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二国間交流事業 セミナー報告書

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二国間交流事業 セミナー報告書
(様式5)
二国間交流事業 セミナー報告書
平成21年12月17日
独立行政法人日本学術振興会理事長
殿
セミナー代表者所属・部局
高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所
(ふりがな)
さわだ
しんや
職・氏 名 准教授・澤田
1. 事 業 名
相手国名(アメリカ合衆国)とのセミナー(振興会対応機関:
2. セミナー名
3. 期
4. 開
間
催
真也
)
JLab と J-PARC における中間子生成反応
平成 21年
10月 11日 ~ 平成
21年
10月
13日(
3日間)
地
(都市名と会場名)
5. 参加者数
ハワイ州ワイコロア・ヒルトン
ワイコロア
日本側
32
名
相手国側
19
名
2
名
ビレッジ
(代表者を含む)
その他の国
計
53
名
- 1 -
6.セミナー参加者
(1) 日本側参加者(振興会により経費を負担された参加者に*印を付けてください。)
氏
名
所属・部局・職名
専
比連崎悟
奈良女子大学・理学研究科・教授
理論核物理
保坂淳
大阪大学・核物理研究センター・教授
理論核物理
兵頭哲雄
東京工業大学・理工学研究科・助教
理論核物理
飯嶋徹
名古屋大学・理学研究科・准教授
高エネルギー物理
池田陽一
東京大学・理学系研究科・博士課程
理論核物理
池野夏美
奈良女子大学・理学研究科・博士課程
理論核物理
慈道大介
京都大学・基礎物理学研究所・助教
理論核物理
金田雅司
東北大学・理学研究科・助教
実験核物理
村松憲仁
大阪大学・核物理研究センター・助教
実験核物理
武藤亮太郎*
高エネ機構・素粒子原子核研究所・助教
実験核物理
永廣秀子
奈良女子大学・理学研究科・助教
理論核物理
中野貴志
大阪大学・核物理研究センター・教授
実験核物理
仲澤和馬
岐阜大学・教育学研究科・教授
実験核物理
那須翔太
大阪大学・理学研究科・博士課程
理論核物理
野海博之
大阪大学・核物理研究センター・教授
実験核物理
大西宏明*
理研・先端中間子研究室・専任研究員
実験核物理
岡真
東京工業大学・理学研究科・教授
理論核物理
尾崎翔
大阪大学・理学研究科・博士課程
理論核物理
小澤恭一郎
東京大学・理学系研究科・講師
実験核物理
RYU, Huiyoung*
大阪大学・理学研究科・博士課程
理論核物理
佐藤透*
大阪大学・理学研究科・准教授
理論核物理
澤田真也*
高エネ機構・素粒子原子核研究所・准教授 実験核物理
関原隆泰
京都大学・理学研究科・博士課程
理論核物理
鈴木信彦
大阪大学・理学研究科・博士課程
理論核物理
鈴木隆敏*
東京大学・理学系研究科・特任助教
実験核物理
田中万博*
高エネ機構・素粒子原子核研究所・教授
実験核物理
関原淳子*
京都大学・基礎物理学研究所・研究員
理論核物理
GUBLER, Philipp*
東京工業大学・理工学研究科・博士課程
理論核物理
住浜水季*
大阪大学・核物理研究センター・研究員
実験核物理
堀田智明
大阪大学・核物理研究センター・助教
実験核物理
福田共和
大阪電気通信大学・工学部・教授
実験核物理
根村英克
東北大学・理学研究科・助教
理論核物理
門
- 2 -
(2) 相手国側セミナー代表者
所属・職名・氏名
コネチカット大学・准教授・JOO, Kyungseon
(3) 相手国参加者(代表者の氏名の前に○印を付してください。また、振興会により経費を負担された参加者に
*印を付けてください。)
氏
名
Burkert, V.
Cole, P.
Djalali, C.
Hicks, K.
Kamano, H.
Kubarovsky, V.
Lee, T.-S.
Lin, H.W.
McCracken, M.
Mokeev, V.
Roberts, C.
Roberts, W.
Tedeschi, D.
Weygand, D.
○ Joo, K.
Markowitz, P.
Klein, F.
Gothe, R.
Armstrong, D.
所 属・職 名
ジェファーソン研究所・研究員
アイダホ州立大学・教授
南カロライナ大学・教授
オハイオ大学・教授
ジェファーソン研究所・研究員
ジェファーソン研究所・研究員
アルゴンヌ国立研究所・研究員
ワシントン大学・教授
ワシントン-ジェファーソンカレッジ・教授
ジェファーソン研究所・研究員
アルゴンヌ国立研究所・研究員
フロリダ州立大学・教授
南カロライナ大学・教授
ジェファーソン研究所・研究員
コネチカット大学・准教授
フロリダ国際大学・教授
アメリカカトリック大学・教授
南カロライナ大学・教授
ウィリアム-メアリーカレッジ・教授
専
門
実験核物理
実験核物理
実験核物理
実験核物理
理論核物理
実験核物理
理論核物理
理論核物理
実験核物理
実験核物理
理論核物理
理論核物理
実験核物理
実験核物理
実験核物理
実験核物理
実験核物理
実験核物理
実験核物理
(4) 日本または相手国以外の国の参加者
氏
名
所属・職名(国名)
専
門
Kim , Wooyoung Kyungpook National University・研究員(韓 実験核物理
国)
Thomas, A.
アデレード大学・教授(オーストラリア) 理論核物理
- 3 -
7.セミナー概要(セミナーの目的・内容・成果等を簡潔に記載してください。
)
本日米共同セミナーの目的は、中間子をプローブとして、米国の Jefferson 研究所(JLab)、日本の KEK-PS、
SPring-8/LEPS、Belle などで行われてきたハドロン構造研究をまとめ、JLab や J-PARC での実験研究の方向
性を議論し、具体的な実験提案をまとめる端緒となることである。このため、これらの研究施設でこれまで
第一線で研究を行ってきた実験研究者を招待し、あわせて、関連する理論研究者の参加を求めた。また、こ
れから研究が始まろうとする J-PARC の関連研究者を招待した。
セミナーでは、JLab や J-PARC の施設等の紹介、ハドロンの相互作用の基礎理論である量子色力学(QCD)
に関する最近の研究成果や QCD とハドロン構造研究の関係に関する講演に引き続き、JLab、SPring-8/LEPS、
Belle、におけるこれまでの研究成果の報告および今後の展望に関する講演が行われた。これらを基盤にして、
10月12日夕方のパネルディスカッションでは、今後の JLab や J-PARC での研究での協力や共同研究に関
して議論が行われた。米国側からは特に核子の励起状態に関する研究に興味が寄せられ、一方、日本側の多
くの研究者からは通常のバリオンや中間子よりも多い数のクォークからなる状態(マルチクォーク状態)へ
の興味が議論された。今後の JLab や J-PARC でのこれらの分野での研究協力や共同実験について、本セミナ
ー終了後も引き続き連絡を取り合って検討を進めることが確認された。
10月13日のセッションは、より広く日米物理学会合同原子核分科会への参加者も加わって行われた。
そこでは、10月11日、12日二日間の議論をまとめる意味を持つ講演が V. Burkert、堀田智明、F. Klein、
R. Gothe、住浜水季、D. Armstrong、保坂淳、澤田真也らによって行われた。
これまで、ハドロン分光やハドロン構造を中心とした分野の日米の研究者は、一部で共同研究等行われて
きたものの、本格的に大規模な共同研究や実験を立ち上げるというところまでは至っていなかった。本セミ
ナーにおいては、この分野の日米の代表的な研究者を招き、また今後を担う若い研究者の参加を得て、お互
いのこれまでの研究や今後の研究の方向性を紹介しあい、今後の研究についての議論を進めることが出来た。
これによって、本セミナーはハドロン物理での日米協力の端緒となることができた。
- 4 -
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