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6.まちの魅力度アップへ向けたアクションヒント集

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6.まちの魅力度アップへ向けたアクションヒント集
6.まちの魅力度アップへ向けたアクションヒント集
○アクションヒント事例集構成
ヒント事例集は5つの視点と市民参加について取り組み方のヒントが詰まった事例を取り上げま
した。各事例の主なねらいを考慮して便宜的に5つの視点に振り分けていますが,それぞれの事例
はその効果の幅が広く,他の視点にも関連していますので,事例ごとに関連すると思われる小項目
を併記しています。
「きれい」
1.“拠点を歩きたくなる道で結ぶ”∼歩行者空間のネットワーク化
事例)柳井市:柳井駅門の前線シンボルロード整備
2.“本物を残す”∼歴史的街並みの保存
既
事例)竹原市:竹原町並み保存会の活動
「活気・賑わい」
3.“官民で魅力を発信する”∼魅力のPR
既
事例)下関市:下関観光キャンペーン
4.“人が集まる場所をつくる”∼イベントのできるみちの整備
既
事例)呉市:蔵本通りの整備
5.“商店街の多機能化”∼商店街の賑わい創出
事例)山口市:商店街の活性化・多機能化
6.“学生を活かす”∼大学と商店街の連携事業
事例)高梁市:商店街空き店舗を活用した「てづくり遊び教室」の実施
「便利」
7.“回遊性をつくる”∼面的な広がり・アクセス機能の強化
事例)松江市:中心市街地活性化基本計画
「憩い・潤い」
8.“テーマ性のあるまちづくり”∼地域の特徴をまちづくりのテーマにする
事例)東広島市:酒蔵地区まちづくり協議会
9.“地域の資源を活かす”∼既存の資源を大事にする
既
事例)倉吉市:打吹玉川地区活性化
10.“川沿いを憩いの場にする”∼自然を活かした居住環境整備
既
事例)山口市:一の坂川の河川整備
「安全・安心」
11.“すべての人にやさしい道をつくる”∼歩きやすい道づくり
事例)呉市:バリアフリー化への取り組み
「きれい」「安全・安心」
12.“良質なストックをつくる”∼人にやさしい歩道・公園の整備
事例)徳山市:戦災復興土地区画整理事業・青空公園の整備
「市民参加」
13.“声を活かす”∼官民一体となった駅通り整備
事例)出雲市:県道出雲市駅前矢尾線シンボルロード整備
既 :既存ストックの活用を主とした事業
37
既
既
○アクションヒント事例集の見方
アクションヒント事例集は下記の様式により各事例を紹介しています。
ヒント番号:ヒントタイトル
ヒント概要
ヒントキャッチフレーズ
参考事例:事例名称
概略を
記述
事例キャッチフレーズ
事例フロー
※事例のきっかけ,実施したこと,その効果などをフローとして記述し
ています
■事例概要
★キーワード
※事例の概要を記述しています
(重要箇所にアンダーライン,右欄のキーワ
ードに関連する言葉を太字で示してあり
※事例に出てきた
まちづくりのキー
ワードを解説して
います。
ます。)
■写真・位置図など
【取り組みの経緯】 (ハード・ソフト)
※取り組みの経緯を記述しています。ハード事業実
関連する評価項目
施は青,ソフト事業実施は赤で示してあります。
※評価項目(p.13)
のうち事例に関連
する項目を列記し
ています。
【もっと詳細について知りたい方は・・・】
※市役所担当課,関連ホームページアドレスなど問い合わせ先を列
記しています。
38
詳細・
問い合
わせ先
を記述
1:歩行者空間のネットワーク化
“拠点を歩きたくなる道で結ぶ”
交通拠点であるJR駅や駐車場と観光エリアや商
業エリアを歩きたくなる道(歩行者専用道,広い
歩道,遊歩道,シンボルロード,賑わいのある道
など)でつなぐことにより,まちの回遊性を高め
る。
参考事例:柳井駅門の前線シンボルロード整備(柳井市)
JR駅と伝建地区をシンボルロードで結ぶ
事例フロー
S59 白壁の町並
みが伝建地区に
選定され,観光資
源に
白壁の町並みとJR駅を
結ぶシンボルロードづく
りのために市民参加で計
画策定・事業実施
■地区概略図
)
ロ
ト
0m
都
麗
JR柳井駅
路
(
レ
24
L=
第
Ⅰ
工
区
通
り
柳井
駅
門の
前線
L = 3 00 m
柳井川
第Ⅱ工区
伝建地区
■麗都路通り
整備後,維持管理,
イベント,パラソル
ショップなど市民
主体で実施
JR 駅と観光資源を
賑わいのある道で
つなぎ,回遊性の創
出へ
■事例概要
柳井市では S59 に古市・金屋地区が重要伝統的建造物
郡保存地区(伝建地区)の選定を受け,
「白壁の町並み」
として観光資源となっており,その伝建地区と交通拠点
である JR 駅を結ぶシンボルロード(柳井駅門の前線)を
整備,空間活用することにより回遊性を高める努力をし
ている。
シンボルロードの整備にあたっては,柳井市都市計画
課による市民ワークショップを開催し地元商店主,市民
などの意見を反映した計画作りを行い,景観などのまち
づくり協定も定めている。駅から柳井川までの第Ⅰ工区
は明治・大正∼昭和初期のレトロ調でまとめ,通りの名
称も公募により「麗都路通り」と名づけられている。
沿線住民は整備後の街路の維持管理を自ら行い,この
通りに対する苦情は皆無という程の愛着を持ち,通りで
は日曜朝市(毎週日曜早朝)やパラソルショップ(2ヶ
月に1度)などイベントによる賑わいも生まれている。
さらに,麗都路通りの地域一体のまちづくりの手法は,
より地域の自主性を生むことになり,豊笑家倶楽部(地
域通貨いねの普及)など新たなまちづくりグループが活
動しはじめている。
【取り組みの経緯】 (ハード・ソフト)
■パラソルの土台にもなるボラード
S59
H5/2
H11/3
H11/4
H11/5
H12/7
【もっと詳細について知りたい方は・・・】
○柳井市都市計画課・商工観光課:
H13 年
電話 0820-22-2111(代表)
○柳井市ホームページ:http://www.city-yanai.jp/
H13/10
古市・金屋地区重要伝統的建造物郡保存地区(伝建地区)
の選定
都市計画道路柳井駅門の前線の整備着手
市民ワークショップにより計画案を作成した。
「まちづく
り協定」の策定,大正レトロをテーマに決定。
柳井駅門の前線(第 1 工区)完成(行政主体)
オルゴールの館完成(宝くじ助成金活用)
日曜朝市を移転誘致,広がった通りの歩道を活用して「レ
トロ日曜朝市」始まる(民間)
柳井駅通共栄会が通りの愛称を募集。6,300 点の中から
「麗都路通り」に決定
柳井市中心市街地活性化基本計画「いきいき まちづか
いプラン」策定(柳井市中心市街地活性化協議会主体)
空き店舗を活用したチャレンジショップ開始(商工会議
所主体)
夢麗都路パラソル SHOP スタート(民間主体,隔月開催)
39
★シンボルロード
まちの 顔と な る通り
をつくることにより,
訪問者 に与 え る印象
を向上させ,居住者の
誇りを醸成する。
★市民 ワー ク ショッ
プ
地元住 民自 ら が計画
に参加 する こ とによ
り,できたものへの愛
着が生まれ,利用や維
持管理 など へ の主体
的な行 動が 期 待され
る。
反面,ワークショップ
は限ら れた 市 民の参
加となるため,多くの
市民の 意見 を 得る手
法と組 み合 わ せて実
施することが多い。
柳井市 のシ ン ボルロ
ード整 備で は ワーク
ショップの内容を「か
わら版 」と し てまと
め,個人レベルで情報
共有で きる 仕 組みを
つくり 参加 者 以外へ
も情報 発信 を してい
る。
関連する評価項目
き-1 街並みのきれ
いなまち
き-4 まちの顔とな
る通りがある
まち
き-6 景観を損なう
看板や貼り紙
がないまち
憩-8 楽しく回遊す
ることができ
るまち
古い街並みに誇りを持っている地元住民自らが古
き良き暮らしをそのまま保存することを目指し,
地域主体の活動がなされることが,訪問者にも評
価される「本物」の街並みを残すことにつながる。
2:歴史的まち並みの保存
“本物を残す”
参考事例:竹原町並み保存会の活動(竹原市)
地元組織の活動により「本物」を残す
事例フロー
S57,竹原市町並
み保存地区が伝建
地区指定,
「竹原町
並み保存会」発足
■竹原市町並み保存地区
■テレビドラマ撮影時の写真
■マンホール型の誘導サイン
町並み保存会は古き
良き暮らしをそのま
ま保存するという思
いを持って活動
本物が残る街並み
が映画・TVドラマ
のロケ地となり,観
光客が増える
資源を活用したイベ
ントや観光ボランテ
ィアガイドなどソフ
ト面も充実
■事例概要
竹原市の町並み保存地区では,街路整備,講演会や町
並みパネル展,竹まつりなどのイベント,町並み観光ビ
ジョンの作成などの保存・活用事業を官民協働で実施し
ており,地元組織である「竹原町並み保存会」が事業の
住民側の窓口となっている。
保存会は竹原市町並み保存地区が伝統的建造物群保存
地区に指定された昭和 57 年に発足し,町並み保存地区に
おいて古き良き暮らし・生活の「本物」をそのまま保存
するという思いを持って活動している。発足当初から特
別にテレビドラマや雑誌に PR や誘致をしたわけではな
く,竹原の「本物」を知って観光客やマスコミが来てお
り,S58 の大林監督の「時をかける少女」のロケ地とな
るなど,テレビドラマや雑誌などで竹原が紹介されるこ
とにより地域住民に誇りと愛着が生まれており,訪れる
人も多くなった。現在,住民と賛同する人 150 人程度で
構成しており,最近,広報活動の一環として2ヶ月に1
度「かわら版」を発行しはじめている。
また,保存地区では「竹まつり」など資源を活かした
イベントや,愛着を持つ地元住民による有料観光ボラン
ティアガイド(1回 2,000 円)などを実施しており,観
光客に好評を得ている。
【取り組みの経緯】 (ハード・ソフト)
S57
■観光ボランティアガイド
S58
H元
H3
H7
H15
竹原の町並みが「国重要伝統的建造物群保存地区」に選定
町並み保存会の発足
「時をかける少女」ロケ(大林宣彦監督)
「第1回竹まつり」開催(以後継続開催)
竹原市観光協会が第1回ガイド養成講座開催(以後継続)
街路整備事業の実施
たけはら観光ガイド会発足(任意団体)
憧憬の路の実施∼ライトアップ・月見酒音楽交流会
【もっと詳細について知りたい方は・・・】
○竹原市企画政策課:電話 0846-22-7730
○竹原市ホームページ:http://www.city.takehara.hiroshima.jp/
○町並み観光ガイド:電話 0846-22-1524 古美仁亭(こみにてい)
40
★地元組織主導
地元の「保存する」
思いを結集させた
組織が主導するこ
とにより,窓口が
一本化し,官民協
働の事業もスムー
ズに運営できる。
★ボランティアガ
イド
地域のことをよく
分かっている地元
住民が観光ガイド
をすることによ
り,観光客にとっ
ては地元密着の情
報を聞くことがで
き,地元住民にと
っては生きがいと
なる。無償ボラン
ティアによるガイ
ドが多いが,有償
で実施することに
より,継続的な活
動や発展的な活動
へとつながる可能
性がある。
関連する評価項目
き-1 街並みのきれ
いなまち
き-4 まちの顔とな
る通りがある
まち
き-5 優れた景観の
あるまち
き-6 景観を損なう
看板や貼り紙
がないまち
憩-4 古い街並みな
どが保存され
ているまち
憩-5 観光資源に恵
まれたまち
大きな魅力をもつ資源に対して行政域を超えて隣
市と連携し,官民一体で情報発信することにより
効率的かつ効果的なPRを実施することができ
る。
3:魅力のPR
“官民で魅力を発信する”
参考事例:下関観光キャンペーン(下関市)
官民一体となった情報発信
事例フロー
平成9年,下関市,
北九州市,山口県
で関門海峡観光推
進協議会を設立
平成 12 年,きらら
博を控えて官民で
観光キャンペーン
実行委員会を設立
【取り組みの経緯】 (ハード・ソフト)
H9
関門海峡観光推進協議会設立
(下関市・北九州市・山口県で関門を一つ
の観光商品として売り出す。)
H12
下関観光キャンペーン実行委員会設立
(山口きらら博を控え官民での受け入れ
体制強化を目的とする。
)
H13/4 市立しものせき水族館「海響館」オープン
唐戸市場オープン
H13/11∼H14/3 JR 西日本広島支社 関門地区キャ
ンペーン実施
H14/4∼ JR 西日本 関門・海峡物語キャンペーン
実施
H14/7∼ JR 九州 関門キャンペーン実施
■下関市の観光入込客数の推移
4,000,000
3,500,000
3,000,000
2,500,000
2,000,000
(資料)平成14年
H5
H6
H7
■関門海峡
■海峡花火大会
H8
山口県観光客動態調査
H9 H10 H11 H12 H13 H14
共同レンタサイクル事
業,海峡花火大会,パン
フレット相互掲載など
連携した PR 活動実施
時をとらえたイベン
トなど民間企業との
キャンペーン事業に
より集客力増大
■事業概要
関門海峡は橋(関門橋),地下道(関門人道
トンネル,780m)
,船(連絡船,所要時間 5 分)
などで結ばれており,下関,門司の両岸での共
同イベント「海峡花火大会」や共同レンタサイ
クルの導入,パンフレットへの相互掲載などを
実施し,連携による集客力の増大を図っている。
観光分野での連携の経緯としては,平成 9 年
に下関市・北九州市・山口県で関門を一つの観
光商品として売り出すために関門海峡観光推
進協議会(行政主体)が設立され,関門海峡と
いう魅力を下関市と北九州市で共同してPR
しはじめた。平成 12 年 3 月には,山口きらら
博をターゲットに官民での受け入れ体制強化
を目的とした下関観光キャンペーン実行委員
会(官民共同)を設立。この実行委員会がPR
活動の母体となり,平成 13 年 11 月から平成
14 年 3 月にかけてJR西日本広島支社による
関門地区キャンペーンを実施した。
平成 14 年 4 月からは大河ドラマの放送に合
わせた「武蔵」関連イベントを含むJR西日本
による関門・海峡物語キャンペーンの実施,平
成 14 年 7 月からはJR九州による関門キャン
ペーンの実施へとつながっている。
協議会では特産品の“ふく”をアピールし,
下関市観光パンフレットには門司に関する情
報を掲載するなど連携したPR活動を継続し
て実施している。
【もっと詳細について知りたい方は・・・】
○下関市観光振興課:電話 0832-31-1111
○下関市ホームページ:http://mirai.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/
41
関連する評価項目
活-7 地元の特産品
があるまち
憩-5 観光資源に恵
まれたまち
憩-8 楽しく回遊す
ることができ
るまち
憩-10 おいしい食
事のできると
ころがあるま
ち
4:イベントのできるみちの整備
“人が集まる場所をつくる”
行政主導による道路・公園整備において,地域の
資源を活かし,広い歩道や利用しやすい公園を計
画することにより,賑わいを生む空間をつくるこ
とができる。
参考事例:蔵本通りの整備(呉市)
車道を削減し,賑わい・潤いを生む
事例フロー
S58,都市景観形成
モデル事業を策定
し,呉市として屋台
を残した方針を決定
アメニティーを重視し行
政主導で道路車線を削
り,歩道と公園を一体的
に整備した
■蔵本通り
■屋台
■蔵本通り標準断面図(整備前・整備後)
【取り組みの経緯】 (ハード・ソフト)
S58
都市景観形成モデル事業採択
屋台組合と交渉,市として屋台存続の方針決
定
S58∼63
都市計画道路宝町本通線の整備 L=1200m
都市計画公園中央公園の整備
3 つのゾーン,6つの広場として整備
(花の広場は市内小学生にイメージ募集)
当時の屋台数 20店
H14.6∼7 月 屋台8店となり市により屋台追加募集
申請48件, 書類審査及び面接を実施
H14.9月 新規店 7 店営業開始 計 15 店
【もっと詳細について知りたい方は・・・】
○呉市公園緑地課:電話 0823-25-3207
○呉市ホームページ:http://www.city.kure.hiroshima.jp/
蔵本通りでは
「くれ食の祭
典」などイベン
トが実施される
屋台の数が減少した
が,追加募集するな
ど,屋台による賑わ
いを保っている
■事業概要
呉市では昭和 58 年に「都市景観形成モデル
事業」を採択し,呉市の中心地区約 130 ヘクタ
ールをモデル地区として定め,基調色であるレ
ンガ色で街並みを統一するなどの呉市らしい
良質な都市景観の形成を目指し整備をすすめ
るとともに,屋台による賑わいづくりに力を入
れている。
昭和 58 年から 63 年にかけて都市計画道路宝
町本通線(蔵本通り,L=1200m)を整備し,
車線を削り都市計画公園(中央公園)として3
つのゾーン,6つの広場として整備した。その
うち花の広場は市内の小学生にイメー
ジ募集するなど市民参加を図った。
また,昭和 58 年の整備に合わせて,
屋台組合(20 店)と交渉し,市として屋
台を存続させる方針を決定し,蔵本通り
には公園側に屋台専用の上下水道や電
源などの設備を整備し,屋台による賑わ
いづくりに積極的に取り組んでいる。昭
和 63 年の整備完了当時の屋台数は 20 店
舗であったが,平成 14 年6月時点で屋
台が8店舗となり,追加募集(呉市公園
緑地課)し,9月には新規店7店舗が営業開始
するなど賑わいをつくっている。
また,平成4年から商店街振興の一環として
中央通り,蔵本通りを利用して「食」に関する
イベント「くれ食の祭典」を組合(呉中央商店
街近代化推進協議会)主催で実施し,行政は主
体ではなく補助金交付という側面的な支援を
行った。現在では,主催団体がまつり協会へ移
行しているが,毎年2日間の開催で20万人前
後の人々が訪れる賑わい拠点となっている。
42
★屋台の設置
通行上の問題,衛
生上の問題,美観
の面などから全国
的に無くなってき
た屋台だが,呉市
では屋台専用の水
道や配水管,電気
コンセントを整備
するなど積極的に
屋台を守り,賑わ
いづくりにつなげ
ている。
関連する評価項目
き-1 街並みのきれ
いなまち
き-3 生活環境がよ
く清潔できれ
いなまち
き-4 まちの顔とな
る通りがある
まち
活-1 行き交う人が
活気あふれて
いるまち
活-6 市民のエネル
ギーが感じら
れるまち
活-8 地域の人と交
流する場所が
あるまち
憩-6 緑や花が多く
やすらぎのあ
るまち
憩-8 楽しく回遊す
ることができ
るまち
安-2 歩きやすいま
ち
商店街に市民活動支援センターなど新たな機能を
入れることにより,商店街に多様な人の流れをう
み,賑わいを創出する。
5:商店街の賑わい創出
“商店街の多機能化”
参考事例:商店街の活性化・多機能化(山口市)
商店街に新たな機能を付加する
事例フロー
H11 中心市街地活
性化計画策定,街づ
くり山口が TMO に
認定され活動開始
商店街に市民活動支援
センター,交流サロン,
子育て支援施設を設置
し,NPOに運営委託
商店街で共通駐車
券,駐車場マップ,
特産品ショップの開
設などに取り組む
■中心商店街
【取り組みの経緯】 (ハード・ソフト)
H11/3
「山口市中心市街地活性化基本計画」策定
←山口市都市整備部都市計画課
H11/3 「㈱街づくり山口」がTMO構想作成
H11/4 「TMO構想」が山口市に認定され,㈱街
づくり山口がTMOとなる
H11/10 「山口中心市街地まちづくり推進協議会」
発足
H12/7 「共通駐車券サービス券システム事業」
←㈱街づくり山口
H13
「一店逸品運動」(天晴フェア)
←CP研究会(若手商店主による)
H13/12 「山口市市民活動支援センター(さぽらん
て)」設置
←山口市市民部地域生活課が「山口NPO
サポートネットワーク」に運営委託
H14/11 「特産品ショップやまぐちさん」開館
(ほっとさろん西門前「てとてと」HPより)
←㈱街づくり山口
H15/4 「ほっとさろん中市 まちのえき」開設
←山口市健康福祉部高齢障害課がNPO
法人「山口せわやきネットワーク」に運営
委託
H15/7 「ほっとさろん西門前 てとてと」開設
←山口市健康福祉部児童家庭課がNPO
法人「山口せわやきネットワーク」に運営
委託
【もっと詳細について知りたい方は・・・】
様々な主体,機能
が商店街に付加さ
れ,賑わいづくり
につながっている
■事業概要
山口市の中心市街地では 平成 11 年3月に
「山口市中心市街地活性化基本計画」が策定さ
れ,同年4月には株式会社街づくり山口がTM
Oとなり,「共通駐車券サービス券システム事
業」の実施,パーキング&エンジョイマップの
作成,「特産品ショップやまぐちさん」の開館な
ど,商店街活性化を目指した取り組みを実施し
ている。また,平成 13 年には若手商店主によ
るCP研究会により「一店逸品運動」(天晴フェ
ア)が開催されるなど商店街の賑わいづくりに
向けた動きがでてきている。
また,商店街の中の新たな機能として市民活
動の拠点となる市民活動支援センター「さぽら
んて」
(H13 年 12 月設置),高齢者や障害者を
中心とした福祉交流拠点となるほっとさろん
中市「まちのえき」
(H15 年 4 月開設)
,子育て
支援事業を実施するほっとさろん西門前「てと
てと」
(H15 年 7 月開設)などが商店街の中に
あり,商店街に新たな機能を付加させている。
「さぽらんて」は山口市が設置し運営を「山
口NPOサポートネットワーク」に委託,ほっ
とさろん中市「まちのえき」及びほっとさろん
西門前「てとてと」
(H15 年 7 月)はNPO法
人「山口せわやきネットワーク」に運営委託さ
れ,こちらも公設民営で運営されている。
■ほっとさろん中市「まちのえき」
○山口市役所:電話 083-922-4111(代表)
中心市街地活性化:山口市都市計画課
ほっとさろん:山口市高齢障害課
○山口市ホームページ:
http://www.city.yamaguchi.yamaguchi.jp/
○市民活動支援センターさぽらんて:
電話 083-901-1166 http://2style.jp/saporant/
43
★公設民営の施設
運営手法
公設民営での施設
運営の場合,運営
主体となる民側の
体制が成功のカギ
となる。
山口市の場合,山
口NPOサポート
ネットワークは平
成 10 年に設立さ
れ,山口県内のN
POのネットワー
ク組織として活動
している実績があ
り,運営委託先と
しての体制が整っ
ていたといえる。
関連する評価項目
活-1 行き交う人が
活気あふれて
いるまち
活-2 商店街が賑わ
っているまち
活-5 学生などの若
者が集まり賑
やかなイメー
ジのあるまち
活-6 市民のエネル
ギーが感じら
れるまち
活-7 地元の特産品
があるまち
憩-8 楽しく回遊す
ることができ
るまち
6:大学と商店街の連携事業
“学生を活かす”
大学生が学ぶ現場の必要性と地域のニーズをマッ
チングさせ,商店街の空き店舗に学生が活動する
場を設けることにより,商店街に新たな集客力が
生まれ,賑わいづくりにつながる。
参考事例:商店街空き店舗を活用した「てづくり遊び教室」の実施(高梁市)
空き店舗を学生の活動の場と子どもの遊び場に
事例フロー
H13 年 4 月,吉備国際大
学教授と商店街が「手づく
り遊び教室」を空き店舗で
開催,以後継続実施
■栄町商店街
■手づくり遊び教室
【取り組みの経緯】 (ハード・ソフト)
H12/10 鳥取県西部地震において,吉備国際大学学
生が,継続的に子供たちの心のケアに取組
む中で,感動とボランティアの心を学ぶ。
これを地元の活動(商店街の活性化)につ
ないでいこうと集結したのが「手づくり遊
び教室」であった。
H13/2 栄町商店街の空き店舗を改装した休憩所
で,第1回「手づくり遊び教室」の開催(以
後月1回のペースで開催)
H14/12 学生による地域ボランティア活動の拠点
化と,地域住民との交流の場として,商店
街の空店舗を利用し,まちかど研究室「さ
かえまちラボ」開設した。(同月初めての
フリーマーケット,クリスマス子供会を開催)
H15/7 産学連携による子育て支援拠点として高
梁地域まちかど子育て広場,通称「にこに
こ・ひろば」が開設される。(運営委員会:
商店街,商工会議所,吉備国際大学,母親
クラブ,ボランティア代表,振興局,市 等)
「にこにこひろば」会員募集
H15/11 新たに子育てをサポートする「コーディネート事
業」を実施する。(一時預かりなどサポー
トを受けたい人と,提供したい人とを受付
調整をおこなう)
【もっと詳細について知りたい方は・・・】
○高梁市商工観光推進室:電話 0866-21-0200(代表)
○高梁市 HP:http://www.city.takahashi.okayama.jp/
○吉備国際大学社会福祉学部:
電話 0866-22-9454(代表)
学生の地域ボランティア活動拠点や
学生と地域住民の交流の場,子育て
広場などを商店街の空き店舗に開設
し,商店街に新たな機能がうまれる
商店街の空き店舗へ新
規出店者がでてくるな
ど,商店街のイメージ向
上につながっている
■事業概要
「手づくり遊び教室」は吉備国際大学教授が
高梁栄町商店街振興組合理事長に呼びかけ実
現したもので,平成 13 年 4 月に栄町商店街の
空き店舗を改装した休憩所で第 1 回「手づくり
遊び教室」の開催し,以後月 1 回のペースで開
催している。平成 13 年6月には県の商業振興
対策事業として,商店街に賑わいを創出し,集
客数の向上を図る目的で,行政が材料費の経費
のうち,県・市でそれぞれ1/3を負担して教
室を実施した。
また,平成 14 年 12 月には学生による地域ボ
ランティア活動の拠点化と,地域住民との交流
の場として,商店街の空き店舗を利用し,地域
住民と学生の交流の場としてまちかど研究室
「さかえまちラボ」を開設し,同月に初めての
フリーマーケット,クリスマス子供会を開催
(吉備国際大学主催)した。
商店街の空き店舗を学生が利用するという
流れの中,商店街,商工会議所,振興局,大学
で子育てサロン事業実施(県の事業調整費)の
話がまとまり,平成 15 年7月,産学連携によ
る子育て支援拠点として高梁地域まちかど子
育て広場「にこにこ・ひろば」が開設されるな
ど,商店街の空き店舗を学生が利用することに
より新たな機能が商店街に付加されている。
このような取り組みは,栄町商店街が良い取
り組みをしているという商店街のイメージア
ップにつながっており,新しいレストランが出
店してくるなど商店街の空き店舗が埋まると
いう商店街のメリットも出始めている。栄町商
店街の成功をもとに岡山表町でもはじまるな
どモデル的な事業になりつつある。
44
★大学と商店街の
連携
大学にとっては研
究・発表の場とし
て,教育・芸術・
まちづくりなどの
研究室でニーズが
あり,また商店街
としても空き店舗
対策,学生による
賑わいなどのメリ
ットが見込まれ
る。
高梁市では行政が
間に入らず,大学
と商店街が直接話
をすることによ
り,商店街の空き
店舗を学生の活動
拠点としている。
関連する評価項目
活-1 行き交う人が
活気あふれて
いるまち
活-2 商店街が賑わ
っているまち
活-5 学生などの若
者が集まり賑
やかなイメー
ジのあるまち
活-6 市民のエネル
ギーが感じら
れるまち
憩-8 楽しく回遊す
ることができ
るまち
地区の特徴を明確にし,それぞれの地区を結ぶ道
路・交通機関を整備することにより面的な回遊性を
創出する。
7:面的な広がり・アクセス機能の強化
“回遊性をつくる”
参考事例:中心市街地活性化基本計画(松江市)
回遊性づくり
事例フロー
H3∼4年の京店商
店街の再開発,H7
年以降の「歩いて暮
らせるまちづくり」
H10,中心市街地活性化
基本計画策定,重点地区
を結ぶ道路の整備や交
通結節点の整備を実施
■地区概略図
(「松江市中心市街地活性化基本計画」より)
【取り組みの経緯】 (ハード・ソフト)
松江の回遊性が生まれるまでの経緯
■中心市街地活性化の動き
S62
商店街近代化ローリング計画(8つの商店街
がローリング委員会設置,京店商店街以外は
方向性を見失い消滅)
H3
京店商店街:アーケード撤去等(地域自ら 3.6
億を調達)
H4
京店商店街:石畳整備等で市が支援(40 億強)
H7∼ 寺町商店街:寺町のまちづくりを考える会を
設置(60回以上のワークショップの開催)
H7∼ レイクラインを市営で実施(観光特化で広域
巡回)
H9/2 市営のミニ循環バス運行開始
H9/3 寺町商店街:寺町街なみ環境整備方針策定
H9 秋 殿町商店街:南殿町新まちづくり委員会設置
H10/9 中心市街地活性化基本計画策定
H11∼ 寺町,美術館をつなげる歩行空間整備(ワー
クショップ開催,デザイン委員会を経て整
備)
H11/8 天神町商店街:第1回天神市(毎月25日に
実施)(無料バスを出し,高齢者を集める戦
略)
H11/10 寺町商店街:寺町街なみ環境整備事業計画策
定
H12∼H14 寺町商店街:街路の美装化(生活道整備)
H13
第一次歩道整備計画策定
H13/4 一畑:松江ウォーカー実施
H14/3 殿町商店街:カラコロ通り整備
H14/4 殿町商店街:カラコロ祭り開催(京店商店街
との合同企画として春,秋の年2回開催)
H15/4∼ 水辺の朝市開催(JA)
循環バスの運行,イ
ベント実施,歩道整
備計画などによりア
クセス・拠点の強化
■事例概要
松江市では,平成3∼4年の京店商店街のア
ーケード撤去,石畳整備による再開発が市の支
援による市街地活性化の取り組みのさきがけ
となり,他の商店街の活性化に弾みがつき,平
成7年以降市長自らが「歩いて暮らせるまちづ
くり」を掲げるなど,拠点となる商店街の賑わ
いづくりに加えて公共交通機関,歩道の整備な
どアクセス機能の充実を図ることにより回遊
性を具現化しようとしている。
平成 10 年に策定された「松江市中心市街地
活性化基本計画」では「公共交通の充実と歩い
て生活できるまちづくり」を目標として,中心
市街地内の3重点地区4区域(左図)の特徴を
明確化し,各地区を結ぶ道路の整備や交通結節
点の整備を行うことにより,各地区への移動を
しやすくしており,また,観光資源を巡る循環
バス「レイクライン」
(平成7年∼,市営)や,
100 円バス
「まつえウォーカー」
(平成 13 年∼,
民営)が運行されるなど,アクセス面でも充実
が図られた。さらに,天神市,カラコロ祭りな
ど各商店街でのイベントが実施されるように
なり,地区の集客力の強化が図られている。
平成 13 年からは市内の道路全路線(4000 路
線)を対象に歩行者が安全で快適に歩くことが
できるよう「第一次松江市歩道整備計画」を策
定するなど,歩きやすいまちづくりを進めてい
る。
■歩きたくなる道づくり ■まつえウォーカー
各地区の個性化
と交通環境の改
善を両輪とした
回遊性の創出へ
★回遊性創出のた
めに重視する点
松江市では回遊性
創出のために,
①地区の特徴の明
確化
②地区を結ぶ道路
や交通機関の整備
③市民参加の取り
組み
の3つを重要なポ
イントとして挙げ
ている。
関連する評価項目
き-1 街並みのきれ
いなまち
便-1 道路や交通の
便がよいまち
便-2 買い物に便利
なまち
便-3 観光地へのア
クセスが容易
なまち
憩-8 楽しく回遊す
ることができ
るまち
【もっと詳細について
知りたい方は・・・】
○松江市都市計画課:
電話 0852-55-5555(代表)
○松江市 HP:
http://www.city.matsue.s
himane.jp/
45
地域の特徴を把握し,テーマを持ってまちづくり
を実施することにより,地域の「ウリ」を活用し
た事業を展開することができる。
8:地域の特徴をまちづくりのテーマにする
“テーマ性のあるまちづくり”
参考事例:酒蔵地区まちづくり協議会(東広島市)
「酒蔵のまち」をテーマとしたまちづくり
事例フロー
平成 14 年9
月,酒蔵地区
まちづくり協
議会を設立
酒まつりの実
施など「酒」
をテーマにイ
ベントを実施
■酒蔵地区看板
■酒まつり来場者数の推移
千人
250
200
24 万人
150
100
50
12 万人
2倍
0
6年度 7年度 8年度 9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度
(資料)東広島市観光協会調べ
■酒蔵地区整備イメージ
(酒蔵地区まちづくり計画提案書より)
■酒蔵通り案内所
役員会,ワーキングを
重ね,酒蔵群を地域固
有のアイデンティティ
として整備計画を策定
観光ガイドマップの作成,観光
ルートの設定,酒蔵の一般開放,
案内所の設置など「酒蔵のまち」
をいかしたまちづくりへ
■事業概要
東広島市の中心市街地は酒造会社が多く,酒
蔵など歴史的なまち並み景観の保存や中心市
街地活性化といった課題解決のために,平成1
4年9月,酒蔵地区まちづくり協議会(地元代
表 26 名,地元各種団体6名,アドバイザー2
名,協議会事務局:市都市計画課)を設立し,
酒蔵が並ぶ西条駅周辺地区を「酒蔵のまち」と
いうテーマで統一したまちづくりを行ってい
る。
協議会は設立後平成 15 年6月までに役員会
を2回,ワーキングを9回開催し,酒まつりで
のアンケート調査や掲示板による意見収集な
どを実施した後,地区の整備方針を示した整備
計画(案)を作成した。整備計画は地域固有の
アイデンティティである「酒蔵の街並み」をテ
ーマにしたまちづくりの計画であり,これには
将来像を実現するための 30 の事業メニューと
官民の役割分担を示した。その後タウンウォッ
チングなどを経て役員会にて整備計画(案)が
承認され,平成 15 年9月以降,景観形成に関
するルールづくりを検討しており,平成 16 年
度からはハード整備も実施していく予定であ
る。
この協議会は,回を重ねる毎に地元の方々に
意識が芽生え,酒造会社(地元企業)の意識改
革にもつながっており,平成2年から実施され
ている「酒まつり」などのイベントや,酒蔵通
りを巡る観光ガイドマップの作成,観光ルート
の設定,酒蔵の一般開放,酒蔵通り案内所の設
置など市民の様々な活動につながっている。
【もっと詳細について知りたい方は・・・】
○東広島 市都市計画課:電話.082-422-2111(代表)
○東広島市 HP: http://www.city.higashihiroshima.hiroshima.jp/
46
関連する評価項目
き-1 街並みのきれ
いなまち
き-4 まちの顔とな
る通りがある
まち
活-4 賑わいのある
祭りがあるま
ち
憩-5 観光資源に恵
まれたまち
憩-8 楽しく回遊す
ることができ
るまち
歴史的街並みを活かそうという住民の動きが伝建
地区指定や賛同者(出資者)確保,運営母体づく
りにつながり,その他の民間主体の取り組みへと
波及する。
9:既存の資源を大事にする
“地域の資源を活かす”
参考事例:打吹玉川地区活性化(倉吉市)
歴史的街並みを活かした経済活動の場をつくる
事例フロー
平成9年,中心市
街地の活性化を目
指し「株式会社赤
瓦」を設立
平成 10 年,打
吹玉川地区が
伝建地区に指
定
■打吹地区風景(赤瓦1号館)
■山車の復活
【取り組みの経緯】 (ハード・ソフト)
H5
H9/5
H9/8
H10/4
H11/7
H12/10
せいとく街づくり会社設立研究会を設置
協同組合打吹を設立
第三セクター「株式会社赤瓦」を設立
赤瓦 1∼3 号館をオープン(株式会社赤瓦)
。
赤瓦 4∼7 号館をスタート(赤瓦協力店)
。
倉吉ふるさと物産館/赤瓦 8 号館(直営店)
のリニューアルオープン(株式会社赤瓦)
。
H14/3 あきない中心倉設立
H15
福の神まつりの開催(あきない中心倉主催)。
仏師の作品42体を店頭,民家に展示
H15/7 地元住民約 20 名で玉川に水中保存してある
山車の車輪部分を掘り起こす
H15/8 近所の園児・小学生も含め約 200 人が参加し
山車を土蔵周辺・町内にて巡行
H15/8∼10 倉吉市観光キャンペーンとの連携による
福の神スタンプラリーを開催。
H15/8 成徳お宝市の開催,福の神街角ギャラリーの
開催,宝船レースの開催(あきない中心倉主
催)
【もっと詳細について知りたい方は・・・】
○倉吉市商工観光課:電話.0858-22-8111(代表)
○倉吉市 HP:http://www.city.kurayoshi.tottori.jp/
○株式会社赤瓦:電話 0858-23-6666(赤瓦一号館内)
「赤瓦」は伝建地区内に7店舗
を展開し,街並みを保存しなが
ら訪問客の満足度を高め商売と
して成り立たせる
■事例概要
伝統的建造物群保存地区に指定(H10/12)さ
れた打吹玉川(うつぶきたまがわ)地区ではそ
の貴重な歴史資源を活かし,運営母体を設立し
てまちづくりを通して経済活動の場を創造し
ている。
取り組みの発端は平成4年頃から。停滞が続
いていた中心市街地打吹地区の活性化を目指
し,民間主体で街づくり会社設立研究会を立ち
上げ検討を重ね,平成9年に滋賀県長浜市の
「黒壁」を参考にしながら第三セクター「株式
会社赤瓦」を設立した。「赤瓦」は観光客の満
足度を高めようと,伝建地区である白壁土蔵群
に7店舗を展開し,物販,飲食,体験の機能を
持たせている。
街並みを保存しながら訪問客の満足度を高
め商売として成り立たせる「赤瓦」の取り組み
は,他の民間団体による賑わいづくりの取り組
みへと波及しており,新たな集客力を生み出し
ている。
たとえば,商工会議所などを中心として設立
された「あきない中心倉」では,地域の人的資
源「仏師」(中国地方に5人しかいない仏師の
うち3人が倉吉にいる)を活用した「福の神に
あえる街」づくりを展開している。平成 15 年
には福の神まつり,福の神スタンプラリー,成
徳お宝市,福の神街角ギャラリー,宝船レース,
福の神食談会など,「福の神」というテーマに
沿った取り組みを多数実施している。
その他同地区では地元住民が中心となり,地
域に伝わる本物の資源「山車」を復活させるな
ど資源を活かしたまちづくりが進められてい
る。
47
福 の 神 に あえ る
街づくり,山車の
復 活 な ど 様々 な
取り組みへ波及
★まちづくり会社
の資本金
「赤瓦」は民間(協
同組合打吹),市,
商工会議所,市内
金融機関の出資に
より設立。設立当
初 の 資 本 金 は
3,000 万円であり,
その後 9,000 万円
まで増資してい
る。
関連する評価項目
き-1 街並みのきれ
いなまち
き-4 まちの顔とな
る通りがある
まち
き-5 優れた景観の
あるまち
き-6 景観を損なう
看板や貼り紙
がないまち
憩-4 古い街並みな
どが保存され
ているまち
憩-5 観光資源に恵
まれたまち
憩-8 楽しく回遊す
ることができ
るまち
継続した護岸改修の取り組みは,市民の誇りとな
る景観を形成し,憩いの場としての魅力の向上に
つながる。
10:自然を活かした居住環境整備
“川沿いを憩いの場にする”
参考事例:一の坂川の河川整備(山口市)
ホタルを活かした護岸改修による景観整備が憩いの場づくりにつながる
事例フロー
ゲンジボタルと桜の名所であった一
の坂川は昭和 46 年に台風 19 号の
水害にあい,その後,時間をかけて
ホタル護岸を整備した
【取り組みの経緯】 (ハード・ソフト)
S41
S46/8
S49 年
S52 年
S55
H4
H7/8
H8
H10/3
H12/1
H14/11
ゲンジボタルの飼育,放流開始(山口県農業
試験場)
→その後昭和 62 年∼現在の山口ふるさと総
合伝承センター土蔵にて飼育,平成3年から
「大殿ホタルを守る会」が放流
台風19号により,甚大な水害←ホタル護岸
改修のきっかけ
亀山橋から伊勢橋間のホタル護岸完成
「ほたる観賞の夕べ」開催(山口市経済部観
光課主催)
※同時開催の「ほたる祭り」は,「大殿春秋
会」と「山口ふるさと総合伝承センター」が
主催
伊勢橋から木町橋間河川改修完成
「一の坂川流域マップ」作成(H13 年改訂)
「山口市都市景観条例」に基づき,一の坂川
周辺地区約12haを「都市景観形成地区」
に指定
「アートふる山口」開催
「一の坂地区街なみ環境整備事業計画」策定
電線類地中化工事着手
道路美装化工事
■一の坂川
■アートふる山口
整備された一の坂川周辺は流
域マップが作成され,ほたる
祭りやアートふる山口の会場
として活用される
街並み環境整備事業計
画により周辺街路の整
備につながっている
■事例概要
山口市の中心部を流れる一の坂川は,桜の名
所,ゲンジボタルの生息地として知られている
が,昭和46年8月の台風19号により甚大な
水害に遭い,これがホタル護岸改修のきっかけ
となった。その後,観光課主催のイベント「ホ
タル鑑賞の夕べ」(大殿春秋会と山口ふるさと
総合伝承センター主催の「ほたる祭」と同時開
催)などを実施しながら,山口市河川課により
護岸改修が順次実施された。
護岸改修を終えたのち,一の坂川周辺の見所,
護岸整備事業の概要,昔の地図と歴史などを盛
り込んだ「一の坂川流域マップ」の作成(平成
4年)や都市景観形成地区の指定(平成7年8
月)がなされ,整備された一の坂川周辺では,
平成8年から民間主体で「アートふる山口」が
開催されている。このイベントのコンセプトは
「未来へつなぐ」
,
「地域の個性を尊重」
,
「手づ
くり」の3つであり,周辺の住宅やお店,喫茶
店などを美術館にみたて,作品の展示やコンサ
ートを行うなど一の坂川周辺をアートでいっ
ぱいにするというイベントである。運営するス
タッフも地元の高校生や一般のボランティア
で構成され,新たな文化が息づく「人が創るみ
んなのための手づくりイベント」である。
平成 10 年以降は山口市都市計画課による電
線地中化や道路美装化など街並み環境整備が
実施されるなど,魅力に磨きをかけている。
【もっと詳細について知りたい方は・・・】
○山口市河川課,観光課,都市計画課:
電話 083-922-4111(代表)
○山口市 HP:http://www.city.yamaguchi.yamaguchi.jp/
○アートふる山口 HP:
http://www.c-able.ne.jp/~clayon/artfull/
48
★自然環境を活か
したイベント
ホタル,桜,棚田,
海,川など自然環
境をテーマとした
イベントは小規模
であってもやすら
ぎ・潤いのある空
間をつくることが
できる。
一の坂川周辺で
は,ゲンジボタル
の乱舞を楽しむほ
たる祭や,周辺を
手作りのアート展
示会場として歩い
てもらうアートふ
る山口など,地域
固有の資源をゆっ
くりと楽しむイベ
ントが開催されて
いる。
関連する評価項目
き-2 公害が少なく
空気や水がき
れいなまち
き-5 優れた景観の
あるまち
活-6 市民のエネル
ギーが感じら
れるまち
憩-1 山・川など自
然が豊かなま
ち
憩-3 生活文化,芸
術文化の高い
まち
憩-5 観光資源に恵
まれたまち
11:歩きやすい道づくり
“すべての人にやさしい道をつくる”
市民主体での点検活動や行政によるハード整備な
ど,バリアフリーへの取り組みを継続的に行うこ
とが,すべての人にやさしいまちづくりにつなが
る。
参考事例:バリアフリー化への取り組み(呉市)
市民と行政の継続的な活動がまちのやさしさを生む
事例フロー
平成 12 年度から官民
でまちの点検活動(や
さし さマッププ ロジ
ェクト)を実施
市民を中心にバリアフリ
ー研究会が設立され,平
成 13 年には「呉市移動
円滑化基本構想」を策定
【取り組みの経緯】 (ハード・ソフト)
H12/11 交通バリアフリー法の施行をきっかけに「バ
リアフリー研究会」発足
H12/12∼H13/3 やさしさマップ・プロジェクト
H13/2∼H14/1 呉市移動円滑化基本構想検討委員会
開催(身体障害者福祉協会等から委員参画)
H13/4 呉駅横自由通路にエレベーター1 基設置(市)
H13/6 総点検(抽出された特定事業について,委員
と各種障害者団体の協力により現地で検証)
H13/8 「呉市移動円滑化基本構想」作成
H13/12 国道 31 号横断歩道橋エレベーター1 基設置
(国)
H14/3 国,市,JR により呉駅周辺のエレベーター,
音声案内装置など整備
H14/11 地元小中学生と,NPO,バリアフリー研究会
で誘導ブロックの縁に物を置かないように
お願いのシール貼り実施
H15/3 活動発表会(小中学校,車椅子九嶺クラブ)
広島国道事務所改善事例発表
H15/5 呉駅を含む中央地区の安全な歩行空間を調
査した「ハーティーマップ」完成
■呉駅周辺のバリアフリー化状況
バリアフリー研究会
によりマップづくり
や啓蒙活動などソフ
ト事業が展開
■事業概要
呉市では平成 12 年度に市民を中心としたバ
リアフリー研究会(事務局:NPO 呉サポートセ
ンターくれシェンド)の設立の後,呉市中心市
街地のバリアフリーへの課題を確認するため
に,バリアフリーを考える勉強会,車いす,ベ
ビーカー,高齢者疑似体験などによるまち点検,
マップづくり,発表会など市民参加でやさしさ
マップ・プロジェクトを実施した。その後,ヒ
アリング調査,重点地区総点検などを経て,平
成 13 年8月に呉市移動円滑化基本構想を策定
(検討委員会には身体障害者福祉協会等から
委員が参画)した。
平成 13 年以降,国・市により呉駅の自由通
路・歩道橋にエレベーターが設置されるなど,
中心市街地のバリアフリー化を促進している。
平成 14 年 11 月には地元小中学生とNPOバ
リアフリー研究会で誘導ブロックの縁に物を
置かないようにお願いのシール貼りを実施す
るなどソフト面でも事業が実施され,平成 15
年 5 月にはバリアフリー研究会によるハーテ
ィーマップが完成した。
ハーティーマップには,呉駅からの歩行空間
の幅員や点字ブロックの有無や信号機の種類
などをベースに,バス停・休憩スポット・ベン
チ・公園・トイレの情報,おいしいおやつ情報
や子育て情報なども調査し掲載してある。また,
ガイド面には,交通機関や駐車場の紹介,身障
者等の割引制度の利用の仕方を掲載してある。
【もっと詳細について知りたい方は・・・】
○呉市都市計画課:電話 0823-25-3366
○呉市 HP:http://www.city.kure.hiroshima.jp/
(呉駅周辺のバリアフリー歩行空間整備事業パ
ンフレットより)
○バリアフリー研究会:電話 0823-38-8276(くれシェンド内)
http://homepage2.nifty.com/kuresc/sc/kuresc_bariken.html
49
徐々に道,建
物のバリアフ
リー化がすす
んでいる
関連する評価項目
き-4 まちの顔とな
る通りがある
まち
安-1 主要施設など
がバリアフリ
ー化されてい
るまち
安-2 歩きやすいま
ち
12:人にやさしい歩道・公園の整備
“良質なストックをつくる”
長い年月をかけて育った街路樹と広い歩道のある
道路,ユニバーサルデザインの発想による「安心
感」と「安全性」を備えた公園など,良質なスト
ックを増やすことで,住民の満足度の高いまちと
なる。
参考事例:戦災復興土地区画整理事業・青空公園の整備(旧徳山市)
良質の都市基盤を育む
事例フロー
戦災により市街地の8割を焼失
したが,戦災復興土地区画整理事
業にいち早く着手し,緑豊かな整
然とした都市基盤の整備を実施
■御幸通り
■青空公園
■東川緑地公園
【取り組みの経緯】 (ハード・ソフト)
戦後
S60
H3
戦災復興土地区画整理事業
ツリー祭り開催(以後継続開催)
徳山市公園リフレッシュ55事業計画の
策定
H5
青空公園リフレッシュ事業計画の策定(基
本設計・測量・実施設計)自治会長等と協
議し,整備内容の合意形成を図る。防犯面
については,特に警察とも協議を行った。
H7
公園施設整備工事の実施
H13/3 第1回徳山フォトエキシビション開催
H15/3 さくら祭り開催
【もっと詳細について知りたい方は・・・】
○周南市都市整備課:電話 0834-22-8211(代表)
○周南市 HP:http://www.city.shunan.yamaguchi.jp/
50 年以上経ち老朽化して
きた公園はリフレッシュ
(再整備)事業で再整備し,
時代のニーズに適合させた
住民が公園の維持管理をする
など,良質のストックを保持す
ることにより,住民の評価が高
い居住環境がうまれている
■事業概要
第 2 次大戦の戦災により市街地の8割を焼
失するという甚大な被害に遭ったが,戦災復興
土地区画整理事業にいち早く着手し,大きな街
路樹と幅 6.5m の歩道のある岐山通り,御幸通
りをはじめとする緑豊かな整然とした都市基
盤の整備がなされた。
戦災復興で整備された公園が老朽化してき
た平成 3 年度,青空公園をはじめとする市内1
0公園を選定し,時代のニーズに適合したリフ
レッシュ(再整備)事業計画を策定した。
商店街・歓楽街の中心にある青空公園のリフ
レッシュ事業計画は,整備内容について自治会
長などと協議し,防犯面についても警察と協議
を行いながら設計を行い,明るいユニバーサル
デザイン的公園とし,維持管理にも配慮した整
備内容とした。そのため,平成8年5月の整備
完了後は自治会や子ども会を中心とした公園
愛護会が美化清掃等の日常の維持管理活動を
行っている。
中心市街地内の貴重なオープンスペースと
して,平時には憩いの空間として利用されてお
り,また,のんた祭り(毎年 10 月)
,ツリー祭
り(毎年 12 月)などイベント時のスペースと
して活用されている。
旧徳山市では各公園の維持管理を地域住民
による公園愛護会が行っており(必要な部分に
ついては行政が責任を持って維持管理を実施),
東川緑地公園では「東川鯉を守る会」など周辺
住民の有志が公園・河川の美化清掃活動を実施
するとともに,四季折々の美しい花が楽しめる
花壇の管理や,比較的簡単は植樹の管理につい
ても実施している。
50
★公園の防犯
都心に ある 公 園は緑
や水に よる 潤 いが求
められると同時に,防
犯の観 点か ら 死角の
ない見通しの良い,管
理のし やす い 公園が
求められている。
★ユニ バー サ ルデザ
イン
バリア フリ ー デザイ
ンは,障害によりもた
らされ るバ リ ア(障
壁)に対処するデザイ
ンであるのに対し,ユ
ニバー サル デ ザイン
は障害の有無,年齢,
性別,国籍,人種等に
かかわらず多様な
人々が 気持 ち よく使
えるよ うに あ らかじ
め都市 や生 活 環境を
計画す る考 え 方であ
る
(ユニ バー サ ルデザ
インコ ンソ ー シアム
HPより)
関連する評価項目
き-1 街並みのきれいなまち
き-3 生活環境がよく清潔で
きれいなまち
き-4 まちの顔となる通りが
あるまち
き-5 優れた景観のあるまち
き-6 景観を損なう看板や貼
り紙がないまち
憩-2 公園,スポーツ・レジャ
ー施設が整備されてい
るまち
憩-6 緑や花が多くやすらぎ
のあるまち
安-1 主要施設などがバリア
フリー化されているま
ち
道路整備の際には,計画当初から多様な市民参加
手法を組み合わせて使用し,様々な主体の声を活
かした整備をすることにより,住民の満足度・利
用度が高いものとなる。
13:官民一体となった駅通り整備
“声を活かす”
参考事例:県道出雲市駅前矢尾線シンボルロード整備(出雲市)
多様な住民参加手法を組み合わせる
事例フロー
平成13年度の街路設計段階から
市民ワークショップ(市民と地区
住民は別々)を開催し,内容も広
報誌により公表
■整備後の街路
■ワークショップの様子
【取り組みの経緯】 (ハード・ソフト)
H13
街路まちなみ意見交換会(6回)
駅通り地区まちなみ景観づくり意見
交換会(4回)
H13∼14 年度 シンボルロード協議会(6回)
(街路設計に市民の意見が反映)
H14/3 駅通りまちづくり協議会の設置
H14/8 オロチまつりでの街路事業PR
H14/10 夢フェスタでの公開展示(街路事業
PR)
H15/2 中心市街地まちづくり協議会の設置
H15/2 まちなみ景観フォーラムの開催
H15/3 第 7 回街路まちなみ意見交換会
H15/5∼6 中心市街地まちづくり協議会委
員会の開催(協議会事務局,企画委
員会の設置,応援団の募集を決定)
H15/7 まちづくり応援団の公募
H15/8 まちづくり応援団の集い,まちづく
り応援団世話人会の開催(以降継続
開催)
駅通り花鉢植え込み作業
県道出雲市駅前矢尾線シンボルロー
ド整備 1 工区概ね完了
オロチまつりでのまちづくり活動の
PR
H15/9 「花づくりとその管理」講演会(樹
医による)
第 1 回出雲パラソルショップの開催
15/10 第2回出雲パラソルショップの開催
(地元商店街のイベントと併催)
15/12 駅通り花鉢の植替え作業
第3回出雲パラソルショップの開催
(中心商店街を行進してクリスマス
ソングコンサート)
ワークショップでできた
設計案を積極的にPR
し,一般市民の意見も収
集しながら整備実施
整備後は住民による維持管
理,イベント運営,パラソル
ショップなど,まちづかいの
取り組みがなされている
■事業概要
出雲駅から北に延びる通り(県道出雲市駅前矢尾
線)をシンボルロードとし,設計段階から多様な方
法で市民参画を実現させ,ハード事業実施後のソフ
ト事業の市民運営につながっている。
平成13年度の設計段階では「街路まちなみ意見
交換会」(市民対象ワークショップ,6 回)と「駅通
り地区まちなみ景観づくり意見交換会」
(地元住民対
象ワークショップ,4 回)を開催し,市民や地元住民
の意見を聞くとともに,シンボルロード協議会(6 回)
にて専門家を交えた街路設計をおこなった。また,
街路設計デザイナーは公募により選定されたデザイ
ナーであり,2つの意見交換会とシンボルロード協
議会はそれぞれ情報交換しながら事業をすすめた。
また,各ワークショップの内容はそれぞれ「くにび
き中央ジャーナル」,「駅通りまちなみジャーナル」
としてまとめられ,参加していない市民にも情報を
発信している。
平成14年度には駅通りまちづくり協議会や中心
市街地まちづくり協議会を設置しオロチまつりや夢
フェスタでの事業のPR,市民アンケート,まちな
み景観フォーラムなど一般市民に向けた情報発信を
実施。結果,駅通りは市民の声を活かしバリアフリ
ー化を進めると共に,植栽,ボラードなどを統一し
た景観にて整備,また道路の多機能的な活用面から
イベント対応も考慮した構造=イベント・パラソル
が設置できるような空間確保(パラソルショップ)
を実現し 15 年 12 月に第一工区整備が完了した。
事業完了に合わせてまちづくり応援団を公募し,
パラソルショップの開催等新しい道を利用したソフ
ト事業を展開している。
【もっと詳細について知りたい方は・・・】
○出雲市駅前矢尾線シンボルロード整備 HP:
http://www.pref.shimane.jp/section/izumo_doboku/index.htm
○島根県出雲土木建築事務所都市整備室:電話 0853-30-5668
51
★多様な市民参加
手法
出雲市のシンボル
ロード事業では,
以下のような市民
参加手法が使用さ
れており,これら
の多様な市民参加
が事業後の市民主
体の街路活用につ
ながっているとい
える。
[設計段階]
・設計ワークショ
ップの開催(市
民・地域住民)
・ジャーナルの発
行(各WSの情
報を共有)
・ホームページに
よる情報発信
[実施段階]
・まつりなどでの
事業PR
・フォーラムの開
催
関連する評価項目
き-1 街並みのきれ
いなまち
き-4 まちの顔とな
る通りがある
まち
き-6 景観を損なう
看板や貼り紙
がないまち
活-1 行き交う人が
活気あふれて
いるまち
活-6 市民のエネル
ギーが感じら
れるまち
憩-8 楽しく回遊す
ることができ
るまち
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