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シェルパ族(ネパール)の生活見聞と栄養調査

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シェルパ族(ネパール)の生活見聞と栄養調査
- 27ー
大阪市 立 大 学 生 活 科 学 部 紀 要 ・第 23
巻 (1
975)
シェルパ族(ネパール )の生活 見聞と栄養調査
平井和子・奥田豊子 ・福渡もと子
Observation o
fL
iving of the Sherpa Tribe in Nepal
andTheir Dietary Survey
KAZUKO HIRAI, TOYOKO O KUDA AND MOTOKO FリKU WATARI
序
いた。年令計算には r1
2支 J を用いていたが.生まれ月
論
日はあまり明白ではなく , 年令を数える ~t~ 慣がないよう
ネパールには 20
近くの民族が住んでいるが,)
その,
であった。
医 療 施設は, ;;ムジュンにヒラリーの開設した病院が
つにシェルパ族がある 。 彼 ら は ヒ マ ラ ヤ 山 岳 地 帯 2500m
あり,ニュ
以上の高地に情住し?ヒマラヤ登山隊のポーター,ガイ
ジー ランドの l
疑者 二 人 が 診 療 し て い た 。 彼
ド役として 知られている。 他 方 , 各 問 主!t光歌 1
1
!iすの高度
らの話によると . インフルエンザ .i
貴疹 (行 手 料 ,i
商の
I~~Iγ による死亡率は約 0 . 3% 引と手何者に高い。 こ の高 地寒冷
t
J
l
の皮 l
持病が多く . ヨード不足に
とりすぎ),モンスーン J
な環境への適応を .栄主主の I
白から解析する 一助とする目
まされつつあると
よる叩状線肥大痕も多かったが現イE治 4
9
7
4年 1
0月末から 1
1月 中 旬 に わ た り , シ ェ ル パ 朕
的で. 1
いうことだった。
ネパー jレは文盲半90%,就 学 率30%リであり , 0
)
:
,
1
歪t
t
也
の栄養調脊および小 ・ 中 q~lt の体格 . 体力測定を行った。
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..エ ベ レ ス ト の な 山 口 で あ る ク ン プ 地 方 に 位 置 す
}止の教育施設としては.ナムチ ェ ・バザー Jレに政 /
{
i小 学
る,
:
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,
¥I~ 3
450-3790m3
)
の 3部活(ナムチェ ・ノ〈ザール (
F
ig
'ヰ立が
校,クム ジュンに ヒラリー の設立した 広立 小 ・中γ
あ勺た。政府校は生徒総数約 50人.教員 4人 で .寺 小 屋 形
1
). ツ ア ロ ッ ク ,クムジュン)の住民を対象と したの
式に近く学習科皮により 4段階に分かれていた 。 (
F
i
g
.
2)
調 査 地域の概況
以 立 中 学 校 は 中 従 総 数 約150人.外人を含む教員6人て ! A
5
告を含む一般教科の他 に技術教育 {毛糸作り . じゅ うた
1.気候と風土
6J
Iから 9Hのモンスーン j
洲町の月r.
l降 水祉は 99-295
ん織り等)を教えていた。
mmと多く ,1
0月から 5月は乾期l
で , 0-25m
mてーある?気
2.生 業 と 生 活 状況
ナムチェ ・パ ザ ーノレは商業,ツアロックは牧帯, 7ム
jRは月日Ij平均段高 8月の 1
6.5
.
C.最 低 1
2月のー 1
0.2
.
Cで
時期 の 1
1
}Iは最高 7
.9.C,最低 -8.
:
r
cである ご 我々
調 脊i
二J ュンは j足業 と いう傾向が ややみられ た が
の :WI 定では午前 6 時半頃室内約 1 0.C ,原外来~) O.C. i
W
支
ホーター,ガイド .尚業 等,出嫁ぎに行き ,仕 '
I
t
f
本みに
ommであった。
是
非)70%,雨 f
註
ì→, に y~ 竹は
は摘を節、
み な が ら 隣 近 所 で 話 を し ,家 内 労 働 は あ ま り し
味を有し,
シェルバ はチ ベット訴で「東 の 人 J というぷ l
l足的な半煤半l'Ii
Hニ従官l
与
し
てい なか った。 主 婦 は , 自 給 t
彼らの卜1先はチ ベット から南下し てき たと 云わ れ,カト
1
'
;をしていた 。
糸つむぎ, じゅうたん{乍り手{木みなくイ士 '
?ンズを中心とするネノマ-}レ-Ì:'. ijíC il~ からはアウト ・ カ
¥綴 ぎ に 行 き , 子 供 は .
文末始の女特もポーターとして H
スト伐されている 3 現 住 で も 総 て の 中 市 に お い て , チ ベ
y
1皮牧家IEJ のiII:~首やまさとり .
トの計三科を受けているようであった 。
宗教としては. l
'治 f
,_~仰の ". にチベヌト仏教 (ラ マ教)
iにあわせてン エル パダンスに 興 じて いた 。
月光下てつ欣)
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:
,
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J
十されるf1!牧1
はオオム ギ. ソ
ノ ペ ジャガイモ , オオ
がある位l
支の表 l
師
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1
:
を
も って 伝 j
f
l
lさ れ て お り ? 熔 .マ ニ
Fi
g.
3)。 牧 市 で は 牛
パカラシナ,カブラ等叫である (
I仏経文石,終文旅,お守り(首飾り)や仏画等が多くみら
に似た毛の長いヤク (k
:
(
U,ナク (雌),牡午 とナ 7のかけ
れた。
言語は
水汲みを分担 l していた が .
l
時に は,急、な斜而でタコあげ .イ」けりをし て走り回り .
y
ェルノヴ吾があり.チ ベ ッ ト 語 , ネ
ノ マ-}レ J
?
?も
jU, ゾム(附f
),及 び 羊 , 鴻 を 飼 ってい
合せのゾムキョ(o
f
変われ ていた。
J
t4-5人の小家版制であり,
般 に , チf
た。
n常の牛舎活
交 易 はよにチ ベソ トから岩庖,タ ン茶 {
千 ベ ット の 茶
の A)
を,カトマ/ズや南部地方から米,小女粉,紅茶 ,
上では 大 人 , チj
j
;
l, Y
JJ
x
'
立対等に話をし ,協力しあって
(27)
- 28-
食
物
Fig.l V
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ew of t
he v
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Jage o
f Nam
che-Bazar
寸ー
Fi
g.2 Scene of teachi
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e Namche School
F
ig.4 Bazar at t
he Namche-Bazar vi
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lage
Fig.3 Scene of dr
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f chop
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etoes and ccrcal
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f KlImjun
F
i
g
. 7 Costume and buddha-frag
(28)
- 29ー
平 井 ・ 他 : シ ェ ル パ族 の 生 活 見 聞 と 栄 美 調 査
砂精を購入 してくる fナムチェ ・バザ ールで i
割に一度聞
時使用され ていた (
Fi
g.
S)。飲 料用には ,水準1
,金属製の
かれる市て は ,,
J
,
司
1
f
.地 域 で は と れ ない野菜聖i(,各Ht殺矧
i
易飲腕やガラスコ
a
F
i
g.
4
)。 例 え 1
;
1
:,
や:fi.頬等が売買されていた (
[
:
j
m取 さ れ て い た
f.,ール
され ,
¥
I
!に陶器製の碗を 使
用する世帯もあ った。 各々 の食器の使用昔. 特に世帯主や
t
,
吐;
i
;につき約40g摂取され ていた「タン茶 J 430gが20ル
(
J80g
ビー , .8 *
y プが使用
妥 等 大 人の食器量は決 ま っていたが .科穫の質に差はなく
ナク 3し
の
男女間の芸:もみられなかった 。スプーンを用い る場合も
パ 7ー}
幸ヲ400gが 2
0ルビー,カランナ約400g・
カ lル ビ
あ ったが.スプーンのある世帯でも手で向後食べる場合
ー,ミカン (約 3
0g大 )J
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J
が1
ルビ ーて'
あった .,
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,-jrー
が多か っ た。食前に手を洗うことや使用後の食器類を洗
のl
t全は 1日約 1
0ルビー(約 300円 )であることと比絞す
う判 t
r
tも殆んどないようであった。 以 下 に 食 生 活 調奇 結 果
ると物価は高か った。
を報告 す る。
3,生 活 機 式
調 査 方 法
a 住 居
殆んどが:附建で竹紛が木事~.
c
,は石造りで上から白
調 炎I
也I
戒にある Zつの小・中学校 (生徒 総 数 約 2
00人 )
t
:が検られていた.敷地は長方形(約 5mX 1
2m)の場
8..tまでの 1
1
2人(男 70人 ,~42 人)の体 格
で
, 4..tから 1
合 が 多 <.窓は道路に I
Y
Iする片側だけであ った。 一 階 は
*
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野小屋,食料.まきの貯蔵庫に分かれておヴ,
.体 力 測 定 を行い .文そ の地主主に居住する
-.~持は
y
ェJレバ族 (世
00人)の 20
世 帯 (男38人. 女
帯 総 数 約 200.人口総数約9
一宅又・
はニ 室 形 式 が 多 <,一 室にかまど .木製のね台,
5
6人)について栄養調査を行な った。な お年令は r
1
2
支
」
怜子 (fi),杭.棚型事が備 えつけて あり.家族 全只の '
t
.
i
首
の 生 ま れ 年 か ら 計 算 した。
Fi
g
.S)。 て 宅 形 式 の 場 合 他 の *
.
1
1小宮1
の場であった (
I 体格,体力測定
本竜並びに体力テストJ!
Ot
"t~l カ.乗 l奄とぴ,前
身長 ,f
[
;
!
_
で ,(L,聞としたり.他の世僚が{主んでいた場合が多か
った
男性や客 は情子の 七に女 性 は 床 にあくらをかいて
回.上体そらしの 4項目について測定した .
かまどを中心に土足のまま~り.食事や容の桜待をして
i
O
.
lCmの最小目 躍 の j ジャーを用 い,体重は 0.5
身長 l
いた。寝台 .附 子 (台)はヤクの毛のじゅうたんを倣き,
f,!のまま測定した。
k
gめ最 小 円 慌 の ヘルスメータ ー で矯 1
夜 1: 毛布を使用 し 特に {-H~ I1 裸で寝ていた 。 太陽と共に
ただし .ぷJ
I
F
J
.
i
R
鼠l
i別 途l
i
判定 した他ょっ算定 し差し づ
│
い
起き寝るという牛ー活であり.活動出来る 4
2明るくはなか
f
こ
。
f
屋力 l
立0
.5kgの 最 小 目 盛 り の
ったが明りとして泊のラ ンプ を用いていた。燃料と して
wカバで.ItJ定 し た。 手
はヤクの焚の乾燥物やまきが使用されていたが ~21誌には
直と び .前1
瓜,上体そ らし 1
1.r体力診断テスト』叫の方
なく , 上下水道もな く 遠 <)1卜や池から水を巡んでいた 。
法により。IItJ~ した。
ま最f
氏限度を無駄なく使用していた。
ランプ,燃料.水 l
I
I 栄養鯛査
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l
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1
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,
:
・
に 1名 の 調 査 員 と 現地 人 の 通 訳 1名 を 配 置 し
,
又便所は殆んどなく.ハエは見うけなかったがノミやシ
ラミ
1
:多くいたよ うだった。
b 衣
1
司人科汲凋伐を行 った。すなわち制作原材料,出来 上り
忍量,1C.人@付量,残食最を 秤 f
立するこ とによ り 1日 1
類
Fi
g.6,7は 代 表 的 な 民 旅 衣 裳 で .宇もから糸をつむぎ.
人当りの全傾取量を測定し.食品詳別限取量及び栄養素
純 q の 色 に 公 色 し.織りあ げられたものであり.文制t
は
彩色荷iとヤクの皮を縫い合せたチベ
消 .ズボン,セーター,ヤ
y
γ
f
買取批を算 出した。 一 般に外食の i
吋慣はなか ったが.外
ト靴であった。1-.
出時の間食等については ,形,大きさ ,容量のききとり
ケ,長華f
t
.j'
s
動 華f
tな どの消
調査をにより侠取髭を推定 した。 なお侠耳Z 栄~索 t止および
n出に 当つては各""
'
:
.
.
HH本 食 品 機 i
f成分表剖
用も男性,子供 に多くみられ .又 .幼 児 は 必 足 の '
¥
Jが多
ア ミノ椴枇
かった。衣類や靴はかなり汚れていたが,イヤリング.
日本食品アミ/般車R成 表 7) を使用 した。{同し , ミルクは
ヰソクレス .腕 給 .指 輸 ,.,ニキュアをしたり .みつあ
ナ 7宇L
又は羊手しとの混合物であり i
l
l
交が希薄であったの
みの 髪の毛に色糸又は.(j
jをあみこんだり,かなりおしゃ
色を用いた。
で,符能検伐の結栄摂取量を 70%とし .牛 乳1
向家製のヨーグルトも ,発酵粍m:, i
l
.
度 から判断して牛
れであった 。
乳 似 を 採 用 し た 。 自 家 製 の 地 測 は ア ル コ ー ル 度 がl
1
i
:
かっ
桝!チ以外何も身につけていない生後 2 ヵ月の乳児に .
m
京極 1
2-13ぞ の 窓 際 で 1:
l
e をさせるなど. 一 般 に 大 人
止を
たので佼取 l
子供とも薄着で深さに鋭か った
。
xに換算し,
一
二級 i
州I
I
i
を1
日いて算出した。
結果及び考察
c 食生活
l 体 格 及 び体 力
金属。製の大JDl. ì本肌が ~-t,経であり.f.îんとの快.:w で常
(29)
食
・ Height (Boy)
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学
- 30-
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小・ 中 学 生 の 体格, 体力.1I
1
J定結栄を 各 々 F
ig.
8.
9に示
ない理由として体育教育を充分に受けている日本の生徒
した。また比較 の 為 日本 文 部省 による体格 8) 体力的調盗
に対 し. 対 象 生徒はこれら体力テストの方法に全〈 慣 れ
紡 染 ( 日 本全 国平均 値 )を示した。
ていないことが巧ーえられる の
し か し な が ら 以 上 の 結 栄 か ら 対 象 生 徒 が 体 物 ・体 力 共
1 体 格
に日本より少くとも i
金れているとは認められない。
身長.体重共に 1
973
年の日本の平均値よ り低 (.又男
9
5
0
年の日本値と 身長 は ほ ぼ 同 一 で あ り,体重は貞
女 共1
Il栄隻調査
対象者 (
男3
8
人 女56
人)を Tabl
eIに示したように性別
に 低 か っ た 。 な お 各 年 令 で 対 象 者 4人 以 上 の 場 合 縁 準 偏
年 令別 に
差 を 図示 した。
2 体 力
8
:
宇に分鰍した。身長体重 共 に 前 述 の 学 校 で の
測 定 結果 同 様 日 本 に 比 し 低 い が , 大 人 に な る と 廷 が 認 め
t
t
i
l力 (Grip). 垂 直 と ぴ (Vert
i
c
alJump). l
j
i
i胤
られず ,男 子 身 長 は む し ろ 高 か っ た 。 ロ ー レ ル 桁数 は い
(Trunk 8en
d
i
n
g
)
. 上体そらし (
Trunk Ext
ent
i
o
n
)の
ず れ の 年 代 も 日 本 よ り 低 (. 事 笑 , 肥 満 の 人 を み か け な
4 項 目共. 男女 間 に差がなく . 又. 日本 (
1
973
年 )に 比
8-t以上の男チ対象者数の少い製自は,ポータ
かった 。 1
較 し 低 値 で あ っ た 。 この差がJt
の体力差でないかむしれ
ー,商人として出綴ぎに行っている為であった。
Tabl
e 1. Ageandsexco
mposi
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30
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目
- 31 -
平井・他:シェ lレバ族の生活 見聞と栄重量淵盆
Table 3. Nutri
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Sherpa
Japanese
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Olher Vegetabl
e
s
49.8
f
r
u
i
ls
5.
5
Sea Weeds
0
.
0
Beverages and L
i
q
uors
545.6
I
n
l
a
k
e
"
L..L. '
Percent l
O [
n
l
a
k
e
allowance
(%)
(1
9
7
4
)
N
u
t
r
i
e
n
t
(1
9
7
3
)
1802 土 630
t 15
42 :
369 :
t 170
t 4
1
1:
1
210 土 960
1 . 23 土 0 . ~4
0.
7
4 士 0.
25
138 :
t 84
2270
84
551
1
4
2040
1
.22
0.98
1
1
7
2
.
• Group VU: 18-39 year.ol
df
e
m
a
l
e, ~n 2
• ~at i onal t
¥u
l
r
i
t
i
o
n Survey by Ministry o
f
H
e
a
l
t
h and Welfare.
当り l 日 平 t~)20-30H[ 頬と非常 に少いにもかかわらず ,
E
魚 . 卵 を 除 〈各Z
学
習J
Iか ら比較的広〈 照 取 していた。
ジャガイモ及び殺鎖(ヒエ ,アワ*小主一)を主体;と
•N
a
l
i
o
n
a
lN
u
t
r
i
t
i
o
n Survey by Ministry ofHealth
and Welfare
する食生活であり, 1
向者共臼本の筏取量より多く !
l
f
取し
0
j
音被 取 し,又日本では
ていた。特にイモ頒は日本の約 1
1 献立パターンと形態
献立 内容 は 一村 類 の 場 介が 多 <,刷食 は始んどなく単
イモ 類 が 殺 t
r
lの約!1で ある の心付し .対象地域では l
山l
者
純て: パターンも 単一化されていた。 調理方法 としては鉄 板
9
7
3f
受取
をほぼ同地熊取 していた。他の食品併を日本の 1
焼 た l.'Aが主であり,時に妙める こと があった。生の
E
Eと比較すると .砂私有 ,1由目旨鎖は多〈綬取していた反面 .
.粒 チ ー ズ
まま烈取するものは.トウガラシ. ニンニ 7
frí 白 j援である IL~ ,魚介類.卵形1の 隈取はな く;吠鳥肉
芥辛料 等 をつぶして岩出で味つけをしたタレ I
I!l.のもの程
nl も ffì んど1!!1f)(していなかった 。手L~i だけは J973 .iI'-の日
度で非常に少なか った。始んどの 材 料 を 加 熱 す る 食 生 活
本と同程度であ った。紙質野菜 (主にカランナ)はや や 少
や ,生水を飲まないことは .水 に 不 自 由 な 地 域 で は .特
いが . その他の野菜(主にカブラ)の侠取 量 に比べると多段
に衛'主 H金れ た習慣だと思われる。主な保存)
1
日て食品 に
(
!
に
t
!
I
:
してい た。しかし .カ ラ シ ナ で 95%以上を占め . l
は , 米やイモの民主造酒.バター . ヨーグルト ,チーズ
骨H偏差が極めて大きか っ た 。*~ ,
,f品製 f
l
T
,.カ ラシナの胤 i
武物,
等の M
ど 照1Iil.せ ず ,特 にクムジュン宮 11 淡ではヨ ー ド不足の.I.!.\ ~
トウガ ラシ 宇の油 u
'
(
キノコ
i毎 1J! ,立始ん
Lみられた 。 1骨好飲料は多〈摂取し.バタ ー茶. ミルク
等があ った.
.1次のようであった。起床直後チベット
代表的な献立 1
茶. チ ャン(向家製の酒). ロキシー (チャンの蒸留酒)
風茶 (バター , タン者ちの出合物に}証味をつけた飲料,以後
が主であった
バタ ALと記す 1やミ Jレ7茶を飲み . 朝食はみジャガイ
モ.又 はツアンパ(麦こがし)か主であった。
3 栄餐泰子要取量
H食 1
.
1
ク
ノ
レ
栄美紫綬取1Jとその所要 泣 に対する比率を ,Tabl
e3
に示した。全体の予 t~JfI直 は各 Mーの人数を考慮して.各Z干
(ジャガイモ . 小」乙粉,ソパ粉等で作ったチャパ干ィ),
) むの) .又 1
.
1:,在シャガイ
セン (ソパ. ヒ エ 粉 の 砧 1
の予均値から 算出 した。な お所 望
書l
,
!
:
I;
t
l9
6
9
年 決定 の H本
モ にタレをつけて 奴取する .夕食は野 ~,
又 1 .1ウド
J'/ 生省栄主主 rfr~もtt1 ,'l\ )
J式剛により各対象者毎に1T-:1lし
ン等を・絡に煮込んだトウクパや γ ャクパ等の 判長炊 j
瓜の
て;)<め ,これ に対する充足度をハ一セントで示した。代
ものや,ンャクパを飯の上にかけて照取していた 。 食 !j~
ぷ例として l接 対 象者 の 多 い 第 7l
t
f(
女性 J
8-39・
j
.. 対
~( .
1人 1日当り の 栄養 傾 取 量 を 示 し.又日
時間 1
.
1 .定しておらず,図書~I .1 i凶常 1 日 3 食伐取してい
象者数 2
2人)の
た 。 8~ かいバタ ー 茶を時間l に制限なく l 日中飲み,夕食
本国民栄省調査成績全国平均値(19
73
年刊を附記した
に暖かい;船主物を取り,トウガラ
y
a 熱 量
ニンニクを 1
常用す
男I
xM:
、
昔ての 作 で
る という食生治は ,空事 J令 J也 の1.,~に普及したと d問、われる。
m取 量 が,i
)
r'
l
.
l
!i止をは l .r充足し .‘jlt~)
充足率は 95%であ った。し かしながらこの I
也被は 11
:
に
食品群別便取量
T
a
b
l
e2に食品群矧H斉取ほ {1人 11
:
1
当
り )の 結 * を 示
比べ高地'来‘ ff であリ . 従ってその彩特を考慮した所~量
した。参 J
7
ーまでに日本の食料H4
成 (
1
9
7
3
年 l人 1日当り
の検 討 が必要てある。
摂取 i
止)81 をぶした。使用食品数は 7
2師長Iiであり ,J一世情
b 蛋白質
(31)
- 32ー
食
物
て時期的条件によって変動しやすいと恩われる。
Table 4. Percent
aged
i
s
t
ri
b
u
t
i
o
nof
4
2%と高い充足率を示した。これは精白度の{氏ぃ穀
平均1
Cercal
calory
Tribe Protei
n Lipi
d Carbohydrate Rati
o(%)
8.0
・
3
.
7
Japanese 1
(
1
9
7
1)
1
5
.1
76.9
51
.1
1
9
.1
6
6
.
1
55.0
販の筏取に由来した。 V.Bzの摂取量は所要最に対し 62%
平 均74%)と低〈充分に満たされているとは云え
-82%(
ない 。 ジャガイモの多食の結果V.Cは平均 263%の充足率
を示し,最低 166%.最 高 306%とかなり多〈摂取してい
た。 V.
Cの投与が呼吸総疾患の発'主を少なくすると報管
• N
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o
n
a
lN
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t
i
o
n Survey by Ministry o
f He
a
l
t
h
and Welfare
されているが:ル叫シェ Jレパ族の耐高地位のー 凶として,
多年の V.C多量侠取による呼吸器官系への効果が考えら
各群の f
斉取量が所要量の 61%-80%の範囲であり,
.平
れるかもしれない。
均 71%程度しか i
前たされていなかった。
c 脂
V
.B,
の傾取置が総てのま宇において 113%ー 163%の範岡であり
so
urces o
fc
a
l
o
r
i
e
s
Calory r
a
t
i
o(
%)
Sherpa
(
1
9
7
4
学
調理による矧失 (V.A.20%;V
. B"30%;V
.B
z
.25%;
V
.C
.50%) 凶を ~I.l しでも V.B , . V.Cの摂取;
止は所要量
質
。
3オ -17
オの男 1
;
:
群では. 20-27gの摂取最であり,
をi
前たしていたが,他方. V
.
A
.VB21
i所要最を更に下因
ω%
以下となった。
1
8オ以上の男 1
;
:4群では. 30-39gとI
曽加していたが.
日本と比べるとやや少なかった。
4 栄 養 比 率
a 熱 震 比率
d カルシウム
所要 量にわI
し総ての群で摂取量が4
1%-69%.平 均53
三栄 養 素 の 熱 i
止比を算出し , 日本 (
1
9
71
年)の栄養淵
%の充足率であ1).かなリ低かった 。特に 7オ -17.
j
'
の
保成績剖と対比して T
abl
e4 に示した .i
H白 質 熱 量 比 l
i
成長期の男 1
;
:共に各々 43%.41%純度しか満たされてい
各群男友共はほ閉じでその平均値は 8.0%で あ っ た 日 本
i
,
*k
l
賀野菜のカラシ十とチ
なかった。このカルンウム昔話 l
(1
9
7
1年) 1
3.7%に比し非常に f
ほし同様に脆肪熱最比
も又 15.1%の平均値を示し ,低率であった。炭水化 物 熱
ーズ等乳製品であった。
6.
9%を示し.日本 (66.1%)より高い比率であ
量比は 7
e 鉄
り.他方穀類熱 l
i
U
t
l
i日本とほぼ同じであ っ た。このこ
1
8
オ以上の女子の隈取量が所要最の 70-73%で特に低
<.他の群はやや不足がちではあるがほぼ充足しており.
とはジャガイモ由来の炭水化物摂取が多いことを示して
平均充足率は 89%であった。
7..tの株では男友共殺 l
l
i
然批比が他の鮮に比
いた。 7-1
しR
唱 し 成 長 期 の 熱 量t
として殺類からの侠取率が高いこ
f ビ タ ミン
V.Aの烈取は少〈所要是の 39%-75%.平均56%の 充
とを示していた 。他 方 1
8--1'以上の場合.脂肪性の熱量摂
又. V.Aの){-}{がカロチンで
取が地加の傾向にあ った。 これはバター茶の多飲に白米
足寧とかなり少なカザふ
した。
あり,特に供給源は殆んどカラシナ ー 械であった .従っ
Table 5.The pr
ot
e
i
n qua
l
i
t
y ofdi
e
t
Protei
n
Tribe
Age
(Years)
Malc
Sherpa
Female
I
n
t
a
k
e
(
g
)
Per
c
e
n
tt
o
allowance
Animal
P
r
o
t
e
i
n scorc
prot
ei
n
Score
(%)
L
i
m
i
t
i
n
g
amino aci
d
Chemical score (Egg)
Score
L
i
m
i
t
i
n
g
amino a
c
i
d
2
8
.
8
.3
41
日)
.
1
41
.7
8
0
7
3
6
8
6
1
2
0
.
6
1
0
.
0
1
6
.S
1
3
.
1
7
3
7
6
7
1
6
9
Met+Cys
Mct+Cvs
Met+Cvs
Met+Cvs
6
7
7
0
6
8
6
7
Met+Cys
Met+Cvs
Met+Cvs
Met+C
円
1
0
-
~7. Cl
8
0
7
0
7
0
6
5
1
1
.7
7
.
6
1
5
.
8
1
0
.
1
n
18-~9
3
2
.
5
4
1
.
1
4
2
.
1
Met+Cys
Met+C円
Mct+Cvs
Met+Cys
7
0
7
1
6
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6
5
Met+Cvs
Met+C円
Met+Cvs
Met+Cvs
7
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1
2
.
9
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2
3
6
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1
7
18-~9
1
0
1・6
7
1
7
Mean
(
1
9
7
3
)
Japanese・
(
1950)
8
4
.
1
6
8
.
0
7
5
7
1
6
6
4
9
.
8
2
5
.
0
• N
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lN
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t
r
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i
o
n Survey by Ministry o
f Heal
t
h and Welfare.
(32)
日8
- 33ー
平井・他:シェルパ族の生活見聞と栄養凋盆
,
体重は更に{氏か った
。 J
民力,垂直とひ , i
j
j
/
t
i
¥,上体そら
b 蛋白貨の貨について
Table5に明らかな如1<
.1
費取盗 向 伎 は 殺 矧 ,いも覧i
を
主 と し た 純 物 性 蛍 自 慣 が 極 め て 多 <,動物件必白T'f比は
しの 4Jfi自において.男女間に差がなく.又日本 1
1
((
19
7
3
年)に比較し 1
1
¥
;
1
d
lて あ った。
e
7.6-20.6%(平均 12.9%)にすぎず,日本の 1
9
5
0
年より更
に少なかった。このことが
2.2
0
!
吐術(兇 3
8人, /
;
(
5
6人 , 調 伐 地 人 口 の 約 10%)に
F供の発行に惑い最長官を及ぼ
ついて行った符冠調査の結果
a
I
i白債 の 質 を 示 す i
l
iI
l価 . 化 乍
しているかもしれない 。 i
f
薗が各々 7
2,6
8であり. 1
1
¥
;
'、他を示していた。第・制限
献 立 内 容 は 単 純 で . パタ ー ン も 単一 化されており
焼, 佼
; t !k.が主な調里担方法であった。
アミノ般は男/;(.Jもどの年令 J
時も含硫アミノ俄であった.
b ジャガイモ及び. 殺 頬 (ヒエ.アワ.米小友)を主体
このことは. 多 食 の ジ ャ ガ イ モ ( 蛋 白 価4
8
. 第一制限ア
とする食生活であった。 1日 1人 当 つ の 食 品 俳 別 摂 取 量
l
p
J合 の
ミ / 般 は 含 硫 ア ミ / 椴 ) に 白 米 す る 蛋 白 質 の 烈 取;
を日本食ぬ桃成 (
1
9
7
3
年国民栄義ぷ.f1
t成 紛 ) と比較する
多いことを反映していた
0
1
音 4
95gを侠取していた。絞類
と,イモ傾は凶ノドの約 1
砂糠類 . 消防 ~I の t買取誌は各々 390 g,2
0g,1
8gであり,
L
類 は 86gで , 日 本 と は ぽ l
司し筏度
日 本 よ り や や 多 <,1
以上の栄主主謙作結果 l
i, こ の 地 域 の 標 準 値 よ り も や や
高 い か も し れ な い 。 そ の 型 的 と し て ,一般 に 食 '
J
長は 1I
:
l
9gで や や 少 <, そ の 他 の 野
摂 取 し て い た 。 総武 野 菜 は 5
Z回である吋のに対し,O
:
l俗 世 僚 は 3食 摂 取 し . 更 に 使 用
菜, ~仏肉鮫は日本の 30% 以下であった 。その 他の食品鮮
人がいた世帯が多か勺たこと等から中i
K
t以 上 の 家 縫 と 忠
は非常に少枇か.もしくは殆んど摂取されていなかった。
わ れ る 。 又 秤i
注調1fが 1 f.:I又は 2 日であったt.~平?首の献
c
1人 1H当 り の 栄 養 素 烈 恥 最 が 所 袋 量 (
日 本厚生
立と変る可能性もあリ.賃金と物価から考えた場合,こ
省 栄 養所要;,t
算出方式による)を1:1'0]るのは
のような同様な献、Zを 続 け る こ と は 不 可 能 と 忠 わ れ る 世
の
<
:
:rR~tl で.然 l,t ,鉄はほぼ所要量を満た してい た。他
;
:
伐の時期差も考!¥!の上.更に謝盆
情 も あ っ た 。 従 ってぷ1
の栄1't.A 取 i
止は所要:止を下副り.出 (
1t
1
.¥
'.
B.U各々
を重ねる必要がある 。
71%.74%,カルシウム, V
.
Aは各々 53%.
56%の 充 足 率
V.
B
.,
V.C
m
n
. 言語:予の異なる対象地域で,料 I,
t
.
J
:
I1tが
民族.判 t
であった。
可 能 で あ っ た 最 大 の 段r
l:lは,彼らの生活が食生活中心で
d ili l'l't'i.脂肪,炭水化物.殺 ~!I の熱 id: 比率は,各
あり,台所が社交の場であり,客間であり.総ての'!:.活
々 8%, 15%.77%.5
1%であった。動物刊:!lま白比 l
i1
3
の中心の場であった為と
J
rえ ら れ る 。 又 , ~も|廿*が栄失
%であり
調伐を受け入れてくれた婆[~として,日頃から.~ーター.
.i
t自1
面,化学価 l
i各 1
:
l7
2,6
8を 示 し . 第 一 制
限アミノ僚は向価共含碕アミノ俄であった。
ガ イ ド と し て 外 人 観 光 容 と の 接 触 が 多 <,慣れ ていたこ
謝
J
と,快活で明るく従順なシェルパ族の民候性と,ltに . I
辞
ぷ1
1
正に i
卸協 }
J 卜さいました P
e
0
1
b
aTsc・,l
n
g 氏を初め
本 人 と 答 姿 !.\!.I,~,、が似ている1.) ,親密町!惑があ っ た こ と 等
j/
"
<, f~' 介の労をと ってドさ り純々の御助
シェルパ欣の )
が上げられる。
要
言をドさいました現地農業指導
約
uの竹村{JE.
k.洋子 夫妻
l
i
m
a
r
a
y
a
n Tour 仕 の 方 々 に 深 〈 感 謝 の
を初め Trans f
高 地 寒 冷 な 環 境 へ の 適 応 を . 栄 養 面i
から解析するー助
立を表します
ヲンプ地万の気象の未 ~N結果を布教え
Fさ い ま し た 名 占 桜 大 学 の 樋 口 敬 二 教 授 を 初 め i
茂辺興亜
となす 1
)に . 1
9
7
4ifl0月 か ら 1
1月にかけて . ネパール.
先生. 4
事件略行先生.電子計算憾の栄1
l
.
l
U量計算プロ 7
シェルノマ族の栄主主,~司代および小・中学生の体椅・体 }J i
!
'
1
定を行った。
,~',11f.J也はエベレスト〈士山 U である 7 ンブJ也万に{立 i~,'し
ラムを使
mき し て 下 さ い ま し た 小 行 秀 夫 教 授.itぴに.
極々の参
J
t
-資 料 等 を お 教 え 下 さ い ま したi1:幸治先生.
I~P
高 度3
450-379001.~\以 11 J
lj
波高 7
.
9・
C.絞{J¥
;-8.3'Cで
本治~氏. j
合平敏子先生.下志万千鶴子先生に!写 くお礼
あり, .
I
'
t
.
象家庇 l
i主にポーター,商業, ~n妻、ド門書に従事
申し七 (
fま r
していた
文
淵伐の幸古来.以下の結泊を得た。
献
1)ネパール 農業問先日十創業務参巧鰍 l
t
fJ
ト
1. 4
.
!から 1
8,jまでの 1
1
2人 の 小 ・中 学'!'.(リ)7
0人./.(
1
1
.
際協})'
f
'
,
.
1
r
;
凶 (外務'(i) (
1
9
7
2)
4
2人 . 生 徒 総 数 の 約 55%)の 身 長 ・体重は.日本)(部省
による 1
9
7
3ipのぷi
伐 給 米 と 比 較 す る と ,男 !
J
.
:
.
J
七
{
氏
い
{
前
で
三)竹村征夫,竹村洋子(ネパール農業指導貝):私信
9
5
0
年 の 日 本l
l
f
iと 身 長 は ほ ぼ 1
,
1
.ー で あ ったが,
あ1),又 1
3)情i口 敏 二 i
度辺輿可E
. 藤 井 理 行 (名 古 ほ 大 学 ) :1
9
(33)
- 34-
食
物
9)学校体育,学校体育編集部,日本体脊社(1974)
7
3
年の クンプ地方の気象観測結果(未発表)
4)柳本治美:季初l
人類学,
学
2-4, 1
7
2(
1
9
7
1)
1969)
1
0) 日本人の栄養所要最,厚生省側, (
. M.: I
n
d
.J.Med.S
c
i
., 1
3,1
26,
1
1
) Mclean,E
5)松向茂普編:改訂スポーツテスト,第一法規出版司
(1
9
6
2
)
1
3
3(
1
9
7
3
)
6)三訂日本食品棟準成分表.科学技術庁資源剥査会編
1
2
) 中村正,日谷ベ郎,萩野幸男,岩榊iJ1寺児.菅原利夫
(
1
9
6
7
)
田中満子,小林弘.高橋政訴t.前原~ ニ .日本公衆衛
7)日本食品アミノ般組成表,科学技術庁資源調査会編
生 雑 誌,1
3,578 (
19
6
6
)
(
1
9
6
6
)
1
3
) 松元文子編 :調理のための食品成分表.柴田容庖.
(
1
9
7
4
)
8)国民栄養の現状,昭和 48年度同民栄養謝盗成績.厚
1
9
7
6
)
生省公衆術生局栄養諜編,第一出版 (
Summary
e
t
ar
ys
urve
y was made f
rom
Tr
y
i
n
gt
of
i
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he a
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oh
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