007 Can you use NM-HDV2-2T1/E1 for data ? - Jan 10, 2007 Access Server - configuring DHCP from external server - Jan 10, 2007 ISDN Backup errors using dialer interfaces - Jan 10, 2007 Is it possible to configure serial interface with multiple IP addresses - Jan 10, 2007 サービス プロバイダー:VPN サービス アーキテクチャ Add a new user PIX 525 - Jan 10, 2007 Managing VPN concentrators - Jan 10, 2007 Install VPN MSI Failed on Installservice.exe - Jan 9, 2007 Site-to-Site VPN 2811 ---> VPN 3030 2 way problem - Jan 5, 2007 2501 VPN gateway to XP client - Jan 5, 2007 関連情報 z z Cisco DSL ルータの設定とトラブルシューティング ガイド - メイン ページ PPPoE クライアントとして動作する Cisco DSL ルータのための PPPoE 実装オプション All contents copyright (C) 1992--2003 Cisco Systems K.K. Updated: Sep 21, 2006 Document ID: 71118