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第1章 環境計測制御コンピュータ遠隔操作方法標準化規格案
第1章 環境計測制御コンピュータ遠隔操作方法標準化規格案 (第 2.7 版) あらまし メーカー間の差異を吸収し、計測・ 制御項目の呼称・意味の統一を図るために、環境計測制御コン ピュータの遠隔操作方法における標準化規格を提案した。 本章は、この規格の詳細について規定し、各メーカーが環境計測制御コンピュータ遠隔操作方法 標準化規格に対応したシステムを開発すること、また、このシステムを利用して、アプリケーションシス テムを開発できるようにすることを目的として記述した。 本標準化規格は、(1)データの移動、すなわち、通信方法を統一するための移動方法標準化、(2)計 測制御項目を一意にし、必要な項目を特定するための特定標準化、及び、(3)特定された項目が取り 扱う内容、すなわち、項目の定義や単位等に関する意味標準化について、それぞれ、規定している。 具体的な方法としては、移動標準化としては、インターネットに代表されるTCP/IP を採用し、環境 計測制御に関するデータを取り扱いやすいコマンド体系を採用した。 また、特定標準化については、標準化マップファイルの採用によって、新たなハードウェアを開発し なくても、ソフトウェアの付加により、既存の環境計測制御コンピュータのハードウェアにも対応可能と した。 さらに、意味標準化に対しては、項目の呼称を統一するための標準名の採用、及び、単位の統一等 を行った。 本規格の最新版は、http://w3.fb.u-tokai.ac.jp/std/よりインターネットを介して入手可能であ る。 本規格によって、環境計測制御コンピュータ遠隔操作方法が統一され、施設園芸におげる環境計 測制御コンピュータの一層の普及を期待するものである。 1.用語と想定システム 1.1.用語 以下の用語を定義する。 コントローラ: 環境計測制御コンピュータのこと。 仮想コントローラ: 環境計測制御コンピュータとその遠隔操作標準化を実現している機構のこ と。 移動標準化: データの移動方法の標準化(同じ方法でデータが送受信できる)。 特定標準化: データの特定方法の標準化(どんな場合でも同じ項目のデータを指定でき る)。 意味標準化: データの意味の標準化(送受した同じ項目のデータは、同じ意味・単位であ る)。 環境制御機器: 仮想コントローラに接続されている暖房機、天窓などの機器。 センサ: 計測値: 仮想コントローラに接続されている気温、日射量などのセンサ。 センサおよび各種検出用電気接点等から仮想コントローラへの入力値、およ びそれらの演算結果。 制御値: 仮想コントローラが環境制御機器の制御に現在使用している値、および警報 ブザ等への出力値。 設定値: 仮想コントローラが環境の計測と制御をするための設定値。 現在値: 今の一番新しい値。 瞬時値: 記録値: ある時点の一瞬の値。 過去のある時点、または、過去のある期間の値で、仮想コントローラに記憶さ れているもの。 1.2.想定システム 規格が想定するシステム構成の一例(現在の技術水準で最も標準的なもの)は、次の要素からなるも のである。 (1)植物生産用環境計測制御コントローラ(以下、コントローラと略す) (2)パソコン(サーバ機能付き) (2.1)通信エミュレータ (2.2)アプリケーションソフトウェア(汎用の TCP/IP 用ドライバで通信) (3)パソコン(サーバ機能無し) (3.1)アプリケーションソフトウェア(汎用の TCP/IP 用ドライバで通信) また、次の事項を規定する。 (a)(1)と(2.1)を仮想コントローラとする。 (b)(1)と(2.1)間の通信は、各コントローラメーカ固有の方式とする。 (c)(2.1)と(2.2)、および、(2.1)と(3.1)間の通信は、TCP/IP を用いる。 (d)移動標準化は、(c)で使用される標準化コマンドによって実現する。 (e)特定標準化と意味標準化は、(2)または(3)に用意される標準化マップファイルに よって実現する。 (f)標準化規格のもとで動作する各種計測制御用ソフトウェアを(2.2)および(3.1)とす る。 2.通信 2.1.通信の確立と終了 2.1.1.セッションの確立 通常時は、アプリケーションソフトウェア側から、パソコン(サーバ機能付き)の IP アドレスに対して、 仮想コントローラの特定のポート番号を呼び出し、TCP コネクションを確立する。IP アドレスとポート番 号は標準化マップファイルで規定する。 仮想コントローラは、アプリケーションソフトウェア側から終端文字(;(3BH))を受信するまでエコー バックを行う。 2.1.2.セッションの終了 通信が確立し、1 対の通信(アプリケーションソフトウェア側から標準化コマンドを発行し、仮想コン トローラ側からその標準化コマンドに対応する応答を得ること)が完了した時点で、仮想コントローラ側 から TCP コネクションを破棄することによって、通信を終了する。また、通信が確立し、アプリケーショ ンソフトウェア側から標準化コマンドの中断指示が送られた場合にも、そのセッション操作は全て無効 とし、仮想コントローラ側からTCP コネクションを破棄することによって、通信を終了する。さらに、アプ リケーションソフトウェアからの無通信時間が60 秒を超えた場合にも、同様に、通信を終了する。無通 信時間は変更できるものとする。 2.2.通信で使用するコード JIS-X0201 で規定された8 ビット文字コードのうち、80H(Hは 16 進数であることを示す)からFFH までを除いたコードを使用する。このうち、次のコードは特別な意味を持つ。 上位 4 ビット→ 下位4ビット↓ 0 1 2 0 NUL DLE SP 1 SOH DC1 ! 2 STX DC2 " 3 ETX DC3 # 4 EOT DC4 $ 5 ENQ NAK % 6 ACK SYN & 7 BEL ETB ' 8 BS CAN ( 9 HT EM ) A LF SUB * B VT ESC + C FF FS , D CR GS E SO RS . SI US F / 3 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 : ; < = > ? 4 @ A B C D E F G H I J K L M N O 5 P Q R S T U V W X Y Z [ ¥ ] ^ _ 6 ` a b c d e f g h i j k l m n o 7 p q r s t u v w x y z { │ } 8 9 DEL A 。 「 」 、 ・ ヲ ァ ィ ゥ ェ ォ ャ ュ ョ ッ B ー ア イ ウ エ オ カ キ ク ケ コ サ シ ス セ ソ C タ チ ツ テ ト ナ ニ ヌ ネ ノ ハ ヒ フ ヘ ホ マ D ミ ム メ モ ヤ ユ ヨ ラ リ ル レ ロ ワ ン ゙ ゚ E F 図 図 1 8 ビット文字コード 2.2.1.制御コード SP(20H)、HT(09H)、LF(0AH)、CR(0DH)は、通信では無視する。 ETX(03H)は、通信を中断し、そのセッションでの処理を無効にする。 DEL(7FH)、BS(08H)は、LF(0AH)、CR(0DH)、;(3BH)以外の直前の 1 文字を取り消す。 ただし、直前の文字がエスケープコードペアの場合には、エスケープコードも含めて取り消す。 2.2.2.予約コード ;(3BH)は、通信の終端文字として使用する。 ,(2CH)は、項目の区切り文字として使用する。 ?(3FH)は、エラー通知文字として使用する。 !(21H)、#(23H)、$(24H)、&(26H)、:(3AH)、=(3DH)は、予約コードとする。 2.2.3.エスケープコード ¥(5CH)は、次に来るコードを仮想コントローラが予約コード、エスケープコードまたは制御コードと して解釈することを禁止する。エスケープコードと次に来る1 文字をエスケープコードペアと呼ぶ。 2.2.4.一般使用コード 20H から7FH の範囲で、2.2.1.、2.2.2.、2.2.3.で使用されていないコード。仮想コントローラとアプリ ケーションソフトウェアとの通信で、通信の制約を受けずに自由に使用できることを保証する。 2.3.通信文 通信文の記法に、次の記号を使用する。< >は、通信で使用するコードを組み合わせた項目とする。 [ ]は任意の通信項目とする。…はその前の項目を任意回数繰り返せるものとする。|は左右どちらか の項目を選択できるものとする。 2.3.1.一対の通信 次の伝文の通信をもって、一対の通信セッションとする。 (1)仮想コントローラ→アプリケーションソフトウェア <通信促進文字列>; (2)アプリケーションソフトウェア→仮想コントローラ <利用者同定文字列>!<標準化コマンド列 >; (3)仮想コントローラ→アプリケーションソフトウェア <応答文列>; 2.3.2.通信促進文字列 32 バイト以内の一般使用コードで構成された文字列。標準化マップファイルに登録された通信促進 文字列と比較し、応答した仮想コントローラと使用しているマップファイルの正当性を確認するために 使用する。従って、マップファイルの改定を行ったときには古いマップファイルと区別するために変更 する。 2.3.3.利用者同定文字列 利用者の識別と認証に使用し、以下の形式を持つ。 <利用者 ID>,<利用者パスワード> 2.3.3.1.利用者 ID 一般使用コードとエスケープコードペアで構成された 16 バイト以内の文字列。利用者の識別や、 使用できるコマンドに一定の制限を設けるために使用する。 2.3.3.2.利用者パスワード 一般使用コードとエスケープコードペアで構成された 16 バイト以内の文字列。利用者 ID によって 識別された利用者が、正当な利用者であるかを確認するために使用する。 2.3.4.標準化コマンド列 1024 バイト以内の文字列で、以下の形式を持つ。 <標準化コマンド>[,<標準化コマンド>]… 2.3.4.1.標準化コマンド 次の形式がある。 <項目指定文字列> 値読み出し形式 <項目指定文字列>=[<値>] 値設定形式 <項目指定文字列>&<集計方法文字列>[&<期間指定子>] 記録値読み出し形式 <項目指定文字列>&<読み出し個数>EV システムログ読み出し 形式 $<独自コマンド文字列> 独自コマンド形式 2.3.4.1.1.項目指定文字列 項目指定文字列は、計測値・制御値・設定値に関する各項目を指定する。少なくとも、標準化マップ テーブルに記載のある項目指定文字列は使用可能でなければならない。使用するコードは一般使用 コードとエスケープコードペアとする。文字列の長さは、32 バイト以内とする。 2.3.4.1.2.集計方法文字列 <集計間隔><集計単位><集計算法> 集計間隔、集計単位、集計算法がそれぞれ 1 バイトで定義される。以下が定義されているが、全て が使用できる必要はない。集計間隔と集計単位の組み合わせで、2通り以上の表現が可能な場合は、 より小さな数値の集計間隔で表現できる組み合わせを使うものとする。たとえば、 1HC は、一時間ごと の瞬時値を指す。 2.3.4.1.2.1.集計間隔 集計間隔は、1 バイトの文字で以下の数値を表現する。 0∼9 は、0 から9 の数値を表す。 A∼Z は、10 から35 の数値を表す。 a∼z は、36 から61 の数値を表す。 2.3.4.1.2.2.集計単位 集計単位は、1 バイトの文字で期間に関する以下の単位を表現する。 Y: 1 年間。 M: 1 ヶ月間。 D: 1 日間。 H: 1 時間。 N: 1 分間。 S: 1 秒間。 E: (警報発生日時読み出し形式でのみ使用) 2.3.4.1.2.3.集計算法 1 バイトの文字で記録値の集計方法を表現する。 C: A: 瞬時値(平均化されていない値)。 平均値。 G: 最大値。 L: 最小値。 T: (警報発生日時読み出し形式でのみ使用) 2.3.4.1.3.期間指定子 読み出す記録値の日時を指定する。以下の形式をしている。&を含む期間指定子が省略された場 合は、最近の記録値 1 個が指定される。 <日時指定子>[:<日時指定子>] 最初の日時指定子が読み出し開始の日時を指定し、次の日時指定子が読み出し終了の日時を指 定する。日時指定子が1つの時には、その日時だけを指定する。ただし、最初の日時指定子が、次の 日時指定子より過去でなければならない。また、読み出される記録には、読み出し終了の日時指定子 で指定された日時の集計記録も含まれる。つまり、1 時間ごとの平均値を読み出す時、期間指定子に 「19971002.00:19971002.23」(日時の記述方法は「 日時指定子」 参照)と指定されていた場合、読み 出し終了日時の 1997 年 10 月 2 日の 23 時台の 1 時間の平均値も含まれ、全部で24 個の値が読 み出される。 2.3.4.1.3.1.日時指定子 日時指定子は、以下の形式をしている。 <絶対日時指定子>|<相対日時指定子> 2.3.4.1.3.1.1.絶対日時指定子 絶対日時指定子は、西暦の現地時間によって日時を指定する。時間は 24 時制の表記である。以下 の形式をしている。 [[<YYYY>]<MM>]<DD>[ .<hh>[<mm>[<ss>]]] YYYY:西暦年(0000∼9999)、MM:月(01 ∼12)、DD: 日(01∼31)、hh:時(00∼23)、mm:分(00 ∼ 59)、ss:秒(00∼59)。YYYY または MM が省略された場合には、仮想コントローラの現在日付の年ま たは月が使用される。hh、mm、ss が省略された場合は、それぞれ、0 が使用される。 2.3.4.1.3.1.2.相対日時指定子 相対日時指定子は、以下の形式をしている。 <-D>[.<hh>[<mm>[<ss>]]] -D は、仮想コントローラの現在日付を-0 とした相対日付で、負の整数である。負の値にすることによ って、絶対日付指定子と区別する。hh からssは、相対時間ではなく、その日の時刻を示し、絶対日時 指定子と同じ表記になる。 2.3.4.1.4.読み出し個数 <読み出し個数>は 1 バイトの文字で以下の数値を表現する。 0∼9 は、0 から9 の数値を表す。 A∼Z は、10 から35 の数値を表す。 a∼z は、36 から61 の数値を表す。 2.3.4.1.5.独自コマンド文字列 コントローラメーカ各社が独自のコマンドを指定できる。使用するコードは一般使用コードとエスケー プコードペアとする。 2.3.4.1.6.値読み出し形式 応答文列に 1 個以上の値を生成する。計測値、制御値、設定値を仮想コントローラから読み出すた めのものである。 2.3.4.1.7.値設定形式 応答文列には、書き込み処理後の読み出し値を生成する。仮想コントローラに、制御値、設定値を 書き込むためのものである。書き込む値を省略した場合には、既に設定されている値を消去する。 2.3.4.1.8.記録値読み出し形式 過去の記録値を仮想コントローラから読み出すためのものである。応答文列には、指定された期間 の記録値を集計間隔ごとに集計した値をすべて生成する。つまり仮想コントローラは、 24 時間分の 1 時間ごとの記録値の読み出しを行うコマンドが実行された場合には、記録値が欠損している時間があ ったとしても、必ず 24 個の値もしくはエラー文を返さなければならない。 2.3.4.1.9.システムログ読み出し形式 システムログの読み出しに使用する。仮想コントローラからの応答文は、システムログ内に保存され ている異常検出などのイベントを新しいものから順に(後にいくに従い過去にさかのぼる)、イベント値 型で返す。 <日時>:<項目指定文字列>[,<日時>:<項目指定文字列>]・ ・ ・ 2.3.4.1.10.独自コマンド形式 通信機能だけを使用して、各メーカが独自のコマンド体系による遠隔操作を行なうために用意され ている。 2.3.5.応答文列 8192 バイト以内の文字列で、以下の形式を持つ。 <標準化コマンド対応応答文>[,!,<標準化コマンド対応応答文>]… 2.3.5.1.標準化コマンド対応応答文 個々の標準化コマンドに一対一対応した応答文を示す。一つの標準化コマンドで複数の値を返す 場合に、どの値がどの標準化コマンドで生成されたかを識別するための項目である。それぞれの標準 化コマンド対応応答文は、以下の形式を持つ。 <値|エラー文>[,<値|エラー文>]… 標準化コマンドが正しく処理された場合、値読み出し形式では仮想コントローラから読み出された値、 値設定形式では仮想コントローラに書き込み処理後の読み出し値、記録値読み出し形式では仮想コ ントローラから読み出された記録値を返す。 2.3.5.1.1.値 値は、整数値、長整数値、論理値、制御出力値、実数値、文字列値、日付値、時間値、日時 値、イベント値があり、値の範囲および表記法を以下に示す。ただし、それぞれのデータ値を 実際に使用する際での有効な値や範囲は、それぞれの項目で規定している。 2.3.5.1.1.1.整数値 16 ビットで表現可能な-32768∼32767 までの符号付き整数。数字の前のプラス(+)は、省略 可能である。また、桁区切りにカンマ(,)やピリオド(.)は使用しない。 例、1 123 +4567 -321 2.3.5.1.1.2.長整数値 32 ビットで表現可能な-2147483648∼2147483647 までの符号付き整数。数字の前のプラス (+)は、省略可能である。また、桁区切りにカンマ(,)やピリオド(.)は使用しない。 例、1 123456 +456789 -654321 2.3.5.1.1.3.論理値 整数値と同じ範囲の値を取り、0 であれば偽、それ以外を真とする。ただし、真を表すとき は、特別な理由がない限り-1 を代表値として使用する。 2.3.5.1.1.4.実数値 IEEE の規格に基づく 32 ビット (4 バイト) の浮動小数点数で表される以下の範囲の値を とる。 負の値: 正の値: -3.402823E38∼-1.401298E-45 1.401298E-45∼3.402823E38 小数点付きの数値か、E もしくは e で指数表示して記述する。但し、小数部が 0 の場合は、 小数部を省略可能である。数字の前のプラス(+)は、省略可能である。また、桁区切りにカンマ (,)は使用しない。 例、1 1.23 +45.6 -0.12 .34 -1.41E1 2.345E-5 2.3.5.1.1.5.制御出力値 -1.0 から 1.0 範囲の実数値を取り、制御値の値を表す。0 は、その制御の停止を表し、1.0 は、その制御の正方向の最大状態を表す。制御値にオンとオフの状態のみしか必要としない場 合は、オンは 1.0、オフは 0 の 2 値のみをとる。また、正負両方向の値をとる制御値は、その 制御の負方向の最大状態は-1.0 で表す。例えば、ある暖房装置の動作状態を表す制御値が 0.52 をとっているとき、その暖房装置は、最大出力に対して 52%の出力で動作していることになる。 2.3.5.1.1.6.文字列値 255 バイト以内の文字列。使用するコードは一般使用コードとエスケープコードペアとする。 エスケープコードも使用バイト数に含める。 2.3.5.1.1.7.日付値 西暦によって日付を表記する。 <YYYY><MM><DD> YYYY: 西暦年(0000∼9999) MM: 月(01∼12) DD: 日(01∼31) 例、19960805 2.3.5.1.1.8.時間値 現地時間を 24 時間制で表記する。時、分、秒の上位桁の 0 は、省略しない。 <hh><mm><ss> hh: 時(00∼23) mm: 分(00∼59) ss: 秒(00∼59) 例、160700 2.3.5.1.1.9.日時値 日付と時間を表記する。 <YYYY><MM><DD><hh><mm><ss> 表記法は、2.3.5.1.1.6.日付値と 2.3.5.1.1.7.時間値と同様。 例、19960805160700 2.3.5.1.1.10.イベント値 イベントの発生した日時とその項目の項目指定文字列を含み、以下の形式で表記する。 <日時>:<項目指定文字列> 例、19971002104239:AirTempWarning01 2.3.5.1.2.エラー文 以下の形式である。 ?<エラーコード> エラーコードはエラーの発生した原因を示す整数値である。エラーコードは、発生したエラーの種 類に応じて 4 つに分ける。エラーコード0∼999 は情報に分類され、エラーコード1000∼1999 は値 エラーに分類され、エラーコード2000∼2999 は応答文エラーに分類され、エラーコード3000 ∼ 3999 は応答文列エラーに分類される。仮想コントローラはすべてのエラーを実装する必要はないが、 エラーコード0、1000、2000、3000 の 4 つのエラーは最低限実装する必要がある。 2.3.5.1.2.1.情報 該当する標準化コマンドが正しく処理され、返す値がNULL または空白値であるときに使用する。 従って、設定値に値が設定されていない場合は、エラーコード0 を返す。 エラーコード 0 900∼999 エラーの発生原因 対応 標準化コマンド 読・設・記 返す値は NULL または空白値である。 メーカが独自に設定できる情報。 (読: 値読み出し形式、設: 値設定形式、記: 記録読み出し形式) 2.3.5.1.2.2.値エラー 該当する標準化コマンドが正しく値を返せないとき、その理由を返すために使用する。標準化コマン ドが複数の値を返す場合(記録値読み出し等 )、その処理は続行される。 対応 標準化コマンド 1000 値が返せない。(理由が特定できる場合にはエラーコード1000 番台の以下の 記 ものを使用する。) 1100 仮想コントローラに起因するエラーで値が返せない。(理由が特定できる場合 記 にはエラーコード1100 番台の以下のものを使用する。) 1110 その記録値は消去されている。 記 1120 センサ・環境制御機器等が未装着だったため記録値が返せない。 記 1130 センサ・環境制御機器等が停止中だったため記録値が返せない。 記 1140 センサ・環境制御機器等が待機中だったため記録値が返せない。 記 1150 センサ・環境制御機器等に異常があったため記録値が返せない。 記 1160 システムが未装着だったため記録値が返せない。 記 1170 システムが停止中だったため記録値が返せない。 記 1180 システムが待機中だったため記録値が返せない。 記 1190 システムに異常があったため記録値が返せない。 記 1500 入力された標準化コマンドに起因するエラーで値が返せない。 記 1900∼1999 メーカが独自に設定できる値エラー。 (読: 値読み出し形式、設: 値設定形式、記: 記録読み出し形式) エラーコード エラーの発生原因 2.3.5.1.2.3.応答文エラー 該当する標準化コマンドが正しく処理できないとき、その理由を返すために使用する。このエ ラーが発生すると、該当する標準化コマンドはその時点で処理が中止されるが、次の標準化コ マンド以降はそのまま処理が続行可能である。 対応 標準化コマンド 2000 応答文が返せない。(理由が特定できる場合にはエラーコード2000 番台の以 読・設・記 下のものを使用する。) 2100 仮想コントローラに起因するエラーで応答文が返せない。(理由が特定できる 読・設・記 場合にはエラーコード2100 番台の以下のものを使用する。) 2110 センサ・環境制御機器等が未装着のため応答文が返せない。 読・設・記 2120 センサ・環境制御機器等が停止中のため応答文が返せない。 読・設・記 2130 センサ・環境制御機器等が待機中のため応答文が返せない。 読・設・記 2140 センサ・環境制御機器等が異常のため応答文が返せない。 読・設・記 2500 入力された標準化コマンドに起因するエラーで応答文が返せない。(理由が 読・設・記 特定できる場合には 2500 番台の以下のものを使用する。) 2510 標準化コマンドの記述が文法に従っていない。 読・設・記 2520 指定した項目指定文字列が定義されていない。 読・設・記 2530 値、もしくは集計方法文字列、期間指定子の記述が文法に従っていない。 記 2540 計測値への値の設定や、記録を取っていない項目の記録の読み出しなど、 読・設・記 指定した項目ではサポートしていない文法を使用した。 2550 実行権限の足りない標準化コマンドを実行しようとした。 読・設・記 2560 指定可能範囲外の値を設定しようとした。 設 2570 指定可能範囲外の集計方法文字列を使用した。 記 2580 指定可能範囲外の期間指定子を使用した。 記 2900∼2999 メーカが独自に設定できる応答文エラー。 (読: 値読み出し形式、設: 値設定形式、記: 記録読み出し形式) エラーコード エラーの発生原因 2.3.5.1.2.4.応答文列エラー 標準化コマンド列の処理を続行することが不可能なエラーを返すために使用する。仮想コント ローラーは、エラーの発生した標準化コマンド以降のすべての標準化コマンドの処理を中止し、 標準化通信を終了する。 エラーコード 3000 3100 3110 3120 3130 3500 3510 3520 対応 標準化コマンド 応答文列が返せない。(理由が特定できる場合にはエラーコード3000 番台の 読・設・記 以下のものを使用する。) 仮想コントローラに起因するエラーで応答文列が返せない。(理由が特定でき 読・設・記 る場合にはエラーコード3100 番台の以下のものを使用する。) 応答文列の長さが規定を超過した。 読・設・記 システムビジー。 読・設・記 システム異常。 読・設・記 入力された標準化コマンドに起因するエラーで応答文列が返せない。 (理由が特定 読・設・記 できる場合にはエラーコード3500番台の以下のものを使用する。) 利用者の認証に失敗した。 読・設・記 標準化コマンド列に何らかの不正がある。 読・設・記 エラーの発生原因 3530 標準化コマンドが長すぎる。 読・設・記 3540 タイムアウト。 読・設・記 3900∼3999 メーカが独自に設定できる応答文列エラー。 (読: 値読み出し形式、設: 値設定形式、記: 記録読み出し形式) 3.標準化マップファイル 仮想コントローラごとの個別情報をアプリケーションソフトウェアに提供するために使用 する。ファイルの拡張子は「.mpf」を用いる。 3.1.標準化マップファイルで使用する文字コード 2.2.4.で規定された一般使用コードおよび Shift JIS 日本語漢字コードからなり、各行の行末 には CR LF(0DH, 0AH)を使用する。 3.2.標準化マップファイルの形式 システム情報セクションと標準データ名セクションの 2 つのセクションからなる。行頭文字 がセミコロン(;)の行は、コメントとみなして無視する。 3.2.1.システム情報セクション(SystemInfo) 仮想コントローラの基本的情報について定義する。 3.2.1.1.ヘッダ このセクションのヘッダとして、[SystemInfo]を最初の行に記述する。 3.2.1.2.形式 次の形式で記述する。角括弧[ ]は、複数の値の記述を要求している項目において、指定され た数だけ値を記述できることを示している。システム情報項目文字列は、行頭からスペースや タブを入れずに記述しなければならない。また、値の前後のスペースやタブは無視される。 <システム情報項目文字列>=<値> [,<値>]・・・ 3.2.1.3.システム情報項目文字列 システム情報項目は、次の各項目を任意の順番で指定できる。ただし、○は必須項目である。 システム情報項目文字列 意味 必須項目 Prompt 通信促進文字列 ○ StdVersion 標準化規格版番号 ○ Level Port 実装標準化レベル 仮想コントローラポート番号 ○ ○ MailAddress 施設所在地 × GeoLocation 施設所在地理位置 × FacilityName 施設名 × FacilitySubName 施設名細分 × Licensee 使用許諾者 × Manufacturer 仮想コントローラ製造会社名 × ProductName 仮想コントローラ型式名 × ProductNumber 仮想コントローラ製造番号 × MapTimestamp NetworkAddress 標準化マップファイルタイムスタンプ 仮想コントローラネットワークアドレス × × VContMaxComInterval 仮想コントローラ最大無通信時間 × 3.2.1.4.通信促進文字列(Prompt) 2.3.2.で規定された文字列で必ず指定する。個々の仮想コントローラを一意に識別すると共 に、アプリケーションソフトウェアと仮想コントローラの対応しているマップファイルとの整 合性の確認に使用する。従って、マップファイルに変更が必要になった際は、この文字列を変 更する必要がある。 3.2.1.5.標準化規格版番号(StdVersion) 実数値で標準化規格の改版数を示し必ず指定する。版番号の整数部の数字が異なる場合、相 互に互換性がない。小数部の数字は、整数部の版番号が同じ場合には、より小さな版番号の規 格を包括する。例、2.6 3.2.1.6.実装標準化レベル(Level) 2 バイト以内の文字列で、仮想コントローラの実装している標準化規格のレベルを示し必ず 指定する。レベル 1 対応の仮想コントローラは、1 と記述する。また、レベル 6b 対応の場合は、 6b と記述する。 仮想コントローラの対応している規格を以下のようにレベル分けする。また、上位のレベル は下位のレベルの機能を包括する。レベル 2 以上のレベルでは、仮想コントローラが記録値に 対応しているかしていないかで a および b に分ける。 レベル 1 クラス 1,2(4.1 参照)の大部分または全部の項目がパソコンで読める。 記録値に対応していない場合: レベル 2a レベル 1 に加え、大部分または全部の計測値・制御値がパソコンで読める。 レベル 3a レベル 4a レベル 2a に加え、一部の設定値がパソコンで読み書きできる。 レベル 3a に加え、大部分または全部の設定値がパソコンで読み書きできる。 レベル 5a レベル 4a に加え、一部の制御値がパソコンで書ける。 レベル 6a レベル 5a に加え、大部分または全部の制御値がパソコンで書ける。 記録値に対応している場合: レベル 2b レベル 1 に加え、大部分または全部の計測値・制御値・記録値がパソコンで 読める。 レベル 3b レベル 2b に加え、一部の設定値がパソコンで読み書きできる。 レベル 4b レベル 3b に加え、大部分または全部の設定値がパソコンで読み書きできる。 レベル 5b レベル 4b に加え、一部の制御値がパソコンで書ける。 レベル 6b レベル 5b に加え、大部分または全部の制御値がパソコンで書ける。 3.2.1.7.仮想コントローラポート番号(Port) 仮想コントローラに接続するときのポート番号を示し必ず指定する。ポート番号は、仮想コ ントローラの製造会社もしくはユーザが、他の仮想コントローラや他のプロトコルと重ならな い任意の番号を設定できる。 3.2.1.8.施設所在地(MailAddress) 128 バイト以内の一般使用コードおよび Shift JIS コードで構成される文字列。計測制御を 行う施設の所在地を記述する。省略した場合は、施設所在地情報が存在していないことになる。 3.2.1.9.施設所在地理位置(GeoLocation) 次の形式で記述する。省略した場合は、施設所在位置情報が存在していないことになる。 <緯度>, <経度>, <標高> 緯度: 経度: 北緯が正の値で、南緯が負の値の実数値で、単位は度(°)で表記。 東経が正の値で、西経が負の値の実数値で、単位は度(°)表記。 標高: 単位はメートル(m)で、実数値で表記。 3.2.1.10.施設名(FacilityName) 一般使用コードおよび Shift JIS コードで構成される文字列。アプリケーションソフトウェ アで計測制御を行う施設の名称を表示するために使用する。次の形式で施設名称とその短縮表 記を記述する。この項目を指定するときは必ず施設名称と短縮表記を両方指定しなければなら ない。省略した際は、施設名に関する情報が存在しないことになる。 <施設名称>, <短縮表記> 施設名称: 施設の正式名称もしくはそれに準じる名前をあらわす 128 バイト以内の文字 列。 短縮表記: 施設名称を短縮して表す 16 バイト以内の文字列。 例、 FacilityName=東海大学沼津校舎植物集約生産実験設備, 東海大学温室 3.2.1.11.施設名細分(FacilitySubName) 一般使用コードおよび Shift JIS コードで構成される文字列。アプリケーションソフトウェ アで計測制御を行う施設の区分を表示するために使用する。任意の形式で記述する。この項目 を指定するときは必ず施設区分名称と短縮表記を両方指定しなければならない。省略した際は、 施設区分名称名に関する情報が存在しないことになる。 <施設区分名称>, <短縮表記> 施設区分名称: 字列。 施設区分の正式名称もしくはそれに準じる名前を表す 128 バイト以内の文 短縮表記: 施設区分名称を短縮して表す 16 バイト以内の文字列。 例、 FacilitySubName =自然光人工光併用型温室 1 号棟, 1 号棟 3.2.1.12.使用許諾者(Licensee) 64 バイト以内の一般使用コードおよび Shift JIS コードで構成される文字列。アプリケーシ ョンソフトウェアで、仮想コントローラのライセンスを受けている者を表示するために使用す る。省略した際は、使用許諾者に関する情報が存在しないことになる。 3.2.1.13.仮想コントローラ製造会社名(Manufacturer) 128 バイト以内の一般使用コードおよび Shift JIS コードで構成される文字列。アプリケー ションソフトウェアで、仮想コントローラを製造した会社名を表示するために使用する。省略 した際は、製造会社名に関する情報が存在しないことになる。 3.2.1.14.仮想コントローラ型式名(ProductName) 128 バイト以内の一般使用コードおよび Shift JIS コードで構成される文字列。アプリケー ションソフトウェアで、仮想コントローラの製品名を表示するために使用する。省略した際は、 製品名に関する情報が存在しないことになる。 3.2.1.15.仮想コントローラ製造型式番号(ProductNumber) 16 バイト以内の一般使用コードで構成される英数文字列。仮想コントローラの製造型式番 号で、製造会社が製造型式ごとに一意の英数文字列を記述する。省略した際は、仮想コントロ ーラ型式情報が存在しないことになる。 3.2.1.16.標準化マップファイルタイムスタンプ(MapTimestamp) マップファイルの更新年月日と時間を表す以下の形式をしている。省略した際は、標準化マ ップファイルタイムスタンプに関する情報が存在しないことになる。 <YYYY><MM><DD><hh><mm><ss> 3.2.1.17.仮想コントローラネットワークアドレス(NetworkAddress) 仮想コントローラのドメイン名もしくは hosts ファイルに記載されているホスト名、または IP アドレスを指定する。IP アドレスを指定するときは、xxx.xxx.xxx.xxx の形(ドットデシマル 表記)で指定する。ただし xxx は 0∼255 の 10 進整数を示す。省略した場合には、127.0.0.1 を 指定したことになる。 3.2.1.18.仮想コントローラ最大無通信時間(VContMaxComInterval) 仮想コントローラからデータの返信が無かったり途中でデータの流れが途切れて、アプリケ ーションがタイムアウトと判断してもよい無通信継続時間を 0 以上の整数値で記述する。省略 した場合には、60 秒を指定したことになる。従って、仮想コントローラは、指定された時間以 内でアプリケーションに送信すべきデータの送信を行い続けなければならない。 3.2.2.標準データ名テーブルセクション アプリケーションソフトウェアが、各標準データ名で表される項目が個々の仮想コントロー ラでどのような項目指定文字列で表されるかの対応などを定義する。 3.2.2.1.ヘッダ このセクションのヘッダとして、[SDNTable]を最初の行に指定する。 3.2.2.2.形式 マップ情報は次のカンマ(,)で区切られた 6 個のフィールドを持つテーブル形式で記述する。 6 番目の注釈は省略可能。 <標準データ名>, <名称>, <単位>, <項目指定文字列>,<使用可能記録値集計方法>[,<注釈>] 3.2.2.2.1.標準データ名 標準データ名は、一般使用コードで構成される 16 文字の文字列で記述する。標準データ名 の記述形式は、規格で定める標準データ名を記述するための形式と、前者の形式に依存せずに 独自に標準データ名を記述するための形式の 2 種類の形式とする。また、独自の標準データ名 は、「3.2.2.2.1.7.項目種別」で述べる規則に従っていれば、標準規格で定める標準データ名と同 じ形式で記述することもできる。また、本規格で使用する具体的な標準データ名については、 4.で述べる。 形式1:標準規格で定める標準データ名の記述形式(図 2) <項目固有コード><インデックス><設定項目固有コード><制御時間帯><項目種別><データ形式> (第 1 番目の文字が数字または大文字の英字。 この記述形式で独自に標準データ名を記述する場 合には、第 15 番目の文字が小文字の英字になる。) 形式2:形式 1 に依存せずに独自で定める標準データ名の記述形式(図 3) <各社独自コード><制御時間帯><項目種別><データ形式> (第 1 番目と第 15 番目の文字が小文字の英字) 文字位置 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 対象コード 項目固有コード 主要関係要因 固有コード 内容分類 インデックス 設定項目固有コード 制御時間帯 項目種別 データ形式 図 2 標準規格で定める標準データ名の形式 文字位置 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 各社独自コード 制御時間帯 項目種別 データ形式 図 3 各社が独自で定める標準データ名の形式 3.2.2.2.1.1.項目固有コード 項目固有コードは、一般使用コードで構成された 6 文字の文字列で、次の形式で記述する。 <対象コード><主要関係要因><固有コード><内容分類> 3.2.2.2.1.1.1.対象コード 一般使用コードで構成された 1 文字で、その項目がどの対象に対する項目なのかを表す。そ の項目が、施設に対する項目なのか、それ以外に対する項目なのかに大別し、それを装置、環 境、植物、その他に分け、さらに、地上、地下、地上・地下、その他に分け、どの対象に関す る項目なのかを、次の文字で表す。 環境 その他 対象コード その他 施設 0 G 装置 植物 その他 システム その他 地上 地下 地上・地下 その他 地上 地下 地上・地下 その他 地上 地下 地上・地下 その他 地上 地下 地上・地下 (分類なし) (分類なし) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F H I J K L M N O P Q R S T U V X Y 例えば、施設内の気温の計測値に関する項目は、「施設」に関する項目なので、対象コード は、上記の表の G∼V の何れかに決まる。また、気温は環境に対する項目なので、上記の表の 「環境」に分類される。そして、気温は地上部環境に影響を受ける項目なので、上記の表「地 上」に分類される。従って、施設内気温の計測値に関する項目の対象コードは、「H」となる。 施設内空気の暖房装置に関する制御値や設定値の項目は、同様に、「施設」内の「装置」に 対する項目であり「地上」部環境に影響を与えるので、対象コードは「L」となる。 仮想コントローラの内部時計や、ユーザ管理情報など、システムそのものに対する項目は「X」 で表す。 3.2.2.2.1.1.2.主要関係要因 0∼9, A∼F までの文字コードで構成される 3 文字の文字列。その項目が、主にどのような要 因に関係があるかを示す。個々の要因との関係を 3 桁の 16 進数で表し、複数の要因に関係し ている場合には、個々の要因との関係を表す値の和をとった値を 16 進数表記文字列で表す。 要因 温度 1) 水 2) 光 3) 物質 4) 関係 なし 上昇 下降 上昇・下降 なし 増加 減少 増加・減少 なし 増加 減少 増加・減少 なし 交換(添加・除去) 流動 値 000 001 002 003 000 004 008 00C 000 010 020 030 000 040 080 相 5) 交換(添加・除去)・流動 その他 気体 液体 固体 0C0 000 100 200 300 1)温度 対象コードで表される項目の、「温度」に関する関係を示す。例えば、気温の計測値に関す る項目は、気温の「上昇・下降」に関係がある項目となる。また、暖房装置は、気温を「上昇」 させる関係にあるという。 2)水 対象コードで表される項目の、湿度や土壌水分、灌水、降雨など「水」に関する関係を示す。 例えば、空気の相対湿度の計測値に関する項目は、空気中の水蒸気の「増加・減少」に関係が ある項目となる。また、加湿装置や灌水装置は、「増加」関係にあるという。 3)光 対象コードで表される項目の、光や放射に関する関係を示す。例えば、光合成有効光量子束 密度の計測値に関する項目は、光の「増加・減少」に関係がある項目となる。また、補光装置 は、光を「増加」させる関係にあるといい、遮光カーテンなどは、光を「減少」させる関係に あるという。 4)物質 対象コードで表される項目の、換気や風、培養液の循環、二酸化炭素の施用や濃厚培養液の 注入など、 「水」に関する要因は除いた、物質の移動や出入り関する関係を示す。例えば、風速 の計測値に関する項目は、「流動」に関係がある項目となる。また、換気装置は、施設内と施設 外の空気を「交換」させる関係にあるという。 5)相 対象コードで表される項目が気体、液体、固体、その他のどこに関係している項目かを示す。 主に、気体とは空気や二酸化炭素、液体は培養液、固体は土壌やロックウールなどの培地を示 す。 例:「施設内気温計測値」 主要関係要因は、温度: 001(上昇・下降)、水: 000(なし)、光: 000(なし)、物質: 000(なし)、 相: 100(気体)となるため、次のように表される。 001 + 000 + 000 + 000 + 100 = 101 例:「細霧冷房装置」 主要関係要因は、温度: 002(下降)、水: 004(増加)、光: 000(なし)、物質: 000(なし)、相: 100(気 体)とすると、次のように表される。 002 + 004 + 000 + 000 + 100 = 106 3.2.2.2.1.1.3.固有コード 1 文字の一般使用コードで構成される文字。同じ対象コードの同じ主要関係要因に分類され る複数の項目を一意に表すために使用する。標準規格で定める標準データ名は、0∼9, A∼Z を 使用する。独自項目で固有コードを定義する必要がある場合には、a∼z までの文字を使用する。 3.2.2.2.1.1.4.内容分類コード その項目の値の意味を表す以下の 1 文字で構成する。以下に示す以外に各社独自項目で内容 分類コードを新たに定義する必要がある場合には、a∼z を使用する。 コード 0 1 意味 定数 一瞬 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F G H ある期間の平均 現在の平均 現在のある期間の移動平均 ある期間の積算 現在の積算 現在のある期間の移動積算 ある期間の最大 現在の最大 ある期間の最小 現在の最小 動作時刻 停止時刻 動作時間 停止時間 設定値 上昇動作設定値 (上限設定値) I 上昇停止設定値 J 下降動作設定値 (下限設定値) K 下降停止設定値 L M N ディファレンシャル 異常 高異常(設定値) O 低異常(設定値) P∼Z その他 説明 制御定数など。 瞬時の計測値、装置の動作出力など、一瞬状態を反映した内容。 但し、ノイズ除去などのために数回の計測値を平均化した値な ども含む。 一定期間を平均した内容。 今現在も平均されつつある内容。 今も計算している、ある期間の移動平均の内容。 一定期間を積算した内容。 今現在も積算されつつある内容。 今も計算している、ある期間の移動積算の内容。 一定期間の中での最大。 今も更新されつつある最大。 一定期間の中での最小。 今も更新されつつある最小。 動作、または、ある事柄の許可が行われる時刻。 停止、または、ある事柄の禁止が行われる時刻。 動作、または、ある事柄を許可している時間。 停止、または、ある事柄を禁止している時間。 この内容を中心値もしくは目標値として制御を行う。 対象が、この内容以上になった場合、もしくは、この内容以下 から以上に変化した場合、動作、または、事柄の許可が行われ る。 対象が、この内容以上になった場合、もしくは、この内容以下 から以上に変化した場合に、停止、または、事柄の禁止が行わ れる。 対象が、この内容以下になった場合、もしくは、この内容以上 から以下に変化した場合に、動作、または、事柄の許可が行わ れる。 対象が、この内容以下になった場合、もしくは、この内容以上 から以下に変化した場合に、停止、または、事柄の禁止が行わ れる。 ディファレンシャルまたは不感帯。 真:異常、偽:正常であることを表す。 設定値の場合、対象がこの内容以上、または、より上になった 場合に、事柄が異常であることを表す。設定値以外の場合は、 真:異常、偽:正常であることを表す。 設定値の場合、対象がこの内容以下、または、より下になった 場合に、事柄が異常であることを表す。設定値以外の場合は、 真:異常、偽:正常であることを表す。 0∼O に分類不能な内容。 3.2.2.2.1.2.インデックス 対象コードと主要関係要因と固有コードが同一となる項目の一連番号示す 1文字の英数文字 列。インデックスは、0∼9, A∼Z, a∼z の順で指定する。インデックス 0 は、その項目の全て を代表する値を参照する項目とする。従って、その項目の全てを代表する値を参照する項目が ない場合には、インデックス 0 の項目はないことになる。 つまり温室内の気温測定に2つの温度センサ A、B を使用していた場合、インデックス 0 に は、温室内の状態をできるだけよく反映していると考えられる値を参照する項目に使用する。 具体的には、AとBが温室内に均等に配置してあり、かつAとBの平均値を参照する項目があ る場合には、インデックス 0 となり、A と B の値は、それぞれインデックス 1, 2 となる。また、 Aが温室の中央付近で、B が暖房機の吹き出し口付近など温室全体の気温を反映しているとは 言えない場合には、A の値を参照する項目がインデックス 0 となる。 また、制御装置の動作も同様に表し、同じ換気効率の天窓が 2 つあって、一方が全開、もう 片方が全閉状態の時、天窓の開度を表す項目のインデックス 0 の項目の返す値は、2 つの天窓 の開度の平均値 0.5 になる。 3.2.2.2.1.3.設定項目固有コード その項目に設定する値の項目固有コードを記述する。必要ない場合は、「------」を記述す る。つまり、暖房装置の動作が開始する施設内気温を設定する項目の場合、施設内気温の項目 固有コードを記述する。 3.2.2.2.1.4.各社独自コード a∼z までの英小文字ではじまる、13 文字の一般使用コードで記述する。規格で定める標準 データ名の記述形式によらずに、各社が任意に独自の項目を記述するために使用する。 「3.2.2.2.1.7.項目種別」で述べる規則に従っていれば、標準規格で定める標準データ名と同じ 形式で記述することもできる。 3.2.2.2.1.5.制御時間帯 設定値の制御時間帯番号を示す英数文字列。0∼9, A∼Z, a∼z の順で指定する。制御時間帯 0 の項目は、時間帯による設定値変更を行わない項目や、時間帯によって設定値が変わらない 項目に使用する。 3.2.2.2.1.6.項目種別 その項目の種類を次の 1 文字で示す。各社が独自で定める標準データ名は、以下に示す英小 文字の項目種別で記述する。 種類 備考 I 計測値 計測した値を確認するための値 O 制御値(現在出力) 現在、制御に使用している値を確認するための項目 F 制御値(強制出力) 制御値を強制的に変更する場合に書き込む項目 S 設定値 時間帯ごとに制御に使用する値のスケジュールを設定する項目 T 設定値(参照専用)1) 仮想コントローラの仕様上書き込みのできない設定値 X その他 計測値、制御値、設定値以外の項目 Y その他(参照専用)1) 仮想コントローラの仕様上書き込みのできないその他 i 独自計測値 2) 各社独自項目の計測値 o 独自制御値(現在出力) 2) 各社独自項目の制御値(現在出力) f 独自制御値(強制出力) 2) 各社独自項目の制御値(強制出力) s 独自設定値 2) 各社独自項目の設定値 t 独自設定値(参照専用) 2) 各社独自項目の設定値(参照専用) x 独自その他 2) 各社独自項目のその他 y 独自その他(参照専用) 2) 各社独自項目のその他(参照専用) 1)標準データ名の項目種別を表す S(設定値)および X(その他)は、仮想コントローラの仕様上 書き込みができない場合には、各社が独自にそれぞれ参照専用の T および Y に変更することが できる。 2)各社が独自で定義した項目は、i, o, f, s, t, x, y の何れかを使用する。 3.2.2.2.1.7.データ形式 項目の値のデータ形式を次の 1 文字で示す。制御出力値に関しては、その項目が実際にとる 可能性がある値によって 4 つに分ける。ただし、標準データ名が C および O の項目は、仮想 コントローラの仕様上 0 と 1.0 の間の値は取らない場合には c、-1.0 から 0 および 0 から 1.0 の間の値を取らない場合には o に、各社独自で書き換えることができる。 I: 整数値 L: 長整数値 R: 実数値 B: 論理値 C: 制御出力値(0∼1.0) c: 制御出力値(0, 1.0) O: 制御出力値(-1.0∼0∼1.0) o: 制御出力値(-1.0, 0, 1.0) S: 文字列値 D: 日付値 T: 時間値 A: 日時値 E: イベント値 3.2.2.2.2.名称 その項目のデータの名称。64 バイト以内の一般使用コードおよび Shift JIS コードで構成さ れる文字列。アプリケーションソフトウェアが画面表示などのために使用する。各名称は、各 メーカで任意の国語で、かつ、任意の用語で記述して差し支えない。規格では、標準的な日本 語の名称を提示する。ただし、規格で規定されている標準データ名を使う場合には、同じ標準 書込可否 否 否 可 可 否 可 否 否 否 可 可 否 可 否 データ名で指定される値は、たとえ名称が異なっても同じ意味でなければならない。 3.2.2.2.3.単位 その項目のデータの単位。32 バイト以内の一般使用コードで構成される文字列。単位で使 用する記号のうち、べき乗を表す記号は、^(5EH)とし、要素の区切り記号は、*(2AH)とする。 分数形式による表現は用いず、分母にあたる要素には、負の乗数を用いる。また、温度を示す℃ は C(43H)、角度を示す°は`(60H)、補助単位でμは u(75H)を用いる。たとえば、μmol/m2s という単位は、umol*m^-2*s^-1 になり、kcal/m2h℃は、kcal*m^-2*h^-1*C^-1 になる。アプ リケーションソフトウェアでは、これらの記号を適宜独自の記号に変えてかまわない。各単位 は、標準データ名とともに 4.で別途規定する。 3.2.2.2.4.項目指定文字列 計測値・制御値・設定値に関する各項目を仮想コントローラの製造会社が 2.3.4.1.1.で定め る形式で指定する。 3.2.2.2.5.使用可能記録値集計方法 この項目の記録値が使用できる集計方法を 2.3.4.1.2で定めた 3バイトの集計方法文字列で指 定する。複数ある場合には、集計方法文字列を区切り記号無しで羅列する。記録値が使用でき ない場合には、カンマだけを記入する。 たとえば、1HA1HG1HL1MA という表記は、1 時間ごとの平均値、最大値、最小値と、一 ヶ月ごとの平均値が使用可能なことを示している。 3.2.2.2.6.注釈 128 バイト以内の一般使用コードおよび予約コード、エスケープコード、Shift JIS コードで構 成される文字列。動作には影響しない、人間の理解を助けるためもしくは、各社独自の情報を 記述するために使用する。 4.標準データ名と単位の規格 特定標準化、意味標準化を実現する目的で、標準化マップファイルに使用する標準データ名と単 位の規格について述べる。この項目は、各メーカ独自の項目の使用を抑圧するものではなく、最低限 の標準化を図って利用者の便を図るために設けられている。また、普及状況・ 技術の進歩に伴い、こ の項目は頻繁に改訂する必要がある。以下の運用基準で、標準化を行う。 ・記載されていない項目についてメーカが独自に項目を設定しても差し支えない。 ・記載されている項目で必要条件が満たされる場合はできるだけそれを利用する。 ・改訂が必要と考える場合には、メーカ間で協議を行い改訂し、告知する。 4.1.記述方式 以下のクラスに項目を分類する。 クラス1 屋外気象計測システムとして備えるべき項目 クラス2 施設環境計測制御システムとして備えるべき項目 クラス3 施設環境計測制御システムとして備えることが望ましい項目 クラス4 備える場合には利用を推奨する項目 記述の順序は、標準データ名、名称、単位、クラス、値の書き込みの可否、値の形式(データ型 )、 の順である。 4.2.計測値 <注意> ・標準データ名の*には機器装置番号を示す文字(インデックス)が入る。 ・名称には時間帯や機器番号等を適宜追加することができる。 ・各メーカ独自の計測値は、標準データ名の第 15 番目の文字が i になる。 標準データ名 110301*-------IR 110304*-------IR 110303*-------IR 110309*-------IR 11030B*-------IR 110C01*-------IR 110C04*-------IR 110C11*-------IR 110C14*-------IR 110C21*-------IR 110C24*-------IR 118001*-------IR 118004*-------IR 118011*-------IR 118014*-------IR 118019*-------IR 11801V*-------IB 110001*-------IR 103001*-------IR 103004*-------IR 103006*-------IR 103011*-------IR 103014*-------IR 103021*-------IR 103024*-------IR 103036*-------IR 120C01*-------IR 120C01*-------IB 130C01*-------IR 210301*-------IR 230C01*-------IR 230C11*-------IR H10301*-------IR H10304*-------IR H10303*-------IR H10309*-------IR H1030B*-------IR H10C01*-------IR 名称 屋外気温 屋外気温移動平均 屋外日平均気温 屋外日最高気温 屋外日最低気温 屋外露点温度 屋外露点温度移動平均 屋外湿球温度 屋外湿球温度移動平均 屋外相対湿度 屋外相対湿度移動平均 屋外風向 屋外風向移動平均 屋外風速 屋外風速移動平均 屋外瞬間最大風速 強風信号 気圧 屋外日射 屋外日射移動平均 屋外日積算日射 屋外光合成有効光量子束密度 屋外光合成有効光量子束密度移動平均 屋外照度 屋外照度移動平均 屋外日照時間 時間降水量 降雨信号 積雪深 屋外培地温度 屋外培地水ポテンシャル 屋外培地含水率 屋内気温 屋内気温移動平均 屋内日平均気温 屋内日最高気温 屋内日最低気温 屋内露点温度 単位 C C C C C C C C C % % ` ` m*s^-1 m*s^-1 m*s^-1 クラス 書込 1 × 実数値 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 実数値 1 × 実数値 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 論理値 hPa 4 × 実数値 W*m^-2 1 × 実数値 W*m^-2 4 × 実数値 MJ 1 × 実数値 umol*m^-2*s^-1 4 × 実数値 umol*m^-2*s^-1 4 × 実数値 lx 4 × 実数値 lx 4 × 実数値 h 4 × 実数値 mm*h^-1 4 × 実数値 4 × 論理値 cm 4 × 実数値 C 4 × 実数値 MPa 4 × 実数値 % 4 × 実数値 C 2 × 実数値 C 4 × 実数値 C 3 × 実数値 C 3 × 実数値 C 3 × 実数値 C 4 × 実数値 形式 標準データ名 H10C04*-------IR H10C11*-------IR H10C14*-------IR H10C21*-------IR H10C24*-------IR H14001*-------IR H03001*-------IR H03004*-------IR H03006*-------IR H03011*-------IR H03014*-------IR H03021*-------IR H03024*-------IR I30301*-------IR I30C01*-------IR I30C11*-------IR I24021*-------IR I20301*-------IR I24001*-------IR I24011*-------IR L1200P*-------IB L1200Q*-------IB L1CF3P*-------IB L1CF3Q*-------IB L1CF4P*-------IB L1CF4Q*-------IB L1CF31*-------IC L1CF41*-------IC L12001*-------IC X0000M0-------IB 40001M*-------IB 40002M*-------IB H1030M*-------IB H1030N*-------IB H1030O*-------IB H10C2M*-------IB H10C2N*-------IB H10C2O*-------IB H1400M*-------IB H1400N*-------IB H1400O*-------IB I2030M*-------IB I2030N*-------IB I2030O*-------IB I2400M*-------IB I2400N*-------IB I2400O*-------IB I2401M*-------IB I2401N*-------IB I2401O*-------IB L1030M*-------IB 名称 屋内露点温度移動平均 屋内湿球温度 屋内湿球温度移動平均 屋内相対湿度 屋内相対湿度移動平均 屋内二酸化炭素濃度 屋内日射 屋内日射移動平均 屋内日積算日射量 屋内光合成有効光量子束密度 屋内光合成有効光量子束密度移動平均 屋内照度 屋内照度移動平均 屋内培地温度 屋内培地水ポテンシャル 屋内培地含水率 培養液溶存酸素濃度 培養液温度 培養液電気伝導度 培養液pH カーテン開リミット信号 カーテン閉リミット信号 天窓開リミット信号 天窓閉リミット信号 側窓開リミット信号 側窓閉リミット信号 天窓開度 側窓開度 カーテン開度 異常検出 電源異常検出 コンピュータ異常検出 屋内気温異常検出 屋内気温高異常検出 屋内気温低異常検出 屋内相対湿度異常検出 屋内相対湿度高異常検出 屋内相対湿度低異常検出 屋内二酸化炭素濃度異常検出 屋内二酸化炭素濃度高異常検出 屋内二酸化炭素濃度低異常検出 培養液温度異常検出 培養液温度高異常検出 培養液温度低異常検出 培養液電気伝導度異常検出 培養液電気伝導度高異常検出 培養液電気伝導度低異常検出 培養液pH異常検出 培養液pH高異常検出 培養液pH低異常検出 冷暖房装置異常検出 単位 クラス 書込 形式 C 4 × 実数値 C 4 × 実数値 C 4 × 実数値 % 2 × 実数値 % 4 × 実数値 umol*mol^-1 4 × 実数値 W*m^-2 4 × 実数値 W*m^-2 4 × 実数値 MJ 4 × 実数値 umol*m^-2*s^-1 4 × 実数値 umol*m^-2*s^-1 4 × 実数値 lx 4 × 実数値 lx 4 × 実数値 C 4 × 実数値 MPa 4 × 実数値 % 4 × 実数値 umol*mol^-1 4 × 実数値 C 4 × 実数値 S*m^-1 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 制御出力値(0∼1.0) 4 × 制御出力値(0∼1.0) 4 × 制御出力値(0∼1.0) 2 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 3 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 標準データ名 L1010M*-------IB L1020M*-------IB L1CF1M*-------IB L18F0M*-------IB L1040M*-------IB L1080M*-------IB M3040M*-------IB L1200M*-------IB L1CF2M*-------IB L1CF3M*-------IB L1CF4M*-------IB L1400M*-------IB L1060M*-------IB 名称 暖房装置異常検出 冷房装置異常検出 換気扇異常検出 攪拌扇異常検出 加湿装置異常検出 除湿装置異常検出 潅水装置異常検出 カーテン異常検出 窓異常検出 天窓異常検出 側窓異常検出 二酸化炭素供給装置異常検出 ミスト装置異常検出 単位 クラス 書込 3 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 形式 4.3.制御値 <注意> ・標準データ名の*には機器装置番号を示す文字(インデックス)が入る。 ・名称には時間帯や機器番号等を適宜追加することができる。 ・書込の可能な制御値(O)と、不可能な強制制御値(F)がある。 ・各メーカ独自の書込が不可能な制御値は、標準データ名の第 15 番目の文 字が o、強制制御値は f になる。 ・形式が制御出力値の項目の標準データ名の第 16 番目の文字の C または O は、仮想コントローラが実際に取る値によって、c または o に適宜書き直 すことができる。 標準データ名 H1030G*H10301-OR L10301*-------OO L1030G*H10301-OR L10101*-------OC L1010J*H10301-OR L10201*-------OC L1020H*H10301-OR H10C2G*H10C21-OR L10401*-------OC L1040J*H10C21-OR L10801*-------OC L1080H*H10C21-OR L12001*-------OC L1200R*-------OC L1200S*-------OC L1200J*H10301-OR L1200H*103001-OR L1CF01*-------OC L1CF0H*H10301-OR L1CF0H*H10C21-OR L1CF21*-------OC L1CF2H*H10301-OR L1CF2H*H10C21-OR L1CF31*-------OC 名称 屋内気温現在設定値 冷暖房装置動作 冷暖房装置屋内気温現在設定値 暖房装置動作 暖房装置動作下降屋内気温現在値 冷房装置動作 冷房装置動作上昇屋内気温現在値 屋内相対湿度現在設定値 加湿装置動作 加湿装置動作下降屋内相対湿度現在値 除湿装置動作 除湿装置動作上昇屋内相対湿度現在値 カーテン開度現在設定値 カーテン開動作 カーテン閉動作 カーテン閉下降屋内気温現在値 カーテン閉上昇屋外日射現在値 換気装置動作 換気装置動作上昇屋内気温現在値 換気装置動作上昇屋内相対湿度現在値 窓開度現在設定値 窓開上昇屋内気温現在値 窓開上昇屋内相対湿度現在値 天窓開度現在設定値 単位 C C C C % % % C W*m^-2 C % C % クラス 書込 形式 4 × 実数値 4 × 制御出力値(-1.0∼1.0) 4 × 実数値 2 × 制御出力値(0∼1.0) 4 × 実数値 4 × 制御出力値(0∼1.0) 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 制御出力値(0∼1.0) 4 × 実数値 4 × 制御出力値(0∼1.0) 4 × 実数値 4 × 制御出力値(0∼1.0) 4 × 制御出力値(0∼1.0) 4 × 制御出力値(0∼1.0) 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 制御出力値(0∼1.0) 4 × 実数値 4 × 実数値 4 × 制御出力値(0∼1.0) 4 × 実数値 4 × 実数値 3 × 制御出力値(0∼1.0) 標準データ名 L1CF3R*-------OC L1CF3S*-------OC L1CF3H*H10301-OR L1CF3H*H10C21-OR L1CF41*-------OC L1CF4R*-------OC L1CF4S*-------OC L1CF4H*H10301-OR L1CF4H*H10C21-OR L10601*-------OC L1060H*H10301-OR L1060J*H10C21-OR L14001*-------OC L1400J*H14001-OR L1CF11*-------OC L1CF1H*H10301-OR L1CF1H*H10C21-OR L18F01*-------OC L18F0H*H10301-OR L18F0H*H10C21-OR L11001*-------OC L1100J*103001-OR L1100J*103011-OR M30301*-------OO M3030G*I30301-OR M30101*-------OC M3010J*I30301-OR M30201*-------OC M3020H*I30301-OR M30401*-------OC M3040J*I30C01-OR M3040J*I30C11-OR M20301*-------OO M2030G*I20301-OR M20101*-------OC M2010J*I20301-OR M20201*-------OC M2020H*I20301-OR M2C001*-------OC M24001*-------OC I2400G*I24001-OR M24031*-------OC M20401*-------OC I2401G*I24011-OR M24011*-------OC M24021*-------OC 400001*-------OC X0000M0-------OB 40001M*-------OB 名称 単位 クラス 書込 形式 天窓開動作 3 × 制御出力値(0∼1.0) 天窓閉動作 3 × 制御出力値(0∼1.0) 天窓開上昇屋内気温現在値 C 4 × 実数値 天窓開上昇屋内相対湿度現在値 % 4 × 実数値 側窓開度現在設定値 3 × 制御出力値(0∼1.0) 側窓開動作 3 × 制御出力値(0∼1.0) 側窓閉動作 3 × 制御出力値(0∼1.0) 側窓開上昇屋内気温現在値 C 4 × 実数値 側窓開上昇屋内相対湿度現在値 % 4 × 実数値 ミスト装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) ミスト装置動作上昇屋内気温現在値 C 4 × 実数値 ミスト装置動作下降屋内相対湿度現在値 % 4 × 実数値 二酸化炭素供給装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 二酸化炭素供給装置動作下降屋内二酸化炭素濃度現 umol*mol^-1 4 × 実数値 在値 換気扇動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 換気扇動作上昇屋内気温現在値 C 4 × 実数値 換気扇動作上昇屋内相対湿度現在値 % 4 × 実数値 攪拌扇動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 攪拌扇動作上昇屋内気温現在値 C 4 × 実数値 攪拌扇動作上昇屋内相対湿度現在値 % 4 × 実数値 補光装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 補光装置動作下降屋外日射現在値 W*m^-2 4 × 実数値 補光装置動作下降屋外光合成有効光量子束密度現在 umol*m^-2*s^-1 4 × 実数値 値 培地冷暖房装置動作 4 × 制御出力値(-1.0∼1.0) 培地冷暖房装置屋内培地温度現在設定値 C 4 × 実数値 培地暖房装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 培地暖房装置動作下降屋内培地温度現在値 C 4 × 実数値 培地冷房装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 培地冷房装置動作上昇屋内培地温度現在値 C 4 × 実数値 潅水装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 潅水装置動作下降屋内培地水ポテンシャル現在設定値 MPa 4 × 実数値 潅水装置動作下降屋内培地含水率現在設定値 % 4 × 実数値 培養液冷暖房装置動作 4 × 制御出力値(-1.0∼1.0) 培養液冷暖房装置培養液温度現在設定値 C 4 × 実数値 培養液暖房装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 培養液暖房装置動作下降培養液温度現在値 C 4 × 実数値 培養液冷房装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 培養液冷房装置動作上昇培養液温度現在値 C 4 × 実数値 培養液循環装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 培養液通気装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 培養液電気伝導度現在設定値 S*m^-1 4 × 実数値 濃厚培養液添加装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 水注入装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 培養液pH現在設定値 4 × 実数値 酸注入装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 塩基注入装置動作 4 × 制御出力値(0∼1.0) 警報装置動作 2 × 制御出力値(0∼1.0) 異常警報 2 × 論理値 電源異常警報 4 × 論理値 標準データ名 40002M*-------OB H1030M*-------OB H1030N*-------OB H1030O*-------OB H10C2M*-------OB H10C2N*-------OB H10C2O*-------OB H1400M*-------OB H1400N*-------OB H1400O*-------OB I2030M*-------OB I2030N*-------OB I2030O*-------OB I2400M*-------OB I2400N*-------OB I2400O*-------OB I2401M*-------OB I2401N*-------OB I2401O*-------OB L1030M*-------OB L1010M*-------OB L1020M*-------OB L1CF1M*-------OB L18F0M*-------OB L1040M*-------OB L1080M*-------OB M3040M*-------OB L1200M*-------OB L1CF2M*-------OB L1CF3M*-------OB L1CF4M*-------OB L1400M*-------OB L1060M*-------OB H1030G*H10301-FR L10301*-------FO L1030G*H10301-FR L10101*-------FC L1010J*H10301-FR L10201*-------FC L1020H*H10301-FR H10C2G*H10C21-FR L10401*-------FC L1040J*H10C21-FR L10801*-------FC L1080H*H10C21-FR L12001*-------FC L1200R*-------FC L1200S*-------FC L1200J*H10301-FR L1200H*103001-FR L1CF01*-------FC 名称 コンピュータ異常警報 屋内気温異常警報 屋内気温高異常警報 屋内気温低異常警報 屋内相対湿度異常警報 屋内相対湿度高異常警報 屋内相対湿度低異常警報 屋内二酸化炭素濃度異常警報 屋内二酸化炭素濃度高異常警報 屋内二酸化炭素濃度低異常警報 培養液温度異常警報 培養液温度高異常警報 培養液温度低異常警報 培養液電気伝導度異常警報 培養液電気伝導度高異常警報 培養液電気伝導度低異常警報 培養液pH異常警報 培養液pH高異常警報 培養液pH低異常警報 冷暖房装置異常警報 暖房装置異常警報 冷房装置異常警報 換気扇異常警報 攪拌扇異常警報 加湿装置異常警報 除湿装置異常警報 潅水装置異常警報 カーテン異常警報 窓異常警報 天窓異常警報 側窓異常警報 二酸化炭素供給装置異常警報 ミスト装置異常警報 屋内気温強制現在設定値 冷暖房装置強制動作 冷暖房装置屋内気温現在強制設定値 暖房装置強制動作 暖房装置動作下降屋内気温強制現在値 冷房装置強制動作 冷房装置動作上昇屋内気温強制現在値 屋内相対湿度強制現在設定値 加湿装置強制動作 加湿装置動作下降屋内相対湿度強制現在値 除湿装置強制動作 除湿装置動作上昇屋内相対湿度強制現在値 カーテン開度強制現在設定値 カーテン強制開動作 カーテン強制閉動作 カーテン閉下降屋内気温強制現在値 カーテン閉上昇屋外日射強制現在値 換気装置強制動作 単位 C C C C % % % C W*m^-2 クラス 書込 形式 4 × 論理値 3 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 3 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 × 論理値 4 ○ 実数値 4 ○ 制御出力値(-1.0∼1.0) 4 ○ 実数値 2 ○ 制御出力値(0∼1.0) 2 ○ 実数値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 4 ○ 実数値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 4 ○ 実数値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 標準データ名 L1CF0H*H10301-FR L1CF0H*H10C21-FR L1CF21*-------FC L1CF2H*H10301-FR L1CF2H*H10C21-FR L1CF31*-------FC L1CF3R*-------FC L1CF3S*-------FC L1CF3H*H10301-FR L1CF3H*H10C21-FR L1CF41*-------FC L1CF4R*-------FC L1CF4S*-------FC L1CF4H*H10301-FR L1CF4H*H10C21-FR L10601*-------FC L1060H*H10301-FR L1060J*H10C21-FR L14001*-------FC L1400J*H14001-FR L1CF11*-------FC L1CF1H*H10301-FR L1CF1H*H10C21-FR L18F01*-------FC L18F0H*H10301-FR L18F0H*H10C21-FR L11001*-------FC L1100J*103001-FR L1100J*103011-FR M30301*-------FO M3030G*I30301-FR M30101*-------FC M3010J*I30301-FR M30201*-------FC M3020H*I30301-FR M30401*-------FC M3040J*I30C01-FR M3040J*I30C11-FR M20301*-------FO M2030G*I20301-FR M20101*-------FC M2010J*I20301-FR M20201*-------FC M2020H*I20301-FR M2C001*-------FC M24001*-------FC I2400G*I24001-FR M24031*-------FC M20401*-------FC 名称 単位 クラス 書込 形式 換気装置動作上昇屋内気温強制現在値 C 4 ○ 実数値 換気装置動作上昇屋内相対湿度強制現在値 % 4 ○ 実数値 窓開度強制現在設定値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 窓開上昇屋内気温強制現在値 C 4 ○ 実数値 窓開上昇屋内相対湿度強制現在値 % 4 ○ 実数値 天窓開度強制現在設定値 3 ○ 制御出力値(0∼1.0) 天窓強制開動作 3 ○ 制御出力値(0∼1.0) 天窓強制閉動作 3 ○ 制御出力値(0∼1.0) 天窓開上昇屋内気温強制現在値 C 4 ○ 実数値 天窓開上昇屋内相対湿度強制現在値 % 4 ○ 実数値 側窓開度強制現在設定値 3 ○ 制御出力値(0∼1.0) 側窓強制開動作 3 ○ 制御出力値(0∼1.0) 側窓強制閉動作 3 ○ 制御出力値(0∼1.0) 側窓開上昇屋内気温強制現在値 C 4 ○ 実数値 側窓開上昇屋内相対湿度強制現在値 % 4 ○ 実数値 ミスト装置強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) ミスト装置動作上昇屋内気温強制現在値 C 4 ○ 実数値 ミスト装置動作下降屋内相対湿度強制現在値 % 4 ○ 実数値 二酸化炭素供給装置強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 二酸化炭素供給装置動作下降屋内二酸化炭素濃度強 umol*mol^-1 4 ○ 実数値 制現在値 換気扇強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 換気扇動作上昇屋内気温強制現在値 C 4 ○ 実数値 換気扇動作上昇屋内相対湿度強制現在値 % 4 ○ 実数値 攪拌扇強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 攪拌扇動作上昇屋内気温強制現在値 C 4 ○ 実数値 攪拌扇動作上昇屋内相対湿度強制現在値 % 4 ○ 実数値 補光装置強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 補光装置動作下降屋外日射強制現在値 W*m^-2 4 ○ 実数値 補光装置動作下降屋外光合成有効光量子束密度強制 umol*m^-2*s^-1 4 ○ 実数値 現在値 培地冷暖房装置強制動作 4 ○ 制御出力値(-1.0∼1.0) 培地冷暖房装置屋内培地温度強制現在設定値 C 4 ○ 実数値 培地暖房装置強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 培地暖房装置動作下降屋内培地温度強制現在値 C 4 ○ 実数値 培地冷房装置強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 培地冷房装置動作上昇屋内培地温度強制現在値 C 4 ○ 実数値 潅水装置強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 潅水装置動作下降屋内培地水ポテンシャル強制設定値 MPa 4 ○ 実数値 潅水装置動作下降屋内培地含水率強制設定値 % 4 ○ 実数値 培養液冷暖房装置強制動作 4 ○ 制御出力値(-1.0∼1.0) 培養液冷暖房装置培養液温度強制現在設定値 C 4 ○ 実数値 培養液暖房装置強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 培養液暖房装置動作下降培養液温度強制現在値 C 4 ○ 実数値 培養液冷房装置強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 培養液冷房装置動作上昇培養液温度強制現在値 C 4 ○ 実数値 培養液循環装置強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 培養液通気装置強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 培養液電気伝導度強制現在設定値 S*m^-1 4 ○ 実数値 濃厚培養液添加装置強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 水注入装置強制動作 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 標準データ名 I2401G*I24011-FR M24011*-------FC M24021*-------FC 400001*-------FC X0000M0-------FB 40001M*-------FB 40002M*-------FB H1030M*-------FB H1030N*-------FB H1030O*-------FB H10C2M*-------FB H10C2N*-------FB H10C2O*-------FB H1400M*-------FB H1400N*-------FB H1400O*-------FB I2030M*-------FB I2030N*-------FB I2030O*-------FB I2400M*-------FB I2400N*-------FB I2400O*-------FB I2401M*-------FB I2401N*-------FB I2401O*-------FB L1030M*-------FB L1010M*-------FB L1020M*-------FB L1CF1M*-------FB L18F0M*-------FB L1040M*-------FB L1080M*-------FB M3040M*-------FB L1200M*-------FB L1CF2M*-------FB L1CF3M*-------FB L1CF4M*-------FB L1400M*-------FB L1060M*-------FB 名称 培養液pH強制現在設定値 酸注入装置強制動作 塩基注入装置強制動作 警報装置強制動作 異常警報強制出力 電源異常警報強制出力 コンピュータ異常警報 屋内気温異常警報強制出力 屋内気温高異常警報強制出力 屋内気温低異常警報強制出力 屋内相対湿度異常警報強制出力 屋内相対湿度高異常警報強制出力 屋内相対湿度低異常警報強制出力 屋内二酸化炭素濃度異常警報強制出力 屋内二酸化炭素濃度高異常警報強制出力 屋内二酸化炭素濃度低異常警報強制出力 培養液温度異常警報強制出力 培養液温度高異常警報強制出力 培養液温度低異常警報強制出力 培養液電気伝導度異常警報強制出力 培養液電気伝導度高異常警報強制出力 培養液電気伝導度低異常警報強制出力 培養液pH異常警報強制出力 培養液pH高異常警報強制出力 培養液pH低異常警報強制出力 冷暖房装置異常警報強制出力 暖房装置異常警報強制出力 冷房装置異常警報強制出力 換気扇異常警報強制出力 攪拌扇異常警報強制出力 加湿装置異常警報強制出力 除湿装置異常警報強制出力 潅水装置異常警報強制出力 カーテン異常警報強制出力 窓異常警報強制出力 天窓異常警報強制出力 側窓異常警報強制出力 二酸化炭素供給装置異常警報強制出力 ミスト装置異常警報強制出力 単位 クラス 書込 形式 4 ○ 実数値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 2 ○ 制御出力値(0∼1.0) 2 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 3 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 3 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4 ○ 論理値 4.4.設定値 <注意> ・標準データ名の%は、時間帯を示す文字が入り、*には機器装置番号を示す 文字が入る。 ・名称には時間帯や機器番号等を適宜追加することができる。 ・各メーカ独自の制御値は、標準データ名の第 15 番目の文字が s になる。 ・形式が制御出力値の項目の標準データ名の第 16 番目の文字の C または O は、仮想コントローラが実際に取る値によって、c または o に適宜書き直 すことができる。 ・以下に定義されている項目で、仮想コントローラの仕様上、読込のみで書 込のできない項目は、標準データ名の第 15 番目の文字を、適宜 T に変更 することができる。 標準データ名 N00000*------%SR N0000C*------%ST H1030G*H10301%SR H1030L*H10301%SR H1030C*------%ST L1030G*H10301%SR L1030L*H10301%SR L1030C*------%ST L1010J*H10301%SR L1010L*H10301%SR L1010C*------%ST L1020H*H10301%SR L1020L*H10301%SR L1020C*------%ST H10C2G*H10C21%SR H10C2L*H10C21%SR H10C2C*------%ST L1040J*H10C21%SR L1040L*H10C21%SR L1040C*------%ST L1080H*H10C21%SR L1080L*H10C21%SR L1080C*------%ST L12000*------%SR L1200T*------%SR L1200U*------%SR L1200F*------%SR L12001*------%SC L1200J*H10301%SR L1200L*H10301%SR L1200H*103001%SR L1200L*103001%SR L1200C*------%ST L1CF01*------%SC L1CF0H*H10301%SR L1CF0L*H10301%SR L1CF0H*H10C21%SR L1CF0L*H10C21%SR L1CF0C*------%ST L1CF21*------%SC L1CF2H*H10301%SR L1CF2L*H10301%SR L1CF2H*H10C21%SR L1CF2L*H10C21%SR L1CF2C*------%ST L1CF30*------%SR L1CF3T*------%SR 名称 施設平均光透過率 時間帯開始時刻 屋内気温設定値 屋内気温ディファレンシャル 屋内気温制御時間帯開始時刻 冷暖房装置屋内気温設定値 冷暖房装置屋内気温ディファレンシャル 冷暖房装置制御時間帯開始時刻 暖房装置動作下降屋内気温 暖房装置動作下降屋内気温ディファレンシャル 暖房装置制御時間帯開始時刻 冷房装置動作上昇屋内気温 冷房装置動作上昇屋内気温ディファレンシャル 冷房装置制御時間帯開始時刻 屋内相対湿度設定値 屋内相対湿度ディファレンシャル 屋内相対湿度制御時間帯開始時刻 加湿装置動作下降屋内相対湿度 加湿装置動作下降屋内相対湿度ディファレンシャル 加湿装置制御時間帯開始時刻 除湿装置動作上昇屋内相対湿度 除湿装置動作上昇屋内相対湿度ディファレンシャル 除湿装置制御時間帯開始時刻 カーテン平均光透過率 カーテン開動作所要時間 カーテン閉動作所要時間 カーテン再動作不感時間 カーテン開度設定値 カーテン閉下降屋内気温 カーテン閉下降屋内気温ディファレンシャル カーテン閉上昇屋外日射 カーテン閉上昇屋外日射ディファレンシャル カーテン制御時間帯開始時刻 換気装置動作設定値 換気装置動作上昇屋内気温 換気装置動作上昇屋内気温ディファレンシャル 換気装置動作上昇屋内相対湿度 換気装置動作上昇屋内相対湿度ディファレンシャル 換気装置制御時間帯開始時刻 窓開度設定値 窓開上昇屋内気温設定値 窓開上昇屋内気温ディファレンシャル 窓開上昇屋内相対湿度設定値 窓開上昇屋内相対湿度ディファレンシャル 窓制御時間帯開始時刻 天窓方位 天窓全開所要時間 単位 % C C C C C C C C % % % % % % % s s s C C W*m^-2 W*m^-2 C C C C C C % % ` s クラス 書込 形式 3 ○ 実数値 3 ○ 時間値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 3 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 3 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 3 ○ 実数値 4 ○ 実数値 3 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 3 ○ 実数値 4 ○ 実数値 3 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 3 ○ 実数値 4 ○ 実数値 3 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 標準データ名 L1CF3U*------%SR L1CF3F*------%SR L1CF31*------%SC L1CF3H*H10301%SR L1CF3L*H10301%SR L1CF3H*H10C21%SR L1CF3L*H10C21%SR L1CF3C*------%ST L1CF41*------%SR L1CF4T*------%SR L1CF4U*------%SR L1CF4F*------%SR L1CF41*------%SC L1CF4H*H10301%SR L1CF4L*H10301%SR L1CF4H*H10C21%SR L1CF4L*H10C21%SR L1CF4C*------%ST L10601*------%SC L1060E*------%SR L1060F*------%SR L1060H*H10301%SR L1060L*H10301%SR L1060J*H10C21%SR L1060L*H10C21%SR L1060C*------%ST L1400J*H14001%SR L1400L*H14001%SR L1400H*H14001%SR L1400C*------%ST L1CF11*------%SC L1CF1E*------%SR L1CF1F*------%SR L1CF1H*H10301%SR L1CF1L*H10301%SR L1CF1H*H10C21%SR L1CF1L*H10C21%SR L1CF1H*118019%SR L1CF1C*------%ST L18F01*------%SC L18F0E*------%SR L18F0F*------%SR L18F0H*H10301%SR L18F0L*H10301%SR L18F0H*H10C21%SR L18F0L*H10C21%SR L18F0H*H03001%SR L18F0L*H03001%SR L18F0H*103001%SR 名称 天窓全閉所要時間 天窓再動作不感時間 天窓開度設定値 天窓開上昇屋内気温 天窓開上昇屋内気温ディファレンシャル 天窓開上昇屋内相対湿度 天窓開上昇屋内相対湿度ディファレンシャル 天窓制御時間帯開始時刻 側窓方位 側窓全開所要時間 側窓全閉所要時間 側窓再動作不感時間 側窓開度設定値 側窓開上昇屋内気温 側窓開上昇屋内気温ディファレンシャル 側窓開上昇屋内相対湿度 側窓開上昇屋内相対湿度ディファレンシャル 側窓制御時間帯開始時刻 ミスト装置動作設定値 ミスト装置動作時間間隔 ミスト装置停止時間間隔 ミスト装置動作上昇屋内気温 ミスト装置動作上昇屋内気温ディファレンシャル ミスト装置動作下降屋内相対湿度 ミスト装置動作下降屋内相対湿度ディファレンシャル ミスト装置制御時間帯開始時刻 二酸化炭素供給装置動作下降屋内二酸化炭素濃度 二酸化炭素供給装置動作下降屋内二酸化炭素濃度ディ ファレンシャル 二酸化炭素供給装置動作最低屋外日射 二酸化炭素供給装置制御時間帯開始時刻 換気扇動作設定値 換気扇動作時間間隔 換気扇停止時間間隔 換気扇動作上昇屋内気温 換気扇動作上昇屋内気温ディファレンシャル 換気扇動作上昇屋内相対湿度設定値 換気扇動作上昇屋内相対湿度ディファレンシャル 換気扇動作上昇屋外風速設定瞬間最大値 換気扇制御時間帯開始時刻 攪拌扇動作設定値 攪拌扇動作時間間隔 攪拌扇停止時間間隔 攪拌扇動作上昇屋内気温 攪拌扇動作上昇屋内気温ディファレンシャル 攪拌扇動作上昇屋内相対湿度 攪拌扇動作上昇屋内相対湿度設定値ディファレンシャ ル 攪拌扇動作上昇屋内日射 攪拌扇動作上昇屋内日射ディファレンシャル 攪拌扇動作上昇屋外日射 単位 s s C C % % ` s s s C C % % s s C C % % umol*mol^-1 umol*mol^-1 W*m^-2 クラス 書込 形式 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 3 ○ 制御出力値(0∼1.0) 3 ○ 実数値 4 ○ 実数値 3 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 3 ○ 制御出力値(0∼1.0) 3 ○ 実数値 4 ○ 実数値 3 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 s s C C % % 4 4 3 4 4 3 4 3 4 4 4 4 4 4 3 4 3 4 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 実数値 時間値 制御出力値(0∼1.0) 実数値 実数値 実数値 実数値 実数値 実数値 実数値 時間値 制御出力値(0∼1.0) 実数値 実数値 実数値 実数値 実数値 実数値 W*m^-2 W*m^-2 W*m^-2 3 4 3 ○ ○ ○ 実数値 実数値 実数値 s s C C % % m*s^-1 標準データ名 L18F0L*103001%SR L18F0C*------%ST L11001*------%SC L1100J*103001%SR L1100L*103001%SR L1100J*103011%SR L1100L*103011%SR L1100F*------%SR L11000*H03001%SR L11000*H03011%SR L1100C*------%ST M3030G*I30301%SR M3030L*I30301%SR M3030C*------%ST M3010J*I30301%SR M3010L*I30301%SR M3010C*------%ST M3020H*I30301%SR M3020L*I30301%SR M3020C*------%ST M30401*------%SC M3040J*I30C01%SR M3040J*I30C11%SR M3040E*------%SR M3040F*------%SR M3040C*------%ST M2030G*I20301%SR M2030L*I20301%SR M2030C*------%ST M2010J*I20301%SR M2010L*I20301%SR M2010C*------%ST M2020H*I20301%SR M2020L*I20301%SR M2020C*------%ST M2C001*------%SC M2C00E*------%SR M2C00F*------%SR M2C00C*------%ST M24001*------%SC M2400E*------%SR M2400F*------%SR M2400C*------%ST I2400G*I24001%SR I2400L*I24001%SR I2400C*------%ST 名称 単位 クラス 書込 形式 攪拌扇動作上昇屋外日射ディファレンシャル W*m^-2 4 ○ 実数値 攪拌扇制御時間帯開始時刻 4 ○ 時間値 補光装置動作設定値 3 ○ 制御出力値(0∼1.0) 補光装置動作下降屋外日射 W*m^-2 3 ○ 実数値 補光装置動作下降屋外日射ディファレンシャル W*m^-2 4 ○ 実数値 補光装置動作下降屋外光合成有効光量子束密度 umol*m^-2*s^-1 3 ○ 実数値 補光装置動作下降屋外光合成有効光量子束密度ディフ umol*m^-2*s^-1 4 ○ 実数値 ァレンシャル 補光装置再動作不感時間 s 4 ○ 実数値 補光装置屋内日射相当値 W*m^-2 4 ○ 実数値 補光装置屋内光合成有効光量子束密度相当値 umol*m^-2*s^-1 4 ○ 実数値 補光装置制御時間帯開始時刻 4 ○ 時間値 培地冷暖房装置屋内培地温度 C 4 ○ 実数値 培地冷暖房装置屋内培地温度ディファレンシャル C 4 ○ 実数値 培地冷暖房装置制御時間帯開始時刻 4 ○ 時間値 培地暖房装置動作下降屋内培地温度 C 4 ○ 実数値 培地暖房装置動作下降屋内培地温度ディファレンシャ C 4 ○ 実数値 ル 培地暖房装置制御時間帯開始時刻 4 ○ 時間値 培地冷房装置動作上昇屋内培地温度 C 4 ○ 実数値 培地冷房装置動作上昇屋内培地温度ディファレンシャ C 4 ○ 実数値 ル 培地冷房装置制御時間帯開始時刻 4 ○ 時間値 潅水装置動作設定値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 潅水装置動作下降屋内培地水ポテンシャル設定値 MPa 4 ○ 実数値 潅水装置動作下降屋内培地含水率設定値 % 4 ○ 実数値 潅水装置一回潅水時間 s 4 ○ 実数値 潅水装置再潅水不感時間 s 4 ○ 実数値 潅水装置制御時間帯開始時刻 4 ○ 時間値 培養液冷暖房装置培養液温度設定値 C 4 ○ 実数値 培養液冷暖房装置培養液温度ディファレンシャル C 4 ○ 実数値 培養液冷暖房装置制御時間帯開始時刻 4 ○ 時間値 培養液暖房装置動作下降培養液温度 C 4 ○ 実数値 培養液暖房装置動作下降培養液温度ディファレンシャ C 4 ○ 実数値 ル 培養液暖房装置制御時間帯開始時刻 4 ○ 時間値 培養液冷房装置動作上昇培養液温度 C 4 ○ 実数値 培養液冷房装置動作上昇培養液温度ディファレンシャ C 4 ○ 実数値 ル 培養液冷房装置制御時間帯開始時刻 4 ○ 時間値 培養液循環装置動作設定値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 培養液循環装置動作設定時間 s 4 ○ 実数値 培養液循環装置停止設定時間 s 4 ○ 実数値 培養液循環装置制御時間帯開始時刻 4 ○ 時間値 培養液通気装置動作設定値 4 ○ 制御出力値(0∼1.0) 培養液通気装置動作設定時間 s 4 ○ 実数値 培養液通気装置停止設定時間 s 4 ○ 実数値 培養液通気装置制御時間帯開始時刻 4 ○ 時間値 培養液電気伝導度設定値 S*m^-1 4 ○ 実数値 培養液電気伝導度制御ディファレンシャル S*m^-1 4 ○ 実数値 培養液電気伝導度制御時間帯開始時刻 4 ○ 時間値 標準データ名 I2401G*I24011%SR I2401L*I24011%SR I2401C*------%ST H1030N*H10301%SR H1030O*H10301%SR H10C2N*H10C21%SR H10C2O*H10C21%SR H1400N*H14001%SR H10C2O*H14001%SR I2030N*I24001%SR I2030O*I24001%SR I2400N*I24001%SR I2400O*I24001%SR I2401N*I24011%SR I2401O*I24011%SR 名称 培養液pH設定値 培養液pH制御ディファレンシャル 培養液pH制御時間帯開始時刻 屋内気温高異常設定値 屋内気温低異常設定値 屋内相対湿度高異常設定値 屋内相対湿度低異常設定値 屋内二酸化炭素濃度高異常設定値 屋内二酸化炭素濃度低異常設定値 培養液温度高異常設定値 培養液温度低異常設定値 培養液電気伝導度高異常設定値 培養液電気伝導度低異常設定値 培養液pH高異常設定値 培養液pH低異常設定値 単位 C C % % umol*mol^-1 umol*mol^-1 C C S*m^-1 S*m^-1 クラス 書込 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 時間値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 4 ○ 実数値 形式 4.5.その他 <注意> ・各メーカ独自のその他は、標準データ名の第 15 番目の文字が x もしくは y になる。 ・以下に定義されている項目で、仮想コントローラの仕様上、読込のみで書 込のできない項目は、標準データ名の第 15 番目の文字を、適宜 Y に変更 することができる。 ・書込の△は、書込可能な場合と不可能な場合の両方が想定できる項目に付 けられている。 ・利用者 ID と利用者パスワードを表す項目の標準データ名の*には、ユーザ 毎の識別を示す文字が入る。 標準データ名 X000110-------XA X000210-------XT X000310-------XD X000400-------XI X00050*-------XS X00060*-------XS X000700-------XS X000800-------YS X000900-------YS X000A00-------YS X000B00-------YS X000C00-------YS X0000M0-------YE 名称 現在日時 現在時刻 現在日付 無通信時間上限時間 利用者ID 利用者パスワード 通信促進文字列 標準化規格版番号 実装標準化レベル 仮想コントローラ製造会社名 仮想コントローラ型式 仮想コントローラ番号 イベントログ 単位 s クラス 書込 形式 1 ○ 日時値 4 ○ 時間値 4 ○ 日付値 3 ○ 整数値 3 △ 文字列値 3 △ 文字列値 3 △ 文字列値 3 × 文字列値 3 × 文字列値 3 × 文字列値 3 × 文字列値 3 × 文字列値 3 × イベント値 5.仕様補足 ここでは、仕様の補足事項について述べる。 5.1.記録値読み出し形式のコマンドに対する返値の数 読み出し期間を指定した記録値読み出し形式のコマンドが実行された場合、仮想コントロー ラは、記録値が欠損している時間があったとしても、その期間に含まれているべき数の値もし くはエラー文を返さなければなりません。 例えば、項目指定文字列が「TC000」と表される項目の、1997 年 10 月 2 日の午前 0 時∼午 前 4 時までの 1 時間ごとの平均値を読み出す場合には、 「TC000&1HA&19971002.000000:19971002.040000」のように記述しますが、返値は、0 時台の平 均値、1 時台の平均値、2 時台の平均値、3 時台の平均値、4 時台の平均値の合計 5 つになりま す。 ここで、注意しなければならないのは、読み出しの終了日時の時間が午前 4 時 00 分 00 秒と なっていますが、集計方法が「1HA」つまり 1 時間ごとの平均値となっていますから、午前 4 時台の平均値も返値に含めなければならないことになります。つまり、集計単位が 1 時間の記 録を読み込む場合には、読み出し終了日時の分と秒は、意味を持ちません。 5.2.設定値の表し方 暖房装置や冷房装置などが動作を開始・停止する基準となる屋内気温の値など、制御装置を 使ってある環境の状態を制御するための設定値には、次のような種類がある。 (1)設定値 ある環境の状態(気温など)が、ある値から一定値以上離れると機器が動作して、上下両側か らある値に物理量が近づくように制御する設定値のこと。冷暖房装置などの設定値に使用する。 オン/オフ制御をしているときは、ディファレンシャルを併用する。機器が比例制御をしてい るときには、ディファレンシャルを比例帯として使用する。 図. 設定値 (2)上限設定値 ある物理量(気温など)が、ある値以上の時に機器が動作(停止)する設定値のこと。冷房装置な どの設定値に使用する。 図. 上限設定値 (3)下限設定値 ある物理量(気温など)が、ある値以下の時に機器が動作(停止)する設定値のこと。暖房装置な どの設定値に使用する。 図. 下限設定値 (4)上昇動作設定値 ある物理量(気温など)が、ある値以下から以上に変化したときに機器が動作する設定値のこ と。機器が停止する値を決めるには、ディファレンシャル、もしくは、下降停止設定値を使用 する。冷房装置などの設定値に使用する。ディファレンシャルが 0 の時や、上昇動作設定値と 下降停止設定値に同じ値が設定されている時は、上限設定値と同意となる。 図. 上昇動作設定値 (5)下降動作設定値 ある物理量(気温など)が、ある値以上から以下に変化したときに機器が動作する設定値のこ と。機器が停止する値を決めるには、ディファレンシャル、もしくは、上昇停止設定値を使用 する。暖房装置などの設定値に使用する。ディファレンシャルが 0 の時や、下降動作設定値と 上昇停止設定値に同じ値が設定されている時は、下限設定値と同意となる。 図. 下降動作設定値 5.3.ひとつの装置に対する制御値と設定値の種類 本規格で定めている標準データ名では、ひとつの装置に対する制御値と設定値は、おもに次 のような項目が定義されています。○○を装置名(暖房装置など)、△△を環境(屋内気温など ) とすると、下降設定値をもつ装置の制御値と設定値の構成は次のようになります。 設定値: ○○動作下降△△ ○○動作下降△△ディファレンシャル ○○制御帯開始時刻 制御値: ○○動作下降△△現在値 ○○動作下降△△強制現在値 ○○動作 ○○強制動作 次に、暖房装置を使って屋内気温を制御する場合の設定値と制御値の例を示します。なお、 標準データ名の*は、機器装置番号を表す文字、%は、時間帯を表す文字が入る。 標準データ名 名称 種類 L1010J*H10301%SR 暖房装置動作下降屋内気温 設定値 L1010L*H10301%SR 暖房装置動作下降屋内気温ディファレンシャル 設定値 L1010C*------%SR 暖房装置制御時間帯開始時刻 設定値 L1010J*H10301-OR 暖房装置動作下降屋内気温現在値 制御値 L1010J*H10301-FR 暖房装置動作下降屋内気温強制現在値 制御値 L10101*-------OC 暖房装置動作 制御値 L10101*-------FC 暖房装置強制動作 制御値 5.4.機器装置番号(インデックス)の付け方 ある項目に同一の機器が複数あった場合、標準データ名および名称には、一連の機器装置番 号(インデックス)を付けて、個々の区別をします。インデックスは、標準データ名では、0∼9, A∼Z, a∼z の順で付けます。標準データ名のインデックスが0の項目は、その一連の機器の全 ての中の代表的な値が入っている項目となります。 つまり温室内の気温測定に2つの温度センサA、Bを使用していた場合、インデックス0に は、温室内の状態をできるだけよく反映していると考えられる値を使用する。具体的には、A とBが温室内に均等に配置してあれば、AとBの平均値を、Aが温室の中央付近で、Bが暖房 機の吹き出し口付近など温室全体の気温を反映しているとは言えない場合には、Aの値がイン デックス0で参照される値となる。 また、制御機器の動作も同様に表し、同じ換気効率の天窓が2つあって、一方が全開、もう 片方が全閉状態の時、天窓の開度を表す項目のインデックス0の項目の返す値は、2つの天窓 の開度の平均値 0.5 になります。 5.5.制御時間帯の付け方 制御時間帯によって設定値とする値を変化させながら制御を行う項目に関しては、標準デー タ名および名称に時間帯を表す文字を入れることによって、項目の区別をします。 例えば、暖房装置の設定値は次のようになります。 標準データ名 名称 値 L1010J0H103011SR 第 1 時間帯 暖房装置動作下降屋内気温 15 L1010J0H103012SR 第 2 時間帯 暖房装置動作下降屋内気温 20 L1010J0H103013SR 第 3 時間帯 暖房装置動作下降屋内気温 15 L1010L0H103011SR 第 1 時間帯 暖房装置動作下降屋内気温ディファレンシャル 2 L1010L0H103012SR 第 2 時間帯 暖房装置動作下降屋内気温ディファレンシャル 2 L1010L0H103013SR 第 3 時間帯 暖房装置動作下降屋内気温ディファレンシャル 2 L1010C0------1SR 暖房装置 第 1 時間帯開始時刻 000000 L1010C0------1SR 暖房装置 第 2 時間帯開始時刻 060000 L1010C0------1SR 暖房装置 第 3 時間帯開始時刻 180000 ディファレンシャルは、時間帯毎に変化させないときには、次に示すように標準データ名の 時間帯を表すインデックスが 0 の項目を 1 つだけ用意します。 L1010L0H103010SR 暖房装置動作下降屋内気温ディファレンシャル 2 また時間帯の開始時刻が、暖房装置など機器の個別にあるのではなく、全ての装置に対して 共通の時間帯設定値が 1 つだけが存在する場合には、次の項目を使用します。 N0000C0------1SR 第 1 時間帯開始時刻 000000 N0000C0------2SR 第 2 時間帯開始時刻 060000 N0000C0------3SR 第 3 時間帯開始時刻 180000 5.6.制御値への書き込み 制御値には、書き込み不可の項目と、可能な項目とがあります。書込不可の制御値(O)は、仮 想コントローラが現在制御に直接使っている値を確認するために使用します。また書込可の制 御値(F)は、前述の制御値(O)の値を強制的に変更するための値を書き込むために使用します。 これらの2つの制御値を設けることによって、仮想コントローラが設定値などに従って独自に 行っている制御と矛盾することなく、自動/強制を切り替えて機器の制御をすることができま す。 書込可の制御値(F)に値が何も設定されていなければ、書込不可の制御値(O)の値で機器は制 御されます。しかし、書込可の制御値(F)に値が書き込まれると、その値で書込不可の制御値(O) にも自動的にその値が設定され、強制的に制御されるようになります。そして、書込可の制御 値(F)の値を消去(空白値)するまで、強制制御が続きます。 例えば、換気扇を例にとると、次のようになります。 屋内気温の現在値が 30℃で、換気扇の動作を開始する気温の設定値が 25℃の時、書込可の制 御値(F)に何も値が設定されていなければ、換気扇はオンになっているはずです。 換気扇強制動作(F:制御値) = [空白値] ←値が何も書込まれていない時 屋内気温(I:計測値) = 30 ℃ 換気扇動作上昇屋内気温(S:設定値) 換気扇動作(O:制御値) = 25 ℃ = 1 (オン) ←設定値に従って自動制御され る。 上の状態の時、換気扇を強制的に止めるには、換気扇強制動作に 0 を設定することで、換気 扇は、他の設定値に係わらず強制的に停止します。 換気扇強制動作(F:制御値) = 0 ←強制的に停止するように書込んだ 時 屋内気温(I:計測値) = 30 ℃ 換気扇動作上昇屋内気温(S:設定値) 換気扇動作(O:制御値) = 25 ℃ = 0 (オフ) ←強制制御値が 0 なので、設定 値に係わらず 0(オフ)に なる。 5.7.設定値と制御値との関係 屋内気温の制御などにおいて、時間帯ごとにスケジュールされている屋内気温の設定値と、 今現在、実際に暖房機や換気装置などを使って制御を行っている設定値が異なる場合がありま す。これは、後者の設定値が、光合成促進などのため日射など他の要因が関係して、前者の設 定値に値が上乗せされた値が実際の制御に使われている場合があるからです。標準データ名の 分類では、上記の 2 つの項目を、制御のスケジュールを決めるための値を「設定値」に分類し て、今現在の制御に直接使われている値の入っている項目を「制御値」として分類しています。 暖房装置のこれらの項目を例にすると次のようになります。 第 1 時間帯 暖房装置動作下降屋内気温(設定値) = 15 ℃ 第 2 時間帯 暖房装置動作下降屋内気温(設定値) = 20 ℃ 第 3 時間帯 暖房装置動作下降屋内気温(設定値) = 15 ℃ 現在が第 2 時間帯だとしても、日射修飾によって 2℃上乗せしていると、今現在の制御に直 接使われている値は次、次の制御値から読みとれる。 暖房装置動作下降屋内気温現在値(制御値) = 22 ℃ 5.8.異常・警報の取り扱い ある機器装置、計測値の異常や警報に関する項目は、屋内気温を例にとると、次のように用 意されています。 標準データ名 名称 値 H1030M*-------IB 屋内気温異常検出 計測値 H1030M*-------OB 屋内気温異常警報 制御値 H1030M*-------FB 屋内気温異常警報強制出力 制御値 H1030N*H10301%SR 屋内気温高異常設定値 設定値 H1030O*H10301%SR 屋内気温低異常設定値 設定値 「屋内気温異常検出」には、屋内気温高(低)異常設定値の値などと比較して、屋内気温の計 測値などが異常に高かったり低かったりしたときなど、異常が検出された際に、1 が入ります。 また、屋内気温の異常に対して警報ランプやブザーなどがある場合には、 「屋内気温異常警報」 に 1 が書き込まれて、屋内気温に異常があることを知らせます。また、その警報を強制的に発 生させたり止めたりするには、「屋内気温異常警報強制出力」を使用します。 また、異常検出や異常警報が、個々の計測値や機器に対して用意されていない場合には、次 の項目を使用します。 X0000M0-------IB 異常検出 計測値 X0000M0-------OB 異常警報 制御値 X0000M0-------FB 異常警報強制出力 制御値 5.9.システムログ(X0000M0------YE)の返す値 システムログ(X0000M0------YE)は、システムが検出した異常や警報の日時と項目の一覧をイ ベント値で返します。イベント値に含まれる項目指定文字列は、主に、計測値に分類されてい る異常検出項目の「屋内気温異常検出」や「暖房装置異常検出」などの項目指定文字列を返し ます。 5.10.値の返し方が不明確な項目について 5.10.1.天窓・側窓・カーテンの開度 天窓・側窓・カーテンの開度は、0 は完全に閉じている(展張している)状態とし、1 は完全に 開いている(畳まれている)状態とする。また、中間の値は、開いている率を表す。つまり、開 度 0.5 の時は、全開時の 50%開いていることを表す。 5.10.2.冷暖房装置の動作を表す制御値の値 冷暖房装置の動作を表す制御値の値は、1 が暖房、-1 が冷房とし、0 は装置が停止している 状態とする。また、中間の値は、正の場合は、暖房最大出力からの割合とし、負の場合は、冷 房最大出力からの割合とする。 注意:冷房装置の制御を表す値は、停止している状態が 0、最大出力で動作している場合が 1 です。 5.11.製造会社名等の文字列を返値として返す方法 次の文字列を仮想コントローラからの返値としたい場合、空白文字<SP>やカンマ(,)は、エス ケープ処理をしなければ、返すことができません。 「Dept. of Biol. Science and Technology, Tokai Univ.」 従って、上記の文字列を文字列値として送りたい場合には、次のようにします。 「Dept.¥ of¥ Biol.¥ Science¥ and¥ Technology¥,¥ Tokai¥ Univ.」 すべての空白文字<SP>とカンマ(,)の前に¥を加えて送信します。 5.12.仮想コントローラが返すエラー番号について 仮想コントローラがアプリケーションに対して返すエラー番号は、同じ問題が発生した場合 でも、仮想コントローラによって返すエラー番号が異なることがあります。仮想コントローラ は最低限、0、1000、2000、3000 の 4 つのエラーだけを実装していれば良いことになってい ます。従って、例えば、同じ 2000 番台のエラーでは、ユーザが実行権限のないコマンドを実 行した場合(2550)も、間違った文法のコマンドを実行した場合(2510)も、同じエラー番号(2000) のエラーが発生する可能性があります。 5.13.応答文列エラー(3000 番台)の返し方について 仮想コントローラが返す 3000 番台の応答文列エラーの中には、同じエラー番号で定義され るエラーでも、次のような場合、仮想コントローラによって応答文列の返し方が異なる場合が あります。例えば、応答文列の長さが規定を超過した(3110)は、複数のコマンドを処理する場 合でも、応答文列の最初にエラーを返してしまい、1 つもコマンドの処理を行わない場合と、 応答文列が規定を超過する時点でエラーを返す場合があります。後者の場合は、エラーが返し ている以前のコマンドは、正しく処理されていなければなりません。 5.14.仮想コントローラのネットワークアドレスの変更について 仮想コントローラのネットワークアドレスは、利用者が変更する手段を用意しておく必要が あります。これは、仮想コントローラを既存の LAN 環境に接続して使用する場合や、専用線 でプロバイダなどと接続してインターネットから接続できるようにする場合に必須の機能とな ります。 5.15.仮想コントローラのポート番号の変更について パソコンなどのソフトウェアで実現した仮想コントローラのポート番号は、利用者が変更す る手段を用意しておく必要があります。これは、同一のパソコン上で、仮想コントローラを 2 つ以上動作させたい場合や、既に同一のポート番号を使用しているソフトウェアがあると、ポ ート番号の競合が生じるためです。 6.サンプル 6.1.標準化マップファイルサンプル ; ; 標準化規格仮想コントローラサンプルマップファイル ; [SystemInfo] Prompt=UT-CX1001-0001 StdVersion=2.6 Level=6b Port=12411 MailAddress=静岡県沼津市西野 317 GeoLocation=35.1573,138.7957,270.0 FacilityName=東海大学沼津校舎植物集約生産実験設備,東海大学温室 FacilitySubName=自然光人工光併用型温室 1 号棟,1 号棟 Manufacturer=東海大学開発工学部生物工学科星研究室 ProductName=標準化規格温室試作コントローラ ProductNumber=CX1001 MapTimestamp=19960805093300 NetworkAddress=127.0.0.1 [SDNTable] 1103010-------IR,屋外気温,C,1000, 1130010-------IR,屋外日射, W*m^-2,0000, H103010-------IR,屋内気温,C,1001,1HA L101010-------OC,暖房装置動作,%,5025, L1010M0H10301-OR,暖房装置動作下降屋内気温現在値,C,6000, L1010M0H103011SR,第 1 時間帯暖房装置動作下降屋内気温,C,6001, L1010M0H103012SR,第 2 時間帯暖房装置動作下降屋内気温,C,6002, L1010M0H103013SR,第 3 時間帯暖房装置動作下降屋内気温,C,6003, L1010D0------1ST,暖房装置制御第 1 時間帯開始時刻,,6004, L1010D0------2ST,暖房装置制御第 2 時間帯開始時刻,,6005, L1010D0------3ST,暖房装置制御第 3 時間帯開始時刻,,6006, L1010O0-------IB,暖房装置異常,,9000, H1030M0-------IB,屋内気温異常,,9001, X0000M0-------YE,システムログ,,SYSLOG,4EV, Y000110-------XA,現在日時,,now, 6.2.通信例 5.1 の標準化マップファイルが用意された仮想コントローラにおける通信例を示す。パソコ ン側の通信ソフトウェアとしては、TELNET を想定した。パソコン側からの電文には下線を 付した。利用者同定文字列には TOKAI を用いた。 6.2.1.値読み出し形式と値設定形式の例 テーブルを使って、屋外気温、屋内気温を要求し、暖房装置動作下降気温設定値を書き換え た例。 A>TELNET 127.0.0.1 12411 UT-CX1001-0001; TOKAI,hogehoge!1000,1001,6002,6002=10.5; 0.5,!,7.4,!,7.0,!,10.5; A> 6.2.2.記録値読み出し形式の例 屋内気温と昨日の 18 時から 23 時の屋内平均気温記録値を読み出した例。 A>TELNET 127.0.0.1 12411 UT-CX1001-0001; TOKAI,hogehoge!1001,1001&1HA&-1.18:-1.23; 7.4,!,12.3,10.5,10.1,9.8,9.5,9.9; A> 6.2.3.システムログ読み出し形式の例 異常の発生した日時と項目を読み出した例。 A>TELNET 127.0.0.1 12411 UT-CX1001-0001; TOKAI,hogehoge!SYSLOG&4EV; 19970805010030:9000,19970721182041:9001,19970530024912:9000,19970423103459:9001; A> 6.2.4.エラーの発生した例 テーブルにない標準データ名、記録値のない期間、実行権限のないコマンド、一部の記録が 欠測しているコマンドを指定した。 A>TELNET 127.0.0.1 12411 UT-CX1001-0001; TOKAI,hogehoge!1234,1001&1HA&-5.00:-5.23,5025=100,1001&1HA&-1.00:-1.06; ?2520,!,?2580,!,?2550,!,9.3,8.9,8.5,?1150,?1150,8.4,8.9; A> 6.2.5.アプリケーションプログラムの処理手順例 本標準化規格を使用して、アプリケーションプログラムが通信を行う手順の代表例は以下の 通りである。 手順 1 指定ディレクトリで標準化マップファイルを探す。 手順 2 目的の標準化マップファイルを開いたら、システム情報セクションの、通信促進 文字列、仮想コントローラポート番号、仮想コントローラネットワークアドレス を取得する。 手順 3 利用者に ID 入力を要求し、利用者同定文字列として記憶する。 手順 4 仮想コントローラネットワークアドレスの仮想コントローラポート番号で TCP/IP コネクションを確立する。 手順 5 仮想コントローラからの通信促進文字列と取得した通信促進文字列とを比較し、 正当な接続相手であることを確認する。 手順 6 通信するデータの項目を標準化マップファイルの標準データ名テーブルセクシ ョンの標準データ名から検索し、項目指定文字列を取得する。 手順 7 項目指定文字列、項目指定文字列、値を設定するならばその値を用意し、標準化 コマンド列を生成し、仮想コントローラに送信する。 手順 8 結果が送信されるとともに仮想コントローラ側から TCP/IPコネクションが切断 される。 手順 9 得られた結果を標準化マップファイルの標準データ名テーブルセクションの名 称と単位を利用して、表示やデータ処理に使用する。 (星 岳彦・布施 順也) 第2章横河電機のエミュレータ 1.横河電機製温室環境制御システムについて 通信エミュレータについて述べる前に、当社の温室環境制御システムについて説明する。図一 1には、横河電機製温室環境制御システムのハードウェア構成を示した。このシステムは、現 場に直結した農業新技術の研究開発を促進することを目的として、ウルグアイラウンド農業合 意関連対策の一環として、生物系特定産業技術研究推進機構が実施している委託研究を、当社 が受託して開発したものである。開発テーマは、 「情報ネットワーク対応型栽培管理システムの 研究開発」である。このシステムは、管理コンピュータに、Windows95パソコンを、 環境制御装置には、 横河電機製プログラマブルコントローラFA−M3を採用することにした。 環境制御装置は、CPUを有するメインユニットとCPUなしのサブユニットに分けることが できる。したがって、1棟目にはメインユニット、2棟目以降はサブユニットとすることもで きる。ユニット間は、光バスリモートI/0モジュールによって、落雷及びノイズ耐性の高い 光ケーブルで接続する。まず、温室間の接続を、一本の光ケーブルとすることで工事費を削減 した。また、ユニットは着脱可能なモジュール式で、顧客ごとに、カスタマイズされたハード ウェア構成力、実現できる。さらに、各モジュールには、自己診断機能がついており、故障が あれば、エラーを点灯するので、誰にでも容易に故障モジュールを発見し、交換できるように した。表一1には、本システムで使用するモジューノレー覧を示した。べ一スモジュールは、 各モジュールを装着するべ一スとなるもので、スロット数によって4種類選べる。電源モジュ ールは、スロット数によって2種類ある。供給電圧は、通常はAC100VであるがDC24 V対応のものもある。シーケンスCPUモジュールは、制御機器を動作させるシーケンスプロ グラムが内蔵されている。MLバスCPUモジュールには、Basic言語によって記述される 制御ソフトウェアが内臓される。Ethernetインターフェースモジュールは、管理コンピ ュータと環境制御装置とのデータ通信を行う。通信は、シーケンスCPUモジュール内のデバ イスヘの読み書きを通じて打っている。モデムモジュールは、電話回線による遠隔監視あるい は、ポケベル等への警報発信を行う場合に装着する。モデムは、管理コンピュータに設置する こともでき、機能的には同じである。パソコンリンクモジュールは、液晶表示器を生産現場に 設置し、データのモニタ、設定値の入力等の操作を行いたい場合に装着し、液晶表示器とのイ ンターフェースを行う。温度調節モニタモジュールは、熱電対あるいは測温抵抗体による温度 センサーがある場合に装着する。アナログ入力モジュールは、電圧出力の各種センサーがある 場合に装着する。パルス入力モジュールは、雨量計、パルス出力風速計等のセンサーがある場 合に装着する。接点入力モジュールは、感雨計、窓閉リミット、暖房機不着火等の信号を取り 込む 場合に装着する。接点出力モジュールは、各制御機器の稼動・停止を行うために装着する。光 バスリモートI/0モジュールはユニット間の光ケーブル接続を行うために装着する。管理コ ンピュータとメインユニットは、イーサネットで接続され、その間のデータ通信プロトコルに はTCP/IPを採用した。管理コンピュータとメインユニットは、それぞれ個別のIPアド レスを登録する。一つのシステムとしてイーサネット上の接続をサポートできる機器の最大台 数は、管理コンピュータは8台、メインユニットは10台である。また、一つのシステムとし て最大管理できる温室数は、最大で60棟である。システムで制御できる主な機器は、ボイラ ー、暖房ポンプ、暖房弁、暖房温風機、換気窓、内部カーテン、冷房機、換気扇、攪拌扇、二 酸化炭素ガス施用、ミスト、除湿機、地中熱交換ファン、補充ランプ、融雪装置、潅水装置、 培養液濃度、培養液pH、循環ポンプ、養液冷暖弁、養液昇温機等である。システムは、シス テム自動生成ツール機能を有し、温室毎に制御機器等を割り付けるだけでカスタマイズされる システムとなる。 2.標準化通信規格対応のためのソフトウェア構成 図一2に、標準化通信規格対応のためのソフトウェア構成を示した。ここで、YEWFARM とは、横河電機製温室環境制御システムの名称である。システム内の通信は、ハードウェア資 源の有効利用およびソフトウェアの効率化が優先されるため、独自規格とした。標準化通信規 格に対応するには、この独自規格と標準化規格を仲介する通信エミュレータが必要となるが、 物理規格をイーサネット、通信プロトコルをTCP/IPを採用して、標準化規格と同じもの にした。管理コンピュータにおけるYEWFARMアプリケーションとコントローラとの通信 は、YEWFARM通信サーバーを通して行っている。通信エミュレータは、コントローラに おける計測制御データヘの問い合わせがあった場合にはYEWFARM通信サーバーを通して アクセスする。記録値への問い合わせがあった場合には、直接計測制御データファイルにアク セスする。外部コンピュータとの通信方法は、2種類考えられるので、それぞれの例を外部コ ンピュータ1と外部コンピュータ2に示す。外部コンピュータ1の場合、外部コンピュータは、 管理コンピュータの通信エミュレータを通してシステムの計測制御データにアクセスする。Y EWFARMシステムでは、必ずしも 管理コンピュータを連続稼動させる必要はないが、この方法では管理コンピュータが稼動して いないとシステムの計測制御データにアクセスできない。外部コンピュータ2の場合、外部コ ンピュータ自身に、通信エミュレータとYEWFARM通信サーバーを稼動させているので、 管理コンピュータに依存されることなく、コントローラの計測制御データをアクセスできる。 しかし、この場合には、コントローラが有する計測制御データヘのアクセスはできるが、管理 コンピュータ内にある計測制御データファイルヘのアクセスはできない。 3.標準化マップファイル 図一3に、横河電機独自情報を付加した標準化マップファイルの例を示した。標準化マップフ ァイルは、外部コンピュータの当社システムヘのアクセスのために提供するものであるが、当 社の通信エミュレータでも標準化マップファイルを使用する。その場合、注釈部に独自情報を 付加している。外部コンピュータ用の標準化マップファイルには、独自情報を付加する必要は ないが、付加してあっても注釈部であるので問題はない。システム情報セクション部の通信促 進文字列としてYEWFARMを使用している。当社の実装標準化レベルは、4bである。レ ベル4bは「外部パソコンによって、大部分または全部の計測値・制御値・記録値を読め、大 部分の設定値が読み書きできる。」と規定されているが、当社の場合は、全部の計測値・制御値・ 記録値を読め、全部の設定値を読み書きできると規定できる。制御値への書き込みについては、 まだ、時期尚早と考え今回の開発では見合わせた。項目指定文字列は、システム内で使用して いるYEWFARMタグ名をそのまま採用した。YEWFARMタグ名は、アナログ入力点、 計算点、デジタル入力点、デジタル出力点、パラメータの5種類に分類される。アナログ入力 点タグ名は、最初の頭文字がAの後に温室番号とセンサーの種別を表す文字列が付加される。 外部気象は共通センサーであり、温室番号は0としているので、外部気温はA000DRYと 記述する。計算点とは、窓の開度のように、制御プログラムの中で二次的に算定される計算値 である。計算点タグ名は、最初の頭文字がCの後に温室番号と種別を表す文字列が付加される。 温室1における天窓1−1開度はC001TEN1と記述される。デジタル入力点タグ名も同 様にして最初の頭文字がSで、後に温室番号と種別文字が付加され、暖房温風機1不着火はS 001WIND1と記述される。デジタル出力点タグ名も同様にして最初の頭文字がDで、後 に温室番号と種別文字が付加され、温室1の暖房温風機の出力はD001DANON1と記述 される。パラメータタグ名については保存されているデバイス番号にユニット番号が付加され る。温室1のパラメータ「窓最大開度1」はD4838U01と記述される。記録値について は、1分毎に計測されたデータの10分間平均値が保存されているので、記録値収集方法の記 述は総てANAとなる。注釈部には、当社独自情報として、YEWFARMデータ名、単位変 換係数、正規化処理の有無、正規化処理のためのDP値・SL値・SH値、設定値書き込みの 許可の7項目を付加した。YEWFARMデータ名は、当社システムで使用しているデータ名 である。単位変換係数は、システム内の単位と標準化規格での単位が異なる場合に使用する。 また、単位が同じであれば1と記述する。正規化処理の有無は、そのデータがシステム内でハ ードウェア資源の効率化のために正規化しているかどうかを示す。正規化処理のない場合は、 YDBH、ある場合は、NONEと記述する。その後に続く正規化処理のためのDP値・SL 値・SH値は、正規化を元に戻すための情報である。設定値書き込み許可は、書き込みを望ま ない設定値がある場合に0と記述する。 4.通信エミュレータの処理概要 図一4に通信エミュレータの処理概要フローを示した。前処理ステージでは、標準化マップフ ァイルを読み込む。ファイルアクセスエラーが発生した場合には、その旨をエラーメッセージ 表示し、プログラムを終了させる。また、ファイル上に該当項目が無い場合にはデフォルト値 で動作させる。Winsock初期化ステージでは、その使用に当たっての初期化を行う。初 期化に失敗した場合にはその旨エラーメッセージ表示してプログラムを終了させる。ソケット Createステージでは、ソケットを生成し、ソケットにローカル・アドレスを付加し、接 続要求を待ち受ける。ソケット生成時に異常があれば、その旨エラーメッセージ表示してプロ グラムを終了させる。ソケットにローカル・アドレスを付加する場合、切断直後は、失敗する ことがあるので20回試行しても異常な場合のみ、その旨エラーメッセージ表示してプログラ ムを終了させる。接続要求を待ち受ける時に異常があれば、その旨エラーメッセージ表示して プログラムを終了させる。接続要求ステージでは、コネクション確立を許可し、入力促進文字 列を送信し、受信を待ち受ける。コネクション確立の許可および入力促進文字列送信で異常が あった場合には、ソケットクローズ後にステータスバーヘメッセージを表示した後に、再び接 続要求ステージに移行する。受信ステージでは、クライアントからのコマンド受信とエコーバ ックを制御する。コマンド処理ステージでは、受信したコマンドから指定の動作を行い、レス ポンスを構築後にクライアントに送信してコネクションを切断する。その後、接続要求ステー ジに移行する。TimeUp監視ステージでは、所定の時間を経過しても、コマンドを受信し ない場合に、エラーレスポンスを送信し、ステータスバーヘメッセージを表示した後に接続要 求ステージヘ移行する。監視は1文字毎に行う。エラーレスポンスの送信で異常があった場合 は、ソケットクローズ後に、ステータスバーヘメッセージを表示してから、接続要求ステージ ヘ移行する。Winsock後処理ステージでは、画面で終了が要求された場合に、再確認メ ッセージを表示後に、Winsock関連の後処理を行う。異常があっても無視する。 5.今後の課題 生研機構委託研究による本システムの開発は、3年目を迎えており、現在は、当社関連合杜の 横河グリーンファームにて実証試験を行っている。図一5に、委託研究実証試験におけるシス テム構成を示した。栽培作物はコチョウランをメインに、カトレア、ミニトマト等である。コ チョウランについては、苗専用の温室と花芽を促進させる開花用温室に別れる。ミニトマトは、 水耕栽培で管理している。新宿の東京オフイスからパソコンで電話回線を通じて遠隔監視して いる。新システムヘの入れ替え工事は、平成9(1997)年の7月に行い、今日まで順調に 稼動している。通信エミュレータの最終動作チェックは、本実証システムにて行っており、製 品化の準備はほぼ終えている。今後は、制御システムと共に要望がある顧客へ販売する予定で ある。しかし、通信エミュレータを利用したアプリケーションは、まだ十分ではない。当面は、 アプリケーション開発能力のある試験研究機関での利用が中心となると考える。今後、ソフト メーカー等の参入により、実際の現場に役立つアプリケーションの開発が望まれる。(奥矢 毅) 第3章山武ハネウェルのエミュレータ 1.システムの目的と概要 本システムは、市場に広く流通している農業用、工業用コントローラなどとのデータ交換を、 容易に実現することを目的として開発した通信システムである。今日、市場に流通しているコ ントローラは、いくつかのメーカから提供されているが、通信プロトコル、データ内容、また 内部データのアドレスなどは、それぞれ異なっている。従って、コントローラを利用したアプ リケーションを作成しようとすると、メーカ、機種毎にアプリケーションを作成して利用する 必要がある。現在、FA の分野では、これらの問題点を解決して、それぞれ異なるメーカのコ ントローラを、同一のアプリケーションで利用できる製品もある。しかし、これらはアプリケ ーションが特定されており、ユーザが自由に、新たな開発をするには、必要以上のアプリケー ションをも購入する結果、高価格なアプリケーションになることが多い。一方、ユーザのなか には、通信の標準化を、業界内で行なっているところもあるが、開発体制、制約条件等、ハー ドウエアの問題に依存することが多く、広く流通させることは容易でない。そこで誰でも、容 易にアプリケーションを開発でき、制約条件の少ない、汎用性の高い通信システムが求められ ている。最近は、公衆回線を利用した通信技術、インターネットやイントラネットなどを利用 した通信技術の発達、パソコンやその OS の発達により、より自由で高機能な通信システムが 可能である。これにより、場所を選ばない、グローバルな通信環境ができるようになった。本 システムは、このような問題点や技術環境を配慮し、 ・メーカ毎のコントローラ通信プロトコルの無依存 ・汎用の高機能技術を利用し、エリアフリー及び高信頼通信を実現 ・アプリケーションが容易に作成可能 ・無理な制約条件を排除 ・オープンな環境 ・低価格且つ軽いソフト ・どの業界でも利用可能 ・高機能通信システムを開発目標とした。 システムは、コントローラ、パソコンと通信ソフトで構成される仮想コントローラ、そして、 アプリケーションを動作させるパソコンによる構成である。本システムの中心は、コントロー ラとアプリケーションとの中継役である仮想コントローラである。コントローラは、各メーカ が独自の機能をもっており、メーカによってデータ構成、データの意味、通信プロトコルなど が異なり、アプリケーションも目的により異なっている。そこで、仮想コントローラが、コン トローラ間の相違点を吸収し、アプリケーション側からみたときに、統一したデータ構造、通 信プロトコルとなるようにする。これにより、コントローラのメーカが異なっても、同じアプ リケーションが利用でき、ユーザ独自でも、コントローラを気にすることなく、アプリケーシ ョンを作成できる。仮想コントローラをパソコンとしたのは、現在もっとも安価に、高機能な ものが入手可能でソフトウェアや通信の統一もしやすいためである。 アプリケーションにより、 TCP/IP に接続できれば、設置場所に制限はなく、どこからでもアクセスが可能になる。また 仮想コントローラは、復数のアプリケーションから同時にアクセスを受け付けることができる。 従って、仮想コントローラが、装置に接続されていれば、その装置は、ネットワークに接続さ れ、例えば、海外からのアクセスでも可能になる。 (図一1) ソフトウエアは、図−2 の構成であり、仮想コントローラとしては、8 個のソフトウエアブロ ックから構成されている。現状では、OS を WINDOWS 95 又は WINDOWS NT に想定して いる。アプリケーションパソコンの OS は、TCP/IP がサポートされれば基本的に制約されな い。 (1)コントローラ通信ドライバ コントローラとの通信を行うプログラムで、各コントローラ専用の通信プロトコルを利用して 通信できるようになった。これらは、コントローラをそれぞれ作成しておき、コントローラ毎 の通信方式のちがいを、できるだけ吸収させている。 (2)データ収集プログラム データ収集を行うプログラムで、どのようなデータを、どのくらいの周期で収集し、また、ど のエリアのデータを収集するかを決めて通信を行うものである。つまり、このプログラムは、 コントローラ/アプリケーション変換テーブルを参照して、 コントローラ特有のデータエリア名への変換を行う。また、通信したいデータエリアを定めて 通信するので、このテーブルにある内容が、コントローラのを行う範囲を決定する。 (3)コントローラ/アプリケーション変換デーブル コントローラに対して、通信したい領域を定める。コントローラは、一般的に多くのデータエ リアをもっており、全てのデータを通信するのは、システムの制約があって無理が伴う。また、 コントローラが PLC などの場合、汎用データエリア(データエリアは、コントローラのアプ リケーションによって異なる)は、その都度、データエリアの意味づけが変わるため、データ エリアの内容により、通信エリアが異なる。そこで変換テーブルを使用することにより、これ らの問題点を解決する。 (4)収集データ格納テーブル 収集データを一時的に格納するテーブルである。データ収集プログラムにより収集したデータ はこのテーブルに格納され、通信コマンドインタープリタにより解釈されたデータ要求にもと づき、データを通信コマンドインタープリタに引き渡す。 (5)履歴データベース 収集データ格納テーブルのデータをもとに、必要とされるデータに対して、トレンドデータや アラームなどのイベント履歴を格納しておくデータベースである。これにより、アプリケーシ ョンからの履歴データの要求に対して、容易にデータを送ることが可能になる。従来は、アプ リケーションサイドで履歴データを作成していた。しかし、エリアが不特定となるため、時間 の不正確さ、通信路のオーバヘッド防止のために、ローカルで履歴データを作成することによ り、これらの問題を解決した。 (6)通信コマンドインタープリタ アプリケーションサイドの標準化をするために、データ収集や、データ設定のための通信コマ ンドを標準化した。通信コマンドインタープリタはアプリケーションからの通信コマンドを解 釈し、必要とされるデータを、収集データ格納テーブルや履歴データテーブルから収集したり、 データ交換を行う。この通信コマンドに対しては、パスワード、データの意味など制約条件が あり、この制約条件はアプリケーション属性テーブルに記述してあり、通信コマンドインター プリタはこのテーブルを参照してコマンド解釈を行う。 (7)アプリケーション属性テーブル これは通信データの意味づけの標準化、セキュリティ強化のためのパスワード、ユーザ ID の 管理データのテーブルである。また仮想コントローラの属性(コントローラの設置場所、コン トローラメーカ名など)の属性が記述されている。このテーブルはアプリケーション側にオー プンにされ、アプリケーションはこのテーブルをもとにデータアクセスを行う。従って、この テーブルに記載されていないこと以外は、通信をすることができ、そ の標準のなかで通信の一元化が可能になる。従って、あるグループ特有の通信標準システムを 作成することができる。 (8)アプリケーション通信ドライバ これは、アブリケーシコント TCP/IP で通信を行う通信ドライバである。アプリケーションに 対して、ポートを用意しておき、このボートに対してアクセスされた通信コマンドをコマンド インタープリタに引き渡す。また、通信コマンドインタープリタから引き渡されたデータをア プリケーションにレスポンスする。このドライバは同時に最大 10 カ所のアプリケーションか らの要求に対して受け付けることができる。10 カ所以上からの要求に関してはビシーのレスポ ンスを返す。 (9)通信ポート(これはソフトウエアブロックではない) 通信ポートは、仮想コントローラ毎に1つのポートをもっている。従って、パソコンが1台で 1つの IP アドレスしかなくても、複数の仮想コントローラを同一のパソコン内にもつことが 可能である。パソコンの有効利用ができるとともに、IP アドレスの有効利用も可能である。 3.システムの特長 1)コントローラの機種に依存しない通信が可能である。従って異機種のコントローラ間で通 信の標準化が可能である。 2)業界、またはアプリケーション毎に共通の通信システムが構築できる。 3)エリアによらない、TCP/IP が利用できれば何処からも通信が可能である。従って、既存の 通信網を利用して通信が可能である。 4)オープンな通信環境のため、通信を許されたアプリケーションは容易にデータを収集する ことが可能である。通信で難しいデータ収集プログラム、データベースプログラムはすべて仮 想コントローラ内で処理しているので、通信システムの構築が容易である。 5)Windows パソコンが利用できるため安価でシステムが構築可能である。データ構造、デー タテーブルの作成はすべてオープンされているのでユーザ白らプライベートな通信標準化を行 うことが可能である。もちろん業界または会社内での標準化を行うことが可能である。 6)高速な通信が可能である。 7)通信システムが標準化されているので、本システムを利用して構築したアプリーショ ンは再利用が容易である。 8)通信システムに依存しない、自由なアプリケーションが構築できる。1台のパソコンで複 数の仮想コントローラを構築できるため、パソコン一台で異機種のコントローラを扱うことが 可能である。マルチステートメントを抄ボートしているため、アプリケーションからの通信オ ーバヘッドが少なくなる。通信の制約が少ないため、標準化を行うに対し、少ない負荷で標準 化が可能である。一つ一つのプログラム及びテーブルはモジュール化されており、標準化に対 する開発費用は最小化できる。 4.仮想コントローラシステム仕様概要 1)本仕様は、コントローラ UX2 をべ一スにした「環境計測制御コンピュータ遠隔操作方法標 準化規格の意義」にもとづいて、環境計測制御コンピュータ遠隔操作方法標準化の具体的 規格を定義するために作成された通信対応ソフトである。 2)環境制御コンピュータ遠隔操作方法標準化規格対応ソフトとは、アプリケーションソフト ウェアから TCP/IP の接続を要求があると、クライアントからの標準コマンド文字列を逐次受 け付け解析する。さらに、要求にあわせて計測値・制御値・設定値を取得して応答コマンドを 作成後、アプリケーションソフトウェアヘ送信し、TCP/IP の接続を破棄して通信を終了する。 2)起動及び設定に必要なファイル構成 VCtrlSrv.exe GVL.csv Tokaiux2. map username. pwd 本アプリケーションOpenBench からエクスポートしたアドレスマップファイル (デフォルト) 標準化マップファイル(デフォルト) ) ユーザ ID、パスワード管理ファイル(デフォルト) 3)起動前の設定 起動を行う前に、以下に示す事項について確認する。 1.シリアルで UX2 と仮想コントローラを接続する。 2.UX2 の電源が入っていることを確認する。 3.UX2 に動作しているか確認する。 4.IP アドレスが、仮想コントローラと他のクライアントと同じになっていないか確認する。 (1)標準化マップファイルの設定 標準化マップファイルの作成及び設定を行うには、標準化マップファイル設定(MkStdMap. exe)アプリケーションソフトウェアを起動して設定を行う。詳細については、標準化マップ ファイル設定取扱説明書を参照のこと。 (2)アドレスマップファイルの設定 UX2 プログラミング開発ツール OpenBench の機能を使用して、グローバル変数を、Excel 形 にはきだした後、それを CSV 形式に変換する。 (3)利用者 ID、パスワード管理ファイルの設定 利用者 ID、パスワード管理ファイルである。アプリケーションソフトウェアから仮想コントロ ーラに接続をする際に、利用者の識別を行い、正当な利用者であるかを確認するために使用す る。入力形式は、<利用者 ID>,<パスワード>となる。また、ともに 16 バイト以内の文字 列で設定する。このファイルは usernamme.pwd で、ファイル名の変更はできない。 例)TOKAI,hogehoge (4)レジストリの設定 アプリケーションの起動を行う前にレジストリの設定及び登録を行う。レジストリに HKEY_CUREENT_USER ∟Software ∟YAMATAKE とキーが設定されていない場合は、エクスプローラから VCtrlSrv.exe を起動し、終了させる と自動的にレジストリの作成を行う。以下にレジストリの構成を示す。 (5)IP アドレスの設定 コントロールパネルの[ネットワーク]を起動し、現在のネットワーク構成から TCP/IP を選 択し IP アドレスの設定を行う。デフォルトは、127.0.0.1 である。 4)フォルダ構成 本通信ソフトがあるフォルダの下、または、レジストリのメインフォルダ項目に登録されたメ インフォルダの下に、施設フォルダというフォルダが存在する。このフォルダは、施設ごとに 作成され、各施設ごとにアドレスマップファイル、標準化マップファイル、パスワードファイ ル、データベース、の保存先フォルダが存在する。本通信ソフトが動作するために必要なファ イルが保存されている。以下にフォルダの構成の例を示す。 C:¥ +Yamatake +VCtrlSrv .e x e //1 仮想コントローラ +MkStdMap.e x e //標準化マップファイル作成ソフト +StdDataList.txt //標準データ名のデフォルトとなる標準データ名 //リストファイル +温室 1 //施設フォルダ(任意) +MapFile //標準化マップファイル保存先フォルダ(固定) +温室 1_12411.Map //標準化マップファイル +AddressMap +GVL1.Csv +password +password1.pwd +DataBase //アドレスマップファイル保存先フォルダ(固定) //アドレスマップファイル //パスワード情報ファイル保存先フォルダ(固定) //パスワード情報ファイル //ACCESS データベース保存先フォルダ(固定) +温室 112411199706.mdb +温室 112411199707.mdb +温室 2 +MapFile +温室 2_12412.map +AddressMap +GVL2.csv +Password +password2.pwd +DataBase +温室 212412199706.mdb +温室 212412199707.mdb ・施設(マップファイル)ごとのフォルダ(温室 1、温室 2)について施設ごとのフォルダ(施 設フォルダ)の作成や変更は、標準化マップファイル作成ソフト(MkStdMap.exe)で行う。 固定でその下に、MapFile,AddressMap,Password,DataBase を用意する。 ・MapFile,AddressMap,Password,DataBase フォルダについて施設(マップファイル) ごとのフォルダの下に必ずこれらのフォルダが存在するようにする。存在する場合は、仮想 コントローラの起動時にメッセージをだす。MapFile,AddressMap,Password フォルダに は、MkStMap.exe で作成したファイルを保存する。これらのフォルダ内には、それぞれ対 応したファイルが1つ入っている。復数の対象ファイルが存在する場合は、検索(各拡張子 で検索。マップファイルなら*.map で検索)した結果で最初に見つかったファイルを対象と する。 4.今後の対応 本標準通信システムは、次の 2 つの拡張を考えている。 1)下位コントローラヘの対応 下位のコントローラは現状、弊社コントローラに対応しているが、標準化を進めるにあたって、 広く多くのコントローラや計測システムに対応する必要がある。従って、下位のコントローラ (コントローラでなくて計測システムでも)と通信の必要性があれば、通信ドライバの開発に より対応する。現状の計画では、マイクロソフトが提唱する OPC(Ole for Process Control) への対応を考えている。 2)アプリケーションヘの対応 幣杜では生研機構からの委託開発により、栽培支援システムの開発に取り組んでいるが、本通 信システムとのリンクするとともに、ユーザで簡単に管理システム、データ処理ができる機能 のシステムの開発を予定している。これらのシステムは標準化通信に対応していればどこのメ ーカのコントローラとも通信ができるよう設計する予定である。 追記:通信仕様詳細については、別途通信仕様書がある。標準化マップファイル作成ソフトに ついては別途説明書がある。通信ソフト、マップファイルソフトは別途用意されている。 (渡辺 勉)