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横浜市青葉区民文化センター 指定管理者 業務の基準 平成 24 年6月

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横浜市青葉区民文化センター 指定管理者 業務の基準 平成 24 年6月
横浜市青葉区民文化センター
指定管理者 業務の基準
平 成 24 年 6 月
横浜市青葉区役所
業務の基準
目
次
1
青葉区民文化センターの基本コンセプト ···························· 1
(1) 青葉区民文化センター運営の基本理念 ···························· 1
(2) 青葉区民文化センターの経営について ···························· 2
2
文化事業に関する業務の基準 ······································
(1) 音楽を中心とする質の高い創造的な芸術文化の鑑賞機会の提供 ······
(2) 次代を担う子どもたちの創造性を育む事業の実施 ··················
(3) 若手音楽家の発掘、育成、支援につながる取組の実施 ··············
(4) 区内外の芸術文化団体の支援 ····································
(5) 区内文化施設等と連携した区域全体の芸術文化振興 ················
(6) その他 ························································
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施設の運営に関する業務の基準 ····································
(1) 施設の運営 ····················································
(2) 利用料金等 ····················································
(3) 利用料金の減免について ········································
(4) 利用時間区分 ··················································
(5) 施設の貸出し等 ················································
(6) 職員の雇用・配置体制 ··········································
4
施設の管理に関する業務の基準 ···································· 8
(1) 保守管理業務 ·················································· 9
(2) 環境維持管理業務 ············································· 12
(3) その他 ······················································· 13
5
その他業務 ····················································· 13
(1) 事業計画書及び収支予算書の作成 ······························· 13
(2) 事業報告書の作成 ············································· 14
(3) 事業計画書、事業報告書等の公表 ······························· 14
(4) 青葉区等関係機関との連絡調整 ································· 15
(5) 共益費の支払い ··············································· 15
(6) 自己評価の実施 ··············································· 15
(7) モニタリング及び実績評価の実施 ······························· 15
(8) 横浜市青葉区民文化センター指定管理者選定評価委員会による評価の
実施 ··························································· 16
(9) 指定期間終了にあたっての引継業務 ····························· 16
(10) 指定取消に伴う業務 ·········································· 17
(11) 諸届 ························································ 17
6
留意事項 ······················································· 17
(1) 急病等への対応 ··············································· 17
(2) 緊急時の対応 ·················································
(3) 災害時の対応 ·················································
(4) 損害賠償の責務 ···············································
(5) 個人情報保護 ·················································
(6) 情報公開の実施について ·······································
(7) 横浜市及び青葉区の行事や市政への協力 ·························
(8) 人権の尊重 ···················································
(9) 利用要綱等 ···················································
(10) 広報と各種情報の提供・相談 ··································
(11) 遺失物・拾得物の処置・保管業務 ······························
(12) 意見、要望等への対応 ········································
(13) 服装等 ······················································
(14) 協定書の解釈に疑義が生じた場合等の措置 ······················
(15) 事務室の利用 ················································
(16) 再委託の禁止 ················································
(17) その他 ······················································
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この業務の基準では、青葉区が横浜市青葉区民文化センター(以下「青葉区民文
化センター」という。)の指定管理者公募にあたって、青葉区民文化センターでの指
定管理者として提案いただきたい文化事業、施設運営等に関する事項を明らかにす
るとともに、管理運営にあたって、必ず実施していただく業務の基準を示していま
す。
1
青葉区民文化センターの基本コンセプト
(1) 青葉区民文化センター運営の基本理念
青葉区民文化センターは、クラシック音楽専用の音楽ホールとして設計され
た優れた音響特性を持つ施設であることから、その施設特性を十分に活かし、
音楽を中心とした質の高い芸術文化に関する多様な事業を展開し、地域に根差
した個性ある文化の創造に寄与することを目的として設置しています。
青葉区では、音楽を中心とした区民の芸術文化活動が活発に展開されていま
す。例えば、平成6年の区制施行の式典は、
『青葉区をうたう』と題し、区民が
主体となって制作、発表した合唱組曲を中心に、この青葉区民文化センターで
厳粛に行われました。この曲は現在でも「青葉区民芸術祭」などで歌い継がれ
ています。また、区制施行に先立つ平成元年から、区民の手作りコンサート「土
曜コンサート」が 270 回を超えて実施されてきました。また、平成 13 年には開
館間もない横浜みなとみらいホールで区民参加のコンサートが盛大に開催され
ました。さらに、青葉区在住の小中学校の子どもを対象とした「ジュニアフェ
スティバル・オーディション」は8回を数え、その中から、
「かながわ音楽コン
クール」や「全日本学生音楽コンクール」に入賞する方も輩出しています。区
内の小中学校における吹奏楽等の部活動も活発で、毎年、関東大会、全国大会
に出場する学校が出ています。その実績は、OB・OGの方々を中心としたア
マチュア・オーケストラ、吹奏楽団の継続的な活動に結びついています。そし
て、質の高い音楽を鑑賞したいという区民の要望は根強く、フィリアホールが
ミューズ
主催してきた「土曜ソワレシリーズ女神との出逢い」は、音楽業界全体が苦戦
する中で 200 回を超えて継続されており、興業的にも広く受け入れられていま
す。
また、青葉区を愛する区民の主体的な取組意欲は強く、区制施行にあたって、
民間放送メディアと協力した「新区誕生記念ドラマ 青葉物語」を企画制作す
る実績も上げています。
一方、青葉区内には、市民ギャラリーあざみ野、青葉公会堂など特色のある
文化施設等があり特徴的な活動が展開されています。市民ギャラリーあざみ野
では日常的な活動の発表だけでなく、特色あるアーティストの紹介、子どもの
感性を育むユニークな取組が展開されており、青葉公会堂では、単なる貸施設
ではなく、舞台芸術の主催事業も行われています。
青葉区民文化センターでは、このような区の状況を踏まえ、音響特性に優れ
1
た施設を区民等に提供することに加え、区民の芸術文化活動に対する支援、若
手音楽家の発掘育成、子どものころから芸術文化に触れて感性を育む取組、質
の高い鑑賞事業の企画実施等を、区民や各種団体、各施設等と連携して展開す
ることで、地域の活性化に資するとともに、区政運営方針である『住みつづけ
たいまち「青葉」』の実現に貢献することが求められています。
(2) 青葉区民文化センターの経営について
横浜市の財政状況は、震災の影響、少子高齢化の進展などにより、依然とし
て厳しく、この傾向は今後も続くと予想されます。また、東日本大震災の復興
に向けた取組や円高の影響などを考慮すると、わが国全体の経済情勢は引き続
き厳しいものが続くと予想されます。その中でも、青葉区民文化センターにお
いては、質の高い事業を実施しつつ、持続可能に運営していくことが求められ
ます。
健全な経営を持続していくためには、指定管理者として、収入増や経費の節
減に知恵とノウハウを十分に活かすとともに、企業、関係団体、地域の方々等
からのご理解とご支援をいただくなど、不断の努力が必要です。
2
文化事業に関する業務の基準
指定管理者は、横浜市青葉区民文化センター指定管理者公募要項に記載した「青
葉区民文化センターの経緯と役割」、前述の「青葉区民文化センターの基本理念」
及び横浜市区民文化センター条例第 1 条に定める設置目的等を踏まえ、次の業務
を実施します。
(1) 音楽を中心とする質の高い創造的な芸術文化の鑑賞機会の提供
質の高い音楽等を鑑賞することは、人々の心を豊かにし、明日への活力を生
み出してくれます。特に、訓練を重ねたアーティストの技量に触れるとき、そ
の表現力と創造性に魅了され、感動は高まります。
このような音楽の素晴らしさは、優れた音響特性をもつホールで鑑賞するこ
とによってますます高まります。幸いにして、青葉区民文化センターのホール
は、平成5年度の整備にあたって、わが国有数の音響設計業者と建設業者によ
って設計、施工され、現在でも音楽業界で高い評価を受けています。
過去 20 年にわたり、室内楽を中心に、わが国はもとより、海外からの著名ア
ーティストの公演が数多く開催され、シリーズものとして定着し、興業的にも
受け入れられてきました。
指定管理者には、このようなホールの特性を十分に活かし、質の高い音楽を
中心とした芸術文化の鑑賞事業を実施することが求められます。
なお、事業の企画実施にあたっては、専門的なスタッフを配置するとともに、
区内外の鑑賞者の意向を十分にくみ取って企画立案する工夫が必要です。
(2) 次代を担う子どもたちの創造性を育む事業の実施
2
芸術文化活動は、人々の創造性を育む力があります。特に子どものころから
芸術文化に触れることで、感性を磨き、コミュニケーション能力を高め、異な
る考え方を認め合い、自ら課題を解決できる力を養うことができます。青葉区
内の小中学校でも、芸術文化教育、アーティストによる芸術文化体験活動など
が行われています。
また、学校では、正規のカリキュラム以外の部活動等で音楽をはじめ芸術文
化活動が熱心に展開されています。
指定管理者には、芸術文化活動を支援する者として、区内外で活動する様々
な主体と連携し、区内の小中学校における芸術文化活動の活性化に向けた取組
を行うことが求められます。
(3) 若手音楽家の発掘、育成、支援につながる取組の実施
青葉区では、小さいころから音楽をはじめとする芸術文化活動に取り組み、
技量を高めて将来は一流のアーティストを目指す方々が多数存在します。一流
のアーティストになれるかどうかは、言うまでもなく個々の才能や努力次第で
すが、アーティストが育つ土壌を作っていくことは芸術文化施設に課せられた
使命です。若い才能を発掘し、育成し、支援し、青葉区から発信することは青
葉区の芸術文化にとって貴重な財産となります。
指定管理者には、優れた音響特性のホールと専門家等のネットワークを活用
し、若手音楽家を発掘、育成、支援する取組が求められます。
(4) 区内外の芸術文化団体の支援
経済的豊かさよりも心の豊かさを求める志向、生きがい作り、余暇時間の増
大などを背景に、自ら芸術文化活動に取り組む市民が増加しています。青葉区
においても、
「区民芸術祭」
、
「コーラスの集い」などで発表する方々や団体が多
数存在するとともに、自ら企画実施して芸術文化活動を実践している方々、団
体が数多く存在します。
自主的、自律的に活動していただくことが基本ですが、活動していくにあた
って直面する様々な課題の解決には、多方面からの専門的な支援が必要です。
指定管理者には、情報の提供、相談機能の充実など、自主的、自律的に芸術
文化活動に取り組む区民や団体に対する支援が求められます。
また、実際に活動している区民や団体にとって、どのような支援が効果的か
などについて、意見を聞く工夫も必要です。
(5) 区内文化施設等と連携した区域全体の芸術文化振興
地域の芸術文化施設は、施設単体で存在するのではなく、様々な地域資源と
の連携が必要です。特に、区内で特徴的な活動を展開している芸術文化施設と
は、それぞれの特徴を活かしつつ、相乗効果を発揮することが効果的です。
青葉区では、市民ギャラリーあざみ野において、美術を中心に日常活動の発
3
表、特徴的なアーティストの活動の紹介、子ども向けのユニークな取組などが
展開されています。また、青葉公会堂は貸施設としてだけでなく、舞台芸術活
動の発表や練習に活発に利用されているとともに、主催事業が実施されていま
す。
そして、青葉区内には横浜美術大学をはじめ6つの大学が所在し、それぞれ
が持つ資源を活用し、区と連携しながら区民に還元する事業が行われています。
指定管理者には、これらの活動をはじめ、青葉区内の多様な地域資源と連携
し、区域全体を見据えた芸術文化振興に貢献することが求められています。
(6) その他
横浜市は芸術文化事業のひとつとして、平成 25 年度には音楽を中心とするフ
ェスティバルを予定しています。また、青葉区は平成 26 年度には区制 20 周年
という節目の年を迎えます。音響特性に優れたホールを有する施設の指定管理
者として、このような市政、区政の重要な取組に対して貢献することが求めら
れます。
3
施設の運営に関する業務の基準
青葉区民文化センターの日常的な運営に関する業務の基準は次のとおりです。
(1) 施設の運営
ア 施設の休館日等
青葉区民文化センターは、青葉台東急スクエア内にあり、運営に一定の制
限があることから、休館日及び開館時間は、原則次のとおりとなります。
(ア) 休館日
a 毎月第3水曜日
b 年末年始
c その他建物管理者が定める日(指定管理者が臨時休館の申出を行い、
青葉区と建物管理者が休館を認めた日を含む。なお、休館日にピアノの
調律、舞台設備等の保守管理業務を行う場合は、許可が必要となります。)
(イ) 開館時間
午前 10 時 00 分から午後 10 時 00 分まで(開館時間前に調律等を行う場
合があります。)
(2) 利用料金等
ア 利用料金については、横浜市区民文化センター条例に規定する範囲内で、
市長の承認を得て、指定管理者が定めます。
イ 原則として、設定した利用料金は指定期間内において変更できないことと
します。ただし、利用料金の変更について市長の承認を得た場合は、その限
りではありません。また、指定管理者は、利用料金の変更が承認された場合、
利用者等に対し速やかに告知することとします。
4
なお、指定管理者は、承認された利用料金を適用する最初の利用日までに、
最低6か月の告知期間を設けなければなりません。
ウ 指定管理者は、利用者が支払う利用料金を自らの収入とすることができま
す。
エ 利用料金収入見込額を超えて収入があった場合は、指定管理者の収入とす
ることができます。なお、収入見込額に不足額が生じた場合においても、横
浜市はその額を補填しません。
オ 指定管理者の収入となる利用料金は、指定期間中の利用に係る利用料金の
みとします。
カ 徴収した利用料金については、他の収入と区別し、必要な帳簿を作成し管
理するものとします。
キ 現金は、紛失などの事故が発生しないよう慎重に扱い、基本的には金融機
関に速やかに預けるとともに、やむを得ず事務室で保管する場合には、金庫
等安全な方法により保管することとします。
ク 利用料金は、横浜市区民文化センター条例に基づき、原則として前納とし
ます。徴収方法については、利用者の利便性を考慮して定めます。ただし、
行政機関が利用した場合は、横浜市区民文化センター条例施行規則に基づき、
利用日以降の請求書払い(口座振替払いを含む。)とすることができます。
ケ 横浜市区民文化センター条例に基づき、原則として既納の利用料金の返還
は行いません。ただし、横浜市区民文化センター条例施行規則に基づき、所
定期間内に手続きを行った等の場合は、既納の利用料金の一部を返還するこ
ととします。
参考:「横浜市区民文化センターに規定する利用料金の上限」
(単位:円、金額は税込)
利用料金
種別
横
浜
市
青
葉
区
民
文
化
セ
ン
タ
|
ホ
リ
ー
ハ
ル
ー
練
単位
57,500
69,000
入場料等を徴
収する場合
同
97,500
114,500
室
同
12,450
14,550
室
同
4,100
屋
同
4,200
備
1式又は
1台、1
日につき
8,000
サ
ル
習
帯
日曜日、土曜
日及び休日
入場料等を徴
1日につき
収しない場合
楽
附
平日
設
5
注1 「1日」とは、基本開館時間をいう。
注2 「入場料等」とは、利用者が入場者から徴収する入場料その他これに
類する料金をいう。
(3) 利用料金の減免について
指定管理者は、必要があると認められる場合又は横浜市が主催又は共催する
文化事業の実施のために利用する場合には、利用料金を減免することができま
す。なお、横浜市は減免した額について補填は行いません。
(4) 利用時間区分
ホール等各室の利用時間区分は、原則次のとおりとします。ただし、区民ニ
ーズ等により変更する場合は、青葉区と協議することとします。
ホール・楽屋
リハーサル室
練習室
午前
午後
夜間
1日
10:00~12:00 13:00~17:00 18:00~22:00 10:00~22:00
10:15
~12:15
12:45
15:00
17:30
~14:45
~17:00 ~19:30
19:45
~21:45
(5) 施設の貸出し等
ア 利用者の利便性と公平性のために導入されている「横浜市市民利用施設予
約システム」(以下「予約システム」という。)を使用し、施設の利用申請の
受付及び利用許可を行うこととします。また、利用申請時には利用者からの
相談を受け付けることとします(詳細は、
「横浜市市民利用施設予約システム
ガイドブック文化施設編」を参照すること。)。
なお、受け付けた予約は予約システムを利用して管理することとします。
イ 次の場合には、優先予約ができるものとします。ただし、一般利用を制限
しない範囲とするため、次に定める範囲内とします。
(ア) 優先予約ができる場合
a 青葉区が主催又は共催する文化事業で使用する場合
b 青葉区を除く横浜市の区局等が主催又は共催する文化事業で使用する
場合
c 指定管理者が主催又は共催する事業で使用する場合
d 青葉区が後援する文化事業で使用する場合
e 横浜市の区局等が主催又は共催する文化事業でない事業で使用する場
合
※ 優先順位はaからeの順番とします。
(イ) 優先予約ができる日数
一般利用との公平性の観点から、一定の制限を設けます。
優先予約ができる日数は、土日祝日については、各月の2分の1を超え
6
ない範囲とします。
(ウ) 優先予約状況の報告及び公表
優先予約を受け付けた月の予約状況について、抽選開始日(当該月の6
か月前)の3週間前までに、ホームページにて公表することとします。ま
た、同優先予約状況については、当該月の7か月前分の月次事業報告書に
おいて青葉区に報告することとします。
ウ 指定管理者は、利用者が円滑な活動ができるよう、適切な説明・指導・助
言を行うなど支援をすることとします。特にホールについては、舞台技術者
が指導、監督を行い、必要に応じて助言することとします。また、舞台機構
の操作、照明等の設置・操作については、必ず舞台技術者が自ら実施するこ
ととします。
エ 利用者の利用によって施設に損傷等が生じる恐れがある場合には、ただち
に施設利用を中止させ、改善策を指導することとします。指導後もなお、改
善が見られない場合は、利用承認を取り消すこととします。
オ 施設利用者が大型の機材を持ち込む場合は、搬入口・専用エレベータから
の搬入及び搬出に立ち会うこととします。
カ 舞台設備等の仕込み、撤去及び復元作業に立会い、協力することとします。
キ 舞台設備等の貸出及び収納を行い、舞台設備等の使用明細、数量及び破損
等を点検・確認することとします。
ク 各室の利用終了後、次の点について確認することとします。
(ア) 貸し出した各室が当初の状況に復帰されていること。
(イ) 舞台設備等の設備類に異常がないこと。
(ウ) 忘れ物、ごみ、汚れがないこと。
(エ) 火元がある場合については、安全な状態になっていること。
ケ 電話による問合せに対応することとします。施設利用に関する相談には、
相談者の立場に立って対応することとします。
コ 施設見学の希望があった場合には、利用者の利用を妨げない範囲において、
また、通常の事務執行に支障のない範囲において対応することとします。
サ 利用者が公演等を実施する場合には、窓口でのチケット預かり及び販売受
託に対応することとします。
シ 日報を作成することとします。書式及び記載内容は、指定管理者として指
定後に青葉区との協議のうえ、定めるものとします。
ス 利用者の決定に係る方法、手続き等を施設利用の要綱、細則等で定めるこ
ととします。また、利用者の決定方法については、公平性を確実に担保する
よう十分に配慮することとします。
指定管理者は、青葉区民文化センターの指定管理開始までに、青葉区の承
認を得て施設利用の要綱、細則等を定めることとします。同要綱等を変更す
る場合も青葉区の承認を得ることとします。
施設利用の要綱、細則等は、施設で常時閲覧、配布できるようにするほか、
7
ホームページでも閲覧できるようにすることとします。
セ 利用許可に係る事務の処理日数は原則1日とします。
ソ 利用者とは利用日以前(概ね1か月前)に十分な打ち合わせを行うことと
します。
(6) 職員の雇用・配置体制
指定管理者は、青葉区民文化センター指定管理者公募要項に記載した「青葉
区民文化センターの経緯と役割」、本業務の基準の「青葉区民文化センターの基
本理念」及び横浜市区民文化センター条例第1条に定める設置目的等を十分に
理解し、施設を安全かつ安定して管理運営するために必要な人数の常勤職員及
び非常勤職員を配置することとします。なお、配置体制については青葉区に届
け出ることとします。
ア 人員体制
(ア) 管理運営業務責任者
管理運営の責任者として1人を施設に専属して青葉区民文化センター内
に常勤配置することとします。
(イ) 管理運営業務担当者
開館時間内は、施設の管理運営の業務担当者として、常時2人以上を青
葉区民文化センター内に配置することとします。
(ウ) 受付業務担当者
受付業務には、利用申請業務を理解している職員を常時1人以上配置し、
施設利用者へのサービスに支障なく対応できる人員体制とすることとしま
す。
(エ) 舞台技術者
利用者が円滑に舞台設備を使用できるよう、舞台技術者は常時1人以上
配置することとします。
(オ) 文化事業のコーディネーター
自主文化事業の企画実施及び利用者の文化活動支援のため、専門的な知
識を有する職員を常時1人以上配置することします。
イ 配置に関して必要な措置
(ア) 施設管理等に関する専門業務について職員が担当する場合は、各種法令
に基づき当該業務に必要な有資格者を配置することとします。
(イ) 職員に対して、施設の管理運営に必要な研修を実施することとします。
(ウ) 指定管理者は、職員の就業規則を定めることとします。
4
施設の管理に関する業務の基準
青葉区民文化センターは、商業施設「青葉台東急スクエア」(以下「商業施設」
という。)内に設置されている施設であるため、「青葉台東急スクエア管理規則」
等に基づき施設を管理しなければなりません。
8
具体的な施設管理業務は、別添の施設管理業務一覧を参照してください。また、
保守管理業務等の仕様については別添の現行の保守管理業務等仕様書を参考とし
てください。
商業施設内の共用部分、建物及び設備(専用エレベータ等)に関する法定点検
(建築基準法に定める点検、消防法に定める点検等)は、建物管理者が行うこと
となっています(費用については、共益費に含まれています。)。
(1) 保守管理業務
ア 建築物の保守管理業務
建築物の専用部分について、予防保全を心がけ、日常的に目視等による点
検を行い、仕上げ材の浮き、ひび割れ、はがれ、かび等の発生がない状態を
維持し、かつ美観を維持することとします。
イ 建築設備の保守管理業務
専用部分における空調設備、昇降設備等は、予防保全を心がけ日常的に目
視等により点検を行い、性能を維持することとします(建物管理者が行う点
検を除く。)
ウ 舞台設備の保守管理業務
舞台設備は日常点検及び定期点検(費用については、指定管理者が負担)
を行い、性能を維持することとします。
(ア) 日常点検
舞台設備に劣化や異常がないか目視点検を行うこととします。また、舞
台設備等の使用時に問題が発生した場合は速やかな対応・処理を行うこと
とします。
(イ) 定期点検
以下の水準以上とします。メーカーから推奨された仕様に基づき点検を
行うこととします。
項
目
回
数
舞台設備
年3回以上
照明設備
年2回以上
音響設備
年1回以上
ITV設備
年1回以上
ホール客席
年1回以上
エ
備品等の保守管理業務
(ア) 備品管理
指定管理者は、施設の運営に支障をきたさないよう、本施設に備え付け
の備品の管理・保守点検を行うこととします。また、その他必要とされる
備品の調達、更新や不具合の生じた備品の更新については、原則として指
定管理者が調達することとします。
9
指定期間前から存在した備品及び横浜市の負担で購入等を行った備品の
更新を行ったものは、横浜市に所有権を移転することとします。そのため、
指定期間前から存在した備品と、指定期間中に購入等を行った備品を区分
して管理し、後者については、横浜市の負担で購入等を行った備品と、指
定管理者の負担において購入等を行った備品を明確に区別して管理するこ
ととします。
指定管理者は、指定期間中、備品を指定管理業務遂行のためにのみ使用
するものとし、第三者に権利を譲渡し、又は施設での利用以外の目的で貸
与してはなりません。
(イ) 備品台帳
指定管理業務において購入した備品は、指定管理者は横浜市の基準に準
じて備品台帳を作成して管理することとします。備品台帳に記載する事項
は、品名、規格、金額(単価)
、数量、購入年月日、廃棄年月日等を必ず含
むこととします。また、指定管理者が自己の費用で購入した備品等につい
ても、別途台帳を備えることとします。なお、備品とは、比較的長期間に
わたって、その性質、形状等を変えることなく使用に耐えるもので、取得
価格 30,000 円以上(消費税別)の物品をいいます。
(ウ) ピアノの保守管理
ピアノの保守管理を行う者は、納入ピアノメーカーの技術研修を受け、
保守管理(調律、調整、整音等)に精通した、実績をもった技術者としま
す。調律は適宜行い良好な状態に保つこととします。温度や湿度、埃など
に配慮し、最適な状態を維持することとします。また、保守管理について
は、次の回数以上実施することとします。
a 保守管理
種
別
台
数
回
数
グランドピアノ(スタインウェイ)
2台
年1回
グランドピアノ(ヤマハ)
2台
年1回
アップライトピアノ(ヤマハ)
3台
年1回
b
調律
(a) ホール
利用者が公演の際に自ら実施するほか、指定管理者が次の回数以上
調律を実施することとします。
種
別
台
数
回
数
グランドピアノ(スタインウェイ)
2台
年1回
グランドピアノ(ヤマハ)
1台
年1回
10
(b) リハーサル室、練習室2・3、楽屋3
次の回数以上調律を実施することとします。
種
別
台
数
回
数
グランドピアノ(ヤマハ)
設置場所:リハーサル室
1台
年6回
(隔月で実施)
アップライトピアノ(ヤマハ)
(練習室2、3・楽屋3)
3台
年6回
(隔月で実施)
(エ) 舞台消耗品
施設の運営に支障をきたさないよう必要な舞台消耗品を適宜指定管理者
が購入し、管理を行います。不具合の生じたものに関しては随時更新を行
います。
(オ) 事務消耗品
舞台消耗品と同様に購入し、管理を行います。
なお、指定管理者は、国等による環境物品等の調達の推進等に関する法
律(平成 12 年法律第 100 号)の趣旨を理解し、可能な限り環境への負荷の
少ない製品を購入することとします。
オ 報告、連絡、調整及び記録業務
指定管理者は、舞台設備等の保守管理の実施にあたって、青葉区に対し報
告、連絡、調整等を行います。書式及び記載内容並びに報告の時期等は、指
定管理者として指定後に青葉区との協議のうえ定めるものとします。
カ 施設管理者点検
横浜市建築局が策定した「維持保全の手引き」及び「施設管理者点検マニ
ュアル」に基づき、指定管理者が、専用部分における施設・設備の点検を行
い、青葉区へ報告することとします。
キ 修繕業務
指定管理者は、指定期間中、本施設が正常に機能するために必要な更新、
修繕を実施することとします。
(ア) 修繕計画書
指定管理者は、あらかじめ指定期間中に必要となる対象部分(専用部分、
機械室及び塔屋)の建築設備の修繕計画を作成し、事業計画書とあわせて
青葉区に提出することとします。
(イ) 修繕の実施
指定管理者は、建築設備、舞台設備、備品等の破損・不具合等が発生し、
正常に機能するために修繕が必要となった場合又は計画された修繕を実施
する場合には、速やかに青葉区へ書面により報告し、修繕の実施について
青葉区の承認を得ることとします。
青葉区の承認後、法令、必要な手続き及び資格等に基づき、速やかに修
繕を実施することとします。また、必要に応じ、青葉区を通じて建物管理
者と修繕の実施について調整することとします。
11
なお、小破修繕については、指定管理者が修繕費を負担するものとし、
1件あたり 100 万円(消費税及び地方消費税を含む。)未満とします。ただ
し、指定期間終了後の買取りは求めないことを条件に、青葉区との協議に
基づき執行する場合はこの限りではありません。
(ウ) 修繕報告
a 指定管理者は、修繕完了後7日以内に、完了報告を青葉区へ行うこと
とします。また、必要に応じて青葉区の立会いによる確認を受けること
とします。
b 指定管理者は、修繕完了後速やかに修繕に関する報告書を作成し、月
次事業報告書とあわせて青葉区へ提出することとします。
(エ) 修繕履歴の保管
指定管理者は、施設の修繕を行った場合は、修繕内容を履歴として記録
に残し、以後の維持管理業務を適切に実施することとします。
ク 環境への配慮
「環境モデル都市」の選定を受けている横浜市の施設の指定管理者として、
横浜市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)(平成 23 年3月策定)等に沿
った環境への負荷の少ない施設の管理運営を行うこととします。
(2) 環境維持管理業務
ア 清掃業務
指定管理者は、本施設について、良好な環境衛生及び美観の維持を心がけ
るとともに、施設としての快適な空間を保つために、清掃業務を実施するこ
ととします。
清掃業務は、清掃時間、清掃回数などを考慮し、できる限り利用者の妨げ
にならないように実施することとします。
床、壁、扉、ガラス、鏡、什器・備品、照明器具、吹出し口及び吸込み口
並びに衛生機器等について、場所ごとに、日常清掃、定期清掃を組み合わせ、
ごみ、埃、汚れ等がない状態を維持します。なお、その他法令等に定めのあ
るものは、その規定に従うこととします。
作業の実施中は、常に火災、盗難その他の事故が発生することのないよう
十分注意を払うこととします。作業の実施中に建築物、備品等を破損したと
きは、ただちに青葉区に報告し、青葉区の指示に従い復旧することとします。
廃棄物の排出にあたっては、建物管理者が定めた内容を遵守する必要があり
ます。また、施設から発生する廃棄物の抑制に努めるとともに、可能な限り
資源化するなど「横浜市一般廃棄物処理基本計画~ヨコハマ3R夢プラン~」
等に沿った取組を推進することとします。
なお、廃棄物の排出については、指定管理者が排出事業者として、自らの
費用負担により適切に処理することとし、青葉区を通じて建物管理者と調整
することとします。
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(ア) 日常清掃
指定管理者は、専用部分について日常的に清掃を行い、常に清潔な状態
に保たれるようにすることとします。清掃回数等の条件は、利用頻度に応
じて指定管理者が適切に設定することとします。特に、便所等の水周りに
ついては、衛生等について留意することとします。消耗品は常に補充され
た状態にすることとします。
(イ) 定期清掃
指定管理者は、専用部分にかかる箇所において日常清掃では不足する清
掃等を確実に行うため、定期的な清掃を実施することとします。
(ウ) その他
指定管理者は、日常清掃及び定期清掃のほかにも、必要に応じて清掃を
実施し、施設の良好な環境衛生、美観を維持することとします。また、清
掃業務は利用者の妨げにならないように実施することとします。
イ 保安警備業務
施設内の秩序を維持し、事故、盗難、器物損壊等の犯罪及び火災等の発生
を防止し、財産の保全を図るとともに利用者の安全を守る為に、巡回等を行
うこととします。
共用部分の保安警備及び開館時間外の保安警備については、建物管理者が
行います。
ウ 防災等
(ア) 消防法に基づき、防火・防災管理者を選任したうえで消防計画書を作成
し、所轄の消防署に原本、建物管理者にその写しを届け出ることとします。
(イ) 自衛組織を結成し、防火・防災に努めることとします。
(ウ) 建物管理者との調整を図り、日常の防火・防災業務遂行及び定期的な防
火・防災訓練を実施することとします。
(エ) 施設内は禁煙とすることとします。施設内に喫煙所は設けないこととし
ます。
(オ) 災害発生時においては、横浜市が作成する「指定管理者災害対応の手引
き」に基づき、災害発生時の体制を整備することとします。
(3) その他
施設の管理にあたっては、
「青葉台東急スクエア管理規則」等を遵守すること
とします。
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その他業務
(1) 事業計画書及び収支予算書の作成
指定管理者は、年度ごとに事業計画書及び収支予算書を作成し、青葉区に提
出することとします。次年度の事業計画書(案)及び収支予算書(案)作成に
あたっては、青葉区と調整のうえ、毎年度1月末日までに作成し青葉区の確認
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を得なければなりません。書式は、指定管理者として指定後に青葉区との協議
のうえ定めるものとします。
(2) 事業報告書の作成
指定管理者は、月ごと、四半期ごと及び年度ごとに、それぞれ次に示した内
容を含む事業報告書を作成し、青葉区に提出することとします。詳細な内容や
書式は、指定管理者として指定後に青葉区との協議のうえ定めるものとします。
ア 月次事業報告書(報告月の翌月末日までに作成し、青葉区に提出すること
とします。)
(ア) 利用実績(利用率、利用人数等)
(イ) 文化事業報告(入場者数・参加者数、広報活動内容、アンケート結果等)
(ウ) 管理業務関係
a 修繕報告書
b 保守管理業務報告書
c 電力、上下水道、ガス等の使用量
(エ) 意見、要望、問合せ及び苦情並びにその対応状況の記録報告書
(オ) 優先予約状況報告書
(カ) その他青葉区が必要とする書類
イ 四半期事業報告書(期末月の翌月末日までに作成し、青葉区に提出するこ
ととします。)
(ア) 収支状況(利用料金収入、自主事業収入、その他収入、支出の執行状況
等)
(イ) 文化事業報告(自主事業収支、実施した自主事業に対する検証等)
(ウ) 利用状況分析報告
(エ) その他青葉区が必要とする書類
ウ 年間事業報告書
前年度の事業報告書を毎年4月末日までに作成し、青葉区に報告すること
とします。
(ア) 年間事業報告書
(イ) 収支決算書
(ウ) 自己評価
(エ) その他青葉区が必要とする書類(詳細については事業開始前に青葉区と
協議して決定します。)
エ 随時提出する書類
事故連絡票その他青葉区が必要とする書類
(3) 事業計画書、事業報告書等の公表
指定管理者は、事業計画書、収支予算書、年間事業報告書及び収支決算書を
ホームページ等において公表するものとします。また、指定管理業務を終了す
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るまでの間、写しを保管し、市民からの求めがあった時は、施設窓口において
閲覧に供しなければなりません。
(4) 青葉区等関係機関との連絡調整
次の会議等に出席を求める場合があります。
ア 青葉区内区民利用施設館長会議(四半期に1回程度)
イ 既存区民文化センター等との連絡調整会議
(5) 共益費の支払い
共用部分の維持管理等に係る経費については、共益費として建物管理者に支
払うこととします。なお、請求書を受領した場合は、期日までに確実に支払う
こととします。
(6) 自己評価の実施
業務の質とサービスの向上を図ることを目的に、利用者等から施設運営に関
する意見を聴取し、毎年度、年度末までに年間の自己評価を実施することとし
ます。これにより得られた評価を年間事業報告書に記載して青葉区に報告し公
表しなければなりません。また、その評価を踏まえて次年度の指定管理業務を
実施しなければなりません。
(7) モニタリング及び実績評価の実施
青葉区は指定管理者の業務の遂行状況、実績等を確認するため、モニタリン
グを実施します。
ア モニタリングの項目は次のとおりとします。
名
称
内
容
月次モニタリング
月次事業報告書の確認
四半期モニタリング
四半期事業報告書の確認
年間モニタリング
年間事業報告書の確認
随時モニタリング
必要事項についてヒアリング等を実施
イ
実績評価
青葉区は、指定管理者が事業計画書等に基づき提供する業務の水準をモニ
タリングにより確認し、実績評価を行います。
ウ 基準を満たしていない場合の措置
青葉区は、実績評価の結果、指定管理者の業務が基準を満たしていないと
判断した場合は、指定管理者が必要な改善措置を講じるよう通知や是正通告
を行います。これによっても改善が見られない場合は、指定管理者の指定を
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取り消し、又は期間を定めて業務の全部若しくは一部を停止することがあり
ます。この場合、横浜市に生じた損害は指定管理者が賠償するものとします。
(8) 横浜市青葉区民文化センター指定管理者選定評価委員会(以下「選定評価委
員会」という。)による評価の実施
横浜市は、指定管理者が客観的な評価を受けることで、自ら必要な業務改善
を行い、サービスの質の向上等を図ることを目的として、横浜市区民文化セン
ター条例第8条に基づき、選定評価委員会による運営業務に関する評価を受け
ることを指定管理者に義務づけています。
指定管理者は、選定評価委員会への出席、資料の提出、報告等を求められた
ときは、これに従わなければなりません。
なお、選定評価委員会での評価の結果は公表します。
評価の実施時期は、原則として指定期間の2年目又は3年目のいずれかのう
ち、青葉区と協議のうえ定めます。
指定管理者は、選定評価委員会から業務の遂行について改善すべき点等が指
摘された場合、青葉区と協議のうえ業務の改善策を検討するとともに、速やか
に実行しなければなりません。
指定管理者は、業務改善の結果を青葉区に報告するとともに、公表しなければ
なりません。
(9) 指定期間終了にあたっての引継業務
指定管理者は指定期間終了時に、次期指定管理者が円滑かつ支障なく青葉区
民文化センターの業務を遂行できるよう、引継ぎを行うこととします。
ア 原状回復
指定管理者は、指定期間の終了までに、指定開始日を基準として施設を原
状に回復し、青葉区に対して明け渡さなければなりません。ただし、青葉区
が認めた場合には、原状回復を行わず、別途青葉区が定める状態で明け渡す
ことができるものとします。
イ 備品の引継
指定期間の終了の際に、青葉区に属する備品については、青葉区又は青葉
区が指定するものに対して引き継がなければなりません。また、指定管理者
に属する備品については、原則として指定管理者が自己の責任と費用で撤去、
撤収するものとします。
ウ 修繕履歴の引継
修繕履歴については、確実に次期指定管理者へ引き継ぐこととします。
エ 利用者情報の引継
利用者に関する情報は、利用者の同意を得て、指定期間終了時には次期指
定管理者に引き継ぐこととします。
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オ
その他の情報の引継
その他、青葉区が指定する情報について、次期指定管理者に引き継ぐこと
とします。
(10) 指定取消に伴う業務
指定管理者が、指定を取り消された場合は、次の指定管理者が円滑かつ支障
なく青葉区民文化センターの業務を遂行できるよう、上記(9)と同様に引継ぎを
行います。
(11) 諸届
飲食物の販売など、諸届を必要とする場合には指定管理者が手続きを行うも
のとします。
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留意事項
(1) 急病等への対応
指定管理者は、本施設の利用者、来場者等の急な病気、けが等に対応できる
よう、マニュアルを作成するとともに、AED を設置し、その取扱に習熟するほか、
近隣の医療機関等と連携し、緊急時には的確な対応を行うこととします。また、
利用者や来場者等が死亡、重傷等の重大な事故が起こった場合は、ただちに青
葉区及び建物管理者にその旨を連絡することとします。
(2) 緊急時の対応
指定管理者は、事件・事故等を防止し施設の損害等を最小限に止めるために、
事件・事故等の防止及び対応体制等についてのマニュアルを作成し、職員を指
導するとともに、必要な措置を講じることとします。また、警察、消防等に要
請するような緊急事態が発生した場合には、ただちに青葉区及び建物管理者に
その旨を連絡することとします。
(3) 災害時の対応
指定管理者は、災害等緊急時の利用者の避難、誘導、安全確保等及び必要な
通報等についてのマニュアルを作成し、緊急事態の発生時には的確に対応する
こととします。
そして、横浜市震災対策条例(平成 10 年2月横浜市条例第1号)第8条に定
める事業者としての基本的責務及び横浜市防災計画に基づく青葉区民文化セン
ターの管理責任者としての責務を果たさなければなりません。
また、災害の発生時における青葉区による施設の使用に関して、青葉区との
間で「災害時等における施設利用の協力に関する協定」を締結する場合があり、
災害の発生時には当該協定に基づき適切に対応しなければなりません。さらに、
横浜市が作成する「指定管理者災害対応の手引き」に基づき、災害等発生時の
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体制を整備するものとします。
なお、指定管理者は、災害等の発生時には、
「災害対応の手引き」等に規定の
ない事項であっても、被災者の援助活動等に関して横浜市が協力を求めた場合
には、横浜市に協力するよう努めるものとします。
(4) 損害賠償の責務
指定管理者は、施設において事故防止に努めるとともに、発生した事故への
損害賠償等の対応に関して、次のとおり義務を負います。
ア 指定管理者の責に帰すべき事由により、青葉区又は第三者に損害を与えた
場合には、指定管理者においてその損害を賠償しなければなりません。
イ 指定管理者は、指定期間中、損害保険会社により提供されている指定管理
に対応した施設賠償責任保険(指定管理者特約条項付き)に加入し、当該保
険金により損害賠償責任に対応するものとします。
なお、対人補償の保険金額は1億円以上とし、横浜市を追加被保険者とす
るものとします。
(5) 個人情報保護
ア 指定管理者が指定管理業務を実施するにあたっては、
「個人情報の保護に関
する法律」及び「横浜市個人情報の保護に関する条例」の規定など、個人情
報の保護に関する法令等を遵守し、個人情報を適正に取り扱うこととします。
また、「個人情報取扱特記事項」を遵守することとします。
イ 個人情報保護の体制をとり、職員に周知・徹底を図ることとします。
ウ 利用者から収集する個人情報は、指定管理業務を実施するにあたって必要
最小限のものとし、その取扱については、十分注意することとします。
エ 横浜市等が実施する個人情報保護に関する必要な研修に参加するとともに、
職員に対して必要な研修を行うこととします。
オ 指定管理者が、個人情報の保護に関する法律第2条第3項の「個人情報取
扱事業者」である場合は、同法の定める義務規定を遵守しなければなりませ
ん。
カ 指定管理者は、指定管理業務の実施により取得した個人情報を指定管理業
務以外で使用してはなりません。
キ 指定管理者は、指定管理業務の一部を第三者に委託し、又は請け負わせる
場合、その委託先又は請負先に対しても、その業務にあたり個人情報を保護
する必要があることを周知しなくてはなりません。
(6) 情報公開の実施について
指定管理者が管理業務を実施するにあたり、横浜市に準じた情報公開の対応
を行うこと。
「横浜市の保有する情報の公開に関する条例」の趣旨に則り横浜市
が別途示す「指定管理者の情報の公開に関する標準規程」に準拠して、指定管
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理者が「情報公開規程」を作成し、それに基づき、情報開示請求等に対して適
切に対応することとします。
(7) 横浜市及び青葉区の行事や市政への協力
横浜市及び青葉区の主催又は共催する行事等について、指定管理者は協力す
ることとします。また、青葉区及び横浜市各局の運営方針や各種環境対策等、
市政に関して協力することとします。
(8) 人権の尊重
横浜市は、市民が社会生活や日常生活の中で互いに人権に対する意識を高め
合うことにより、
「一人ひとりの市民が互いに人権を尊重しあい、ともに生きる
社会」の実現を目指し「横浜市人権施策基本方針(改訂版)
(平成 23 年 10 月策
定)」を策定しています。指定管理者は、施設の運営にあたって、その趣旨を理
解し、人権の尊重を基本とするとともに職員に対し必要な研修を行うこととし
ます。
(9) 利用要綱等
指定管理者は、青葉区と協議のうえ、本施設の利用の基準及び施設貸出のル
ール等について記載した利用要綱、細則を定め、利用者の閲覧に供しなければ
なりません。利用要綱に定める主な内容は次のとおりとします。
ア 利用目的に関すること。
イ 開館時間、休館日、利用期間及び利用時間帯に関すること。
ウ 利用抽選、利用申請、利用予約の受付期間及び手続きに関すること。
エ 利用条件、利用制限及び利用の取消に関すること。
オ 利用料金表及び利用料金の徴収、返還並びに減免に関すること。
カ 優先予約に関すること。
キ その他
(10) 広報と各種情報の提供・相談
指定管理者は、施設のPRや文化に関する様々な情報提供・発信を幅広く行
うために、情報コーナーやポスターケース等を活用するとともに、多様なメデ
ィア(広告、地域の回覧版等)を利用し継続的に広報を行うこととします。
(11) 遺失物・拾得物の処置・保管業務
施設内で遺失物・拾得物を発見した場合は、建物管理者に連絡し届け出るこ
ととします。
(12) 意見、要望等への対応
意見、要望等への対応結果について報告書(月次事業報告書の意見、要望、
19
問合せ及び・苦情及び並びにその対応状況の記録報告書)を作成し、青葉区へ
提出するとともに、施設内に掲示するなどにより公表することとします。
(13) 服装等
青葉区民文化センターの運営に従事する職員は、利用者に施設職員とわかる
ように配慮することとします。
(14) 協定書の解釈に疑義が生じた場合等の措置
協定書の解釈に疑義が生じた場合又は協定書に定めのない事項が生じた場合
については、青葉区と指定管理者は誠意を持って協議するものとします。
(15) 事務室の利用
事務室を利用者団体等に専用使用させてはなりません。
(16) 再委託の禁止
指定管理者は、本指定管理業務の全部を委託することはできません。
(17) その他
ア 指定管理者が施設の管理運営に係る各種規程・要綱等を作成するにあたっ
ては、青葉区と協議することとします。
イ 施設あての文書類は、収受印を押印し、内容ごとに保管期間を定め保管す
ることとします。
ウ 他の地方公共団体の職員等による視察、見学等については、原則として指
定管理者が対応することとします。
エ その他、記載のない事項については、青葉区と協議をすることとします。
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