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「ストーリーマンガ」とは、総合的な表現

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「ストーリーマンガ」とは、総合的な表現
1 年次主要カリキュラム紹介
「ストーリーマンガ」とは、総合的な表現
「マンガ制作演習」と「マンガ基礎演習」を並行して開講するカリキュラムの意味
「マンガ制作演習Ⅰ・Ⅱ」
「絵」と「ストーリー」は「コマわり」で結ばれ「マンガ」になります。「絵」を描くことや、さまざまな効
果を描くこと、それぞれの技術の習得は、書籍等からでもできますが、それらを総合し「作品・表現」にまと
めあげることは独学では困難です。
そのため、マンガ学科では「学生が自分の作品を作る」制作演習と、「マンガを形作る個別の技術を学ぶ」
基礎演習を並行して設置しています。個別の技術をそれぞれ習得しただけでは「マンガ」にはなりません。
マンガとは総合的な表現なのです。
よしまさこ 教授(マンガ家)
夢来鳥ねむ 准教授(マンガ家)
「ストーリー演習Ⅰ」
自分が「描こうとするもの」を構成し、完成させる経験を積む
マンガのストーリーの構造を理解した上で、マンガ
原作となるストーリーを創作します。キャラクター
創作や発想力の強化を目指します。
ネーム
1年次の「マンガ制作演習Ⅰ」、2年次の「マンガ制作演習Ⅱ」では教員のアドバイスを
受けながらストーリーマンガを制作します。ストーリーマンガの制作を通して、ストーリー
マンガを描くためのスキルを身に付けます。また、3年時の「マンガ制作演習ⅢA」にむ
けて自己の表現を模索します。
「
こ
描 うい
き
た うシ
自
い
分
の ーン
に
に
必
… を
要
」
な
技
術
を
知
る
学生作品集
マンガの設計図
このネームをもとに教員のアドバイスを
受けながら作品を制作します
ペン入れ
- 個々の技術を学ぶ クロッキー
マンガを制作するための用具の
使い方を学ぶ
キャラクター
背景描写
透視図法の基礎を身に付け
キャラクターに合わせた
絵柄で背景を描く方法を学びます
ベタ、スクリーントーン、
ホワイトなどの仕上げをして完成
- マンガ制作の作業工程 -
3年次カリキュラム紹介
「マンガ制作演習ⅢA
1年次の「マンガ基礎演習Ⅰ・Ⅱ」ではマンガ用具の使い方からはじまり、キャ
ラクターや背景などマンガを描くための個々の要素について丁寧に学びます。
1年間をかけてマンガを形にする技術を身に付けます。
森崎法美 先生(マンガ家)
井上正治 先生(マンガ家)
木寺良一 講師
「マンガ基礎演習Ⅰ・Ⅱ」
マンガを描くための技術を一から習得しマンガを形にする力を付ける
(進級課題)」
(各教員)
3年次の「マンガ制作演習ⅢA」では「ストーリーマンガ」
「デジタル表現」
「カートゥーン&イラストレーション」「マンガ研究・編集」の4つの分野
から希望の研究室に所属して専門性の高い作品制作や研究活動を行います。
「マンガ批評論」
キャラクターの設定の作り方や
描き方について学びます
ネームをもとに下描きを作成
クロッキー
ストーリーマンガ独自の
描画について学びます
マンガ用具
つけペンでペン入れ
木寺良一 講師
「デジタルマンガ演習」(デジタルマンガ)
目の前のものを観察し描きとめる作業を繰り返しながら、自分独自の表現を探
る。一般的なデッサンとは異なり、クロッキーを軸とし、形を取ることや線を
描くことに特化したマンガに対応したデッサンを行います。
仕上げ
下描き
コマわりの練習課題の解説風景
チョン・インキョン 助教
「マンガ表現デッサン」 (カートゥーン)
マンガの表現の成り立ちから近代マンガ、また
世界のマンガの歴史について幅広く学びます。
マンガについてじっくり考えてみます。
ネーム
提出課題をプロジェクタで投影、講師がパソコン上で学生と対話
しながら改変(コマの左右反転、フキダシの位置を変える、枠線
を取ってみる……等)を加え、マンガとしての効果にどのような
変化があるかをライブで示すという方法で、コマ割りのテクニッ
クを学びます。
様々な効果
「マンガ史Ⅰ・Ⅱ」
- 作品 ・ 表現として総合力を身につける -
「苦手」な人の多い「ネーム」について、「コマ割り」の基礎から演
習を行います。理論的な研究から導かれた教材を用い、1 ページ~
4ページ分のシナリオ等を元に、コマをわってネームを作ります。
写真から背景を作成
スクリーントーン加工など
クロッキーを中心に素早くものの形を取る訓練を
行い、基礎画力の向上を目指します。
基
技 礎演
術
を 習で
使
っ 身に
て
み つけ
る
! た
伊藤剛 准教授
「マンガ基礎演習Ⅲ・Ⅳ」 (マンガ評論家)
近年のマンガ制作のデジタル化に対応するため、Adobe
Photoshop や CELSYS ComicStudio などのアプリケーショ
ンを使用したマンガ制作技術を習得します。
「マンガ基礎デッサン」
学生作品
2年次主要カリキュラム紹介
伊藤剛 准教授(マンガ評論家)
「マンガ」を視覚表現のひとつとして捉え、作品論・作家論に回収され得
ないレヴェルでの「批評」がどのように行われるかについて解説を行いま
す。これまで学生個人の娯楽や創作の対象でしかなかった「マンガ」を、
さらに広く文化的な場で捉えなおし、それについて自分の言葉で「語る」
ことができるようになることを目指します。
「外国マンガ論」
マンガ制作演習ⅢA 課題作品 ( キャラクターイラスト )
細萱敦 教授(マンガ研究者)
マンガ学科専門科目の詳細は東京工芸大学サイトの
日本で「マンガ」というと、普段から親しんでいる「ストーリーマンガ」の マンガ学科ページをご参照ください。
みが「マンガ」であるという認識になりますが、マンガという表現はさらに サイト:http://www.t-kougei.ac.jp/arts/manga/curriculum/
広がりを持っています。大学でマンガを勉強する以上、「ストーリーマンガ」
だけでなく、広い視野を持ってマンガと取り組むことが必要です。「外国マ
ンガ論」では、海外コミックの名作や最新の動向についても学びます。
東京工芸大学芸術学部マンガ学科
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