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ウズベキスタンの石油・天然ガス開発 状況とJOGMEC石油部門の取り組み

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ウズベキスタンの石油・天然ガス開発 状況とJOGMEC石油部門の取り組み
ウズベキスタンの石油・天然ガス開発
状況とJOGMEC石油部門の取り組み
平成22年4月22日(木)
プロジェクト企画部
(併)調査部 主任研究員(中央アジア・カスピ海周辺地域)
古幡 哲也
-0-
(HQ of JOGMEC)
Who is JOGMEC?
Re-organized from former “JNOC”, and succeeded its function and resources,
with the objective to facilitate a stable resource supply to Japan
•Collaborations with NOCs
•Supporting Energy
Diplomacy
-E&P Tech. R&D
-Education & Training
JOGMEC
•100% Funding
•Policy Goal
Japanese E&P
companies
•Financial Support
-Equity
•Intelligence Services
•Technical Support
Government
of Japan
•Funding
•Responsibility
•Financial Support
-Loan Guarantee
•100% Funding
•Loan
JBIC
Japanese Private Bank
Project
Company
ACG/BTC,
Kashagan
Oil & Gas Producing Countries
Partners
2
中央アジア・カスピ海主要国 概観
国名
アゼルバイジャン
カザフスタン
トルクメニスタン
ウズベキスタン
850万人
1,550万人
500万人
2,780万人
経済規模[2]
464億ドル
1,322億ドル
262億ドル
279億ドル
一人当たりGDP[2]
5,349ドル
8,502.1ドル
3,863ドル
1,026.7ドル
消費量[3]
7万b/d
23万b/d
12万b/d
11万b/d
生産量[4]
91万b/d
155万b/d
21万b/d
11万b/d
確認可採埋蔵量[5]
70億バレル
398億バレル
6億バレル
6億バレル
未発見埋蔵量[6]
92億バレル
247億バレル
136億バレル
6億バレル
消費量[3]
93億立米/年
206億立米/年
190億立米/年
487億立米/年
生産量[4]
147億立米/年
302億立米/年
661億立米/年
622億立米/年
確認可採埋蔵量[5]
1.2兆立米
1.8兆立米
7.9兆立米
1.6兆立米
未発見埋蔵量[6]
1.9兆立米
2兆立米
5.8兆立米
0.4兆立米
人口[1]
石油
天然ガス
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
2008年, 国連人口基金
2008年, IMF
2008年平均値、BP Statistical Review of World Energy, June 2009
2008年平均値、BP Statistical Review of World Energy, June 2009
2008年末時点、BP Statistical Review of World Energy, June 2009
米国地質調査所2000年調査結果(USGS2000)
参考:日本の消費量(2008年)
石油:485万b/d
ガス:937億立米/年
中央アジア・カスピ海主要国の石油生産量の推移
3
1800
1600
1200
1000
800
600
400
200
カザフスタン
アゼルバイジャン
ウズベキスタン
20
08
20
07
20
06
20
05
20
04
20
03
20
02
20
01
20
00
19
99
19
98
19
97
19
96
19
95
19
94
19
93
19
92
0
19
91
千バレル/日
1400
トルクメニスタン
出所:BP統計2009年版
中央アジア・カスピ海主要国の天然ガス生産量の推移
4
(10億m3/年)
90.0
80.0
70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
カザフスタン
出所:BP統計2009年版
アゼルバイジャン
ウズベキスタン
トルクメニスタン
中央アジア・カスピ海周辺国の主要油・ガス田と堆積盆地
5
ウズベキスタンの石油・ガス開発に参加している主な外国企業
6
ウズベキスタンの石油・ガス開発に参加している主な外国企業
7
(中国)
• CNPC:ウスチュルト堆積盆地(アラル海周辺)及びフェルガナ堆積盆地(探鉱中)
(韓国)
• KNOC:フェルガナ堆積盆地(探鉱中)
• Kogasコンソーシアム:アラル海周辺(評価作業中)
• Daewoo:アラル海周辺(探鉱中)
(マレーシア)
• Petronas Carigali:アラル海周辺並びにアフガン・タジク堆積盆地(生産中、探鉱中)
• Crest Petroleum :(現法Probadi Sendirian Bhd)(生産中)
(ロシア)
• Lukoil:アムダリア堆積盆地(生産中)並びにフェルガナ堆積盆地及びアラル海周辺(探鉱中)
• Gazprom:アムダリア盆地(生産中)
• Zarbezhneftgaz(ガスプロム関係会社):アラル海周辺(生産中)
• Rosneft:フェルガナ堆積盆地(探鉱中)
• Stroytransgaz:アラル海周辺およびアムダリア堆積(生産中)
(その他)
• Zeromax(スイス):アムダリア堆積盆地(生産中)(Gissarneftgaz JV、Kultakneftgaz JV)
• Arch Energy Ltd (英領バージン諸島):アムダリア堆積盆地(生産中)(Kultakneftgaz JV)
• Mubadala(UAE):アムダリア堆積盆地(探鉱中)
• Petrovietnum(ベトナム):アラル海周辺
韓国勢によるウズベキスタン進出の一例
8
• Uz-Kor Gas Chemical JV
– 北ウスチュルト堆積盆地Surgilガス田のガス化学事業構想。外部専門家
がガス田埋蔵量評価実施中だが、120Bcmとの評価もある。
– 2006年3月に基本協定締結、2008年5月に5年間の共同探鉱契約締結
– 現在ガス田評価作業中。評価結果に基づき、事業規模を決定する予定
だが、その規模は、ガス田開発6億ドル、ガス化学プラント24億ドル。
– 2010年2月、ウズベキスタン・カリモフ大統領が韓国訪問、Kogasがガス
田権益を持つSurgilガス田に建設するガス化学プラントのコスト30億ドル、
50:50のJV設立で合意。 1.2億ドルの経済協力でも合意。
パートナー
シェア
Uzbekneftegaz
Korea Gas Corp (Kogas)
Lotte Daesan Petrochemical (owned 100.0% by Honam Petrochemical Corp)
STX Energy Co Ltd
LG International Corp (LGI)
SK Gas
50.0%
17.5%
17.5%
5%
5%
5%
GTLプロジェクトの動き
9
• 2009年4月、ウズベクネフチガスはSasol(南ア)、Petronas
(マレーシア)とGTLプロジェクト推進に向けた覚書
(Heads of Agreement)を締結。
• 2009年7月、JV設立基本契約締結。今後FSを実施予定。
– Slurry Phase Distillateプロセスにより、年間130万トンのGTL製
品(ディーゼル、灯油、ナフサ、LPG) を生産する目論見。
– 建設コストは25億ドルとの報道も。
– 建設予定地はアムダリア堆積盆地のShurtanガス田。
• 2010年3月、Petrofac(英)がSasol当該
GTLプラントの詳細設計を落札との報
道。(International Oil Daily, 3/9)
Oryx GTLプラント(Sasol社 HPより)
天然ガス液体燃料化技術(GTL)
10
zわが国企業6社(国際石油開発帝石、新日本石油、石油資源開発、コスモ石油、新日鉄エンジ
ニアリング、千代田化工建設)が設立した日本GTL技術研究組合とJOGMECが「JAPAN-GTL
プロセス」を実証研究中。
z100万[時間・人]無事故無災害を経て、プラント完成。竣工式実施(2009/4/16)、合成ガス・FT合
成・アップグレーディングの全系を通じた500b/dの設計能力を確認 (2009/6月)
z実証研究後の海外での商業化に向けて、ウズベクネフチガスを含めた各国国営石油会社、政
府関係者及びガス資産を有する企業との情報交換・事業化調査を実施中。当該技術を活用し
つつ、既発見未開発ガス田の開発可能性を高め、日本企業による権益獲得に繋げたい。また、
随伴ガス、炭層ガス(CBM)の新たな活用手法としてもGTL技術が期待されるところ。
研究スケジュール
年度
H18
H19
H20
H21
H22
実証プラント建設地
(新潟市)
プラント設計
建設
試運転
実証運転
完成した実証プラント
ウズベキスタンへの石油・ガス開発投資のハードル
11
• 一般的な投資環境
– 政府間の枠組みのさらなる進展を期待
¾ 第3回日本ウズベキスタン・ビジネスフォーラム@タシケント(2009年
11月)
¾ 日本ウズベキスタン投資環境ネットワークを通じた交流促進
¾ 二国間投資協定に2008年8月に署名、2009年9月に発効
• 石油・ガス開発関連
– 特にウズベキスタンではガス埋蔵量がリッチ。
– 石油、そして特にガスは誰に、どのように販売できるのか
¾ 日本の石油・ガス市場とは隔絶
¾ ウズベキスタンからの原油・石油製品・天然ガスの販売に関する情
報が決定的に不足している
JOGMECはウズベキスタンで産出されるガス・石油製品のマー
ケティングスタディを計画
• ウズベクネフチガスから石油製品やガスの
マーケティングに関する基礎情報を受け、
それをまとめて日本政府や企業の皆様に
開示する方針。
• 昨年11月、マジトフ副総裁との間でその基
本的な方針について合意。
• 先だって、 本件を取りまとめる委託先につ
いて公募を行い、審査の結果、ROTOBOを
委託先に決定。
• 近日中にタシケントを訪問し、ウズベクネフ
チガスとの間でスペックを詰め、正式な契
約書の締結に向けて準備を進めたい。
• 年度内に成果報告会を開催する方針。
12
昨年11月10日、タシケントにてマジトフ副総裁と
マーケティングスタディの具体的内容
13
• ウズベキスタン国内の石油・ガスに係るインフラ
• 当該インフラの利用可能性(例.主要な契約条件等)
• ガス・石油製品の国内市場・輸出市場の情勢とそれぞ
れの販売価格
• ウズベキスタンにおける石油の需給
• 輸出する場合のインフラとその利用可能性
• ガス・石油製品のスワップの可能性
• ガス・石油製品のマーケティングに係る法制
• ガス・石油製品のスペック
• (GTLを念頭に)大型構造物構築可能地、等
JOGMEC石油・天然ガス分野の主なプロジェクト(平成22年3月現在)
14
地 域 別 出 資 実 績 ( 18∼ 21年 度 )
新規
Idemitsu E&P Shetland Ltd.
新規
Norske AEDC AS
地域
INPEX U.K. Ltd.
アジア・オセアニア(7)
中東(0)
アフリカ(3)
欧州(2)
南北アメリカ(2)
CIS(1)
インペックス北カスピ海石油㈱
インペックス北カスピ海石油㈱
サハリン石油ガス開発㈱
単位:億円
18年度 19年度 20年度 21年度
合計
8.9
0.0
0.0
0.0
7.0
33.7
49.6
39.7
0.0
13.6
0.0
5.7
8.1
67.1
45.6 32.5
0.0
0.0
20.1 46.6
4.1 12.4
27.7 38.9
4.0
1.0
101.5 131.4
合計
126.7
0.0
80.3
16.5
79.3
46.8
349.6
ITOCHU Oil Exploration(BTC)Inc.
※地域の右横に21年度の出資実行会社件数を記載
※21年度実績は評価損計上前
MOEX Gulf of Mexico Corporation
アラビア石油㈱
モエコ・ソンホン石油㈱
新規ベトナム案件
Nippon Papua New guinea LNG LLC (PNG) 新規
モエコベトナム石油㈱
マーレイ石油㈱
モエコ南西ベトナム石油㈱
MPDC Nguma Co.,Ltd.
Mitsui E&P Ghana Keta Ltd.
新規
帝石スリナム石油㈱
新規
Nippon Oil Exploration (Niugini) Pty Ltd.
ジャパンエナジーマレーシア石油開発㈱
新日石開発・半島マレーシア㈱
日石ベラウ石油開発㈱
日石ベラウ石油開発㈱
ケージーウィリアガール石油開発㈱
コスモアシュモア石油㈱
ケージーベラウ石油開発㈱
新規
ケージーウィリアガール石油開発㈱
インペックス北カンポス沖石油㈱
インペックス北カンポス沖石油㈱
インペックス北東ブラジル沖石油㈱
ケージーベラウ石油開発㈱
インペックスマセラアラフラ海石油㈱
シエコナミビアオイルアンドガス㈱
Mitsui E&P Mozambique Area 1 Ltd.
出資事業(25社) :うち、21年度新規採択5社
債務保証事業(9社):うち、21年度新規採択3社(1社は追加保証)
21年度において、生産移行済み2社が
開発債務を完済し、債務保証終了。
- 14 -
新規
15
Thank you for your attention!
ご清聴ありがとうございました。
Спасибо
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