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ンン ン ン ン
ヽ諸 ン ン ン
轟ン ン ン ン
ンン ン ン ン
内外事情
「第 2 2 回 世 界 道 路 会 議 に 参 加 し て 」
浅野 基 樹
* 平
澤 匡 介
**
2 日 会議 プログラム
1 日 は じめに
平成 1 5 年1 0 月1 9 日( 日) か ら2 5 日にか け て、南 アフリ
カ共和 国ダーバ ンにお い て 開催 された第 2 2 回世界道路
会議 に参加 しま した。今 回は、交通安全分野 の個別論
一
文募集 に 「日本 国北海道 の 般 国道 にお け るラ ンブ ル
ス トリップスの導入」と題す る論文 で応 募 し、ポス ター
会議全体 のプ ロ グラム は以下の とお りです。
1 0 月1 9 日( 日)
オ ー プエ ング ・セ レモ ニ ー、 ウエ ルカ ミング
ラ・,レ
カ ク
セ ッシ ョンでの発表が承認 されたため参加 した もので
す。以下 に概要 を報告 いた します。
写真 2-1 オ
写真 1-1 市
ープエング ・セレモニー
内での歓迎 の旗
写真 2-2 左
か らミシ ョー PlARC会 長 、 ズマ南 ア
フ リカ副大統領 、オ マ ール 南 アフ リカ交
エ テキ ニ市長
通大臣、ムラバ 南 アフ リカ ・
10月 20日 (月)
ミニ ス ター ズ ・セ ッシ ョン
写真 1-2 本
会議場
テ ク ニ カル ・セ ッシ ョン
ワ コ
北海道開発生木研究所月報
No610
2004至 F3月
・STl道
路技術、。 WINグ
ルー プ及 び世界交流
ネ ッ トワー ク、・ 道路交通安全 の先端技術、・ IT
道路技術用語等
・C 2 住 民参加、・ C 1 6 ネ ッ トワー ク管理、・ C 3
・
技術移転、・魅力 的地域形成 のための交通 の役割 、
空港舗装 セ ミナ ー、' C 9 経 済評価、・ 道路 トンネ
ルの危 険物輸送等
午後
10月21日 (火)
・C 1 0 都 市 内交通、・ 自動車業界 の動 向 と展望、・
テクニ カル ・セ ッシ ョン
C 1 8 リ ス ク管理、・利用者 のための道路管理、・ C
午前
・ST2道
路交通 と持続可能 な開発、・ 道路 トンネ
ルの安全、・ Cl路 面性状、・ 官民 パ ー トナ ー シ ッ
プ、。 C12土 工排水路床、・ 途上 国におけ る交通安
全
2 0 適切 な開発、・ 途 上 国 にお け る道路舗 装 の 再利
用、・ C 9 経 済評価、・ 地域 の持続可能 な開発、・
安全 円滑 持 続 可 能 な道路 のモ ニ タ リ ン グ、・ 全 ア
セ ッ トマ ネー ジメ ン トに関す るワー クシ ョップ
午後
・ST3道
路及 び道路交通管理、・ C19物 流、・ C
4都 市 間道路及 び交通、・官民 パ ー トナ ー シ ップ、・
C7/8道
1 0 月2 5 日 ( 土)
ク ロ ー ジ ン グ ロセ レモ ニ ー
路舗装等
3ロ セ ッシ ョン概 要
参加 した セ ッシ ョンで 記憶 した主 な概 要 につ いて 述
10月22日 (水)
テクニ カルツア ー、 コング レス ・デ ィナ ー
べ ます。
● ミニ ス ター ズ ・セ ッシ ョン
ミニ ス ター ズ ・セ ッシ ョンの テ ー マ は、 「
道路 にお
10月23日 (木)
テクニ カル ・セ ッシ ョン
け る持 続可能 な開発」。
南 アフリカ、加、 中国、仏、 ア ルジェ リア、英、 タ
午前
・地方 自治体 セ ッシ ョン都市環境 での経済効果、・
ンザ エ ア、 マ レー シア、 日、ケ エ ア、サ ウジ、韓、 マ
ンネル管
ダガス カル、 ウガ ンダ、 ベニ ン、象牙海岸、 コンゴ、
C14持 続可能 な開発 と道路交通、・ C5ト
理、・ ST4道
路 システムの管理 と行政、。 C13交
通安全、・ 第 2回 技術移転会議、。 国際機 関 との追
バ ングラデ シユ、 イ ン ドネシア等 の代表が発言。
単 に持続 可 能 な開発 といっ て も各 国 の事 情 が異 な
り、
特 に先進 国 と途上 国 との考 え方が異 なって い ます。
先進国 は財源 の制 限か ら官民 パ ー トナ ー シ ップが持続
携
午後
・地方 自治体 セ ッシ ヨン都市環境 での経済効果、・
C15成 果 と道路行政、・ C6道 路管理、・ ST5道
可能 な開発 にお い て必要である との意 見 が出 され まし
た。 一 方、途上 国か らは 「
持続可能 な開発 のための環
路交通 開発 の適切 な水準、。 C ll橋梁 とその他 の構
境配慮 や技術 開発 が必要 と言 って も先立 つ ものが なけ
造 物、・ 空 港舗 装 セ ミナ ー、・ 第 2回 技 術 移 転 会
れ ば話 にな りませ ん。 援助 国 の支援 が必要 で す。」 と
議、。 社会資本 の設計 と活用 の先端技術、,ト ンネ
の 発 言 が あ いつ ぎ、 この 手 の 会議 の いつ もの 議論 と
ル火災 の安全 と換気
なって い ま した。
●道路交通安全 の先端技術
10月24日 (金)
テクニ カル ・セ ッシ ョン
このセ ッシ ョンでは、・ アフリカの未舗装道路で の
自転車事故、・ 人間 の反応 を考慮 したイ ンタ ラクテ イ
午前
3月
資U
北海道開発土木研究所月報 No610 2004年
ブな道路設計 ソフ トウエ ア、・ 乗用車用 トンネ ル にお
け る非常時 の トレー エ ング用 3Dシ ミュ レー シ ョン等
に注文 しま したが、 い まだ届 い て い ませ ん。
の発表が あ りました。
決す るための手段 につい て検討 されて い る と言 う印象
を受 けま した。それ らの国では、道路整備が モ ー タリ
● C13交 通安全
ゼ ー シ ョンに追 いつ か ず、 まるで我が国 の 昭和 20年代
C13の 発表 は、主 に発展途上 国 の交通安全 問題 を解
C13交 通安全 のセ ッシ ョンは、6つ のテ ーマ に分か
後半か ら40年代半 ば ごろ まで の状況 を見 て い るよ うな
れて発表 され ました。道路交通安全監査、 ヒューマ ン
印象 を受 け ま した。そ して交通事故死者 の爆発 的 な増
ファク タと道路構造、道路交通安全概念 の評価 、道路
加 は、 アジア地域 で見 られるそ うです。 ラ ンブルス ト
利用者行動 ・取 り締 ま り ・説得、
事故対策 マニュ ア ル、
リップス な どの安価 な事故対策 を普及 させ る必要 を強
意志決定者 のためのハ ン ドブ ックです。
く感 じま した。
道路交通安全監査 は、道路 プ ロ ジェク トの設計 ・整
また印象 的 だったのは、世 界保険機構 (WHO)が
、
備 ,運 用 を、安全原則 に照 らし合 わせ て、監査 す る手
法 です。英 国 で制度化 され、その後 オー ス トラリア、
交通事故 の対策 のために活動 し始めた ことで した。理
ニ ュー ジー ラ ン ド、 マ レー シア等 10カ国 で導入 され、
万 人が負傷 して、世 界 全体 の コ ス トは、GNPの
米国、 カナ ダで も施行 されて い ます。制度 の有効性が
2%お よび世 界中 で約 5000億 ドル と見積 もられ てい ま
実証 され つつ あ り、世界的 に急速 な普及 を予感 させ ま
す。そ して2020年までに対策が講 じられなければ、世
した。
界全体 で 交通事故 は、 早死 の死亡原 因 の3番 目になる
由は、道路交通事故が、毎年約 100万人が 死 に、5000
1∼
ヒューマ ンフ ァクタと道路構造 は、道路 構造設計基
とした推定結果が発表 され ま した。先進 国 は、 車や バ
準 における安全 に関す る記述が十分 とは言 えない こと
が、各国共通 の事情 であ り、特 に ヒュー マ ンフ ァクタ
イクを輸 出す るのみではな く、安全 の仕組 み も指導す
る責務 を担 うべ きと思 い ま した。
と道路構造 の 関係が、明 らかにされて い ませ ん。そ こ
で 各国 のデ ー タ、知見 を収 集 し、整理 して い る状 況が
このセ ッションで は、 日本か ら (財)道 路 システム高
発表 され ました。
事故対策 マニュ ア ルは、PIARCの
● C6道 路管理
C13で 作成 され、
度化推進機構専務理事 の田崎忠行氏が発表 されました。
そ の製本版 と CD版 が紹介 され ま した。 CD版 で は、
内容 は、国道の橋梁 の架 け替 えの実体や、高速道路
道路 の線形 を決定す るための計算式 に、直接 自分で変
の維持管理 費用 の増大 な どの 説 明 で した。 「
公 回 の来
数 を入力す ることがで き、道路 の安全性 を向上 させ る
ための設計 を行 うことがで きるようで した。事故対策
マ ニ ュ ア ル に つ い て は、 セ ッシ ョ ン会 場 とは 別 の
PIARCブ ー スで、毎 日プ レゼ ンが行 われて い ま した。
詳 しく聞 くために、そのプ レゼ ンに聴衆 として参加 し
た とき、 発表者が 「
今 日は何語 で説 明 しようか ?」 と
聞 くと、英語や フランス語以外 のスペ イ ン語、ド イツ
語 で な どと聴衆か ら威勢 の 良 い声 が飛 び交 い ま した。
「じゃあ、 フラ ンス 語 で発 表 しよう。」 と言 う と、 す
か さず ブー イ ングです。 さすが に 日本語で とは、 言 え
ませ んで したが、和 やか な雰囲気 で プ レゼ ンが行 われ
ま した。 なかなか良 さそ うなので、 帰 国 してか らす ぐ
64
写真 3-1 田
崎氏 の発表
北海道開発生木研究所 月報 No 610 2004年
3月
年度予算 が削 られた のが今後 の ライ フサ イクル コス ト
4ロ ポスターセッション
クル コス トには、内部 コス トとタト部 コス トがあ り、外
我 々が発表する こととなったポスターセ ッションの
場所 は、各国の展示 ブースの奥 の場所 でち ようど人の
部 コス トには騒音 問題や渋滞 が含 まれ る。 外部 コス ト
流れが途絶える場所 で した。当然訪れ る人数 も少な く
を軽減す るこ とも大事 で あ る。」 とい う発 表 内容 で し
寂 しい思 いで した。
に どの よ うに眺 ね返 るのかが懸念 され る。 ライフサ イ
それで も、南ア フリカの若手研究者 ・スウェーデ ン
の研究者が熱心 に我 々のポスター を読み、特 に南アフ
た。
済評価 (官民 パ ー トナ ー シ ップ)
このセ ッシ ョンでは、ス ウ ェー デ ンでの私道 へ の補
● C9経
リカの研究者がぜひポスターが欲 しい と頼んで きたの
は うれ しいか ぎりで した。当国の交通安全対策 に有益
助制度 につい ての発 表 があ り興味深 い もので した。
内容 と して は、 ス ウ ェー デ ンの 道路 網 の 3分 の 1
であると言ってお りま した。
(140,000k m)を 民 間が所有 し維持管理 を行 ってお り、
それ らに対 して補助金 を出 して い る とい うもので、 国
中村俊行研究総括官 などをは じめ主要 な方 々にPRで
きた ことは、収獲 で した。なにも地球 の裏側 でア ピー
が変われば道路事情 も大 き く変 わる ものだな と感心 い
・
・
ルす ることもないの にとは思 い ましたが ・
。
結局、 日本か らの参加者へ の説明が多 く、国総研 の
た しました。
● C18リ ス ク管理
リス ク管理 の セ ツシ ヨンで は、 (独法)土 研 の 岡原
美知夫理事 か ら平成 15年 十勝沖地震 の災害 内容 につい
て報告 があ りま した。
今 回の地震 で は地震 の規模 に比 べ被害が小
結論 が 「
さか っ た。 そ の 理 由 は、 道 東 地 域 が 人 口希 薄 地 帯
(unpopulated area)で あ るか らで あ る。災害対 策
に も、費用便益 の視点が必要 であ る。」 とい うもので
したが、単純 に被害が少 なかった ことを人口希薄 で結
論付 け た ことに疑 間 を感 じま した。
写真 4-1 ポ
写真 4 - 2 昨
写真 3-2 土
研 の同原氏の発 表
北海道 開発土木研 究所 月報 No610 2004年
3月
スタ ーセ ッシ ョンでの 二 人
年 お世話にな つたアルゼンチンの
アダ , ゴ ンザ レス さん
写真 5-1
写真 5-3 ジ
写真 5 - 5 展
ジャパンブース受付
ャパ ンブースポス タ ー掲示
示 パ トカ ー と警察官
5 . 展 示 ブ ース
写真 5-2 ジ
ャパンブースシミュレーター
写真 5-4 ジ
ャパ ンブー スの コンパ ニ オン
写真 5 - 6 展
示会場 の外観
な ものか と思 った しだ いです。
札幌 での冬期大会 と同様、各 国 の展示 ブー スが立 ち
並 んでい ま した。その中で も、 日本 のブー スは非常 に
小 ぎれ い で評判が良 い もので した。 しか し、当地の若
い女ツ
性の コンパ ニ オ ンをアテ ン ドさせ たのは、いかが
66
6 ロ テクニ カル ツア ー
テクニ カル ツアー は 5 種 類用意 されてお り、そ の う
ちの 国道網 とい うコー スに参加 しま した。寄 った とこ
北海道開発土木研究所月報 No610 2004年
3月
写真 6-1 運
転免許 センタ ー にて
写真 6-3 過
積載車両検査所 にて
写真 6 - 2
写真 6-4 テ
クニ カルツア ーでの平澤主任研究員 と
室 工 大 ・斎藤教 授
また、有料道路料金所 では、 ETC等
の見学、過積
載検 査所 では通常 の車両重 量検査装置 の見学 で した。
期待 はず れの感 はい なめない 内容 で した。
思 った よ り、
7ロ 南 アフ リカ共和 国 の 事情
面積
122万kぽ、 日本 の約 3.2倍
人口
4,210万人、黒 人 77%、 自人 11%、 混 血 9%、
イ ン ド系 3%
写真 6-5 テ
クニ カル ツア ーでの部族 ダンス
ろは、運転免許 セ ンター、有料道路料金所お よび過積
ー
載車両校査所 です。運転免許セ ンタ では、違反車両
の画像デー タか ら車両ナ ンバ ー を割 り出 し、警祭に通
報す るシステムの紹介があ りました。
北海道開発土木研究所月報 N o 6 1 0 2 0 0 4 年 3 月
首都
プ レ トリア
言語
ー
英語、 アフリカー ン語、 バ ンツ 語等、 11言語
が公用語
宗教
キ リス ト教 80%、 ヒンズ ー教、 イス ラム教
略史
1652 オ ラ ンダが植民地化
1910 「 南 アフリカ連邦」独 立
カ共和 国へ )
のビーチが、 白人だけ集 まる ビーチ と黒人 のみが集 ま
るビーチに自然に住 み分けされてい ることや、土木作
1 9 9 1 ア パ ル トヘ イ ト廃止
業員 のほとん どが黒人であることなどか ら、まだまだ
1 9 9 4 全 人種参加 の総選挙、 マ ンデ ラ政権成立
過渡期なのか なとい う感 じが しましたちテ レビの政府
1 9 9 9 ム ベ キ大統領就任
広報 で も白人 と有色人種 の融和 に関す る啓家 CMが
1 9 6 1 英 連邦 か ら脱退 し共和制移行 ( 南アフリ
産業 : 農 業 ( 畜業、 と うもろこ し、果物、小麦、砂 糖 、
流れてい ました。 とにか く、アパ ル トヘ イ トに後戻 り
羊毛、皮革類等)
はで きないので、 「
Rainbow Nation(多人種 国家)」
鉱業 ( 金、 ダイヤ モ ン ド、 プラチナ、 ウラ ン、
に向け突 き進んでい るとい うことのようです。
鉄鉱石等)
工 業 ( 食品、製鉄、化学、繊維等)
一 人当た
りGNP:2,600ド ル
( 日本 : 3 9 , 6 4 0 ドル、 ア メ リ カ :
2 6 , 9 8 0 ドル)
失業率 :37%
主要 貿易 品 :輸 出品 目 (金、貴 金 属、鉱物製 品等)、
輸 出先 (日、米、伊、独 、英 )
輸入 品 目 (機械、自動車類等)、輸入先 (独、英、
米、 日、伊)
通貨 :ラ ン ド (Rand)、1ド ル =約 10ラン ド
治安 :
写真 7 中 央分離帯 での 露天商
南 アフリカ共和 国 の犯罪 の特徴 は、 犯行時 に銃器 を
使用す るな ど悪 質 ・凶悪 で ある ことです。それ も組織
的 に行 われ、 一 度狙 われた らお しまい だそ うです。今
回は国際会議であ り警備が しっか りして い たためそれ
8日 南 アフリカ共和国の道路事情
国 内 道 路 総 延 長 232,000km、う ち 国 ・州 道 は
ほ ど危 な い 思 い は しませ んで したが、 「
夜 は一 人で 出
185,751km(80%)、 地方都 市管轄 の もの が46,000km
歩 くな。金 は見 せ るな。 会議参加証 は会議場以外 では
(20%)。国 ・州道 の うち舗装 されて い るのが23%、
見 せ るな。」な どとパ ンフ レッ トに書かれてお り、少 々
地方都市管轄の道路では80%。有料道路 は633kmです。
車両 は、 日本 と同 じ左側通行です。速度制限は一般
怖 い思 いが しました。 ちなみに、外務 省 HPの 危 険情
十分注意 して くだ さい」 で す。
幸岡よ 「
道路が時速 100km、
市街地が時速60kmらしいのですが、
アパ ル トヘ イ ト :
時速 100kmの標識 は見 ませんで した。高速道路 は時速
アパ ル トヘ イ ト法が 1991年に廃止 され約10年が経過
し、公式 にはアパ ル トヘ イ トが無 くな った とは言 え、
120kmでした。高速道路 は、無料 の 区間が多 い らしい
のですが、テクニ カルツアーで も見学 したように、有
長期 にわたって続 い たアパ ル トヘ イ トが生み出 した政
料区問もあ ります。料金は、乗用車で約 4ラ ン ド、 日
治 ・社 会構造 の歪 は簡単 に是正 で きない よ うです。特
本円で約40円で した。
に人種 間 の所得格差、 生 活環境 の格差、教育水準 の格
宿泊 したホテルか ら毎 日バ スで会場 に向かった時に
差 を是正 す るには、多 くの努力 が必 要 である よ うです。
走 った道路が写真 8-1∼
また、 アパ ル トヘ イ ト時代 の犯罪 の追及 な ど様 々 な車L
かかわらず、中央線に野球ボール ぐらいのガ ラス玉が
喋 も残 って い るよ うで す。実際、例 えば、 リゾー ト地
埋め込 まれてい ました。渋滞緩和のためか、2車 線道
68
8で す。追禁、追越 し可に
北海道開発生木研究所月報 No610 2004年
3月
写真 8-1 3車
写真 8-3 橋
写真 8-5 グ
線運用
梁上 の コンク リー ト製 中央分離帯
リー ンベ ル トの 中央分離帯
路 を 3車 線 (2+1車 線)で運用 してい る構造 で した。
写真 8-2 3車
写真 8-4 可
線運用 、車線減少部 での渋滞
変標識と幅広のコンクリー ト製中央分離帯
写真 8-6 高
速道路 を渡 る歩行者
中央分離帯 も施 工 されて い ました。
片側 2車 線 は、上下方向で交互に現れ る構造になって
都市 間の高速道 は、原則片狽1 2 車 線 です が、時 には
お り、市街地に近 い区間になると、 4車 線化 の工事 を
行 っていました。併せて写真 8-3の コンクリー ト製
3 車 線 にな ります。 山岳道路 で さえ も、片側 3 車 線 の
北 海道 開発生木研究所 月報 N o 6 1 0 2 0 0 4 年 3 月
区間があ りま したが、トンネ ル等 の構造物 は、少 なか っ
写真 8-7 都
写真 8-9ミ
写真 8-8 カ
市内60km
ニ ラン ドアバ ウ ト
写真 8-10 ミ
ー ブ標識
ニ ラウン ドアバ ウ トの 区画線
写真 8-11 ミ ニラウン ドアバウ トでの標識
写真 8 - 1 2 自 転車排除標識
たです。 ただ し交通 の流れは非常に良 く、 日本の道路
折車線が設置 されてお り、流れはスムーズです。 たま
事情 を考えると、 どちらが経済大国なのか と考えさせ
に写真 8-9∼
られました。
る小規模 の ロー タリー交差点があ ります。 これは、英
市街地 では、信号な しの交差点 も多 く、そ こには左
70
11のようなラウ ン ドアバ ウ トと呼ばれ
国の影響 だろ うと思われます。
北海道開発土木研究所月報 No610 2004年
3月
写真 8-13 歩
写真 9-1 ホ
行者信号
テル 近傍 の海岸
写真 8-14 道
写真 9-2 ダ
路工事作業員
ーバ ン上空 か ら
市街 地 の交差点 には、写真 8-13の 歩行者用信号 の
(技術委員会)の 前 田大会 以降の活動 内容 の説明やパ
ボ タ ンがあ ります。 これ を押 さない 限 り、歩行者用 の
ネ ルデ ィスカ ッシ ヨン主体 の発表 で した。そ の点、冬
信号 は、青 にな りませ ん。 また青 になって、2∼ 3秒
です ぐに点減 します。地図 を片手 に、 キ ョロキ ョロ し
期大会 の個別論文発表形式 とは異 なって い ま した。冬
一
ー
期大会 は、 い わば世 界大会 の 中 の つ の コ ミテ イ の
なが ら歩 くと、渡 ることがで きない場合があ りま した。
みの大会 にす ぎないの だな と再認識 しま した。実際、
道路 工 事 の作業員 は、写真 8-14の よ うにエ メラル
一
ー
冬期道路 はC17と い う つ の コ ミテイ で取 り扱 って
ドグ リー ンの作業服 がほ とん どで した。 日本 の工 事現
場 に くらべ 、作業員 の数が多 くて機械化 が進 んで い な
い 印象 を受 けま した。
い る課題 です。
次回23回国際道路会議 は、2007年にパ リで開催 され
る予定 です。1908年、第 1回 会議がパ リで開催 され、
PIARC本 部 もパ リにあることか ら、100年ぶ りに故郷
9.お わ りに
昨年 のアルゼ ンチ ンに続 き、新大 陸制覇 です。
冬期大会 と異 な り、 この世界会議 は、 さすが に全 体
を包含す る大会であ り、各 セ ッシ ョンは各 コ ミテ イー
北海道 開発生木研究所 月報 N o 6 1 0 2 0 0 4 年 3 月
に帰 ることにな り、大 い に盛 り上がることで しよう。
道路関係 に従事 してい る技術者 におかれては、ぜ ひ 1
度 この会議に参加 し、世界 の道路 に関す る取 り組み、
新 しい技術開発、技術交流等 を直 に肌で感 じて見ては
どうかと思います。
すので、
積雪寒冷地域の道路技術者におかれましては、
また冬期道路会議も、次 回の 第 1 2 回会議が2 0 0 6 年3
月にイ タ リアの トリノ
セス トリエ ー ルで 開催 され ま
浅野 基 樹
*
北海道 開発土木研 究所
道路部
交通研 究室
室長
こちらにもぜひ参加 してみてはいかがでしょうか。
Tot sienS(アウリカーンスでさようなら)
平澤 匡 介
**
北海道 開発土木研究所
道路部
交通研 究室
主任研 究員
9る
,′
北海道開発土木研究所月報 No610 2004年
3月
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